JP2001020189A - 網仕立用ロープ及びそれを用いた網並びに網の仕立方法 - Google Patents

網仕立用ロープ及びそれを用いた網並びに網の仕立方法

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JP2001020189A
JP2001020189A JP19500299A JP19500299A JP2001020189A JP 2001020189 A JP2001020189 A JP 2001020189A JP 19500299 A JP19500299 A JP 19500299A JP 19500299 A JP19500299 A JP 19500299A JP 2001020189 A JP2001020189 A JP 2001020189A
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  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大棚への小棚の取り付けが容易にでき、熟練
を要さず誰にでも所定間隔で容易に小棚を形成でき生産
性に優れるとともにメンテナンス性に優れ、また、耐久
性に優れた網仕立用ロープの提供を目的とする。 【解決手段】 4×2本のストランド3乃至6で編組さ
れた編組ロープからなる大棚2と、大棚2のストランド
3,5間に所定間隔で大棚2の長さ方向に順に挿通され
た仕立部材7からなる小棚9と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漁業やスポーツ施
設等で使用される各種網の補強や連結等に使用される網
仕立用ロープ、及び網仕立用ロープに網地を取り付けた
網、並びに網の仕立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、漁業やスポーツ施設等で使用
されている各種網を仕立てる場合、網の仕立て上がり長
さの規定、網の補強や連結、フロート(浮子)、沈材の
取り付けのため、網地に直接ロープを取り付けて網を仕
立てたり、ロープを複数にした棚ロープを用いて網を仕
立てたりしている。ここで、棚ロープとは、本来の役割
である長さを規定する太い主ロープである大棚と、網地
の補強や網地との取り付け等の仕立作業に使用される大
棚より細い補助ロープである小棚とで形成されたもので
あり、従来から、小棚は、補助ロープを大棚に添わせて
別の仕立糸で大棚に固縛したり、補助ロープを直接大棚
に結束したりして形成されている。また、従来から、棚
ロープを用いた網としては、小棚に網地の縁糸を別の仕
立糸で固縛して形成したものや、大棚に小棚を取り付け
ると同時に網地の縁の網目に小棚を通して形成したもの
がある。
【0003】また、近年では、網仕立用ロープの製作が
容易にできるとともに、容易に網の製作ができる網仕立
用ロープや網に関するものとして種々のものが開発され
ている。
【0004】例えば、網仕立用ロープとして、特開昭5
6−91051号公報(以下、イ号公報という)には、
素線からなる組紐の素線1本を他の素線より太い丈夫な
素線にしておき、組紐コードの途中に適当な間隔でその
素線で多数のループを形成したループを有する組紐コー
ド、が開示されている。
【0005】また、実開昭56−151397号公報
(以下、ロ号公報という)には、組紐により構成するロ
ープに編成した紐若しくは糸条の一部をロープの所望個
所毎にロープより離脱させて連結用ループを列設した連
結用ループ付ロープ、が開示されている。
【0006】実開昭61−43289号公報(以下、ハ
号公報という)には、編組状ロープにおいて、編組状ロ
ープを構成する素線等を一定間隔に引き出し形成するル
ープの長さが、ループ間隔の長さより長いことを特徴と
し、このループにて網目を通し、網目を通したループに
他のループをくぐらすことによってロープと網地とを接
続仕立てできる網地仕立用ロープ、が開示されている。
【0007】実開昭61−186359号公報(以下、
ニ号公報という)には、三本のストランドを撚り合わせ
た主ロープと、主ロープよりも小径の従ロープとよりな
り、従ロープが、所定間隔毎に主ロープのストランドの
間に挿通されて貫通し、主ロープの一本のストランドを
越えて、または一本のストランドに巻回されて、再びス
トランド間に挿通されて貫通し結合され、結合部間の従
ロープの長さが結合部間の長さより長い漁網用ロープ、
が開示されている。
【0008】網としては、例えば、実開昭63−158
171号公報(以下、ホ号公報という)には、編組状ロ
ープの長手方向に一定間隔毎に隣接した長目ループと短
目ループを有するロープ部材と、小耳部を持つロープ部
材をあらかじめ網地縁部に挿入した網地部材と、を有
し、小耳部とロープ部材の長目ループ先端部とを、ロー
プ部材の短目ループに引っ掛け、突出した短目ループの
輪状部に直前で待機する次の長目ループの先端をくぐら
せ、引きつづき手動の同一手段を順次に仕立て方向に施
し連結の終端において長目ループの残余長を支持ロープ
に結んで仕立てた仕立網、が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の網仕立用ロープや網は以下の課題を有していた。
【0010】従来の網仕立用ロープである棚ロープで
は、大棚に小棚を取り付けた棚ロープの製作作業に多大
な手間を要すとともに、所定間隔で正確に補助ロープを
取り付け小棚を形成するには熟練を要し生産性に欠け
る。また、大棚に補助ロープを直接結束した場合、補助
ロープの結び目が大棚より突出するため、結び目が摩擦
等で摩耗し易く、小棚の耐久性に欠ける。更に、棚ロー
プを用いた網では、特に、網地に所要の縮結を得る場合
に網地の目数の計算等を要し網の製作作業が煩雑で生産
性に欠けるという課題を有していた。
【0011】イ号公報に記載のループを有する組紐コー
ドでは、素線の1本を他の素線より太い丈夫な素線にし
ているとともに、その素線で多数のループを形成してい
るので、組紐コードに直径ムラができ、組紐コードに均
等に荷重がかからず組紐コードの耐久性に欠ける。ま
た、組紐コードの素線でループを形成しているので、ル
ープが損傷した場合、ループの補正ができず組紐コード
自体が損傷し、組紐コードの耐久性に欠けるとともに、
経済性に欠ける。更に、1本の素線でループを形成する
には、組紐の構成上、1ピッチ以上の間隔が必要になる
ためループ間隔を1ピッチ以下にすることができないと
ともに、1ピッチ間隔ではループの固定ができずループ
が滑り易いという課題を有していた。
【0012】ロ号公報に記載の連結用ループ付ロープで
は、紐若しくは糸条の一部を所定間隔毎に組紐により構
成するロープに織込み、一部をロープより離脱させて連
結用ループを形成しているため、特に、糸条の織込み部
が幅広になり、ロープに直径ムラができ均等に荷重がか
からずロープの耐久性を低下させる傾向が有る。また、
該連結用ループ付ロープの製造時に、連結用ループ用の
耐摩耗性に優れた紐若しくは糸条の一部を所定間隔毎に
ロープに織込む作業を要し、該連結用ループ付ロープの
生産性に欠けるとともに、従来のロープに連結用ループ
を後付けできず汎用性に欠ける。更に、ロープが組紐に
より構成されているため、ロープのピッチが確認し難く
連結用ループ用の紐若しくは糸条を所定間隔毎にロープ
に織込む作業が煩雑で該連結用ループ付ロープの生産性
に欠けるという課題を有していた。
【0013】ハ号公報に記載の網地仕立用ロープでは、
編組状ロープを構成する素線等を一定間隔に引き出し形
成したループにて網目を通し、網目を通したループに他
のループをくぐらすことによってロープと網地とを接続
仕立てしているため、ループの一部が切断されると、切
断部より前の網とロープが全て簡単に切り離されてしま
い、網の大破や流出という大きな事故を引き起こし易
く、特に、定置網等毎日の点検が困難な場所での使用に
不向きである。また、ループの破損が即ロープの損傷に
つながるため、ロープの耐久性に欠ける。更に、ループ
の長さが、ループ間隔の長さより長いため、網地を取り
付けた際にループが湾曲して垂れ下がりロープと網地の
間隔が大きくなり、網の使用性に欠けるという課題を有
していた。
【0014】ニ号公報に記載の漁網用ロープでは、主ロ
ープが、三本のストランドを撚り合わせて構成されてい
るので、主ロープのストランド間に挿通された従ロープ
がストランド間で移動し易く、従ロープが摩擦で損傷し
易いとともに、従ロープの結合部間の長さを一定に維持
し難い。また、従ロープが、主ロープのストランド間に
挿通されて貫通し、主ロープの一本のストランドを越え
て、又は一本のストランドに巻回されているので、主ロ
ープの対向する両側に従ロープが露出し、従ロープの露
出部が海底や地面等で摩擦等により摩耗し易く、従ロー
プの耐久性に欠けるという課題を有していた。
【0015】ホ号公報に記載の仕立網では、網地縁部に
あらかじめ配設されたロープ部材の小耳部とロープ部材
の長目ループ先端部とを、ロープ部材の短目ループに引
っ掛け、突出した短目ループの輪状部に直前で待機する
次の長目ループの先端をくぐらせながら仕立網を仕立て
ているので、小耳部,長目ループ,短目ループのいずれ
かが切断された場合、切断部より前の部分の仕立部が全
て外れてしまうとともに、仕立網の補修には、網地部材
のロープ部材やロープ部材全ての交換を要し、メンテナ
ンス性に欠けるという課題を有していた。
【0016】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、大棚への小棚の取り付けが容易にでき、熟練を要さ
ず誰にでも所定間隔で容易に小棚を形成でき生産性に優
れるとともにメンテナンス性に優れ、また、耐久性に優
れた網仕立用ロープの提供、及び、網仕立用ロープの小
棚と網地とを容易に連結でき、網の仕立作業性やメンテ
