JP2001017442A - 超音波処置装置 - Google Patents

超音波処置装置

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JP2001017442A
JP2001017442A JP11196507A JP19650799A JP2001017442A JP 2001017442 A JP2001017442 A JP 2001017442A JP 11196507 A JP11196507 A JP 11196507A JP 19650799 A JP19650799 A JP 19650799A JP 2001017442 A JP2001017442 A JP 2001017442A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動伝達部材に曲げ方向の力を作用させること
なく振動伝達部材をシース内から引き抜くことができる
超音波処置装置の提供を目的としている。 【解決手段】本発明において、振動子ユニット4は、ハ
ウジングユニット2の接続部11に対してその軸方向で
係止される被接続部47を有し、ハウジングユニット2
には、ハウジングユニット2に振動子ユニット4が接続
されている状態で振動子ユニット4を把持する手の指を
押し当てることができる位置に、被接続部47を接続部
11から軸方向に引き抜くために振動子ユニット4に加
えられる引き抜き操作力の一部をハウジングユニット2
側に逃がすための指当て部102が突設されていること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処置部に伝達した
超音波振動により組織を処置する超音波処置装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、超音波振動のエネルギを利用
して組織の切開や凝固等の処置を行なう各種の超音波処
置装置が知られている。このような超音波処置装置のう
ち、組織を把持しながら超音波振動によって処置する装
置は、長尺な挿入部としてのシースを備えている。シー
スの先端には把持部材としてのジョーが回動可能に取り
付けられている。また、シース内に設けられた第1のチ
ャンネルには超音波振動を伝達する振動伝達部材が挿通
されている。振動伝達部材の先端部は、ジョーと対向す
るようにシースの先端開口から突出されており、ジョー
との間で把持した組織を超音波振動によって処置する超
音波プローブとして形成されている。
【0003】ジョーは、シース内の第2のチャンネルに
挿通された操作ロッドと連結されており、操作ロッドの
押し引き操作によって、超音波プローブと対向して当接
する閉位置と超音波プローブから離間する開位置との間
で回動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記振動伝
達部材は、振動発生源である超音波振動子を有する振動
子ユニットに接続された状態で、前記シース内の第1の
チャンネルに挿通される。具体的には、前記操作ロッド
を押し引き操作するハンドルと前記シースとを備えたハ
ンドルユニットに対して前記振動子ユニットが着脱自在
に接続されることにより、振動伝達部材がシース内に挿
通されて位置決めされる。
【0005】また、一般に、前記振動子ユニットと前記
ハンドルユニットとの接続は軸方向で行なわれる。すな
わち、例えば、振動伝達部材の軸方向(長手方向)で振
動子ユニットの接続部がハンドルユニットの接続部に押
し付けられることにより、振動子ユニットの接続部に設
けられた係合部がハンドルユニットの接続部に設けられ
た被係合部に係合されるようになっている。
【0006】しかし、このように、振動子ユニットをハ
ンドルユニットに対して軸方向で押し付けて両ユニット
同士を着脱自在に接続する構成では、振動子ユニットを
ハンドルユニットから取り外すために振動子ユニットを
ハンドルユニットに対して軸方向に引張った際、勢い余
って、振動子ユニットに接続されている振動伝達部材を
曲げてしまう可能性がある。すなわち、振動子ユニット
をハンドルユニットに対して過度の力で不用意に引張る
と、シース内から抜去される振動伝達部材に軸方向のみ
ならず曲げ方向の力も加わり、振動伝達部材が破損して
しまう虞がある。
【0007】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、振動伝達部材に曲げ
方向の力を作用させることなく振動伝達部材をシース内
から引き抜くことができる超音波処置装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、超音波振動を発生する超音波振動子を有
する振動子ユニットと、超音波振動子に接続され、超音
波振動子で発生した超音波振動を先端の処置部に伝達す
る振動伝達部材と、振動伝達部材が挿通されるシース
と、振動子ユニットが接続される接続部を有するハウジ
ングとを備えたハウジングユニットとを具備し、振動子
ユニットがハウジングユニットの前記接続部に接続され
ることによって、振動子ユニットに接続される振動伝達
部材がシース内に挿通される超音波処置装置において、
振動子ユニットは、ハウジングユニットの前記接続部に
対してその軸方向で係止される被接続部を有し、ハウジ
ングユニットには、ハウジングユニットに振動子ユニッ
トが接続されている状態で振動子ユニットを把持する手
の指を押し当てることができる位置に、前記被接続部を
前記接続部から軸方向に引き抜くために振動子ユニット
に加えられる引き抜き操作力の一部をハウジングユニッ
ト側に逃がすための指当て部が突設されていることを特
徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。
【0010】図1〜図12は本発明の第1の実施形態を
示している。図1および図2に示されるように、本実施
形態の超音波処置装置1は、ハンドルユニット(ハウジ
ングユニット)2と、プローブユニット3と、振動子ユ
ニット4とから構成されている。
【0011】振動子ユニット4はハンドピース41とし
て構成されている。ハンドピース41は把持部を形成す
る円筒状のカバー42を有しており、カバー42内には
超音波振動子43とホーン44とが設けられている(図
3参照)。振動子ユニット4の基端からはハンドピース
コード45が延びており、ハンドピースコード45の端
部にはハンドピースプラグ46が設けられている。この
ハンドピースプラグ46が図示しない超音波発振装置に
電気的に接続されるとともに超音波発振装置から超音波
振動子43に電力が供給されることによって、超音波振
動子43が振動される。
【0012】図3に示されるように、ホーン44は、超
音波振動子43に結合され、超音波振動子43で発生し
た超音波振動を増幅させてその振幅を第1の段階まで拡
大する。ホーン44の先端には、プローブユニット3が
取り付けられる雌ネジ90が形成されている。
【0013】カバー42の先端内周面に形成されたネジ
部94には筒状の連結部材47Aが捩じ込んで取り付け
られている。また、連結部材47Aの内周面には筒状の
受け部材47Bが螺着されている。これらの部材47
A,47Bは、振動子ユニット4をこれに組み付けられ
るプローブユニット3とともにハンドルユニット2に連
結する連結部47を構成する。具体的には、受け部材4
7Bに形成された溝部93に断面が半月状の係合リング
(C字型のリング)48が設けられており、この係合リ
ング48がハンドルユニット2の後述する振動子接続部
11の係合溝11aに弾性的に係合されることにより、
振動子ユニット4がハンドルユニット2に連結される。
【0014】また、カバー42のネジ部94に螺合され
る連結部材47Aの外周面には、調整ナット95が、カ
バー42の先端と当接した状態で螺着されている。この
調整ナット95により、連結部材47Aがカバー42に
対して軸方向の任意の位置に固定される。すなわち、連
結部47の軸方向位置が調整される。
【0015】なお、受け部材47Bの先端面は、振動子
接続部11の後述する突き当て面96aに突き当てられ
る当接面97として形成されている。また、軽い操作力
で連結部47を振動子接続部11に連結することができ
るように、受け部材47Bには、その内周面を削り取っ
て形成された肉抜き部91が設けられている。
【0016】図2に示されるように、プローブユニット
3は、超音波振動子43で発生した超音波振動を伝達す
る棒状の振動伝達部材51として形成されている。振動
伝達部材51の基端には、振動子ユニット4のホーン4
4の先端に形成された雌ネジ90に捩じ込まれる雄ネジ
51eが形成されている。振動伝達部材51は、ホーン
44によって増幅された超音波振動の振幅をさらに第2
の段階まで拡大する基端側ホーン51dと、基端側ホー
ン51dの先端側に位置する中間部51cと、中間部5
1cの先端側に位置し且つ基端側ホーン51dによって
増幅された超音波振動の振幅を最終段階まで拡大する先
端側ホーン51bと、先端側ホーン51bの先端側(振
動伝達部材51の先端)に位置する円柱状の先端部51
aとからなる。
【0017】先端部51aには各ホーン44,51d、
51bによって増幅された超音波振動子43からの超音
波振動が伝達され、これにより先端部51aが振動す
る。また、先端部51aは、ハンドルユニット2の後述
する先端作用部5とともに超音波処置装置1の処置部1
0を構成する。
【0018】中間部51cには、その長手方向に沿っ
て、フランジ状の支持体51fが複数個設けられてい
る。各支持体51fは、弾性材によって形成されてお
り、振動伝達部材51によって伝達される超音波振動の
節の位置に配置されている。また、各支持体51fは、
振動伝達部材51がハンドルユニット2の後述する挿入
シース部31の主チャンネル管21(図8参照)内に挿
通された状態では、主チャンネル管21の内面と弾性的
に押圧接触して、振動伝達部材51を主チャンネル管2
1の中心部に保持するとともに、振動伝達部材51と主
チャンネル管21(挿入シース部31)との接触を防止
する。なお、振動伝達部材51の基端部外周面には、ゴ
ムパッキン105が振動伝達部材51に一体的にモール
ドされている。
【0019】図2に示されるように、ハンドルユニット
2は、操作部6と、操作部6に回転可能に取り付けられ
た長尺な外套管20から成る挿入シース部31と、挿入
シース部31の先端に設けられた先端作用部5とを備え
ている。
【0020】操作部6は、操作部本体(ハウジング)1
2と、操作部本体12と一体に形成された固定ハンドル
13と、可動ハンドル14とを有している。挿入部本体
12の基端には、振動子ユニット4が着脱自在に接続さ
れる振動子接続部11が設けられている。可動ハンドル
14は、ハンドル枢支軸17を介して、操作部本体12
(固定ハンドル13)に回動可能に取り付けられてい
る。この場合、ハンドル枢支軸17は、挿入シース部3
1の長手中心軸に対して固定ハンドル13と逆側に位置
して設けられている。すなわち、可動ハンドル14は、
挿入シース部31の長手中心軸よりも上側に位置する支
点を中心に回動される。なお、図7に示されるように、
ハンドル枢支軸17は、可動ハンドル14に形成された
軸孔14bを貫通して操作部本体12に固定されてい
る。また、操作部本体12(固定ハンドル13)に対す
る可動ハンドル14の回動を常時滑らかに維持できるよ
