JP2001023905A - Cvd装置及び膜の形成方法 - Google Patents

Cvd装置及び膜の形成方法

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JP2001023905A
JP2001023905A JP19123699A JP19123699A JP2001023905A JP 2001023905 A JP2001023905 A JP 2001023905A JP 19123699 A JP19123699 A JP 19123699A JP 19123699 A JP19123699 A JP 19123699A JP 2001023905 A JP2001023905 A JP 2001023905A
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gas
dpm
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Michihito Ueda
路人 上田
Takashi Otsuka
隆 大塚
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料ガスの上流側と下流側とで原料ガスの分
解の不均一に起因する組成の均一性の悪化を防止しうる
CVD装置及び膜の形成方法を提供する。 【解決手段】 CVD装置71の反応炉73には、Si
ウェハ75を保持する加熱機構77と、BST膜を形成
するための第1の原料ガスを導入するための第1の導入
口85と、排気口87と、第1の原料ガスよりもTi含
有率の高い第2の原料ガスを導入するための第2の導入
口89とが設けられている。第1の原料ガスが多数の細
孔91aからSiウェハ75の主面上に供給され、各細
孔91aから排気口87に至る第1の原料ガスの流れが
形成される。第2の原料ガスが多数の細孔91bから、
第1の原料ガスの流れの途中に導入される。第2の原料
ガスのTi含有率を第1の原料ガスよりも高めることに
より、Siウェハ75上のBST膜の上流側と下流側と
における膜の組成の不均一を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原料ガスを分解反
応させてCVDによる薄膜を形成するCVD装置及び膜
の形成方法に係り、特に形成される薄膜の成分の均一化
対策に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディアの進展に伴い、半
導体メモリ内で処理しうるデジタル情報の大容量化に対
する要求はますます強まっている。特に、近年のパーソ
ナルコンピュータに見られるように、半導体メモリ、例
えばDRAMにおいては、記憶容量部を高誘電体膜によ
り構成して大容量化を図る技術の進展が目覚しい。ま
た、強誘電体メモリ(以下FeRAM)などのように、
強誘電体膜の分極状態を情報として利用することによ
り、不揮発性の情報を携帯端末機器において処理しうる
新規なメモリも登場してきている。
【0003】ところで、これらのDRAMやFeRAM
のさらなる大容量化のためには、それぞれのメモリセル
に設けられる電荷情報や分極情報を保持するための誘電
体膜の特性が重要である。特に、高誘電体膜や強誘電体
膜においては、誘電体膜中の各部分がほぼ均一な比誘電
率を有していることが重要である。そして、一般に、高
誘電体膜や強誘電体膜がCVD法によって形成されるこ
とから、このような誘電体膜中の誘電率の均一性を実現
するためのCVD法の確立が重要な鍵を握っているとい
えよう。
【0004】ここで、DRAM用に用いられる高誘電体
膜の例としては、チタン酸バリウム・ストロンチウム
(以下、BST)などがある。また、FeRAMに用い
られる強誘電体膜の例としては、タンタル酸ビスマス・
ストロンチウム(以下、SBT)などがある。これらの
高誘電体膜や強誘電体膜については、現在も盛んに研究
が行なわれている。このような高誘電体膜や強誘電体膜
を形成するためのCVD装置の従来例としては、例え
ば、特開平6−124897号公報に記載されている
「化学気相成長装置」が挙げられる。
【0005】図12(a)は上記公報に記載されている
CVD装置の縦断面図であり、図12(b)は図12
(a)のA−A線における矢視図である。図12(a)
に示すように、チャンバーの下部に設けられ、基板20
7を載置して加熱するための加熱機構201と、チャン
バーの外周に沿って設けられた排気口204とを備えて
いる。そして、チャンバーの上部には反応ガス供給部が
設けられている。反応ガス供給部は、加熱機構201に
対向して設けられたガスヘッド203を備え、ガスヘッ
ド203には多数の反応ガス噴出孔202が形成されて
いる。ガスヘッド203の内部には空洞206を設ける
とともに、反応ガス噴出孔202の穴径を小さくし、空
洞206内にガス導入口205から導入される反応ガス
を溜め込んで、反応ガスを各反応ガス噴出孔202から
均一圧力で噴出するようにしている。さらに、この従来
例では、各反応ガス噴出孔202の出口に反応ガス横流
れ防止フィン209を新たに設けている。この反応ガス
横流れ防止フィン209がない状態においては、排気口
204の吸引作用によって反応ガスの流れの一部が基板
207の主面に到達しないうちに排気口204側に逃げ
るので、基板207の表面の中心部に供給される反応ガ
スの濃度が薄くなる結果、基板207の表面に形成され
る膜における中心部の膜厚が薄くなる。そこで、この従
来の化学気相成長装置は、膜の厚みの均一化を図ろうと
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術例のCVD装置においては、反応ガス横流れ防止フィ
ン209が設けられていることにより、各反応ガス噴出
孔202から噴出される反応ガスが基板207の表面に
到達するまでの第1の原料ガスの濃度の均一性は確保さ
れるものの、実際の膜の形成においては、第1の原料ガ
スの流れの方向に組成の分布が生じてしまうことがわか
った。このような膜の組成の不均一性は、特に反応ガス
を構成する分子の分子量が大きく、反応温度が高く反応
が活性である場合に顕著である。そして、例えば高誘電
体膜や強誘電体膜を形成する場合には、上述のような膜
の組成の不均一性は誘電率の不均一性となって現れるた
めに、メモリデバイス間のメモリ保持特性のばらつきが
生じるという不具合があった。
【0007】本発明の目的は、CVDのように原料ガス
が分解して生じた物質を基板上に堆積する場合には、原
料ガスの濃度だけでなく原料ガスの分解にも不均一が生
じる点に着目し、この分解の不均一を補う手段を講ずる
ことにより、誘電率などの特性の均一な半導体デバイス
の提供に供しうるCVD装置及び膜の形成方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のCVD装置は、