ナンス性に優れるとともに、低コスト化を図ることがで
き、また多様な用途に対応できる網仕立用ロープを用い
た網の提供、並びに、網地に所要の縮結を得る場合に
も、容易に網の仕立作業ができ仕立作業性に優れた網の
仕立方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明における網仕立用ロープ及びそれを用い
た網並びに網の仕立方法は、以下の構成を有している。
【0018】本発明の請求項1に記載の網仕立用ロープ
は、(a)4×n本(但し、nは1〜24の整数)のス
トランドで編組された編組ロープからなる大棚と、
(b)前記大棚の前記ストランド間に所定間隔で前記大
棚の長さ方向に順に挿通された仕立部材からなる小棚
と、を備えた構成を有している。
【0019】これにより、仕立部材を大棚のストランド
間に挿通しているので、仕立部材を挿通した挿通部間で
大棚の外周面に仕立部材を露出させて小棚を形成できる
という作用を有する。また、小棚の形成に仕立糸等を要
さず容易に小棚を形成できるとともに、小棚を編組ロー
プからなる大棚に後付けできるという作用を有する。ま
た、小棚の形成に仕立糸等を使用していないので仕立糸
等の切断による大棚と小棚の離脱を防止できるととも
に、小棚が大棚のストランド間に仕立部材を挿通して形
成されているので、該網仕立用ロープの使用時に海底や
地面等に小棚を形成した仕立部材の挿通部が当接するの
を防止でき、摩擦等により切断されるのを防止できると
いう作用を有する。更に、大棚のストランド間に仕立部
材を挿通して小棚を形成しているため、大棚の有する強
度を維持でき大棚の強度や耐久性を低下させることなく
小棚を容易に形成できるという作用を有する。また、大
棚が編組ロープからなるため、大棚を長さ方向で圧縮さ
せるか、スパイキ等の挿通具をストランド間に挿通する
だけで、容易に仕立部材を挿通するストランド間を広げ
ることができるので、仕立部材の挿通作業がし易く、ま
た、仕立部材をストランド間に挿通した後、大棚を長さ
方向に引くだけでストランドで仕立部材を挟持して挿通
部に仕立部材を固定でき、小棚の形成作業性を向上でき
るという作用を有する。特に、ストランド間に挿通する
と同時にストランド間に仕立部材を挿通できる糸通し等
の挿通具を用いた場合、仕立部材の挿通作業性をさらに
向上できるという作用を有する。
【0020】ここで、大棚としては、編組ロープの内、
特に組紐と呼ばれる太さの細いものを除き、特に、4×
2本のストランドからなる八つ打ロープが好適に用いら
れる。編組ロープとして八つ打ロープを用いた場合、八
つ打ロープの断面が略四角形状で2本のストランドで構
成された4組のストランドが捩じれずに常にそれぞれ相
対する向きに現れるため、小棚の仕立部材を所定のスト
ランド間に挿通し易いとともに、小棚に捩れが生じ難く
該網仕立用ロープの取り扱い性に優れる。また、小棚の
仕立部材としては、該網仕立用ロープの使用条件に応じ
て、組紐や編組ロープ等からなる任意の材質,太さ,強
度のものが用いられる。更に、小棚の仕立部材は、仕立
部材を挿通した挿通部間で、大棚の外周面側に弛みを持
たせて露出させるのが好ましい。これにより、小棚に網
地を取り付ける際の取付作業性を向上できる。更に、大
棚の編組ロープの中心や各ストランド,小棚の仕立部材
に鉛線やワイヤロープ,鉛や鉄等の金属片又は発泡材を
挿入してもよい。これにより、該網仕立用ロープの重量
や該網仕立用ロープの比重を変更でき、該網仕立用ロー
プを錘又は浮子と兼用して使用することができ、各種の
網の仕立てに利用できる。
【0021】本発明の請求項2に記載の網仕立用ロープ
は、請求項1に記載の発明において、前記大棚が、前記
ストランドの各々が約180°異なる方向に交互に露出
するように編組された編組ロープからなり、かつ、略同
一直線上に露出した前記ストランドと他の略同一直線上
に露出した前記ストランドの色が異なる構成を有してい
る。
【0022】これにより、大棚が、ストランドの各々が
約180°異なる方向に交互に露出するように編組され
た編組ロープからなるため、仕立部材を所定のストラン
ド間に挿通し易いという作用を有する。また、各同一直
線上に露出したストランドの色が異なるため、大棚の編
組ロープの各ストランドのピッチがわかり易く、仕立部
材を所定間隔で編組ロープのストランド間に容易に挿通
でき、仕立部材の挿通作業性を向上でき、小棚の形成作
業性を向上できるという作用を有する。更に、仕立部材
を編組ロープのストランド間に挿通して小棚を形成した
後、仕立部材の挿通ピッチの確認が容易にできるという
作用を有する。
【0023】ここで、特に、略同一直線上に露出したス
トランドとそのストランドと隣り合う他の同一直線上に
露出したストランドの色を異ならせるのが好ましい。こ
れにより、隣り合う直線上のストランドの色が異なるた
め各ストランドのピッチがよりわかり易くなり、仕立部
材の挿通作業性を向上できる。また、ストランドの色と
しては、特に、一方を黒等の暗視色とし、他方を青,
緑,黄,赤等の明視色とするのが好ましい。これによ
り、各ストランド毎のピッチをより簡単に見分けること
ができ、仕立部材の挿通作業性をさらに向上できる。更
に、明視色に蛍光性を付加した場合、夜間等の暗い場所
での該網仕立用ロープの取り扱い性を向上できる。尚、
明視色のストランドはストランド製造時に原料に蛍光剤
や蛍光増白剤を加えることにより容易に得ることができ
る。
【0024】本発明の請求項3に記載の網仕立用ロープ
は、請求項1又は2に記載の発明において、前記小棚
が、所定間隔で曲折して形成された複数の輪状部を有し
た仕立部材からなり、前記仕立部材の前記輪状部が前記
大棚の前記ストランド間に所定間隔で挿通された構成を
有している。
【0025】これにより、仕立部材の輪状部を大棚のス
トランド間に所定間隔で挿通するだけで大棚から突出し
た複数の輪部からなる小棚を形成することができ、特
に、大棚が長い場合に、輪状部だけをストランド間に挿
通するので、小棚を容易に形成することができるという
作用を有する。また、輪状部をストランド間に挿通して
いるので、大棚の所定間隔毎に輪状部を突出させて輪部
からなる小棚を形成することができるとともに、輪状部
の挿通部間で、かつ、輪部の突出位置と約180°異な
る位置で、大棚の外周面に仕立部材を露出させて小棚を
形成することができ、仕立部材の輪状部をストランド間
に挿通するだけで大棚の2ヵ所に同時に小棚を形成する
ことができるという作用を有する。
【0026】ここで、輪状部としては、仕立部材に所定
間隔毎に仕立部材を折り曲げて形成される。また、大棚
のストランド間に輪状部を挿通する場合、仕立部材に輪
状部を形成するとともにストランド間に輪状部を挿通す
るのが好ましい。これにより、仕立部材の輪状部の形成
と小棚の形成が同時にでき、小棚の形成作業性を向上で
きる。
【0027】本発明の請求項4に記載の網仕立用ロープ
は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の発明にお
いて、前記小棚が、前記大棚に少なくとも1以上巻回さ
れた巻回部を有した構成を有している。
【0028】これにより、大棚のストランド間に挿通し
た仕立部材が大棚の長さ方向に容易に移動するのを防止
でき、仕立部材の挿通部での摩擦等による仕立部材の損
傷を防止できるという作用を有する。また、特に、大棚
に沈材や浮子を外嵌等により取り付けた際に、小棚の巻
回部で沈材や浮子を大棚に押さえつけて固定することが
できるという作用を有する。
【0029】本発明の請求項5に記載の網仕立用ロープ
は、請求項3又は4に記載の発明において、前記輪状部
に結束された補助仕立部材からなる補助小棚を備えた構
成を有している。
【0030】これにより、大棚のストランド間に挿通し
た仕立部材の輪状部がストランド間から容易に抜けるの
を防止できるという作用を有する。また、補助小棚を有
しているので、小棚に網地を連結し、補助小棚に沈材や
浮子を取り付けて該網仕立用ロープを使用することがで
き、更に、小棚と補助小棚の両方に各々網地を連結して
網地と網地との接続部に該網仕立用ロープを使用するこ
ともでき、種々の用途の網に該網仕立用ロープを使用で
きるという作用を有する。
【0031】ここで、補助仕立部材と輪状部の結束とし
ては、大棚から突出した輪状部からなる輪部に補助仕立
部材を挿通して結束するのが好ましい。これにより、補
助仕立部材と輪状部との結束に仕立糸等を要さず、容易
に結束できる。
【0032】本発明の請求項6に記載の網仕立用ロープ
は、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の発明にお
いて、前記仕立部材が挿通された前記ストランド間、又
は、前記仕立部材が挿通された前記ストランド間と異な
る前記ストランド間、に挿通された補助仕立部材からな
る補助小棚を備えた構成を有している。
【0033】これにより、補助小棚に沈材や浮子を取り
付けることができ該網仕立用ロープの使用性を向上でき
るという作用を有する。また、小棚と補助小棚の両方に
各々網地を連結して網地と網地の接続部に該網仕立用ロ
ープを使用することもでき、種々の用途の網に使用でき
るという作用を有する。更に、仕立部材を挿通したスト
ランド間に補助仕立部材を挿通する場合、特に、仕立部
材と挿通方向を逆にすると、小棚と対向する位置に補助
小棚を形成でき、また、仕立部材と異なるストランド間
に補助仕立部材を挿通する場合、補助仕立部材の挿通箇
所により小棚と補助小棚を任意の角度で大棚に形成で
き、該網仕立用ロープの使用性を向上できるという作用
を有する。
【0034】ここで、補助小棚としては、1乃至複数形
成してもよく、また、小棚と同じ方向に補助小棚を形成
した場合、漁網の定置網の側網と漏斗部分の網地等を小
棚と補助小棚に取り付けることができ、小棚と異なる方