うに、ハンドル枢支軸17と可動ハンドル14との間お
よび可動ハンドル14と操作部本体12との間の摺接部
には、PTFEからなる樹脂部材115が介挿されてい
る。
【0021】また、可動ハンドル14は、挿入シース部
31の長手中心軸上もしくはその近傍に、操作部本体1
2内の後述するスライダ121(図3参照)と係合する
係合ピン19を有している。なお、各ハンドル13,1
4には、可動ハンドル14を固定ハンドル13側に回動
操作した際に互いに当接する突き当て部13a,14a
が設けられている。
【0022】図3に示されるように、操作部本体12の
基端部の上部外面には、径方向外側に突出する指当て部
102が設けられている。この指当て部102は、ハン
ドルユニット2に振動子ユニット4が接続されている状
態で振動子ユニット4を把持する手の指を押し当てるこ
とができる位置に設けられている。
【0023】また、操作部本体12の基端部内周面には
振動子接続部11が螺合して取り付けられている。振動
子接続部11は、Cリング受け部材99と、ガイド部材
96とからなる。ガイド部材96は、操作部本体12の
基端部内周面に形成されたネジ部12aに螺合する筒状
の接続部96cと、接続部96cの基端面から径方向内
側に向かって延び且つ受け部材47Bの当接面97が突
き当てられる環状の突き当て面96aと、突き当て面9
6aの内端部から操作部本体12の軸方向に沿って基端
側に延びる筒状のガイド部96bとから成る。ガイド部
96bは、振動子ユニット4の連結部47の受け部材4
7Bとスライド可能に嵌合し、振動子接続部11に対す
る連結部47の接続を軸方向でガイドする。
【0024】Cリング受け部材99は、操作部本体12
のネジ部12aに螺合する環状部材として形成されてい
る。また、Cリング受け部材99の基端側は、ガイド部
材96のガイド部96bとの間に連結部47を挟み込む
環状の空間を形成するように、ガイド部96bの径方向
外側に位置してこれと対向している。また、Cリング受
け部材99の基端には、連結部47の係合リング48が
係合する係合溝11aを形成するように、径方向内側に
突出する突起100が設けられている。この突起100
は、振動子接続部11に対する連結部47の接続時に、
係合リング48を径方向内側に弾性的に押し潰しつつ係
合溝11aへと案内する。なお、Cリング受け部材99
は、ガイド部材96と当接した状態で操作部本体12の
ネジ部12aに螺着されており、振動子接続部11の軸
方向位置を調整する調整ナットを兼ねている。すなわ
ち、Cリング受け部材99により、ガイド部材96が操
作部本体12に対して軸方向の任意の位置に固定され
る。すなわち、振動子接続部11の軸方向位置が調整さ
れる。
【0025】図3および図8の(b)に示されるよう
に、操作部本体12の先端部内には、筒状の回転部材1
08が回転可能に嵌合して取り付けられている。回転部
材108はその先端側が操作部本体12の先端から突出
されており、その突出部108aの外周には回転ノブ3
2が螺着されている。また、回転部材108の突出部1
08a内には、接続部材238が固定ピン240を介し
て固定的に嵌着されている。この接続部材238は、金
属製の管状部材として形成されており、挿入シース部3
1の外套管20の基端部外周面に嵌合固定されている。
なお、金属製の接続部材238と挿入シース部31内に
挿通される振動伝達部材51とが超音波振動時に干渉し
ないように、振動伝達部材51と面する接続部材238
の基端部内周面部位には、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)からなる環状の摺接部材241が設けられ
ている。なお、この摺接部材241は、固定ピン240
によって、接続部材238とともに回転部材108に固
定されている。
【0026】図3に示されるように、操作部本体12内
に位置する回転部材108の基端側内周面には、筒状の
スライド部材(金属製)118が軸方向にスライド可能
に嵌着されている。図6にも示されるように、スライド
部材118は、その基端部外面に固着されたガイドピン
123が回転部材108の基端部に形成されたスリット
109内に係合されることにより、回転部材108に対
する回転が規制されている。すなわち、スライド部材1
18は回転部材108と一体で回転できる。
【0027】また、金属製のスライド部材118と挿入
シース部31内に挿通される振動伝達部材51とが超音
波振動時に干渉しないように、振動伝達部材51と面す
るスライド部材118の先端部内周面部位には、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)からなる環状のスペ
ーサ119が設けられている。
【0028】図5および図6に明確に示されているよう
に、スライド部材118の外周面には、複数の切り欠き
125が形成されている。これらの切り欠き125は、
操作部本体12内に供給される洗滌液をスライド部材1
18の先端側に流すための複数の流通路を、スライド部
材118と回転部材108との間に個別に形成する。
【0029】スライド部材118の内周面には、筒状の
押さえ部材122の先端側が嵌合して螺着されている。
この押さえ部材122の内孔には、振動伝達部材51が
挿通されるとともに、組立状態では、振動伝達部材51
の基端側ホーン51dおよびその基端側部分が配置され
る。また、組立状態では、ゴムパッキン105が押さえ
部材122の内周面に圧接され、押さえ部材122の内
孔とこれに連通する挿入シース部31の内孔とが外部に
対してシールされる。
【0030】押さえ部材122の基端側は、スライド部
材118の基端から突出して、操作部本体12の軸方向
