JP2001013276A - 電子制御式機械時計 - Google Patents

電子制御式機械時計

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JP2001013276A
JP2001013276A JP18664799A JP18664799A JP2001013276A JP 2001013276 A JP2001013276 A JP 2001013276A JP 18664799 A JP18664799 A JP 18664799A JP 18664799 A JP18664799 A JP 18664799A JP 2001013276 A JP2001013276 A JP 2001013276A
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mechanical energy
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時計の小型化を阻害せずに発電機(ロータ)
の起動性を向上させることができる電子制御式機械時計
を提供すること。 【解決手段】 角穴車4の回転に伴って停止状態にある
各車6〜12を振動させるトーションバネ70を設け
た。従って、各車6〜12が振動することでこれらの静
摩擦が動摩擦に変わるから、各車6〜12での摩擦力を
低下させて輪列でのトルクの伝達効率μを向上させるこ
とができ、輪列と噛み合っているロータ13を確実に起
動できる。この際、ゼンマイ1aを大きくしてロータ1
3の起動性を向上させるのとは異なり、時計が大型化す
る心配がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばゼンマイが
開放する時の機械エネルギーを駆動源として動作しつ
つ、一部電気エネルギーに変換し、この電力により回転
制御手段を作動させて回転周期を制御する電子制御式機
械時計に関する。
【0002】
【背景技術】近年、ゼンマイをエネルギー源として輪列
を駆動するとともに、輪列からの回転を受けて回転する
発電機に電力を生じさせ、この電力により駆動される電
子回路によって発電機の回転周期を制御することで、輪
列に制動をかけて調速するようにした電子制御式機械時
計の実用化が進められている(特開平8−5758号公
報)。
【0003】このような電子制御式機械時計において、
発電機を構成するロータが停止した場合、停止したロー
タを起動させるには、ロータの引きトルク(コギングト
ルク)T1よりも、ゼンマイから輪列を介してロータに
伝わるトルクT2が大きくなければならない。すなわ
ち、ゼンマイからロータまでのトルクの伝達効率μを考
慮すれば、T1<μT2の場合に、ロータは起動して回
転し始める。
【0004】そこで従来では、この起動性を向上させる
ために、ロータの引きトルクT1を小さくすることが試
みられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特にゼ
ンマイからのトルクT2が低下して運針が停止した際に
は、輪列が伝達効率μの悪い(通常の運針時よりも小さ
い)位相で停止する場合が多いので、ゼンマイをフル巻
きまで巻いても、T1>μT2となってしまい、停止し
ているロータが正常に起動しない可能性があった。
【0006】ここで、より大きいゼンマイを用いること
により、ゼンマイからのトルクT2を大きくしてロータ
の起動性を向上させることも考えられるが、この場合に
は、ゼンマイの大型化に伴って時計全体が大きくなるの
で、時計の小型化を阻害するという問題が生じる。
【0007】本発明の目的は、時計の小型化を阻害せず
に発電機(ロータ)の起動性を向上させることができる
電子制御式機械時計を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子制御式機械
時計は、機械的エネルギ源と、エネルギ伝達装置を介し
て連結された前記機械的エネルギ源によって駆動される
ことで誘起電力を発生して電気エネルギを供給する発電
機と、前記エネルギ伝達装置に結合された指針と、前記
電気エネルギにより駆動されて前記発電機の回転周期を
制御する回転制御手段とを備える電子制御式機械時計に
おいて、前記エネルギ伝達装置を振動させる振動力印加
装置を備えていることを特徴とする。
【0009】このような本発明においては、振動力印加
装置を備えているため、この振動力印加装置でエネルギ
伝達装置に振動を与えると、停止状態にあったエネルギ
伝達装置が揺れて静摩擦が動摩擦に変化する。従って、
エネルギ伝達装置での伝達効率μが大きくなり、発電機
のロータが回転し易くなって起動性が向上する。この
際、機械的エネルギ貯蔵手段などを大きくする必要がな
いので、時計が大型化する心配がない。
【0010】以上により、前記目的が達成される。
【0011】一方、本発明の電子制御式機械時計は、機
械的エネルギ源と、エネルギ伝達装置を介して連結され
