JP2001013735A - 2成分現像剤およびキャリア - Google Patents

2成分現像剤およびキャリア

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JP2001013735A
JP2001013735A JP18345699A JP18345699A JP2001013735A JP 2001013735 A JP2001013735 A JP 2001013735A JP 18345699 A JP18345699 A JP 18345699A JP 18345699 A JP18345699 A JP 18345699A JP 2001013735 A JP2001013735 A JP 2001013735A
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carrier
specific gravity
toner
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JP18345699A
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English (en)
Inventor
Makoto Kobayashi
誠 小林
Tomoharu Nishikawa
智晴 西川
Hideaki Yasunaga
英明 安永
Koichi Takenaka
浩一 武中
Osamu Maeda
治 前田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたって複写画像上のカブリや濃度ム
ラの発生および実機内でのトナー飛散を防止する2成分
現像剤およびキャリアを提供すること。 【解決手段】 キャリアおよびトナーからなり、2kg
f/cm2荷重下でのキャリア嵩比重をAD2(C)、現像
剤嵩比重をAD2(D)、20kgf/cm2荷重下でのキ
ャリア嵩比重をAD20(C)、現像剤嵩比重をAD20(D)と
したとき、AD2(C)/AD20(C)が0.90〜0.99
であるか、またはAD2(D)/AD20(D)が0.80〜
0.95であることを特徴とする2成分現像剤。AD
2(C)/AD20(C)が0.90〜0.99であることを特
徴とするキャリア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2成分現像剤および
キャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、2成分現像剤を構成するキャ
リアとして、鉄粉、フェライト等の磁性粉をそのまま用
いるキャリア、磁性粉をバインダー樹脂中に分散してな
るバインダー型キャリア、および磁性粉をコート樹脂で
コートしてなるコート型キャリアがよく知られている。
これらの中でも最近では、高画質化のための高抵抗化の
観点からバインダー型キャリアが好ましく用いられてい
る。バインダー型キャリアは、詳しくは、バインダー樹
脂および磁性粉を溶融・混練し、冷却した後、粉砕、分
級して得るのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなキャリアを用いた2成分現像剤を長期にわたって用
いると、複写画像上にカブリや濃度ムラが発生したり、
実機内でトナー飛散が発生するという問題が生じてい
た。特に、高温高湿環境下での長期使用時には上記問題
は顕著であった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、長期にわたってカブリや濃度ムラの発生および実
機内でのトナー飛散を防止する2成分現像剤およびキャ
リアを提供することを目的する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャリアおよ
びトナーからなる2成分現像剤であって、2kgf/c
2荷重下でのキャリア単独の嵩比重をAD2(C)、20
kgf/cm2荷重下でのキャリア単独の嵩比重をAD
20(C)としたとき、AD2(C)/AD20(C)が0.90〜
0.99であることを特徴とする2成分現像剤に関す
る。
【0006】本発明はまた、キャリアおよびトナーから
なる2成分現像剤であって、2kgf/cm2荷重下で
の現像剤の嵩比重をAD2(D)、20kgf/cm2荷重
下での現像剤の嵩比重をAD20(D)としたとき、AD
2(D)/AD20(D)が0.80〜0.95であることを特
徴とする2成分現像剤に関する。
【0007】本発明はまた、2kgf/cm2荷重下で
のキャリア単独の嵩比重をAD2(C)、20kgf/cm
2荷重下でのキャリア単独の嵩比重をAD20(C)としたと
き、AD2(C)/AD20(C)が0.90〜0.99である
ことを特徴とするキャリアに関する。
【0008】本発明の発明者等は2成分現像剤およびキ
ャリア単独についての、2kgf/cm2荷重下での嵩
比重の、20kgf/cm2荷重下での嵩比重に対する
割合(以下、嵩比重割合という)に着目し、2成分現像
剤またはキャリア単独、いずれかの嵩比重割合が特定の
範囲内であれば上記目的を容易に達成できることを見い
出した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の2成分現像剤はキャリヤ
およびトナーからなり、当該現像剤を構成するキャリア
単独の嵩比重割合が特定の範囲内であるか、または当該
現像剤の嵩比重割合が特定の範囲内である。
【0010】本発明の2成分現像剤において、2kgf
/cm2荷重下でのキャリア単独の嵩比重をAD2(C)、
現像剤の嵩比重をAD2(D)、20kgf/cm2荷重下
でのキャリア単独の嵩比重をAD20(C)、現像剤の嵩比
重をAD20(D)としたとき、AD2(C)/AD20(C)は0.
