JP2001018449A - 画像記録装置および画像記録方法 - Google Patents

画像記録装置および画像記録方法

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JP2001018449A
JP2001018449A JP19622299A JP19622299A JP2001018449A JP 2001018449 A JP2001018449 A JP 2001018449A JP 19622299 A JP19622299 A JP 19622299A JP 19622299 A JP19622299 A JP 19622299A JP 2001018449 A JP2001018449 A JP 2001018449A
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led chip
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temperature
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JP19622299A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Yoneyama
努 米山
Yukito Nakamura
幸登 中村
Atsushi Oishi
篤 大石
Yasuaki Tamakoshi
泰明 玉腰
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LEDチップの電流の大きさの違いによる露
光光の波長の変動による感光材料の感度の変動の影響を
良好に補正し、所望の濃度の画像を記録できるようにす
ることである。 【解決手段】 LEDチップに電流を流して、前記LE
Dチップを発光させて、前記LEDチップから照射され
た露光光により感光材料に画像を記録する画像記録装置
において、前記LEDチップに流す電流に対する露光光
の波長の関係である電流波長関係と、露光光の波長に対
する前記感光材料の感度の関係である波長感度関係を記
憶する記憶手段102と、前記電流波長関係と、前記波
長感度関係とを用いて、LEDチップに供給する電流を
制御するCPU101と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LEDチップに電
流を流して発光させ、このLEDチップから照射された
露光光により感光材料に画像を記録する画像記録装置と
画像記録方法に関し、特に、LEDチップからの露光光
の波長に注目して高品質な画像記録を行える画像記録装
置と画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、Desk Top Publishing等の普
及により、スキャナから入力した画像をコンピュータの
ソフトウェア上で画像編集,ページ面付けする作業が一
般化し、フルディジタルでの編集も珍しくなくなってき
ている。
【0003】このような工程では、さらなる効率化を目
指して、フィルムにページ編集済みの画像データを直接
出力するイメージセッター出力や、印刷版に直接画像記
録を行うCTP(Computer to Plate)出力、さらには印
刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を
行うCTC(Computer to Cylinder)が行われる。
【0004】この場合、校正確認の為だけに一旦フィル
ム出力や印刷版出力を行い、印刷校正や、その他の校正
材料による校正を行うことは、フィルム、印刷版のムダ
や余計な作業が多くなる問題がある。
【0005】その為、特に、このようなコンピュータに
よるフルディジタルの画像作成、編集を行う工程では、
DDCP(Direct Digital Color Proof)と呼ばれる直接
カラー画像出力を行うシステムが求められている。
【0006】このようなDDCPは、コンピュータ上で
加工されたディジタル画像データからイメージセッタな
どで製版用フィルム上に記録したり、CTPで直接印刷
版を作成する最終的な印刷作業を行なったり、CTCで
印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録
を行ったりなどする前に、コンピュータ上で加工された
ディジタル画像が示す出力対象を再現するカラープルー
フを作成し、その絵柄、色調、文章文字等の確認を行な
うものである。
【0007】また、このような印刷工程における校正の
プロセスでは、 1)作業現場内部のミスの確認、すなわち内校、 2)発注主、デザイナーへの仕上がり確認用に提出される
外校、 3)印刷機の機長に対して、最終印刷物の見本として提供
される印刷見本、 の、主として3つの用途にプルーフが作成、使用され
る。
【0008】この際、内部の確認用、及び一部の外校用
途においては、納期短縮、コスト削減等のニーズから、
網点画像再現ができない校正材料、すなわち、昇華転写
方式による校正や、インクジェット、電子写真などの出
力物を主として体裁確認用の校正として使用するケース
があるが、ハイライト部の再現性や、細かいディティー
ルの確認、印刷時のモアレと呼ばれる網画像の不適切な
干渉縞の確認等の為には、やはり印刷網点を忠実に再現
するプルーフが強く望まれているのが実状である。
【0009】このようなニーズに対し、近年ハイパワー
ヒートモードレーザーを用いて、昇華転写記録材料や、
感熱記録材料に画像露光を行い、印刷本紙に転写するタ
イプのDDCPが普及し始めているが、これらのシステ
ムはレーザーヘッドのコストが高く、機器が高価で、か
つ材料も多数の色画像形成シートを利用する為に高価で
あること、また画像露光→転写というプロセスが色数分
だけ必要で長時間を要すことが問題となっており、すべ
ての業務に適用したり、従来の印刷校正のように多数枚
複製を作成することが、コスト、時間の点から難しいと
いう問題を有している。
【0010】そこで、このようなカラープルーフを作成
する装置として、外周面から内部に貫通する孔が複数設
けられたドラムと、前記ドラムを回転させる回転駆動機
構と、を有し、前記ドラム上に前記感光材料を保持しな
がら、前記回転駆動機構により前記ドラムを回転させな
がら、ディジタル画像信号に応じてレーザ光により露光
し、網点画像を記録する画像記録装置が提案されてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レーザ光源は
高価であるので、廉価に構成するために、LEDチップ
光源に用いることも考えられる。
【0012】ところで、従来の画像記録装置にそのまま
LEDチップを用いたのでは、連続して画像を記録して
いると、感光材料の濃度が変動してしまう問題があっ
た。また、LEDチップの発光量を一定にするように、
LEDユニットからの光照射量を監視し、フィードバッ
ク制御することにより、発光制御することが行われてい
る。
【0013】しかし、以上のような発光制御をしても、
露光された感光材料に記録される画像濃度が所望の濃度
にならず、変動する問題があることが判明した。これは
LEDチップの温度が上昇すると、発光量が変動する
だけでなく、 ・LEDチップの温度による発光波長の変動 ・LEDチップに流す電流の大きさによる発光波長の変
動 などが発生し、感光材料によっては、このような波長の
変動により感度が変わることが多いからであると考えら
れる。
【0014】第一の発明の目的は、以上のような問題に
鑑みてなされたものであって、上述のLEDチップの電
流の大きさの違いによる露光光の波長の変動による感光
材料の感度の変動の影響を良好に補正し、所望の濃度の
画像を記録できるようにすることである。
【0015】第二の発明の目的は、以上のような問題に
鑑みてなされたものであって、上述のLEDチップの温
度の変動による露光光の波長の変動による感光材料の感
度の変動の影響を良好に補正し、所望の濃度の画像を記
録できるようにすることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は以下
の手段により解決できる。 (1)請求項1記載の発明は、LEDチップに電流を流
して、前記LEDチップを発光させて、前記LEDチッ
プから照射された露光光により感光材料に画像を記録す
る画像記録装置において、前記LEDチップに流す電流
に対する露光光の波長の関係である電流波長関係を記憶
する電流波長関係記憶手段と、露光光の波長に対する前
記感光材料の感度の関係である波長感度関係を記憶する
波長感度関係記憶手段と、前記電流波長関係記憶手段に
より記憶されている電流波長関係と、前記波長感度関係
記憶手段により記憶されている波長感度関係とを用い
て、LEDチップに供給する電流を制御する電流供給手
段と、を有することを特徴とする画像記録装置である。
【0017】この発明では、電流波長関係と、波長感度
関係とを用いてLEDチップに供給する電流を制御する
ようにしているので、LEDチップの電流の大ききの違
いによる露光光の波長の変動による感光材料の感度の変
動の影響を良好に補正し、所望の濃度の画像を記録でき
る。
【0018】(2)請求項2記載の発明は、前記LED
チップから照射された露光光の波長を検知する波長検知
手段を有し、前記LEDチップに電流を流して、前記L
EDチップを発光させて、前記LEDチップから照射さ
れた露光光の波長を前記波長検知手段により検知させ、
