JP2001020318A - 水域浄化方法及び水域浄化システム及びダム排砂システム - Google Patents

水域浄化方法及び水域浄化システム及びダム排砂システム

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JP2001020318A
JP2001020318A JP11193990A JP19399099A JP2001020318A JP 2001020318 A JP2001020318 A JP 2001020318A JP 11193990 A JP11193990 A JP 11193990A JP 19399099 A JP19399099 A JP 19399099A JP 2001020318 A JP2001020318 A JP 2001020318A
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water
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tank
purifying
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JP11193990A
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English (en)
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Toru Eito
徹 栄藤
Takamasa Yamauchi
崇賢 山内
Ken Yoshida
謙 吉田
Hideo Nawata
秀夫 縄田
Shigeki Munezane
茂樹 宗實
Hiroshi Kawane
浩 川根
Akihiro Hamazaki
彰弘 浜崎
Sosuke Yoshii
總介 吉井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水域浄化方法、水域浄化システム、ダム排砂
システムにおいて、底泥の分級処理を確実に行うことで
信頼性の向上を図ると共に、底泥処理を連続して行うこ
とで作業効率の向上を図る。 【解決手段】 ダム16からポンプ浚渫船11により底
泥を連続して吸引し、振動フルイ12により底泥から異
物を除去した後、三相サイクロン装置13により遠心力
分離作用によって所定粒径より大きい砂礫と所定粒径以
下のシルトを含んだスラリ原液とに分級し、自己フィル
タ14により懸濁物質が浮遊あるいは沈降する濃縮スラ
リ層にスラリ原液を通過させることでスラリ原液に含ま
れる懸濁物質をろ過して清澄化した処理水を生成し、こ
の処理水をポンプを有する送給管15によりダム16に
戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水域浄化方法及び
水域浄化システム及びダム排砂システムに関し、特に、
ダム、湖沼、河川、閉鎖海域、あるいは養殖場などの底
部に堆積した汚泥等を浄化処理する際に適用されるもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年では、ダムの水質を改善するため
に、ダム底に堆積する土砂(汚泥)等を改質、減容化す
ることが積極的に行われている。この場合、ダム(主ダ
ム)に流入する河川を、例えば、幅20m、全長200
〜300m程度にわたって塞き止め、いわゆる副ダムを
構成する。副ダムの底部に堆積した汚泥は、ポンプ等に
よって引き揚げられ、洗浄分離装置に導入され、汚泥の
うち、粗大粒子が洗浄された後に副ダムの底部等に排出
されると共に、浄化処理された処理水が副ダムに戻され
る。
【0003】このような設備としては、例えば、特開平
3−244716号公報に記載されたものがある。この
公報に記載された「浚渫システム」は、海上にポンプ浚
渫船を設けると共に、海上あるいは陸上に分級装置、分
級脱水装置、沈殿槽装置、脱水ケーキ装置などを設け、
ポンプ浚渫船と分級装置とを排砂管を介して連結したも
のである。従って、この「浚渫システム」では、ポンプ
浚渫船がダムの底泥を吸引して排砂管を介して分級装置
に送給すると、この分級装置及び分級脱水装置で砂と礫
とに分級し、沈殿槽装置で薬品を投与して浮遊固形物を
凝集沈降させ、上澄水を放流する一方、凝集沈降の汚泥
水は脱水ケーキ装置に送られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した「浚渫システ
ム」では、ポンプ浚渫船が吸引したダムの底泥は、分級
装置及び分級脱水装置で砂と礫とに分級され、沈殿槽装
置で薬品を投与することで浮遊固形物を凝集沈降させ、
浄化して上澄水を放流している。ところが、ダムから吸
引した底泥には、砂や礫の他に遊木やゴミなどの異物が
含まれており、これを一度の分級によって砂と礫に分級
することは困難である。また、分級後に、沈殿槽装置で
処理する場合、貯溜槽に底泥を一時的に溜めて薬品を投
与して浮遊固形物を凝集沈降させる必要があり、この
間、底泥の送給を停止しなければならず、作業効率がよ
くないという問題がある。
【0005】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、底泥の分級処理を確実に行うことで信頼性の向
上を図ると共に、底泥処理を連続して行うことで作業効
率の向上を図った水域浄化方法及び水域浄化システム、
ダム排砂システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の水域浄化方法は、浄化対象水域か
ら底泥を連続して吸引し、吸引された該底泥を所定粒径
より大きい砂礫と所定粒径以下のシルトを含んだスラリ
原液とに分級し、該スラリ原液中の懸濁物質が浮遊ある
いは沈降する濃縮スラリ層に前記スラリ原液を通過させ
ることで該スラリ原液に含まれる懸濁物質をろ過して清
澄化した処理水を生成し、該処理水を前記浄化対象水域
に連続して戻すことにより前記浄化対象水域の水質浄化
を行うことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2の発明の水域浄化方法で
は、前記底泥を砂礫とスラリ原液とに分級する場合、下
部円錐状の円筒状容器内に前記底泥と気泡水とを該円筒
状容器の接線方向に流入することで旋回流を生じさせ、
該旋回流の遠心力分離作用によって所定粒径より大きい
砂礫を前記円筒状容器の内壁に沿って自重により落下さ
せて下部から排出する一方、所定粒径以下のシルトを含
んだスラリ原液を前記円筒状容器の中心部に集めて前記
気泡水中の気泡と共に上部から排出することを特徴とし
ている。
【0008】また、請求項3の発明の水域浄化方法で
は、前記スラリ原液をろ過して清澄化した処理水を生成
する場合、処理槽の上下方向ほぼ中間部に前記スラリ原
液を所定速度で供給することで上向流を形成し、該スラ
リ原液の供給位置よりも上方に形成された前記濃厚スラ
リ層を該スラリ原液の上向流が通過することで懸濁物質
をろ過して清澄化した処理水を上方から排出する一方、
前記供給位置よりも下方に堆積スラリ層を形成して下方
から排出することを特徴としている。
【0009】また、請求項4の発明の水域浄化方法で
は、前記処理槽に常時一定の前記スラリ原液を供給する
ことを特徴としている。
【0010】また、請求項5の発明の水域浄化方法で
は、処理開始から所定期間だけ、前記処理槽から排出さ
れた処理水を前記スラリ原液と共に該処理槽に戻すこと
を特徴としている。
【0011】また、請求項6の発明の水域浄化方法で
は、前記処理槽でのろ過処理終了時には、前記濃縮スラ
リ層を所定厚さ形成した状態で処理終了することを特徴
としている。
【0012】また、請求項7の発明の水域浄化方法で
は、前記スラリ原液が前記濃縮スラリ層を通過する前に
凝集剤を注入することを特徴としている。
【0013】また、請求項8の発明の水域浄化方法で
は、前記スラリ原液が前記濃縮スラリ層を通過する前
に、該スラリ原液に含まれる有機物を分離、回収するこ
とを特徴としている。
【0014】また、請求項9の発明の水域浄化方法で
は、前記底泥から遠心力分離作用によって分級した所定
粒径より大きい砂礫を前記浄化対象水域の下流に搬送し
て排出することを特徴としている。
【0015】また、請求項10の発明の水域浄化方法で