90〜0.99、好ましくは0.92〜0.98である
か、またはAD2(D)/AD20(D)は0.80〜0.9
5、好ましくは0.83〜0.94である。すなわち、
本発明においては、キャリアの嵩比重割合(AD 2(C)/
AD20(C))が上記範囲内にあるとき、現像剤の嵩比重
割合(AD2(D)/AD20(D))はいかなる値であってよ
く、また現像剤の嵩比重割合が上記範囲内にあるとき、
キャリアの嵩比重割合はいかなる値であってよい。
【0011】現像剤の嵩比重割合が上記範囲内にないと
き、キャリアの嵩比重割合が0.90未満であると、キ
ャリアの流動性が悪いためトナーとの混合時に比較的高
いストレスを要して生産効率性が低下し、また現像剤の
現像器内でのパッキング密度が不安定になる傾向が強い
ため複写画像上にカブリや濃度ムラが生じ易い。また、
現像剤の嵩比重割合が上記範囲内にないとき、キャリア
嵩比重割合が0.99を越えると、キャリアの最密充填
性によりトナーとの混合性が低下するため、複写画像上
にカブリが発生し易く、トナー飛散が起こり易い。キャ
リアの嵩比重割合が上記範囲内にないとき、現像剤の嵩
比重割合が0.80未満であると、現像剤の現像器内で
のパッキング密度が不安定になるため複写画像上にカブ
リや濃度ムラが生じ易い。また、キャリアの嵩比重割合
が上記範囲内にないとき、現像剤の嵩比重割合が0.9
5を越えると、現像剤の最密充填性により補給トナーと
の混合性が低下するためカブリが発生し易く、トナー飛
散が起こり易い。
【0012】本明細書中、キャリアおよび現像剤の嵩比
重は圧縮・引張特性自動計測システム(アグロボット;
ホソカワミクロン(株)社製)を用いて以下の測定条件
で測定した値を用いているが、上記測定装置の原理に従
って2kgf/cm2荷重時および20kgf/cm2
重時の嵩比重(g/cm3)を測定できれば、必ずしも
上記装置を用いて測定しなければならないというわけで
はない。 測定条件 使用セル径;25mm 最大圧縮力 2kgf/cm2荷重時;10kg 20kgf/cm2荷重時;100kg
【0013】本発明の現像剤を構成するキャリアおよび
トナーは、現像剤またはキャリア単独、いずれかの嵩比
重割合が上記範囲内になれば、いかなる方法によって製
造されてよい。
【0014】キャリアはいかなる構成を有していてよ
く、例えば、鉄粉、フェライト等の磁性粉をそのまま用
いるキャリア、磁性粉をバインダー樹脂中に分散してな
るバインダー型キャリア、および磁性粉をコート樹脂で
コートしてなるコート型キャリアであってよい。本発明
においては、嵩比重割合の制御容易性、抵抗調整性の観
点から、コート型キャリア、バインダー型キャリアを用
いることが好ましく、より好ましくはバインダー型キャ
リアを用いる。以下、バインダー型キャリアを得る場合
について説明する。
【0015】バインダー型キャリアは公知の粉砕法によ
って製造され得る。例えば、バインダー型キャリアは、
少なくともバインダー樹脂および磁性粉を混合し、溶融
混練した後、粗粉砕および微粉砕し、分級を行って得る
ことができる。
【0016】分級されて得られたキャリア粒子を、例え
ば、表面処理することによって、キャリア単独の嵩比重
割合を制御することができる。
【0017】キャリア粒子の表面処理方法としては、例
えば、熱気流中改質法を応用したサーフュージングシス
テム(日本ニューマチック工業社製)および加熱処理装
置(ホソカワミクロン社製)、乾式メカノケミカル法を
応用したメカノフュージョンシステム(オングミル)
(ホソカワミクロン社製)およびメカノミル(岡田精工
社製)、高速気流中衝撃法を応用したハイブリダイゼー
ションシステム(奈良機械製作所社製)、クリプトロン
システム(川崎重工業社製)、イノマイザーシステム
(ホソカワミクロン社製)およびターボミル(ターボ工
業社製)、ならびに湿式コーティング法を応用したディ
スパーコート(日清エンジニアリング社製)およびコー
トマイザー(フロイント産業社製)等の表面処理装置を
単独または組み合わせて用いて処理する方法が挙げられ
る。また、一の表面処理装置にて2回以上にわたって処
理してもよい。
【0018】上記の装置の中でも、熱によりキャリア粒
子表面を溶融し、粒子表面を平滑にするタイプの表面処
