JP2001023184A - 光ディスク駆動装置 - Google Patents

光ディスク駆動装置

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JP2001023184A
JP2001023184A JP11188774A JP18877499A JP2001023184A JP 2001023184 A JP2001023184 A JP 2001023184A JP 11188774 A JP11188774 A JP 11188774A JP 18877499 A JP18877499 A JP 18877499A JP 2001023184 A JP2001023184 A JP 2001023184A
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JP
Japan
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optical head
signal
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target position
data
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JP11188774A
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Yuichi Suzuki
雄一 鈴木
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学ヘッドの制御系内での力学条件に対応す
る制御で、光学ヘッドの目標位置への高精度の移動を短
時間で行なう高ディスク駆動装置を提供する。 【解決手段】 光学ヘッドの質量mと、中立点への復帰
力に対応するバネ定数kとを演算因子に含む演算によ
り、目標速度演算回路13からは目標速度信号F3が、
目標位置演算回路14からは目標位置信号F4が、加減
速時間演算回路15からはキック時間信号Ft0 とブレ
ーキ時間信号Ft1 が出力され、トラバースカウンタ1
1から出力される測定に係る速度信号F1、位置信号F
2と、目標速度信号F3、目標位置信号F4との差値、
及びキック時間信号Ft0 、ブレーキ時間信号Ft1
基づき、光学ヘッドの質量と復帰力に適確に対応して、
光学ヘッドの目標位置への高精度のマルチトラックジャ
ンプを、移送時間と引込制御時間を大幅に削減して、短
時間に効率的に行なうことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに対す
る情報の記録再生に際して、光学ヘッドを光ディスクの
半径方向に移動させ、目標位置へのトラッキング制御を
行なう光ディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク駆動装置の要部は、図
4に示すような構成となっていて、光ディスク1の中心
軸に、光ディスク1を回転駆動するスピンドルモータ2
が取り付けられ、光学ヘッドを光ディスク1の半径方向
に移動させる図示せぬ粗動モータが、光ディスク1に対
して配設されており、この粗動モータに駆動電流を供給
するトラッキングコイル3が配置されている。一方、光
ディスク1にレーザ光を照射する半導体レーザ5が設け
られ、半導体レーザ5からのレーザ光の光ディスク1で
の反射光を、ハーフミラーHMを介して受光する受光素
子6が設けられており、この受光素子6は、例えばプッ
シュプル法によって、トラックエラーを検出する機能を
具備している。
【0003】また、受光素子6には、受光素子6から出
力されるトラッキングエラー信号FteをAD変換する
ADコンバータ7と、受光素子6から出力されるトラッ
キングエラー信号Fteに対して90゜位相の進んだク
ロストラック信号FctをAD変換するADコンバータ
8とが接続されている。これらのADコンバータ7、8
の出力端子は、位相同期回路(PLL:Phase L
ocked Loop)10に接続されており、この位
相同期回路10は、電圧制御発生器VCO(Volta
ge Controlled Osillator)を
備え、AD変換されたトラッキングエラー信号Fte及
びクロストラック信号Fctと、VCO出力との位相差
に基づき、トラッキングエラー信号Fte及びクロスト
ラック信号Fctの周波数と、VCO出力の周波数との
差が小さくなるように、VCOを制御する機能を有して
いる。
【0004】この位相同期回路10には、位相同期回路
10の出力信号をカウントするトラバースカウンタ11
が接続され、トラバースカウンタ11には、切換判定回
路24と位相補償フィルタ20からなり、信号処理を行
なう信号処理回路25Aが接続され、ADコンバータ7
