JP2001015452A - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置及びその製造方法

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JP2001015452A
JP2001015452A JP18156099A JP18156099A JP2001015452A JP 2001015452 A JP2001015452 A JP 2001015452A JP 18156099 A JP18156099 A JP 18156099A JP 18156099 A JP18156099 A JP 18156099A JP 2001015452 A JP2001015452 A JP 2001015452A
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electrode
metal layer
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nitride semiconductor
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Akihisa Terano
昭久 寺野
Jun Goto
順 後藤
Kenji Uchida
憲治 内田
Atsuko Niwa
敦子 丹羽
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 n型3−5族窒化物半導体層に対して優れた
オーミック特性及び熱的安定性を有するオーミック電極
を備えた3−5族窒化物半導体装置を提供する。 【解決手段】 n型GaN層に接して、Hf,Zr,A
lとHfまたはZrとの合金,及び前記3−5族窒化物
半導体を構成する元素とHfまたはZrとの金属間化合
物からなる群から選択された材料からなる第1の高融点
金属層と、Ti,TiとAlの合金及び前記3−5族窒
化物半導体を構成する元素とTiの金属間化合物からな
る群から選択された材料からなる第2の高融点金属層
と、Al層からなる低抵抗金属層とを順次積層した後、
アニール処理してオーミック電極を形成する。これによ
り、コンタクト抵抗の小さい電極を再現性良く製造する
ことができ、特性が優れ安価な光デバイスや電子デバイ
スを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化合物半導体装置
(化合物半導体デバイス)の製造技術に係わり、特にn
型3−5族窒化物半導体に対して優れたオーミック特性
を表しかつ熱的に安定となる電極を形成する技術に関
し、たとえばGaN系半導体レーザやGaN系半導体デ
バイスの製造技術に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】GaN,AlGaN,InGaN及びI
nAlGaN等の3−5族窒化物半導体は、可変可能な
ワイドバンドギャップ(1.8eV〜6.2eV)を有
するため、主に青紫色発光素子を構成する材料として有
望視されており、実用レベルの青色発光ダイオードや、
室温での連続発振が可能な青色レーザ等が実現されてい
る。
【0003】また、ワイドギャップ半導体の性質を利用
した耐環境素子として電界効果トランジスタ等の電子デ
バイスやパワーデバイス等を構成する材料としても注目
され、更なる開発が進められている。
【0004】これらの素子においては、安定した動作を
確保する上で3−5族窒化物半導体と電極との間のオー
ミック性を得る技術が極めて重要な技術になる。
【0005】例えば、n型GaNに対するオーミック電
極として、Ti(チタン)とAl(アルミニウム)とを
積層した電極を、400℃以上、1200℃以下の温度
でアニールすることによって形成する技術が知られてい
る(特開平7−45867号公報)。
【0006】また、Ti/AlのほかにPd/Al,T
a/Al,Sc/Al,Hf/Al,Nd/Al等の電
極によってもオーミック特性が得られるという報告(Ap
pl.Phis.Lett.71(26),29 December 1997)がある。
【0007】一方、応用物理学会発行,「応用物理」,
第67巻,第2号(1998),P149〜P154には、ショットキ
ーバリアについて記載されている。この文献のむすびに
は、「金属/ワイドバンドギャップ半導体界面のショッ
トキーバリア高さは非常に大きく,また高濃度ドーピン
グが難しいため,低抵抗なオーム性電極材料を得ること
はきわめて困難である。しかしながら,レーザダイオー
ドのような高電流注入状態において動作するデバイスに
は,低抵抗なオーム性電極は不可欠である。オーム性電
極材料の開発が,青色レーザーダイオード工業化の鍵を
握るものと考えられる。このためには,金属/ワイドバ
ンドギャップ半導体界面でのショットキーバリア高さを
劇的に減少させる画期的な新原理を発掘する必要がある
と思われる。」と記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らも3−5族
窒化物半導体装置を開発するにあたり、従来のTi/A
l電極とHf/Al電極のn型GaN層(ドーパント:
Si,キャリア濃度:1×1018cm~3,膜厚:3.0
μm)に対するコンタクト抵抗ρcのアニール温度依存
