JP2001018262A - 金型および金型のスライド部品と金型のスライドブロック - Google Patents

金型および金型のスライド部品と金型のスライドブロック

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JP2001018262A
JP2001018262A JP11191777A JP19177799A JP2001018262A JP 2001018262 A JP2001018262 A JP 2001018262A JP 11191777 A JP11191777 A JP 11191777A JP 19177799 A JP19177799 A JP 19177799A JP 2001018262 A JP2001018262 A JP 2001018262A
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JP
Japan
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slide
mold
assembled
mold plate
cam
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Pending
Application number
JP11191777A
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English (en)
Inventor
Shinichi Abe
新一 安部
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INKS KK
Original Assignee
INKS KK
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Publication date
Application filed by INKS KK filed Critical INKS KK
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Publication of JP2001018262A publication Critical patent/JP2001018262A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】金型の製作に要する時間と手間を短縮し得るよ
うにする。 【解決手段】金型の、可動側型板に組付けるスライドガ
イドおよびスライドと固定側型板に組付けるカムロック
とからなるスライド部品において、可動側型板に組込む
スライドガイドとスライドとを、それらが所定の嵌合精
度を保持してスライド自在に嵌り合うスライドブロック
に組立て、その組立てたスライドブロックを、それのス
ライドガイドの可動側型板へのセットネジによる止着に
より金型に対し組付けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、携帯電話のケース
等の各種機械装置のケース・部品等を、樹脂材により成
形するための、固定側型板と可動側型板とからなる金型
及び、その金型に組付けるスライド部品についての改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】上述の形態の金型は、図1に示している
ように、可動側型板1とこれに対向する固定側型板2と
で主型を形成し、この主型を、可動側型板1が上下方向
に動くように配置するか、左右方向に動くよう配置し
て、所定の場所に設置することで組立てる。
【0003】そして、それの固定側型板2および可動側
型板1には、それらにより樹脂材の注入によって成形さ
れる成形品に、可動側型板1の抜き方向と直交する方向
の窓穴状または凹窪状の成形部を成形するためのスライ
ド部品Bが、それぞれ所定の個所に組み込まれる。
【0004】このスライド部品Bは、図2に示している
ように、可動側型板1の型本体10に形成しておくポケ
ット部11に、セットネジ30…により組付ける左右に
一対のスライドガイド31・31と、それらスライドガ
イド31・31をポケット部11の所定位置に組付けて
ガイド溝を形成したところに、摺動自在に嵌挿するスラ
イド32と、このスライド32の上面側に形成しておく
カム33に対して嵌合するカム溝34を下面側に形成し
て、セットネジ35…により固定側型板2の型本体20
に組付けるカムロック36とからなる。
【0005】そして、可動側型板1の型本体10にスラ
イドガイド31・31を介して組付けられるスライド3
2には、それの前端側にコアピン37が設けられる。
【0006】このコアピン37は、通常、スライド32
の前端側に一体に連続して形成されるが、別体に形成さ
れて、図3・図4に示しているよう、キャップ状の連結
金具38に後端部を保持せしめて、その連結金具38を
ねじ39によりスライド32の前端部に装着するように
したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の金型には、それ
を製作するときに、固定側型板と可動側型板との型本体
に、成形しようとする対象製品の主体部の印象型を、そ
の製品の製作図面に従って設計して工作し、さらに、そ
の成形しようとする製品に、可動側型板の抜き方向と直
交する方向の成形部を形成するためのスライド部品を、
前述の製作図面に従って型本体と別に設計して製作し、
これを型本体に形成したポケットに組付けて金型を作り
上げるようにしていることから、仕上げるまでに時間と
手間がかかる問題がある。
【0008】しかも、金型は、成形しようとする対象製
品ごとに一型づつ作る一品作であり、対象とする製品の
成形を終えたときは廃棄されるものであって、別の製品
を成形するときは、あらためて、その製品の主体部の印
象型とスライド部品とを設計して工作加工し、新たな金
型を作り上げるようにしているものである。従って、金
型には、常に、設計工作のための多大の時間と手間を要
するものとなっている。
【0009】また、固定側型板および可動側型板の型本
体に組付けるスライド部品は、型本体の設計・工作と同
時に併行して設計し工作して作るが、型本体とは別体の
ものに作り、作り上げたものを型本体に組付けることか
ら、それが所定の精度に加工されていても、型本体に組
付けるときの組付誤差や狂いにより、型本体に組立てら
れたスライドガイドに対して嵌合させるスライドが所定
の動作を行わないようになったり、そのスライドとカム
ブロックとの嵌め合わせに狂いが生ずる場合が多く、そ
のため、現物合わせにより加工を行いながら組付けてい
くので、このスライド部品の型本体に対する組付けにも
多大の時間と手間を要している。
【0010】本発明は、このように、金型について、そ
れを作る際に生じている上述の問題を解決するためにな
されたものであって、金型の製作に要する時間と手間を
短縮し得るようにする新たな手段を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、上述の目的を達成するための手段として、可動側型
板の型本体と固定側型板の型本体のうちの一方の型本体
に組付けるスライドガイドおよびスライドと他方の型本
体に組付けるカムロックとからなるスライド部品におい
て、一方の型本体に組込むスライドガイドとスライドと
を、それらが所定の嵌合精度を保持してスライド自在に
嵌り合うスライドブロックに組立て、その組立てたスラ
イドブロックを、それのスライドガイドの一方の型本体
へのセットネジによる止着により金型に対し組付けるよ
うにする手段を提起するものである。
【0012】また、第2の手段として、可動側型板の型
本体と固定側型板の型本体とのうちの一方の型本体に組
付けるスライドガイドおよびスライドと他方の型本体に
組込むカムロックとからなるスライド部品を、型本体と
別に規格化して、スライドガイドとスライドとが所定の
嵌合精度を保持して嵌り合うように組立てられたスライ
ドブロックと、その組立てられたスライドブロックのス
ライドに設けたカム溝またはカムに対して所定の嵌合精
度を保持して嵌り合うカム溝またはカムを具備するカム
ブロックとからなる規格化したスライドセットとしてお
く手段を提起するものである。
【0013】また、第3の手段として、可動側型板の型
本体と固定側型板の型本体とのうちの一方の型本体に組
付けるスライドガイドとそれに摺動自在に保持せしめる
スライドと他方の型本体に組付けるカムロックとからな
るスライド部品の、スライドの前端側に設けるコアピン
を、スライドの前端部から切り離して別体に形成し、そ
のコアピンの後端側とスライドの前端部とを、スライド
のスライド方向と直交する方向に沿い一定の断面形状で
連続する係合面により装脱自在に連結する手段を提起す
るものである。
【0014】また、第4の手段として、可動側型板の型
本体と固定側型板の型本体のうちの一方の型本体に組付
けるスライドガイドとそれに摺動自在に保持せしめるス
ライドと他方の型本体に組付けるカムロックとからなる
スライド部品の、スライドの前端側に設けるコアピン
を、スライドの前端部から切り離して別体に形成し、そ
のコアピンの後端側とスライドの前端部とを、スライド
の前端部が上位側となりコアピンの後端側が下位側とな
る状態において、スライドのスライド方向と直交する方
向に沿い一定の断面形状で連続する係合面によりスライ
ドのスライド方向に係合させて、装脱自在に連繋する手
段を提起するものである。
【0015】また、第5の手段として、可動側型板の型
本体と固定側型板の型本体のうちの一方の型本体に組付
けるスライドガイドおよびスライドガイドと他方の型本
体に組付けるカムロックとからなるスライド部品を、型
本体と別に規格化して、スライドガイドとスライドとが
所定の嵌合精度を保持して嵌り合うように組立てられた
スライドブロックと、その組立てられたスライドブロッ
クのスライドに設けたカムまたはカム溝に対し所定の嵌
