JP2001023424A - 照明装置及び反射型液晶表示装置 - Google Patents
照明装置及び反射型液晶表示装置Info
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Abstract
るフロントライトにおいて、導光体の入射面と同様に光
学フィルムの端面にも光源からの光を入射させて均一な
照明光を出射する。 【解決手段】 光源111の外周に沿って配置されたリ
フレクタ112の開口部幅tを導光体113の光入射端
面113aの厚さaおよび光学フィルム114の厚さb
を合わせたもの以上にする。または、リフレクタ112
の開口部を導光体113に貼り合わされた光学フィルム
114と重なるように固定する。
Description
やOA機器等の画像表示に用いられる反射型液晶表示素
子と照明装置から構成される反射型液晶表示装置、およ
びその表示品位を低下させることなく効率良く照明する
ことが可能な照明装置に関する。
の透過光量を制御することによって文字や画像を表示す
る透過型液晶表示装置と、反射光量を制御して文字や画
像を表示する反射型液晶表示装置とに大別することがで
きる。
に、背面にバックライトと称される照明装置が配置され
て使用される。これに対して、反射型液晶表示素子は、
周囲光を利用して表示を行うことが可能であるが、表示
輝度が周囲環境に依存する度合いが非常に高く、夜間等
の暗環境下では表示が充分に認識できないこともある。
備えて、フロントライトと称される照明装置を用いて反
射型液晶表示素子の前面側から光を照射することが従来
から提案されている。
を示す。
液晶表示素子90は一対のガラス基板91a、91bの
間に液晶層92が挟持され、液晶層92の背面側に反射
電極93が設けられている。その反射型液晶表示素子9
0の前面側には偏光板94とλ/4板95とが配置さ
れ、偏光板94の透過軸(又は吸収軸)とλ/4板95
の遅相軸(又は進相軸)とが45゜の角度をなすように
配置されている。
偏光はλ/4板95で円偏光に変換されて反射型液晶表
示素子90の液晶層92に入射する。そして、反射型液
晶表示素子90の液晶層92が円偏光を変調しない場合
には、反射電極93で反射される際に円偏光の回転方向
が逆転するので、再びλ/4板95を透過した後は偏光
板94の透過軸と直交する直線偏光になって偏光板94
で吸収される。これにより黒色が表示される。
2が、入射した円偏光をその偏光状態を保存したまま反
射されるように変調する場合には、再びλ/4板95を
透過した後は偏光板94の透過軸と一致する直線偏光に
なって偏光板94を透過する。これにより白色が表示さ
れる。
相軸の方向は、液晶材料や配向の方向、視野角の特性等
を考慮して決定される。さらに、λ/4板の光の波長に
対する位相遅れの公差を補償するために、偏光板とλ/
4板との間にλ/2板を配置することもある。
は、液晶層による光の変調を画素毎に制御することによ
り文字や画像が表示される。さらに、各画素に配置され
た赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色のカラーフィ
ルタ層を透過させて着色光を得ることによりカラー表示
を行うことができる。このR、G、Bの配列パターンは
種々あるが、代表的なものとしては図11(a)に示す
ようなデルタ配列や図11(b)に示すようなストライ
プ配列等が挙げられ、画素が垂直方向及び水平方向に繰
り返されて構成される。
り、例えば、デルタ配列の反射型液晶表示素子の場合に
は、2.0型では水平画素数×垂直画素数が280×2
20、画素サイズが水平方向145.5μm、垂直方向
138.5μmであり、2.5型では水平画素数×垂直
画素数が280×220、画素サイズが水平方向17
9.5μm、垂直方向168.5μmという仕様が採用
されている。また、ストライプ配列では、例えば3.8
型QVGAの反射型液晶表示素子では、水平画素数×垂
直画素数が960×240、画素サイズは水平方向が8
1μm、垂直方向が234.5μmという仕様が採用さ
れている。
ら提案されており、例えば”月刊FPD intell
igence 1998年9月号”のp.23には図1
2に示すようなフロントライトが開示されている。
フレクタ12、導光体13および導光体13に貼り合わ
せられた偏光選択透過フィルム14で構成され、反射型
液晶表示素子20の前面に配置されている。
射する入射面13aと照明光を出射する出射面13bと
出射面13bに対向する対向面13cを有している。対
向面13cには、出射面13bと略平行な伝搬部13e
と傾斜した反射部13fを有する凹凸13dが形成され
ている。
て導光体13内部に入射した光は、出射面13bに貼り
