JP2001012301A - 多連気化器の加減速装置 - Google Patents

多連気化器の加減速装置

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JP2001012301A
JP2001012301A JP11185583A JP18558399A JP2001012301A JP 2001012301 A JP2001012301 A JP 2001012301A JP 11185583 A JP11185583 A JP 11185583A JP 18558399 A JP18558399 A JP 18558399A JP 2001012301 A JP2001012301 A JP 2001012301A
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多連気化器を構成する各気化器の主空気系の
通路を単純化して設計的自由度の向上と、製造コストの
低減を図ることのできる加減速装置を提供する。 【構成】 切換弁装置40は、密閉された弁室42と、
弁室42に開口する大気開放路43と、弁室42に開口
する複数の空気導入路44と、弁座孔47を介して弁室
42に開口する制御圧力路46と、制御圧力路46の弁
座孔47の開放時において大気開放路43を閉塞し、弁
座孔47の閉塞時において大気開放路43を開放保持す
る制御弁48とを備える。各空気導入路を、複数の気化
器のウエル室Wへ連絡し、制御圧力路46をポンプ装置
18のポンプ室20に連絡するとともに制御圧力路23
より大気に向かうリーク通路50を分岐する。リーク通
路には絞り部52と、リーク通路50から制御圧力路2
3に向かう空気流れを許容し、制御圧力路23からリー
ク通路50に向かう空気流れを阻止する一方向制御弁5
1を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関へ供給する混合気
の濃度及び量を調整、制御する多連気化器に関し、その
うち特に、絞り弁の急開時における加速不良と、絞り弁
の急閉時のエンストとを共に防止する多連気化器の加減
速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多連気化器の加減速装置について
図2により説明する。Cは気化器であり、気化器本体1
の内部を吸気路2が貫通するとともに該吸気路は絞り弁
3にて開閉制御される。4は気化器本体1の下方位置に
配置される浮子室本体であり、前記気化器本体と浮子室
本体4とによって浮子室5が形成され、この浮子室5内
には浮子6等を含む定液面制御機構によって一定なる燃
料液面X−Xが形成される。Mは主燃料系であって主燃
料ジェット7とブリード孔8Aを備えた主ノズル8とよ
りなるもので、浮子室5内の燃料が主燃料ジェット7に
て制御され、主ノズル8を介して吸気路2に設けたベン
チュリー部V内へ吸出される。Aは主燃料系Mへ空気を
供給する主空気系であって、主空気通路9より主ノズル
8の外周を囲繞して形成されるウエル室W内へ主空気ジ
ェット10にて制御された空気が供給される。すなわ
ち、気化器本体1の大気室11内にある空気は主空気ジ
ェット10にて制御され、この空気が主空気通路9を介
してウエル室W内へ供給され、次いで、ブリード孔8A
から主ノズル8内へ供給される。そして、主ノズル8内
において、主燃料ジェット7によって制御された主燃料
と前記主空気とが混合し、この混合気が主ノズル8の先
端よりベンチュリー部V内へ吸出される。そして、かか
る気化器Cが複数配置されて多連気化器が形成されるも
ので、各気化器の絞り弁3は後述する各気化器の絞り弁
レバーを介して連動するよう連結される。本例では縦方
向に3個配置された。12は、吸気路2を開閉する絞り
弁3を固着保持する回転自在な絞り弁軸であり、この絞
り弁軸12には一体的に絞り弁レバー13が取着され
る。絞り弁軸12及び絞り弁レバー13は各気化器に設
けられる。絞り弁レバー13には、絞り弁リターンスプ
リング14の一端が係止されるもので、絞り弁レバー1
3は、この絞り弁リターンスプリング14のバネ力によ
って絞り弁3の閉方向への力が付与される。絞り弁3の
閉方向は図において時計方向である。又、多連気化器を
構成する気化器の内、単一の気化器の絞り弁レバー13
にはアクセルワイヤー15の一端が係止される。16は
前記単一の気化器の絞り弁レバー13に対応し、絞り弁
軸12に回転自在に配置された従動レバーであり、従動