被処理物の主面上に膜を形成するCVD処理を行なうた
めの反応炉と、分解して多元系材料の膜を形成するため
の第1の原料ガスを上記反応炉内に導入するための第1
の原料導入部と、上記第1の原料導入部とは離間して設
けられ、反応炉内を排気するための排出部と、上記反応
炉内における上記第1の原料導入部から上記排出部に至
る第1の原料ガスの流れに上記被処理物の主面がさらさ
れるように、上記被処理物を取り付けるための被処理物
載置部と、上記反応炉内における上記第1の原料ガスの
流れの途中に、上記多元系材料のうち少なくとも1つの
成分を含む第2の原料ガスを導入するための第2の原料
導入部とを備えている。
【0009】これにより、第1の原料ガスの流れにおい
て、第1の原料ガスの分解が上流側と下流側とで不均一
である場合でも、第2の原料ガスが第1の原料ガスの流
れの途中に導入されるので、分解の不均一に起因する膜
の組成の不均一性を是正することが可能となる。したが
って、被処理物の主面上に形成される膜の組成の均一性
ひいては膜の特性の均一性の向上を図ることができる。
【0010】上記CVD装置において、上記第1の原料
導入部に上記第1の原料ガスを供給するための第1の原
料供給手段と、上記第2の原料導入部に上記第2の原料
ガスを供給するための第2の原料供給手段とをさらに備
えることができる。
【0011】上記CVD装置において、上記第2の原料
ガスは、上記多元系材料の各成分のうち少なくとも1つ
の成分を上記第1の原料ガスとは異なる含有率で含んで
いることにより、特に膜の特性の不均一性を生ぜしめる
成分の含有率の均一性を向上させることができる。
【0012】上記CVD装置において、上記第1の原料
ガス及び第2の原料ガスが、少なくとも1種類以上の有
機金属錯体を昇華もしくは気化せしめて生成された成分
を含んでいる場合に、本発明の効果が大きい。
【0013】特に、上記金属錯体は、Ba(DP
M)2 ,Sr(DPM)2 ,Ti(O−iPr)4 ,T
iO(DPM)2 ,Ba(hfacac)2 ,Sr(h
facac)2 ,Bi(C6 5 )(トリ・フェニル・
ビスマス),Pb(DPM)2 ,Bi(acac)3
Bi(DPM)3 ,Ta(0C2 5 5 (ペンタエト
キサイド・タンタル),Ta(O−iPr)4 (DP
M)及びこれらの各々にアダクトを付加した有機金属錯
体からなる群のうち、少なくともいずれか1つを含んで
いる場合には(ただし、iPrはイソプロピルを、hf
acacはヘキサフルオロアセチルアセトンを、aca
cはアセチルアセトンをそれぞれ意味する)、特に原料
ガスの流れの寿流側と下流側とで分解の不均一が生じや
すいが、本発明を適用することにより膜の組成の均一性
を向上させることができる。
【0014】また、上記金属錯体が、Ba(DPM)2
及びSr(DPM)2 を含む場合には、上流側で分解し
て生成された大きな分子が下流側になるほど多く残存す
ることになるので、下流側では原料ガスの分解が妨げら
れ、上流側と下流側とで膜の組成の不均一が生じやす
い。このような場合にも、本発明によって膜の組成の均
一性を向上させることができる。
【0015】上記第1の原料ガス及び上記第2の原料ガ
スが少なくともTiを含み、上記第2の原料ガスのTi
原子数比が上記第1の原料ガス中のTi原子数比より大
きい場合には、形成される膜の成分のうち誘電率に影響
するTiの含有率を均一化することにより、高誘電率膜
や強誘電率膜の電気的特性の均一化を向上させることが
できる。
【0016】上記CVD装置において、上記被処理部
を、複数の板状の被処理物を互いに離しながら積み重ね
る支持体によって構成し、上記第2の原料導入部を、上
記支持体の中間部における周方向の等配位置に設けるこ
とにより、バッチ式のCVD装置における各ウエハ間の
膜組成のばらつきを抑制することができる。
【0017】上記CVD装置において、上記第1の原料
導入部を上記第1の原料ガスを分散させて上記被処理物
の主面上に流すように構成し、上記第2の原料導入部を
上記第2の原料ガスを分散させて上記被処理物の主面上
に流すように構成することにより、被処理物の各部に供
給される第1,第2の原料ガスの濃度の均一性を向上さ
せることができ、よって、形成される膜の厚みの均一性
をも改善することができる。
【0018】上記CVD装置において、上記反応炉を、
1枚の円形のウエハごとにCVDを行なうように、円筒
部と2つの平面部とにより構成し、上記第1及び第2の
原料導入部を、上記反応炉の一方の平面部のほぼ中央で
開口する第1の原料導入口と、上記反応炉の上記一方の
平面部の上記円筒部に近い部位で開口する第2の原料導
入口と、上記反応炉内の空間を上記各原料導入口と上記
ウェハ設置部との間で区画するように設けられ複数の孔
を有する円形の原料拡散板と、上記第1の原料導入口か
ら上記拡散板に至るまでの空間と上記第2の原料導入口
から上記拡散板に至るまでの空間とを互いに仕切る円筒
状の仕切板とにより構成することができる。
【0019】本発明の膜の形成方法は、反応炉内の第1
の原料ガスの流れに被処理物の主面がさらされるように
被処理物を反応炉内に設置するステップ(a)と、上記
反応炉内を排気しながら、分解して多元系材料の膜を形
成するための第1の原料ガスを上記反応炉内に導入する
ステップ(b)と、上記反応炉内における上記第1の原
料ガスの流れの途中に、第1の原料ガスを構成する上記
多元系材料の各成分のうち少なくともいずれか1つの成
分を含む第2の原料ガスを導入するステップ(c)とを
備えている。
【0020】この方法により、上述の作用を利用して、
組成の均一性のよい膜を形成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態のCVD装置について図面を参照しな
がら説明する。
【0022】図1は、本実施形態のCVD装置の構成を
示す断面図である。同図に示すように、CVD装置1
は、例えば石英管からなる反応炉3と、被処理物である
Siウェハ5を設置するためのウェハ設置部4と、反応
炉3の外側に設けられSiウェハ5を加熱するための加
熱機構7と、反応炉3にCVD用の第1の原料ガスを供
給するための第1の原料ガス供給部9と、反応炉3に第
2の原料ガスを供給するための第2の原料ガス供給部1
1と、反応炉3の排気を行なうためのドライ・ポンプ等
からなる排気機構13とを備えている。反応炉3には、
反応炉3の側面の一部位に開口し、第1の原料ガス供給
部9から供給される第1の原料ガスを反応炉3内に導入
するための第1の導入口15と、反応炉3の側面におけ
る第1の導入口15とは対向する位置に開口し、反応炉
3内のガスを排気機構13の側に排出するための排気口
17と、反応炉3の天井面における第1の導入口15と
排気口17と間の中間位置に開口し、第2の原料ガス供
給部11から供給される第2の原料ガスを反応炉3内に