の出力端子が切換判定回路24の入力端子に接続されて
いる。そして、信号処理回路25Aの出力端子に、DA
コンバータ22を介して、ドライブアンプ23が接続さ
れ、ドライブアンプ23の出力端子がトラッキングコイ
ル3に接続されている。
【0005】このような構成の従来の光ディスク駆動装
置では、レーザ光の光ディスク1からの反射光を受光す
る受光素子6が、プッシュプル法によってトラックエラ
ーの検出を行い、受光素子6からは、トラッキングエラ
ー信号Fteと、トラッキングエラー信号Fteに対し
て90゜位相の進んだクロストラック信号Fctとが出
力される。トラッキングエラー信号Fteは、ADコン
バータ7でAD変換されて位相同期回路10と切換判定
回路24とに入力され、クロストラック信号Fctは、
ADコンバータ8でAD変換されて位相同期回路10に
入力される。
【0006】この位相同期回路10では、AD変換され
たトラッキングエラー信号Fte及びクロストラック信
号Fctと、VCO出力との位相差に基づき、トラッキ
ングエラー信号Fte及びクロストラック信号Fctの
周波数と、VCO出力の周波数との差が小さくなるよう
に、VCOの制御が行なわれ、位相同期回路10から
は、トラッキングエラー信号Fte及びクロストラック
信号Fctにロックされた正弦波信号が出力される。次
いで、トラバースカウンタ11によって、位相同期回路
10の出力信号がカウントされ、トラッキングの位置デ
ータと速度データとの演算が行なわれ、得られた位置デ
ータと速度データとが、信号処理回路25Aの切換判定
回路24に入力される。
【0007】そして、切換判定回路24では、トラバー
スカウンタ11からの位置データ及び速度データと、A
Dコンバータ7からのトラッキングエラー信号Fteと
に基づいて、最適な制御モードの選択が行なわれ、選択
された制御モードの制御信号が位相補償フィルタ20に
供給され、位相フィルタ20によって、制御信号の安定
化が行なわれ、信号処理回路25aからは、安定化され
た補正制御信号F10が出力される。この補正制御信号
F10は、DAコンバータ22でDA変換されて、ドラ
イブアンプ23に入力され、ドライブアンプ23からは
駆動信号Fdoが出力され、この駆動信号Fdoがトラ
ッキングコイル3に入力され、トラッキングコイル3
に、駆動信号Fdoに対応して流される駆動電流によっ
て、光学ヘッドのアクチュエータが駆動され、光学ヘッ
ドが目標シーク位置まで移動して、光ディスク1に対す
る情報の記録再生が行なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の光ディ
スク駆動装置では、アクチュエータのキックとブレーキ
とを同一時間だけ行なって、光学ヘッドの移動を制御し
ているが、アクチュエータによる駆動によって、中立点
位置から変位して光ディスクの半径方向に位置する光学
ヘッドには、光学ヘッドを中立点位置に戻す方向に常に
復帰力が与えられている。このために、ジャンプによる
光学ヘッドの移動距離が長くなるほど、演算で得られる
目標移動距離と、実際の移動距離との差が大きくなり、
同時に、ジャンプの終了時の光学ヘッドの速度が0にな
らないという問題が発生する。
【0009】この問題の解決のために、光学ヘッドの移
動速度を放物線状に変化させる速度制御が行なわれてい
るが、光学ヘッドに働く前述の復帰力を考慮していない
ために、外乱のない状態でも完全な制御は行なわれず、
ジャンプ終了後の速度誤差には引き込み制御で、位置誤
差にはワントラックジャンプで対応しており、引き込み
制御やワントラックジャンプのために、制御が安定に終
了するまでの制御時間が長くなってしまう。
【0010】本発明は、前述したような従来の光ディス
ク駆動装置の動作の現状に鑑みてなされたものであり、
その目的は、光学ヘッドに対する制御系内での力学条件
に適確に対応した制御を行なって、光学ヘッドの目標位
置への高精度の移動を短時間で行なうことが可能な高デ
ィスク駆動装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、光ディスクに対する情報の
記録再生に際して、光学ヘッドを前記光ディスクの半径
方向に移動させ、目標位置にトラッキング制御させる光
ディスク駆動装置であって、前記光学ヘッドの質量デー
タと、前記半径方向で変位位置にある前記光学ヘッドに
対して、前記光学ヘッドを中立点位置に戻すように働く
復帰力データとを演算因子に含めて、前記光学ヘッドの
目標位置データ及び目標速度データを演算する位置・速
度データ演算手段と、前記質量データと前記復帰力デー
タとを演算因子に含めて、前記光学ヘッドに要求される
キック動作時間データ及びブレーキ動作時間データを演
算するトルク情報演算手段と、前記目標位置データ、前
記目標速度データ、前記キック動作時間データ、及び前
