JP2001025110A - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置

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JP2001025110A
JP2001025110A JP11194495A JP19449599A JP2001025110A JP 2001025110 A JP2001025110 A JP 2001025110A JP 11194495 A JP11194495 A JP 11194495A JP 19449599 A JP19449599 A JP 19449599A JP 2001025110 A JP2001025110 A JP 2001025110A
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acceleration
idling
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Yosuke Nakazawa
洋介 中沢
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乗り心地の向上、摩擦力の有効利用を図るこ
と。 【解決手段】車輪速度の時間変化率により車輪の空転を
判断し加速度空転検知フラグを出力する加速度空転検知
手段11と、車輪速度と車体速度とにより車輪の空転速度
を演算し出力する空転速度演算手段13と、空転速度を所
望の値に制御するようなトルク指令補正値を演算する空
転速度制御手段14と、加速度空転検知フラグとトルク指
令補正値と運転台からのトルク指令値とにより、トルク
指令補正値の大きさに応じて、加速度空転検知フラグに
よるトルク絞りと、加速度空転検知フラグ解除後のトル
ク絞り復帰量に補正を加えトルク絞り量を出力するトル
ク絞り量演算手段12と、トルク指令値とトルク絞り量と
トルク指令補正値とにより、新たなトルク指令値を演算
するトルク指令補正手段15とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪の回転トルク
が当該車輪と路面との摩擦力を介して車両の推進力とな
る駆動装置で、車輪と路面との空転を抑制することによ
り回転トルクを推進力に効率的に変換する空転抑制制御
を行なう車両制御装置に係り、特に乗り心地の向上、摩
擦力の有効利用を図れるようにした車両制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車輪の回転トルクが、車輪と
路面との摩擦力を介して車両の推進力となる駆動装置
で、車輪と路面との空転を抑制することにより回転トル
クを推進力に効率的に変換するための空転抑制制御を行
なう車両制御装置においては、車輪速度の時間変化率の
過大により空転現象を検出し、トルクの低減による空転
解消と、その後の一定時間再空転を抑制するために、運
転台からのトルク指令値に一定比率だけトルクを低減し
た状態を保った後に、元のトルク指令値に戻すような制
御が行なわれている。
【0003】一方、他の制御方式として、車輪速度と、
空転していない他の軸の車輪速度との差から空転速度を
連続的に検出し、この空転速度が所望の値になるように
トルク指令値を連続的に補正する制御方式がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な速度の時間変化率による制御方式において、より高い
推進力を得るためには、トルク低減保持時間を短かく設
定する必要がある。
【0005】しかしながら、このトルク低減保持時間が
短かすぎると、空転の頻発によって、車両の乗り心地の
低下、機械的振動による車輪と路面との摩擦力の低下等
の問題が発生する。
【0006】図9は、この速度の時間変化率による制御
方式における全体制御の基本動作を示す概要図である。
【0007】一方、空転速度による連続的なトルク制御
による方式においては、空転していない軸速度の検出が
困難であり、全ての軸が空転した場合には、基準速度を
見失って、全ての軸が同様の動きで空転発散してしま
う。
【0008】本発明の目的は、空転検知後のトルク指令
値保持時間を適度に短かく設定しても、あるいは路面状
況の悪い時間が継続しても、再空転の頻発を抑制するこ
とができ、乗り心地の向上、摩擦力の有効利用を図るこ
とが可能な車両制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、車輪の回転トルクが当該車
輪と路面との摩擦力を介して車両の推進力となる駆動装
置で、車輪と路面との空転を抑制することにより回転ト
ルクを推進力に効率的に変換する空転抑制制御を行なう
車両制御装置において、車輪速度を入力として、当該車
輪速度の時間変化率により車輪の空転を判断し加速度空
転検知フラグを出力する加速度空転検知手段と、車輪速
度と車体速度とを入力として、車輪の空転速度を演算し
出力する空転速度演算手段と、空転速度演算手段から出
力される空転速度を入力として、当該空転速度を所望の
値に制御するようなトルク指令補正値を演算する空転速
度制御手段と、加速度空転検知手段から出力される加速