に沿って延びている。また、突出する押さえ部材122
の基端には径方向外側に突出する環状のフランジ部12
2aが形成されている。また、フランジ部122aとス
ライド部材118の基端との間には、圧縮コイルバネ1
20と環状のスライダ121とが介装されている。
【0031】スライダ121は、環状の係合溝121a
を有しており、押さえ部材122の基端側外周面にスラ
イド可能に嵌合されている。また、係合溝121aに
は、操作部本体12に形成された通孔12bを貫通する
可動ハンドル14の係合ピン19が係合している(図7
参照)。したがって、可動ハンドル14が回動される
と、可動ハンドル14に設けられた係合ピン19がハン
ドル枢支軸17を中心とした円弧を描くように移動し、
係合ピン19と係合するスライダ121に操作力が作用
する。
【0032】コイルバネ120は、スライダ121とス
ライド部材118の基端との間で押さえ部材122の外
周面に巻装されており、スライダ121をフランジ部1
22aに当接させる方向に常時付勢している。また、コ
イルバネ120は、可動ハンドル14にある一定以上の
閉方向の操作力αが加えられた時にのみスライダ121
から力を受けて圧縮し、押さえ部材122に対するスラ
イダ121の移動を許容する。すなわち、コイルバネ1
20は、最大操作力量を規定する過負荷防止機構を構成
し、一定以上の閉方向の操作力αが加わると、それ自身
圧縮することによって、その操作力の一部を吸収する。
したがって、操作力α以下の力で可動ハンドル14が操
作される状態では、コイルバネ120は圧縮されず、ス
ライダ121に作用する可動ハンドル14の操作力はコ
イルバネ120によって吸収されることなくスライド部
材118にそのまま伝達され、スライダ121とスライ
ド部材118(これに固定されている押さえ部材122
も)とが一体で軸方向にスライドする。
【0033】図1および図2に示されるように、先端作
用部5は、外套管20の先端部に取り付けられた保持部
材70と、保持部材70に枢支軸74を介して回動可能
に取り付けられた片開き型の開閉部材75とからなり、
プローブユニット3の振動伝達部材51の先端部51a
とともに超音波処置装置1の処置部10を構成する。
【0034】開閉部材75は、振動伝達部材51の先端
部51aとの間で生体組織を把持することによって、超
音波振動する先端部51aに生体組織を押し付けて、先
端部51aから生体組織への振動エネルギの伝達を可能
にする。また、開閉部材75は、生体組織を剥離する剥
離鉗子としても機能する。
【0035】図8〜図11にそれぞれ示されるように、
開閉部材75は、互いに対向する一対の側壁75a,7
5bと、側壁75a,75bの基端側の上端部同士を接
続する基端側接続部75cと、各側壁75a,75bの
基端部から下方に延びる取付け部75dとによって構成
されている。側壁75a,75b間にはスリット34が
形成され、このスリット34には、振動伝達部材51と
ともに生体組織を把持する把持部材82とジョー78と
が枢支ピン77を介して揺動可能に配置されている。こ
の場合、把持部材82は、ジョー78の両側壁間に形成
されたスリット78a内に配置固定されており、開閉部
材75に対してジョー78と一体で揺動する。なお、ジ
ョー78は、ステンレス等の金属によって形成されてお
り、その基端部78bが把持部材82の基端を越えて保
持部材70の先端に形成されたスロット70a内へと延
びている。
【0036】把持部材82は、開閉部材75の各側壁7
5a,75bの下側およびジョー78の各側壁の下側で
側方に張り出す張り出し部82aを有している。また、
把持部材82(張り出し部82a)の下面は、振動伝達
部材51の先端部51aとの間で組織を把持する把持面
を形成している。また、把持面の両側には、把持面の長
手方向に沿って複数の歯81が形成されている。
【0037】開閉部材75の取付け部75dは、保持部
材70のスロット70aに挿入され、枢支軸74を介し
て保持部材70に回動可能に取り付けられている。
【0038】保持部材70には、プローブユニット3の
振動伝達部材51が挿通される主チャンネル孔70b
と、操作ロッド52が挿通される副チャンネル孔70c
とが形成されている。主チャンネル孔70bには、摩擦
係数の小さいPTFE等のフッ素樹脂からなる筒状の支
持部材66が挿入されて嵌着されている。支持部材66
は、振動伝達部材51を通じて伝達される超音波振動の
最も先端側の節の位置に配置されており、処置部10で
組織が把持された際に振動伝達部材51の先端側を下側
から支持することにより、振動伝達部材51の先端側が
把持部材82から受ける力によって下方へ大きく撓むこ
とを防止する。
【0039】また、把持部材82の基端を越えて延びる
ジョー78の基端部78bが主チャンネル孔70bの開
口に対向して位置しないように、支持部材66の先端部
66aは、主チャンネル孔70bの先端からスロット7
0a内に突出し、ジョー78の基端部78bの基端側を
越えて把持部材82の基端側まで延びている。また、先
端部66は、これを貫通する振動伝達部材51の先端部
51aが把持部材82から受ける力によって下方へ撓ん
だ際に、これと一緒に撓むことができるような柔軟性を
もって形成されている。
【0040】また、把持部材82から受ける力によって
撓む振動伝達部材51の先端部51aと支持部材66の
先端部66aとを下方に逃がすために、支持部材66の
先端部66aと対向して位置する保持部材70の先端側
部位の下面には、切り欠き51が形成されている。
【0041】挿入シース部31の外套管20内には、プ
ローブユニット3の振動伝達部材51が挿通される主チ
ャンネル管21と、操作ロッド52が挿通される副チャ