は、前記スラリ原液からろ過して前記処理槽の下部に堆
積した堆積スラリを脱水処理、有機物除去処理、固化処
理を施して再利用可能とすることを特徴としている。
【0016】また、請求項11の発明の水域浄化システ
ムは、浄化対象水域を移動して底泥を連続して吸引する
底泥吸引手段と、吸引した該底泥を所定粒径より大きい
砂礫と所定粒径以下のシルトを含んだスラリ原液とに分
級する分級手段と、該スラリ原液中の懸濁物質が浮遊あ
るいは沈降する槽央部の濃縮スラリ層に前記スラリ原液
を通過させることで該スラリ原液に含まれる懸濁物質を
ろ過して清澄化した処理水が槽上部に生成する一方、該
懸濁物質を槽下部より排出する処理水生成手段と、該処
理水を連続して前記浄化対象水域に戻す送水手段とを具
えたことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項12の発明の水域浄化システ
ムでは、前記分級手段は、下部円錐状をなす円筒状容器
と、該円筒状容器内に前記異物が除去された底泥をその
接線方向に流入する底泥流入口と、前記円筒状容器内に
気泡水をその接線方向に流入する気泡水流入口と、前記
円筒状容器内で遠心力分離作用によって分級された所定
粒径より大きい砂礫を自重により落下させて排出する砂
礫排出口と、前記円筒状容器内で遠心力分離作用によっ
て分級された所定粒径以下のシルトを含んだスラリ原液
を前記円筒状容器の中心部に集めて気泡水中の気泡と共
に上部から排出するスラリ原液排出口とを有することを
特徴としている。
【0018】また、請求項13の発明の水域浄化システ
ムでは、前記分級手段は、下部円錐状をなす複数の円筒
状容器と、該各円筒状容器内に前記異物が除去された底
泥をその接線方向に流入する底泥流入口と、前記各円筒
状容器内に気泡水をその接線方向に流入する気泡水流入
口と、前記円筒状容器内で遠心力分離作用によって分級
された所定粒径より大きい砂礫を自重により落下させて
排出する砂礫排出口と、前記円筒状容器内で遠心力分離
作用によって分級された所定粒径以下のシルトを含んだ
スラリ原液を前記円筒状容器の中心部に集めて気泡水中
の気泡と共に上部から排出するスラリ原液排出口と、下
部円錐状をなす円筒状集合容器と、該円筒状集合容器内
に前記各円筒状容器のスラリ原液排出口から排出された
スラリ原液をその接線方向に流入するスラリ原液流入口
と、前記円筒状集合容器に集められたスラリ原液を遠心
力分離作用によって上部から排出するスラリ原液供給口
とを有することを特徴としている。
【0019】また、請求項14の発明の水域浄化システ
ムでは、前記処理水生成手段は、前記スラリ原液が導入
される処理槽と、該処理槽の上下方向ほぼ中間部に前記
スラリ原液を所定速度で供給する原液供給部と、前記処
理槽の上部に設けられて前記濃縮スラリ層で清澄化して
上昇した処理水の上澄液を放出する上澄液放出部と、前
記処理槽底部に堆積した堆積スラリを外部に排出する堆
積スラリ排出部とを有することを特徴としている。
【0020】また、請求項15の発明の水域浄化システ
ムでは、前記処理槽の上流側の供給流路に設けられた貯
溜タンクと、該貯溜タンクから前記処理槽へ供給する前
記スラリ原液の供給量を調整する流量調整弁と、前記処
理槽内へ供給する前記スラリ原液の供給量が一定となる
ように前記流量調整弁を操作する制御手段とを設けたこ
とを特徴としている。
【0021】また、請求項16の発明の水域浄化システ
ムでは、前記処理槽の上流側の供給流路に設けられた貯
溜タンクと、一端部が該処理槽の下流側の排出流路に切
換弁を介して連結されて他端部が前記貯溜タンクに連結
された処理水戻し流路と、前記濃厚スラリ層の高さを検
出する濃厚スラリ層検出手段と、該濃厚スラリ層の高さ
が所定高さになるまで前記切換弁を操作して前記処理槽
から排出された処理水を前記戻し流路を介して前記貯溜
タンクに戻す制御手段とを設けたことを特徴としてい
る。
【0022】また、請求項17の発明の水域浄化システ
ムでは、前記スラリ原液が前記濃縮スラリ層を通過する
前に凝集剤を注入する凝集剤注入手段を設けたことを特
徴としている。
【0023】また、請求項18の発明の水域浄化システ
ムでは、前記スラリ原液が前記濃縮スラリ層を通過する
前に、該スラリ原液に含まれる有機物を分離、回収する
有機物分離回収手段を設けたことを特徴としている。
【0024】また、請求項19の発明の水域浄化システ
ムは、下部円錐状を有する円筒状容器内に底泥と気泡水
とをその接線方向に流入して遠心力分離作用によって分
級された所定粒径より大きい砂礫を自重により落下させ
て下部から排出する一方、分級された所定粒径以下のシ
ルトを含んだスラリ原液を中心部に集めて気泡水中の気
泡と共に上部から排出する底泥分級手段と、前記スラリ
原液を該スラリ原液中の懸濁物質が浮遊あるいは沈降す
る濃縮スラリ層が充填された処理槽の該濃縮スラリ層下
部より供給して通過させることで該スラリ原液に含まれ
る懸濁物質をろ過して清澄化した処理水を生成する処理
水生成手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0025】また、請求項20の発明のダム排砂システ
ムは、ダムの底泥を連続して吸引する底泥吸引手段と、
吸引した該底泥を所定粒径より大きい砂礫と所定粒径以
下のシルトを含んだスラリ原液とに分級する分級手段
と、該所定粒径より大きい砂礫を前記ダム下流の所定水
域に搬送する砂礫搬送手段と、前記スラリ原液中の懸濁
物質が浮遊あるいは沈降する槽央部の濃縮スラリ層に前
記スラリ原液を通過させることで該スラリ原液に含まれ
る懸濁物質をろ過して清澄化した処理水が槽上部に生成
する一方、該懸濁物質を槽下部より排出する処理水生成
手段と、該処理水を連続して前記ダムに戻す送水手段と
を具えたことを特徴とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0027】〔第1実施形態〕図1に本発明の第1実施
形態に係る水域浄化方法を実現するための水域浄化シス
テムの概略構成、図2に本実施形態の水域浄化システム
における三相サイクロン装置の側面視概略、図3に三相
サイクロン装置の平面視概略、図4に円筒状容器の作用
を表す概略、図5に円筒状容器の断面(図4のa−a断
面、図4のb−b断面)、図6に円筒状集合容器の作用
を表す概略、図7に本実施形態の水域浄化システムにお
ける自己フィルタを表す概略、図8に図7のVIII−VIII
断面を示す。
【0028】本実施形態の水域浄化システムは、ダム、
湖沼、河川、閉鎖海域、あるいは養殖場などの底部に堆
積した汚泥等、つまり、底泥を処理するものである。即
ち、本実施形態の水域浄化システムは、図1に示すよう
に、底泥吸引手段としてのポンプ浚渫船11と、異物除
去手段としての振動フルイ12と、分級手段としての三
相サイクロン装置13と、処理水生成手段としての自己
フィルタ14と、送水手段としてのポンプを有する送給
管15とを具備している。
【0029】ポンプ浚渫船11は、浄化対象水域として
のダム16から底泥を連続して吸引する吸引ポンプ17
を有し、底泥送給管18を介して振動フルイ12と連結
されており、吸引ポンプ17が吸引した底泥を底泥送給
管18を介して連続して振動フルイ12に送給すること
ができる。なお、19は底泥送給管18を海上に保持す
るフロートである。
【0030】振動フルイ12は、図示しないフルイを有
する底泥ホッパ20が振動可能となっており、底泥送給
管18から送給された底泥がこの底泥ホッパ20内に送
給されると、砂や礫、遊木、ゴミなどの異物が取り除か
れた泥水を下方から排出して泥水タンク21に貯留でき
る。この泥水タンク21には泥水ポンプ22を有する泥
水送給管23が接続されており、泥水タンク21の泥水
を泥水ポンプ22を駆動することで泥水送給管23を介
して三相サイクロン装置13に送給することができる。
【0031】三相サイクロン装置13は、図1乃至図3
に示すように、泥水を遠心力分離作用によって所定粒径
(0.075mm)より大きい砂礫と所定粒径以下のシル
トや有機物を含んだスラリ原液とに分級するものであ
り、例えば、4つの円筒状容器24と円筒状集合容器2
5と排砂タンク26とを有している。即ち、下部円錐状
をなす円筒状集合容器25の周囲に4つの下部円錐状を
なす円筒状容器24が配設されると共に、円筒状集合容
器25の下部に排砂タンク26が配設されている。
