JP2001023889A - ステージ装置、露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

ステージ装置、露光装置およびデバイス製造方法

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JP2001023889A
JP2001023889A JP11196535A JP19653599A JP2001023889A JP 2001023889 A JP2001023889 A JP 2001023889A JP 11196535 A JP11196535 A JP 11196535A JP 19653599 A JP19653599 A JP 19653599A JP 2001023889 A JP2001023889 A JP 2001023889A
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stage
interferometer
switching
wafer
laser
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Toshihiro Yamazaki
俊洋 山崎
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Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ干渉計の切換を迅速に行なえるように
する。また、ステージの第2方向位置の計測が不可能の
場合でも、レーザ干渉計の切換を行なうことができるよ
うにする。 【解決手段】 第1の方向およびこれに直交する第2の
方向に移動可能なステージ103、106と、ステージ
の第1の方向の位置を計測するため、ステージの第2の
方向の位置に応じて有効なものが切り換えて用いられる
複数のレーザ干渉計111、130〜132と、前記レ
ーザ干渉計の切換を行なう切換手段とを備えたステージ
装置において、切換手段はステージが切換を行なうべき
第2の方向における所定の切換位置を通過したことを検
出する検出手段115、133〜135を備え、この検
出信号に基づいてレーザ干渉計の切換を行なうものとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体露光装置、
検査装置等に使用され、露光原板、被露光物、被検査物
等を所定の位置に位置決めするために用いられるステー
ジ装置、これを具備する露光装置およびこれを用いたデ
バイス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子製造に用いられる露光
装置として、ステッパと呼ばれる装置とスキャナと呼ば
れる装置が知られている。ステッパは、ステージ装置上
の半導体ウエハを投影レンズ下でステップ移動させなが
ら、レチクル上に形成されているパターン像を投影レン
ズでウエハ上に縮小投影し、1枚のウエハ上の複数箇所
に順次露光していくものである。スキャナは、ウエハス
テージ上の半導体ウエハとレチクルステージ上のレチク
ルとを投影レンズに対して相対移動させ、この走査移動
中にスリット上の露光光を照射し、レチクルパターンを
ウエハに投影するものである。ステッパおよびスキャナ
は、解像度および重ね合せ精度の性能面から露光装置の
主流と見られている。
【0003】図8は、露光装置に用いられる従来のウエ
ハステージを示す。この装置は、水平な案内面101a
を有するベース101と、ベース101と一体であるY
ガイド部材102に沿ってY軸方向に往復移動自在であ
るYステージ103と、Yステージ103をY軸方向に
移動させるYステージ用リニアモータ104と、Yステ
ージ103と一体であるXガイド部材105に沿ってY
軸方向に垂直なX軸方向に往復移動自在であるXステー
ジ106と、Xステージ106をX軸方向に移動させる
Xステージ用リニアモータ107と、Xステージ106
の上に図示しないチルト機構と微回動機構をもつ微動ス
テージを介して配置した天板108と、天板108の上
に配置したXミラー109と、天板108の上に配置し
たYミラー110と、第1のX軸レーザ干渉計111
と、第1のY軸レーザ干渉計112と、第2のY軸レー
ザ干渉計113と、Yステージ原点位置検出用フォトス
イッチ114と、Yステージ遮光板115とを備える。
【0004】Yステージ103は図示しない静圧軸受パ
ッドによってべース101の案内面101aおよびYガ
イド部材102に対して非接触に支持され、同様に、X
ステージ106も図示しない静圧軸受パッドによってベ
ース101の案内面101aおよびXガイド部材105
に対して非接触に支持される。第1のY軸レーザ干渉計
112によりYミラー110との間の距離を計測し、Y
ステージ103の位置を知る。第1のX軸レーザ干渉計
111によりXミラー109との間の距離を計測し、X
ステージ106の位置を知る。
【0005】また、第1のY軸レーザ干渉計112から
X軸方向へ離れた位置に、Yミラー110との間の距離
を計測する第2のY軸レーザ干渉計113が配置され、
第1と第2のY軸レーザ干渉計112と113の計測値
より、天板108の回転変位を検出する。第1と第2の
Y軸レーザ干渉計112と113の原点リセットは、Y
ステージ103の原点出し駆動を行ない、Yステージ遮
光板115がYステージ原点位置検出用フォトスイッチ
114を遮光した時点で行なう。第1のX軸レーザ干渉
計111の原点リセットは、Xステージ106の原点出
し駆動を行ない、不図示のXステージ遮光板が不図示の
Xステージ原点位置検出用フォトスイッチを遮光した時
点で行なう。
【0006】図9はこのウエハステージ116の上面概
略図である。露光されるウエハ118は、不図示のウエ
ハチャックを介してウエハステージ116に搭載され
る。露光光学系を基準とすると、同図において露光光軸
中心119の位置を不動と考えることができる。よっ