導入するための第2の導入口19とが設けられている。
すなわち、反応炉3内において、CVD処理を行なう際
には第1の導入口15から排気口17に至る第1の原料
ガスの流れが形成され、その流れにSiウェハ5の主面
がさらされている。また、第2の導入口19は第1の原
料ガスの流れの途中の部位から補充ガスを導入するよう
に構成されている。また、加熱機構7はSiウェハ5の
温度が600℃になるように出力が調整され、反応炉3
内の圧力が5Torr程度の減圧状態になるように排気
機構13の排気力が調整されている。
【0023】ここで、本実施形態においては、Siウェ
ハ5の主面上に白金(Pt)膜が堆積され、その上に
(Ba,Sr)TiO3 膜(以下、BST膜という)を
形成する場合を例にとって説明する。
【0024】図2は、第1及び第2の原料供給部9,1
1の構造を、一部をブロックで他の一部を断面状態で示
す図である。同図に示すように、各原料供給部9,11
は、第1〜第3の容器21a〜21cを備え、各容器2
1a〜21cには、第1〜第3の液体材料23a〜23
cがそれぞれ封入されている。本実施形態においては、
各液体材料各23a,23b,23cは、β−ジケトン
系有機金属錯体であるBa(DPM)2 ,Sr(DP
M)2 ,Ti(O−iPr)2 (DPM)2 をそれぞれ
テトラ・ヒドロ・フラン(THF)に0.1mol/L
(リットル)の濃度で溶解したものを用いている。各容
器21a〜21cには、加圧ガス導入管25が分岐して
接続されており、この加圧ガス導入管25から供給され
る加圧ガスによって各容器21a〜21c内の各液体材
料23a〜23cの液面が加圧されている。加圧ガスと
しては、Arガス,N2 ガス,Heガス等の不活性ガス
が用いられ、本実施形態においては、例えばArガスが
圧力1kgf/cm2 で供給されるものとする。また、
各容器21a〜21cの出口側には、混合器27,液体
ポンプ29,気化器31が順次接続されている。混合器
27は、各容器21a〜21cから液体ポンプ29によ
って強制的に送出される液体材料23a〜23cを、そ
れらの混合比を制御しながら混合するように構成されて
いる。気化器31は、例えば内部を230℃の高温にし
た空洞の筐体であり、液体ポンプ29から送出される混
合状態の液体材料23a〜23cを気化し、第1の原料
ガスとして接続管35を通して反応炉3へ送出するもの
である。気化器31にはキャリアガス導入管33が接続
されており、このキャリアガス導入管33には、Arガ
ス,N2 ガス,Heガス等の不活性ガスが使用される。
つまり、混合器27で混合された各液体材料23a〜2
3cが気化器31で気化され、各液体材料23a〜23
cの気化されたものの混合体からなる第1の原料ガス
が、Ar等のキャリアガスによって効率的に反応炉3に
送り込まれるように構成されている。そして、反応炉3
内において、β−ジケトン系有機金属錯体であるBa
(DPM)2 ,Sr(DPM)2 ,Ti(O−iPr)
2 (DPM)2 の混合ガスからなる第1の原料ガスが分
解することにより、Siウェハ5のPt膜上に(Ba,
Sr)TiO3 膜であるBST膜が形成される。
【0025】なお、反応炉3内において形成される薄膜
が酸化物である場合には、接続管35の途中に酸化ガス
導入管(図中破線で示す配管)を接続させるようにして
もよい。
【0026】また、上記第1の原料ガス供給部9と、第
2の原料ガス供給部11とにおいて、第1〜第3の液体
材料23a〜23cを封入している第1〜第3の容器2
1a〜21cは共有し、混合器27,液体ポンプ19,
気化器31等は個別に設けて、各容器21a〜21cか
ら混合器27に接続される配管中に流量制御弁などの流
量制御機構を設けることにより、第1の原料ガスと第2
の原料ガスとの間で原料分子の混合比を異ならせてもよ
い。
【0027】以上のような構成を有するCVD装置の特
徴部分について、以下、図面を参照しながら詳しく説明
する。
【0028】本発明のCVD装置の特徴は、1つの反応
炉に対して、第1の原料ガス供給部9によって形成され
る原料ガスの流れの途中に第2の原料ガス供給部11を
設けた点である。そして、本実施形態では、第1の原料
ガス供給部9から反応炉3内に供給される第1の原料ガ
スと、第2の原料ガス供給部11から反応炉3内に供給
される第2の原料ガスとでは、第1の原料ガス中に含ま
れる金属成分の原子数比:Ti/(Ba+Sr+Ti)
を変化させている。具体的には、本実施形態において
は、第1の原料ガス供給部9から供給される第1の原料
ガスBa:Sr:Tiの混合比は35:35:30と
し、第2の原料ガス供給部11から供給される第2の原
料ガスBa:Sr:Tiの混合比は30:30:40と
している。つまり、第1の導入口15から排気口17に
至る第1の原料ガスの流れにおいて、第1の導入口15
よりも下流側となる第2の導入口19から供給される第
2の原料ガスのほうがBST膜中におけるTiの取込ま
れ量が増えるようになされている。
【0029】本実施形態においては、このような構成に
よって、従来発生していた膜の組成の不均一性という不
具合を、以下のように改善することができる。
【0030】まず、従来例において膜の組成の不均一性
が発生していたメカニズムについて説明する。
【0031】図3は、ウェハ近傍のガスの流れを模式的
に示す断面図である。同図において、第1の原料ガス中
の各液体材料23a〜23cが気化して原料分子41a
〜41cに変化したものとする。本実施形態において
は、各原料分子41a,41b,41cは、それぞれ分
子式Ba(DPM)2 ,Sr(DPM)2 ,Ti(O−
iPr)2 (DPM)2 (iPrはイソプロピル基を示
す)で表されるβ−ジケトン系有機金属錯体である。原
料分子は、この他にも多数存在するが、図3においては
理解を容易にするために3つの分子41a〜41cのみ
が表されている。
【0032】これらの原料分子41a,41b,41c
は、上述のようにキャリアガスの流れに沿って、5To
rr程度の減圧状態にある反応炉3内に導入され、Si
ウェハ5のPt膜上で600℃程度に加熱されて分解す
ることにより、Siウェハ5上にBa,Sr,Tiの原
子や酸素原子が付着して、BST膜が形成される。とこ
ろが、有機金属錯体は、DPM基という大きな基を有し
ているために分解しにくい傾向がある。その結果、以下
のような現象を生じることがわかった。
【0033】図3に示すように、例えば原料分子41
a,41bは、Siウェハ5のPt膜上で600℃程度
に加熱されて分解し、付着原子43a,43bと、分解
生成物45a,45bとなる。本実施形態においては、
付着原子43a,43bはそれぞれBa,Srの原子又
はこの酸化物である。分解生成物45a,45bは、例
えばDPM基から分解した炭化水素や酸化炭素などであ
るが、分解生成物45a,45bの中にはほとんど分解