ンネル管22とが配設されている。この場合、主チャン
ネル管21は、その断面形状が円形であり、支持部材6
6の基端側まで延びている。また、副チャンネル管22
は、その断面形状が操作ロッド52のそれと異なる偏平
形状に形成されており、保持部材70の副チャンネル孔
70cの基端側まで延びている。また、挿入シース部3
1内への汚物の侵入を防止するとともに挿入シース部3
1の剛性を高めるため、各チャンネル管21,22と外
套管20との間の隙間には、耐熱性の樹脂148が充填
されている。
【0042】操作ロッド52の先端連結部52aは、枢
支ピン73を介して、開閉部材75の基端部に連結され
ている。具体的には、先端連結部52aは、開閉部材7
5の基端側接続部75cに形成されたスロット33内に
挿入され、枢支軸74の上側で、枢支ピン73により開
閉部材75に回動可能に連結されている。したがって、
操作ロッド52を押し引き操作すると、開閉部材75が
枢支軸74を中心に回動(開閉)する。
【0043】図3および図8の(b)に示されるよう
に、操作ロッド52の基端連結部52bは、可動ハンド
ル14と係合ピン19により接続されたスライド部材1
18に連結されている。具体的には、図4にも示される
ように、スライド部材118の先端にスロット118a
が形成され、このスロット118a内に操作ロッド52
の基端連結部52bが挿入されて、基端連結部52bと
スライド部材118とがピン117により接続されてい
る。
【0044】次に、上記構成の超音波処置装置1を組み
立てる場合について説明する。
【0045】まず、図2に示されるように分解された状
態で、プローブユニット3を振動子ユニット4に組み付
ける。具体的には、振動伝達部材51の基端に設けられ
た雄ネジ51eを振動子ユニット4のホーン44の先端
に形成された雌ネジ90に捩じ込む。
【0046】続いて、プローブユニット3が組み付いた
振動子ユニット4をハンドルユニット2に組み付ける。
具体的には、振動伝達部材51を振動子接続部11側か
ら操作部本体12内に挿入して挿入シース部31に通
し、振動子ユニット4の連結部47をハンドルユニット
2の振動子接続部11に接続する。
【0047】この場合、振動伝達部材51は、押さえ部
材122の内孔を通じて外套管20の主チャンネル管2
1内に挿通され、その先端部51aが保持部材70の主
チャンネル孔70bの開口から突出される。この時、支
持部材66の先端部66aによって、ジョー78の基端
部78bは、主チャンネル孔70bの開口に対向するこ
とが阻止されているため、主チャンネル孔70bの開口
から突出される振動伝達部材51の先端部51aがジョ
ー78の基端部78bに突き当たることはない。
【0048】また、振動子ユニット4の連結部47とハ
ンドルユニット2の振動子接続部11との接続では、連
結部47の受け部材47Bをガイド部材96のガイド部
96bに嵌合させて軸方向にスライドさせる。これによ
り、振動子接続部11に対する連結部47の接続動作が
軸方向でガイドされ、受け部材47Bの当接面97がガ
イド部材96の環状の突き当て面96aに突き当たった
時点で、係合リング48が係合溝11aに係合する。な
お、この時、Cリング受け部材99および調整ナット9
5により振動子接続部11および連結部47の軸方向位
置を調整すれば、挿入シース部31の先端から突出する
振動伝達部材51の先端部51aの突出量を調整するこ
とができる。また、このようにハンドルユニット2に振
動子ユニット4が組み付けられた状態では、押さえ部材
122の内孔に振動伝達部材51の基端側ホーン51d
およびその基端側部分が配置され、押さえ部材122の
内周面に圧接するゴムパッキン105によって、押さえ
部材122の内孔とこれに連通する挿入シース部31の
内孔とが外部に対してシールされる。
【0049】次に、このように組み立てられた超音波処
置装置1を用いて組織を処置する場合について説明す
る。
【0050】まず、ハンドルユニット2の先端の把持部
材82と振動伝達部材51の先端部51aとの間に組織
を位置させる。次に、その状態で、固定ハンドル13を
握るとともに、可動ハンドル14をハンドル枢支軸17
を中心に回動させて固定ハンドル13側に向けて前方に
移動させる。可動ハンドル14が前方に回動されると、
可動ハンドル14に設けられた係合ピン19がハンドル
枢支軸17を中心とした円弧を描くように前方に移動
し、係合ピン19と係合するスライド部材118が操作
部本体12内で前方にスライドする。この場合、スライ
ダ121に作用する可動ハンドル14の操作力は、軽
く、コイルバネ120を圧縮させないため、コイルバネ
120に吸収されることなくスライド部材118にダイ
レクトに伝達される。したがって、スライダ121とス
ライド部材118(これに固定されている押さえ部材1
22も)は一体で軸方向にスライドする。
【0051】このようにしてスライド部材118が前方
にスライドされると、ピン117を介してスライド部材
118に連結された操作ロッド52が副チャンネル管2
2内で前方に押し出される。操作ロッド52が前方に押
し出されると、操作ロッド52の先端に連結された開閉
部材75が枢支軸74を中心に下側(振動伝達部材51
の先端部51aに接近する方向)に回動し、開閉部材7
5に揺動可能に取り付けられた把持部材82と振動伝達
部材51の先端部51aとの間で組織が把持される。こ
の時、振動伝達部材51の先端部51aは把持部材82
から受ける力によって下方へ撓むが、これに伴って把持
部材82が枢支ピン77を中心に開閉部材75に対して
揺動するため、把持部材82は先端部51aすなわち組
織に対して常に垂直に押し付けられる。なお、この場