た前記機械的エネルギ源によって駆動されることで誘起
電力を発生して電気エネルギを供給する発電機と、前記
エネルギ伝達装置に結合された指針と、前記電気エネル
ギにより駆動されて前記発電機の回転周期を制御する回
転制御手段とを備える電子制御式機械時計において、前
記発電機部分の磁場を変化させる磁場変化装置を備えて
いることを特徴とする。
【0012】このような本発明においては、磁場変化装
置を備えているので、この磁場変化装置で発電機部分の
磁場を変化させると、発電機のロータに加わる磁力方向
が変動し、これに伴ってロータも回転する。すなわち、
ロータの回転により、ロータと連結されるエネルギ伝達
装置に揺れが生じるため、エネルギ伝達装置の静摩擦が
動摩擦に変化して摩擦力が低下し、伝達効率μが大きく
なって起動性が向上する。
【0013】以上においても、前記目的が達成される。
【0014】また、以上に記載した各電子制御式機械時
計において、前記機械的エネルギ源は、機械的エネルギ
を蓄える機械的エネルギ貯蔵手段と、この機械的エネル
ギ貯蔵手段に機械的エネルギを入力する機械的エネルギ
入力手段とを備えて構成され、前記振動力印加装置また
は磁場変化装置は、前記機械的エネルギ入力手段による
入力操作に連動して動作可能に設けられていることが好
ましい。
【0015】このような場合には、機械的エネルギ入力
手段の入力操作を行うことで振動力印加装置または磁場
変化装置が動作するから、入力操作中は、常に振動力印
加装置または磁場変化装置を作動させてエネルギ伝達装
置が振動することになり、機械的エネルギ貯蔵手段にエ
ネルギが完全に貯蔵されなくとも、エネルギ伝達装置の
伝達効率μを向上させることが可能である。
【0016】さらに、本発明の電子制御式機械時計で
は、前記振動力印加装置または磁場変化装置は、時計自
身の揺れに連動して動作可能に設けられていてもよい。
【0017】このような場合にも、振動印加装置や磁場
変化装置が時計の日常の使用状態での揺れによって作動
するので、これらの装置を別途操作して動作させる必用
がなく、操作性が良好になる。
【0018】また、本発明は、機械的エネルギ源と、エ
ネルギ伝達装置を介して連結された前記機械的エネルギ
源によって駆動されることで誘起電力を発生して電気エ
ネルギを供給する発電機と、前記エネルギ伝達装置に結
合された指針と、前記電気エネルギにより駆動されて前
記発電機の回転周期を制御する回転制御手段とを備える
電子制御式機械時計において、前記機械的エネルギ源
は、機械的エネルギを蓄える機械的エネルギ貯蔵手段
と、この機械的エネルギ貯蔵手段に機械的エネルギを入
力する機械的エネルギ入力手段とを備えて構成され、前
記機械的エネルギ入力手段による入力操作に連動して、
前記エネルギ伝達装置に、機械的エネルギ源からの直接
的なトルクに加えて起動用トルクを間接的に印加する起
動トルク印加装置を備えていることを特徴とする。
【0019】このような本発明によれば、起動トルク印
加装置を備えているので、機械的エネルギ源からのトル
クに加えて、エネルギ伝達装置に別系統で起動用トルク
が印加される。従って、前述までの発明がエネルギ伝達
装置の伝達効率μを大きくしたのに対し、本発明では、
ロータに伝達される総トルクが大きくなり、よって、エ
ネルギ貯蔵手段を大型化しなくともロータの起動性が向
上し、やはり、前記目的が達成される。
【0020】この際、前記起動トルク印加装置は、前記
機械的エネルギ入力手段による入力操作時にのみ、前記
エネルギ伝達装置に起動用トルクを印加可能に設けられ
ていることが望ましい。
【0021】このような場合には、機械的エネルギ入力
手段が操作されない通常の運針時には、機械的エネルギ
貯蔵手段からは起動用トルクが出力されないから、機械
的エネルギ貯蔵手段から必要以上に大きなエネルギが出
力される心配がなく、時計の持続時間が著しく低下する
のを防止できる。
【0022】また、前記起動トルク印加装置は、前記機
械的エネルギ入力手段と前記エネルギ伝達装置との間の
トルク伝達経路中に設けられるスリップ機構を含んで構
成されていることが望ましい。
【0023】このような構成では、機械的エネルギ伝達
手段を破壊するトルク、または発電機の回転を制御する
ための例えば制動(ブレーキ)トルクのうち、いずれか
小さい方のトルクを越えた力がエネルギ伝達装置に加わ
る時に作動するようにスリップ機構を設けておけばよ
く、機械的エネルギ伝達手段が破壊したり、発電機の調
速制御に悪影響を及ぼす心配がなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】〔第1実施形態〕図1は、本実施形態に係
る電子制御式機械時計の概略を示す平面図、図2〜図4
は、その要部の断面図である。
【0026】図1〜図4において、電子制御式機械時計
は、機械的エネルギ貯蔵手段としてのゼンマイ1a、香
箱歯車1b、香箱真1cおよび香箱蓋1dからなる香箱
車1を備えている。ゼンマイ1aは、外端が香箱歯車1