前記LEDチップに流した電流と前記波長検知手段によ
り検知した波長とから、前記電流波長関係を求め、求め
た当該電流波長関係を前記電流波長関係記憶手段に記憶
させる、ことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置
である。
【0019】この発明では、LEDチップに流した電流
値と検知した露光光の波長とから電流波長関係を求め、
電流波長関係および波長感度関係を用いてLEDチップ
に供給する電流を制御するようにしているので、LED
チップの電流の大きさの違いによる露光光の波長の変動
による感光材料の感度の変動の影響を、より良好に補正
し、所望の濃度の画像を記録できる。
【0020】(3)請求項3記載の発明は、複数の異な
る電流値について、順次、前記LEDチップに各電流値
の電流を流して、前記LEDチップを発光させて、前記
LEDチップから照射された露光光の波長を前記波長検
知手段により検知させ、複数の異なる電流値のそれぞれ
についての、前記LEDチップに流した電流値と前記波
長検知手段により検知した波長との関係から、前記電流
波長関係を求め、求めた当該電流波長関係を前記電流波
長関係記憶手段に記憶させる、ことを特徴とする請求項
2に記載の画像記録装置である。
【0021】この発明では、異なる電流値での露光光の
波長を検知して電流波長関係を求め、電流波長関係およ
び波長感度関係を用いてLEDチップに供給する電流を
制御するようにしているので、LEDチップの電流の大
きさの違いによる露光光の波長の変動による感光材料の
感度の変動の影響を、より良好に補正し、所望の濃度の
画像を記録できる。
【0022】(4)請求項4記載の発明は、LEDチッ
プに電流を流して、前記LEDチップを発光させて、前
記LEDチップから照射された露光光により感光材料に
画像を記録する画像記録装置において、前記LEDチッ
プに関する温度と露光光の波長との関係である温度波長
関係を記憶する温度波長関係記憶手段と、露光光の波長
に対する前記感光材料の感度の関係である波長感度関係
を記憶する波長感度関係記憶手段と、前記LEDチップ
に関する温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知
手段により検知された温度と、前記温度波長関係記憶手
段により記憶されている温度波長関係と、前記波長感度
関係記憶手段により記憶されている波長感度関係とを用
いて、LEDチップに供給する電流を制御する電流供給
手段と、を有することを特徴とする画像記録装置であ
る。
【0023】この発明では、温度波長関係および波長感
度関係を用いて、検知した温度に応じてLEDチップに
供給する電流を制御するようにしているので、LEDチ
ップの温度の変動による露光光の波長の変動による感光
材料の感度の変動の影響を、より良好に補正し、所望の
濃度の画像を記録できる。
【0024】(5)請求項5記載の発明は、前記LED
チップから照射された露光光の波長を検知する波長検知
手段を有し、前記LEDチップに電流を流して、前記L
EDチップを発光させて、前記LEDチップから照射さ
れた露光光の波長を前記波長検知手段により検知させ、
前記温度検知手段により検知した温度と前記波長検知手
段により検知した波長とから、前記温度波長関係を求
め、求めた当該温度波長関係を前記温度波長関係記憶手
段に記憶させる、ことを特徴とする請求項4に記載の画
像記録装置である。
【0025】この発明では、露光光の波長とLEDチッ
プの温度とを検知して温度波長関係を求め、温度波長関
係および波長感度関係を用いてLEDチップに供給する
電流を制御するようにしているので、LEDチップの温
度の変動による露光光の波長の変動による感光材料の感
度の変動の影響を、より良好に補正し、所望の濃度の画
像を記録できる。
【0026】(6)請求項6記載の発明は、前記LED
チップの温度を変えて、複数の異なる温度で、順次、前
記LEDチップに各電流値の電流を流して、前記LED
チップを発光させて、前記温度検知手段に前記LEDチ
ップに関する温度を検知させ、前記LEDチップから照
射された露光光の波長を前記波長検知手段により検知さ
せ、複数の異なる温度のそれぞれについての、前記温度
検知手段により検知した温度と前記電流検知手段により
検知した波長との関係から、前記温度波長関係を求め、
求めた当該温度波長関係を前記温度波長関係記憶手段に
記憶させる、ことを特徴とする請求項5に記載の画像記
録装置である。
【0027】この発明では、異なる温度での露光光の波
長を検知して温度波長関係を求め、温度波長関係および
波長感度関係を用いてLEDチップに供給する電流を制
御するようにしているので、LEDチップの温度の変動
による露光光の波長の変動による感光材料の感度の変動
の影響を、より良好に補正し、所望の濃度の画像を記録
できる。
【0028】(7)請求項7記載の発明は、LEDチッ
プに電流を流して、前記LEDチップを発光させて、前
記LEDチップから照射された露光光により感光材料に
画像を記録する画像記録装置において、前記LEDチッ
プに関する温度及び前記LEDチップに流す電流に対す
る露光光の波長の関係である温度電流波長関係を記憶す
る温度電流波長関係記憶手段と、前記感光材料に関する
露光光の波長と感度との関係である波長感度関係を記憶
する波長感度関係記憶手段と、前記LEDチップに関す
る温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段に
より検知された温度と、前記電流波長関係記憶手段によ
り記憶されている温度電流波長関係と、前記波長感度関
係記憶手段により記憶されている波長感度関係とを用い
て、LEDチップに供給する電流を制御する電流供給手
段と、を有することを特徴とする画像記録装置である。
【0029】この発明では、温度電流波長関係および波
長感度関係を用いて、検知したLEDチップの温度に応
じてLEDチップに供給する電流を制御するようにして
いるので、LEDチップの温度の変動とLEDチップの
電流の大きさの違いによる露光光の波長の変動による感
光材料の感度の変勤の影響を良好に補正し、所望の濃度
の画像を記録できる。
【0030】(8)請求項8記載の発明は、前記LED
チップから照射された露光光の波長を検知する波長検知
手段を有し、前記LEDチップに電流を流して、前記L
EDチップを発光させて、前記LEDチップから照射さ
れた露光光の波長を前記波長検知手段により検知させ、
前記温度検知手段により検知した温度と前記LEDチッ
プに流す電流と前記波長検知手段により検知した波長と
から、前記温度電流波長関係を求め、求めた当該温度電
流波長関係を前記温度電流波長関係記憶手段に記憶させ
る、ことを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置で
ある。
【0031】この発明では、LEDチップの温度・LE
Dチップに供給する電流・検知した露光光の波長から温
度電流波長関係を求め、温度電流波長関係および波長感
度関係を用いてLEDチップに供給する電流を制御する
ようにしているので、LEDチップの温度の変動とLE
Dチップの電流の大きさの違いによる露光光の波長の変
動による感光材料の感度の変動の影響を、より良好に補
正し、所望の濃度の画像を記録できる。
【0032】(9)請求項9記載の発明は、前記LED
チップの温度を変えて、複数の異なる温度で、複数の異
なる電流について、順次、前記LEDチップに各電流値
の電流を流して、前記LEDチップを発光させて、前記
温度検知手段に前記LEDチップに関する温度を検知さ
せ、前記LEDチップから照射された露光光の波長を前
記波長検知手段により検知させ、複数の異なる温度のそ
れぞれについての、複数の異なる電流値のそれぞれにつ
いての、前記LEDチップに関する温度と前記LEDチ
ップに流した電流と前記波長検知手段により検知した波
長との関係から、前記温度電流波長関係を求め、求めた
当該温度電流波長関係を前記温度電流波長関係記憶手段
に記憶させる、ことを特徴とする請求項8に記載の画像
記録装置である。
【0033】この発明では、複数の異なるLEDチップ
の温度・複数の異なるLEDチップに供給する電流・検
知した露光光の波長から温度電流波長関係を求め、温度
電流波長関係および波長感度関係を用いてLEDチップ
に供給する電流を制御するようにしているので、温度セ
ンサによりLEDチップ周辺の温度を検知して、LED
チップの温度を用いて、LEDチップの温度の変動とL
EDチップの電流の大きさの違いによる露光光の波長の
変動による感光材料の感度の変動の影響を、より良好に
補正し、所望の濃度の画像を記録できる。
【0034】(10)請求項10記載の発明は、前記L
EDチップが、10℃〜30℃におけるピーク波長のバ
ラツキが50nm以下であり、前記LEDチップの温度
が30℃以下のときに、前記LEDユニットから照射さ
れた光により画像を記録する、ことを特徴とする請求項
1乃至請求項9のいずれかに記載の画像記録装置であ
る。
【0035】この発明では、10℃〜30℃におけるピ
ーク波長のバラツキが50nm以下であるLEDチップ
の温度を30℃以下にするので、以上の(1)〜(9)
の効果がより良好であることに加え、LEDチップの発
光波長の変動を抑えつつ、LEDユニットの寿命も延ば
すことができる。
【0036】(11)請求項11記載の発明は、前記波
長検知手段が、前記LEDチップからの光の光量を検出
する光量センサと、前記光量センサの受光面側の光路に
