JP2001025125A - 電線皮剥きカッタと電線皮剥きユニット - Google Patents

電線皮剥きカッタと電線皮剥きユニット

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JP2001025125A
JP2001025125A JP11194122A JP19412299A JP2001025125A JP 2001025125 A JP2001025125 A JP 2001025125A JP 11194122 A JP11194122 A JP 11194122A JP 19412299 A JP19412299 A JP 19412299A JP 2001025125 A JP2001025125 A JP 2001025125A
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electric wire
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Junya Rachi
淳也 良知
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線の心出しを正確に行って皮剥きを確実に
行わせる。 【解決手段】 電線径方向に対向する一対の電線皮剥き
カッタの前後に各一対の電線ガイドブレード6,7が配
置され、各電線ガイドブレードが、各一対の湾曲した山
部10と各山部の間に形成されたガイド溝11を有し、
ガイド溝がストレート部11bを有し、各電線ガイドブ
レードが電線径方向に接近するに従って、各一対のスト
レート部が相互にラップして長形のガイド孔となり、ガ
イド孔が漸次縮径されて電線の心出しを行う。電線皮剥
きカッタの刃部の傾斜角は40〜60°であり、一対の
刃部のなす電線すくい角は60〜100°である。刃部
の内径は電線の導体部の外径よりも大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の長手方向中
間部において合成樹脂製の絶縁被覆を長手方向に寄せて
電線の導体部を露出させる電線皮剥きカッタと電線皮剥
きカッタを含む電線皮剥きユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図14〜図18は、特開昭55−743
06号公報に記載された従来の電線皮剥きカッタとそれ
を用いた電線皮剥き方法を示すものである。図14〜図
16の如く、電線皮剥きカッタ43は、テーパ状に傾斜
して半円状に切欠された刃部44と、刃部44に続く大
径な半円状のガイド溝45とを有している。図17〜図
18の如く、電線皮剥きカッタ43は上下に一対配置さ
れ、各刃部44の間に電線46がセットされた状態で、
先端側が突き合わされて電線46の絶縁被覆46aが切
断される。
【0003】しかしながら、上記従来の電線皮剥きカッ
タ43と電線皮剥き方法にあっては、電線皮剥きカッタ
43に刃部44とガイド溝45とが一体で構成されてい
るために、ガイド溝45で電線46を刃部44に案内さ
せる(掬う)ことができず、そのために電線46の心出
しができず、上下の電線皮剥きカッタ43の間に電線4
6を噛み込みやすく、絶縁被覆46aや導体部(心素
線)46bに傷や切れを生じやすいという懸念があっ
た。
【0004】一方、図19〜図21は、他の従来例にお
ける電線皮剥きカッタとそれを用いた電線皮剥き方法を
示すものである。図19〜図20の如く、電線皮剥きカ
ッタ56はテーパ状に傾斜して半円状に切欠された刃部
57を有し、刃部57の傾斜角θは15〜20°と鋭く
設定されている。刃部57は電線径方向に延長されてい
る。
【0005】図21の如く、上下一対の電線皮剥きカッ
タ56で電線58の長手方向中間部の合成樹脂製の絶縁
被覆58aを電線径方向に切断した状態で、刃部57の
傾斜面側とは反対側の電線58′を引っ張ることで、あ
るいは電線皮剥きカッタ56を刃部57の傾斜面側に移
動させることで、絶縁被覆58aが片側に寄せられて、
導体部58bが露出する。一対の刃部57の内径は電線
58の導体部58bの外径と同一である。
【0006】しかしながら、上記従来の電線皮剥きカッ
タ56と電線皮剥き方法にあっては、図21の如く一対
の刃部57のなす電線すくい角αが140〜150°と
大きいために、絶縁被覆58aを寄せた際に絶縁被覆5
8aが軸方向に移動せず、刃部57の傾斜に沿って径方
向に逃げやすく、絶縁被覆58aがだんご状に波打った
様になってスムーズに皮剥きが行われないという問題が