性をTLM(Transmission Line Model)法によって調
べた。なお、この時のTi層及びHf層の膜厚は30n
m、Al層の膜厚は両電極とも400nmとした。
【0009】得られた結果をそれぞれ図2の特性線1
(Ti/Al)及び特性線2(Hf/Al)に示した。
【0010】従来のTi/Al電極では、450℃アニ
ールにおいて最小値である3.5×10~6Ωcm2の良
好な値を示したが、550℃以上のアニールによってρ
cは最小値の2倍以上の値である>7.2×10~6Ωc
2にまで劣化した。また、400℃アニールにおいて
もオーム性は示すものの、その抵抗値は〜10~4Ωcm
2台と極めて高い結果が得られた。
【0011】これに対してHf/Al電極は、400℃
アニール時点からρc<8×10~6Ωcm2以下の良好
な特性を示した。そして450℃から500℃ではTi
/Al電極とほぼ同等の値となり、さらに600℃アニ
ールではρc=5.1×10~6Ωcm2とTi/Al電
極よりも低いことから、オーミック特性の上ではTi/
Al電極よりも良好な値が得られる構造であることが判
明した。
【0012】しかし、Hf/Al電極はTi/Al電極
と比較して、アニール温度上昇に伴う電極表面のモフォ
ロジー劣化が顕著であることが判明した。
【0013】このため、Auボンディング等の実装工程
において、モフォロジー劣化により電極表面に発生した
歪みからAuが侵入し、高抵抗なパープルプレーグ層を
形成する問題が生じた。
【0014】このことから、従来のTi/Al電極は良
好なオーミック特性が得られる温度範囲が450℃〜5
00℃と極めて狭く熱的安定性・信頼性に欠ける構造で
あり、Hf/Al電極ではTi/Al電極よりもオーミ
ック特性の熱的安定性は優れるものの、アニールにより
電極表面のモフォロジー劣化が顕著であることによる弊
害が生じることが判明した。
【0015】以上のことから、これまでGaAs等で代
表される3−5族化合物半導体素子を適用できなかった
400℃以上にもなる過酷な環境下で長期間の安定動作
が可能な光デバイス素子や電子デバイス素子等の半導体
装置(化合物半導体装置)を作製する上で大きな障害と
なっていることが確認できた。
【0016】本発明の目的は、n型3−5族窒化物半導
体(半導体層)に対して良好なオーミック特性が得ら
れ、過酷な使用条件でも劣化し難い電極(オーミック電
極)を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、電極部分が熱的安定
性に優れたn型3−5族窒化物半導体装置を提供するこ
とにある。
【0018】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきら
かになるであろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0020】(1)3−5族窒化物半導体層と、前記3
−5族窒化物半導体層の表面に形成される電極とを有す
る化合物半導体装置であって、前記電極は、前記3−5
族窒化物半導体層上に設けられる第1の高融点金属層
と、前記第1の高融点金属層上に設けられる第2の高融
点金属層と、前記第2の高融点金属層上に設けられる低
抵抗金属層とで構成されかつ合金化された電極である。
前記第1の高融点金属層はHf,Zr,AlとHfとの
合金,AlとZrとの合金及び前記3−5族窒化物半導
体層を構成する元素とHfまたはZrとの金属間化合物
のうちのいずれか一つの材料で構成され、前記第2の高
融点金属層はTi,TiとAlの合金及び前記3−5族
窒化物半導体層を構成する元素とTiの金属間化合物の
うちのいずれか一つの材料で構成され、前記低抵抗金属
層はAl層で構成されている。前記3−5族窒化物半導
体層はn型(n導電型)である。前記第1の高融点金属
層の厚さは1nm〜100nm程度となり、前記第2の
高融点金属層の厚さは1nm〜100nm程度になって
いる。化合物半導体装置は少なくとも一部に主として3
−5族窒化物半導体による半導体レーザが構成されると
ともに前記半導体レーザを構成するn型GaN層の表面
に前記電極(第1の高融点金属層,第2の高融点金属層
及び低抵抗金属層からなる電極)が設けられている。
【0021】このような化合物半導体装置は以下の方法
によって製造される。3−5族窒化物半導体層上に電極
を形成する工程を有する化合物半導体装置の製造方法で
あって、前記3−5族窒化物半導体層上に、Hf,Z
r,AlとHfとの合金,AlとZrとの合金及び前記
3−5族窒化物半導体層を構成する元素とHfまたはZ
rとの金属間化合物のうちのいずれか一つの材料による
第1の高融点金属層、Ti,TiとAlの合金及び前記
3−5族窒化物半導体層を構成する元素とTiの金属間
化合物のうちのいずれか一つの材料による第2の高融点
金属層、及びAlからなる低抵抗金属層を順次形成した
後アニール処理して一部が合金化された前記電極を形成
する。前記アニール処理は350℃〜800℃の範囲内
で行われる。前記第1の高融点金属層を1nm〜100
nm程度の厚さに形成するとともに、前記第2の高融点
金属層を1nm〜100nm程度の厚さに形成する。前
記電極をn型3−5族窒化物半導体層表面に形成する。
化合物半導体装置として半導体レーザを形成するととも
に前記半導体レーザを構成するn型GaN層の表面に前
記電極(第1の高融点金属層,第2の高融点金属層及び