b、内端が香箱真1cに固定されている。香箱真1c
は、筒状とされて支持部材2に挿通されることにより、
この支持部材2を介して地板3に片持ち状態に支持さ
れ、支持部材2に螺合される角穴ネジ5で図中の上方に
抜けないように押さえ込まれていると同時に、断面方向
にがた(足掻き)を持たせている。このような支持部材
2は、地板3側にフランジ部2aを有し、このフランジ
部2aの図中下側の周縁をカシメることによって地板3
に固定され、より倒れ込みにくくなっている。なお、地
板3への支持部材2の固定方法としては、カシメの他、
溶接や鑞付け等であってもよい。また、支持部材2は地
板3と別体の部材である必要はなく、例えば地板3を金
属製とした場合は、地板3を製作する際の板材を削り残
して支持部材2に相当する形状を地板3に予め一体に設
けてもよく、地板3を樹脂製とした場合には、成形用の
型を工夫して支持部材2に相当する形状を地板3から突
出させて地板3と予め一体に成形してもよい。
【0027】香箱車1および地板3間には香箱真1cと
一体に回転する角穴車4が配置されている。角穴車4
は、中心穴が四角形状やトラック形状とされ、その中心
穴が香箱真1cの四角形状部分(角取り部)に貫挿され
た状態で香箱真1cの係止部1eと地板3とで挟持され
ており、いわゆる投げ込み構造で配置されている。
【0028】香箱歯車1bの回転は、二番車6のカナ6
aへ伝達された後、二番車6の歯車6bから増速されて
三番車7のカナ7aへ、三番車7の歯車7bから増速さ
れて四番車8のカナ8aへ、四番車8の歯車8bから五
番第1中間車9を介して増速されて五番第2中間車10
のカナ10aへ、五番第2中間車10の歯車10bから
増速されて五番車11のカナ11aへ、五番車11の歯
車11bから増速されて六番車12のカナ12aへ、六
番車12の歯車12bから増速されてロータ13へと伝
達される。そして、二番車6には筒カナ6cが、筒カナ
6cには図示しない分針が、四番車8には図示しない秒
針がそれぞれ固定されている。つまり、本実施形態で
は、筒カナ6cを介して分針が設けられている二番車
6、および秒針が設けられている四番車8のそれぞれ
は、香箱車1からロータ13までのトルク伝達経路中に
直列に組み込まれており、運針中は常時番車の回転方向
に香箱からのトルクを受け、バックラッシュが一方向に
詰まっている。従って、それら二番車6、四番車8のバ
ックラッシュによる分針、秒針のがたつきが防止される
ようになっている。
【0029】二番車6、五番車11は、上方が二番受1
5に、下方が地板3に軸支されている。三番車7、五番
第2中間車10、六番車12、およびロータ13は、上
方が輪列受14に、下方が地板3に軸支されている。四
番車8、五番第1中間車9は、上方が輪列受14に、下
方が二番受15に軸支されている。特に、五番第1中間
車9は、カナおよび歯車の別がないアイドラー(アイド
ル車)とされ、その回転軸が二番車6の歯車6bおよび
五番第2中間車10の歯車10bと平面的に重なってい
る。また、五番車11は、その回転軸が六番車12と平
面的に重なっている。さらに、秒針が付く四番車8にお
いて、歯車8bのピッチ円直径は、1.5mm以上であっ
て、ゼンマイ1a(香箱車1)と平面的に重ならない大
きさとされている。そして、以上説明した各車6〜12
からなる輪列は、本発明におけるエネルギ伝達装置であ
り、後述する発電機20のコイル24,34に重ならな
いように配置されている。
【0030】この電子制御式機械時計は、前記ロータ1
3およびコイルブロック21,31から構成される発電
機20を備えている。
【0031】ロータ13は、六番車12が噛み合うロー
タカナ13a、ロータ磁石13b、およびロータ慣性円
板13cから構成される。
【0032】コイルブロック21,31は、コア(磁
心)23,33にコイル24,34を巻線して構成され
たものである。コア23,33は、ロータ13に隣接し
て配置されたコアステータ部22,32と、互いに連結
されるコア磁気導通部23a,33aと、前記コイル2
4,34が巻回されるコア巻線部23b、33bとが一
体に形成されて構成され、コアステータ部22,32で
ロータ13のロータ磁石13bが収容されるステータ穴
20aを形成している。また、ステータ穴20a内に
は、ロータ13を支持する部材の一つとしてブッシュ6
0が設けられ、このブッシュ60には各コイルブロック
21,31(コアステータ部22,32)のステータ穴
20aを形成する部位に対応してステータ用案内形状部
61が設けられている。
【0033】このステータ穴20a内にロータ13が配
置された状態において、ロータ13のロータ慣性円板1
3cは、コアステータ部22,32の図4中の上側、す
なわちコアステータ部22,32と輪列受14との間の
広い隙間内であって、コアステータ部22,32と六番
車12との間に配置されている。
【0034】また、図1に戻って、前記各コア23,3
3つまり各コイル24,34は互いに平行に配置されて