向に複数の補助小棚を形成した場合、他方向に複数の網
地を取り付け定置網の箱網の底網等を形成することがで
き、更に、小棚と対向する位置に補助小棚を形成した場
合、小棚と補助小棚に網地を連結すると、小棚や補助小
棚と略直角方向の網の補強ができ、種々の形状の網に該
網仕立用ロープを使用できる。また、特に、小棚の仕立
部材,補助小棚の補助仕立部材の太さが太い場合、仕立
部材が挿通されたストランド間と補助仕立部材が挿通さ
れるストランド間を各々異なるストランド間にするのが
好ましい。これにより、仕立部材,補助仕立部材が挿通
されたストランド間に大きな間隙ができ、小棚や補助小
棚が挿通部で移動するのを防止できる。更に、小棚の仕
立部材を挿通した挿通ピッチと、補助小棚の補助仕立部
材を挿通した挿通ピッチは、同一でも異なっていても良
い。
【0035】本発明の請求項7に記載の網仕立用ロープ
は、請求項1又は2に記載の発明において、前記小棚
が、前記大棚の長さ方向に所定間隔で前記ストランド間
に挿通固定された複数の輪状部材からなり、前記大棚か
ら突出した複数のループ部を備えた構成を有している。
【0036】これにより、複数の輪状部材で小棚を形成
しているので、特に大棚の編組ロープが長い場合でも、
大棚の長さ方向に所定間隔で各輪状部材を挿通固定する
だけで小棚を形成でき、小棚を容易に形成できるという
作用を有する。また、小棚が複数の輪状部材で形成され
ているため、各輪状部材が大棚の長さ方向に移動するの
を防止でき、摩擦等により各輪状部材が短期間で老朽化
するのを防止できるという作用を有する。更に、複数の
輪状部材で小棚が形成されているため、小棚の一部が摩
耗や切断等で損傷した際に、損傷した輪状部材だけを交
換でき、小棚のメンテナンス性を向上できるという作用
を有する。
【0037】ここで、輪状部材としては、輪状部材の一
部を大棚のストランド間に挿通して大棚に半回転分巻き
付け、輪状部材内に挿通させて引くことにより大棚に固
定して、輪状部材の一部を、大棚から突出したループ部
とするのが好ましい。これにより、輪状部材の一部がル
ープ部になるため、ループ部に力がかかるにつれてより
強く輪状部材を大棚に固定することができ、輪状部材が
大棚の長さ方向に移動するのを防止できる。
【0038】尚、大棚に沈材や浮子を外嵌等により取り
付けた場合、大棚から突出したループ部を沈材や浮子の
外周面に当接させてループ部の端部を大棚の他のストラ
ンド間に挿通してループ部で沈材や浮子を押止してもよ
く、更に、沈材や浮子を押止したループ部を更に大棚に
巻回してループ部を固定してもよい。
【0039】本発明の請求項8に記載の網仕立用ロープ
は、請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の発明にお
いて、前記大棚に外嵌され前記小棚又は前記補助小棚で
固定された沈材又は浮子を備えた構成を有している。
【0040】これにより、大棚に沈材や浮子を外嵌する
だけで容易に該網仕立用ロープの重量又は浮力を変更す
ることができ、該網仕立用ロープを、沈材を有する定置
網,生け簀網,巻網等,浮子を有する定置網,巻網,底
引網等の各種の網の仕立てに利用できるという作用を有
する。また、沈材や浮子が大棚に外嵌されているので、
大棚のストランド間に仕立部材,輪状部材や補助仕立部
材を挿通して小棚や補助小棚を形成する際に、各部材で
沈材や浮子の外周面を押止して沈材や浮子を大棚に固定
できるという作用を有する。
【0041】ここで、沈材や浮子としては、筒状体等で
大棚に外嵌できる形状のものが用いられる。また、大棚
に外嵌された沈材や浮子は、小棚の仕立部材や輪状部
材,補助小棚の補助仕立部材を、沈材や浮子の外周面に
巻回等により当接して大棚に押止固定するのが好まし
い。これにより、他の部材を使用せずに沈材や浮子を容
易に大棚に固定できる。
【0042】本発明の請求項9に記載の網仕立用ロープ
は、請求項7又は8に記載の網仕立用ロープを2以上有
し、一方の前記網仕立用ロープの大棚から突出した小棚
のループ部と他方の前記網仕立用ロープの大棚から突出
した小棚のループ部が交互に挿通された構成を有してい
る。
【0043】これにより、各網仕立用ロープの小棚のル
ープ部を交互に挿通するだけで、2以上の網仕立用ロー
プの大棚を容易に連結でき、また、交互に挿通したルー
プ部の一端を外すだけで、全てのループ部の挿通を外す
ことができ、各網仕立用ロープの大棚の連結や離脱作業
が容易にできるという作用を有する。また、ループ部で
大棚同士を連結しているので、堅固に連結でき、特に、
強度を要する網に該網仕立用ロープを使用でき、使用性
を向上できる。
【0044】ここで、大棚から突出したループ部の長さ
としては、隣り合うループ部の間隔の約1/2倍〜約
1.1倍の長さに形成するのが好ましい。これにより、
2以上の大棚の各ループ部を交互に挿通して大棚を連結
した際に、ループ部が弛み各大棚間に広い間隙ができる
のを防止できる。尚、ループ部の長さが、ループ部の間
隔の約1/2倍より短くなるにつれ、ループ部を挿通し
た際に大棚が弛み、また、ループ部の間隔の約1.1倍
より長くなるにつれ、互いに挿通したループ部同士が滑
動し易くなり、ループ部同士の滑動によりループ部が摩
擦して耐久性が低下する傾向が有り、いずれも好ましく
ない。
【0045】本発明の請求項10に記載の網仕立用ロー
プを用いた網は、網地と、請求項1乃至9の内いずれか
1項に記載の網仕立用ロープと、前記網仕立用ロープの
小棚又は補助小棚若しくは大棚と前記網地を結束した仕
立糸と、を備えた構成を有している。
【0046】これにより、網地を仕立糸で網仕立用ロー
プの小棚や補助小棚若しくは大棚に結束しているので、
網地と網仕立用ロープを堅固に連結できるとともに、特
に、網地を小棚や補助小棚と結束した場合、結束部が地
面や海底等に接するのを防止でき、仕立糸が摩耗し難く
網の耐久性を向上できる。また、網地と網仕立用ロープ
が仕立糸で堅固に連結されているので、特に、長期間設
置して使用される漁網の定置網や生け簀網、又は大型の
ゴルフネット等に好適に使用できるという作用を有す
る。
【0047】ここで、網地を小棚や補助小棚に結束する
場合、小棚や補助小棚を形成した仕立部材の挿通部間で
仕立部材が大棚の外周面に露出した部分や、輪状部材の
ループ部に、1乃至複数の所定数の網地の網目を仕立糸
で結束して網仕立用ロープと連結される。また、仕立部
材の挿通部間や輪状部材のループ部の各々に、複数の網
目を結束した場合、網地に縮結を形成することができ
る。
【0048】本発明の請求項11に記載の網仕立用ロー
プを用いた網は、請求項1乃至9の内いずれか1項に記
載の網仕立用ロープと、前記網仕立用ロープの小棚又は
補助小棚が網目に挿通された網地と、を備えた構成を有
している。
【0049】これにより、網地の網目に小棚や補助小棚
を形成する仕立部材や輪状部材を挿通して網仕立用ロー
プと網地を連結しているので、大棚に小棚を形成し網仕
立用ロープを形成すると同時に網地を網仕立用ロープに
連結して該網を製作でき、網の製作作業性を向上できる
という作用を有する。また、網仕立用ロープと網地だけ
で該網を製作でき、網の仕立作業に他の部材を要さず部
品点数を削減でき低コスト化を図ることができるという
作用を有する。更に、該網を、小型底引き網や巻網,陸
上の安全ネット等、短期間毎に点検ができる場所で好適
に使用できるという作用を有する。
【0050】ここで、小棚や補助小棚が仕立部材で形成
されている場合、仕立部材を大棚のストランド間に挿通
した後、網地の1乃至複数の所定数の網目に挿通し、次
いで、次のストランド間に挿通する作業を繰り返すこと
により、小棚と該網を同時に形成することができる。ま
た、網地の網目に仕立部材を挿通した後、所定網目数毎
に仕立部材を折り曲げて輪状部を形成するとともに輪状
部を大棚のストランド間に挿通することにより網地と網
仕立用ロープとの連結ができる。尚、仕立部材の挿通部
間で、仕立部材を複数の網目に挿通して網地と網仕立用
ロープを連結した場合、網地に縮結を形成することがで
きる。
【0051】本発明の請求項12に記載の網仕立用ロー
プを用いた網は、網地と、請求項1乃至9の内いずれか
1項に記載の網仕立用ロープと、前記網仕立用ロープの
小棚又は補助小棚と前記網地の網目に挿通された仕立ロ
ープと、を備えた構成を有している。
【0052】これにより、仕立ロープを、大棚の外周面
に仕立部材を露出して形成した小棚や補助小棚、輪状部
の輪部又は輪状部材のループ部からなる小棚や補助小棚
に挿通し、次に、網地の1乃至複数の所定数の網目に挿
通する作業を繰り返すことにより、容易に網地と網仕立
用ロープを連結して該網を製作することができるという
作用を有する。特に、大棚に仕立部材の輪状部を挿通し
て形成した小棚や、大棚に輪状部材を挿通固定して形成
した小棚の場合、大棚から輪部やループ部が突出してい
るので、より簡単に仕立ロープを輪部やループ部に挿通
することができ、網の製作作業性を向上できるという作
用を有する。
【0053】ここで、仕立部材の挿通部間やループ部間
に位置する仕立ロープに、網地の網目を複数挿通した場
合、網地に縮結を形成することができる。
【0054】本発明の請求項13に記載の網の仕立方法
は、請求項1乃至9の内いずれか1項に記載の大棚の編
組ロープのストランド間に仕立部材又は輪状部材を挿通
して請求項1乃至8の内いずれか1項に記載の小棚を形
成する網仕立用ロープ形成工程と、仕立糸又は仕立ロー
プで前記小棚又は前記大棚に網地を取り付ける網取付工
程と、を備えた構成を有している。
【0055】これにより、大棚の編組ロープのストラン
ド間に仕立部材又は輪状部材を挿通するだけで小棚を有
した網仕立用ロープを形成でき、網仕立用ロープを容易
に形成できるという作用を有する。また、特に、網取付
工程で網地を仕立糸で小棚又は大棚に結束した場合、網
地を網仕立用ロープに堅固に連結することができるとい