度空転検知フラグと、空転速度制御手段から出力される
トルク指令補正値と、運転台からのトルク指令値とを入
力として、空転速度制御手段から出力されるトルク指令
補正値の大きさに応じて、加速度空転検知フラグによる
トルク絞りと、加速度空転検知フラグ解除後のトルク絞
り復帰量に補正を加えトルク絞り量を出力するトルク絞
り量演算手段と、運転台からのトルク指令値と、トルク
絞り量演算手段から出力されるトルク絞り量と、空転速
度制御手段から出力されるトルク指令補正値とを入力と
して、新たなトルク指令値を演算するトルク指令補正手
段とを備えている。
【0010】従って、請求項1の発明の車両制御装置に
おいては、運転台からのトルク指令値と、トルク絞り量
演算手段からのトルク絞り量と、空転速度制御手段から
のトルク指令補正値とに基づいて、新たなトルク指令値
を演算することにより、空転検知後のトルク指令値保持
時間を適度に短かく設定しても、再空転の頻発を抑制す
ることが可能となるため、乗り心地の向上、摩擦力の有
効利用を図ることができる。
【0011】また、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明の車両制御装置において、トルク絞り量演算手段
は、加速度空転検知手段から出力される加速度空転検知
フラグによって、当該加速度空転検知フラグ立ち上がり
により一定量のトルク絞り量を出力し、加速度空転検知
フラグ立ち下がりによりトルク絞り量をゼロに戻す動作
を基本とし、空転速度制御手段から出力されるトルク指
令補正値が一定量以上大きい場合にはトルク絞り量を保
持する機能を有している。
【0012】従って、請求項2の発明の車両制御装置に
おいては、加速度空転検知手段からの加速度空転検知フ
ラグの立ち上がりによって一定量のトルク絞り量を出力
し、当該加速度空転検知フラグの立ち下がりによってト
ルク絞り量をゼロに戻し、空転速度制御手段からのトル
ク指令補正値が一定量以上大きい場合にはトルク絞り量
を保持することにより、上記請求項1の発明と同様の作
用を奏することができる。
【0013】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
1の発明の車両制御装置において、トルク絞り量演算手
段は、加速度空転検知手段から出力される加速度空転検
知フラグによって、当該加速度空転検知フラグ立ち上が
りにより一定量のトルク絞り量を出力し、加速度空転検
知フラグ立ち下がりによりトルク絞り量を運転台からの
トルク指令値に一定比率を乗じた値に低減して当該値を
保持する動作を基本とし、空転速度制御手段から出力さ
れるトルク指令補正値が一定量以下の小さい値になった
場合にのみトルク絞り量をゼロに戻す機能を有してい
る。
【0014】従って、請求項3の発明の車両制御装置に
おいては、加速度空転検知手段からの加速度空転検知フ
ラグの立ち上がりによって一定量のトルク絞り量を出力
し、当該加速度空転検知フラグの立ち下がりによってト
ルク絞り量を運転台からのトルク指令値に一定比率を乗
じた値に低減して当該値を保持し、空転速度制御手段か
らのトルク指令補正値が一定量以下の小さい値になった
場合にのみトルク絞り量をゼロに戻すことにより、上記
請求項1の発明と同様の作用を奏することができる。
【0015】一方、請求項4の発明では、上記請求項1
の発明の車両制御装置において、空転速度制御手段から
の出力であるトルク指令補正値に一定の制限値を設け、
トルク指令補正値がその制限値以上の値になった場合に
は、制限値をトルク指令補正値として出力するようにし
ている。
【0016】従って、請求項4の発明の車両制御装置に
おいては、空転速度制御手段からのトルク指令補正値に
一定の制限値を設け、当該トルク指令補正値がその制限
値以上の値になった場合には、制限値をトルク指令補正
値として出力することにより、上記請求項1の発明と同
様の作用を奏することができるのに加えて、車体速度を
複数の駆動車輪の速度最低値から推定するようなシステ
ムにおいて、全ての車輪が空転を起こしてしまうような
厳しい路面状況において、空転速度制御手段のみでのト
ルク指令値補正に陥って空転速度発散してしまうのを防
止することができる。
【0017】また、請求項5の発明では、上記請求項1
の発明の車両制御装置において、空転速度制御手段は、
空転速度演算手段から出力される空転速度と、加速度空
転検知手段から出力される加速度空転検知フラグとを入
力として、当該加速度空転検知フラグが空転検知を示す
値となった場合に空転速度を所望の値に制御するような
トルク指令補正値の演算を開始し、当該演算したトルク
指令補正値が一定値以下になったら当該トルク指令補正
値をゼロにするようにしている。
【0018】従って、請求項5の発明の車両制御装置に
おいては、空転速度演算手段からの空転速度と、加速度
空転検知手段からの加速度空転検知フラグとに基づい
て、当該加速度空転検知フラグが空転検知を示す値とな
った場合に空転速度を所望の値に制御するようなトルク
指令補正値の演算を開始し、当該演算したトルク指令補
正値が一定値以下になったら当該トルク指令補正値をゼ
ロにすることにより、上記請求項1の発明と同様の作用
を奏することができるのに加えて、速度センサのノイズ