いる。そして、前記ロータ13は、コアステータ部2
2,32側において、その中心軸が各コイル24,34
間に沿った境界線L上に配置され、コアステータ部2
2,32が前記境界線Lに対して左右対称となるように
構成されている。また、各コイル24,34の巻数は同
数とされている。ここで、コイルの巻数は、通常数万タ
ーンの単位であるため、巻数が同数とは、完全に同数の
場合だけではなく、コイル全体からは無視できる程度の
誤差、例えば数百ターン程度の違いまでをも含むもので
ある。なお、各コア23,33のコア磁気導通部23
a,33aは互いに連結されており、コア23,33は
環状の磁気回路を形成している。さらに、各コイル2
4,34は、コア23,33のコア磁気導通部23a,
33aからコアステータ部22,32に向かう方向に対
して同方向に巻線されている。
【0035】これらの各コイル24,34の端部は、コ
ア23,33のコア磁気導通部23a,33a上に設け
られたコイルリード基板に接続されている。このため、
図5の回路図にも示すように、リード基板上のコイル端
子25a,25bおよびコイル端子35a,35bは、
コイル端子25bおよびコイル35bが連結されて各コ
イル24,34が直列に接続され、コイル端子25a,
35aは、昇圧コンデンサ51,ダイオード52,53
からなる昇圧整流回路50に接続されている。これによ
り、コイル24,34からの交流出力は、昇圧整流回路
50を通して昇圧、整流されて平滑用コンデンサ54に
充電され、このコンデンサ54から運針時の調速制御な
どを行う回転制御手段としてのIC55に供給されてい
る。そして、このように各コイル24,34の端子25
bおよび35bを接続することで、各コア23,33を
流れる磁束の方向に対してコイル24,34の巻線方向
が一致するため、各コイル24,34での起電圧が加算
された交流出力が昇圧整流回路50に供給される。
【0036】このように構成された電子制御式機械時計
を使用している場合、各コイル24,34に外部磁界H
(図1)が加わると、外部磁界Hは平行に配置された各
コイル24,34に対して同方向に加わるため、各コイ
ル24,34の巻線方向に対しては外部磁界Hは互いに
逆方向に加わることになる。このため、外部磁界Hによ
って各コイル24,34で発生する起電圧は互いに打ち
消し合うように働くため、その影響を軽減できる。
【0037】以上の電子制御式機械時計において、角穴
車4を回転させてゼンマイ1aを巻く方法は、図示しな
い竜頭に接続された巻真40(図1)を操作することに
より、キチ車41、丸穴車42、角穴第1中間車43、
角穴第2中間車44を介して行われ、この際、角穴車4
の回転方向がコハゼ4aによって規制されている。そし
て、本実施形態では、巻真40から角穴車4までの一連
の車によって本発明に係る機械的エネルギ入力手段を構
成し、また、この機械的エネルギ入力手段とゼンマイ1
aとを含んで本発明に係る機械的エネルギ源を構成して
いる。
【0038】一方、分針および時針を合わせる方法は、
同様に巻真40を操作し、つづみ車45、図示しない小
鉄車、日の裏中間車、および日の裏車46(図2)を介
して行われ、この際、駆動系は、規正レバーを五番車1
1に当接させるなどして停止するようになっている。
【0039】以下には、本実施形態での最も特徴的な構
成を説明する。
【0040】図1において、地板3の突部3aには、振
動力印加装置としてのトーションバネ70のコイル部7
1が回動自在に嵌め込まれている。トーションバネ70
の一端側のレバー部72は、角穴車4の歯形部分に係脱
自在に接触し、他端側のレバー部73は、地板3に植設
された固定ピン3aに当接するようになっている。ここ
で、固定ピン3aは、輪列受14を地板3に固定するた
めのネジ14aが螺入される部材である。
【0041】このようなトーションバネ70は、ゼンマ
イ1aの巻上げ時に角穴車4を矢印方向に回転させる
と、一端側のレバー部72が角穴車4と係合しているこ
とで二点鎖線で示した位置から実線で示した位置に回動
し、他端側のレバー部73で固定ピン3bをたたく。こ
の時の振動はネジ14aを介して輪列受14に伝達さ
れ、最終的には輪列を構成する各車6〜12に伝達され
てこれらが振動する。この後、一端側のレバー部42が
角穴車4で弾かれて歯形部分から外れ、もとの位置に戻
って次の歯形部分と係合する。このような動作は、角穴
車4の回転中に連続的に行われ、各車6〜12が繰り返
し振動することになる。
【0042】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。
【0043】1)本実施形態の電子制御式機械時計で
は、振動力印加装置としてのトーションバネ70が設け
られているため、停止状態にある各車6〜12を角穴車
4の回転に伴って(ゼンマイ1aの巻上げ操作に伴っ
て)振動させることができる。従って、各車6〜12が
振動することでこれらの静摩擦が動摩擦に変わるから、
