JP2001013444A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP2001013444A
JP2001013444A JP11180746A JP18074699A JP2001013444A JP 2001013444 A JP2001013444 A JP 2001013444A JP 11180746 A JP11180746 A JP 11180746A JP 18074699 A JP18074699 A JP 18074699A JP 2001013444 A JP2001013444 A JP 2001013444A
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mirror
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Yoichi Okamoto
陽一 岡本
Tatsuhiko Matsuura
辰彦 松浦
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Keyence Corp
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Keyence Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物に高速かつ高精度に光を走査させるこ
とができる光走査装置を提供することである。 【解決手段】 CPUは、波形データをインタフェース
回路を介してD/Aコンバータに与える。D/Aコンバ
ータは波形データをデジタル・アナログ変換し、走査指
令電圧VCを出力する。ドライバは、走査指令電圧に応
じた駆動電流をガルバノモータに供給する。走査指令電
圧VCは、走査期間t1においては負の所定値から正の
所定値まで直線的に変化し、帰線期間t2においては、
余弦波の半周期の形状に従って正の所定値から負の所定
値まで変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物に光を走査
させる光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ走査型の共焦点顕微鏡、レーザマ
ーカ、レーザプリンタ等には、対象物に光を走査させる
光走査装置が設けられている。このような光走査装置に
は例えばガルバノスキャナが用いられる。
【0003】ガルバノスキャナとは、ガルバノモータの
回転軸にガルバノホルダを介してミラーを取り付けたも
のである。ガルバノモータは、通常のモータと同様にコ
イルおよび回転軸を有し、その回転軸がコイルに与える
電流の値に比例した角度だけ回動するものである。通
常、のこぎり歯信号または三角波信号を用いてガルバノ
モータを駆動している。それにより、ガルバノモータの
回転軸を往復回転運動させ、ミラーを正方向および逆方
向に揺動させつつ、そのミラーに光を照射することによ
り、その反射光を対象物に往復走査させることができ
る。
【0004】図6(a)は従来の光走査装置においてガ
ルバノモータを駆動するためののこぎり歯信号を示す波
形図、図6(b)は従来の光走査装置においてガルバノ
モータを駆動するための三角波信号を示す波形図であ
る。
【0005】図6(a)に示すのこぎり歯信号は、走査
周期Tで周期的に変化する。1走査周期Tは走査期間t
1および帰線期間t2を含む。走査期間t1において、
光を対象物に一方向に直線状に走査させながら対象物か
らの反射光を受光し、受光量に基づくデータをサンプリ
ングする。帰線期間t2においては、光を対象物に逆方
向に直線状に走査させる。この帰線期間t2ではデータ
のサンプリングを行わない。帰線期間t2を短縮してミ
ラーを高速に戻すことにより、光走査装置を高速で駆動
することができる。
【0006】図6(b)に示す三角波信号は、走査周期
Tで周期的に変化する。1走査周期Tは往路の走査期間
T1および復路の走査期間T2を含む。往路の走査期間
T1において、光を対象物に一方向に直線状に走査させ
ながら対象物からの反射光を受光し、受光量に基づくデ
ータをサンプリングする。また、復路の走査期間T2に
おいては、光を対象物に逆方向に直線状に走査させなが
ら対象物からの反射光を受光し、受光量に基づくデータ
をサンプリングする。この場合、往路の走査および復路
の走査でデータをサンプリングしているので、対象物を
高速に走査することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図6(a)ののこぎり