されずに比較的大きな分子状態で存在するものも多数含
まれる。また、図3に示す原料分子41cのごとく、分
解されずに非分解分子41c’として排出されるものも
ある。このような非分解分子41c’が生じるのは、発
明者の分析によると、以下の原因によるものと思われ
る。
【0034】図4は、Ba(DPM)2 の分子構造を示
す図であり、図5は、Ti(O−iPr)2 (DPM)
2 の分子構造を示す図である。なお、図4,図5におい
ては、図を見やすくするため水素原子(H)の表示は省
略されている。図4に示すように、Ba(DPM)2
分子は、Ba原子の周囲に大きなDPM基が2つ配位結
合した構造を有する。Sr(DPM)2 の分子はBa
(DPM)2 の分子におけるBa原子をSrによって置
換したものに相当するので、Sr(DPM)2 の分子構
造の図示は省略する。また、Ti(O−iPr)2 (D
PM)2 の分子は、Ti原子に2つのDPM分子と2つ
のイソプロポキシ分子とが配位結合した構造を有してい
る。
【0035】図4,図5に示すように、Ba(DPM)
2 ,Ti(O−iPr)2 (DPM)2 などの有機金属
錯体は、分子量が大きく立体的なサイズも大きい。ま
た、図3に示すように、有機金属錯体が分解することに
よって生じる分解生成物45a,45bもこれに対応し
て比較的大きな分子状態で多数存在している。このた
め、Siウェハ5の表面付近において、分解生成物45
a,45bの排出が必ずしも十分効率よく行われないこ
とがある。その結果、多数の残留する分解生成物45
a,45bによって、次に反応すべき原料分子41cの
到達が阻害され、非分解分子41c’として反応に寄与
せずに排気されることになる。
【0036】図3から容易に理解されるように、この現
象は、第1の原料ガスの流れにおいて、分解生成物の数
が増加する下流側になるほど顕著となるはずである。
【0037】図6は、従来のCVD方法によって形成さ
れたBST膜中のTi含有率の第1の原料ガスの流れ中
における変化を示す図である。同図において、横軸はS
iウェハ5における最上流部となる上流側端部からの距
離(mm)を表し、縦軸はTi含有量を上流側端部での
Ti含有量によって正規化した相対値として表してい
る。図6からわかるように、第1の原料ガスの流れにお
ける下流へ行くほどTiの取り込まれ量が減少してお
り、原料分子の種類によって基板への到達確率が異なる
ことが予想される。例えば、Siウェハ5の上流側端部
から距離50mmだけ離れた下流側の部位では、上流側
端部に比べて正規化されたTiの含有量は0.07(7
%)も減少する。その原因は、Siウェハ5上に付着す
るTi原子またはその酸化物の原料となるTi(O−i
Pr)2 (DPM)2 は、Ba原子,Sr原子などの原
料となるBa(DPM)2 やSr(DPM)2 よりも結
合している有機分子数が多いことから立体障害が大き
く、かつ、物理的に大きい分子形態をしているために、
残留分解生成物によってその分解が阻害されやすいこと
によるものと考えられる。
【0038】一般に、BSTは電気特性の組成依存性が
強く、特にBサイトにあるTiの(Ba+Sr+Ti)
に対する比(Ti/(Ba+Sr+Ti)原子数比、以
下、単に「Ti原子数比」とも略記する)が化学量論的
組成における値50%から数%変動するだけでも、電気
特性が大きく劣化する。
【0039】図8は、BST膜中におけるTi/(Ba
+Sr+Ti)原子数比の変化に対するBST膜の比誘
電率の変化を示す図である。上述のように、BST膜は
分子式(Ba,Sr)TiO3 で表される化合物であ
り、化学量論的組成においては、(Ba,Sr):T
i:Oの原子数の比が1:1:3である。つまり、化学
量論的組成におけるTi/(Ba+Sr+Ti)原子数
比は50%である。図8からわかるように、BST膜中
のTi原子数比が化学量論的組成におけるTi原子数比
(50%)から大きくずれているほど、BST膜の比誘
電率が低下し、BST膜の寿命特性が悪化するという傾
向を示す。そして、BST膜の寿命特性を良好に維持す
るためには、Ti原子数比が図8に示すハッチング領域
内にあることが必要である。つまり、Ti原子数比の化
学量論的組成における値50%からのずれ量が±2%以
内に収まっていることが必要である。
【0040】ところが、上述のように、従来技術のCV
D装置で形成したBST膜では、最上流部から50mm
程度離れた下流側の部位でのTi含有量の低下が7%
(Ti/(Ba+Sr+Ti)原子数比で3.5%)に
達してしている。つまり、Ti/(Ba+Sr+Ti)
において、Tiを0.5とし、(Ba+Sr)を0.5
とすると、Tiの含有率が7%変化すると、Tiの原子
数比は3.5%変化することになる。このことは、図1
2に示すごとくSiウェハの中心部に第1の原料ガスを
供給する場合を想定すると、半径が120mmのSiウ
ェハにおいて、Ti/(Ba+Sr+Ti)原子数比の
化学量論的組成における値50%からのずれ量を±2%
以下に制御できないことになる。その結果、従来のCV
D装置を用いて形成された8インチ(半径が約100m
m)などの大口径Siウェハ内における電気特性のバラ
ツキが大きく、その結果、半導体メモリの歩留まりが低
下するという不具合を招いていた。
【0041】そこで、本実施形態においては、上述のよ
うに、図1に示す第1の導入口15から排気口17に至
る第1の原料ガスの流れの途中に第2の導入口19を設
け、第2の導入口19から第2の原料ガスを炉内に導入
するようにしている。そして、第1の導入口15から供
給される第1の原料ガス中の原子Ba:Sr:Tiの混
合比は35:35:30であり、第2の導入口19から
供給される第2の原料ガス中の原子Ba:Sr:Ti混
合比は30:30:40としている。つまり、第1の原
料ガスの流れにおける下流側になるほどガス中のTi原
子数比言い換えるとTi含有率を大きくして、流れの下
流側のTiのBST膜中への取込まれ量を増大させてい
る。
【0042】図7は、本実施形態のCVD装置を用いて
形成されたBST膜中のTi含有量の第1の原料ガスの
流れ中における変化を示す図である。同図において、横
軸はSiウェハ5における上流側端部からの距離(m
m)を表し、縦軸はTi含有量を上流側端部でのTi含
有量によって正規化した相対値として表している。図7
からわかるように、本実施形態のCVD装置を用いて形
成されたBST膜においては、第1の原料ガスの流れの
下流においても、BST膜中のTi含有量は上流側に比
べてほとんど変っていない。具体的には、図6に示す従
来のCVD装置を用いて形成されたBST膜において
は、上流側端部から50mmだけ離れた下流側の部位に
おけるTi含有量の上流側端部におけるTi含有量から
の低減量が3.5%あったのに対し、図7に示す本実施
形態のCVD装置を用いて形成されたBST膜において
は、上流側端部から50mmだけ離れた下流側の部位に
