JP2001018816A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JP2001018816A
JP2001018816A JP11194753A JP19475399A JP2001018816A JP 2001018816 A JP2001018816 A JP 2001018816A JP 11194753 A JP11194753 A JP 11194753A JP 19475399 A JP19475399 A JP 19475399A JP 2001018816 A JP2001018816 A JP 2001018816A
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sleeve
port
control valve
chamber
rotary
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Tomohisa O
朝久 王
Akihiko Serizawa
明彦 芹沢
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Showa Corp
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Showa Corp
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/08Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle characterised by type of steering valve used
    • B62D5/083Rotary valves
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/8593Systems
    • Y10T137/86493Multi-way valve unit
    • Y10T137/86574Supply and exhaust
    • Y10T137/86638Rotary valve
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    • Y10T137/86654For plural lines

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントロールバルブを構成するスリーブの剛
性を向上し、スリーブとロータリスプールの間に設ける
クリアランスを最小限にして油のリーク量を低減しなが
ら、スリーブとロータリスプールの作動の良好を確保
し、バルブ特性を向上すること。 【解決手段】 パワーステアリング装置10のコントロ
ールバルブ20において、スリーブ24の内面に設けら
れて相隣る縦溝31A、32Aの上端の位置を千鳥配置
とし、かつ下端の位置を千鳥配置とするもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパワーシリンダに対
する作動油流路を切換制御するコントロールバルグを備
えたパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーステアリング装置のコント
ロールバルブとして、図10に示すエンジン回転感応型
コントロールバルブ1、又は図11に示す車速感応型コ
ントロールバルブ6がある。
【0003】図10のコントロールバルブ1にあって
は、スリーブ1Aの中にロータリスプール1Bを嵌合
し、両者をステアリングトルクに応じて相対変位可能に
同軸配置してある。そして、スリーブ1Aには、ポンプ
側供給流路に接続される供給ポート2と、供給ポート2
の両側に配置されてパワーシリンダの第1室と第2室の
それぞれに接続される第1ポート3Aと第2ポート3B
の、3ポートで1組をなすポート群(図10では4組)
を中心軸まわりに点対称配置してある。また、ロータリ
スプール1Bには、タンク側戻り流路に連通する複数の
戻りポート4(図10では4個)を中心軸まわりに点対
称配置している。更に、コントロールバルブ1にあって
は、スリーブ1Aの内面で第1ポート3A、第2ポート
