JP2001023192A - 光学素子、光学ピックアップ装置および光ディスク装置 - Google Patents

光学素子、光学ピックアップ装置および光ディスク装置

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JP2001023192A
JP2001023192A JP11195089A JP19508999A JP2001023192A JP 2001023192 A JP2001023192 A JP 2001023192A JP 11195089 A JP11195089 A JP 11195089A JP 19508999 A JP19508999 A JP 19508999A JP 2001023192 A JP2001023192 A JP 2001023192A
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electrode
capacitance
optical recording
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JP11195089A
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Koichiro Kijima
公一朗 木島
Isao Ichimura
功 市村
Akira Kochiyama
彰 河内山
Kiyoshi Osato
潔 大里
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクの記録層上のカバー層のARコート
が不要で、光学レンズなどが光ディスクに衝突すること
なく容易に焦点位置を検出することが可能な光学素子、
光学ピックアップ装置およびこれを用いた光ディスク装
置を提供する。 【解決手段】光ディスクの光磁気記録層に照射される光
を収束するレンズ(41,42)と、レンズの光ディス
クに対向する面に形成される磁界発生素子46と、磁界
発生素子46の外周領域に形成された光学記録媒体との
間の静電容量を検出するための電極Sとを有する構成の
光学素子とし、この光学素子を用いて、さらに光ディス
クに向けて光を照射する光源と、光ディスクで反射され
た戻り光を受光する受光素子とを有する光学ピックアッ
プ装置、さらに光ディスクを回転駆動する回転駆動手段
と、受光素子により受光された戻り光に基づいて所定の
信号を生成する信号処理回路とを有する構成の光ディス
ク装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスクな
どの光学記録媒体に対して情報信号の記録または再生を
行う光ディスク装置に用いられる光学素子と、これを用
いた光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動画、静止画などのビデオデータ
をデジタルに記録する技術の発展に伴い、大容量のデー
タが取り扱われるようになり、従来より広く一般的に利
用されてきたフロッピーディスク装置などの磁気ディス
ク装置に変わって、さらに記録密度を高めることができ
る光磁気記録を利用した光磁気ディスク装置などの光デ
ィスク装置が普及してきている。
【0003】例えば、上記の光ディスク装置の1つであ
る光磁気ディスク装置は、データを記録するとき、光磁
気ディスク上のデータを記録する位置にレーザ光を照射
して、その位置の磁性体材料(光磁気記録層)の温度を
キュリー温度まで上昇させ、その位置に記録されている
データに対応する保磁力を解消し、さらに、その位置
(温度がキュリー温度になっている位置)に、新たに記
録するデータに対応する磁界を印加して、データを記録
する。
【0004】例えばミニディスク(MD)などの従来の
方式においては、上記のデータの記録時に磁界を印加す
る磁界発生コイル(磁気ヘッド)は、レーザ光を照射す
る光ピックアップ装置のディスクを挟んで反対側に配置
されている。そして、磁界発生コイルと光ピックアップ
装置が、それぞれ、光ディスク上のデータを記録する位
置に移動した後、磁界発生コイルが所定の位置に磁界を
印加し、光ピックアップ装置がレーザ光を照射する。
【0005】また、近年、上記の光ディスク装置とし
て、例えばテラスター社の光ディスクと光学レンズの距
離が200nm以下となるように配置して記録再生を行
うニアフィールド光ディスク装置や、クインタ社の浮上
型スライダー上に光学レンズをマウントしている光ハー
ドディスク装置など、光ディスクと光学レンズあるいは
光学レンズを搭載したスライダーなどの距離が200n
m以下となるように配置して、開口数NAを1以上と
し、記録密度をさらに高めることを可能にした光ディス
ク装置が提案されている。
【0006】上記のニアフィールド光ディスク装置など
の開口数NAを高めた光ディスク装置においては、開口
数NAを高くしたときの光学的なスキューマージンおよ
び光ディスク基板厚さのマージンを確保するために、光
ディスク基板の光学レンズ側に記録層が配置される。上
記の光ディスク装置において、磁界発生コイルを光ディ
スクの光学レンズの反対側に配置した場合には、ビデオ
信号などの大容量データの高速転送可能にするために、
磁界発生コイルのインダクタンスを小さくする、即ち、
磁界発生コイルの径を小さくすると、磁界の広がり方が
大きいために光ディスクの記録層に例えば200Oe程
度の有効な磁界を印加することが困難となってしまう。
従って、大容量データを高速に転送することを可能にす
るためには、上記の光ディスクにおける記録層に磁界を
印加する磁界発生コイルを光ディスクの光学レンズと同
じ側に配置することが必要となる。
【0007】上記の光ディスクと光学レンズなどの距離
が200nm以下となるように配置した光ディスク装置
においては、光ディスクに照射する光の焦点位置の調
整、すなわち、光学ディスクの記録層に照射される光を
収束する光学レンズなどを組み込んだ光学素子と、光デ
ィスクとの距離の調整に対して厳しい精度が要求されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
光ディスク媒体と光学レンズなどの距離が200nm以
下となるように配置した光ディスク装置においては、光
学レンズあるいは光学レンズをマウントしたスライダー
が光ディスクに近づきすぎると衝突してしまうことにな
る。従って、CDなどの他の光ディスク装置で用いられ
ている、ナイフエッジ法や非点隔差法などの光学的な焦
点位置検出法を用いることが非常に困難となっている。
【0009】一方、上記の光ディスク媒体と光学レンズ
などの距離が200nm以下となるように配置した光デ
ィスク装置でなくとも、光ディスクの記録面上に形成さ
れているカバー層の厚さが薄い場合には、カバー層の表
面に焦点位置がきてしまう場合があり、S字カーブによ
る焦点位置検出法を用いている場合において、焦点の位
置が記録面にある場合とカバー層の表面にある場合との
差異を得ることができないので、結局カバー層の表面に
AR(Anti-Reflection )コートを施さなければならな
いという場合もある。
【0010】本発明は、上記の状況に鑑みてなされたも
のであり、従って本発明の目的は、光学記録媒体(光デ
ィスク)の記録層上のカバー層にARコートを施す必要
がなく、さらに光学レンズなどの光学素子部分が光ディ
スクに衝突することがなく、容易に焦点位置を検出する
ことができる光学素子およびこれを用いた光ディスク装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の光学素子は、光学記録媒体の光磁気記録
層に照射される光を収束するレンズと、上記レンズの上
記光学記録媒体に対向する面に形成された磁界発生手段
と、上記磁界発生手段の外周領域に形成された上記光学
記録媒体との間の静電容量を検出するための電極とを有
する。
【0012】上記の本発明の光学素子は、好適には、上
記静電容量を検出するための電極が、上記磁界発生手段
の外周領域における所定の領域毎に複数個に分割されて
いる。さらに好適には、上記静電容量を検出するための