おけるTi含有量の上流側端部におけるTi含有量から
の低下はほとんどない。また、Ti含有量が最も増大し
て得る部分においても、増大量は正規化されたTi含有
量で0.04(BST膜中のTi原子数比で2%)であ
る。言い換えると、BST膜において化学量論的組成に
おけるTi原子数比(50%)に対するTi原子数比の
ずれを±2%以内に抑制(Ti原子数比を(50±2)
%に抑制)することができる。
【0043】以上説明したように、本実施形態のCVD
装置によると、反応炉3内の第1の導入口15から第1
の原料ガスを供給するとともに、第1の導入口15から
排気口17に至る第1の原料ガスの流れの途中に第2の
原料ガスを導入するための第2の導入口19を設け、こ
の第2の原料ガス中の各成分の原子数比を第1の原料ガ
ス中の各成分の原子数比とは異ならせるようにしたの
で、形成される薄膜の組成の不均一性を改善することが
できる。
【0044】特に、例えばBST膜のごとく、複数の有
機金属錯体を含む原料ガスを分解して形成される高誘電
体膜又は強誘電体膜を形成する場合には、有機金属錯体
が大きな有機基を持っていることから、原料ガスの流れ
の上流側で発生した大きな分解生成物により、下流側に
おける原料ガスの分解作用が阻害される。したがって、
本実施形態のCVD装置を、BST膜のごとく複数の有
機金属錯体を含む原料ガスを用いて形成される高誘電体
膜又は強誘電体膜の形成に用いることにより、高誘電体
膜又は強誘電体膜の組成の均一性を向上することがで
き、比誘電率のばらつきや低下などの不具合を解消する
ことができる。
【0045】なお、本実施形態においては、特に成膜対
象がBSTの場合について説明したが、その他の高・強
誘電体材料からなる膜を形成する場合においても、同様
の効果が期待できる。特に、金属錯体を原料とするCV
Dにおいては、前述のような反応の阻害のメカニズムが
発生しやすいため、本発明のCVD装置は特に有効であ
る。
【0046】ここで、高誘電体膜や強誘電体膜のうちで
も、BST膜のごとくTiを含んでいるものはTi含有
率の変化によって誘電率が大きく変化する。したがっ
て、本発明は、Tiを含む複数の金属原子を構成要素と
して形成される高誘電体膜又は強誘電体膜をCVD法に
よって形成する場合に著効を発揮することができる。す
なわち、本発明のCVD装置を用いることにより、大面
積にわたって均質なBST等の高誘電体膜又は強誘電体
膜を形成することが可能になるので、例えば高誘電体膜
を記憶部として有するDRAMや強誘電体膜を記憶部と
して有する強誘電体メモリなどのデバイスにおいて、品
質の向上だけでなく、歩留まりの向上によるコストの低
減を図ることができる。
【0047】これら金属錯体を用いて形成可能な強誘電
体の例としては、チタン酸ビスマス(BTO),チタン
酸鉛,チタン酸ジルコン酸鉛(PZT),タンタル酸ス
トロンチウム・ビスマス(SBT)などが盛んに開発さ
れている。また、これらを形成する金属錯体としては、
Ba(DPM)2 ,Sr(DPM)2 ,Ti(O−iP
r)4 ,TiO(DPM)2 ,Ba(hfaca
c)2 ,Sr(hfacac)2 ,Bi(C6 5
(トリ・フェニル・ビスマス),Pb(DPM)2 ,B
i(acac)3 ,Bi(DPM)3 ,Ta(0C2
5 5 (ペンタエトキサイド・タンタル),Ta(O−
iPr)4 (DPM)及びこれらの各々にアダクトを付
加した有機金属錯体からなる群のうち、少なくともいず
れか1つを含んでいる(ただし、iPrはイソプロピル
を、hfacacはヘキサフルオロアセチルアセトン
を、acacはアセチルアセトンをそれぞれ意味す
る。)ものがある。
【0048】図13は、本発明のCVD装置及び膜の形
成方法を適用するのに特に適した膜種と使用原料とを表
にして示す図である。同図に示される膜種はいずれもT
i原子またはTa原子を含んでいる。 これらの高誘電
体膜又は強誘電体膜は、Ti又はTaの含有率によって
誘電率が顕著に変化するので、本発明を適用するのに特
に適している。ただし、本発明が適用できる膜種が図1
1に示す膜種に限定されるわけではない。
【0049】(第2の実施形態)次に、バッチ炉からな
る反応炉を備えた第2の実施形態に係るCVD装置につ
いて説明する。図9(a)は本実施形態におけるCVD
装置の構成を示す縦断面図である。図9(b)は図9
(a)のIX−IX線における横断面図である。
【0050】図9(a)に示すように、本実施形態のC
VD装置51は、縦長の円筒状の反応炉53を備えてお
り、反応炉53の内部には、多数(数100枚)のSi
ウェハ55を保持する石英などからなるボート56が設
置されている。また、反応炉53の周囲には、Siウェ
ハ55を加熱するための円筒状の加熱機構57が設けら
れている。そして、反応炉53の上端板の中央部に第1
の原料ガスを導入するための第1の導入口65が開口し
ており、この第1の導入口65には第1の原料ガスを供
給するための第1の原料ガス供給部59が接続されてい
る。また、反応炉53の下端板の中央部には排気口67
が開口しており、この排気口67にはドライ・ポンプ等
からなる排気機構63が接続されている。つまり、反応
炉53内において、第1の導入口65から排気口67に
向かって下向きに流れる第1の原料ガスの流れが形成さ
れるように構成されている。そして、反応炉53の円筒
部における第1の原料ガスの流れの途中に位置する部位
に3つの第2の導入口69が開口している。3つの第2
の導入口69は、図9(b)に示すように、円筒部の周
方向の3等配位置に設けられており、各第2の導入口6
9には、第2の原料ガスを供給するための第2の原料ガ
ス供給部61が3つの分岐官(図示せず)を介して接続
されている。
【0051】ここで、本実施形態においては、加熱機構
57はSiウェハ55を450℃程度に加熱するように
構成されている。また、排気機構63の排気力は、反応
炉53内の圧力を5Torr程度に減圧するように構成
されている。
【0052】本実施形態においても、Siウェハ55上
のPt膜の上にBST膜が形成されるものとする。ま
た、本実施形態においても、第1の原料供給部59及び
第2の原料供給部61は、図2に示す構造を有している
ものとし、供給される第1の原料ガス及び第2の原料ガ
スの成分も第1の実施形態において説明したとおりであ
る。ただし、本実施形態においては、第1の原料ガス供
給部59から供給される第1の原料ガスBa:Sr:T
iの混合比は35:35:30とし、第2の原料ガス供
給部61から供給される第2の原料ガスBa:Sr:T
iの混合比は40:40:20としている。つまり、第
1の導入口65から排気口67に至る第1の原料ガスの
流れにおいて、第1の導入口65よりも下流側となる第
2の導入口69から供給される第2の原料ガスのほうが
BST膜中におけるTiの取込まれ量が増えるようにな
されている。
【0053】本実施形態のCVD装置では、Siウェハ
