JP2001014538A - 自動販売機の商品払出装置 - Google Patents

自動販売機の商品払出装置

Info

Publication number
JP2001014538A
JP2001014538A JP11180603A JP18060399A JP2001014538A JP 2001014538 A JP2001014538 A JP 2001014538A JP 11180603 A JP11180603 A JP 11180603A JP 18060399 A JP18060399 A JP 18060399A JP 2001014538 A JP2001014538 A JP 2001014538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
product
apparatus main
pressing member
commodity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11180603A
Other languages
English (en)
Inventor
Akifumi Miyamoto
明文 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP11180603A priority Critical patent/JP2001014538A/ja
Publication of JP2001014538A publication Critical patent/JP2001014538A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の収納姿勢の安定化と、商品の不本意な
脱落や抜き取りを効果的に防止することのできる簡易な
構成の自動販売機の商品払出装置を提供する。 【解決手段】 上面を商品の載置部とした装置本体20
の前後方向に往復移動可能に設けられた移動部材28
に、該装置本体の上面に突出可能に押圧部材24を装着
する。そして移動部材が後端位置に位置付けられたと
き、押圧部材を装置本体の上面に突出させて商品の後端
部に対峙させるカム機構24a,21cを設ける。また
商品の払い出しを終了して移動部材が後端位置に位置付
けられたとき、押圧部材を強制的に起立させて待機状態
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品の収納姿勢の
安定化を図ると共に、商品の不本意な脱落や抜き取りを
効果的に防止することできる簡易な構造の自動販売機の
商品払出装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】たばこ等のパッケージ商品を販売
する自動販売機は、図5に示すように箱形の自動販売機
本体1の内部に、複数の商品を積み重ねて収納する複数
の商品コラム2を備えている。そしてその前扉3に設け
られた商品選択釦(図示せず)の選択的な操作に応じて
該当商品を上記商品コラム2から払い出し、商品シュー
ト4を介して前記前扉3に設けられた商品取出部5に導
くように構成される。
【0003】尚、前記各商品コラム2の下部には、例え
ば図6に示す如く構成された商品払出装置6がそれぞれ
組み込まれる。この商品払出装置6は、例えばその上面
を商品の載置面とした装置本体7と、この装置本体7の
上面からその内部に掛けて前後方向に周回軌道をなして
設けられた無端状ベルト8と、この無端状ベルト8の外
周に取り付けられた押圧部材(プッシャ)9とを備えて
いる。そして商品の選択操作に応じて無端状ベルト8を
走行駆動し、上記押圧部材9を装置本体7の後端部から
その上面に突出させて前端部に向けて走行させることで
該装置本体7の上面に載置された商品(図示せず)を押
出し、その前方(商品コラム2の前面側)に払い出す如
く構成される。
【0004】尚、図中10は、装置本体7の上面に載置
された商品により押圧されて該装置本体7の内部に没入
し、装置本体7の内部に組み込まれた売り切れ検出スイ
ッチ(図示せず)を付勢する商品検出部材(レバー)で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで商品払出装置
により商品コラム2内に収納された最下位置の商品を払
い出す際、特に商品コラム2内に残された商品が少ない