う作用を有する。更に、仕立ロープで小棚に網地を連結
する場合、仕立ロープを小棚と網地の網目に挿通するだ
けで網地を容易に小棚に連結できるという作用を有す
る。
【0056】ここで、網取付工程では、網地の網目と小
棚又は大棚を仕立糸で結束、又は、網地の網目と小棚に
仕立ロープを挿通して網地と網仕立用ロープが連結され
る。また、網仕立用ロープ形成工程と同様にして補助小
棚を形成する補助小棚形成工程を備えてもよい。これに
より、大棚に補助小棚を形成することができるととも
に、網取付工程で網地を補助小棚に連結することもでき
る。更に、網仕立用ロープ形成工程において小棚を形成
する前に、大棚に沈材や浮子を外嵌させてもよい。これ
により、網仕立用ロープ形成工程で小棚を形成する際
に、仕立部材や輪状部材で沈材や浮子を大棚に押止固定
することができる。
【0057】本発明の請求項14に記載の網の仕立方法
は、請求項1乃至9の内いずれか1項に記載の大棚の編
組ロープのストランド間に仕立部材又は輪状部材を挿通
するとともに網地の網目に前記仕立部材又は前記輪状部
材を挿通することを特徴とする網仕立工程を備えた構成
を有している。
【0058】これにより、大棚の編組ロープのストラン
ド間に仕立部材又は輪状部材を挿通するとともに、仕立
部材又は輪状部材を網地の網目に挿通しているので、大
棚に小棚を形成すると同時に網地と網仕立用ロープの連
結ができ、該網の生産作業性を向上できるという作用を
有する。
【0059】本発明の請求項15に記載の網の仕立方法
は、請求項13又は14に記載の発明において、前記網
仕立用ロープ形成工程が、請求項9に記載の網仕立用ロ
ープの一方の網仕立用ロープのループ部と他方の網仕立
用ロープのループ部を順に交互に挿通し2以上の前記網
仕立用ロープを連結する連結工程を備えた構成を有して
いる。
【0060】これにより、連結工程で、複数の網仕立用
ロープの各ループ部同士を順に交互に挿通するだけで容
易に連結することができるという作用を有する。また、
ループ部を交互に挿通して各網仕立用ロープの大棚を連
結しているので、一端部のループ部の挿通を外すだけで
大棚の連結を全て簡単に外すことができるという作用を
有する。
【0061】
【発明の実施の形態】(実施の形態1,2)本発明の実
施の形態1における網仕立用ロープについて、以下図面
を用いて説明する。
【0062】図1は実施の形態1における網仕立用ロー
プの要部平面図である。
【0063】図1において、1は実施の形態1における
網仕立用ロープ、2は編組ロープの八つ打ロープからな
る網仕立用ロープ1の大棚、3は2本のストランド3
a,3bを1組として約180°異なる方向に交互に露
出するように編組された大棚2のストランド、4は2本
のストランド4a,4bを1組としてストランド3と略
同一直線上に露出したストランド3と同色のストラン
ド、5は2本のストランド5a,5bを1組としてスト
ランド3,4と約90°異なる位置で約180°異なる
方向に交互に露出するように編組されストランド3,4
と色の異なる大棚2のストランド、6は2本のストラン
ド6a,6bを1組としてストランド5と略同一直線上
に露出したストランド5と同色のストランド、7は大棚
2のストランド3,5間に順に挿通した仕立部材、8は
仕立部材7が挿通されたストランド3,5間の挿通部、
9は挿通部8間で大棚2の外周面のストランド4上に仕
立部材7を露出させて大棚2の長さ方向に添って形成さ
れた小棚である。
【0064】ここで、編組ロープ2としては、ストラン
ド3乃至6の略中心や各ストランド3a乃至6bの略中
心に、鉛線や鉛片,ステンレス線,鉄線等からなる加重
部材や発泡材等の重量軽減部材を内設したものを用いて
もよい。これにより、網仕立用ロープ1の重量や網仕立
用ロープ1の比重を任意に変更することができる。ま
た、小棚9のピッチを狭くする場合、仕立部材7をスト
ランド3,5間に挿通した後、隣接したストランド4,
6間に挿通してもよく、また、小棚9のピッチを広げる
場合、仕立部材7をストランド3,5間に挿通した後、
隣接したストランド4,6その隣のストランド3,5を
とばしてその次のストランド4,6間やストランド3,
5間に挿通してもよい。更に、ストランド3,5間に仕
立部材7を挿通する代わりに、仕立部材7をストランド
3a,5a間に挿通し、次いでストランド3a,3b間
に挿通してもよい。
【0065】次に、本発明の実施の形態1における網仕
立用ロープを用いた実施の形態2の網について、以下図
面を用いて説明する。
【0066】図2は実施の形態1における網仕立用ロー
プを用いた実施の形態2の網の縁部を示す要部平面図で
ある。
【0067】図2において、10は実施の形態1の網仕
立用ロープ1を用いた実施の形態2における網、11は
網10の角目状の網地、11aは網地11の縁の網目の
網糸、12は網仕立用ロープ1の小棚9の仕立部材7と
網地11の網糸11aを結束し網仕立用ロープ1と網地
11を連結した仕立糸である。尚、網地11としては、
角目状の他、菱目状の網地を用いてもよい。
【0068】以上のように構成された実施の形態2にお
ける網の仕立方法について、以下説明する。
【0069】網10を形成する場合、まず、網仕立用ロ
ープ形成工程において、仕立部材7を大棚2のストラン
ド3,5間の挿通部8に大棚2の長さ方向に添って順に
挿通し、挿通部8間で仕立部材7を大棚2の外周面のス
トランド4上に露出させて小棚9を形成し、図1に示す
ように、網仕立用ロープ1を形成する。ここで、仕立部
材7を挿通部8に挿通する際、大棚2を長さ方向で圧縮
するか、スパイキ等の挿通具を挿通することにより、ス
トランド3,5間の挿通部8を広げ仕立部材7を挿通す
る。次いで、網取付工程において、仕立部材7で形成さ
れた網仕立用ロープ1の小棚9に網地11の網糸11a
を仕立糸12で結束し、網仕立用ロープ1と網地11を
連結して、図2に示すように、網10を形成する。
【0070】以上のように構成された実施の形態2にお
ける網は、長期間設置して使用される漁網の定置網や生
け簀網、大型のゴルフネット等として使用される。
【0071】以上のように実施の形態1における網仕立
用ロープ及びそれを用いた実施の形態2における網は構
成されているので、以下の作用を有する。 (1)大棚のストランド間に仕立部材を挿通するだけ
で、仕立部材の挿通部間で大棚の外周面に仕立部材を露
出させて小棚を形成できるので、小棚を有した該網仕立
用ロープを容易に形成できるとともに、編組ロープから
なる大棚に容易に小棚を後付けすることができ、該網仕
立用ロープの生産性に優れる。 (2)網仕立用ロープの小棚が大棚のストランド間に挿
通して形成され、仕立糸等で大棚と結束されていないの
で、特に、該網仕立用ロープの使用時に小棚と大棚が容
易に離脱するのを防止できる。 (3)網仕立用ロープの小棚が、大棚のストランド間に
仕立部材を挿通して形成されているので、大棚及び小棚
の素材が本来有している強度を維持したまま大棚に小棚
を形成することができる。 (4)大棚が八つ打ロープで形成されているとともに、
略同一直線上に露出したストランドと隣り合う他の同一
直線上に露出したストランドが各々異なる色で形成され
ているため、各ストランドのピッチがわかり易く、仕立
部材をストランド間に挿通する際に容易に挿通部がわか
り、また、小棚の形成後に小棚のピッチを容易に確認す
ることができ、小棚の形成作業性を向上できる。 (5)大棚が八つ打ロープで形成されているため、大棚
の各ストランドが略一直線上に露出しているとともに、
大棚を長さ方向で圧縮するか、スパイキ等の挿通具を挿
通するだけで仕立部材を挿通するストランド間を容易に
広げることができるので、仕立部材をストランド間に容
易に挿通でき、また、仕立部材が太い場合でもストラン
ド間を広げて容易に挿通することができる。 (6)小棚を大棚のストランドに添って略一直線上に形
成できるので、該網仕立用ロープの使用時に小棚が地面
や海底等で摩擦されても小棚の仕立部材が切断されるの
を防止でき、小棚の耐久性を向上できる。 (7)網仕立用ロープの小棚に網地の縁の網目の網糸を
仕立糸で結束して網仕立用ロープと網地を連結して網を
形成しているので、網仕立用ロープと網地を堅固に連結
することができ、網の耐久性を向上できる。 (8)仕立糸の一部が切断した際に、網仕立用ロープと
網地の連結が即座に全て外れることがなく、耐久性に優
れるので、長期間設置して使用される漁網の定置網や生
け簀網、大型のゴルフネット等に好適に使用できる。
【0072】(実施の形態3)本発明の実施の形態1に
おける網仕立用ロープを用いた実施の形態3における網
について、以下図面を用いて説明する。
【0073】図3は実施の形態1における網仕立用ロー
プを用いた実施の形態3の網の縁部を示す要部平面図で
ある。尚、実施の形態1,2と同様のものには同一の符
号を付して説明を省略する。
【0074】図3において、20は実施の形態3におけ
る網、21は網20の菱目状の網地、21aは網地21
の縁の網目である。尚、網地21としては、菱目状の
他、角目状の網地を用いてもよい。
【0075】以上のように構成された実施の形態3にお
ける網の仕立方法について、以下説明する。
【0076】網20を形成する場合、網仕立工程におい
て、仕立部材7を大棚2のストランド3,5間の挿通部
8に挿通した後、仕立部材7を網地21の2つの網目2
1aに挿通し、次いで、次のストランド3,5間の挿通
部8に仕立部材7を挿通する作業を繰り返し、図3に示
すように、挿通部8間で露出した仕立部材7で形成され
る小棚9に網地21の網目21aを挿通して、網仕立用
ロープ1と網地21を連結して網20を形成する。尚、
実施の形態3では、仕立部材7を大棚2のストランド
3,5間に挿通した後に2つの網目21aに挿通してい
るが、その他、仕立部材7をストランド3,5間に挿通
して網目21aに挿通した後、隣接したストランド4,