て、ウエハステージ116は、ウエハ全体を露光するた
めには、露光光軸中心119に対してXY方向に移動さ
せる必要がある。結像焦点の調整のために、ウエハ11
8をZ方向およびチルト方向にも移動させる必要がある
が、ここでは説明を省略する。図中の実線で描かれたウ
エハステージ116の位置は、ウエハステージ116が
Y軸のマイナス方向に移動できる最大位置を示す(ウエ
ハステージY−移動最大位置120)。
【0007】また、図中の破線で描かれたウエハステー
ジ116の位置は、ウエハステージ116がY軸のプラ
ス方向に移動できる最大位置を示す(ウエハステージY
+移動最大位置121)。
【0008】ウエハステージ116のXY方向の位置計
測には、高精度の位置決めを実現するために高分解能の
レーザ干渉計が使用される。図中のX干渉計光軸122
はウエハステージ116のX方向位置を計測するための
レーザ干渉計の光軸である。また、図中のY干渉計光軸
123はウエハステージ116のY方向位置を計測する
ためのレーザ干渉計の光軸である。レーザ干渉計を用い
るためには、ウエハステージ116上にレーザ光を反射
するための反射鏡117を設ける必要がある。この反射
鏡117は、ウエハステージ116の移動範囲全域にお
いてレーザ光を反射可能にするために、ウエハステージ
116の移動距離と同じ以上の長さが必要とされる。す
なわち、Y方向のステージ移動距離をLyとすると、X
計測用の反射鏡の長さMxはLy以上(Mx=Ly+
α)であることが必要となる。
【0009】近年は生産性の向上のため、ウエハ径は3
00mmと大型化の傾向にある。ウエハ全面を露光する
ためには、移動ステージは少なくともウエハ径以上の移
動範囲が要求される。また、ウエハアライメントを行な
う位置が露光位置と異なる場合や、ウエハ交換を考慮す
ると、移動範囲はさらに大きくしなければならない。必
然的に反射鏡も長くしなければならない。ウエハ118
を露光するには、結像点に対して高精度にアライメント
する必要がある。このアライメント手法には数種のもの
があるが、前もって露光転写されたウエハ上のアライメ
ントマークにアライメント光を照射し、その反射光から
アライメントずれ量を求める方法が広く用いられてい
る。このアライメント手法においては、アライメント光
軸と露光光軸が同一にならない場合がある。
【0010】図10はアライメント光軸の中心124と
露光光軸の中心119が一致しない場合における従来の
ウエハステージの上面概略図である。同図において、ア
ライメント光軸中心124に照射されるアライメント光
は、露光光軸中心119とある距離L2をもってウエハ
118上に照射される。ウエハステージ116は、ウエ
ハ118全面を露光するためにウエハ118をXY方向
に移動する必要があるのと同様に、アライメント光軸中
心124に照射されるアライメント光をウエハ118全
面に照射するために、ウエハ118をXY方向に移動す
る必要がある。
【0011】その場合、ウエハステージ116の可動範
囲は、アライメント光軸中心124と露光光軸中心11
9とがずれているため、大きくする必要がある。結果的
に、反射鏡117は、ウエハステージ116の移動範囲
の拡大分だけ長くする必要がある。図10を用いて説明
すると、反射鏡117のY方向の長さMx2は、アライ
メント光軸中心124と露光光軸中心119のずれL2
分だけ長くなる(Mx2=Mx+L2)。
【0012】しかし、反射鏡117を長くすることは、
高精度な鏡面をもつ長い反射鏡を製作するのは困難で
あり、長い反射鏡の鏡面の製作にはコストがかかり、
反射鏡自体の重量がかさんでステージ全体の重量が大
きくなり、ステージの重量の増加によりステージ駆動
装置の発熱が増大し、ステージの機械系の固有振動数
が低下して制御系の特性を下げてしまう等のため、望ま
しくない。
【0013】この問題の解決策として、特開平7−25
3304号公報では、図11に示すような装置を開示し
ている。この装置は、レーザ干渉計4a〜4dおよび4
i、移動鏡8aおよび8b、移動ステージ9ならびに演
算装置10を備える。複数設けられているX干渉計4a
〜4dの間隔は移動鏡8aの長さよりも短くなってお
り、ステージ9がどの位置にあってもいずれかのX干渉
計4a〜4dの計測光5a〜5dが移動鏡8aに照射さ
れており、また同時に2本の計測光が照射される場合も
ある。
【0014】いずれのX干渉計4a〜4dが計測可能に
なっているかはY干渉計4iの値から演算装置10によ
り判定され、判定された計測可能なX干渉計4a〜4d
よりX方向の測長結果が得られる。ステージ9がY方向
に移動する際、新たに計測可能になったX干渉計は、こ
れまで計測されていたX干渉計の値を用いて所定の位置
において復帰(干渉計切換)動作が行なわれる。この値
の受け渡しを順次行なうことにより、長い範囲の移動に
わたる測定を短い移動鏡8aで行なう構成となってい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された従来例では、Y干渉計の計測値に基づい
て、複数設けられているX干渉計のうちいずれのX干渉
計が計測可能になっているかを判断するようにしている
ため、ステージがどの領域に位置しているかを求めるた
めの比較演算に時間がかかり、干渉計切換に遅延が生じ
てしまう。その結果、ステージが移動している最中に干
渉計切換を行なう場合は、計測値の受け渡しを滑らかに
行なうことができないため、ステージ精度が劣化すると
いう危険性がある。また、Y干渉計が何らかの原因で計
測不可能の状態になった場合は、干渉計切換を行なうこ
とができなくなるという問題がある。
【0016】このような従来技術の問題点に鑑み、本発
明の目的は、ステージ装置、露光装置およびデバイス製
造方法において、第1に、干渉計切換を迅速に行なえる
ようにすることにある。第2に、Y干渉計が計測不可能
となった場合でも、干渉計切換を行なうことができるよ
うにすることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明のステージ装置は、第1の方向およびこれに直交