歯信号を用いてガルバノモータを駆動する場合、走査期
間t1において一方向に回動したミラーが帰線期間t2
において急激に逆方向に回動する。このようなミラーの
急激な動きに伴って光走査装置の各部に振動が生じる。
【0008】一般に知られているように、のこぎり歯の
ように角を有する波形は、フーリエ級数展開すると、1
周期に対応する基本周波数に対して高次の高調波成分を
含むものとなっている。このような高次の高調波成分の
いずれかが、ガルバノモータ単体の振動、ガルバノモー
タとミラーとからなる系の振動、ガルバノモータとミラ
ーとガルバノホルダとを含む系の振動、または光走査装
置のすべての部分を含む系の振動と共振する場合には、
その共振周波数において振動振幅が増幅され、振動減衰
性が悪化する。
【0009】共焦点顕微鏡においては、光走査装置の各
部の振動により対物レンズと対象物との間の距離が変動
し、画像の劣化が生じる。また、レーザマーカやレーザ
プリンタにおいては、光走査装置の各部の振動により印
刷される文字や図形が劣化する。
【0010】このような光走査装置の各部の振動による
画像の劣化または印字の劣化を防止するためには、各走
査周期の帰線期間後から次の走査周期の走査期間に移る
前に光走査装置の各部の振動が集束する十分な待ち時間
を設ける必要がある。この場合には、光走査装置による
高速の走査が妨げられる。
【0011】図6(b)の三角波信号を用いてガルバノ
モータを駆動する場合には、三角波信号の周波数を高く
すると、高速駆動によるミラーの変形またはガルバノモ
ータの回転軸の傾きが発生し、ミラーウォブル(ミラー
の揺れ)が生じる。それにより、往路の走査と復路の走
査とで光の走査位置にずれが発生し、のこぎり歯信号を
用いて光走査装置を駆動した場合と同様に、画像の劣化
または印字の劣化が生じる。
【0012】本発明の目的は、対象物に高速かつ高精度
に光を走査させることができる光走査装置を提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る光走査装置は、対象物に光を走査させる光走
査装置であって、光を出射する光源と、鏡が取り付けら
れた回転軸を有し、光源により出射された光を鏡で反射
させて対象物に照射する揺動モータと、走査期間および
帰線期間を含む走査周期で変化し、走査期間に第1の値
から第2の値に順次変化した後、帰線期間に第2の値か
ら第1の値に順次変化する走査指令電圧を出力する電圧
出力手段と、電圧出力手段から出力される走査指令電圧
を受け、走査指令電圧に応じた駆動電流を揺動モータに
供給する駆動回路とを備え、電圧出力手段は、帰線期間
の後半部で傾きが漸次緩やかになるように走査指令電圧
を曲線的に変化させるものである。
【0014】本発明に係る光走査装置においては、光源
から出射された光が揺動モータの回転軸に取り付けられ
た鏡で反射され、対象物に照射される。電圧出力手段か
ら出力される走査指令電圧は駆動回路に与えられる。走
査指令電圧は、走査期間に第1の値から第2の値に順次
変化した後、帰線期間に第2の値から第1の値に順次変
化する。その走査指令電圧に応じた駆動電流が駆動回路
から揺動モータに供給されることにより、揺動モータの
回転軸が往復回転運動を行い、回転軸に取り付けられた
鏡が揺動する。その結果、各走査周期の走査期間で光が
対象物に一方向に直線状に走査され、帰線期間で光が対
象物に逆方向に戻される。
【0015】特に、走査指令電圧は、帰線期間の後半部
で傾きが漸次緩やかになるように曲線的に変化する。そ
のため、帰線期間から次の走査期間への移行時にミラー
の動きが緩やかに変化する。それにより、次の走査期間
において光走査装置の各部に振動が生じない。また、帰
線期間の後半部で走査指令電圧が曲線的に変化するの
で、光走査装置の各部および全体の系に共振する高次の
高周波成分の発生が防止される。それにより、光走査装
置の各部または全体に振動が発生した場合でも、その振
動振幅が増幅されず、振動減衰性が良好となる。したが
って、対象物に高速かつ高精度に光を走査させることが
可能となる。
【0016】第2の発明に係る光走査装置は、第1の発
明に係る光走査装置の構成において、電圧出力手段は、
帰線期間の前半部で傾きが漸次急峻になるように走査指
令電圧を曲線的に変化させるものである。
【0017】この場合、走査指令電圧は、帰線期間の前
半部で傾きが漸次急峻になるように曲線的に変化するの
で、走査期間から帰線期間への移行時にミラーの動きが
緩やかに変化する。それにより、走査期間から帰線期間
への移行時に光走査装置に振動が発生することが防止さ
れる。また、帰線期間の前半部で走査指令電圧が曲線的
