JP2001020165A - 石膏ボード補強材用不織布及び石膏ボード - Google Patents

石膏ボード補強材用不織布及び石膏ボード

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gypsum
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Hiroyoshi Ueno
浩義 上野
Yoshihisa Kato
由久 加藤
Isao Ichioka
勇夫 市岡
Buichi Adachi
武一 足立
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/14Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing calcium sulfate cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B14/00Use of inorganic materials as fillers, e.g. pigments, for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of inorganic materials specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B14/38Fibrous materials; Whiskers
    • C04B14/42Glass

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Abstract

(57)【要約】 【課題】石膏ボードを生産効率よく製造することがで
き、且つ石膏ボードの強度も充分な補強材用不織布を提
供すること。 【解決手段】ガラス繊維を主体とした不織布に、穿孔部
を有する石膏ボード補強材用不織布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築材料等に用いら
れる石膏ボードの補強材及び石膏ボードに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】石膏ボードは、耐火性、強度、衣裳性に
優れる建築材料として、広く使用されている。近年の建
築技術の進歩に伴い、特に曲面に施工することができる
ことを特徴とする石膏ボードが登場した。これは曲面に
施工するため補強材にもある程度の弾力性と強度が必要
となるため、ガラス繊維を主体とした不織布が使用され
ている。
【0003】前述の石膏ボードの補強材として使用され
る不織布(以下石膏ボード補強材用不織布とする)は、石
膏ボードの製造方法上、石膏の浸透性が重要な特性とな
る。石膏ボードは通常上下2枚の補強材用不織布の間に
石膏スラリーを流し込み、ロール間を流し込む等の方法
で成形、乾燥して製造されるが、このとき石膏は補強材
用不織布から外側に染み出し、補強材用不織布表面を覆
うことが重要である。すなわち表面が覆われないと衣裳
性に劣り、また石膏ボードの強度的な問題も生じること
もある。
【0004】このため、石膏ボード補強材用不織布は石
膏の浸透性が重要な特性となる。すなわち、石膏の浸透
速度が遅いと石膏が十分に表面を被覆しないか若しく
は、時間をかければ石膏を十分浸透させ表面を覆うこと
も可能であるが、この場合は生産性が低下する。これま
での石膏ボード補強材はこの石膏浸透性の点で必ずしも
充分でなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況に鑑み、本
発明の課題は良好な石膏浸透性を有する石膏ボード補強
材を提供し、強度的にも優れた石膏ボードを提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、石膏ボード補強材用不織布に、穿孔部を設けるこ
とで良好な石膏浸透性を得られることを見出し、本発明
に到達した。本発明は、以下の構成を採用する。本発明
の第1の発明は、ガラス繊維を主体とした不織布に穿孔
部を有することを特徴とする石膏ボード補強材用不織布
に関するものである。本発明の第2の発明は、上記第1
の発明において穿孔部の面積の総計が1m2あたり0.1〜2
00cm2であり、且つ穿孔1個の面積が0.07mm2〜30c
2である石膏ボード補強材用不織布に関するものであ
る。本発明の第3の発明は、上記第1又は第2の発明に
おいて穿孔部が規則的にほぼ均等な間隔で配置されたこ
とを特徴とする石膏ボード補強材用不織布に関するもの
である。本発明の第4の発明は、上記第1〜第3のいず
れかの発明において穿孔部を千鳥に配置したことを特徴
とする石膏ボード補強材用不織布に関するものである。
本発明の第5の発明は、上記第1〜第4のいずれかの発
明における石膏ボード補強材用不織布を用いて作られた
石膏ボードに関するものである。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明におけるガラス繊維を主体
とした不織布は、通常のCガラス、Eガラス繊維等を主体
としたいわゆるガラスペーパーであり、製造方法は特に
限定されるものではないが、均一性及び密度の点から湿
式不織布であることが好ましい。主体となるガラス繊維
の形態は、特に限定されるものではないが、石膏浸透性
の観点からは太い方が好ましく、一方太すぎると作業者
の皮膚刺激がひどくなり、繊維径は6〜18μmの間で適
宜決定される。ガラス繊維の長さは、強度の観点からは
長い方が好ましいが、あまり長すぎると湿式不織布製造
時に繊維の分散不良を生じるため、6〜40mmの間で適
当なものが選ばれる。繊維径,繊維長の異なる数種のガ
ラス繊維を混合して使用することもできる。本発明にお
いて、湿式不織布に使用される繊維は前記の通りガラス
繊維を主体とするが、密度調整等の必要があれば、例え
ばポリエチレンテレフタレート繊維(以下PET繊維)
のような、合成有機繊維等を適宜配合することができ
る。
【0008】本発明のガラス繊維を主体とした不織布の
バインダーの種類は特に限定されるものではないが、エ
ポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール(以