低抵抗金属層からなる電極)を形成する。
【0022】前記(1)の手段によれば、(a)アニー
ル処理温度400〜600℃の間において、電極のコン
タクト抵抗ρcは従来に比較して大幅に小さくなる。例
えば、例えばコンタクト抵抗ρcは400℃アニールの
時点でρc=1.9×10~6Ωcm2の良好な値を示し
ており、従来のTi/Al電極を用いた場合のρc=
3.6×10~4Ωcm2よりはるかに低い値が得られ、
500℃アニールによってρc=1.2×10~6Ωcm
2という極めて良好な低い抵抗値が得られ(従来の場合
はρc=4.2×10~6Ωcm2)、更なる高温アニー
ル(600℃アニール)時点でのρcも〜2.7×10
~6Ωcm2(従来の場合はρc=7.9×10~6Ωc
2)と実用上問題の生じない良好な値を維持する。
【0023】(b)従来のHf/Al電極で発生してい
た電極表面のモフォロジー劣化も、Ti層を挿入した3
層構造では大幅に抑制された。
【0024】(c)コンタクト抵抗の低減により、半導
体レーザの順方向電圧が下がり、その効果によって通電
による発熱が原因と見られる素子の破壊が著しく減少
し、半導体レーザの長寿命化が達成できる。
【0025】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、図面を参照して
本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、発明の実
施の形態を説明するための全図において、同一機能を有
するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略
する。
【0026】(実施形態1)図1は本発明の一実施形態
(実施形態1)である化合物半導体装置における電極の
形成方法を示す模式図である。
【0027】本実施形態1は、n型3−5族窒化物半導
体層上に電極(オーミック電極)を形成するものであ
る。n型GaN層1上に第1の高融点金属層2,第2の
高融点金属層3及び低抵抗金属層4を順次積層形成して
積層電極膜5を形成した後、アニール処理することによ
り、n型GaN層1上に電極6を形成する。この電極6
はオーミック電極になる。
【0028】ここで、このような3層構造の電極を採用
した理由について説明する。すなわち、本発明者らの検
討によれば、従来の2層構造であるTi/Al電極の上
記劣化の原因は、アニールによる第2層Alの第1層T
i側への過剰な拡散によるものであることが判明した。
【0029】従来の電極であるTi/Alによるコンタ
クト抵抗の低抵抗化メカニズムは、アニールによって第
2層を構成するAlが第1層を構成するTi方向に拡散
し、Al3Ti等の合金やAlN等の金属間化合物を形
成することによって低抵抗化が可能となることが報告さ
れている(Appl.Phis.Lett.71(26),29,December,199
7)。
【0030】しかし、本発明者等の追試験によれば、ア
ニール温度が高すぎる場合には、Al層の拡散が過剰と
なり、Al単体が半導体に対する接触金属となる領域が
広くなってしまうことが判明した。
【0031】Alをn型GaN層に対するオーミック電
極に用いた場合、Ti/Alよりもコンタクト抵抗が高
いことは周知の事実であり、従来の電極であるTi/A
lの劣化は、上記事項によるものであると考えられる。
【0032】これに対して、Hf/Al電極のρcの熱
的安定性に優れる要因としては、融点の高さに起因する
ものであることが推測できる。Hfの融点は約2200
℃であり、Tiに比べて約600℃程度高い。
【0033】しかし、HfはTiよりも多種のAl合金
を形成することが知られており、本検討のモフォロジー
劣化もアニールによってHf−Al間に様々な組成のH
f−Al合金が形成されたことに起因すると推測され
る。
【0034】そこで本発明者らが様々な検討を行った結
果、n型3−5族窒化物半導体層表面に形成する電極
は、以下の構成による層を積層(最下層となる第1の高
融点金属層,第1の高融点金属層上の第2の高融点金属
層,第2の高融点金属層上の低抵抗金属層)した後アニ
ール処理することがよいことが判明した。
【0035】すなわち、Hf,Zr,AlとHfもしく
はZrとの合金、及び前記3−5族窒化物半導体を構成
する元素とHfまたはZrとの金属間化合物からなる群
から選択された材料からなる第1の高融点金属層、T
i,TiとAlの合金及び前記3−5族窒化物半導体層
を構成する元素とTiの金属間化合物からなる群から選
択された材料からなる第2の高融点金属層、及びAlか
らなる低抵抗金属層を順次積層する。
【0036】第1の高融点金属層は1nm〜100nm
の膜厚範囲で形成されることが望ましく、第2の高融点
金属層は1nm〜100nmの膜厚範囲で形成されるこ
とが望ましい。また、電極形成後のアニール温度は35
0℃〜800℃の範囲内で行うことが望ましい。
【0037】そこで、本発明で得られる効果を具体化す
るため、第1の高融点金属層としてHf層2、第2の高
融点金属層としてTi層3、及び低抵抗金属層としてA
l層4を用いたHf/Ti/Alからなる積層電極膜5
を形成し、その後アニール処理してn型GaN層1の表
面に電極(オーミック電極)6を設け、この電極6のコ
ンタクト抵抗ρcのアニール温度依存性をTLM法によ
って調べた。
【0038】この時のn型GaN層は、特性線1・2を