合わせられた偏光選択透過フィルム14の表面や凹凸1
3dにおける伝搬部13eで全反射を繰り返しながら導
光体13の内部を伝搬し、反射部13fに到達すると出
射面13bに向かって反射されて照明光が出射する。
沿って配置されて導光体13の入射面13a近傍に固定
され、入射面13aに対して開口部が設けられている。
従って、光源11からの光はリフレクタ12によって反
射し、効率良く導光体13の入射面13aに導かれる。
14a及びλ/4板14bで構成され、偏光板14aの
透過軸(又は吸収軸)とλ/4板14bの遅相軸(又は
進相軸)とが45゜の角度をなすように配置されてい
る。この偏光選択透過フィルム14は、入射角0゜付近
で入射して偏光選択透過フィルム14を透過した後に反
射され、再び偏光選択透過フィルム14に入射した光を
吸収する。従って、フロントライト10の照明光や周囲
光が偏光選択透過フィルム14の表面や反射型液晶表示
素子20の表面において反射されても偏光選択透過フィ
ルム14で吸収されるので、表面反射によるコントラス
ト低下を防いで表示品位に優れた反射型液晶表示装置を
実現することができる。
選択透過フィルム14を設ける代わりに反射防止処理を
施しても、出射面13bでの表面反射を低減させること
ができ、コントラストの高い反射型液晶表示装置を実現
することができる。ここで、反射防止処理は透明フィル
ム上に反射防止膜を設けた反射防止フィルムを導光体1
3の出射面13bに貼り合わせることにより簡単に行う
ことができる。さらに、この場合には、反射型液晶表示
素子の表面にも反射防止処理を施すことが望ましい。
たフロントライト10は、以下のような課題を有してい
た。
した光が対向面13cに形成された凹凸13dの反射部
13fに到達し、出射面13bに向かって反射すること
により照明光を出射する。
明光を出射させるためには、全ての反射部13fに一様
に光が到達する必要がある。換言すれば、リフレクタ1
2の開口部の全域から導光体13の入射面13aを介し
て内部に一様に光が入射する必要がある。
参照しながら説明する。
光体13の内部に入射角φで入射する光に着目すると、
この光が入射面13aの全域から入射した場合には、全
反射を繰り返しながら導光体13の内部を伝搬して凹凸
13dの反射部13fに一様に到達し、反射されて出射
面13bから出射角ψで出射する。従って、出射角がψ
の照明光は出射面13bの全域から均一に照明される。
で入射する光が存在しない場合には、この部分が対向面
13cに投影されて反射部13fに光が到達しない部分
ができるため、出射光がψの照明光が生じないことにな
る。従って、均一な照明光を得ることができない。
クタ12の開口部を導光体13の入射面13a近傍に固
定しているため、光源11からの光はリフレクタ12に
反射されて効率良く均一に入射面13aに入射する。
3の出射面13bに偏光選択透過フィルム14が貼り合
わせられていると、この部分に対応する端面からは光が
入射せず、この部分が対向面13cに投影される。従っ
て、照明光の到達しない領域が発生し、偏光選択透過フ
ィルム14によって均一な照明が妨げられる。このこと
は、導光体の表面反射を防止する反射防止フィルムを設
けた場合にも同様である。
決するためになされたものであり、光学フィルムを貼り
合わせた導光体を備え、ムラの無い均一な照明光を出射
させることができる照明装置およびそれを用いた良好な
表示品位の反射型液晶表示装置を提供することを目的と
する。
源と、該光源からの光を端面から入射して該端面にほぼ
垂直な第1の広面から出射させる導光体と、該導光体の
第1の広面およびそれに対向する対向面のうちの少なく
とも一方に貼り合わせられた光学フィルムと、該光源の
外周に沿って配置され、該導光体の光入射端面に対して
開口部を有するリフレクタとを備え、該リフレクタの開
口部の幅tと、該導光体の光入射端面の厚さaと、該光
学フィルムの厚さbとがt≧a+bの関係を満たし、そ
のことにより上記目的が達成される。
の光を端面から入射して該端面にほぼ垂直な第1の広面
から出射させる導光体と、該導光体の第1の広面および
それに対向する第2の広面のうちの少なくとも一方に貼
り合わせられた光学フィルムと、該光源の外周に沿って
配置され、該導光体の光入射端面に対して開口部を有す
るリフレクタとを備え、該リフレクタの開口部が、該光
学フィルムと重なるように固定されており、そのことに
より上記目的が達成される。
止する反射防止フィルムであってもよく、偏光板とλ/
4板との組み合わせからなるか、または偏光板とλ/2
板とλ/4板との組み合わせからなっていてもよい。
入射端面を介して導光体内部に入射した光を伝搬する伝
搬部と、光を第1の広面に向けて反射する反射部とから