する第2の方向に移動可能なステージと、前記ステージ
の前記第1の方向の位置を計測するため、前記ステージ
の前記第2の方向の位置に応じて有効なものが切り換え
て用いられる複数のレーザ干渉計と、前記レーザ干渉計
の切換を行なう切換手段とを備え、前記切換手段は、前
記切換を行なうべき前記第2の方向における所定の切換
位置を前記ステージが通過したことを検出する検出手段
を備え、前記検出手段の検出信号に基づいて前記レーザ
干渉計の切換えを行なうものであることを特徴とする。
【0018】また、本発明の露光装置は、原板のパター
ンを、投影レンズを介してステージ装置上の基板に露光
する露光装置であって、前記ステージ装置として、前記
本発明のステージ装置を具備することを特徴とする。
【0019】また、本発明のデバイス製造方法は、本発
明の露光装置を用意する工程と、この露光装置を用いて
原板のパターンを基板に露光する工程とを有することを
特徴とする。
【0020】これら本発明の構成において、レーザ干渉
計の切換は、検出手段からの検出信号に基づいて、干渉
計測長器内の計測値受渡し時間のみの遅延で行なわれ
る。すなわち、従来のようにY干渉計の計測値に基づい
ていずれのX干渉計が計測可能になっているかを判断す
るための演算に時間がかかるといったことがない。
【0021】また、ステージの第2方向位置の計測結果
を用いずにレーザ干渉計の切換が行なわれるため、第2
方向位置の計測手段が計測不可能の場合でもレーザ干渉
計の切換は支障なく行なわれる。これにより、レーザ干
渉計の切換時の遅延が小さくなるため、ステージが移動
している最中にレーザ干渉計の切換を行なう場合でも、
複雑な機能を使うことなく計測値の受け渡しが滑らかに
行なわれ、ステージ精度の劣化が防止されることにな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態におい
ては、前記検出手段は光電検出器またはフォトスイッチ
を用いたものである。また、前記検出手段はステージの
第2方向の原点位置を検出するためのものでもある。ま
た、前記所定の切換位置としては、レーザ干渉計の数に
応じて複数の位置が設定してあり、そのうちの特定の切
換位置をステージが第2方向の特定の方向から通過した
時の検出手段からの検出信号に基づいて前記レーザ干渉
計のうち特定の1つを有効なものと決定し、かつ第2方
向の原点を決定する原点出し手段を有する。
【0023】切換手段は、有効なレーザ干渉計および第
2方向の原点が決定された後、いずれかの切換位置をス
テージが通過することによって検出手段が検出信号を出
力した場合、その切換位置に応じたレーザ干渉計の切換
を行なう。すなわち、検出手段の出力に基づいて、どの
レーザ干渉計が位置計測可能なレーザ干渉計かの判断を
行なうとともに、位置計測可能な干渉計を隣接するレー
ザ干渉計へ切り換える。
【0024】また、レーザ装置は、検出手段が検出信号
を出力する時点においては、その検出信号に基づいて切
換が行なわれるべき2つのレーザ干渉計から出力される
計測光は同時に、第1方向位置の計測に使用されるステ
ージ上の反射鏡を照射しているように構成されている。
そして、ステージの第2方向位置を計測するためのレー
ザ干渉計を有する。
【0025】
【実施例】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実施
例に係る露光装置に使用されるステージ装置を示す斜視
図であり、本発明の特徴を最もよく表している。同図に
おいて、101〜113および115は図8において同
一符号を付した要素と同様のものである。111は第1
のX軸レーザ干渉計(以下、第1X干渉計という)、1
30は第2のX軸レーザ干渉計(以下、第2X干渉計と
いう)、131は第3のX軸レーザ干渉計(以下、第3
X干渉計という)、132は第4のX軸レーザ干渉計
(以下、第4X干渉計という)、133は第1のX軸レ
ーザ干渉計切換用Y軸フォトスイッチ(以下、第1Yフ
ォトスイッチという)、134は第2のX軸レーザ干渉
計切換用Y軸フォトスイッチ(以下、第2Yフォトスイ
ッチという)、135は第3のX軸レーザ干渉計切換用
Y軸フォトスイッチ(以下、第3Yフォトスイッチとい
う)である。Xミラー109の長さは各X干渉計間の間
隔より僅かに長ければよい。
【0026】Yステージ遮光板115が第1Yフォトス
イッチ133を遮光した際、第1X干渉計111の計測
光と第2X干渉計130の計測光の両方がXミラー10
9を照射するように、第1Yフォトスイッチ133が配
置されている。Yステージ遮光板115が第2Yフォト
スイッチ134を遮光した際、第2X干渉計130の計
測光と第3X干渉計131の計測光の両方がXミラー1
09を照射するように、第2Yフォ卜スイッチ134が
配置されている。Yステージ遮光板115が第3Yフォ
トスイッチ135を遮光した際、第3X干渉計131の
計測光と第4X干渉計132の計測光の両方がXミラー
109を照射するように、第3Yフォトスイッチ135
が配置されている。
【0027】図2は天板108のY方向の代表的位置に
おける遮光板115、第1〜第3Yフォトスイッチ13
3〜135、Xミラー109ならびに第1〜第4X干渉
計111および130〜132の計測光L1〜L4間の
位置関係を示す。
【0028】同図(a)は、Yステージ103がY軸マ
イナス方向の移動最大位置に移動した場合を示す。この
時、Xステージ106のX方向位置の計測可能な干渉計
(以下、有効なX干渉計という)は第4X干渉計132
となる。同図(b)は、Yステージ103がY軸プラス
方向へ移動し、Yステージ遮光板115が第3Yフォト
スイッチ135を遮光している場合を示す。この時、第
3X干渉計131と第4X干渉計132の計測光L3お
よびL4がXミラー109に照射しており、第3および
第4X干渉計の切換が可能となる。同図(c)は、Yス
テージ103がさらにY軸プラス方向へ移動した場合を
