JP2001021829A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP2001021829A
JP2001021829A JP11190432A JP19043299A JP2001021829A JP 2001021829 A JP2001021829 A JP 2001021829A JP 11190432 A JP11190432 A JP 11190432A JP 19043299 A JP19043299 A JP 19043299A JP 2001021829 A JP2001021829 A JP 2001021829A
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signal
scanning
circuit
pixel clock
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Tatsuhiko Matsuura
辰彦 松浦
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Keyence Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査速度および走査範囲を任意に設定するこ
とができ、ノイズが混入した場合でも短時間で正常な動
作状態に復帰することができ、走査速度を低下させるこ
となく画素クロックの分解能を向上させることができか
つ低コスト化が可能な光走査装置を提供することであ
る。 【解決手段】 第1のPLL回路230は、共振スキャ
ナ210の共振周波数に同期する同期信号CP2および
同期信号CP2のn倍の周波数を有するクロック信号M
CKを生成する。ロジック回路240は同期信号CP2
およびクロック信号MCKに応答して有効走査範囲を規
定するタイミング規定信号PSおよび共振スキャナ21
0の走査速度の時間的変化に応じた画素クロックの周波
数に対応する波形データWDを出力する。第2のPLL
回路250はタイミング規定信号PSおよび波形データ
WDに応答して画素クロックPCKを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物に光を走査
させる光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ走査型の共焦点顕微鏡、レーザマ
ーカ、レーザプリンタ等には、対象物に光を走査させる
光走査装置が設けられている。このような光走査装置に
は例えば共振スキャナが用いられる。
【0003】共振スキャナは、自励発振回路から発生さ
れる駆動信号により駆動され、ミラーを軸の周りで振動
(揺動)させるものである。このような共振スキャナで
は、ミラーの振動が自励発振回路から発生される駆動信
号と共振する。そのため、駆動信号の周波数を高くする
ことにより、ミラーを高速に振動させることができる。
【0004】共振スキャナを用いた光走査装置では、ミ
ラーを振動させつつ、そのミラーに光を照射することに
より、その反射光を対象物に往復走査させることができ
る。レーザ走査型の共焦点顕微鏡では、光走査装置によ
り対象物に一定の走査範囲でレーザ光を走査させながら
対象物からの反射光を受光し、受光量に基づくデータを
画素クロックに同期してサンプリングし、サンプリング
されたデータに基づいて対象物の画像を表示する。この
場合、画素クロックは、画像を構成する各画素に対応す
るデータをサンプリングするタイミングを表わす。した
がって、等間隔の走査位置ごとに画素クロックを発生す
る必要がある。
【0005】また、レーザマーカやレーザプリンタで
は、光走査装置により対象物に一定の走査範囲でレーザ
光を走査させながら画素クロックに同期して光源をオン
またはオフし、対象物に印字を行う。この場合、画素ク
ロックは、印字すべき文字または図形を構成する各画素
を形成するために光源をオンまたはオフするタイミング
を表わす。したがって、等間隔の走査位置ごとに画素ク
ロックを発生する必要がある。
【0006】このような光走査装置において、走査範囲
内の所定の領域を有効走査範囲に設定する場合には、有
効走査範囲の走査時に画素クロックを発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9(a)は共振スキ
ャナによる光の走査位置の時間的変化を示す波形図であ
る。また、図9(b)は共振スキャナのミラーの角速度
の時間的変化を示す波形図である。
【0008】図9(a)において、+x1は走査範囲の
一端部の位置を示し、−x1は走査範囲の他端部の位置
を示す。+x2は有効走査範囲の一端部の位置を示し、
−x2は有効走査範囲の他端部の位置を示す。0は走査
範囲の中心点を示す。なお、位置+x1から位置+x2
までの領域および位置−x1から位置−x2までの領域
を無効走査範囲と呼ぶ。
【0009】図9(b)に示すように、共振スキャナの
ミラーの角速度は余弦波状に変化する。そのため、図9
(a)に示すように、共振スキャナによる光の走査位置
は正弦波状に変化する。
【0010】走査範囲内の中心点では、共振スキャナの
ミラーの角速度が正の最大値+v1または負の最大値−
v1となる。また、走査範囲の一端部の位置+x1およ
び他端部の位置−x1では共振スキャナのミラーの角速
度が0となる。
【0011】このように、共振スキャナのミラーの角速
度が余弦波状に変化するので、走査範囲内で等間隔の走
査位置ごとに画素クロックを発生するためには、画素ク
ロックの周波数を共振スキャナのミラーの角速度に応じ
て変化させる必要がある。すなわち、走査範囲の中心部
では、光の走査速度が速くなるため画素クロックの周波
数を高くする必要があり、走査範囲の両端部では、光の
走査速度が遅くなるため、画素クロックの周波数を低く
する必要がある。
【0012】このような画素クロックを発生する方法と