合、支持部材66の先端部66aも振動伝達部材51の
先端部51aとともに下方に撓むため、先端部66aに
ジョー78の基端部78bが当たってジョー78および
把持部材82の揺動動作が妨げられることはない。ま
た、振動伝達部材51および先端部66aは、下方に撓
んだ際、切り欠き51によって保持部材70と接触しな
いため、保持部材70に衝突して破損することが防止さ
れる。
【0052】また、このような組織把持時、可動ハンド
ル14に過度の操作力が作用すると、スライダ121を
介してコイルバネ120が圧縮され、スライダ121が
押さえ部材122に対して移動する。これにより、可動
ハンドル14に作用する操作力の一部がコイルバネ12
0によって吸収され、過度の力が処置部10に作用する
ことが防止される。なお、ハンドル13,14の突き当
て部13a,14a同士が当接した後は、それ以上の操
作力が処置部10に作用することはない。
【0053】以上のようにして、把持部材82と振動伝
達部材51の先端部51aとの間で組織が把持された
ら、図示しない超音波発振装置から超音波振動子43に
電力を供給し、超音波振動子43を振動させる。超音波
振動子43で発生した超音波振動は、ホーン44によっ
て増幅され、ホーン44に接続された振動伝達部材51
に伝達される。振動伝達部材51に伝達された超音波振
動は、さらに各ホーン51d、51bによって増幅され
た後、先端部51aへと伝達される。
【0054】この場合、振動伝達部材51は、その外周
面に複数の支持体51fを有し、これらの支持体51f
が主チャンネル管21の内面に弾性的に押圧接触するこ
とにより、主チャンネル管21の中心部に保持されて主
チャンネル管21との接触が防止されている。したがっ
て、振動エネルギは損失なく先端部51aに伝達され
る。また、組織把持時に先端部51aが撓むことによっ
て振動伝達部材51と接触する支持部材66は、振動の
節の位置に設けられ且つPTFE等の摩擦係数の小さい
材料によって形成されているため、振動伝達部材51の
超音波振動を阻害しない。すなわち、支持部材66と振
動伝達部材51との間で振動による摩擦熱が殆ど発生し
ない。したがって、振動エネルギは略損失なく先端部5
1aに伝達される。また、摺接部材241およびスペー
サ119によって、振動伝達部材51と接続部材238
およびスライド部材118との干渉が防止されているた
め、超音波振動時に振動伝達部材51が金属製の接続部
材238およびスライド部材118に当たって損傷して
しまうことが防止される。
【0055】以上のようにして超音波振動が略損失なく
先端部51aに伝達されて先端部51aが振動される
と、先端部51aと接触する把持組織が超音波振動によ
り切開されるとともに摩擦熱によって凝固される。この
場合、把持部材82が前述した揺動によって先端部51
aに対して垂直に押し付けられるため、把持部材82の
全長にわたって組織が確実に凝固・切開される。また、
過負荷防止機構を構成するコイルバネ120により、安
定した凝固・切開が得られる。
【0056】なお、処置中、必要に応じて挿入シース部
31を操作部6に対して回転させることができる。すな
わち、回転ノブ32を回転操作すると、これに連結され
た回転部材108と、回転部材108と回転不能に嵌合
するスライド部材118および押さえ部材122と、回
転部材108に接続部材238を介して固定された外套
管20とがそれぞれ一体となって回転する。この場合、
スライド部材118に連結された操作ロッド52もスラ
イド部材118(外套管20)とともに回転するため、
操作ロッド52が外套管20内で捩じられることが防止
される。
【0057】また、開閉部材75は、生体組織を剥離す
る剥離子として使用することもできる。この場合、可動
ハンドル14を開く方向の力が剥離操作力となり、この
方向の力はコイルバネ120によって全く吸収されない
ため、可動ハンドル14に加わる操作力を操作ロッド5
2に常にダイレクトに伝えることができ、充分な剥離操
作力を得ることができる。
【0058】以上のようにして組織の処置が完了した
ら、使用済みの超音波処置装置1を洗滌するために分解
する。分解時には、図12に示されるように、手でハン
ドピース41のカバー42を把持しつつ、その手の親指
を操作部本体12に突設された指当て部102に押し当
てながら、振動子ユニット4をプローブユニット3とと
もにハンドルユニット2に対して軸方向に引張る。この
時、振動子ユニット4に加えられる引き抜き操作力の一
部は指当て部102を介してハンドルユニット2側に逃
げ、振動子ユニット4は親指の動く範囲内でしか軸方向
に引張られない(移動されない)。また、振動子ユニッ
ト4側の連結部47の受け部材47Bの移動は、受け部
材47Bと嵌合するガイド部材96のガイド部96bに
よって軸方向でガイドされる。そのため、振動子ユニッ
ト4をハンドルユニット2に対して軸方向に引張った際
に、勢い余って、振動子ユニット4に接続されている振
動伝達部材51を曲げてしまうことはない。すなわち、
振動伝達部材51に曲げ方向の力を作用させることなく
振動伝達部材51を外套管20内から引き抜くことがで
きる。
【0059】超音波処置装置1の分解が完了したら、主
チャンネル管21の洗滌を行なう。この洗滌は、ハンド
ルユニット2の操作部6からプローブユニット3を取り
外すことによって開放された主チャンネル管21内に洗
滌液を流したり、主チャンネル管21内にブラシを挿入
することによって行なわれる。なお、主チャンネル管2
1内の洗滌のために操作部本体12内に流し込まれた洗
滌液は、スライド部材118の外周面に形成された複数
の切り欠き125を通じてスライド部材118の先端側
にも流れるため、スライド部材118の先端側を良好に
