JP2003120422A - エンジンのアフターラン防止装置 - Google Patents

エンジンのアフターラン防止装置

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JP2003120422A
JP2003120422A JP2001312076A JP2001312076A JP2003120422A JP 2003120422 A JP2003120422 A JP 2003120422A JP 2001312076 A JP2001312076 A JP 2001312076A JP 2001312076 A JP2001312076 A JP 2001312076A JP 2003120422 A JP2003120422 A JP 2003120422A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成で安価に実施でき、エンジン停止
操作後のアフターランを確実に防止できるアフターラン
防止装置を提供する。 【解決手段】 気化器1のミキシング本体2にメイン燃
料通路7とスロー燃料通路8とを設け、ミキシング本体
2の下部に設けたフロート室3をメインジェット13及
び弁室14を順に介して上記各通路7・8に連通し、エ
ンジンの停止操作に連動する燃料カット弁11により上
記メイン燃料通路7の基端部7aを閉止する。上記メイ
ン燃料通路7の基端部7aよりも上流側で、上記スロー
燃料通路8と上記弁室14とを連通し、上記気化器1の
スロットル弁17を略全開にした状態で、上記燃料カッ
ト弁11を閉止作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの停止操
作後のアフターランを防止するアフターラン防止装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】この種のアフターラン防止装置として
は、従来より例えば図3に示すものがある。このアフタ
ーラン防止装置10は、気化器1のミキシング本体2に
メイン燃料通路7とスロー燃料通路8とを設け、上記ミ
キシング本体2の下部に設けたフロート室3をメインジ
ェット13及び弁室14を順に介して上記各通路7・8
に連通するとともに、エンジンの停止操作に連動する燃
料カット弁11により上記メイン燃料通路7の基端部7
aを閉止するように構成されている。なお、上記スロー
燃料通路8は、上記燃料カット弁11による閉止位置よ
りも下流側で、上記メイン燃料通路7の基端部7aに連
通されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このアフターラン防止
装置10は、以下の点で改善の余地がある。即ち、この
従来技術では、燃料カット弁11の弁体12によりメイ
ン燃料通路7の基端部7aを閉止するが、なお、3〜4
回の爆発行程を繰り返す。その理由は、スロー燃料通路
8が、上記燃料カット弁11による閉止位置よりも下流
側でメイン燃料通路7の基端部7aに連通しているため
と考えられる。 【0004】即ち、気化器1のスロットル弁17が略全
開状態で、エンジンを停止操作すると、スロー燃料通路
8の底部に残留しているガソリンが、上記閉止位置より
も下流側で連通しているメイン燃料通路7内に吸入さ
れ、ベンチュリ部5を経て霧化されてシリンダ内に供給
され、燃焼室内のヒートポイントにより着火するためと
考えられる。 【0005】そこで、上記不都合を解消するために、メ
イン燃料通路7及びスロー燃料通路8を、それぞれ個別
の燃料カット弁で閉止することも考えられるが、それで
はかなりのコスト高になる。本発明はこのような事情に
鑑みてなされたもので、その目的は、簡素な構成で安価
に実施でき、かつ、エンジン停止操作後のアフターラン
を確実に防止できるアフターラン防止装置を提供するこ
とにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のように構成される。即ち、請求項1
に記載の発明は、気化器1のミキシング本体2にメイン
燃料通路7とスロー燃料通路8とを設け、上記ミキシン
グ本体2の下部に設けたフロート室3をメインジェット
13及び弁室14を順に介して上記各通路7・8に連通
するとともに、エンジンの停止操作に連動する燃料カッ
ト弁11により上記メイン燃料通路7の基端部7aを閉