55の温度が約450℃であり、1つのSiウェハ55
におけるBST膜の組成の面内均一性は比較的良好であ
るが、一度に大量の処理基板を処理するため、反応炉5
3の上流側に設置されるSiウェハ55と下流側に設置
されるSiウェハ55とでは、第1の実施形態で述べた
ように主面の付近に残存する第1の原料ガスからの分解
生成物の量が大きく異なる上、第1の原料ガスに含まれ
るそれぞれの元素に対応する有機金属錯体の濃度も変化
する。
【0054】したがって、Ba(DPM)2 、Sr(D
PM)2 、Ti(O−iPr)2 (DPM)2 などの金
属錯体を用いて、Siウェハ55上にBST膜を形成す
る場合、Ti(O−iPr)2 (DPM)2 の方が低温
で分解しやすい挙動を示すため、反応炉53の内面など
への付着も生じやすくなり、下流側では第1の原料ガス
中のTi含有率が低下する。
【0055】そこで、本実施形態においても、第1の原
料ガスの流れの途中に第2の原料ガスを導入するための
第2の導入口69を設け、この第2の導入口69からT
i濃度の高い第2の原料ガスを導入することにより、第
1の実施形態と同様の効果により、上流側のSiウェハ
55と下流側のSiウェハ55とにおけるBST膜のの
膜厚や組成のばらつきを低減することができる。
【0056】なお、第2の導入口69は、必ずしも図9
(b)に示すごとく3つ設ける必要はなく1つでもよ
い。ただし、複数個の第2の導入口69を炉官の円周方
向の等配位置に設けることにより、各Siウェハ55上
のBST膜の主面における膜厚・組成均一性はさらに改
善される。
【0057】(第3の実施形態)次に、枚葉式炉からな
る反応炉を備えた第3の実施形態に係るCVD装置につ
いて説明する。図10(a)は本実施形態におけるCV
D装置の構成を示す縦断面図である。図10(b)は図
10(a)のX−X線における横断面図である。
【0058】図10(a)に示すように、本実施形態の
CVD装置71は、軸方向の寸法が短い円筒状の反応炉
73を備えており、反応炉73の内部には、1枚のSi
ウェハ75を保持する加熱機構77が設置されている。
そして、反応炉73の上端板の中央部に第1の原料ガス
を導入するための第1の導入口85が開口しており、こ
の第1の導入口85には第1の原料ガスを供給するため
の第1の原料ガス供給部79が接続されている。また、
反応炉73の下端板の一部には排気口87が開口してお
り、この排気口87にはドライ・ポンプ等からなる排気
機構83が接続されている。また、反応炉73の上端板
において第1の開口部85よりも外周側にオフセットし
た位置には、第2の導入口89が開口しており、第2の
導入口89には、第2の原料ガスを供給するための第2
の原料ガス供給部81が接続されている。
【0059】ここで、本実施形態の特徴は、反応炉73
の円筒部における上端から少し下方に位置する部位に
は、反応炉73内の上部空間をSiウェハ75が設置さ
れる部分から区画するように設けられ径が0.5mm程
度の多数の細孔91a,91bを有するアルミニウム等
からなる円状の拡散板91と、拡散板91によって区画
されている上部空間をさらに中央部と周辺部とに仕切る
円筒状の仕切板93とが設けられている。言い換える
と、この仕切板93により、第1の導入口85から拡散
板91に至る空間と第2の導入口89から拡散板91に
至る空間とが仕切られている。すなわち、第1の導入口
85から導入された第1の原料ガスが拡散板91の中央
部に形成された多数の細孔91aによって拡散されて反
応炉83内に入り、この各細孔91aから排気口87に
至る第1の原料ガスの流れが形成される。一方、第2の
導入口89から導入された第2の原料ガスが拡散板91
の周辺部に形成された多数の細孔91bによって拡散さ
れた状態で、ガスの流れの途中に導入されるように構成
されている。
【0060】ここで、本実施形態においては、加熱機構
77はSiウェハ75を600℃程度に加熱するように
構成されている。また、排気機構83の排気力は、反応
炉73内の圧力を5Torr程度に減圧するように構成
されている。
【0061】本実施形態においても、Siウェハ75上
のPt膜の上にBST膜が形成されるものとする。ま
た、本実施形態においても、第1の原料供給部79及び
第2の原料供給部81は、図2に示す構造を有している
ものとし、供給される第1の原料ガス及び第2の原料ガ
スの成分も第1の実施形態において説明したとおりであ
る。ただし、本実施形態においては、第1の原料ガス供
給部79から供給される第1の原料ガスBa:Sr:T
iの混合比は35:35:30とし、第2の原料ガス供
給部81から供給される第2の原料ガスBa:Sr:T
iの混合比は40:40:20としている。つまり、第
1の導入口85から排気口87に至る第1の原料ガスの
流れにおいて、第1の導入口85よりも下流側となる第
2の導入口89から供給される第2の原料ガスのほうが
BST膜中におけるTiの取込まれ量が増えるようにな
されている。
【0062】本実施形態のCVD装置では、第1の原料
ガスを分散板91の多数の細孔91aから分散させてS
iウェハ75の主面上に供給するために、Siウェハ7
5に形成されるBST膜の組成の面内均一性は比較的良
好であるが、第1の原料ガスの流れにおけるSiウェハ
75の中心部と下流側に位置する周辺部とでは、第1の
実施形態で述べたように主面の付近に残存する第1の原
料ガスからの分解生成物の量が大きく異なる上、第1の
原料ガスに含まれるそれぞれの元素に対応する有機金属
錯体の濃度も変化する。したがって、Ba(DP
M)2 、Sr(DPM)2 、Ti(O−iPr)2 (D
PM)2 などの金属錯体を用いて、Siウェハ75上に
BST膜を形成する場合、Ti(O−iPr)2 (DP
M)2 の方が低温で分解しやすい挙動を示すため、Si
ウェハ75の周辺部では第1の原料ガス中のTi含有率
が低下する。
【0063】そこで、本実施形態のCVD装置において
は、拡散板と原料供給用の導入口との間の空間を2つに
分けて、第1の原料ガスをSiウェハ75の中心部に供
給する一方、第1の原料ガスよりもTi含有率の高い第
2の原料ガスをSiウェハ75の周辺部に供給すること
により、上記第1の実施形態と同様の効果を発揮するこ
とができる。特に、第1及び第2の原料ガスを拡散板9
1の多数の細孔91a,91bからそれぞれ分散させて
Siウェハ75上に供給するので、Siウェハ75の周
面に到達する第1及び第2の原料ガスの濃度も均一化さ
れている。したがって、Siウェハ75上に形成される
BST膜の組成及び膜厚の面内均一性の改善効果を顕著
に発揮することができる。これにより、例えば8インチ
や12インチといった大面積のウェハに対しても均一な
BST薄膜を形成することが可能となる。
【0064】なお、本実施形態においては、第1の原料
ガス中のBa:Sr:Ti原子数比を35:35:30