洗滌することができる。
【0060】以上説明したように、本実施形態の超音波
処置装置1は、操作部本体12の基端部に突設された指
当て部102と、振動子接続部11に対する連結部47
の係脱を軸方向でガイドするガイド手段47B,96b
とを備えている。したがって、手でハンドピース41の
カバー42を把持しつつ、その手の親指を指当て部10
2に押し当てながら、振動子ユニット4をプローブユニ
ット3とともにハンドルユニット2に対して軸方向に引
張れば、振動子ユニット4は、親指の動く範囲内でしか
軸方向に引張られず(移動されず)、また、その連結部
47の受け部材47Bの移動がこれと嵌合するガイド部
材96のガイド部96bによって軸方向でガイドされる
ため、勢い余って振動子ユニット4に接続されている振
動伝達部材51を曲げてしまうことはない。すなわち、
振動伝達部材51に曲げ方向の力を作用させることなく
振動伝達部材51を外套管20内から引き抜くことがで
きる。
【0061】また、本実施形態では、支持部材66の先
端部66aがジョー78の基端部78bの基端側を越え
把持部材82の基端側まで延びているため、ジョー78
が揺動しても、図10に二点鎖線で示されるように、ジ
ョー78の基端部78bが先端部66aに突き当たるた
め、主チャンネル孔70bの開口に対向することが防止
される。したがって、組立時にジョー78の基端部と振
動伝達部材51の先端部51aとがぶつかって、振動伝
達部材51が破損することが防止される。
【0062】なお、本実施形態に係る超音波処置装置1
においては、樹脂部材148とチャンネル管21,22
とをインサート成形によって一体化させて成る図13に
示されるようなユニット149を外套管20内に挿入す
ることにより、挿入部シース31が構成されても良い。
【0063】図14および図15は本発明の第2の実施
形態を示している。なお、本実施形態において、第1の
実施形態と共通する構成要素については、同一符号を付
してその説明を省略する。
【0064】図示のように、本実施形態に係る超音波処
置装置1Aは、振動伝達部材51のフック形状の先端部
51aのみによって処置部10が形成されている。振動
子ユニット4の連結部47は受け部材47Bを有してい
る。また、振動子接続部11はガイド部材96に突設さ
れた複数の腕部162を有している。腕部162は、挿
入部本体12の軸方向に沿って延びるとともに、ガイド
部材96の周方向に互いに所定の角度間隔をもって配置
されている。
【0065】このような構成では、振動子ユニット4を
ハンドルユニット2の操作部本体12内に軸方向に押し
込んで、腕部162を受け部材47Bによって径方向内
側に弾性変形させるとともに、ガイド部材96の突き当
て面96aに受け部材47Bの当接面97を突き当て
て、腕部162の先端の突起162aを受け部材47B
の大径孔180に係合させることにより、振動子接続部
11と連結部47とが接続される。また、操作部本体1
2に設けられた指当て部102に指を押し当てて振動子
ユニット4をハンドルユニット2に対して軸方向に引張
れば、振動子接続部11と連結部47との接続状態を解
除することができる。この場合の指当て部102の作用
は第1の実施形態と同一である。
【0066】図16〜図18は超音波処置装置の他の構
成を示している。なお、この構成において、第1の実施
形態と共通する構成要素については、同一符号を付して
その説明を省略する。
【0067】図16に示されるように、この超音波処置
装置では、振動子接続部11および連結部47がバヨネ
ット機構を構成しており、振動子ユニット4をハンドル
ユニット2内に軸方向に差込んだ後、振動子ユニット4
をハンドルユニット2に対して回転させることにより、
振動子ユニット4がハンドルユニット2に接続される。
【0068】具体的には、振動子接続部11のガイド部
材96のガイド部96bには固定ピン150が突設され
ている。連結部47には、固定ピン150よりも大径の
挿入溝154が軸方向に形成されている。また、連結部
47には、挿入溝150に連通するように、固定ピン1
50の径よりも大きい幅のバヨネット溝155が周方向
に沿って形成されている。さらに、連結部47のバヨネ
ット溝155には段部156が形成されている。また、
ガイド部材96の突き当て面96aには連結部47の当
接面97と当接する弾性部材152が設けられている。
【0069】したがって、振動子ユニット4をハンドル
ユニット2内に軸方向に差込んで、固定ピン150を挿
入溝154を通じてバヨネット溝155内に位置させた
状態で、振動子ユニット4をハンドルユニット2に対し
て回転させれば、固定ピン150が弾性部材152の弾
性力に逆らって段部156を乗り越え図18に示す状態
となり、振動子ユニット4がハンドルユニット2に接続
される。
【0070】なお、本構成では、係合溝11aを形成す
る必要がないため、Cリング受け部材99に突起100
が設けられていない。また、スペーサ119はスライド
部材118の先端まで延びている。また、ゴムパッキン
105の代わりに、振動伝達部材51の外面と当接する
ゴムパッキン197が、押さえ部材122のフランジ部
122aに設けられている。
【0071】なお、以上説明してきた技術内容によれ
ば、以下に示されるような各種の構成が得られる。
【0072】1.超音波振動を発生する超音波振動子を
有する振動子ユニットと、前記超音波振動子に接続され
前記超音波振動を処置部へ伝達する振動伝達部材として
の超音波プローブと、超音波プローブの手元側に設けら
れた操作部としてのハウジングを有する操作部ユニット
とからなる超音波処置具において、振動子ユニットとハ
ウジングとが径方向に弾性変形可能な着脱部材により着
