JP2001011050A - 含窒素飽和複素環化合物 - Google Patents

含窒素飽和複素環化合物

Info

Publication number
JP2001011050A
JP2001011050A JP2000120206A JP2000120206A JP2001011050A JP 2001011050 A JP2001011050 A JP 2001011050A JP 2000120206 A JP2000120206 A JP 2000120206A JP 2000120206 A JP2000120206 A JP 2000120206A JP 2001011050 A JP2001011050 A JP 2001011050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
bis
fluorophenyl
methoxyethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000120206A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Shiraishi
明郎 白石
Toru Tatsuta
融 龍田
Takehide Nishi
剛秀 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2000120206A priority Critical patent/JP2001011050A/ja
Priority to PCT/JP2000/007345 priority patent/WO2002034719A1/ja
Priority claimed from PCT/JP2000/007345 external-priority patent/WO2002034719A1/ja
Publication of JP2001011050A publication Critical patent/JP2001011050A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、優れたTH1選択的免疫抑制作用を
有する含窒素飽和複素環化合物、その薬理上許容される
塩、そのエステル又はその他の誘導体に関する。 【解決手段】一般式(I) 【化1】 [式中、R1 及びR2 は、アリール基等;Xは、酸素原
子等;Yは、アルキレン基等;Lは、式−C(R3
(R4 )−を有する基(式中、R3 は、アリール基、ヘ
テロアリール基等;R4 は、式−CO−R5 を有する基
を示すか、R3 とR4 が一緒になって、それらが結合し
ている炭素原子を含めて形成する、5乃至8員飽和複素
環等;又は、R3 とR4 が一緒になって、それらが結合
している炭素原子を含めて形成する3乃至10員飽和炭
素環等;)を示す。]を有する化合物、その薬理上許容
される塩、そのエステル又はその他の誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたTH1(ヘ
ルパーT細胞サブセットの1つであるTH1細胞をい
う。)選択的免疫抑制作用を有する含窒素飽和複素環化
合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リウマチやその他の自己免疫疾患
等の免疫関連病の治療においては、異常な免疫反応によ
って生じる炎症反応に対してステロイドなどの抗炎症薬
が使用されてきた。しかしながらこれらは対症療法であ
り根本的治療法ではない。
【0003】また、糖尿病、腎炎の発症においても免疫
系の異常が関与することは報告されているが[Kidney
International, 51, 94(1997);Journal of Immunol
ogy,157, 4691(1996)]、その異常を改善するような薬
剤の開発には至っていない。
【0004】免疫反応において中心的な役割を担ってい
るヘルパーT細胞は、異なる2種のサブセット、即ちT
H1細胞及びTH2細胞に分類される。TH1細胞及び
TH2細胞は、互いに相手の作用を阻害することが知ら
れており、免疫反応は、TH1細胞とTH2細胞の作用
のバランスによって調節されていることから、多くの免
疫関連病の発症には、この両者の作用のバランスの乱れ
が一因であると考えられている。
【0005】また、免疫関連病については、その病態ご
とにT細胞によって産出される種々のサイトカインの関
与が証明されていることから、少なくとも1種のサイト
カインの産生を誘導又は抑制することは免疫関連病に有
効であると考えられる。
【0006】インターロイキン4及びインターロイキン
10(以下、各々IL−4、IL−10という。)は、
TH2細胞が産生するサイトカインであり、TH2細胞
を活性化させる反面TH1細胞活性抑制作用を有する。
つまり、IL−4、IL−10の産生を誘導する作用を
有する化合物は、TH1細胞活性が優位になりTH2細
胞とのバランスが乱れることにより生じる疾患の治療薬
として期待される。
【0007】例えば、リウマチ、脳脊髄炎、多発性硬化
症、糖尿病、腎炎等の自己免疫疾患にTH1細胞の活性
化が関与していること[Journal of Immunology, 15
5,5029(1995)]、並びにIL−4及びIL−10が上記
疾患の治療に有用であること [Kidney International,
52, 52(1997) ;Journal of Immunology, 159, 4
686(1997) ;Journal of Immunology, 159, 5687(19
97)]が認められている。
【0008】現在までの研究で、IL−4を体内で増加
させる作用を有する化合物としては、例えば、1,25
−ジヒドロキシビタミンD3が知られているが、その作
用は間接的なものと考えられている[Journal of Imm
unology, 160, 5314(1998)]。また、金、D−ペニシ
ラミンも同様な作用を有することが知られているが、こ
れらの作用は弱くかつ直接的なIL−4産生誘導作用で
あるかどうか証明されていない[Clinical Experiment
al Immunology, 438, 108(1997)]。
【0009】一方、IL−10を体内で増加させる作用
を有する化合物としては、例えば、2,4−ジニトロク
ロロベンゼンが知られているが、この作用についても直
接的なIL−10産生誘導作用であるかどうか証明され
ていない[Immunology, 89,502(1996)]。
【0010】このような背景から、直接的にIL−4及
びIL−10の産生を誘導することにより、TH2細胞
活性を抑制することなくTH1細胞活性のみを選択的に
抑制する作用を有する優れた化合物を見出すことが試み
られている。本願発明の先行技術としては、以下のもの
がある。 (1)特開昭50−89363号公報(USP3,96
2,259)及び特開昭50−100052号公報(U
SP3,959,475)特開昭50−89363号公
報には、下記一般式(A)
【0011】
【化3】 [上記化合物(A)において、R1は、式(CH2)nOCHPh2
で表されるジフェニルメトキシアルキル基であり、Y
は、CH2又はC=Oである。]を有する化合物が開示されて
おり、特開昭50−100052号公報には、下記一般
式(B)
【0012】
【化4】 [上記化合物(B)において、R1は、式(CH2)nOCHPh2
で表されるジフェニルメトキシアルキル基である。]を
有する化合物が開示されている。
【0013】本発明の化合物(I)において、かかる先
行技術に構造が近いものとしては、R3 とR4 が一緒に
なってそれらが結合している炭素原子を含めて5乃至8
員飽和複素環を形成するものであるが、該飽和複素環か
らテトラヒドロフランを除いていることから、本発明の
化合物(I)は上記化合物(A)及び(B)と相違す
る。
【0014】更に本公報らには発明の化合物(I)の構
造と類似するような構造を有する化合物は、具体的には
全く開示されておらず、本発明の化合物(I)の構造と
最も近似の化合物を選択したとしても、せいぜい、下記
のような化合物しか開示されていない。
【0015】
【化5】 また、上記化合物(A)及び(B)は、抗うつ病剤、精
神安定剤、鎮痛剤として開示されており、TH1選択的
免疫抑制作用としての用途は記載も示唆もされていな
い。 (2)特開昭50−142574号公報(EP7519
37A) 本公報には、下記一般式(C)
【0016】
【化6】 [上記化合物(C)において、Aは、下記一般式(A−
1)
【0017】
【化7】 又は(A−2)
【0018】
【化8】 を有する基を示す。]を有する化合物が開示されてい
る。
【0019】本発明の化合物(I)において、上記一般
式(A−1)を有する先行技術の化合物(C)と構造が
近いものとしては、R3 とR4 が一緒になってそれらが
結合している炭素原子を含めて5乃至8員飽和複素環を
形成しているものであるが、該飽和複素環からイミダゾ
リジンを除いている点で、本発明の化合物(I)は上記
化合物(C)と相違する。
【0020】また、本発明の化合物(I)において、上
記一般式(A−2)を有する先行技術の化合物(C)と
構造が近いものとしては、ピペリジンの4位にアリール
と式−CO−R5 を有する基を有しているものである
が、上記化合物(C)とは、ピペリジンの4位における
置換基が異なる。
【0021】更に本公報には発明の化合物(I)の構造
と類似するような構造を有する化合物は、具体的には全
く開示されておらず、本発明の化合物(I)の構造と最
も近似の化合物を選択したとしても、せいぜい、下記の
ような化合物しか開示されていない。
【0022】
【化9】 また、上記化合物(C)は中枢神経抑制作用、自律神経
作用を有する化合物として開示されており、TH1選択
的免疫抑制作用としての用途は記載も示唆もされていな
い。 (3)特開昭56−128782号公報(EP0738
45A) 本公報には、向精神作用を有する化合物として下記一般
式(D)
【0023】
【化10】 [上記化合物(D)において、Rは、下記一般式(R−
1)
【0024】
【化11】 を有する基を示す。]を有する化合物が開示されてい
る。
【0025】本発明の化合物(I)において、かかる先
行技術に構造が近いものとしては、R3 とR4 が一緒に
なってそれらが結合している炭素原子を含めて5乃至8
員飽和複素環を形成しているものであるが、該飽和複素
環からイミダゾリジンを除いている点で本発明の化合物
(I)は上記化合物(D)と相違する。
【0026】更に本公報には発明の化合物(I)の構造
と類似するような構造を有する化合物は、具体的には全
く開示されておらず、本発明の化合物(I)の構造と最
も近似の化合物を選択したとしても、せいぜい、下記の
ような化合物しか開示されていない。
【0027】
【化12】 また、上記化合物(D)は向精神作用を有する化合物と
して開示されており、TH1選択的免疫抑制作用として
の用途は記載も示唆もされていない。 (4)特開昭59−53489号公報(EP10203
4A) 本公報には、下記一般式(E)
【0028】
【化13】 [上記化合物(E)において、R1は、下記一般式
【0029】
【化14】 (上記式中、R5は置換されてもよいフェニル基を示
す。)を有する基を示す。]を有する化合物が開示され
ている。
【0030】本発明の化合物(I)において、かかる先
行技術に構造が近いものとしては、R3 とR4 が一緒に
なってそれらが結合している炭素原子を含めて5乃至8
員飽和複素環を形成するものであるが、該飽和複素環か
らジオキセパンを除いている点で本発明の化合物(I)
は上記化合物(E)と相違する。
【0031】更に本公報には発明の化合物(I)の構造
と類似するような構造を有する化合物は、具体的に全く
開示されておらず、本発明の化合物(I)の構造と最も
近似の化合物を選択したとしても、せいぜい、下記のよ
うな化合物しか開示されていない。
【0032】
【化15】 また、上記化合物(E)は高血圧治療剤、鎮痛治療剤と
して開示されており、TH1選択的免疫抑制作用として
の用途は記載も示唆もされていない。 (5)FR2717803号公報(WO95/2633
6) 本公報には、下記一般式(F)
【0033】
【化16】 [上記化合物(F)において、R3 とR4 、R5
6 、又は、R3 とR5 が一緒になって、5乃至7員ヘ
テロ環を形成する。]を有する化合物が開示されてい
る。
【0034】本発明の化合物(I)において、かかる先
行技術に構造が近いものとしては、ピペリジンの4位に
おいてR3 とR4 が一緒になってそれらが結合している
炭素原子を含めて5乃至8員飽和複素環を形成するもの
であるが、上記化合物(F)は、ピペリジンの4位以外
の炭素原子を含めて5乃至7員ヘテロ環を形成している
点で、本発明の化合物(I)と構造が異なる。
【0035】更に、本公報には、本発明の化合物(I)
の構造と類似するような構造を有する化合物は、具体的
には全く開示されておらず、本発明の化合物(I)の構
造と最も近似の化合物を選択したとしても、せいぜい、
下記のような化合物しか開示されていない。
【0036】
【化17】 また、上記化合物(F)は「うつ病、衝動的脅迫観念、
パニック発作、記憶障害、精神分裂症、パーキンソン
病、依存症等」の治療に有用な化合物として開示されて
おり、TH1選択的免疫抑制作用としての用途は記載も
示唆もされていない。 (6)WO97/27175号公報 本公報には、下記一般式(G)
【0037】
【化18】 [上記化合物(G)において、Yは、置換基を有しても
よく、飽和又は不飽和の脂肪族若しくは芳香族ヘテロ環
アミンラジカル(該置換基は、C1−C6アルキル、カル
ボニル、ケトン、エステル、シクロヘキシル、シクロヘ
キサジエニル及びアリール基から選択される1以上の基
である。)を有する。]を有する化合物が開示されてい
る。
【0038】本公報では、Yにおける飽和又は不飽和の
脂肪族若しくは芳香族ヘテロ環アミンラジカルは、無置
換の、又は置換基を有する、アゼチジン、ピロリジン、
ピロリン、ピロール、ピペリジン、ピリジン、イミダゾ
ール及びピリミジンラジカルから選択されるとの記載が
あるのみであり、スピロ結合を有する化合物については
全く開示されていない。
【0039】従って、本発明の化合物(I)において、
かかる先行技術に構造が近いものとしては、ピペリジン
の4位にアリールと式−CO−R5 を有する基を挙げる
ことができるが、上記化合物(G)は、ヘテロ環アミン
ラジカルの置換基としてC1−C6アルキル、カルボニ
ル、ケトン、エステル、シクロヘキシル、シクロヘキサ
ジエニル及びアリール基から選択される1以上の基を置
換基として有するという記載があるのみであり、各置換
基の具体的な説明や例は全く開示されていない。
【0040】更に、本公報には、本発明の化合物(I)
の構造と類似するような構造を有する化合物は、具体的
に全く開示されておらず、本発明の化合物(I)の構造
と最も近似の化合物を選択したとしても、せいぜい、下
記のような化合物しか開示されていない。
【0041】
【化19】 また、上記化合物(G)は、ドパミン摂取阻害作用を有
する化合物として開示されており、TH1選択的免疫抑
制作用としての用途は記載も示唆もされていない。 (7)特公昭40−6465号公報 本公報には、下記一般式(H)
【0042】
【化20】 [上記化合物(H)において、R1 は、水素原子又はカ
ルバモイル基を示し、R 2 、R3 は、同一又は異なっ
て、アルキル基あるいは窒素とともにピロリジノまたは
ピペリジノ基を形成する基を示す。]を有する化合物が
開示されている。
【0043】本発明の化合物(I)において、かかる先
行技術に構造が近いものとしては、ピペリジンの4位に
芳香族複素環であるヘテロアリール基及び式−CO−R
5 を有する基を有してものであるが、上記化合物(H)
は、ピペリジンの4位に飽和複素環であるピロリジノ又
はピペリジノ基とカルバモイル基を有している点で、本
発明の化合物(I)と相違する。
【0044】更に、本公報には本発明の化合物(I)の
構造と類似するような構造を有する化合物は、具体的に
全く開示されておらず、本発明の化合物(I)の構造と
最も近似の化合物を選択したとしても、せいぜい、下記
のような化合物しか開示されていない。
【0045】
【化21】 また、上記化合物(H)は抗ヒスタミン剤及び鎮痙剤と
して開示されており、TH1選択的免疫抑制作用として
の用途は記載も示唆もされていない。 (8)特公昭40−12903号公報 本公報には、下記一般式(J)
【0046】
【化22】 [上記化合物(J)において、Zは、シアノ基、アルコ
キシカルボニル基、アシルアミノメチル基を示す。]を
有する化合物が開示されている。
【0047】本発明の化合物(I)において、かかる先
行技術に構造が近いものとしては、ピペリジンの4位に
アリール及び式−CO−R5 を有する基(式中、R
5 は、アミン残基、アリール基等を示す。)を有しても
のであるが、ピペリジンの4位における置換基が本発明
の化合物(I)と化合物(J)では異なる。
【0048】更に、本公報には発明の化合物(I)の構
造と類似するような構造を有する化合物は、具体的に全
く開示されておらず、本発明の化合物(I)の構造と最
も近似の化合物を選択したとしても、せいぜい、下記の
ような化合物しか開示されていない。
【0049】
【化23】 また、上記化合物(J)は抗ヒスタミン剤及び鎮痙剤と
して開示されており、TH1選択的免疫抑制作用として
の用途は記載も示唆もされていない。 (9)USP3238216号公報 本公報には、下記一般式(K)
【0050】
【化24】 [上記化合物(K)において、R4は、(aryl)2CH-O-を
有する基を示す。]を有する化合物が開示されている。
【0051】本発明の化合物(I)において、かかる先
行技術に構造が近いものとしては、R3 とR4 が一緒に
なってそれらが結合している炭素原子を含めて5乃至8
員飽和複素環を形成するものであるが、該飽和複素環か
らイミダゾリジンを除いている点で、本発明の化合物
(I)は上記化合物(K)と相違する。
【0052】更に、本公報には発明の化合物(I)の構
造と類似するような構造を有する化合物は、具体的に全
く開示されておらず、本発明の化合物(I)の構造と最
も近似の化合物を選択したとしても、せいぜい、下記の
ような化合物しか開示されていない。
【0053】
【化25】 また、上記化合物(K)は中枢神経抑制作用を有する化
合物として開示されており、TH1選択的免疫抑制作用
としての用途は記載も示唆もされていない。 (10)Chem. Pharm. Bull., 41(5), 882-888 (1
993) 本文献には、下記一般式(L)及び(M)
【0054】
【化26】 [上記化合物(L)及び(M)において、R3はフェニ
ル基である。]を有する化合物が開示されている。
【0055】本発明の化合物(I)において、かかる先
行技術に構造が近いものとしては、ピペリジンの4位に
アリールと式−CO−R5 を有する基(R5は、アミン
残基等を示す。)を有するものであるが、ピペリジンの
4位における置換基が本発明の化合物(I)と上記化合
物(L)及び(M)では異なる。
【0056】更に、上記化合物(L)及び(M)は抗ヒ
スタミン作用を有する化合物の中間体として開示されて
いるだけであり、TH1選択的免疫抑制作用としての用
途は記載も示唆もされていない。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、TH1
選択的免疫抑制作用を有する誘導体について鋭利研究を
行った結果、含窒素飽和複素環化合物が優れたTH1選
択的免疫抑制作用を有することを見出し、本発明を完成
した。
【0058】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の含窒素
飽和複素環化合物は、下記一般式(I)を有する。
【0059】一般式(I)
【0060】
【化27】 [式中、R1 及びR2 は、同一又は異なって、アリール
基、ヘテロアリール基、置換基群aから選択される基で
1乃至3個置換されたアリール基、又は、置換基群aか
ら選択される基で1乃至3個置換されたヘテロアリール
基を示し、Xは、酸素原子、硫黄原子又は式−NR−を
有する基(式中、Rは、水素原子又は置換基群bから選
択された基である。)を示し、Yは、C1−C8アルキレ
ン基又はC2−C8アルケニレン基を示し、Lは、式−C
(R3 )(R4 )−を有する基[式中、R3 は、アリー
ル基、ヘテロアリール基、置換基群aから選択される基
で1乃至3個置換されたアリール基、又は、置換基群a
から選択される基で1乃至3個置換されたヘテロアリー
ル基を示し、R4 は、式−CO−R5 を有する基(式
中、R5 は、アミン残基、アリール基、ヘテロアリール
基、置換基群aから選択される基で1乃至3個置換され
たアリール基、又は、置換基群aから選択される基で1
乃至3個置換されたヘテロアリール基を示す。)を示す
か、R3 とR4 が一緒になって、それらが結合している
炭素原子を含めて形成する、5乃至8員飽和複素環若し
くは置換基群cから選択される基で1乃至3個置換され
た5乃至8員飽和複素環(但し、該飽和複素環は、テト
ラヒドロフラン、イミダゾリジン又はジオキセパンを除
く。)を示すか、又は、R3 とR4 が一緒になって、そ
れらが結合している炭素原子を含めて形成する3乃至1
0員飽和炭素環若しくは置換基群a及びcから選択され
る基で1乃至3個置換された3乃至10員飽和炭素環を
示す。]を示す。]を有する化合物、その薬理上許容さ
れる塩、そのエステル、又は、その他の誘導体。 <置換基群a>ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲ
ノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシ
カルボニル基、カルボキシ基、水酸基、低級脂肪族アシ
ル基、低級脂肪族アシルアミノ基、アミノ基、及び、シ
アノ基 <置換基群b>低級アルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、置換基群aから選択される基で1乃至3個置換さ
れた低級アルキル基、置換基群aから選択される基で1
乃至3個置換されたアリール基、置換基群aから選択さ
れる基で1乃至3個置換されたアラルキル基、低級脂肪
族アシル基、及び、低級アルキルスルホニル基 <置換基群c>オキソ基、並びに、窒素原子がある場合
において窒素原子上の置換基として、置換基群bから選
択される基。
【0061】これらのうち、好適な化合物としては、以
下の化合物を挙げることができる。(2) R1 及びR
2 が、同一又は異なって、アリール基、ヘテロアリール
基又は置換基群aから選択される基で1乃至3個置換さ
れたアリール基である化合物、(3) R1 及びR
2 が、同一又は異なって、アリール基又は置換基群aか
ら選択される基で1乃至3個置換されたアリール基であ
る化合物、(4) R1 及びR2 が、同一又は異なっ
て、アリール基、又は、1乃至3個置換されたアリール
基(該置換基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ
ゲノ低級アルキル基及び低級アルコキシ基から選択され
る基である。)である化合物、(5) R1 及びR
2 が、同一又は異なって、アリール基、又は、ハロゲン
原子で1個置換されたアリール基である化合物、(6)
1 及びR2 が、同一に、ハロゲン原子で1個置換さ
れたアリール基である化合物、(7) Xが、酸素原
子、硫黄原子又は式−NH−を有する基である化合物、
(8) Xが、酸素原子である化合物、(9) Yが、
1−C8アルキレン基である化合物、(10) Yが、
1−C5アルキレン基である化合物、(11) Yが、
2−C3アルキレン基である化合物、(12) Yが、
エチレン基である化合物、(13) Lが、式−C(R
3)(R4)−を有する基(式中、R3は、アリール基、
ヘテロアリール基、置換基群aから選択される基で1乃
至3個置換されたアリール基、又は、置換基群aから選
択される基で1乃至3個置換されたヘテロアリール基で
あり、R4は、式−CO−R5を有する基である。)であ
る化合物、(14) R3が、アリール基又はヘテロア
リール基である化合物、(15) R3が、フェニル基
又はピリジル基である化合物、(16) R3が、ピリ
ジル基である化合物、(17) R5が、アミン残基で
ある化合物、(18) R4が、カルバモイル基である
化合物、(19) Lが、式−C(R3)(R4)−を有
する基であり、R3とR4が一緒になって、それらが結合
している炭素原子を含めて形成する、5乃至8員飽和複
素環又は置換基群cから選択される基で1乃至3個置換
された5乃至8員飽和複素環である化合物、(20)
Lが、5乃至6員飽和複素環又は置換基群cから選択さ
れる基で1乃至3個置換された5乃至6員飽和複素環で
ある化合物、(21) Lが、置換基群cから選択され
る基で1乃至3個置換された5乃至6員飽和複素環であ
る化合物、(22) Lが、オキソ基で1個置換され、
更に置換基群cから選択される基で1乃至2個置換され
てもよい5乃至6員飽和複素環である化合物、(23)
Lが、下記式(L−1)
【0062】
【化28】 (式中、G及びJは、同一又は異なって、酸素原子、硫
黄原子又は式−NR−を有する基である。但し、G及び
Jは、同一に式−NR−を有する基を示さない。)を有
する基である化合物、(24) Gが酸素原子又は硫黄
原子であり、Jが−NH−を有する基である化合物、
(25) Lが、式−C(R3)(R4)−を有する基で
あり、R3とR4が一緒になって、それらが結合している
炭素原子を含めて形成する、3乃至10員飽和炭素環又
は置換基群a及びcから選択される基で1乃至3個置換
された3乃至10員飽和炭素環である化合物、(26)
Lが、5乃至6員飽和炭素環又は置換基群a及びcか
ら選択される基で1乃至3個置換された5乃至6員飽和
炭素環である化合物、(27) Lが、ベンゼン環と縮
合した5乃至6員飽和炭素環(該5乃至6員飽和炭素環
は、置換基としてオキソ基又は水酸基を有する。)であ
る化合物、(28) Lが、2−ヒドロキシインダン又
は2−オキソインダン基である化合物、(29) 下記
より選択されるいずれか1つの化合物、1-[2-ビス(4-フ
ルオロフェニル)メトキシエチル]-4-フェニルピペリジ
ン-4-カルボン酸アミド、1-[2-ビス(4-フルオロフェニ
ル)メトキシエチル]-4-フェニルピペリジン-4-カルボン
酸 モルホリンアミド、1-[2-ビス(4-フルオロフェニ
ル)メトキシエチル]-4-(2-ピリジル)ピペリジン-4-カル
ボン酸アミド、8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-
オン、8-[3-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシプロピ
ル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン、8
-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-3-フェ
ニル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン、
8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-3-ベ
ンジル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ン、8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-1
-チオ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン、8-[2-ビ
ス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-3-フェニル-1
-チオ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン、1-[2-ビ
ス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ[2,3-ジ
ヒドロベンゾチオフェン-3,4'-ピペリジン]-1-オキシ
ド、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]ス
ピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]、1-
[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]-2-オキシ
ド、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]ス
ピロ[(1,4-ジヒドロ-2H-イソキノリン-3-オン)-1,4'-ピ
ペリジン]、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]スピロ[(インダン)-1,4'-ピペリジン]、1-[2-ビス
(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ[(インダ
ン-1-オン)-3,4'-ピペリジン]、1-[2-ビス(4-フルオロ
フェニル)メトキシエチル]スピロ[(2-ヒドロキシ)イン
ダン-1,4'-ピペリジン]、1-[2-ビス(4-フルオロフェニ
ル)メトキシエチル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3
H),4'-ピペリジン]-2,2-ジオキシド、及び8-[2-ビス(4-
クロロフェニル)メトキシエチル]-1-オキサ-3,8-ジアザ
スピロ[4.5]デカン-2-オン。
【0063】更に本発明のTH1選択的免疫抑制剤は、
以下の一般式(II)を有する化合物、その薬理上許容
される塩、そのエステル又はその他の誘導体を有効成分
として含有する。(30) 一般式(II)
【0064】
【化29】 [式中、R1 及びR2 は、同一又は異なって、アリール
基、ヘテロアリール基、置換基群aから選択される基で
1乃至3個置換されたアリール基、又は、置換基群aか
ら選択される基で1乃至3個置換されたヘテロアリール
基を示し、Xは、酸素原子、硫黄原子又は式−NR−を
有する基(式中、Rは、水素原子又は置換基群bから選
択された基である。)を示し、Yは、C1−C8アルキレ
ン基又はC2−C8アルケニレン基を示し、L1 は、式−
C(R3a)(R4a)−を有する基[式中、R3aは、水素
原子、アリール基、ヘテロアリール基、置換基群aから
選択される基で1乃至3個置換されたアリール基、又
は、置換基群aから選択される基で1乃至3個置換され
たヘテロアリール基を示し、R4aは、式−D−E−R6
を有する基[式中、Dは、単結合又は式−C(R7 )H
−を有する基(式中、R7 は、水素原子又は置換基群a
から選択される基である。)を示し、Eは、単結合又は
1−C8アルキレン基を示し、R6 は、水素原子、水酸
基、アミノ基、低級脂肪族アシルアミノ基、芳香族アシ
ルアミノ基、又は、式−CO−R5aを有する基(式中、
5aは、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アミン残
基、水酸基、アリール基、ヘテロアリール基、置換基群
aから選択される基で1乃至3個置換されたアリール
基、又は、置換基群aから選択される基で1乃至3個置
換されたヘテロアリール基を示す。)を示す。]を示す
か、R3aとR4aが一緒になって、それらが結合している
炭素原子を含めて、5乃至8員飽和複素環又は置換基群
cから選択される基で1乃至3個置換された5乃至8員
飽和複素環を形成するか、又は、R3aとR4aが一緒にな
って、それらが結合している炭素原子を含めて、3乃至
10員飽和炭素環又は置換基群a及びcから選択される
基で1乃至3個置換された3乃至10員飽和炭素環を形
成する。
【0065】但し、Dが単結合を示すとき、Eは単結合
を示す。]を示すか、式−N(R4b)−を有する基[式
中、R4bは、式−D−E−R6 を有する基(式中、D、
E及びR6は前述したものと同意義を示す。)を示す
か、又は式−C(R4c)−を有する基[式中、R4cは、
式=C(R7 )−E−R6 を有する基(式中、E、R6
及びR7は前述したものと同意義を示す。)を示す。]
を有する化合物、その薬理上許容される塩、そのエステ
ル、又は、その他の誘導体。 <置換基群a>ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲ
ノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシ
カルボニル基、カルボキシ基、水酸基、低級脂肪族アシ
ル基、低級脂肪族アシルアミノ基、アミノ基、及び、シ
アノ基 <置換基群b>低級アルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、置換基群aから選択される基で1乃至3個置換さ
れた低級アルキル基、置換基群aから選択される基で1
乃至3個置換されたアリール基、置換基群aから選択さ
れる基で1乃至3個置換されたアラルキル基、低級脂肪
族アシル基、及び、低級アルキルスルホニル基 <置換基群c>オキソ基、並びに、窒素原子がある場合
において窒素原子上の置換基として、置換基群bから選
択される基。
【0066】これらのうち、好適な化合物としては、以
下の化合物を挙げることができる。(31) R1 及び
2 が、同一又は異なって、アリール基、ヘテロアリー
ル基又は置換基群aから選択される基で1乃至3個置換
されたアリール基である化合物、(32) R1 及びR
2 が、同一又は異なって、アリール基又は置換基群aか
ら選択される基で1乃至3個置換されたアリール基であ
る化合物、(33) R1 及びR2 が、同一又は異なっ
て、アリール基、又は、1乃至3個置換されたアリール
基(該置換基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ
ゲノ低級アルキル基及び低級アルコキシ基から選択され
る基である。)である化合物、(34) R1 及びR2
が、同一又は異なって、アリール基、又は、ハロゲン原
子で1個置換されたアリール基である化合物、(35)
1 及びR2 が、同一に、ハロゲン原子で1個置換さ
れたアリール基である化合物、(36) Xが、酸素原
子、硫黄原子又は式−NH−を有する基である化合物、
(37) Xが、酸素原子である化合物、(38) Y
が、C1−C8アルキレン基である化合物、(39) Y
が、C1−C5アルキレン基である化合物、(40) Y
が、C2−C3アルキレン基である化合物、(41) Y
が、エチレン基である化合物、(42) L1 が、式−
C(R3a)(R4a)−を有する基(式中、R3aは、アリ
ール基、ヘテロアリール基、置換基群aから選択される
基で1乃至3個置換されたアリール基、又は、置換基群
aから選択される基で1乃至3個置換されたヘテロアリ
ール基であり、R4aは、式−D−E−R6 を有する基で
ある。)である化合物、(43) R3aが、アリール基
又はヘテロアリール基である化合物、(44) R
3aが、フェニル基又はピリジル基である化合物、(4
5) R3aが、ピリジル基である化合物、(46) D
及びEが、単結合である化合物、(47) R6 が、式
−CO−R5aを有する基である化合物、(48) R5a
が、アミン残基である化合物、(49) R5aが、アミ
ノ基である化合物、(50) L1 は、式−C(R3a
(R4a)−を有する基(式中、R3a水素原子であり、R
4aは、式−D−E−R6 を有する基である。)である化
合物、(51) Dが、式−C(R7 )H−を有する基
である化合物、(52) R7 が、シアノ基又は低級ア
ルキル基である化合物、(53) Eが、単結合である
化合物、(54) R6 が、式−CO−R5aを有する基
である化合物、(55) R5aが、低級アルコキシ基で
ある化合物、(56) L1 が、式−C(R3a
(R4a)−を有する基であり、R3とR4が一緒になっ
て、それらが結合している炭素原子を含めて形成する、
5乃至8員飽和複素環又は置換基群cから選択される基
で1乃至3個置換された5乃至8員飽和複素環である化
合物、(57) L1 が、5乃至6員飽和複素環又は置
換基群cから選択される基で1乃至3個置換された5乃
至6員飽和複素環である化合物、(58) L1 が、置
換基群cから選択される基で1乃至3個置換された5乃
至6員飽和複素環である化合物、(59) L1 が、オ
キソ基で1個置換され、更に置換基群cから選択される
基で1乃至2個置換されてもよい5乃至6員飽和複素環
である化合物、(60) L1 が、下記式(L−1)
【0067】
【化30】 (式中、G及びJは、同一又は異なって、酸素原子、硫
黄原子又は式−NR−を有する基である。)を有する基
である化合物、(61) Gが酸素原子又は硫黄原子で
あり、Jが−NH−を有する基である化合物、(62)
1 が、式−C(R3a)(R4a)−を有する基であ
り、R3とR4が一緒になって、それらが結合している炭
素原子を含めて形成する、3乃至10員飽和炭素環又は
置換基群a及びcから選択される基で1乃至3個置換さ
れた3乃至10員飽和炭素環である化合物、(63)
1 が、5乃至6員飽和炭素環又は置換基群a及びcか
ら選択される基で1乃至3個置換された5乃至6員飽和
炭素環である化合物、(64) L1 が、ベンゼン環と
縮合した5乃至6員飽和炭素環(該5乃至6員飽和炭素
環は、置換基としてオキソ基又は水酸基を有する。)で
ある化合物、(65) L1 が、2−ヒドロキシインダ
ン又は2−オキソインダン基である化合物、(66)
1 が、式−N(R4b)−を有する基である化合物、
(67) R4bが、式−D−E−R6 を有する基(式
中、Dが、単結合である。)である化合物、(68)
Eが、単結合である化合物、(69) R6 が、式−C
O−R5aを有する基である化合物、(70) R6 は、
低級アルコキシカルボニル基である化合物、(71)
1 が、式−C(R4c)−を有する基である化合物、
(72) R7 が、シアノ基又は低級アルキル基である
化合物、(73) Eが、単結合である化合物、(7
4) R6 が、式−CO−R5aを有する基である化合
物、(75) R5aが、低級アルコキシ基である化合
物、(76) 下記より選択されるいずれか1つの化合
物、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4
-フェニルピペリジン-4-カルボン酸アミド、1-[2-ビス
(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-フェニルピペ
リジン-4-カルボン酸 モルホリンアミド、1-[2-ビス(4
-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-(4-クロロベン
ジル)ピペリジン-4-カルボン酸 メチルエステル、1-[2
-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-[1-(4-
フルオロベンジル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-4-
ヒドロキシピペリジン、1-[2-ビス(4-フルオロフェニ
ル)メトキシエチル]-4-(2-ピリジル)ピペリジン-4-カル
ボン酸アミド、8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-
オン、8-[3-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシプロピ
ル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン、8
-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-3-フェ
ニル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン、
8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-3-ベ
ンジル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ン、8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-1
-チオ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン、8-[2-ビ
ス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-3-フェニル-1
-チオ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン、8-[2-ビ
ス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-1-フェニル-
1,3,8-トリアザスピロ[4.5]デカン-4-オン、1-[2-ビス
(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ[2,3-ジヒ
ドロベンゾチオフェン-3,4'-ピペリジン]-1-オキシド、
1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]、1-[2-ビ
ス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ[ベンゾ
[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]-2-オキシド、1-
[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[(1,4-ジヒドロ-2H-イソキノリン-3-オン)-1,4'-ピペリ
ジン]、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]スピロ[(インダン)-1,4'-ピペリジン]、1-[2-ビス(4
-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ[(インダン-
1-オン)-3,4'-ピペリジン]、1-[2-ビス(4-フルオロフェ