あった。これは特に絶縁被覆58aの硬度が高い場合
(電線記号でAVSSXやAVSSH等の場合)に起こ
りやすいものである。また、絶縁被覆58aを片寄せす
る際に刃部57が電線58の導体部58bと擦れて、導
体部58bが傷ついたり、刃部57が傷みやすいという
問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した各
従来例の問題点に鑑み、電線を皮剥きカッタにスムーズ
且つ確実に案内して、皮剥きカッタに対する電線の心出
し精度を容易に高めることができると共に、電線の片寄
せ時における絶縁被覆の径方向への逃げを防止して、皮
剥きをスムーズ且つ確実に行うことができ、しかも電線
の導体部の傷付きや刃部の傷みを防止することのできる
電線皮剥きカッタと電線皮剥きユニット、総括的に言え
ば電線の皮剥きをスムーズ且つ正確に行うことができる
電線皮剥き手段を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電線径方向に対向する一対の電線皮剥き
カッタの前後に各一対の電線ガイドブレードが配置さ
れ、各電線ガイドブレードが、各一対の湾曲した山部と
各山部の間に形成されたガイド溝とを有し、該ガイド溝
がストレート部を有し、各電線ガイドブレードが電線径
方向に接近するに従って、各一対のストレート部が相互
にラップして長形のガイド孔となり、該ガイド孔が漸次
縮径されて電線の心出しを行う電線皮剥きユニットを採
用する(請求項1)。また、電線の絶縁被覆を切断する
ための半円状で且つ傾斜した刃部を有する電線皮剥きカ
ッタにおいて、該刃部の傾斜角(θ1 )が40〜60°
であり、一対の刃部のなす電線すくい角(α1 )が60
〜100°であることを特徴とする(請求項2)。前記
刃部の内径が電線の導体部の外径よりも大きいことも有
効である(請求項3)。請求項2又は3記載の電線皮剥
きカッタを備えた電線皮剥きユニットも有効である(請
求項4)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図7は、本発
明に係る電線皮剥きユニットの一実施形態を示すもので
ある。図1,図2の如く、この電線皮剥きユニット1
は、上下に対向する一対のホルダ2,3と、各ホルダ
2,3のほぼ中央に配置された一対の電線皮剥きカッタ
4,5(図2)と、電線皮剥きカッタ4,5の両側に配
置された各一対の電線ガイドブレード7〜9とで構成さ
れている。
【0010】電線皮剥きカッタ4,5と電線ガイドブレ
ード7〜9はホルダ2,3の先端から突出し、電線ガイ
ドブレード7〜9は電線皮剥きカッタ4,5よりも長く
突出している。
【0011】電線ガイドブレード7〜9は金属板ないし
は合成樹脂で形成され、先端部に一対のアール状(円弧
状)に湾曲した山部10,10を有し、一対の山部1
0,10の間に電線ガイド溝11を有している。電線ガ
イド溝11は山部10の頂点からアール状に湾曲して徐
々に縮幅した湾曲部11aと、湾曲部11aからガイド
溝11の底部にかけて続く均一な幅のストレート部11
bとで構成されている。ストレート部11bは電線ガイ
ドブレード6〜9の幅方向中央に位置し、ホルダ2,3
の先端に向けて延びている。
【0012】各一対の電線ガイドブレード6〜9はホル
ダ2,3の両側から小ねじで固定される孔部12を有
し、電線皮剥きカッタ4,5(図2)はホルダ2,3の
中央壁13,14にボルトで固定される孔部15を有す
る。上側の一対の電線ガイドブレード6,8の内側面に
沿って下側の一対の電線ガイドブレード7,9が進入す
るように、下側の一対の電線ガイドブレード7,9の間
隔は上側の一対の電線ガイドブレード6,8の間隔より
も狭くなっている。
【0013】上下の電線皮剥きカッタ4,5は対向して
位置し、先端4a,5a(図2)を相互に突き当て可能
である。電線皮剥きカッタ4,5の先端中央には、径方
向に半円状に切欠され、且つ電線軸方向に傾斜した刃部
22,23が形成されている。刃部22,23は電線ガ
イドブレード6〜9の各ガイド溝11と垂直方向の同一
中心線上に位置している。
【0014】ホルダ2,3は金属ブロック材を切削加工
して形成されたものであり、上側のホルダ2は厚めの中
央壁13(図2)、下側のホルダ3は薄めの中央壁14
を有し、各ホルダ2,3は、各中央壁13,14の一側
に切欠溝16、他側に切欠凹部17と、切欠凹部17に
続く切欠溝18とを有している。各切欠溝16,18に
電線ガイドブレード6〜9が収容固定され、切欠凹部1
7に電線皮剥きカッタ4,5が収容固定される。上側の
ホルダ2は後述の装置本体にボルトで固定するための挿