合精度を保持して嵌り合うカム溝またはカムを具備する
カムブロックとからなる規格化したスライドセットと
し、この規格化されたスライドセットのうちから寸法・
形状の適応するスライドセットを選択して、型本体に組
付けることで金型を組立てるようにする手段を提起する
ものである。
【0016】また、第6の手段として、主型を可動側型
板と固定側型板とで形成する金型の、可動側型板の型本
体と固定側型板の型本体とのうちの一方の型本体に組付
けるスライドガイドおよびスライドと他方の型本体に組
付けるカムロックとからなるスライド部品において、一
方の型本体に組込むスライドガイドとスライドとを、そ
れらが所定の嵌合精度を保持してスライド自在に嵌り合
うスライドブロックに組立て、その組立てたスライドブ
ロックの、スライドとスライドガイドとのうちの一方
に、ボールプランジャをそれに保持せるボールがそれら
スライドとスライドガイドとの嵌合面に露出するように
組付け、スライドとスライドガイドとのうちの他方に
は、前記ボールプランジャのボールと係脱自在に嵌合し
てスライドのスライドガイドに対するスライド方向の動
きを所定位置に規制する凹窪を、前述の嵌合面に形設し
ておき、このボールプランジャのボールと凹窪との嵌合
により、組立てたスライドブロックのスライドとスライ
ドガイドとを仮止めして、一方の型本体に組付けられる
ようにしたことを特徴とする金型のスライドブロックを
提起するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明により金型およびそれの型
本体に組付けるスライド部品を設計・工作する手段は、
金型の固定側型板および可動側型板の型本体について
は、従前手段と同様に設計し工作加工を施して作る。し
かし、可動側型板に組付けるスライドガイドおよびそれ
に摺動自在に嵌装するスライドおよび固定側型板に組付
けるカムブロック等からなるスライド部品にあっては、
それら部品のうちの、スライドガイドとスライドとを、
スライドガイドに対しスライドが所定の嵌合精度を保持
してスライド自在に嵌り合うように組立てられて、一つ
のブロックとなるスライドブロックとなるように設計し
工作加工しておく。
【0018】そして、このスライドブロックには、それ
を組立てているスライドとスライドガイドとのうちの一
方に、ボールプランジャを、それに保持されているボー
ルが、スライドとスライドガイドとの嵌合面に露出して
くるように取付けておき、スライドとスライドガイドと
のうちの他方には、前記ボールプランジャのボールに対
し係脱自在に嵌合する凹窪を前述の嵌合面に設けておい
て、これにより、スライドのスライドガイドに対するス
ライド方向におけるストロークのエンドを規制するよう
にし、同時に、このボールプランジャのボールと凹窪と
の嵌合により、スライドがスライドガイドに対し組付け
られた状態に仮止めされた状態に保持されるようにす
る。
【0019】また、カムブロックは、この組立てられた
スライドブロックのスライドの上面側に形成されるカム
またはカム溝と嵌合するカム溝またはカムを具備する形
状のものとして設計し、工作加工しておき、このカムブ
ロックと前述のスライドブロックとで、スライド部品一
式のスライドセットを構成するようにする。
【0020】そして、このスライドセットを、可動側型
板を固定側型板から引き離していくときのスライドのス
ライド方向が内側に向かう内スライド、および反対の外
側に向かう外スライドとの各タイプごとに、規格化し
て、スライドのスライドするストロークの寸法が異なる
複数の規格品として作っておき、金型の型本体にスライ
ド部品を組付けるときは、この規格化されて作られてい
るスライドセットのうちから適応するスライドセットを
選択して組付けるようにする。
【0021】この組付けの際、スライドガイドは、スラ
イドをスライド自在に嵌合させてスライドブロックを組
立てた形態のものとして作ってあることで、スライドガ
イドを、型本体のポケットにセットするだけでそれにス
ライドが所定の精度を保持してスライド自在に嵌合して
いくようになる。
【0022】また、スライドの前端側に設けるコアピン
は、スライドの前端側から切り離して、それの後端部と
スライドの前端部とを、スライド方向と直交する方向
に、一定の断面形状で連続する係合面によって、スライ
ド方向に対し係合するように連繋しておく。
【0023】これにより、スライドガイドとスライドか
らなるスライドブロックを、型本体に組付けたときに、
それの組付位置が、スライド方向に対し左右に狂いを生
ぜしめていても、スライドとコアピンとの間の係合面に
おける左右方向の摺動で修正できるようになって、スラ
イド部品の型本体に対する組付けが手間を要することな
く行えるようにする。
【0024】
【実施例】次に実施例を図面に従い説明する。図5は、
本発明手段を実施せる金型Aの要部の一部破断した斜視
図で、同図において、10は可動側型板1の型本体、2
0は固定側型板2の型本体、Bはこれら型本体10・2
0に組付けたスライド部品を示す。