ニル)メトキシエチル]スピロ[(2-ヒドロキシ)インダン-
1,4'-ピペリジン]、2-[1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)
メトキシエチル]-ピペリジン-4-イル]プロピオン酸エチ
ルエステル、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシ
エチル]-ピペリジン-4-イリデン]-プロピオン酸メチル
エステル、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]ピペリジン-4-カルボン酸ベンジルアミド、1-[2-
ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]ピペリジン-
4-イリデン酢酸メチル、1-[2-ビス(4-フルオロフェニ
ル)メトキシエチル]-4-エトキシカルボニルピペラジ
ン、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]ス
ピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]-2,2-
ジオキシド、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシ
エチル]スピロ[イソベンゾフラン-1(3H),4'-ピペリジ
ン]、及び8-[2-ビス(4-クロロフェニル)メトキシエチ
ル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン (77) IL−4の産生を促進することを特徴とす
る、(30)乃至(76)に記載の化合物、(78)
IL−10の産生を促進することを特徴とする、(3
0)乃至(76)に記載の化合物を挙げることができ
る。
【0068】上記式中、R1、R2、R3、R3a、R5、R
5a及び置換基群bの定義における「アリール基」及び
「置換基群aから選択される基で1乃至3個置換された
アリール基」のアリール部分は、例えば、フェニル、イ
ンデニル、ナフチルのような炭素数6乃至10個の芳香
族炭化水素基を挙げることができ、好適にはフェニル基
である。
【0069】上記式中、R1、R2、R3、R3a、R5及び
5aの定義における「ヘテロアリール基」及び「置換基
群aから選択される基で1乃至3個置換されたヘテロア
リール基」のヘテロアリール部分は、例えば、フリル、
チエニル、ピロリル、アゼピニル、ピラゾリル、イミダ
ゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、
イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、トリ
アゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、ピラニル、
ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニルの
ような芳香族複素環基であり、更に上記ヘテロアリール
基は、ベンゼン環のような他の環式基と縮環していても
よく、例えば、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベ
ンゾオキサゾリル、イソベンゾフラニルのような基を挙
げることができる。そのようなヘテロアリール基におい
て、好適には5乃至6員芳香族複素環基であり、更に好
適にはピリジル又はピラジニル基であり、最も好適には
2−ピリジル基である。
【0070】上記式中、Y及びEの定義における「C1
−C8アルキレン基」は、例えば、メチレン、メチルメ
チレン、エチレン、プロピレン、トリメチレン、1−メ
チルエチレン、テトラメチレン、1−メチルトリメチレ
ン、2−メチルトリメチレン、3−メチルトリメチレ
ン、1−メチルプロピレン、1,1−ジメチルエチレ
ン、ペンタメチレン、1−メチルテトラメチレン、2−
メチルテトラメチレン、3−メチルテトラメチレン、4
−メチルテトラメチレン、1,1−ジメチルトリメチレ
ン、2,2−ジメチルトリメチレン、3,3−ジメチル
トリメチレン、ヘキサメチレン、1−メチルペンタメチ
レン、2−メチルペンタメチレン、3−メチルペンタメ
チレン、4−メチルペンタメチレン、5−メチルペンタ
メチレン、1,1−ジメチルテトラメチレン、2,2−
ジメチルテトラメチレン、3,3−ジメチルテトラメチ
レン、4,4−ジメチルテトラメチレン、ヘプタメチレ
ン、1−メチルヘキサメチレン、2−メチルヘキサメチ
レン、5−メチルヘキサメチレン、3−エチルペンタメ
チレン、オクタメチレン、2−メチルヘプタメチレン、
5−メチルヘプタメチレン、2−エチルヘキサメチレ
ン、2−エチル−3−メチルペンタメチレン、3−エチ
ル−2−メチルペンタメチレン基のような炭素数1乃至
8個の直鎖又は分枝鎖アルキレン基であり、Yにおい
て、好適にはC1−C5アルキレン基であり、更に好適に
はC2−C3アルキレン基であり、最も好適にはエチレン
基であり、Eにおいて、好適にはC1−C4アルキレン基
であり、更に好適にはC1−C2アルキレン基であり、最
も好適にはメチレン基である。
【0071】上記式中、Yの定義における「C2−C8
ルケニレン基」は、例えば、エテニレン、2−プロペニ
レン、1−メチル−2−プロペニレン、2−メチル−2
−プロペニレン、2−エチル−2−プロペニレン、2−
ブテニレン、1−メチル−2−ブテニレン、2−メチル
−2−ブテニレン、1−エチル−2−ブテニレン、3−
ブテニレン、1−メチル−3−ブテニレン、2−メチル
−3−ブテニレン、1−エチル−3−ブテニレン、2−
ペンテニレン、1−メチル−2−ペンテニレン、2−メ
チル−2−ペンテニレン、3−ペンテニレン、1−メチ
ル−3−ペンテニレン、2−メチル−3−ペンテニレ
ン、4−ペンテニレン、1−メチル−4−ペンテニレ
ン、2−メチル−4−ペンテニレン、2−ヘキセニレ
ン、3−ヘキセニレン、4−ヘキセニレン、5−ヘキセ
ニレン、9−ヘキサデセニレン基のような炭素数2乃至
8個の直鎖又は分枝鎖アルケニレン基であり、好適には
1−C5アルケニレン基であり、更に好適にはC2−C3
アルケニレン基であり、最も好適にはエテニレン基であ
る。
【0072】上記式中、R5及びR5a定義における「ア
ミン残基」は、例えば、アミノ基;メチルアミノ、エチ
ルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジ
ブチルアミノのような「低級アルキル基」が1又は2個
置換したアミノ基;シクロペンチルアミノ、シクロヘキ
シルアミノ、ジシクロペンチルアミノ、ジシクロヘキシ
ルアミノのような「炭素数5乃至7個のシクロアルキル
基」が1又は2個置換したアミノ基;ピロリジノ、ピペ
リジノ、ピペラジノ、N−メチルピペラジノ、モルホリ
ノ、チオモルホリノのような窒素原子を環内に有する飽
和環状アミン残基;アニリノ、ベンジルアミノ、N−メ
チルアニリノ、N−メチルベンジルアミノのような、窒
素原子が「低級アルキル基」で置換されていてもよいア
リール若しくはアラルキルアミノ基;ピリジルアミノ、
N−メチルピリジルアミノ、N−エチルピリジルアミノ
のような窒素原子が「低級アルキル基」で置換されてい
てもよいヘテロアリールアミノ基等の窒素原子で結合す
るアミン残基を挙げることができ、好適には、アミノ
基;「低級アルキル基」が1又は2個置換したアミノ
基;ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−メチル
ピペラジノ、モルホリノ、チオモルホリノのような窒素
原子を環内に有する飽和環状アミン残基及びアニリノ、
ベンジルアミノ、N−メチルアニリノ、N−メチルベン
ジルアミノのような、窒素原子が「低級アルキル基」で
置換されていてもよいアリール若しくはアラルキルアミ
ノ基;であり、最も好適にはアミノ基である。
【0073】上記式中、R3a及びR4aが一緒になってそ
れらが結合している炭素原子を含めて形成する「5乃至
8員飽和複素環」及び「置換基群cから選択される基で
1乃至3個置換された5乃至8員飽和複素環」の5乃至
8員飽和複素環部分は、硫黄原子、酸素原子及び/又は
窒素原子を1乃至3個含む5乃至8員飽和複素環であ
る。このような5乃至8員飽和複素環としては、例え
ば、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホ
リニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピラゾリジニル、
ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル、イソ
キサゾリジニル、チアゾリジニル、ピラゾリジニルのよ
うな基を挙げることができ、更に上記5乃至8員飽和複
素環基は、ベンゼン環のような他の環式基と縮環してい
てもよい。そのような5乃至8員飽和複素環において、
好適には5乃至6員飽和複素環基である。
【0074】上記式中、R3及びR4が一緒になってそれ
らが結合している炭素原子を含めて形成する「5乃至8
員飽和複素環」及び「置換基群cから選択される基で1
乃至3個置換された5乃至8員飽和複素環」の5乃至8
員飽和複素環部分は、テトラヒドロフラン、イミダゾリ
ジン又はジオキセパンを除く他、上記R3a及びR4aが一
緒になってそれらが結合している炭素原子を含めて形成
する「5乃至8員飽和複素環」及び「置換基群cから選
択される基で1乃至3個置換された5乃至8員飽和複素
環」の5乃至8員飽和複素環部分と同意義を示す。
【0075】上記式中、R3及びR4、又は、R3a及びR
4aが一緒になってそれらが結合している炭素原子を含め
て形成する「3乃至10員飽和炭素環」及び「置換基群
a及びcから選択される基で1乃至3個置換された3乃
至10員飽和炭素環」の3乃至10員飽和炭素環部分
は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニ
ル、アダマンチル、インダニルのような基を挙げること
ができ、ベンゼン環のようなの他の環式基と縮環してい
てもよい。そのような3乃至10員飽和炭素環として
は、好適には、ベンゼン環と縮環してもよい5乃至6員
飽和環状炭化水素基であり、最も好適にはインダニル基
である。
【0076】上記式中、置換基群aの定義における「ハ
ロゲン原子」は、弗素、塩素、臭素、沃素原子であり、
好適には、弗素原子又は塩素原子であり、最も好適には
弗素原子である。
【0077】上記式中、R5a、置換基群a及びbの定義
における「低級アルキル基」及び「置換基群aから選択
される基で1乃至3個置換された低級アルキル基」の低
級アルキル部分は、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、
t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチ
ル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イ
ソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチ
ル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3
−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−
ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジ
メチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブ
チル基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アル
キル基であり、好適にはC1−C4アルキル基であり、更
に好適にはC1−C2アルキル基であり、最も好適にはメ
チル基である。
【0078】上記式中、置換基群aの定義における「ハ
ロゲノ低級アルキル基」は、前記「低級アルキル基」に
ハロゲン原子が置換した基を示し、例えば、トリフルオ
ロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチル、ジク
ロロメチル、ジブロモメチル、フルオロメチル、2,
2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロ
エチル、2−ブロモエチル、2−クロロエチル、2−フ
ルオロエチル、2−ヨードエチル、3−クロロプロピ
ル、4−フルオロブチル、6−ヨードヘキシル、2,2
−ジブロモエチルであり、好適にはC1−C4ハロゲノア
ルキル基であり、更に好適にはC1−C2ハロゲノアルキ
ル基であり、最も好適にはトリフルオロメチル基であ
る。
【0079】上記式中、R5a及び置換基群aの定義にお
ける「低級アルコキシ基」は、前記「低級アルキル基」
が酸素原子に結合した基を示し、例えば、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソ
ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、
イソペントキシ、2−メチルブトキシ、ネオペントキ
シ、ヘキシルオキシ、4−メチルペントキシ、3−メチ
ルペントキシ、2−メチルペントキシ、3,3−ジメチ
ルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、1,1−ジメ
チルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、1,3−ジ
メチルブトキシ、2,3−ジメチルブトキシ基のような
炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基であ
り、好適にはC1−C4アルコキシ基であり、更に好適に
はC1−C2アルコキシ基であり、最も好適にはメトキシ
基である。
【0080】上記式中、置換基群aの定義における「低
級アルコキシカルボニル基」は、前記「低級アルコキシ
基」がカルボニル基に結合した基を示し、例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル、イソブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニ
ル、t−ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、
イソペントキシカルボニル、2−メチルブトキシカルボ
ニル、ネオペントキシカルボニル、ヘキシルオキシカル
ボニル、4−メチルペントキシカルボニル、3−メチル
ペントキシカルボニル、2−メチルペントキシカルボニ
ル、3,3−ジメチルブトキシカルボニル、2,2−ジ
メチルブトキシカルボニル、1,1−ジメチルブトキシ
カルボニル、1,2−ジメチルブトキシカルボニル、
1,3−ジメチルブトキシカルボニル、2,3−ジメチ
ルブトキシカルボニル基であり、好適にはC1−C4アル
コキシカルボニル基であり、更に好適にはC1−C2アル
コキシカルボニル基であり、最も好適にはメトキシカル
ボニル基である。
【0081】上記式中、置換基群a及びbの定義におけ
る「低級脂肪族アシル基」は、水素原子又は飽和若しく
は不飽和の鎖状炭化水素基がカルボニル基に結合した基
を示し、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、
ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピ
バロイル、ヘキサノイル、アクリロイル、メタクリロイ
ル、クロトノイル基であり、好適には、アセチル又はプ
ロピオニル基であり、最も好適にはアセチル基である。
【0082】上記式中、R6及び置換基群aの定義にお
ける「低級脂肪族アシルアミノ基」は、上記「低級脂肪
族アシル基」がアミノ基に結合した基を示し、例えば、
ホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミ
ノ、ブチリルアミノ、イソブチリルアミノ、バレリルア
ミノ、イソバレリルアミノ、ピバロイルアミノ、ヘキサ
ノイルアミノ、アクリロイルアミノ、メタクリロイルア
ミノ、クロトノイルアミノ基であり、好適には、アセチ
ルアミノ又はプロピオニルアミノ基であり、最も好適に
はアセチルアミノ基である。
【0083】上記式中、置換基群bの定義における「ア
ラルキル基」及び「置換基群aから選択される基で1乃
至3個置換されたアラルキル基」のアラルキル部分は、
ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、
インデニルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメ
チル、1−フェネチル、2−フェネチル、1−ナフチル
エチル、2−ナフチルエチル、1−フェニルプロピル、
2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、1−ナ
フチルプロピル、2−ナフチルプロピル、3−ナフチル
プロピル、1−フェニルブチル、2−フェニルブチル、
3−フェニルブチル、4−フェニルブチル、1−ナフチ
ルブチル、2−ナフチルブチル、3−ナフチルブチル、
4−ナフチルブチル、1−フェニルペンチル、2−フェ
ニルペンチル、3−フェニルペンチル、4−フェニルペ
ンチル、5−フェニルペンチル、1−ナフチルペンチ
ル、2−ナフチルペンチル、3−ナフチルペンチル、4
−ナフチルペンチル、5−ナフチルペンチル、1−フェ
ニルヘキシル、2−フェニルヘキシル、3−フェニルヘ
キシル、4−フェニルヘキシル、5−フェニルヘキシ
ル、6−フェニルヘキシル、1−ナフチルヘキシル、2
−ナフチルヘキシル、3−ナフチルヘキシル、4−ナフ
チルヘキシル、5−ナフチルヘキシル又は6−ナフチル
ヘキシル基のようなC7−C16アラルキル基であり、好
適にはベンジル基である。
【0084】上記式中、置換基群bの定義における「低
級アルキルスルホニル基」は、上記「低級アルキル基」
がスルホニル基に結合した基を示し、例えば、メチルス
ルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イ
ソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチル
スルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホ
ニル、ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、
2−メチルブチルスルホニル、ネオペンチルスルホニ
ル、1−エチルプロピルスルホニル、ヘキシルスルホニ
ル、イソヘキシルスルホニル、4−メチルペンチルスル
ホニル、3−メチルペンチルスルホニル、2−メチルペ
ンチルスルホニル、1−メチルペンチルスルホニル、
3,3−ジメチルブチルスルホニル、2,2−ジメチル
ブチルスルホニル、1,1−ジメチルブチルスルホニ
ル、1,2−ジメチルブチルスルホニル、1,3−ジメ
チルブチルスルホニル、2,3−ジメチルブチルスルホ
ニル、2−エチルブチルスルホニル基であり、好適には
1−C4アルキルスルホニル基であり、更に好適にはC
1−C2アルキルスルホニル基であり、最も好適にはメチ
ルスルホニル基である。
【0085】上記式中、R6の定義における「芳香族ア
シルアミノ」は、前記アリール基がカルボニルアミノ基
に結合した基を示し、例えば、ベンゾイルアミノ、1−
インダンカルボニルアミノ、2−インダンカルボニルア
ミノ、1−若しくは2−ナフトイルアミノ基であり、好
適には、ベンゾイルアミノ基である。
【0086】上記式中、R1、R2、R3、R3a、R5、R
5a及び置換基群bの定義における「置換基群aから選択
される基で1乃至3個置換されたアリール基」の具体例
としては、例えば、2−,3−若しくは4−フルオロフ
ェニル、2−,3−若しくは4−クロロフェニル、2
−,3−若しくは4−ブロモフェニル、2−,3−若し
くは4−ヨードフェニル、2−,3−若しくは4−メチ
ルフェニル、2−,3−若しくは4−エチルフェニル、
2−,3−若しくは4−トリフルオロメチルフェニル、
2−,3−若しくは4−メトキシフェニル、2−,3−
若しくは4−エトキシフェニル、2−,3−若しくは4
−メトキシカルボニルフェニル、2−,3−若しくは4
−エトキシカルボニルフェニル、2−,3−若しくは4
−カルボキシフェニル、2−,3−若しくは4−ヒドロ
キシフェニル、2−,3−若しくは4−ホルミルフェニ
ル、2−,3−若しくは4−アセチルフェニル、2−,
3−若しくは4−プロピオニルフェニル、2−,3−若
しくは4−ホルミルアミノフェニル、2−,3−若しく
は4−アセチルアミノフェニル、2−,3−若しくは4
−プロピオニルアミノフェニル、2−,3−若しくは4
−アミノフェニル、2−,3−若しくは4−シアノフェ
ニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジクロロ
フェニル、3,4−ジブロモフェニル、2,3−ジメト
キシフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、3,5−
ジメトキシフェニル、3,4,5−トリメトキシフェニ
ル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−メチル
−2−メトキシフェニル、6−フルオロ−4−メチル−
2−メトキシフェニル、5−フルオロインデン−3−イ
ル、5−フルオロインデン−3−イル、5−メチルイン
デン−3−イル、5−メトキシインデン−3−イル、5
−フルオロインデン−2−イル、5−クロロインデン−
2−イル、5−メチルインデン−2−イル、5−メトキ
シインデン−2−イル、5−フルオロナフタレン−2−
イル、5−フルオロナフタレン−2−イル、5−メチル
ナフタレン−2−イル、5−メトキシナフタレン−2−
イル、5−フルオロナフタレン−1−イル、5−フルオ
ロナフタレン−1−イル、5−メチルナフタレン−1−
イル、5−メトキシナフタレン−1−イル、5−ヒドロ
キシインデン−3−イル、5−ヒドロキシナフタレン−
2−イル、5−ヒドロキシナフタレン−1−イル基であ
り、好適には、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲ
ノ低級アルキル基及び低級アルコキシ基から選択される
基で1乃至3個置換されたアリール基あり、更に好適に
は、ハロゲン原子で1個置換されたアリール基であり、
より好適には、弗素原子又は塩素原子で置換されたフェ
ニル基であり、最も好適には、4−フルオロフェニル基
である。
【0087】上記式中、R3及びR4、又は、R3a及びR
4aが一緒になってそれらが結合している炭素原子を含め
て形成する「置換基群cから選択される基で1乃至3個
置換された5乃至8員飽和複素環」としては、好適に
は、置換基群cから選択された基で1乃至3個置換され
た5乃至6員飽和複素環であり、更に好適には、オキソ
基で1個置換され、更に置換基群cから選択された基で
1乃至2個置換されてもよい5乃至6員飽和複素環であ
り、より好適には、下記式(L−1)
【0088】
【化31】 (上記式中、G及びJは、同一又は異なって、酸素原
子、硫黄原子又は式−NR−を有する基である。但し、
G及びJは、同一に式−NR−を有する基を示さな
い。)を有する基であり、最も好適には、上記式中、G
が酸素原子又は硫黄原子であり、Jが−NH−を有する
基である基である。
【0089】上記式中、R3及びR4、又は、R3a及びR
4aが一緒になってそれらが結合している炭素原子を含め
て形成する「置換基群a及びcから選択される基で1乃
至3個置換された3乃至10員飽和炭素環」としては、
好適には、置換基群a及びcから選択される基で1乃至
3個置換された5乃至6員飽和炭素環であり、更に好適
には、ベンゼン環と縮合した5乃至6員飽和炭素環(該
5乃至6員飽和炭素環は、置換基としてオキソ基又は水
酸基を有する。)であり、最も好適には、2−ヒドロキ
シインダン又は2−オキソインダン基である。
【0090】「その薬理上許容される塩」とは、本発明
の化合物(I)又は(II)は、アミノ基のような塩基
性の基を有する場合には酸と反応させることにより、
又、カルボキシ基のような酸性基を有する場合には塩基
と反応させることにより、塩にすることができるので、
その塩を示す。
【0091】塩基性基に基づく塩としては、好適には、
弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩の
ようなハロゲン化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸
塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフ
ルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のよう
な低級アルカンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、
p−トルエンスルホン酸塩のようなアリ−ルスルホン酸
塩、酢酸塩、りんご酸塩、フマ−ル酸塩、コハク酸塩、
クエン酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マ
レイン酸塩等の有機酸塩;及び、グリシン塩、リジン
塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、ア
スパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることがで
き、最も好適には有機酸塩を挙げることができる。
【0092】一方、酸性基に基づく塩としては、好適に
は、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなア
ルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のような
アルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩等の金属
塩;アンモニウム塩のような無機塩、t−オクチルアミ
ン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミ
ン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレン
ジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、
ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキ
シルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン
塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノール
アミン塩、N−ベンジルフェネチルアミン塩、ピペラジ
ン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキ
シメチル)アミノメタン塩のような有機塩等のアミン
塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オル
ニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のような
アミノ酸塩を挙げることができる。
【0093】本発明の一般式(I)又は(II)を有す
る化合物は、その分子内に不斉炭素原子が存在するの
で、種々の異性体を有する。本発明の化合物において
は、これらの異性体およびこれらの異性体の混合物がす
べて単一の式、即ち一般式(I)又は(II)で示され
ている。従って、本発明はこれらの異性体およびこれら
の異性体の任意の割合の混合物をもすべて含むものであ
る。
【0094】本発明の一般式(I)又は(II)を有す
る化合物は、大気中に放置したり、又は、再結晶をする
ことにより、水分を吸収し、吸着水が付いたり、水和物
となる場合があり、そのような水和物も本発明に包含さ
れる。
【0095】上記における「エステル」とは、本発明の
化合物(I)又は(II)は、エステルにすることがで
きるので、そのエステルをいい、そのようなエステルと
しては、「水酸基のエステル」及び「カルボキシ基のエ
ステル」を挙げることができ、各々のエステル残基が
「一般的保護基」又は「生体内で加水分解のような生物
学的方法により開裂し得る保護基」であるエステルをい
う。
【0096】「一般的保護基」とは、加水素分解、加水
分解、電気分解、光分解のような化学的方法により開裂
し得る保護基をいう。
【0097】「水酸基のエステル」に斯かる「一般的保
護基」としては、好適には、ホルミル、アセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピ
バロイル、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ノ
ナノイル、デカノイル、3−メチルノナノイル、8−メ
チルノナノイル、3−エチルオクタノイル、3,7−ジ
メチルオクタノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、
トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタデカノイ
ル、ヘキサデカノイル、1−メチルペンタデカノイル、
14−メチルペンタデカノイル、13,13−ジメチル
テトラデカノイル、ヘプタデカノイル、15−メチルヘ
キサデカノイル、オクタデカノイル、1−メチルヘプタ
デカノイル、ノナデカノイル、アイコサノイル、ヘナイ
コサノイルのようなアルカノイル基、クロロアセチル、
ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロ
アセチルのようなハロゲン化アルキルカルボニル基、メ
トキシアセチルのようなアルコキシアルキルカルボニル
基、アクリロイル、プロピオロイル、メタクリロイル、
クロトノイル、イソクロトノイル、(E)−2−メチル
−2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル基
等の「低級脂肪族アシル基」(好適には、炭素数1乃至
6個の低級脂肪族アシル基である。);ベンゾイル、α
−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリ−ルカルボ
ニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイル
のようなハロゲン化アリ−ルカルボニル基、2,4,6
−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのような低級
アルキル化アリ−ルカルボニル基、4−アニソイルのよ
うな低級アルコキシ化アリ−ルカルボニル基、4−ニト
ロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化
アリ−ルカルボニル基、2−(メトキシカルボニル)ベ
ンゾイルのような低級アルコキシカルボニル化アリ−ル
カルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリ−
ル化アリ−ルカルボニル基等の「芳香族アシル基」;メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、ブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニ
ル、t−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル
のような低級アルコキシカルボニル基、2,2,2−ト
リクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエ
トキシカルボニルのようなハロゲン又はトリ低級アルキ
ルシリル基で置換された低級アルコキシカルボニル基等
の「アルコキシカルボニル基」;テトラヒドロピラン−
2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、
4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒ
ドロチオピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロ
チオピラン−4−イルのような「テトラヒドロピラニル
又はテトラヒドロチオピラニル基」;テトラヒドロフラ
ン−2−イル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのよ
うな「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラ
ニル基」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソ
プロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、
メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシ
リル、トリイソプロピルシリルのようなトリ低級アルキ
ルシリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチ
ルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジ
イソプロピルシリルのような1乃至2個のアリ−ル基で
置換されたトリ低級アルキルシリル基等の「シリル
基」;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−メトキ
シメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプ
ロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチル
のような低級アルコキシメチル基、2−メトキシエトキ
シメチルのような低級アルコキシ化低級アルコキシメチ
ル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス
(2−クロロエトキシ)メチルのようなハロゲノ低級ア
ルコキシメチル等の「アルコキシメチル基」;1−エト
キシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのような低
級アルコキシ化エチル基、2,2,2−トリクロロエチ
ルのようなハロゲン化エチル基等の「置換エチル基」;
ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、
ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナフチル
ジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのような1乃
至3個のアリ−ル基で置換された低級アルキル基、4−
メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、
3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジ
ル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニト
ロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジ
ル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジルのような
低級アルキル、低級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シ
アノ基でアリ−ル環が置換された1乃至3個のアリ−ル
基で置換された低級アルキル基等の「アラルキル基」;
ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニルのよ
うな「アルケニルオキシカルボニル基」;ベンジルオキ
シカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニ
ル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2
−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジ
ルオキシカルボニルのような、1乃至2個の低級アルコ
キシ又はニトロ基でアリ−ル環が置換されていてもよい
「アラルキルオキシカルボニル基」を挙げることができ
る。
【0098】「カルボキシ基のエステル」に斯かる「一
般的保護基」としては、好適には、前記「低級アルキル
基」;エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1
−メチル−2−プロペニル、1−メチル−1−プロペニ
ル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プ
ロペニル、2−エチル−2−プロペニル、1−ブテニ
ル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、1−メ
チル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−
エチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−3
−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、1−エチル−
3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、1−
メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニ
ル、3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2
−メチル−3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチ
ル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル1−
ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘ
キセニル、5−ヘキセニルのような低級アルケニル基;
エチニル、2−プロピニル、1−メチル−2−プロピニ
ル、2−メチル−2−プロピニル、2−エチル−2−プ
ロピニル、2−ブチニル、1−メチル−2−ブチニル、
2−メチル−2−ブチニル、1−エチル−2−ブチニ
ル、3−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メ
チル−3−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−
ペンチニル、1−メチル−2−ペンチニル、2−メチル
−2−ペンチニル、3−ペンチニル、1−メチル−3−
ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、4−ペンチ
ニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−4−
ペンチニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘ
キシニル、5−ヘキシニルのような低級アルキニル基;
前記「ハロゲノ低級アルキル」;2−ヒドロキシエチ
ル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプ
ロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、4−ヒドロキシ
ブチルのようなヒドロキシ「低級アルキル基」;アセチ
ルメチルのような「低級脂肪族アシル」−「低級アルキ
ル基」;前記「アラルキル基」;前記「シリル基」を挙
げることができる。
【0099】「生体内で加水分解のような生物学的方法
により開裂し得る保護基」とは、人体内で加水分解等の
生物学的方法により開裂し、フリーの酸又はその塩を生
成する保護基をいい、そのような誘導体か否かは、ラッ
トやマウスのような実験動物に静脈注射により投与し、
その後の動物の体液を調べ、元となる化合物又はその薬
理学的に許容される塩を検出できることにより決定で
き、「水酸基のエステル」に斯かる「生体内で加水分解
のような生物学的方法により開裂し得る保護基」として
は、好適には、ホルミルオキシメチル、アセトキシメチ
ル、ジメチルアミノアセトキシメチル、プロピオニルオ
キシメチル、ブチリルオキシメチル、ピバロイルオキシ
メチル、バレリルオキシメチル、イソバレリルオキシメ
チル、ヘキサノイルオキシメチル、1−ホルミルオキシ
エチル、1−アセトキシエチル、1−プロピオニルオキ
シエチル、1−ブチリルオキシエチル、1−ピバロイル
オキシエチル、1−バレリルオキシエチル、1−イソバ
レリルオキシエチル、1−ヘキサノイルオキシエチル、
1−ホルミルオキシプロピル、1−アセトキシプロピ
ル、1−プロピオニルオキシプロピル、1−ブチリルオ
キシプロピル、1−ピバロイルオキシプロピル、1−バ
レリルオキシプロピル、1−イソバレリルオキシプロピ
ル、1−ヘキサノイルオキシプロピル、1−アセトキシ
ブチル、1−プロピオニルオキシブチル、1−ブチリル
オキシブチル、1−ピバロイルオキシブチル、1−アセ
トキシペンチル、1−プロピオニルオキシペンチル、1
−ブチリルオキシペンチル、1−ピバロイルオキシペン
チル、1−ピバロイルオキシヘキシルのような1−
(「低級脂肪族アシル」オキシ)「低級アルキル基」、
シクロペンチルカルボニルオキシメチル、シクロヘキシ
ルカルボニルオキシメチル、1−シクロペンチルカルボ
ニルオキシエチル、1−シクロヘキシルカルボニルオキ
シエチル、1−シクロペンチルカルボニルオキシプロピ
ル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシプロピル、1