示す。この時、有効なX干渉計は第3X干渉計131と
なる。同図(d)は、Yステージ103がさらにY軸プ
ラス方向へ移動し、Yステージ遮光板115が第2Yフ
ォトスイッチ134を遮光している場合を示す。この
時、第2X干渉計130と第3X干渉計131の計測光
L2およびL3がXミラー109を照射しており、第2
および第3X干渉計の切換が可能となる。同図(e)
は、Yステージ103がさらにY軸プラス方向へ移動し
た場合を示す。この時、有効なX干渉計は第2X干渉計
130となる。同図(f)は、Yステージ103がさら
にY軸プラス方向へ移動し、Yステージ遮光板115が
第1Yフォトスイッチ133を遮光している場合を示
す。
【0029】この時、第1X干渉計111と第2X干渉
計130の計測光L1およびL2がXミラー109を照
射しており、第1および第2X干渉計の切換が可能とな
る。同図(g)は、Yステージ103がY軸プラス方向
の移動最大位置に移動した場合を示す。この時有効なX
軸干渉計は第1X干渉計111となる。
【0030】図3はYステージ103についての原点出
しシーケンスを示す。本実施例では第3Yフォトスイッ
チ135に、Yステージ103の原点位置検出用フォト
スイッチの機能をもたせている。シーケンスを開始する
と、まず、Yステージ103を速度送りでY軸プラス方
向の移動最大位置へ移動し(ステップ1)、次に、Yス
テージ103を速度送りでY軸マイナス方向に移動する
(ステップ2)。その際、一定周期で第3Yフォトスイ
ッチ135(原点フォトスイッチ)が遮光されたかどう
かを監視する(ステップ3)。そして、第3Yフォトス
イッチ135(原点フォトスイッチ)が遮光されたと
き、有効なX干渉計が第4X干渉計132であると判断
し、Y干渉計112および113をポジションリセット
する(ステップ4)。
【0031】その後、第4X干渉計132が有効である
Yステージ103の位置の領域内にYステージ103を
位置決めする(ステップ5)。これによりYステージ1
03の原点出しシーケンスが完了する。Xステージ10
6の原点出しシーケンスも同様に行なうことができる。
通常、Xステージ106とYステージ103について同
時に原点出しを行なう。
【0032】図4は、X干渉計111および130〜1
32の切換シーケンスを示す。Yステージ103の原点
出しシーケンスが完了すると、Yステージ103は所定
位置に位置決めされている。この時の有効なX干渉計は
第4X干渉計132である(ステップ6)。
【0033】その後、一定周期で第3Yフォトスイッチ
135が遮光されたかどうかを監視する(ステップ
7)。第3Yフォトスイッチ135が遮光されるまで
は、有効なX干渉計は第4X干渉計132となる。この
とき、第3Yフォトスイッチ135が遮光されると、有
効なX干渉計を第4X干渉計132から第3X干渉計1
31へ切り換える(ステップ8)。この切換は、第4X
干渉計132の計測値で第3X干渉計131にプリセッ
トをかけて計測値の受け渡しを行なうことによって行な
う。このとき、X干渉計111および130〜132の
うちいずれのX干渉計が計測可能になっているかは、Y
干渉計の計測値から判断しているのではなく、フォトス
イッチの出力信号に基づいて判断している。したがっ
て、従来のステージ位置領域を求めるための比較演算時
間は必要がなくなる。
【0034】有効なX干渉計が第3X干渉計131であ
るとき、一定周期で第2または第3Yフォトスイッチ1
34または135が遮光されたかどうかを監視する(ス
テップ9、10)。第2または第3Yフォトスイッチ1
34または135が遮光されるまでは、有効なX干渉計
は第3のX干渉計131となる。このとき、第2Yフォ
トスイッチ134が遮光されると、有効なX干渉計を第
3X干渉計131から第2X干渉計130へ切換る(ス
テップ11)。この切換は、第3X干渉計131の計測
値で第2X干渉計130にプリセットをかけて計測値の
受け渡しを行なうことにより行なう。
【0035】一方、第3Yフォトスイッチ135が遮光
されると、有効なX干渉計を第3X干渉計131から第
4X干渉計132へ切換る(ステップ6)。この切換
は、第3X干渉計131の計測値で第4X干渉計132
にプリセットをかけて計測値の受け渡しを行なうことに
より行なう。
【0036】有効なX干渉計が第2X干渉計130であ
るとき、一定周期で第1および第2Yフォトスイッチ1
33および134が遮光されたがどうかを監視する(ス
テップ12、13)。第1または第2Yフォトスイッチ
133または134が遮光されるまでは、有効なX干渉
計は第2X干渉計130となる。このとき、第1Yフォ
トスイッチ133が遮光されると、有効なX干渉計を第
2X干渉計130から第1X干渉計111へ切り換える
(ステップ14)。この切換は、第2X干渉計130の
計測値で第1X干渉計111にプリセットをかけて計測
値の受け渡しを行なうことにより行なう。
【0037】一方、第2Yフォトスイッチ134が遮光
されると、有効なX干渉計を第2X干渉計130から第
3X干渉計131へ切り換える(ステップ8)。この切
換は、第2X干渉計130の計測値で第3X干渉計13
1にプリセットをかけて計測値の受け渡しを行なうこと
により行なう。
【0038】有効なX干渉計が第1X干渉計111であ
るとき、一定周期で第1Yフォトスイッチ133が遮光
されたかどうかを監視する(ステップ15)。第1Yフ
ォトスイッチ133が遮光されるまでは、有効なX干渉
計は第1X干渉計111となる。このとき、第1Yフォ
トスイッチ133が遮光されると、有効なX干渉計を第
1X干渉計111から第2X干渉計130へ切り換える
(ステップ11)。この切換は、第1X干渉計111の
計測値で第2X干渉計130にプリセットをかけて計測
値の受け渡しを行なうことにより行なう。以上がX干渉
計切換シーケンスの動作である。このシーケンスは、ソ
フトウエアまたはハードウエアで構成することができ
る。
【0039】これによれば、Yステージ103の長い移
動範囲に対して短い移動鏡109でYステージ103の