【0032】そして、各円筒状容器24には、この円筒
状容器24内に泥水をその接線方向に流入する流入口を
有する泥水流入管27と、円筒状容器24内に気泡水を
生成する加圧水をその接線方向に流入する流入口を有す
る加圧水流入管28とが取付けられている。また、各円
筒状容器24の下部には、内部で遠心力分離作用によっ
て分級された所定粒径より大きい砂礫を自重により落下
させて排出する排出口を有する砂礫排出管29が取付け
られると共に、各円筒状容器24の上部には、内部で遠
心力分離作用によって分級された所定粒径以下のシルト
を含んだスラリ原液を円筒状容器の中心部に集めて気泡
水中の気泡と共に上部から排出する排出口を有するスラ
リ原液排出管30が取付けられている。
【0033】一方、円筒状集合容器25には、各円筒状
容器25の4つのスラリ原液排出管30の先端部が取付
けられており、各スラリ原液排出管30の先端部には、
円筒状集合容器25内にスラリ原液がその接線方向に流
入されるように流入口31が形成されている。また、円
筒状集合容器25の下部には、内部で遠心力分離作用に
よって分級された所定粒径より大きい砂礫を自重により
落下させて排出する排出口を有する砂礫排出管32が取
付けられると共に、円筒状集合容器25の上部には、集
められたスラリ原液を内部で遠心力分離作用によって上
部から排出する排出口を有するスラリ原液排出管33が
取付けられている。
【0034】そして、各円筒状容器24の砂礫排出管2
9の先端部が排砂タンク26に連結されると共に、円筒
状集合容器25の砂礫排出管32の先端部が排砂タンク
26に連結されている。一方、円筒状集合容器25のス
ラリ原液排出管33は自己フィルタ14に連結されてい
る。また、砂礫排出管32には開閉弁34が装着される
と共に、排砂タンク26からスラリ原液排出管33に連
結される分岐管35にも開閉弁36及びポンプ37が装
着されている。
【0035】ここで、三相サイクロン装置13の作用を
説明すると、図4及び図5に示すように、泥水流入管2
7より円筒状容器24内に流入する有機分を含む土砂や
水が混合して泥水は接線方向より流入するために内部で
強い旋回流を生じ、遠心分離によって大きい粒径の粒子
は側壁にとばされて分離される。一方、円筒状容器24
の中心部付近には遠心分離機能で分離しきれない小さな
粒径の粒子が多数浮遊しており、ここへ加圧水流入管2
8より加圧水が導入されると、中心部付近は周辺部より
圧力が低いために20〜30μm径の多くのミクロ気泡
が発生し、浮遊している微粒径粒子や有機分などに付着
する。この気泡はキャビテーションにより発生するが、
サイクロン等の旋回流の場では壁面が最も圧力が高いた
め、この発生した気泡が高圧でつぶれて壁面エロージョ
ンを生じることはない。加圧水流入管28は泥水流入管
27より下方にあるため、加圧水の流入する壁面には遠
心分離された粒径の大きい粒子が壁面をつたって重力落
下中である。この中へ加圧水が流入し、キャビテーショ
ン気泡(20〜30μm径)を発生するため、大粒径粒
子の周囲に付着した微粒径粒子や有機分を大粒径粒子か
らはじきとばすと共に、気泡そのものが分離された微粒
径粒子や有機分に付着し、遠心分離効果により中心部へ
分離搬送する効果をもつ。微粒径粒子、有機分に付着し
たものを含め、加圧水により発生したミクロ気泡は円筒
状容器24の中心部を通って上部へ上り、スラリ原液排
出管30より円筒状集合容器25へ流出する。同時に、
円筒状容器24の砂礫排出管29から分離された大粒径
土砂が排砂タンク26へ排出される。
【0036】そして、図6に示すように、円筒状容器2
4からスラリ原液排出管30によって円筒状集合容器2
5へ流入したスラリ原液は、接線方向より流入するため
に内部でゆっくりとした旋回流を生じ、遠心分離によっ
て確実に分離され得なかった大きい粒径の粒子が側壁に
とばされて分離される。すなわち、円筒状集合容器25
へ接線方向からスラリ原液を導入すると弱い旋回流を生
じ、比重差で粒子を分離する浮上分離効果により、更に
は遠心力による分離効果により小粒径粒子を砂礫排出管
32から排出できる。また、微粒径土砂、有機分、ミク
ロ気泡を含んだ水はスラリ原液排出管33から流出して
分離される。更に、排砂タンク26に溜まった水分はそ
の上澄水をポンプ37により分岐管35を介してスラリ
原液排出管33に移送しており、これにより排砂タンク
26から排出される砂礫(粒径が0.075より大きい
砂礫)の含水量を低下させている。
【0037】自己フィルタ14は、図7及び図8に示す
ように、スラリ原液を導入するための処理槽41を有し
ており、処理槽41の上部には内部を上昇した上澄液を
放出させるための上澄液放出口(上澄液放出部)42が
設けられている。この処理槽41の中間部には内部にス
ラリ原液を供給する原液供給部43が接続されており、
この原液供給部43はスラリ原液排出管33に接続した
原液供給管44を有しており、この原液供給管44は処
理槽41の側壁を略水平に貫通する。また、処理槽41
は内部が仕切壁45によって複数に区画されており、こ
の仕切壁45によって区画された各区画域ごとに、原液
供給管44に形成された上向きの原液供給ノズル46が
設けられている。この仕切壁45は四角筒形状の処理槽
41内の上下方向中間部に格子状に設けられており、処
理槽41の内部を複数(16個)の区画域に区画してい
る。
【0038】また、処理槽41の下部には、堆積スラリ
排出部47が設けられており、堆積スラリが処理槽41
の底部に堆積し、その自重によって圧密されることで堆
積スラリ層が形成され、この堆積スラリ排出部47によ
って系外に排出される。堆積スラリ排出部47は、モー
タ48によって回転する排出フィーダ49と、堆積スラ
リ排出管50とからなる。
【0039】ここで自己フィルタ14の作用を説明する
と、原液供給管44を介して処理槽41の内部にスラリ
原液を供給すると、スラリ原液は各原液供給ノズル46
から処理槽41内に流入し、スラリ原液は上向流として
そのまま処理槽41内を上昇する。この場合、スラリ原
液の上向流の流速を濃厚スラリ層の懸濁物質の沈降速度
よりも小さい流速1〜5m/h程度、より好ましくは、
2〜4m/h程度にすると実用上良好な結果が得られ
る。この結果、処理槽41内を上昇するスラリ原液中の
懸濁物質の一部が沈降することになり、所定時間の経過
と共に処理槽41内の下方領域に懸濁物質濃度が高い濃
厚スラリ層が形成される。
【0040】そのため、濃厚スラリ層を通過することで
ろ過されて極めて清澄化された上澄液(濁度がスラリ原
液の1/10〜1/20程度)が処理槽41内を上昇
し、処理槽41の上部に設けられた上澄液放出口42か
ら放出され、送給管15によってダム16に戻される。
一方、処理槽41内の底部にはスラリ原液中の懸濁物質
が沈降・堆積することによって堆積スラリ層が形成さ
れ、堆積スラリ排出部47によって系外に排出される。
【0041】ところで、図1に示すように、三相サイク
ロン装置13で分級した泥水を自己フィルタ14に供給
する前に、スラリ原液に凝集剤を注入する凝集剤注入装
置51が設けられている。この凝集剤注入装置51は、
薬注タンク52と、薬注ポンプ53と、薬注管53と、
ミキサー54とを有している。従って、この薬注ポンプ
53を作動させることにより、薬注タンク52内の凝集
剤を薬注管54を介してスラリ原液排出管33に注入す
ることができる。凝集剤としては、塩化カルシウム(C
aCl2)、塩化第二鉄(FeCl3)、鉄イオン水等
の無機凝集剤が用いられる。これにより、スラリ原液中
の懸濁物質が相互に凝集するのを促進することができる
ので、自己フィルタ14にて濃厚スラリ層を早期に形成
できると共に、濃厚スラリ層の懸濁物質濃度を高くする
ことが可能となる。
【0042】この結果、自己フィルタ14において、上
向流として供給されるスラリ原液に含まれる懸濁物質
が、濃厚スラリ層によって効果的に捕捉されることにな
るので、清澄度の高い上澄液(濁度20ppm以下)を
効率よく得ることができる。また、懸濁物質相互間の凝
集性が向上することにより、濃厚スラリ層における懸濁
物質の沈降速度が増大する。これにより、濃厚スラリ層
の界面上昇が抑制されるので、濃厚スラリ層の下方に所
定厚さの堆積スラリ層を形成しても処理槽41の全高を
低く抑えてコンパクト化を図ることができる。
【0043】なお、スラリ原液に凝集剤を注入するに際
