JP2001015605A - 半導体集積回路の設計方法 - Google Patents

半導体集積回路の設計方法

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JP2001015605A
JP2001015605A JP11186299A JP18629999A JP2001015605A JP 2001015605 A JP2001015605 A JP 2001015605A JP 11186299 A JP11186299 A JP 11186299A JP 18629999 A JP18629999 A JP 18629999A JP 2001015605 A JP2001015605 A JP 2001015605A
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wiring
standard cell
length
antenna effect
integrated circuit
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JP11186299A
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English (en)
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Masayuki Matsuda
正之 松田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタンダードセルを用い、それらを自動レイ
アウトツールを用いてレイアウト設計を行う現在の設計
方法のベースを変更することなく、効果的にアンテナ効
果を回避する設計を行うことができる半導体集積回路の
設計方法を提供する。 【解決手段】 スタンダードセルを用いた自動配置配線
方法に基づく半導体集積回路の設計方法であって、概略
配線を行う工程102と、概略配線結果よりゲート電極
に接続されている配線長を見積もり計算する工程103
と、見積もり計算する工程103で見積もった配線長が
アンテナ効果を発生する可能性を検出する工程104
と、アンテナ効果を発生する可能性が存在する場合、ス
タンダードセルを最上位配線層に端子を持つスタンダー
ドセルに置き換える工程106と、置き換えたスタンダ
ードセルに概略配線を行う工程107を備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
設計方法、特に、半導体集積回路の製造時において発生
しやすいアンテナ効果によるゲート酸化膜の劣化を防止
することが可能な半導体集積回路の設計方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体集積回路の製造時において
発生するアンテナ効果とは、ゲート電極に接続され、且
つ拡散層につながらない配線に対して、プラズマ(また
は、イオンビーム)プロセスの製造工程において電荷が
蓄積された結果、その電気的ストレスからゲート酸化膜
が劣化しデバイスの特性が変動する現象であり、以下、
図面を参照しながら説明する。
【0003】図11は従来の半導体集積回路の設計方法
におけるゲート酸化膜劣化現象を説明するためのスタン
ダードセルの摸式断面図であり、図中、1101は基
盤、1102は基盤1101の上に形成されたLOCO
S酸化膜、1103はLOCOS酸化膜1102間に形
成されたゲート酸化膜、1104はゲート酸化膜110
3上に形成されたゲート電極、1105はゲート電極1
104とLOCOS酸化膜1102の上に形成された層
間酸化膜、1106はゲート電極1104につながる配
線、1107は半導体製造工程で使用されるプラズマ発
生装置によって発生する電荷を模式的に表している。
【0004】図11に示すように、半導体製造工程で発
生する電荷1107は配線1106の面積に比例してこ
の配線1106に蓄積される。配線1106は拡散層に
つながっていないため、電荷1107は配線1106に
つながるゲート電極1104を通してゲート酸化膜11
03に電気的ストレスを与える。蓄積された電荷110
7が一定量を超えると電気的ストレスによりゲート酸化
膜1103を劣化させることになり、この現象がアンテ
ナ効果である。
【0005】このアンテナ効果に対しては、現在、プロ
セスでの対策がすすめられているがプロセスの微細化、
半導体の大規模化に伴い、ゲート酸化膜1103は薄く
なり、ゲート電極1104につながる配線1106の面
積は増大するため、プロセス装置等の改善だけでは蓄積
された電荷によるダメージを回避することは困難であ
り、通常、設計段階での対策が併用される。
【0006】しかしながら、現在のLSI設計では、ス