3Bを含む位置に縦溝5A、5B、ロータリスプール1
Bの外面でスリーブ1Aの供給ポート2に相対する位置
に縦溝5C、ロータリスプール1Bの外面で戻りポート
4を含む位置に縦溝5Dを備え、相隣るポート同士(供
給ポート2、第1ポート3A、第2ポート3B、戻りポ
ート4)をそれらの縦溝5A〜5Dにより連通可能とし
ている。
【0004】図10のコントロールバルブ1では、中立
操舵時には、供給ポート2に供給された作動油が縦溝5
Cから縦溝5A、5B、5D経由で戻りポート4に流れ
る。転舵時には、供給ポート2に供給された作動油が縦
溝5Cから転舵方向の縦溝5A(又は5B)経由で第1
ポート3A(又は第2ポート3B)に流れてパワーシリ
ンダの第1室(又は第2室)に供給されて操舵力をアシ
ストする。このとき、スリーブ1Aの縦溝5A(又は5
B)の部分に高圧が作用する。
【0005】図11のコントロールバルブ6は、図10
のコントロールバルブ1の構成に加えて、スリーブ1A
に、ポンプ側供給流路に接続される第2供給ポート7を
備えるとともに、スリーブ1Aの内面で第2供給ポート
7の両側に配置される縦溝8A、8B、ロータリスプー
ル1Bの外面でスリーブ1Aの第2供給ポート7に相対
する縦溝9を備え、相隣る第2供給ポート7とロータリ
スプール1Bの戻りポート4とをそれらの縦溝9と縦溝
8A、8Bと縦溝5Dにより連通可能としている。
【0006】図11のコントロールバルブ6では、ポン
プが圧送する作動油を、低車速時には、供給ポート2だ
けに供給し、高車速時には供給ポート2と第2供給ポー
ト7の両方に供給し、アシスト力を低車速時には大き
く、高車速時には小さくする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術には以下の問
題点がある。 図10のコントロールバルブ1にあっては、スリーブ
1Aの内面に縦溝5A、5Bを備えており、この縦溝5
A、5Bがともにスリーブ1Aの長手方向の広い範囲に
同一の長尺をなして並置されており、スリーブ1Aの剛
性を低くしている(図10(B))。そこで、スリーブ
1Aは、中立操舵時に、どの縦溝5A、5Bに作用する
油圧も均等となるものの、この油圧が低速時には高圧状
態となり、縦溝5A、5Bのある部分が外側に張り出る
菱形状の歪を生ずる(図10(C))。
【0008】図11のコントロールバルブ1にあって
は、スリーブ1Aの内面に縦溝5A、5Bを備えるとと
もに、縦溝8A、8Bも備えており、この縦溝5A、5
B、8A、8Bがともにスリーブ1Aの長手方向の広い
範囲に同一の長尺をなして並置されており、スリーブ1
Aの剛性を低くしている(図11(B))。そして、ス
リーブ1Aは、低車速時に、作動油が供給ポート2だけ
に供給され、第2供給ポート7には供給されず、スリー
ブ1Aの周方向に作用する油圧分布が不均衡となる結
果、スリーブ1Aに歪を生ずる(図11(C))。
【0009】従来技術では、上述、によるスリー
ブ1Aの歪がスリーブ1Aとロータリスプール1Bの相
対回転性(ひいてはバルブ特性)に悪影響を及ぼすのを
回避するため、両者間に設けるクリアランスを大きくす
ることとしているが、これは油のリーク量を多くしてポ
ンプ効率を損なう。
【0010】本発明の課題は、コントロールバルブを構
成するスリーブの剛性を向上し、スリーブとロータリス
プールの間に設けるクリアランスを最小限にして油のリ
ーク量を低減しながら、スリーブとロータリスプールの
作動の良好を確保し、バルブ特性を向上することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、パワーシリンダの第1室と第2室にポンプ側供給流
路とタンク側戻り流路をステアリング操作に応じて切換
制御するコントロールバルブを有し、コントロールバル
ブがスリーブの中にロータリスプールを嵌合し、両者を
ステアリングトルクに応じて相対変位可能に同軸配置し
てなるとともに、スリーブには、ポンプ側供給流路に接
続される供給ポートと、パワーシリンダの第1室と第2
室のそれぞれに接続される第1ポートと第2ポートを中
心軸まわりに点対称配置し、ロータリスプールには、タ
ンク側戻り流路に接続される戻りポートを中心軸まわり
に点対称配置してなるパワーステアリング装置におい