しては、凝集剤を濃厚スラリ層に直接注入してもよく、
また、濃厚スラリ層の上部付近に注入してもよい。これ
により、スラリ原液に含まれる懸濁物質のうち粗大粒子
が処理槽41内で沈降分離した後に、凝集剤を注入する
ことが可能となる。従って、沈降分離しにくい懸濁物質
に対して直接的に凝集剤を作用させることが可能となる
と共に、凝集剤の注入量を少なくすることができる。ま
た、濃厚スラリ層に凝集剤を注入すれば、凝集剤の作用
によって凝集した懸濁物質が濃厚スラリ層内を沈降する
ことになる。従って、互いに凝集した大きな懸濁物質に
よって、上向流として供給されるスラリ原液中の懸濁物
質が効果的に捕捉される。
【0044】また、自己フィルタ14の処理槽41の下
部に設けられた堆積スラリ排出部47は、排出管61を
介して排泥ポンプ62が連結され、この排泥ポンプ62
は排泥管63を介して脱水汚泥ホッパ64が連結されて
いる。そして、脱水汚泥ホッパ64の搬出フィーダ65
によって搬出された脱水汚泥は搬送トラック66によっ
て搬送可能となっている。
【0045】ここで、上述した本実施形態の水域浄化シ
ステムによる底部の処理方法について説明する。
【0046】図1に示すように、ポンプ浚渫船11は吸
引ポンプ17によってダム16から底泥を連続して吸引
し、底泥送給管18を介して振動フルイ12に送給す
る。振動フルイ12はポンプ浚渫船11から送給された
底泥を底泥ホッパ20で受け取り、ここで底泥から砂や
礫、遊木、ゴミなどの異物を除去し、泥水を泥水タンク
21に貯留する。そして、泥水タンク21に貯留された
泥水を泥水ポンプ22によって泥水送給管23を介して
三相サイクロン装置13に送給する。
【0047】三相サイクロン装置13では、各円筒状容
器24内に流入した泥水は内部で強い旋回流を生じて遠
心分離によって大きい粒径の粒子が側壁にとばされて分
離される一方、中心部付近には遠心分離機能で分離しき
れない小さな粒径の粒子が多数浮遊し、ここへ加圧水が
導入されて多くのミクロ気泡が発生して微粒径粒子や有
機分などに付着する。そして、壁面に遠心分離された粒
径の大きい粒子は壁面をつたって重力落下し、排砂タン
ク26へ排出される一方、微粒径粒子や有機分は付着し
たミクロ気泡により上部へ上り、円筒状集合容器25へ
流出する。そして、この円筒状集合容器25で遠心分離
によって確実に分離され得なかった大きい粒径の粒子と
微粒径土砂、有機分、ミクロ気泡を含んだスラリ原液と
に分離し、大きい粒子を排砂タンク26へ、スラリ原液
を自己フィルタ14へ供給する。即ち、三相サイクロン
装置13にて、泥水を遠心力分離作用によって所定粒径
(0.075mm)より大きい砂礫と所定粒径以下のシル
トや有機物を含んだスラリ原液とに分級する。
【0048】この排砂タンク26では、内部に溜まった
水分の上澄水をスラリ原液排出管33に移送すること
で、排砂タンク26から排出される大きな砂礫(粒径が
0.075より大きい砂礫)の含水量を50%程度に調
整している。そして、排砂タンク26から排出された大
きな砂礫は、図示しないトラックなどによってダム16
よりも下流の河川に戻される。
【0049】一方、自己フィルタ14へ供給されたスラ
リ原液は、途中で凝集剤注入装置51によりスラリ原液
に対して凝集剤が注入され、ミキサー55によって攪拌
することで、スラリ原液中の懸濁物質が相互に凝集する
のを促進させる。そして、自己フィルタ14では、スラ
リ原液を各原液供給ノズル46から上向流として処理槽
41内に流入すると、処理槽41内を上昇するスラリ原
液中の懸濁物質の一部が沈降して処理槽41内の下方領
域に懸濁物質濃度が高い濃厚スラリ層が形成され、スラ
リ原液の上向流がこの濃厚スラリ層を通過することで極
めて清澄化された上澄液(濁度が20ppm以下)が処
理槽41内を上昇し、上澄液放出口42から放出されて
送給管15によってダム16に戻される。一方、処理槽
41内の底部にはスラリ原液中の懸濁物質が沈降・堆積
することによって堆積スラリ層が形成され、堆積スラリ
(含水率85%以下)が堆積スラリ排出部47によって
排出される。
【0050】この場合、堆積スラリは堆積スラリ排出部
47の排出フィーダ49によって連続して、あるいは定
期的に排出され、排出管61、排泥ポンプ62を介して
脱水汚泥ホッパ64に送られ、脱水汚泥が搬送トラック
66で再処理場に搬送される。再処理場では、脱水汚泥
に対して有機物除去処理や固化処理等を施して再利用可
能なものとする。この場合、有機物除去処理方法として
は、焼却、高温好気発酵、比重差による分別後にコンポ
スト化などがある。また、固化処理を施した後の利用方
法としては、埋立材やコンクリート骨材があり、また、
河川へ放流することもできる。
【0051】〔第2実施形態〕図9に本発明の第2実施
形態に係る水域浄化方法を実現するための水域浄化シス
テムにおける三相サイクロン装置及び自己フィルタの概
略を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同
様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する
説明は省略する。
【0052】本実施形態の水域浄化システムにおいて、
図9に示すように、自己フィルタ14は処理槽41を有
し、この処理槽41の上部に上澄液放出口42が設けら
れ、中間部に原液供給部43の原液供給管44が接続さ
れ、この原液供給管44には原液供給ノズル46が設け
られており、底部には堆積スラリ排出部47が設けられ
ている。また、処理槽41の上流側の供給流路(原液排
出管33)には、貯溜タンク71と、ポンプ72と、流
量調整弁73が設けられると共に、排出流路(上澄液放
出口42)には切換弁74が設けられ、この切換弁74
を介して送給管15と貯溜タンク71に連結される処理
水戻し管75とが設けられている。そして、制御装置7
6はポンプ72の駆動と流量調整弁73及び切換弁74
の操作が可能となっている。更に、処理槽41には濃厚
スラリ層の高さを検出する濃厚スラリ層検出センサ77
が設けられて検出結果が制御装置76に出力され、ま
た、制御装置76には運転を開始してからの経過時間を
検出するタイマ78が接続されている。
【0053】従って、三相サイクロン装置13からスラ
リ原液排出管33を通って送給されたスラリ原液は貯溜
タンク71に一度貯留され、制御装置76によりポンプ
72の駆動及び流量調整弁73に調整された流量のスラ
リ原液が自己フィルタ14に送られることとなる。その
ため、スラリ原液排出管33の流量に拘らず、自己フィ
ルタ14に送られるスラリ原液の流量が一定となり、こ
の自己フィルタ14では、スラリ原液の清澄化処理を適
正に行うことができる。
【0054】また、自己フィルタ14の停止中、処理槽
41内ではスラリ原液中の懸濁物質のほとんどが沈降し
ており、所定高さの濃厚スラリ層が形成されておらず、
スラリ原液を通過して清澄化された上澄液とすることが
できない。そのため、処理開始からタイマ78が計時し
た所定時間だけ、制御装置76は切換弁74を操作して
処理槽41から排出された処理水を処理水戻し管75を
通して貯溜タンク71に戻すようにしている。そして、
所定時間が経過すると、処理槽41内に所定高さの濃厚
スラリ層が形成されたものと判断し、切換弁74を操作
して処理槽41から排出された処理水を送給管15を介
してダム16へ戻す。なお、この場合、制御装置76が
濃厚スラリ層検出センサ77の検出結果に基づいて処理
槽41内に所定高さの濃厚スラリ層が形成されたものと
判断するようにしてもよい。
【0055】更に、自己フィルタ14では、処理槽41
の底部に堆積した堆積スラリを堆積スラリ排出部47の
排出フィーダ49によって連続して、あるいは定期的に
排出しているが、この自己フィルタ14を停止するとき
には、制御装置76は濃厚スラリ層検出センサ77の検
出結果に基づいて、濃縮スラリ層が所定厚さ形成された
状態で処理を終了するようにしている。これにより、自
己フィルタ14による処理開始時に、早期に濃厚スラリ
層を生成することができる。
【0056】〔第3実施形態〕図10に本発明の第3実
施形態に係る水域浄化方法を実現するための水域浄化シ
ステムにおける自己フィルタの概略を示す。
【0057】本実施形態では、図10に示すように、自
己フィルタのおける原液供給ノズル46の向きが下方と
なっている。即ち、処理槽41に内部は仕切壁45によ