構成される凹凸を備え、前記光学フィルムが該第1の広
面に貼り合わせられているのが好ましい。
照明装置と、該照明装置の背面側に配置され、該照明装
置から出射される光を受けて、画素毎に反射率を制御し
て前面側に反射させる反射型液晶表示素子とを備えてお
り、そのことにより上記目的が達成される。
tと、導光体の光入射端面の厚さaと光学フィルムの厚
さbとがt≧a+bの関係を満たすので、後述する実施
形態1に示すように、リフレクタの開口部から一様に出
射された光が導光体の端面および光学フィルムの端面に
入射し、導光体の出射面から均一な照明光が出射され
る。
の開口部が光学フィルムと重なるように固定されている
ので、導光体の出射面から均一な照明光が出射される。
て、反射防止フィルムを用いれば、導光体の表面反射を
低減することが可能である。または、偏光板とλ/4板
とを組み合わせた偏光選択透過フィルムや、偏光板とλ
/2板とλ/4板とを組み合わせた偏光選択透過フィル
ムによれば、表面反射を吸収して低減することが可能で
ある。
光体の出射面に凹凸が形成されたものと、対向面に凹凸
が形成されたものとがあり、光学フィルムは凹凸が形成
されていない面(導光体の光出射面と対向面のいずれか
一方または両方)に貼り合わせることができる。しか
し、導光体の対向面に凹凸が形成され、光出射側に光学
フィルムが貼り合わされたものの方が、フロントライト
の性能としては高い性能が得られる。
向する対向面(第2の広面)に、光源から入射端面を介
して導光体内部に入射した光を伝搬する伝搬部と、光を
出射面に向けて反射する反射部とから構成される凹凸を
設けることにより、光源からの光を効率良く利用するこ
とが可能である。
本発明の照明装置を反射型液晶表示装置の前面側に配置
することにより、外部から充分な照明光を得ることがで
きない環境においても、照明装置からの明るく均一な照
明光を受けて良好な表示品位の画像を実現することが可
能である。
いて図面を参照しながら説明する。
型液晶表示装置の構成を示す図である。
置110は、光源111、リフレクタ112、導光体1
13および導光体113に貼り合わせられた偏光選択透
過フィルム114から構成されている。また、反射型液
晶表示素子120は、一対のガラス基板121a、12
1bと、両基板の間に挟持された液晶層122と、液晶
層122の背面側に配置された反射電極123から構成
されている。
を用いた。また、リフレクタ112としては住友3M
(株)製の拡散反射シートNo.4596を用いた。
のポリメチルメタクリレートを射出成型して作製したも
のを用いた。この導光体113は、光源111からの光
が入射する入射面113aと、入射面113aにほぼ直
交し、照明光を出射する出射面3bと、光出射面113
bに対向する対向面113cを有しており、対向面11
3cには伝搬部113eと反射部113fを有する周期
的な凹凸3dが形成されている。
14a、λ/2板114b及びλ/4板114cからな
り、粘着層(図示せず)を介してこの順に一体化されて
導光体113の光出射面113bに貼り合わせられてい
る。
は偏光板114aによって直線偏光のみが選択され、λ
/2板114bによってλ/4板114cの遅相軸と4
5゜の角度をなす直線偏光に旋光され、λ/4板114
cによって円偏光に変換される。
その表面と反射型液晶表示素子120の表面における表
面反射を吸収する機能も有し、表面反射による表示装置
のコントラスト低下を防いで表示品位の良好な画像を実
現する。
過フィルム114を通過した円偏光を、画素毎に液晶層
122で変調すると共に反射電極123で反射させて、
再び偏光選択透過フィルム114を通過する光の光量を
制御することにより画像を表示する。本実施形態では、
反射型液晶表示素子120として3.8型のQVGA、
ストライプ配列で画素数が960×240、画素サイズ
が81μm×234.5μmのものを使用した。
特に、光源と導光体の入射面近傍およびリフレクタの関
係を示す図である。
沿うように配置され、導光体113の入射面113aに
面した開口部が設けられている。従って、光源111か
らの光は直接、またはリフレクタ112で反射されてリ
フレクタ112の開口部から一様に出射する。
bに偏光選択透過フィルム114が貼り合わせられてい
るため、均一な照明光を出射するためには導光体113
の入射面113aおよび偏光選択透過フィルム114の
端面に一様に光を入射する必要がある。
と、導光体113の入射面113aの厚さaと、偏光選
択透過フィルム114の厚さbとがt≧a+bの関係を
満たすことによって、リフレクタ112の開口部から一
様に出射された光が導光体113の入射面113aおよ
び偏光選択透過フィルム114の端面に入射し、導光体