等に起因する空転速度制御での不必要なトルク補正を防
止することができる。
【0019】さらに、請求項6の発明では、上記請求項
1の発明の車両制御装置において、トルク絞り量演算手
段は、加速度空転検知手段から出力される加速度空転検
知フラグによって、当該加速度空転検知フラグ立ち上が
りにより一定量のトルク絞り量を出力し、加速度空転検
知フラグ立ち下がりによりトルク絞り量を運転台からの
トルク指令値に一定比率を乗じた値に低減して当該値を
一定時間保持する動作を基本とし、加速度空転検知の回
数が増加するに応じて保持時間を一定比率で増加させる
ようにしている。
【0020】従って、請求項6の発明の車両制御装置に
おいては、加速度空転検知手段からの加速度空転検知フ
ラグの立ち上がりによって一定量のトルク絞り量を出力
し、当該加速度空転検知フラグの立ち下がりによってト
ルク絞り量を運転台からのトルク指令値に一定比率を乗
じた値に低減して当該値を一定時間保持し、加速度空転
検知の回数が増加するに応じて保持時間を一定比率で増
加させることにより、路面状況の悪い時間が継続して
も、再空転の頻発を抑制することが可能となるため、乗
り心地の向上、摩擦力の有効利用を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、車輪の回転トルクが当
該車輪と路面との摩擦力を介して車両の推進力となる駆
動装置で、車輪と路面との空転を抑制することにより回
転トルクを推進力に効率的に変換する空転抑制制御を行
なう車両制御装置において、前述した速度の時間変化率
による制御方式と、空転速度による連続的なトルク制御
方式とを組み合わせ、前者による制御によって、概略路
面状況に見合ったトルク指令値に低減しておくことによ
り、後者による制御での基準速度を見失う問題点を補な
い、後者による制御による空転速度に応じたトルク絞り
量を観測することによって、路面状況が把握できて、前
者による制御のトルク低減保持時間の適正化を図ること
を可能とするものである。
【0022】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0023】(第1の実施の形態:請求項1、請求項2
に対応)図1は、本実施の形態による車両制御装置の構
成例を示す機能ブロック図である。
【0024】すなわち、本実施の形態の車両制御装置
は、図1に示すように、加速度空転検知部11と、トル
ク絞り量演算部12と、空転速度演算部13と、空転速
度制御部14と、トルク指令補正部15とから構成して
いる。
【0025】加速度空転検知部11は、車輪速度を入力
として、この車輪速度の時間変化率により車輪の空転を
判断し加速度空転検知フラグを出力する。
【0026】空転速度演算部13は、車輪速度と車体速
度とを入力として、車輪の空転速度を演算し出力する。
【0027】空転速度制御部14は、空転速度演算部1
3から出力される空転速度を入力として、この空転速度
を所望の値に制御するようなトルク指令補正値を演算す
る。
【0028】トルク絞り量演算部12は、加速度空転検
知部11から出力される加速度空転検知フラグと、空転
速度制御部14ら出力されるトルク指令補正値と、運転
台からのトルク指令値とを入力として、空転速度制御部
14から出力されるトルク指令補正値の大きさに応じ
て、加速度空転検知フラグによるトルク絞りと、加速度
空転検知フラグ解除後のトルク絞り復帰量に補正を加え
て、トルク絞り量を出力する。
【0029】ここで、特に本実施の形態では、トルク絞
り量演算部12は、加速度空転検知部11から出力され
る加速度空転検知フラグによって、この加速度空転検知
フラグの立ち上がりにより一定量のトルク絞り量を出力
し、加速度空転検知フラグの立ち下がりによりトルク絞
り量をゼロに戻す動作を基本とし、空転速度制御部14
から出力されるトルク指令補正値が一定量以上大きい場
合にはトルク絞り量を保持する機能を有するものとして
いる。
【0030】トルク指令補正部15は、運転台からのト
ルク指令値と、トルク絞り量演算部12から出力される
トルク絞り量と、空転速度制御部14から出力されるト
ルク指令補正値とを入力として、新たなトルク指令値を
演算する。
【0031】次に、以上のように構成した本実施の形態
の車両制御装置の動作について、図2乃至図5を用いて
説明する。
【0032】加速度空転検知部11においては、車輪速
度Fr1を入力として、車輪速度の時間変化率dFr1
/dtを求める。
【0033】そして、この値が、あらかじめ設定した空
転検知セット値dFrdtSET以上であれば、空転検
知フラグFlgADHを1に、あらかじめ設定した空転
検知リセット値dFrdtRESET以下であれば、空
転検知フラグFlgADHを0にして出力する。
【0034】(1)dFr1/dt>dFrdtSET
の時、FlgADH=1 (2)dFr1/dt<dFrdtRESETの時、F
lgADH=0 空転速度演算部13においては、車輪速度Fr1と、車
体速度FrTとを入力として、空転速度dFrを求めて
出力する。
【0035】dFr=Fr1−FrT ここで、車体速度FrTは、図2に示すように、同一の
車両についた複数の車輪速度のうち、最小の値を空転し