場合、最下位置の商品の上に積み重ねられている次の商
品が、該最下位置の商品による支えを失って後傾し、商
品コラム2の前面の商品払出口の上方に設けられた次商
品の払い出し阻止部材(図示せず)との間にブリッジ状
に引掛かったり、商品コラム2内で立ち上がる虞があ
る。このような事態が生じると、それ以降の商品の払い
出しができなくなる。
【0006】このような不具合を防止するべく、従来の
商品払出装置においては、例えば図6に示すように商品
の払い出し動作に伴って装置本体7の上面に突出して次
商品の後端下面を持ち上げるリフタ11を組み込む等し
て、商品コラム2内における商品の安定した収納姿勢を
確保する等の工夫が施されている。しかしながら装置構
成が大掛かりなものとなり、その構造が複雑化する等の
問題があった。また商品コラム2内からの商品の不本意
な脱落や抜き取りを防止するための工夫もなされている
が、その構成が益々複雑化すると言う問題があった。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、商品の収納姿勢の安定化を図る
と共に、商品の不本意な脱落や抜き取りを効果的に防止
することができ、しかも装置構成の簡素化を図った自動
販売機の商品払出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明は、複数の商品を積層して収納する商品コラ
ムの下部に組み込まれて最下位置の商品から順に該商品
コラムの前面に払い出す自動販売機の商品払出装置に係
り、上面を商品の載置部とした装置本体の前後方向に往
復移動可能に設けられた移動部材に、該装置本体の上面
に突出可能に押圧部材を装着すると共に、前記移動部材
が前記装置本体の後端位置に位置付けられたとき、前記
押圧部材を前記装置本体の上面に突出させて前記装置本
体の上面に載置された商品の後端部に対峙させるカム機
構を設けたことを特徴としている。
【0009】そして前記移動部材の往復移動により、前
記押圧部材を前記装置本体の上面に載置された商品の下
面に潜り込ませながらその後端側に移動させた後、該押
圧部材を前記装置本体の上面に強制的に突出させて前記
商品の後端部に対峙させ、その後、装置本体の上面に突
出した押圧部材にて前記商品の後端部を押圧しながらそ
の前端側に移動させることで商品の払い出しを行わせる
ように構成したことを特徴としている。
【0010】好ましくは請求項2に記載するように前記
移動部材を、前記装置本体に設けられた直線ガイドに沿
って往復移動可能に設けると共に、前記装置本体の前後
方向に周回軌道をなして設けられた無端状可撓体に装着
して移動駆動するようにし、その駆動機構の簡素化と低
コスト化、更にはそのメンテナンス性の向上を図ったこ
とを特徴としている。
【0011】また本発明の好ましい態様は、請求項3に
記載するように前記押圧部材を、起立して前記装置本体
の上面に突出し、且つ前傾して前記装置本体の上面から
没入可能に前記移動体に回動自在に装着したものとす
る。そして前記カム機構を、前記押圧部材に一体に設け
られて該押圧部材を起立させるカム片と、前記装置本体
に設けられて前記カム片に係合するカムフォロアとによ
り構成し、前記押圧部材を前記装置本体の上面に載置さ
れた商品の下面後端から強制的に起立させるように設け
ることで、前記押圧部材の確実な姿勢制御とその往復移
動長さの短縮化を図ったことを特徴としている。
【0012】更に請求項4に記載するように、前記移動
部材が前記装置本体の前端位置に位置付けられたとき、
前記押圧部材を、その前端部を前記装置本体の前縁部に
係合させて前記装置本体の上面に突出した起立状態に保
持されように設けることで、商品コラム内からの商品の
不本意な脱落や抜き取りを、簡易にして確実に阻止し得
るようにしたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る自動販売機の商品払出装置について、た
ばこ等の箱形のパッケージ商品を販売する自動販売機に
組み込まれる商品払出装置を例に説明する。この商品払
出装置は、複数の商品を積み重ねて収納する商品コラム
の下部に組み込まれ、最下位置の商品から順に1個ずつ
該商品コラムの前面に払い出すものであって、概略的に
は図1にその分解斜視図を示すように構成されている。
【0014】即ち、商品払出装置は、略直方体形状の箱
