JP2001018877A - 二輪車の自動ペダル - Google Patents

二輪車の自動ペダル

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JP2001018877A JP2000178469A JP2000178469A JP2001018877A JP 2001018877 A JP2001018877 A JP 2001018877A JP 2000178469 A JP2000178469 A JP 2000178469A JP 2000178469 A JP2000178469 A JP 2000178469A JP 2001018877 A JP2001018877 A JP 2001018877A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペダル本体への簡単な軸固定手段を備え、部
品数が少なくて安価な二輪車用自動ペダルを提供する。 【解決手段】 ペダル本体１が、自転車靴の下部に固定
される固定プレートと係合する固定の前部フック２と、
ペダル本体１に支持体６によって連結される揺動レバー
５により支持されかつ弾性手段11と連動して靴の固定位
置に向け常時付勢する後部フック３とを備える。前部お
よび後部フック2、3は、ペダル上面に設けられた支持面
４で靴の固定プレートを保持するように協働可能であ
る。弾性手段は、前記揺動レバー５と協働する湾曲弾性
部分11を含み、湾曲弾性部分11は、クランクセットのク
ランクに結合可能なペダル軸13へのロック固定手段14に
よって結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイクリストの靴
をペダルに素早く固定するための二輪車のペダルに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】この種のペダルで周知のものは、自転車
用靴の固定プレートに係合でき、かつ固定式の後部揺動
フックとを備えたペダル本体を含む。後部フックは、一
般に少なくとも一つのばねから構成される弾性手段によ
り圧縮される。ばねは、圧縮、ねじり、伸張コイルばね
または板ばね型にすることができる。ペダルはさらに、
弾性手段の張力調整カムまたはねじ装置を含むことが多
い。
【０００３】ペダル本体はまた、自転車のクランクセッ
トのクランクに結合される軸を本体に固定するために、
横方向にねじ切りした中ぐり孔を有する。軸は、ペダル
本体に収容される軸受に取り付けられ、ペダルを踏む際
に軸を中心としてペダルが回転できるようになる。
【０００４】かくして、こうしたペダルは一般に比較的
多数の部品を含んでおり、これらの部品は特に、比較的
大型の軸受で保持されるペダル軸固定用の中ぐり孔をね
じ切りするために幾つかの加工を要し、また、しばしば
玉軸受または針状ころ軸受を含んでいるので製造コスト
が高い。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
種の従来のペダルに必要なねじ切りをなくすことができ
る、ペダル本体への簡単な軸固定手段を提供することで
ある。
【０００６】本発明のもう一つの目的は、部品数を少な
くしたペダルであって、現在市場に出回っているペダル
よりも製造コストが安いペダルを提供することである。
本発明の別の目的は、靴を固定するための後部揺動フッ
クに関して、きわめて簡単かつ高信頼性を有するペダル
であって、後部フックの揺動制御するために、弾性手段
の簡単かつ有効な張力調整手段を含むペダルを提供する
ことである。
【０００７】本発明のもう一つの目的は、摩耗部品を簡
単に交換できるペダルを提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、本発明は、ペダル本体が、自転車靴の下に固定
される固定プレートを係合する固定の前部フックと、ペ
ダル本体に支持体によって連結される揺動レバーにより
支持されかつ弾性手段と連動して靴の固定位置に向け常
時付勢される後部フックとを備えており、前部および後
部フックが、ペダル上面に設けられた支持面で靴の固定
プレートを保持するように協働可能であり、弾性手段
