JP2001011734A - 抗菌性ポリアミド繊維 - Google Patents

抗菌性ポリアミド繊維

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JP2001011734A JP18681699A JP18681699A JP2001011734A JP 2001011734 A JP2001011734 A JP 2001011734A JP 18681699 A JP18681699 A JP 18681699A JP 18681699 A JP18681699 A JP 18681699A JP 2001011734 A JP2001011734 A JP 2001011734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紡糸時に糸切れやポリアミド樹脂特有の変色
を起こすことがなく、しかも洗濯を繰り返す厳しい使用
条件や日光や高温雰囲気に曝される厳しい環境下におい
ても抗菌効果の耐久性に優れ、かつ繊維製造工程で各種
繊維処理液と接触したときでも着色を生じることのない
抗菌ポリアミド繊維を提供すること。 【解決手段】 銀イオンを含む最大粒径が10μm以下
の抗菌性無機化合物100重量部に対し、0.05〜
1.5重量部のγ−アミノ基含有シランカップリング剤
を使用し、乾式法で表面処理してなる表面処理抗菌剤
を、ポリアミド樹脂100重量部当たり0.1〜2.0
重量部含有せしめ、抗菌活性とその持続性を高めた抗菌
性ポリアミド繊維を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀イオンを含む抗
菌性無機化合物を特定のカップリング剤で表面処理する
ことによって得られる表面処理抗菌剤を、ポリアミド繊
維中に特定量含有させることにより、抗菌性を高めたポ
リアミド繊維に関するものであり、この繊維を用いて得
られる繊維製品は、防かび性、抗菌性、防藻性等を必要
とする用途に有効に活用することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、防かび性、抗菌性、防藻性などを
示す金属イオンを粘土鉱物、無機イオン交換体或いは多
孔質体に担持させた無機系抗菌剤が提案されている。こ
れらの無機系抗菌剤は、有機系抗菌剤に比べて一般に安
全性が高いうえ抗菌効果の持続性が長く、しかも耐熱性
に優れていることから、これらの無機系抗菌剤を各種の
繊維に混入させて抗菌性繊維を得る試みがなされてい
る。
【0003】繊維製品の製造工程には各種の処理液を繊
維に接触させる工程が含まれており、無機系抗菌剤を配
合した抗菌性繊維の場合は、上記工程で抗菌性繊維が着
色し易いという問題がある。こうした着色の問題を解消
するための手段として特開平6−340514号公報に
は、抗菌性金属イオンを有する特定のリン酸塩系化合物
からなる抗菌剤をカップリング剤で被覆することを提案
している。しかし、無機系抗菌剤をカップリング剤で表
面処理する場合、使用するカップリング剤の種類や処理
量、カップリング処理方法によっては、処理効果が十分
発現しなくなったり、着色や糸の強度低下といった問題
を生じることがあるため、糸切れを起こし易い細径繊維
に適用された例は殆どない。
【0004】繊維の中でも特にポリアミド繊維は細径糸
として使用される場合が多く、しかもポリアミド樹脂特
有の現象として、樹脂中に残留する未反応アミン化合物
が反応して変色や樹脂劣化を起こし易い特性を有してい
るため、無機系抗菌剤を単独で含有させた場合よりも被
覆処理した抗菌剤を含有させた場合の方が激しい変色を
起こすこともあり、処理条件をより厳密に管理しなけれ
ば、こうした問題を生じることなく十分な処理効果のみ
を有効に発現させることはできない。
【0005】しかし、ポリアミド繊維製品は靴下、スト
ッキング、タオル、カーペット、下着、鞄などの如く、
特に耐久性が重視される用途に適用されることが多く、
染色や洗濯に対する抗菌効果や耐変色性の耐久性が低下
することがあるため、カップリング剤による表面処理な
しの抗菌剤単独使用で実用レベルの性能を得ることはで
きない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な状
況の下で、紡糸時に糸切れやポリアミド樹脂特有の変色
を起こさず、しかも洗濯が繰り返される厳しい使用条件
や日光や高温雰囲気に曝される厳しい環境下においても
優れた抗菌持続性を有し、かつ繊維製造工程で各種繊維
処理液と接触した場合でも着色を生じることのない抗菌
性ポリアミド繊維を提供することを課題として掲げた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明の抗菌性ポリアミド繊維は、銀イオンを