して、複数の刻線が等間隔に形成されたリニアスケール
を用いる方法が提案されている。この方法では、光源か
らの光を共振スキャナのミラーで反射させ、反射光をリ
ニアスケールに入射させる。光がリニアスケールの刻線
を横切った光が受光素子に入射すると、受光素子からは
電気的な変調信号が出力される。この変調信号に基づい
てスキャナのミラーの振れ角に対応した画素クロックが
得られる。
【0013】しかしながら、この方法によれば、光の走
査範囲を変える場合には、その走査範囲に対応したリニ
アスケールを用意する必要がある。光の走査範囲を任意
に設定するためには、光の走査範囲ごとに異なる複数の
リニアスケールが必要となる。したがって、光の走査範
囲を任意に設定することは困難である。また、リニアス
ケールと走査される光との位置決めが困難である。
【0014】また、共振スキャナの共振周波数に同期す
る同期信号からPLL(位相同期ループ)回路により画
素クロックを発生する方法が提案されている。このPL
L回路は、画素クロックの周波数を変化させるためのデ
ータを予め記憶するメモリを含む。メモリから順次読み
出されるデータにより画素クロックの周波数が変化す
る。それにより、共振スキャナのミラーの角速度に応じ
た周波数の画素クロックが生成される。
【0015】しかしながら、この方法によれば、PLL
回路にノイズが混入すると、共振スキャナとの同期が外
れるとともに、画素クロックの周波数が乱れる。このよ
うに、共振スキャナとの同期外れおよび画素クロックの
周波数の乱れが同時に起こるため、PLL回路が正常な
動作状態に戻って安定化するまでに時間がかかる。その
結果、共焦点顕微鏡では、広範囲にわたる画像の劣化が
生じる。また、レーザマーカやレーザプリンタでは、広
範囲にわたる印字の劣化が生じる。
【0016】また、有効走査範囲での画像または印字の
分解能を上げるためには、メモリに記憶されたデータを
高い周波数で読み出し、画素クロックの周波数を上げる
方法が考えられる。しかし、メモリの最大読み出し周波
数に限界があるため、分解能を十分に高くすることが困
難である。
【0017】一方、共振スキャナによる走査周波数を低
下させることにより有効走査範囲での画像または印字の
分解能を上げることも可能である。しかしながら、この
場合、共振スキャナによる光の走査速度が遅くなる。
【0018】さらに、PLL回路で共振スキャナと同期
をとるためには、有効走査範囲の走査時だけでなく、無
効走査範囲の走査時にも、画素クロックの周波数を変化
させるためのデータが必要となる。そのため、大きな記
憶容量のメモリが必要となり、低コスト化の妨げにな
る。
【0019】本発明の目的は、走査速度および走査範囲
を任意に設定することができ、ノイズが混入した場合で
も短時間で正常な動作状態に復帰することができ、走査
速度を低下させることなく画素クロックの分解能を向上
させることができかつ低コスト化が可能な光走査装置を
提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)
第1の発明 第1の発明に係る光走査装置は、対象物に光を走査させ
るとともに走査速度に応じた画素クロックを発生する光
走査装置であって、光を出射する光源と、光源により出
射された光を反射する鏡および鏡を揺動させる揺動手段
を有し、鏡で反射された光を対象物に走査させる走査手
段と、走査手段の走査周波数に同期する同期信号を生成
するとともに同期信号の所定の倍数の周波数を有するク
ロック信号を生成する第1の同期回路と、第1の同期回
路により生成された同期信号およびクロック信号から画
素クロックの発生期間を規定する期間規定信号を生成す
るとともに期間規定信号により規定される画素クロック
の発生期間に走査手段による光の走査速度の時間的変化
を示す波形データを生成する論理手段と、論理手段によ
り生成される期間規定信号および波形データから画素ク
ロックを生成する第2の同期回路とを備えたものであ
る。
【0021】本発明に係る光走査装置においては、走査
手段の鏡が揺動手段により揺動される。光源により出射
された光は、走査手段の鏡により反射され、対象物に走
査される。
【0022】第1の同期回路により走査手段の走査周波
数に同期する同期信号が生成されるとともに同期信号の
所定の倍数の周波数を有するクロック信号が生成され
る。論理手段により同期信号およびクロック信号から画
素クロックの発生期間を規定する期間規定信号が生成さ
れるとともに、期間規定信号により規定される画素クロ
ックの発生期間において走査手段による光の走査速度の
時間的変化を示す波形データが生成される。そして、第
2の同期回路により期間規定信号および波形データから
画素クロックが生成される。
【0023】走査手段の走査周波数に同期する同期信号
が第1の同期回路により生成され、画素クロックが第2
の同期回路により生成されるので、第2の同期回路にノ
イズが混入した場合でも走査手段に対する第1の同期回
路の同期は保たれる。そのため、ノイズによる画素クロ
ックの周波数の乱れが走査手段の1走査期間で正常な状
態に復帰する。
【0024】また、第2の同期回路は走査手段の走査周
波数に直接同期していないので、走査手段の走査周波数
を維持したまま、第2の同期回路により生成される画素
クロックの周波数を上げることができる。したがって、
走査速度を低下させることなく画素クロックの分解能を
向上させることができる。
【0025】さらに、論理手段は期間規定信号により規
定される画素クロックの発生期間において走査手段によ
る光の走査速度の時間的変化を示す波形データを生成す
るので、画素クロックの発生期間を除く期間においては
波形データは不要となる。したがって、大きな記憶容量
を有するメモリが必要なく、低コスト化を図ることがで
きる。
【0026】また、走査手段の走査周波数が変化した場
合または走査手段による光の走査範囲が変化した場合、
第1の同期回路により生成される同期信号およびクロッ
ク信号の周波数が自動的に変化するとともに、論理手段