【0025】aは、可動側型板1の型本体10に設けた
ポケット11の底に組付けたスライド部品Bのうちのス
ライドブロックで、アリ溝状の嵌合溝50を具備するス
ライドガイド5と、それの嵌合溝50に底部側の左右両
側に設けた突条部60・60が嵌合するスライド6とか
らなり、そのスライド6がスライドガイド5に所定の嵌
合精度を持ってスライド自在に保持された状態に組立て
られている。
【0026】そして、このスライドブロックaは、それ
のスライドガイド5を、セットネジ51…により、可動
側型板1の型本体10に設けたポケット11の底面に止
着することで組付けてある。この組付けの際、スライド
6はスライドガイド5から抜き出しておいてよい。
【0027】61はスライド6の上面側に設けたカム、
62はスライド6の前端側に装設したコアピンで、スラ
イド6とは別体に形成してあって、連結金具63に基端
側を保持させてセットネジにより止着することで装着し
てある。このコアピン62は、スライド6の前端側に一
体に連続させて装設する場合がある。
【0028】bは、固定側型板2の型本体20に組付け
たカムブロックで、型本体20の下面側に設けたポケッ
ト21内に配位してセットネジ70により組付けてあ
り、そのカムブロックbの下面側には、前述の可動側型
板1の型本体10に組付けたスライドブロックaのスラ
イド6の上面側に装設されたカム61と嵌り合うカム溝
71が、そのカム61の側面視における断面形状に対応
する形状をもって、左右方向に横切る状態に形成してあ
る。
【0029】この側におけるスライド部品Bは、可動側
型板1が固定側型板2から離れる方向に動くことで、ス
ライド6が型本体10の外周側に動く外スライドタイプ
のもので、カムブロックbのカム溝71に嵌合するカム
61は型本体10の内側に向けて傾斜させてある。
【0030】次に図6乃至図9は、スライド部品Bの別
の実施例を示している。この例は、カム61を長い軸杆
状にすることで、可動側型板1の型本体10に組付ける
スライドブロックaのスライド6のスライドするストロ
ークを大きくしたタイプのもので、その軸杆状に形成し
たカム61は、固定側型板2の型本体20にセットネジ
70により組付けたカムブロックbの側に装着してあ
り、その軸杆状のカム61と対応するカム溝71は、ス
ライドブロックaのスライド6の側に形設してある。
【0031】そして、この側は、スライド6の前端側に
設けたコアピン62が、スライド6から切り離されて別
体に形成してあり、そのコアピン62の後端部とスライ
ド6の前端部とを、側面視においてクランク状をなし
て、スライド6のスライド方向と直交する方向に連続す
る係合面w・yをもって、前記スライド方向に連続さ
せ、かつ、スライド6側の係合面wがコアピン62側の
係合面yを上方から押さえ付けるようにしている。
【0032】次に、図10および図11は、さらに別の
実施例を示している。この例は、可動側型板1の型本体
10に組付けるスライドブロックaのスライド6の前端
側に設けるコアピン62を、スライド6から切り離し
て、スライド6のスライド方向と直交する方向に連続す
る係合面w・yにより連繋する場合の、その係合面w・
yの形状を変えた例である。
【0033】この例においては、スライド6の前端部に
設ける係合面wは、スライド6の前端側に側面視におい
て横向きのT字状をなす突起体64を設けて、それの周
面により形成してあり、これと係合するようコアピン6
2の後端側に設ける係合面yは、コアピン62の後端部
にアリ溝状の切欠きを設けて、それの内周面により形成
している。
【0034】これら係合面w・yは、スライド6および
コアピン62に対して、図示している例と逆の関係とな
るように設ける場合がある。
【0035】次に図12乃至図16は、さらに別の実施
例を示している。この例は、可動側型板1の型本体10
に組付けるスライドブロックaのスライド6のスライド
する寸法を小さくしたタイプのもので、スライド6にス
ライド作動させるためのカム61は、スライド6の上面
から斜めに突出するようにスライド6側に設けてあり、
固定側型板2の型本体20に組付けたカムブロックbの
下面側に、このカム61と嵌合するカム溝71が設けて
ある。
【0036】また、この例におけるコアピン62は、ス
ライド6の前端部から切り離されて、前述の図6乃至図
9に示した実施例と同様の、側面視においてクランク状
乃至波状をなして、スライド6のスライド方向と直交す
る方向に連続する係合面w・yによりスライド方向に対
し連繋させてある。
【0037】そして、これにより、前述の各実施例のコ
アピン61と同様に、この係合面w・yにおいて、スラ
イドブロックaの組付位置の修正が行え、また、装脱自
在の連繋により、コアピン61の先端形状の異なるもの
との交換が行えるようにしてある。
【0038】図12において、80は、スライド6が内
外にスライドしたときの、各作動のエンドを規制するた
めにスライドガイド5に設けたボールプランジャ、81
はボールプランジャ80の頂部に設けたボール、82・