は、前記揺動レバーと協働する湾曲弾性部分を含み、前
記湾曲弾性部分は、クランクセットのクランクに結合可
能なペダル軸へのロック固定手段によって結合されるこ
とを特徴としている。
【０００９】本発明の他の特徴によれば、 −ペダル本体と湾曲弾性部分は、合成材料からなる一体
成形部品である。 −湾曲弾性部分は、ばね鋼または同様の金属からなる薄
板または部品である。
【００１０】−湾曲弾性部分とロック固定手段は、一端
がレバーで支持され、他端がペダル本体に結合される金
属の一体成形部品からなる。軸へのペダル本体を軸に固
定するロック固定手段は合成材料からなり、このロック
固定手段は弾性部分と一緒に成形される。
【００１１】−弾性手段は、ロック固定手段と共に、ペ
ダル軸とペダル本体を同時にロック可能な着脱式のアセ
ンブリとして構成される。 −弾性部分は、レバーの張力を調整するために、弾性部
分の一端とレバーの一端部との接触具合を調整できる。
【００１２】−弾性部分の一端にねじ留めされてレバー
の一端部で支持される調整カムまたはねじを用いて、前
記接触具合を調整可能である。 −着脱式のアセンブリは、自転車靴の固定プレートと接
触可能な支持面を含む。
【００１３】−ペダル軸は、この軸の軸方向の遊びを決
定するようにロック固定手段を受容する溝を備える。 −ペダル軸は、前記溝の両側に配置された２個のすべり
軸受を備える。
【００１４】次に、添付図面に関して本発明によるペダ
ルの複数の実施形態を限定的ではなく例として詳しく説
明する。
【００１５】
【発明の実施の形態】図１と図２は、本発明によるペダ
ルの第一の実施形態を示している。このペダルは、固定
の前部フック２と揺動する後部フック３を備えたペダル
本体１を含む。サイクリストの靴の下に固定された固定
プレート（これらは図示せず）は、前部フック２の下に
係合可能であり、ペダル本体上面の支持面４でフックの
間にロック固定される。
【００１６】後部フック３は、ペダル本体の支持体６に
揺動可能に取り付けられたレバー５によって支持され
る。この支持体は、レバー５の下部に配置される円筒リ
ブ８を受容する円筒溝７を含む。リブ８は溝７に係合
し、この二つの要素がレバー５と支持体６の間で連結部
を構成する。
【００１７】レバー５は、ほぼＥ字形であり、ペダル本
体１の後部に設けられた中空部９に揺動可能に取り付け
られる。レバー５の中間部分１０は、レバーが固定位置
の方に付勢されるときに、中空部の上部内壁で支持され
る。当然のことながら、レバーの形を変えることも可能
であり、この壁で支持されるショルダを設けてもよい。
【００１８】レバー５は、湾曲片(弾性部分）１１から
構成された弾性手段により固定位置の方に絶えず付勢さ
れる。湾曲片の一端は、反対向きに曲げられており、揺
動レバー５と協働するフック１２を形成する。
【００１９】この湾曲片１１と、揺動レバー５の支持体
６とは、ペダル本体１と一体成形される。従って、使用
する材料は、たとえば幾つかの合成材料でみられるよう
に十分な弾性を与えるように選択しなければならない。
【００２０】湾曲片１１は、フック端１２の反対端で、
ペダル本体１をペダル軸１３に固定するロック手段（en
cliquetage）に結合される。このロック固定手段は、プ
レート１５の下部に固定されるクリップ１４を含み、こ
のプレート１５は、ペダル本体１の上面に設けられた係
合溝に配置される。さらにプレート１５は、サイクリス
トの靴固定用プレートにおける支持面４の少なくとも一
部を構成する。
【００２１】クリップ１４は、スリット１７を通って延
び、ペダル軸１３を受容する滑らかに中ぐりされた内孔
１８内に突出する。かくしてクリップ１４は、中ぐり孔
の軸線に垂直に延び、ペダル軸の溝１９にロックされて
配置され、ペダル軸の軸方向移動を阻止する。ペダル軸
１３は、ペダル本体１を回転させるために、２個のすべ
り軸受２０、２１でガイドされる。すべり軸受は、ペダ
ル軸１３に通され、ペダル軸の溝１９の両側に配置され
て、この溝と共にペダル軸の軸方向の遊びを定める。
【００２２】ペダル軸を形成するアセンブリは、このよ
うに簡単で少ない部品から構成される。軸方向の遊び
は、単一部品すなわちクリップ１４により制御され、ク
リップは、摩耗した場合でも、このクリップを支持する