理装置、例えば、サーフュージングシステム、加熱処理
装置、メカノフュージョンシステム等を用いて1回以上
処理することが好ましい。このような装置を用いるとき
の処理条件は、バインダー樹脂の種類および軟化点、処
理回数、併用される装置の種類、所望の嵩比重割合等に
依存するため適宜設定されるが、粒子表面の平滑化が確
実に達成され、かつ溶融によるキャリア粒子同士または
キャリア粒子と機内内壁との融着が起こらないよう熱温
度を調節することが好ましい。
【0019】また、機械的衝撃力を用いて粒子の表面形
状を制御するタイプの表面処理装置、例えば、ハイブリ
ダイゼーションシステム、クリプトロンシステム、ター
ボミル等を用いる場合、表面形状を確実に制御でき、か
つ粒子が小径化されすぎないよう、周速等の諸条件を適
宜設定することが好ましい。
【0020】具体的には、キャリア粒子を表面処理する
ときの方法としては、例えば、軟化点約120〜125
℃のバインダー樹脂を用いた場合、キャリア粒子をサー
フュージングシステムにより250〜350℃で処理し
た後、さらにメカノフュージョンシステムにより処理温
度40〜100℃、好ましくは50〜90℃になるよう
に回転数を調整し、2〜10分間処理することが好まし
い。また、ハイブリダイゼーションシステムによりロー
ターの周速を30〜120m/s、好ましくは50〜1
00m/sに設定し、5〜15分間処理した後、さらに
メカノフュージョンシステムにより処理温度40〜10
0℃、好ましくは50〜90℃になるように回転数を調
整し、2〜10分間処理してもよい。また、上記バイン
ダー樹脂を用い、サーフュージングシステムのみを用い
る場合、キャリア粒子をサーフュージングシステムによ
り250〜350℃で2回以上、好ましくは2〜4回繰
り返して処理することが好ましい。
【0021】表面処理は分級に先だって行い、当該表面
処理の完了後、分級を行ってもよい。
【0022】キャリアのバインダー樹脂としては公知の
いかなる樹脂も使用可能であり、特に制限されないが、
当該キャリアを負帯電性のトナーとともに用いるときは
表面に正帯電性を有する樹脂、例えば、ポリエステル系
樹脂、スチレン-アクリル系樹脂、アクリル系樹脂等を
用いることが好ましい。また、正帯電性のトナーととも
に用いるときは表面に負帯電性を有する樹脂、例えば、
ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂等を用いることが好
ましい。
【0023】磁性粉としては、例えば、フェライト、マ
グネタイト、鉄等、公知の磁性体微粒子が使用可能であ
る。磁性粉の平均粒径は製造時における分散性の観点か
ら0.1〜1.0μm、好ましくは0.2〜0.6μm
であることが望ましい。含有量は、キャリアの磁力不足
および表面平滑性の観点から、バインダー樹脂100重
量部に対して200〜700重量部、好ましくは250
〜650重量部が好適である。
【0024】また、キャリアには、カーボンブラック、
無機微粒子、その他の導電性微粉末等の添加剤をさらに
含有させてもよい。
【0025】カーボンブラックは抵抗調整性の観点から
好ましく含有され、公知の各種カーボンブラックが使用
可能である。平均一次粒径10〜100nm、好ましく
は10〜50nmのものが好適である。含有量はバイン
ダー樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部、好ま
しくは0.2〜3重量部が好適である。
【0026】無機微粒子は材料の分散性の観点から好ま
しく含有され、例えば、シリカ、チタニア、アルミナ、
チタン酸ストロンチウム等が挙げられる。平均一次粒径
10〜500nm、好ましくは20〜100nmのもの
が好適である。含有量はバインダー樹脂100重量部に
対して0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜5重量
部が好適である。
【0027】キャリアの体積平均粒径は特に制限されな
いが、キャリアがトナーとともに現像されるキャリア付
着、および磁気ブラシの穂が粗くなることによる画質低
下の観点から、20〜70μm、好ましくは25〜60
μmが好適である。
