JP2001025203A - 電磁振動体およびそれを用いた電池駆動機器 - Google Patents

電磁振動体およびそれを用いた電池駆動機器

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JP2001025203A JP2000179201A JP2000179201A JP2001025203A JP 2001025203 A JP2001025203 A JP 2001025203A JP 2000179201 A JP2000179201 A JP 2000179201A JP 2000179201 A JP2000179201 A JP 2000179201A JP 2001025203 A JP2001025203 A JP 2001025203A
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Hidekazu Ibata
英一 井畑
Kimimichi Fukuoka
公道 福岡
Toshiaki Tsuzaki
敏明 津▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池駆動機器に使用される電磁振動体におい
て、電気接続部の耐振動・耐衝撃性を改善し、機器の信
頼性向上に資することを目的とする。 【解決手段】 モータ1と偏心重り2からなる振動発生
機構と、振動発生機構より導出され機器の給電ランド1
3に電気接続される板バネ状の給電端子4と、給電端子
の背部側に設けられた弾性体とを備え、前記弾性体の一
部に圧縮変形可能な弾性押圧体6を形成し、振動発生機
構を機器に組み込んだときに、弾性押圧体6が給電端子
4を給電ランド2に押圧し、前記給電端子の弾性力と前
記弾性押圧体による押圧力とが合成されるように構成す
るとともに、弾性押圧体6と間隔をおいて前記給電ラン
ドの側の機器に当接する弾性当接体6’を設けて振動発
生機構の姿勢を安定に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として電池駆動
機器に用いられる電磁振動体に関し、詳しくはその機器
との電気接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電池駆動機器(以下機器という)、なか
でも携帯電話・PIM(個人情報管理)機器などの携帯
情報機器には、体感振動によって情報を伝えるようにし
たものがある。その振動発生方法は、コストとエネルギ
ー効率の面から電磁駆動方式が多い。例えばモータに偏
心重りをつけた回転振動構造、スピーカに類する往復振
動構造などである。そしてその電磁振動体を機器に取り
付けるときは、ビスその他により堅く固定するか、電磁
振動体を弾性体を介して挟み込むかのいずれかの方法が
多く採用される(但しその支持剛性は、固有振動数を発
生振動数と同等か高くする)。後者の弾性体を介して取
り付ける方法は、機器を誤って落下させたときの衝撃か
ら電磁振動体を護ることができ、またそのクッション作
用で機器自体に衝撃緩和作用を与えることから、多用さ
れる傾向にある。本発明は、弾性体を介して電磁振動体
を取り付ける構造の機器における電気接続方法に関する
ものである。
【0003】携帯機器における一般的な電気接続方法
は、第1の例はボタン電池の組み込みである。容易に脱
着できるよう、機器から突出する板バネが電池の電極に
弾性的に当接する構造が採用されている。第2の例は電
子部品の実装である。図8は従来例のモータの取り付け
構造側面図である。信頼性が重要であるので堅く半田付
けされる。そして弾性的に支持された電磁振動体におい
ては、図8に示すようにリード線54を延長して半田付
け接続する構造が多い。図において偏心重り2を付けた
細型円筒モータ51(電磁振動体)はそのケース53を
合成ゴムのブーツ55で覆われ、取付板61に筐体62
で挟み込まれている。電気接続部は図示していない。
【0004】しかし近年、電磁振動体を容易に、できれ
ば自動組立機で取り付けできることの要望が高まり、ボ
タン電池のような弾性接触型電気接続構造が採用される
ようになってきた。それに類する例として特開平8−3
08170号公報のものがある。図9は従来例のモータ
取り付け構造斜視図である。
【0005】図において、細型円筒モータ81の回転軸
には偏心重り82が取り付けてあり、電磁振動体を構成
している。そのモータ81のケース83は弾性係止片9
2によって取付板91に固定されている。そしてケース
83の一端にはモータ内部に通じる電極(図では隠れて
見えない)があり、取付板91から突出する弾性係止ソ
ケット片93に当接して給電する構成である。
【0006】この構成においてモータ81は、実質的に