って複数に区画され、各区画域ごとに原液供給部43の
原液供給ノズル46が設けられており、各原液供給ノズ
ル7は仕切壁45によって区画された各区画域内の中心
に位置し、鉛直下方を向いている。
【0058】従って、原液供給管44を介して処理槽4
1内における仕切壁45にて区画された各区画域にスラ
リ原液を供給すると、スラリ原液は、原液供給ノズル4
6から処理槽41内に流入する。この際、原液供給ノズ
ル46からのスラリ原液は、処理槽41の下部の堆積ス
ラリに沿って流れてから反転し、上方に向かうスラリ原
液の上向流が形成される。そのため、この処理槽41内
の堆積スラリの上方に濃厚スラリ層が形成される。
【0059】このように処理槽41内にて、濃厚スラリ
層と堆積スラリとの間に、原液供給ノズル46から下に
向かってスラリ原液を供給するため、フィルタ機能をも
つ濃厚スラリ層を破壊することなく、スラリ原液を供給
できる。なお、この場合、濃厚スラリ層に比べて堆積ス
ラリは圧密により懸濁物質濃度が高いためにスラリ原液
によって供給されにくいが、スラリ原液の供給速度は1
〜20cm/sec程度が望ましい。また、処理槽41内は仕
切壁45によって区画されて各区画域ごとに原液供給ノ
ズル46が設けられているため、濃厚スラリ層及び堆積
スラリが厚さにばらつきが出ずに安定してろ過を行い、
極めて清澄度の高い上澄液として処理できる。
【0060】なお、上述し各実施形態において、処理層
41内において、原液供給部43(原液供給ノズル4
6)の上方に濃厚スラリ層を形成し、下方に堆積スラリ
を形成するようにしたが、実際には、濃厚スラリ層と堆
積スラリとを合わせた領域は上部から下部にかけて懸濁
物質の濃度が高くなっているものであり、これは水に対
して懸濁物質の比重が高く、処理層41の下部にいくほ
ど懸濁物質の自重により圧密されるからである。
【0061】〔第4実施形態〕図11に本発明の第4実
施形態に係る水域浄化方法を実現するための水域浄化シ
ステムにおける有機物分離回収装置の概略を示す。
【0062】一般に、ダム等の湖底に堆積している底泥
には、各種有機物が含まれており、このような有機物は
水域の水質悪化を招くものであるが、従来、底泥に含ま
れている有機物を選択的に回収するのは困難であり、こ
の有機物を処理するに際しては、各種ろ過装置や脱水フ
ィルタ装置等を用いて固液分離処理を施した後、固形成
分に天日干し、燃焼処理、バイオ分解処理等を施すのが
通例であった。しかしながら、分離された固形成分に
は、有機物のほかに無機物も多量に含まれてしまうこと
から多大な時間及びコストが必要とされるという問題が
あった。従って、図11に示すように、ここでは有機物
を選択的に分離・回収可能とし、有機物分離回収処理に
要する時間及びコストを低減させることができる有機物
分離回収装置81を自己フィルタ14の上流側に設けて
いる。
【0063】この場合、この有機物分離回収装置81
は、有機物と無機物とを含むスラリ原液から有機物を分
離・回収するためのものであって、スラリ原液が導入さ
れる処理容器82の一側の下部には、スラリ原液排出管
33に連結されてスラリ原液を処理容器82内に上向流
として供給するスラリ原液供給管83が接続されてお
り、供給管83の中途には薬注管84が接続されてい
る。この薬注管84からは、供給管83内を流通するス
ラリ原液に対して塩化カルシウム(CaCl2)、塩化
第二鉄(FeCl3)、鉄イオン水等の無機凝集剤(凝
集剤)が注入される。これにより、処理容器82内に導
入される廃水中の無機物を効率よく凝集させることがで
きる。更に、処理容器82の他側には所定の高さをもっ
た堰部材85が配置されており、この堰部材85は処理
容器82の底面に固定されており、底面から所定の高さ
にわたって処理容器82の内部を略鉛直に仕切ってい
る。
【0064】また、堰部材85よりも一側には第1の抜
出管86が処理容器82の下部に接続されており、堰部
材85よりも他側には第2の抜出管87が処理容器82
の下部に接続されている。一方、処理容器82の他側壁
部の上部には、取水管88が接続されており、この取水
管88と抜出管86とは1本に合流させられた後、ポン
プ89を介して原液供給管44に接続されている。加え
て、処理容器82の他側壁部の下部には、例えば、1H
z程度の振動を発生可能な加振器90が配置されてい
る。
【0065】従って、まず、スラリ原液排出管33から
処理容器82内にスラリ原液を供給すると、処理容器8
2内に上向流として供給され、この場合、スラリ原液の
供給流速は、低速(例えば、10cm/s程度)に設定
するとよい。また、スラリ原液に対して図示しない薬注
ポンプを作動させることにより薬注管84から無機凝集
剤を予め注入しておく。処理容器82内に上向流として
供給されたスラリ原液は処理容器82内を流通し、この
際、スラリ原液には予め無機凝集剤が注入されているの
で、スラリ原液中の無機物は互いに凝集してフロックを
形成する。また、無機物は、有機物と比較して比重が大
きいため、処理容器82内の上部まで吹き上げられるこ
と無く、処理容器82の一側の底部に徐々に堆積してい
く。また、処理容器82内に上向流として供給されたス
ラリ原液に含まれる有機物の一部は、処理容器82の一
側の底部に堆積するが、処理容器82の長さをある程度
大きく設定しておけば、スラリ原液供給管33ノズル部
付近で発生する渦流等の影響によって再度処理容器82
の上部に吹き上げられることになる。
【0066】一方、スラリ原液に含まれる有機物は、無
機物と比較して比重が小さいことから、その大半は、処
理容器82内に発生する流れにのって処理容器82内の
他側まで達した後、処理容器82の底部に堆積する。こ
こで、処理容器82の内部は堰部材85によって一側と
他側とに仕切られているため、堰部材85よりも一側に
無機物主体の汚泥が堆積し、堰部材85よりも他側で
は、有機物主体の汚泥が堆積する。また、この有機物分
離回収装置81では、処理容器82の他側壁部の下部に
加振器90を配置させているので、有機物と無機物とを
より効率よく分級することが可能となる。
【0067】この結果、堰部材85よりも一側に設けら
れている抜出管86からは、主として無機物からなる堆
積物(汚泥)を抜き出すことが可能となり、堰部材85
よりも他側に設けられている抜出管87からは、主とし
て有機物からなる堆積物(汚泥)を抜き出すことが可能
となる。抜出管87から抜き出された堆積物(有機物主
体)に対しては、焼却処理やバイオ分解処理等が施され
る。また、抜出管86から抜き出された堆積物(無機物
主体)は、取水管88から取水された水分と混合させら
れると共に、ポンプ89によって自己フィルタ14に供
給される。
【0068】このように有機物分離回収装置81を上述
した方法により用いれば、各種スラリ原液等に含まれる
有機物の選択的な分離回収処理を容易かつ確実に実現す
ることが可能となる。また、抜出管87から抜き出され
た堆積物に対しては、焼却処理やバイオ分解処理等が施
されるが、この際、当該堆積物に含まれる無機物の量は
極めて少ないので、有機物処理に要する時間及びコスト
を大幅に低減させることができる。また、有機物分離回
収装置81は、簡易な構成を有するので低コストで製造
可能である。なお、抜出管45から取り出される堆積物
は、無機物を主体とするものであるので、直接、系外
(ダム底等)に放出することも可能である。
【0069】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の水域浄化方法によれば、浄化対
象水域から底泥を連続して吸引して所定粒径より大きい
砂礫と所定粒径以下のシルトを含んだスラリ原液とに分
級し、該スラリ原液中の懸濁物質が浮遊あるいは沈降す
る濃縮スラリ層にスラリ原液を通過させることで懸濁物
質をろ過して清澄化した処理水を生成し、この処理水を
浄化対象水域に連続して戻すことによりこの浄化対象水
域の水質浄化を行うようにしたので、底泥を分級して懸
濁物質をろ過することで清澄化した処理水を生成するた
め、底泥の分級処理を確実に行うことで極めて清澄度の
高い処理水となって信頼性の向上を図ることができると
共に、底泥処理を連続して行うことで作業効率の向上を
図り、その結果、浄化対象水域の水質を向上することが
できる。
【0070】また、請求項2の発明の水域浄化方法によ
れば、底泥を砂礫とスラリ原液とに分級する場合、気泡