通孔19(図2)を有し、下側のホルダ3は装置本体の
駆動手段に連結するシャンク部20を有している。
【0015】図3,図4の如く、上下の各一対の電線ガ
イドブレード6〜9の間に電線21がセットされた状態
で、下側のホルダ3が上側のホルダ2に向けて上昇す
る。この際、電線21は電線ガイドブレード6〜9の各
ガイド溝11によって心出しされて、電線皮剥きカッタ
4,5の刃部22,23に対して正確に位置決めされ
る。
【0016】すなわち、図5の如く、上下の電線ガイド
ブレード6〜9(図5では符号6,7のみ図示)の先端
がラップした(重なった)時点で、電線21が上下のガ
イド溝11の内側に位置する。この際、電線21は横方
向に心ずれして、ガイド溝11の湾曲部11aに接して
位置している。ガイド溝11のストレート部11bは両
側の内側面11cと、ストレート部11bの終端部であ
る半円部11dとで構成されている。半円部11dの内
径は両側の内側面11cの間隔に等しい。ガイド溝11
の湾曲部11a(これは電線ガイドブレード6〜9の山
部10の中心点に対して円弧状に形成されたものであ
る)によって電線21がストレート部11bにスムーズ
に案内される。
【0017】上下の電線ガイドブレード6,7(実際は
符号6〜9)がラップするに伴って、電線21はガイド
溝11の湾曲部11aに沿って内向きに(中心側に)移
動し、図6の如く、ガイド溝11のストレート部11b
によって電線ガイドブレード6,7の中心すなわち電線
皮剥きカッタ4,5(図7)の刃部22,23のほぼ中
心線上に位置する。ストレート部11bの内幅は電線2
1の外径にもよるが、例えば電線21の外径よりも0.
2mm程度大きく、若干の隙間がある程度に設定される。
【0018】そして図7の如く、一対の電線皮剥きカッ
タ4,5が閉じる前に(一対の電線皮剥きカッタ4,5
の先端4a,5aが電線径程度の隙間Lを存して対向し
た状態で)、既に前後各一対の電線ガイドブレード6〜
9のガイド溝11のストレート部11bによって電線2
1の位置が刃部22,23の中心に規定される。この状
態で一対の電線皮剥きカッタ4,5が閉じるから、電線
21が上下の刃部22,23の間に正確に案内されて、
電線21が一対の電線皮剥きカッタ4,5の先端4a,
5aに噛み込まれることなく、確実に絶縁被覆の切断が
行われる。
【0019】すなわち、上下のストレート部11が合わ
さって垂直方向に縦長のガイド孔24が構成され、ガイ
ド孔24内に電線21が閉じ込められて徐々に上下方向
の隙間が狭まっていき、電線21の上下方向の動きが規
制されて心出しが行われる。電線21の左右方向の動き
はストレート部11bの内側面11c(図5)によって
規制される。これにより電線21の中心出しが確実に行
われる。
【0020】刃部22,23の内径はガイド溝11のス
トレート部11bの内幅よりも絶縁被覆の厚さ+0.2
mm程度小さく設定されている。図7の如く上下の電線皮
剥きカッタ4,5の開き量が電線21の外径にほぼ等し
くなった時点で、上下のストレート部11bのなすガイ
ド孔24は長円形となる。この時点で電線皮剥きカッタ
4,5の刃部22,23の半円状の先端(刃先)はスト
レート部11bの終端部である半円部11d(図5)と
同心に位置し、刃部22,23の先端がストレート部1
1bの半円部11dよりも電線側に若干突出して位置し
ている。この刃部22,23の突出量は絶縁被覆の厚さ
+0.2mm程度である。この0.2mmという数値はあく
までも一例であり、電線径によって相違する。上記図5
〜図7に示した構成は電線皮剥き方法としても有効であ
る。
【0021】図8〜図12は、上記電線皮剥きカッタ
4,5を示すものである。図8〜図10の如く、電線皮
剥きカッタ4(他方の電線皮剥きカッタ5は対称に形成
される)は金属板で形成され、先端面(突当面)4a側
に円弧状の刃部22を有している。刃部22の刃先22
aの内径は電線21の導体部(心素線)21b(図1
2)の外径よりも0.1mm程度大径に形成されている。
【0022】刃部22は電線皮剥きカッタ4の一方の面
(正面)から他方の面(背面)にかけて傾斜状に形成さ
れ、この傾斜角α1 は40〜60°と従来に較べて大き
く設定されている。刃部22の両側には刃部22の傾斜
角θよりも大きな角度で切欠溝27が形成されている。
切欠溝27の先端は先端面4aと同一高さに一致してい
る。電線皮剥きカッタ4の基端側には、前記ホルダ2
(図1)への固定用の孔部15が設けられている。
【0023】図11〜図12の如く上下一対の電線皮剥
きカッタ4,5の先端面が突き当たった状態で電線21