−シクロペンチルカルボニルオキシブチル、1−シクロ
ヘキシルカルボニルオキシブチルのような1−(「シク
ロアルキル」カルボニルオキシ)「低級アルキル基」、
ベンゾイルオキシメチルのような1−(「芳香族アシ
ル」オキシ)「低級アルキル基」等の1−(アシルオキ
シ)「低級アルキル基」;メトキシカルボニルオキシメ
チル、エトキシカルボニルオキシメチル、プロポキシカ
ルボニルオキシメチル、イソプロポキシカルボニルオキ
シメチル、ブトキシカルボニルオキシメチル、イソブト
キシカルボニルオキシメチル、ペンチルオキシカルボニ
ルオキシメチル、ヘキシルオキシカルボニルオキシメチ
ル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、シ
クロヘキシルオキシカルボニルオキシ(シクロヘキシ
ル)メチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)エチ
ル、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル、1−
(プロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(イソプ
ロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ブトキシカ
ルボニルオキシ)エチル、1−(イソブトキシカルボニ
ルオキシ)エチル、1−(t−ブトキシカルボニルオキ
シ)エチル、1−(ペンチルオキシカルボニルオキシ)
エチル、1−(ヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)エ
チル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)
プロピル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)プロピル、1−(シクロペンチルオキシカルボニル
オキシ)ブチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニ
ルオキシ)ブチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル、1−(エトキシカルボニルオキ
シ)プロピル、1−(メトキシカルボニルオキシ)プロ
ピル、1−(エトキシカルボニルオキシ)プロピル、1
−(プロポキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(イ
ソプロポキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ブト
キシカルボニルオキシ)プロピル、1−(イソブトキシ
カルボニルオキシ)プロピル、1−(ペンチルオキシカ
ルボニルオキシ)プロピル、1−(ヘキシルオキシカル
ボニルオキシ)プロピル、1−(メトキシカルボニルオ
キシ)ブチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ブチ
ル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)ブチル、1−
(イソプロポキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(ブ
トキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(イソブトキシ
カルボニルオキシ)ブチル、1−(メトキシカルボニル
オキシ)ペンチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)
ペンチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ヘキシ
ル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ヘキシルのよう
な(低級アルコキシカルボニルオキシ)アルキル基;
(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−
4−イル)メチル、〔5−(4−メチルフェニル)−2
−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、
〔5−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1,3
−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−フル
オロフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−
4−イル〕メチル、〔5−(4−クロロフェニル)−2
−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、
(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチ
ル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン
−4−イル)メチル、(5−エチル−2−オキソ−1,
3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−プロピル
−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチ
ル、(5−イソプロピル−2−オキソ−1,3−ジオキ
ソレン−4−イル)メチル、(5−ブチル−2−オキソ
−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルのようなオ
キソジオキソレニルメチル基;等の「カルボニルオキシ
低級アルキル基」:フタリジル、ジメチルフタリジル、
ジメトキシフタリジルのような「フタリジル基」:前記
「低級脂肪族アシル基」:前記「芳香族アシル基」:
「コハク酸のハーフエステル塩残基」:「燐酸エステル
塩残基」:「アミノ酸等のエステル形成残基」:カルバ
モイル基:1乃至2個の低級アルキル基で置換されたカ
ルバモイル基:及び、ピバロイルオキシメチルオキシカ
ルボニルのような「1−(アシルオキシ)アルキルオキ
シカルボニル基」を挙げることができ、好適には、「カ
ルボニルオキシアルキル基」である。
【0100】一方、「カルボキシ基のエステル」に斯か
る「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂
し得る保護基」としては、好適には、メトキシエチル、
1−エトキシエチル、1−メチル−1−メトキシエチ
ル、1−(イソプロポキシ)エチル、2−メトキシエチ
ル、2−エトキシエチル、1,1−ジメチル−1−メト
キシエチル、エトキシメチル、n−プロポキシメチル、
イソプロポキシメチル、n−ブトキシメチル、t−ブト
キシメチルのような低級アルコキシ低級アルキル基、2
−メトキシエトキシメチルのような低級アルコキシ化低
級アルコキシ低級アルキル基、フェノキシメチルのよう
な「アリール」オキシ「低級アルキル基」、2,2,2
−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキ
シ)メチルのようなハロゲン化低級アルコキシ低級アル
キル基等の「アルコキシアルキル基」;メトキシカルボ
ニルメチルのような「「低級アルコキシ」カルボニル
「低級アルキル基」」;シアノメチル、2−シアノエチ
ルのような「シアノ「低級アルキル基」;メチルチオメ
チル、エチルチオメチルのような「「低級アルキル」チ
オメチル基」;フェニルチオメチル、ナフチルチオメチ
ルのような「「アリール」チオメチル基」;2−メタン
スルホニルエチル、2−トリフルオロメタンスルホニル
エチルのような「ハロゲンで置換されていてもよい「低
級アルキル」スルホニル「低級アルキル基」」;2−ベ
ンゼンスルホニルエチル、2−トルエンスルホニルエチ
ルのような「「アリール」スルホニル「低級アルキル
基」」;前記「1−(アシルオキシ)「低級アルキル
基」」;前記「フタリジル基」;前記「アリール基」;
前記「低級アルキル基」;カルボキシメチルのような
「カルボキシアルキル基」;及びフェニルアラニンのよ
うな「アミノ酸のアミド形成残基」を挙げることができ
る。
【0101】「その他の誘導体」とは、本発明の化合物
(I)又は(II)が、アミノ基及び/又はカルボキシ
基を有する場合、上記「薬理上許容される塩」及び上記
「そのエステル」以外の誘導体にすることができるの
で、その誘導体を示す。そのような誘導体としては、例
えばアミド誘導体を挙げることができる。
【0102】本発明の一般式(I)又は(II)を有す
る化合物の具体例としては、例えば、下記表1に記載の
化合物を挙げることが、本発明は、これらの化合物に限
定されるものではない。なお、表1の化合物は、構造式
(II−1)を有する。
【0103】表1中、Mの置換基は、下記の基を示す。
【0104】
【化32】
【0105】
【化33】
【0106】
【化34】
【0107】
【化35】 更に表中の略号は下記の通りである。 Ac : アセチル基 Bz : ベンジル基 Et : エチル基 Me : メチル基 Ph : フェニル基。
【0108】
【表1】
【0109】
【化36】 Compd. R1 R2 X Y M No. 置換基No. 1 Ph Ph -O- -(CH2)2- (1) 2 Ph Ph -O- -(CH2)3- (1) 3 Ph Ph -O- -(CH2)2- (2) 4 Ph Ph -O- -(CH2)2- (3) 5 Ph Ph -O- -(CH2)2- (15) 6 Ph Ph -O- -(CH2)3- (15) 7 Ph Ph -O- -(CH2)4- (15) 8 Ph Ph -O- -(CH2)2- (16) 9 Ph Ph -O- -(CH2)2- (17) 10 Ph Ph -O- -(CH2)2- (18) 11 Ph Ph -O- -(CH2)3- (18) 12 Ph Ph -O- -(CH2)2- (19) 13 Ph Ph -O- -(CH2)2- (20) 14 Ph Ph -O- -(CH2)2- (21) 15 Ph Ph -O- -(CH2)3- (21) 16 Ph Ph -O- -(CH2)2- (22) 17 Ph Ph -O- -(CH2)2- (23) 18 Ph Ph -O- -(CH2)2- (30) 19 Ph Ph -O- -(CH2)3- (30) 20 Ph Ph -O- -(CH2)4- (30) 21 Ph Ph -O- -(CH2)2- (31) 22 Ph Ph -O- -(CH2)2- (32) 23 Ph Ph -O- -(CH2)3- (32) 24 Ph Ph -O- -(CH2)2- (33) 25 Ph Ph -O- -(CH2)3- (33) 26 Ph Ph -O- -(CH2)2- (34) 27 Ph Ph -O- -(CH2)2- (35) 28 Ph Ph -O- -(CH2)2- (36) 29 Ph Ph -O- -(CH2)3- (36) 30 Ph Ph -O- -(CH2)2- (37) 31 Ph Ph -O- -(CH2)2- (38) 32 Ph Ph -O- -(CH2)2- (59) 33 Ph Ph -O- -(CH2)2- (73) 34 Ph Ph -O- -(CH2)2- (74) 35 Ph Ph -O- -(CH2)3- (74) 36 Ph Ph -O- -(CH2)2- (75) 37 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (1) 38 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (1) 39 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)4- (1) 40 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (2) 41 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (2) 42 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (3) 43 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (3) 44 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (4) 45 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (5) 46 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (6) 47 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (15) 48 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (15) 49 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)4- (15) 50 2-F-Ph 2-F-Ph -S- -(CH2)2- (15) 51 2-F-Ph 2-F-Ph -NH- -(CH2)2- (15) 52 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (16) 53 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (16) 54 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (17) 55 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (17) 56 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (18) 57 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (18) 58 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)4- (18) 59 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (19) 60 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (19) 61 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (20) 62 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (20) 63 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (21) 64 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (21) 65 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)4- (21) 66 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (22) 67 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (22) 68 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (23) 69 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (23) 70 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (24) 71 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (30) 72 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (30) 73 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)4- (30) 74 2-F-Ph 2-F-Ph -S- -(CH2)2- (30) 75 2-F-Ph 2-F-Ph -NH- -(CH2)2- (30) 76 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (31) 77 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (31) 78 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (32) 79 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (32) 80 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)4- (32) 81 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (33) 82 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (33) 83 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)4- (33) 84 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (34) 85 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (34) 86 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (35) 87 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (35) 88 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (36) 89 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (36) 90 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)4- (36) 91 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (37) 92 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (37) 93 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (38) 94 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (38) 95 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (40) 96 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (42) 97 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (55) 98 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (56) 99 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (57) 100 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (58) 101 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (59) 102 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (59) 103 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (60) 104 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (73) 105 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (73) 106 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (74) 107 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (74) 108 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)4- (74) 109 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (75) 110 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)3- (75) 111 2-F-Ph 2-F-Ph -O- -(CH2)2- (78) 112 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (1) 113 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (1) 114 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)4- (1) 115 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (2) 116 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (2) 117 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (3) 118 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (3) 119 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (4) 120 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (5) 121 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (6) 122 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (15) 123 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (15) 124 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)4- (15) 125 3-F-Ph 3-F-Ph -S- -(CH2)2- (15) 126 3-F-Ph 3-F-Ph -NH- -(CH2)2- (15) 127 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (16) 128 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (16) 129 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (17) 130 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (17) 131 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (18) 132 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (18) 133 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)4- (18) 134 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (19) 135 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (19) 136 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (20) 137 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (20) 138 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (21) 139 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (21) 140 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)4- (21) 141 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (22) 142 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (22) 143 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (23) 144 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (23) 145 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (24) 146 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (30) 147 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (30) 148 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)4- (30) 149 3-F-Ph 3-F-Ph -S- -(CH2)2- (30) 150 3-F-Ph 3-F-Ph -NH- -(CH2)2- (30) 151 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (31) 152 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (31) 153 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (32) 154 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (32) 155 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)4- (32) 156 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (33) 157 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (33) 158 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)4- (33) 159 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (34) 160 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (34) 161 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (35) 162 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (35) 163 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (36) 164 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (36) 165 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)4- (36) 166 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (37) 167 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (37) 168 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (38) 169 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (38) 170 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (40) 171 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (42) 172 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (55) 173 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (56) 174 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (57) 175 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (58) 176 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (59) 177 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (59) 178 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (60) 179 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (73) 180 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (73) 181 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (74) 182 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (74) 183 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)4- (74) 184 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (75) 185 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)3- (75) 186 3-F-Ph 3-F-Ph -O- -(CH2)2- (78) 187 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -CH2- (1) 188 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (1) 189 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (1) 190 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (1) 191 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)5- (1) 192 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (1) 193 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)3- (1) 194 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (1) 195 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)3- (1) 196 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (2) 197 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (2) 198 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (2) 199 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (2) 200 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (2) 201 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (3) 202 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (3) 203 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (3) 204 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (3) 205 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (3) 206 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (4) 207 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (4) 208 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (4) 209 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (5) 210 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (5) 211 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (5) 212 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (6) 213 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (6) 214 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (6) 215 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (7) 216 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (7) 217 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (8) 218 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (8) 219 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (9) 220 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (9) 221 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (10) 222 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (10) 223 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (11) 224 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (11) 225 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (12) 226 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (12) 227 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (13) 228 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (13) 229 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (14) 230 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (14) 231 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -CH2- (15) 232 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (15) 233 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (15) 234 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (15) 235 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)5- (15) 236 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)6- (15) 237 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (15) 238 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)3- (15) 239 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)4- (15) 240 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)5- (15) 241 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (15) 242 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)3- (15) 243 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)4- (15) 244 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)5- (15) 245 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (16) 246 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (16) 247 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (16) 248 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (16) 249 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (16) 250 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (17) 251 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (17) 252 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (17) 253 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (17) 254 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (17) 255 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -CH2- (18) 256 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (18) 257 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (18) 258 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (18) 259 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)5- (18) 260 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (18) 261 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)3- (18) 262 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (18) 263 