挿入離脱可能であってカット周波数が当該LEDチップ
の発振波長近傍の波長であるカットフィルタと、を有す
る請求項2、3、5、6、8、9、または10のいずれ
かに記載の画像記録装置である。
【0037】この発明では、カットフィルタと光量セン
サとによって波長検知を行っているため、波長検知手段
を簡易で安価な構成で小型軽量にすることができる。 (12)請求項12記載の発明は、前記LEDチップか
らの光を露光面に照射させるための露光光学系を有し、
前記光量センサの受光面が前記露光光学系から照射され
た光を受光できる位置に設けられた、ことを特徴とする
請求項11に記載の画像記録装置である。
【0038】この発明では、LEDチップからの光を露
光光学系を介して受ける位置に光量センサを設けている
ため、より感光材料が実際に露光されるのに近い光を検
知でき、一層精度良く波長検出を行える。
【0039】(13)請求項13記載の発明は、LED
チップと、前記LEDチップに電流を流して、前記LE
Dチップを発光させる電流供給手段と、前記LEDチッ
プからの光を露光面に照射させるための露光光学系と、
受光面が前記露光光学系から照射された光を受光できる
位置に設けられた前記露光光学系からの光の光量を検出
する光量センサと、前記光量センサの受光面側の光路に
挿入離脱可能であってカット周波数が当該LEDチップ
の発振波長近傍の波長であるカットフィルタと、前記カ
ットフィルタが前記光路に挿入されたときに前記光量セ
ンサが検知した光量と前記カットフィルタが前記光路か
ら離脱したときに前記光量センサが検知した光量とか
ら、前記露光光学系から照射された光の波長を検知する
波長検知手段と、を有し、前記露光光学系から照射され
た露光光により感光材料に画像を記録することを特徴と
する画像記録装置である。
【0040】この発明では、簡易に安価で小型軽量にで
きる構成で、カットフィルタの挿入と離脱とによって光
量センサが検知した露光光の波長からLEDチップに供
給する電流を制御することができ、より感光材料が実際
に露光されるのに近い光を検知でき、精度良く波長検知
を行える。そして、しいては、所望の濃度の画像を記録
できる。
【0041】(14)請求項14記載の発明は、LED
チップに電流を流して発光させ、前記LEDチップから
照射された露光光により感光材料に画像を記録する画像
記録方法において、前記LEDチップに電流を流して発
光させ、前記LEDチップから照射された露光光の波長
を検知し、前記LEDチップに流した電流と検知した波
長とから電流波長関係を求め、求めた当該電流波長関係
と、予め保持された波長感度関係とを用いて、LEDチ
ップに供給する電流を制御する、ことを特徴とする画像
記録方法である。
【0042】この発明では、LEDチップに流した電流
値と検知した露光光の波長とから電流波長関係を求め、
電流波長関係および波長感度関係を用いてLEDチップ
に供給する電流を制御するようにしているので、LED
チップの電流の大きさの違いによる露光光の波長の変動
による感光材料の感度の変動の影響を、一度に良好に補
正し、所望の濃度の画像を記録できる。
【0043】(15)請求項15記載の発明は、LED
チップに電流を流して発光させ、前記LEDチップから
照射された露光光により感光材料に画像を記録する画像
記録方法において、前記LEDチップに電流を流して発
光させ、前記LEDチップから照射された露光光の波長
とLEDチップの温度とを検知し、検知した温度と検知
した波長とから温度波長関係を求め、求めた当該温度波
長関係と、予め保持された波長感度関係とを用いて、L
EDチップに供給する電流を制御する、ことを特徴とす
る画像記録方法である。
【0044】この発明では、露光光の波長とLEDチッ
プの温度とを検知して温度波長関係を求め、温度波長関
係および波長感度関係を用いてLEDチップに供給する
電流を制御するようにしているので、LEDチップの温
度の変動による露光光の波長の変動による感光材料の感
度の変動の影響を、一度に良好に補正し、所望の濃度の
画像を記録できる。
【0045】(16)請求項16記載の発明は、LED
チップに電流を流して発光させ、前記LEDチップから
照射された露光光により感光材料に画像を記録する画像
記録方法において、前記LEDチップに電流を流して発
光させ、前記LEDチップから照射された露光光の波長
とLEDチップの温度とを検知し、検知した温度と検知
した波長とLEDチップに流す電流とから温度電流波長
関係を求め、求めた温度電流波長関係と、予め保持され
た波長感度関係とを用いて、LEDチップに供給する電
流を制御する、ことを特徴とする画像記録方法である。
【0046】この発明では、LEDチップの温度・LE
Dチップに供給する電流・検知した露光光の波長から温
度電流波長関係を求め、温度電流波長関係および波長感
度関係を用いてLEDチップに供給する電流を制御する
ようにしているので、LEDチップの温度の変動とLE
Dチップの電流の大きさの違いによる露光光の波長の変
動による感光材料の感度の変動の影響を、一気に良好に
補正し、所望の濃度の画像を記録できる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例について説明する。なお、本発明は以下に説
明される実施の形態例に限られるものではない。また、
以下の説明で用語の意義を説明している記載があるが、
あくまで実施の形態における用語の意義を説明するもの
であり、本発明の用語の意義はこの記載に限られない。
【0048】まず、本発明の実施の形態例が適用される
画像記録装置の全体構成および動作について説明する。
本実施形態の画像記録装置は、印刷物の仕上がりを事前
に確認する校正物を得るためのカラープルーフをディジ
タル画像信号から得る装置である。具体的には、カラー
印刷物を作成するに当たって、ディジタル画像信号から
印刷版を作成する前に、ディジタル画像信号からこのデ
ィジタル画像信号から作成された印刷版で印刷されて得
られる画像をシミュレーションするカラープルーフを作
成し、ディジタル画像信号が示す画像にレイアウト、
色、文字等の誤りがあるか否かなどの誤りの有無を検査
し、印刷物の仕上がりを事前に確認するために、カラー
プルーフを作成する装置である。
【0049】また、本実施形態の画像記録装置では、感
光材料としてロール状のハロゲン化銀カラー写真感光材
料をセットして、露光部で、シート状に切断した後、前
述のディジタル画像信号に応じてレーザ光で露光し、そ
の後、現像処理部で現像処理して、カラープルーフを作
成する。
【0050】図2は画像記録装置の概略構成を示す図で
ある。画像記録装置は、感光材料上に画像を露光するた
めの露光ユニット3と、露光された感光材料を現像処理
するための現像処理ユニット部4とを有する。
【0051】図2は画像記録装置の内部構成を示す概略
図である。画像記録装置は、感光材料上に画像を露光す
るための露光部3と、露光された感光材料を現像処理す
るための処理部4とを有する。
【0052】露光部3の内部は、概略、下記構成を備え
る。ロールセット部10は、ロール状の感光材料Pのロ
ール(図2参照)を収納したマガジン18を装填する部
分であり、装置本体の上部に設けてある。また、マガジ
ン18の装填は、給紙カバー19を開閉して行う。本実
施形態のロールセット部10は、感光材料Pのロール
(図2参照)を収納したマガジン18を装填する部分で
あるが、感光材料のロールを直接セットできるものであ
ってもよい。
【0053】そして、ロールセット部10にセットされ
るマガジン18は、感光材料Pの感光面を外側にして巻
いているロールを収容したマガジンである。なお、ロー
ルセット部10が、感光材料のロールを直接セットでき
るものである場合、感光材料Pの感光面を外側にして巻
いているロールをセットするものであることが好まし
い。
【0054】感光材料Pを収納するマガジンのロールセ
ット部10の鉛直下方に、ローラ対21および所定長に
感光材料を切断するためのカッタ22とが設けられてい
る。また、ローラ対21は、マガジンが装填された時、
装填されたマガジン18の引き出し口に近接する位置に
配設してある。
【0055】スクイズローラ23は、ローラ対21の鉛
直下方に設けられており、主走査部30に設けてあるド
ラム30に対して接離可能である。マガジン18の引き
出し口からスクイズローラ23に至るまでの感光材料の
搬送路は、略垂直下方に延びている。そして、スクイズ
ローラ23は、感光材料Pをドラム30に供給する際
に、ドラム30へ押圧され、供給された感光材料Pをド
ラム30の外周面に密着させる。その間に、感光材料P
が所定長さ給送された所で、スクイズローラ23が停止
し、カッタ22により感光材料Pを所定長さのシート状
に切断する。その後、スクイズローラ23が回転駆動し
て、感光材料Pをドラム30の外周面上に密着させる。
【0056】なお、給紙時のドラム30の周速は、2m
/秒以下(特に1m/秒以下)が好ましい。これによ
り、安定してドラム30へ給送でき、ドラム30への密
着性が高くなり、吸引による保持性が良くなる。また、
給紙時のドラム30の周速は、2cm/秒以上(特に5
cm/秒以上)が好ましい。これにより、給送時間を短
縮化でき、画像記録時間、画像記録時間間隔を短縮でき
る。本実施形態の装置では、0.1m/秒である。
【0057】また、このスクイズローラ23の表面基体
は、本実施形態の装置では、ゴム製であるがこれに限ら
れず、ドラム30への感光材料Pの密着性の観点から弾
性体であることが好ましい。これにより、スクイズロー