形の装置本体20をなす下部ケース21と上部ケース2
2とを備え、その内部にタイミングベルト23等の駆動
機構を組み込んで構成される。装置本体20の上面部を
形成する上部ケース22は、その上面を商品の載置面と
したものである。また上部ケース22の上面中央部には
その前後方向に延びる所定幅のスリット状の開口22a
が形成されている。この開口22aは後述する押圧部材
(プッシャ)24を挿通して該押圧部材24を上部ケー
ス22の上面、つまり装置本体20の上面に突出させる
ためのものである。また上部ケース22の上面には、前
記開口22aの側部に位置して、後述する商品検出部材
25を挿通するためのスリット溝22bが設けられてい
る。
【0015】尚、上部ケース22の図中右方に示される
前端部は、上部ケース22の上面からその前方に向けて
払い出される商品の落下を円滑なものとするべく、前下
がりの傾斜面22cとして形成されている。また上部ケ
ース22の上面と上記傾斜面22cとの境界の両側は、
それぞれ斜め前方に向けて面取りされた傾斜補助面22
dとして形成されている。この傾斜補助面22dによ
り、例えば装置本体20の上面に横並びに載置された2
つのショートサイズ(小型パッケージ)の商品を同時に
払い出す場合であっても、その円滑な払い出しを実現し
得るものとなっている。
【0016】さて前記下部ケース21は、所定の間隔を
隔てて平行に設けられて前後方向に延びる2つの壁状の
直線ガイド21a,21aを備えている。そしてこれら
の直線ガイド21a,21aに挟まれる内側領域に、そ
の前後方向に周回軌道をなして走行駆動される無端状可
撓体としてのタイミングベルト23を設けている。この
タイミングベルト23は、下部ケース21の底面におけ
る前端側に回転可能に軸支されたギヤプーリ26と、該
ギヤプーリ26の側部から後端側に掛けて前記下部ケー
ス21の底面に立設された略長円形状をなすガイド部材
21bの周面との間に、図2に示すように装架されたも
ので、前記ギヤプーリ26の回転に伴って一方向に走行
駆動されるようになっている。尚、上記ギヤプーリ26
は、前記直線ガイド21aの側部に組み込まれたモータ
27により、前記下部ケース21の底部に組み込まれた
図示しない減速機構を介して回転駆動される。
【0017】ところで前記直線ガイド21a,21a
は、その上端間に掛け渡された移動部材28を、該直線
ガイド21a,21aに沿って装置本体20の前後方向
に往復移動自在に支持したものである。この移動部材2
8は前記押圧部材24の基部を回動自在に軸支した押圧
部材24のベース体として機能するものであり、前述し
たタイミングベルト23に係合して移動駆動されて前記
押圧部材24を装置本体20の前後方向に往復移動させ
る役割を担う。尚、移動部材28には、図2に示すよう
にその下面に横方向に延びるガイド溝28aが形成され
ており、このガイド溝28aに前記タイミングベルト2
3の周面に装着された係合ピン23aを係合させること
で、該タイミングベルト23の走行に伴って装置本体2
0の前後方向に往復移動される。
【0018】しかして移動部材28に装着された押圧部
材24は、その回動により起立した状態においてその先
端部を前記開口22aを通して装置本体20(上部ケー
ス22)の上面に大きく突出させ、また前傾したときに
は装置本体20の上面から没入してその先端部だけを前
記装置本体20の上面から僅かに突出した状態に姿勢制
御される。尚、押圧部材24は上記起立状態と前傾状態
との間でのみ回動可能に、その回動範囲が規制されて前
記移動部材28に装着されている。
【0019】また前記押圧部材24の回動軸部には、そ
の側方に位置して半円弧状の下面を持つカム片24aが
一体に設けられている。このカム片24aは、前記下部
ケース21の後端部側の前記直線ガイド21aの側部に
設けられたカムフォロア21cに、その下面を係合させ
ることで前記押圧部材24を強制的に起立させる役割を
担う。即ち、タイミングベルト23の走行に伴って移動
部材28が装置本体20の後端位置まで移動したとき、
図3に示すように前記カム片24aがカムフォロア21
cに係合し、該カムフォロア21cの上面に乗り上げる
ことで回動力が付与されて前記押圧部材24を強制的に
起立させるものとなっている。
【0020】一方、上述した如く移動部材28に回動自
在(前傾自在)に装着された押圧部材24は、タイミン
グベルト23による走行駆動により装置本体20の前端