【0028】上記のように製造され得る、嵩比重割合
(AD2(C)/AD20(C))0.90〜0.99、好まし
くは0.92〜0.98に制御されたキャリアを用いる
と、当該キャリアを含む現像剤の嵩比重割合がいかなる
値を有していても、長期にわたってカブリや濃度ムラの
発生および実機内でのトナー飛散を防止できる。また、
このようなキャリアは流動性に優れているため比較的低
いストレスでトナーと混合でき、生産効率性が向上す
る。
【0029】本発明の2成分現像剤を構成するトナーは
いかなる方法によって製造されてよい。例えば、粉砕
法、乳化分散法、乳化重合法、懸濁重合法等、公知のト
ナー粒子の造粒法が採用可能であり、特に制限されな
い。本発明においては、製造コスト、製造容易性の観点
から、粉砕法、詳しくは少なくともトナーバインダー樹
脂および着色剤を混合し、溶融混練した後、粗粉砕およ
び微粉砕し、分級を行う方法により得ることが好まし
い。トナーバインダー樹脂および着色剤としては電子写
真用トナーの分野で従来から使用されている公知の樹
脂、着色剤が挙げられ、特に着色剤についてはフルカラ
ートナーに使用され得る公知の有色の顔料・染料、例え
ば、黒色、黄色、赤色、および青色の染料・顔料が使用
可能である。
【0030】また、トナーには所望により帯電制御剤、
離型材、磁性粉等の添加剤がさらに含有されてよい。こ
れら添加剤は電子写真用トナーの分野で従来から使用さ
れている公知のいかなる材料も使用可能である。
【0031】以上のようなキャリアおよびトナーからな
る本発明の2成分現像剤の嵩比重割合は、トナーを前記
のキャリア粒子と同様の表面処理方法によって表面処理
したり、トナーに予め外添剤を添加したり、上記のキャ
リアの嵩比重割合を適宜選択したりして制御することが
できる。
【0032】トナーに予め混合される外添剤材料として
は公知の無機化合物、例えば、シリカ、酸化チタン、ア
ミルナ、フッ化マグネシウム、炭化ケイ素、炭化ホウ
素、炭化チタン、炭化ジルコニウム、窒化ホウ素、窒化
チタン、窒化ジルコニウム、マグネタイト、二硫化モリ
ブデン、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸亜鉛等が挙げられる。外添剤
は、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、高
級脂肪酸、シリコーンオイル等で疎水化処理して用いる
ことが望ましい。外添剤はトナー100重量部に対して
0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜2重量部用い
ることが望ましい。外添剤は単独または組み合わせて用
いてよく、組み合わせて用いる場合において合計添加量
が上記範囲内であればよい。
【0033】本発明の現像剤におけるトナー混合重量
比、トナー平均粒径のキャリア平均粒径に対する割合等
を適宜選択することによって現像剤嵩比重割合を制御し
てもよい。
【0034】トナー混合重量比は十分に画像濃度が出る
こと、トナーが飛散しないことの観点から、現像剤に対
して2〜20重量%、好ましくは3〜17重量%が好適
である。
【0035】トナー平均粒径のキャリア平均粒径に対す
る割合は混合撹拌性、摩擦帯電性の観点から、10〜4
0%、好ましくは15〜30%が好適である。
【0036】上記のように製造され得る、嵩比重割合
(AD2(D)/AD20(D))0.80〜0.95、好まし
くは0.83〜0.94に制御された現像剤を用いる
と、当該現像剤を構成するキャリアの嵩比重割合がいか
なる値を有していても、長期にわたってカブリや濃度ム
ラの発生および実機内でのトナー飛散を防止できる。こ
のような現像剤は現像器内でのパッキング密度が安定し
ている。
【0037】本発明の2成分現像剤のより好ましい態様
において、キャリア嵩比重割合(AD2(C)/AD
20(C))は0.90〜0.99、好ましくは0.92〜
0.98であり、かつ現像剤嵩比重割合(AD2(D)/A
20(D))は0.80〜0.95、好ましくは0.83
〜0.94である。このように、キャリア嵩比重割合お
よび現像剤嵩比重割合、いずれも上記範囲内に制御する