下PVA)等が好ましい。これらのバインダーの形状と
しては、例えば繊維状、エマルジョン状、粉末状等のも
のが使用できる。バインダーの添加量は特に限定される
ものではないが、添加量が少ないと強度が不足し、また
多すぎると余剰バインダーが繊維間に皮膜を作って石膏
浸透性を妨げるため、概ね繊維成分に対し3%〜25%が
適当である。(なお本発明においては繊維状PVAはバ
インダーとして使用し、繊維成分として計算しない。)
【0009】本発明において不織布に設けられる穿孔の
形は円形、正方形、長方形など特に限定されるものでは
ない。穿孔部を設ける方法は、湿式抄造し、乾燥させた
不織布をポンチなどを用いて打ち抜く方法、針のついた
ロール上を通過させて針を連続的に突き刺す方法、又は
湿式抄紙に用いるワイヤーに目の詰まった部分を設け、
原料を部分的にのらなくして穿孔部を有するウェットシ
ートを作成し、乾燥する方法などが挙げられるが、特に
限定されるものではない。
【0010】穿孔部は、少なすぎると石膏浸透性の改善
効果が得られず、多すぎると石膏ボードの強度が低下す
るため、穿孔部の面積の総計が1m2当たり0.1〜200c
2が適当である。また1個当たりの穿孔部の面積は、
0.07mm2〜30cm2が適当である。1個当たりの穿孔部
の面積が下限に満たないと石膏浸透性の改善効果が小さ
く、また上限を超えると補強効果が薄れ、強度的に不利
になる。またこの場合補強効果を維持するため、穿孔の
数を少なくすると、浸透性良好な部分とそうでない部分
が生じるため石膏浸透性が低下する。
【0011】穿孔部は、石膏ボードの表面全体に均一に
石膏が浸透するよう、面全体に均等に、規則的に配置さ
れることが望ましい。穿孔部の配置は、千鳥状であるこ
とが強度の面から更に好ましい。
【0012】本発明によって得られた不織布を補強材と
した石膏ボードの製造方法の一例を以下に記す。すなわ
ち本発明によって得られた不織布を載置してその上部に
石膏を流し込み、一方石膏の上にも補強材用不織布を載
せ、補強材用不織布で石膏を挟み込む形に配する。上下
の補強材用不織布は同種のものでも、原料のガラス繊維
形態等が異なるものでもよい。必要に応じて石膏の上の
ガラスペーパーをロールなどで加圧し、石膏を浸透させ
てもよい。そして一定時間放置し、必要に応じて加熱処
理を施し、石膏を硬化させる。
【0013】
【実施例】以下に実施例、比較例を用いて本発明を更に
詳細に説明する。尚、本発明は以下に限定されるもので
はない。
【0014】実施例1〜7 <ガラス不織布の製造>繊維長18mm、繊維径10μmの
ガラス繊維100重量部に繊維状PVAを6重量部添加し
たスラリーを湿式抄紙法を用いてシート化し、得られた
不織布にガラス転移温度60℃のアクリル樹脂をガラス
繊維100重量部に対し5重量部添加し、乾燥して目付
65g/m2の不織布を得た。 <穿孔部の設置>得られた不織布にポンチを用いて表1
に示した通り穿孔部を設け、補強材用不織布を得た。実
施例1〜5及び実施例7の孔の配置は上下左右とも直線
状で等間隔に配置した。(表の「穴の配置」欄A)実施
例6のみは千鳥状に配置した。(表の「穴の配置」欄
B) <石膏ボードの作成>補強材用不織布を、1辺50cmの
正方形の木枠にはめ込み、アルミ箔を載せた机の上に3
cm程度のクリアランスをあけて置いた。その後、焼き石
膏(富士石膏株式会社製)を焼き石膏/水=90/100の比
率で分散させたスラリーとして石膏ボード補強材用不織
布の上に流し込み、更にその上に補強材用不織布をもう
一枚載せ、3分静置後、105℃の熱風乾燥機で1時間
乾燥させ、厚さ7mmの石膏ボードを得た。
【0015】<石膏浸透性>段落番号(0014)にお
いて3分静置、アルミ箔の上に滴り落ちた石膏を120
℃、1時間乾燥し、重量を測定した。この数値が大きい
ほど石膏浸透性が良好と判断する。結果を表1に示す。
いずれも石膏の浸透性は良好な結果を得た。 <曲げ強度の測定>JIS A6901に示された方法で、
ガラス板側と反対面に裁荷棒を当てる形で、得られた石
膏ボードの曲げ強度を測定した。得られた結果を表1に
記す。本実施例においてはいずれも3分間で充分な石膏
浸透性が得られた。また穿孔部を設けることによる強度
低下も見られなかった。
【0016】<比較例1>穿孔部を設けなかった以外、
実施例1と同様に石膏ボードを作成し、石膏浸透性、曲
げ強度を測定した.得られた石膏ボードは石膏浸透性が
実施例に比べて劣るものであった。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明の石膏ボード補強材用不織布は石
膏浸透性に優れるため、これを用いた石膏ボードは生産
効率よく製造することができ、且つ強度も充分なもので
あり、工業上の利用価値は高い。
フロントページの続き (72)発明者 足立 武一 岐阜県中津川市中津川3465−1 王子製紙 株式会社中津工場内 Fターム(参考) 4G058 GA06 GB06 GC01 GD11 GF01 GF03 4L047 AA05 AA17 AB02 BA21 CA19 CB01 CC10 CC13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス繊維を主体とした不織布に、穿孔部
    を有することを特徴とする石膏ボード補強材用不織布。
  2. 【請求項2】穿孔部の面積の総計が1m2あたり0.1〜200
    cm2であり、且つ穿孔1個の面積が0.07mm2〜30cm2
    である請求項1に記載された石膏ボード補強材用不織
    布。
  3. 【請求項3】穿孔部が、規則的にほぼ均等な間隔で配置
    されたことを特徴とする、請求項1又は2に記載された
    石膏ボード補強材用不織布。
  4. 【請求項4】穿孔部を千鳥に配置したことを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれかに記載された石膏ボード補
    強材用不織布。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載された石膏
    ボード補強材用不織布を用いて作られた石膏ボード。
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