記ブレーキ動作時間データに基づいて、前記光学ヘッド
を前記目標位置に移送する移送制御手段とを有すること
を特徴とするものである。
【0012】このような手段によると、光学ヘッドの質
量と光学ヘッドに働く中立点位置への復帰力に適確に対
応して、光学ヘッドに対して目標位置への高精度のマル
チトラックジャンプが、移送時間と引込制御時間を大幅
に削減した状態で、短時間に効率的に行なわれる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態
を、図1ないし図3を参照して説明する。図1は本実施
の形態の要部の構成を示すブロック図、図2は本実施の
形態におけるモデル化された光学ヘッドの説明図、図3
は本実施の形態のトラッキング動作を示す特性図であ
る。
【0014】本実施の形態では、図2に示すように、対
物レンズを含む可動部としての光学ヘッドを質量mの質
点とし、光学ヘッドを中立点に戻す復帰力をバネ係数k
のバネでモデル化する。このようにモデル化すると、光
学ヘッドのキック時の動作は、一定の大きさの外力Fが
加えられた質点の運動として解析され、光学ヘッドのブ
レーキ時の動作は、一定の大きさの外力−Fが加えられ
た質点の運動として解析される。
【0015】初期条件x(0)=dx/dt=0とし
て、質点に外力Fが加えられた時の運動方程式は、m
(d2 x/dt2 )+kx=Fとなり、これを解いてキ
ック時の質点の運動は、
【0016】
【数1】
【0017】として以下の式で表される。
【0018】 x=(F/k)(1−coswt) (1) v=(wF/k)sinwt (2)
【0019】この質点の運動は、x=F/kを中心とす
る振幅F/kの正弦波運動である。
【0020】同様にして、質点に外力−Fが加えられた
時の運動方程式を解き、ブレーキ時の質点の運動は、x
=−F/kを中心とした正弦波運動で、振幅Aはエネル
ギー保存の式から、
【0021】
【数2】
【0022】となる。
【0023】また、質点にt=t0 まで外力Fを加えて
キック制御し、その後t=te まで外力−Fを加えてブ
レーキ制御した場合に、このキック・ブレーキ制御で質
点が移動した距離xd は次式で与えられる。
【0024】
【数3】
【0025】(3)式から切換時刻t0 は次式で与えら
れる。
【0026】
【数4】
【0027】キック制御時に移動した距離xo とxd
の間には、次式が成立する。
【0028】 xo =(1/2)xd (1+kxd /2F) (5)
【0029】また、ブレーキ時間t1 =te −t0 は、
次式で与えられる。
【0030】
【数5】
【0031】一方、質点のキック中の位置xと速度vと
は、以下の式で表される。
【0032】 x=(F/k)(1−coswt) (7) v=(wF/k)sinwt (8)
【0033】また、キック中の速度が位相αだけ遅れて
観測された場合には、(8)式は(9)式のようにな
る。
【0034】 v=(wF/k)sin(wt−α) (9)
【0035】さらに、ジャンプ終了時刻を簡単のために
t=0として、ブレーキ中の位置xと、ブレーキ中の速
度vは、以下の式で表される。
【0036】 x=(xd +F/k)(1−coswt) (10) v=w(xd +F/k)sinwt (11)
【0037】また、ブレーキ中の速度が位相αだけ遅れ
て観測された場合には、(11)式は(12)式のよう
になる。
【0038】 v=w(xd +F/k)sin(wt−α) (12)
【0039】ところで、本実施の形態は、図1に示すよ
うに、すでに図4を参照して説明した従来の光ディスク
駆動装置における信号処理回路25Aに代えて、新たな
信号処理回路25Bを設けた構成となっている。この信
号処理回路25Bは、同図に示すように、基準時間信号
を発生する基準時間信号発生回路12の出力端子が、光
学ヘッド移動の目標速度を演算する目標速度演算回路1
3、光学ヘッド移動の目標位置を演算する目標位置演算
回路14、及び加減速の時間データを演算する加減速時
間演算回路15にそれぞれ接続され、また、図示せぬシ
ステムコントローラからの移動目標距離信号Fxd が、
目標速度演算回路13、目標位置演算回路14及び加減
速時間演算回路15にそれぞれ入力されている。
【0040】目標速度演算回路13の出力端子は、減算
器16の反転入力端子に接続され、減算器16の非反転
入力端子には、トラバースカウンタ11から、測定され
た速度信号F1が入力され、減算器16の出力端子は、
減算器16の出力信号に所定ゲイン値を乗算する乗算器
18の入力端子に接続され、乗算器18の出力端子が位
相補償フィルタ20の一方の入力端子に接続されてい
る。
【0041】また、目標位置演算回路14の出力端子
は、減算器17の反転入力端子に接続され、減算器17
の非反転入力端子には、トラバースカウンタ11から、