駆動が可能になる。したがって、高精度な鏡面をもつ
長い反射鏡を製作する必要はなくなり、長い反射鏡の
鏡面の製作の必要はなくなるのでコストアップはなくな
り、反射鏡自体の重量がかさんでステージ全体の重量
が大きくなることはなくなり、ステージ重量の増加は
なくなってステージ駆動装置の発熱の増大が防止され、
そしてステージの機械系の固有振動数が低下して制御
系の特性を下げてしまうことはなくなる。さらに、干渉
計切換時の遅延を小さくすることができるため、Yステ
ージ103が移動している最中に干渉計切換を行なう場
合でも、複誰な機能を使うことなく計測値の受け渡しを
滑らかに行ない、ステージ精度の劣化を防止することが
できる。
【0040】(第2の実施例)図5は本発明の第2の実
施例に係るステージ装置を示す斜視図である。同図にお
いて、図1の要素と同様の要素には同一の符号を付して
ある。112は第1のY軸レーザ干渉計(以下、第1Y
干渉計という)、113は第2のY軸レーザ干渉計(以
下、第2Y干渉計という)、136は第3のY軸レーザ
干渉計(以下、第3Y干渉計という)、137は第4の
Y軸レーザ干渉計(以下、第4Y干渉計という)であ
る。第1の実施例ではX干渉計111および130〜1
32のみを切り換えるようにしていたが、本実施例では
X干渉計111および130〜132とY干渉計11
2、113、136および137の両軸の干渉計を切り
換えるようにしている。Xミラー109の長さは、各X
干渉計間の間隔より僅かに長ければよい。また、Yミラ
ー110の長さは、各Y干渉計の間隔より僅かに長けれ
ばよい。
【0041】本実施例では、不図示の第1のY軸レーザ
干渉計切換用X軸フォトスイッチ(以下、第1Xフォト
スイッチという)、第2のY軸レーザ干渉計切換用X軸
フォトスイッチ(以下、第2Xフォトスイッチとい
う)、および第3のY軸レーザ干渉計切換用X軸フォト
スイッチ(以下、第3Xフォトスイッチという)が構成
されており、これらフォトスイッチを使い、各Y干渉計
の切換を行なう。不図示のXステージ遮光板が不図示の
第1Xフォトスイッチを遮光した際、第1Y干渉計11
2の計測光と第2Y干渉計113の計測光の両方がYミ
ラー110を照射するように、第1Xフォトスイッチが
配置されている。不図示のXステージ遮光板が不図示の
第2Xフォトスイッチを遮光した際、第2Y干渉計11
3の計測光と第3Y干渉計136の計測光の両方がYミ
ラー110を照射するように、第2Xフォトスイッチが
配置されている。そして、不図示のXステージ遮光板が
不図示の第3Xフォトスイッチを遮光した際、第3Y干
渉計136の計測光と第4Y干渉計137の計測光の両
方がYミラー110を照射するように、第3のXフォト
スイッチが配置されている。Xステージ原点出しシーケ
ンスやY干渉計切換シーケンスは、第1の実施例のX干
渉計切換の内容をY干渉計にも同時に適用することによ
り実現することができる。
【0042】(第3の実施例)図6は本発明の第3の実
施例に係るステージ装置を示す斜視図である。同図にお
いて、図1中の要素と同様の要素には図1と同一の符号
を付してある。本実施例では、Yステージ原点位置検出
用フォトスイッチ114を第1X干渉計111と第2X
干渉計130の切換タイミングの検出器として併用して
いる。第1X干渉計111は投影光学系に対してステー
ジを位置決めする場合に使う干渉計であり、第2X干渉
計130はアライメント光学系に対してステージを位置
決めする場合に使う干渉計である。第1Y干渉計112
および第2Y干渉計113は投影光学系またはアライメ
ント光学系に対してステージを位置決めする場合に使う
干渉計であり、ステージ位置の全領域で使用する干渉計
である。
【0043】本実施例では、Yステージ遮光板115が
Yステージ原点位置検出用フォトスイッチ114を遮光
した際、第1X干渉計111の計測光と第2X干渉計1
30の計測光の両方がXミラー109に照射するよう
に、Yステージ原点位置検出用フォトスイッチ114、
第1X干渉計111および第2X干渉計130が配置さ
れている。
【0044】図7はX干渉計切換シーケンスを示す。Y
ステージ103の原点出しシーケンスが完了した時点
で、Yステージ103は所定位置に位置決めされてい
る。この時の有効なX干渉計は第2X干渉計130であ
る(ステップ16)。その後、一定周期でYステージ原
点位置検出用フォトスイッチ114が遮光されたかどう
かを監視する(ステップ17)。Yステージ原点位置検
出用フォトスイッチ114が遮光されるまでは、有効な
X干渉計は、第2X干渉計130となる。このとき、Y
ステージ原点位置検出用フォトスイッチ114が遮光さ
れると、有効なX干渉計を第2X干渉計130から第1
X干渉計111へ切り換える(ステップ18)。この切
換は、第2X干渉計130の計測値で第1X干渉計11
1にプリセットをかけて計測値の受け渡しを行なうこと
により行なう。有効なX干渉計が第1X干渉計111で
あるとき、一定周期でYステージ原点位置検出用フォト
スイッチ114が遮光されたかどうかを監視する(ステ
ップ19)。Yステージ原点位置検出用フォトスイッチ
114が遮光されるまでは、有効なX干渉計は第1X干
渉計111となる。このとき、Yステージ原点位置検出
用フォトスイッチ114が遮光されると、有効なX干渉
計を第1X干渉計111から第2X干渉計130に切り
換える。この切換は、第1X干渉計111の計測値で第
2X干渉計130にプリセットをかけて計測値の受け渡
しを行なうことにより行なう。以上がX干渉計切換シー
ケンスの動作である。
【0045】これによれば、干渉計切換時の遅延を小さ
くすることができる。したがってステージが移動してい
る最中に干渉計切換を行なう場合でも、複雑な機能を使
うことなく計測値の受け渡しを滑らかに行なって、ステ
ージ精度の劣化を防止することができる。また、原点位
置検出用フォトスイッチ114を干渉計切換用フォトス
イッチとしても使うため、少ない部品で干渉計切り換え
が実現できる。