電極が、上記磁界発生手段の外周領域における所定の領
域毎に2個に分割されている。あるいは、さらに好適に
は、上記静電容量を検出するための電極が、上記磁界発
生手段の外周領域において同心円状に複数個に分割され
ており、さらに好適には、上記静電容量を検出するため
の電極が、上記磁界発生手段の外周領域において同心円
状に2個に分割されている。
【0013】上記の本発明の光学素子は、好適には、上
記磁界発生手段が、記録電流の方向が上記光学記録媒体
平面と略平行であるように配置された薄膜コイルを有し
て構成されている。さらに好適には、上記磁界発生手段
が、上記薄膜コイルの下側に配置される磁性体コアをさ
らに有して構成されている。あるいは、さらに好適に
は、上記レンズの上記薄膜コイルの内側の領域が突起形
状となって高く形成されている。
【0014】上記の本発明の光学素子は、好適には、上
記レンズの上記静電容量を検出するための電極の形成面
は平坦な面で形成されている。また、好適には、上記レ
ンズは、上記光学記録媒体に照射される光の光軸上に配
置された複数のレンズ群から構成されており、さらに好
適には、上記レンズは、上記光学記録媒体に照射される
光の光軸上に配置された2枚のレンズ群から構成されて
いる。
【0015】上記の本発明の光学素子は、光学記録媒体
の光磁気記録層に照射される光を収束するレンズと、レ
ンズの光学記録媒体に対向する面に形成される磁界発生
手段と、磁界発生手段の外周領域に形成された光学記録
媒体との間の静電容量を検出するための電極とを有する
構成であり、当該電極と光学記録媒体との間の静電容量
を測定することにより、電極と光学記録媒体との距離を
測定することができる。従って、本発明の光学素子を用
いることにより、電極(すなわち光学素子)と光学記録
媒体との距離を検出し、予め設定された距離に電極と光
学記録媒体との距離を合わせることで、照射光が光学記
録媒体の記録層に焦点を結ぶ位置に光学素子の位置を調
節することが可能となり、光学記録媒体の記録層上のカ
バー層にARコートを施す必要がなく、さらに光学レン
ズなどの光学素子部分が光ディスクに衝突することがな
く、容易に焦点位置を検出することができる。
【0016】また、上記の本発明の光学素子は、光学記
録媒体との間の静電容量を検出するための電極を磁界発
生手段の外周領域に配置することで、容量形成に寄与す
る電極の表面積を広く確保することが可能となり、ま
た、電極形成面を平坦にすることで容易かつ確実に電極
を形成することができる。また、例えば同心円状に2つ
に分割されている構成など、所定の領域毎に分割されて
いる構成とすることで、光学記録媒体を介する分割され
た電極間の静電容量測定値を測定して、電極(すなわち
光学素子)と光学記録媒体との距離を検出して、照射光
が光学記録媒体の記録層に焦点を結ぶ位置に光学素子の
位置を調節することが可能となる。
【0017】また、上記の目的を達成するために、本発
明の光学ピックアップ装置は、光学記録媒体に向けて光
を照射する光源と、上記光源から出射する光の光軸上に
配置されて、上記光学記録媒体の光磁気記録層に上記光
を収束するレンズと、上記レンズの上記光学記録媒体に
対向する面に形成され、上記光学記録媒体に変調磁界を
印加する磁界発生手段と、上記磁界発生手段の外周領域
に形成された上記光学記録媒体との間の静電容量を検出
するための電極とを有する光学素子と、上記光磁気記録
層で反射された戻り光を受光する受光素子とを有する。
【0018】上記の本発明の光学ピックアップ装置は、
好適には、上記光学記録媒体に対する上記光学素子の相
対位置を調節する調節機構と、上記光学記録媒体との間
の静電容量を検出するための電極と上記光学記録媒体と
の間の静電容量測定値に従って、上記調節機構を制御す
る制御部とをさらに有する。
【0019】上記の本発明の光学ピックアップ装置は、
好適には、上記静電容量を検出するための電極が、上記
磁界発生手段の外周領域における所定の領域毎に複数個
に分割されている。さらに好適には、上記静電容量を検
出するための電極が、上記磁界発生手段の外周領域にお
ける所定の領域毎に2個に分割されている。あるいは、
さらに好適には、上記静電容量を検出するための電極
が、上記磁界発生手段の外周領域において同心円状に複
数個に分割されており、さらに好適には、上記静電容量
を検出するための電極が、上記磁界発生手段の外周領域
において同心円状に2個に分割されている。あるいは、
さらに好適には、上記光学記録媒体に対する上記光学素
子の相対位置を調節する調節機構と、上記光学記録媒体
を介する上記分割された電極間の静電容量測定値に従っ
て、上記調節機構を制御する制御部とをさらに有する。
【0020】上記の本発明の光学ピックアップ装置は、
光学記録媒体に向けて光を照射する光源と、光源から出
射する光の光軸上に配置されて、光学記録媒体の光磁気
記録層に光を収束するレンズと、レンズの光学記録媒体
に対向する面に形成され、光学記録媒体に変調磁界を印
加する磁界発生手段と、磁界発生手段の外周領域に形成
された光学記録媒体との間の静電容量を検出するための
電極とを有する光学素子と、光磁気記録層で反射された
戻り光を受光する受光素子とを有する構成であり、当該
電極と光学記録媒体との間の静電容量を測定することに
より、電極と光学記録媒体との距離を測定することがで
き、例えば、この測定値に従って、光学記録媒体に対す
る光学素子の相対位置を調節する調節機構を制御する。
従って、本発明の光学ピックアップ装置により、電極
(すなわち光学素子)と光学記録媒体との距離を検出
し、予め設定された距離に電極と光学記録媒体との距離
を合わせることで、照射光が光学記録媒体の記録層に焦
点を結ぶ位置に光学素子の位置を調節することが可能と
なり、光学記録媒体の記録層上のカバー層にARコート
を施す必要がなく、さらに光学レンズなどの光学素子部
分が光ディスクに衝突することがなく、容易に焦点位置
を検出することができる。
【0021】また、上記の本発明の光学ピックアップ装
置の光学素子においては、光学記録媒体との間の静電容
量を検出するための電極を磁界発生手段の外周領域に配
置することで、容量形成に寄与する電極の表面積を広く
確保することが可能となり、また、電極形成面を平坦に
することで容易かつ確実に電極を形成することができ
る。また、例えば同心円状に2つに分割されている構成
などの所定の領域毎に分割されている構成とすること
で、光学記録媒体を介する分割された電極間の静電容量
測定値を測定して、電極(すなわち光学素子)と光学記
録媒体との距離を検出して、照射光が光学記録媒体の記
録層に焦点を結ぶ位置に光学素子の位置を調節すること
が可能となる。
【0022】また、上記の目的を達成するために、本発
明の光ディスク装置は、光学記録媒体を回転駆動する回
転駆動手段と、上記光学記録媒体に向けて光を照射する
光源と、上記光源から出射する光の光軸上に配置され
て、上記光学記録媒体の光磁気記録層に上記光を収束す
るレンズと、上記レンズの上記光学記録媒体に対向する
面に形成され、上記光学記録媒体に変調磁界を印加する
磁界発生手段と、上記磁界発生手段の外周領域に形成さ
れた上記光学記録媒体との間の静電容量を検出するため
の電極とを有する光学素子と、上記光磁気記録層で反射
された戻り光を受光する受光素子と、上記受光素子によ
り受光された戻り光に基づいて所定の信号を生成する信
号処理回路とを有する。
【0023】上記の本発明の光ディスク装置は、好適に
は、上記光学記録媒体に対する上記光学素子の相対位置
を調節する調節機構と、上記光学記録媒体との間の静電
容量を検出するための電極と上記光学記録媒体との間の
静電容量測定値に従って、上記調節機構を制御する制御
部とをさらに有する。
【0024】上記の本発明の光ディスク装置は、好適に
は、上記静電容量を検出するための電極が、上記磁界発
生手段の外周領域における所定の領域毎に複数個に分割
されている。さらに好適には、上記静電容量を検出する
ための電極が、上記磁界発生手段の外周領域における所
定の領域毎に2個に分割されている。あるいは、さらに
好適には、上記静電容量を検出するための電極が、上記
磁界発生手段の外周領域において同心円状に複数個に分