止するように構成(以下、これを本発明の「基本構成」
という)したエンジンのアフターラン防止装置におい
て、上記メイン燃料通路7の基端部7aよりも上流側
で、上記スロー燃料通路8と上記弁室14とを連通し、
上記気化器1のスロットル弁17を略全開にした状態
で、上記燃料カット弁11を閉止作動させるように構成
したことを特徴とする。 【0007】 【発明の作用・効果】本発明では、前記基本構成を備え
るエンジンのアフターラン防止装置において、メイン燃
料通路7の基端部7aよりも上流側で、上記スロー燃料
通路8と弁室14とを連通し、気化器1のスロットル弁
17を略全開にした状態で、燃料カット弁11を閉止作
動させるように構成したので、以下の作用・効果を奏す
る。 【0008】(イ)本発明では、エンジンの停止操作後
のアフターランを確実に防止できる。即ち、エンジンを
停止操作すると、燃料カット弁11によりメイン燃料通
路7の基端部7aが閉止される。この状態では、メイン
燃料通路7とスロー燃料通路8との連通は遮断され、ス
ロー燃料通路8は弁室14とメインジェット13とを介
してフロート室3に連通している。他方、気化器1のス
ロットル弁17が略全開の状態では、図2に示すよう
に、スロー燃料通路8の下流のアイドルポート88cや
スローポート8dからのガソリンの流出は皆無になる。
これにより、エンジン停止操作後のアフターランを確実
に防止できる。 【0009】(ロ)本発明では、メイン燃料通路7の基
端部7aよりも上流側で、スロー燃料通路8と弁室14
とを連通しただけの改変であるから、従来技術と比較し
て加工工数が増えることもなく、燃料カット弁を別途追
加する必要がないので、簡素な構成で安価に実施でき
る。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係るアフ
ターラン防止装置を備える汎用エンジンの気化器の縦断
面図、図2はエンジンの回転速度とガソリン流量との関
係を示すグラフであり、図2中の符号Aはメインノズル
からの、符号Bはアイドルポートからの、符号Cはスロ
ーポートからの、各ガソリン流量を示し、符号Dは総合
流量を示す。 【0011】この気化器1は、ミキシング本体2と、そ
のミキシング本体2の下部に設けられ、燃料(ガソリ
ン)を一定高さに貯溜するフロート室3と、上記ミキシ
ング本体2内の吸気通路4と、この吸気通路4に設けら
れたベンチュリ部5と、このベンチュリ部5の下側ボス
部8に縦向きに並設されたメイン燃料通路7及びスロー
燃料通路8と、本発明に係るアフターラン防止装置10
と、上記ベンチュリ部5の上流側と下流側にそれぞれ設
けられたチョークバルブ16及びスロットルバルブ17
とを備える。なお、図1中の矢印Fは吸気の流れる方向
を示す。 【0012】上記アフターラン防止装置10は、上記フ
ロート室3を、メインジェット13及び弁室14を順に
介して、ベンチュリ部5の下側ボス部8に設けたメイン
燃料通路7及びスロー燃料通路8に連通するとともに、
エンジンの停止操作に連動する燃料カット弁11により
メイン燃料通路7の基端部7aを閉止するように構成さ
れている。 【0013】上記メイン燃料通路7は、上記下側ボス部
8の略中央部に2重ノズル管9a・9bを内嵌し、その
基端部7aを弁室14に臨ませ、先端部7bをベンチュ
リ部5より吸気通路4内に突出させ、上記2重ノズル管
9a・9bにあけた多数の空気導入孔を介して当該メイ
ン燃料通路7をメインエアブリード室18に連通して構
成されている。 【0014】他方、上記スロー燃料通路8は、上記メイ
ン燃料通路7の横側に並設された燃料のサブ通路8a
と、ミキシング本体2の周肉壁内に形成されたパイロッ
トエアブリード8bとを連通して構成される。上記パイ
ロットエアブリード8bの基端開口は、パイロットジェ
ット19を介してチョークバルブ16の近傍の吸気通路
4に連通され、当該パイロットエアブリード8bの先端
側開口(アイドルポート8c及びスローポート8d)
は、スロットルバルブ17の近傍の吸気通路4に連通さ
れている。なお、アイドルポート8cからのガソリンの
流出量はパイロットスクリュウ20によって調節され
る。 【0015】上記燃料カット弁11は、弁室14の下側
に組み付けられた電磁アクチュエータ11aにより、そ
の出力ロッドである弁体12を弁室14内に突出させ
て、メイン燃料通路7の基端部7aを閉止するように構
成されている。なお、上記弁体12は、通電時には退入