【0046】(露光装置の実施例)図12は、上述の各
実施例のステージ装置を適用することができる半導体露
光装置の外観を示す斜視図である。同図に示すように、
この半導体露光装置は、装置本体の環境温度制御を行な
う温調チャンバ201、その内部に配置され、装置本体
の制御を行なうCPUを有するEWS本体206、なら
びに、装置における所定の情報を表示するEWS用ディ
スプレイ装置202、装置本体において撮像手段を介し
て得られる画像情報を表示するモニタTV205、装置
に対し所定の入力を行なうための操作パネル203、E
WS用キーボード204等を含むコンソール部を備えて
いる。図中、207はON−OFFスイッチ、208は
非常停止スイッチ、209は各種スイッチ、マウス等、
210はLAN通信ケーブル、211はコンソール機能
からの発熱の排気ダクト、そして212はチャンバの排
気装置である。半導体露光装置本体はチャンバ201の
内部に設置される。
【0047】EWS用ディスプレイ202は、EL、プ
ラズマ、液晶等の薄型フラットタイプのものであり、チ
ャンバ201前面に納められ、LANケーブル210に
よりEWS本体206と接続される。操作パネル20
3、キーボード204、モニタTV205等もチャンバ
201前面に設置し、チャンバ201前面から従来と同
様のコンソール操作が行なえるようにしてある。
【0048】図13は、図12の装置の内部構造を示す
図である。同図においては、半導体露光装置としてのス
テッパが示されている。図中、302はレチクル、30
3はウエハであり、光源装置304から出た光束が照明
光学系305を通ってレチクル302を照明するとき、
投影レンズ306によりレチクル302上のパターンを
ウエハ303上の感光層に転写することができる。レチ
クル302はレチクル302を保持して移動するための
レチクルステージ307により支持されている。ウエハ
303はウエハチャック391により真空吸着された状
態で露光される。ウエハチャック391はウエハステー
ジ309により各軸方向に移動可能である。このウエハ
ステージ309として、上述各実施例のステージ装置を
用いることができる。レチクル302の上側にはレチク
ルの位置ずれ量を検出するためのレチクル光学系381
が配置される。ウエハステージ309の上方に、投影レ
ンズ306に隣接してオフアクシス顕微鏡382が配置
されている。オフアクシス顕微鏡382は内部の基準マ
ークとウエハ303上のアライメントマークとの相対位
置検出を行なうのが主たる役割である。
【0049】また、このステッパ本体に隣接して周辺装
置であるレチクルライブラリ320やウエハキャリアエ
レベータ330が配置され、必要なレチクルやウエハは
レチクル搬送装置321およびウエハ搬送装置331に
よってステッパ本体に搬送される。
【0050】チャンバ201は、主に空気の温度調節を
行なう空調機室310および微小異物をろかし、清浄空
気の均一な流れを形成するフィルタボックス313、な
らびに装置環境を外部と遮断するブース314で構成さ
れている。チャンバ201内では、空調機室310内に
ある冷却器315および再熱ヒータ316により温度調
節された空気が、送風機317によりエアフィルタgを
介してブース314内に供給される。このブース314
に供給された空気はリターン口raより再度空調機室3
10に取り込まれ、チャンバ201内を循環する。通
常、このチャンバ201は、厳密には完全な循環系では
なく、ブース314内を常時陽圧に保つために、循環空
気量の約1割のブース314外の空気を空調機室310
に設けられた外気導入口oaより送風機を介して導入し
ている。このようにしてチャンバ201は本装置の置か
れる環境温度を一定に保ち、かつ空気を洗浄に保つこと
を可能としている。
【0051】また光源装置304には超高圧水銀灯の冷
却やレーザ異常時の有毒ガス発生に備えて吸気口saと
排気口eaが設けられ、ブース314内の空気の一部が
光源装置304を経由し、空調機室310に備えられた
専用の排気ファンを介して工場設備に強制排気されてい
る。また、空気中の化学物質を除去するための化学吸着
フィルタcfを、空調機室310の外気導入口oaおよ
びリターン口raにそれぞれ接続して備えている。
【0052】図14は、図12の装置の電気回路構成を
示すブロック図である。同図において、421は装置全
体の制御を司る、前記EWS本体206に内蔵された本
体CPUであり、マイクロコンピュータまたはミニコン
ピュータ等の中央演算装置からなる。422はウエハス
テージ駆動装置、423は前記オフアクシス顕微鏡38
2等のアライメント検出系、424はレチクルステージ
駆動装置、425は前記光源装置304等の照明系、4
26はシャッタ駆動装置、427はフォーカス検出系、
428はZ駆動装置であり、これらは、本体CPU42
1により制御されている。429は前記レチクル搬送装
置321、ウエハ搬送装置331等の搬送系である。4
30は前記ディスプレイ202、キーボード204等を
有するコンソールユニットであり、本体CPU421に
対して装置の動作に関する各種のコマンドやパラメータ
を与えるためのものである。すなわち、オペレータとの
間で情報の授受を行なうためのものである。432は、
例えばハードディスクであり、内部にデータベースが構
築されており、各種パラメータおよびその管理データ、
ならびにオペレータのグループ等が記録されている。
【0053】(デバイス製造方法の実施例)次に上記説
明した露光装置を利用したデバイス製造方法の実施例を
説明する。図15は微小デバイス(ICやLSI等の半
導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マ
イクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ31
(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行なう。ス
テップ32(マスク製作)では設計したパターンを形成