ことによって、高温高湿環境下であっても、カブリや濃
度ムラの発生および実機内でのトナー飛散をより長期に
わたって有効に防止することができる。以下、実施例に
より本発明をさらに詳しく説明する。
【0038】
【実施例】 (キャリア製造例−1) 備 考 重量部 ・ポリエステル樹脂 Tg=66℃、Tm=125℃ 100 ・フェライト微粉末 MFP−2(TDK(株)社製) 400 ・カーボンブラック #970(三菱化学(株)社製) 2 ・シリカ #200(日本アエロジル(株)社製) 2
【0039】上記成分をヘンシェルミキサーで混合した
後、ベント2軸押し出し混練機(PCM−65;池貝鉄
工(株)社製)により、180℃で溶融混練し、フェザ
ーミルにて粗粉砕し、機械式粉砕機(ACM−10型;
ホソカワミクロン(株)社製)により微粉砕し、風力分
級機(MS−1;ホソカワミクロン(株)社製)により
分級を行った後、表面処理する工程として、熱処理装置
(サフュージングシステムSFS−2型;日本ニューマ
チック工業(株)社製)により250℃で加熱処理を行
い、さらにメカノフュージョンシステム(AMG−0
型;ホソカワミクロン(株)社製)により、処理温度6
5℃になるように回転数を調整し、5分間処理を行い、
平均粒径40μmのキャリアを得た。ここで得られたキ
ャリアをキャリアAとする。
【0040】 (キャリア製造例−2) 備 考 重量部 ・スチレンアクリル樹脂 Tg=63℃、Tm=122℃ 100 ・マグネタイト微粉末 RB−BL(チタン工業(株)社製) 350 ・カーボンブラック ケッチェンブラックEC 3 (ライオン油脂(株)社製) ・シリカ R−972(日本アエロジル(株)社製) 2
【0041】上記成分を、キャリア製造例−1と同様の
方法で、分級処理まで行い、表面処理する工程として、
熱処理装置(サフュージングシステムSFS−2型;日
本ニューマチック工業(株)社製)により250℃で加
熱処理を行い、さらにメカノフュージョンシステム(A
MG−0型;ホソカワミクロン(株)社製)により、処
理温度70℃になるように回転数を調整し、5分間処理
を行い、平均粒径35μmのキャリアを得た。ここで得
られたキャリアをキャリアBとする。
【0042】 (キャリア製造例−3) 備 考 重量部 ・スチレンアクリル樹脂 Tg=63℃、Tm=122℃ 100 ・マグネタイト微粉末 RB−BL(チタン工業(株)社製) 500 ・カーボンブラック ケッチェンブラックEC 2 (ライオン油脂(株)社製) ・シリカ #200(日本アエロジル(株)社製) 1
【0043】上記成分を、キャリア製造例−1と同様の
方法で、分級処理まで行い、表面処理する工程として、
熱処理装置(サフュージングシステムSFS−2型;日
本ニューマチック工業(株)社製)により300℃で3
回加熱処理を行い、平均粒径50μmのキャリアを得
た。ここで得られたキャリアをキャリアCとする。
【0044】(キャリア製造例−4)キャリア製造例−
1と同じ成分を、キャリア製造例−1と同様の方法で、
分級処理まで行い、表面処理する工程として、ハイブリ
ダイゼーションシステム(NHS−3型;奈良機械製作
所(株)社製)により、ローターの周速を80m/sに
設定し、10分間処理を行い、さらにメカノフュージョ
ンシステム(AMG−0型;ホソカワミクロン(株)社
製)により、処理温度80℃になるように回転数を調整
し、5分間処理を行い、平均粒径35μmのキャリアを
得た。ここで得られたキャリアをキャリアDとする。
【0045】(キャリア製造例−5)キャリア製造例−
3と同じ成分を、キャリア製造例−1と同様の方法で、
分級処理まで行い、表面処理する工程として、熱処理装
置(サフュージングシステムSFS−2型;日本ニュー
マチック工業(株)社製)により250℃で加熱処理を
行い、さらにメカノフュージョンシステム(AMG−0
型;ホソカワミクロン(株)社製)により、処理温度9
0℃になるように回転数を調整し、5分間処理を行い、
平均粒径45μmのキャリアを得た。ここで得られたキ
ャリアをキャリアEとする。
【0046】(キャリア製造例−6)キャリア製造例−
1と同じ成分を、キャリア製造例−1と同様の方法で、
分級処理まで行い、表面処理する工程として、熱処理装