しており、エンジンの停止操作による通電遮断時には、
電磁アクチュエータ11a内の図示しない付勢バネで突
出される。 【0016】以下、本発明の特徴をなす構成について説
明すると、上記メイン燃料通路7の基端部7aよりも上
流側で、上記スロー燃料通路8と上記弁室14とを連通
孔15により連通する。そして上記気化器1のスロット
ル弁17を略全開にした状態で、上記燃料カット弁11
を閉止作動させるように構成する。これは、エンジンの
停止操作後のアフターランを確実に防止することを意図
したものである。 【0017】即ち、エンジンを停止操作すると、燃料カ
ット弁11によりメイン燃料通路7の基端部7aが閉止
される。この状態では、メイン燃料通路7とスロー燃料
通路8との連通は遮断され、スロー燃料通路8は弁室1
4とメインジェット13とを介してフロート室3に連通
している。そして気化器1のスロットル弁17が略全開
の状態では、図2に示すように、スロー燃料通路8の下
流のアイドルポート8cやスローポート8dからのガソ
リンの流出は皆無となる。これにより、エンジン停止操
作後のアフターランを確実に防止できる。 【0018】また、メイン燃料通路7の基端部7aより
も上流側で、スロー燃料通路8と弁室14とを連通孔1
5で連通しただけの改変であるから、従来技術と比較し
て加工工数が増えることもなく、燃料カット弁を追加す
る必要がないので、簡素な構成で安価に実施できる。 【0019】この発明は上記の実施形態に限定されるも
のではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内におい
て、種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るアフターラン防止装置を備える気
化器の縦断面図である。 【図2】エンジンの回転速度とガソリンの流量との関係
を示すグラフである。 【図3】従来例に係る図1相当図である。 【符号の説明】 1…気化器、2…ミキシング本体、3…フロート室、7
…メイン燃料通路、7a…メイン燃料通路の基端部、8
…スロー燃料通路、10…アフターラン防止装置、11
…燃料カット弁(電磁アクチュエータ)、13…メイン
ジェット、14…弁室、15…連通孔、17…スロット
ル弁。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 7/20 F02M 7/20 D 17/38 17/38 B 19/00 19/00 K 19/06 19/06 H

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 気化器(1)のミキシング本体(2)に
    メイン燃料通路(7)とスロー燃料通路(8)とを設
    け、上記ミキシング本体(2)の下部に設けたフロート
    室(3)をメインジェット(13)及び弁室(14)を
    順に介して上記各通路(7・8)に連通するとともに、
    エンジンの停止操作に連動する燃料カット弁(11)に
    より上記メイン燃料通路(6)の基端部(6a)を閉止
    するように構成したエンジンのアフターラン防止装置に
    おいて、 上記メイン燃料通路(7)の基端部(7a)よりも上流
    側で、上記スロー燃料通路(8)と上記弁室(14)と
    を連通し、上記気化器(1)のスロットル弁(17)を
    略全開にした状態で、上記燃料カット弁(11)を閉止
    作動させるように構成した、ことを特徴とするエンジン
    のアフターラン防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104074631A (zh) * 2013-03-28 2014-10-01 陈俭敏 一种化油器及其油系结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7000592B2 (en) 2003-08-29 2006-02-21 Honda Motor Co., Ltd. Throttle device for multipurpose engine
CN104074631A (zh) * 2013-03-28 2014-10-01 陈俭敏 一种化油器及其油系结构
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