含む最大粒径10μm以下の抗菌性無機化合物100重
量部に対し、0.05〜1.5重量部のγ−アミノ基含
有シランカップリング剤を使用し、乾式法で表面処理し
てなる表面処理抗菌剤を、ポリアミド樹脂100重量部
当たり0.1〜2.0重量部含有せしめてなるところに
特徴を有している。
【0008】抗菌性無機化合物の表面処理に用いられる
上記γ−アミノ基含有シランカップリング剤の中でも特
に好ましいのは、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリメキシシラン、N−フェニ
ル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピル
トリエトキシシランおよびN−β−(アミノエチル)−
γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランであり、本
発明ではこれらを単独で使用し得る他、必要により2種
以上を併用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明で使用する抗菌性無
機化合物、カップリング剤および表面処理法、更には抗
菌性の付与対象となるポリアミド樹脂について詳細に説
明していく。
【0010】[抗菌性無機化合物]本発明で用いられる
抗菌性無機化合物は、抗菌活性成分として銀イオンを含
む無機化合物であり、好ましくは最大粒径が10μm以
下、より好ましくは5μm以下、更に好ましくは2μm
以下のものが使用される。最大粒径が10μmを超える
粗粒物では、ポリアミド樹脂に配合して溶融紡糸を行な
う際に、フィルター詰まりや糸切れを生じ易くなるので
好ましくない。平均粒径は特に制限されないが、好まし
くは0.5〜5μm、より好ましくは0.5〜2μmの範
囲であり、平均粒径が0.5μm未満の微細粒では、ポ
リアミド樹脂中に混入したときに凝集を起こして粗大化
し易くなり、溶融紡糸時にフィルター詰まりや糸切れを
生じる原因になる。また、元々の平均粒径が5μmを超
える場合も同様の問題が生じる。
【0011】銀イオンを含む抗菌性無機化合物の具体例
としては、抗菌性ゼオライト、抗菌性無定型アルミノ珪
酸塩、抗菌性層間化合物、抗菌性溶解性ガラス、抗菌性
リン酸塩などが例示される。
【0012】上記抗菌性ゼオライトとしては、例えば特
公昭63−54013号公報、特開昭60−18100
2号公報、同63−265809号公報、特開平2−1
11709号公報、同3−145410号公報などに記
載されている様な、ゼオライト中のイオン交換可能なイ
オンを銀イオンで置換したゼオライトなどを使用でき
る。また上記抗菌性無定型アルミノ珪酸塩としては、特
開昭62−70221号公報および特開平1−1672
12号等に記載されている如く、ゼオライト中のイオン
交換可能なイオンを銀イオンで置換した無定型アルミノ
珪酸塩等が例示され、抗菌性層間化合物としては、特開
平1−2213034号公報等に記載されている如く、
銀錯塩を無機層状化合物に担持させた層間化合物等が例
示される。抗菌性溶解性ガラスの具体例としては、特開
平62−158202号公報、同62−21098号公
報、同63−48366号公報、同1−213410号
公報等に記載されている、銀イオンを含む抗菌性溶解性
ガラスが挙げられ、また抗菌性リン酸塩としては、特開
平1−221304号公報に記載されている様な銀イオ
ン含有リン酸塩系化合物などが好ましく使用できる。
【0013】これらの銀イオン含有抗菌性無機化合物の
中でも、抗菌性ゼオライトや抗菌性リン酸塩は粒径制御
が容易であることから特に好ましいものとして推奨され
る。
【0014】[カップリング剤]本発明で使用される表
面処理抗菌剤は、前述した抗菌性無機化合物を特定のシ
ランカップリング剤で表面処理したもので、該特定のシ
ランカップリング剤を使用することにより、抗菌性無機
化合物をポリアミド樹脂中へ均一に分散させることがで
き、また、得られるポリアミド繊維を繊維処理液と接触
させた場合の変色を可及的に防止することができる。
【0015】該特定のシランカップリング剤とは、分子
中にγ−アミノ基を有するシランカップリング剤であ
り、分子中に存在するγ−アミノ基の存在によりポリア
ミド樹脂に対して優れた親和性を示すと共に、シリル基
の存在により抗菌性無機化合物とも優れた親和性を示
す。従って、このシランカップリング剤で表面処理する
ことによって得られる表面処理抗菌剤は、ポリアミド樹
脂中に万遍なく均一に分散させることができ、ポリアミ
ド繊維に高レベルの抗菌性を与える。
【0016】従って本発明で使用されるシランカップリ
ング剤は、分子中にγ−アミノ基を有するものであれば