得る場合と同様に、ドーパントはSiとし、キャリア濃
度は1×1018cm~3、膜厚は3.0μmとした。ま
た、Hf層2の膜厚は20nm、Ti層3の膜厚は10
nm、Al層4の膜厚は400nmとした。
【0039】得られた結果を図2の特性線3に示した。
従来電極の特性線1及び特性線2と比較して、本発明の
特性線3で示したHf/Ti/Al電極の場合は、40
0℃アニールの時点ですでにρc=1.9×10~6Ωc
2の良好な値を示しており、従来電極を用いた場合よ
りはるかに低い値が得られた。さらに500℃アニール
によってρc=1.2×10~6Ωcm2という極めて良
好な低い抵抗値が得られ、更なる高温のアニールを施し
てもρcの劣化は小さく、600℃アニール時点でのρ
cも〜2.7×10~6Ωcm2と実用上問題の生じない
良好な値を維持している。その上、Hf/Al電極で発
生していた電極表面のモフォロジー劣化も、Ti層を挿
入したことにより大幅に抑制された。
【0040】上記の効果に関する要因として、第3層A
lが第2層Ti中を拡散して第1層Hf側へ到達する
際、Al中に存在した酸素分子等の不純物がTiによっ
て捕捉されるため、Hfに到達するAlの純度が向上す
ることによりρcの低抵抗化が可能となり、それと同時
にAlの拡散量を抑制するため、HfとAlの大幅な合
金化を防止し、結果としてモフォロジー劣化を低減した
と考えられる。
【0041】さらに、同族元素であるHfとTiは、互
いに反応しにくい性質を有しているため、アニールによ
るHfとTiの反応が殆ど無いことも耐熱性向上に寄与
していると考えられる。
【0042】上記本発明の電極はHf,Ti,Alの単
層膜の積層体を用いているが、アニールを行うことによ
って第1層Hfは拡散してきたAlやGaN層中のNと
の合金膜、もしくは金属間化合物を形成する。
【0043】また第2層Tiも同様にAlやNとの合金
膜,金属間化合物を形成するが、第1層,第2層ともに
それぞれの組成比については特に限定するものではな
い。
【0044】なお、上記本発明の電極層第1層には、H
fを用いた電極について記したが、Hfの代りに、Hf
やTiと同族元素で、かつTiよりも融点の高いZrを
用いても同様の効果が得られた。
【0045】次に実施例に付いて説明する。 (実施例1)本実施例1では化合物半導体装置として半
導体レーザに本発明を適用した例について説明する。図
3乃至図5は本実施例1である半導体レーザに係わる図
であり、図3は半導体レーザの模式的断面図、図4及び
図5は半導体レーザの製造方法を示す模式的断面図であ
る。
【0046】図3はサファイア基板20上に形成された
3−5族窒化物半導体で形成された半導体レーザ(青色
レーザ)の模式的な断面図である。
【0047】半導体レーザ19は、サファイア基板20
の一面上に順次積層形成された膜厚50nmのアンドー
プGaNバッファ層21、Siをドーパントとして含む
膜厚5μmのn型GaNコンタクト層22、Siをドー
パントとして含む膜厚100nmのn型AlGaN層2
3、Siをドーパントとして含む膜厚200nmのn型
GaN層24、膜厚20nmのアンドープInGaN活
性層25、Mgをドーパントとして含む膜厚200nm
のp型GaN層26、Mgをドーパントとして含む膜厚
100nmのp型AlGaN層27、Mgをドーパント
として含む膜厚100nmのp型GaNコンタクト層2
8とからなっている。
【0048】前記p型GaNコンタクト層28上には、
前記実施形態で説明したオーミック電極、すなわちp型
オーミック電極29Bが形成されるとともに、エッチン
グによって露出したn型GaNコンタクト層22の表面
にはn型オーミック電極29Aが設けられている。
【0049】前記n型オーミック電極29Aは、第1の
高融点金属層としてHf層(膜厚20nm),第2の高
融点金属層としてTi層(膜厚10nm),低抵抗金属
層としてAl層(膜厚500nm)が用いられ、アニー
ル処理(500℃、10分間処理)によって一部が合金
化された電極である。
【0050】前記p型オーミック電極29Bは、Ni層
(最下層:膜厚20nm)/Au層(膜厚400nm)
からなるアニール処理された電極である。
【0051】n型オーミック電極29Aとp型オーミッ
ク電極29Bに所定の電圧を印加することによってアン
ドープInGaN活性層25の両端の出射面から青色レ
ーザ光を出射するようになる。
【0052】次に半導体レーザ(半導体レーザチップ)
19の製造方法について説明する。図4に示すように、
周知のMOCVD法を用いて、サファイア基板20上
に、膜厚50nmのアンドープGaNバッファ層21、
Siをドーパントとして含む膜厚5μmのn型GaNコ
ンタクト層22、Siをドーパントとして含む膜厚10
0nmのn型AlGaN層23、Siをドーパントとし
て含む膜厚200nmのn型GaN層24、膜厚20n
mのアンドープInGaN活性層25、Mgをドーパン
トとして含む膜厚200nmのp型GaN層26、Mg
をドーパントとして含む膜厚100nmのp型AlGa
N層27、Mgをドーパントとして含む膜厚100nm
のp型GaNコンタクト層28を順次成長させ、レーザ
構造を作製した。
【0053】次に図5に示すように、周知のドライエッ
チングによって選択的にエッチングを行う。このエッチ
ングはn型GaNコンタクト層22の露出させる深さま