部に位置付けられたとき、前記開口22aを形成した傾
斜面22cの縁部22dに乗り上げながら、図3に示す
ようにその基部前端面を上記縁部22dの端面に押し付
けられる。この前縁部22dの端面への押圧部材24の
押し付けにより、押圧部材24は強制的に起立させられ
る。この際、カム片24aの上面が前述した傾斜面22
cの裏面に押し付けられることで、押圧部材24は傾斜
面22cの縁部22dを挟み込むようにしてその起立状
態が安定に保持されるようになっている。そして移動部
材28が装置本体20の前端部から後退しない限り、押
圧部材24の起立状態が保持されるものとなっている。
【0021】即ち、押圧部材24は、移動部材28の往
復移動に伴って装置本体20の前端位置または後端位置
にそれぞれ位置付けられたとき、当該位置にてそれぞれ
強制的に起立状態に姿勢制御される。そして移動部材2
8の前端側から後端側への移動時には、押圧部材24は
その形状と軸支位置との関係により定まる回動モーメン
トを受けて図3に示すように前傾し、更には商品の下面
に潜り込みながら該商品の荷重を受けて前傾して移動す
る。また後端側から前端側への移動時には、装置本体2
0の上面に商品が載置されている場合には、その商品の
後端面に当接することでその前傾が阻まれ、起立した状
態で該商品を押しながら前端側に向けて移動する。この
ような押圧部材24の移動により装置本体20上に載置
された商品の払い出しが行われる。
【0022】尚、前記下部ケース21における直線ガイ
ド21aの側部には、その後端側に位置して前述した商
品検出部材25をその回動端に装着した売り切れ検出ス
イッチ31が組み込まれる。また直線ガイド21aの側
部の下部ケース21の前端側には、前述した係合ピン2
3aを前記タイミングベルト23の周面に装着した肉厚
部23bにより押圧されて、前記押圧部材24が前端位
置まで移動したことを検出する停止スイッチ32が組み
込まれる。この停止スイッチ32の作動により前記モー
タ27の駆動が停止制御され、タイミングベルト23の
走行が停止されて前記押圧部材24が装置本体20の前
端位置に位置付けられる。この装置本体20の前端位置
が前記押圧部材24の商品払い出し動作後の停止位置、
ひいては払い出し動作を行わない場合の待機位置とな
る。
【0023】次にこのように構成された商品払出装置の
動作について、図4を参照して説明する。図4は商品払
出装置における押圧部材24の動きと、装置本体20の
上面に載置された商品の払い出し作用を分解して示すも
ので、図4(a)は待機状態を示している。商品コラムの
下部に組み込まれた商品払出装置は、図4(a)に示すよ
うに押圧部材24を装置本体20の前端部に位置付け、
該押圧部材24を起立させた状態で待機する。しかして
商品コラム内に積み重ねて収納される複数の商品A,B
は、押圧部材24にその下面前端を乗り上げて後傾した
状態で保持される。そして最下位置の商品Aは、その前
端面上部を商品コラムの前面に設けられた次商品の払い
出し阻止部材40の裏面に当接することで、商品コラム
内からの払い出しが阻止される。
【0024】尚、払い出し阻止部材40は、装置本体2
0の前端部との間に1個の商品だけを払い出し可能な開
口高さの商品払出口を形成して商品コラムの前面に位置
付けられるもので、以下に説明するように最下位置の商
品Aを払い出す際、最下位置の商品Aの上に積み重ねら
れて上記商品Aと共に移動しようとする次商品Bの前端
部に当接して該次商品Bの前方への移動を阻止し、これ
によって商品の2重払い出しを防止する役目を担う。
【0025】このような待機状態において商品選択スイ
ッチ(図示せず)が操作されると、前述した商品検出部
材25が商品コラム内の商品による荷重を受けて装置本
体20内に没入し、これによって売り切れ検出スイッチ
31が付勢されていることを条件として、つまり商品コ
ラム内に商品Aが収納されていることを条件として前記
モータ27が駆動される。このモータ27の駆動により
タイミングベルト23が走行し、移動部材28、ひいて
は押圧部材24が後端側に向けて移動する。
【0026】すると押圧部材24は、前述した装置本体
20における傾斜面22cの縁部22dとの当接が解除
され、前述したようにその先端を僅かに突出した状態に
前傾して図4(b)に示すように最下位置の商品Aの下面
側に潜り込みながら、その後端側に向けて移動する。こ