に変化するので、光走査装置の各部および全体の系に共
振する高次の高調波成分の発生が防止される。それによ
り、光走査装置の各部または全体に振動が発生した場合
でも、その振動振幅が増幅されず、振動減衰性が良好と
なる。したがって、対象物にさらに高速かつ高精度に光
を走査させることが可能となる。
【0018】第3の発明に係る光走査装置は、第2の発
明に係る光走査装置の構成において、帰線期間における
走査指令電圧が正弦波の一部の形状に沿って変化するも
のである。
【0019】この場合、走査指令電圧は、帰線期間の前
半部で傾きが漸次急峻になるように曲線的に変化すると
ともに、帰線期間の後半部で傾きが漸次緩やかになるよ
うに曲線的に変化する。それにより、走査期間から帰線
期間への移行時および帰線期間から次の走査期間への移
行時における光走査装置の振動が防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光走査装置を
共焦点顕微鏡に適用した場合について説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例における共焦点顕
微鏡の側面図である。図1に示すように、共焦点顕微鏡
100は、台座70および光学部80を備える。光学部
80は台座70に着脱自在に取り付けられている。台座
70は、前方部70aおよび後方部70bからなる。前
方部70aの上面には、対象物を支持する支持台30を
上下に移動させるための手動ハンドル31が設けられて
いる。また、前方部70aの両側面には、支持台30を
前後左右に移動させるための手動ハンドル32が設けら
れている。さらに、前方部70aの前面および後方部7
0bの背面にはそれぞれ持ち手71a,71bが設けら
れている。
【0022】光学部80は、光学系搭載部50および間
接取り付け部60からなる。光学系搭載部50の下面に
は、対物レンズ17a,17b,17c,17dが取り
付けられたレボルバ53が設けられている。レボルバ5
3を回転させることにより、観察に用いる対物レンズを
選択することができる。
【0023】また、光学系搭載部50の側面には、外部
装置との間で電気信号の伝送を行うための雄型コネクタ
52aおよび雌型コネクタ52bが設けられている。雄
型コネクタ52a用のケーブルの両端には雌型コネクタ
が接続されている。また、雌型コネクタ52b用のケー
ブルの両端には雄型コネクタが接続されている。
【0024】間接取り付け部60は、背板部60a、底
板部60bおよび1対の側板部60cから構成されてい
る。背板部60aおよび底板部60bの側端面には複数
のねじ穴65、側板部60cの側面には複数のねじ穴6
8、底板部60bの前端面には1対のねじ穴67がそれ
ぞれ設けられている。また、背板部60aの背面には複
数のねじ穴(図示せず)が設けられている。
【0025】図2は図1の共焦点顕微鏡100の光学系
搭載部50、間接取り付け部60および台座70の組み
立て構造を示す斜視図である。
【0026】図2に示すように、光学系搭載部50の底
面には複数のねじ穴51が設けられている。複数のねじ
穴51に対応するように、間接取り付け部60の底板部
60bに複数の貫通孔61が設けられている。貫通孔6
1の底面側には、取り付けボルトの頭部を収納するため
の座ぐりが設けられている。
【0027】間接取り付け部60の底板部60bには、
貫通孔61とねじ穴51との位置合わせを容易にするた
めに凹部160が設けられている。光学系搭載部50を
凹部160上に載置した後、ボルト81を貫通孔61を
通してねじ穴51に螺合させることにより、光学系搭載
部50と間接取り付け部60とが一体化する。
【0028】また、間接取り付け部60の底板部60b
に複数のねじ穴62,63が設けられている。複数のね
じ穴62に対応するように、台座70には複数の貫通孔
72が形成されている。貫通孔72は、台座70の両側
面から延びる溝部83内に位置している。さらに、間接
取り付け部60の背板部60aには、凹部69が形成さ
れている。この背板部60aには、凹部69内から底面
まで上下に貫通する複数の貫通孔64が設けられてい
る。複数の貫通孔64に対応するように、台座70には
複数の対物レンズ取り付け穴74が設けられている。
【0029】台座70には、間接取り付け部60のねじ
穴62と台座70の貫通孔72との位置合わせおよび間
接取り付け部60の貫通孔64と台座70の対物レンズ
取り付け穴74との位置合わせを容易にするために凹部
170が設けられている。光学系搭載部50と一体化し
た間接取り付け部60を凹部170上に載置した後、ボ
ルト82を貫通孔72を通してねじ穴62に螺合させる