各車6〜12での摩擦力を低下させて輪列でのトルクの
伝達効率μを向上させることができ、輪列と噛み合って
いるロータ13を確実に起動できる。
【0044】この際、ゼンマイ1aを大きくしてロータ
13の起動性を向上させるのとは異なり、時計が大型化
する心配がない。
【0045】2)トーションバネ70は、角穴車4を回
転させて行うゼンマイ1aの巻上げ操作によって動作す
るので、角穴車4の回転中は常にトーションバネ70に
よって各車6〜12を振動させることができ、ゼンマイ
1aの巻上げ途中でも(ゼンマイ1aをフル巻きまで巻
かなくとも)、輪列の伝達効率μを向上させてロータ1
3の回転を開始させることができる。このため、ゼンマ
イ1aをフル巻きまで巻上げるまでの間に、IC55を
駆動するコンデンサ54に十分に電荷を充電しておくこ
とができ、フル巻きまで巻上げた直後からロータ13の
調速を即座に行え、巻上げ直後の針合わせなどを支障な
く行える。
【0046】3)また、トーションバネ70がゼンマイ
1aの巻上げ操作によって動作可能であるから、トーシ
ョンバネ70を動作させるための専用の操作を行う必用
がなく、操作性を良好にできる。
【0047】4)トーションバネ70の動作を輪列14
に伝達させることにより、各車6〜12に物理的な力を
加えているので、設定したトーションバネ70のバネ力
で各車6〜12をより確実に振動させることができる。
【0048】5)トーションバネ70を振動印加装置と
して用いているので、振動印加装置自身の構造も簡単に
できるうえ、振動印加装置を設けるための時計の内部構
造も簡単にでき、また、トーションバネ70は一般的に
用いられるバネ材で容易に製作可能であるから、時計の
大幅なコストアップを招く心配もない。
【0049】〔第2実施形態〕図6には、本発明の第2
実施形態として、電子制御式機械時計に磁場変化装置と
してのトーションバネ80を設けた例が示されている。
【0050】トーションバネ80では、コイル部81が
地板3の突部3cに回動自在に嵌め込まれ、一端側のレ
バー部82が第1実施形態と同様に角穴車4の歯形部分
に係脱自在に接触し、他端側のレバー部83が発電機2
0のコアステータ部22,32の境界位置まで延出して
いる。この他端側のレバー部83の先端には硬質の円板
部84が設けられている。ただし、この硬質部分の形状
は円板状である必要はなく、任意である。
【0051】このようなトーションバネ80は、ゼンマ
イ1aを巻上げるために角穴車4を回転させることで突
部3bを中心として回動し、他端側のレバー部83でコ
アステータ部22,32をたたく。これにより、コアス
テータ部22,32が振動し、ロータ13とコアステー
タ部22,32間の磁場に変化が生じ、ロータ13に加
わる磁力方向が変動する。そして、このような動作も、
角穴車4の回転中において、レバー部82と角穴車4と
の係脱にあわせて繰り返される。
【0052】本実施形態によれば、以下の効果がある。
【0053】6)本実施形態では、コアステータ部2
2,32を振動させ、これによってロータ13に加わる
磁力方向を変化させるトーションバネ80が設けられて
いるので、磁力方向の変化に伴ってロータ13も若干回
転させることができる。従って、ロータ13の回転によ
り、ロータ13と噛み合う輪列、すなわち各車6〜12
が振動してこれらの静摩擦が動摩擦に変わるから、各車
6〜12での摩擦力を低下させて輪列でのトルクの伝達
効率μを向上させることができ、ロータ13を確実に起
動できる。
【0054】この際にも、ゼンマイ1aを大きくしてロ
ータ13の起動性を向上させるのとは異なり、時計が大
型化する心配がない。
【0055】また、本実施形態では、第1実施形態のト
ーションバネ70と同様なトーションバネ80を用いる
ことにより、前述した2)〜5)の効果を同様に得るこ
とができる。
【0056】〔第3実施形態〕次に、本発明の第3実施
形態に係る磁場変化装置について説明する。
【0057】本実施形態の磁場変化装置は、第2実施形
態で用いたトーションバネ80(図6)において、レバ
ー部83の先端に設けられた円板部84を例えば磁石等
の磁性材料で形成したものである。
【0058】このような場合には、前述した6)、2)
〜5)の効果に加えて以下の効果がある。
【0059】7)すなわち、本実施形態によれば、円板
部84でコアステータ部22,32をたたいて振動さ
せ、これによって磁場に変化生じさせるのに加え、円板
部84自身が磁性材料で形成されているから、円板部8
4が動くだけでも磁場に変化を生じさせることができ
る。このため、発電機20回りの磁場をより確実に変化
させることができ、ロータ13の起動性を一層向上させ
ることができる。
【0060】〔第4実施形態〕図7には、本発明の第4
実施形態に係る振動力印加装置としての揺動バネ90が
示されている。
【0061】本実施形態の揺動バネ90は、地板3に固
定されたヒゲ玉91と、ヒゲ玉91に基端が固定された
バネ本体92と、バネ本体92の先端に設けられた硬質
