JP2001012145A - ダンパー付開閉装置 - Google Patents

ダンパー付開閉装置

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JP2001012145A
JP2001012145A JP11182431A JP18243199A JP2001012145A JP 2001012145 A JP2001012145 A JP 2001012145A JP 11182431 A JP11182431 A JP 11182431A JP 18243199 A JP18243199 A JP 18243199A JP 2001012145 A JP2001012145 A JP 2001012145A
Authority
JP
Japan
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damper
opening
door
motor
closing device
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Pending
Application number
JP11182431A
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English (en)
Inventor
Masaki Kobayashi
昌樹 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
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Publication of JP2001012145A publication Critical patent/JP2001012145A/ja
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
    • E05F15/60Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators
    • E05F15/603Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors
    • E05F15/611Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for swinging wings
    • E05F15/63Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for swinging wings operated by swinging arms
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/50Application of doors, windows, wings or fittings thereof for vehicles
    • E05Y2900/53Type of wing
    • E05Y2900/548Trunk lids

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】搭載性の向上を図ることができるとともに、コ
ストアップを最低限に抑えることができるダンパー付開
閉装置を提供する。 【解決手段】ダンパーステー13は、そのシリンダ13
aにアクチュエータ14が取り付けられ、該アクチュエ
ータ14の駆動によって伸縮運動する。そして、ダンパ
ーステー13の伸縮運動によってトランクドア3は自動
開閉される。モータ19の回転運動が、減速機18の出
力軸28とラック29を介してダンパーステー13のシ
リンダ13aの直線伸縮運動に変換され、トランクドア
3が自動で開閉される。また、モータ19の回転軸19
aがダンパーステー13に対して平行になるようにアク
チュエータ14を配置させた、つまりモータ19の回転
軸19aをダンパーステー13の伸縮運動方向に平行さ
せた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉装置に係り、
詳しくは車両のドアをアクチュエータで自動開閉する機
能を備えた車両用ドア開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のドア、例えばトランクドアは、本
体に対してヒンジにて開閉可能に支持されているものが
ある。また、トランクドアの自重による開閉を防止する
ため、トランクドアと本体の間にダンパーステーを設け
たものもある。
【0003】近年では、ドアの開閉において自動化が進
められている。その要求に答えるべく、例えば、特開平
10−153045号公報、特開平10−138762
号公報及び特許2745854号公報等に開示されたよ
うな様々な開閉装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した提
案では、いずれにおいても駆動モータシステムを別途車
両側に取り付ける必要がありワイヤも車両側で這い回す
ため、その作業が煩雑で組み付けに多くの工数がかか
り、コストアップともにその搭載性が悪かった。
【0005】本発明の目的は、搭載性の向上させること
でコストアップを最低限に抑えることのできるダンパー
付開閉装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、固定体と開閉体との間
に連結されたシリンダとピストンロッドとよりなる伸縮
自在のダンパーステーと、そのダンパーステーを伸縮動
作させて開閉体を開閉するアクチュエータとを備え、前
記アクチュエータは前記シリンダ若しくは前記ピストン
ロッドに固定されたモータと一端がピストンロッドと連
結され、他端が前記シリンダと摺動可能に連結されたス
ライダと、前記の正逆回転に基づいて、同モータと前記
スライダを相対移動させるダンパー伸縮補助部材とを備
えたことを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のダンパー付開閉装置において、前記アクチュエータに
は前記モータからダンパー伸縮補助部材までの駆動力伝
達経路にクラッチ手段を設けたことを要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のダンパー付開閉装置において、前記ダンパー伸縮補助
部材は、前記スライダに収容されたラックであり、前記