特に制限されず、例えばγ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリメキシシラン、N−
フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N
−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシランおよびN−β−(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランなど
が例示され、これらは単独で使用し得る他、必要により
2種以上を適宜組合わせて使用できる。
【0017】上記シランカップリング剤の中でも、本発
明において特に好ましく用いられるのは、抗菌効果の持
続性に優れたγ−アミノプロピルトリメキシシランおよ
びN−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシランである。また本発明においては、上記γ
−アミノ基含有シランカップリング剤に加えて、他のカ
ップリング剤を少量併用することも可能である。
【0018】[表面処理法]銀イオンを含む無機化合物
を上記特定のシランカップリング剤で処理するに当たっ
ては、銀イオン含有無機化合物100重量部に対して上
記特定のカップリン剤を0.05〜1.5重量部、より
好ましくは0.1〜0.5重量部の範囲で使用し、上記
無機化合物をシランカップリング剤で乾式法により表面
処理する。カップリング剤の使用量が0.05重量部未
満では表面処理によるポリアミド樹脂に対する親和性改
善効果が有効に発揮されず、逆に1.5重量部を超える
と、該表面処理抗菌剤を配合したポリアミド樹脂を溶融
紡糸する際に糸切れを起こしたり着色を起こす原因にな
る。
【0019】銀イオン含有無機化合物(粉末)を前記カ
ップリング剤で表面処理する方法としては、乾式法、湿
式法、スプレー法、ガス化法などが知られているが、本
発明においては、処理効率がよくて且つ安定した処理効
果が得られ易く、また安全性の観点も考慮して乾式法が
採用される。
【0020】乾式法により表面処理を行なう場合、ヘン
シェルミキサー等の混合機で銀イオン含有無機化合物粉
末を攪拌しながら、所定量のカップリング剤を直接ある
いは有機溶剤溶液として該粉末の上に滴下し、十分に混
合して上記粒子の表面にカップリング剤を万遍なく付着
せしめ、しかる後に加熱して表面被覆層の形成が行なわ
れる。
【0021】この乾式法は、湿式法(カップリング剤を
水や有機溶剤などに溶解した溶液中に無機化合物粉末を
浸漬分散した後、該粉末を分離してから溶剤を加熱飛散
させる方法)に比べて溶剤の揮発除去に要するエネルギ
ーが少なくて済み、またカップリング剤の損失も抑えら
れる。またスプレ−法(予め高温に加熱した銀イオン含
有無機化合物粉末の表面に、カップリング剤溶液をスプ
レ−で散布する方法)に比べると、表面被覆層の均一性
に優れたものが得られ易い。さらに、ガス化法(カップ
リング剤と銀イオン含有無機化合物粉末を容器内に入
れ、加熱により気化させたカップリング剤ガスを無機化
合物粉末の表面に吸着させる方法)に比べると、安全性
において優れている。
【0022】乾式法について更に詳しく説明すると、混
合機としては、均一な混合物を得るため高速攪拌機を使
用することが好ましく、高速攪拌機の具体例としては、
ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、スピードミキ
サーなどが挙げられる。好ましい攪拌速度は混合機の容
量によっても変わるが、抗菌性無機化合物粉末とカップ
リング剤を短時間で均一に混合するには、500〜15
00回転/分の攪拌速度を採用することが好ましい。
【0023】抗菌性無機化合物粉末とカップリング剤の
混合は、混合機で該粉末を攪拌しながら、カップリング
剤をスプレーして噴霧供給する方法が最も好ましい。ま
たカップリング剤は、溶剤で適当な濃度に希釈して混合
することによって、より均一な表面被覆を形成すること
ができるので好ましい。
【0024】希釈溶剤の種類は特に制限されないが、好
ましい溶剤としてはメタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール、トルエン、キシレン、酢酸エチル、メ
チルエチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン、メ
チルセロソルブ等が例示される。これらの溶剤中には、
カップリング剤の加水分解を促進するため少量の水を配
合することが好ましい。溶剤の使用量は、抗菌性無機化
合物粉末100重量部に対して1〜10重量部の範囲が
好ましく、溶剤の使用量が1重量部未満では、極少量し