て、スリーブとロータリスプールの組立状態で、それら
が備える前記各ポートのうち、相隣ることとなるポート
同士を連通するためにバルブ軸方向に延びる縦溝をスリ
ーブの内面に設けるに際し、相隣る縦溝の上端の位置を
千鳥配置とするようにしたものである。
【0012】請求項2に記載の本発明は、パワーシリン
ダの第1室と第2室にポンプ側供給流路とタンク側戻り
流路をステアリング操作に応じて切換制御するコントロ
ールバルブを有し、コントロールバルブがスリーブの中
にロータリスプールを嵌合し、両者をステアリングトル
クに応じて相対変位可能に同軸配置してなるとともに、
スリーブには、ポンプ側供給流路に接続される供給ポー
トと、パワーシリンダの第1室と第2室のそれぞれに接
続される第1ポートと第2ポートを中心軸まわりに点対
称配置し、ロータリスプールには、タンク側戻り流路に
接続される戻りポートを中心軸まわりに点対称配置して
なるパワーステアリング装置において、スリーブとロー
タリスプールの組立状態で、それらが備える前記各ポー
トのうち、相隣ることとなるポート同士を連通するため
にバルブ軸方向に延びる縦溝をスリーブの内面に設ける
に際し、相隣る縦溝の下端の位置を千鳥配置とするよう
にしたものである。
【0013】請求項3に記載の本発明は、パワーシリン
ダの第1室と第2室にポンプ側供給流路とタンク側戻り
流路をステアリング操作に応じて切換制御するコントロ
ールバルブを有し、コントロールバルブがスリーブの中
にロータリスプールを嵌合し、両者をステアリングトル
クに応じて相対変位可能に同軸配置してなるとともに、
スリーブには、ポンプ側供給流路に接続される供給ポー
トと、パワーシリンダの第1室と第2室のそれぞれに接
続される第1ポートと第2ポートを中心軸まわりに点対
称配置し、ロータリスプールには、タンク側戻り流路に
接続される戻りポートを中心軸まわりに点対称配置して
なるパワーステアリング装置において、スリーブとロー
タリスプールの組立状態で、それらが備える前記各ポー
トのうち、相隣ることとなるポート同士を連通するため
にバルブ軸方向に延びる縦溝をスリーブの内面に設ける
に際し、相隣る縦溝の上端の位置を千鳥配置とし、かつ
下端の位置を千鳥配置とするようにしたものである。
【0014】
【作用】請求項1の本発明によれば下記の作用があ
る。 スリーブの内面に設けられる縦溝の上端の位置を千鳥
配置することにより、スリーブの剛性を大きくし、かつ
スリーブの少なくとも上端側で受圧面積も低減した。従
って、スリーブの内面に作用する作動油によるスリーブ
の歪発生を抑制でき、スリーブとロータリスプールの間
に設けるクリアランスを最小限にして油のリーク量を低
減しながら、スリーブとロータリスプールの作動の良好
を確保し、バルブ特性を向上することができる。
【0015】請求項2の本発明によれば下記の作用が
ある。 スリーブの内面に設けられる縦溝の下端の位置を千鳥
配置することにより、スリーブの剛性を大きくし、かつ
スリーブの少なくとも下端側で受圧面積も低減した。従
って、スリーブの内面に作用する作動油によるスリーブ
の歪発生を抑制でき、スリーブとロータリスプールの間
に設けるクリアランスを最小限にして油のリーク量を低
減しながら、スリーブとロータリスプールの作動の良好
を確保し、バルブ特性を向上することができる。
【0016】請求項3の本発明によれば下記の作用が
ある。 スリーブの内面に設けられる縦溝の上端の位置を千鳥
配置とし、かつ下端の位置を千鳥配置とすることによ
り、スリーブの剛性を大きくし、かつスリーブの受圧面
積も低減した。従って、スリーブの内面に作用する作動
油によるスリーブの歪発生を抑制でき、スリーブとロー
タリスプールの間に設けるクリアランスを最小限にして
油のリーク量を低減しながら、スリーブとロータリスプ
ールの作動の良好を確保し、バルブ特性を向上すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は油圧パワーステアリングを
示す模式図、図2は第1実施形態のエンジン回転感応型
コントロールバルブを示す模式図、図3はコントロール
バルブの等価回路図、図4はコントロールバルブの断面
図、図5はコントロールバルブの展開図、図6は第2実
施形態の車速感応型コントローブバルブを示す模式図、
