JP2001012481A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JP2001012481A
JP2001012481A JP11181909A JP18190999A JP2001012481A JP 2001012481 A JP2001012481 A JP 2001012481A JP 11181909 A JP11181909 A JP 11181909A JP 18190999 A JP18190999 A JP 18190999A JP 2001012481 A JP2001012481 A JP 2001012481A
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JP
Japan
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lubricating oil
scoop
bearing
peripheral surface
outer peripheral
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JP11181909A
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English (en)
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Sumio Sugita
澄雄 杉田
Tamotsu Koiwa
有 小岩
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
    • F16C33/6659Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/58Raceways; Race rings
    • F16C33/583Details of specific parts of races
    • F16C33/586Details of specific parts of races outside the space between the races, e.g. end faces or bore of inner ring
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/16Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
    • F16C19/163Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact

Abstract

(57)【要約】 【課題】給油効率をより向上させることにより、更なる
高速回転に対応できる軸受装置を提供する。 【解決手段】スクープ間座40は、供給路23より吐出
した潤滑油を集めるスクープ部44と、潤滑油をアンギ
ュラコンタクト玉軸受10まで案内する外周面41aと
を有し、外周面41aが、アンギュラコンタクト玉軸受
10の半径方向に向かいつつ、供給路23からボール1
3に向かって延びており、外周面41aと、スクープ間
座40の端面との交差部に、半径が0.2mm以上の曲
面を設けているので、端面に付着した潤滑油が、遠心力
に基づき外周面41aへと移動しやすくなることから、
給油効率をより向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受装置に関し、
特に、工作機械の主軸のように高速回転する回転体を支
持する軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の主軸などにおいては、毎分1
万回転以上の高速で回転するものがあり、そのような主
軸を支持する軸受においては、潤滑に関して特に注意を
払う必要がある。これに対し、例えば特開平6−235
425号には、いわゆるスピンショット軸受と呼ばれ
る、潤滑能力を向上させた軸受が開示されている。
【0003】スピンショット軸受は、軸受に隣接して配
置されたノズルから吐出される潤滑油を、回転体と共に
回転するスクープ部と呼ばれる集油部で集め、遠心力を
利用して、かかる集油部から転動体に向かって延びる油
孔を介して転動体近傍に潤滑油を吹き付けるように作用
するものである。
【0004】このようなスピンショット軸受によれば、
遠心力を利用して、集油部内に集められた潤滑油を転動
体に供給しているため、軸受が支持する回転体の回転速
度が上昇すれば、それに応じて遠心力も高まることよ
り、単位時間あたりの潤滑油量も増大し、それにより高
速回転時に必要な量の潤滑油を供給できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、工作機械の