ていない時の速度として車体速度の代用とすることが考
えられる。
【0036】空転速度制御部14においては、空転速度
演算部13から出力される空転速度dFrを入力とし
て、次のような演算により、トルク指令補正値ΔTrq
ADH3を求めて出力する。
【0037】ΔTrqADH3=G(s)・dFr (sは微分演算子、G(s)は制御伝達関数) ここで、制御伝達関数G(s)としては、例えば比例制
御、(一次遅れ)+(比例制御)等が考えられる。
【0038】なお、図5は、空転速度制御部14の動作
を示す概要図である。
【0039】トルク絞り量演算部12においては、加速
度空転検知フラグFlgADHと、トルク指令補正値Δ
TrqADH3と、運転台からのトルク指令値TrqR
efとを入力として、次のような順序で、トルク絞り量
dTrqADHを求めて出力する。
【0040】すなわち、加速度空転検知フラグFlgA
DHの立ち上がり時(FkgADH=0→1)のトルク
指令値TrqRefと、トルク絞り量dTrqADHと
を、それぞれTrqRef0、dTrqADH0として
保持する。
【0041】トルク指令補正値ΔTrqADH3と、あ
らかじめ設定した値ΔTrqADH3setとの大小関
係を比較することにより、トルク絞り量保持フラグFl
gTrqKEEPを求める。
【0042】 (1)ΔTrqADH3>ΔTrqADH3setの時 FlgTrqKEEP=1 (2)ΔTrqADH3<ΔTrqADH3setの時 FlgTrqKEEP=0 (1)FlgADH=1の時 一定変化率でトルク絞り量dTrqADHを増加させ
る。 dTrqADH=∫ddTrqADHU・dt (ddTrqADHUは空転検知時のトルク絞り量変化
率で正の値) (2)FlgADH=0の時 次のような演算で求められるトルク絞り量制限値dTr
qLIMまで一定変化率でトルク絞り量を減少させる。 dTrqLIM=k*(TrqRef0−dTrqAD
H0) (kは0から1までのあらかじめ設定した定数であり、
例えば0.1(10%)) (a)dTrqADH>dTrqLIMの時 dTrqADH=∫(−ddTrqADHL)・dt (ddTrqADHLは空転検知復帰のトルク絞り量変
化率で正の値) (b)dTrqADH<dTrqLIMの時 dTrqADH=dTrqLIMに制限する。dTrq
ADH=dTrqLIMが成立している時間Tlim
が、一定値TlimSET以上になった場合には、一定
変化率でトルク絞り量dTrqADHをゼロまで減少さ
せる。
【0043】(1)Tlim<TlimSETの時 dTrqADH=dTrqLIM (2)Tlim>TlimSETの時 *FlgTrqKEEP=0の時 dTrqADH=∫(−ddTrqADHL2)・dt (ddTrqADHL2はゼロまで復帰時のトルク絞り
量変化率で正の値) *FlgTrqKEEP=1の時 dTrqADH=dTrqADH (保持) なお、図3は、トルク絞り量演算部12の基本動作を示
す概要図である。
【0044】トルク指令補正部15においては、運転台
からのトルク指令値TrqRefと、トルク絞り量dT
rqADHと、トルク指令補正値ΔTrqADH3とを
入力として、次のような演算により、新たなトルク指令
値TrqRefを求めて出力する。
【0045】TrqRef=TrqRef−dTrqA
DH−ΔTrqADH3 なお、図4は、本実施の形態の車両制御装置における全
体制御の基本動作を示す概要図である。
【0046】上述したように、本実施の形態の車両制御
装置では、以上のようにしてトルク指令値を求めるよう
にしているので、空転検知後のトルク指令値保持時間を
適度に短かく設定しても、再空転の頻発を抑制すること
ができるため、乗り心地の向上、摩擦力の有効利用を図
ることが可能となる。
【0047】(第2の実施の形態:請求項1、請求項3
に対応)本実施の形態の車両制御装置は、図1に示す前
述した第1の実施の形態における車両制御装置と同一で
あり、トルク絞り量演算部12の有する機能を異なるも
のとしている。
【0048】すなわち、本実施の形態では、トルク絞り
量演算部12は、前記加速度空転検知部11から出力さ
れる加速度空転検知フラグによって、この加速度空転検
知フラグの立ち上がりにより一定量のトルク絞り量を出
力し、加速度空転検知フラグの立ち下がりによりトルク
絞り量を前記運転台からのトルク指令値に一定比率を乗
じた値に低減してその値を保持する動作を基本とし、空
転速度制御部14から出力されるトルク指令補正値が一
定量以下の小さい値になった場合にのみトルク絞り量を
ゼロに戻す機能を有するものとしている。
【0049】次に、以上のように構成した本実施の形態
の車両制御装置の動作について説明する。
【0050】なお、加速度空転検知部11、空転速度演
算部13、空転速度制御部14、およびトルク指令補正
部15の動作については、前述した第1の実施の形態と
同一であるのでその説明を省略し、ここでは異なる部分
の動作についてのみ述べる。
【0051】トルク絞り量演算部12においては、加速
度空転検知フラグFlgADHと、トルク指令補正値Δ
TrqADH3と、運転台からのトルク指令値TrqR
efとを入力として、次のような順序で、トルク絞り量
dTrqADHを求めて出力する。