タンダードセルを用い、それらを自動レイアウトツール
を用いてレイアウト設計を行うことが一般的に行われて
いるので、自動レイアウトツールで扱いやすい技術を用
いてアンテナ効果を回避する必要がある。
【0007】次に、設計段階の対策で用いられる従来の
技術を説明する。
【0008】(従来技術1)図12は、従来のスタンダ
ードセルの従来技術1における構成を示す模式断面図で
あり、図中、1201は基盤、1202は基盤1201
の上に形成されたLOCOS酸化膜、1203はLOC
OS酸化膜1202の間に形成されたゲート酸化膜、1
204はゲート酸化膜1203の上に形成されたゲート
電極、1205はゲート電極1204とLOCOS酸化
膜1202の上に形成された層間酸化膜、1206はゲ
ート電極1204につながる配線、1208はダイオー
ド1209と配線1206をつなぐ配線を示す。
【0009】このセルは、あらかじめセル内部のゲート
電極1204につながる配線1206と拡散層1208
をダイオード1209で接続してあるため、ゲート部に
負の電荷が蓄積した場合でも、即座に基盤に逃がすこと
ができるので、アンテナ効果が生じない。また、これら
のセルは、あらかじめスタンダードセルとして作りこま
れているため、自動レイアウトツールで容易に扱うこと
ができる。
【0010】(従来技術2)図13は、従来のスタンダ
ードセルの従来技術2における構成の要部を示す模式
図、図14は、従来のスタンダードセルの従来技術2で
用いられる設計方法のフローチャートである。図13に
おいて、1301は基盤、1302は最上位の配線、ま
た、図14において、1401は配置工程、1402は
概略配線工程、1403は規定値以上の長さをもつ配線
にゲートが接続しているセルを特定する工程、1404
は工程1403で検出されたすべてのセルに対し、工程
1405を行ったか判定する工程、1406は工程14
03で特定されたセルの隣に図13で示された、セルを
配置し、そのセルを経由して配線するよう回路を変更す
る工程、1407は配置工程、1408は概略配線工
程、1409は次工程である。
【0011】このようにして図14の工程を経ることに
より、ゲートに接続する配線は、短い総配線長のうちゲ
ート近傍で最上位配線を経由することになる結果,ゲー
トに直接接続する配線長を微小にすることができる。
【0012】次に、従来技術2を用いた場合の電荷の動
きを説明する。図15は従来のスタンダードセルの従来
技術2で用いられる設計方法に基づくレイアウト図であ
り、図中、1501はスタンダードセルセル1、150
2はセル11501のトランジスタ、1503はトラン
ジスタ1502の入力端子、1504及び1511は第
2配線層、1505及び1512は第3配線層、150
6は今回挿入されるアンテナ効果対策用のセル、150
7はダミーセル1506内の配線、1508はスタンダ
ードセルセル2、1509はスタンダードセルセル2の
トランジスタ、1510はトランジスタ1509の出力
端子を示す。
【0013】ここで、配線層1504及び配線層150
5の電荷の蓄積量は、配線層1504及び配線層150
5の長さに依存し、配線長が長ければそれだけ電荷が蓄
積しやすいことを意味する。半導体が実際に製造される
際は、まず下層の第2配線層1504,1511が行わ
れ、次にその上層の第3配線層1505,1512、セ
ル内配線1507が行われる。電荷は、配線層1504
が作られるとき、その配線層1504に蓄積されるが、
その後、最上位層である第3配線層1505の配線が作
られた時点で、セル内配線1507、第3配線層151
2、第2配線層1511、出力端子1510を通してト
ランジスタ1509の基盤に逃がされる。したがって、
第2配線層1504のようなゲートに直接接続する配線
長を短く、最上位層につなげることによってアンテナ効
果が起こらないレイアウトができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では次のような問題点がある。
【0015】従来技術1の方法では、ここで用いられる
標準セルが通常のセルに比べて面積が増大するので、配
置後、セルの入れ替えを行うと、周囲に配置されたセル
の移動を伴い、処理工数が増え、セルの面積が大きくな
っているのでチップ全体の面積が増大し、また、配線の
容量が増大するため、高速動作や低消費電力化には不向
きである。さらに、ダイオードを挿入付加すると、その
容量により回路動作のスピードの劣化やセルの面積の増
大が発生し、また、微細化に伴うゲート酸化膜の薄膜化
でこのダイオード挿入では保護能力が十分とは言えな
い。
【0016】従来技術2の方法では、論理に関係のない
アンテナ効果対策用のセルを配置することによって、面
積が増大するので、配置後、セルの入れ替えを行うと、