113の出射面113bから均一な照明光が出射され
る。なお、tがa+bよりも大きくなるに従って、リフ
レクタの開口部からの光のうち、導光体の入射面と偏光
選択等価フィルムの端面に入射しない光が多くなるた
め、t=a+bであるのが最適である。
部の幅tが、導光体113の入射面113aの厚さaと
偏光選択透過フィルム114の厚さbとの和(a+b)
に等しくなるように設定した。
体113に貼り合わせられた偏光選択透過フィルム11
4の重なりを変化させて、照明装置から出射する照明光
の均一性を観察した結果を下記表1に示す。
にリフレクタの開口部と偏光選択透過フィルムとが離れ
ている場合には重なりを(−)で示し、図3(b)に示
すように重なっている場合には重なりを(+)で示して
いる。また、○は照明光にムラが観察されずに均一であ
ることを示し、△は照明光にわずかにムラが観察される
ことを示し、×は照明光にムラが観察されることを示
す。
と偏光選択透過フィルム114の重なりが−1mm以
下、すなわち1mm以上離れている場合には照明装置1
10の照明光にムラが観察される。ここで、照明光のム
ラとは照明光が出射される領域と出射されない領域とが
存在することを示し、偏光選択透過フィルム114の端
面に光が入射していない影響が観察されている。しか
し、リフレクタ112の開口部と偏光選択透過フィルム
114の重なりが0mm以上である場合には、照明装置
110の照明光にムラは観察されない。従って、リフレ
クタ112の開口部が偏光選択透過フィルム114と重
なるように固定することによって、リフレクタ112の
開口部から導光体113の入射面113aと同様に偏光
選択透過フィルム114の端面にも効率良く光が入射
し、導光体113の出射面113bから均一な照明光が
出射されることがわかる。なお、重なり幅が大きくなる
と、装置が大きくなるため、重なり幅の上限については
装置の設計や生産上の観点から決定される。
部を偏光選択透過フィルム114と1mm重なるように
固定した。従って、導光体113の入射面113aと偏
光選択透過フィルム114の端面に一様に効率良く光が
入射し、均一な照明光が出射される照明装置110を実
現することができた。
射型液晶表示素子120の前面に配置することにより、
反射型液晶表示素子120が外部から充分な照明光を受
けることができない環境においても、照明装置110の
明るく均一な照明光を受けて良好な表示品位の画像を提
供することができる。従って、周囲環境に依存せず、常
に表示品位に優れた表示装置を実現することができる。
1からの光を受けて照明光を出射できるものであればい
ずれも用いることができるが、本実施形態のように、光
出射面113bに対向する対向面113cに、光源11
1から入射面113aを介して導光体113内部に入射
した光を伝搬する伝搬部113eと、光を出射面113
bに向けて反射する反射部113fとから構成される凹
凸113dを設けることにより、光源111からの光を
効率良く利用して出射面113bから照明光を出射する
ことができる。
的な凹凸113dが形成されている場合には、この照明
装置を反射型液晶表示素子の前面に配置するとモアレ縞
と称される明暗縞が発生して表示品位を著しく低下させ
ることがある。しかし、この導光体に形成された周期的
な凹凸の筋の方向と、反射型液晶表示素子の画素パター
ンの間に角度を与えることによってモアレ縞の周期が短
くなり、やがて認識されなくなるという現象が生じる。
の場合について、上記モアレ縞が認識されない角度範囲
を示す。ここでは、2.0型と2.5型のデルタ配列の
反射型液晶表示素子の前面に照明装置を配置した場合に
ついて、その導光体の周期的凹凸の筋の方向と反射型液
晶表示素子の画素パターンの繰り返しの水平方向との間
に角度を与えてモアレ縞を観察した結果を、2.0型の
場合を実線で示し、2.5型の場合を点線で示す。
は角度範囲にばらつきが見られるものの、ほぼ10゜以
上25゜以下、又は55゜以上80゜以下でモアレ縞が
観察されないことがわかる。
トライプ配列の場合について、上記モアレ縞が認識され
ない角度範囲を示す。ここでは、3.8型QVGAのス
トライプ配列の反射型液晶表示素子の前面に照明装置を
配置した場合について、その導光体の周期的凹凸の筋の
方向と反射型液晶表示素子の画素パターンの繰り返しの
水平方向との間に角度を与えてモアレ縞を観察した結果
を示す。
は角度範囲にばらつきが見られるものの、ほぼ15゜以
上75゜以下でモアレ縞が観察されないことがわかる。
射型液晶表示素子の画素パターンと所定の角度をなすよ
うに導光体の周期的凹凸を配置することにより、モアレ
縞の発生を防いで表示品位の良好な反射型液晶表示装置
を実現することができる。