により生成される期間規定信号のタイミングが自動的に
変化することにより、第2の同期回路により生成される
画素クロックの周波数が自動的に変化する。したがっ
て、走査手段の走査速度および走査手段による走査範囲
を任意に設定することができる。
【0027】(2)第2の発明 第2の発明に係る光走査装置は、第1の発明に係る光走
査装置の構成において、第2の同期回路は、論理手段に
より生成された波形データから制御電圧を発生する制御
電圧発生手段と、制御電圧発生手段により発生される制
御電圧に応じた周波数を有する画素クロックを発生する
電圧制御発振器と、電圧制御発振器により発生される画
素クロックをカウントし、所定数の画素クロックをカウ
ントしたときにカウント終了を示すカウント終了信号を
発生するカウント手段と、期間規定信号により規定され
る画素クロックの発生期間の終了タイミングとカウント
手段により発生されるカウント終了信号の発生タイミン
グとの位相差を検出し、位相差が低減するように制御電
圧発生手段により発生される制御電圧を調整する制御電
圧調整手段とを含むものである。
【0028】この場合、論理手段により生成された波形
データから制御電圧発生手段により制御電圧が発生さ
れ、その制御電圧に応じた周波数を有する画素クロック
が電圧制御発振器により発生される。そして、カウント
手段により画素クロックがカウントされ、所定数の画素
クロックがカウントされたときにカウント終了信号が発
生される。さらに、期間規定信号により規定される画素
クロックの発生期間の終了タイミングとカウント終了信
号の発生タイミングとの位相差が検出され、位相差が低
減するように制御電圧発生手段により発生される制御電
圧が制御電圧調整手段により調整される。
【0029】このようにして、制御電圧発生手段、電圧
制御発振器、カウント手段および制御電圧調整手段によ
り位相同期ループが構成され、画素クロックの発生期間
において走査速度に応じた周波数を有する画素クロック
が発生される。
【0030】(3)第3の発明 第3の発明に係る光走査装置は、第1または第2の発明
に係る光走査装置の構成において、論理手段は、第1の
同期回路により生成された同期信号およびクロック信号
から期間規定信号を生成する期間規定信号生成手段と、
予め画素クロックの発生期間における波形データを記憶
するメモリと、期間規定信号により規定される画素クロ
ックの発生期間に第1の同期回路により生成されるクロ
ック信号に応答してメモリから波形データを順次読み出
す読み出し手段とを含むものである。
【0031】この場合、第1の同期回路により生成され
た同期信号およびクロック信号から期間規定信号生成手
段により期間規定信号が生成される。また、メモリに予
め波形データが記憶される。期間規定信号により規定さ
れる画素クロックの発生期間にクロック信号に応答して
メモリから波形データが順次読み出される。
【0032】このように、画素クロックの発生期間を除
く期間における光の走査速度の時間的変化を示す波形デ
ータはメモリに記憶する必要はない。したがって、大容
量のメモリを用いる必要がなく、低コスト化を図ること
ができる。
【0033】(4)第4の発明 第4の発明に係る光走査装置は、第1〜第3のいずれか
の発明に係る光走査装置の構成において、論理手段の動
作タイミングを同期信号に対してクロック信号の任意の
周期分シフトさせるシフト手段をさらに備えたものであ
る。
【0034】この場合、論理手段において同期信号に対
する位相遅れを吸収することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光走査装置を
共焦点顕微鏡に適用した場合について説明する。
【0036】図1は本発明の一実施例における共焦点顕
微鏡の側面図である。図1に示すように、共焦点顕微鏡
100は、台座70および光学部80を備える。光学部
80は台座70に着脱自在に取り付けられている。台座
70は、前方部70aおよび後方部70bからなる。前
方部70aの上面には、対象物を支持する支持台30を
上下に移動させるための手動ハンドル31が設けられて
いる。また、前方部70aの両側面には、支持台30を
前後左右に移動させるための手動ハンドル32が設けら
れている。さらに、前方部70aの前面および後方部7
0bの背面にはそれぞれ持ち手71a,71bが設けら
れている。
【0037】光学部80は、光学系搭載部50および間
接取り付け部60からなる。光学系搭載部50の下面に
は、対物レンズ17a,17b,17c,17dが取り
付けられたレボルバ53が設けられている。レボルバ5
3を回転させることにより、観察に用いる対物レンズを
選択することができる。
【0038】また、光学系搭載部50の側面には、外部
装置との間で電気信号の伝送を行うための雄型コネクタ
52aおよび雌型コネクタ52bが設けられている。雄
型コネクタ52a用のケーブルの両端には雌型コネクタ
が接続されている。また、雌型コネクタ52b用のケー
ブルの両端には雄型コネクタが接続されている。
【0039】間接取り付け部60は、背板部60a、底
板部60bおよび1対の側板部60cから構成されてい
る。背板部60aおよび底板部60bの側端面には複数
のねじ穴65、側板部60cの側面には複数のねじ穴6
8、底板部60bの前端面には1対のねじ穴67がそれ
ぞれ設けられている。また、背板部60aの背面には複
数のねじ穴(図示せず)が設けられている。
【0040】図2は図1の共焦点顕微鏡100の光学系
搭載部50、間接取り付け部60および台座70の組み
立て構造を示す斜視図である。
【0041】図2に示すように、光学系搭載部50の底
面には複数のねじ穴51が設けられている。複数のねじ
穴51に対応するように、間接取り付け部60の底板部
60bに複数の貫通孔61が設けられている。貫通孔6
1の底面側には、取り付けボルトの頭部を収納するため
の座ぐりが設けられている。
【0042】間接取り付け部60の底板部60bには、