モータは、その回転軸に減速機が設けられその減速機の
ギアが前記ラックと噛合させるようにしたことを要旨と
する。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
のダンパー付開閉装置において、前記クラッチ手段は、
前記スライダと、前記ダンパーステーの伸縮方向に一定
範囲で移動可能なラックとで構成されたことを要旨とす
る。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1に記載のダンパー付開閉装置において、前
記モータは、その回転軸がダンパーステーと平行になる
ように、前記シリンダに固定されていることを要旨とす
る。
【0011】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
アクチュエータは、ダンパーステーと一体になるように
ダンパーステーのシリンダに取り付けられ、ダンパース
テーを伸縮駆動させることによって開閉体を開閉駆動す
るようにした。従って、既存のダンパーステーにアクチ
ュエータを取り付けるだけで、開閉体を自動開閉させる
ことができることから、従来技術に比べて、開閉体、固
定体及びダンパーステーに対する改造がほとんど不要と
なる。
【0012】その結果、ダンパー付開閉装置の搭載性を
向上することができるとともに、ダンパー付開閉装置の
装着によるコストアップを最低限に抑えることができ
る。請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の
発明の作用に加えて、モータからダンパー伸縮補助部材
までの駆動力伝達経路にクラッチ手段を設けることで、
手動によりダンパーステーを伸縮させることが可能で使
い勝手が向上する。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、ダンパー伸縮補助部材
は、スライダに収容されたラックであり、モータは、そ
の回転軸に減速機が設けられその減速機のギアがラック
と噛合させるようにした。従って、ダンパー付開閉装置
の駆動効率が高くなるとともに、ダンパー付開閉装置の
駆動機構を小型化にすることができる。その結果、ダン
パー付開閉装置により占めるスペースを節約することが
できる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、極めて簡単にクラッチ手
段を構成することができる。即ち、ラックはスライダに
一定の範囲で移動可能とするだけでよい。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4に記載の発明の作用に加えて、モータは、その回転
軸がダンパーステーと平行になるようにシリンダに固定
されているため、モータの軸方向スペースを確保するこ
とができ、ダンパー付開閉装置はよりコンパクトに配置
することができる。その結果、ダンパー付開閉装置によ
り占めるスペースを更に節約することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図13に従って説明する。図1は、本実施
形態の車両の模式図である。図1に示すように、固定体
としての車両本体1の後部にはトランクルーム2が形成
され、トランクルーム2の上部には略四角形状の開口部
2aを有している。トランクルーム2の開口部2aに
は、トランクルーム2を開閉する開閉体してのトランク
ドア3が備えられている。この開口部2a両側の前端部
にはそれぞれヒンジ4が設けられ、各ヒンジ4にてトラ
ンクドア3が車両本体1に対して開閉可能に支持されて
いる。
【0017】前記ヒンジ4は、具体的には図3〜図5に
示すように4リンク式ヒンジで構成されている。尚、図
3〜図5には、車両本体1の右側に設けられるヒンジ4
のみが示されている。車両本体1の左側に設けられるヒ
ンジ4は、右側に設けられるヒンジ4と対称な形状であ
るため図示しない。又、図4はトランクドア3が全閉状
態のときのヒンジ4を示し、図5はトランクドア3が全
開状態のときのヒンジ4を示している。
【0018】前記ヒンジ4は、車両側固定プレート5、
短尺リンク6、長尺リンク7及びドア側固定プレート8
を備えている。車両側固定プレート5は、トランクルー
ム2の開口部2a側壁に固定ボルト10で固定されてい
る。車両側固定プレート5には2つの支軸9a,9bが
所定の間隔をもって固定され、その各支軸9a,9bに
は各リンク6,7の基端部が回動可能に支持されてい
る。
【0019】一方、ドア側固定プレート8は断面L字状
に形成され、該プレート8には固定部8aと側壁部8b
が形成されている。固定部8aには、トランクドア3の
基端側の裏面3aに固定ボルト11にて固定されてい
る。側壁部8bには2つの支軸9c,9dが所定の間隔
をもって固定され、その各支軸9c,9dには前記各リ
ンク6,7の先端部が回動可能に支持されている。
【0020】前記車両側固定プレート5とドア側固定プ
レート8との間には、ダンパー付開閉装置12が設けら
れている。ダンパー付開閉装置12は、図4〜図7に示
すように、ダンパーステー13と、アクチュエータ14
とを備えている。
【0021】ダンパーステー13は、シリンダ13a
と、該シリンダ13aに対して伸縮可能なピストンロッ
ド13bとからなる。シリンダ13aの基端部13cは
ドア側固定プレート8の側壁部8bに対して回動可能に
連結され、ピストンロッド13bの先端部13dは車両
側固定プレート5に対して回動可能に連結されている。
そして、ダンパーステー13は前記長尺リンク7とほぼ
平行に配置されて、車両側固定プレート5及びドア側固
定プレート8に対して回動可能に連結されている。従っ
て、ピストンロッド13bがシリンダ13aに対して伸
縮動作されると、トランクドア3は開閉動作することに
なる。
【0022】又、図9に示すように、前記シリンダ13
aの先端部13eの外周部には、同外周を囲むように連
結部材15が固定されている。連結部材15は、図9及
び図10に示すように、リング16とアクチュエータ連
結部17とを備えている。リング16は、シリンダ13
aの下側を除く外周面を覆うように配設され、その両側
面にはそれぞれ複数(本実施形態ではそれぞれ2個)の
凹部16aが設けられている。リング16の一側はアク
チュエータ連結部17に連結されている。
【0023】アクチュエータ連結部17は、シリンダ1
3aの外周面を囲むように筒状に湾曲形成され、その両
端部に一側外方延出された連結突起17aが形成されて
いる。一対の連結突起17aには3個の貫通孔17bが