0が3.8型のストライプ配列であるので、凹凸113
dの周期Pを390μmとし、図5に示すように、反射
型液晶表示素子120の画素パターンの水平方向と23
゜の角度をなすように形成した。従って、周期的な凹凸
113dと反射型液晶表示素子120の画素パターンと
の干渉によるモアレ縞の周期が短くなって観察者に認識
されず、反射型液晶表示素子120の表示品位を損なう
ことはなかった。
の長さ(P1)に対する反射部の長さ(P2)の割合
(P2/P1)が大きすぎると、反射部を通過して観察
者に到達する光によって二重像が観察されることがあ
る。
(P2/P1)と二重像との関係を調べた結果を示す。
好な表示品位が得られていることを示す。△は二重像が
やや発生するものの、画像の認識には支障の無いことを
示す。×は二重像が顕著であり、表示品位に悪影響を及
ぼしていることを示す。
1)に対する反射部の長さ(P2)の割合(P2/P
1)が0.2以下であれば二重像に対して効果があり、
さらに、0.05以下であれば良好な表示品位を得るこ
とができることがわかる。
く、かつ、0.2以下にすることにより、観察者が反射
型液晶表示素子の表示を主として凹凸の伝搬部を通して
見ることになるので、反射部を通過して観察者に到達す
る光によって生じる二重像を抑制することができるため
と考えられる。
的な凹凸113dの周期P390μmのうち、伝搬部1
13eの長さP1を平均380μm、反射部113fの
長さP2を平均10μm、伝搬部113eと反射部11
3fとで構成される凹凸の高さhを10μmとした。ま
た、反射部113fの長さP2は、導光体113の出射
面113b内で均一な照明光が出射されるように、入射
面113aに近いほど10μmより短く、遠いほど10
μmより長く設定した。従って、伝搬部113eに対す
る反射部113fの比率(P2/P1)は0.05以下
であり、観察者は反射型液晶表示素子120の表示を主
として伝搬部113eを通して見ることになるので、反
射部113fを通過して観察者に到達する光によって生
じる二重像を防止して、良好な表示品位を得ることがで
きた。
用いたが、他にもELやLED、LEDと棒状導光体と
の組み合わせ等、導光体の入射面に均一に光を照射する
光源であれば、いずれも用いることができる。
ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂に代表される
透明樹脂等を適宜用いることができる。
て偏光板とλ/2板とλ/4板とを組み合わせた偏光選
択透過フィルムを用いたが、偏光板とλ/4板とを組み
合わせた偏光選択透過フィルムを用いても、表面反射を
吸収して低減する効果を有する。さらに、光学フィルム
として反射防止フィルムを用いて導光体の表面反射を低
減させてもよい。この反射防止フィルムは、例えば反射
防止膜が形成された透明フィルムであり、反射防止膜
は、例えば蒸着やスパッタリング等の方法により形成し
た膜厚が約0.1μmのMgF2やSiO2等からなる多
層膜であって、薄膜の干渉作用によって反射エネルギー
を低下させるものである。
透過フィルムを透過した円偏光を利用して画像を表示す
る方式の他にも様々な実施形態の表示素子を用いること
ができる。
型液晶表示装置の構成を示す図である。
置210は、光源211、リフレクタ212、導光体2
13および導光体213に貼り合わせられた偏光選択透
過フィルム114から構成されている。また、反射型液
晶表示素子220は、一対のガラス基板221a、22
1bと、両基板の間に挟持された液晶層222と、液晶
層222の背面側に配置された反射電極223から構成
されている。
212、導光体213、偏光選択透過フィルム214お
よび反射型液晶表示素子220として、実施形態1と同
様のものを用いた。
特に、光源と導光体の入射面近傍およびリフレクタの関
係を示す図である。
沿うように配置され、導光体213の入射面213aに
面した開口部が設けられている。従って、光源211か
らの光は直接、またはリフレクタ212で反射されてリ
フレクタ212の開口部から一様に出射する。
部の幅tが導光体213の入射面213aの厚さaと等
しくなるように設定した。
幅tが導光体213の入射面213aの厚さaおよび光
学フィルム214の厚さbの和よりも小さい場合、すな
わち、t<a+bの場合であっても、リフレクタ212
の開口部を導光体213に貼り合わせられた光学フィル
ム214と重なるように固定することによって、導光体
213の出射面213bから均一な照明光を出射するこ
とができる。
体213に貼り合わせられた偏光選択透過フィルム21
4の重なりを変化させて、照明装置から出射する照明光
の均一性を観察した結果を下記表3に示す。ここでは、
図8に示すように、リフレクタ212の開口部を導光体