置(サフュージングシステムSFS−2型;日本ニュー
マチック工業(株)社製)により300℃で加熱処理を
行い、平均粒径35μmのキャリアを得た。ここで得ら
れたキャリアをキャリアFとする。
【0047】(キャリア製造例−7)キャリア製造例−
2と同じ成分を、キャリア製造例−1と同様の方法で、
分級処理まで行い、表面処理する工程として、熱処理装
置(サフュージングシステムSFS−2型;日本ニュー
マチック工業(株)社製)により200℃で加熱処理を
行い、平均粒径30μmのキャリアを得た。ここで得ら
れたキャリアをキャリアGとする。
【0048】(キャリア製造例−8)キャリア製造例−
3と同じ成分を、キャリア製造例−1と同様の方法で、
分級処理まで行い、表面処理する工程として、熱処理装
置(サフュージングシステムSFS−2型;日本ニュー
マチック工業(株)社製)により150℃で加熱処理を
行い、平均粒径40μmのキャリアを得た。ここで得ら
れたキャリアをキャリアHとする。
【0049】(キャリア製造例−9)キャリア製造例−
2と同じ成分を、キャリア製造例−1と同様の方法で、
分級処理まで行い、平均粒径25μmのキャリアを得
た。ここで得られたキャリアをキャリアIとする。
【0050】トナー製造例 ポリエステル樹脂(軟化点100℃、ガラス転移点58
℃)と、マゼンタ顔料(C.I.ピグメントレッド18
4)とを、樹脂:顔料が7:3の重量比になるように加
圧ニーダーに仕込み混練した。得られた混練物を冷却
後、フェザーミルにより粉砕し顔料マスターバッチを得
た。上記ポリエステル樹脂93重量部と、上記マスター
バッチ10重量部と、サリチル酸亜鉛錯体(E−84;
オリエント化学工業(株)社製)2重量部とを十分に混
合した後、ベント2軸混練装置により140℃で溶融混
練し、この混練物を冷却させた後、フェザーミルで粗粉
砕し、更にジェット粉砕機で微粉砕し、その後、風力分
級して体積平均粒径が8μmのマゼンタ色微粉末を得
た。そして、このマゼンタ色微粉末100重量部に対
し、疎水性シリカ(H−2000;ヘキストジャパン
(株)社製)を0.5重量部、酸化チタン微粒子(ST
T−30A;チタン工業(株)社製)0.6重量部を添
加し、ヘンシェルミキサーにより1000rpmで1分
間処理して平均粒径8μmのマゼンタトナーを得た。こ
こで得られたトナーをトナーaとする。
【0051】各実施例および比較例で、各キャリアと上
記トナーaを混合して現像剤を得た。各実施例および比
較例で用いたキャリア種および得られた現像剤中に占め
るトナー混合比(重量%)を表2に示す。
【0052】測定方法 (1)嵩比重 キャリア及び現像剤の嵩比重は圧縮・引張特性自動計測
システム(アグロボット;ホソカワミクロン(株)社
製)を用いて以下の測定条件で測定した。 測定条件 使用セル径;25mm 最大圧縮力 2kgf/cm2荷重時;10kg 20kgf/cm2荷重時;100kg
【0053】(2)攪拌ストレス 混合攪拌時のストレス量として以下の測定により代替評
価した。 現像器のバケットローラー(混合攪拌部)の軸にトル
クメーターをセットし、現像剤を投入しない状態で、回
転させトルク値を測定する。(T1) 現像器に現像剤を投入し、と同様にトルク値を測定
する。(T2) 現像器に投入した現像剤の重量をMとすると、現像剤
1g当たりのトルク量は以下の様になる。 T=(T2−T1)/M
【0054】(3)平均粒径 キャリアの平均粒径の測定は、コールターマルチサイザ
ー(ベックマン・コールター社製)を用い、280μm
のアパーチャーチューブで粒径別相対重量分布を測定し
た。なお、トナーの場合は100μmのアパーチャーチ
ューブを使用した。
【0055】測定結果を表1および表2に示す。
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】耐刷評価 各現像剤の耐刷評価をミノルタ製フルカラー複写機CF
−900を用いて行った。なお、評価は、N/N(25℃
/45%)またはH/H(30℃/85%)環境下で様々
な耐刷枚数において行った。 評価項目 カブリ 白紙画像上でのカブリの発生状況を目視観察し、以下に