ラ23の表面基体の弾性変形により、感光材料Pがドラ
ムに十分に密着する。
【0058】ドラム30は、スクイズローラ23により
回転可能であり、感光材料Pが給送されると、スクイズ
ローラ23により回転されながら、感光材料Pを外周面
上に空気吸引により固定する。そして、感光材料Pをド
ラム30の外周面上に固定し終わると、スクイズローラ
23は、ドラム30から離脱する。そして、スクイズロ
ーラ23がドラム30から離脱すると、ドラム30の回
転駆動機構により、密着動作時の回転速度より高い回転
速度でドラム30を回転させて、記録時に感光材料Pを
主走査するように、外周面上に感光材料Pを固定しなが
ら高速回転する。
【0059】なお、画像記録時のドラム30の周速は、
3m/秒以上(特に5m/秒以上、更に10m/秒以
上)であることが好ましい。これにより、画像記録時間
を短縮化できる。また、画像記録時のドラム30の周速
は、70m/秒以下(特に50m/秒以下)であること
が好ましい。これにより、ドラム30の周速が安定し、
周速の安定化までの時間が短くなり、装置コストが低く
なり、安全になる。なお、本実施形態の装置では、画像
記録時のドラム30の周速は、約30(m/秒)であ
る。
【0060】光学ユニット400は、ドラム30に対向
して配置されており、副走査機構300によりドラム3
0の回転軸と平行に移動する。また、光学ユニット40
0は、デジタル信号を受けてドラム30上の感光材料P
にLEDチップによる画像の書き込みを行う。
【0061】そして、外周面上に感光材料Pを固定した
ドラム30を回転させることを主走査、光学ユニット4
00をドラム30の回転軸と平行な方向に移動させるこ
とを副走査として、デジタル画像信号に応じて露光し、
網点画像の潜像を感光材料Pに記録する。
【0062】排紙部50は、ドラム30に当接離脱可能
な剥離ガイド51を有する。剥離ガイド51は、通常、
ドラム30から離脱しており、画像書き込みが終了しド
ラム30が停止すると、剥離ガイド51がドラム30に
当接し、スクイズローラ23がドラム30へ押圧され、
スクイズローラ23が回転駆動して、ドラム30を回転
させ、剥離ガイド51が感光材料Pをドラム30から剥
離する。
【0063】なお、感光材料をドラム30から剥離する
ときのドラム30の周速は、安定した剥離や感光材料先
端の折れの防止の観点から、2m/秒以下であることが
好ましく、また、剥離の効率の観点から、0.01m/
秒以上であることが好ましい。本実施形態の装置では、
感光材料をドラム30から剥離するときのドラム30の
周速度は、約0.05〜0.1m/秒である。
【0064】感光材料Pを剥離し終わると、剥離ガイド
51はドラム30から離脱する。そして、排紙部50
は、剥離した感光材料Pを現像処理部4に送る。また、
現像処理部4は、発色現像処理部42、漂白定着処理部
43、安定化処理部44、乾燥部45及び排紙トレイ4
6を備える。化学カブリ型ダイレクトポジ感光材料を用
いる場合、発色現像処理、漂白定着処理、安定化処理、
乾燥の順に処理をし、排紙トレイ46に現像処理した感
光材料Pを排出する。
【0065】また、露光部3側から送り込まれてくる画
像書き込み終了後の感光材料に一様な露光を行う第2露
光部41が設けられており、内部潜像型ダイレクトポジ
感光材料を用いる場合、第2露光部41は発色現像処理
液中に感光材料Pがある状態で露光するものであり、図
2における第2露光部41および発色現像処理部42は
実質1つの処理槽からなっていて、その内の浅い処理糟
の部分を第2露光部41としている。
【0066】次に、ドラム30および光学ユニット40
0の周辺を示す平面図である図3に基づいて、ドラム3
0および光学ユニット400の周辺を説明する。ドラム
30には、その回転軸の両端に軸部31、32が設けら
れており、ドラム30の軸部31、32は、軸受けを介
して支持台34に回転可能に軸支してある。ドラム30
を回転軸を中心に回転させる回転駆動機構は、ドラム3
0の一方の軸部32に設けられた駆動プーリ35と、駆
動プーリ35とベルト36を介して動力的に連結されて
いる出力プーリ38と、出力プーリ38を回転させるド
ラム回転モータM6と、ベルト36とを具備し、ドラム
回転モータM6が出力プーリ38を回転させ、駆動力を
ベルト36を介して駆動プーリ35に伝達してドラム3
0を回転駆動している。また、ドラム回転モータM6は
励磁を解除できるモータである。なお、モータは通常励
磁されているため、他の機構によりモータ軸を回転させ
ようとすると抵抗がある。しかし、ドラム回転モータM
6は、励磁を解除することにより、他の機構によりドラ
ム30を回転させる際に抵抗にならないようにできる。
【0067】ドラム30の一方の軸上であって、駆動プ
ーリ35を配設して有る位置よりも更に外側には、ロー
タリーエンコーダ37を付設してあり、これから出力さ
れるパルス信号を書き込み制御に用いる。そして、ドラ
ムの他方の軸部31は、吸引ブロワ39に連結してあ
る。
【0068】ドラム30は、アルミニウム製の中空体で
記録してあり、かつ、ドラム30の外周面から内部に貫
通する多数の吸引孔を有する構成にあるので、吸引ブロ
ワ39の作動によりドラム30の内部が減圧され、感光
材料Pをドラム30の表面上に空気吸引により固定でき
る。
【0069】ドラム30の直径は、作成されるカラープ
ルーフの有用性・カールや露光精度などの観点から10
cm以上であることが好ましく、LEDチップまたは、
LEDチップを具備するLEDユニットと、感光材料と
が光学的に共役の関係にして簡単に高速に良好な画像を
得るには、15cm以上(特に、20cm以上)である
ことが好ましく、装置コスト・装置サイズ・必要な露光
精度を得るための製造性・熱膨張の悪影響の少なさなど
の観点から1m以下(特に50cm以下、更に40cm
以下)が好ましい。なお、本実施形態の装置では29c
mである。
【0070】また、ドラム30の幅(ドラム30の外周
面の回転軸方向の長さ)は、作成されるカラープルーフ
の有用性などの観点から30cm以上(特に50cm以
上)であることが好ましく、装置コスト・装置サイズ・
必要な露光精度を得るための製造性などの観点から1.
5m以下(特に1m以下)が好ましい。これにより、特
別な機械強度にしなくても良いので、低コストになり、
また、機械重量が大きくなく、設置場所が特別に限定さ
れないので、利便性の高い位置に設置できる。なお、本
実施形態の装置では約60cmである。
【0071】また、露光される感光材料Pのシート幅
(ドラム30の回転軸方向の感光材料Pの長さ)は、装
置コスト・装置サイズ・必要な露光精度を得るための製
造性などの観点から最大1.5m以下であることが好ま
しく、これにより、ドラム軸方向のサイズが小さくて済
み、ドラム自体、ドラム取り付け部、光学走査部に必要
な構造精度・強度を得るための重量が小さくでき、設置
場所を選ばなくて済む程度にできる。また、作成される
カラープルーフの有用性などの観点から最小25cm以
上(特に50cm以上)であることが好ましい。
【0072】また、露光される感光材料Pのシート長さ
(ドラム30の回転方向の感光材料Pの長さ)は、装置
コスト・装置サイズ・必要な露光精度を得るための製造
性などの観点から最大2m以下(特に1.5m以下)で
あることが好ましく、これにより、ドラム半径方向のサ
イズが小さくて済み、ドラムの熱膨張の影響が小さく、
加工精度を出しやすく、必要な構造精度・強度を得るた
めの重量が小さくでき、設置場所を選ばなくて済む程度
にできる。また、作成されるカラープルーフの有用性な
どの観点から最小25cm以上であることが好ましい。
【0073】そして、露光される感光材料Pのシートサ
イズは、作成されるカラープルーフの有用性などの観点
から0.06平方m以上(特に0.12平方m以上)が
好ましい。また、3平方m以下(特に2平方m以下)が
好ましく、これにより、装置サイズが小さくて済み、必
要な構造強度を得るための重量が設置場所を選ばなくて
済む程度にできる。
【0074】また、本実施形態の装置では、露光される
感光材料Pのシート幅及びシート長さは、57cm×3
5cm、57cm×70cm、57cm×85cmのサ
イズに対応し、57cm×35cmのサイズの場合は、
有効画像領域が55.5cm×33.7cmでA3サイ
ズの画像を再現でき、57cm×70cmの場合は、有
効画像領域が55.5cm×67.4cmでA2サイズ
の画像を再現でき、57cm×85cmのサイズの場合
は、有効画像領域が55.5cm×82.8cmでB2
サイズの画像を再現できる。
【0075】次に、光学ユニット400を移動させて副
走査させる副走査機構300について図3により説明す
る。光学ユニット400は、金属ベルト340に固定し
てあり、ドラム30の回転軸と平行に設けられた一対の
ガイドレール341、342に案内されてドラム30の
回転軸と平行に移動出来る。金属ベルト340は一対の
プーリ343、344に掛け渡され、一方のプーリ34
4は駆動モータM7の回転軸345に直結されている。
駆動モータM7が回転軸345を回転させると、回転軸
345に固定されたプーリ344が回転し、プーリ34
3とプーリ344とに掛け渡された金属ベルト340が
回動する。そして、金属ベルト340に光学ユニット4
00がドラム30の回転軸と平行に移動する。
【0076】また、駆動モータM7は、光学ユニット4
00を往動させる時に、感光材料Pを露光するためにゆ
っくりと回転駆動し、光学ユニット400を復動させる
時に、往動時より回転速度を速くすることにより往動時