213の対向面213c側で偏光選択透過フィルム21
4と重なるように配置した。
察されずに均一であることを示し、×は照明光にムラが
観察されることを示す。
と偏光選択透過フィルム214の重なりが1mm以下で
は照明装置210の照明光にムラが観察される。しか
し、リフレクタ212の開口部と偏光選択透過フィルム
214の重なりが2mm以上である場合には、照明装置
210の照明光にムラは観察されない。なお、重なり幅
が大きくなると、装置が大きくなるため、重なり幅の上
限については装置の設計や生産上の観点から決定され
る。
明する。
の幅tを導光体213の入射面213aの厚さaと等し
くした場合、入射面213aと偏光選択透過フィルム2
14の端面の全域に光が入射されることはなく、照明装
置210からの照明光にはムラが生じる。しかし、導光
体213の対向面213c側のリフレクタ212の開口
部を偏光選択透過フィルム214と重なるように固定す
ることによって、リフレクタ212で散乱反射された光
が偏光選択透過フィルム214の端面に到達し、あたか
も偏光選択透過フィルム214の端面に光が入射したよ
うな状態が得られる。従って、導光体213の入射面2
13aと同様に、偏光選択透過フィルム214の端面か
らも光が進行して照明装置210から均一な照明光が出
射する。
部を、導光体213の対向面213c側の部分が偏光選
択透過フィルム114と3mm重なるように固定した。
従って、導光体213の入射面113aおよび偏光選択
透過フィルム114の端面から一様に効率良く一様に光
が導光体内に進行し、均一な照明光が出射される照明装
置210を実現することができた。
射型液晶表示素子220の前面に配置することにより、
反射型液晶表示素子220が外部から充分な照明光を受
けることができない環境においても、照明装置210の
明るく均一な照明光を受けて良好な表示品位の画像を提
供することができる。従って、周囲環境に依存せず、常
に表示品位に優れた表示装置を実現することができる。
の部分を光学フィルムと重ならせたが、開口部の出射面
側を光学フィルムと重ならせてもよい。但し、実施形態
1および実施形態2のいずれにおいても、リフレクタの
開口部の幅tと、導光体の光入射端面の厚さaと、光学
フィルムの厚さbとがt≧a+bの関係を満たした上
で、リフレクタの開口部の出射面側と光学フィルムを重
ねることが装置の設計および生産の点で望ましい。ま
た、実施形態1および実施形態2のいずれにおいても、
光学フィルムを導光体の出射面側に貼り合わせているの
で、リフレクタの開口部の出射面側で光学フィルムと重
ねる方が、重なりの幅を小さくすることができるので好
ましい。リフレクタの開口部の対向面側で、導光体の出
射面側に貼り合わせられた光学フィルムと重ねる場合に
は、重なりの幅をそれよりも多く取る必要がある。
導光体が光源からの光を受けて面状の照明光を出射する
照明装置において、導光体に光学フィルムが貼り合わせ
られている場合でも、導光体の入射面と同様に光学フィ
ルムの端面にも光源からの光が入射するように工夫され
ているので、均一な照明光を出射する照明装置を実現す
ることができる。
たリフレクタの開口部幅tを導光体の光入射端面の厚さ
aおよび光学フィルムの厚さbを合わせたもの以上にす
ることにより、リフレクタの開口部から一様に出射され
た光が導光体の端面および光学フィルムの端面の両方に
一様に入射し、導光体の出射面から均一な照明光を出射
することができる。
開口部を導光体に貼り合わせられた光学フィルムと重な
るように固定することによっても、導光体の出射面から
均一な照明光を出射することができる。
示装置の前面側に配置することにより、外部から充分な
照明光を得ることができない環境においても、照明装置
からの明るく均一な照明光を受けて良好な表示品位の画
像を実現することができる。
断面図である。
る。
開口部と光学フィルムとの重なりを説明するための断面
図である。
画素パターンとのなす角度について、モアレ縞が観察さ
れない範囲を示すグラフである。
された凹凸を説明するための斜視図である。
断面図である。
る。
開口部と光学フィルムとの重なりを説明するための断面
図である。
を説明するための断面図である。
光状態の変化を説明するための斜視図である。
図である。
ない理由を説明するための断面図である。
射されない理由を説明するための断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 光源と、 該光源からの光を端面から入射して該端面にほぼ垂直な
第1の広面から出射させる導光体と、 該導光体の第1の広面およびそれに対向する対向面のう
ちの少なくとも一方に貼り合わせられた光学フィルム