6間に仕立部材を挿通してもよく、また、隣接する挿通
部8間で仕立部材7に挿通する網目21aの数を1乃至
複数にしてもよい。
【0077】以上のように構成された実施の形態3にお
ける網は、短期間毎に点検可能な漁網の小型底引き網や
巻網、陸上の安全ネット等として使用される。
【0078】以上のように実施の形態1における網仕立
用ロープを用いた実施の形態3における網は構成されて
いるので、実施の形態1,2の作用に加えて、以下の作
用を有する。 (1)大棚のストランド間に仕立部材を挿通して小棚を
形成するとともに、網地の網目に仕立部材を挿通して網
仕立用ロープの小棚と網地を連結しているので、小棚の
形成と同時に網仕立用ロープと網地とを連結して該網を
形成でき、網の製作作業性を向上できる。 (2)網地の網目に仕立部材を挿通して網仕立用ロープ
と網地を連結しているので、網地が破れる等の損傷した
際に、仕立部材を大棚のストランド間から引き抜くだけ
で網仕立用ロープから網地と小棚を共に容易に外すこと
ができ、また、再度仕立部材で小棚を形成しながら他の
網地を小棚に連結して網を形成することができ、該網の
メンテナンス性を向上できる。
【0079】(実施の形態4,5)本発明の実施の形態
4における網仕立用ロープ及びそれを用いた実施の形態
5における網について、以下図面を用いて説明する。
【0080】図4は実施の形態4における網仕立用ロー
プの要部平面図であり、図5は実施の形態4における網
仕立用ロープを用いた実施の形態5の網の縁部を示す要
部平面図である。尚、実施の形態1乃至3と同様のもの
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0081】図4において、30は実施の形態4におけ
る網仕立用ロープ、31は網仕立用ロープ30の大棚2
に外嵌され仕立部材7が挿通された挿通部8間に配設さ
れた鉛や鉄等で形成された沈材である。尚、沈材31の
代わりに浮子を配設してもよい。
【0082】以上のように構成された実施の形態4にお
ける網仕立用ロープを用いた実施の形態5の網の仕立方
法について、以下図面を用いて説明する。図5におい
て、32は実施の形態5における網である。尚、網地2
1は実施の形態3と同様に、仕立部材7を大棚2のスト
ランド3,5間に挿通した後、網目21aに挿通する作
業を繰り返して網仕立用ロープ30と連結される。ここ
で、仕立部材7を網目21aに挿通して網地21と網仕
立用ロープ30を連結する代わりに、実施の形態2と同
様に仕立糸で網地21と網仕立用ロープ30を連結して
もよい。
【0083】以上のように実施の形態4における網仕立
用ロープ及びそれを用いた実施の形態5における網は構
成されているので、実施の形態1乃至3の作用に加えて
以下の作用を有する。 (1)大棚に沈材又は浮子を外嵌し、仕立部材を大棚の
ストランド間に挿通するだけで仕立部材の挿通部間に沈
材又は浮子を配設して固定することができ、沈材又は浮
子を容易に取り付けることができる。 (2)予め大棚に沈材又は浮子を外嵌するだけで容易に
該網仕立用ロープの総重量を変更することができ、特
に、大棚に沈材を配設した場合、漁網や陸上用ネット等
として使用される該網の網地の縁が捲れ上がるのを、網
仕立用ロープで防止できる。
【0084】(実施の形態6)本発明の実施の形態6に
おける網仕立用ロープについて、以下図面を用いて説明
する。
【0085】図6は実施の形態6における網仕立用ロー
プの要部平面図である。尚、実施の形態4と同様のもの
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0086】図6において、40は実施の形態6におけ
る網仕立用ロープ、41は仕立部材7をストランド3,
5間に挿通して大棚2の外周面に一周させた後次のスト
ランド3,5間に挿通して大棚2の長さ方向に添って形
成された小棚、41aは隣接した挿通部8間で大棚に一
周巻回して沈材31を押止した仕立部材7の巻回部であ
る。尚、沈材31の代わりに浮子を配設してもよい。こ
こで、網仕立用ロープ40を用いて網を仕立てる場合、
実施の形態2又は3と同様にして小棚41と網地が連結
される。
【0087】以上のように実施の形態6における網仕立
用ロープは構成されているので、実施の形態1乃至5の
作用に加えて以下の作用を有する。 (1)仕立部材が挿通部間で大棚に巻回された巻回部を
有しているので、仕立部材が大棚の長さ方向に容易に移
動するのを防止でき、仕立部材がストランド間で摩擦さ
れて損傷するのを防止できる。 (2)大棚に外嵌した沈材又は浮子を小棚の巻回部で押
止しているので、沈材又は浮子が挿通部間で移動するの
を防止でき沈材又は浮子を所定の位置に固定できる。
【0088】(実施の形態7,8)本発明の実施の形態
7における網仕立用ロープ及びそれを用いた実施の形態
8における網について、以下図面を用いて説明する。
【0089】図7は実施の形態7における網仕立用ロー
プを用いた実施の形態8の網の縁部を示す要部平面図で
ある。尚、実施の形態1乃至3と同様のものには同一の
符号を付して説明を省略する。
【0090】図7において、50は実施の形態7におけ
る網仕立用ロープ、51は大棚2のストランド3,4間
を大棚2の長さ方向と略直角に貫通する挿通部、52は
所定間隔で曲折して形成された輪状部52aを有した仕
立部材、53は輪状部52aを挿通部51に挿通して大
棚2から突出した輪部53aと輪部53aと対向する位
置に挿通部51間で大棚2の長さ方向と略平行に大棚2
の外周面に露出した露出部53bからなる小棚、54は
輪状部52aと網地21の網目21aを順に交互に挿通
して網地21と網仕立用ロープ50を連結した仕立ロー
プ、55は実施の形態8における網である。
【0091】以上のように構成された実施の形態8にお
ける網の仕立方法について、以下説明する。網55を形
成する場合、まず、網仕立用ロープ形成工程において、
仕立部材52を折り曲げて輪状部52aを形成するとと
もに、輪状部52aを挿通部51に順に挿通し、大棚2
から輪状部52aを突出させて輪部53aを形成すると
ともに、輪部53aと対向する位置に挿通部51間で仕
立部材52を露出させて露出部53bを形成して、図7
に示すように、小棚53を形成して網仕立用ロープ50
を形成する。次いで、網取付工程において、網仕立用ロ
ープ50の小棚53の輪部53aと網地21の網目21
aに仕立ロープ54を順に交互に挿通して、図7に示す
ように、網仕立用ロープ50と網地21を連結して網5
5を形成する。尚、露出部53bに網地や沈材,浮子等
を取り付けてもよい。
【0092】以上のように実施の形態7における網仕立
用ロープ及びそれを用いた実施の形態8の網は構成され
ているので、実施の形態1乃至6の作用に加えて以下の
作用を有する。 (1)仕立部材の全てを順に大棚に挿通するのではな
く、仕立部材を所定間隔毎に折り曲げて形成した輪状部
だけを大棚のストランド間の挿通部に挿通して小棚を形
成しているので、特に、大棚が長い場合に容易に小棚を
形成できる。 (2)輪状部をストランド間に挿通して輪状部を大棚の
外周面に突出させて小棚の輪部を形成しているため、輪
部に仕立ロープを容易に挿通することができ、仕立ロー
プを輪部と網地の網目に順に挿通するだけで容易に網を
仕立てることができる。 (3)仕立部材の輪状部を大棚のストランド間に挿通す
るだけで、輪部と露出部からなる小棚を同時に形成する
ことができ、輪部と露出部の両方に網地を連結、又は、
一方に網地を連結して他方に沈材や浮子等を連結するこ
とができ、該網仕立用ロープを任意の形状の網の仕立に
使用できる。
【0093】(実施の形態9)本発明の実施の形態9に
おける網仕立用ロープについて、以下図面を用いて説明
する。
【0094】図8は実施の形態9における網仕立用ロー
プの要部平面図である。尚、実施の形態1又は7と同様
のものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0095】図8において、60は実施の形態9におけ
る網仕立用ロープ、61は大棚2から突出した仕立部材
52の輪状部52aで形成された小棚53の輪部53a
に挿通して結束された補助仕立部材、62は補助仕立部
材61を輪部53aに結束して露出部53bと対向する
位置に大棚2と略平行に形成された補助小棚である。こ
こで、網仕立用ロープ60を用いて網を仕立てる場合、
実施の形態2又は3と同様にして小棚53又は補助小棚
62と網地が連結される。特に、小棚53及び補助小棚
62の両方に網地を連結した場合、網仕立用ロープ60
の長さ方向と略直角方向の網地の補強ができ、また、大
棚2のストランド3乃至6の中心や各ストランド3a乃
至6bに鉛線等の沈材を内設した場合、網仕立用ロープ
60を沈材として網地と連結することができる。更に、
小棚53又は補助小棚62に沈材や浮子等を取り付けて
もよく、また、実施の形態4と同様に、大棚2の挿通部
51間に沈材や浮子を外嵌して小棚53又は補助小棚6
2で沈材や浮子を大棚2に押止固定してもよい。
【0096】以上のように実施の形態9における網仕立
用ロープは構成されているので、実施の形態1乃至8の
作用に加えて以下の作用を有する。 (1)小棚の輪部に補助仕立部材を結束しているので、
大棚のストランド間の挿通部に挿通した仕立部材の輪状
部が、挿通部から容易に抜けるのを防止できる。 (2)小棚と補助小棚を有しているので、小棚又は補助
小棚の一方と網地を連結するとともに、他方に沈材や浮
子又は他の網地を取り付けることができ、該網仕立用ロ
ープの使用性を向上できる。 (3)大棚の中心や各ストランドに鉛線等の沈材を内設
した場合、該網仕立用ロープを沈材として使用すること
ができ、使用性や汎用性を向上できる。
【0097】(実施の形態10)本発明の実施の形態1
0における網仕立用ロープについて、以下図面を用いて
説明する。