主軸に要求される回転数は、益々増大することが予想さ
れ、かかる高速回転に対応できるよう、スピンショット
軸受を改良することが考えられている。ここで、スピン
ショット軸受の高速化を図るためには、その潤滑性能を
より高める必要がある。従来技術のスピンショット軸受
を考察するに、ノズルは固定されており、一方スクープ
部は回転移動するため、ノズルから吐出される潤滑油を
全てスクープ部で集めることは困難であることが判明し
た。従って、何らかの態様で、スクープ部に集められな
かった潤滑油を回収して、軸受の潤滑のために用いるこ
とができれば、供給された潤滑油総量に対し実際に使用
された潤滑油量の割合である、いわゆる給油効率を向上
させることができる。
【0006】そこで本発明は、給油効率をより向上させ
ることにより、更なる高速回転に対応できる軸受装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の軸受装置は、外
輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に配置された
転動体とからなる軸受と、供給部より吐出した潤滑油を
集める集油部を備えた回転体と、潤滑油を案内する案内
部とからなり、前記案内部は、前記軸受の半径方向外方
に向かいつつ、前記供給部から前記軸受の転動体に向か
って延びる回転可能な傾斜面を有し、前記傾斜面は、前
記回転体の外周面に形成されており、前記外周面と、前
記供給部に近い側の前記回転体の端面との交差部に、半
径が0.2mm以上の曲面を設けている。
【0008】
【作用】本発明の軸受装置によれば、外輪と、内輪と、
前記外輪と前記内輪との間に配置された転動体とからな
る軸受と、供給部より吐出した潤滑油を集める集油部を
備えた回転体と、潤滑油を案内する案内部とからなり、
前記案内部は、前記軸受の半径方向外方に向かいつつ、
前記供給部から前記軸受の転動体に向かって延びる回転
可能な傾斜面を有し、前記傾斜面が、前記回転体の外周
面に形成されており、前記外周面と、前記供給部に近い
側の前記回転体の端面との交差部に、半径が0.2mm
以上の曲面を設けているので、前記端面に付着した潤滑
油が、遠心力に基づき前記傾斜部へと移動しやすくなる
ことから、給油効率をより向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明にか
かる第1の実施の形態による軸受装置(アンギュラコン
タクト玉軸受を含む)を示す断面図である。一対のアン
ギュラコンタクト玉軸受10は、外輪間座20及び内輪
間座30を挟んで配置されているが、図1においては、
左方のアンギュラコンタクト玉軸受及び隣接する外輪間
座20と内輪間座30の一部が、省略して示されてい
る。
【0010】アンギュラコンタクト玉軸受10は、外輪
11と、内輪12と、両輪11,12間に挟持された複
数のボール13と、ボール13を周方向に所定間隔に保
持する保持器14とから構成されている。
【0011】内輪12は、外輪11に対して左方側が1
/3ほどカットされており、かかる内輪12と内輪間座
30との間にスクープ間座40が挟持されている。外輪
11は、工作機械の固定部に取り付けられ、内輪12
と、スクープ間座40と、内輪間座30とは、高速回転
する工作機械の主軸S(一点鎖線で図示)の外周にそれ
ぞれ嵌合している。
【0012】回転体である二重管状のスクープ間座40
は、外管41と、外管41に内包される内管42とを、
軸受10側の側壁43により連結した構成となってお
り、外管41と内管42とに囲まれたリング状の空間
に、集油部としてのスクープ部44を形成している。側
壁43を貫通するようにして、スクープ部44からアン
ギュラコンタクト玉軸受10のボール13に向かって、
軸線方向に対しやや外向きに延在するノズル孔45が形
成されている。
【0013】図2は、図1のスクープ間座40を拡大し
て示す図である。案内部としての外管41は、アンギュ
ラコンタクト玉軸受10側が拡径したテーパ形状を有し
ており、傾斜面であるその外周面41aの水平線に対す
る傾き角θは、5度となっている。外管41の左方端の
内縁(内周面41fとの交差部)には、面取り部41b
が形成されており、左方端の外縁(外周面41aとの交
差部)には、曲率半径を0.2mmとする曲面部41c
が形成されている。
【0014】内管42の外周面42aも、外管41の内
周面41fと略平行に、アンギュラコンタクト玉軸受1
0側に拡径したテーパ形状を有している。
【0015】図1において、アンギュラコンタクト玉軸
受10に対しては外輪11にのみ当接している外輪間座
20は、略円筒形状を有しており、内周側において軸線
方向に突出した突出部21を形成している。更に外輪間