形成されている。そして、図6に示すように、その下側
の連結突起17aに形成した3個の貫通孔17bには雌
ネジが形成されている。そして、ボルト17fを螺合す
ることによりアクチュエータ連結部17はシリンダ13
aに対して固定される。
【0024】アクチュエータ連結部17の底面には、図
10に示すように、ポテンショ板17cが固着されてい
る。ポテンショ板17cは、シリンダ13aの基端部側
に向かって配設されている。ポテンショ板17cの底面
には、3個の電極17dに沿を有する回路配線パターン
17eが設けられている。この3個の電極17dは、後
述するコントローラ50に接続されている。
【0025】又、アクチュエータ連結部17には前記ア
クチュエータ14が連結固定されている。図7に示すよ
うに、アクチュエータ14は減速機18とモータ19と
から構成されている。そして、図6に示すように、減速
機18の第1ハウジング18bの一側面には、ダンパー
連結部18aが延出形成されている。そのダンパー連結
部18aはアクチュエータ連結部17の連結突起17a
に対して前記ボルト17fにて連結固定されている。従
って、アクチュエータ14はアクチュエータ連結部17
を介してシリンダ13aに固定されている。
【0026】第1ハウジングケース18b内には、図6
又は図7に示すように、該ハウジングケース18bに対
して回転可能に支持されたウォーム18cとウォームホ
イール18dが収容されている。ウォーム18cとウォ
ームホイール18dは互いに噛合している。
【0027】ウォーム18cは、前記モータ19の回転
軸19aと駆動連結されている。モータ19は、後述す
るコントローラ50の制御に基づいて正逆回転及び停止
制御されるようになっている。又、モータ19には、該
モータ19の駆動負荷が所定値を超えるかどうかを検知
する過負荷センサS3(図12に参照)を取付けてい
る。
【0028】又、前記ウォームホイール18dの軸中心
には、回転軸18eが固着されている。その回転軸18
eは前記ハウジングケース18bに配設された軸受18
fにて回転可能に支持されている。つまり、モータ19
が回転してウォーム18cが回転すると、ウォームホイ
ール18dは回転する。そして、ウォームホイール18
dが回転するとき、回転軸18eは同時に回転する。
【0029】回転軸18eの開口部側と反対側の端部に
は、図6に示すように、該回転軸18eより大径のギア
としての出力軸28が延出形成されている。出力軸28
は、歯車軸であって、ダンパー伸縮補助部材としてのラ
ック29と噛合するようになっている。ラック29は図
4〜図6及び図9に示すように、スライダ30に形成さ
れた第1ガイド部31に沿ってスライド移動可能に配置
されている。
【0030】スライダ30は、ダンパーステー13の下
側に配置され、その両端部にダンパー支持部32a,3
2bが形成されている。ダンパー支持部32aは上方に
延び、図9に示すように、前記ピストンロッド13bの
先端部13dを介して前記車両側固定プレート5に回転
可能に取付けられる。一方、ダンパー支持部32bは上
方に延び、図11に示すように縦断面円筒状に形成さ
れ、その円筒内孔32cはシリンダ13aが摺動可能に
貫挿されている。
【0031】従って、ピストンロッド13bがシリンダ
13aに対して伸縮するとき、スライダ30のダンパー
支持部32aがピストンロッド13bの先端部13dを
介して前記車両側固定プレート5に回転可能に連結され
ていることから、シリンダ13aはダンパー支持部32
bの円筒内孔32c内を往復摺動する。
【0032】スライダ30のダンパー支持部32a,3
2b間には、図6に示すように、第1ガイド部31と第
2ガイド部32が形成されている。第1ガイド部31に
は、前記出力軸28に噛合する前記ラック29が配設さ
れている。ラック29は、第1ガイド部31の両端の車
両側及びドア側壁部31a,31bの間をスライド移動
可能に配設されている。
【0033】従って、ラック29が第1ガイド部31の
壁部31a,31bのいずれにも当接していない状態
で、モータ19の回転とともに出力軸28が回転する
と、出力軸28と噛合しているラック29は、第1ガイ
ド部31の車両側壁部31a又はドア側壁部31bのい
ずれか一方に向かってスライド移動する。このラック2
9がスライド移動中には、モータ19の回転にてシリン
ダ13aを作動させない。
【0034】そして、ラック29がスライド移動して例
えば第1ガイド部31の車両側壁部31aに当接してそ
れ以上の移動が規制されると、回転している出力軸28
はラック29からの反作用を受けて同ラック29に噛合
しながら第1ガイド部31のドア側壁部31b側に移動
する。即ち、アクチュエータ14はスライダ30に沿っ
てシリンダ13aの基端部側に向かって移動する。この
とき、アクチュエータ14はアクチュエータ連結部17
を介してシリンダ13aに固定されているので、シリン
ダ13aはアクチュエータ14の力を受けて移動して、
ピストンロッド13bを伸長させる。つまり、トランク
ドア3は開方向に回動する。なお、ラック29が車両側
壁部31aに当接してそれ以上の移動が規制される位置
を車両側リターン位置とする。
【0035】反対に、ラック29がスライド移動して例
えば第1ガイド部31のドア側壁部31bに当接してそ
れ以上の移動が規制されると、回転している出力軸28
はラック29からの反作用を受けて同ラック29に噛合
しながら第1ガイド部31の車両側壁部31a側に移動
する。即ち、アクチュエータ14はスライダ30に沿っ
てシリンダ13aの先端部側に向かって移動する。そし
て、シリンダ13aはアクチュエータ14の力を受けて
移動して、ピストンロッド13bを収縮させる。即ち、
トランクドア3は閉方向に回動する。なお、ラック29
がドア側壁部31bに当接してそれ以上の移動が規制さ
れる位置をドア側リターン位置とする。
【0036】また、ラック29の長さはトランクドア3
の開閉ストロークより若干長く設定し、第1ガイド部3
1の長さはラック29の長さと前記ダンパーステー13
のストロークとの和に設定している。つまり、ラック2
9は第1ガイド部31内において一定範囲で移動可能と
なっている。
【0037】又、前記第1ガイド31の下面におけるス
ライダ30の底面には、図6に示すように、ガイド溝3
0aが設けられている。そのガイド溝30aには前記第
1ハウジングケース18bの一側面から突出形成された
ガイド突起18gが摺動可能に嵌合されている。
【0038】前記ダンパー支持部32bの外周面32d
には、係止部材33が固着されている。係止部材33は