貫通孔61とねじ穴51との位置合わせを容易にするた
めに凹部160が設けられている。光学系搭載部50を
凹部160上に載置した後、ボルト81を貫通孔61を
通してねじ穴51に螺合させることにより、光学系搭載
部50と間接取り付け部60とが一体化する。
【0043】また、間接取り付け部60の底板部60b
に複数のねじ穴62,63が設けられている。複数のね
じ穴62に対応するように、台座70には複数の貫通孔
72が形成されている。貫通孔72は、台座70の両側
面から延びる溝部83内に位置している。さらに、間接
取り付け部60の背板部60aには、凹部69が形成さ
れている。この背板部60aには、凹部69内から底面
まで上下に貫通する複数の貫通孔64が設けられてい
る。複数の貫通孔64に対応するように、台座70には
複数の対物レンズ取り付け穴74が設けられている。
【0044】台座70には、間接取り付け部60のねじ
穴62と台座70の貫通孔72との位置合わせおよび間
接取り付け部60の貫通孔64と台座70の対物レンズ
取り付け穴74との位置合わせを容易にするために凹部
170が設けられている。光学系搭載部50と一体化し
た間接取り付け部60を凹部170上に載置した後、ボ
ルト82を貫通孔72を通してねじ穴62に螺合させる
とともに、ボルト84を貫通孔64を通して対物レンズ
取り付け穴74に螺合させる。これにより、台座70に
間接取り付け部60および光学系搭載部50が固定され
る。
【0045】図3は図1の共焦点顕微鏡100の光学系
搭載部50に搭載される光学系の一例を示す概略構成図
である。
【0046】図3に示すように、光学系搭載部50は、
レーザ光学系1および白色光光学系2を備える。
【0047】レーザ光学系1は、共焦点光学系であり、
光源として例えば赤色のレーザ光L1を出射する半導体
レーザ10を有する。半導体レーザ10はレーザ駆動回
路44により駆動され、レーザ光L1を出射する。レー
ザ光L1は第1のコリメートレンズ11を透過した後、
偏光ビームスプリッタ12により反射され、1/4波長
板13、水平方向偏向装置14a、垂直方向偏向装置1
4b、第1のリレーレンズ15、第2のハーフミラー2
3、第2のリレーレンズ16および第1のハーフミラー
22を通して対物レンズ17に導かれる。対物レンズ1
7の焦点位置の付近には、支持台30が配設されてい
る。レーザ光L1は対物レンズ17により対象物Wの表
面に集光される。図3の対物レンズ17は、図1の対物
レンズ17a,17b,17c,17dのいずれかに相
当する。
【0048】水平方向偏向装置14aは、後述する共振
スキャナから構成され、レーザ光L1を矢印Xで示す水
平方向に偏向させる。垂直方向偏向装置14bは、例え
ばガルバノスキャナから構成され、レーザ光L1を矢印
Yで示す垂直方向に偏向させる。それにより、対象物W
の表面にレーザ光L1を二次元的に走査させる。
【0049】なお、支持台30は、手動ハンドル31に
より矢印Zで示す上下方向に移動可能となっており、矢
印XおよびYの方向については手動ハンドル32で移動
可能となっている。
【0050】対象物Wで反射されたレーザ光L1は、対
物レンズ17、第1のハーフミラー22、第2のリレー
レンズ16、第2のハーフミラー23および第1のリレ
ーレンズ15を通り、再び、垂直方向偏向装置14bお
よび水平方向偏向装置14aを介して1/4波長板13
および偏光ビームスプリッタ12を透過し、結像レンズ
18に向かう。レーザ光L1は、結像レンズ18によっ
て集光され、ピンホールを有する光絞り部19aを通過
して受光素子19bに入射する。
【0051】受光素子19bは、例えばフォトマルチプ
ライヤまたはフォトダイオード等で構成され、入射した
レーザ光L1を光電変換し、アナログ光量信号として第
1の増幅回路19dを介して第1のA/Dコンバータ
(アナログ・デジタル変換器)41に出力する。第1の
A/Dコンバータ41から輝度情報が出力される。
【0052】次に、レーザ光学系1によって得られる輝
度情報について説明する。光絞り部19aは、結像レン
ズ18の焦点位置に配設されている。光絞り部19aの
ピンホールは極めて微小である。そのため、レーザ光L
1が対象物W上で焦点を結ぶと、そのレーザ光L1のほ
とんどが光絞り部19aのピンホールを通過するので、
受光素子19bの受光量が著しく大きくなる。逆に、レ
ーザ光L1が対象物W上で焦点を結んでいないと、レー
ザ光L1の大部分が光絞り部19aのピンホールを通過
しないので、受光素子19bの受光量が著しく小さくな
る。したがって、レーザ光学系1による走査領域のう
ち、焦点の合った部分について明るい映像が得られ、そ
れ以外の部分については暗い映像が得られる。なお、レ
ーザ光学系1は単色のレーザ光L1を用いた共焦点光学
系であるから、分解能に優れた輝度情報が得られる。
【0053】次に、白色光光学系2について説明する。
白色光光学系2は、光源として色情報用の照明光である
白色光L2を出射する白色光源20を有する。白色光源
20から出射された白色光L2は、第2のコリメートレ
ンズ21を通過した後、第1のハーフミラー22により
反射され、対物レンズ17によりレーザ光L1の走査領
域と同一の箇所に集光される。
【0054】対象物Wで反射された白色光L2は、対物
レンズ17、第1のハーフミラー22および第2のリレ
ーレンズ16を透過し、さらに、第2のハーフミラー2
3で反射され、カラーCCD24の表面で結像する。す
なわち、カラーCCD24は、光絞り部19aと共役な
いし共役に近い位置に配設されている。
【0055】カラーCCD24は、CCD駆動回路43
により駆動される。カラーCCD24の出力信号は、ア
ナログカラー撮像信号として、CCD駆動回路43およ
び第2の増幅回路43aを介して第2のA/Dコンバー
タ(アナログ・デジタル変換器)42に出力される。第
2のA/Dコンバータ42からカラー撮像情報が出力さ
れる。
【0056】第1のA/Dコンバータ41からの輝度情