水を用いた遠心力分離作用により所定粒径より大きい砂
礫と所定粒径以下のシルトを含んだスラリ原液とに分級
するようにしたので、旋回流による遠心分離効果、気泡
水によるキャビテーション洗浄効果、ミクロ気泡と微粒
径粒子、有機分の付着を利用した浮上分離効果を組合せ
ることにより分離性能を格段に向上することができる。
【0071】また、請求項3の発明の水域浄化方法によ
れば、スラリ原液をろ過して清澄化した処理水を生成す
る場合、処理槽の上下方向ほぼ中間部にスラリ原液を所
定速度で供給することで上向流を形成し、濃厚スラリ層
を通過させることで懸濁物質をろ過して清澄化した処理
水を排出する一方、下方に堆積スラリ層を形成して排出
するようにしたので、処理槽内に形成される濃厚スラリ
層が各種ろ材やフィルタ等を用いたろ過層と実質的に同
様の機能をもつことになるので、スラリ原液中に含まれ
る懸濁物質が効果的に除去され、スラリ原液を清澄化す
ることができ、また、処理を中断して逆洗操作を行う必
要が全くなくなると共に、各種ろ材やフィルタ材を補充
・交換するといったようなことが一切不要となり、その
結果、低コストで効率よくスラリを処理することができ
る。
【0072】また、請求項4の発明の水域浄化方法によ
れば、処理槽に常時一定のスラリ原液を供給するように
したので、分級されたスラリ原液の流量に拘らず、処理
槽に送られるスラリ原液の流量を一定とすることで、ス
ラリ原液の清澄化処理を適正に行うことができる。
【0073】また、請求項5の発明の水域浄化方法によ
れば、処理開始から所定期間だけ、処理槽から排出され
た処理水をスラリ原液と共に処理槽に戻すようにしたの
で、処理開始から所定期間経過すると、処理槽内に所定
高さの濃厚スラリ層が形成されることとなり、適正な濃
厚スラリ層を通過してろ過生成した処理水のみを浄化対
象水域に戻すことができ、浄化対象水域を確実に清浄化
することができる。
【0074】また、請求項6の発明の水域浄化方法によ
れば、処理槽でのろ過処理終了時には、濃縮スラリ層を
所定厚さ形成した状態で処理終了するようにしたので、
処理開始時には早期に濃厚スラリ層を生成することがで
きる。
【0075】また、請求項7の発明の水域浄化方法によ
れば、スラリ原液が濃縮スラリ層を通過する前に凝集剤
を注入するようにしたので、スラリ原液中の懸濁物質が
相互に凝集するのを促進することができ、濃厚スラリ層
を早期に形成できると共に、濃厚スラリ層の懸濁物質濃
度を高くすることが可能となり、この結果、上向流とな
ったスラリ原液に含まれる懸濁物質が濃厚スラリ層によ
って効果的に捕捉されることになり、清澄度の高い上澄
液を効率よく得ることができ。
【0076】また、請求項8の発明の水域浄化方法によ
れば、スラリ原液が濃縮スラリ層を通過する前に、スラ
リ原液に含まれる有機物を分離、回収するようにしたの
で、排出される堆積スラリに含まれる有機物を大幅に低
減させることができる。
【0077】また、請求項9の発明の水域浄化方法によ
れば、底泥から遠心力分離作用によって分級した所定粒
径より大きい砂礫を浄化対象水域の下流に搬送して排出
するようにしたので、底泥の再利用を図ることができ
る。
【0078】また、請求項10の発明の水域浄化方法に
よれば、前記スラリ原液からろ過して処理槽の下部に堆
積した堆積スラリを脱水処理、有機物除去処理、固化処
理を施して再利用可能とするようにしたので、底泥を産
業廃棄物として処理する必要がなくなって有効的に使用
することができる。
【0079】そして、請求項11の発明の水域浄化シス
テムによれば、浄化対象水域を移動して底泥を連続して
吸引する底泥吸引手段と、吸引した底泥を所定粒径より
大きい砂礫と所定粒径以下のシルトを含んだスラリ原液
とに分級する分級手段と、該スラリ原液中の懸濁物質が
浮遊あるいは沈降する槽央部の濃縮スラリ層にスラリ原
液を通過させることでスラリ原液に含まれる懸濁物質を
ろ過して清澄化した処理水を槽上部に生成する一方、懸
濁物質を槽下部より排出する処理水生成手段と、処理水
を連続して浄化対象水域に戻す送水手段とを設けたの
で、底泥を異物除去手段、分級手段、処理水生成手段に
より確実に分級及びろ過して清澄化した処理水を生成す
ることができ、信頼性の向上を図ることができると共
に、底泥処理を連続して行うことで作業効率の向上を図
ることができる。
【0080】また、請求項12の発明の水域浄化システ
ムによれば、分級手段を、下部円錐状をなす円筒状容器
に、底泥を接線方向に流入する底泥流入口と、気泡水を
その接線方向に流入する気泡水流入口と、遠心力分離作
用によって分級された所定粒径より大きい砂礫を自重に
より落下させて排出する砂礫排出口と、遠心力分離作用
によって分級された所定粒径以下のシルトを含んだスラ
リ原液を中心部に集めて気泡水中の気泡と共に上部から
排出するスラリ原液排出口とを設けて構成したので、旋
回流による遠心分離効果、気泡水によるキャビテーショ
ン洗浄効果、ミクロ気泡と微粒径粒子、有機分の付着を
利用した浮上分離効果を組合せることにより分離性能を
格段に向上することができる。
【0081】また、請求項13の発明の水域浄化システ
ムによれば、分級手段を、下部円錐状をなす複数の円筒
状容器に、底泥を接線方向に流入する底泥流入口と、気
泡水をその接線方向に流入する気泡水流入口と、遠心力
分離作用によって分級された所定粒径より大きい砂礫を
自重により落下させて排出する砂礫排出口と、遠心力分
離作用によって分級された所定粒径以下のシルトを含ん
だスラリ原液を中心部に集めて気泡水中の気泡と共に上
部から排出するスラリ原液排出口を設けると共に、下部
円錐状をなす円筒状集合容器に、円筒状容器のスラリ原
液排出口から排出されたスラリ原液をその接線方向に流
入するスラリ原液流入口と、スラリ原液を遠心力分離作
用によって上部から排出するスラリ原液供給口とを設け
て構成したので、底泥を円筒状容器及び円筒状集合容器
により二段階に遠心力分離を実施することとなり、所定
粒径より大きい砂礫と所定粒径以下のシルトを含んだス
ラリ原液とに精度良く分級することができる。
【0082】また、請求項14の発明の水域浄化システ
ムによれば、処理水生成手段を、スラリ原液が導入され
る処理槽に、上下方向ほぼ中間部にスラリ原液を所定速
度で供給する原液供給部と、濃縮スラリ層で清澄化して
上昇した処理水の上澄液を放出する上澄液放出部と、堆
積した堆積スラリを外部に排出する堆積スラリ排出部と
を設けた構成したので、処理槽内に形成される濃厚スラ
リ層が各種ろ材やフィルタ等を用いたろ過層と実質的に
同様の機能をもつことになるので、スラリ原液中に含ま
れる懸濁物質が効果的に除去され、スラリ原液を清澄化
することができ、また、底泥処理を中断して逆洗操作を
行う必要が全くなくなると共に、各種ろ材やフィルタ材
を補充・交換するといったようなことが一切不要とな
り、更に、スラリ原液を処理槽内に供給するだけで底泥
処理が行われるので、動力の必要性を低減することがで
きる。その結果、低コストで効率よくスラリを処理する
ことができ、高い実用性を有することができる。
【0083】また、請求項15の発明の水域浄化システ
ムによれば、処理槽の上流側の供給流路に貯溜タンクと
流量調整弁とを設け、制御手段によって処理槽内へ供給
するスラリ原液の供給量が一定となるように流量調整弁
を操作するようにしたので、分級されたスラリ原液の流
量に拘らず、処理槽に送られるスラリ原液の流量を一定
とすることで、スラリ原液の清澄化処理を適正に行うこ
とができる。
【0084】また、請求項16の発明の水域浄化システ
ムによれば、処理槽の上流側の供給流路に貯溜タンクを
設ける一方、処理槽の下流側の排出流路に切換弁を介し
て貯溜タンクに連結される処理水戻し流路を設け、ま
た、濃厚スラリ層の高さを検出する濃厚スラリ層検出手
段を設け、制御手段によって濃厚スラリ層の高さが所定
高さになるまで切換弁を操作して処理槽から排出された
処理水を戻し流路を介して貯溜タンクに戻すようにした
ので、処理開始から所定期間経過すると、処理槽内に所
定高さの濃厚スラリ層が形成されることとなり、適正な
濃厚スラリ層を通過してろ過生成した処理水のみを浄化
対象水域に戻すことができ、浄化対象水域を確実に清浄
化することができる。
【0085】また、請求項17の発明の水域浄化システ
ムによれば、スラリ原液が濃縮スラリ層を通過する前に
凝集剤を注入する凝集剤注入手段を設けたので、スラリ