割されており、さらに好適には、上記静電容量を検出す
るための電極が、上記磁界発生手段の外周領域において
同心円状に2個に分割されている。あるいは、さらに好
適には、上記光学記録媒体に対する上記光学素子の相対
位置を調節する調節機構と、上記光学記録媒体を介する
上記分割された電極間の静電容量測定値に従って、上記
調節機構を制御する制御部とをさらに有する。
【0025】上記の本発明の光ディスク装置は、光学記
録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、光学記録媒体に
向けて光を照射する光源と、光源から出射する光の光軸
上に配置されて、光学記録媒体の光磁気記録層に上記光
を収束するレンズと、レンズの光学記録媒体に対向する
面に形成され、光学記録媒体に変調磁界を印加する磁界
発生手段と、磁界発生手段の外周領域に形成された光学
記録媒体との間の静電容量を検出するための電極とを有
する光学素子と、光磁気記録層で反射された戻り光を受
光する受光素子と、受光素子により受光された戻り光に
基づいて所定の信号を生成する信号処理回路とを有する
構成であり、電極と光学記録媒体との間の静電容量を測
定することにより、電極と光学記録媒体との距離を測定
することができる。この測定値に従い、光学記録媒体に
対する光学素子の相対位置を調節する調節機構を制御す
る。従って、電極(すなわち光学素子)と光学記録媒体
との距離を検出し、予め設定された距離に電極と光学記
録媒体との距離を合わせることで、照射光が光学記録媒
体の記録層に焦点を結ぶ位置に光学素子の位置を調節す
ることが可能となり、光学記録媒体の記録層上のカバー
層にARコートを施す必要がなく、さらに光学レンズな
どの光学素子が光ディスクに衝突することがなく、容易
に焦点位置を検出することができる。
【0026】また、上記の本発明の光ディスク装置の光
学素子においては、光学記録媒体との間の静電容量を検
出するための電極を磁界発生手段の外周領域に配置する
ことで、容量形成に寄与する電極の表面積を広く確保す
ることが可能となり、また、電極形成面を平坦にするこ
とで容易かつ確実に電極を形成することができる。ま
た、例えば同心円状に2つに分割されている構成などの
所定の領域毎に分割されている構成とすることで、光学
記録媒体を介する分割された電極間の静電容量測定値を
測定して、電極(すなわち光学素子)と光学記録媒体と
の距離を検出して、照射光が光学記録媒体の記録層に焦
点を結ぶ位置に光学素子の位置を調節することが可能と
なる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明する。本実施の形態は、光学
記録媒体である光磁気ディスクに対するデータの記録お
よび/または再生を行う記録および/または再生装置
(以下、光磁気ディスク装置という)に適用したもので
ある。
【0028】第1実施形態 本実施形態に係る光ディスク装置は、光磁気ディスクに
対して情報信号の記録および/または再生を行う光磁気
ディスク装置であり、図1はその構成を示す模式図であ
る。光磁気ディスク装置1は、光磁気ディスク2を回転
駆動させるスピンドルモータ3と、このスピンドルモー
タ3により回転駆動される光磁気ディスク2に対して所
定の信号を記録するとともにこの光磁気ディスク2に記
録された信号を読み取ってMO再生信号および制御信号
を生成するための受光信号を出力し、さらに光磁気ディ
スク2との間の静電容量値Cを出力するヘッド4と、ヘ
ッド4から出力された受光信号および静電容量値Cを入
力して制御信号を生成する制御信号生成部5と、制御信
号生成部5から供給される制御信号に基づいてヘッド4
内の光磁気ヘッド部25を光磁気ディスク2の径方向ま
たは光磁気ディスク2に接離する方向に移動させる駆動
用アクチュエータ(フォーカスアクチュエータおよびト
ラッキングアクチュエータ)6とを備えている。
【0029】スピンドルモータ3は、図示しない電源に
接続されており、この電源から駆動電流が供給される
と、保持した光磁気ディスク2を所定の速度で回転駆動
させる。
【0030】ヘッド4は、図示しない所定の装置から記
録信号が供給されると、光磁気ディスク2の光磁気記録
層に光を照射させるとともに、記録信号に応じた磁界を
発生して、光磁気記録層の光が照射された箇所に、所定
の信号を記録する。また、ヘッド4は、光磁気ディスク
2の光磁気記録層に光を照射させ、その戻り光を検出す
ることにより、光磁気ディスク2に記録されたデータを
読み取ってMO再生信号として出力するとともに、受光
信号を制御信号生成部5に供給する。さらに、後述する
ように、ヘッド4は光磁気ディスク2との間の静電容量
を検出するための電極を備えており、光磁気ディスク2
との間の静電容量値Cを制御信号生成部5に供給する。
【0031】上記の静電容量値Cは、光磁気ディスクと
静電容量を検出するための電極との対向面積S、光磁気
ディスクと静電容量を検出するための電極との距離h、
真空誘電率ε0 (8.854×10-12 (F/m))、
および、比誘電率εr (空気中ではほぼ1)を用いて次
式(1)により求められる。
【0032】C=ε0 ・εr ・S/h …(1)
【0033】例えば光磁気ディスクと静電容量を検出す
るための電極との対向面積Sが約1.766×10-6
2 (これは、十分大きい光磁気ディスクに対して、電極
が例えば直径1.5mmの円形の形状である場合に相
当)であるとする。さらに、例えばヘッドの先端部と光
磁気ディスクの距離に相当するエアギャップが0、50
nm、100nm、200nmである場合には、ヘッド
の先端部と静電容量を検出するための電極とのオフセッ
ト距離が2.0μmであるとすると、距離hはそれぞれ
2.0μm、2.05μm、2.1μm、2.2μmと
なるので、上記のエアギャップに対して、静電容量値は
それぞれ7.82pF、7.63pF、7.45pF、
7.11pFとなる。
【0034】制御信号生成部5は、VCO(電圧制御発
振器)回路8a、VCXO(電圧制御発振器)8b、P
LL(フェーズロックドループ)回路8c、トラッキン
グマトリックス回路11、位相補償回路(9,12)お
よびアンプ(7,10,13)を備えている。
【0035】ヘッド4に備えられた光磁気ディスク2と
の間の静電容量を検出するための電極から取り出され
た、静電容量値Cを示す電圧信号が、VCO(電圧制御
発振器)回路8aに供給される。
【0036】VCO回路8aは、LC発振器から成って
おり、この電圧信号の示す静電容量値CとVCO回路8
a内部の一定値のインダクタンスLとに基づき、次式
(2)に示すような発振周波数fの信号を出力する。
【0037】
【数1】
【0038】例えば、VCO回路内部のインダクタンス
Lは100μHであるとすると、上記のようにエアギャ
ップが0、50nm、100nm、200nmである場
合に静電容量値Cがそれぞれ7.82pF、7.63p
F、7.45pF、7.11pFとなるので、VCO回
路の発振周波数fはそれぞれ5.69MHz、5.76
MHz、5.83MHz、5.97MHzとなる。
【0039】VCO回路8aの出力信号は、VCXO
(電圧制御発振器)回路8bから出力される基準周波数
(例えばエアギャップが50nmのときのVCO回路8
aの発振周波数fに等しい周波数である5.76MH
z)の信号と共に、周波数位相比較器としてのPLL
(フェーズロックドループ)回路8cに供給される。
【0040】PLL回路8cは、VCO回路8aの出力
信号の周波数および位相とVCXO回路8bの出力信号
の周波数および位相とを比較し、両者の周波数および位
相の誤差に応じた信号を出力する。
【0041】このPLL回路8cの出力信号は、位相補
償回路9により位相補償され、増幅器10で増幅された
後、ヘッド4の駆動用アクチュエータ6のうちのフォー
カスアクチュエータに、エアギャップを制御する制御信
号として供給される。
【0042】上記のフォーカスアクチュエータが、この
制御信号に従ってヘッド4内の光磁気ヘッド部25を光
軸方向に移動させることにより、エアギャップが所定値
に調整されると同時に、ヘッドを構成する対物レンズな
どの光学部品と光磁気ディスク2間の距離も一定に調整