プレート１５と共に容易に交換できる。こうした構成に
より、軸の中ぐり孔のねじ切りをなくすことができる。
【００２３】図３から図９において、既に説明した要素
と同じ要素には同じ参照番号を付す。図３は、図１およ
び図２に関して記載した第一の実施形態によるペダルの
変形実施形態を概略的に示す。この変形実施形態では、
湾曲弾性片１１がさらに張力調整装置を備える。この装
置は、揺動レバー５に湾曲片１１の端１２を結合する調
整ねじ２２を含む。ねじのねじ切り軸は、湾曲片１１の
一端１２のねじ穴に螺合し、一方でねじ頭はレバー５の
下端で支持される。ねじの下部は、スリット（図示せ
ず）を備えており、ペダル本体の上面にねじ２２に合せ
て設けられた通過孔２３に小型ドライバーを差し込むこ
とにより、ねじ留めが可能になる。このようにして湾曲
片１１の一端１２とレバー５の下端(一端部12’）との
間の距離を調整でき、フックを開放する所望の硬さに応
じて多少とも湾曲片を緊張させることができる。
【００２４】図４および図５は別の実施形態を示してお
り、弾性片１１はペダル本体１と一体成形されていない
が、ペダル軸１３を軸方向に保持するロック固定手段１
４により着脱式のアセンブリを構成している。このアセ
ンブリは合成材料からなり、図５で別に示されている。
有利には、支持面４がこのアセンブリの一部をなしてお
り、アセンブリはさらに、ペダル本体で支持されて所定
の位置に保持されている。このような支持部が有利な点
は、ペダル軸１３とペダル本体１に同時にロックするロ
ック手段の形態をとることができることである。
【００２５】図６は、図４と図５の変形実施形態を示し
ており、湾曲弾性部分11．1は、ばね鋼板または同等物
から構成され、ロック固定手段１４および支持面４を含
む合成材料の部品がそこに一体成形されている。
【００２６】図７は、もう一つの実施形態を示してお
り、弾性部分11．2と、クリップ14．1の形態をとる固定
手段とを、折り曲げた単一金属片から構成している。組
立時にはまず、中ぐり孔と連通する側面開口部２４から
クリップ１４を中ぐり孔１８に挿入し、次いでペダル軸
１３を挿入する。ペダル軸は、クリップ14．1をペダル
軸の溝１９に入れた後で軸方向の動きを阻止される。
【００２７】図８は、他の実施形態を示しており、弾性
部分11．3と、クリップ14．2の形態をとる固定手段と
が、単一金属片もしくは折り曲げた単一金属線から構成
されている。この金属片または金属線の、レバー５と接
触する端１２と反対側の端は、金属片または金属線と係
合する形のペダル本体の中ぐり孔内に保持される。弾性
手段は、下向きの開口部２６から中ぐり１８にその中央
部を挿入することにより設置され、中ぐり孔にペダル軸
を挿入してロック固定した後で、上向きの突起をなす小
型の折り曲げ部２７により、中ぐりの内壁で金属片また
は金属線を支持する。
【００２８】最後に図９は、また別の実施形態を示して
おり、弾性部分11．4と、クリップ14．3の形態をとる固
定手段とが単一金属片から構成され、この金属片の一部
をカットして舌片２８を形成している。図１０は、この
部品をブランクで示している。弾性部分の他端はペダル
本体１に固定されているが、一端１２は、レバー５で支
持されるフックを構成している。
【００２９】舌片２８は、側面開口部２４から中ぐり孔
１８に挿入されるクリップを構成し、クリップは、中ぐ
り孔１８に挿入されるとペダル軸１３の溝１９とロック
されて協働する。
【００３０】クリップ２８を形成する舌片の折曲げゾー
ン２９は非常に柔軟であるので、レバー５の作用により
弾性部分11．4が変形しても、クリップで軸方向に保持
されるペダル軸の回転は妨害されない。
【００３１】本発明の範囲を逸脱することなく、多数の
変形実施形態を検討することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一の実施形態によるペダルの分解斜
視図である。
【図２】図１のペダルの縦断面図である。
【図３】後部フックに結合される弾性手段の張力調整装
置を含む、本発明の別の実施形態によるペダルの縦断面
図である。
【図４】本発明の別の実施形態によるペダルの縦断面図
である。
【図５】図４の一部品の縦断面図である。
【図６】図５の部品の変形実施形態を示す図である。