はネジ止めと同様に堅く保持されている。その上で別途
に一対の弾性係止ソケット片93を設けて電気接続を行
うようにしている。これによってモータ81を機器に容
易に取り付けでき且つ確実に電気接続できるとしてい
る。
【0007】しかしながらこの構造は、電磁振動体を弾
性保持するときに適用できるものではない。もし弾性保
持したとすると、その公報の記述にもあるように振動に
よって電気接続部が摺動して接触不良が生じるからであ
る。このように、電磁振動体を堅く保持すれば電気接続
を弾性接触により行い且つその接続信頼性を維持するこ
とは可能であるが、弾性保持すると弾性接触部の信頼性
が保てなくなる。すなわちこれらは二律背反関係にあっ
た。また実施例にて詳述するが、電磁振動体を弾性支持
することは、衝撃による大変位に対応できる性能を弾性
接触部に要求する。しかし微小な部品からなる本発明の
技術分野においてこの要求に応えられる技術はなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電磁振動体
を弾性的に保持し且つその電気接続を圧着によって行う
構造がもつ、電磁振動体を置き筐体を取り付けるだけで
容易に組み込み可能、組み込むだけで容易に電気接続可
能、電磁振動体を落下衝撃から護ることができる、機器
に衝撃緩和性を付与することができるといった利点を保
ちながら、その課題である電気接続部の振動による接触
不良、衝撃による接触不良の問題を解決するものであ
る。
【0009】そしてそれによって、高い電気接続信頼性
を有する電磁振動体を提供し、組み立て易く且つ信頼性
に優れた電池駆動機器の実現に資することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電磁振動体は、給電端子の背部側に設けられ
た弾性体とを備え、振動発生機構を機器に組み込んだと
きに、前記弾性体の一部に形成された圧縮変形可能な弾
性押圧体が前記給電端子を前記給電ランドに押圧し、前
記給電端子の弾性力と前記弾性押圧体による押圧力とが
合成されるように構成するとともに、前記弾性押圧体と
間隔をおいて前記給電ランドの側の機器に当接する弾性
当接体を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の電磁振
動体は、振動発生機構と、振動発生機構より導出され機
器の給電ランドに電気接続される板バネ状の給電端子
と、給電端子の背部側に設けられた弾性体とを備え、前
記弾性体の一部に圧縮変形可能な弾性押圧体を形成し、
振動発生機構を機器に組み込んだときに、前記弾性押圧
体が前記給電端子を前記給電ランドに押圧し、前記給電
端子の弾性力と前記弾性押圧体による押圧力とが合成さ
れるように構成するとともに、前記弾性押圧体と間隔を
おいて前記給電ランドの側の機器に当接する弾性当接体
を設けたことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2に記載の電磁振動体は、
請求項1において、前記弾性当接体の高さを、前記弾性
押圧体の高さよりも大としたことを特徴とする。本発明
の請求項3に記載の電磁振動体は、請求項1または請求
項2において、前記弾性体の一部に切り開き部を形成
し、この切り開き部を介して前記振動発生機構の一部を
収納するようにしたことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項4に記載の電磁振動体は、
請求項1または請求項3において、前記弾性体に、前記
給電端子が挿通される切欠きを形成したことを特徴とす
る。本発明の請求項5に記載の電池駆動機器は、請求項
1から請求項4の何れかに記載の電磁振動体を備えたこ
とを特徴とする。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例の機器において、電
磁駆動体のうち偏心重り付き細型円筒モータを取り付け
る状態を示す構造図である。図1(a)は軸方向から見
た図、(b)は側面から見た図である。
【0015】図において、細型円筒モータ1(以下モー
タという)の軸には偏心重り2が取り付けてある。その
軸を回転駆動する駆動機構がケース3に収容してある。
そして回転駆動機構と偏心重りとで振動発生機構を構成
している。ケース3の一端からは板バネ状の給電端子4
が突出している。ケース3には合成ゴム製のブーツ5
(弾性体)が被せてある。ブーツ5は略カップ状であ
り、その一部5aを切り開いてケース3を容易に収容で
きるようにしている。
【0016】そして機器の側には取付板11と筐体12
とがあり、モータ1は両者の間に挟み込まれるようにな
っている。取付板11には給電端子4に対応する位置に
給電ランド13があり、モータ1に給電できるようにな
っている。