か使用しないカップリング剤を抗菌性無機化合物粉末に
均一に付着させることが困難であり、また10重量部を
超えると、溶剤に濡れた部分の抗菌性無機化合物粉末が
凝集を起こして混合が不均一になり、却って均一付着が
阻害される。
【0025】抗菌性無機化合物粉末とカップリング剤を
均一に混合した後、混合物中の溶剤を除去し、更にカッ
プリング剤と抗菌性無機化合物粉末とを反応させるため
乾燥機に移し、好ましくは70〜170℃の温度で数時
間乾燥する。乾燥した後、カップリング剤に起因する凝
集物等を除くため、パルベライザー等の粉砕機を用いて
粉砕するか分級を行ない、均一で微細な粒径の表面処理
抗菌剤粉末を得ることができる。
【0026】上記の様にして得た表面処理抗菌剤は、そ
の表面がポリアミド樹脂に対し極めて親和性に優れた特
定のカップリング剤で処理されているため、紡糸時に糸
切れやポリアミド樹脂特有の変色を起こすことがなく、
しかも洗濯を繰り返す様な厳しい使用条件や日光や高温
雰囲気に曝される様な厳しい環境下においても抗菌効果
の耐久性に優れ、且つ樹脂中に均一に分散させることが
容易であり、繊維製造工程で各種繊維処理液と接触した
場合でも着色や変色を生じない抗菌性ポリアミド繊維を
与える。
【0027】[ポリアミド樹脂]本発明の改質対象とな
るポリアミド樹脂には特に制限がなく、例えばナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナ
イロン10、ナイロン12、ナイロン7、ナイロン1、
ナイロン2、ナイロン3、ナイロン4、ナイロン5、ナ
イロン8、ナイロン9の如く、ポリアミドを基本組成と
する種々の重縮合ポリアミド樹脂もしくは他の共重合成
分との共重合ポリアミド系樹脂を使用することができ、
場合によっては2種以上のポリアミド樹脂のブレンド物
を使用することも可能である。
【0028】また本発明におけるポリアミド樹脂の形態
は繊維状であるが、銀イオン含有無機化合物粉末を特定
のカップリング剤で乾式法により表面処理することによ
って得られる特定の表面処理抗菌剤を抗菌成分として利
用する本発明の特徴は、ベース樹脂としてポリアミド樹
脂を用いたフィルムや塗料、更には汎用成形品の形態の
ものに対しても有効に活用できる。
【0029】上記表面処理抗菌剤をポリアミド樹脂に配
合する方法にも格別の限定はなく、それらの具体的な操
作は常法に準じて行なえばよく、たとえば、ポリアミ
ド樹脂の重合時に表面処理抗菌剤粉末を添加する方法、
ポリアミド繊維を溶融紡糸する際に、表面処理抗菌剤
粉末をビヒクルと混練してペースト状にしたものを溶融
状態のポリアミド樹脂中に混合する方法、表面処理抗
菌剤粉末を例えば5〜30重量%含有させたマスターバ
ッチを作製しておき、これをポリアミド樹脂に適量配合
してから溶融紡糸する方法、ポリアミド樹脂に対し表
面処理抗菌剤粉末を好適含有率で配合して溶融混合し、
ペレット状に成形したもの成形原料として用いて溶融紡
糸する方法、等が全て適用可能である。
【0030】表面処理抗菌剤のポリアミド樹脂に対する
最終的な配合割合は、ポリアミド樹脂100重量部に対
して0.05〜2.0重量部、より好ましくは0.2〜
1重量部の範囲とすべきであり、0.05重量部未満で
は、満足のいく抗菌効果や改質効果が得られず、逆に2
重量部を超えて配合量が過多になると変色や糸切れ等が
発生し易くなる。
【0031】紡糸方法にも格別の制限はなく常法に従っ
て行なえばよく、更に繊維形状も、マルチフィラメント
やモノフィラメント等の長繊維、短繊維、マットやカー
ペット用のBCF(Bulked Continuous Filament)、
不織布など、様々の形状・形態で使用可能である。これ
ら繊維形状の中でも特にマルチフィラメントは、糸径が
一般に十〜数十μmと細径であるため、前述した本発明
の効果がより有効に発揮され易い繊維形状といえる。
【0032】尚、主たる繊維成分となるポリアミド樹脂
には、前述した表面処理抗菌剤以外にも、必要に応じて
変色防止剤、有機系防黴剤、顔料、充填剤、紫外線吸収
剤、難燃剤、消臭剤の如き別機能を有する添加剤を配合
し、用途に応じてそれらの機能を付与することも勿論可
能である。
【0033】ところで、銀イオンは酸素存在下で酸化を
受け易く、酸化銀に変質して白色から灰色に変色するこ
とがある。そして繊維製品の場合、白生地が灰色に変色
することは繊維製品外観上も好ましくないケースが多
い。特にポリアミド繊維は紡糸時の加熱や紫外線への暴
露で変色を起こし易いので、こうした変色のトラブルを
避けるため、上記表面処理抗菌剤に加えて変色防止剤を
含有させることは特に有効である。変色防止剤として
は、リン酸チタンやリン酸ジルコニウム等が有効であ
る。