【0052】すなわち、加速度空転検知フラグFlgA
DHの立ち上がり時(FkgADH=0→1)のトルク
指令値TrqRefと、トルク絞り量dTrqADHと
を、それぞれTrqRef0、dTrqADH0として
保持する。
【0053】トルク指令補正値ΔTrqADH3と、あ
らかじめ設定した値ΔTrqADH3setとの大小関
係を比較することにより、トルク絞り量ゼロ復帰フラグ
FlgTrqZER0を求める。
【0054】 (1)ΔTrqADH3>ΔTrqADH3setの時 FlgTrqZER0=0 (2)ΔTrqADH3<ΔTrqADH3setの時 FlgTrqZER0=1 (1)FlgADH=1の時 一定変化率でトルク絞り量dTrqADHを増加させ
る。 dTrqADH=∫ddTrqADHU・dt (ddTrqADHUは空転検知時のトルク絞り量変化
率で正の値) (2)FlgADH=0の時 次のような演算で求められるトルク絞り量制限値dTr
qLIMまで一定変化率でトルク絞り量を減少させる。 dTrqLIM=k*(TrqRef0−dTrqAD
H0) (kは0から1までのあらかじめ設定した定数であり、
例えば0.1(10%)) (a)dTrqADH>dTrqLIMの時 dTrqADH=∫(−ddTrqADHL)・dt (ddTrqADHLは空転検知復帰のトルク絞り量変
化率で正の値) (b)dTrqADH<dTrqLIMの時 dTrqADH=dTrqLIMに制限する。トルク絞
り量ゼロ復帰フラグFlgTrqZER0が1の場合に
は、dTrqADHがゼロとなるように一定変化率でト
ルク絞り量を減少させる。
【0055】(1)FlgTrqZER0=0の時 dTrqADH=dTrqLIM (2)FlgTrqZER0=1の時 dTrqADH=f(−ddTrqADHL2)・dt (ddTrqADHL2はゼロまで復帰時のトルク絞り
量変化率で正の値) dTrqADH<0になったら、dTrqADH=0に
制限する。
【0056】上述したように、本実施の形態の車両制御
装置では、以上のようにしてトルク指令値を求めるよう
にしているので、前述した第1の実施の形態の場合と同
様に、空転検知後のトルク指令値保持時間を適度に短か
く設定しても、再空転の頻発を抑制することができるた
め、乗り心地の向上、摩擦力の有効利用を図ることが可
能となる。
【0057】(第3の実施の形態:請求項1、請求項4
に対応)本実施の形態の車両制御装置は、図1に示す前
述した第1の実施の形態における車両制御装置と同一で
あり、空転速度制御部14の有する機能を異なるものと
している。
【0058】すなわち、本実施の形態では、空転速度制
御部14は、図6に示すように、空転速度制御部14か
らの出力であるトルク指令補正値に一定の制限値を設
け、このトルク指令補正値がその制限値以上の値になっ
た場合には、制限値をトルク指令補正値として出力する
ようにしている。
【0059】次に、以上のように構成した本実施の形態
の車両制御装置の動作について説明する。
【0060】なお、加速度空転検知部11、トルク絞り
量演算部12、空転速度演算部13、およびトルク指令
補正部15の動作については、前述した第1の実施の形
態と同一であるのでその説明を省略し、ここでは異なる
部分の動作についてのみ述べる。
【0061】空転速度制御部14においては、空転速度
演算部13から出力される空転速度dFrを入力とし
て、次のような演算により、トルク指令補正値ΔTrq
ADH3を求めて出力する。
【0062】ΔTrqADH3=K−dFr (Kは正の定数) なお、Kの代わりに、一般的な伝達関数G(s)で表わ
しても同様である。
【0063】上記の演算で求めたトルク指令補正値ΔT
rqADH3が、あらかじめ設定したトルク指令補正制
限値ΔTrqADH3LIMよりも大きい場合には、ト
ルク指令補正値ΔTrqADH3を制限する。
【0064】 (1)ΔTrqADH3>ΔTrqADH3LIMの時 ΔTrqADH3=ΔTrqADH3LIM (2)ΔTrqADH3<ΔTrqADH3LIMの時 ΔTrqADH3=ΔTrqADH3 上述したように、本実施の形態の車両制御装置では、以
上のようにしてトルク指令値を求めるようにしているの
で、車体速度を複数の駆動車輪の速度最低値から推定す
るようなシステムにおいて、全ての車輪が空転を起こし
てしまうような厳しい路面状況において、空転速度制御
部14のみでのトルク指令値補正に陥って空転速度発散
してしまうのを防止することが可能となり、かつ前述し
た第1の実施の形態の場合と同様に、空転検知後のトル
ク指令値保持時間を適度に短かく設定しても、再空転の
頻発を抑制することができるため、乗り心地の向上、摩
擦力の有効利用を図ることが可能となる。
【0065】(第4の実施の形態:請求項1、請求項5
に対応)図7は、本実施の形態による車両制御装置の構
成例を示す機能ブロック図であり、図1と同一要素には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0066】すなわち、本実施の形態では、図7に示す
ように、空転速度制御部14は、前記空転速度演算部1
3から出力される空転速度と、加速度空転検知部11か
ら出力される加速度空転検知フラグとを入力として、こ