と、 該光源の外周に沿って配置され、該導光体の光入射端面
に対して開口部を有するリフレクタとを備え、 該リフレクタの開口部の幅tと、該導光体の光入射端面
の厚さaと、該光学フィルムの厚さbとが t≧a+b の関係を満たす照明装置。 - 【請求項2】 光源と、 該光源からの光を端面から入射して該端面にほぼ垂直な
第1の広面から出射させる導光体と、 該導光体の第1の広面およびそれに対向する第2の広面
のうちの少なくとも一方に貼り合わせられた光学フィル
ムと、 該光源の外周に沿って配置され、該導光体の光入射端面
に対して開口部を有するリフレクタとを備え、 該リフレクタの開口部が、該光学フィルムと重なるよう
に固定されている照明装置。 - 【請求項3】 前記光学フィルムが導光体の表面反射を
防止する反射防止フィルムである請求項1または請求項
2に記載の照明装置。 - 【請求項4】 前記光学フィルムが偏光板とλ/4板と
の組み合わせからなるか、または偏光板とλ/2板とλ
/4板との組み合わせからなる請求項1または請求項2
に記載の照明装置。 - 【請求項5】 前記導光体の第2の広面に、前記光源か
ら入射端面を介して導光体内部に入射した光を伝搬する
伝搬部と、光を第1の広面に向けて反射する反射部とか
ら構成される凹凸を備え、前記光学フィルムが該第1の
広面に貼り合わせられている請求項1乃至請求項4のい
ずれかに記載の照明装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
の照明装置と、 該照明装置の背面側に配置され、該照明装置から出射さ
れる光を受けて、画素毎に反射率を制御して前面側に反
射させる反射型液晶表示素子とを備えている反射型液晶
表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19671099A JP3894466B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 照明装置及び反射型液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19671099A JP3894466B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 照明装置及び反射型液晶表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001023424A true JP2001023424A (ja) | 2001-01-26 |
JP3894466B2 JP3894466B2 (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=16362311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19671099A Expired - Fee Related JP3894466B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 照明装置及び反射型液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3894466B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7128459B2 (en) | 2001-11-12 | 2006-10-31 | Nidec Copal Corporation | Light-guide plate and method for manufacturing the same |
US7280172B2 (en) | 2001-08-01 | 2007-10-09 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Light guide plate, liquid crystal display device having the same, and method for displaying an image using the liquid crystal display device |
JP2009116342A (ja) * | 2008-12-17 | 2009-05-28 | Sharp Corp | 反射型液晶表示装置 |
-
1999
- 1999-07-09 JP JP19671099A patent/JP3894466B2/ja not_active Expired - Fee Related
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