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)3- (18) 264 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (19) 265 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (19) 266 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (19) 267 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (19) 268 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (19) 269 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (20) 270 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (20) 271 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (20) 272 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (20) 273 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (20) 274 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -CH2- (21) 275 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (21) 276 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (21) 277 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (21) 278 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)5- (21) 279 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (21) 280 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)3- (21) 281 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (21) 282 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)3- (21) 283 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (22) 284 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (22) 285 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (22) 286 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (22) 287 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (22) 288 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (23) 289 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (23) 290 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (23) 291 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (23) 292 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (23) 293 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (24) 294 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (24) 295 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (24) 296 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (25) 297 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (25) 298 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (26) 299 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (26) 300 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (27) 301 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (27) 302 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (27) 303 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (28) 304 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (28) 305 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (29) 306 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (29) 307 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -CH2- (30) 308 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (30) 309 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (30) 310 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (30) 311 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)5- (30) 312 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)6- (30) 313 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (30) 314 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)3- (30) 315 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)4- (30) 316 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)5- (30) 317 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (30) 318 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)3- (30) 319 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)4- (30) 320 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)5- (30) 321 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -CH2- (31) 322 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (31) 323 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (31) 324 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (31) 325 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)5- (31) 326 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (31) 327 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)3- (31) 328 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (31) 329 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)3- (31) 330 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -CH2- (32) 331 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (32) 332 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (32) 333 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (32) 334 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)5- (32) 335 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (32) 336 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)3- (32) 337 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (32) 338 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)3- (32) 339 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -CH2- (33) 340 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (33) 341 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (33) 342 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (33) 343 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)5- (33) 344 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (33) 345 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)3- (33) 346 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (33) 347 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)3- (33) 348 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (34) 349 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (34) 350 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (34) 351 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (34) 352 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (34) 353 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (35) 354 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (35) 355 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (35) 356 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (35) 357 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (35) 358 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -CH2- (36) 359 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (36) 360 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (36) 361 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (36) 362 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)5- (36) 363 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (36) 364 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)3- (36) 365 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (36) 366 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)3- (36) 367 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (37) 368 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (37) 369 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (37) 370 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (37) 371 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (37) 372 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (38) 373 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (38) 374 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (38) 375 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (38) 376 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (38) 377 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (39) 378 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (39) 379 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (40) 380 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (40) 381 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (40) 382 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (41) 383 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (41) 384 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (42) 385 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (42) 386 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (42) 387 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (43) 388 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (43) 389 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (44) 390 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (44) 391 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (45) 392 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (45) 393 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (46) 394 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (46) 395 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (47) 396 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (47) 397 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (48) 398 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (48) 399 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (49) 400 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (49) 401 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (50) 402 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (50) 403 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (51) 404 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (51) 405 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (52) 406 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (52) 407 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (53) 408 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (53) 409 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (54) 410 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (54) 411 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (55) 412 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (55) 413 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (55) 414 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (56) 415 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (56) 416 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (56) 417 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (57) 418 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (57) 419 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (57) 420 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (58) 421 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (58) 422 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (58) 423 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (59) 424 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (59) 425 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (59) 426 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (59) 427 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (59) 428 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (60) 429 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (60) 430 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (60) 431 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (61) 432 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (61) 433 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (62) 434 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (62) 435 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (63) 436 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (63) 437 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (64) 438 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (64) 439 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (65) 440 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (65) 441 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (66) 442 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (66) 443 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (67) 444 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (67) 445 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (68) 446 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (68) 447 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (69) 448 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (69) 449 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (70) 450 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (70) 451 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (71) 452 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (71) 453 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (72) 454 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (72) 455 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (73) 456 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (73) 457 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (73) 458 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (73) 459 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (73) 460 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -CH2- (74) 461 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (74) 462 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (74) 463 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (74) 464 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)5- (74) 465 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (74) 466 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)3- (74) 467 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (74) 468 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)3- (74) 469 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (75) 470 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (75) 471 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (75) 472 4-F-Ph 4-F-Ph -S- -(CH2)2- (75) 473 4-F-Ph 4-F-Ph -NH- -(CH2)2- (75) 474 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (76) 475 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (76) 476 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (77) 477 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (77) 478 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (78) 479 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (78) 480 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (78) 481 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (79) 482 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (79) 483 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (80) 484 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (80) 485 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (81) 486 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (81) 487 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (81) 488 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (82) 489 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (82) 490 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (82) 491 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (83) 492 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (83) 493 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (83) 494 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)5- (83) 495 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (84) 496 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (84) 497 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (84) 498 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (85) 499 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (85) 500 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (85) 501 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (85) 502 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)2- (86) 503 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)3- (86) 504 4-F-Ph 4-F-Ph -O- -(CH2)4- (86) 505 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (1) 506 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (1) 507 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (2) 508 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (3) 509 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (15) 510 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (15) 511 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (15) 512 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (16) 513 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (17) 514 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (18) 515 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (18) 516 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (19) 517 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (20) 518 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (21) 519 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (21) 520 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (22) 521 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (23) 522 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (30) 523 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (30) 524 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (30) 525 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (31) 526 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (32) 527 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (32) 528 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (33) 529 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (33) 530 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (34) 531 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (35) 532 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (36) 533 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (36) 534 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (37) 535 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (38) 536 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (59) 537 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (73) 538 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (74) 539 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (74) 540 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (75) 541 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (1) 542 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (1) 543 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (2) 544 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (3) 545 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (15) 546 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (15) 547 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (15) 548 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (16) 549 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (17) 550 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (18) 551 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (18) 552 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (19) 553 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (20) 554 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (21) 555 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (21) 556 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (22) 557 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (23) 558 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (30) 559 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (30) 560 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (30) 561 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (31) 562 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (32) 563 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (32) 564 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (33) 565 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (33) 566 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (34) 567 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (35) 