周囲に配置されたセルの移動を伴い、処理工数が増え、
セルの面積が大きくなっているのでチップ全体の面積が
増大し、また、配線の容量が増大するため、高速動作や
低消費電力には不向きであるばかりでなく、回路の変更
を行うため、検証等の工数がかかる。さらに、セルを追
加してゲート電極につながる配線が最上位層を経由する
構造をとるため、セルの面積の増加が発生すると共に、
最上位層に配線混雑が発生して最上位層では配線ができ
なくなる。
【0017】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
であり、スタンダードセルを用い、それらを自動レイア
ウトツールを用いてレイアウト設計を行う現在の設計方
法のベースを変更することなく、効果的にアンテナ効果
を回避する設計を行うことができる半導体集積回路の設
計方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
の設計方法は、スタンダードセルを用いた自動配置配線
方法に基づく半導体集積回路の設計方法であって、概略
配線を行う工程と、概略配線結果よりゲート電極に接続
されている配線長を見積もり計算する工程と、前記見積
もり計算する工程で見積もった配線長がアンテナ効果を
発生する可能性を検出する工程と、アンテナ効果を発生
する可能性が存在する場合、スタンダードセルを最上位
配線層に端子を持つスタンダードセルに置き換える工程
と、置き換えたスタンダードセルに概略配線を行う工程
を備えたものである。
【0019】この発明によれば、半導体集積回路内のト
ランジスタのゲート電極に接続される配線の中で、半導
体集積回路製造時において拡散層につながっていない配
線が存在しなくなり、アンテナ効果を回避することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0021】(実施の形態1)本実施の形態は、設計上
の概略配線処理後において、ゲート電極に接続する配線
がゲート酸化膜を劣化させる所定の長さを超えている場
合、最上位配線セルに置き換え、再度概略配線を行うよ
うにして、アンテナ効果を回避することができるように
設計するものである。
【0022】図1は本発明の半導体集積回路の設計方法
の実施の形態1における設計工程を示すフローチャー
ト、図2は本発明の半導体集積回路の設計方法の実施の
形態1における設計方法に基づくスタンダードセルの構
成を示す模式断面図である。
【0023】図1の各設計工程について説明すると、工
程101は、従来の方法と同じくセルの配置処理であ
る。工程102は概略配線を行い、配線の経路を見積も
っている工程103から工程104において、配線がア
ンテナ効果の起こらない制限以内の長さとなる配置であ
るかを検証するものである。
【0024】すなわち、工程101により標準セル配置
処理を行い、工程102により概略配線を行う。この概
略配線結果よりゲート電極に接続されている配線長を工
程103により見積もり計算する。次に、工程104に
おいて、工程103で見積もった配線長がアンテナ効果
を生じる所定の配線長を超えるか検証し、工程105に
おいて、アンテナ効果が発生する可能性の判断を行い、
可能性が存在する場合、工程106においてアンテナ効
果回避のための処理を行って、スタンダードセルを最上
位配線層をもつスタンダードセルに置き換える。置き換
えたスタンダードセルには工程107において概略配線
2を行う。工程107の後、工程105に戻り次の配線
を検索する。また、工程105の後にすべてのレイアウ
トパターンが配線長の制限を満たしたとき、工程108
の次工程、さらに実際の配線工程へと移行する。ここ
で、配線処理は特殊な考慮はいらず、従来の方法と同じ
処理で自動配線が実現できる。
【0025】このような設計に基づき製造されたスタン
ダードセルの構成を図2に示す。
【0026】図2において、201はシリコン基盤、2
02はLOCOS酸化膜、203はゲート酸化膜、20
4はゲート電極、205〜207は層間酸化膜、208
は第1配線層、209は第2配線層、210は最上位配
線層である。このスタンダードセルの最上位配線層は3
配線層であるがさらに配線が多層化しても最上位配線層
と第2配線層の間に配線層と層間酸化膜が増えることに
よって対応することができる。
【0027】以上のように、本実施の形態によれば、ゲ
ート電極に接続される配線は所定の配線長以下になり、
アンテナ効果は発生せず、しかも挿入される最上位配線
セルの個数は最小限度に抑えられるため、セルの追加に
よる面積増加を抑えられる。
【0028】(実施の形態2)本実施の形態は、設計上
の概略配線処理後においてゲート電極に接続する配線が
ゲート酸化膜を劣化させる所定の長さを超えている場
合、最上位配線セルに置き換え、再度概略配線を行い、