ダンパー支持部32bと固着される固定部33aと、そ
の固定部33aから延出形成された一対のアーム33b
とを有している。一対のアーム33bの先端部内側には
凸部33cが形成されている。そして、凸部33cは、
シリンダ13aが伸縮運動するとき、リング16の凹部
16aと着脱可能に嵌合するようになっている。つま
り、係止部材33と前記リング16とはダンパーステー
13のチェック機構を構成している。
【0039】尚、本実施形態では、凸部33cが図5に
示すようにピストンロッド13b側の凹部16aに嵌合
するとき、図1,2に示すようにトランクドア3は全開
位置の状態となる。また、凸部33cがピストンロッド
13bとは反対側の凹部16aに嵌合するとき、図1,
2に示すようにトランクドア3は全閉位置と全開位置と
の間の所定位置(X)の状態となる。尚、本実施形態で
は、所定位置(X)はトランクドア3は全閉位置と全開
位置の中間位置としている。
【0040】また、本実施形態では、前記凸部33cを
凹部16aとの嵌合状態から離脱するのに必要な外力は
トランクドア3の自重より大きくなるように凸部33c
と凹部16aの係合状態を設定している。
【0041】また、図6に示すように、第1ハウジング
ケース18bの開口部側における回転軸18eの端部に
は、該回転軸18eより小径の中心軸20の基端部が固
着されている。その中心軸20の先端部は第1ハウジン
グケース18bの開口部を覆う第2ハウジングケース2
1に回転可能に支持されている。
【0042】又、図6に示すように、その中心軸20の
外周には、サンギア22が形成されている。そのサンギ
ア22には、2つの遊星ギア23が中心軸20に対して
対称的に配置噛合されている。2つの遊星ギア23は、
該2つの遊星ギア23を囲む内歯車24と噛合されてい
る。又、2つの遊星ギア23の中央には、貫通孔23a
が形成されている。その貫通孔23a内には、接点板2
5の底面に形成された2つの嵌合凸部25aが嵌着され
ている。従って、接点板25は遊星ギア23のサンギア
22の回りを公転すると、中心軸20を中心に回転す
る。つまり、回転軸18eが回転すると、サンギア22
が回転し、接点板25は回転する。
【0043】接点板25の表面には、接点部25bが設
けられている。図8に示すように、接点部25bは、接
点板25の径方向に沿って並んで形成された3ペア(6
本)のブラシ25c,25d,25eを備えている。そ
して、噛合及び嵌合によって駆動連結した遊星ギア2
3、内歯車24及び接点板25は、2つのプレート2
6,27にて支持され、第2ハウジングケース21内に
回転可能に収容保持されている。
【0044】そのプレート26の接点板側表面には、図
8に示すように、配線パターン26aが設けられてい
る。配線パターン26aは、それぞれ2つの正極端子2
6b,26cを有する円弧状の摺接部26d,26e
と、負極端子26fを有する円弧状の摺接部26gとか
らなる。摺接部26d,26e,26gの軸中心は、前
記接点板25の軸中心と同じであり、摺接部26dの円
弧半径は摺接部26eの円弧半径より大きくなってい
る。又、そのパターン26aの3つの端子26b,26
c,26fは後述するコントローラ50に接続されてい
る。
【0045】そして、前記遊星ギア23、内歯車24及
び接点板25が前記一対のプレート26,27にて支持
されて第2ハウジングケース21内に収容保持されてい
るとき、前記接点部25bのブラシ25c,25d,2
5eは、それぞれ対応する摺接部26d,26e,26
gと接触するようになっている。つまり、図8に示すよ
うに、ブラシ25cは摺接部26gと接触し、ブラシ2
5dは摺接部26eと接触し、ブラシ25eは摺接部2
6dと接触するようになっている。
【0046】従って、回転軸18eとともに回転する中
心軸20の回転が前記遊星ギア23により減速され、接
点板25が減速された遊星ギア23とともに回転する
と、ブラシ25c,25d,25eは、摺接部26dと
摺接部26g、又は、摺接部26eと摺接部26gとを
それぞれ短絡させたりすることになる。このとき、これ
ら短絡状態が各端子26b,26c,26fから検出さ
れることになる。
【0047】そして、本実施形態では、前記ラック29
が一方向からスライド移動して車両側リターン位置又は
ドア側リターン位置に到達したとき、各ブラシ25c,
25d,25eと摺接部26d,26e,26gとの位
置関係は、図8に示す位置関係となり、各端子26b,
26c,26fが共に絶縁状態となる。
【0048】この絶縁状態(ラック29が車両側リター
ン位置に到達して)からさらにドア3を開く方向にモー
タ19が回転すると、端子26bと端子26fが短絡状
態となる。そして、モータ19がトランクドア3を全開
する位置まで回転すると、各ブラシ25c,25d,2
5eは、摺接部26d,26e,26gに対して図8に
示す位置から時計回り方向に位置X1まで相対回動す
る。
【0049】反対にラック29がドア側リターン位置に
到達してからさらにドア3を閉じる方向にモータ19が
回転すると、端子26cと端子26fが短絡状態とな
る。そして、モータ19がトランクドア3を全閉する位
置まで回転すると、各ブラシ25c,25d,25e
は、摺接部26d,26e,26gに対して図8に示す
位置から反時計回り方向に位置X2まで相対回動する。
【0050】つまり、各ブラシ25c,25d,25e
と摺接部26d,26e,26gにてリターン位置検出
センサS1を構成している。そして、このリターン位置
検出センサS1の端子26b,26c,26fからの信
号に基づいて後述するコントローラ50は、ラック29
が車両側リターン位置又はドア側リターン位置に到達し
たかどうかの判断及びモータ19がドア3を開ける方向
に回転しているのか閉じる方向に回転しているのかの判
断を行うようになっている。
【0051】前記第1ガイド部31と平行に形成された
第2ガイド部32には、図6に示すように、前記ポテン
ショ板17cに沿って形成され、その第2ガイド部32
内にブラシ34が取付けられている。ブラシ34は、前
記ポテンショ板17cの回路配線パターン17eと摺接
する。つまり、シリンダ13aが伸縮移動に相対して回
路配線パターン17eとの摺接位置を変えるブラシ34
のその時々の摺接位置からシリンダ13a、即ちダンパ
ーステー13の移動位置(トランクドア3の開閉位置)
を検知する。そして、本実施形態では、ポテンショ板1
7cとブラシ34等でドア位置検出センサS2を構成し
後述するコントローラ50に出力される。尚、本実施形