568 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (36) 569 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (36) 570 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (37) 571 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (38) 572 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (59) 573 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (73) 574 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (74) 575 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (74) 576 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (75) 577 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (1) 578 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (1) 579 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (1) 580 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)2- (1) 581 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)2- (1) 582 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (2) 583 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (2) 584 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (2) 585 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (3) 586 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (3) 587 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (3) 588 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (4) 589 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (4) 590 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (5) 591 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (5) 592 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (6) 593 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (6) 594 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (7) 595 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (8) 596 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (9) 597 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (10) 598 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (11) 599 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (12) 600 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (13) 601 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (14) 602 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -CH2- (15) 603 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (15) 604 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (15) 605 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (15) 606 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)5- (15) 607 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)2- (15) 608 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)3- (15) 609 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)2- (15) 610 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)3- (15) 611 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (16) 612 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (16) 613 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (16) 614 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (17) 615 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (17) 616 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (17) 617 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (18) 618 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (18) 619 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (18) 620 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)2- (18) 621 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)2- (18) 622 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (19) 623 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (19) 624 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (19) 625 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (20) 626 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (20) 627 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (20) 628 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (21) 629 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (21) 630 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (21) 631 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)2- (21) 632 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)2- (21) 633 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (22) 634 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (22) 635 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (22) 636 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (23) 637 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (23) 638 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (23) 639 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (24) 640 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (24) 641 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (25) 642 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (26) 643 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (27) 644 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (27) 645 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (28) 646 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (29) 647 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -CH2- (30) 648 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (30) 649 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (30) 650 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (30) 651 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)5- (30) 652 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)2- (30) 653 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)3- (30) 654 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)2- (30) 655 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)3- (30) 656 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (31) 657 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (31) 658 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (31) 659 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)2- (31) 660 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)2- (31) 661 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (32) 662 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (32) 663 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (32) 664 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)2- (32) 665 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)2- (32) 666 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (33) 667 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (33) 668 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (33) 669 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)2- (33) 670 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)2- (33) 671 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (34) 672 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (34) 673 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (34) 674 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (35) 675 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (35) 676 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (35) 677 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (36) 678 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (36) 679 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (36) 680 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)2- (36) 681 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)2- (36) 682 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (37) 683 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (37) 684 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (37) 685 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (38) 686 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (38) 687 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (38) 688 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (39) 689 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (40) 690 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (40) 691 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (41) 692 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (42) 693 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (42) 694 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (43) 695 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (44) 696 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (45) 697 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (46) 698 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (47) 699 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (48) 700 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (49) 701 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (50) 702 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (51) 703 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (52) 704 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (53) 705 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (54) 706 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (55) 707 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (55) 708 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (56) 709 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (56) 710 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (57) 711 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (57) 712 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (58) 713 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (58) 714 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (59) 715 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (59) 716 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (59) 717 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (60) 718 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (60) 719 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (61) 720 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (62) 721 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (63) 722 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (64) 723 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (65) 724 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (66) 725 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (67) 726 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (68) 727 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (69) 728 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (70) 729 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (71) 730 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (72) 731 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (73) 732 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (73) 733 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (73) 734 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (74) 735 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (74) 736 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (74) 737 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -S- -(CH2)2- (74) 738 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -NH- -(CH2)2- (74) 739 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (75) 740 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (75) 741 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)4- (75) 742 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (76) 743 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (77) 744 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (78) 745 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)3- (78) 746 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (79) 747 4-Cl-Ph 4-Cl-Ph -O- -(CH2)2- (80) 748 2-Br-Ph 2-Br-Ph -O- -(CH2)2- (1) 749 2-Br-Ph 2-Br-Ph -O- -(CH2)2- (15) 750 2-Br-Ph 2-Br-Ph -O- -(CH2)3- (15) 751 2-Br-Ph 2-Br-Ph -O- -(CH2)2- (18) 752 2-Br-Ph 2-Br-Ph -O- -(CH2)2- (21) 753 2-Br-Ph 2-Br-Ph -O- -(CH2)2- (30) 754 2-Br-Ph 2-Br-Ph -O- -(CH2)3- (30) 755 2-Br-Ph 2-Br-Ph -O- -(CH2)2- (32) 756 2-Br-Ph 2-Br-Ph -O- -(CH2)2- (33) 757 2-Br-Ph 2-Br-Ph -O- -(CH2)2- (36) 758 2-Br-Ph 2-Br-Ph -O- -(CH2)2- (74) 759 3-Br-Ph 3-Br-Ph -O- -(CH2)2- (1) 760 3-Br-Ph 3-Br-Ph -O- -(CH2)2- (15) 761 3-Br-Ph 3-Br-Ph -O- -(CH2)3- (15) 762 3-Br-Ph 3-Br-Ph -O- -(CH2)2- (18) 763 3-Br-Ph 3-Br-Ph -O- -(CH2)2- (21) 764 3-Br-Ph 3-Br-Ph -O- -(CH2)2- (30) 765 3-Br-Ph 3-Br-Ph -O- -(CH2)3- (30) 766 3-Br-Ph 3-Br-Ph -O- -(CH2)2- (32) 767 3-Br-Ph 3-Br-Ph -O- -(CH2)2- (33) 768 3-Br-Ph 3-Br-Ph -O- -(CH2)2- (36) 769 3-Br-Ph 3-Br-Ph -O- -(CH2)2- (74) 770 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (1) 771 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (1) 772 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)4- (1) 773 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (2) 774 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (2) 775 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (3) 776 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (3) 777 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (4) 778 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (5) 779 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (6) 780 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (15) 781 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (15) 782 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)4- (15) 783 4-Br-Ph 4-Br-Ph -S- -(CH2)2- (15) 784 4-Br-Ph 4-Br-Ph -NH- -(CH2)2- (15) 785 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (16) 786 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (16) 787 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (17) 788 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (17) 789 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (18) 790 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (18) 791 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)4- (18) 792 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (19) 793 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (19) 794 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (20) 795 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (20) 796 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (21) 797 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (21) 798 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)4- (21) 799 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (22) 800 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (22) 801 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (23) 802 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (23) 803 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (24) 804 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (30) 805 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (30) 806 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)4- (30) 807 4-Br-Ph 4-Br-Ph -S- -(CH2)2- (30) 808 4-Br-Ph 4-Br-Ph -NH- -(CH2)2- (30) 809 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (31) 810 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (31) 811 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (32) 812 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (32) 813 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)4- (32) 814 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (33) 815 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (33) 816 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)4- (33) 817 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (34) 818 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (34) 819 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (35) 820 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (35) 821 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (36) 822 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (36) 823 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)4- (36) 824 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (37) 825 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (37) 826 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (38) 827 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (38) 828 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (40) 829 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (42) 830 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (55) 831 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (56) 832 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (57) 833 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (58) 834 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (59) 835 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (59) 836 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (60) 837 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (73) 838 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (73) 839 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (74) 840 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (74) 841 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)4- (74) 842 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (75) 843 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)3- (75) 844 4-Br-Ph 4-Br-Ph -O- -(CH2)2- (78) 845 2-Me-Ph 2-Me-Ph -O- -(CH2)2- (1) 846 2-Me-Ph 2-Me-Ph -O- -(CH2)2- (15) 847 2-Me-Ph 2-Me-Ph -O- -(CH2)3- (15) 848 2-Me-Ph 2-Me-Ph -O- -(CH2)2- (18) 849 2-Me-Ph 2-Me-Ph -O- -(CH2)2- (21) 850 2-Me-Ph 2-Me-Ph -O- -(CH2)2- (30) 851 2-Me-Ph 2-Me-Ph -O- -(CH2)3- (30) 852 2-Me-Ph 2-Me-Ph -O- -(CH2)2- (32) 853 2-Me-Ph 2-Me-Ph -O- -(CH2)2- (33) 854 2-Me-Ph 2-Me-Ph -O- -(CH2)2- (36) 855 2-Me-Ph 2-Me-Ph -O- -(CH2)2- (74) 856 3-Me-Ph 3-Me-Ph -O- -(CH2)2- (1) 857 3-Me-Ph 3-Me-Ph -O- -(CH2)2- (15) 858 3-Me-Ph 3-Me-Ph -O- -(CH2)3- (15) 859 3-Me-Ph 3-Me-Ph -O- -(CH2)2- (18) 860 3-Me-Ph 3-Me-Ph -O- -(CH2)2- (21) 861 3-Me-Ph 3-Me-Ph -O- -(CH2)2- (30) 862 3-Me-Ph 3-Me-Ph -O- -(CH2)3- (30) 863 3-Me-Ph 3-Me-Ph -O- -(CH2)2- (32) 864 3-Me-Ph 3-Me-Ph -O- -(CH2)2- (33) 865 3-Me-Ph 3-Me-Ph -O- -(CH2)2- (36) 866 3-Me-Ph 3-Me-Ph -O- -(CH2)2- (74) 867 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (1) 868 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)3- (1) 869 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (2) 870 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (3) 871 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (15) 872 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)3- (15) 873 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)4- (15) 874 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (16) 875 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (17) 876 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (18) 877 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)3- (18) 878 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (19) 879 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (20) 880 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (21) 881 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)3- (21) 882 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (22) 883 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (23) 884 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (30) 885 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)3- (30) 886 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)4- (30) 887 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (31) 888 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (32) 889 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)3- (32) 