配線混雑により最上位配線層に配線できなかったとき
に、最上位配線層より1つ下位または2つ下位の配線層
で接続できるかを概略配線により調べ、その配線できる
配線層以下の層だけ使用可能にして、配線を行うことに
よって最上位配線層を使用しなくてもアンテナ効果を回
避することができるように設計するものである。
【0029】図3は本発明の半導体集積回路の設計方法
の実施の形態2における設計工程を示すフローチャート
である。ここで、上述した最上位配線層を持つスタンダ
ードセルは、図2に示す実施の形態1と同じものを使用
する。
【0030】図3の製造工程について説明すると、工程
301は従来の方法と同じくセルの配置処理が終了した
ものである。工程302は概略配線を行い、配線の経路
を見積もっている。工程303から工程304において
は、配線がアンテナ効果の起こらない制限以内の長さと
なる配置であるかを検証する。
【0031】すなわち、工程301において標準セル配
置処理を行い、工程302で概略配線を行うと共に、概
略配線結果より工程303においてゲート電極に接続さ
れている配線長を見積もり計算する。工程304におい
て、工程303で見積もった配線長がアンテナ効果を生
じる所定の配線長を超えるか検証し、工程305におい
て、アンテナ効果が発生する可能性の判断を行い、可能
性が存在する場合、工程306においてアンテナ効果回
避のための処理を行い、スタンダードセルを最上位配線
層をもつスタンダードセルに置き換える。そして、再度
概略配線を行い、工程307において最上位で配線が可
能か調べ、配線が可能だった場合、工程305に戻り、
次の配線を処理する。配線が混雑して最上位配線層での
配線が不可能であった場合、工程308の接続端子抽出
工程にて、接続可能な層を抽出する。 その抽出した層
の中の最上位層でスタンダードセルの端子に接続し、か
つその抽出された層とその層以下で工程304で検索さ
れた配線を配線するように工程309の概略配線2を行
う。工程307で配線可能と判断した場合や、工程30
9の処理後に、工程304に戻り次の配線を検索する。
また、工程305後にすべてのレイアウトパターンが配
線長の制限を満たしたとき、工程310の次工程、配線
工程へと移行する。ここで、配線処理は特殊な考慮はい
らず、従来の方法と同じ処理で自動配線が実現できる。
【0032】以上のように、本実施の形態によれば、ゲ
ート電極に接続される配線は所定の配線長以下になり、
アンテナ効果は発生せず、しかも挿入される最上位配線
セルの個数は最小限度に抑えられるため、セルの追加に
よる面積増加を抑えられる。また、最上位層が配線混雑
で配線できないときにも、アンテナ効果を発生させない
レイアウトが可能である。
【0033】(実施の形態3)図4は、本発明の半導体
集積回路の設計方法の実施の形態3における設計工程を
示すフローチャートである。これは、概略配線処理後に
おいてゲート電極に接続する配線層を調べて、最上位配
線層の配線がソース拡散層の近傍でかつ1箇所であるな
らば、その最上位層の配線を1階層下の層で配線するこ
とによって、最上位配線層を使用しなくてもアンテナ効
果を回避できるものである。これにより、最上位層を形
成する前にゲート電極にかかっている電荷を逃がすこと
ができる。
【0034】図5は図4の概略配線処理後の配線経路
図、図6は図4に基づく工程の処理後の配線経路図であ
る。
【0035】図4の設計工程について説明すると、工程
401は、従来の方法と同じくセルの配置処理である。
次に工程402において概略配線を行うが、その結果は
図5に示すようになる。すなわち、図5において、50
1はスタンダードセル1、502はスタンダードセル1
501内のトランジスタ、503はスタンダードセル1
501内のトランジスタの入力端子、504は入力端子
につながる第1配線層、505,507は第2配線層、
506は第3配線層(この場合の最上位配線)、508
はスタンダードセル2、509はスタンダードセル25
08内のトランジスタ、510はスタンダードセル25
08内のトランジスタの出力端子、511は出力端子に
つながる第1配線層である。
【0036】次に、配線の経路を見積もっている工程4
03から工程404において、配線がアンテナ効果の起
こらない制限以内の長さとなる配置であるかを検証す
る。
【0037】まず、工程401において標準セル配置処
理を行い、工程402で概略配線を行う。概略配線結果
より工程403によりゲート電極に接続されている配線
長を見積もり計算する。工程404において、工程40
3で見積もった配線長がアンテナ効果を生じる所定の配
線長を超えるか検証し、工程405において、アンテナ
効果が発生する可能性の判断を行い、可能性が存在する
場合、工程406においてその配線の最上位層の使用個