態では、このドア位置検出センサS2は、図1におい
て、右側にあるダンパー付開閉装置12に設けられ、左
側のダンパー付開閉装置12には設けられていないもの
とする。そして、このドア位置検出センサS2の信号に
基づいてコントローラ50はトランクドア3の開閉位置
を判断する。
【0052】更に、本実施形態では、図1に示すよう
に、前記トランクドア3の先端部における車幅方向の略
中央には、ドアクローザアンドオープナ装置40が設け
られている。又、トランクドア3が全閉位置のときにド
アクローザアンドオープナ装置40と係合するストライ
カ41がトランクルーム2内に設けられている。このド
アクローザアンドオープナ装置40は、トランクドア3
がハーフラッチ位置でストライカ41と係合状態(ハー
フラッチ状態)にあるとき、クローザアクチュエータと
してのモータ42(図12参照)にてストライカ41を
強制的に引き込み、トランクドア3をフルラッチ位置
(フルラッチ状態)まで引き込む引き込み動作(施錠動
作)と、トランクドア3がフルラッチ状態にあるとき、
該装置40とストライカ41との係合状態を解除して該
ドア3を最小開位置(ストライカ41との係合が解かれ
た直後の位置)に配置する解錠動作とを行うように構成
されている。
【0053】尚、運転席には、ドアクローザアンドオー
プナ装置40を作動させる図示しない機械式レバーのト
ランクドアオープナーが設けられている。ドアクローザ
アンドオープナ装置40は、トランクドアオープナーの
操作に基づいて、該装置40とストライカ41との係合
状態を解除して、フルラッチ状態にあるトランクドア3
を最小開位置に配置する解錠動作を行うように構成され
ている。
【0054】前記ドアクローザアンドオープナ装置40
には、後述するハーフラッチ検出スイッチ43及びフル
ラッチ検出スイッチ44が備えられている。ハーフラッ
チ検出スイッチ43はトランクドア3がハーフラッチ位
置になるとハーフラッチ検出信号を生成し、フルラッチ
検出スイッチ44はトランクドア3がフルラッチ位置に
なるとフルラッチ検出信号を生成する。
【0055】また、トランクドア3には受信機51が設
けられている。受信機51はドライバー等が所持するワ
イヤレス操作スイッチWsからの操作信号を受信してコ
ントローラ50に起動信号を出力する。
【0056】次に、図12は、ダンパー付開閉装置12
及びドアクローザアンドオープナ装置40の電気的構成
を示す。前記ダンパー付開閉装置12及びドアクローザ
アンドオープナ装置40は、車両本体1に搭載されるコ
ントローラ50に接続される。
【0057】コントローラ50には、トランクドア3に
設けた受信機51を介してワイヤレス操作スイッチWs
からの操作信号に基づく起動信号が入力される。コント
ローラ50は、ドアクローザアンドオープナ装置40と
接続されている。コントローラ50はハーフラッチ位置
を検出するハーフラッチ検出スイッチ43からハーフラ
ッチ検出信号を入力するとともに、フルラッチ位置を検
出するフルラッチ検出スイッチ44からフルラッチ検出
信号を入力する。
【0058】また、コントローラ50は、左右のアクチ
ュエータ14のリターン位置検出センサS1と接続さ
れ、ラック29の前記リターン位置を検出する。コント
ローラ50は、右側のアクチュエータ14のドア位置検
出センサS2と接続されダンパーステー13の伸縮に応
じた検出信号が入力される。コントローラ50は、この
検出信号に基づいてダンパーステー13の伸縮位置を検
出し、その伸縮位置に基づいてトランクドア3の開閉位
置を換算する。
【0059】さらに、コントローラ50は、左右のアク
チュエータ14に設けた過負荷センサS3と接続されて
いて、アクチュエータ14に予め定めた過負荷電流が流
れたとき、負荷検出信号が過負荷センサS3から入力さ
れるようになっている。
【0060】そして、コントローラ50は、起動信号、
ハーフラッチ及びフルラッチ検出信号、各検出信号に基
づいて、ダンパー付開閉装置12のモータ19及びドア
クローザアンドオープナ装置40のモータ42を制御す
る。
【0061】次に、ダンパー付開閉装置12の動きにつ
いて簡単に説明する。アクチュエータ14のモータ19
が通電駆動され回転すると、ウォーム18cが回転され
てウォームホイール18dが減速回転する。ここで、例
えば、図7において、ウォームホイール18dが反時計
回り方向に回転すると、回転軸18e及び出力軸28も
同方向に回転する。この出力軸28の回転力がラック2
9に伝達され、ラック29は前記第1ガイド部31内を
図4に示すP1矢印方向に移動される。そして、ラック
29は第1ガイド部31の車両側壁部31aに当接して
それ以上の移動が規制される。車両側壁部31aにてラ
ック29の移動が規制されると、出力軸28の回転力に
よって、アクチュエータ14は第1ガイド部31のドア
側壁部31bに向かってP2矢印方向に移動する。この
とき、アクチュエータ14と一体的に連結されたダンパ
ーステー13のシリンダ13aもP2矢印方向に移動す
る。
【0062】すると、ドア側固定プレート8は、シリン
ダ13aの推力を受け、K1矢印方向に回動する。この
とき、短尺リンク6及び長尺リンク7はK2矢印方向に
回動する。又、ダンパーステー13及びスライダ30
は、ピストンロッド13bの先端部13dを回動中心と
してK2矢印方向に回動する。
【0063】そして、ドア側固定プレート8が図5に示
す位置まで回動されて、トランクドア3は全開する。こ
の時、リング16の凹部16aには、アーム33bの凸
部33cが嵌合する。従って、トランクドア3は自重に
よって閉じる方向に回動することなく全開位置が保持さ
れる。
【0064】トランクドア3が全開状態になると、ドア
位置検出センサS2は該ドア3が全開位置にある旨の全
開位置検出信号をコントローラ50に出力される。コン
トローラ50は、全開位置検出信号に基づいてモータ1
9を逆回転させる。つまり、図7において、ウォームホ
イール18d及び出力軸28を反時計回り方向から時計
回り方向に回転させる。
【0065】出力軸28が時計回り方向に回転すると、
車両側壁部31aに当接していたラック29はドア側壁
部31bに向かってP2矢印方向に移動する。そして、
図5に示すラック29がドア側リターン位置に到達する
までモータ19を回転させる。このモータ19の回転を
止めるタイミングは、リターン位置検出センサS1から
の検出信号に基づいてコントローラ50にて制御されて
いる。
【0066】次に、上記全開したトランクドア3を閉め
るとき、モータ19の回転によりウォームホイール18
dは例えば、図7における時計回りに回転されると、回