したマスクを製作する。
【0054】一方、ステップ33(ウエハ製造)ではシ
リコンやガラス等の材料を用いてウエハを製造する。ス
テップ34(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記
用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術に
よってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ
35(組立て)は後工程と呼ばれ、ステップ34によっ
て作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程で
あり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディン
グ)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含
む。ステップ36(検査)ではステップ35で作製され
た半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の
検査を行なう。こうした工程を経て、半導体デバイスが
完成し、これが出荷(ステップ37)される。
【0055】図16は上記ウエハプロセス(ステップ3
4)の詳細なフローを示す。ステップ41(酸化)では
ウエハの表面を酸化させる。ステップ42(CVD)で
はウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ43(電極
形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ス
テップ44(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち
込む。ステップ45(レジスト処理)ではウエハにレジ
ストを塗布する。ステップ46(露光)では上記説明し
た露光装置または露光方法によってマスクの回路パター
ンをウエハの複数のショット領域に並べて焼付露光す
る。ステップ47(現像)では露光したウエハを現像す
る。ステップ48(エッチング)では現像したレジスト
像以外の部分を削り取る。ステップ49(レジスト剥
離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取
り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによっ
て、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。本実
施例の生産方法を用いれば、従来は製造が難しかった大
型のデバイスを低コストに製造することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ステージが切換位置を通過したことを検出する検出手段
からの検出信号に基づいてレーザ干渉計の切換を行なう
ようにしたため、レーザ干渉計の切換を遅延なく迅速に
行なうことができる。また、ステージの第2方向の位置
計測が不可能となった場合でも、レーザ干渉計の切換を
行なうことができる。
【0057】また、ステージの第2方向への長い移動範
囲にわたって、短い反射鏡でステージの第1方向の位置
を計測し制御しながら駆動することが可能になるのた
め、高精度な鏡面をもつ長い反射鏡を製作する必要を
なくし、反射鏡の鏡面製作のコストアップをなくし、
反射鏡自体の重量がかさんでステージ全体の重量が大
きくなるのを防止し、ステージ重量の増加をなくして
ステージ駆動装置の発熱の増大を防止し、ステージの
機械系の固有振動数が低下して制御系の特性を下げてし
まうのを防止することができる。
【0058】また、レーザ干渉計の切換時の遅延を小さ
くできるため、ステージが移動している最中にレーザ干
渉計の切換を行なう場合でも、複雑な機能を使うことな
く計測値の受け渡しを滑らかに行なうことができ、ステ
ージ精度の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る露光装置に使用
されるステージ装置を示す斜視図である。
【図2】 図1の装置におけるXステージのY方向の代
表的位置における遮光板、Yフォトスイッチ、Xミラ
ー、X干渉計および計測光間の位置関係を示す図であ
る。
【図3】 図1の装置におけるYステージについての原
点出しシーケンスを示すフローチャートである。
【図4】 図1の装置におけるX干渉計の切換シーケン
スを示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第2の実施例に係るステージ装置を
示す斜視図である。
【図6】 本発明の第3の実施例に係るステージ装置を
示す斜視図である。
【図7】 図6の装置におけるX干渉計切換シーケンス
を示す。
【図8】 露光装置に用いられる従来のウエハステージ
を示す斜視図である。
【図9】 図8のウエハステージの上面概略図である。
【図10】 アライメント光軸の中心と露光光軸の中心
が一致しない場合における従来のウエハステージの上面
概略図である。
【図11】 従来例に係るステージ装置を示す斜視図で
ある。
【図12】 本発明の各実施例のステージ装置を適用す
ることができる半導体露光装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図13】 図12の装置の内部構造を示す図である。
【図14】 図12の装置の電気回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図15】 本発明の露光装置を利用できるデバイス製
造方法を示すフローチャートである。
【図16】 図15中のウエハプロセスの詳細なフロー
チャートである。
【符号の説明】
101a:案内面、101:ベース、102:Yガイド
部材、103:Yステージ、104:Yステージ用リニ
アモータ、105:Xガイド部材、106:Xステー