【0098】図9は実施の形態10における網仕立用ロ
ープの要部平面図である。尚、実施の形態1と同様のも
のには同一の符号を付して説明を省略する。
【0099】図9において、70は実施の形態10にお
ける網仕立用ロープ、71は大棚2のストランド4,6
間に順に挿通した補助仕立部材、72は補助仕立部材7
1が挿通されたストランド4,6間の挿通部、73は挿
通部72間で小棚9と対向する大棚2の外周面のストラ
ンド3上に補助仕立部材71を露出させて大棚2の長さ
方向に添って形成された補助小棚である。尚、補助仕立
部材71を挿通する挿通部72のピッチを仕立部材7を
挿通する挿通部8のピッチと異ならせてもよい。これに
より、網仕立用ロープ70の使用性を向上できる。ここ
で、網仕立用ロープ70を用いて網を仕立てる場合、実
施の形態2又は3と同様にして小棚9又は補助小棚73
と網地が連結される。また、小棚9又は補助小棚73に
沈材や浮子等を取り付けてもよく、更に、実施の形態4
と同様に、大棚2の挿通部72間に沈材や浮子を外嵌し
て小棚9又は補助小棚73で沈材や浮子を大棚2に押止
固定してもよい。
【0100】以上のように実施の形態10における網仕
立用ロープは構成されているので、実施の形態1乃至5
の作用に加えて以下の作用を有する。 (1)補助小棚を有しているので、補助小棚に沈材や浮
子を取り付けることができ、該網仕立用ロープの使用性
を向上できる。 (2)小棚と補助小棚を有しているので、小棚と補助小
棚の両方に網地を連結し、網地と網地の接続部に該網仕
立用ロープを使用することができ、種々の用途の網に使
用できるとともに、網地と網地を堅固に接続することが
できる。
【0101】(実施の形態11,12)本発明の実施の
形態11における網仕立用ロープ及びそれを用いた実施
の形態12における網について、以下図面を用いて説明
する。
【0102】図10は実施の形態11における網仕立用
ロープを用いた実施の形態12の網の縁部を示す要部平
面図である。尚、実施の形態1乃至5と同様のものには
同一の符号を付して説明を省略する。
【0103】図10において、80は実施の形態11に
おける網仕立用ロープ、81は大棚2のストランド4,
5間とストランド3,6間に挿通,沈材31上に露出を
順に繰り返した補助仕立部材、82は補助仕立部材81
が挿通された挿通部、83は挿通部82間で大棚2に外
嵌された沈材31を押止し小棚9と略直角に大棚2の長
さ方向に添って形成された補助小棚、84は実施の形態
11の網仕立用ロープ80を用いた実施の形態12にお
ける網である。尚、沈材31の代わりに、浮子を配設し
てもよい。
【0104】以上のように構成された実施の形態12に
おける網84の仕立方法は、実施の形態3と同様なので
説明を省略する。尚、実施の形態2と同様に小棚9に仕
立糸で網地を連結してもよい。
【0105】以上のように実施の形態11における網仕
立用ロープ及び実施の形態12の網は構成されているの
で、実施の形態1乃至10の作用に加えて以下の作用を
有する。 (1)補助仕立部材を有しているので、大棚に外嵌され
た沈材又は浮子を補助仕立部材で押止して固定すること
ができ、沈材又は浮子が大棚の長さ方向に移動するのを
防止でき、網の形態安定性を向上できる。 (2)大棚の長さ方向に添って小棚と略直角に補助小棚
が配設されているので、小棚を上方にして該網仕立用ロ
ープを地面上等に配設して使用する場合、補助小棚が地
面等と直接接するのを防止でき、補助小棚の補助仕立部
材が摩擦等により老朽化するのを防止でき耐久性を向上
できる。
【0106】(実施の形態13)本発明の実施の形態1
3における網仕立用ロープについて、以下図面を用いて
説明する。
【0107】図11は実施の形態13における網仕立用
ロープの要部平面図である。尚、実施の形態1と同様の
ものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0108】図11において、90は実施の形態13に
おける網仕立用ロープ、91はストランド3,4間を大
棚2の長さ方向と略直角に貫通した挿通部、92は挿通
部91に挿通された仕立部材、93は挿通部91間で大
棚2の対向する面に露出したストランド3,4上に交互
に露出し大棚2の長さ方向に添って形成された小棚、9
4は挿通部91に挿通された補助仕立部材、95は挿通
部91間で小棚93と対向する位置に露出し大棚2の長
さ方向に添って形成された補助小棚である。ここで、網
仕立用ロープ90を用いて網を仕立てる場合、実施の形
態2又は3と同様にして小棚93又は補助小棚95と網
地が連結される。また、小棚93又は補助小棚95に沈
材や浮子等を取り付けてもよく、更に、実施の形態4と
同様に、大棚2の挿通部91間に沈材や浮子を外嵌して
小棚93又は補助小棚95で沈材や浮子を大棚2に押止
固定してもよい。
【0109】以上のように実施の形態13における網仕
立用ロープは構成されているので、実施の形態1乃至1
2の作用に加えて以下の作用を有する。 (1)小棚と補助小棚が、仕立部材や補助仕立部材を大
棚の長さ方向と略直角に貫通して形成されているので、
特に小棚や補助小棚の強度を向上でき、力が強くかかる
場所に該網仕立用ロープを好適に使用できる。 (2)特に、大棚に沈材や浮子を外嵌した場合、小棚と
補助小棚で沈材や浮子を大棚に押止固定することができ
る。 (3)仕立部材と補助仕立部材を互いに異なる方向から
挿通部に挿通するだけで、実施の形態9に示した小棚及
び補助小棚と略同様の形状の小棚及び補助小棚を容易に
形成することができ、該網仕立用ロープの生産性を向上
できる。
【0110】(実施の形態14,15,16,17,1
8)本発明の実施の形態14における網仕立用ロープ及
びそれを用いた実施の形態15における網について、以
下図面を用いて説明する。
【0111】図12は実施の形態14における網仕立用
ロープ及びそれを用いた実施の形態15の網の縁部を示
す要部平面図である。尚、実施の形態1又は3と同様の
ものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0112】図12において、100は実施の形態14
における網仕立用ロープ、101は所定間隔毎に大棚2
のストランド3,4間に大棚2の長さ方向と略直角に挿
通固定した輪状部材、101aは輪状部材101の一端
部で大棚2から突出したループ部、102は複数のルー
プ部101aで大棚2の長さ方向に添って形成された小
棚、103は隣り合うループ部101a間の大棚2に網
地21の網目21aを結束した仕立糸、104は大棚2
と網地21を連結した実施の形態15における網であ
る。ここで、ループ部101aは、輪状部材101の一
部であり、輪状部材101の一部を大棚2のストランド
3,4間で大棚2の長さ方向と略直角に貫通させて挿通
し、大棚2に半回転分巻き付けて輪状部材101内に挿
通して引くことにより形成される。尚、実施の形態14
では、ループ部101aの長さは、隣り合うループ部1
01a間の長さの1/2で形成されている。
【0113】次に、実施の形態16における網仕立用ロ
ープについて、以下図面を用いて説明する。
【0114】図13は実施の形態16における網仕立用
ロープの要部平面図である。尚、実施の形態1又は4と
同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0115】図13において、105は実施の形態16
における網仕立用ロープ、106は大棚2に外嵌された
沈材31の一側部のストランド3,4間に挿通固定され
るとともに沈材31の他側部のストランド3,4間に挿
通固定され沈材31を押止した複数の輪状部材、106
aは輪状部材106の一部で大棚2から突出したループ
部、107は複数のループ部106aで大棚2の長さ方
向に添って形成された小棚である。尚、沈材31の代わ
りに、浮子を配設してもよい。ここで、輪状部材106
は、実施の形態14の輪状部材101と同様にして、沈
材31の一側部に挿通固定され、次いで、図13に示す
ように、輪状部材106を沈材31上に当接させて沈材
31の他側部のストランド3,4間に挿通して再度実施
の形態14の輪状部材101と同様にストランド3,4
間で挿通固定される。これにより、図13に示すよう
に、輪状部材106の一部でループ部106aが形成さ
れる。尚、実施の形態16では、ループ部106aの長
さは、隣り合うループ部106a間の長さの1/2で形
成されている。
【0116】次に、以上のように構成された実施の形態
14,16における網仕立用ロープを連結した実施の形
態17における網仕立用ロープを用いた実施の形態18
の網について、以下図面を用いて説明する。
【0117】図14は実施の形態17における網仕立用
ロープを用いた実施の形態18の網の縁部を示す要部平
面図である。
【0118】図14において、108は実施の形態1
4,16における網仕立用ロープ100,105を連結
した実施の形態17における網仕立用ロープ、109は
実施の形態18における網である。
【0119】以上のように構成された実施の形態18に
おける網の仕立方法について、以下説明する。
【0120】網仕立用ロープ108を形成する場合、ま
ず、網仕立用ロープ形成工程において、網仕立用ロープ
100,105を各々形成した後、連結工程において、
網仕立用ロープ100のループ部101aに網仕立用ロ
ープ105のループ部106aを挿通し、次いで、ルー
プ部106aに次のループ部101aを挿通する作業を
順に繰り返して各ループ部101a,106aを交互に
挿通して、図14に示すように、網仕立用ロープ10
0,105を連結して網仕立用ロープ108を形成す
る。ここで、各ループ部101a,106aを交互に挿
通した終端部では、各ループ部101a,106a同士
を結束する。尚、網地21は網仕立用ロープ100に予
め連結していてもよく、また、網仕立用ロープ108の