数を調べて1箇所であるなら、工程407においてその
箇所がソース拡散層の近傍であるかを調べる。そして近
傍であれば、工程408おいて最上位層を使用しないよ
うに設定して、工程409により再度概略配線を行う。
【0038】工程406で最上位層が1箇所以上あった
場合や、工程407で最上位層の場所がソース拡散層か
らある一定の距離以上あった場合は、工程411のアン
テナ処理工程にて実施の形態1のアンテナ効果対策セル
(図2)を挿入し、また、この工程411後や工程40
9の概略配線2の後は、工程405に戻り次の配線を検
索する。また、工程405の後にすべてのレイアウトパ
ターンが配線長の制限を満たしたとき、工程405の次
工程、配線工程へと移行する。ここで、実際の配線処理
は特殊な考慮はいらず、従来の手法と同じ処理で自動配
線が実現できる。
【0039】このような設計に基づき製造されたスタン
ダードセルの構成を図6に示す。図6において、601
はスタンダードセル1、602はスタンダードセル16
01内のトランジスタ、603はスタンダードセル16
01内のトランジスタの入力端子、604は入力端子に
つながる第1配線層、605は第2配線層、606はス
タンダードセル2、607はスタンダードセル2606
内のトランジスタ、608はスタンダードセル2606
内のトランジスタの出力端子、609は出力端子608
につながる第1配線層である。
【0040】なお、この図5,図6の最上位配線層は3
層であるが、さらに配線が多層化しても対応できるもの
である。
【0041】以上のように、本実施の形態によれば、ゲ
ート電極に接続される配線は、最上位層を形成する前に
ゲート電極にかかっている電荷を逃がすことができる。
【0042】(実施の形態4)本実施の形態は、あらか
じめアンテナ効果の対策を行った最上位層のダミー端子
のついたスタンダードセルを配置し、概略配線処理後に
おいてゲート電極に接続する配線がゲート酸化膜を劣化
させる所定の長さを超えている場合、前記配線を経路途
中にそのゲート端子のあるスタンダードセルのダミー端
子に接続するようにネットリストを変更して再度概略配
線から実行するようにしており、ゲート電極に接続する
配線はスタンダードセル内の短距離で最上位層に接続さ
れるようにしてアンテナ効果を回避している。
【0043】図7は、本発明の半導体集積回路の設計方
法の実施の形態4における設計工程を示すフローチャー
ト、図8は本発明の半導体集積回路の設計方法の実施の
形態4におけるアンテナ効果の対策を行った最上位層の
ダミー端子のついたスタンダードセルを示す図、図9は
図7の概略配線処理後の配線経路図、図10は図7に基
づく設計工程の処理後の配線経路図である。
【0044】次に図7の設計工程について説明すると、
まず、対象となるセルとしては図8に示す最上位層のダ
ミー端子のついたスタンダードセルであって、図8の8
01はスタンダードセル、802はスタンダードセル8
01内のトランジスタ、803はスタンダードセル80
1内のトランジスタの入力端子、804は最上位層のダ
ミー端子を表している。図7における工程701は、従
来の方法と同じくセルの配置処理である。次に工程70
2において概略配線を行うが、その結果は図9に示すよ
うになる。すなわち、図9において、901はスタンダ
ードセル1、902はスタンダードセル1901内のト
ランジスタ、903はスタンダードセル1901内のト
ランジスタの入力端子、904はスタンダードセル19
01内のダミー端子、905は入力端子903につなが
る第1配線層、906,908は第2配線層、907は
第3配線層、909はスタンダードセル2、910はス
タンダードセル2909内のトランジスタ、911はス
タンダードセル2909内のトランジスタの出力端子、
912は出力端子911につながる第1配線層である。
【0045】次に、配線の経路を見積もっている工程7
03から工程704において、配線がアンテナ効果の起
こらない制限以内の長さとなる配置であるかを検証す
る。まず、工程701で標準セル配置処理を行い、工程
702により概略配線を行い、概略配線の結果より工程
703でゲート電極に接続されている配線長を見積もり
計算する。工程704において、工程703で見積もっ
た配線長がアンテナ効果を生じる所定の配線長を超える
か検証し、工程705において、アンテナ効果が発生す
る可能性の判断を行い、可能性が存在する場合、その発
生する可能性のあるゲート端子を含むスタンダードセル
内のダミー端子を経由するようにネットリストを変換す
る工程706のネットリスト変換工程後、工程707に
てフラグを成立させ、その後は、工程705に戻り次の
配線を検索する。
【0046】また、工程705後にすべてのレイアウト
パターンが配線長の制限を満たしたとき、工程707に
てフラグが成立していれば、工程707の概略配線2を