従ってランク付けした。 ◎;画像上にカブリが全くない; ○;目視でカブリを確認できるが、実用上問題はない; △;目視でカブリを確認でき、画像品質上問題となる; ×;画像全体にカブリが多い。
【0058】トナー飛散 現像器からのトナー飛散量を測定し、複写枚数1000
枚当たりのトナー飛散量について以下に従ってランク付
けした。 ◎;上記飛散量が5mg未満である; ○;上記飛散量が5mg以上20mg未満であり、実用
上問題ない; △;上記飛散量が20mg以上50mg未満であり、実
用上問題がある; ×;上記飛散量が50mg以上である。
【0059】濃度ムラ ソリッド(ベタ画像)部の1ページ内での濃度バラツキ
で評価した。詳しくは、ソリッド部における5点の測定
点(中央部と4隅)の濃度を反射濃度計(マクベス社
製)にて測定し、これらの平均値に対する最大値と最小
値の差の割合について以下に従ってランク付けした。 ◎;上記割合が5%未満である; ○;上記割合が5%以上10%未満であり、実用上問題
ない; △;上記割合が10%以上20%未満であり、実用上問
題がある; ×;上記割合が20%以上である。
【0060】評価結果を表3〜表5に示す。
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】
【発明の効果】本発明の2成分現像剤またはキャリアに
より、高温高湿環境下であっても、長期にわたって複写
画像上のカブリや濃度ムラの発生および実機内でのトナ
ー飛散を防止できるという優れた効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安永 英明 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 武中 浩一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 前田 治 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H005 BA03 CA04 CA08 CB03 CB04 CB13 CB18 EA10 FA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアおよびトナーからなる2成分現
    像剤であって、2kgf/cm2荷重下でのキャリア単
    独の嵩比重をAD2(C)、20kgf/cm2荷重下での
    キャリア単独の嵩比重をAD20(C)としたとき、AD
    2(C)/AD20(C)が0.90〜0.99であることを特
    徴とする2成分現像剤。
  2. 【請求項2】 キャリアおよびトナーからなる2成分現
    像剤であって、2kgf/cm2荷重下での現像剤の嵩
    比重をAD2(D)、20kgf/cm2荷重下での現像剤
    の嵩比重をAD20(D)としたとき、AD2(D)/AD20(D)
    が0.80〜0.95であることを特徴とする2成分現
    像剤。
  3. 【請求項3】 2kgf/cm2荷重下でのキャリア単
    独の嵩比重をAD2(C)、20kgf/cm2荷重下での
    キャリア単独の嵩比重をAD20(C)としたとき、AD
    2(C)/AD20(C)が0.90〜0.99であることを特
    徴とする請求項2に記載の2成分現像剤。
  4. 【請求項4】 キャリアがバインダー型キャリアである
    請求項1〜3いずれかに記載の2成分現像剤。
  5. 【請求項5】 2kgf/cm2荷重下でのキャリア単
    独の嵩比重をAD2(C)、20kgf/cm2荷重下での
    キャリア単独の嵩比重をAD20(C)としたとき、AD
    2(C)/AD20(C)が0.90〜0.99であることを特
    徴とするキャリア。
  6. 【請求項6】 バインダー型キャリアである請求項5に
    記載のキャリア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006258842A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

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