890 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (33) 891 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)3- (33) 892 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (34) 893 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (35) 894 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (36) 895 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)3- (36) 896 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (37) 897 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (38) 898 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (59) 899 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (73) 900 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (74) 901 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)3- (74) 902 4-Me-Ph 4-Me-Ph -O- -(CH2)2- (75) 903 2-CF3-Ph 2-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (1) 904 2-CF3-Ph 2-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (15) 905 2-CF3-Ph 2-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (15) 906 2-CF3-Ph 2-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (18) 907 2-CF3-Ph 2-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (21) 908 2-CF3-Ph 2-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (30) 909 2-CF3-Ph 2-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (30) 910 2-CF3-Ph 2-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (32) 911 2-CF3-Ph 2-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (33) 912 2-CF3-Ph 2-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (36) 913 2-CF3-Ph 2-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (74) 914 3-CF3-Ph 3-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (1) 915 3-CF3-Ph 3-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (15) 916 3-CF3-Ph 3-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (15) 917 3-CF3-Ph 3-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (18) 918 3-CF3-Ph 3-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (21) 919 3-CF3-Ph 3-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (30) 920 3-CF3-Ph 3-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (30) 921 3-CF3-Ph 3-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (32) 922 3-CF3-Ph 3-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (33) 923 3-CF3-Ph 3-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (36) 924 3-CF3-Ph 3-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (74) 925 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (1) 926 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (1) 927 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (2) 928 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (3) 929 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (15) 930 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (15) 931 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)4- (15) 932 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (16) 933 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (17) 934 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (18) 935 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (18) 936 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (19) 937 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (20) 938 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (21) 939 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (21) 940 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (22) 941 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (23) 942 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (30) 943 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (30) 944 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)4- (30) 945 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (31) 946 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (32) 947 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (32) 948 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (33) 949 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (33) 950 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (34) 951 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (35) 952 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (36) 953 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (36) 954 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (37) 955 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (38) 956 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (59) 957 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (73) 958 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (74) 959 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)3- (74) 960 4-CF3-Ph 4-CF3-Ph -O- -(CH2)2- (75)
【0110】上記表中、好適な化合物としては、 化合物番号:188-214,231-357,377-398,481,482,5
77-593,602-676,688-699,及び746を挙げることがで
き、更に好適な化合物としては、 化合物番号:188-191,196-198,201-203,206-214,23
1-236,245-247,250-252,255-259,264-266,269-27
1,274-278,283-285,288-290,293-312,321-325,33
0-334,339-343,348-350,353-355,377-398,481,48
2,及び648を挙げることができ、より好適な化合物とし
ては、 化合物番号:188,196,201,206,209,212,215,21
7,219,221,223,225,227,229,232,245,250,25
6,264,269,275,283,288,293,296,298,300,30
3,305,308,322,331,340,348,353,359,367,37
2,377,379,382,384,387,389,391,393,395,39
7,399,401,403,405,407,409,411,414,417,42
0,423,428,431,433,435,437,439,441,443,44
5,447,449,451,453,455,461,469,474,476,47
8,481,483,485,488,491,495,498及び502を挙げ
ることができ、最も好適な化合物としては、 化合物番号188:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-4-フェニルピペリジン-4-カルボン酸アミ
ド、 化合物番号212:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-4-フェニルピペリジン-4-カルボン酸 モル
ホリンアミド、 化合物番号232:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-4-(2-ピリジル)ピペリジン-4-カルボン酸ア
ミド、 化合物番号308:8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-
オン、 化合物番号309:8-[3-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シプロピル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2
-オン、 化合物番号322:8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-3-フェニル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン、 化合物番号331:8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-3-ベンジル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン、 化合物番号340:8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-1-チオ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ン、 化合物番号348:8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-3-フェニル-1-チオ-3,8-ジアザスピロ[4.5]
デカン-2-オン、 化合物番号379:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[2,3-ジヒドロベンゾチオフェン-3,4'-
ピペリジン]-1-オキシド、 化合物番号382:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペ
リジン]、 化合物番号384:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペ
リジン]-2-オキシド、 化合物番号389:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[(1,4-ジヒドロ-2H-イソキノリン-3-オ
ン)-1,4'-ピペリジン]、 化合物番号393:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[(インダン)-1,4'-ピペリジン]、 化合物番号395:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[(インダン-1-オン)-3,4'-ピペリジ
ン]、 化合物番号397:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[(2-ヒドロキシ)インダン-1,4'-ピペリ
ジン]、 化合物番号481:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペ
リジン]-2,2-ジオキシド、及び 化合物番号648:8-[2-ビス(4-クロロフェニル)メトキシ
エチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ンを挙げることができる。
【0111】また、上記表中、TH1選択的免疫抑制剤
として好適な化合物としては、 化合物番号:188-504及び577-747を挙げることができ、
更に好適な化合物としては、 化合物番号:188-191,196-198,201-203,206-236,24
5-247,250-252,255-259,264-266,269-271,274-27
8,283-285,288-290,293-312,321-325,330-334,33
9-343,348-350,353-355,358-362,367-369,372-37
4,377-425,428-457,460-464,469-471及び474-504を
挙げることができ、より好適な化合物としては、 化合物番号:188,196,201,206,209,212,215,21
7,219,221,223,225,227,229,232,245,250,25
6,264,269,275,283,288,293,296,298,300,30
3,305,308,322,331,340,348,353,359,367,37
2,377,379,382,384,387,389,391,393,395,39
7,399,401,403,405,407,409,411,414,417,42
0,423,428,431,433,435,437,439,441,443,44
5,447,449,451,453,455,461,469,474,476,47
8,481,483,485,488,491,495,498及び502を挙げ
ることができ、最も好適な化合物としては、 化合物番号188:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-4-フェニルピペリジン-4-カルボン酸アミ
ド、 化合物番号212:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-4-フェニルピペリジン-4-カルボン酸 モル
ホリンアミド、 化合物番号219:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-4-(4-クロロベンジル)ピペリジン-4-カルボ
ン酸 メチルエステル、 化合物番号229:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-4-[1-(4-フルオロベンジル)-1H-ベンゾイミ
ダゾール-2-イル]-4-ヒドロキシピペリジン、 化合物番号232:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-4-(2-ピリジル)ピペリジン-4-カルボン酸ア
ミド、 化合物番号308:8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-
オン、 化合物番号309:8-[3-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シプロピル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2
-オン、 化合物番号322:8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-3-フェニル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン、 化合物番号331:8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-3-ベンジル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン、 化合物番号340:8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-1-チオ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ン、 化合物番号348:8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-3-フェニル-1-チオ-3,8-ジアザスピロ[4.5]
デカン-2-オン、 化合物番号367:8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-1-フェニル-1,3,8-トリアザスピロ[4.5]デカ
ン-4-オン、 化合物番号379:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[2,3-ジヒドロベンゾチオフェン-3,4'-
ピペリジン]-1-オキシド、 化合物番号382:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペ
リジン]、 化合物番号384:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペ
リジン]-2-オキシド、 化合物番号389:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[(1,4-ジヒドロ-2H-イソキノリン-3-オ
ン)-1,4'-ピペリジン]、 化合物番号393:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[(インダン)-1,4'-ピペリジン]、 化合物番号395:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[(インダン-1-オン)-3,4'-ピペリジ
ン]、 化合物番号397:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[(2-ヒドロキシ)インダン-1,4'-ピペリ
ジン]、 化合物番号417:2-[1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メ
トキシエチル]-ピペリジン-4-イル]プロピオン酸エチル
エステル、 化合物番号423:2-[1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メ
トキシエチル]-ピペリジン-4-イル]-2-シアノ酢酸メチ
ルエステル、 化合物番号441:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]ピペリジン-4-カルボン酸 ベンジルアミド、 化合物番号461:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-ピペリジン-4-イリデン]-プロピオン酸メチ
ルエステル、 化合物番号478:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]-4-エトキシカルボニルピペラジン、 化合物番号481:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペ
リジン]-2,2-ジオキシド、 化合物番号483:1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
シエチル]スピロ[イソベンゾフラン-1(3H),4'-ピペリジ
ン]、及び 化合物番号648:8-[2-ビス(4-クロロフェニル)メトキシ
エチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ンを挙げることができる。
【0112】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(II)を有する
化合物は、以下に記載する方法に従って製造することが
できる。また、本発明の一般式(I)を有する化合物に
おいても、一般式(II)を有する化合物を製造する方
法と同様な方法で製造することができる。
【0113】A法は、化合物(II)を製造する方法で
ある。
【0114】
【化37】 上記式中、R1 、R2 、X、Y及びL1は、前述したも
のと同意義を示し、R1 a、R2a及びL1aは、R1 、R2
及びL1の基に置換基として含まれるアミノ基、水酸基
及び/又はカルボキシ基が、保護されてもよいアミノ
基、水酸基及び/又はカルボキシ基である他R1 、R2
及びL1の基の定義における基と同様の基を示し、Q
は、通常、求核残基として脱離する基であれば特に限定
はないが、好適には、塩素、臭素、沃素のようなハロゲ
ン原子;トリクロロメチルオキシのようなトリハロゲノ
メチルオキシ基;メタンスルホニルオキシ、エタンスル
ホニルオキシのような低級アルカンスルホニルオキシ
基;トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ペンタフル
オロエタンスルホニルオキシのようなハロゲノ低級アル
カンスルホニルオキシ基;ベンゼンスルホニルオキシ、
p−トルエンスルホニルオキシ、p−ニトロベンゼンス
ルホニルオキシのようなアリ−ルスルホニルオキシ基を
挙げることができ、特に好適には、ハロゲン原子及び低
級アルカンスルホニルオキシ基である。
【0115】上記において、R1a、R2a及びL1aの定義
における「保護されてもよいアミノ基」の「保護基」
は、有機合成化学の分野で使用されるアミノ基の保護基
であれば特に限定はされないが、例えば、前記C1−C7
脂肪族アシル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、
トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハ
ロゲノC2−C7アルキルカルボニル基、メトキシアセチ
ルのようなC1−C6アルコキシで置換されたC2−C7
ルキルカルボニル基等の「脂肪族アシル類」;前記C6
−C10アリールにカルボニル基が結合したC7−C11
香族アシル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベン
ゾイルのようなハロゲノC7−C11芳香族アシル基、
2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルの
ようなC1−C6アルキルで置換されたC7−C11芳香族
アシル基、4−アニソイルのようなC1−C6アルコキシ
で置換されたC7−C11芳香族アシル基、4−ニトロベ
ンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロで置換
されたC7−C11芳香族アシル基、2−(メトキシカル
ボニル)ベンゾイルのようなC2−C7アルコキシカルボ
ニルで置換されたC7−C11芳香族アシル基、4−フェ
ニルベンゾイルのようなC6−C10アリ−ルで置換され
たC7−C11芳香族アシル基等の「芳香族アシル類」;
前記C2−C7アルコキシカルボニル基、2,2,2−ト
リクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエ
トキシカルボニルのようなハロゲン又はトリC1−C6
ルキルシリルで置換されたC2−C7アルコキシカルボニ
ル基等の「アルコキシカルボニル類」;ビニルオキシカ
ルボニル、アリルオキシカルボニルのような「アルケニ
ルオキシカルボニル類」;ベンジルオキシカルボニル、
4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメ
トキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジル
オキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルのような、「1乃至2個のC1−C6アルコキシ又はニ
トロでアリ−ル環が置換されていてもよいアラルキルオ
キシカルボニル類」;トリメチルシリル、トリエチルシ
リル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチ
ルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t
−ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのようなトリ
1−C6アルキルシリル基、ジフェニルメチルシリル、
ジフェニルブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリ
ル、フェニルジイソプロピルシリルのようなアリ−ル及
びC1−C6アルキルから選択された基で3個置換された
シリル基等の「シリル類」;ベンジル、フェネチル、3
−フェニルプロピル、α−ナフチルメチル、β−ナフチ
ルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α
−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルの
ような1乃至3個のアリ−ル基で置換されたC1−C6
ルキル基、4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチ
ルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メ
トキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチ
ル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−ク
ロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジ
ル、4−シアノベンジルジフェニルメチル、ビス(2−
ニトロフェニル)メチル、ピペロニルのようなC1−C6
アルキル、C1−C6アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シ
アノでアリ−ル環が置換された1乃至3個のアリ−ル基
で置換されたC1−C6アルキル基等の「アラルキル
類」;又はN,N−ジメチルアミノメチレン、ベンジリ
デン、4−メトキシベンジリデン、4−ニトロベンジリ
デン、サリシリデン、5−クロロサリシリデン、ジフェ
ニルメチレン、(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニ
ル)フェニルメチレンのような「シッフ塩基を形成する
置換されたメチレン基」;であり、好適には、脂肪族ア
シル類、アルコキシカルボニル類又はアルケニルオキシ
カルボニル類であり、特に好適にはアルコキシカルボニ
ル類である。
【0116】上記において、R1a、R2a及びL1aの定義
における「保護されてもよい水酸基」の「保護基」は、
有機合成化学の分野で使用される水酸基の保護基であれ
ば特に限定はされないが、例えば、前記C1−C7脂肪族
アシル基、スクシノイル、グルタロイル、アジポイルの
ようなカルボキシで置換されたC2−C7アルキルカルボ
ニル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロ
ロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲノC
2−C7アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのよう
なC1−C6アルコキシで置換されたC2−C7アルキルカ
ルボニル基等の「脂肪族アシル類」;前記C7−C11
香族アシル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベン
ゾイルのようなハロゲノC7−C11芳香族アシル基、
2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルの
ようなC1−C6アルキルで置換されたC7−C11芳香族
アシル基、4−アニソイルのようなC1−C6アルコキシ
で置換されたC7−C11芳香族アシル基、2−カルボキ
シベンゾイル、3−カルボキシベンゾイル、4−カルボ
キシベンゾイルのようなカルボキシで置換されたC7
11芳香族アシル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニト
ロベンゾイルのようなニトロで置換されたC7−C11
香族アシル基、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイル
のようなC2−C7アルコキシカルボニルで置換されたC
7−C11芳香族アシル基、4−フェニルベンゾイルのよ
うなC6−C10アリ−ルで置換されたC7−C11芳香族ア
シル基等の「芳香族アシル類」;テトラヒドロピラン−
2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、
4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒ
ドロチオピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロ
チオピラン−4−イルのような「テトラヒドロピラニル
又はテトラヒドロチオピラニル類」;テトラヒドロフラ
ン−2−イル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのよ
うな「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラ
ニル類」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソ
プロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、
メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシ
リル、トリイソプロピルシリルのようなトリC1−C6
ルキルシリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニル
ブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニ
ルジイソプロピルシリルのようなアリ−ル及びC1−C6
アルキルから選択された基で3個置換されたシリル基等
の「シリル類」;メトキシメチル、1,1−ジメチル−
1−メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチ
ル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブト
キシメチルのような(C1−C6アルコキシ)メチル基、
2−メトキシエトキシメチルのようなC1−C6アルコキ
シで置換された(C1−C6アルコキシ)メチル基、2,
2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロ
エトキシ)メチルのようなハロゲノ(C1−C6アルコキ
シ)メチル等の「アルコキシメチル類」;1−エトキシ
エチル、1−(イソプロポキシ)エチルのような(C1
−C6アルコキシ)エチル基、2,2,2−トリクロロ
エチルのようなハロゲン化エチル基等の「置換エチル
類」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメ
チル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナ
フチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのよう
な1乃至3個のアリ−ル基で置換されたC1−C6アルキ
ル基、4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベ
ンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキ
シベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、
2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロ
ベンジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジル、
メチル、ピペロニルのようなC1−C6アルキル、C1
6アルコキシ、ハロゲン、シアノでアリ−ル環が置換
された1乃至3個のアリ−ル基で置換されたC1−C6
ルキル基等の「アラルキル類」;前記C2−C7アルコキ
シカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニルのよ
うなハロゲン又はトリC1−C6アルキルシリル基で置換
されたC2−C7アルコキシカルボニル基等の「アルコキ
シカルボニル類」;ビニルオキシカルボニル、アリルオ
キシカルボニルのような「アルケニルオキシカルボニル
類」;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジ
ルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキ
シカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、
4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような、1乃至
2個のC1−C6アルコキシ又はニトロでアリ−ル環が置
換されていてもよい「アラルキルオキシカルボニル類」
であり、好適には、脂肪族アシル類、芳香族アシル類又
はシリル類であり、最も好適には、シリル類である。
【0117】上記において、R1a、R2a及びL1aの定義
における「保護されてもよいカルボキシ基」の「保護
基」は、有機合成化学の分野で使用されるカルボキシ基
の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブ
チル、t−ブチルのようなC1−C6アルキル基、ベンジ
ル、フェネチル、3−フェニルプロピル、1−ナフチル
メチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、4−
メチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−ニトロベ
ンジル、4−フルオロベンジル、4−シアノベンジルの
ようなC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ニト
ロ、ハロゲン若しくはシアノで置換されてもよい1乃至
3個のC6−C10アリールで置換されたC1−C6アルキ
ル基であり、好適にはC1−C6アルキル基であり、最も
好適には、メチル又はエチル基である。
【0118】第A1工程は、化合物(II)を製造する
工程であり、一般式(III)を有する化合物を、不活
性溶媒中、塩基の存在下、一般式(IV)を有する化合
物又はその酸付加塩(例えば、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩
のような鋼酸塩)と反応させた後、所望によりR1a、R
2a及びL1aにおけるアミノ基、水酸基及び/又はカルボ
キシ基の保護基を除去することにより行われる。
【0119】上記反応において使用される不活性溶媒と
しては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解する
ものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘ
プタン、リグロイン、石油エ−テルのような脂肪族炭化
水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族
炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化
炭素、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジク
ロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエ
チルのようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケト
ン、4−メチル−2−ペンタノン、イソホロン、シクロ
ヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベ
ンゼンのようなニトロ化化合物類;アセトニトリル、イ
ソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピ
ロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなア
ミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなス
ルホキシド類;スルホラン;であり、好適には、ケトン
類、アミド類、エーテル類又はニトリル類(特に好適に
はケトン類)である。
【0120】上記反応に使用される塩基としては、通常
の反応において塩基として使用されるものであれば、特
に限定はないが、例えば、沃化リチウム、沃化ナトリウ
ム、沃化カリウムのようなアルカリ金属沃化物と、炭酸
リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアル
カリ金属炭酸塩類;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属重炭酸塩
類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウ
ムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金
属水酸化物類;又は弗化リチウム、弗化ナトリウム、弗
化カリウムのようなアルカリ金属弗化物類等の無機塩基
類との組み合わせ、或いは、N−メチルモルホリン、ト
リエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルア
ミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジ
ノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチル
ピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,
N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.