報および第2のA/Dコンバータ42からのカラー撮像
情報に所定の処理を行うことにより、カラー映像信号が
得られ、カラーの拡大画像が表示装置に映し出される。
【0057】図4は図3の水平方向偏向装置14aの概
略構成を示すブロック図である。図4の水平方向偏向装
置14aは、自励発振回路200、共振スキャナ21
0、同期信号生成回路220、第1のPLL(位相同期
ループ)回路230、ロジック回路240および第2の
PLL(位相同期ループ)回路250を含む。共振スキ
ャナ210は、自励発振回路200により発生される駆
動信号により駆動され、ミラー211を軸211aの周
りで揺動(振動)させる。
【0058】同期信号生成回路220は、自励発振回路
200により発生される駆動信号VRに同期する同期信
号CP1を生成する。
【0059】第1のPLL回路230は、同期信号生成
回路220により生成される同期信号CP1に同期する
同期信号CP2を生成するとともに、同期信号CP2の
n倍の周波数を有するクロック信号MCKを生成する。
ここで、nは2以上の整数である。
【0060】ロジック回路240は、第1のPLL回路
230により生成される同期信号CP2およびクロック
信号MCKに応答して画素クロックの発生開始タイミン
グおよび終了タイミングを規定するタイミング規定信号
PSを生成するとともに、画素クロックの発生期間に共
振スキャナ210のミラー211の角速度(走査速度)
の時間的変化に応じた画素クロックの周波数を示す波形
データWDを出力する。
【0061】第2のPLL回路250は、ロジック回路
240から出力されるタイミング規定信号PSおよび波
形データWDに応答して画素クロックPCKを生成す
る。第2のPLL回路250により生成された画素クロ
ックPCKは、図3の第1のA/Dコンバータ41にサ
ンプリング信号として与えられる。
【0062】図5は図4の水平方向偏向装置14aにお
ける各部の信号波形図である。図5(a)〜(g)の横
軸は時間である。
【0063】図5(a)は共振スキャナ210による対
象物上でのレーザ光の走査位置の時間的変化を示す。対
象物上でのレーザ光の走査位置は余弦波状に変化する。
+X1は走査範囲の一端部の位置を示し、−X1は走査
範囲の他端部の位置を示す。0は走査範囲の中心点を示
す。位置+X2から位置−X2までの領域を有効走査範
囲XAとし、有効走査範囲XA内で画素クロックを発生
する。有効走査範囲XAの走査開始時点t1から走査終
了時点t2までを有効走査期間と呼ぶ。なお、位置+X
1から位置+X2までの領域および位置−X1から位置
−X2までの領域を無効走査範囲と呼ぶ。時点t2から
時点t1までを無効走査期間と呼ぶ。
【0064】図5(b)は自励発振回路200により発
生される駆動信号VRを示す。駆動信号VRは、共振ス
キャナ210のミラー211の角速度に比例し、正弦波
状に変化する。すなわち、駆動信号VRの周波数は、共
振スキャナ210の共振周波数に等しい。駆動信号VR
のレベルはレーザ光が走査範囲の一端部の位置+X1お
よび他端部の位置−X1にあるときに0となり、中心点
にあるときに最大となる。
【0065】図5(c)は同期信号生成回路220によ
り生成される同期信号CP1および第1のPLL回路2
30により生成される同期信号CP2を示す。同期信号
CP1は、駆動信号VRが正のときにハイレベルとな
り、駆動信号VRが負のときにローレベルとなる。した
がって、同期信号CP1は駆動信号VRに同期してい
る。また、同期信号CP2は、同期信号CP1に位相が
一致するように第1のPLL回路230により制御され
る。
【0066】図5(d)は第1のPLL回路230によ
り生成されるクロック信号MCKを示す。同期信号CP
2はクロック信号MCKをn分周することにより得られ
る。そのため、クロック信号MCKは同期信号CP2の
n倍の周波数を有する。
【0067】図5(e)はロジック回路240から出力
されるタイミング規定信号PSを示す。このタイミング
規定信号PSは、有効走査期間の開始時点t1でハイレ
ベルからローレベルに立ち下がり、有効走査期間の終了
時点t2でローレベルからハイレベルに立ち上がる。
【0068】図5(f)はロジック回路240により生
成される波形データWDを示す。図5(f)の縦軸は波
形データWDの値を示している。波形データWDは、有
効走査期間において正弦波の上部の形状に沿って変化す
る。
【0069】図5(g)は第2のPLL回路250から
出力される画素クロックPCKを示す。有効走査期間内
において、所定数の画素クロックPCKが発生する。画
素クロックPCKの周波数は、波形データWDの値に応
じて変化する。
【0070】図6は図4の水平方向偏向装置14aにお
ける自励発振回路200、共振スキャナ210、同期信
号生成回路220および第1のPLL回路230の詳細
な構成を示すブロック図である。
【0071】図6において、自励発振回路200は、プ
リアンプ201、フィルタを含む移相器202およびバ
ッファ203を含む。共振スキャナ210は、ドライブ
コイル212およびピックアップコイル213を有す
る。プリアンプ201、移相器202、バッファ204
および共振スキャナ210のドライブコイル212が順
に接続され、共振スキャナ210のピックアップコイル
213がプリアンプ201に接続されている。
【0072】同期信号生成回路220は、比較器221
を含む。比較器221の正入力端子には自励発振回路2
00のプリアンプ201から出力される駆動信号VRが
与えられる。比較器221の負入力端子は接地されてい
る。比較器221からは同期信号CP1が出力される。
【0073】第1のPLL回路230は、位相比較器2
31、ループフィルタ232、電圧制御発振器233お
よび分周器234を含む。分周器234からは同期信号
CP2が出力される。位相比較器231の一方の入力端
子には同期信号生成回路220から出力される同期信号
CP1が与えられ、他方の入力端子には分周器234か