の円板部93とで構成されている。この揺動バネ90で
は、時計の通常使用時の揺れによりバネ本体92が揺動
し、先端の円板部93が矢印のように振れる。この際、
円板部93は、地板3と輪列受とを固定するための固定
ピン3dをたたくことになり、この時の振動が第1実施
形態と同様に、固定ピン3dに螺合されたネジ14bを
介して輪列受14に伝達され、最終的には輪列を構成す
る各車6〜12に伝達されてこれらが振動する。
【0062】なお、本実施形態の時計は回転錘100を
備えており、いわゆる自動巻式でも角穴車4を回転さ
せ、ゼンマイ1aを巻き上げることが可能である。つま
り、時計が揺れて回転錘100が回転し、ゼンマイ1a
が巻き上げられる時には、同時に揺動バネ90も作動す
るようになっている。
【0063】このような実施形態では、揺動バネ90を
有することで前述した1)の効果を同様に得ることがで
きる。また、この揺動バネ90は、時計の通常使用時の
揺れによって作動するので、特別な操作をして作動させ
る必用がなく、構成は異なるが前述した3)と同様な効
果を得ることができる。さらに、ヒゲ玉91やバネ本体
92といった簡単な部材で、かつ物理的な振動力を印加
可能に揺動バネ90が構成されているため、やはり具体
的な構成は異なるものの、前述した4)、5)と同様な
効果を得ることもできる。
【0064】さらに、本実施形態では、以下の効果があ
る。
【0065】8)揺動バネ90は、回転錘100を備え
た自動巻式の時計に組み込まれているから、時計が振れ
て回転錘100が回転している最中、すなわちゼンマイ
1aが巻かれている最中に動作可能である。このため、
ゼンマイ1aがフル巻きまで巻かれなくとも、輪列の伝
達効率μを向上させてロータ13の回転を開始させるこ
とができ、コンデンサ54への充電を瞬時に行ってロー
タ13の調速を即座に開始できる。
【0066】なお、本発明では、このような揺動バネ9
0を回転錘100が設けられていない手巻き式の時計に
適用してもよいが、このような場合には、揺動バネ90
が角穴車4等に連結していないことにより、ゼンマイ1
aの巻上げ操作の最中に揺動バネ90を作動させること
ができず、8)の効果を得られない可能性がある。ただ
し、ゼンマイ1aをある程度巻上げた後に時計が振られ
れば、前述したように動印加装置90が作動するので、
回転錘100が設けられていない場合でも、ロータ13
を確実に起動でき、1)、3)〜5)の効果を得ること
ができる。
【0067】〔第5実施形態〕図8には、本発明の第5
実施形態として、振動力印加装置のさらに別実施形態が
示されている。
【0068】本実施形態の振動力印加装置は、回転錘1
00を有する時計において、この回転錘100の一部に
設けられた突起部110で形成されている。この突起部
110は、回転錘100から輪列受14側に突出して設
けられており、回転錘100の回転中に輪列受14の複
数の接触部14c(二点鎖線で図示)と接触し、輪列受
14を揺らす。つまり、この輪列受14の揺れによって
各車6〜12が振動し、輪列の伝達効率μを向上させて
いる。
【0069】このような本実施形態でも、前述した
1)、3)〜5)、8)の効果を得ることができる。
【0070】〔第6実施形態〕次に、本発明の第6実施
形態に係る振動力印加装置について説明する。
【0071】本実施形態の振動力印加装置は、第5実施
形態で用いた回転錘100(図8)において、突起部1
10を磁石などの磁性材料で形成したものであり、磁場
変化装置の機能を備えている。すなわち、突起部110
は、その回転軌跡がロータ13と平面的に略重なるよう
な位置に設けられており、突起部110がロータ13近
傍を通過する度にロータ13に加わる磁力方向を変化さ
せることができ、ロータ13を若干回転させることがで
きる。これにより、ロータ13に連結された輪列を揺ら
してその伝達効率を向上させることができ、ロータ13
の起動性をより向上させることができる。
【0072】従って、本実施形態によれば、1)、3)
〜8)の効果を得ることができる。 〔第7実施形態〕図9には、本発明の第7実施形態とし
て、磁場変化装置の別実施例である揺動バネ120が示
されている。
【0073】この揺動バネ120も、地板3に固定され
たヒゲ玉121と、基端がヒゲ玉121に固定されたバ
ネ本体122と、バネ本体122の先端に設けられ、か
つ磁石などの磁性材料からなる円板部123とで構成さ
れ、ロータ13の近傍に設けられている。これらの部材
のうち、ヒゲ玉121は、図面の表裏方向において、輪
列受14と回転錘100との間に位置しており、バネ本
体122がそれらの隙間で面内方向に揺動する。この
際、バネ本体122は、途中が屈曲しており、ヒゲ玉1
21に対して離間する方向にも伸縮可能に設けられ、こ
れにより、先端の円板部123は、時計の通常使用時の
揺れに伴ってロータ13と平面的に重なる広い範囲で揺
れることになり、ロータ13に加わる磁力方向を変える
ことが可能である。
【0074】本実施形態によれば、ロータ13に加わる