図7はコントロールバルブの等価回路図、図8はコント
ロールバルブの断面図、図9はコントロールバルブの展
開図、図10は従来のエンジン回転感応型コントロール
バルブを示す模式図、図11は従来の車速感応型コント
ロールバルブを示す模式図である。
【0018】(第1実施形態)(図1〜図5) 油圧パワーステアリング装置10は、図1に示す如く、
不図示のブラケットにより車体フレーム等に固定される
ステアリングボディ11に、ラック軸12を直線移動可
能に支持するとともに、一端側にパワーシリンダ13を
備え、パワーシリンダ13のピストンロッド14をラッ
ク軸12に連結している。パワーシリンダ13は片ロッ
ド形であり、ピストンロッド14の挿入端にピストン1
5を備えている。そして、パワーステアリング装置10
にあっては、ラック軸12にボルト17A、17Bによ
って左右のタイロッド18A、18Bを連結し、運転者
によるステアリングホイールの操舵力をアシストする。
【0019】パワーステアリング装置10は、ステアリ
ングボディ11に、エンジン回転感応型コントロールバ
ルブ20のバルブボディ21を固定してある。コントロ
ールバルブ20は、図2に示す如く、ステアリングホイ
ールに連動して回転する入力軸22をバルブボディ21
に枢支し、入力軸22に固定される円形ロータリスプー
ル23と、入力軸22に固定されるトーションバー22
Aの先端部にピニオン25とともに固定される円形スリ
ーブ24とを、ステアリングホイールに加えたステアリ
ングトルクに応ずるトーションバー22Aの弾性ねじり
変形によって、相対変位可能に同軸配置し、パワーシリ
ンダ13の第1室16Aと第2室16Bにポンプ側供給
流路101Aとタンク側戻り流路102Aとを切換制御
可能としている。尚、スリーブ24に固定されているピ
ニオン25は、ラック軸12のラック歯12Aに噛合い
されている。
【0020】尚、図3はコントロールバルブ20の等価
回路であり、101はポンプ、102はタンクである。
【0021】コントロールバルブ20のスリーブ24と
ロータリスプール23の具体的構成は以下の通りである
(図4、図5)。
【0022】即ち、スリーブ24には、ポンプ側供給流
路101Aに接続される供給ポート30と、供給ポート
30の両側に配置されてパワーシリンダ13の第1室1
6Aと第2室16Bのそれぞれに接続される第1ポート
31と第2ポート32の3ポートで1組をなすポート群
(4組)を中心軸(トーションバー22A)まわりに点
対称配置している。尚、第1ポート31は第1連通路3
4により第1室16Aに接続され、第2ポート32は第
2連通路35により第2室16Bに接続されている。
【0023】また、ロータリスプール23には、タンク
側戻り流路102Aに連通する複数(4個)の戻りポー
ト40を中心軸(トーションバー22A)まわりに点対
称配置している。
【0024】然るに、コントロールバルブ20にあって
は、スリーブ24の内面で第1ポート31、第2ポート
32を含む位置に縦溝31A、32A、ロータリスプー
ル23の外面でスリーブ24の供給ポート30に相対す
る位置に縦溝41、ロータリスプール23の外面で戻り
ポート40を含む位置に縦溝40Aを備え、相隣るポー
ト同士(供給ポート30、第1ポート31、第2ポート
32、戻りポート40)をそれらの縦溝31A、32
A、41、40Aにより連通可能としている。
【0025】そして、コントロールバルブ20にあって
は、スリーブ24の縦溝31A(32Aも同じ)の両側
縁部と、この縦溝31Aに連通可能とされるロータリス
プール23の縦溝41、40Aの側縁部とで、図4に示
す絞り部a1、a2を形成する。
【0026】従って、コントロールバルブ20は以下の
如く動作する。 (1) 中立操舵時には、ロータリスプール23とスリーブ
24は図4に示す相対位置を維持し、スリーブ24の供
給ポート30がロータリスプール23の縦溝41に正対
する。これにより、供給ポート30に供給された作動油
は、縦溝41から縦溝31A、32A、40A経由で戻
りポート40に流れ、パワーシリンダ13は作動しな
い。
【0027】(2) 転舵時に、ロータリスプール23が図
4の状態から右回転すると、絞り部a1が閉じ、絞り部
2の開度が大きくなる。従って、供給ポート30に供