ら出力される同期信号CP2が与えられる。電圧制御発
振器233からは同期信号CP2のn倍の周波数を有す
るクロック信号MCKが発生される。
【0074】図7は図4の水平方向偏向回路14aにお
けるロジック回路240および第2のPLL回路250
の詳細な構成を示すブロック図である。
【0075】図7において、ロジック回路240は、第
1タイミング発生回路241、第2タイミング発生回路
232、アドレスカウンタ243、リセット回路24
4、位相シフト回路245、インタフェース回路24
6、CPU(中央演算処理装置)247およびROM
(リードオンリメモリ)248を含む。ROM248
は、共振スキャナ210のミラー211の角速度の時間
的変化に応じた画素クロックの周波数を示す波形データ
を予め記憶する。
【0076】第2のPLL回路250は、乗算D/Aコ
ンバータ(デジタル・アナログ変換器)251、加算回
路252、フィルタ回路253、電圧制御発振器25
4、分周器255、位相比較器256、ループフィルタ
257および基準電圧発生回路258を含む。
【0077】本実施例では、図3の半導体レーザ10が
光源に相当し、共振スキャナ210が走査手段に相当
し、第1のPLL回路230が第1の同期回路に相当
し、ロジック回路240が論理手段に相当し、第2のP
LL回路250が第2の同期回路に相当する。
【0078】また、乗算D/Aコンバータ251が制御
電圧発生手段に相当し、電圧制御発振器254が電圧制
御発振器に相当し、分周器255がカウント手段に相当
し、位相比較器256が制御電圧調整手段に相当する。
【0079】さらに、第1タイミング発生回路241が
期間規定信号生成手段に相当し、ROM248がメモリ
に相当し、アドレスカウンタ243が読み出し手段に相
当する。また、位相シフト回路245がシフト手段に相
当する。
【0080】なお、図3の半導体レーザ10および水平
方向偏向装置14aが本発明の光走査装置を構成する。
【0081】図8は図6および図7に示される水平方向
偏向装置の動作を説明するための信号波形図である。図
8(a)〜(k)の横軸は時間である。次に、図8の信
号波形図を参照しながら図6および図7の水平方向偏向
装置の動作について説明する。
【0082】図6の自励発振回路200のプリアンプ2
01は、図8(a)に示すように正弦波状に変化する駆
動信号VRを出力する。図8(b)に示すように、同期
信号生成回路220の比較器221は、駆動信号VRを
接地電位と比較することにより、駆動信号VRと同じ周
期を有する同期信号CP1を出力する。この同期信号C
P1は、駆動信号VRが正のときにハイレベルとなり、
駆動信号VRの負のときにローレベルとなる。
【0083】第1のPLL回路230の位相比較器23
1は、同期信号CP1と同期信号CP2との位相差に応
じた電圧を出力する。位相比較器231から出力される
電圧はループフィルタ232を介して電圧制御発振器2
33に制御電圧として与えられる。電圧制御発振器23
3は、制御電圧に応じた周波数を有するクロック信号M
CKを発生する。分周器234は、電圧制御発振器23
3により発生されたクロック信号MCKをn分周し、同
期信号CP2として出力する。
【0084】第1のPLL回路230は、同期信号CP
2の位相が同期信号CP1の位相と一致するように動作
する。したがって、第1のPLL回路230からは、図
8(b)に示すように、同期信号CP1に同期した同期
信号CP2が出力される。また、図8(c)に示すよう
に、同期信号CP2のn倍の周波数を有するクロック信
号MCKが出力される。
【0085】図7のロジック回路240の第1タイミン
グ発生回路241は、図8(d)に示すように、第1の
PLL回路230から出力される同期信号CP2の立ち
上がりおよび立ち下がりを基準としてクロック信号MC
Kをカウントすることにより、有効走査期間の開始時点
および終了時点を規定するタイミング規定信号PSを発
生する。このタイミング規定信号PSは、第2タイミン
グ発生回路242および第2のPLL回路250の位相
比較器256に与えられる。
【0086】第2タイミング発生回路242は、タイミ
ング規定信号PSおよび後述する分周器255から出力
される同期信号CP4に応答して電圧制御発振器254
を動作状態にするためのイネーブル信号ENを発生す
る。図8(j)に示すように、イネーブル信号ENは、
タイミング規定信号PSの立ち下がりに応答してハイレ
ベルからローレベルに立ち下がり、図8(e)に示す同
期信号CP4の立ち上がりに応答してローレベルからハ
イレベルに立ち上がる。イネーブル信号ENがローレベ
ルになると、電圧制御発振器254が動作状態になり、
イネーブル信号ENがハイレベルになると、電圧制御発
振器254が停止状態になる。
【0087】リセット回路244は、タイミング規定信
号PSの立ち下がりに応答して分周器255をリセット
するためのリセット信号RSを発生する。
【0088】アドレスカウンタ243は、タイミング規
定信号PSにより規定される有効走査期間になると、第
1のPLL回路230から出力されるクロック信号MC
Kに同期してアドレス信号ADを順次発生する。アドレ
スカウンタ243から順次発生されるアドレス信号AD
に応答してROM248から波形データWDが順次読み
出される。
【0089】第2のPLL回路250の乗算D/Aコン
バータ251は、ROM248から順次読み出される波
形データWDをデジタル・アナログ変換し、後述するル
ープフィルタ257から与えられる制御電圧VFCを乗
算することにより、図8(g)に示すように、制御電圧
VDを出力する。
【0090】一方、基準電圧発生回路258は基準電圧
VOを発生する。基準電圧発生回路258により発生さ
れる基準電圧VOは、CPU247からの指令により調
整することができる。加算回路252は、乗算D/Aコ
ンバータ251から出力された制御電圧VDに基準電圧
発生回路258により発生された基準電圧VOを加算