ジ、107:Xステージ用リニアモータ、108:天
板、109:Xミラー、110:Yミラー、111:第
1のX軸レーザ干渉計(第1のX干渉計)、112:第
1のY軸レーザ干渉計(第1のY干渉計)、113:第
2のY軸レーザ干渉計(第2のY干渉計)、114:Y
ステージ原点位置検出用フォトスイッチ、115:Yス
テージ遮光板、116:ウエハステージ、117:反射
鏡、118:ウエハ、119:露光光軸中心、120:
ウエハステージY−移動最大位置、121:ウエハステ
ージY+移動最大位置、122:X干渉計光軸、12
3:Y干渉計光軸、124:アライメント光軸中心、1
30:第2のX軸レーザ干渉計(第2のX干渉計)、1
31:第3のX軸レーザ干渉計(第3のX干渉計)、1
32:第4のX軸レーザ干渉計(第4のX干渉計)、1
33:第1のX軸レーザ干渉計切換用Yフォトスイッチ
(第1のYフォトスイッチ)、134:第2のX軸レー
ザ干渉計切換用Yフォトスイッチ(第2のYフォトスイ
ッチ)、135:第3のX軸レーザ干渉計切換用Yフォ
トスイッチ(第3のYフォトスイッチ)、136:第3
のY軸レーザ干渉計(第3のY干渉計)、137:第4
のY軸レーザ干渉計(第4のY干渉計)、202:レチ
クル、203:ウエハ、304:光源装置、305:照
明光学系、306:投影レンズ、321:レチクル搬送
装置、331:ウエハ搬送装置、421:本体CPU。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向およびこれに直交する第2の
    方向に移動可能なステージと、 前記ステージの前記第1の方向の位置を計測するため、
    前記ステージの前記第2の方向の位置に応じて有効なも
    のが切り換えて用いられる複数のレーザ干渉計と、 前記レーザ干渉計の切換を行なう切換手段とを備え、 前記切換手段は、前記切換を行なうべき前記第2の方向
    における所定の切換位置を前記ステージが通過したこと
    を検出する検出手段を備え、前記検出手段の検出信号に
    基づいて前記レーザ干渉計の切換えを行なうものである
    ことを特徴とするステージ装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は光電検出器またはフォト
    スイッチを用いたものであることを特徴とする請求項1
    に記載のステージ装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は前記ステージの前記第2
    の方向の原点位置を検出するためのものでもあることを
    特徴とする請求項1または2に記載のステージ装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の切換位置としては、前記レー
    ザ干渉計の数に応じて複数の位置が設定してあり、その
    うちの特定の切換位置を前記ステージが前記第2の方向
    の特定の方向から通過した時の前記検出手段からの検出
    信号に基づいて前記レーザ干渉計のうち特定の1つを有
    効なものと決定し、かつ前記第2方向の原点を決定する
    原点出し手段を有することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載のステージ装置。
  5. 【請求項5】 前記切換手段は、前記有効なレーザ干渉
    計および前記第2の方向の原点が決定された後、いずれ
    かの前記切換位置を前記ステージが通過することによっ
    て前記検出手段が検出信号を出力した場合、その切換位
    置に応じた前記レーザ干渉計の切換を行なうものである
    ことを特徴とする請求項4に記載のステージ装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段が検出信号を出力する時点
    においては、その検出信号に基づいて前記切換が行なわ
    れるべき2つのレーザ干渉計から出力される計測光は同
    時に、前記第1方向位置の計測に使用される前記ステー
    ジ上の反射鏡を照射しているように構成したことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のステージ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ステージの前記第2の方向の位置を
    計測するためのレーザ干渉計を有することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のステージ装置。
  8. 【請求項8】 原板のパターンを、投影レンズを介して
    ステージ装置上の基板に露光する露光装置であって、前
    記ステージ装置として、請求項1〜7のいずれかのステ
    ージ装置を具備することを特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項8の露光装置を用意する工程と、
    この露光装置を用いて原板のパターンを基板に露光する
    工程とを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003254739A (ja) * 2002-03-01 2003-09-10 Canon Inc 位置決め装置及びその制御方法、並びに露光装置、並びにその制御方法により制御される露光装置により半導体デバイスを製造する製造方法

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JP2003254739A (ja) * 2002-03-01 2003-09-10 Canon Inc 位置決め装置及びその制御方法、並びに露光装置、並びにその制御方法により制御される露光装置により半導体デバイスを製造する製造方法

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