で行われる。このエッチングによってn型オーミック電
極が形成される領域のn型GaNコンタクト層22が露
出する。
【0054】次に前記n型GaNコンタクト層22上の
所望の位置に、前記実施形態で説明した方法によってn
型オーミック電極29Aを形成する。このn型オーミッ
ク電極29Aは、第1の高融点金属層としてHf層(膜
厚20nm),第2の高融点金属層としてTi層(膜厚
10nm),低抵抗金属層としてAl層(膜厚500n
m)が用いられる。
【0055】次にp型GaNコンタクト層28上の所望
の位置に、Ni層(膜厚20nm)/Au層(膜厚40
0nm)からなるp型オーミック電極29Bを常用の手
法により形成する。
【0056】次に、500℃、10分間のアニール処理
を行って、n型オーミック電極29A、及びp型オーミ
ック電極29Bを一部で合金化して低抵抗化を図る。
【0057】次に、研磨装置を用いてサファイア基板2
0の表面を研磨してサファイア基板20の厚さを100
μm程度の厚さにした後、多層成長層を含んでサファイ
ア基板20を縦横に分断(劈開)して、所定の大きさの
半導体レーザ(半導体レーザチップ)19を形成する。
【0058】本実施例で作製した半導体レーザ(半導体
レーザチップ)19は、本発明によるオーミック電極を
用いることで素子の順方向電圧が下がり、その効果によ
って通電による発熱が原因と見られる素子の破壊が著し
く減少した。従って、素子(半導体レーザ)の長寿命化
が達成できる。
【0059】(実施例2)本実施例2では化合物半導体
装置として電界効果トランジスタ(GaN−MESFE
T)に本発明を適用した例について説明する。図6乃至
図9は本実施例2である電界効果トランジスタに係わる
図であり、図6は電界効果トランジスタの模式的断面
図、図7乃至図9は電界効果トランジスタの製造方法を
示す模式的断面図である。
【0060】本実施例2の電界効果トランジスタ(Ga
N−MESFET)は、図6に示すように、サファイア
基板30上に膜厚50nmのアンドープGaNバッファ
層31、膜厚500nmのアンドープAlGaNバッフ
ァ層32、Siをドーパントとしキャリア濃度が3×1
17cm~3となり膜厚が20nmのn型GaN層チャネ
ル層33、Siをドーパントとしキャリア濃度が2×1
18cm~3となり膜厚が100nmのn型GaNコンタ
クト層34が順次積層された多層成長層が設けられてい
る。
【0061】また、周縁はn型GaN層チャネル層33
を通過してアンドープAlGaNバッファ層32に至る
エッチング溝によって素子分離がなされている。
【0062】また、n型GaNコンタクト層34の中央
部分は除去され、露出したn型GaN層チャネル層33
上にはゲート電極36が設けられている。前記ゲート電
極36の両側のn型GaNコンタクト層34上にはそれ
ぞれソース・ドレイン電極35が設けられている。
【0063】一方、これが本発明の特徴の一つである
が、前記n型GaNコンタクト層34上に設けられるソ
ース・ドレイン電極35は、前記実施形態1で説明した
オーミック電極となっている。すなわち、このソース・
ドレイン電極35は、第1の高融点金属層としてZr層
(膜厚10nm)が使用され、第2の高融点金属層とし
てTi層(膜厚30nm)が使用され、低抵抗金属層と
してAl層(膜厚300nm)が使用され、アニール処
理(600℃、30分間)によって一部で合金化してい
る。
【0064】また、ゲート長は0.5μmとなるととも
に、ゲート電極36はTi層(最下層:膜厚50nm)
/Pt層(膜厚50nm)/Au(膜厚400nm)の
3層構造になっている。
【0065】次にこのような本実施例2の電界効果トラ
ンジスタの製造方法について説明する。図7に示すよう
に、最初にサファイア基板30を用意した後、周知のM
OCVD法を用いて、サファイア基板30上に膜厚50
nmのアンドープGaNバッファ層31、膜厚500n
mのアンドープAlGaNバッファ層32、Siをドー
パントとしてキャリア濃度が3×1017cm~3となる膜
厚20nmのn型GaN層チャネル層33、Siをドー
パントとしてキャリア濃度が2×1018cm~3となる膜
厚100nmのn型GaNコンタクト層34を順次成長
させて多層成長層を形成する。
【0066】次に、図8に示すように、周知のドライエ
ッチングによりFET形成領域以外の部分をアンドープ
AlGaNバッファ層32までメサエッチングして、素
子間を分離する。
【0067】次にn型GaNコンタクト層34上の所望
の位置に、常用の手法により本発明のZr層(膜厚10
nm)/Ti層(膜厚30nm)/Al層(膜厚300
nm)3層構造からなる電極層を形成した後、600
℃、30分間アニール処理することにより、ソース・ド
レイン電極35を形成する。
【0068】次に、図9に示すように、周知のドライエ
ッチングによりゲート電極形成領域のn型GaNコンタ
クト層34をエッチングして、n型GaN層チャネル層
33を露出させ、前記n型GaN層チャネル層33上の
所望の位置に、常用の手法により周知のTi層(膜厚5
0nm)/Pt層(膜厚50nm)/Au(膜厚400
nm)3層構造からなるゲート長0.5μmのゲート電
極36を形成する。
【0069】次にサファイア基板30の表面を研磨して
サファイア基板30を所定の厚さにした後、サファイア
基板30を縦横に分断して、図6に示すような電界効果