し、加算結果を図8(h)に示すように制御電圧VAと
してフィルタ回路253に出力する。
【0091】フィルタ回路253は、制御電圧VAの高
周波成分を除去して平滑化し、図8(i)に示すように
制御電圧VFとして電圧制御発振器254に与える。
【0092】電圧制御発振器254は、制御電圧として
基準電圧VOが与えられたときに、基準発振周波数で発
振し、制御電圧が基準電圧VOから上昇するに従って発
振周波数が基準発振周波数から上昇する特性を有する。
したがって、CPU247から基準電圧発生回路258
により発生される基準電圧VOを調整することにより、
電圧制御発振器254の基準発振周波数を調整すること
ができる。
【0093】電圧制御発振器254は、図8(j)のイ
ネーブル信号ENがローレベルのときに動作状態にな
り、図8(k)に示すように、制御電圧VFに応じた周
波数を有する画素クロックPCKを発生する。
【0094】分周器255は、リセット回路244から
与えられるリセット信号RSに応答して電圧制御発振器
254により発生される画素クロックPCKのカウント
を開始し、図8(e)に示すように、カウント数が所定
の値に達したときにハイレベルに立ち上がる同期信号C
P4を出力し、カウント動作を停止する。同期信号CP
4は、分周器255のリセットによりローレベルに立ち
下がる。
【0095】位相比較器256は、第1タイミング発生
回路241から与えられるタイミング規定信号PSの位
相と分周器255から出力される同期信号CP4の位相
とを比較し、位相差に応じた出力電圧VCをループフィ
ルタ257に与える。ループフィルタ257は、位相比
較器256の出力電圧VCを平滑化し、図8(f)に示
すように、制御電圧VFCとして乗算D/Aコンバータ
251に与える。
【0096】同期信号CP4の立ち上がりの位相がタイ
ミング規定信号PSの立ち上がり位相よりも進んでいる
場合には、制御電圧VFCのレベルが低下する。それに
より、乗算D/Aコンバータ251から出力される制御
電圧VDのレベルが低下し、電圧制御発振器254によ
り発生される画素クロックPCKの周波数が低下する。
その結果、分周器255から出力される同期信号CP4
の立ち上がりの位相が遅れる。
【0097】逆に、同期信号CP4の立ち上がりの位相
がタイミング規定信号PSの立ち上がりの位相よりも遅
れている場合には、制御電圧VFCのレベルが上昇す
る。それにより、乗算D/Aコンバータ251から出力
される制御電圧VDのレベルが上昇し、電圧制御発振器
254により発生される画素クロックPCKの周波数が
上昇する。その結果、分周器255から出力される同期
信号CP4の立ち上がりの位相が進む。
【0098】なお、同期信号CP4およびタイミング規
定信号PSの立ち上がりエッジ同士の比較後、位相比較
器256の出力はハイインピーダンス状態となり、ルー
プフィルタ257から出力される制御電圧VFCは比較
後の値を維持する。
【0099】このようにして、第2のPLL回路250
は、同期信号CP4の立ち上がりの位相がタイミング規
定信号PSの立ち上がりの位相と一致するように動作す
る。それにより、タイミング規定信号PSにより規定さ
れる有効走査期間において所定数の画素クロックPCK
が発生する。画素クロックPCKの周波数は、共振スキ
ャナ210のミラー211の角速度に応じて変化する。
【0100】位相シフト回路245は、ロジック回路2
40内の各部の動作タイミングを同期信号CP2に対し
てクロック信号MCKの所定の周期分シフトさせる。位
相シフト回路245による動作タイミングのシフト動作
およびシフト量は、CPU247からインタフェース回
路246を介して指令される。
【0101】それにより、ロジック回路240における
同期信号CP2に対する位相遅れを吸収することができ
る。
【0102】本実施例の共焦点顕微鏡の水平方向偏向装
置14aにおいては、共振スキャナ210の共振周波数
に同期する同期信号CP2が第1のPLL回路230に
より生成され、画素クロックPCKが第2のPLL回路
250により生成されるので、第2のPLL回路250
にノイズが混入した場合でも共振スキャナ210に対す
る第1のPLL回路230の同期が保たれる。そのた
め、ノイズによる画素クロックPCKの周波数の乱れが
共振スキャナ210の1走査期間で正常な状態に復帰す
る。したがって、広範囲にわたる画像の劣化が防止され
る。
【0103】また、第2のPLL回路250は共振スキ
ャナ210の共振周波数に直接同期していないので、共
振スキャナ210の走査周波数を維持したまま、第2の
PLL回路250における分周器255のカウント値を
増加させることにより画素クロックPCKの周波数を上
げることができる。したがって、共振スキャナ210に
よる走査速度を低下させることなく画素クロックPCK
の分解能を向上させることができる。
【0104】さらに、ロジック回路240は有効走査期
間における波形データを生成するので、ROM248に
無効走査期間における波形データを記憶する必要がな
い。したがって、大きな記憶容量を有するROMが必要
なく、低コスト化を図ることができる。
【0105】また、共振スキャナ210の走査周波数が
変化した場合または共振スキャナ210による走査範囲
が変化した場合、第1のPLL回路230により生成さ
れる同期信号CP2およびクロック信号MCKの周波数
が自動的に変化するとともに、ロジック回路240の第
1タイミング発生回路241により生成されるタイミン
グ規定信号PSのタイミングが自動的に変化することに
より、第2のPLL回路250により生成される画素ク
ロックPCKの周波数が自動的に変化する。したがっ
て、共振スキャナ210の走査速度および共振スキャナ
210による走査範囲を任意に設定することができる。
【0106】上記実施例では、走査手段として共振スキ
ャナ210を用いているが、走査手段としてガルバノス
キャナを用いてもよい。