行い、工程710の次工程、配線工程へと移行する。フ
ラグが成立していない場合は、工程710の次工程、配
線工程へと移行する。ここで、実際の配線処理は特殊な
考慮はいらず、従来の手法と同じ処理で自動配線が実現
できる。
【0047】このような設計に基づき製造されたスタン
ダードセルの構成を図10に示す。図10において、1
001はスタンダードセル1、1002はスタンダード
セル11001内のトランジスタ、1003はトランジ
スタ1002の入力端子、1005は入力端子1003
につながる第2配線層、1006は第3配線層、100
4はスタンダードセル11001内のダミー端子、10
08はスタンダードセル2、1009はスタンダードセ
ル21008内のトランジスタ、1011はトランジス
タ1009の出力端子、1010は出力端子1011に
つながる第1配線層である。
【0048】なお、この図8ないし図10に示す配線例
は3層であるがさらに配線が多層化しても対応できるも
のである。
【0049】以上のように、本実施の形態によれば、ア
ンテナ効果が発生する可能性が存在する場合、その発生
する可能性のあるゲート端子を含むスタンダードセル内
のダミー端子を経由するようにネットリストを変換する
ので、スタンダードセルの置き換えを行う後戻り工程が
発生せず、電気ストレスを回避できる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、半導体
集積回路内のトランジスタのゲート電極に接続される配
線の中で、半導体集積回路製造時において拡散層につな
がっていない配線が存在しなくなり、アンテナ効果を回
避することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路の設計方法の実施の形
態1における設計工程を示すフローチャート
【図2】本発明の半導体集積回路の設計方法の実施の形
態1における設計方法に基づくスタンダードセルの構成
を示す模式断面図
【図3】本発明の半導体集積回路の設計方法の実施の形
態2における設計工程を示すフローチャート
【図4】本発明の半導体集積回路の設計方法の実施の形
態3における設計工程を示すフローチャート
【図5】図4の概略配線処理後の配線経路図
【図6】図4に基づく工程の処理後の配線経路図
【図7】本発明の半導体集積回路の設計方法の実施の形
態4における設計工程を示すフローチャート
【図8】本発明の半導体集積回路の設計方法の実施の形
態4におけるアンテナ効果の対策を行った最上位層のダ
ミー端子のついたスタンダードセルを示す図
【図9】図7の概略配線処理後の配線経路図
【図10】図7に基づく工程の処理後の配線経路図
【図11】従来の半導体集積回路の設計方法におけるゲ
ート酸化膜劣化現象を説明するためのスタンダードセル
の摸式断面図
【図12】従来のスタンダードセルの従来技術1におけ
る構成を示す模式断面図
【図13】従来のスタンダードセルの従来技術2におけ
る構成の要部を示す模式図
【図14】従来のスタンダードセルの従来技術2で用い
られる設計方法のフローチャート
【図15】従来のスタンダードセルの従来技術2で用い
られる設計方法に基づくレイアウト図
【符号の説明】
101 標準セル配置処理工程 102 概略配線工程 103 配線長の見積もり工程 104 アンテナ効果の発生する可能性があるレイアウ
トの抽出工程 105 アンテナ効果判定工程 106 セル置き換え工程 107 概略配線2工程 108 次工程 201 シリコン基盤 202 LOCOS酸化膜 203 ゲート酸化膜 204 ゲート電極 205 層間酸化膜 206 層間酸化膜 207 層間酸化膜 208 第1配線層 209 第2配線層 210 最上位配線層 301 標準セル配置処理工程 302 概略配線工程 303 配線長の見積もり工程 304 アンテナ効果の発生する可能性があるレイアウ
トの抽出工程 305 アンテナ効果判定工程 306 アンテナ処理工程 307 配線判定工程 308 接続ピン判定工程 309 概略配線2工程 310 次工程 401 標準セル配置処理工程 402 概略配線工程 403 配線長の見積もり工程 404 アンテナ効果の発生する可能性があるレイアウ
トの抽出工程 405 アンテナ効果判定工程 406 最上位層抽出工程 407 ソース近傍抽出工程 408 最上位配線層変更工程 409 概略配線2工程 410 次工程 411 アンテナ処理工程 501 スタンダードセル1 502 トランジスタ 503 入力端子 504 第1配線層 505 第2配線層 506 第3配線層 507 第2配線層 508 スタンダードセル2 509 トランジスタ 510 出力端子 511 第1配線層 601 スタンダードセル1 602 トランジスタ 603 入力端子 604 第1配線層 605 第2配線層 606 スタンダードセル2 607 トランジスタ 608 出力端子 609 第1配線層 701 標準セル配置処理工程 702 概略配線工程 703 配線長の見積もり工程 704 アンテナ効果の発生する可能性があるレイアウ