レバー16の端面16Aが絞り弁レバー13の折曲げ部
13Aに係止されるもので、絞り弁レバー13と従動レ
バー16との間には、従動スプリング17が配置され
る。前記絞り弁レバー13の折曲げ部13Aは、絞り弁
3の開方向回転時において従動レバー16の端面16A
より離れ、絞り弁3の閉方向回転時において折曲げ部1
3Aが端面16Aに当接するよう配置され、又前記従動
スプリング17は折曲げ部13Aを端面16Aに向けて
弾性的に付勢する。従って、絞り弁3を開放する為に、
絞り弁レバー13が反時計方向に回転すると、折曲げ部
13Aも同時的に反時計方向に回転し、従動スプリング
17により折曲げ部13Aの回転に追従して従動レバー
もまた反時計方向へ回転する。一方、絞り弁3の開放状
態から絞り弁3を閉塞する為に、絞り弁レバー13が時
計方向に回転すると、この回転力は、折曲部13Aを介
して従動レバー16の端面16Aに機械的に付与され、
従動レバー16は、時計方向に回転する。上記単一の気
化器における絞り弁レバー13の移動は、図示せぬリン
ク等によって他の気化器の絞り弁レバーに伝達され、全
ての気化器の絞り弁3が同期的に開閉移動する。18は
ポンプ装置であり、区画体19により密閉されたポンプ
室20と大気室21とに区分される。区画体19はダイ
ヤフラムであり、区画体19と従動レバー16とはロッ
ド22により連結される。23は制御圧力路であり、そ
の一端がポンプ装置18のポンプ室20に連絡され、他
端が分岐して各気化器Cの主空気通路9に連絡される。
本例では制御圧力路23は3本に分岐された。そしてこ
の分岐された各々の制御圧力路23には、ポンプ室20
から主空気通路9に向かう空気流れを許容し、主空気通
路9からポンプ室20に向かう空気流れを阻止する第1
制御弁24がそれぞれ配置される。又制御圧力路23よ
り大気に向けてリーク通路25が分岐されるもので、こ
のリーク通路25にはリーク通路25から大気に向かう
空気流れを阻止し、大気からリーク通路25に向かう空
気流れを許容する第2制御弁26と、リーク通路25内
を流れる空気量を制限する絞り弁27とが配置される。
【0003】かかる従来の多連気化器の加減速装置によ
ると、絞り弁3の開方向動作時において、絞り弁レバー
13は反時計方向に回転されるもので、このとき従動レ
バー16は従動スプリング17のバネ力によって絞り弁
レバー13に追従して反時計方向へ回転する。そしてこ
の従動レバー16の反時計方向への回転によると、ロッ
ド22はポンプ装置18の区画体19を押圧してポンプ
室20の容積を減少させ、ポンプ室20内の空気圧力を
上昇させる。そしてポンプ室20内の昇圧された空気圧
力は各制御圧力路23に作用し、各制御圧力路23内の
各第1制御弁24を開放し、主空気通路9を介してウエ
ル室W内に作用し、これによって各気化器の混合気濃度
を濃くすることができて良好な機関の加速運転を行なう
ことができる。尚、かかる状態において各気化器のウエ
ル室W内には主空気ジェット10によって制限された主
空気が継続して供給され、第2制御弁26はリーク通路
25を大気と遮断する。
【0004】次に、絞り弁3の閉方向動作時において、
絞り弁レバー13は時計方向に回転されるもので、この
とき従動レバー16は絞り弁レバー13の折曲げ部13
Aが従動レバー16の端面16Aに当接することによっ
て絞り弁レバー13に追従して時計方向へ回転しようと
する。一方、絞り弁3が開放された状態において、区画
体19は図において右斜め上方位置にあってポンプ室2
0の容積を減少した状態にあり、前記絞り弁3の閉方向
動作時において、従動レバー16が絞り弁レバー13に
追従して時計方向へ回転しようと移動する際、従動レバ
ー16の時計方向への回転速度を緩徐に行なう。すなわ
ち、区画体19が右方位置にあってポンプ室20の容積
を減少した状態から区画体19が左方位置へ移動してポ
ンプ室20の容積を増加しようと移動する際、第2制御
弁26がリーク通路25を開放し、ポンプ室20内には
絞り弁27によって制限された空気のみが進入するもの
で、これによると区画体19がポンプ室20側から大気
室21側へ変位する速度が大きく制限されて緩徐に行な
われることになる。この区画体19の緩徐なる変位は、
ロッド22を介して従動レバー16に伝達されて従動レ
バー16の時計方向の回転速度をおそくするもので、従
動レバー16の端面16Aが折曲げ部13Aを介して絞
り弁レバー13に係止されることによって絞り弁3の閉