形成後に連結してもよい。また、網仕立用ロープ10
0,105を連結する代わりに、網仕立用ロープ100
同士又は網仕立用ロープ105同士をループ部101a
同士又はループ部106a同士で連結してもよい。
【0121】以上のように実施の形態14,16,17
における網仕立用ロープ及びそれを用いた実施の形態1
5,18における網は構成されているので、実施の形態
1乃至5の作用に加えて以下の作用を有する。 (1)実施の形態14,16の網仕立用ロープの小棚
が、複数の輪状部材で形成されているため、特に、大棚
が長い場合に所定間隔毎に各輪状部材を挿通固定するこ
とができ、実施の形態14,16の小棚を容易に形成す
ることができる。 (2)複数の輪状部材で小棚が形成されているので、小
棚の一部が摩耗や切断等により損傷した場合でも、損傷
した輪状部材だけを容易に交換することができ、網仕立
用ロープのメンテナンス性に優れる。 (3)実施の形態17における網仕立用ロープは、実施
の形態14,16の網仕立用ロープのループ部を交互に
挿通して両網仕立用ロープを連結して形成されているの
で、網仕立用ロープの連結が容易にできるとともに、一
端のループ部を外すだけで網仕立用ロープ同士を容易に
取り外すことができる。 (4)2本の網仕立用ロープを各ループ部で連結してい
るので、網仕立用ロープ同士を堅固に連結でき、特に、
強度を要する網に該網仕立用ロープを好適に使用でき
る。 (5)実施の形態14,16の各ループ部が隣り合うル
ープ部間の長さの1/2の長さで形成されているので、
実施の形態14,16の網仕立用ロープを各ループ部で
連結し実施の形態17の網仕立用ロープを形成した際
に、実施の形態14,16の各網仕立用ロープの各大棚
間に広い間隙ができるのを防止できる。 (6)実施の形態16における網仕立用ロープの大棚に
沈材又は浮子を外嵌しているので、該網仕立用ロープを
沈材や浮子として使用できるとともに、実施の形態14
における網仕立用ロープとループ部で連結するだけで沈
材や浮子を有した網仕立用ロープを容易に形成すること
ができる。
【0122】
【発明の効果】以上のように本発明における網仕立用ロ
ープによれば、以下の優れた効果を実現できる。
【0123】請求項1に記載の発明によれば、 (1)小棚が、4×n本のストランドを有した編組ロー
プからなる大棚のストランド間に仕立部材を挿通して形
成されているので、小棚の形成に仕立糸等を要さず容易
に小棚を形成でき該網仕立用ロープの生産性に優れると
ともに、仕立糸等がないため、仕立糸が地面等との摩擦
により切断されることによる小棚と大棚の離脱がなく、
該網仕立用ロープの耐久性に優れる。 (2)仕立部材を大棚のストランド間に挿通するだけで
小棚を形成できるので、編組ロープからなる大棚に小棚
を後付けすることができ、該網仕立用ロープの生産性に
優れるとともに、従来のように、大棚のストランドを用
いて小棚を形成していないので、大棚の有する強度や耐
久性を維持したまま小棚を形成することができ、該網仕
立用ロープの耐久性に優れる。 (3)大棚が、編組ロープからなるため、大棚を長さ方
向で圧縮するか、スパイキ等の挿通具をストランド間に
挿通するだけで仕立部材を挿通するストランド間を広げ
ることができ、仕立部材の挿通作業が容易にできるとと
もに、大棚を長さ方向に引くだけでストランド間で仕立
部材を挟持して挿通部に仕立部材を固定でき、小棚の形
成作業性に優れる。 (4)編組ロープと仕立部材だけで該網仕立用ロープを
形成できるとともに、小棚を容易に形成できるので、該
網仕立用ロープを短時間に形成でき生産性の向上や低コ
スト化を図ることができる。
【0124】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、 (5)大棚が、約180°異なる方向に交互に露出する
ように編組されたストランドを有した編組ロープからな
るため、ストランドのピッチが分かりやすく、仕立部材
を所定の間隔でストランド間に挿通し易く、小棚の形成
に熟練を要さず誰にでも所定の間隔で仕立部材を挿通し
て小棚を形成することができ該網仕立用ロープの生産性
に優れる。 (6)略同一直線上に露出したストランドと他の同一直
線上に露出したストランドの色が異なっているため、大
棚の編組ロープの各ストランドのピッチがわかり易く、
仕立部材を所定間隔で編組ロープのストランド間に容易
に挿通でき、仕立部材の挿通作業性を向上でき小棚の形
成作業性に優れ、小棚を短時間で形成できる。 (7)更に、仕立部材を大棚のストランド間に挿通して
小棚を形成した後に、仕立部材の挿通ピッチを容易に確
認することができる。
【0125】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の効果に加えて、 (8)仕立部材を順にストランド間に挿通するのではな
く、仕立部材を折り曲げて形成した輪状部を大棚のスト
ランド間に所定間隔で挿通して小棚を形成しているの
で、特に、大棚が長い場合に、小棚を容易に形成でき
る。 (9)輪状部を大棚のストランド間に挿通するだけで、
大棚から突出した輪部からなる小棚を形成することがで
きるとともに、輪状部の挿通部間で、かつ、輪部の突出
位置と約180°異なる位置で大棚の外周面に仕立部材
を露出した露出部からなる小棚を形成することができ、
大棚に2ヵ所の小棚を同時に形成することができ、該網
仕立用ロープの生産性や使用性に優れる。
【0126】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3の効果に加えて、 (10)小棚が大棚に巻回された巻回部を有しているの
で、ストランド間に挿通した仕立部材が大棚の長さ方向
で容易に移動するのを防止でき、仕立部材がストランド
間で擦れて損傷するのを防止でき仕立部材の耐久性を向
上できる。 (11)特に、大棚に沈材や浮子を外嵌等により取り付
けた際に、巻回部で沈材や浮子を大棚に押さえつけて固
定することができる。
【0127】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4の効果に加えて、 (12)輪状部に結束された補助仕立部材からなる補助
小棚を有しているので、大棚のストランド間に挿通した
輪状部が容易に抜けるのを防止できる。 (13)補助小棚を有しているので、補助小棚に沈材や
浮子,網地を連結することができ、種々の用途の網に該
網仕立用ロープを使用でき、汎用性に優れる。
【0128】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5の効果に加えて、 (14)仕立部材を挿通したストランド間に補助仕立部
材を挿通する場合に、特に、仕立部材と挿通方向を逆に
すると、小棚と対向する位置に補助小棚を形成でき、小
棚と補助小棚に網地を各々連結して網地と網地の接続が
でき、網地と網地の接続部の強度を向上することができ
る。 (15)仕立部材と異なるストランド間に補助仕立部材
を挿通する場合、補助仕立部材の挿通箇所により小棚と
補助小棚を任意の角度で大棚に形成でき、種々の網の仕
立に該網仕立用ロープを使用でき、使用性,汎用性に優
れる。
【0129】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
又は2の効果に加えて、 (16)複数の輪状部材で小棚を形成しているので、特
に、大棚の編組ロープが長い場合にも、大棚の長さ方向
に所定間隔で各輪状部材を各々挿通固定するだけで小棚
を形成でき、小棚の形成作業性に優れ、短時間で小棚を
形成できる。 (17)小棚が複数の輪状部材で形成されているので、
各輪状部材が大棚の長さ方向に容易に移動するのを防止
でき、摩擦等により輪状部材が短期間で老朽化するのを
防止でき耐久性に優れる。 (18)小棚の一部が摩耗や切断等により損傷した際
に、損傷した輪状部材だけを交換することができ、小棚
のメンテナンス性に優れる。
【0130】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
乃至7の効果に加えて、 (19)大棚に外嵌された沈材や浮子を備えているの
で、該網仕立用ロープの重量を沈材や浮子で容易に変更
することができ、該網仕立用ロープを種々の網の仕立に
使用でき汎用性に優れる。 (20)沈材や浮子が大棚に外嵌されているので、大棚
のストランド間に仕立部材,輪状部材や補助仕立部材を
挿通して小棚や補助小棚を形成する際に、各部材で沈材
や浮子を大棚に押止固定することができる。
【0131】請求項9に記載の発明によれば、請求項7
又は8の効果に加えて、 (21)請求項7に記載の各網仕立用ロープのループ部
を交互に挿通するだけで、容易にかつ、堅固に各網仕立
用ロープを連結して請求項9に記載の網仕立用ロープを
形成でき、該網仕立用ロープの生産性や強度を向上でき
る。 (22)ループ部を交互に挿通して連結しているので、
ループ部の一端を外すだけで全てのループ部の連結を外
すことができ、熟練を要さず誰にでも短時間で容易に各
網仕立用ロープの連結や離脱作業ができるとともに、保
守管理性に優れる。
【0132】また、本発明における網仕立用ロープを用
いた網によれば、以下の優れた効果を実現できる。
【0133】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1乃至9の効果に加えて、 (23)網地を仕立糸で網仕立用ロープの小棚や補助小
棚若しくは大棚に結束しているので、網地と網仕立用ロ
ープを堅固に連結することができるとともに、特に小棚
や補助小棚に網地を連結した場合、結束部が地面や海底
等に接するのを防止でき、仕立糸が摩耗し難く網の耐久
性に優れる。 (24)網地と網仕立用ロープが仕立糸で堅固に連結さ
れているので、特に、長期間設置して使用される漁網の
定置網や生け簀網,大型のゴルフネット等に好適に使用
でき、使用性に優れる。