の際、押圧部材24は商品Aの下面に接触しながら後端
側に移動するので、仮に商品コラム内に残されている商
品Aが、その前端部を払い出し阻止部材40の裏面に引
掛かって傾斜した状態であっても、上記押圧部材24に
より後端側に向けて偏倚されて装置本体20の上面に落
とし込まれる。この結果、商品の引掛かりが解除されて
商品の収納姿勢が整えられる。
【0027】そして移動部材28が装置本体20の後端
側に近付くと、前記押圧部材24に設けられたカム片2
4aが前述したカムフォロア21cの上面に乗り上げる
ので、図4(c)に示すように押圧部材24が強制的に起
立させられる。この結果、押圧部材24は、装置本体2
0の上面に載置された最下位置の商品Aの後端下面を若
干持ち上げながら起立する。この際、最下位置の商品A
は、商品コラムの裏面パネル41により位置規制されて
押圧部材24による持ち上げに伴う後方への移動が阻止
されることから、押圧部材24は商品Aを或る程度持ち
上げた後、装置本体20の最後端位置まで移動したとき
には図4(d)に示すように商品Aの下面から外れて完全
に起立し、商品Aの後端面に対峙する。
【0028】しかる後、タイミングベルト23の継続的
な走行に伴って移動部材28がその後端位置から前端側
に向けて移動すると、商品Aの後端面に対峙して起立し
た押圧部材24は前記カム片24aとカムフォロア21
cとによる強制的な起立状態から解除され、その自重に
より前傾すようとするが、商品Aの後端面に当接するこ
とでその前傾が阻止される。この状態で移動部材28が
前端側に向けて移動することにより、商品Aの後端面に
当接した押圧部材24により図4(e)に示すように最下
位置の商品Aが装置本体20の上面からその前方に向け
て、つまり商品コラムから押し出される。
【0029】そして装置本体20の上面から最下位置の
商品Aが所定量押し出されると、該商品Aは図4(f)に
示すように装置本体20(商品コラム)の前方側に払い
出される。この際、装置本体20の前端部が傾斜面22
cとして形成されていることから、該商品Aの後端部が
傾斜面22cに沿って落とし込まれて装置本体20(商
品コラム)の前方側に円滑に払い出される。そして商品
Aの上に載置されていた次商品Bが装置本体20の上面
に落下して、前述した図4(a)に示すように装置本体2
0の前端位置に停止して起立する押圧部材24に乗り上
げて、次の商品払い出しに待機されることになる。
【0030】かくしてこのようして商品の払い出しを実
行する商品払出装置によれば、装置本体20の前後方向
に往復移動させる押圧部材24を、起立して装置本体2
0の上面に突出させ、また前傾して装置本体20の上面
から没入可能に設け、更にその前端側および後端側にお
いて押圧部材24を強制的に起立させるように姿勢制御
するだけで、商品の安定した確実な払い出しを実現する
ことができる。また後端側に移動させた押圧部材24
を、商品の下面後端位置にて該商品を若干持ち上げなが
ら強制的に起立させるようにしているので、押圧部材2
4の起立に要するスペースを短くすることができる。ま
た商品Aの下面側に潜り込んで後方側に移動する押圧部
材24が、商品Aとの接触(摩擦)により該商品Aを後
方に向けて移動させるので、商品Aが払い出し阻止部材
40に引掛かっていても、その姿勢が効果的に整えられ
る。この結果、商品の払い出しに伴って商品コラム内に
残される商品の姿勢の崩れを効果的に防止することが可
能となり、商品の安定した払い出しが可能となる。
【0031】また前述したように装置本体20の後端位
置にて押圧部材24を強制的に起立させれば、その後の
前進移動によって該押圧部材24の上記強制的な起立が
解除されても、商品Aの後端面に当接することで押圧部
材24の起立姿勢が保持されるので、押圧部材24の起
立姿勢を保持するための格別な工夫を施さなくても商品
Aの押出しを確実に行わせることができる。
【0032】また商品の払い出しが終了した後には、そ
の前端位置において押圧部材24を強制的に起立させて
商品の前端部を持ち上げるので、振動等に該商品の不本
意な脱落を確実に防止することができる。また手等を進
入させて商品を抜き取ろうとしても、起立した押圧部材
24は、その上方の払い出し阻止部材40との間に形成
される、商品コラムにおける商品払出口の大きさを狭め
るように作用するので、商品の通過自体を阻止し、商品