脱自在であり、ハウジングには、外周方向に突出した指
当て部が設けられていることを特徴とする超音波処置
具。
【0073】2.前記超音波プローブの処置部に対峙す
る位置には、超音波プローブとの間で生体組織を把持す
る可動自在な把持部が設けられ、操作部ユニットには前
記把持部を操作する操作手段が設けられていることを特
徴とする第1項に記載の超音波処置具。 3.前記超音波プローブの処置部がフック形状をなして
いることを特徴とする第1項に記載の超音波処置具。
【0074】4.前記弾性変形可能な着脱部材がCリン
グであることを特徴とする第1項に記載の超音波処置
具。 5.前記弾性変形可能な着脱部材は、軸方向に延びる複
数の腕部と、腕部の先端に設けられた凸部とからなるス
ナップフィットであることを特徴とする第1項に記載の
超音波処置具。 6.振動子ユニットおよび操作部ユニットには、円周面
を有するガイド手段が設けられていることを特徴とする
第1項に記載の超音波処置具。
【0075】7.前記着脱部材は、軸方向に位置調整可
能であることを特徴とする第1項に記載の超音波処置
具。 8.超音波振動を発生する超音波振動子と、超音波振動
子に接続され、超音波振動子で発生した超音波振動を伝
達する振動伝達部材と、振動伝達部材が挿通されるシー
スと、シース先端に回動自在に取り付けられた保持部材
と、保持部材に揺動自在に取り付けられ、シース先端か
ら突出する振動伝達部材の先端部との間で組織を把持す
る把持部材と、シース内に配設されたロッドチャンネル
に挿通され、前記保持部材に連結され、ロッドチャンネ
ル内で進退されることにより保持部材を回動操作する操
作ロッドと、を具備し、シース先端部に設けられた振動
伝達部材の先端から第1番目の振動の節部を支持する支
持部材の先端側が前記把持部材の後端近傍まで延長され
るとともに、把持部材の後端の一部が前記支持部材の先
端を越えて延長していることを特徴とする超音波処置
具。 9.前記支持部材がフッ素樹脂からなることを特徴とす
る第8項に記載の超音波処置具。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波処
置装置によれば、振動伝達部材に曲げ方向の力を作用さ
せることなく振動伝達部材をシース内から引き抜くこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る超音波処置装置
の組立時の側面図である。
【図2】図1の超音波処置装置の分解図である。
【図3】図1の超音波処置装置のハンドルユニットと振
動子ユニットとの接続部の側断面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図6】図3のC−C線に沿う断面図である。
【図7】図3のD−D線に沿う断面図である。
【図8】(a)は図1の超音波処置装置の挿入シース部
の先端部の平面図、(b)は挿入シース部の側断面図で
ある。
【図9】図8の(b)のE−E線に沿う断面図である。
【図10】図1の超音波処置装置の挿入シース部の先端
作用部の側断面図である。
【図11】図1の超音波処置装置の処置部付近の側断面
図である。
【図12】ハンドルユニットから振動子ユニットを引き
抜く動作を示す図である。
【図13】挿入シース部の変形例を示す斜視図である。
【図14】本発明の第2の実施形態に係る超音波処置装
置の要部断面図である。
【図15】図14のF−F線に沿う断面図である。
【図16】超音波処置装置の他の構成例を示す側断面図
である。
【図17】図16のG−G線に沿う断面図である。
【図18】図17のH方向矢視図である。
【符号の説明】
1…超音波処置装置 2…ハンドルユニット(ハウジングユニット) 3…プローブユニット 11…振動子接続部(接続部) 20…外套管 31…挿入シース部 43…超音波振動子 47…連結部(被接続部) 47B…受け部材(ガイド手段) 51…振動伝達部材 96…ガイド部材(ガイド手段) 96b…ガイド部 102…指当て部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動を発生する超音波振動子を有
    する振動子ユニットと、 超音波振動子に接続され、超音波振動子で発生した超音
    波振動を先端の処置部に伝達する振動伝達部材と、 振動伝達部材が挿通されるシースと、振動子ユニットが
    接続される接続部を有するハウジングとを備えたハウジ
    ングユニットと、 を具備し、 振動子ユニットがハウジングユニットの前記接続部に接
    続されることによって、振動子ユニットに接続される振
    動伝達部材がシース内に挿通される超音波処置装置にお
    いて、 振動子ユニットは、ハウジングユニットの前記接続部に
    対してその軸方向で係止される被接続部を有し、 ハウジングユニットには、ハウジングユニットに振動子
    ユニットが接続されている状態で振動子ユニットを把持
    する手の指を押し当てることができる位置に、前記被接
    続部を前記接続部から軸方向に引き抜くために振動子ユ
    ニットに加えられる引き抜き操作力の一部をハウジング
    ユニット側に逃がすための指当て部が突設されているこ
    とを特徴とする超音波処置装置。
  2. 【請求項2】 ハウジングユニットと振動子ユニットの
    少なくとも一方には、接続部に対する被接続部の係脱を
    軸方向でガイドするガイド手段が設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の超音波処置装置。
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