3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビ
シクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(D
BU)のような有機アミン類;であり、好適には金属沃
化物と無機塩基類との組み合わせであり、更に好適には
金属沃化物とアルカリ金属炭酸塩類との組み合わせであ
る。
【0121】反応温度は、原料化合物、使用される試
薬、溶媒等により異なるが、通常、−20℃乃至150
℃(好適には、0℃乃至100℃)である。
【0122】反応時間は、原料化合物、使用される試
薬、溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分間
乃至50時間(好適には、1時間乃至12時間)であ
る。
【0123】アミノ基、水酸基及びカルボキシ基の保護
基の除去はその種類によって異なるが、一般に有機合成
化学の技術において周知の方法、例えば、T.W.Green,
(Protective Groups in Organic Synthesis),John Wi
ley & Sons:J.F.W.McOmis,(Protective Groups in Or
ganicChemistry),Plenum Pressに記載の方法により以
下のように行うことができる。
【0124】アミノ基の保護基が、シリル類である場合
には、通常、弗化テトラブチルアンモニウム、弗化水素
酸、弗化水素酸−ピリジン、弗化カリウムのような弗素
アニオンを生成する化合物で処理することにより除去さ
れる。
【0125】上記反応に使用される溶媒は、反応を阻害
しないものであれば特に限定はないが、例えば、ジエチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテルのようなエ−テル類が好適であ
る。
【0126】反応温度及び反応時間は、特に限定はない
が、通常、0℃乃至50℃で10時間乃至18時間実施
される。
【0127】アミノ基の保護基が、脂肪族アシル類、芳
香族アシル類、アルコキシカルボニル類又はシッフ塩基
を形成する置換されたメチレン基である場合には、水性
溶媒の存在下に、酸又は塩基で処理することにより除去
することができる。
【0128】上記反応に使用される酸としては、通常酸
として使用されるもので反応を阻害しないものであれば
特に限定はないが、例えば、臭化水素酸、塩酸、硫酸、
過塩素酸、燐酸、硝酸のような無機酸であり、好適には
塩酸である。
【0129】上記反応に使用される塩基としては、化合
物の他の部分に影響を与えないものであれば特に限定は
ないが、好適には、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;水酸化リチ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアル
カリ金属水酸化物類;リチウムメトキシド、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブ
トキシドのような金属アルコキシド類;アンモニア水、
濃アンモニア−メタノ−ルのようなアンモニア類;が用
いられる。
【0130】上記反応に使用される溶媒としては、通常
の加水分解反応に使用されるものであれば特に限定はな
いが、例えば、メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ
−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ
−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチ
レングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘ
キサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;
水;水と上記有機溶媒との混合溶媒;であり、好適には
エーテル類(特に好適にはジオキサン)である。
【0131】反応温度及び反応時間は、原料化合物、溶
媒及び使用される酸若しくは塩基等により異なり、特に
限定はないが、副反応を抑制するために、通常、0℃乃
至150℃で、1時間乃至10時間反応させる。
【0132】アミノ基の保護基が、アラルキル類又はア
ラルキルオキシカルボニル類である場合には、通常、不
活性溶媒中、還元剤と接触させることにより(好適に
は、触媒下、常温にて接触還元)除去する方法又は酸化
剤を用いて除去する方法が好適である。
【0133】接触還元による除去に使用される溶媒とし
ては、本反応に不活性なものであれば特に限定はない
が、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エ
ーテルのような脂肪族炭化水素類;トルエン、ベンゼ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類;酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチル
のようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメト
キシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルの
ようなエ−テル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロ
パノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブ
タノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジ
エチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シク
ロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル
類;酢酸のような有機酸類;水;上記溶媒と水との混合
溶媒;であり、好適には、アルコ−ル類、エーテル類、
有機酸類又は水(特に好適には、アルコール類又は有機
酸類)である。
【0134】接触還元による除去に使用される使用され
る触媒としては、通常、接触還元反応に使用されるもの
であれば、特に限定はないが、好適には、パラジウム−
炭素、ラネ−ニッケル、酸化白金、白金黒、ロジウム−
酸化アルミニウム、トリフェニルホスフィン−塩化ロジ
ウム、パラジウム−硫酸バリウムが用いられる。
【0135】圧力は、特に限定はないが、通常1乃至1
0気圧で行なわれる。
【0136】反応温度及び反応時間は、原料化合物、触
媒、溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至100℃
で、5分間乃至24時間実施される。
【0137】酸化による除去において使用される溶媒と
しては、本反応に関与しないものであれば特に限定はな
いが、好適には、含水有機溶媒である。
【0138】このような有機溶媒としては、例えば、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;アセト
ニトリルのようなニトリル類、ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチル
エーテルのようなエ−テル類;アセトンのようなケトン
類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなア
ミド類;及びジメチルスルホキシドのようなスルホキシ
ド類;スルホラン;であり、好適には、ハロゲン化炭化
水素類、エ−テル類又はスルホキシド類(特に好適に
は、ハロゲン化炭化水素類又はスルホキシド類)であ
る。
【0139】使用される酸化剤としては、酸化に使用さ
れる化合物であれば特に限定はないが、好適には、過硫
酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリウム
ナイトレイト(CAN)、2,3−ジクロロ−5,6−
ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)が用いられる。
【0140】反応温度及び反応時間は、原料化合物、触
媒、溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至150℃
で、10分間乃至24時間実施される。
【0141】また、アミノ基の保護基が、アラルキル類
である場合には、酸を用いて保護基を除去することもで
きる。
【0142】上記反応に使用される酸は、通常の反応に
おいて酸触媒として使用されるものであれば特に限定は
ないが、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、過塩素酸、
燐酸のような無機酸;酢酸、蟻酸、蓚酸、メタンスルホ
ン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン
酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸
のような有機酸等のブレンステッド酸;塩化亜鉛、四塩
化スズ、ボロントリクロリド、ボロントリフルオリド、
ボロントリブロミドのようなルイス酸;酸性イオン交換
樹脂;であり、好適には、無機酸又は有機酸(特に好適
には、塩酸、酢酸又はトリフルオロ酢酸)である。
【0143】上記前段の反応に使用される不活性溶媒
は、本反応に不活性なものであれば特に限定はされない
が、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エ
ーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類;クロロホル
ム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化
炭素のようなハロゲン化炭化水素類;酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのよ
うなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシ
エタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのよう
なエーテル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ
−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ
−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチ
レングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘ
キサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;
ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド
類;水;或は水又は上記溶媒の混合溶媒;であり、好適
には、エーテル類、アルコ−ル類又は水(特に好適に
は、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エタノール又は
水)である。
【0144】反応温度は、原料化合物、使用される酸、
溶媒等により異なるが、通常、−20℃乃至沸点温度
(好適には、0℃乃至100℃)である。
【0145】反応時間は、原料化合物、使用される酸、
溶媒、反応温度等により異なるが、通常、15分間乃至
48時間(好適には、30分間乃至20時間)である。
【0146】アミノ基の保護基がアルケニルオキシカル
ボニル類である場合は、通常、アミノ基の保護基が前記
の脂肪族アシル類、芳香族アシル類、アルコキシカルボ
ニル類又はシッフ塩基を形成する置換されたメチレン基
である場合の除去反応の条件と同様にして、塩基と処理
することにより行われる。
【0147】尚、アリルオキシカルボニル基の場合は、
特に、パラジウム、及びトリフェニルホスフィン若しく
はニッケルテトラカルボニルを使用して除去する方法が
簡便で、副反応が少なく実施することができる。
【0148】水酸基の保護基として、シリル類を使用し
た場合には、通常、弗化テトラブチルアンモニウム、弗
化水素酸、弗化水素酸−ピリジン、弗化カリウムのよう
な弗素アニオンを生成する化合物で処理するか、又は、
塩酸、臭化水素酸、硫酸、過塩素酸、燐酸のような無機
酸又は酢酸、蟻酸、蓚酸、メタンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロ
酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸のような有機酸で
処理することにより除去できる。
【0149】尚、弗素アニオンにより除去する場合に、
蟻酸、酢酸、プロピオン酸のような有機酸を加えること
によって、反応が促進することがある。
【0150】上記反応に使用される不活性溶媒として
は、本反応に不活性なものであれば特に限定はされない
が、好適には、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエ
タン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのような
エ−テル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのよ
うなニトリル類;酢酸のような有機酸;水;上記溶媒の
混合溶媒;である。
【0151】反応温度及び反応時間は、原料化合物、触
媒、溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至100℃
(好適には、10℃乃至50℃)で、1時間乃至24時
間実施される。
【0152】水酸基の保護基が、アラルキル類又はアラ
ルキルオキシカルボニル類である場合には、通常、不活
性溶媒中、還元剤と接触させることにより(好適には、
触媒下、常温にて接触還元)除去する方法又は酸化剤を
用いて除去する方法が好適である。
【0153】接触還元による除去に使用される溶媒とし
ては、本反応に関与しないものであれば特に限定はない
が、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルの
ような脂肪族炭化水素類;トルエン、ベンゼン、キシレ
ンのような芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピ
ルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソプロ
ピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
トキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル
のようなエ−テル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プ
ロパノール、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソ
ブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、
ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シ
クロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−
ル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメ
チルリン酸トリアミドのようなアミド類;蟻酸、酢酸の
ような脂肪酸類;水;上記溶媒の混合溶媒;であり、好
適にはアルコ−ル類(特に好適にはメタノール)であ
る。
【0154】接触還元による除去に使用される触媒とし
ては、通常、接触還元反応に使用されるものであれば、
特に限定はないが、例えば、パラジウム−炭素、パラジ
ウム−黒、ラネ−ニッケル、酸化白金、白金黒、ロジウ
ム−酸化アルミニウム、トリフェニルホスフィン−塩化
ロジウム、パラジウム−硫酸バリウムであり、好適には
パラジウム−炭素である。
【0155】圧力は、特に限定はないが、通常1乃至1
0気圧で行なわれる。
【0156】反応温度及び反応時間は、原料化合物、触
媒、溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至100℃
(好適には、20℃乃至70℃)、5分間乃至48時間
(好適には、1時間乃至24時間)である。
【0157】酸化による除去において使用される溶媒と
しては、本反応に関与しないものであれば特に限定はな
いが、好適には、含水有機溶媒である。
【0158】このような有機溶媒として好適には、アセ
トンのようなケトン類;メチレンクロリド、クロロホル
ム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;アセト
ニトリルのようなニトリル類;ジエチルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチ
ルリン酸トリアミドのようなアミド類;及びジメチルス
ルホキシドのようなスルホキシド類;を挙げることがで
きる。
【0159】使用される酸化剤としては、酸化に使用さ
れる化合物であれば特に限定はないが、好適には、過硫
酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリウム
ナイトレイト(CAN)、2,3−ジクロロ−5,6−
ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)が用いられる。
【0160】反応温度及び反応時間は、原料化合物、触
媒、溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至150℃
で、10分間乃至24時間実施される。
【0161】また、液体アンモニア中若しくはメタノ−
ル、エタノ−ル、n−プロプアノール、イソプロパノ−
ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−
ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グ
リセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチル
セロソルブのようなアルコ−ル類中において、−78℃
乃至0℃で、金属リチウム、金属ナトリウムのようなア
ルカリ金属類を作用させることによっても除去できる。
【0162】更に、溶媒中、塩化アルミニウム−沃化ナ
トリウム又はトリメチルシリルイオダイドのようなアル
キルシリルハライド類を用いて除去することができる。
【0163】使用される溶媒としては、本反応に関与し
ないものであれば特に限定はないが、好適には、メチレ
ンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲ
ン化炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
上記溶媒の混合溶媒;が挙げられる。
【0164】反応温度及び反応時間は、原料化合物、溶
媒等により異なるが、通常は0℃乃至50℃で、5分間
乃至72時間実施される。
【0165】尚、反応基質が硫黄原子を有する場合は、
好適には、塩化アルミニウム−沃化ナトリウムが用いら
れる。
【0166】水酸基の保護基が、脂肪族アシル類、芳香
族アシル類又はアルコキシカルボニル基類である場合に
は、溶媒中塩基で処理することにより除去される。
【0167】上記反応において使用される塩基として
は、化合物の他の部分に影響を与えないものであれば特
に限定はないが、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸
水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
のようなアルカリ金属重炭酸塩類;水酸化リチウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属
水酸化物類;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド
のような金属アルコキシド類;アンモニア水、濃アンモ
ニア−メタノ−ルのようなアンモニア類;であり、好適
には、アルカリ金属水酸化物類、金属アルコキシド類又
はアンモニア類(特に好適には、アルカリ金属水酸化物
類又は金属アルコキシド類)である。
【0168】使用される溶媒としては、通常の加水分解
反応に使用されるものであれば特に限定はないが、例え
ば、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル
類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノール、イソ
プロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−
ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコ
ール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノー
ル、メチルセロソルブのようなアルコ−ル類;水;上記
溶媒の混合溶媒が好適である。
【0169】反応温度及び反応時間は、原料化合物、使
用される塩基、溶媒等により異なり特に限定はないが、
副反応を抑制するために、通常、−20℃乃至150℃
で、1時間乃至10時間実施される。
【0170】水酸基の保護基が、アルコキシメチル類、
テトラヒドロピラニル類、テトラヒドロチオピラニル
類、テトラヒドロフラニル類、テトラヒドロチオフラニ
ル類又は置換されたエチル類である場合には、通常、溶
媒中、酸で処理することにより除去される。
【0171】使用される酸としては、通常、ブレンステ
ッド酸又はルイス酸として使用されるものであれば特に
限定はなく、好適には、塩化水素;塩酸、硫酸、硝酸の
ような無機酸;又は酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸のような有機酸等の
ブレンステッド酸:三弗化ホウ素のようなルイス酸であ
るが、ダウエックス50Wのような強酸性の陽イオン交
換樹脂も使用することができる。
【0172】上記反応に使用される溶媒としては、本反
応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えば、
ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのよう
な脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホ
ルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、
ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸
エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸
ジエチルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイ
ソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチル
エーテルのようなエ−テル類;メタノ−ル、エタノ−
ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ
−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルア
ルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタ
ノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのよう
なアルコ−ル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンの
ようなケトン類;水;上記溶媒の混合溶媒;であり、好
適には、エ−テル類(特に好適には、テトラヒドロフラ
ン)又はアルコール類(特に好適には、メタノール)で
ある。
【0173】反応温度及び反応時間は、原料化合物、使
用される酸、溶媒等により異なるが、通常、−10℃乃
至200℃(好適には、0℃乃至150℃)で、5分間
乃至48時間(好適には、30分間乃至10時間)であ
る。
【0174】水酸基の保護基が、アルケニルオキシカル
ボニル類である場合は、通常、水酸基の保護基が前記の
脂肪族アシル類、芳香族アシル類又はアルコキシカルボ
ニル類である場合の除去反応の条件と同様にして、塩基
と処理することにより達成される。
【0175】尚、アリルオキシカルボニル基の場合は、
特にパラジウム、及びトリフェニルホスフィン、又はビ
ス(メチルジフェニルホスフィン)(1,5−シクロオ
クタジエン)イリジウム(I)・ヘキサフルオロホスフ
ェートを使用して除去する方法が簡便で、副反応が少な
く実施することができる。
【0176】カルボキシ基の保護基が、C1−C6アルキ
ル基又はC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ニト
ロ、ハロゲン若しくはシアノで置換されてもよい1乃至
3個のC6−C10アリールで置換されたC1−C6アルキ
ル基である場合は、通常、水酸基の保護基が前記の脂肪
族アシル類、芳香族アシル類又はアルコキシカルボニル
類である場合の除去反応の条件と同様にして、塩基と処
理することにより達成される。
【0177】また、アミノ基、水酸基及び/又はカルボ
キシ基の保護基の除去は、順不同で希望する除去反応を
順次実施することができる。
【0178】反応終了後、本反応の目的化合物(II)
は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、
反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合に
は濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和
しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離
し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナ
トリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶剤を
留去することによって得られる。得られた目的化合物は
必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有
機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合
せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出
することによって分離、精製することができる。
【0179】B法は、A法とは別途に化合物(II)を
製造する方法である。
【0180】
【化38】 上記式中、R1 、R1a、R2 、R2a、X、Y、L1及び
1aは、前述したものと同意義を示し、Y’は、Yの定
義における「C1−C8アルキレン基又はC2−C8アルケ
ニレン基」より炭素数が1つ少ないアルキレン基又はア
ルケニレン基を示す。
【0181】第B1工程は、化合物(II)を製造する
工程であり、一般式(V)を有する化合物を、不活性溶
媒中、化合物(IV)又はその酸付加塩(例えば、塩酸
塩、硝酸塩、硫酸塩のような鋼酸塩)と還元的アミノ化
により反応させた後、所望によりR1a、R2a及びL1a
おけるアミノ基、水酸基及び/又はカルボキシ基の保護
基を除去することにより行われる。
【0182】上記反応において使用される不活性溶媒と
しては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解する
ものであれば特に限定はないが、例えば、メタノール、
エタノール、プロパノールのようなエタノール類;ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレング
リコールジメチルエーテルのようなエーテル類であり、
好適にはアルコール類(特に好適には、メタノール又は
エタノール)である。
【0183】上記反応において使用される還元剤は、通
常、還元剤として使用されるものであれば特に限定はさ
れないが、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホ
ウ素リチウム、水素化シアノホウ素ナトリウムのような
水素化ホウ素アルカリ金属類;水素化ジイソブチルアル
ミニウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化リチウ
ムトリエトキシドアルミニウムのような水素化アルミニ
ウム化合物;水素化テルルナトリウム;ジ(イソブチ
ル)アルミニウムヒドリド、ビス(メトキシエトキシ)
アルミニウムナトリウムヒドリドのような水素化有機ア
ルミニウム系還元剤等のヒドリド試薬であり、好適には
水素化ホウ素アルカリ金属類である。
【0184】反応温度は、原料化合物、使用される試
薬、溶媒等により異なるが、通常、−20℃乃至100
℃(好適には、室温乃至80℃)である。
【0185】反応時間は、原料化合物、使用される試
薬、溶媒、反応温度等により異なるが、通常、10分間
乃至50時間(好適には、1時間乃至6時間)である。
【0186】所望により行われるR1a、R2a及びL1a
おけるアミノ基、水酸基及び/又はカルボキシ基の保護
基を除去する方法は、前記A法第A1工程のアミノ基、
水酸基及び/又はカルボキシ基の保護基を除去する方法
と同様に行われる。
【0187】反応終了後、本反応の目的化合物(II)
は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、
反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合に
は濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和
しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離
し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナ
トリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶剤を
留去することによって得られる。得られた目的化合物は
必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有
機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合
せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出
することによって分離、精製することができる。
【0188】C法は、化合物(II)において、L1
式−CH(R4a)−を有する基でありR4aが式−CH
(R7 )−E−R6 を有する基である化合物(II
a)、L1が式−C(R4c)−を有する基でありR4c
式=C(R7 )−E−R6 を有する基である化合物(I
Ib)、及び、L1が式−CH(OH)−を有する基で
ある化合物(IIc)を製造する方法である。
【0189】
【化39】 上記式中、R1 、R1a、R2 、R2a、R6 、R7 、X、
Y、E及びQは、前述したものと同意義を示し、R6a
びR7aは、R6 及びR7 の基の定義におけるアミノ基、
水酸基及び/又はカルボキシ基が、保護されてもよいア
ミノ基、水酸基及び/又はカルボキシ基である他R6
びR7 の基の定義における基と同様の基を示し、R
8 は、低級アルキル基(前述したものと同意義を示
す。)を示す。
【0190】第C1工程は、一般式(VI)を有する化
合物を製造する工程であり、一般式(III)を有する
化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下、一般式(IV
a)を有する化合物又はその酸付加塩(例えば、塩酸
塩、硝酸塩、硫酸塩のような鋼酸塩)と反応させること
により行われ,本工程は前記A法第A1工程と同様に行
われる。
【0191】第C2工程は、一般式(VII)を有する
化合物を製造する工程であり、化合物(VI)を、不活
性溶媒中、酸化剤と接触させることにより行われる。
【0192】上記反応において使用される不活性溶媒と
しては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解する
ものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘ
プタン、リグロイン、石油エ−テルのような脂肪族炭化
水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族
炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化
炭素、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジク
ロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノ−
ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−
ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−
ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グ
リセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチル
セロソルブのようなアルコ−ル類;ホルムアミド、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリ
ジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド
類;酢酸、プロピオン酸のような酸類;ジメチルスルホ
キシド、スルホランのようなスルホキシド類;スルホラ
ン;又は上記溶媒の混合溶媒;であり、好適には、ハロ
ゲン化炭化水素類(特に好適にはジクロロメタン)であ
る。
【0193】上記反応に使用される酸化剤としては、通
常、酸化反応に使用されるものであれば特に限定はない
が、例えば、過マンガン酸カリウム、二酸化マンガンの
ような酸化マンガン類;四酸化ルテニウムのような酸化
ルテニウム類;二酸化ゼレンのようなゼレン化合物;塩
化鉄のような鉄化合物;四酸化オスミウム、オスミン酸
カリウム・二水和物(K2OsO4・2H2O) のようなオスミウム
化合物;酸化銀のような銀化合物;酢酸水銀のような水
銀化合物;酸化鉛、四酢酸鉛のような酸化鉛化合物;ク
ロム酸カリウム、クロム酸−硫酸錯体、クロム酸−ピリ
ジン錯体のようなクロム酸化合物、アンモニウムセリウ
ムナイトレイト(CAN)のようなセリウム化合物等の
無機金属酸化剤;塩素分子、臭素分子、沃素分子のよう
なハロゲン分子;過沃素酸ナトリウムのような過沃素酸
類;オゾン;過酸化水素水;亜硝酸のような亜硝酸化合
物;亜塩素酸カリウム、亜塩素酸ナトリウムのような亜
塩素酸化合物;過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムのよ
うな過硫酸化合物等の無機酸化剤;DMSO酸化に使用
される試薬類(ジメチルスルホキシドとジシクロヘキシ
ルカルボジイミド、オキザリルクロリド、無水酢酸若し
くは五酸化燐との錯体又はピリジン−無水硫酸の錯
体);t−ブチルヒドロパーオキシドのようなパーオキ
シド類とバナジウム又はモリブデン錯体との組合せ;ト
リフェニルメチルカチオンのような安定なカチオン類;
N−ブロモコハク酸イミドのようなコハク酸イミド類と
アルカリの組合せ;ジメチルジオキシランのようなオキ
シラン類;次亜塩素酸t−ブチルのような次亜塩素酸化
合物;アゾジカルボン酸エステルのようなアゾジカルボ
ン酸化合物;m−クロロ過安息香酸、過フタル酸のよう
な過酸類;ジメチルジスルフィド、ジフェニルジスルフ
ィド、ジピリジルジスルフィドのようなジスルフィド類
とトリフェニルホスフィン;亜硝酸メチルのような亜硝
酸エステル類;四臭化メタンのようなテトラハロゲン化
炭素、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベン
ゾキノン(DDQ)のようなキノン化合物等の有機酸化
剤;であり、好適には、DMSO酸化に使用される試薬
類(特に好適にはジメチルスルホキシドとオキザリルク
ロリド)である。
【0194】反応温度は、原料化合物、使用される酸化
剤、溶媒等により異なるが、通常、−100℃乃至50
℃(好適には、−80℃乃至40℃)である。
【0195】反応時間は、原料化合物、使用される酸化
剤、溶媒、反応温度等により異なるが、通常、5分間乃
至50時間(好適には、10分間乃至25時間)であ
る。
【0196】反応終了後、本反応の目的化合物(VI
I)は常法に従って、反応混合物から採取される。例え
ば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場
合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような
混和しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を
分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫
酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶
剤を留去することによって得られる。得られた目的化合
物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通
常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜
組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で
溶出することによって分離、精製することができる。
【0197】第C3工程は、HORNER−EMMON
S反応により一般式(IX)を有する化合物を製造する
工程であり、不活性溶媒中、一般式(VIII)を有す
る化合物を窒素気流中、塩基と処理しアニオンを生成
し、次いで化合物(VII)と反応させることにより行
われる。
【0198】一般式(VIII)を有する化合物を塩基
と反応させる際に使用される不活性溶媒としては、反応
を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば
特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグ
ロイン、石油エ−テルのような脂肪族炭化水素類;ベン
ゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;で
あり、好適にはエーテル類(特に好適にはテトラヒドロ
フラン)である。
【0199】一般式(VIII)を有する化合物を塩基
と反応させる際に使用される塩基としては、通常の反応
において塩基として使用されるものであれば、特に限定
はないが、例えば、前記A法第A1工程で使用されるも
のと同様なものを挙げることができ、好適にはアルカリ
金属水素化物類(特に好適には水素化ナトリウム)であ
る。
【0200】一般式(VIII)を有する化合物を塩基
と反応させる際の反応温度は、原料化合物、使用される
酸化剤、溶媒等により異なるが、通常、−70℃乃至8
0℃(好適には、−20℃乃至50℃)である。
【0201】一般式(VIII)を有する化合物を塩基
と反応させる際の反応時間は、原料化合物、使用される
酸化剤、溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30
分間乃至50時間(好適には、1時間乃至25時間)で
ある。
【0202】化合物(VII)を化合物(VIII)と
反応させる際に使用される不活性溶媒としては、反応を
阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特
に限定はないが、例えば、化合物(VIII)を塩基と
反応させる際に使用される不活性溶媒と同様なものを挙
げることができる。
【0203】化合物(VII)を化合物(VIII)と
反応させる際の反応温度は、原料化合物、使用される酸
化剤、溶媒等により異なるが、通常、−100℃乃至5
0℃(好適には、0℃乃至室温付近)である。
【0204】化合物(VII)を化合物(VIII)と
反応させる際の反応時間は、原料化合物、使用される酸
化剤、溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分
間乃至50時間(好適には、1時間乃至25時間)であ
る。
【0205】反応終了後、本反応の目的化合物(IX)
は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、
反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合に
は濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和
しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離
し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナ
トリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶剤を
留去することによって得られる。得られた目的化合物は
必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有
機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合
せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出
することによって分離、精製することができる。
【0206】第C4工程は、一般式(IIa)を有する
化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、化合物
(IX)に接触還元反応を行った後、所望によりR1a
2a、R6a及びR7aにおけるアミノ基、水酸基及び/又
はカルボキシ基の保護基を除去することにより行われ
る。
【0207】接触還元反応において使用される不活性溶
媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解
するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサ
ン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪
族炭化水素類;トルエン、ベンゼン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロ
ピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;メ
タノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパ
ノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ
−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、
グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチ
ルセロソルブのようなアルコ−ル類;酢酸のような有機
酸類;水;上記溶媒と水との混合溶媒;であり、好適に
はアルコ−ル類(特に好適にはエタノ−ル)である。
【0208】接触還元反応において使用される触媒とし
ては、通常、接触還元反応に使用されるものであれば、
特に限定はないが、好適には、パラジウム−炭素、ラネ
−ニッケル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミ
ニウム、トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラ
ジウム−硫酸バリウムが用いられる。
【0209】圧力は、特に限定はないが、通常1乃至1
0気圧で行なわれる。
【0210】反応温度及び反応時間は、原料化合物、触
媒、溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至100℃
で、5分間乃至24時間実施される。
【0211】所望により行われるR1a、R2a、R6a及び
7aにおけるアミノ基、水酸基及び/又はカルボキシ基
の保護基を除去する方法は、前記A法第A1工程のアミ
ノ基、水酸基及び/又はカルボキシ基の保護基を除去す
る方法と同様に行われる。
【0212】反応終了後、本反応の目的化合物(II
a)は常法に従って、反応混合物から採取される。例え
ば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場
合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような
混和しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を
分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫
酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥後、溶
剤を留去することによって得られる。得られた目的化合
物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通
常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜
組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で
溶出することによって分離、精製することができる。
【0213】第C5工程は、一般式(IIb)を有する
化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、化合物
(IX)のR1a、R2a、R6a及びR7aにおけるアミノ
基、水酸基及び/又はカルボキシ基の保護基を除去する
ことにより行われ、本工程は前記A法第A1工程のアミ
ノ基、水酸基及び/又はカルボキシ基の保護基を除去す
る方法と同様に行われる。
【0214】第C6工程は、一般式(IIc)を有する
化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、化合物
(VI)のR1a及びR2aにおけるアミノ基、水酸基及び
/又はカルボキシ基の保護基を除去することにより行わ
れ、本工程は前記A法第A1工程のアミノ基、水酸基及
び/又はカルボキシ基の保護基を除去する方法と同様に
行われる。
【0215】原料化合物(III)、(IV)、(IV
a)、(V)及び(VIII)は、市販品を購入する
か、或いは公知の方法又はそれに類似した方法に従って
容易に製造される。例えば、化合物(III)は、J.