より早い移動速度で復帰させるために、高速回転駆動す
る。
【0077】光学ユニット400は副走査基準位置で停
止しており、ここから副走査を開始し、画像サイズに対
応した移動量で副走査が終了すると、副走査基準位置に
復帰する。
【0078】また、図3に示すように、ドラム30の回
転軸90と同軸上にドラム30の回転位置を検出するエ
ンコーダ37を取り付けている。エンコーダ37は、パ
ルス信号が出力し、また感光材料Pの先端位置を検出す
る先端位置センサS9から感光材料Pの先端位置信号を
出力し、これらの信号に基づき、書き込み制御及びドラ
ム回転モータM6の回転制御を行う。ドラム回転モータ
M6は、サーボモータを用いドラム30を高速回転す
る。
【0079】そして、感光材料Pに記録される画像の画
像記録密度は、網点画像による階調の再現性などの観点
から主走査方向及び副走査方向共に600dpi以上
(特に1000dpi以上、更に1200dpi以上)
が好ましく、また、網点画像による階調の再現性の飽和
や画像記録速度や装置コストなどの観点から主走査方向
及び副走査方向共に1万dpi以下(特に5000dp
i以下)が好ましい。本実施形態の装置でこのようにし
て感光材料に記録される画像の画像記録密度は主走査方
向及び副走査方向共に2000dpiである。なお、言
うまでもないことであるが、主走査方向及び副走査方向
の画像記録密度は、主走査方向又は副走査方向1インチ
の長さの中に、画像記録される画素が幾つ並んでいるか
を示すdpiという単位で示される。
【0080】また、1つの網点は、100以上(特に2
00以上)の画素から記録されていることが、実際の印
刷の網点に近い再現になり好ましい。また、1つの網点
は、5000以下(特に2000以下)の画素から記録
されていることが画像データの取り扱いが容易で、高速
に画像データを処理でき好ましい。
【0081】本装置1の外部に設けられ、本装置1に接
続されているRIP200で、電子製版の元になる電子
製版用画像データからラスターイメージフォーマットの
Y,M,C,Kのデジタル網点画像データを、各色毎に
順番(面順次)に生成する。
【0082】そして、電子製版用画像データから印刷物
と同じスクリーン線数の網点の集合によって再現し、画
素ゲイン量を印刷物のそれと近似させて再現することが
好ましい。これにより、印刷網点画像を忠実に再現すで
きるだけでなく、電子製版用画像データのトラブルとし
てありがちなトーンジャンプ、モアレ、画像の欠陥を正
確に再現でき、校正できるメリットがある。もちろん、
概略の校正には、そこまでの忠実な再現は不要で、網点
画像であれば、概略の校正は可能である。
【0083】そして、RIP200は、生成されたデジ
タル網点画像データを各色毎に順番(面順次)に画像デ
ータI/F部500に送る。画像データI/F部500
は、RIP200により作成された各色(Y、M、C、
BK)のラスターイメージフォーマットの網点画像デー
タを1主走査で同時に記録される走査線本数毎の露光用
フォーマットに変換し、画像データI/F部500に付
属する外部記憶装置に記憶させる。そして、画像データ
I/F部500に付属する外部記憶装置に、走査線本数
毎(1主走査分)の露光用フォーマットに変換されたデ
ジタル網点画像データをY,M,C,K全色1枚分記憶
させた後、画像データI/F部500は、Y,M,C,
Kの全データからなる画素データを走査線本数毎の露光
用フォーマットで読み出し、全色のデータを同時(点順
次)に、画像記録制御部100に送信する。
【0084】画像記録制御部100は、送信されたY,
M,C,Kの全データからなる画素データを走査線本数
毎の露光用フォーマットにした画像データに基づき、感
光材料Pに画像を露光するように制御する。
【0085】なお、LEDユニットからの光量や露光光
の波長を検知するためには、光学ユニット400がホー
ムポジションに戻ったときに光量や波長の検出を行える
ように、光センサ480を設けておけばよい。
【0086】図4は本発明に係る画像記録装置の光学ユ
ニット400の光学的な構成の一例を示す概略図であ
る。光学ユニット400には、レッドLEDユニット4
20、グリーンLEDユニット421、ブルーLEDユ
ニット422が配置されている。レッドLEDユニット
420からの一部の光は、ミラー425で反射され、ダ
イクロイックミラー426,427を通過して結像光学
系431に入る。また、グリーンLEDユニット421
からの一部の光は、ダイクロイックミラー426で反射
して、ダイクロイックミラー427を通過して結像光学
系431に入る。また、ブルーLEDユニット422か
らの一部の光は、ダイクロイックミラー427で反射し
て結像光学系431に入る。結像光学系431は、これ
らレッドLEDユニット420、グリーンLEDユニッ
ト421、ブルーLEDユニット422のレンズとドラ
ム31上の感光材料とが共役になる結像光学系で、感光
材料Pに画像を露光する。
【0087】また、図4における結像光学系431は、
各LEDユニット420a〜422aの前面レンズと感
光材料Pの感光面とが実質的に光学的に共役になるよう
に構成されている。なお、このような共役関係を有する
と共に、感光材料Pの位置において、LEDユニット4
20〜422からの光が縮小投影されるような縮小光学
系にもなっている。
【0088】ここで、図1を参照して本願発明の実施の
形態例の特徴部分を説明する。図1は本発明に係る画像
記録装置の光学ユニット400の電気的な構成の一例を
示す構成図である。
【0089】この図1に示すように、画像記録制御部1
00には、各部を制御するCPU101、各種テーブル
が格納されるRAM102、RIP200により作成さ
れたRIPフォーマットの画像データを露光用フォーマ
ットの画像データに変換するLUT103、LEDユニ
ットを駆動するドライバD420〜D422が配置され
ている。
【0090】また、各LEDユニットのLEDチップか
らの光量や露光光の波長を検知するために、光学ユニッ
ト400がホームポジションに戻ったときに光量や波長
の検出を行えるように、光センサ480が設けられてい
る。この光センサ480の受光面側の光路に挿入離脱可
能であってカット周波数が当該LEDチップの発振波長
近傍の波長であるカットフィルタ481が配置されてい
る。なお、これら光センサ480とカットフィルタ48
1とはLEDユニットの発光波長に応じて個別に配置さ
れているものとする。
【0091】また、LEDユニット420,421,4
22には、各々そのLEDチップに関する温度を検出す
るための温度センサ490,491,492が配置され
ている。なお、この温度センサ490,491,492
は各LEDユニットに応じて個別に配置されているもの
とする。
【0092】また、CPU101に接続されているセン
サ類としては、ドラム30の回転位置を検出するエンコ
ーダ37、感光材料Pの先端位置を検出する先端位置セ
ンサS9などがある。そして、アクチュエータ群として
は、ドラム回転モーターM6、副走査用の駆動モーター
M7などがCPU101からの制御で駆動される。
【0093】図5はLEDチップの発光に関する特性と
感光材料pの波長感度関係とを示す特性図である。ここ
で、図5(a)はLEDチップを発光させる際の駆動電
流と光出力との関係を示す駆動電流−光出力特性であ
る。また、図5(b)はLEDチップを発光させる際の
駆動電流と、そのときに得られる光出力の波長を示す電
流波長関係である。また、図5(c)はLEDチップを
発光させて感光材料pに露光した場合の波長と感材感度
との関係を示す波長感度関係である。
【0094】なお、以上の特性や関係は一例であり、こ
こに図示したものに限定されることはない。ここで、標
準状態の光出力が0.5であった場合に、この光出力を
2倍の1.0に増加させるとする。すると、図5(a)
の駆動電流−光出力特性より、駆動電流を8mAから2
0mAに増加させればよいことがわかる。これにより、
光出力は2倍になる。
【0095】このとき、標準状態の駆動電流である8m
Aの発光波長は540nm、標準状態の2倍の光出力を
得るときの駆動電流である20mAの発光波長は534
nmであることが、図5(b)の電流波長関係より読み
とれる。このような540nmから534nmへの波長
の変化により、図5(c)の波長感度関係からわかるよ
うに、感度低下が発生する。この具体例の場合で、約2
0%の感度低下が生じている。この結果、光出力を2倍
にしたにもかかわらず、20%の感度低下が生じた結
果、実際には光出力が1.6倍になった効果しか得られ
ず、感光材料p上では所望の濃度が得られないことにな
る。
【0096】そこで、本実施の形態例では、LEDチッ
プに流す電流に対する露光光の波長の関係である電流波
長関係(図5(b))と、露光光の波長に対する感光材
料pの感度の関係である波長感度関係(図5(c))と
を、RAM102に予め保持しておく。そして、CPU
101が、上記電流波長関係および波長感度関係を用い
てLEDチップに供給する電流を決定・制御し、ドライ
バD420〜D422に供給する。このようにしている
ので、LEDチップの電流の大ききの違いによる露光光
の波長の変動による感光材料の感度の変動の影響を良好
に補正し、所望の濃度の画像を記録できるようになる。
【0097】なお、以上の説明では、図5として540
nm付近の波長で緑色に発光するLEDの特性図を示し
たが、赤や青のLEDでも同様のことを行う。なお、実
際にはLEDチップの個体差や環境温度によって、電流