の不本意な抜き取りを効果的に防止することができる等
の効果が奏せられる。
【0033】更には上述した如く構成された商品払出装
置によれば、押圧部材24の往復移動機構が周回軌道を
なすタイミングベルト23により構成されているので、
その構成が非常に簡単である上、メンテナンスが容易で
ある。特に実施形態の構造によればタイミングベルト2
3を一方向に走行駆動するだけで良いので、その駆動制
御が簡単である等の効果が奏せられる。
【0034】また装置本体20の前端部が傾斜面22c
として形成されているので、装置本体20の上端面から
の商品の払い出しを円滑に行うことができる。即ち、装
置本体20の上面から或る程度押し出した最下位置の商
品Aが速やかに傾斜するので、最下位置の商品Aの後端
部が商品コラム内に残された次商品Bの隅部に引掛かる
等して、その払い出しが阻害される虞がなくなる。更に
はその上端に斜め前方に向けて面取りされた傾斜補助面
22dが設けられているので、例えば装置本体20の上
面に横並びに載置された2つのショートサイズ(小型パ
ッケージ)の商品を同時に払い出す場合であっても、こ
れらの2つの商品が左右に分かれながら斜め前方に傾斜
して払い出さされるので、その円滑な払い出しを実現し
得る。従って押圧部材24の幅を広くする等の工夫が不
要であり、寸法上の制約を大幅に緩和して簡易な構成の
商品払出装置を実現することが可能となる。
【0035】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば押圧部材をスクリューナット
(送りねじ機構)を用いて往復駆動するように構成する
ことも可能である。また押圧部材24を装置本体20の
上面から突出可能に上下動自在に設けることも可能であ
る。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
置本体の前後方向に往復移動自在に設けた押圧部材を、
装置本体の上面に突出可能に設け、後端位置および前端
位置において上記押圧部材を装置本体の上面にそれぞれ
強制的に突出させるように構成しているので、商品の安
定した払い出しを実現し得ると共に、装置構成の大幅な
簡素化を図ることができる。しかもリフタ等の機構を組
み込まなくても、商品コラムに残される商品の収納姿勢
の安定化を図ることができる等の実用上多大なる効果が
奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動販売機の商品払
出装置の概略構成を示す分解斜視図。
【図2】図1に示す商品払出装置における押圧部材の移
動機構を示す図。
【図3】図1に示す商品払出装置における押圧部材の姿
勢制御の形態を示す図。
【図4】図1に示す商品払出装置における商品の払い出
し作用を分解して示す図。
【図5】自動販売機の概略構成を示す図。
【図6】従来の商品払出装置の概略構成を示す図。
【符号の説明】
20 装置本体 21 下部ケース 21a 直線ガイド 21c カムフォロア 22 上部ケース 22c 傾斜面 22d 傾斜補助面 23 タイミングベルト 24 押圧部材 24c カム片 26 ギヤプーリ 28 移動部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の商品を積層して収納する商品コラ
    ムの下部に組み込まれて最下位置の商品から順に該商品
    コラムの前面に払い出す自動販売機の商品払出装置であ
    って、 上面を商品の載置部とした装置本体と、 この装置本体の前後方向に往復移動可能に設けられた移
    動部材と、 前記装置本体の上面に突出可能に前記移動部材に装着さ
    れた押圧部材と、 前記移動部材が前記装置本体の後端位置に位置付けられ
    たとき、前記押圧部材を前記装置本体の上面に突出させ
    て前記装置本体の上面に載置された商品の後端部に対峙
    させるカム機構とを具備したことを特徴とする自動販売
    機の商品払出装置。
  2. 【請求項2】 前記移動部材は、前記装置本体の前後方
    向に周回軌道をなして設けられた無端状可撓体に装着さ
    れて移動駆動され、前記装置本体に設けられた直線ガイ
    ドに沿って往復移動することを特徴とする請求項1に記
    載の自動販売機の商品払出装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧部材は、起立して前記装置本体