【0017】このように構成し、モータ1を取付板11
の上に置き、筐体12を取り付け固定することで、モー
タ1は取付板11に圧着され、給電端子4は給電ランド
13に弾性接触して給電が行われる。なお、図では取付
板11がモータ1の方に接近してきて接触が行われるよ
うに表現している。また、実際の機器ではモータ1の給
電端子4が給電ランド13に正しく接触するよう前後左
右方向の位置決め部材があるが、本発明の主題ではない
ので煩雑を避けるため省略した。このように、弾性的に
モータを保持し弾性的に電気接続を行う構造の機器は、
極めて容易に組み立てを完成できる。
【0018】本発明の主要部である電気接続部の構造に
ついて説明する。図に示したように、ケース3の一端か
ら板バネ状の給電端子4が突出し、給電端子4の背後に
はブーツ5の一部に略三角形状の弾性押圧体6が形成さ
れている。そしてモータ1を機器に組み込んだとき、給
電端子4は弾性的に給電ランド13に当接する。そして
さらに、ケース3の押圧に伴ってブーツ5の略三角形状
の弾性押圧体6が給電端子4の背後から押圧する。さら
に、弾性押圧体6と間隔をおいて前記給電ランドの側の
機器に当接する弾性当接体6’が設けられている。
【0019】このとき給電端子4に生じる押圧力をグラ
フを用いて説明する。図2は図1の構造のモータにおい
て給電端子4の背後に弾性押圧体6がない給電端子単独
のときの押圧力を、図3は同じく弾性押圧体6があると
きの押圧力を表している。いずれも、横軸が押圧力(単
位gf)、縦軸が端子変位(単位mm)である。端子変位と
は機器組み込み状態を基準とし、給電端子がモータから
離れる方向への変位を言っている。押圧力ゼロでの端子
変位が給電端子4の自由高さである。
【0020】図2は端子変位〜給電端子押圧力関係説明
図である。図2に示すように、製作公差を考慮してさま
ざまな自由高さの試料を用いてデータを採取した。この
ように弾性押圧体6がない場合はいずれもほぼ同じ弾性
係数の線型変位である。平均45gf程度の押圧力が得ら
れており、振動・衝撃がなければこれで問題なく電気接
続できる。しかし押圧力が10gfを下回るようになる
と、振動によって給電端子4と給電ランド13との電気
接触部分に相対運動が起こり、高分子ポリマーが生じて
電気接続が阻害されることがわかった。押圧力が大きい
場合でも板バネ部4aには僅かな振動があり、長期的に
見てやはり高分子ポリマー発生の要因になっていること
もわかった。また、モータ1を弾性支持しているので、
機器に落下衝撃力が加わったとき図のマイナス側の端子
変位となり、給電端子4の板バネ部4aが弾性限界を越
え塑性変形して押圧力が低下してしまう場合もあった。
【0021】図3は端子変位〜給電端子押圧力関係説明
図である。図3は合成ゴムからなる弾性押圧体6を給電
端子4の背後に配置したときのデータである。これも同
様にさまざまな自由高さの試料を用いてデータを採取し
た。端子変位の大きい部分では図2の場合と同様の弾性
係数であるが、端子変位の小さい部分、すなわち最終取
り付け状態に近い部分では弾性係数が大きくなり、平均
75gf程度の高い押圧力を得ている。すなわち弾性押圧
体6は押圧力をおよそ30gf増加させる作用を発揮して
いる。また、最終取り付け状態に近い部分で弾性係数を
大きくすることで、機器に落下衝撃力が加わったとき給
電端子の板バネ部4aの塑性変形を防ぐ作用を発揮して
いる。
【0022】また図4は、給電端子の微振動の状況を観
測した説明図である。横軸は経過時間を表し、縦軸は給
電端子の板バネ部4aの取付板方向の変位振幅を表す。
取付板11に小穴を明けレーザ変位計を用いて測定し
た。図には、(a)弾性押圧体がない場合、(b)給電
端子の背後に弾性押圧体がある場合を並べて記録した。
このように、弾性押圧体によって給電端子の振動振幅が
およそ5分の1に低減できた。
【0023】このように本実施例は、機器に組み込んだ
とき、ケース3を押圧することによりブーツ5の弾性押
圧体6が給電端子4を給電ランド13に押圧するように
構成している。これにより第一に、弾性押圧体6の弾性
係数を設定することにより給電端子4と給電ランド13
との接触圧力を高い自由度で設定できる。従って多様な
条件に対応しながら適切な接触圧力を得ることができ、
多様な用途において高い接続信頼性を発揮できる。主要
な押圧力を弾性押圧体6に受け持たせることもできる。
若し接触圧力の増大を給電端子4のみで実現しようとす
ると、給電端子4の支持構造から周辺の部材の配置まで
影響が及び、大きい端子変位と大きい押圧力の両立が困
難となる。
【0024】また第二に、弾性押圧体6を形成して給電
端子4を押圧したとき、給電端子の板バネ部4aの両持
ち梁振動を制動することができる。既に述べたようにこ
の振動も信頼性低下の一因になっていた。弾性押圧体6