波長関係が変化することがある。そこで、電流波長関係
を実際に求め、その求めた結果得られた電流波長関係、
または、求めた結果によって補正した電流波長関係を、
RAM102に記憶させることが望ましい。
【0098】このため、光学ユニット400をホームポ
ジションに戻したときに、各LEDユニットで発光を行
わせ、かつ、カットフィルタ481を光路中に挿入/離
脱して光センサ480で光量検知を行う。なお、この実
施の形態例では、LEDチップからの光を露光光学系を
介して受ける位置に光量センサを設けているため、より
感光材料が実際に露光されるのに近い光を検知でき、一
層精度良く波長検出を行える。
【0099】なお、カットフィルタ481の波長対透過
率の特性としては、図6(a)または(b)に示すよう
に、発光波長近傍に遮断領域を有する必要がある。な
お、発光波長近傍とは、駆動電流によって変換する発光
波長を含んだ範囲で大きな特性の変化になっていること
を意味する。なお、カットするのは長波長側であっても
短波長側であってもよい。この場合、予め、カットフィ
ルタ481の波長対透過率の特性を明確にし、RAM1
02またはROM104に記憶させておくことにより、
光路中からフィルタを離脱して検出した光量と、光路中
にフィルタを挿入して検出した光量との比により、その
ときの発光波長をCPU101が求めることができる。
もちろん、この光量比に対する波長のLUTのデータの
形態で記憶させておくことが、より好ましい。
【0100】このようにして、LEDユニットを所定の
電流で駆動して発光させ、その発光の波長を求めること
で、電流波長関係が求まる。したがって、LEDチップ
の電流の大ききの違いによる露光光の波長の変動による
感光材料の感度の変動の影響を、さらに良好に補正し、
所望の濃度の画像を記録できるようになる。なお、この
実施の形態例では、カットフィルタと光量センサとによ
って波長検知を行っているため、波長検知手段を簡易で
安価な構成で小型軽量にすることができる。
【0101】なお、この場合には、複数の電流値(例え
ば、2,4,6,…,mA)で発光させて波長を求める
ことで、電流波長関係を新規に求めることが可能であ
る。このように新規に電流波長関係を求めることで、正
確に状態を把握することが可能になる。
【0102】また、使用する可能性のある範囲内のある
電流値(例えば、20mA)で求めた波長を参照して、
既に存在する電流波長関係を補正することも可能であ
る。このように、従来から存在する電流波長関係を補正
することで、迅速な処理が可能になる。
【0103】なお、以上の実施の形態例の説明では、駆
動電流による発光波長の変化が原因となって感材の見た
目の感度変化が生じている場合に有用であり、特に、L
EDチップの温度を所定温度範囲内にするための温度制
御手段(例えば、温度センサと冷却ファンと温度制御回
路の組み合わせ等)を有することが好ましいが、LED
チップの温度によっても同様な問題が発生することがあ
る。
【0104】この場合、環境温度だけでなく、連続発光
によってLEDチップの温度が徐々に上昇することも要
因となる。このような温度変化による波長の変化でも、
同様に波長感度関係に影響し、所望の濃度の記録が行え
ないことがある。
【0105】ここで、温度センサ490,491,49
2によって温度検知を行い、標準状態(または、初期状
態)のLEDチップの温度が10℃であったものが連続
使用によって30℃に上昇したとする。このとき、10
℃の発光波長は534nm、30℃の発光波長は540
mAであることが、図7(a)の温度波長関係より読み
とれる。このような534nmから540nmへの波長
の変化により、図7(b)の波長感度関係からわかるよ
うに、感度上昇が発生する。この具体例の場合で、約2
0%の感度上昇が生じており、感光材料p上では所望の
濃度が得られないことになる。
【0106】そこで、本実施の形態例では、LEDチッ
プの温度と露光光の波長の関係である温度波長関係(図
7(a))と、露光光の波長に対する感光材料pの感度
の関係である波長感度関係(図7(b))とを、RAM
102に予め保持しておく。そして、CPU101が、
上記温度波長関係および波長感度関係を用いてLEDチ
ップに供給する電流を決定・制御し、ドライバD420
〜D422に供給する。このようにしているので、LE
Dチップの温度の違いによる露光光の波長の変動による
感光材料の感度の変動の影響を良好に補正し、所望の濃
度の画像を記録できるようになる。
【0107】なお、実際にはLEDチップの個体差や環
境温度によって、温度波長関係が変化することがある。
そこで、温度波長関係を実際に求め、その求めた結果得
られた温度波長関係、または、求めた結果によって補正
した温度波長関係を、RAM102に記憶させることが
望ましい。
【0108】このため、光学ユニット400をホームポ
ジションに戻したときに、各LEDユニットで発光を行
わせ、かつ、同時にLEDチップの温度測定を温度セン
サ490,491,492で行う。なお、この場合に、
使用開始時や連続使用後だけではなく、ヒータなどでL
EDチップを加熱した状態で温度波長関係を求めるよう
にしてもよい。
【0109】このようにして、ある温度でのLEDチッ
プの温度を求め、かつ、発光の波長を求めることで、温
度波長関係が求まる。したがって、LEDチップの電流
の大ききの違いによる露光光の波長の変動による感光材
料の感度の変動の影響を、さらに良好に補正し、所望の
濃度の画像を記録できるようになる。
【0110】なお、この場合には、複数の温度で、複数
の電流値で発光させて波長を求めることで、温度波長関
係を新規に求めることが可能である。このように新規に
温度波長関係を求めることで、正確に状態を把握するこ
とが可能になる。また、ある温度で求めた波長を参照し
て、既に存在する温度波長関係を補正することも可能で
ある。このように、従来から存在する温度波長関係を補
正することで、迅速な処理が可能になる。
【0111】なお、以上の実施の形態例の説明では、電
流波長関係と波長感度関係による補正、または、温度波
長関係と波長感度関係による補正であった。しかし、L
EDチップの発光をON/OFFさせるだけで、LED
チップの発光の光出力がON一定であればよい場合で
は、温度波長関係と波長感度関係だけを用いても略良好
な画像に補正できる。また、実際の装置の使用状況によ
れば、駆動電流とチップ温度にも相関関係があり、電流
波長関係と温度波長関係とは独立して存在するものでは
なく、電流と温度の波長に対する相乗作用が大きい場合
もある。
【0112】そこで、複数の温度で、かつ、複数の電流
値で、それぞれのLEDチップの波長を求め、温度と電
流値とをパラメータとして波長を求めることが可能な、
温度電流波長関係を(図8)と、露光光の波長に対する
感光材料pの感度の関係である波長感度関係(図6
(b)参照)とを、RAM102に予め保持しておく。
そして、CPU101が、上記温度電流波長関係および
波長感度関係を用いてLEDチップに供給する電流を決
定・制御し、ドライバD420〜D422に供給する。
このようにしているので、LEDチップの駆動電流や温
度の違いによる露光光の波長の変動による感光材料の感
度の変動の影響を良好に補正し、所望の濃度の画像を記
録できるようになる。
【0113】このため、光学ユニット400をホームポ
ジションに戻し、ヒータなどでLEDチップを複数の温
度に加熱した状態で各LEDユニットで発光を行わせ、
かつ、同時にLEDチップの温度測定を温度センサ49
0,491,492で行う。
【0114】この場合、複数の温度(25℃,35℃,
…)のそれぞれで駆動電流(2,4,6,mA)を変え
て温度電流波長特性を求めることで正確に特性を把握す
ることが可能になる。
【0115】また、電流と温度の波長に対する相乗作用
の小さいLEDチップでは、使用する可能性のある範囲
内のある電流値(例えば、20mA)で求めた電流波長
特性を参照して、別の温度で20mAの波長を求めて、
既に存在する電流波長関係を温度に応じてシフトさせて
補正して別の温度の特性を求めることも可能である。こ
のように、従来から存在する電流波長関係を補正しつつ
別な温度の電流波長特性を求めていくことで、迅速に温
度電流波長特性を作成することが可能になる。
【0116】なお、各特性を求めるための複数の電流や
複数の温度は所定値であることが後の演算処理が容易で
好ましく、また、得られた特性を以上の図8では3次元
の特性図を一例として示すように、LUTデータ値とし
て記憶することが好ましいが、この特性を多項式によっ
て近似することも可能である。
【0117】また、以上の各実施の形態例において、L
EDチップを30℃を超える高温で発光させるとLED
チップの劣化を加速し、電流波長関係,温度波長関係,
電流温度波長関係のいずれも不安定になりがちなので、
以上のLEDチップが10℃〜30℃におけるピーク波
長のバラツキが50nm以下(特に、30nm以下)で
あり、LEDチップの温度が30℃以下のときに、LE
Dユニットから照射された光により画像を記録すること
が好ましく、以上説明したそれぞれの効果がより良好で
あることに加え、LEDチップの発光波長の変動を抑え
つつ、LEDユニットの寿命も延ばすことができるため
好ましい。
【0118】
【発明の効果】(1)請求項1に記載の発明では、電流
波長関係と、波長感度関係とを用いてLEDチップに供
給する電流を制御するようにしているので、LEDチッ
プの電流の大ききの違いによる露光光の波長の変動によ