されるので、フォーカスサーボが実現される。
【0043】一方、トラッキングマトリックス回路11
は、アンプ7を介してヘッド4より供給された受光信号
に基づいてトラッキングエラー信号を生成し、このトラ
ッキングエラー信号を位相補償回路12に供給する。
【0044】位相補償回路12は、トラッキングマトリ
ックス回路11より供給されたトラッキングエラー信号
の位相補償を行い、位相補償された信号をアンプ13を
介して駆動用アクチュエータ6のうちのトラッキングア
クチュエータに、ヘッド4内の光磁気ヘッド部25を光
磁気ディスク2の径方向に移動させ、トラッキング制御
を行う制御信号として供給される。
【0045】上記のトラッキングアクチュエータが、こ
の制御信号に従ってヘッド4内の光磁気ヘッド部25を
光磁気ディスク2の径方向に移動させることにより、ト
ラッキングサーボが実現される。
【0046】上記のようなフォーカスサーボおよびトラ
ッキングサーボにより、光磁気ディスク2の光磁気記録
層に光を的確に照射させることができ、その戻り光を検
出することにより、光磁気ディスク2に記録されたデー
タを読み取ってMO再生信号として出力することができ
る。
【0047】図2は、図1に示す光磁気ディスク装置の
ヘッド(光学ピックアップ装置)4の構成を示す模式図
である。所定のレーザ光を出射する半導体レーザ21を
備え、この半導体レーザ21から出射されるレーザ光
が、まずコリメータレンズ22に入射するように配置さ
れている。
【0048】コリメータレンズ22は、半導体レーザ2
1から出射されるレーザ光を平行光線に整えるもので、
このコリメータレンズ22を透過したレーザ光は、平行
光線に整えられた状態で整形プリズム23を介して、第
1のビームスプリッタ24に入射するように配置されて
いる。
【0049】第1のビームスプリッタ24は、整形プリ
ズム23からのレーザ光を、2つのレンズからなる対物
レンズと不図示の薄膜コイルとを有する光学素子(光磁
気ヘッド部)25に向けて透過させるとともに、光磁気
ディスク2の光磁気記録層2aで反射され、光磁気ヘッ
ド部25を透過するレーザ光(戻り光)を第2のビーム
スプリッタ26に向けて反射させるように配置されてい
る。
【0050】光磁気ヘッド部25は、対物レンズが、第
1のビームスプリッタ24からのレーザ光を収束して光
磁気ディスク2の光磁気記録層2aに照射させるととも
に、データ記録時においては、薄膜コイルが、アンプ3
6を介して供給される記録信号に対応する強度の磁界
を、光磁気記録層2aのレーザ光の照射位置に印加する
ように配置されている。
【0051】また、この光磁気ヘッド部25は、光磁気
ディスク2の光磁気記録層2aで反射されるレーザ光
(戻り光)を第1のビームスプリッタ24に入射させる
ように配置されている。第1のビームスプリッタ24に
入射した戻り光は、上述したように第1のビームスプリ
ッタ24により反射され、第2のビームスプリッタ26
に入射する。
【0052】第2のビームスプリッタ26は、第1のビ
ームスプリッタ24により反射される戻り光を、所定の
割合で第1の集光レンズ27に向けて反射するととも
に、1/2波長板30を介して第2の集光レンズ31に
向けて透過させるように配置されている。
【0053】第1の集光レンズ27は、第2のビームス
プリッタ26により反射される平行光線の戻り光を収束
光にし、この収束光を非点収差を与えるシリンドリカル
レンズ28を介して、第1の光検出器29に入射させる
ように配置されている。
【0054】第1の光検出器29は、例えば4分割され
た受光部を有し、それぞれの受光部に入射する戻り光を
電気信号(受光信号)に変換し、図1に示す制御信号生
成部5内のアンプ7に供給されて、トラッキングサーボ
を行うためのトラッキング制御を行う制御信号の生成に
供される。
【0055】一方、光磁気ヘッド25には、上記のよう
に静電容量を検出するための電極が備えられており、静
電容量値Cを示す電圧信号が制御信号生成部5内のVC
O回路8aに供給されて、フォーカスサーボを行うため
のフォーカス制御を行う制御信号の生成に供される。
【0056】第2の集光レンズ31は、第2のビームス
プリッタ26から1/2波長板30を介して供給される
平行光線の戻り光を収束光にし、第3のビームスプリッ
タ32に入射させるように配置されている。
【0057】第3のビームスプリッタ32は、第2の集
光レンズ31により収束光とされた戻り光の一部を第2
の光検出器33に向けて透過させるとともに、戻り光の
他の部分を第3の光検出器34に向けて反射させる。
【0058】第2の光検出器33および第3の光検出器
34は、第3のビームスプリッタ32から入射する戻り
光をその光量に対応する電気信号に変換して、それぞれ
差動アンプ35に供給するように配置されている。
【0059】差動アンプ35は、第2の光検出器33か
ら供給される電気信号と第3の光検出器34から供給さ
れる電気信号の差を計算し、その計算結果をMO再生信
号として、図示しない所定の装置に供給する。
【0060】光磁気ディスク装置のヘッド4は、以上の
ように構成されている。上記の光磁気ディスク装置は、
光磁気ディスク2に対して所定の情報信号を記録し、ま
たは光磁気ディスク2から所定の情報信号を読み取る
(再生する)ことが可能であり、この光磁気ディスク装
置1の記録再生動作について説明する。
【0061】この光磁気ディスク装置1は、所定のデー
タを光磁気ディスク2に記録する際は、スピンドルモー
タ3が装着された光磁気ディスク2を回転駆動させると
ともに、ヘッド4の半導体レーザ21からレーザ光が出
射される。
【0062】半導体レーザ21から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ22、整形レンズ23および第一
のビームスプリッタ24を介して光磁気ヘッド部25に
入射する。そして、光磁気ヘッド部25に入射されたレ
ーザ光は、光磁気ヘッド部25の2つのレンズからなる
対物レンズにより収束され、光磁気ヘッド部25に備え
られた薄膜コイルの中心孔を通過して、光磁気ディスク
2の光磁気記録層2aに照射される。
【0063】光磁気ディスク装置1は、このように光磁
気ディスク2の光磁気記録層2aにレーザ光を照射させ
ることにより、このレーザ光が照射された箇所の磁性材
料をキュリー温度または補償温度以上まで上昇させて、
その箇所の磁化を消失させる。
【0064】そして、光磁気ディスク装置1は、記録す
るデータに対応して変調された記録信号が、アンプ36
を介して光磁気ヘッド部25に供給されると、光磁気ヘ
ッド部25に備えられた薄膜コイルがその記録信号に対
応する磁界を発生し、この磁界を光磁気ディスク2の光
磁気記録層2aのレーザ光が照射された箇所を印加す
る。
【0065】このようにして、光磁気ディスク装置1
は、所定のデータ(記録信号)を光磁気ディスク2に記
録する。そして、この記録動作時において、薄膜コイル
に発生した熱は、光磁気ヘッド部25に備えられた配線
部材などから放熱される。なお、光磁気ディスク装置1
は、この記録時においても、上記のようなフォーカスサ
ーボおよびトラッキングサーボを行うようになされてい
る。
【0066】この光磁気ディスク装置1は、光磁気ディ
スク2に記録されたデータを再生する際は、記録動作時
と同様に、スピンドルモータ3が装着された光磁気ディ
スク2を回転駆動させるとともに、ヘッド4の半導体レ
ーザ21からレーザ光が出射される。
【0067】半導体レーザ21から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ22、整形レンズ23および第1
のビームスプリッタ24を介して光磁気ヘッド部25に
入射する。そして、光磁気ヘッド部25の後玉レンズ4
2および先玉レンズ41により収束され、コイル部46
の中心孔を通過して、光磁気ディスク2の光磁気記録層
2aに照射される。光磁気記録層2aで反射された戻り
光は、第2のビームスプリッタ26、1/2波長板3
0、第2の集光レンズ31および第3のビームスプリッ
タ32を介して、第2の光検出器33および第3の光検