の絶縁被覆が皮剥きされる。すなわち、先ず一対の刃部
22,23の間で絶縁被覆が切断される。ここで一対の
刃部22,23の内径D1 は電線21の導体部21b
(図12)の外径D2 すなわち絶縁被覆21a(図1
2)の内径よりも若干大径に設定されているから、刃部
22,23の先端(刃先)22a,23aが導体部21
bに接触することがなく、導体部21bの傷付きが確実
に防止される。絶縁被覆21aは円周上に薄皮一枚を残
して続いている。
【0024】次いで刃部22,23の傾斜面22b,2
3bとは反対側の電線21′(図12)が引っ張られ、
あるいは一対の電線皮剥きカッタ4,5が刃部22,2
3の傾斜面側に移動することで、刃部22,23の傾斜
面22b,23bに絶縁被覆21aの切断先端面29が
テーパ状に密着した状態で絶縁被覆21aが電線長手方
向に押しやられ(片寄せされ)、導体部21bが露出す
る。
【0025】ここで刃部22,23の傾斜角θ1 (図1
0)が40〜60°と大きいから、一対の刃部22,2
3のなす電線すくい角α1 は60〜100°と従来に較
べてかなり小さく、そのために絶縁被覆21aの切断先
端面29が刃部22,23の傾斜面22b,23bに完
全に密着し、且つ絶縁被覆21aが電線長手方向に大き
な分力で押圧される。電線径方向に逃げる分力は極めて
小さくなる。そのために、絶縁被覆21aが電線径方向
に逃げることなく、電線軸方向に確実に押圧され、従来
のようにだんご状に変形することなく、綺麗に且つスム
ーズに確実に皮剥きされる。
【0026】刃部22,23の傾斜角θ1 が40°以下
の場合すなわち一対の刃部22,23のなす電線すくい
角α1 が100°以上の場合は、絶縁被覆21aに作用
する径方向の分力が大きくなるから、絶縁被覆21aが
径方向に逃げやすくなり、絶縁被覆21aにだんご状の
うねりを生じやすい。また、刃部22,23の傾斜角θ
1 が60°以上の場合(一対の刃部22,23のなす電
線すくい角α1 が60°以下の場合)は、刃部22,2
3の厚みが増して絶縁被覆21aが切断されにくくな
る。
【0027】また、前述の如く刃部22,23の内径D
1 が電線21の導体部21bの外径D2 よりも若干大き
いから、皮剥き時に刃部22,23の先端が導体部21
bと擦れることがなく、導体部21bの傷付きが防止さ
れる。刃部22,23と導体部21bとの径差は0.1
mmと極僅かであるから、絶縁被覆21aは電線21の引
張と同時に簡単に切断される。なお、上記図11〜図1
2に示した構成は電線皮剥き方法としても有効である。
【0028】図13は、上記電線皮剥きユニット1(図
1)を備える電線皮剥き装置の一実施形態を示すもので
ある。この電線皮剥き装置31については別件で提案し
ている。
【0029】電線皮剥きユニット1は垂直方向の軸部3
2の上下に対向して配置される。軸部32の上下に環状
の張出部33が設けられ、上側のホルダ2は上側の張出
部33に固定され、下側のホルダ3は下側の張出部34
に上下方向スライド自在に保持される。下側のホルダ3
のシャンク部20に垂直なシリンダ35のロッド部36
が連結される。軸部32は回動自在であり、軸部32の
位置決め固定はボールプランジャ37と水平なシリンダ
38のロッド部39が軸部32の孔(図示せず)に係合
することにより行われる。
【0030】電線21(図4)は上下の電線ガイドブレ
ード6〜9の間にセットされ、電線21の一方が図示し
ないクランプで把持され、電線皮剥きカッタ4,5で絶
縁被覆21a(図12)が切断された後、クランプが後
退して電線21′(図12)を引っ張り、絶縁被覆21
aが皮剥きされる。電線21の心出しは上記図5〜図7
の如く行われ、絶縁被覆21aの切断と皮剥きは図11
〜図12の如く行われる。
【0031】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、電線が湾曲状のガイド溝に沿ってストレート部に案
内され、各ガイド溝が合わさって長円形のガイド孔とな
り、ガイド孔の長径側が漸次縮径されるに伴って、電線
が一対の電線皮剥きカッタの刃部に対して正確に中心出
しされる。それにより、絶縁被覆の切断が正確に行わ
れ、従来のような電線の噛み込みや傷付きが起こらな
い。従って、電線の長手方向中間部の皮剥きを簡単な構
造で手間をかけずにスムーズ且つ確実に行うことができ
る。
【0032】また、請求項2,4記載の発明によれば、
電線すくい角が60〜100°と従来の較べて小さく設
定されたことで、刃部の傾斜に沿う絶縁被覆の逃げが起
こらず、絶縁被覆の片寄せ(皮剥き)がスムーズ且つ確