とし、第2の原料ガスのBa:Sr:Ti原子数比を4
0:40:20としたが、第1及び第2の原料ガスの成
分がこの値に限定されるものではないことはいうまでも
ない。
【0065】また、本実施形態においては、Siウェハ
75の中心部から第1の原料ガスを供給する構造として
いるために、円筒状の仕切板93によって第1の原料ガ
スを供給する部分と第2の原料ガスを供給する部分とを
仕切ったが、例えば第1の実施形態のように、Siウェ
ハ5の一方の端部側から第1の原料ガスを供給し、Si
ウェハ5の他方の端部側から排気する構造となっている
場合には、図10(b)に示すような拡散板91を左右
に仕切る平板状の仕切板を設ければよい。また、第2の
実施形態のようなバッチ式反応炉についても、本実施形
態のような多数の細孔を有する拡散板を設けてもよい。
さらに、第1,第2の原料ガス導入口を広くしておい
て、多数の細孔を有する拡散板を各原料ガス導入口に直
接取り付けるようにしてもよい。
【0066】なお、上記各実施形態において、第2の原
料ガス供給手段を2つ以上設けて、下流になるほどTi
含有率の高い原料ガスを供給するように構成することも
可能である。
【0067】また、第1の原料ガスと第2の原料ガスと
に含まれる原料分子つまり組成が同じである必要はな
く、例えば第2の原料ガスが第1の原料ガスのうちの1
つの成分のみ(上記各実施形態では、例えばTi(O−
iPr)2 (DPM)2 のみ)を含んでいてもよい。
【0068】
【発明の効果】本発明のCVD装置又は膜の形成方法に
よれば、CVD処理を行なうための反応炉において、反
応炉内における第1の原料ガスの流れの途中に、第1の
原料ガスを構成する多元系材料のうち少なくとも1つの
成分を含む第2の原料ガスを導入するようにしたので、
第1の原料ガスの分解が上流側と下流側とで不均一であ
る場合でも、被処理物の主面上に形成される膜の組成の
均一性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の本実施形態のCVD装置の構成
を示す断面図である。
【図2】本発明の各実施形態における第1及び第2の原
料供給部の構造を、一部をブロックで他の一部を断面状
態で示す図である。
【図3】ウェハ近傍のガスの流れを模式的に示す断面図
である。
【図4】有機金属錯体の一種であるBa(DPM)2
分子構造を示す図である。
【図5】有機金属錯体の一種であるTi(O−iPr)
2 (DPM)2 の分子構造を示す図である。
【図6】従来のCVD方法によって形成されたBST膜
中のTi含有量の第1の原料ガスの流れ中における変化
を示す図である。
【図7】第1の実施形態のCVD装置を用いて形成され
たBST膜中のTi含有量の第1の原料ガスの流れ中に
おける変化を示す図である。
【図8】BST膜中におけるTi/(Ba+Sr+T
i)原子数比の変化に対するBST膜の比誘電率の変化
を示す図である。
【図9】(a),(b)は、それぞれ、第2の実施形態
におけるCVD装置の構成を示す縦断面図、及びIX−IX
線における横断面図である。
【図10】(a),(b)は、それぞれ第3の実施形態
におけるCVD装置の構成を示す縦断面図、及びX−X
線における横断面図である。
【図11】本発明のCVD装置及び膜の形成方法を適用
するのに特に適した膜種と使用原料とを表にして示す図
である。
【図12】(a),(b)は、従来の公報に記載されて
いるCVD装置の縦断面図、及びA−A線における矢視
図である。
【符号の説明】
1 CVD装置 3 反応炉 4 基板設置部(被処理物載置部) 5 Siウェハ(被処理物) 7 加熱機構 9 第1の原料ガス供給部(第1の原料供給手段) 11 第2の原料ガス供給部(第2の原料供給手段) 13 排気機構 15 第1の導入口(第1の原料導入部) 17 排気口(排出部) 19 第2の導入口(第2の原料導入部) 21 容器 23 液体材料 25 加圧ガス導入管 27 混合器 29 液体ポンプ 31 気化器 33 キャリアガス導入管 35 接続管 41 原料分子 43 付着原子 45 分解生成物 51 CVD装置 51 CVD装置 53 反応炉 55 Siウェハ(被処理物) 56 ボート(被処理物載置部) 57 加熱機構 59 第1の原料ガス供給部(第1の原料供給手段) 61 第2の原料ガス供給部(第2の原料供給手段) 63 排気機構 65 第1の導入口(第1の原料導入部) 67 排気口(排出部) 69 第2の導入口(第2の原料導入部) 71 CVD装置 73 反応炉 75 Siウェハ(被処理物) 76 ボート(被処理物載置部) 77 加熱機構 79 第1の原料ガス供給部(第1の原料供給手段) 81 第2の原料ガス供給部(第2の原料供給手段) 83 排気機構 85 第1の導入口 87 排気口(排出部) 89 第2の導入口 91 拡散板 91a,91b 細孔 93 仕切板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 AA11 BA01 BA04 BA17 BA18 CA04 CA12 EA01 EA06 FA10 5F045 AC09 AC15 AC16 AC17 AD10 AF03 BB04 DC55 DC63 DP03 DP04 EB02 EE03 EE04 EE05 EF05 EK07 HA16

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物の主面上に膜を形成するCVD
    処理を行なうための反応炉と、 分解して多元系材料の膜を形成するための第1の原料ガ
    スを上記反応炉内に導入するための第1の原料導入部
    と、 上記第1の原料導入部とは離間して設けられ、反応炉内
    を排気するための排出部と、 上記反応炉内における上記第1の原料導入部から上記排
    出部に至る第1の原料ガスの流れに上記被処理物の主面
    がさらされるように、上記被処理物を取り付けるための
    被処理物載置部と、 上記反応炉内における上記第1の原料ガスの流れの途中
    に、上記多元系材料のうち少なくとも1つの成分を含む
    第2の原料ガスを導入するための第2の原料導入部とを
    備えているCVD装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のCVD装置において、 上記第1の原料導入部に上記第1の原料ガスを供給する
    ための第1の原料供給手段と、 上記第2の原料導入部に上記第2の原料ガスを供給する
    ための第2の原料供給手段とをさらに備えていることを
    特徴とするCVD装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のCVD装置にお
    いて、 上記第2の原料ガスは、上記多元系材料の各成分のうち
    少なくとも1つの成分を上記第1の原料ガスとは異なる