原液中の懸濁物質が相互に凝集するのを促進することが
でき、濃厚スラリ層を早期に形成できると共に、濃厚ス
ラリ層の懸濁物質濃度を高くすることが可能となり、こ
の結果、上向流となったスラリ原液に含まれる懸濁物質
が濃厚スラリ層によって効果的に捕捉されることにな
り、清澄度の高い上澄液を効率よく得ることができ、ま
た、懸濁物質相互間の凝集性が向上することによって濃
厚スラリ層における懸濁物質の沈降速度が増大し、濃厚
スラリ層の界面上昇が抑制されて処理槽の全高を低く抑
えてコンパクト化を図ることができる。
【0086】また、請求項18の発明の水域浄化システ
ムによれば、スラリ原液が濃縮スラリ層を通過する前
に、スラリ原液に含まれる有機物を分離、回収する有機
物分離回収手段を設けたので、排出される堆積スラリに
含まれる有機物を大幅に低減させることができる。
【0087】また、請求項19の発明の水域浄化システ
ムによれば、下部円錐状を有する円筒状容器内に底泥と
気泡水とをその接線方向に流入して遠心力分離作用によ
って分級された所定粒径より大きい砂礫を自重により落
下させて下部から排出する一方、分級された所定粒径以
下のシルトを含んだスラリ原液を中心部に集めて気泡水
中の気泡と共に上部から排出する底泥分級手段と、スラ
リ原液をスラリ原液中の懸濁物質が浮遊あるいは沈降す
る濃縮スラリ層が充填された処理槽の濃縮スラリ層下部
より供給して通過させることでスラリ原液に含まれる懸
濁物質をろ過して清澄化した処理水を生成する処理水生
成手段とを設けたので、底泥を底泥分級手段及び処理水
生成手段により確実に分級及びろ過して清澄化した処理
水を生成することができ、信頼性の向上を図ることがで
きる。
【0088】また、請求項20の発明のダム排砂システ
ムによれば、ダムの底泥を連続して吸引して所定粒径よ
り大きい砂礫と所定粒径以下のシルトを含んだスラリ原
液とに分級し、所定粒径より大きい砂礫をダム下流の所
定水域に搬送して排出する一方、懸濁物質が浮遊あるい
は沈降する濃縮スラリ層にスラリ原液を通過させること
で懸濁物質をろ過して清澄化した処理水を生成し、この
処理水をダムに連続して戻すことによりこの浄化対象水
域の水質浄化を行うようにしたので、分級して所定粒径
より大きい砂礫をダム下流の所定水域に搬送する一方、
スラリ原液をろ過して清澄化した処理水を生成してダム
に戻すため、底泥から分級された砂礫の再利用を図るこ
とができると共に、底泥を極めて清澄化した処理水とし
て戻すことで、浄化対象水域の水質を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る水域浄化方法を実
現するための水域浄化システムの概略構成図である。
【図2】本実施形態の水域浄化システムにおける三相サ
イクロン装置の側面視概略図である。
【図3】三相サイクロン装置の平面視概略図である。
【図4】円筒状容器の作用を表す概略図である。
【図5】円筒状容器の断面(図4のa−a断面、図4の
b−b断面)図である。
【図6】円筒状集合容器の作用を表す概略図である。
【図7】本実施形態の水域浄化システムにおける自己フ
ィルタを表す概略図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【図9】第2実施形態に係る水域浄化方法を実現するた
めの水域浄化システムにおける三相サイクロン装置及び
自己フィルタの概略図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る水域浄化方法を
実現するための水域浄化システムにおける自己フィルタ
の概略図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る水域浄化方法を
実現するための水域浄化システムにおける有機物分離回
収装置の概略図である。
【符号の説明】
11 ポンプ浚渫船(底泥吸引手段) 12 振動フルイ(異物除去手段) 13 三相サイクロン装置(分級手段) 14 自己フィルタ(処理水生成手段) 15 送給管(戻し手段) 16 ダム (浄化対象水域) 24 円筒状容器 25 円筒状集合容器 26 排砂タンク 41 処理槽 42 上澄液放出口(上澄液放出部) 43 原液供給部 44 原液供給管 45 仕切壁 46 原液供給ノズル 47 堆積スラリ排出部 51 凝集剤注入装置 72 ポンプ 73 流量調整弁 74 切換弁 75 処理水戻し管 76 制御装置 77 濃厚スラリ層検出センサ 78 タイマ 81 有機物分離回収装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 謙 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 縄田 秀夫 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 宗實 茂樹 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 川根 浩 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 浜崎 彰弘 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 吉井 總介 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 中外テクノス株式会社内 Fターム(参考) 2D019 AA48

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄化対象水域から底泥を連続して吸引
    し、吸引された該底泥を所定粒径より大きい砂礫と所定
    粒径以下のシルトを含んだスラリ原液とに分級し、該ス
    ラリ原液中の懸濁物質が浮遊あるいは沈降する濃縮スラ
    リ層に前記スラリ原液を通過させることで該スラリ原液
    に含まれる懸濁物質をろ過して清澄化した処理水を生成
    し、該処理水を前記浄化対象水域に連続して戻すことに
    より前記浄化対象水域の水質浄化を行うことを特徴とす
    る水域浄化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水域浄化方法において、
    前記底泥を砂礫とスラリ原液とに分級する場合、下部円
    錐状の円筒状容器内に前記底泥と気泡水とを該円筒状容
    器の接線方向に流入することで旋回流を生じさせ、該旋
    回流の遠心力分離作用によって所定粒径より大きい砂礫
    を前記円筒状容器の内壁に沿って自重により落下させて
    下部から排出する一方、所定粒径以下のシルトを含んだ
    スラリ原液を前記円筒状容器の中心部に集めて前記気泡
    水中の気泡と共に上部から排出することを特徴とする水
    域浄化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の水域浄化方法において、
    前記スラリ原液をろ過して清澄化した処理水を生成する
    場合、処理槽の上下方向ほぼ中間部に前記スラリ原液を
    所定速度で供給することで上向流を形成し、該スラリ原
    液の供給位置よりも上方に形成された前記濃厚スラリ層
    を該スラリ原液の上向流が通過することで懸濁物質をろ
    過して清澄化した処理水を上方から排出する一方、前記
    供給位置よりも下方に堆積スラリ層を形成して下方から
    排出することを特徴とする水域浄化方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の水域浄化方法において、
    前記処理槽に常時一定の前記スラリ原液を供給すること
    を特徴とする水域浄化方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の水域浄化方法において、
    処理開始から所定期間だけ、前記処理槽から排出された
    処理水を前記スラリ原液と共に該処理槽に戻すことを特
    徴とする水域浄化方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の水域浄化方法において、
    前記処理槽でのろ過処理終了時には、前記濃縮スラリ層
    を所定厚さ形成した状態で処理終了することを特徴とす