の加速度空転検知フラグが空転検知を示す値となった場
合に空転速度を所望の値に制御するようなトルク指令補
正値の演算を開始し、この演算したトルク指令補正値が
一定値以下になったらこのトルク指令補正値をゼロにす
るようにしている。
【0067】次に、以上のように構成した本実施の形態
の車両制御装置の動作について説明する。
【0068】なお、加速度空転検知部11、トルク絞り
量演算部12、空転速度演算部13、およびトルク指令
補正部15の動作については、前述した第1の実施の形
態と同一であるのでその説明を省略し、ここでは異なる
部分の動作についてのみ述べる。
【0069】空転速度制御部14においては、空転速度
演算部13から出力される空転速度dFrと、加速度空
転検知部11から出力される加速度空転検知フラグFl
gADHとを入力として、次のような演算により、トル
ク指令補正値ΔTrqADH30を求めて出力する。
【0070】ΔTrqADH30=K−dFr (Kは正の定数) なお、Kの代わりに、一般的な伝達関数G(s)で表わ
しても同様である。
【0071】上記の演算結果、および加速度空転検知フ
ラグFlgADHに基づいて、空転速度制御オンフラグ
FlgADH3onを設定する。 (1)FlgADH=1の時 FlgADH3on=1 (2)FlgADH=0かつΔTrqADH30<ΔT
rqADH3offの時 FlgADH3on=0 ただし、ΔTrqADH3offはあらかじめ設定した
正の値。
【0072】空転速度制御オンフラグFlgADH3o
nにより、トルク指令補正値ΔTrqADH3を求めて
出力する。
【0073】(1)FlgADH3on=1の時 ΔTrqADH3=ΔTrqADH30 (2)FlgADH3on=0の時 ΔTrqADH3=0 上述したように、本実施の形態の車両制御装置では、以
上のようにしてトルク指令値を求めるようにしているの
で、速度センサのノイズ等に起因する空転速度制御での
不必要なトルク補正を防止することが可能となり、かつ
前述した第1の実施の形態の場合と同様に、空転検知後
のトルク指令値保持時間を適度に短かく設定しても、再
空転の頻発を抑制することができるため、乗り心地の向
上、摩擦力の有効利用を図ることが可能となる。
【0074】(第5の実施の形態:請求項1、請求項6
に対応)本実施の形態の車両制御装置は、図1に示す前
述した第1の実施の形態における車両制御装置と同一で
あり、トルク絞り量演算部12の有する機能を異なるも
のとしている。
【0075】すなわち、本実施の形態では、トルク絞り
量演算部12は、図8に機能ブロック図を示すように、
再粘着トルク絞り量演算部121と、トルク復帰制限部
122と、空転回数計測部123と、トルク絞り量保持
判定部124とから構成している。
【0076】再粘着トルク絞り量演算部121は、加速
度空転検知部11から出力される加速度空転検知フラグ
を入力とし、トルク絞り量を演算し出力する。
【0077】空転回数計測部123は、加速度空転検知
部11から出力される加速度空転検知フラグと、トルク
復帰制限部122から出力されるトルク絞り量とを入力
として、空転回数を演算し出力する。
【0078】トルク絞り量保持判定部124は、空転速
度制御部14から出力されるトルク指令補正値と、あら
かじめ設定した値との大小関係から、トルク絞り量保持
フラグを演算し出力する。
【0079】トルク復帰制限部122は、再粘着トルク
絞り量演算部121から出力されるトルク絞り量と、空
転回数計測部123から出力される空転回数と、トルク
絞り量保持判定部124から出力されるトルク絞り量保
持フラグと、運転台からのトルク指令値と、加速度空転
検知部11から出力される加速度空転検知フラグとを入
力として、トルク絞り量を演算し出力する。
【0080】以上により、トルク絞り量演算部12は、
加速度空転検知部11から出力される加速度空転検知フ
ラグによって、この加速度空転検知フラグの立ち上がり
により一定量のトルク絞り量を出力し、加速度空転検知
フラグの立ち下がりによりトルク絞り量を運転台からの
トルク指令値に一定比率を乗じた値に低減してその値を
一定時間保持する動作を基本とし、加速度空転検知の回
数が増加するに応じてこの保持時間を一定比率で増加さ
せるようにしている。
【0081】次に、以上のように構成した本実施の形態
の車両制御装置の動作について説明する。
【0082】なお、加速度空転検知部11、空転速度演
算部13、空転速度制御部14、およびトルク指令補正
部15の動作については、前述した第1の実施の形態と
同一であるのでその説明を省略し、ここでは異なる部分
の動作についてのみ述べる。
【0083】トルク絞り量演算部12の再粘着トルク絞
り量演算部121においては、次のような演算により、
トルク絞り量dTrqADH0を求めて出力する。
【0084】(1)FlgADH=1の時 一定変化率でトルク絞り量dTrqADH0を増加させ
る。 dTrqADH0=∫ddTrqADHU・dt (ddTrqADHUは空転検知時のトルク絞り量変化
率で正の値) (2)FlgADH=0の時 一定変化率でトルク絞り量dTrqADH0を減少させ
る。 dTrqADH0=∫−ddTrqADHL・dt (ddTrqADHLは空転復帰時ののトルク絞り量変