を合成ゴムなどの制動性のよい材料とすると具体例を図
4で説明した如く効果的に低減できる。このように電磁
振動体が振動しても電気接続部の摺動を低減あるいは防
止することができ、振動環境下において高い接触信頼性
を得ることができる。
【0025】また本実施例は、給電端子4の弾性力と弾
性押圧体6による押圧力とが合成されるようにしてい
る。これにより第一に、異なった2種の弾性力の合成特
性で接触圧力を設定できる。金属板バネの弾性力と合成
ゴムによる押圧力を組み合わせれば、金属材料の経時変
化のない恒常特性と合成ゴムの振動制動特性とを利用で
きる。従って多様な環境条件下において高い接続信頼性
を得ることができる。
【0026】また第二に、変位特性を非線型にできる。
この特性は図3で説明した。図のように、外部加速度に
よりモータ1が取付板11から離れる方向に移動して端
子変位大となっても、給電端子の板バネ部4aは余裕を
もって追従し、反対に移動して端子変位小あるいはマイ
ナスとなったときは剛性を高くして塑性変形を防ぐ。こ
のような作用によって、衝撃環境下において高い接続信
頼性を得ることができる。
【0027】さらに本実施例は、ケース3を覆うブーツ
5に一体に弾性押圧体6を設けている。モータ1を弾性
支持するブーツ5の一部に機能を付加するのみで構成で
きるから、電気接続部の性能向上のために費用を必要と
しない。これによりコスト上昇なく高い接続信頼性を得
ることができる。
【0028】本実施例はまた、図1に示したように弾性
押圧体6の給電端子4に当接する部分に三角状の突起部
を設けている。このような形状であれば、給電端子4と
給電ランド13との接触圧力特性を高い自由度で設定で
きる。これによって多様な条件に対応しながら適切な接
触圧力が得られる。従って多様な用途において高い接続
信頼性を得ることができる。図1の設計では押圧力を平
均30gf増加するようにし、且つ仕様に規定されたいか
なる条件下でも押圧力500gfを越えないように弾性係
数を設定している。
【0029】本実施例において給電端子4に当接させる
弾性押圧体6には合成ゴムを用いている。これにより、
絶縁性と振動制動性を備えた端子押圧構造が得られる。
振動制動性の効果はすでに述べたとおりで不可欠といえ
るが、弾性押圧体6が合成ゴムであれば端子部に別途に
絶縁機能・制動機能を付加する必要がない。従ってコス
ト上昇なく高い接続信頼性を得ることができる。
【0030】また、弾性押圧体6は工業的には合成ゴム
が最も適しているが、天然ゴム、金属または有機物の綿
状もしくはフェルト状のものでもよい。ポリアセタール
に代表される合成樹脂で弾性押圧構造を形成することも
可能である。実施例では、給電端子4はその押圧方向に
ケース3を投影した領域内に配置してあるが、必要があ
れば給電端子を領域外に置いてもよい。
【0031】(実施例2)図5を参照して本発明の他の
実施例を説明する。図5(a)はそれを軸方向から見た
図、(b)は側面から見た図である。大略の構造は実施
例1と同一であるが、実施例1(図1)においてブーツ
5と弾性押圧体6とは一体に形成されていたのに対し、
実施例2(図5)においてはブーツ25と弾性押圧体2
6とを別体とした点が異なる。
【0032】これによってそれぞれ果たすべき機能に最
適な材質と構造に設定できるから、多様な条件に対応し
ながら適切な接触圧力特性、制振特性、耐環境性を得る
ことができ、多様な用途において高い接続信頼性を発揮
できる。
【0033】なお、実施例ではケース3の弾性支持はあ
らかじめケース3に被せたブーツ5による場合を示した
が、機器の側に弾性支持構造を設けてもよい。同様に、
モータ側に弾性押圧体6を設けず機器側の給電ランド1
3を弾性変位させその背後に弾性押圧体を配設してもよ
い。
【0034】(実施例3)次に図6を参照して弾性押圧
体の形状の細部を解説する。図6には4種の形状を挙げ
た。それぞれ、(a)三角状突起、(b)空洞状突起、
(c)台形突起、(d)双こぶ突起と仮称する。
【0035】(a)三角状突起は、実施例1に採り上げ
たものである。図1で示したように給電端子4の電気接
続部の背後を押圧するようにし、且つ板バネ4a側の傾
斜がなだらかに接触するようにして板バネ4aの制振を
図っている。傾斜角度は既に説明した押圧力特性を得る
ように決定している。(b)空洞状突起は、より小さい
弾性係数を得たいときに好適である。(c)台形突起
は、より大きい弾性係数を得たいときに好適である。
(d)双こぶ突起は、板バネの制振作用をより積極的に
得たいときに好適である。
【0036】このように、弾性押圧部に少なくとも1つ
の突起を設けることにより、給電端子と給電ランドとの
接触圧力特性を高い自由度で設定できるから、多様な条
件に対応しながら適切な接触圧力を得、多様な場面にお