    の上面に突出し、前傾して前記装置本体の上面から没入
    可能に前記移動体に回動自在に装着され、 前記カム機構は、前記押圧部材に一体に設けられて該押
    圧部材を起立させるカム片と、前記装置本体に設けられ
    て前記カム片に係合するカムフォロアとからなり、前記
    押圧部材を前記装置本体の上面に載置された商品の下面
    後端から強制的に起立させることを特徴とする請求項1
    に記載の自動販売機の商品払出装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧部材は、前記移動部材が前記装
    置本体の前端位置に位置付けられたとき、その前端部を
    前記装置本体の前縁部に係合させて前記装置本体の上面
    に突出した起立状態に保持されることを特徴とする請求
    項1に記載の自動販売機の商品払出装置。
JP11180603A 1999-06-25 1999-06-25 自動販売機の商品払出装置 Pending JP2001014538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11180603A JP2001014538A (ja) 1999-06-25 1999-06-25 自動販売機の商品払出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11180603A JP2001014538A (ja) 1999-06-25 1999-06-25 自動販売機の商品払出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001014538A true JP2001014538A (ja) 2001-01-19

Family

ID=16086149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11180603A Pending JP2001014538A (ja) 1999-06-25 1999-06-25 自動販売機の商品払出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001014538A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3920574B2 (ja) 商品の動揺を最小にする自動販売機
JP2001014538A (ja) 自動販売機の商品払出装置
JPH05500036A (ja) 包装製品排出装置
JP3084359B2 (ja) 自動販売機
JPH10247272A (ja) 自動販売機
JP3263433B2 (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JPS5816235B2 (ja) 自動販売機の商品排出装置
JPH11272950A (ja) 自動販売機の商品払出装置
JPH10241034A (ja) 自動販売機
JP4113023B2 (ja) 自動販売機の商品払出装置
JP4360820B2 (ja) 自動販売機の商品払出装置
JPH0639431Y2 (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP2001014537A (ja) 自動販売機の商品払出装置
KR950010008Y1 (ko) 자동판매기의 상품반출장치
JP2001014539A (ja) 自動販売機の商品払出装置
JP2906359B2 (ja) 直積み式自動販売機
JP3050821B2 (ja) 自動販売機
KR0112966Y1 (ko) 자동판매기의 상품송출장치
JPS6245265Y2 (ja)
JPH09319959A (ja) 自動販売機の搬出機構
JP3916525B2 (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JP2003016515A (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JPH11175839A (ja) 自動販売機
JPH09147213A (ja) 自動販売機の商品払出装置
JP2003115079A (ja) 自動販売機の商品払い出し装置