化率で正の値) 上記の演算で求めたdTrqADH0がゼロ以下になっ
た時は、値をゼロに制限する。
【0085】 dTrqADH0<0の時、dTrqADH0=0 空転回数計測部123においては、加速度空転検知フラ
グFlgADHと、トルク復帰制限部122から出力さ
れるトルク絞り量dTrqADHとを入力として、空転
回数CntADHを求めて出力する。
【0086】 (1)FlgADHが0から1に変化した時 CntADH=CntADH+1 (2)dTrqADH=0かつFlgAD=0の時 CntADH=0 トルク絞り量保持判定部124においては、トルク指令
補正値ΔTrqADH3と、あらかじめ設定した値ΔT
rqADH3setとの大小関係を比較することによ
り、トルク絞り量保持フラグFlgTrqKEEPを求
める。
【0087】 (1)ΔTrqADH3>ΔTrqADH3setの時 FlgTrqKEEP=1 (2)ΔTrqADH3<ΔTrqADH3setの時 FlgTrqKEEP=0 トルク復帰制限部122においては、再粘着トルク絞り
量演算部121から出力されるトルク絞り量dTrqA
DH0と、空転回数計測部123から出力される空転回
数CntADHと、トルク絞り量保持判定部124から
出力されるトルク絞り量保持フラグFlgTrqKEE
Pと、運転台からのトルク指令値TrqRefと、加速
度空転検知フラグFlgADHとを入力として、次のよ
うな演算により、トルク絞り量を求めて出力する。
【0088】加速度空転検知フラグFlgADHの立ち
上がり時(FkgADH=0→1)のトルク指令値Tr
qRef、トルク絞り量dTrqADHとを、それぞれ
TrqRef0、dTrqADH0として保持する。
【0089】空転回数CntADHに応じて、トルク保
持時間TlimSETを演算する。
【0090】TlimSET=aXTlim+b (a,bは正の定数) 次のような演算で求められるトルク絞り量制限値dTr
qLIMで、トルク絞り量dTrqADH0を制限す
る。
【0091】dTrqLIM=k*(TrqRef0−
dTrqADH0) (kは0から1までのあらかじめ設定した定数であり、
例えば0.1(10%)) (1)dTrqADH0>dTrqLIMの時 dTrqADH=dTrqADH0 (2)dTrqADH0<dTrqLIMの時 dTrqADH=dTrqLIM dTrqADH=dTrqLIMが成立している時間T
limが、上記の演算により求めたTlimSET以上
になった場合には、一定変化率でトルク絞り量dTrq
ADHをゼロまで減少させる。
【0092】(a)Tlim<TlimSETの時 dTrqADH=dTrqLIM (b)Tlim>TlimSETの時 *FlgTrqKEEP=0の時 dTrq7XDH=∫(−ddTrqADHL2)・d
t (ddTrqADHL2はゼロまで復帰時のトルク絞り
量変化率で正の値) *FlgTrqKEEP=1の時 dTrqADH=dTrqADH (保持) 上述したように、本実施の形態の車両制御装置では、以
上のようにしてトルク指令値を求めるようにしているの
で、路面状況の悪い時間が継続しても、再空転の頻発を
抑制することができるため、乗り心地の向上、摩擦力の
有効利用を図ることが可能となる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両制御
装置によれば、空転検知後のトルク指令値値保持時間を
適度に短かく設定しても、あるいは路面状況の悪い時間
が継続しても、再空転の頻発を抑制することができ、乗
り心地の向上、摩擦力の有効利用を図ることが可能とな
る。
【0094】また、車体速度を複数の駆動車輪の速度最
低値から推定するようなシステムにおいて、全ての車輪
が空転を起こしてしまうような厳しい路面状況におい
て、空転速度制御部のみでのトルク指令値補正に陥って
空転速度発散してしまうのを防止することが可能とな
る。
【0095】さらに、速度センサのノイズ等に起因する
空転速度制御での不必要なトルク補正を防止することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両制御装置の第1の実施の形態
を示す機能ブロック図。
【図2】同第1の実施の形態の車両制御装置における車
体速度推定の動作を説明するための概要図。
【図3】同第1の実施の形態の車両制御装置におけるト
ルク絞り量演算部の基本動作を説明するための概要図。
【図4】同第1の実施の形態の車両制御装置における全
体制御の基本動作を説明するための概要図。
【図5】同第1の実施の形態の車両制御装置における空
転速度制御部の動作を説明するための概要図。
【図6】本発明の第3の実施の形態の車両制御装置にお
ける空転速度制御部の動作を説明するための概要図。
【図7】本発明による車両制御装置の第4の実施の形態
を示す機能ブロック図。
【図8】本発明による車両制御装置の第5の実施の形態
を示す機能ブロック図。
【図9】従来の速度の時間変化率による制御方式におけ
る全体制御の基本動作を示す概要図。
【符号の説明】