座20は、外周から内方に延在する袋孔状の給油通路2
2を形成している。給油通路22の底部近傍から、突出
部21を貫通するようにして、供給部としての供給路2
3が形成されている。
【0016】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。工作機械の主軸Sは、不図示のモータに駆動され、
アンギュラコンタクト玉軸受10に支持されて回転す
る。このとき、固定されている外輪間座20の給油通路
22と供給路23とを介して、潤滑油が、主軸Sと共に
回転するスクープ間座40のスクープ部44に対して供
給される。
【0017】供給路23から供給された潤滑油の大部分
は、スクープ部44に集められる。ここで、スクープ間
座40の外管41の内周面41fは、テーパ形状を有し
ているので、スクープ間座40と共に回転することによ
って生ずる遠心力により、スクープ部44内に集められ
た潤滑油は、その奥へと強制される。
【0018】このようにしてスクープ部44の底に至っ
た潤滑油は、かかる底から、アンギュラコンタクト玉軸
受10のボール13に向かって外向きに延在するノズル
孔45に侵入し、同様に遠心力によって強制されて、ノ
ズル孔45からボール13に向かって吹き付けられるよ
うになっている(図1の矢印B)。尚、潤滑油に働く遠
心力は、主軸Sの回転速度によって変化するので、例え
ば低速回転するときには、少量の潤滑油がアンギュラコ
ンタクト玉軸受10に供給されるようにして、潤滑油の
節約を図り、一方高速回転するときには、多量の潤滑油
がアンギュラコンタクト玉軸受10に供給されるように
して、潤滑を効果的に行えるようにすることも考えられ
る。
【0019】ところで、固定的に配置された外輪間座2
0の突出部21と、回転するスクープ間座40のスクー
プ部44との間は密封されておらず、またスクープ部4
4の回転により、スクープ部44入口周辺の空気も撹拌
されるため、給油路23から吐出した潤滑油全てを、ス
クープ部44内に集めることは困難である。従って、ス
クープ部44に集められなかった潤滑油は、外管41の
面取り部41bに付着して、遠心力に従い外方に移動す
ることとなる。
【0020】かかる場合、外管41の端部外縁にエッジ
が形成されていると、遠心力に基づき、潤滑油はそこか
ら外方へと飛散してしまうこととなる。これに対し、本
実施の形態によれば、外管41の端面を外方に移動して
きた潤滑油は、図2の矢印Aに示す如く、飛散すること
なく、曲面部41cに沿って外管41の外周面41aに
スムーズに移動する。更に、外周面41aは、テーパ形
状を有しているので、主軸Sと共に回転することによっ
て生ずる遠心力により、アンギュラコンタクト玉軸受1
0側に向かって移動し、角部41dより半径方向外方に
飛散する。かかる角部41dの半径方向外方には、保持
器14が存在するため、保持器14に付着した潤滑油は
ボール13に至り、それにより効果的に潤滑を行うこと
ができる。
【0021】このように、従来技術によれば、軸受の外
部に飛散していたため軸受の潤滑には利用されなかった
潤滑油を、本実施の形態によれば、軸受に案内すること
ができるため、給油効率をより向上させることができ
る。
【0022】図3は、本発明にかかる第2の実施の形態
による構成を示す、図1と同様な断面図である。第2の
実施の形態が、図1の実施の形態と異なる点は、保持器
の形状である。構成を共通とするその他の点について
は、その説明を省略する。
【0023】保持器114は、各ボール113を、アン
ギュラコンタクト玉軸受110の周方向に保持する保持
部114aを有しているが、かかる保持部114aの形
状は、図1の実施の形態と異なっている。すなわち、図
1の点線で示すように水平となっている図1の実施の形
態と異なり、本実施の形態においては、保持部114a
の下面114bは、ボール113の中央に向かうにつ
れ、半径方向外方へと傾いた山形となっている。
【0024】図3の矢印C、Dに示すように、スクープ
間座40のスクープ部44に集められ、ノズル孔45か
ら遠心力により吹き付けられる潤滑油と、スクープ部4
4に集められることなく外管41の外周面に沿って移動
した潤滑油は、保持器114における保持部114aの
下面114bの左端側に付着する。ここで、保持部11
4aの下面114bに付着した潤滑油は、遠心力に基づ
いて中央(山の頂上)に集められ、それによりボール1
13が最も荷重を受ける中央領域を効果的に潤滑できる
こととなる。
【0025】図4は、本発明にかかる第3の実施の形態
による構成を示す、図1と同様な断面図である。図5
は、図4の構成の矢印Vに示す部分を拡大して示す図で
ある。第3の実施の形態が、図1の実施の形態と主に異
なる点は、アンギュラコンタクト玉軸受及び外輪間座の