給された作動油はa2から第1ポート31を通ってパワ
ーシリンダ13の第1室16Aに供給されて操舵力をア
シストし、第2室16Bの作動油は第2ポート32から
2経由で戻りポート40に戻されることになる。
【0028】そして、コントロールバルブ20にあって
は、ポンプ101からコントロールバルブ20への供給
量を、エンジンの回転数に応じて制御することにより、
パワーシリンダ13による操舵力のアシスト力を調整可
能としている。
【0029】然るに、コントロールバルブ20にあって
は、図2、図5に示す如く、スリーブ24の上下方向の
中間部に供給ポート30を、上端側に第1ポート31
を、下端側に第2ポート32を穿設している。そして、
本実施形態では、第1ポート31を含む縦溝31Aを中
間部〜上端側に渡り、第2ポート32を含む縦溝32A
を中間部〜下端側に渡るようにそれぞれ短尺とし、換言
すれば、相隣る縦溝31A、32Aの上端の位置を(縦
溝31Aが上になるように)千鳥配置とし、かつ下端の
位置を(縦溝32Aが下になるように)千鳥配置とし
た。
【0030】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。スリーブ24の内面に設けられる縦溝31A、
32Aの上端の位置を千鳥配置とし、かつ下端の位置を
千鳥配置とすることにより、スリーブ24の剛性を大き
くし、かつスリーブ24の受圧面積も低減した。従っ
て、スリーブ24の内面に作用する作動油によるスリー
ブ24の歪発生を抑制でき、スリーブ24とロータリス
プール23の間に設けるクリアランスを最小限にして油
のリーク量を低減しながら、スリーブ24とロータリス
プール23の作動の良好を確保し、バルブ特性を向上す
ることができる。
【0031】(第2実施形態)(図6〜図10) 第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、車速感応型
のコントロールバルブ50を採用したことにある。図7
はコントロールバルブ50の等価回路である。
【0032】コントロールバルブ50のスリーブ24と
ロータリスプール23は、コントロールバルブ20にお
けると一部同一であり、スリーブ24は供給ポート3
0、第1ポート31、第2ポート32、縦溝31A、3
2Aを有し、ロータリスプール23は戻りポート40、
縦溝41、40Aを有している。コントロールバルブ5
0がコントロールバルブ20と異なる点は、スリーブ2
4に、ポンプ側供給流路101Aに接続される第2供給
ポート51を備えるとともに、スリーブ24の内面で第
2供給ポート51の両側に配置される縦溝52A、52
B、ロータリスプール23の外面でスリーブ24の第2
供給ポート51に相対する縦溝53を備え、相隣る第2
供給ポート51とロータリスプール23の戻りポート4
0とをそれらの縦溝53と縦溝52A、52Bと縦溝4
0Aにより連通可能としたことにある。
【0033】そして、コントロールバルブ50にあって
は、コントロールバルブ20におけると同様の絞り部a
1、a2を有することに加え、スリーブ24の縦溝52A
(52Bも同じ)の両側縁部と、この縦溝52Aに連通
可能とされるロータリスプール23の縦溝53、40A
の側縁部とで、図8に示す絞り部b1、b2を形成する。
【0034】更に、コントロールバルブ50にあって
は、第2供給ポート51に接続されるポンプ側供給流路
101Aに可変絞り弁103を設け、車速センサ104
により可変絞り弁103の開度を制御することとしてい
る。可変絞り弁103は、低速時には全閉、高速になる
に従ってその開度を大きくされる。
【0035】従って、コントロールバルブ50は以下の
如く動作する。 (1) 低車速時には、可変絞り弁103を全閉とし、ポン
プ101の供給量の全部が供給ポート30に供給され
る。
【0036】(1-1) このとき、中立操舵状態であれば、
ロータリスプール23とスリーブ24は図8に示す相対
位置を維持し、供給ポート30に供給された作動油は縦
溝41から縦溝31A、32A、40A経由で戻りポー
ト40に流れ、パワーシリンダ13は作動しない。
【0037】(1-2) 他方、転舵状態では、ロータリスプ
ール23が図8の状態から右回転すると、絞り部a1
閉じ、絞り部a2の開度が大きくなり、供給ポート30