とともに、ボルト84を貫通孔64を通して対物レンズ
取り付け穴74に螺合させる。これにより、台座70に
間接取り付け部60および光学系搭載部50が固定され
る。
【0030】図3は図1の共焦点顕微鏡100の光学系
搭載部50に搭載される光学系の一例を示す概略構成図
である。
【0031】図3に示すように、光学系搭載部50は、
レーザ光学系1および白色光光学系2を備える。
【0032】レーザ光学系1は、共焦点光学系であり、
光源として例えば赤色のレーザ光L1を出射する半導体
レーザ10を有する。半導体レーザ10はレーザ駆動回
路44により駆動され、レーザ光L1を出射する。レー
ザ光L1は第1のコリメートレンズ11を透過した後、
偏光ビームスプリッタ12により反射され、1/4波長
板13、水平方向偏向装置14a、垂直方向偏向装置1
4b、第1のリレーレンズ15、第2のハーフミラー2
3、第2のリレーレンズ16および第1のハーフミラー
22を通して対物レンズ17に導かれる。対物レンズ1
7の焦点位置の付近には、支持台30が配設されてい
る。レーザ光L1は対物レンズ17により対象物Wの表
面に集光される。図3の対物レンズ17は、図1の対物
レンズ17a,17b,17c,17dのいずれかに相
当する。
【0033】水平方向偏向装置14aは、例えば共振ス
キャナにより構成され、レーザ光L1を矢印Xで示す水
平方向に偏向させる。また、垂直方向偏向装置14b
は、後述するガルバノスキャナにより構成され、レーザ
光L1を矢印Yで示す垂直方向に偏向させる。それによ
り、対象物Wの表面にレーザ光L1を2次元的に走査さ
せることができる。なお、垂直方向偏向装置14bの構
成および動作については後述する。
【0034】なお、支持台30は、手動ハンドル31に
より矢印Zで示す上下方向に移動可能となっており、矢
印XおよびYの方向については手動ハンドル32で移動
可能となっている。
【0035】対象物Wで反射されたレーザ光L1は、対
物レンズ17、第1のハーフミラー22、第2のリレー
レンズ16、第2のハーフミラー23および第1のリレ
ーレンズ15を通り、再び、垂直方向偏向装置14bお
よび水平方向偏向装置14aを介して1/4波長板13
および偏光ビームスプリッタ12を透過し、結像レンズ
18に向かう。レーザ光L1は、結像レンズ18によっ
て集光され、ピンホールを有する光絞り部19aを通過
して受光素子19bに入射する。
【0036】受光素子19bは、例えばフォトマルチプ
ライヤまたはフォトダイオード等で構成され、入射した
レーザ光L1を光電変換し、アナログ光量信号として増
幅回路19dを介して第1のA/Dコンバータ(アナロ
グ・デジタル変換器)41に出力する。第1のA/Dコ
ンバータ41から輝度情報が出力される。
【0037】次に、レーザ光学系1によって得られる輝
度情報について説明する。光絞り部19aは、結像レン
ズ18の焦点位置に配設されている。光絞り部19aの
ピンホールは極めて微小である。そのため、レーザ光L
1が対象物W上で焦点を結ぶと、そのレーザ光L1のほ
とんどが光絞り部19aのピンホールを通過するので、
受光素子19bの受光量が著しく大きくなる。逆に、レ
ーザ光L1が対象物W上で焦点を結んでいなと、レーザ
光L1の大部分が光絞り部19aのピンホールを通過し
ないので、受光素子19bの受光量が著しく小さくな
る。したがって、レーザ光学系1による走査領域のう
ち、焦点の合った部分について明るい映像が得られ、そ
れ以外の部分については暗い映像が得られる。なお、レ
ーザ光学系1は単色のレーザ光L1を用いた共焦点光学
系であるから、分解能に優れた輝度情報が得られる。
【0038】次に、白色光光学系2について説明する。
白色光光学系2は、光源として色情報用の照明光である
白色光L2を出射する白色光源20を有する。白色光源
20から出射された白色光L2は、第2のコリメートレ
ンズ21を通過した後、第1のハーフミラー22により
反射され、対物レンズ17によりレーザ光L1の走査領
域と同一の箇所に集光される。
【0039】対象物Wで反射された白色光L2は、対物
レンズ17、第1のハーフミラー22および第2のリレ
ーレンズ16を透過し、さらに、第2のハーフミラー2
3で反射され、カラーCCD24の表面で結像する。す
なわち、カラーCCD24は、光絞り部19aと共役な
いし共役に近い位置に配設されている。
【0040】カラーCCD24は、CCD駆動回路43
により駆動される。カラーCCD24の出力信号は、ア
ナログカラー撮像信号として、CCD駆動回路43およ
び第2の増幅回路43aを介して第2のA/Dコンバー
タ(アナログ・デジタル変換器)42に出力される。第