【0134】請求項11に記載の発明によれば、請求項
1乃至9の効果に加えて、 (25)網地の網目に、小棚や補助小棚を形成する仕立
部材や輪状部材を挿通して網仕立用ロープを形成してい
るので、大棚に小棚を形成し網仕立用ロープを形成する
と同時に網地を網仕立用ロープと連結して該網を製作で
き、網の製作作業が短時間で容易にでき、生産作業性に
優れる。 (26)仕立糸等の他の部材を要さず、網仕立用ロープ
と網地だけで該網を製作でき、網の仕立作業に要する部
品点数を削減でき、低コスト化を図ることができる。 (27)漁網の小型底引き網や巻網,陸上の安全ネット
等、短期間毎に点検ができる場所で好適に使用できる。
【0135】請求項12に記載の発明によれば、請求項
1乃至9の効果に加えて、 (28)仕立ロープを、大棚の外周面に仕立部材を露出
して形成した小棚や補助小棚、輪状部の輪部又は輪状部
材のループ部からなる小棚や補助小棚に挿通し、次に、
網地の1乃至複数の所定数の網目に挿通する作業を繰り
返すことにより、容易に網と網仕立用ロープを連結する
ことができ、網の製作作業性に優れる。(29)特に、
大棚から突出した輪状部やループ部を有した網仕立用ロ
ープの場合、より簡単に仕立ロープを挿通することがで
き、網の製作作業が短時間でできる。
【0136】更に、本発明における網の仕立方法によれ
ば、以下の優れた効果を実現できる。
【0137】請求項13に記載の発明によれば、 (30)大棚の編組ロープのストランド間に仕立部材,
輪状部材を挿通するだけで誰にでも容易に小棚を有した
網仕立用ロープを形成でき、生産性を向上できる。 (31)網取付工程で、網仕立用ロープに仕立糸や仕立
ロープで網を連結することができるので、網仕立用ロー
プ形成工程と網取付工程を別々にすることができ、網仕
立用ロープの形成と網の製作を分業することができる。
【0138】請求項14に記載の発明によれば、 (32)大棚の編組ロープのストランド間に仕立部材又
は輪状部材を挿通するとともに、仕立部材又は輪状部材
を網地の網目に挿通しているので、大棚に小棚を形成す
ると同時に網地を網仕立用ロープの連結ができ、網の製
作が短時間ででき生産性に優れる。
【0139】請求項15に記載の発明によれば、請求項
13又は14の効果に加えて、 (33)連結工程で複数の網仕立用ロープの各ループ部
を交互に順に挿通するだけで容易に連結でき、網仕立用
ロープ同士の連結作業に熟練を要さず、誰にでも容易に
かつ、短時間に網仕立用ロープの連結作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における網仕立用ロープの要部平
面図
【図2】実施の形態1における網仕立用ロープを用いた
実施の形態2の網の縁部を示す要部平面図
【図3】実施の形態1における網仕立用ロープを用いた
実施の形態3の網の縁部を示す要部平面図
【図4】実施の形態4における網仕立用ロープの要部平
面図
【図5】実施の形態4における網仕立用ロープを用いた
実施の形態5の網の縁部を示す要部平面図
【図6】実施の形態6における網仕立用ロープの要部平
面図
【図7】実施の形態7における網仕立用ロープを用いた
実施の形態8の網の縁部を示す要部平面図
【図8】実施の形態9における網仕立用ロープの要部平
面図
【図9】実施の形態10における網仕立用ロープの要部
平面図
【図10】実施の形態11における網仕立用ロープを用
いた実施の形態12の網の縁部を示す要部平面図
【図11】実施の形態13における網仕立用ロープの要
部平面図
【図12】実施の形態14における網仕立用ロープ及び
それを用いた実施の形態15の網の縁部を示す要部平面
【図13】実施の形態16における網仕立用ロープの要
部平面図
【図14】実施の形態17における網仕立用ロープを用
いた実施の形態18の網の縁部を示す要部平面図
【符号の説明】
1,30,40,50,60,70,80,90,10
0,105,108網仕立用ロープ 2 大棚 3,4,5,6, ストランド 3a,3b,4a,4b,5a,5b,6a,6b ス
トランド 7,52,92 仕立部材 8,51,72,82,91 挿通部 9,41,53,93,102,107 小棚 10,20,32,55,84,104,109 網 11,21 網地 11a 網糸 12,103 仕立糸 21a 網目 31 沈材 41a 巻回部 52a 輪状部 53a 輪部 53b 露出部 54 仕立ロープ 61,71,81,94 補助仕立部材 62,73,83,95 補助小棚 101,106 輪状部材 101a,106a ループ部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)4×n本(但し、nは1〜24の
    整数)のストランドで編組された編組ロープからなる大
    棚と、 (b)前記大棚の前記ストランド間に所定間隔で前記大
    棚の長さ方向に順に挿通された仕立部材からなる小棚
    と、 を備えていることを特徴とする網仕立用ロープ。
  2. 【請求項2】 前記大棚が、前記ストランドの各々が約
    180°異なる方向に交互に露出するように編組された
    編組ロープからなり、かつ、略同一直線上に露出した前
    記ストランドと他の略同一直線上に露出した前記ストラ
    ンドの色が異なることを特徴とする請求項1に記載の網
    仕立用ロープ。
  3. 【請求項3】 前記小棚が、所定間隔で曲折して形成さ
    れた複数の輪状部を有した仕立部材からなり、前記仕立
    部材の前記輪状部が前記大棚の前記ストランド間に所定
    間隔で挿通されていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の網仕立用ロープ。
  4. 【請求項4】 前記小棚が、前記大棚に少なくとも1以
    上巻回された巻回部を有していることを特徴とする請求
    項1乃至3の内いずれか1項に記載の網仕立用ロープ。
  5. 【請求項5】 前記輪状部に結束された補助仕立部材か
    らなる補助小棚を備えていることを特徴とする請求項3
    又は4に記載の網仕立用ロープ。
  6. 【請求項6】 前記仕立部材が挿通された前記ストラン
    ド間、又は、前記仕立部材が挿通された前記ストランド
    間と異なる前記ストランド間、に挿通された補助仕立部
    材からなる補助小棚を備えていることを特徴とする請求
    項1乃至5の内いずれか1項に記載の網仕立用ロープ。
  7. 【請求項7】 前記小棚が、前記大棚の長さ方向に所定
    間隔で前記ストランド間に挿通固定された複数の輪状部
    材からなり、前記大棚から突出した複数のループ部を備
    えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の網仕
    立用ロープ。
  8. 【請求項8】 前記大棚に外嵌され前記小棚又は前記補
    助小棚で固定された沈材又は浮子を備えていることを特
    徴とする請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の網仕
    立用ロープ。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載の網仕立用ロープ
    を2以上有し、一方の前記網仕立用ロープの大棚から突
    出した小棚のループ部と他方の前記網仕立用ロープの大
    棚から突出した小棚のループ部が交互に挿通されている
    ことを特徴とする網仕立用ロープ。
  10. 【請求項10】 網地と、請求項1乃至9の内いずれか
    1項に記載の網仕立用ロープと、前記網仕立用ロープの
    小棚又は補助小棚若しくは大棚と前記網地を結束した仕
    立糸と、を備えていることを特徴とする網仕立用ロープ
    を用いた網。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至9の内いずれか1項に記
    載の網仕立用ロープと、前記網仕立用ロープの小棚又は
    補助小棚が網目に挿通された網地と、を備えていること
    を特徴とする網仕立用ロープを用いた網。
  12. 【請求項12】 網地と、請求項1乃至9の内いずれか
    1項に記載の網仕立用ロープと、前記網仕立用ロープの
    小棚又は補助小棚と前記網地の網目に挿通された仕立ロ
    ープと、を備えていることを特徴とする網仕立用ロープ
    を用いた網。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至9の内いずれか1項に記
    載の大棚の編組ロープのストランド間に仕立部材又は輪
    状部材を挿通して請求項1乃至8の内いずれか1項に記
    載の小棚を形成する網仕立用ロープ形成工程と、仕立糸
    又は仕立ロープで前記小棚又は前記大棚に網地を取り付
    ける網取付工程と、を備えた網の仕立方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至9の内いずれか1項に記
    載の大棚の編組ロープのストランド間に仕立部材又は輪
    状部材を挿通するとともに網地の網目に前記仕立部材又
    は前記輪状部材を挿通することを特徴とする網仕立工程
    を備えていることを特徴とする網の仕立方法。
  15. 【請求項15】 前記網仕立用ロープ形成工程が、請求
    項9に記載の網仕立用ロープの一方の網仕立用ロープの
    ループ部と他方の網仕立用ロープのループ部を順に交互
    に挿通し2以上の前記網仕立用ロープを連結する連結工
    程を備えていることを特徴とする請求項13又は14に
    記載の網の仕立方法。
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