    る水域浄化方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の水域浄化方法において、
    前記スラリ原液が前記濃縮スラリ層を通過する前に凝集
    剤を注入することを特徴とする水域浄化方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の水域浄化方法において、
    前記スラリ原液が前記濃縮スラリ層を通過する前に、該
    スラリ原液に含まれる有機物を分離、回収することを特
    徴とする水域浄化方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の水域浄化方法において、
    前記底泥から遠心力分離作用によって分級した所定粒径
    より大きい砂礫を前記浄化対象水域の下流に搬送して排
    出することを特徴とする水域浄化方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の水域浄化方法におい
    て、前記スラリ原液からろ過して前記処理槽の下部に堆
    積した堆積スラリを脱水処理、有機物除去処理、固化処
    理を施して再利用可能とすることを特徴とする水域浄化
    方法。
  11. 【請求項11】 浄化対象水域を移動して底泥を連続し
    て吸引する底泥吸引手段と、吸引した該底泥を所定粒径
    より大きい砂礫と所定粒径以下のシルトを含んだスラリ
    原液とに分級する分級手段と、該スラリ原液中の懸濁物
    質が浮遊あるいは沈降する槽央部の濃縮スラリ層に前記
    スラリ原液を通過させることで該スラリ原液に含まれる
    懸濁物質をろ過して清澄化した処理水が槽上部に生成す
    る一方、該懸濁物質を槽下部より排出する処理水生成手
    段と、該処理水を連続して前記浄化対象水域に戻す送水
    手段とを具えたことを特徴とする水域浄化システム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の水域浄化システムに
    おいて、前記分級手段は、下部円錐状をなす円筒状容器
    と、該円筒状容器内に前記異物が除去された底泥をその
    接線方向に流入する底泥流入口と、前記円筒状容器内に
    気泡水をその接線方向に流入する気泡水流入口と、前記
    円筒状容器内で遠心力分離作用によって分級された所定
    粒径より大きい砂礫を自重により落下させて排出する砂
    礫排出口と、前記円筒状容器内で遠心力分離作用によっ
    て分級された所定粒径以下のシルトを含んだスラリ原液
    を前記円筒状容器の中心部に集めて気泡水中の気泡と共
    に上部から排出するスラリ原液排出口とを有することを
    特徴とする水域浄化システム。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の水域浄化システムに
    おいて、前記分級手段は、下部円錐状をなす複数の円筒
    状容器と、該各円筒状容器内に前記異物が除去された底
    泥をその接線方向に流入する底泥流入口と、前記各円筒
    状容器内に気泡水をその接線方向に流入する気泡水流入
    口と、前記円筒状容器内で遠心力分離作用によって分級
    された所定粒径より大きい砂礫を自重により落下させて
    排出する砂礫排出口と、前記円筒状容器内で遠心力分離
    作用によって分級された所定粒径以下のシルトを含んだ
    スラリ原液を前記円筒状容器の中心部に集めて気泡水中
    の気泡と共に上部から排出するスラリ原液排出口と、下
    部円錐状をなす円筒状集合容器と、該円筒状集合容器内
    に前記各円筒状容器のスラリ原液排出口から排出された
    スラリ原液をその接線方向に流入するスラリ原液流入口
    と、前記円筒状集合容器に集められたスラリ原液を遠心
    力分離作用によって上部から排出するスラリ原液供給口
    とを有することを特徴とする水域浄化システム。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の水域浄化システムに
    おいて、前記処理水生成手段は、前記スラリ原液が導入
    される処理槽と、該処理槽の上下方向ほぼ中間部に前記
    スラリ原液を所定速度で供給する原液供給部と、前記処
    理槽の上部に設けられて前記濃縮スラリ層で清澄化して
    上昇した処理水の上澄液を放出する上澄液放出部と、前
    記処理槽底部に堆積した堆積スラリを外部に排出する堆
    積スラリ排出部とを有することを特徴とする水域浄化シ
    ステム。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の水域浄化システムに
    おいて、前記処理槽の上流側の供給流路に設けられた貯
    溜タンクと、該貯溜タンクから前記処理槽へ供給する前
    記スラリ原液の供給量を調整する流量調整弁と、前記処
    理槽内へ供給する前記スラリ原液の供給量が一定となる
    ように前記流量調整弁を操作する制御手段とを設けたこ
    とを特徴とする水域浄化システム。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の水域浄化システムに
    おいて、前記処理槽の上流側の供給流路に設けられた貯
    溜タンクと、一端部が該処理槽の下流側の排出流路に切
    換弁を介して連結されて他端部が前記貯溜タンクに連結
    された処理水戻し流路と、前記濃厚スラリ層の高さを検
    出する濃厚スラリ層検出手段と、該濃厚スラリ層の高さ
    が所定高さになるまで前記切換弁を操作して前記処理槽
    から排出された処理水を前記戻し流路を介して前記貯溜
    タンクに戻す制御手段とを設けたことを特徴とする水域
    浄化システム。
  17. 【請求項17】 請求項11記載の水域浄化システムに
    おいて、前記スラリ原液が前記濃縮スラリ層を通過する
    前に凝集剤を注入する凝集剤注入手段を設けたことを特
    徴とする水域浄化システム。
  18. 【請求項18】 請求項11記載の水域浄化システムに
    おいて、前記スラリ原液が前記濃縮スラリ層を通過する
    前に、該スラリ原液に含まれる有機物を分離、回収する
    有機物分離回収手段を設けたことを特徴とするスラリの
    処理装置。
  19. 【請求項19】 下部円錐状を有する円筒状容器内に底
    泥と気泡水とをその接線方向に流入して遠心力分離作用
    によって分級された所定粒径より大きい砂礫を自重によ
    り落下させて下部から排出する一方、分級された所定粒
    径以下のシルトを含んだスラリ原液を中心部に集めて気
    泡水中の気泡と共に上部から排出する底泥分級手段と、
    前記スラリ原液を該スラリ原液中の懸濁物質が浮遊ある
    いは沈降する濃縮スラリ層が充填された処理槽の該濃縮
    スラリ層下部より供給して通過させることで該スラリ原
    液に含まれる懸濁物質をろ過して清澄化した処理水を生
    成する処理水生成手段とを具えたことを特徴とする水域
    浄化システム。
  20. 【請求項20】 ダムの底泥を連続して吸引する底泥吸
    引手段と、吸引した該底泥を所定粒径より大きい砂礫と
    所定粒径以下のシルトを含んだスラリ原液とに分級する
    分級手段と、該所定粒径より大きい砂礫を前記ダム下流
    の所定水域に搬送する砂礫搬送手段と、前記スラリ原液
    中の懸濁物質が浮遊あるいは沈降する槽央部の濃縮スラ
    リ層に前記スラリ原液を通過させることで該スラリ原液
    に含まれる懸濁物質をろ過して清澄化した処理水が槽上
    部に生成する一方、該懸濁物質を槽下部より排出する処
    理水生成手段と、該処理水を連続して前記ダムに戻す送
    水手段とを具えたことを特徴とするダム排砂システム。
JP11193990A 1999-07-08 1999-07-08 水域浄化方法及び水域浄化システム及びダム排砂システム Withdrawn JP2001020318A (ja)

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