に供給された作動油はa2から第1ポート31を通って
パワーシリンダ13の第1室16Aに供給されて操舵力
をアシストし、第2室16Bの作動油は第2ポート32
からa2経由で戻りポート40に戻される。この低車速
時の転舵状態では、ポンプ101の吐出量の全量がパワ
ーシリンダ13に供給されるので、アシスト力は最大に
なる。
【0038】(2) 高車速時には、可変絞り弁103の開
度が大きくなり、可変絞り弁103を通過する流量がそ
れだけ多くなる。
【0039】(2-1) このとき、運転者がステアリングホ
イールを図8の状態からゆっくり右回転すると、絞り部
1(a1より大きな面取り状態とする)は未だ閉じず、
ポンプ側供給流路101Aから第2供給ポート51に供
給された作動油は縦溝53、52A、52B、40A経
由で戻りポート40に流れ、ポンプ101から供給ポー
ト30への供給量を相対的に低減し、パワーシリンダ1
3によるアシスト力を低減する。
【0040】(2-2) 他方、運転者がステアリングホイー
ルを図8の状態から早く右回転すると、絞り部b1が閉
じ、ポンプ側供給流路101Aから第2供給ポート51
に供給された作動油はb1で遮断される。それにより、
ポンプ101の吐出量の全量が、低車速時と同様に供給
ポート30に供給され、パワーシリンダ13によるアシ
スト力を大きくし、ステアリング操作の引っかかり感を
解消せしめる。
【0041】然るに、コントロールバルブ50にあって
は、図6、図9に示す如く、スリーブ24の上下方向の
中間部に供給ポート30を、上端側に第1ポート31
を、下端側に第2ポート32、第2供給ポート51を穿
設している。そして、本実施形態では、第1ポート31
を含む縦溝31Aと縦溝52Aを中間部〜上端側に渡
り、第2ポート32を含む縦溝32Aと縦溝52Bを中
間部〜下端側に渡るようにそれぞれ短尺とし、換言すれ
ば、相隣る縦溝31A、32A、52A、52Bの上端
の位置を(縦溝31A、52Aが上になるように)千鳥
配置とし、かつ下端の位置を(縦溝32A、52Bが下
になるように)千鳥配置とした。
【0042】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。スリーブ24の内面に設けられる縦溝31A、
32A、52A、52Bの上端の位置を千鳥配置とし、
かつ下端の位置を千鳥配置とすることにより、スリーブ
24の剛性を大きくし、かつスリーブ24の受圧面積も
低減した。従って、スリーブ24の内面に作用する作動
油によるスリーブ24の歪発生を抑制でき、スリーブ2
4とロータリスプール23の間に設けるクリアランスを
最小限にして油のリーク量を低減しながら、スリーブ2
4とロータリスプール23の作動の良好を確保し、バル
ブ特性を向上することができる。
【0043】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、ス
リーブの内面に設けられて相隣る縦溝の上端の位置だけ
を千鳥配置(下端の位置は同一レベルに並置)とし、或
いは下端の位置だけを千鳥配置(上端の位置は同一レベ
ルに並置)としても良い。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コントロ
ールバルブを構成するスリーブの剛性を向上し、スリー
ブとロータリスプールの間に設けるクリアランスを最小
限にして油のリーク量を低減しながら、スリーブとロー
タリスプールの作動の良好を確保し、バルブ特性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧パワーステアリングを示す模式図で
ある。
【図2】図2は第1実施形態のエンジン回転感応型コン
トロールバルブを示す模式図である。
【図3】図3はコントロールバルブの等価回路図であ
る。
【図4】図4はコントロールバルブの断面図である。
【図5】図5はコントロールバルブの展開図である。
【図6】図6は第2実施形態の車速感応型コントローブ
バルブを示す模式図である。
【図7】図7はコントロールバルブの等価回路図であ
る。
【図8】図8はコントロールバルブの断面図である。
【図9】図9はコントロールバルブの展開図である。
【図10】図10は従来のエンジン回転感応型コントロ
