JP2001021491A - 紫外線吸収方法による溶存オゾン濃度気相測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な方法で且つ、正確な液中溶存オゾンを測
定することを課題とするものである。 【解決手段】工業用処理水、雑駁水等の水中の溶存オゾ
ンを大気中に気相化し、基準水を用いて比較し顕現さ
せ、紫外線吸収方法による検知器で該濃度を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は各種の雑駁水、処理
水等から得られた各種のサンプリング試料水のオゾン濃
度を簡易に正確な測定をする方法とその装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、液中のオゾン濃度を計測する
場合には様々な方法が使用されているが、例えば、採取
した試料水を計量した後、ビーカー等の容器内に注入
し、ビュレットによって所定量の試薬をビーカー内に加
えて撹拌し、その色の変化を分光光度計にかけ、比色法
によってオゾン濃度を計測する等各種の方法が存した。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述の、従来技術によ
る試料液中の成分濃度の測定方法は、試料液を採取し、
薬品、光の吸収等を用いた方法で直接試料液中の成分濃
度を測定するものであったため、試料液中に含有される
多くの妨害成分により、正確な測定ができない問題点が
あった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題に
鑑みて、永年の研鑚の結果、前記の問題点を解消したも
ので、ガス濃度を測定する検知管法と試料液中の成分を
気相に置換して測定する方法との双方の技術を合わせた
方法であり、測定する試料液の制限を廃し、被測定試料
液の範囲を大幅に広げることを可能とした測定装置を提
供するものである。

【０００５】気相置換容器の底面へポンプを接続された
試料水と空気を合体、混合水を圧送する送出管を貫通さ
せ、該気相置換容器内の空気散気装置から空気を圧送散
気させることによって試料液の液相中に含有するオゾン
を気相中に置換しその成分濃度を気相中に設けた紫外線
を吸収させ検知セルにて大気に置換してオゾン濃度を測
定する構成である。

【０００６】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を図面に基づ
いて詳述する。

【０００７】図１は、本発明の気相中のオゾン濃度測定
方法を説明するためのブロック図であり、概要図であ
る。

【０００８】気相置換容器の底面へ送出管を設
け、ポンプを作動させて、気相置換容器の内部へ試
料液を送入し、空気を圧送散気させて試料液中に含
有するオゾンを気相化して大気中に置換し測定するもの
であって、液相中においては雑多なガス例えば、酸化性
分、塩素、臭素等の測定不良成分の排除ができる、即ち
水質依存性が無くなり、加えて従来測定が困難であった
海水、雑駁水であっても気相とし大気中に置換し負圧さ
せて電磁弁を経て、紫外線吸収セルによって検知器
で測定し、試料液中に溶存するオゾン濃度を気相化
し測定する装置である。

【０００９】又、該測定装置の内部へ新規に開発した基
準水の生成器（ゼロガス生成器）を内装したことによ
って気相中のオゾン濃度が適確に比較され、該濃度の信
憑性が得られるものである。

【００１０】

【発明の効果】本発明は上述の構成によって試料液の水
質によって何等変化することなく溶存オゾン濃度を測定
できる装置であって、極めて広範囲な用途で利用できる
と共に基準水の生成器を組み込んだことによって正確に
測定できコスト的にも安価であり、有意義な発明の提供
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の気相中のオゾン濃度を紫外線
吸収方式による濃度を測定するためのブロック図であ
り、説明図である。

【符号の説明】

１…気相置換容器 ２…容器の底面 ３…送出管 ４…ポンプ ５…試料水（液） ６…電磁弁 ７…紫外線吸収セル ８…検知器（測定器） ９…基準水生成器。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】試料液が投入された容体の上部位に送出管
   を設け、該送出管が延伸された部位に紫外線吸収に係る
   検知測定器を設けたことを特徴とする紫外線吸収方法に
   よる溶存オゾン濃度気相測定装置。
2. 【請求項２】上記の溶存オゾン濃度気相測定装置の内部
   へ新規な基準水生成器を内装したことを特徴とする、請
   求項１に記載の紫外線吸収方法による溶存オゾン濃度気
   相測定装置。