実に行われる。また、請求項3,4記載の発明によれ
ば、電線皮剥きカッタで絶縁被覆を切断する際や片寄せ
する際に、刃部が電線の導体部に接触しないから、導体
部の傷付きや刃部の傷みが起こらない。そして、請求項
1〜4記載の発明によれば、電線の皮剥きをスムーズ且
つ正確に行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線皮剥きユニットの一実施形態
を示す正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】電線皮剥きユニットで絶縁被覆を切断した状態
を示す正面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】電線ガイドブレードのガイド溝に電線が案内さ
れる状態を示す正面図である。
【図6】同じくガイド溝で電線が心出しされた状態を示
す正面図である。
【図7】電線の絶縁被覆を電線皮剥きカッタで切断する
状態を示す正面図である。
【図8】電線皮剥きカッタの一実施形態を示す斜視図で
ある。
【図9】同じく電線皮剥きカッタを示す正面図である。
【図10】同じく電線皮剥きカッタを示す縦断面図であ
る。
【図11】電線皮剥きカッタで電線の絶縁被覆を切断し
た状態を示す正面図である。
【図12】絶縁被覆を皮剥きした状態を示す図11のC
−C断面図である。
【図13】電線皮剥きユニットを含む電線皮剥き装置を
示す正面図である。
【図14】従来の電線皮剥きカッタの一例を示す斜視図
である。
【図15】同じく従来の電線皮剥きカッタを示す平面図
である。
【図16】同じく従来の電線皮剥きカッタを示す縦断面
図である。
【図17】従来の電線皮剥きカッタで絶縁被覆を切断し
た状態を示す正面図である。
【図18】同じく電線皮剥きカッタで絶縁被覆を切断し
た状態を示す縦断面図である。
【図19】従来の電線皮剥きカッタの一例を示す縦断面
図である。
【図20】同じく従来の電線皮剥きカッタを示す正面図
である。
【図21】従来の電線皮剥きカッタで電線を皮剥きした
状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 電線皮剥きユニット 4,5 電線皮剥きカッタ 6〜9 電線ガイドブレード 10 山部 11 ガイド溝 11b ストレート部 21 電線 21a 絶縁被覆 21b 導体部 22,23 刃部 24 ガイド孔 θ1 傾斜角 α1 電線すくい角 D1 内径 D2 外径

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線径方向に対向する一対の電線皮剥き
    カッタの前後に各一対の電線ガイドブレードが配置さ
    れ、各電線ガイドブレードが、各一対の湾曲した山部と
    各山部の間に形成されたガイド溝とを有し、該ガイド溝
    がストレート部を有し、各電線ガイドブレードが電線径
    方向に接近するに従って、各一対のストレート部が相互
    にラップして長形のガイド孔となり、該ガイド孔が漸次
    縮径されて電線の心出しを行うことを特徴とする電線皮
    剥きユニット。
  2. 【請求項2】 電線の絶縁被覆を切断するための半円状
    で且つ傾斜した刃部を有する電線皮剥きカッタにおい
    て、該刃部の傾斜角(θ1 )が40〜60°であり、一
    対の刃部のなす電線すくい角(α1 )が60〜100°
    であることを特徴とする電線皮剥きカッタ。
  3. 【請求項3】 前記刃部の内径が電線の導体部の外径よ
    りも大きいことを特徴とする請求項2記載の電線皮剥き
    カッタ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の電線皮剥きカッタ
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の電線皮剥きユ
    ニット。
JP11194122A 1999-07-08 1999-07-08 電線皮剥きカッタと電線皮剥きユニット Abandoned JP2001025125A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021040409A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 日立金属株式会社 ストリップブレード及びケーブルストリップ装置

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