転軸18e及び出力軸28も同方向に回転する。この出
力軸28の回転力がラック29に伝達される。このと
き、ラック29はドア側リターン位置にあるので、出力
軸28の回転力によって、アクチュエータ14は第1ガ
イド部31の車両側壁部31aに向かってP1矢印方向
に移動する。このとき、アクチュエータ14と一体的に
連結されたダンパーステー13のシリンダ13aもP1
矢印方向に移動する。
【0067】すると、ドア側固定プレート8は、シリン
ダ13aの推力を受け、K3矢印方向に回動する。この
とき、短尺リンク6及び長尺リンク7はK4矢印方向に
回動する。又、ダンパーステー13及びスライダ30
は、ピストンロッド13bの先端部13dを回動中心と
してK4矢印方向に回動する。そして、ドア側固定プレ
ート8が図4に示す位置まで回動されると、トランクド
ア3は全閉する。
【0068】トランクドア3が全閉状態になると、ドア
位置検出センサS2は該ドア3が全閉位置にある旨の全
閉位置検出信号をコントローラ50に出力される。コン
トローラ50は、全閉位置検出信号に基づいてモータ1
9を逆回転させる。つまり、図7において、ウォームホ
イール18d及び出力軸28を時計回り方向から反時計
回り方向に回転させる。
【0069】出力軸28が反時計回り方向に回転する
と、ドア側壁部31bに当接していたラック29は車両
側壁部31aに向かってP1矢印方向に移動する。そし
て、図4に示すラック29が車両側リターン位置に到達
するまでモータ19を回転させる。このモータ19の回
転を止めるタイミングは、リターン位置検出センサS1
からの検出信号に基づいてコントローラ50にて制御さ
れている。
【0070】尚、トランクドア3がトランクオープナー
にてハーフラッチの状態から解放された状態(ほぼ全閉
状態の最小閉位置)にあるとき、該ドア3を手動で全開
位置まで回動させることができる。つまり、ハーフラッ
チ状態から解放された状態(最小開位置)から手動でト
ランクドア3を全開位置まで開方向に操作すると、シリ
ンダ13aは、ドア3側に引っ張られて移動する。そし
て、アクチュエータ14もシリンダ13aとともに引っ
張られて移動する。このとき、出力軸28に噛合するラ
ック29は、アクチュエータ14の移動とともにドア側
リターン位置までスライド移動する。
【0071】反対に、トランクドア3が全開位置にある
とき、該ドア3を手動で全閉位置まで回動させることが
できる。つまり、手動でトランクドア3を全閉位置まで
閉方向に操作すると、シリンダ13aは、車両側に押さ
れ移動する。そして、アクチュエータ14もシリンダ1
3aとともに押されて移動する。このとき、出力軸28
に噛合するラック29は、アクチュエータ14の移動と
ともに車両側リターン位置までスライド移動する。
【0072】次に、上記左右一対のダンパー付開閉装置
12とドアクローザアンドオープナ装置40をコントロ
ーラ50にて制御することによって、トランクドア3の
開閉制御する一例を図13に従って説明する。尚、コン
トローラ50、同コントローラ50の記憶装置に記憶さ
れた制御プログラムに従って動作する。
【0073】いま、ワイヤレス操作スイッチWsを操作
すると、コントローラ50は受信機51を介して起動信
号を入力する。コントローラ50は起動信号に応答し
て、ステップ101において開閉制御を開始し、まず、
左右一対のアクチュエータ14のモータ19が駆動して
いるかどうか判断する(ステップ102)。つまり、す
でにドア3の開閉動作が実行中かどうか判断する。そし
て、ドア3の開閉動作が実行中ならば、ドア3の開閉動
作を一旦中止すべく、左右一対のアクチュエータ14の
モータ19を停止させて次の起動信号(ワイヤレス操作
スイッチWsの操作)を待つ。
【0074】一方、開閉動作中でない場合には、ステッ
プ103に移り、トランクドア3が所定位置(X)より
閉側にあるかどうか判断する。この判断は、ドア位置検
出センサS2からの検出信号に基づいて行う。そして、
トランクドア3が所定位置(X)より閉側に位置してい
る時、コントローラ50は、ワイヤレス操作スイッチW
sの操作がドア3を全開にする操作と判断して左右一対
のアクチュエータ14のモータ19を開方向に駆動させ
る(ステップ104)。従って、ドア3は開方向に回動
する。
【0075】尚、このとき、ドア3が全閉状態でフルラ
ッチ状態の時には、コントローラ50はドアクローザア
ンドオープナ装置40のモータ42を駆動させてフルラ
ッチ及びハーフラッチの状態からドア3を開放する状態
(最小開位置)にした後に、左右一対のアクチュエータ
14を駆動制御する。
【0076】そして、ステップ106において、コント
ローラ50は、ドア位置検出センサS2からの検出信号
に基づいてトランクドア3が全開位置まで到達したと判
断すると、ドア3のそれ以上の開動作を停止すべく各モ
ータ19を駆動制御して次の操作を待つ(ステップ10
7)。つまり、トランクドア3が全開位置まで到達する
と、モータ19は開方向の回転から閉方向の回転に逆転
し、リターン位置検出センサS1からの信号に基づい
て、即ちラック29がドア側リターン位置に到達した時
に停止する。
【0077】一方、前記ステップ103において、トラ
ンクドア3が所定位置(X)を含む開側に位置している
時、コントローラ50はステップ108に移り、トラン
クドア3が所定位置(X)にあるかどうかをドア位置検
出センサS2の検出信号に基づいて判断する。そして、
トランクドア3が所定位置(X)にある時、トランクド
ア3を所定位置(X)の位置保持すべく、左右一対のア
クチュエータ14のモータ19を停止させた状態に保持
する(ステップ107)。つまり、所定位置(X)にあ
る時は、操作者の手動での開又は閉操作を待つようにし
ている。
【0078】又、トランクドア3が所定位置(X)より
開側にある時、コントローラ50は、左右一対のアクチ
ュエータ14のモータ19を閉方向に駆動させる(ステ
ップ109)。従って、ドア3は閉方向に回動する。や
がて、コントローラ50は、トランクドア3が、所定位
置(X)まで到達すると(ステップ108)、トランク
ドア3を所定位置(X)の位置保持すべく、左右一対の
アクチュエータ14のモータ19を停止させた状態に保
持する(ステップ107)。つまり、所定位置(X)に
ある時は、操作者の手動での閉操作を待つようにしてい
る。
【0079】尚、トランクドア3が所定位置(X)を通
過し全開位置まで回動していく途中において、左右一対
のアクチュエータ14のモータ19に過負荷が発生した
ことを過負荷センサS3にて検出すると(ステップ10