磁力方向を変える揺動バネ120が設けられているの
で、このような場合でも、前述した6)の効果を得るこ
とができる。また、このような揺動バネ120は、回転
錘100を有する時計に設けられることで、磁力変化装
置と振動力印加装置との違いはあるものの、前述した第
4実施形態での8)の効果を同様に得ることができる。
【0075】〔第8実施形態〕図10には、本発明の第
8実施形態が示されている。本実施形態においては、二
番車6が香箱歯車1bで駆動される他、角穴車4の回転
を伝達する起動トルク印加装置130によっても駆動さ
れるように構成されている。
【0076】起動トルク印加装置130は、角穴車車4
と噛み合う伝達車131と、伝達車131および二番車
6の歯車6b(図2)間に配置された遊動車132とを
備えている。
【0077】このような、起動トルク印加装置130に
よれば、ゼンマイ1aが巻き解ける間(角穴車4が回転
していない通常の運針時)、遊動車132は、一端が地
板3に固定されたバネ部材133のバネ力で二番車6か
ら外され、伝達車131のみと噛み合っている。しか
し、ゼンマイ1aを巻き上げるために角穴車4を回転さ
せると、伝達車131も同時に回転し、この回転力がバ
ネ部材133のバネ力にうち勝って遊動車132を二番
車6側に移動させ、その歯車6aと遊動車132とを噛
み合わせる。これにより、角穴車4の回転が伝達車13
1および遊動車132を介して輪列に伝達されることに
なる。そして、ゼンマイ1aの巻上げを終了し、角穴車
4を停止させると、バネ部材133によって再び遊動車
132が二番車6か外れるようになっている。
【0078】伝達車131は、バネ部131aからなる
スリップ機構を有して回転軸131bとの間でスリップ
可能に設けられており、伝達系である輪列を破壊するト
ルク、またはロータ13に加えられるブレーキトルクの
うち、いずれか小さい方のトルクを超えた力で回転しよ
うとする時にスリップが生じるようになっている。
【0079】なお、本実施形態では、起動トルク印加装
置130には、遊動車132および二番車6間の外れ機
構と伝達車131のスリップ機構との両方が設けられて
いるが、これらの機構は、ゼンマイ1aの巻上げ機構の
種類に応じて一方だけ設けられていてもよい。
【0080】本実施形態によれば、以下の効果がある。
【0081】9)起動トルク印加装置130が設けられ
ているので、ゼンマイ1aからのトルクに加えて、輪列
に角穴車側4からの別系統で起動用トルクを印加でき
る。従って、ゼンマイ1aを巻き上げている間は、輪列
を介してロータ13に伝達される総トルクを大きくで
き、よって、ゼンマイ1aを大型化しなくともロータ1
3の起動性を向上させることができる。
【0082】10)起動トルク印加装置130は、バネ部
材133を有していることにより、ゼンマイ1aの巻き
上げ操作時にのみ起動用トルクを輪列に印加する構成な
ので、角穴車4が回転していない通常の運針時には起動
用トルクが出力されず、ゼンマイ1aから必要以上に大
きなエネルギが出力されるのを防止でき、時計の持続時
間が著しく低下するのを防止できる。
【0083】11)起動トルク印加装置130の伝達車1
31には、バネ部131aからなるスリップ機構が設け
られているから、勢いよく巻真40を回転させて輪列を
破壊したり、運針中の調速制御に影響を及ぼす心配がな
い。
【0084】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0085】本発明に係る振動力印加装置としては、第
1実施形態のようなトーションバネを用いて構成するほ
か、既存のトーションバネ、すなわち例えばコハゼ4a
を付勢しているトーションバネ等を利用したものであっ
てもよい。
【0086】また、振動力印加装置の構成は、トーショ
ンバネ、回転錘に設けられた突起部の他、輪列を揺らす
ことのできる任意の構造を適用可能である。
【0087】本発明の磁場変化装置の構成においても、
バネ部材の振動や回転錘の回転を利用したものに限定さ
れず、発電機周辺の磁場を変化させ得る構成であれば任
意である。
【0088】その他、起動トルク印加装置を三番車や四
番車など、二番車以外の車と噛み合うように構成する等
してもよい。
【0089】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
時計の小型化を阻害せずに発電機(ロータ)の起動性を
向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す平面図である。
【図2】第1実施形態を示す断面図である。
【図3】第1実施形態を示す別の断面図である。
【図4】第1実施形態を示すさらに別の断面図である。
【図5】第1実施形態の回路図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す平面図である。
【図7】本発明の第4実施形態を示す平面図である。