【0107】なお、上記実施例では、本発明の光走査装
置を共焦点顕微鏡に適用した場合について説明したが、
本発明の光走査装置は共焦点顕微鏡に限らず、レーザマ
ーカやレーザプリンタにも同様に適用することができ
る。この場合には、広範囲にわたる印字の劣化が防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における共焦点顕微鏡の側面
図である。
【図2】図1の共焦点顕微鏡の光学系搭載部、間接取り
付け部および台座の組み立て構造を示す斜視図である。
【図3】図1の共焦点顕微鏡の光学系搭載部に搭載され
る光学系の一例を示す概略構成図である。
【図4】図3の水平方向偏向装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図4の水平方向偏向装置における各部の信号波
形図である。
【図6】図4の水平方向偏向装置における自励発振回
路、共振スキャナ、同期信号生成回路および第1のPL
L回路の詳細な構成を示すブロック図である。
【図7】図4の水平方向偏向装置におけるロジック回路
および第2のPLL回路の詳細な構成を示すブロック図
である。
【図8】図6および図7に示される水平方向偏向装置の
動作を説明するための信号波形図である。
【図9】共振スキャナによる光の走査位置の時間的変化
および共振スキャナのミラーの角速度の時間的変化を示
す波形図である。
【符号の説明】
1 レーザ光学系 2 白色光光学系 10 半導体レーザ 14a 水平方向偏向装置 200 自励発振回路 210 共振スキャナ 211 ミラー 220 同期信号生成回路 230 第1のPLL回路 240 ロジック回路 250 第2のPLL回路 241 第1タイミング発生回路 242 第2タイミング発生回路 243 アドレスカウンタ 245 位相シフト回路 248 ROM 251 乗算D/Aコンバータ 252 加算回路 253 フィルタ回路 254 電圧制御発振器 255 分周器 256 位相比較器 257 ループフィルタ 258 基準電圧発生回路
フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 BA17 BB37 BB38 BB39 BB42 BB44 2H045 AB23 AB38 CA98 CA99 2H052 AA07 AA08 AB05 AC04 AC14 AC15 AC27 AC29 AC34 AD02 AD20 AD31 AD33 AD34 AF06 5C072 AA01 AA03 BA11 BA13 HA02 HA14 HB08 HB11 HB13 UA14 XA05 XA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物に光を走査させるとともに走査速
    度に応じた画素クロックを発生する光走査装置であっ
    て、 光を出射する光源と、 前記光源により出射された光を反射する鏡および前記鏡
    を揺動させる揺動手段を有し、前記鏡で反射された光を
    対象物に走査させる走査手段と、 前記走査手段の走査周波数に同期する同期信号を生成す
    るとともに前記同期信号の所定の倍数の周波数を有する
    クロック信号を生成する第1の同期回路と、 前記第1の同期回路により生成された前記同期信号およ
    び前記クロック信号から画素クロックの発生期間を規定
    する期間規定信号を生成するとともに前記期間規定信号
    により規定される画素クロックの発生期間に前記走査手
    段による光の走査速度の時間的変化を示す波形データを
    生成する論理手段と、 前記論理手段により生成される前記期間規定信号および
    前記波形データから画素クロックを生成する第2の同期
    回路とを備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の同期回路は、 前記論理手段により生成された波形データから制御電圧
    を発生する制御電圧発生手段と、 前記制御電圧発生手段により発生される制御電圧に応じ
    た周波数を有する画素クロックを発生する電圧制御発振
    器と、 前記電圧制御発振器により発生される画素クロックをカ
    ウントし、所定数の画素クロックをカウントしたときに
    カウント終了を示すカウント終了信号を発生するカウン
    ト手段と、 前記期間規定信号により規定される画素クロックの発生
    期間の終了タイミングと前記カウント手段により発生さ
    れるカウント終了信号の発生タイミングとの位相差を検
    出し、前記位相差が低減するように前記制御電圧発生手
    段により発生される制御電圧を調整する制御電圧調整手
    段とを含むことを特徴とする請求項1記載の光走査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記論理手段は、 前記第1の同期回路により生成された前記同期信号およ
    び前記クロック信号から前記期間規定信号を生成する期
    間規定信号生成手段と、 予め画素クロックの発生期間における前記波形データを
    記憶するメモリと、 前記期間規定信号により規定される画素クロックの発生
    期間に前記第1の同期回路により生成される前記クロッ
    ク信号に応答して前記メモリから波形データを順次読み
    出す読み出し手段とを含むことをを特徴とする請求項1
    または2記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記論理手段の動作タイミングを前記同
    期信号に対して前記クロック信号の任意の周期分シフト
    させるシフト手段をさらに備えたことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の光走査装置。
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