方向回転速度を緩徐にできる。従って、絞り弁3の閉方
向動作時において、絞り弁3を徐閉することができて絞
り弁3の急閉に伴なうエンストの発生が抑止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の多連気化
器の加減速装置によると、制御圧力通路23に連なる主
空気通路9Aと、主空気ジェット10に連なる主空気通
路9Bとを各気化器本体1にそれぞれ設ける必要がある
こと。及びそれぞれの制御圧力路23にそれぞれ第1制
御弁24を配置する必要があること。から多連気化器の
設計的自由度が阻害されるとともに製造コストを低減す
る上で好ましいものでなかった。
【0006】本発明は前記課題に鑑み成されたもので、
多連気化器の主空気系の設計的自由度が高く、製造コス
トを低減することのできる多連気化器の加減速装置を提
供することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明になる気化器の加減
速装置は、前記目的達成の為に、絞り弁の開放動作に同
期してポンプ装置のポンプ室の容積を減少し、ポンプ室
にて昇圧された空気圧を、複数の気化器の各気化器本体
のウエル室内に供給し、絞り弁の閉塞動作において、ポ
ンプ室の容積を徐々に増加復帰させ、各気化器の絞り弁
の戻りに抵抗を与え、各絞り弁を緩徐に閉方向に戻す多
連気化器の加減速装置において、切換弁装置は、密閉さ
れた弁室と、弁室に開口する大気開放路と、弁室に開口
する複数の空気導入路と、弁座孔を介して弁室に開口す
る制御圧力路と、制御圧力路の弁座孔の開放時において
大気開放路を閉塞し、弁座孔の閉塞時において大気開放
路を開放保持する制御弁とを備え、前記各空気導入路
を、複数の気化器の各ウエル室へ連絡し、制御圧力路を
ポンプ装置のポンプ室に連絡するとともに制御圧力路よ
り大気に向かうリーク通路を分岐し、前記リーク通路に
は大気側から制御圧力路に向けて、絞り部とリーク通路
から制御圧力路に向かう空気流れを許容し、制御圧力路
からリーク通路に向かう空気流れを阻止する一方向制御
弁を配置したことを第1の特徴とする。
【0008】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、前
記リーク通路の大気側を弁座に連絡したことを第2の特
徴とする。
【0009】更に本発明は前記第1の特徴に加え、前記
各空気導入路をパイプ材よりなる空気管を介して各気化
器の主空気通路に接続したことを第3の特徴とする。
【0010】
【作用】第1の特徴によれば、絞り弁の開放時における
加速運転時において、ポンプ室内の昇圧された空気圧力
は、制御圧力路、弁室、各空気導入路、各空気管、各主
空気通路を介して各気化器の気化器本体の各ウエル室内
へ供給される。絞り弁の閉塞時における減速運転時にお
いて、ポンプ室内には絞り部によって制限された空気の
みが流入し、これによって各絞り弁の閉方向速度を緩徐
に抑制できる。
【0011】又、第2の特徴によれば、リーク通路が弁
室内に連絡されるので、リーク通路の設計的自由度を高
めることができる。
【0012】更に第3の特徴によれば、主空気通路から
各気化器のウエル室に向かう空気は、各空気管内におい
て吸気脈動の影響を受け、中間回転から高回転に至る間
の混合気濃度特性を変えることができ、又空気管の長さ
を変えることによって各気化器の混合気濃度特性を変え
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明になる多連気化器の加減速装置
の一実施例について図1により説明する。尚、図2と同
一構造部分については同一符号を使用して説明を省略す
る。多連気化器を構成する単一の気化器Cの気化器本体
1には主空気通路30が設けられ、その一端はウエル室
Wに連なり、他端には主空気ジェット10を備えるジョ
イント31が設けられる。40は切換弁装置であって以
下よりなる。本体41内には密閉状の弁室42が形成さ
れるとともに弁室42内には以下の通路が開口する。4
3は大気開放路であって一端は大気に向かって直接的又
は間接的に連なる。44は空気導入路であり、一端はゴ
ムパイプ等のパイプ材よりなる空気管45を介して主空
気通路30に連絡される。本例において、多連気化器が
3個の単一気化器によって形成されるので、空気導入路
44は3本用意され、各空気導入路が各空気管45を介
して各気化器のジョイント31に接続される。46は制
御圧力路であり、一端は弁座孔47を介して弁室42内