トランジスタ(MESFET)を製造する。
【0070】本実施例2の電界効果トランジスタにおい
ては、n型GaNコンタクト層33のキャリア濃度が2
×1018cm~3と高濃度であるため、600℃アニール
によってもコンタクト抵抗ρc=7.2×10~7Ωcm
2の優れたオーミック特性を示した。
【0071】さらにこの素子をIC化するため層間絶縁
膜形成,配線層形成等400℃程度のプロセスを経た場
合にも、コンタクト抵抗ρcの変化は殆ど無く、またこ
のICの信頼性評価のため、450℃の高温環境下にお
いて1000時間の通電試験を行った結果、素子特性の
劣化は極めて小さく、実用に供することが可能であるこ
とを確認できた。
【0072】(実施例3)本実施例3では化合物半導体
装置として高電子移動度トランジスタ(HEMT)に本
発明を適用した例について説明する。図10乃至図12
は本実施例3である高電子移動度トランジスタに係わる
図であり、図10は高電子移動度トランジスタの模式的
断面図、図11及び図12は高電子移動度トランジスタ
の製造方法を示す模式的断面図である。
【0073】本実施例3の高電子移動度トランジスタ
(AlGaN/GaN−HEMT)は、図10に示すよ
うに、サファイア基板40上に膜厚50nmのアンドー
プGaNバッファ層41、膜厚700nmのアンドープ
AlGaNバッファ層42、膜厚20nmのアンドープ
GaNチャネル層43、膜厚5nmのアンドープAlG
aNスペーサ層44、Siをドーパントとしキャリア濃
度1×1018cm~3の膜厚10nmのn型AlGaNキ
ャリア供給層45、膜厚10nmのアンドープAlGa
Nスペーサ層46、Siをドーパントとしキャリア濃度
2×1018cm~3の膜厚150nmのn型GaNコンタ
クト層47を順次成長させた構造になっている。
【0074】また、周縁はアンドープGaNチャネル層
43を通過してアンドープAlGaNバッファ層42に
至るエッチング溝によって素子分離がなされている。
【0075】また、n型GaNコンタクト層47の中央
部分は除去され、露出したアンドープAlGaNスペー
サ層46上にはゲート電極49が設けられている。この
ゲート電極49は、最下層がPtとなるPt(膜厚10
nm)/Ti層(膜厚50nm)/Pt層(膜厚50n
m)/Au(膜厚400nm)の4層構造になってい
る。また、ゲート長は0.3μmになっている。
【0076】また、前記ゲート電極49の両側のn型G
aNコンタクト層47上にはソース・ドレイン電極48
が設けられている。
【0077】一方、これが本発明の特徴の一つである
が、前記ソース・ドレイン電極48は、前記実施形態1
で説明したオーミック電極であり、Hf層(最下層:膜
厚5nm)/Ti層(膜厚30nm)/Al層(膜厚3
00nm)の3層構造からなりかつアニール処理(40
0℃、10分間)によって一部が合金化された電極であ
る。
【0078】次に本実施例3の高電子移動度トランジス
タ(AlGaN/GaN−HEMT)の製造方法につい
て説明する。
【0079】図11に示すように、最初にサファイア基
板40を用意する。その後、周知のMOCVD法を用い
て、サファイア基板40上に膜厚50nmのアンドープ
GaNバッファ層41、膜厚700nmのアンドープA
lGaNバッファ層42、膜厚20nmのアンドープG
aNチャネル層43、膜厚5nmのアンドープAlGa
Nスペーサ層44、Siをドーパントとしキャリア濃度
が1×1018cm~3となり膜厚が10nmとなるn型A
lGaNキャリア供給層45、膜厚10nmのアンドー
プAlGaNスペーサ層46、Siをドーパントとしキ
ャリア濃度が2×1018cm~3となり膜厚が150nm
となるn型GaNコンタクト層47を順次成長させる。
【0080】次に、周知のドライエッチングによりHE
MT素子形成領域以外の部分をアンドープAlGaNバ
ッファ層42までメサエッチングして素子間を分離す
る。
【0081】次にn型GaNコンタクト層47上の所望
の位置に、常用の手法により本発明のHf層(膜厚5n
m)/Ti層(膜厚30nm)/Al層(膜厚300n
m)の3層構造からなる電極層を形成した後、400℃
で10分間アニール処理することにより、ソース・ドレ
イン電極48を形成する。
【0082】次に、周知のドライエッチングによりゲー
ト電極形成領域のn型GaNコンタクト層47をエッチ
ングして、アンドープAlGaNスペーサ層46を露出
させ、前記アンドープAlGaNスペーサ層46上の所
望の位置に、常用の手法によりPt(最下層:膜厚10
nm)/Ti層(膜厚50nm)/Pt層(膜厚50n
m)/Au(膜厚400nm)の4層構造からなるゲー
ト長0.3μmのゲート電極49を形成する。
【0083】次にサファイア基板40の表面を研磨して
サファイア基板40を所定の厚さにした後、サファイア
基板40を縦横に分断してAlGaN/GaN−HEM
Tを製造する。
【0084】本実施例において、チャネル層に対するオ
ーミック特性を評価したところ、接触抵抗Rc=0.3
1Ωmmと低く標準的なGaAs系HEMTで得られる
値とほぼ同等の良好な特性を示した。
【0085】さらにこの素子をIC化するため400℃
程度のプロセスを経て形成した場合にも、実施例2のM
ESFETの場合と同様に、接触抵抗Rcは劣化せず、
逆にRc=0.28Ωmmと初期値よりも良好な特性を
示した。これは本実施例のアニール温度が、最も良好な