いて高い接続信頼性を発揮できる。
【0037】(実施例4)図7を用いて、さらに他の実
施例を説明する。図において、弾性体35に覆われてい
るのは扁平円板型の電磁振動体31である。この電磁振
動体31はケース33の中に往復運動型振動子を収容し
たもの、あるいは扁平モータに偏心重りをつけてケース
に収容したものである。既に説明した例と同様、給電端
子34の背後に弾性押圧体が設けられている。このよう
に、本発明はさまざまなタイプの電磁振動体に適用でき
る。
【0038】以上本発明の種々の実施例を説明してきた
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の主旨の範囲で様々な応用展開が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように本発明に
よれば、振動発生機構を弾性的に保持し且つその電気接
続を板バネ状の給電端子と給電ランドとの圧接によって
行う構造がもつ、電気接続部の振動による接触不良、衝
撃による接触不良の問題を、給電端子の背部側に弾性体
を設けることによって解決することができる。そしてそ
れによって、高い電気接続信頼性を有する電磁振動体を
提供し、組み立て易く且つ信頼性に優れた電池駆動機器
の実現に資するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例のモータ取り付け構造を
軸方向から見た図 (b)本発明の実施例のモータ取り付け構造を側面から
見た図
【図2】端子変位〜給電端子押圧力関係説明図(給電端
子単独のとき)
【図3】端子変位〜給電端子押圧力関係説明図(弾性押
圧体があるとき)
【図4】給電端子の微振動の変位振幅観測説明図
【図5】(a)本発明の他の実施例のモータ取り付け構
造を軸方向から見た図 (b)本発明の他の実施例のモータ取り付け構造を側面
から見た図
【図6】(a)弾性押圧体の三角状突起の形状を示した
図 (b)弾性押圧体の空洞状突起の形状を示した図 (c)弾性押圧体の台形突起の形状を示した図 (d)弾性押圧体の双こぶ突起の形状を示した図
【図7】更に他の実施例のモータ取り付け構造を側面か
ら見た図
【図8】従来例のモータ取り付け構造側面図
【図9】他の従来例のモータ取り付け構造斜視図
【符号の説明】
1、51、81 細型円筒モータ(電磁振動体の一部) 2、82 偏心重り 3、33、53、83 ケース 4、34 給電端子 4a 板バネ部 5、25、35、55 ブーツ(弾性体) 5a、25a ブーツの切り開き部 6、26、36 弾性押圧体 11、61 取付板 12、62 筐体 13 給電ランド 31 電磁振動体 54 リード線 92 弾性係止片 93 弾性係止ソケット片

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動発生機構と、 振動発生機構より導出され機器の給電ランドに電気接続
    される板バネ状の給電端子と、 給電端子の背部側に設けられた弾性体とを備え、 前記弾性体の一部に圧縮変形可能な弾性押圧体を形成
    し、 振動発生機構を機器に組み込んだときに、前記弾性押圧
    体が前記給電端子を前記給電ランドに押圧し、前記給電
    端子の弾性力と前記弾性押圧体による押圧力とが合成さ
    れるように構成するとともに、 前記弾性押圧体と間隔をおいて前記給電ランドの側の機
    器に当接する弾性当接体を設けた電磁振動体。
  2. 【請求項2】前記弾性当接体の高さを、前記弾性押圧体
    の高さよりも大とした請求項1記載の電磁振動体。
  3. 【請求項3】前記弾性体の一部に切り開き部を形成し、
    この切り開き部を介して前記振動発生機構の一部を収納
    するようにした請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の電磁振動体。
  4. 【請求項4】前記弾性体に、前記給電端子が挿通される
    切欠きを形成した請求項1または請求項3の何れかに記
    載の電磁振動体。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4の何れかに記載の電
    磁振動体を備えた電池駆動機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104399660A (zh) * 2014-12-09 2015-03-11 鹤壁市煤化机械有限责任公司 在线磁变力激振器
CN109174598A (zh) * 2018-11-19 2019-01-11 王运池 在线加速变力激振器

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