2のA/Dコンバータ42からカラー撮像情報が出力さ
れる。
【0041】第1のA/Dコンバータ41からの輝度情
報および第2のA/Dコンバータ42からのカラー撮像
情報に所定の処理を行うことにより、カラー映像信号が
得られ、カラーの拡大画像が表示装置に映し出される。
【0042】図4は図3の垂直方向偏向装置14bの構
成を示すブロック図である。図4において、垂直方向偏
向装置14bは、CPU(中央演算処理装置)101、
ROM(リードオンリメモリ)102、RAM(ランダ
ムアクセスメモリ)103、インタフェース回路10
4、D/Aコンバータ(デジタル・アナログ変換器)1
05、ドライバ106およびガルバノスキャナ110を
含む。ガルバノスキャナ110は、ガルバノモータ11
0a、ガルバノホルダ110bおよびミラー110cに
より構成され、ガルバノモータ110aの回転軸にガル
バノホルダ110bを介しミラー110cが取り付けら
れている。
【0043】ROM102には、プログラム、および後
述する走査指令電圧を生成するための波形データが記憶
される。RAM103は、作業領域として用いられる。
CPU101は、ROM102に記憶されたプログラム
に従って動作し、ROM102に記憶された波形データ
を読み出してインタフェース回路104を介してD/A
コンバータ105に与える。D/Aコンバータ105
は、波形データをデジタル・アナログ変換し、走査指令
電圧VCを出力する。ドライバ106は、走査指令電圧
VCに応じた駆動電流をガルバノモータ110aに供給
する。それにより、ガルバノモータ110aの回転軸が
往復回転運動を行い、ミラー110cが矢印Rの方向に
揺動する。
【0044】なお、本実施例では、図3の半導体レーザ
10が光源に相当し、ガルバノモータ110aが揺動モ
ータに相当し、CPU101、ROM102およびD/
Aコンバータ105が電圧出力手段を構成し、ドライバ
106が駆動回路に相当する。図3の半導体レーザ10
および図4の垂直方向偏向装置14bにより、本発明の
光走査装置が構成される。
【0045】図5(a)はD/Aコンバータ105によ
り出力される走査指令電圧VCの波形図、図5(b)は
ガルバノスキャナ110のミラー110cの振れ角を示
す波形図である。図5(a),(b)において、横軸は
時間である。
【0046】図5(a)に示す走査指令電圧VCは、走
査周期Tで周期的に変化する。1走査周期Tは走査期間
t1および帰線期間t2を含む。本実施例では、帰線期
間t2が走査期間t1よりも短く設定されている。
【0047】走査期間t2においては、走査指令電圧V
Cは負の所定値(最低値)から正の所定値(最高値)ま
で直線的に変化する。帰線期間t2においては、走査指
令電圧VCは、余弦波の位相0からπまでの半周期、す
なわち、正弦波の位相π/4から3π/4までの半周期
の形状に沿って最高値から最低値まで変化する。それに
より、走査指令電圧VCは、帰線期間t2の前半部で傾
きが漸次急峻になるように曲線的に変化し、帰線期間t
2の後半部で傾きが漸次緩やかになるように曲線的に変
化する。
【0048】ミラー110cの振れ角は、走査指令電圧
VCの変化に応じて、走査期間t1で直線的に変化し、
帰線期間t2で余弦波の半周期の形状に沿って変化す
る。なお、ミラー110cの振れ角の変化と走査指令電
圧VCの変化との間には、電気的および機械的に発生す
る位相遅れΔtが存在する。
【0049】垂直方向偏向装置14bにおいては、各走
査周期Tの走査期間t1でレーザ光が対象物に一方向に
直線状に走査され、帰線期間t2でレーザ光が対象物に
逆方向に直線状に戻される。
【0050】特に、走査指令電圧VCは、帰線期間t2
の前半部で傾きが漸次急峻になるように曲線的に変化す
るので、走査期間t1から帰線期間t2への移行時にミ
ラー101cの動きが緩やかに変化する。それにより、
走査期間t1から帰線期間t2への移行時に垂直方向偏
向装置14bの各部に振動が発生することが防止され
る。また、走査指令電圧VCは、帰線期間t2の後半部
で傾きが漸次緩やかになるように曲線的に変化するの
で、帰線期間t2から次の走査期間t1への移行時にミ
ラー101cの動きが緩やかに変化する。それにより、
次の走査期間t1において垂直方向偏向装置14bの各
部に振動が生じない。
【0051】また、帰線期間t2の前半部および後半部
で走査指令電圧VCが曲線的に変化するので、垂直方向
偏向装置14bの各部および全体の系に共振する高次の
高周波成分の発生が防止される。特に、帰線期間t2の
走査指令電圧VCの変化を垂直方向偏向装置14bの各
部および全体の系のいずれにも共振しない周波数の余弦