ールバルブを示す模式図である。
【図11】図11は従来の車速感応型コントロールバル
ブを示す模式図である。
【符号の説明】
10 パワーステアリング装置 13 パワーシリンダ 16A 第1室 16B 第2室 20 コントロールバルブ 23 ロータリスプール 24 スリーブ 30 供給ポート 31 第1ポート 32 第2ポート 40 戻りポート 31A、32A、52A、52B 縦溝 101A ポンプ側供給流路 102A タンク側戻り流路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーシリンダの第1室と第2室にポン
    プ側供給流路とタンク側戻り流路をステアリング操作に
    応じて切換制御するコントロールバルブを有し、 コントロールバルブがスリーブの中にロータリスプール
    を嵌合し、両者をステアリングトルクに応じて相対変位
    可能に同軸配置してなるとともに、 スリーブには、ポンプ側供給流路に接続される供給ポー
    トと、パワーシリンダの第1室と第2室のそれぞれに接
    続される第1ポートと第2ポートを中心軸まわりに点対
    称配置し、 ロータリスプールには、タンク側戻り流路に接続される
    戻りポートを中心軸まわりに点対称配置してなるパワー
    ステアリング装置において、 スリーブとロータリスプールの組立状態で、それらが備
    える前記各ポートのうち、相隣ることとなるポート同士
    を連通するためにバルブ軸方向に延びる縦溝をスリーブ
    の内面に設けるに際し、相隣る縦溝の上端の位置を千鳥
    配置としたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 パワーシリンダの第1室と第2室にポン
    プ側供給流路とタンク側戻り流路をステアリング操作に
    応じて切換制御するコントロールバルブを有し、 コントロールバルブがスリーブの中にロータリスプール
    を嵌合し、両者をステアリングトルクに応じて相対変位
    可能に同軸配置してなるとともに、 スリーブには、ポンプ側供給流路に接続される供給ポー
    トと、パワーシリンダの第1室と第2室のそれぞれに接
    続される第1ポートと第2ポートを中心軸まわりに点対
    称配置し、 ロータリスプールには、タンク側戻り流路に接続される
    戻りポートを中心軸まわりに点対称配置してなるパワー
    ステアリング装置において、 スリーブとロータリスプールの組立状態で、それらが備
    える前記各ポートのうち、相隣ることとなるポート同士
    を連通するためにバルブ軸方向に延びる縦溝をスリーブ
    の内面に設けるに際し、相隣る縦溝の下端の位置を千鳥
    配置としたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 パワーシリンダの第1室と第2室にポン
    プ側供給流路とタンク側戻り流路をステアリング操作に
    応じて切換制御するコントロールバルブを有し、 コントロールバルブがスリーブの中にロータリスプール
    を嵌合し、両者をステアリングトルクに応じて相対変位
    可能に同軸配置してなるとともに、 スリーブには、ポンプ側供給流路に接続される供給ポー
    トと、パワーシリンダの第1室と第2室のそれぞれに接
    続される第1ポートと第2ポートを中心軸まわりに点対
    称配置し、 ロータリスプールには、タンク側戻り流路に接続される
    戻りポートを中心軸まわりに点対称配置してなるパワー
    ステアリング装置において、 スリーブとロータリスプールの組立状態で、それらが備
    える前記各ポートのうち、相隣ることとなるポート同士
    を連通するためにバルブ軸方向に延びる縦溝をスリーブ
    の内面に設けるに際し、相隣る縦溝の上端の位置を千鳥
    配置とし、かつ下端の位置を千鳥配置としたことを特徴
    とするパワーステアリング装置。
JP11194753A 1999-07-08 1999-07-08 パワーステアリング装置 Withdrawn JP2001018816A (ja)

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