5)、コントローラ50はそれ以上の開動作は停止し
て、ステップ109に移り、トランクドア3を閉方向に
回動させて所定位置(X)で停止させるようになってい
る。
【0080】又、トランクドア3が閉方向に回動する途
中において、左右一対のアクチュエータ14のモータ1
9に過負荷が発生したことを過負荷センサS3にて検出
すると(ステップ110)、コントローラ50はそれ以
上の閉動作は停止して、ステップ104に移り、トラン
クドア3を開方向に回動させて全開位置で停止させるよ
うになっている。
【0081】上記したように、本実施の形態は、以下に
示す特徴がある。 (1)本実施形態では、ダンパーステー13は、そのシ
リンダ13aにアクチュエータ14が取り付けられ、該
アクチュエータ14の駆動によって伸縮運動する。そし
て、ダンパーステー13の伸縮運動によってトランクド
ア3は自動開閉される。
【0082】従って、既存のダンパーステー13にアク
チュエータ14を取り付けるだけで、トランクドア3を
自動開閉させることができることから、従来技術に比べ
て、車両本体1のトランクルーム2及びダンパーステー
13に対する改造がほとんど不要となる。
【0083】その結果、既存タイプの車両に対してダン
パー付開閉装置12を容易に組み付けることができる、
つまりダンパー付開閉装置12の搭載性を向上すること
ができるとともに、ダンパー付開閉装置12の装着によ
る車両のコストアップを最低限に抑えることができる。
【0084】(2)本実施形態では、モータ19の回転
運動が、減速機18の出力軸28とラック29を介して
ダンパーステー13のシリンダ13aの直線伸縮運動に
変換され、トランクドア3が自動で開閉される。
【0085】従って、ダンパー付開閉装置12の駆動効
率が高くなるとともに、ダンパー付開閉装置12の駆動
機構を小型化にすることができる。その結果、ダンパー
付開閉装置12により占めるスペースを節約することが
できる。
【0086】(3)また、本実施形態では、モータ19
の回転軸19aがダンパーステー13に対して平行にな
るようにアクチュエータ14を配置させた、つまりモー
タ19の回転軸19aをダンパーステー13の伸縮運動
方向に平行させた。従って、モータ19の軸方向スペー
スを確保することができ、ダンパー付開閉装置12はよ
りコンパクトに配置することができる。
【0087】その結果、ダンパー付開閉装置12により
占めるスペースを更に節約することができる。(4)本
実施形態では、チェック機構を構成する係止部材33
は、スライダ30に固着され、チェック機構を構成する
リング16は、ダンパーステー13のシリンダ13aに
取り付けられダンパーステー13の伸縮と同期してスラ
イドする。従って、トランクドア3は、アーム33bの
凸部33cがリング16の凹部16aと噛合することに
よって全開位置及び所定位置(X)で保持することがで
きる。
【0088】(5)本実施形態では、アクチュエータ1
4は左右のダンパーステー13にそれぞれ配置した。従
って、トランクドア3に対するアクチュエータ14の両
側からの駆動力がバランスよく伝えることができる。
【0089】また、各アクチュエータ14にはリターン
位置検出センサS1を設けた。従って、コントローラ5
0はリターン位置検出センサS1によって左右のダンパ
ーステー13の位置ずれを修正することができる。
【0090】(6)本実施形態では、ラック29は、ス
ライダ30に形成された第1ガイド部31内において該
ガイド部31を沿ってスライダ移動可能に配置され、出
力軸28の回転によって第1ガイド部31の両端の壁部
31a,31bに当接するまで第1ガイド部31内にス
ライダ移動されるようになっている。つまり、ラック2
9とスライダ30とはモータ19の駆動力伝達経路上の
クラッチ手段を構成している。また、トランクドア3は
全開まで駆動された後、ラック29は、モータ19の逆
回転駆動によってリターン位置まで戻され待機するよう
になっている。
【0091】従って、トランクドア3を常に手動でも閉
めることができる。その結果、ユーザの使い勝手を満足
することができる。(7)本実施の形態では、モータ1
9には、該モータ19の駆動負荷が所定値に超えるかど
うかを検知する過負荷センサS3を取付けている。ま
た、コントローラ50はその過負荷センサのデータに基
づいてトランクドア3の開閉を制御するようにした。
【0092】従って、トランクドア3を開閉する時、ト
ランクドア3は障害物にぶつかることによってモータ1
9の駆動負荷が所定値に超えるとき、開閉が停止される
ため、トランクドア3及びアクチュエータ14を保護す
ることができるとともに、トランクドア3と車両本体1
との間での物等の挟み込みを防止することができる。
【0093】尚、本発明の実施の形態は以下のように変
更してもよい。 ○上記実施形態では、シリンダ13aにモータ19を構
成しているが、モータ19をピストンロッド13b側に
取付構成してもよい。
【0094】○また、シリンダ13aを車両側固定プレ
ート5側に連結し、ピストンロッド13bをドア側固定
プレート8側に連結して実施してもよい。 ○上記実施形態では、ダンパー付開閉装置12を車両の
両側に取り付けたが、ダンパー付開閉装置12を車両の
どちらか片側に取り付けて実施してもよい。
【0095】○上記実施形態では、スライダ30に一定
範囲で移動可能なラック29を設けることにより、クラ
ッチ手段を構成したが、メカクラッチ、電磁クラッチ等
のクラッチ手段をモータの駆動力伝達経路上に設けても
よい。
【0096】○上記実施形態では、トランクドア3にお
けるトランクルーム2の開口部2aとの当接面には、所
定値以上の圧力を検出する感圧センサを設けて実施して
もよい。この場合、感圧センサは、トランクドア3と車
両本体1との間に物等が挟持されると、該センサに加わ
る圧力が所定値以上に上昇してその挟持を検出し、挟持
検出信号をコントローラ50に送り、コントローラ50
はトランクドア3の閉作動を停止する。従って、トラン
クドア3車両本体1との間での物等の挟み込みを防止す
ることができる。
【0097】○上記実施の形態では、ダンパーステー1
3の移動位置(つまりドア位置)を検出するドア位置検
出センサS2をリミットスイッチに変えて実施してもよ
い。 ○また、上記実施形態では、ドア位置検出センサS2を
左のダンパー付開閉装置12に設けて実施してもよい。
【0098】○上記実施の形態では、ドアクローザアン
ドオープナ装置40を省略してもよい。 ○上記実施の形態では、コントローラ50はトランクド
ア3の開閉速度を特に制御しなかったが、例えば、ドア