形状である。構成を共通とするその他の点については、
その説明を省略する。
【0026】図1、3の実施の形態と異なり、図4の実
施の形態においては、内輪とスクープ間座とが一体とな
っている。より具体的には、アンギュラコンタクト玉軸
受210の内輪212は、外輪211と軸線方向幅が同
一となっており、その左方端には、周溝状のスクープ部
241が形成されている。スクープ部241の底から、
ボール213に向かって、内輪212を通って、軸線方
向に対しやや外向きに延在するノズル孔245が形成さ
れている。
【0027】更に、本実施の形態においては、外輪間座
220の外周に形成された二段袋孔状の給油通路222
の底部近傍から、外輪間座220の右端下方に向かって
供給路223が延在しているが、供給路223の出口周
囲には、スクープ部241内に侵入するような突出部が
形成されていない。
【0028】回転体である内輪212の左端近傍の外周
面241aは、ボール213側が拡径したテーパ形状を
有しており、その傾き角は5度となっている。又、図5
に示すように、内輪212の左方端の外周には、曲率半
径を0.2mmとする曲面部241cが形成されてい
る。尚、外輪間座220と内輪212とのスキマCは、
0.2mm以下となっている。
【0029】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。アンギュラコンタクト玉軸受210の内輪212が
回転するとき、潤滑油は、供給通路222及び供給路2
23を介して、内輪212のスクープ部241に対して
供給される。
【0030】供給路223から供給された潤滑油の大部
分は、スクープ部241に侵入し、遠心力により、スク
ープ部241の奥へと強制される。このようにしてスク
ープ部241の底に至った潤滑油は、かかる底から、遠
心力によって強制されて、ノズル孔245を通ってボー
ル213に向かって吹き付けられるようになっている
(図5の矢印E)。
【0031】一方、スクープ部241に入らなかった潤
滑油であって、外輪間座220の端面に付着した潤滑油
は、外輪間座220と内輪212との間のスキマCが
0.2mm以下と小さいことから、この間を通る際に、
内輪212側に移動する。かかる潤滑油は、内輪212
の左方端面を外方に移動してきた潤滑油と共に、図5の
矢印Fに示す如く、曲面部241cに沿って内輪212
の外周面241aにスムーズに移動することとなる。更
に、外周面241aは、テーパ形状を有しているので、
遠心力によりボール213側に向かって移動し、角部2
41dより半径方向外方に飛散する。かかる角部241
dの半径方向外方には、ボール213が存在するため、
角部241dから飛散した潤滑油により、保持器214
を介することなく、直接的にボール213の潤滑を行う
ことができる。
【0032】このように、本実施の形態によれば、供給
路223の出口周囲が突出してスクープ部241に侵入
していないので、第1の実施の形態などに比べ、スクー
プ部241の容量を小さくすることができ、従ってスク
ープ部241の加工をより容易に行うことができる。ま
た、スクープ間座と内輪とが一体となっていることか
ら、第1の実施の形態に比べて、その構成をよりコンパ
クトにすることができる。更に、外輪間座220の端面
に付着した潤滑油も、アンギュラコンタクト玉軸受21
0の潤滑のために用いることができ、それにより給油効
率を高めることができる。
【0033】図6は、本発明にかかる第4の実施の形態
による構成を示す、図4と同様な断面図である。第4の
実施の形態が、図4の実施の形態と異なる点は、内輪の
形状である。構成を共通とするその他の点については、
その説明を省略する。
【0034】より具体的には、図6に示すように、アン
ギュラコンタクト玉軸受310の内輪312は、スクー
プ部341からボール313に向かって延在するノズル
孔を形成していない。従って、供給路223からスクー
プ部341に供給された潤滑油は、外輪間座220と内
輪312との間のスキマを通って、内輪312の外周面
341aに移動し、更に遠心力によりボール313側に
向かって移動し、角部341dより半径方向外方に飛散
する。かかる角部341dの半径方向外方には、保持器
314が存在するため、保持器314に付着した潤滑油
はボール313に至り、それにより効果的に潤滑を行う
ことができる。
【0035】以下に、本発明者らが行った実施例と比較
例との比較試験結果を示す。図7は、内径が90mmで
ある一対のセラミックアンギュラ玉軸受を背面組み合わ
せで用い、更に定位置予圧方式にて25kgfの予圧を
付与した場合における、回転数と温度上昇との関係を示
したグラフであり、点線が図6に示す実施の形態(内輪
外周面テーパ有り、ノズル孔無し)の測定結果であり、
実線が従来技術による構成(内輪外周面テーパ無し、ノ