トの抽出工程 705 アンテナ効果判定工程 706 ネットリスト変換工程 707 フラグ成立工程 708 フラグ判定工程 709 概略配線2工程 710 次工程 801 スタンダードセル 802 トランジスタ 803 トランジスタの入力端子 804 最上位層のダミー端子 901 スタンダードセル1 902 トランジスタ 903 入力端子 904 ダミー端子 905 第1配線層 906 第2配線層 907 第3配線層 908 第2配線層 909 スタンダードセル2 910 トランジスタ 911 出力端子 912 第1配線層 1001 スタンダードセル1 1002 トランジスタ 1003 入力端子 1004 ダミー端子 1005 第2配線層 1006 第3配線層 1007 第2配線層 1008 スタンダードセル2 1009 トランジスタ 1010 出力端子 1011 第1配線層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタンダードセルを用いた自動配置配線
    方法に基づく半導体集積回路の設計方法であって、概略
    配線を行う工程と、概略配線結果よりゲート電極に接続
    されている配線長を見積もり計算する工程と、前記見積
    もり計算する工程で見積もった配線長がアンテナ効果を
    発生する可能性を検出する工程と、アンテナ効果を発生
    する可能性が存在する場合、スタンダードセルを最上位
    配線層に端子を持つスタンダードセルに置き換える工程
    と、置き換えたスタンダードセルに概略配線を行う工程
    を含むことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  2. 【請求項2】 スタンダードセルを用いた自動配置配線
    方法に基づく半導体集積回路の設計方法であって、概略
    配線を行う工程と、概略配線結果よりゲート電極に接続
    されている配線長を見積もり計算する工程と、前記見積
    もり計算する工程で見積もった配線長がアンテナ効果を
    発生する可能性を検出する工程と、前記配線長がゲート
    酸化膜を劣化させる所定の長さを超え、アンテナ効果を
    発生する可能性がある場合、最上位配線層に端子を持つ
    スタンダードセルをその配線経路途中に挿入する工程
    と、前記挿入されたスタンダードセルに再度概略配線を
    行う工程と、前記再度の概略配線において最上位配線層
    に配線できなかった場合、1つ下位または2つ下位の配
    線層で接続できるか調べる工程を含むことを特徴とする
    半導体集積回路の設計方法。
  3. 【請求項3】 スタンダードセルを用いた自動配置配線
    方法に基づく半導体集積回路の設計方法であって、概略
    配線を行う工程と、概略配線結果よりゲート電極に接続
    されている配線長を見積もり計算する工程と、前記見積
    もり計算する工程で見積もった配線長がアンテナ効果を
    発生する可能性を検出する工程と、アンテナ効果を発生
    する可能性がある最上位配線層の配線長が拡散層の近傍
    でかつ1箇所である場合、その配線を1階層下の層で配
    線する工程を含むことを特徴とする半導体集積回路の設
    計方法。
  4. 【請求項4】 スタンダードセルを用いた自動配置配線
    方法に基づく半導体集積回路の設計方法であって、概略
    配線を行う工程と、概略配線結果よりゲート電極に接続
    されている配線長を見積もり計算する工程と、前記見積
    もり計算する工程で見積もった配線長がアンテナ効果を
    発生する可能性を検出する工程と、前記配線長がゲート
    酸化膜を劣化させる所定の長さを超え、アンテナ効果を
    発生する可能性がある場合、前記配線長を経路途中にそ
    のゲート端子のあるスタンダードセルのダミー端子に接
    続するようにネットリストを変更する工程を含み、変更
    後これを前記アンテナ効果を発生する可能性を検出する
    工程に戻り次の配線を検出することを特徴とする半導体
    集積回路の設計方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111241772A (zh) * 2019-05-23 2020-06-05 叶惠玲 标准单元库版图及其设计方法与系统以及计算机存储介质

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