へ連絡され、他端はポンプ装置18のポンプ室20に連
絡される。48は、制御圧力路46から弁室42に向か
う弁座孔47及び大気開放路43の弁室42への開口端
の弁座孔49を開閉する制御弁であり、この制御弁48
は以下の作用をなす。制御弁48が弁座孔47を閉塞し
た際、制御弁48は弁座孔49を閉塞する。一方制御弁
48が弁座孔47を開放した際、制御弁48は弁座孔4
9を閉塞する。本例にあっては、制御弁48は小径筒状
の第1弁部48Aと、その上方にある大径筒状の第2弁
部48Bよりなるもので、第1弁部48Aが弁座孔47
を開閉し、第2弁部48Bが弁座孔49を開閉する。5
0はリーク通路であり、制御圧力路46より分岐して大
気に向かって開口する。該リーク通路50には一方向制
御弁51と絞り部52とが配置される。一方向制御弁5
1は制御圧力路46から大気に向かう空気流れを阻止
し、大気から制御圧力路46に向かう空気流れを許容す
る。又絞り部52はリーク通路50を流れる空気量を制
限する。
【0014】次にその作用について説明する。まず、絞
り弁3の開度が一定状態に保持された状態あるいは絞り
弁3の開度変化がわずかな状態にあっては、図示される
制御弁48は下方位置にあって、制御弁48の第1弁部
48Aは弁座孔47を閉塞して保持し、一方第2弁部4
8Bは弁座孔49を開放して保持する。以上によると、
各気化器の各気化器本体1の主空気通路30には、大気
開放路43−弁室42−各空気導入路44−各空気管4
5−各ジョイント31を介して主空気ジェット10によ
って制御された空気が供給されるもので、この空気が各
気化器のウエル室W内へ供給され、主ノズル8において
燃料と混合されてベンチュリー部V内へと吸出される。
かかる空気の供給経路において空気流れを阻害するもの
はなく、従来と同様の制御された主空気の供給が各気化
器に向けて行なわれる。
【0015】次に絞り弁3が急速に開放される加速運転
時について説明する。従来と同様に、絞り弁レバー13
が反時計方向に急回転されて絞り弁3が急開すると、従
動レバー16もまたこれと同期して回転し、この回転が
ロッド22を介して区画体19に伝達され、区画体19
はポンプ室20の容積を減少してポンプ室20内の空気
圧力を上昇させる。そして、この昇圧された空気圧力は
制御圧力路46内を流れるもので、この昇圧された圧力
を受ける制御弁48は一気に上方向へ移動し、大気開放
路43に連なる弁座孔49を閉塞するとともに弁座孔4
7を開口する。以上によると密閉状をなす弁室42内に
ポンプ室20において昇圧された空気圧力が弁座孔47
を介して導入され、この空気圧力は、各空気導入路4
4、各空気管45、各ジョイント31、各主空気通路3
0を介して各気化器のウエル室Wに供給される。従っ
て、各ウエル室W内の空気圧力が上昇し、各主ノズル8
からベンチュリー部V内へ吸出される燃料量を増量でき
て、良好な機関の加速運転を行なうことができる。尚、
制御圧力路46内を昇圧された空気が流れる際、一方向
制御弁51はリーク通路50から大気に向かう空気流れ
を阻止するので制御圧力路46内の昇圧された空気圧力
を弱めることがない。
【0016】そして、機関の加速運転が終了するのと略
同期して制御圧力路46内の昇圧された空気圧力が弱め
られる(例えば弁座孔47から制御圧力路46内への微
少な空気の流入による)ので、制御弁48は再び原位置
に復帰して弁座孔47を閉塞するとともに弁座孔49を
開放し、弁室42内に再び大気開放路43より大気を導
入する。従って、以後の機関運転は良好に継続される。
【0017】次に絞り弁3が高開度に開放された状態か
ら低開度に急速に戻される減速運転時について説明す
る。絞り弁3の高開度状態において、区画体19は従来
と同様にロッド22によって押圧され、ポンプ室20の
室容積を減少した状態、すなわち図において右方位置の
状態にある。かかる状態から絞り弁レバー13が時計方
向に回転されると、この回転力は折曲げ部13Aを介し
て従動レバー16の端面16Aに直接的に伝達され、従
動レバー16と絞り弁レバー13とを同期的に時計方向
に回転させようとする。そして、かかる従動レバー16
の時計方向の回転力は、ロッド22を介して区画体19
に伝達され、区画体19を大気室21側へ引っ張ってポ
ンプ室20の容積を増加してポンプ室20内の圧力を減
圧する。一方、かかる状態においてポンプ室20に連絡
される制御圧力路46の弁座孔47は制御弁48の第1
弁部48Aによって閉塞保持されるもので、制御圧力路