オーミック特性が得られる温度(450℃〜500℃)
よりも低い400℃であり、IC化のためのプロセス工
程で加わる400℃程度の熱によって反応が進み、より
良好なオーミック接触界面が形成されたことに起因する
と考えられる。
【0086】また、本実施例で作製したHEMT素子の
特性を評価した結果、素子性能の優劣の指標となる相互
コンダクタンスgm=250mS/mm、破壊電圧=6
0V以上の良好な値が得られた。
【0087】さらにこの素子を400℃の高温環境下に
おいて2000時間連続動作させた場合にも、素子特性
の劣化は殆ど無く、耐高温環境素子として供することが
可能であることを確認できた。
【0088】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえ
ば、前記各実施例では、電極を構成する第1の高融点金
属層にHf単層もしくはZr単層を用いた場合について
述べたが、この他AlとHfまたはZrとの合金層、3
−5族窒化物半導体を構成する元素とHfまたはZrと
の金属間化合物層の群から選択された材料を用いても良
い。
【0089】また、前記各実施例では、第2の高融点金
属層としてTi単層を用いた場合について述べたが、こ
の他AlとTiとの合金層、3−5族窒化物半導体を構
成する元素とTiとの金属間化合物層の群から選択され
た材料を用いても良い。
【0090】前記各実施例では、基板上第1層のバッフ
ァ層としてGaNのみを用いた場合について述べたが、
この他AlNや上記これらの材料にIn、As、Pなど
が加えられているものでも前記実施例同様な効果が得ら
れる。
【0091】前記各実施例では、基板にサファイアを用
いた場合について述べたが、この他SiC、GaN等か
らなる基板を用いて前記実施例同様な効果が得られる。
【0092】前記各実施例では、半導体レーザ、MES
FET、AlGaN/GaN−HEMTに本発明のオー
ミック電極を適用した例について述べたが、その他の発
光素子や受光素子、またはHBTやHFET等を用いた
高温デバイスやパワーデバイス等、3−5族窒化物半導
体に対するオーミック電極を形成するあらゆる光・電子
デバイスに適用できることは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0094】(1)本発明によれば、n型3−5族窒化
物半導体層に対して、優れたオーミック特性、及び熱的
安定性を有するオーミック電極を備えた3−5族窒化物
半導体装置を再現性良く製造することができる。
【0095】(2)従って、特性が安定しかつ長寿命の
3−5族窒化物半導体装置を安価に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(実施形態1)である化合
物半導体装置における電極の形成方法を示す模式図であ
る。
【図2】本実施形態1の電極の製造方法等におけるアニ
ール温度とコンタクト抵抗との相関を示すグラフであ
る。
【図3】本発明の一実施例(実施例1)である半導体レ
ーザを示す模式的断面図である。
【図4】本実施例1の半導体レーザの製造においてサフ
ァイア基板上に多層成長層を形成した状態を示す模式的
断面図である。
【図5】本実施例1の半導体レーザの製造において電極
を形成した状態を示す模式的断面図である。
【図6】本発明の他の実施例(実施例2)である電界効
果トランジスタを示す模式的断面図である。
【図7】本実施例2の電界効果トランジスタの製造にお
いてサファイア基板上に多層成長層を形成した状態を示
す模式的断面図である。
【図8】本実施例2の電界効果トランジスタの製造にお
いてソース・ドレイン電極を形成した状態を示す模式的
断面図である。
【図9】本実施例2の電界効果トランジスタの製造にお
いてゲート電極を形成した状態を示す模式的断面図であ
る。
【図10】本発明の他の実施例(実施例3)である高電
子移動度トランジスタを示す模式的断面図である。
【図11】本実施例3の高電子移動度トランジスタの製
造において、サファイア基板上に多層成長層を形成する
とともに素子間分離溝を形成した状態を示す模式的断面
図である。
【図12】本実施例2の高電子移動度トランジスタの製
造においてソース・ドレイン電極とゲート電極を形成し
た状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1…n型GaN層、2…第1の高融点金属層(Hf
層)、3…第2の高融点金属層(Ti層)、4…低抵抗
金属層(Al層)、5…積層電極膜、6…電極(オーミ
ック電極)、20…サファイア基板、21…アンドープ
GaNバッファ層、22…n型GaNコンタクト層、2
3…n型AlGaN層、24…n型GaN層、25…ア
ンドープInGaN活性層、26…p型GaN層、27
…p型AlGaN層、28…p型GaNコンタクト層、
29A…n型オーミック電極、29B…p型オーミック
電極、30…サファイア基板、31…アンドープGaN
バッファ層、32…アンドープAlGaNバッファ層、
33…n型GaN層チャネル層、34…n型GaNコン
タクト層、35…ソース・ドレイン電極、36…ゲート
電極、40…サファイア基板、41…アンドープGaN
バッファ層、42…アンドープAlGaNバッファ層、
43…アンドープGaNチャネル層、44…アンドープ
AlGaNスペーサ層、45…n型AlGaNキャリア