位置検出センサS2によるトランクドア3の開閉位置に
応じてドア開閉速度を適宜制御するようにしてもよい。
【0099】○上記実施の形態では、ダンパー付開閉装
置12はトランクドア3を開閉するものであったが、ダ
ンパーステー付けのドアであれば、車両のその他のド
ア、例えばボンネットドア、サイドドア、バックドア又
は車両ドア以外のドア等に前記ダンパー付開閉装置12
を適用してもよい。また、ダンパーステー付けの窓に適
用してもよい。
【0100】次に、上記実施形態及び別例から把握でき
る請求項に記載した発明以外の技術的思想について、そ
れらの効果と共に以下に記載する。 (1)請求項1乃至5のいずれか1に記載のダンパー付
開閉装置において、前記スライダ(30)には、凸部
(33c)を設けたチェック機構の係止部材(33)を
固着させ、前記ダンパーステー(13)のシリンダ(1
3a)には、凹部(16a)を設けたチェック機構のリ
ング(16)を固着させ、ダンパーステー(13)が伸
縮運動する際、前記凹部(16a)と凸部(33c)が
着脱するようにしたことを特徴とするダンパー付開閉装
置。
【0101】従って、開閉体は、凸部が凹部と噛合する
ことによって全開位置及び所定位置で保持することがで
きる。 (2)請求項1乃至5のいずれか1に記載のダンパー付
開閉装置において、前記開閉体は車両のドア(3)であ
り、前記固定体は車両の本体(1)であることを特徴と
するダンパー付開閉装置。
【0102】従って、請求項1〜5に記載の発明の効果
に加えて、ダンパー付開閉装置の車両への搭載性を向上
することができるとともに、ダンパー付開閉装置の装着
による車両のコストアップを最低限に抑えることができ
る。
【0103】
【発明の効果】請求項1〜5に記載の発明によれば、ダ
ンパー付開閉装置の搭載性を向上することができるとと
もに、ダンパー付開閉装置の装着によるコストアップを
最低限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の車両を示す斜視図。
【図2】同じく車両のトランクドアの開閉を示す説明
図。
【図3】同じく車両のトランクドアの要部拡大斜視図。
【図4】同じくトランクドアの全閉状態におけるダンパ
ー付開閉装置の状態を示す正面図。
【図5】同じくトランクドアの全開状態におけるダンパ
ー付開閉装置の状態を示す正面図。
【図6】ダンパー付開閉装置の図4におけるE−E線断
面図。
【図7】ダンパー付開閉装置の図6におけるF−F線断
面図。
【図8】リターン位置検出センサのパターンを示す説明
図。
【図9】アクチュエータを外したダンパー付開閉装置の
平面図。
【図10】ダンパーステーの移動位置を検出する位置セ
ンサを示す底面図。
【図11】図9におけるG−G線断面図。
【図12】ダンパー付開閉装置の電気的構成を示すブロ
ック図。
【図13】ダンパー付開閉装置の制御を説明するフロー
チャート。
【符号の説明】
1…固定体としての車両本体、3…開閉体としてのトラ
ンクドア、13…ダンパーステー、13a…シリンダ、
13b…ピストンロッド、14…クチュエータ、16…
リング、16a…凹部、18…減速機、19…モータ、
19a…モータの回転軸、28…減速機のギアとしての
出力軸、29…ダンパー伸縮補助部材としてのラック、
30…スライダ、33c…凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA01 AA09 BA04 CA06 DA01 DA07 DA08 DB01 DB07 DB08 EA01 EB01 EC01 GA03 GA08 GB06 GB12 GB18 GC02 GC03 GC06 GC07 GD03 GD09 HA01 KA01 KA02 KA12 KA13 KA15 KA16 KA25 3D004 AA12 BA03 CA14 CA33 CA34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体(1)と開閉体(3)との間に連
    結されたシリンダ(13a)とピストンロッド(13
    b)とよりなる伸縮自在のダンパーステー(13)と、
    そのダンパーステー(13)を伸縮動作させて開閉体
    (3)を開閉するアクチュエータ(14)とを備え、 前記アクチュエータ(14)は前記シリンダ(13a)
    若しくは前記ピストンロッド(13b)に固定されたモ
    ータ(19)と一端がピストンロッド(13b)と連結
    され、他端が前記シリンダ(13a)と摺動可能に連結
    されたスライダ(30)と、 前記の正逆回転に基づいて、同モータ(19)と前記ス
    ライダ(30)を相対移動させるダンパー伸縮補助部材
    (29)とを備えたことを特徴とするダンパー付開閉装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のダンパー付開閉装置に
    おいて、 前記アクチュエータ(14)には前記モータ(19)か
    らダンパー伸縮補助部材(29)までの駆動力伝達経路
    にクラッチ手段を設けたことを特徴とするダンパー付開
    閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のダンパー付開閉装置に
    おいて、 前記ダンパー伸縮補助部材(29)は、前記スライダ
    (30)に収容されたラック(29)であり、 前記モータ(19)は、その回転軸(19a)に減速機
    (18)が設けられその減速機(18)のギア(28)
    が前記ラック(29)と噛合させるようにしたことを特
    徴とするダンパー付開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のダンパー付開閉装置に
    おいて、 前記クラッチ手段は、前記スライダ(30)と、前記ダ
    ンパーステー(13)の伸縮方向に一定範囲で移動可能
    なラック(29)とで構成されたことを特徴とするダン
    パー付開閉装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1に記載のダ
    ンパー付開閉装置において、 前記モータ(19)は、その回転軸(19a)がダンパ
    ーステー(13)と平行になるように、前記シリンダ
    (13a)に固定されていることを特徴とするダンパー
    付開閉装置。
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