ズル孔有り)の測定結果である。尚、定位置予圧方式に
関しては公知であるため、以下に詳細は記載しない。
【0036】また、図7の上部に示された値dmnは、
軸受のボールのピッチ径dmと、毎分当たりの回転数n
とを掛け合わせた値であり、軸受のサイズに関わらずス
ピードを定量的に表すために用いている。
【0037】軸受の最高許容回転数は、軸受の温度上昇
に大きく依存するという経験則に基づき、図7の比較試
験結果を考察する。ノズル孔はあっても内輪外周面にテ
ーパ部のない比較例では、毎分17500回転(dm
n:約200×104)を超えると、外輪の温度が急激
に上昇するため、それ以上の高速回転は許容されなかっ
た。一方、ノズル孔がなくても内輪外周面にテーパ部を
設けた実施例(図5)では、毎分22000回転(dm
n:約250×104以上)でも、外輪の温度上昇は5
5℃程度に抑えられるため、かかる高速回転が必要とさ
れる用途にも十分供されることが判明した。
【0038】更に、別な試験においては、ノズル孔有り
内輪テーパ無しの軸受において、給油路(223:図
5)からの給油量を0.04cc/hと、0.45cc
/hの2段階に変化させたところ、毎分14000回転
であるときの温度上昇は、給油量が多い方が3〜5℃ほ
ど低いことが判明した。また、給油量が少ないと、許容
回転数が毎分3500回転ほど低下することも判明し
た。以上の試験結果により、図1〜6に示すように、内
輪もしくはスクープ間座の外周にテーパを付けることに
より、軸受の温度上昇が抑制されるため、給油量が一定
なら許容回転数を増大させることができ、又許容回転数
が一定なら給油量を減少させて、潤滑油の節約を図るこ
とができることが判る。
【0039】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。たとえば、上述した実施の形態では、
内輪もしくはスクープ間座の外周面のテーパ角θを5度
としているが、遠心力に基づく潤滑油の移動が可能な角
度に、寸法的制約を加味すると、テーパ角θは3〜30
度が好ましい。又、かかる外周面の途中に潤滑油が滞留
することを抑制すべく、その面粗度を小さく(例えばR
a0.8以下)とすることが好ましい。更に、内輪もし
くはスクープ間座の端面と外周面との交差部である曲面
部の曲率半径は、0.2mm以上であれば良い。
【0040】
【発明の効果】本発明の軸受装置によれば、外輪と、内
輪と、前記外輪と前記内輪との間に配置された転動体と
からなる軸受と、供給部より吐出した潤滑油を集める集
油部を備えた回転体と、潤滑油を案内する案内部とから
なり、前記案内部は、前記軸受の半径方向外方に向かい
つつ、前記供給部から前記軸受の転動体に向かって延び
る回転可能な傾斜面を有し、前記傾斜面が、前記回転体
の外周面に形成されており、前記外周面と、前記供給部
に近い側の前記回転体の端面との交差部に、半径が0.
2mm以上の曲面を設けているので、前記端面に付着し
た潤滑油が、遠心力に基づき前記傾斜部へと移動しやす
くなることから、給油効率をより向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態による軸受装
置を示す断面図である。
【図2】図1のスクープ40を拡大して示す図である。
【図3】本発明にかかる第2の実施の形態による構成を
示す、図1と同様な断面図である。
【図4】本発明にかかる第3の実施の形態による構成を
示す、図1と同様な断面図である。
【図5】図4の構成の矢印Vに示す部分を拡大して示す
図である。
【図6】本発明にかかる第4の実施の形態による構成を
示す、図4と同様な断面図である。
【図7】実施例と比較例とを、同条件で比較した試験結
果を示すグラフである。
【符号の説明】
10,110、210,310 アンギュラコンタクト
玉軸受 12、112、212,312 内輪 20,220 外輪間座 30 内輪間座 40 スクープ間座 41a,241a、341a 外周面 41c、241c 曲面部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪と
    の間に配置された転動体とからなる軸受と、 供給部より吐出した潤滑油を集める集油部を備えた回転
    体と、 潤滑油を案内する案内部とからなり、 前記案内部は、前記軸受の半径方向外方に向かいつつ、
    前記供給部から前記軸受の転動体に向かって延びる回転
    可能な傾斜面を有し、 前記傾斜面は、前記回転体の外周面に形成されており、
    前記外周面と、前記供給部に近い側の前記回転体の端面
    との交差部に、半径が0.2mm以上の曲面を設けた軸
    受装置。
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