    含有率で含んでいることを特徴とするCVD装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
    のCVD装置において、 上記第1の原料ガス及び第2の原料ガスは、少なくとも
    1種類以上の金属錯体を昇華もしくは気化せしめて生成
    された成分を含んでいることを特徴とするCVD装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のCVD装置において、 上記金属錯体は、Ba(DPM)2 ,Sr(DP
    M)2 ,Ti(O−iPr) 4 ,TiO(DPM)2
    Ba(hfacac)2 ,Sr(hfacac)2 ,B
    i(C6 5 )(トリ・フェニル・ビスマス),Pb
    (DPM)2 ,Bi(acac)3 ,Bi(DP
    M)3 ,Ta(0C2 5 5 (ペンタエトキサイド・
    タンタル),Ta(O−iPr)4 (DPM)及びこれ
    らの各々にアダクトを付加した有機金属錯体からなる群
    のうち、少なくともいずれか1つを含むことを特徴とす
    るCVD装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のCVD装置において、 上記金属錯体は、Ba(DPM)2 及びSr(DPM)
    2 を含むことを特徴するCVD装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
    のCVD装置において、 上記第1の原料ガス及び上記第2の原料ガスは少なくと
    もTiを含み、 上記第2の原料ガスのTi原子数比が上記第1の原料ガ
    ス中のTi原子数比より大きいことを特徴とするCVD
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2に記載のCVD装置にお
    いて、 上記被処理部は、複数の板状の被処理物を互いに離しな
    がら積み重ねる支持体によって構成されており、 上記第2の原料導入部は、上記支持体の中間部における
    周方向の等配位置に設けられていることを特徴とするC
    VD装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のうちいずれか1つに記載
    のCVD装置において、 上記第1の原料導入部は、上記第1の原料ガスを分散さ
    せて上記被処理物の主面上に流すように構成され、 上記第2の原料導入部は、上記第2の原料ガスを分散さ
    せて上記被処理物の主面上に流すように構成されている
    ことを特徴とするCVD装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のCVD装置において、 上記反応炉は、1枚の円形のウエハごとにCVDを行な
    うように、円筒部と2つの平面部とにより構成されてお
    り、 上記第1及び第2の原料導入部は、上記反応炉の一方の
    平面部のほぼ中央で開口する第1の原料導入口と、上記
    反応炉の上記一方の平面部の上記円筒部に近い部位で開
    口する第2の原料導入口と、上記反応炉内の空間を上記
    各原料導入口と上記ウェハ設置部との間で区画するよう
    に設けられ複数の孔を有する円形の原料拡散板と、上記
    第1の原料導入口から上記拡散板に至るまでの空間と上
    記第2の原料導入口から上記拡散板に至るまでの空間と
    を互いに仕切る円筒状の仕切板とにより構成されている
    ことを特徴とするCVD装置。
  11. 【請求項11】 反応炉内の第1の原料ガスの流れに被
    処理物の主面がさらされるように被処理物を反応炉内に
    設置するステップ(a)と、 上記反応炉内を排気しながら、分解して多元系材料の膜
    を形成するための第1の原料ガスを上記反応炉内に導入
    するステップ(b)と、 上記反応炉内における上記第1の原料ガスの流れの途中
    に、第1の原料ガスを構成する上記多元系材料の各成分
    のうち少なくともいずれか1つの成分を含む第2の原料
    ガスを導入するステップ(c)とを備えている膜の形成
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の膜の形成方法にお
    いて、 上記第2の原料ガスは、上記多元系材料の各成分のうち
    少なくともいずれか1つの成分を上記第1の原料ガスと
    は異なる含有率で含んでいることを特徴とする膜の形成
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載の膜の形成
    方法において、 上記第1の原料ガス及び第2の原料ガスは、少なくとも
    1種類以上の有機金属錯体を昇華もしくは気化せしめて
    生成された成分を含んでいることを特徴とする膜の形成
    方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の膜の形成方法にお
    いて、 上記金属錯体は、Ba(DPM)2 ,Sr(DP
    M)2 ,Ti(O−iPr) 4 ,TiO(DPM)2
    Ba(hfacac)2 ,Sr(hfacac)2 ,B
    i(C6 5 )(トリ・フェニル・ビスマス),Pb
    (DPM)2 ,Bi(acac)3 ,Bi(DP
    M)3 ,Ta(0C2 5 5 (ペンタエトキサイド・
    タンタル),Ta(O−iPr)4 (DPM)及びこれ
    らの各々にアダクトを付加した有機金属錯体からなる群
    のうち、少なくともいずれか1つを含むことを特徴とす
    る膜の形成方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の膜の形成方法にお
    いて、 上記金属錯体は、Ba(DPM)2 及びSr(DPM)
    2 を含むことを特徴する膜の形成方法。
  16. 【請求項16】 請求項11又は12に記載の膜の形成
    方法において、 上記第1の原料ガス及び上記第2の原料ガスは少なくと
    もTiを含み、 上記第2の原料ガスのTi原子数比が上記第1の原料ガ
    ス中のTi原子数比より大きいことを特徴とする膜の形
    成方法。
  17. 【請求項17】 請求項11〜16のうちいずれか1つ
    に記載の膜の形成方法において、 上記ステップ(b)では、上記第1の原料ガスを分散さ
    せて上記被処理物の主面上に流し、 上記ステップ(c)では、上記第2の原料ガスを分散さ
    せて上記被処理物の主面上に流すことを特徴とする膜の
    形成方法。
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