出器34に入射し、検出される。この光磁気記録層2a
からの戻り光の偏波面は、カー効果により、光磁気記録
層2aの磁化の向き(記録されているデータの値に対応
する)によって互いに反対方向に回転している。そし
て、この光磁気記録層2aからの戻り光は、第3のビー
ムスプリッタ32を介して第2の光検出器33および第
3の光検出器34に入射することにより、その偏波面の
向きと光磁気記録層2aに照射された光の偏波面の向き
との間に見られる回転角(カー回転角)の変化が光の強
度変化に変換され、この強度変化が検出される。
【0068】第2の光検出器33および第3の光検出器
34は、入射した戻り光の強度に対応する電気信号を差
動アンプ35に出力し、差動アンプ35は、第2の光検
出器33と第3の光検出器34との出力の差を計算し、
MO再生信号として出力する。なお、光磁気ディスク装
置1は、この再生時においても、上記のようなフォーカ
スサーボおよびトラッキングサーボを行うようになされ
ている。
【0069】上記の光磁気ディスクに記録されたデータ
を再生する際に、例えば光磁気ディスクとして、記録層
の上層に再生層などを有する多層磁性体層を有する構成
の光磁気ディスクを用い、再生用のレーザ光を照射して
一定の温度以上となった領域の磁荷を光磁気ヘッド部に
備えられた薄膜コイルが発生させる磁界の向きに揃え
て、レーザ光スポットの上記一定の温度以上となった領
域をマスク領域とし、再生の解像度を向上させる方法、
あるいは、予め再生層の磁荷の向きを光磁気ヘッド部に
備えられた薄膜コイルが発生させる磁界の向きに揃えて
おき、再生用のレーザ光を照射して一定の温度以上とな
った領域の磁荷を記録層の磁荷の向きに結合させ、レー
ザ光スポットの内の上記一定の温度以上となった領域を
除く領域をマスク領域とし、再生の解像度を向上させる
方法など、光磁気ヘッド部に備えられた薄膜コイルによ
る磁界を利用することで光磁気ディスクに記録されたデ
ータの超解像再生を行うことができる。
【0070】図3は、本実施形態の光磁気ディスク装置
に用いる光磁気ヘッドの構成を示す模式図であり、図2
における光磁気ヘッド25部分の拡大図に相当する。光
磁気ヘッド部25は、光源からの光を光磁気ディスク2
の光磁気記録層2aに収束させるためのレンズ41,4
2およびコイル支持基板41と、レンズ41の光磁気デ
ィスク2に対向する面に取り付けられているコイル支持
基板44の光磁気ディスク2に対向される対向面に配置
されて、電流が供給されて磁界を発生させる磁界発生素
子であるコイル部46と、コイル部46から所定の距離
を有してコイル支持基板44に取り付けられて、光軸側
の端部が光の光路を妨げないとともに、コイル支持基板
44の外周端よりも内側に位置される配線部材51とを
備えている。
【0071】さらに、コイル支持基板44の光磁気ディ
スク2に対向される対向面上において、例えば内径50
〜200μm、外径350〜400μm程度の大きさの
スパイラル形状のコイル部46の外周領域に、光磁気デ
ィスク2との間の静電容量を検出するための電極Sが形
成されている構成となっている。ここで、コイル支持基
板44上のコイル部46の外周領域をほぼ全面に電極領
域として確保することが可能である。例えば、電極Sの
領域を内径400μm、外径1〜数mm程度のドーナツ
型の領域とすることができる。上記の光磁気ディスク2
との間の静電容量を検出するための電極Sは、例えば同
心円状に2つに分割されているとするなど、所定の領域
毎に複数個に分割されている構成とすることができる。
【0072】また、コイル支持基板44上にコイル部4
6の下部に、磁性体コアを有する構成とすることもでき
る。この場合、磁性体コアはスパイラル形状のコイル部
46の内側の電極取り出し部を兼ねることができる。磁
性体コアを形成することで、コイル部46の発生する磁
界を光磁気ディスクに対して集中させることが可能とな
る。
【0073】レーザ光の光路上に配された上記の2つの
レンズ41,42が半導体レーザ21から出射されたレ
ーザ光を収束する対物レンズとして構成されている。な
お、以下の説明においては、この2つのレンズの内、光
磁気ディスク2側に配されたレンズを先玉レンズ41、
他の方のレンズを後玉レンズ42という。
【0074】先玉レンズ41および後玉レンズ42は、
ともに使用される透過光に対して透明な白板ガラス、青
板ガラスや石英ガラスなどが所定の形状に成形されてお
り、それぞれのレンズホルダ43a,43bに支持され
て、第1のビームスプリッタ24を透過したレーザ光の
光路上に配設されている。特に、先玉レンズ41は、半
球状に形成され、円形平面が光磁気ディスク2と対向す
るようにレンズホルダ43a,43bに支持されてい
る。なお、先玉レンズ41の球面形状は、後玉レンズ4
2の形状や配置位置、光磁気ディスク2の基板厚さた屈
折率などに応じて、光磁気記録層2aに照射されるレー
ザ光が球面収差の影響を受けないように最適化されてい
る。
【0075】また、先玉レンズ41および後玉レンズ4
2は、レンズホルダ43a,43bに支持された状態
で、駆動用アクチュエータにより、光磁気ディスク2の
径方向および光磁気ディスク2に接離する方向に一体に
移動され、これによりトラッキングサーボやフォーカス
サーボが行えるようになされている。なお、フォーカス
サーボを行う際は、先玉レンズ41または後玉レンズ4
2が他方のレンズに対して接離する方向に移動操作さ
れ、球面収差を補正するようになされている。
【0076】光磁気ヘッド部25には、先玉レンズ41
の光磁気ディスク2側に位置して、コイル支持基板44
が設けられている。コイル支持基板44は、光磁気ディ
スク2に対向する面にコイル部46を備え、その中心部
分が光を出射する出射部44dとされている。すなわ
ち、コイル支持基板44の光磁気ディスク2に対向され
る面には、出射部44dから出射される光の光路を確保
するように中心孔46aが形成されたコイル部46が設
けられている。
【0077】また、コイル支持基板44には、背面側に
凸部44eが形成されており、この凸部44eの外周部
分であるコイル支持基板44の背面44fに配線部材5
1が取り付けられている。ここで、凸部44eは、例え
ば、レーザ光の光軸の半径方向の断面が略円形とされ、
その直径は、レーザ光の光路が確保され得るような径と
されている。そして、凸部44eの光軸方向における高
さは、配線部材51の光軸方向における厚さよりも高く
されており、すなわち、コイル支持基板44に配線部材
51が取り付けられた際において、当該配線部材51と
先玉レンズ41との間に若干の空間ができるような高さ
とされている。
【0078】このコイル支持基板44は、例えば、上述
した先玉レンズ41と同一材料により形成されており、
すなわち、白板ガラス、青板ガラスや石英ガラスなどの
ガラス材により形成されている。
【0079】配線部材51は、略平板形状に形成され、
光磁気ディスク2に対向される面とその背面に導電性パ
ターン(51a,51b)などを有してなる、いわゆる
両面基板として構成されている。この配線部材51は、
外径が、コイル支持基板44および先玉レンズ41の外
径よりも大きく形成されており、そして、略中心には中
心孔44hが形成されている。配線部材51は、中心孔
44hに略同径とされた上述した凸部44eが内部に位
置されて、コイル支持基板44に取り付けられている。
【0080】導電性パターン(51a,51b)は、レ
ンズ支持基板に取り付けられた状態において、一部がコ
イル支持基板44および先玉レンズ41の外周端より外
方に位置して配線部材51上に形成されている。すなわ
ち、導電性パターン(51a,51b)は、内側部分が
コイル支持基板44の裏面と接触されて、外側部分がコ
イル支持基板44および先玉レンズ41の外周端より外
周方向に位置するようになされている。この導電性パタ
ーン(51a,51b)は、例えば銅などの熱伝導特性
のよい材料を用いて形成されており、例えば配線部材5
1に設けられた挿通孔51cを介して電気的に接続され
ており、さらに、はんだ52を介して少なくともコイル
部46への接続し、また、例えばはんだ54を介して電
源供給配線53に接続しており、導電性パターン(51