【図７】本発明のもう一つの実施形態によるペダルの縦
断面図である。
【図８】本発明の他の実施形態によるペダルの縦断面図
である。
【図９】本発明の別の実施形態によるペダルの縦断面図
である。
【図１０】図９の弾性要素を製造するためのブランクの
斜視図である。
【符号の説明】
１ ペダル本体 ２ 前部フック ３ 後部フック ４ 支持面 ５ 揺動レバー ６ 支持体 ７ 円筒溝 ８ 円筒リブ １１ 弾性部分(弾性手段） １２ 弾性部部分の一端 １３ ペダル軸 １４ クリップ（ロック固定手段）

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ペダル本体（１）が、自転車靴の下部に
    固定される固定プレートを係合する固定の前部フック
    （２）と、ペダル本体（１）に支持体（６）によって連
    結される揺動レバー（５）により支持されかつ弾性手段
    （１１）と連動して靴の固定位置に向け常時付勢される
    後部フック（３）とを備えており、前記前部および後部
    フック（２、３）が、ペダル上面に設けられた支持面
    （４）で靴の固定プレートを保持するように協働可能で
    あり、弾性手段は、前記揺動レバー（５）と協働する湾
    曲弾性部分（１１）を含み、前記湾曲弾性部分（１１）
    は、クランクセットのクランクに結合可能なペダル軸
    （１３）へのロック固定手段（１４）によって結合され
    ることを特徴とする二輪車の自動ペダル。
  2. 【請求項２】 ペダル本体（１）と湾曲弾性部分（１
    １）は、合成材料からなる一体成形部品であることを特
    徴とする請求項１に記載の二輪車の自動ペダル。
  3. 【請求項３】 湾曲弾性部分（１１）は、ばね鋼または
    同様の金属からなる薄板または部品であることを特徴と
    する請求項１に記載の二輪車の自動ペダル。
  4. 【請求項４】 湾曲弾性部分（１１）とロック固定手段
    （１４）は、一端（１２）がレバー（５）で支持され、
    他端がペダル本体（１）に結合される金属の一体成形部
    品からなることを特徴とする請求項１または３に記載の
    二輪車の自動ペダル。
  5. 【請求項５】 ペダル本体（１）を軸（１３）に固定す
    るロック固定手段（１４）は合成材料からなり、このロ
    ック固定手段は弾性部分（１１）に一緒に成形されるこ
    とを特徴とする請求項３に記載の二輪車の自動ペダル。
  6. 【請求項６】 弾性手段（１１）は、ロック固定手段
    （１４）と共に、ペダル軸（１３）とペダル本体（１）
    を同時にロック可能な着脱式のアセンブリとして構成さ
    れることを特徴とする請求項１，３，５のいずれか１項
    に記載の二輪車の自動ペダル。
  7. 【請求項７】 弾性部分（１１）は、レバー（５）の張
    力を調整するために、弾性部分の一端（１２）とレバー
    の一端部(１２')との接触具合を調整できることを特徴
    とする請求項１から６のいずれか一項に記載の自転車の
    自動ペダル。
  8. 【請求項８】 弾性部分（１１）の一端（１２）にねじ
    留めされてレバー（５）の一端部(１２')で支持される
    調整カムまたはねじ（２２）により、前記距離を調整で
    きることを特徴とする請求項７に記載の二輪車の自動ペ
    ダル。
  9. 【請求項９】 着脱式のアセンブリは、自転車靴の固定
    プレートと接触可能な支持面（４）を含むことを特徴と
    する請求項６に記載の二輪車の自動ペダル。
  10. 【請求項１０】 ペダル軸（１３）は、ペダル軸（１
    ３）の軸方向の遊びを決定するようにロック固定手段
    （１４）を受容する溝（１９）を備えることを特徴とす
    る請求項１から９のいずれか一項に記載の二輪車の自動
    ペダル。
  11. 【請求項１１】 ペダル軸（１３）は、前記溝（１９）
    の両側に配置された２個のすべり軸受（２０、２１）を
    備えることを特徴とする請求項１０に記載の二輪車の自
    動ペダル。
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