46に作用するポンプ室20内の減圧された圧力はリー
ク通路50内の一方向制御弁51に作用して開孔し、制
御圧力路46をリーク通路50を介して大気に開放す
る。以上によると、ポンプ室20内の減圧された圧力は
リーク通路50内の絞り部52によって制限されつつ大
気に開放されるもので、時間経過に伴なって減圧された
ポンプ室20内の圧力は徐々に大気圧に復帰され、この
ポンプ室20内の減圧された圧力は区画体19の大気室
21側への移動に大きな抵抗を与える。従って絞り弁レ
バー13の時計方向の回転は、区画体19とロッド22
を介して連絡される従動レバー16によって抵抗を受
け、絞り弁レバーの時計方向の回転は緩徐に行なわれ、
これによって各気化器の絞り弁3も閉方向に緩徐に回転
することになる。従って絞り弁3の急閉によるエンスト
の発生が抑止される。
【0018】そして、本発明によれば、絞り弁3の略一
定開度時において、制御圧力路46と、弁室42とを遮
断し、各気化器のウエルWに向けて大気開放路43、弁
室42、各空気導入路44、各空気管45、各主空気通
路30を介して主空気を供給し、一方絞り弁3の急開時
において、大気開放路43と弁室42とを遮断し、ポン
プ室20内の昇圧された空気圧力を、制御圧力路46、
弁室42、各空気導入路44、各空気管45、各主空気
通路30を介して各気化器のウエル室W内へ供給したの
で、気化器本体1に設ける主空気通路30を単一にでき
る。このことは気化器本体の設計的自由度を大きく向上
できるとともにその製造コストを低減する上で好まし
い。
【0019】又、各空気導入路44と各気化器本体1の
主空気通路30とをゴムパイプ等のパイプ材よりなる各
空気管45をもって接続すると、特に機関の中間回転域
から高回転域にかけての混合気濃度(A/F)を変える
上で効果的である。このことは図3の実験結果に示され
る。図3において縦軸は混合気空燃比(A/F)を示す
もので、横軸は機関の回転数(rpm)を示す。図中の
記号は以下によるものである。□印は図3に示される従
来の気化器を示す。●印は、空気管21の長さLが10
mmの本発明気化器を示す。■印は空気管21の長さL
が150mmの本発明気化器を示す。▲印は空気管21
の長さLが280mmの本発明気化器を示す。○印は空
気管21の長さLが430mmの本発明気化器を示す。
以上の実験結果によると以下が明らかにされる。空気管
45を備えない従来の気化器によると、機関の回転数3
500rpmから5500rpm迄の間において混合気
濃度(A/F)は略一定の13を示す。これによると、
中間開度運転時における混合気濃度(A/F)と高開度
運転時における混合気濃度(A/F)とを変えることが
困難である。空気管45の長さLの10mm、150m
m、430mmのものにあっては特に機関の4000r
pm、4500rpmにおいて混合気濃度(A/F)を
大きく濃くすることができる。又、空気管45の長さL
の280mmのものにあって機関の4000rpmにお
いて混合気濃度(A/F)を濃くすることができる。す
なわち、本発明の多連気化器において空気管45を用い
たことによると、各気化器の各主空気通路20をパイプ
材よりなる空気管45を介して大気に開口したこと。及
び前記空気管の長さLを変えること。によって機関の中
間開度運転以上の特定の回転数域において混合気濃度
(A/F)を濃くすることができること。及び混合気濃
度の濃化割合を変えることができること。が判明した。
このことは機関に生起する脈動圧力が吸気路2を介して
空気管45内に作用し、主空気ジェット10を通過する
空気流れに影響を与えることに起因するものと考えられ
る。
【0020】又、リーク通路50の大気側の開口を弁室
42内に開口することによると、大気への開口を大気開
放路43を利用できて装置全体をコンパクトにまとめる
上で好都合である。又、切換弁装置40の本体41に絞
り部52、一方向制御弁51を備えるリーク通路50を
設けることも可能であり、これによるとより一層、装置
全体をコンパクトにできる。尚、弁室42に開口する空
気導入路44を単一とし、空気導入路44を3本に分岐
し、それを各気化器のジョイント31に接続してもよ
い。
【0021】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる多連気化器の
加減速装置によると、切換弁装置40は、密閉された弁
室42と、弁室42に開口する大気開放路43と、弁室
42に開口する複数の空気導入路44と、弁座孔47を