a,51b)は、例えばコイル部46に電力を供給する
ために用いられる。さらに、導電性パターン(51a,
51b)は熱伝導性の高い材料で形成されており、薄膜
コイルに発生した熱を放熱することが可能となってい
る。
【0081】コイル支持基板44は、このように背面の
外周部分に取り付けられている配線部材51を挟み込む
ように、先玉レンズ41に取り付けられている。具体的
には、コイル支持基板44の凸部44eの先玉レンズ4
1からのレーザ光が入射される入射面44gと先玉レン
ズ41のレーザ光の出射面41aとを対向させ、この対
向される面の間に、光学的に当該先玉レンズ41などと
略同一の屈折率を有するマッチングオイル55が充填さ
れて取り付けられている。このマッチングオイル55に
より、コイル支持基板44と先玉レンズ41とは光学的
に一体化されている。
【0082】そして、このように光学的に一体化された
コイル支持基板44と先玉レンズ41とがレンズホルダ
43aに取り付けられている。具体的には、配線部材5
1の裏面とレンズホルダ43aの光磁気ディスク2に対
向される端部に設けられた取り付け面43a1 とが接着
剤56により接着されている。
【0083】そして、レンズホルダ43aの他端の取付
け面43a2 が、後玉レンズ42の光磁気ディスク2の
対向面の外周部42aに取り付けられることにより、先
玉レンズ41と後玉レンズ42が一体とされた対物レン
ズが構成される。ここで、レンズホルダ43aの取付け
部43a2 は、接着剤57により後玉レンズ42に取り
付けられている。そして、後玉レンズ42のレーザ光が
入射される背面の外周部42bにレンズホルダ43bが
接着剤58などにより取り付けられている。
【0084】上記の本実施形態の光磁気ディスク装置
は、磁界発生素子であるコイル部46の外周領域に、光
磁気ディスクとの間の静電容量を検出するための電極と
を有する光学素子を備えているので、当該電極と光磁気
ディスクとの間の静電容量を測定することにより、電極
と光磁気ディスクとの距離を測定することができる。従
って、電極(すなわち光学素子)と光磁気ディスクとの
距離を検出し、予め設定された距離に電極と光磁気ディ
スクとの距離を合わせることで、照射光が光磁気ディス
クの記録層に焦点を結ぶ位置に光学素子の位置を調節す
ることが可能となり、光磁気ディスクの記録層上のカバ
ー層にARコートを施す必要がなく、さらに光学レンズ
などの光学素子が光ディスクに衝突することがなく、容
易に焦点位置を検出することができる。
【0085】また、上記の本実施形態の光ディスク装置
の光学素子においては、光学記録媒体との間の静電容量
を検出するための電極を磁界発生素子の外周領域に配置
することで、容量形成に寄与する電極の表面積を広く確
保することが可能となり、また、電極形成面を平坦にす
ることで容易かつ確実に電極を形成することができる。
また、例えば同心円状に2つに分割されている構成など
の所定の領域毎に分割されている構成とすることで、光
学記録媒体を介する分割された電極間の静電容量測定値
を測定して、電極(すなわち光学素子)と光学記録媒体
との距離を検出して、照射光が光学記録媒体の記録層に
焦点を結ぶ位置に光学素子の位置を調節することが可能
となる。
【0086】第2実施形態 図4は、本実施形態に係る光磁気ヘッド部の磁気コイル
46部分の構成を示す平面図であり、第1実施形態の光
磁気ディスクの光磁気ヘッドとして適用することができ
る。コイル支持基板44の光磁気ディスク2に対向され
る主面上であって、コイル支持基板44の出射部44d
の周囲に、例えば内径50〜200μm、外径350〜
400μm程度の大きさのスパイラル形状の薄膜コイル
48が形成されている。上記の薄膜コイル48には、電
極取り出し部(50a,50b)が形成されており、薄
膜コイル48に電力を供給し、磁界を発生することが可
能となっている。この電極取り出し部(50a,50
b)は、例えば図3に示す導電性パターン(51a,5
1b)などに接続している。さらに、コイル支持基板4
4上の薄膜コイル48の外周領域であって、例えば内径
400μm、外径1〜数mm程度のドーナツ型の領域
に、光磁気ディスクとの間の静電容量を検出するための
電極Sが形成されている。
【0087】本実施形態に係る光磁気ヘッド部は、デー
タを記録するとき、光磁気ディスク上のデータを記録す
る位置に、後玉レンズおよび先玉レンズにより収束され
たレーザ光を照射して、その位置の磁性体材料の温度を
キュリー温度まで上昇させ、その位置に記録されている
データに対応する保磁力を解消し、さらに、その位置
(温度がキュリー温度になっている位置)に、新たに記
録するデータに対応する磁界を印加して、データを記録
することができる。
【0088】図5(a)は、薄膜コイル48および電極
S部分の断面図である。コイル支持基板44の光磁気デ
ィスク2に対向する主面上であって、レーザ光の出射部
44dの外周囲に、スパイラル形状の薄膜コイル48が
絶縁層49により被覆されて形成されている。スパイラ
ル形状の薄膜コイル48の内周端部から、電極取り出し
部50aが形成されている。さらに、上記のスパイラル
形状の薄膜コイル48の外周領域に、絶縁層49により
被覆されて光磁気ディスクとの間の静電容量を検出する
ための電極Sが形成されている。これにより当該電極S
と光磁気ディスクとの間の静電容量を測定することによ
り、電極と光磁気ディスクとの距離を測定することがで
き、これに基づいてフォーカスサーボを制御することが
できる構成となっている。
【0089】上記の静電容量を検出するための電極S
は、アルミニウムなど、導電体であれば何れの材料を用
いることができ、これらの導電性材料を例えば数μmの
厚さに成膜して形成することができる。この薄膜コイル
48は、例えば、Cu、Ag、Auから選ばれる1種、あるい
はこれらの内から少なくとも1種以上を含む合金などの
導電性を有する材料からなり、例えば幅10μm、厚さ
10μmのコイルパターンを15μmのピッチで10タ
ーン巻くパターンで形成された、コイル支持基板44の
出射部44dを中心孔とするスパイラル形状で、コイル
支持基板44上に所定の厚さにメッキ成長されてなる
か、あるいは、コイル支持基板44上に所定の厚さで成
膜された後に、フォトリソグラフィー技術を用いてこの
導電性を有する材料がコイル支持基板44の突起部に中
心孔を有するスパイラル形状にエッチングされることに
より形成され、さらに、絶縁材料からなる絶縁層49の
中に埋め込まれて形成することができる。
【0090】薄膜コイル48および電極Sの保護を図る
ための絶縁層49の材料としては、例えば、レジスト材
料、ポリイミド、アクリル樹脂などが用いられる。そし
て、絶縁層49もコイル支持基板44の突起部の形状に
応じて中心孔を有する形状となっており、後玉レンズ4
2および先玉レンズ41により収束されたレーザ光がこ
の中心孔を通過するようになされている。
【0091】この薄膜コイル48は、光磁気ディスク2
の光磁気記録層2aに対して略平行となるように、コイ
ル支持基板44上に形成されている。したがって、この
薄膜コイル48を流れる電流の方向は、光磁気ディスク
2の光磁気記録層2aに対して略平行となるので、薄膜
コイル48は、中心孔を貫いて光磁気ディスク2の光磁
気記録層2aに略垂直な磁界を発生し、所定の装置から
供給される記録信号に対応する磁界を発生して、この磁
界を光磁気ディスク2の光磁気記録層2aのレーザ光が
照射される位置に印加するように用いられる。
【0092】本実施形態に係る磁気コイル部分を備える
光磁気ヘッド部により、光磁気ディスクとの間の静電容
量を検出するための電極と光磁気ディスクとの間の静電
容量を測定することにより、電極と光磁気ディスクとの
距離を測定することができ、これにより光磁気ディスク
の記録層上のカバー層にARコートを施す必要がなく、
さらに光学レンズなどの光学素子が光ディスクに衝突す
ることがなく、容易に焦点位置を検出することができ
る。また、上記の本実施形態に係る磁気コイル部分を備
える光磁気ヘッド部においては、光学記録媒体との間の
静電容量を検出するための電極を磁界発生素子の外周領