11…加速度空転検知部 12…トルク絞り量演算部 13…空転速度演算部 14…空転速度制御部 15…トルク指令補正部 121…再粘着トルク絞り量演算部 122…トルク復帰制限部 123…空転回数計測部 124…トルク絞り量保持判定部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の回転トルクが当該車輪と路面との
    摩擦力を介して車両の推進力となる駆動装置で、前記車
    輪と路面との空転を抑制することにより前記回転トルク
    を推進力に効率的に変換する空転抑制制御を行なう車両
    制御装置において、 車輪速度を入力として、当該車輪速度の時間変化率によ
    り前記車輪の空転を判断し加速度空転検知フラグを出力
    する加速度空転検知手段と、 前記車輪速度と車体速度とを入力として、前記車輪の空
    転速度を演算し出力する空転速度演算手段と、 前記空転速度演算手段から出力される空転速度を入力と
    して、当該空転速度を所望の値に制御するようなトルク
    指令補正値を演算する空転速度制御手段と、 前記加速度空転検知手段から出力される加速度空転検知
    フラグと、前記空転速度制御手段から出力されるトルク
    指令補正値と、運転台からのトルク指令値とを入力とし
    て、前記空転速度制御手段から出力されるトルク指令補
    正値の大きさに応じて、前記加速度空転検知フラグによ
    るトルク絞りと、前記加速度空転検知フラグ解除後のト
    ルク絞り復帰量に補正を加えトルク絞り量を出力するト
    ルク絞り量演算手段と、 前記運転台からのトルク指令値と、前記トルク絞り量演
    算手段から出力されるトルク絞り量と、前記空転速度制
    御手段から出力されるトルク指令補正値とを入力とし
    て、新たなトルク指令値を演算するトルク指令補正手段
    と、 を備えて成ることを特徴とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の車両制御装置にお
    いて、 前記トルク絞り量演算手段は、前記加速度空転検知手段
    から出力される加速度空転検知フラグによって、当該加
    速度空転検知フラグ立ち上がりにより一定量のトルク絞
    り量を出力し、前記加速度空転検知フラグ立ち下がりに
    よりトルク絞り量をゼロに戻す動作を基本とし、前記空
    転速度制御手段から出力されるトルク指令補正値が一定
    量以上大きい場合には前記トルク絞り量を保持する機能
    を有することを特徴とする車両制御装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の車両制御装置にお
    いて、 前記トルク絞り量演算手段は、前記加速度空転検知手段
    から出力される加速度空転検知フラグによって、当該加
    速度空転検知フラグ立ち上がりにより一定量のトルク絞
    り量を出力し、前記加速度空転検知フラグ立ち下がりに
    よりトルク絞り量を前記運転台からのトルク指令値に一
    定比率を乗じた値に低減して当該値を保持する動作を基
    本とし、前記空転速度制御手段から出力されるトルク指
    令補正値が一定量以下の小さい値になった場合にのみ前
    記トルク絞り量をゼロに戻す機能を有することを特徴と
    する車両制御装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載の車両制御装置にお
    いて、 前記空転速度制御手段からの出力であるトルク指令補正
    値に一定の制限値を設け、前記トルク指令補正値がその
    制限値以上の値になった場合には、前記制限値をトルク
    指令補正値として出力するようにしたことを特徴とする
    車両制御装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1に記載の車両制御装置にお
    いて、 前記空転速度制御手段は、前記空転速度演算手段から出
    力される空転速度と、前記加速度空転検知手段から出力
    される加速度空転検知フラグとを入力として、当該加速
    度空転検知フラグが空転検知を示す値となった場合に前
    記空転速度を所望の値に制御するようなトルク指令補正
    値の演算を開始し、当該演算したトルク指令補正値が一
    定値以下になったら当該トルク指令補正値をゼロにする
    ようにしたことを特徴とする車両制御装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1に記載の車両制御装置にお
    いて、 前記トルク絞り量演算手段は、前記加速度空転検知手段
    から出力される加速度空転検知フラグによって、当該加
    速度空転検知フラグ立ち上がりにより一定量のトルク絞
    り量を出力し、前記加速度空転検知フラグ立ち下がりに
    よりトルク絞り量を前記運転台からのトルク指令値に一
    定比率を乗じた値に低減して当該値を一定時間保持する
    動作を基本とし、前記加速度空転検知の回数が増加する
    に応じて前記保持時間を一定比率で増加させるようにし
    たことを特徴とする車両制御装置。
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