測定された位置信号F2が入力され、減算器17の出力
端子は、減算器17の出力信号に所定ゲイン値を乗算す
る乗算器19の入力端子に接続され、乗算器19の出力
端子が位相補償フィルタ20の他方の入力端子に接続さ
れている。そして、位相補償フィルタ20の出力端子
は、加算器21の一方の入力端子に接続され、加算器2
1の他方の入力端子には、加減速時間演算回路15の出
力端子が接続され、加算器21の出力端子はDAコンバ
ータ22に接続されている。
【0042】本実施の形態のその他の部分の構成は、す
でに、図4を参照して説明した従来の光ディスク駆動装
置の構成と同一なので、重複する説明は行なわない。
【0043】このような構成の本実施の形態の動作を説
明する。本実施の形態では、加減速時間演算回路15
が、システムコントローラからの移動目標距離信号Fx
d に基づき、キック・ブレーキ制御のトルク定数を使用
して、(4)式に基づいてキック時間t0 を、(6)式
に基づいてブレーキ時間t 1 を演算し、基準時間信号発
生回路12からの基準時間信号に応じて、キック時間信
号Ft0 とブレーキ時間信号Ft1 とを乗算器19に供
給する。
【0044】また、目標速度演算回路13は、システム
コントローラからの移動目標距離信号Fxd に基づき、
バネ係数kと必要に応じて計測位相遅れαを使用して、
(8)式または(9)式に基づいて、キック中の目標速
度vを、(11)式または(12)式によって、ブレー
キ中の目標速度vを演算し、目標速度演算回路13から
は目標速度信号F3が出力され、減算器16において、
測定された速度信号F1と目標速度信号F3との差演算
が行なわれ、得られた速度誤差信号F5に、乗算器18
で所定ゲイン値が乗算されて位相補償フィルタ20に入
力される。
【0045】一方、目標位置演算回路14は、システム
コントローラからの移動目標距離信号Fxd と、目標速
度演算回路13が演算したキック中及びブレーキ中の目
標速度に基づき、(7)式及び(10)式によって、そ
れぞれの目標位置を演算し、目標位置演算回路14から
は目標位置信号F4が出力され、減算器17において、
測定された位置信号F2と目標位置信号F4との差演算
が行なわれ、得られた位置誤差信号F6に、乗算器19
で所定ゲイン値が乗算されて位相補償フィルタ20に入
力される。
【0046】そして、位相フィルタ20によって、制御
信号の安定化が行なわれ、位相補償フィルタ20から
は、安定化された補正制御信号F7が加算器21に供給
され、加算器21において、補正制御信号F7と加減速
時間演算回路15からのキック時間信号Ft0 とブレー
キ時間信号Ft1 とが加算処理され、信号処理回路25
Bからは、光学ヘッドを目標位置に高精度で且つ短時間
に移動させる制御信号F8が出力される。
【0047】本実施の形態のマルチトラックジャンプ動
作時の動作特性は、図3に示すようになり、同図で縦軸
は時間、横軸はジャンプするトラック数を示し、曲線C
1は本実施の形態でのキック時間特性曲線、曲線C2は
本実施の形態でのブレーキ時間特性曲線、点線で示す曲
線は、従来の光ディスク駆動装置でのキック・ブレーキ
時間特性曲線を示している。同図から明らかなように、
短距離をジャンプする場合は、本実施の形態の特性曲線
と従来の装置の特性曲線との間には余り差はないが、ジ
ャンプ距離が長くなると、両者の時間ずれが大きくな
り、本実施の形態の方式に対して、従来の方式では、キ
ック時間が不足し、ブレーキ時間が長すぎることにな
る。このために、従来の方式では、光学ヘッドは、想定
距離よりも短い距離しか移動せず、しかもジャンプ終了
時に速度が0とならず、中立点位置に向かって移動して
いることになる。
【0048】例えば、250トラックのジャンプを行な
う場合、従来の制御では、ブレーキ操作により速度が0
となる時刻でも、光学ヘッドのスポットは、229トラ
ックしか移動しておらず、さらにブレーキ時間が必要以
上に長くなって、ブレーキ終了時には、スポットが14
1トラックに戻って、逆向きの速度を有している。従来
の方式では、移動ずれをフィードバックサーボによって
補正しているが、モデル体の運動と実際の光学ヘッドの
運動とのずれの補正にサーボゲインが消費されてしま
い、フィードバックサーボが、本来の外乱の影響の抑制
効果を発揮することができない。
【0049】これに対して、本実施の形態では、光学ヘ
ッドの質量mと、変位位置にある光学ヘッドに働く復帰
力に対応するバネ定数kとを、演算因子に含めて目標速
度、目標位置及び加減速時間が演算され、目標速度と測
定速度との差値、及び目標位置と測定位置との差値がそ
れぞれ演算され、これらの差値と加減速時間とに基づ
き、光学ヘッドがキック・ブレーキ制御されるために、
ジャンプ終了時に、光学ヘッドはほぼ目標位置に移動さ
れ、ジャンプ終了時の速度がほぼ0になる。このため