【0034】また、抗菌性の付与された本発明のポリア
ミド繊維は、それ単独で使用し得る他、他の繊維や抗菌
性の付与されていないレギュラー繊維や綿、羊毛などと
混合若しくは混織して使用することも可能である。
【0035】かくして得られる本発明の抗菌性ポリアミ
ド繊維は、紡糸時に糸切れやポリアミド樹脂特有の変色
を起こすことがなく、しかも洗濯を繰り返す厳しい使用
条件や日光や高温雰囲気に曝される様な厳しい環境下に
おいても抗菌効果の耐久性に優れ、また繊維製造工程で
各種繊維処理液と接触した場合でも着色や変色を起こす
ことがなく、更にはその優れた抗菌特性によって防かび
性、抗菌性、防藻性などを備えたポリアミド繊維とし
て、例えば靴下、ストッキング、作業服、白衣、シー
ツ、鞄、ブラシ、タオル、包材、マスクの如き様々の素
材として幅広く有効に活用できる。
【0036】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範
囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、そ
れらは何れも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0037】実施例 [抗菌性無機化合物の合成] 合成例1 オキシ塩化ジルコニウム(0.2モル)の水溶液を攪拌
しながら、この中にシュウ酸(0.1モル)を加え、さ
らにリン酸(0.3モル)を加える(リン酸イオン1当
量当たりのジルコニウムイオンの当量は0.67)。こ
の溶液を苛性ソーダ水溶液でpH3.5に調整し、95
℃で20時間加熱還流した後、沈殿物を濾過、水洗、乾
燥してから粉砕し、網目状リン酸ジルコニウムナトリウ
ムを[NaZr2(PO4)3・1.1H2O]得た(Na型リン酸ジルコ
ニウム塩、平均粒径0.8μm)。
【0038】上記で得たNa型リン酸ジルコニウム塩の粉
末を、銀イオンを含む1N硝酸溶液に加えて60℃で1
0時間攪拌する。その後スラリーを濾過して純水で十分
に水洗し、更に110℃で一晩加熱乾燥した後、750
℃で4時間焼成することにより、抗菌性のリン酸塩系化
合物(イ)を調製した。
【0039】合成例2,3 粒径の異なる市販の2種のA型ゼオライトを、銀イオン
を含む水溶液にそれぞれ添加して60℃で10時間攪拌
する。このスラリーを濾過した後、純水で十分に水洗
し、更に220℃で一晩加熱乾燥することにより、抗菌
性ゼオライト系化合物(ロ)および(ハ)を得た。
【0040】合成例4 B2O3:45モル%、SiO2:40モル%、Na2O:15モル
%のガラス基本組成に、銀を3.0重量%配合してガラ
ス化させた後、得られた塊状のガラスを粉砕することに
より抗菌性の硼ケイ酸ガラス系化合物(ニ)を調製した。
【0041】上記合成例1〜4で得た4種類の抗菌性無
機化合物(イ)〜(ニ)の物性値を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】[表面処理例]上記4種類の抗菌性無機化合
物(イ)〜(ニ)に下記の表面処理を施した。
【0044】ヘンシェルミキサーに上記抗菌性リン酸塩
系化合物(イ)2.5kgを入れ、回転数1000回転/
分で攪拌しながら、γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン5gをイソプロピルアルコール100mlに希釈し
た溶液をスプレーで少しづつ噴霧して混合した。混合終
了後、乾燥機に移して150℃で4時間加熱し、放冷し
た後パルベライザーを用いて粉砕することにより、表面
処理抗菌剤(a)を調製した。
【0045】更に、下記表2に示す如く抗菌性無機化合
物の種類、カップリング剤の種類および使用量を変更し
た以外は上記と同様にして、表面処理抗菌剤(b)〜(d)及
び(g)〜(k)を調製した。
【0046】また、抗菌性ゼオライト系化合物(ロ)を使
用し、下記の湿式法による表面処理を行い、抗菌性リン
酸塩系化合物(イ)についてはスプレー法による表面処理
を行った。
【0047】まずゼオライト系化合物(ロ)2.5kg
を、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン5gを溶解
した水溶液10リットルに加えて1時間攪拌した後濾過
し、150℃の乾燥機で乾燥する。これを放冷してから
パルベライザーを用いて粉砕し、湿式法による表面処理
抗菌剤(e)を調製した。
【0048】またスプレー法による表面処理は、リン酸
塩系化合物(イ)の合成における最終工程である750℃
×4時間焼成直後の高温の粉末に、γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン5gを溶解した水溶液100mlを