介して弁室42に開口する制御圧力路46と、制御圧力
路46の弁座孔47の開放時において大気開放路43を
閉塞し、弁座孔47の閉塞時において大気開放路43を
開放保持する制御弁48とを備え、前記各空気導入路
を、複数の気化器の各ウエル室Wへ連絡し、制御圧力路
46をポンプ装置18のポンプ室20に連絡するととも
に制御圧力路23より大気に向かうリーク通路50を分
岐し、前記リーク通路には大気側から制御圧力路23に
向けて、絞り部52とリーク通路50から制御圧力路2
3に向かう空気流れを許容し、制御圧力路23からリー
ク通路50に向かう空気流れを阻止する一方向制御弁5
1を配置したので、多連気化器を構成する各気化器本体
に穿設される主空気通路を一本とすることができ、気化
器の設計的自由度を高めることができるとともにその製
造コストを低減できる。
【0022】又、前記第1の特徴に加え、前記リーク通
路の大気側を切換弁装置の弁座内へ開口すると、リーク
通路の設計的自由度を高めることができるとともにより
一層コンパクトにできる。
【0023】更に又、各空気導入路とパイプ材よりなる
空気管を介して各気化器本体の主空気通路に接続したこ
とによると、機関の中間開度運転域以上の特定の回転数
域において混合気濃度(A/F)を濃くすることがで
き、その濃度特性を容易に調整することができ、セッテ
ィング作業性の向上を図ることができるとともに開発効
率を向上できる。又、空気管の長さを変化させることに
よって、混合気濃度の濃化割合を変えることができ更に
セッティング作業性の向上を達成できる。以上のことは
多連気化器を構成する各気化器の混合気濃度特性に差を
持たせる際において特に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる多連気化器の加減速装置の一実施
例を示す要部縦断面図。
【図2】従来の多連気化器の加減速装置を示す要部縦断
面図。
【図3】本発明の多連気化器を構成する気化器の混合気
濃度(A/F)と機関の回転数(Ne rpm)との関
係を示す線図。
【符号の説明】
3 絞り弁 18 ポンプ装置 20 ポンプ室 W ウエル室 40 切換弁装置 42 弁室 43 大気開放路 44 空気導入路 45 空気管 46 制御圧力路 48 制御弁 50 リーク通路 51 一方向制御弁 52 絞り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 19/03 F02M 19/03 Q

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り弁3の開放動作に同期してポンプ装
    置18のポンプ室20の容積を減少し、ポンプ室20に
    て昇圧された空気圧を、複数の気化器の各気化器本体1
    のウエル室W内に供給し、絞り弁3の閉塞動作におい
    て、ポンプ室20の容積を徐々に増加復帰させ、各気化
    器の絞り弁3の戻りに抵抗を与え、各絞り弁3を緩徐に
    閉方向に戻す多連気化器の加減速装置において、切換弁
    装置40は、密閉された弁室42と、弁室42に開口す
    る大気開放路43と、弁室42に開口する複数の空気導
    入路44と、弁座孔47を介して弁室42に開口する制
    御圧力路46と、制御圧力路46の弁座孔47の開放時
    において大気開放路43を閉塞し、弁座孔47の閉塞時
    において大気開放路43を開放保持する制御弁48とを
    備え、前記各空気導入路を、複数の気化器の各ウエル室
    Wへ連絡し、制御圧力路46をポンプ装置18のポンプ
    室20に連絡するとともに制御圧力路23より大気に向
    かうリーク通路50を分岐し、前記リーク通路には大気
    側から制御圧力路23に向けて、絞り部52とリーク通
    路50から制御圧力路23に向かう空気流れを許容し、
    制御圧力路23からリーク通路50に向かう空気流れを
    阻止する一方向制御弁51を配置したことを特徴とする
    多連気化器の加減速装置。
  2. 【請求項2】 前記リーク通路の大気側を弁室42に連
    絡してなる請求項1記載の多連気化器の加減速装置。
  3. 【請求項3】 前記各空気導入路をパイプ材よりなる空
    気管45を介して各気化器の主空気通路に接続してなる
    請求項1記載の多連気化器の加減速装置。
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