【図8】本発明の第5実施形態を示す平面図である。
【図9】本発明の第7実施形態を示す平面図である。
【図10】本発明の第8実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1a 機械的エネルギ貯蔵手段であるゼンマイ 1b 香箱歯車 4 角穴車 6 二番車 7 三番車 8 四番車 9 五番第1中間車 10 五番第2中間車10 11 五番車 12 六番車 13 ロータ 20 発電機 40 巻真 41 キチ車 42 丸穴車 43 角穴第1中間車 44 角穴第2中間車 55 回転制御手段であるIC 70 振動力印加装置であるトーションバネ 80 磁場変化装置であるトーションバネ 90 振動印加装置である揺動バネ 100 回転錘 110 振動印加装置である突起部 120 磁場変化装置である揺動バネ 130 起動トルク印加装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械的エネルギ源と、エネルギ伝達装置
    を介して連結された前記機械的エネルギ源によって駆動
    されることで誘起電力を発生して電気エネルギを供給す
    る発電機と、前記エネルギ伝達装置に結合された指針
    と、前記電気エネルギにより駆動されて前記発電機の回
    転周期を制御する回転制御手段とを備える電子制御式機
    械時計において、 前記エネルギ伝達装置を振動させる振動力印加装置を備
    えていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  2. 【請求項2】 機械的エネルギ源と、エネルギ伝達装置
    を介して連結された前記機械的エネルギ源によって駆動
    されることで誘起電力を発生して電気エネルギを供給す
    る発電機と、前記エネルギ伝達装置に結合された指針
    と、前記電気エネルギにより駆動されて前記発電機の回
    転周期を制御する回転制御手段とを備える電子制御式機
    械時計において、 前記発電機部分の磁場を変化させる磁場変化装置を備え
    ていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電子制
    御式機械時計において、前記機械的エネルギ源は、機械
    的エネルギを蓄える機械的エネルギ貯蔵手段と、この機
    械的エネルギ貯蔵手段に機械的エネルギを入力する機械
    的エネルギ入力手段とを備えて構成され、前記振動力印
    加装置または磁場変化装置は、前記機械的エネルギ入力
    手段による入力操作に連動して動作可能に設けられてい
    ることを特徴とする電子制御式機械時計。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の電子制
    御式機械時計において、前記振動力印加装置または磁場
    変化装置は、時計自身の揺れに連動して動作可能に設け
    られていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  5. 【請求項5】 機械的エネルギ源と、エネルギ伝達装置
    を介して連結された前記機械的エネルギ源によって駆動
    されることで誘起電力を発生して電気エネルギを供給す
    る発電機と、前記エネルギ伝達装置に結合された指針
    と、前記電気エネルギにより駆動されて前記発電機の回
    転周期を制御する回転制御手段とを備える電子制御式機
    械時計において、 前記機械的エネルギ源は、機械的エネルギを蓄える機械
    的エネルギ貯蔵手段と、この機械的エネルギ貯蔵手段に
    機械的エネルギを入力する機械的エネルギ入力手段とを
    備えて構成され、 前記機械的エネルギ入力手段による入力操作に連動し
    て、前記エネルギ伝達装置に、機械的エネルギ源からの
    直接的なトルクに加えて起動用トルクを間接的に印加す
    る起動トルク印加装置を備えていることを特徴とする電
    子制御式機械時計。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の電子制御式機械時計に
    おいて、前記起動トルク印加装置は、前記機械的エネル
    ギ入力手段による入力操作時にのみ、前記エネルギ伝達
    装置に起動用トルクを印加可能に設けられていることを
    特徴とする電子制御式機械時計。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の電子制
    御式機械時計において、前記起動トルク印加装置は、前
    記機械的エネルギ入力手段と前記エネルギ伝達装置との
    間のトルク伝達経路中に設けられるスリップ機構を含ん
    で構成されていることを特徴とする電子制御式機械時
    計。
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