82は、このボール81と嵌合してスライド6を所定位
置にストップさせるようスライド6の底面に設けた凹窪
である。
【0039】このボールプランジャ80のボール81と
凹窪82・82との嵌合は、スライド6にそれのスライ
ド方向にカムブロックbによる負荷がかかることでボー
ル81が凹窪82から脱出していくようにするが、スラ
イドブロックaを型本体10に対して組付ける前の取扱
いにおいて、スライド6をスライドガイド5に仮止めし
た状態に保持し得る嵌合となるように設計しておく。
【0040】次に図17乃至図21は、さらに別の実施
例を示している。この例は、前述の図12乃至図16に
示した実施例が外スライドタイプになっているのに対し
て、スライド6の上面に設けたカム61の傾斜方向を逆
にして、内スライドタイプとしている例であり、この点
と、コアピン62の先端部の形状を内スライド用にして
いる点を除いて上述の実施例と同様に構成してある。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明手段によれ
ば、固定側型板および可動側型板の型本体に組付けるス
ライド部品のうちの、可動側型板に組付けるスライドガ
イドとそれにスライド自在に嵌合させて可動側型板に対
して組付けるスライドとを、予め、スライドガイドにス
ライドがスライド自在に組付けられたスライドブロック
に組立てておいて、それを可動側型板に組付けるように
しているのだから、組付けの際に、スライドガイドに対
するスライドの嵌合精度に狂いが生ずることがなく、か
つ、組付け手間が著しく短縮できるようになる。
【0042】このスライドブロックの可動側型板に対す
る組付けの際、スライドをスライドガイドに対し、それ
らの嵌合面に設けるボールプランジャと凹窪との嵌合に
よって仮止め状態に保持せしめるようにしておくとき
は、組付作業は一層楽なものとなる。
【0043】そして、このスライドブロックのスライド
の前端側に設けるコアピンを、スライドの前端部に対
し、そのスライドのスライド方向と直交する方向の動き
を許容する係合面をもって、スライド方向に連繋してい
ることで、スライドガイドを可動側型板に組付けるとき
の組付位置の左右方向の狂いがあっても、この係合面に
おける摺動により修正できるから、組付け手間は一層短
縮されるようになる。
【0044】そして、このスライドブロックは、それを
規格化して作っておき、金型を設計し工作加工するとき
に適応するスライドブロックを選択して組付けられるか
ら、金型の設計・組立てに要する時間を著しく短縮でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定側型板と可動側型板とで主型を構成する金
型の斜視図である。
【図2】同上金型の主型に組付けるスライド部品の組付
けた状態の一部破断した斜視図である。
【図3】同上スライド部品の主型に組付けた状態の縦断
側面図である。
【図4】同上スライド部品の作動の説明図である。
【図5】本発明手段を実施せる金型の要部の一部破断し
た斜視図である。
【図6】同上の金型に組付けるスライド部品の組付状態
における縦断側面図である。
【図7】同上のスライド部品の作動状態の説明図であ
る。
【図8】同上スライド部品のうちのスライドブロックの
平面図である。
【図9】同上のスライド部品の金型に対して組付けた状
態の正面図である。
【図10】同上のスライド部品の別の実施例の主型に組
付けた状態における縦断側面図である。
【図11】同上実施例のスライド部品のスライドブロッ
クの平面図である。
【図12】同上のスライド部品のさらに別の実施例の主
型に組付けた状態の縦断側面図である。
【図13】同上実施例の作動の説明図である。
【図14】同上実施例の主型に組付けた状態の縦断正面
図である。
【図15】同上実施例の同上状態における正面図であ
る。
【図16】同上実施例のスライド部品のうちのスライド
ブロックの平面図である。
【図17】同上のスライド部品のさらに異なる実施例の
主型に組付けた状態の縦断側面図である。
【図18】同上の実施例の作動の説明図である。
【図19】同上の実施例の主型に組付けた状態の正面図
である。
【図20】同上の実施例の同上状態の縦断正面図であ
る。
【図21】同上実施例のスライド部品のスライドブロッ
クの平面図である。
【符号の説明】
A…金型、B…スライド部品、a…スライドブロック、
b…カムブロック、w・y…係合面、1…可動側型板、
10…型本体、11…ポケット、2…固定側型板、20
…型本体、21…ポケット、30…セットネジ、31…
スライドガイド、32…スライド、33…カム、34…
カム溝、35…セットネジ、36…カムロック、37…
コアピン、38…連結金具、39…ねじ、5…スライド
ガイド、50…嵌合溝、51…セットネジ、6…スライ
ド、60…突条部、61…カム、62…コアピン、63
…連結金具、64…突起体、70…セットネジ、71…
カム溝、80…ボールプランジャ、81…ボール、82