る感光材料の感度の変動の影響を良好に補正し、所望の
濃度の画像を記録できる。
【0119】(2)請求項2に記載の発明では、LED
チップに流した電流値と検知した露光光の波長とから電
流波長関係を求め、電流波長関係および波長感度関係を
用いてLEDチップに供給する電流を制御するようにし
ているので、LEDチップの電流の大きさの違いによる
露光光の波長の変動による感光材料の感度の変動の影響
を、より良好に補正し、所望の濃度の画像を記録でき
る。
【0120】(3)請求項3に記載の発明では、異なる
電流値での露光光の波長を検知して電流波長関係を求
め、電流波長関係および波長感度関係を用いてLEDチ
ップに供給する電流を制御するようにしているので、L
EDチップの電流の大きさの違いによる露光光の波長の
変動による感光材料の感度の変動の影響を、より良好に
補正し、所望の濃度の画像を記録できる。
【0121】(4)請求項4に記載の発明では、温度波
長関係および波長感度関係を用いて、検知した温度に応
じてLEDチップに供給する電流を制御するようにして
いるので、LEDチップの温度の変動による露光光の波
長の変動による感光材料の感度の変動の影響を、より良
好に補正し、所望の濃度の画像を記録できる。
【0122】(5)請求項5に記載の発明では、露光光
の波長とLEDチップの温度とを検知して温度波長関係
を求め、温度波長関係および波長感度関係を用いてLE
Dチップに供給する電流を制御するようにしているの
で、LEDチップの温度の変動による露光光の波長の変
動による感光材料の感度の変動の影響を、より良好に補
正し、所望の濃度の画像を記録できる。
【0123】(6)請求項6に記載の発明では、異なる
温度での露光光の波長を検知して温度波長関係を求め、
温度波長関係および波長感度関係を用いてLEDチップ
に供給する電流を制御するようにしているので、LED
チップの温度の変動による露光光の波長の変動による感
光材料の感度の変動の影響を、より良好に補正し、所望
の濃度の画像を記録できる。
【0124】(7)請求項7に記載の発明では、温度電
流波長関係および波長感度関係を用いて、検知したLE
Dチップの温度に応じてLEDチップに供給する電流を
制御するようにしているので、LEDチップの温度の変
動とLEDチップの電流の大きさの違いによる露光光の
波長の変動による感光材料の感度の変勤の影響を良好に
補正し、所望の濃度の画像を記録できる。
【0125】(8)請求項8に記載の発明では、LED
チップの温度・LEDチップに供給する電流・検知した
露光光の波長から温度電流波長関係を求め、温度電流波
長関係および波長感度関係を用いてLEDチップに供給
する電流を制御するようにしているので、LEDチップ
の温度の変動とLEDチップの電流の大きさの違いによ
る露光光の波長の変動による感光材料の感度の変動の影
響を、より良好に補正し、所望の濃度の画像を記録でき
る。
【0126】(9)請求項9に記載の発明では、複数の
異なるLEDチップの温度・複数の異なるLEDチップ
に供給する電流・検知した露光光の波長から温度電流波
長関係を求め、温度電流波長関係および波長感度関係を
用いてLEDチップに供給する電流を制御するようにし
ているので、温度センサによりLEDチップ周辺の温度
を検知して、LEDチップの温度を用いて、LEDチッ
プの温度の変動とLEDチップの電流の大きさの違いに
よる露光光の波長の変動による感光材料の感度の変動の
影響を、より良好に補正し、所望の濃度の画像を記録で
きる。
【0127】(10)請求項10に記載の発明では、1
0℃〜30℃におけるピーク波長のバラツキが50nm
以下であるLEDチップの温度を30℃以下にするの
で、以上の(1)〜(9)の効果がより良好であること
に加え、LEDチップの発光波長の変動を抑えつつ、L
EDユニットの寿命も延ばすことができる。
【0128】(11)請求項11に記載の発明では、カ
ットフィルタと光量センサとによって波長検知を行って
いるため、波長検知手段を簡易で安価な構成で小型軽量
にすることができる。
【0129】(12)請求項12に記載の発明では、L
EDチップからの光を露光光学系を介して受ける位置に
光量センサを設けているため、より感光材料が実際に露
光されるのに近い光を検知でき、一層精度良く波長検出
を行える。
【0130】(13)請求項13に記載の発明では、簡
易に安価で小型軽量にできる構成で、カットフィルタの
挿入と離脱とによって光量センサが検知した露光光の波
長からLEDチップに供給する電流を制御することがで
き、より感光材料が実際に露光されるのに近い光を検知
でき、精度良く波長検知を行える。そして、しいては、
所望の濃度の画像を記録できる。
【0131】(14)請求項14記載の発明では、LE
Dチップに流した電流値と検知した露光光の波長とから
電流波長関係を求め、電流波長関係および波長感度関係
を用いてLEDチップに供給する電流を制御するように
しているので、LEDチップの電流の大きさの違いによ
る露光光の波長の変動による感光材料の感度の変動の影
響を、一度に良好に補正し、所望の濃度の画像を記録で
きる。
【0132】(15)請求項15記載の発明では、露光
光の波長とLEDチップの温度とを検知して温度波長関
係を求め、温度波長関係および波長感度関係を用いてL
EDチップに供給する電流を制御するようにしているの
で、LEDチップの温度の変動による露光光の波長の変
動による感光材料の感度の変動の影響を、一度に良好に
補正し、所望の濃度の画像を記録できる。
【0133】(16)請求項16記載の発明では、LE
Dチップの温度・LEDチップに供給する電流・検知し
た露光光の波長から温度電流波長関係を求め、温度電流
波長関係および波長感度関係を用いてLEDチップに供
給する電流を制御するようにしているので、LEDチッ
プの温度の変動とLEDチップの電流の大きさの違いに
よる露光光の波長の変動による感光材料の感度の変動の
影響を、一気に良好に補正し、所望の濃度の画像を記録
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置の内部構成を
示す模式図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置の内部構成の
一部を示す模式図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例のLEDユニットの
構成を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態における電流波長関係を示
す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態例におけるカットフィルタ
の特性の一例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態における温度波長関係を示
す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態における温度電流波長関係
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像記録装置 3 露光部 4 処理部 100 画像記録制御部 101 CPU 102 RAM 420〜422 LEDユニット 431 結像光学系 490〜492 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 篤 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 玉腰 泰明 埼玉県狭山市大字上広瀬591−7 コニカ 株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE23 AF20 AF70 AF82 FA17 2H106 AA13 AA76 AA80

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LEDチップに電流を流して、前記LE
    Dチップを発光させて、前記LEDチップから照射され
    た露光光により感光材料に画像を記録する画像記録装置
    において、 前記LEDチップに流す電流に対する露光光の波長の関
    係である電流波長関係を記憶する電流波長関係記憶手段
    と、 露光光の波長に対する前記感光材料の感度の関係である
    波長感度関係を記憶する波長感度関係記憶手段と、 前記電流波長関係記憶手段により記憶されている電流波
    長関係と、前記波長感度関係記憶手段により記憶されて
    いる波長感度関係とを用いて、LEDチップに供給する
    電流を制御する電流供給手段と、を有することを特徴と
    する画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記LEDチップから照射された露光光
    の波長を検知する波長検知手段を有し、 前記LEDチップに電流を流して、前記LEDチップを
    発光させて、前記LEDチップから照射された露光光の
    波長を前記波長検知手段により検知させ、 前記LEDチップに流した電流と前記波長検知手段によ
    り検知した波長とから、前記電流波長関係を求め、求め
    た当該電流波長関係を前記電流波長関係記憶手段に記憶
    させる、ことを特徴とする請求項1記載の画像記録装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の異なる電流値について、順次、前