に、本実施の形態のフィードバックサーボでは、本来の
外乱の影響の抑制効果が充分に発揮される。
【0050】以上に説明したように、本実施の形態によ
ると、光学ヘッドの質量mと、変位位置にある光学ヘッ
ドに働く復帰力に対応するバネ定数kとを、演算因子に
含めて目標速度演算回路13が目標速度を演算して、目
標速度信号F3を出力し、目標位置演算回路14が目標
位置を演算して、目標位置信号F4を出力し、加減速時
間演算回路15が、キック制御とブレーキ制御を行なう
加減速時間を演算して、キック時間信号Ft0 とブレー
キ時間信号Ft1 を出力する。
【0051】そして、トラバースカウンタ11から実際
の測定値として出力される速度信号F1及び位置信号F
2と、目標速度信号F3、目標位置信号F4とのそれぞ
れの差値、キック時間信号Ft0 及びブレーキ時間信号
Ft1 に基づいて、光学ヘッドの質量と光学ヘッドに働
く復帰力に適確に対応して、光学ヘッドに対して高精度
のマルチトラックジャンプが行なわれるので、移送時間
と引込制御時間を大幅に削減した状態で、光学ヘッドの
目標位置への高精度の移送を、短時間に効率的に行なう
ことが可能になる。一般に光ディスク駆動装置において
は、スピンドルモータ2の回転数が高くなるにつれて、
トラッキング方向固有周波数も高くなり、バネ係数kが
大きくなる傾向にあるので、本実施の形態の適用の今後
の期待は大きいものがある。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、光ディス
クに対する情報の記録再生に際して、光学ヘッドが光デ
ィスクの半径方向に移動され、目標位置までのトラッキ
ング制御が行なわれるが、位置・速度データ演算手段に
よって、光学ヘッドの質量データと、半径方向で変位位
置にある光学ヘッドに対して、光学ヘッドを中立点位置
に戻すように働く復帰力データとを演算因子に含めて、
光学ヘッドの目標位置データ及び目標速度データが演算
され、トルク情報演算手段によって、質量データと復帰
力データとを演算因子に含めて、光学ヘッドに要求され
るキック動作時間データ及びブレーキ動作時間データが
演算される。そして、移送制御手段によって、演算され
た目標位置データ、目標速度データ、キック動作時間デ
ータ、及びブレーキ動作時間データに基づいて、光学ヘ
ッドが目標位置に移送制御されるので、光学ヘッドの質
量と光学ヘッドに働く復帰力に適確に対応して、光学ヘ
ッドに対して高精度のマルチトラックジャンプが行なわ
れ、移送時間と引込制御時間を大幅に削減した状態で、
光学ヘッドの目標位置への高精度の移送を、短時間に効
率的に行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の要部の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】同実施の形態におけるモデル化された光学ヘッ
ドの説明図である。
【図3】同実施の形態のトラッキング動作を示す特性図
である。
【図4】従来の光ディスク駆動装置の要部の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1・・光ディスク、3・・トラッキングコイル、5・・
半導体レーザ、6・・受光素子、10・・位相同期回
路、11・・トラバースカウンタ、12・・基準時間信
号発生回路、13・・目標速度演算回路、14・・目標
位置演算回路、15・・加減速時間演算回路、16、1
7・・減算器、18、19・・乗算器、20・・位相補
償フィルタ、21・・加算器、23・・ドライブアン
プ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対する情報の記録再生に際
    して、光学ヘッドを前記光ディスクの半径方向に移動さ
    せ、目標位置にトラッキング制御させる光ディスク駆動
    装置であって、 前記光学ヘッドの質量データと、前記半径方向で変位位
    置にある前記光学ヘッドに対して、前記光学ヘッドを中
    立点位置に戻すように働く復帰力データとを演算因子に
    含めて、前記光学ヘッドの目標位置データ及び目標速度
    データを演算する位置・速度データ演算手段と、 前記質量データと前記復帰力データとを演算因子に含め
    て、前記光学ヘッドに要求されるキック動作時間データ
    及びブレーキ動作時間データを演算するトルク情報演算
    手段と、 前記目標位置データ、前記目標速度データ、前記キック
    動作時間データ、及び前記ブレーキ動作時間データに基
    づいて、前記光学ヘッドを前記目標位置に移送する移送
    制御手段とを有することを特徴とする光ディスク駆動装
    置。
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