域に配置することで、容量形成に寄与する電極の表面積
を広く確保することが可能となり、また、電極形成面を
平坦にすることで容易かつ確実に電極を形成することが
できる。
【0093】本実施形態においては、例えば、図5
(b)に示すように、コイル支持基板44の出射部44
dが例えば15μm程度の高さの突起形状となって形成
されている形状とすることができる。この場合、光学レ
ンズ部材を光磁気ディスクに近づけることができ、例え
ばエアギャップが100nm程度であるようなニアフィ
ールド光ディスク装置用の光磁気ヘッドとして適用する
ことができる。
【0094】また、例えば、図5(c)に示すように、
コイル支持基板44上の薄膜コイル48の下部に、磁性
体コア47を有する構成とすることもできる。この場
合、磁性体コア47はスパイラル形状のコイル部46の
内側の電極取り出し部を兼ねることができる。磁性体コ
ア47を形成することで、薄膜コイル48の発生する磁
界を光磁気ディスクに対して集中させることが可能とな
る。磁性体コア47の材料としては、例えばNi-Fe 合
金、Co系アモルファス合金、Fe-Al-Si合金、Fe-C合金と
Ni-Fe 合金の積層体、Fe-Ta-N 合金、Mn-Zn フェライト
などの透磁率の高い材料であればよく、広範囲の材料を
使用することができ、これらを2種以上組み合わせて使
用することも可能である。なお、磁性体コア47を電極
取り出し部と兼用する場合には、導電性を有する材料に
より形成する必要がある。なお、磁性体コア47のコイ
ル支持基板44に対する密着性を向上させるために、コ
イル支持基板44の主面上にCr膜などの接着層を形成
し、この接着層を介してコイル支持基板44上の磁性体
コア47を形成するようにしてもよい。
【0095】第3実施形態 図6は、本実施形態に係る光磁気ヘッド部の磁気コイル
46部分の構成を示す平面図であり、第1実施形態の光
磁気ディスクの光磁気ヘッドとして適用することができ
る。実質的に第2実施形態の光磁気ヘッド部と同様であ
るが、コイル支持基板44上の薄膜コイル48の外周領
域であって、例えば内径400μm、外径1〜数mm程
度のドーナツ型の領域に、同心円状に2つに分割され
て、光磁気ディスクとの間の静電容量を検出するための
電極(Sa,Sb)が形成されていることが異なる。
【0096】図7(a)は、本実施形態に係る光磁気ヘ
ッド部の磁気コイル部分の構成を示す断面図である。第
2実施形態の光磁気ヘッド部と異なり、光磁気ディスク
との間の静電容量を検出するための電極(Sa,Sb)
が同心円状に2つに分割されて、絶縁層49に被覆され
ている。
【0097】上記の本実施形態に係る磁気コイル部分を
備える光磁気ヘッド部により、光磁気ディスクとの間の
静電容量を検出するための電極と光磁気ディスクとの間
の静電容量を測定することにより、電極と光磁気ディス
クとの距離を測定することができ、これにより光磁気デ
ィスクの記録層上のカバー層にARコートを施す必要が
なく、さらに光学レンズなどの光学素子が光ディスクに
衝突することがなく、容易に焦点位置を検出することが
できる。また、上記の本実施形態に係る磁気コイル部分
を備える光磁気ヘッド部においては、光学記録媒体との
間の静電容量を検出するための電極を磁界発生素子の外
周領域に配置することで、容量形成に寄与する電極の表
面積を広く確保することが可能となり、また、電極形成
面を平坦にすることで容易かつ確実に電極を形成するこ
とができる。
【0098】さらに、光磁気ディスクとの間の静電容量
を検出するための電極が同心円状に2つに分割されてい
る構成とすることで、各電極がそれぞれ光磁気ディスク
との間に容量を形成することから、結局光磁気ディスク
を介して各電極間で容量を形成することが可能となる。
従って、光磁気ディスクを介する分割された電極間の静
電容量測定値を測定して、電極(すなわち光学素子)と
光学記録媒体との距離を検出して、照射光が光学記録媒
体の記録層に焦点を結ぶ位置に光学素子の位置を調節す
ることが可能となる。この場合には、電極が1つである
場合よりもより確実に容量を測定して、光学素子と光学
記録媒体との距離を検出することが可能である。
【0099】また、本実施形態においても第2実施形態
と同様、図7(b)に示すようにコイル支持基板44の
出射部44dが突起形状となって高く形成されている形
状とすることができる。また、図7(b)に示すよう
に、コイル支持基板44上の薄膜コイル48の下部に、
磁性体コア47を有する構成とすることもできる。
【0100】本発明は、上記の実施の形態に限定されな
い。例えば、上記の実施の形態光磁気ディスク装置で再
生あるいは記録可能な光ディスクは、光磁気ディスクに
限らず、相変化を利用した相変化型光ディスクや読み出
し(再生)専用の光ディスクなどにも対応可能である。
光磁気ディスク装置は、相変化型光ディスクに情報信号
を記録する場合は、ヘッドが相変化型光ディスクの記録
層にレーザ光を照射させ、この記録層の相変化を利用し
て情報信号を記録し、相変化型光ディスクから情報信号
を再生する場合は、ヘッドが相変化型光ディスクの記録
層にレーザ光を照射させ、記録層の状態による戻り光の
違いから再生信号を得るようにする。また、この光磁気
ディスク装置は、読み出し専用の光ディスクから情報信
号を再生する場合は、ヘッドが読み出し専用の光ディス
クの信号記録層にレーザ光を照射させ、その戻り光を検
出して再生信号を得るようにする。
【0101】また、本発明の光ディスク装置としては、
ニアフィールド光ディスク装置や、光ハードディスク装
置などの光ディスクと光学レンズなどの距離が200n
m程度以下となるように配置した光ディスク装置に好ま
しく適用できる。第2,3実施形態においては、コイル
支持基板がレーザ光の出射部である中心部に突起部を有
し、さらに薄膜コイルの下部に磁性体コアを有する構造
とすることも可能である。その他、本発明の要旨を変更
しない範囲で種々の変更をすることができる。
【0102】
【発明の効果】本発明の光学装置およびこれを用いた光
ディスク装置によれば、電極(光学素子)と光学記録媒
体との距離を検出し、予め設定された距離に電極と光学
記録媒体との距離を合わせることで、照射光が光学記録
媒体の記録層に焦点を結ぶ位置に光学素子の位置を調節
することが可能となり、光学記録媒体の記録層上のカバ
ー層にARコートを施す必要がなく、さらに光学レンズ
などの光学素子が光ディスクに衝突することがなく、容
易に焦点位置を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態に係る光磁気ディスク装置
の構成を示す模式図である。
【図2】図2は第1実施形態に係る光学ピックアップ装
置(ヘッド)の構成を示す模式図である。
【図3】図3は第1実施形態に係る光磁気ヘッド部の構
成を示す模式図である。
【図4】図4は第2実施形態に係る光磁気ヘッド部の磁
気コイル部分の構成を示す平面図である。
【図5】図5(a),(b)および(c)は第2実施形
態に係る光磁気ヘッド部の磁気コイルおよび容量測定の
ための電極部分の構成を示す断面図である。
【図6】図6は第3実施形態に係る光磁気ヘッド部の磁
気コイル部分の構成を示す平面図である。
【図7】図7(a),(b)および(c)は第3実施形
態に係る光磁気ヘッド部の磁気コイルおよび容量測定の
ための電極部分の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…光磁気ディスク装置、2…光磁気ディスク、2a…
光磁気記録層、3…スピンドルモータ、4…ヘッド、5
…制御信号生成部、6…駆動用アクチュエータ、7,1
0,13…アンプ、8a…VCO回路、8b…VCXO
回路、8c…PLL回路、9,12…位相補償回路、1
1…トラッキングマトリックス回路、21…半導体レー
ザ、22…コリメータレンズ、23…整形レンズ、24
…第1のビームスプリッタ、25…光磁気ヘッド部、2
6…第2のビームスプリッタ、27…第1の集光レン
ズ、28…シリンドリカルレンズ、29…第1の光検出
器、30…1/2波長板、31…第2の集光レンズ、3
2…第3のビームスプリッタ、33…第2の光検出器、