スプレーで噴霧することで、スプレー法による表面処理
抗菌剤(f)を調製した。
【0049】
【表2】
【0050】[ポリアミド繊維の紡糸実験]上記で調製し
た各種表面処理抗菌剤および表面処理をしなかった抗菌
性無機化合物を、ナイロン6樹脂に10%配合したマス
ターバッチを作製した。また、このマスターバッチを表
面処理抗菌剤または抗菌性無機抗菌剤を含まないレギュ
ラーのナイロン66樹脂ペレットと混合し、表3に示す
最終添加量となる様に調整した後、マルチフィラメント
紡糸機を用いて210デニール/24フィラメントのマ
ルチフィラメントを紡糸した。
【0051】この際、溶融紡糸時の糸切れ性と、得られ
た各フィラメントの黄変性、抗菌性、抗菌効果の耐洗濯
性、糸の耐変色性を下記の方法によって評価した。
【0052】即ち糸切れ性は、紡糸の際に糸切れ発生の
有無を確認し、1回でも糸切れが生じた場合は糸切れ有
りとした。糸の黄変性は、紡糸したナイロンマルチフィ
ラメントの色彩のb値を測定した(b値は黄色味を示す
ため、b値が大きいほど黄変性が高いことを示す)。抗
菌性は、「繊維製品新機能評価協議会」(JAFET)の統一
試験法を採用し、黄色ブドウ球菌に対する抗菌力評価に
よって行ない、静菌活性値を計算した(静菌活性値は、
抗菌剤を含有しない対照標準布との生菌数の対数値の差
であり、数値が大きいほど抗菌性が高いことを示してい
る)。抗菌効果の耐久性は、JAFET標準洗剤を用いたJ
IS L0217の103号による洗濯を50回行った
後、抗菌性の評価と同様にして制菌活性値を求めた。糸
の耐変色性は、ナイロンマルチフィラメントを弱アルカ
リ性洗濯用合成洗剤の0.1%水溶液を滴下し、1ヶ月
後のナイロンフィラメントの色彩のb値を測定した。こ
れらの評価結果を表3に纏めて示す。
【0053】
【表3】
【0054】表3からも明らかな様に、本発明の規定要
件を満たす実施例の抗菌性ポリアミド繊維は、溶融紡糸
時の糸切れがなく、繊維製造工程における各種薬剤処理
による黄変等を起こすこともなく、しかも抗菌効果や耐
変色性にも非常に優れたものであることが分かる。これ
に対し、カップリング剤の種類や使用量、表面処理法、
更には表面処理抗菌剤のポリアミド樹脂への配合量など
が本発明の規定要件を外れる場合は、本発明で意図する
性能のいずれかが不十分になることが分かる。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、溶
融紡糸時に糸切れやポリアミド樹脂特有の変色を起こす
ことがなく、しかも洗濯が繰り返される厳しい使用条件
や日光や高温雰囲気に曝される厳しい環境下においても
抗菌効果の耐久性に優れ、且つ繊維製造工程で各種繊維
処理液と接触したときでも着色することのない高性能の
抗菌性ポリアミド繊維を提供し得ることになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H011 AA02 AA03 AD01 BA01 BB18 BC16 BC19 DA10 DC05 DG16 DH06 4L033 AA08 AB01 AC10 BA94 BA95 BA96 DA01 DA04 DA06 4L035 BB31 EE11 JJ04 KK01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀イオンを含む最大粒径10μm以下の
    抗菌性無機化合物100重量部に対し、0.05〜1.
    5重量部のγ−アミノ基含有シランカップリング剤を使
    用し、乾式法で表面処理してなる表面処理抗菌剤を、ポ
    リアミド樹脂100重量部当たり0.1〜2.0重量部
    含有することを特徴とする抗菌性ポリアミド繊維。
  2. 【請求項2】 γ−アミノ基含有シランカップリング剤
    が、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミ
    ノプロピルトリメキシシラン、N−フェニル−γ−アミ
    ノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチ
    ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
    −(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシ
    シランおよびN−β−(アミノエチル)−γ−アミノプ
    ロピルメチルジメトキシシランよりなる群から選択され
    る少なくとも1種である請求項1に記載の抗菌性ポリア
    ミド繊維。
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