波形に設定することにより、帰線期間t2を短縮するこ
とができる。
【0052】したがって、図4の垂直方向偏向装置14
bにおいては、画像の劣化を生じることなく、対象物に
高速かつ高精度にレーザ光を走査させることが可能とな
る。
【0053】なお、上記実施例では、ROM102に走
査指令電圧VCに対応する波形データが記憶され、CP
U101がROM102から波形データを読み出してい
るが、CPU101が計算により走査指令電圧VCに対
応する波形データを求めてもよい。
【0054】また、上記実施例では、帰線期間t2にお
いて走査指令電圧VCが余弦波の半周期の形状に沿って
変化しているが、走査指令電圧VCを他の曲線に沿って
変化させてもよい。この場合、走査指令電圧VCは、帰
線期間t2の前半部で傾きが漸次急峻になり、後半部で
傾きが漸次緩かになるような曲線を用いる。
【0055】なお、上記実施例では、本発明の光走査装
置を共焦点顕微鏡に適用した場合について説明したが、
本発明の光走査装置は、共焦点顕微鏡に限らず、レーザ
マーカやレーザプリンタにも同様に適用することができ
る。その場合には、印字の劣化を生じることなく、対象
物に高速かつ高精度に光を走査させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における共焦点顕微鏡の側面
図である。
【図2】図1の共焦点顕微鏡の光学系搭載部、間接取り
付け部および台座の組み立て構造を示す斜視図である。
【図3】図1の共焦点顕微鏡の光学系搭載部に搭載され
る光学系の一例を示す概略構成図である。
【図4】図3の垂直方向偏向装置の構成を示すブロック
図である。
【図5】図4の垂直方向偏向装置における走査指令電圧
およびミラーの振れ角の変化を示す波形図である。
【図6】従来の光走査装置を駆動するために用いられる
のこぎり歯信号および三角波信号の波形図である。
【符号の説明】
10 半導体レーザ 14b 垂直方向偏向装置 101 CPU 102 ROM 103 RAM 105 D/Aコンバータ 106 ドライバ 110 ガルバノスキャナ 110a ガルバノモータ 110b ガルバノホルダ 110c ミラー W 対象物
フロントページの続き Fターム(参考) 2H045 AB03 AB22 AB23 2H052 AA08 AC04 AC15 AC33 AC34 AD32 AD37 AF14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物に光を走査させる光走査装置であ
    って、 光を出射する光源と、 鏡が取り付けられた回転軸を有し、前記光源により出射
    された光を前記鏡で反射させて対象物に照射する揺動モ
    ータと、 走査期間および帰線期間を含む走査周期で変化し、走査
    期間に第1の値から第2の値に順次変化した後、帰線期
    間に前記第2の値から前記第1の値に順次変化する走査
    指令電圧を出力する電圧出力手段と、 前記電圧出力手段から出力される前記走査指令電圧を受
    け、前記走査指令電圧に応じた駆動電流を前記揺動モー
    タに供給する駆動回路とを備え、 前記電圧出力手段は、前記帰線期間の後半部で傾きが漸
    次緩やかになるように前記走査指令電圧を曲線的に変化
    させることを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧出力手段は、前記帰線期間の前
    半部で傾きが漸次急峻になるように前記走査指令電圧を
    曲線的に変化させることを特徴とする請求項1記載の光
    走査装置。
  3. 【請求項3】 前記帰線期間における前記走査指令電圧
    が正弦波の一部の形状に沿って変化することを特徴とす
    る請求項2記載の光走査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010243853A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Canon Electronics Inc 光走査装置及び画像形成装置
JP2012185315A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Stanley Electric Co Ltd 光偏向器の駆動装置
CN103190889A (zh) * 2013-04-17 2013-07-10 北京大学 一种实时可调谐共聚焦显微成像系统

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