34…第3の光検出器、35…差動アンプ、36…アン
プ、41…先玉レンズ、42…後玉レンズ、43a,4
3b…レンズホルダ、44…コイル支持基板、44d…
出射部、46…コイル部、47…磁性体コア、48…薄
膜コイル、49…絶縁層、50a,50b…電極取り出
し部、51…配線部材、S,Sa,Sb…静電容量検出
用電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河内山 彰 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大里 潔 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D118 AA14 BA01 CD15 DC03 EB17 5D119 AA28 BA01 JA44

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学記録媒体の光磁気記録層に照射される
    光を収束するレンズと、 上記レンズの上記光学記録媒体に対向する面に形成され
    た磁界発生手段と、 上記磁界発生手段の外周領域に形成された上記光学記録
    媒体との間の静電容量を検出するための電極とを有する
    光学素子。
  2. 【請求項2】上記静電容量を検出するための電極が、上
    記磁界発生手段の外周領域における所定の領域毎に複数
    個に分割されている請求項1記載の光学素子。
  3. 【請求項3】上記静電容量を検出するための電極が、上
    記磁界発生手段の外周領域における所定の領域毎に2個
    に分割されている請求項2記載の光学素子。
  4. 【請求項4】上記静電容量を検出するための電極が、上
    記磁界発生手段の外周領域において同心円状に複数個に
    分割されている請求項2記載の光学素子。
  5. 【請求項5】上記静電容量を検出するための電極が、上
    記磁界発生手段の外周領域において同心円状に2個に分
    割されている請求項4記載の光学素子。
  6. 【請求項6】上記磁界発生手段が、記録電流の方向が上
    記光学記録媒体平面と略平行であるように配置された薄
    膜コイルを有して構成されている請求項1記載の光学素
    子。
  7. 【請求項7】上記磁界発生手段が、上記薄膜コイルの下
    側に配置される磁性体コアをさらに有して構成されてい
    る請求項6記載の光学素子。
  8. 【請求項8】上記レンズの上記薄膜コイルの内側の領域
    が突起形状となって高く形成されている請求項6記載の
    光学素子。
  9. 【請求項9】上記レンズの上記静電容量を検出するため
    の電極の形成面は平坦な面で形成されている請求項1記
    載の光学素子。
  10. 【請求項10】上記レンズは、上記光学記録媒体に照射
    される光の光軸上に配置された複数のレンズ群から構成
    されている請求項1記載の光学素子。
  11. 【請求項11】上記レンズは、上記光学記録媒体に照射
    される光の光軸上に配置された2枚のレンズ群から構成
    されている請求項10記載の光学素子。
  12. 【請求項12】光学記録媒体に向けて光を照射する光源
    と、 上記光源から出射する光の光軸上に配置されて、上記光
    学記録媒体の光磁気記録層に上記光を収束するレンズ
    と、上記レンズの上記光学記録媒体に対向する面に形成
    され、上記光学記録媒体に変調磁界を印加する磁界発生
    手段と、上記磁界発生手段の外周領域に形成された上記
    光学記録媒体との間の静電容量を検出するための電極と
    を有する光学素子と、 上記光磁気記録層で反射された戻り光を受光する受光素
    子とを有する光学ピックアップ装置。
  13. 【請求項13】上記光学記録媒体に対する上記光学素子
    の相対位置を調節する調節機構と、 上記光学記録媒体との間の静電容量を検出するための電
    極と上記光学記録媒体との間の静電容量測定値に従っ
    て、上記調節機構を制御する制御部とをさらに有する請
    求項12記載の光学ピックアップ装置。
  14. 【請求項14】上記静電容量を検出するための電極が、
    上記磁界発生手段の外周領域における所定の領域毎に複
    数個に分割されている請求項12記載の光学ピックアッ
    プ装置。
  15. 【請求項15】上記静電容量を検出するための電極が、
    上記磁界発生手段の外周領域における所定の領域毎に2
    個に分割されている請求項14記載の光学ピックアップ
    装置。
  16. 【請求項16】上記静電容量を検出するための電極が、
    上記磁界発生手段の外周領域において同心円状に複数個
    に分割されている請求項14記載の光学ピックアップ装
    置。
  17. 【請求項17】上記静電容量を検出するための電極が、
    上記磁界発生手段の外周領域において同心円状に2個に
    分割されている請求項16記載の光学ピックアップ装
    置。
  18. 【請求項18】上記光学記録媒体に対する上記光学素子
    の相対位置を調節する調節機構と、 上記光学記録媒体を介する上記分割された電極間の静電
    容量測定値に従って、上記調節機構を制御する制御部と
    をさらに有する請求項14記載の光学ピックアップ装
    置。
  19. 【請求項19】光学記録媒体を回転駆動する回転駆動手
    段と、 上記光学記録媒体に向けて光を照射する光源と、 上記光源から出射する光の光軸上に配置されて、上記光
    学記録媒体の光磁気記録層に上記光を収束するレンズ
    と、上記レンズの上記光学記録媒体に対向する面に形成
    され、上記光学記録媒体に変調磁界を印加する磁界発生
    手段と、上記磁界発生手段の外周領域に形成された上記
    光学記録媒体との間の静電容量を検出するための電極と
    を有する光学素子と、 上記光磁気記録層で反射された戻り光を受光する受光素
    子と、 上記受光素子により受光された戻り光に基づいて所定の
    信号を生成する信号処理回路とを有する光ディスク装
    置。
  20. 【請求項20】上記光学記録媒体に対する上記光学素子
    の相対位置を調節する調節機構と、 上記光学記録媒体との間の静電容量を検出するための電
    極と上記光学記録媒体との間の静電容量測定値に従っ
    て、上記調節機構を制御する制御部とをさらに有する請
    求項19記載の光ディスク装置。
  21. 【請求項21】上記静電容量を検出するための電極が、
    上記磁界発生手段の外周領域における所定の領域毎に複
    数個に分割されている請求項19記載の光ディスク装
    置。
  22. 【請求項22】上記静電容量を検出するための電極が、
    上記磁界発生手段の外周領域における所定の領域毎に2
    個に分割されている請求項21記載の光ディスク装置。
  23. 【請求項23】上記静電容量を検出するための電極が、
    上記磁界発生手段の外周領域において同心円状に複数個
    に分割されている請求項21記載の光ディスク装置。
  24. 【請求項24】上記静電容量を検出するための電極が、
    上記磁界発生手段の外周領域において同心円状に2個に
    分割されている請求項23記載の光ディスク装置。
  25. 【請求項25】上記光学記録媒体に対する上記光学素子
    の相対位置を調節する調節機構と、 上記光学記録媒体を介する上記分割された電極間の静電
    容量測定値に従って、上記調節機構を制御する制御部と
    をさらに有する請求項21記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113287084A (zh) * 2018-12-28 2021-08-20 株式会社日本显示器 操作辅助装置
CN113287084B (zh) * 2018-12-28 2023-07-14 株式会社日本显示器 操作辅助装置

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