    記LEDチップに各電流値の電流を流して、前記LED
    チップを発光させて、前記LEDチップから照射された
    露光光の波長を前記波長検知手段により検知させ、 複数の異なる電流値のそれぞれについての、前記LED
    チップに流した電流値と前記波長検知手段により検知し
    た波長との関係から、前記電流波長関係を求め、 求めた当該電流波長関係を前記電流波長関係記憶手段に
    記憶させる、ことを特徴とする請求項2に記載の画像記
    録装置。
  4. 【請求項4】 LEDチップに電流を流して、前記LE
    Dチップを発光させて、前記LEDチップから照射され
    た露光光により感光材料に画像を記録する画像記録装置
    において、 前記LEDチップに関する温度と露光光の波長との関係
    である温度波長関係を記憶する温度波長関係記憶手段
    と、 露光光の波長に対する前記感光材料の感度の関係である
    波長感度関係を記憶する波長感度関係記憶手段と、 前記LEDチップに関する温度を検知する温度検知手段
    と、 前記温度検知手段により検知された温度と、前記温度波
    長関係記憶手段により記憶されている温度波長関係と、
    前記波長感度関係記憶手段により記憶されている波長感
    度関係とを用いて、LEDチップに供給する電流を制御
    する電流供給手段と、を有することを特徴とする画像記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記LEDチップから照射された露光光
    の波長を検知する波長検知手段を有し、 前記LEDチップに電流を流して、前記LEDチップを
    発光させて、前記LEDチップから照射された露光光の
    波長を前記波長検知手段により検知させ、 前記温度検知手段により検知した温度と前記波長検知手
    段により検知した波長とから、前記温度波長関係を求
    め、 求めた当該温度波長関係を前記温度波長関係記憶手段に
    記憶させる、ことを特徴とする請求項4に記載の画像記
    録装置。
  6. 【請求項6】 前記LEDチップの温度を変えて、複数
    の異なる温度で、順次、前記LEDチップに各電流値の
    電流を流して、前記LEDチップを発光させて、前記温
    度検知手段に前記LEDチップに関する温度を検知さ
    せ、前記LEDチップから照射された露光光の波長を前
    記波長検知手段により検知させ、 複数の異なる温度のそれぞれについての、前記温度検知
    手段により検知した温度と前記電流検知手段により検知
    した波長との関係から、前記温度波長関係を求め、 求めた当該温度波長関係を前記温度波長関係記憶手段に
    記憶させる、ことを特徴とする請求項5に記載の画像記
    録装置。
  7. 【請求項7】 LEDチップに電流を流して、前記LE
    Dチップを発光させて、前記LEDチップから照射され
    た露光光により感光材料に画像を記録する画像記録装置
    において、 前記LEDチップに関する温度及び前記LEDチップに
    流す電流に対する露光光の波長の関係である温度電流波
    長関係を記憶する温度電流波長関係記憶手段と、 前記感光材料に関する露光光の波長と感度との関係であ
    る波長感度関係を記憶する波長感度関係記憶手段と、 前記LEDチップに関する温度を検知する温度検知手段
    と、 前記温度検知手段により検知された温度と、前記電流波
    長関係記憶手段により記憶されている温度電流波長関係
    と、前記波長感度関係記憶手段により記憶されている波
    長感度関係とを用いて、LEDチップに供給する電流を
    制御する電流供給手段と、を有することを特徴とする画
    像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記LEDチップから照射された露光光
    の波長を検知する波長検知手段を有し、 前記LEDチップに電流を流して、前記LEDチップを
    発光させて、前記LEDチップから照射された露光光の
    波長を前記波長検知手段により検知させ、 前記温度検知手段により検知した温度と前記LEDチッ
    プに流す電流と前記波長検知手段により検知した波長と
    から、前記温度電流波長関係を求め、求めた当該温度電
    流波長関係を前記温度電流波長関係記憶手段に記憶させ
    る、ことを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記LEDチップの温度を変えて、複数
    の異なる温度で、複数の異なる電流について、順次、前
    記LEDチップに各電流値の電流を流して、前記LED
    チップを発光させて、前記温度検知手段に前記LEDチ
    ップに関する温度を検知させ、前記LEDチップから照
    射された露光光の波長を前記波長検知手段により検知さ
    せ、 複数の異なる温度のそれぞれについての、複数の異なる
    電流値のそれぞれについての、前記LEDチップに関す
    る温度と前記LEDチップに流した電流と前記波長検知
    手段により検知した波長との関係から、前記温度電流波
    長関係を求め、求めた当該温度電流波長関係を前記温度
    電流波長関係記憶手段に記憶させる、ことを特徴とする
    請求項8に記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記LEDチップが、10℃〜30℃
    におけるピーク波長のバラツキが50nm以下であり、
    前記LEDチップの温度が30℃以下のときに、前記L
    EDユニットから照射された光により画像を記録する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の画像記録装置。
  11. 【請求項11】 前記波長検知手段が、前記LEDチッ
    プからの光の光量を検出する光量センサと、 前記光量センサの受光面側の光路に挿入離脱可能であっ
    てカット周波数が当該LEDチップの発振波長近傍の波
    長であるカットフィルタと、を有する請求項2、3、
    5、6、8、9、または10のいずれかに記載の画像記
    録装置。
  12. 【請求項12】 前記LEDチップからの光を露光面に
    照射させるための露光光学系を有し、 前記光量センサの受光面が前記露光光学系から照射され
    た光を受光できる位置に設けられた、ことを特徴とする
    請求項11に記載の画像記録装置。
  13. 【請求項13】 LEDチップと、 前記LEDチップに電流を流して、前記LEDチップを
    発光させる電流供給手段と、 前記LEDチップからの光を露光面に照射させるための
    露光光学系と、 受光面が前記露光光学系から照射された光を受光できる
    位置に設けられた前記露光光学系からの光の光量を検出
    する光量センサと、 前記光量センサの受光面側の光路に挿入離脱可能であっ
    てカット周波数が当該LEDチップの発振波長近傍の波
    長であるカットフィルタと、 前記カットフィルタが前記光路に挿入されたときに前記
    光量センサが検知した光量と、前記カットフィルタが前
    記光路から離脱したときに前記光量センサが検知した光
    量とから、前記露光光学系から照射された光の波長を検
    知する波長検知手段と、を有し、 前記露光光学系から照射された露光光により感光材料に
    画像を記録することを特徴とする画像記録装置。
  14. 【請求項14】 LEDチップに電流を流して発光さ
    せ、前記LEDチップから照射された露光光により感光
    材料に画像を記録する画像記録方法において、 前記LEDチップに電流を流して発光させ、前記LED
    チップから照射された露光光の波長を検知し、前記LE
    Dチップに流した電流と検知した波長とから電流波長関
    係を求め、 求めた当該電流波長関係と、予め保持された波長感度関
    係とを用いて、LEDチップに供給する電流を制御す
    る、ことを特徴とする画像記録方法。
  15. 【請求項15】 LEDチップに電流を流して発光さ
    せ、前記LEDチップから照射された露光光により感光
    材料に画像を記録する画像記録方法において、 前記LEDチップに電流を流して発光させ、前記LED
    チップから照射された露光光の波長とLEDチップの温
    度とを検知し、検知した温度と検知した波長とから温度
    波長関係を求め、 求めた当該温度波長関係と、予め保持された波長感度関
    係とを用いて、LEDチップに供給する電流を制御す
    る、ことを特徴とする画像記録方法。
  16. 【請求項16】 LEDチップに電流を流して発光さ
    せ、前記LEDチップから照射された露光光により感光
    材料に画像を記録する画像記録方法において、 前記LEDチップに電流を流して発光させ、前記LED
    チップから照射された露光光の波長とLEDチップの温
    度とを検知し、検知した温度と検知した波長とLEDチ
    ップに流す電流とから温度電流波長関係を求め、 求めた温度電流波長関係と、予め保持された波長感度関
    係とを用いて、LEDチップに供給する電流を制御す
    る、ことを特徴とする画像記録方法。
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