供給層、46…アンドープAlGaNスペーサ層、47
…n型GaNコンタクト層、48…ソース・ドレイン電
極、49…ゲート電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 憲治 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 丹羽 敦子 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 4M104 AA04 AA07 BB05 BB06 BB13 BB15 BB29 CC01 DD79 DD83 FF13 GG04 GG12 HH15 HH20 5F041 AA21 CA34 CA40 CA73 CA83 CA84 CA87 CA92 CA98 5F073 CA07 CB07 CB22 DA05 DA16 DA35 EA29

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3−5族窒化物半導体層と、前記3−5
    族窒化物半導体層の表面に形成される電極とを有する化
    合物半導体装置であって、前記電極は、Hf,Zr,A
    lとHfとの合金,AlとZrとの合金及び前記3−5
    族窒化物半導体層を構成する元素とHfまたはZrとの
    金属間化合物のうちのいずれか一つの材料で構成されか
    つ前記3−5族窒化物半導体層上に設けられる第1の高
    融点金属層と、前記第1の高融点金属層上に設けられる
    とともにTi,TiとAlの合金及び前記3−5族窒化
    物半導体層を構成する元素とTiの金属間化合物のうち
    のいずれか一つの材料で構成される第2の高融点金属層
    と、前記第2の高融点金属層上に設けられるAl層とで
    構成され、かつ一部が合金化された電極であることを特
    徴とする化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記電極が形成される3−5族窒化物半
    導体層はn型であることを特徴とする請求項1に記載の
    化合物半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の高融点金属層の厚さは1nm
    〜100nm程度となり、前記第2の高融点金属層の厚
    さは1nm〜100nm程度になっていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の化合物半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 少なくとも一部に主として3−5族窒化
    物半導体によって半導体レーザが構成されるとともに前
    記半導体レーザを構成するn型GaN層の表面に請求項
    1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電極が形成され
    ていることを特徴とする化合物半導体装置。
  5. 【請求項5】 3−5族窒化物半導体層上に電極を形成
    する工程を有する化合物半導体装置の製造方法であっ
    て、前記3−5族窒化物半導体層上に、Hf,Zr,A
    lとHfとの合金,AlとZrとの合金及び前記3−5
    族窒化物半導体層を構成する元素とHfまたはZrとの
    金属間化合物のうちのいずれか一つの材料による第1の
    高融点金属層、Ti,TiとAlの合金及び前記3−5
    族窒化物半導体層を構成する元素とTiの金属間化合物
    のうちのいずれか一つの材料による第2の高融点金属
    層、及びAlからなる低抵抗金属層を順次形成した後ア
    ニール処理して一部が合金化された前記電極を形成する
    ことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記アニール処理は350℃〜800℃
    の範囲内でを行われることを特徴とする請求項5に記載
    の化合物半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の高融点金属層を1nm〜10
    0nm程度の厚さに形成するとともに、前記第2の高融
    点金属層を1nm〜100nm程度の厚さに形成するこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6に記載の化合物
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記電極をn型3−5族窒化物半導体層
    表面に形成することを特徴とする請求項5乃至請求項7
    のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも一部に主として3−5族窒化
    物半導体によって半導体レーザを形成するとともに前記
    半導体レーザを構成するn型GaN層の表面に電極を形
    成する化合物半導体装置の製造方法であって、前記n型
    GaN層の表面に請求項5乃至請求項8の方法によって
    電極を形成することを特徴とする化合物半導体装置の製
    造方法。
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