…凹窪。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月26日(1999.7.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主型を可動側型板と固定側型板とで形成
    する金型の、可動側型板に組付けるスライドガイドおよ
    びスライドと固定側型板に組付けるカムロックとからな
    るスライド部品において、可動側型板に組込むスライド
    ガイドとスライドとを、それらが所定の嵌合精度を保持
    してスライド自在に嵌り合うスライドブロックに組立
    て、その組立てたスライドブロックを、それのスライド
    ガイドの可動側型板へのセットネジによる止着により金
    型に対し組付けるようにしたことを特徴とする金型のス
    ライドブロック。
  2. 【請求項2】 主型を可動側型板と固定側型板とで形成
    する金型の、可動側型板に組付けるスライドガイドおよ
    びスライドと固定側型板に組込むカムロックとからなる
    スライド部品を、型本体と別に規格化して、スライドガ
    イドとスライドとが所定の嵌合精度を保持して嵌り合う
    ように組立てられるスライドブロックと、その組立てら
    れたスライドブロックのスライドに設けたカム溝または
    カムに対して所定の嵌合精度を保持して嵌り合うカム溝
    またはカムを具備するカムブロックとからなる規格化し
    たスライドセットとしたことを特徴とする金型のスライ
    ド部品。
  3. 【請求項3】 主型を可動側型板と固定側型板とで形成
    する金型の、可動側型板に組付けるスライドガイドとそ
    れに摺動自在に保持せしめるスライドと固定側型板に組
    付けるカムロックとからなるスライド部品において、ス
    ライドの前端側に設けるコアピンを、スライドの前端部
    から切り離して別体に形成し、そのコアピンの後端側と
    スライドの前端部とを、スライドのスライド方向と直交
    する方向に沿い一定の断面形状で連続する係合面により
    装脱自在に連結することを特徴とする金型のスライド部
    品。
  4. 【請求項4】 主型を可動側型板と固定側型板とで形成
    する金型の、可動側型板に組付けるスライドガイドとそ
    れに摺動自在に保持せしめるスライドと固定側型板に組
    付けるカムロックとからなるスライド部品において、ス
    ライドの前端側に設けるコアピンを、スライドの前端部
    から切り離して別体に形成し、そのコアピンの後端側と
    スライドの前端部とを、スライドの前端部が上位側とな
    りコアピンの後端側が下位側となる状態において、スラ
    イドのスライド方向と直交する方向に沿い一定の断面形
    状で連続する係合面によりスライドのスライド方向に係
    合させて、装脱自在に連繋することを特徴とする金型の
    スライド部品。
  5. 【請求項5】 主型を可動側型板と固定側型板とで形成
    する金型の、可動側型板に組付けるスライドガイドおよ
    びスライドガイドと固定側型板に組付けるカムロックと
    からなるスライド部品を、型本体と別に規格化して、ス
    ライドガイドとスライドとが所定の嵌合精度を保持して
    嵌り合うように組立てられたスライドブロックと、その
    組立てられたスライドブロックのスライドに設けたカム
    またはカム溝に対し、所定の嵌合精度を保持して嵌り合
    うカム溝またはカムを具備するカムブロックとからなる
    規格化したスライドセットとし、このスライドセット
    を、型本体に組付けて金型を組立てることを特徴とする
    金型。
  6. 【請求項6】 主型を可動側型板と固定側型板とで形成
    する金型の、可動側型板に組付けるスライドガイドおよ
    びスライドと固定側型板に組付けるカムロックとからな
    るスライド部品において、可動側型板に組込むスライド
    ガイドとスライドとを、それらが所定の嵌合精度を保持
    してスライド自在に嵌り合うスライドブロックに組立
    て、その組立てたスライドブロックの、スライドとスラ
    イドガイドとのうちの一方に、ボールプランジャをそれ
    に保持せるボールがそれらスライドとスライドガイドと
    の嵌合面に露出するように組付け、スライドとスライド
    ガイドとのうちの他方には、前記ボールプランジャのボ
    ールと係脱自在に嵌合してスライドのスライドガイドに
    対するスライド方向の動きを所定位置に規制する凹窪
    を、前述の嵌合面に形設しておき、このボールプランジ
    ャのボールと凹窪との嵌合により、組立てたスライドブ
    ロックのスライドとスライドガイドとを仮止めして、可
    動側型板の型本体に組付けられるようにしたことを特徴
    とする金型のスライドブロック。
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