Med. Chem. 23, 149(1980)等に記載の方法に従って
製造することができ、(IV)、(IVa)及び(V)
は、EP470689A、EP776893A、USP
5578593等に記載の方法に従って製造することが
できる。
【0216】本発明の前記一般式(I)又は(II)を
有する化合物、その薬理上許容される塩又はそのエステ
ルは、優れたTH1選択的免疫抑制作用を有する。
【0217】本発明の前記一般式(I)又は(II)を
有する化合物、その薬理上許容される塩又はそのエステ
ルを、上記治療剤又は予防剤として使用する場合には、
それ自体或は適宜の薬理学的に許容される、賦形剤、希
釈剤等と混合し、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、
散剤若しくはシロップ剤等による経口的又は注射剤若し
くは坐剤等による非経口的に投与することができる。
【0218】これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、
白糖、葡萄糖、マンニトール、ソルビトールのような糖
誘導体;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、
α澱粉、デキストリンのような澱粉誘導体;結晶セルロ
ースのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキス
トラン;プルランのような有機系賦形剤:及び、軽質無
水珪酸、合成珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、メタ
珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体;燐
酸水素カルシウムのような燐酸塩;炭酸カルシウムのよ
うな炭酸塩;硫酸カルシウムのような硫酸塩等の無機系
賦形剤を挙げることができる。)、滑沢剤(例えば、ス
テアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク;コロ
イドシリカ;ビーガム、ゲイ蝋のようなワックス類;硼
酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;グリ
コール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;DLロイシ
ン;脂肪酸ナトリウム塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラ
ウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水
珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;及び、上記澱粉誘導
体を挙げることができる。)、結合剤(例えば、ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、及
び、前記賦形剤と同様の化合物を挙げることができ
る。)、崩壊剤(例えば、低置換度ヒドロキシプロピル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチ
ルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;カ
ルボキシメチルスターチ、カルボキシメチルスターチナ
トリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学修飾
されたデンプン・セルロース類を挙げることができ
る。)、安定剤(メチルパラベン、プロピルパラベンの
ようなパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノー
ル、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコールの
ようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノー
ル、クレゾールのようなフェノール類;チメロサール;
デヒドロ酢酸;及び、ソルビン酸を挙げることができ
る。)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、甘味
料、酸味料、香料等を挙げることができる。)、希釈剤
等の添加剤を用いて周知の方法で製造される。
【0219】その使用量は症状、年齢等により異なる
が、経口投与の場合には、1回当り1日下限1mg(好
適には、10mg)、上限2000mg(好適には、4
00mg)を、静脈内投与の場合には、1回当り1日下
限0.1mg(好適には、1mg)、上限500mg
(好適には、300mg)を成人に対して、1日当り1
乃至6回症状に応じて投与することが望ましい。
【0220】
【実施例】以下に、実施例及び試験例を示し、本発明を
更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定す
るものではない。
【0221】実施例18-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-3-ベ
ンジル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン
及びそのシュウ酸塩(例示化合物番号331) (1a)8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]-3-ベンジル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカ
ン-2-オン 3-ベンジル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-
オン塩酸塩283 mg (1.00 mmol)及びビス(4-フルオロフ
ェニル)メチル 2-クロロエチル エーテル 283 mg (1.00
mmol)を4-メチル-2-ペンタノン 10 ml中に溶解し、次
いで炭酸ナトリウム318 mg (3.00 mmol)及びヨウ化ナト
リウム15 mg (0.10 mmol)を加え、130℃で16時間加熱し
た。室温に冷却後、不溶物を濾過し、濾液を減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;塩化メチレン:メタノール=10:1)で精製
し、標記化合物294 mg (60 %)を得た。 (1b)8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]-3-ベンジル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカ
ン-2-オン シュウ酸塩 実施例(1a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中に
溶解し、シュウ酸54 mg (0.60 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 306 mg (88 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.14
-7.42(13H,m), 5.55(1H,s), 4.37(2H,s), 3.61(2H,m),
3.25(2H,s), 2.9-3.2(6H,m), 1.9-2.1(4H,m). 赤外吸収スペクトルνmax cm-1 (KBr):1752, 1729, 160
4, 1509, 1224. マススペクトル (FAB) m/z 493 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C31H32N2O7F2として(%)) 計算値 : C: 63.91; H: 5.54; N: 4.81; F: 6.52% 実測値 : C: 63.79; H: 5.68; N: 4.69; F: 6.21%。
【0222】実施例28-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-3-フ
ェニル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン
及びそのシュウ酸塩(例示化合物番号322) (2a)8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]-3-フェニル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカ
ン-2-オン 実施例(1a)と同様に3-フェニル-1-オキサ-3,8-ジア
ザスピロ[4.5]デカン-2-オン塩酸塩269 mg (1.00 mmol)
及びビス(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロロエチル
エーテル 283 mg (1.00 mmol)を用いて、標記化合物318
mg (66 %)を得た。 (2b)8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]-3-フェニル-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカ
ン-2-オン シュウ酸塩 実施例(2a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中に
溶解し、シュウ酸60 mg (0.67 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 318 mg (84 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.12
-7.58(13H,m), 5.58(1H,s), 3.93(2H,s) ,3.64(2H,m),
2.9-3.3(6H,m), 2.0-2.2(4H,m). 赤外吸収スペクトルνmax cm-1 (KBr):1756, 1602, 150
7, 1409, 1224. マススペクトル (FAB) m/z 479 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C30H30N2O7F2として(%)) 計算値 : C: 63.37; H: 5.32; N: 4.93; F: 6.68% 実測値 : C: 63.48; H: 5.42; N: 4.84; F: 6.40%。
【0223】実施例31-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-フ
ェニルピペリジン-4-カルボン酸アミド及びそのシュウ
酸塩(例示化合物番号188) (3a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]-4-フェニルピペリジン-4-カルボン酸アミド 実施例(1a)と同様に4-フェニルピペリジン-4-カル
ボン酸アミド 塩酸塩241 mg (1.00 mmol)及びビス(4-
フルオロフェニル)メチル 2-クロロエチル エーテル 28
3 mg (1.00 mmol)用いて、標記化合物414 mg (92 %)を
得た。 (3b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]-4-フェニルピペリジン-4-カルボン酸アミド シュ
ウ酸塩 実施例(3a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中に
溶解し、シュウ酸83 mg (0.92 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 407 mg (82 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.16
-7.42(13H,m), 5.56(1H,s), 3.64(2H,m), 3.2-3.5(4H,
m), 2.9-3.1(2H,m),2.5-2.8(2H,m), 1.9-2.2(2H,m). 赤外吸収スペクトルνmax cm-1 (KBr):1668, 1604, 150
8, 1405, 1221. マススペクトル (FAB) m/z 451 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C29H30N2O6F2として(%)) 計算値 : C: 64.44; H: 5.59; N: 5.18; F: 7.03% 実測値 : C: 63.79; H: 5.73; N: 5.08; F: 6.78%。
【0224】実施例41-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-フ
ェニルピペリジン-4-カルボン酸 モルホリンアミド及
びそのシュウ酸塩(例示化合物番号212) (4a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]-4-フェニルピペリジン-4-カルボン酸 モルホリン
アミド 実施例(1a)と同様に4-フェニルピペリジン-4-カル
ボン酸 モルホリンアミド 塩酸塩311 mg (1.00 mmol)
及びビス(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロロエチル
エーテル 283 mg (1.00 mmol)用いて、標記化合物390 m
g (75 %)を得た。 (4b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]-4-フェニルピペリジン-4-カルボン酸 モルホリン
アミド シュウ酸塩 実施例(4a)で得られた化合物これを酢酸エチル5 ml
中に溶解し、シュウ酸68 mg (0.76 mmol)を加え、室温
で一晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を
白色結晶として 361 mg (79 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.16
-7.44(13H,m), 5.58(1H,s), 3.65(2H,m), 2.8-3.5(14H,
m), 2.1-2.4(4H,m) 赤外吸収スペクトルνmax cm-1 (KBr):1631, 1604, 150
8, 1422, 1226. マススペクトル (FAB) m/z 521 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C33H36N2O7F2として(%)) 計算値 : C: 64.91; H: 5.94; N: 4.59; F: 6.22% 実測値 : C: 64.84; H: 5.91; N: 4.53; F: 6.00%。
【0225】実施例51-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-(2-
ピリジル)ピペリジン-4-カルボン酸アミド及びそのシュ
ウ酸塩(例示化合物番号232) (5a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]-4-(2-ピリジル)ピペリジン-4-カルボン酸アミド 実施例(1a)と同様に4-(2-ピリジル)ピペリジン-4-
カルボン酸アミド 二塩酸塩139 mg (0.50 mmol)及びビ
ス(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロロエチル エーテ
ル 141 mg (0.50 mmol)用いて、標記化合物204 mg (90
%)を得た。 (5b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]-4-(2-ピリジル)ピペリジン-4-カルボン酸アミド
シュウ酸塩 実施例(5a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中に
溶解し、シュウ酸41 mg (0.46 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 203 mg (83 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:8.57
(1H,m), 7.82(1H,m), 7.12-7.47(10H,m), 5.55(1H,s),
3.64(2H,m), 3.0-3.5(6H,m), 2.2-2.8(4H,m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):1669, 1605, 15
08, 1220. マススペクトル (FAB) m/z 452 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C28H29N3O6F2として(%)) 計算値 : C: 62.10; H: 5.40; N: 7.76; F: 7.02% 実測値 : C: 61.62; H: 5.50; N: 7.63; F: 6.73%。
【0226】実施例61-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[(2-ヒドロキシ)インダン-1,4'-ピペリジン]及びそのシ
ュウ酸塩(例示化合物番号397) (6a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]スピロ[(2-ヒドロキシ)インダン-1,4'-ピペリジン] 実施例(1a)と同様にスピロ[(2-ヒドロキシ)インダ
ン-1,4'-ピペリジン]塩酸塩187 mg (0.78 mmol)及びビ
ス(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロロエチル エーテ
ル 200 mg (0.71 mmol)用いて、標記化合物256 mg (81
%)を得た。 (6b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]スピロ[(2-ヒドロキシ)インダン-1,4'-ピペリジン]
シュウ酸塩 実施例(6a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中に
溶解し、シュウ酸51 mg (0.57 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 246 mg (64 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.42
-7.45(4H,m), 7.17-7.22(8H,m), 5.60(1H,s), 4.3-4.4
(1H,m), 3.71(2H,t,J=4.9Hz), 3.1-3.4(7H,m), 2.7-2.8
(1H,m), 1.8-2.2(3H,m), 1.6-1.7(1H,m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):3364, 2938, 26
76, 1721, 1604, 1509,1224. マススペクトル (FAB) m/z 450 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C30H31NO6F2として(%)) 計算値 : C: 66.78; H: 5.79; N: 2.60; F: 7.04% 実測値 : C: 66.38; H: 5.93; N: 2.48; F: 6.81%。
【0227】実施例71-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[2,3-ジヒドロベンゾチオフェン-3,4'-ピペリジン]-1-
オキシド及びそのシュウ酸塩(例示化合物番号379) (7a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]スピロ[2,3-ジヒドロベンゾチオフェン-3,4'-ピペリ
ジン]-1-オキシド 実施例(1a)と同様にスピロ[2,3-ジヒドロベンゾチ
オフェン-3,4'-ピペリジン]-1-オキシド 172 mg (0.78
mmol)及びビス(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロロエ
チル エーテル 200 mg (0.71 mmol)用いて、標記化合物
243 mg (73 %)を得た。 (7b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]スピロ[2,3-ジヒドロベンゾチオフェン-3,4'-ピペリ
ジン]-1-オキシド シュウ酸塩 実施例(7a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中に
溶解し、シュウ酸47 mg (0.52 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 261 mg (66 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.92
(1H,d,J=7.6Hz), 7.68-7.71(1H,m), 7.54-7.57(2H,m),
7.42-7.45(4H,m), 7.17-7.21(4H,m), 5.60(1H,s), 3.69
(2H,t,J=5.0Hz), 3.50(1H,d,J=14.2Hz), 3.34(1H,d,J=1
4.2Hz), 2.9-3.5(6H,m), 2.0-2.5(3H,m), 1.6-1.7(1H,
m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):3436, 2927, 25
72, 1721, 1604, 1508,1223. マススペクトル (EI) m/z 467 ((M) +、フリー体) 元素分析値 (C29H29NO6SF2として(%)) 計算値 : C: 62.47; H: 5.24; N: 2.51; S: 5.75; F:
6.81% 実測値 : C: 62.30; H: 5.36; N: 2.43; S: 5.65; F:
6.70%。
【0228】実施例81-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]-2-オキシ
ド及びそのシュウ酸塩(例示化合物番号384) (8a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]
-2-オキシド 実施例(1a)と同様にスピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1
(3H),4'-ピペリジン]-2-オキシド 塩酸塩182 mg (0.71
mmol)及びビス(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロロエ
チル エーテル 200 mg (0.71 mmol)用いて、標記化合物
132 mg (45 %)を得た。 (8b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]
-2-オキシド シュウ酸塩 実施例(8a)で得られた化合物を酢酸エチル3 ml中に
溶解し、シュウ酸20 mg (0.22 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 75 mg (63 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.36
-7.45(8H,m), 7.19(4H,t,J=8.9Hz), 5.58(1H,s), 4.63
(1H,d,J=7.0Hz), 4.04(2H,d,J=7.0Hz), 3.66(2H,t,J=5.
2Hz), 3.29-3.40(2H,m), 3.20(2H,brs), 2.86-2.97(2H,
m), 2.57(1H,m), 2.20(1H,m), 2.06(1H,m), 1.90(1H,
m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):3438, 2903, 25
40, 1720, 1604, 1508,1223. マススペクトル (FAB) m/z 468 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C29H29NO6F2S・1/4H2Oとして(%)) 計算値 : C: 61.96; H: 5.29; N: 2.49; F: 6.76; S 5.
70% 実測値 : C: 61.92; H: 5.40; N: 2.42; F: 6.69; S 5.
71%。
【0229】実施例91-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]及びその
シュウ酸塩(例示化合物番号382) (9a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン] 実施例(1a)と同様にスピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1
(3H),4'-ピペリジン]塩酸塩171 mg (0.71 mmol)及びビ
ス(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロロエチル エーテ
ル 200 mg (0.71 mmol)用いて、標記化合物222 mg (80
%)を得た。 (9b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチ
ル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]
シュウ酸塩 実施例(9a)で得られた化合物を酢酸エチル3 ml中に
溶解し、シュウ酸41 mg (0.44 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 205 mg (87 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.42
-7.45(4H,m), 7.28-7.33(4H,m), 7.16-7.21(4H,m), 5.5
9(1H,s), 4.21(2H,s), 3.68(2H,t,J=5.0Hz), 3.45(2H,
m), 3.23(2H,brs), 2.95(2H,m), 2.48(2H,m),1.92(2H,
m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr): 3436, 3012, 2
562, 1719, 1655, 1604,1507, 1224. マススペクトル (FAB) m/z 452 ((M + H) +、フリー
体)。
【0230】実施例101-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[(インダン)-1,4'-ピペリジン]及びそのシュウ酸塩(例
示化合物番号393) (10a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]スピロ[(インダン)-1,4'-ピペリジン] 実施例(1a)と同様にスピロ[(インダン)-1,4'-ピペ
リジン]塩酸塩79 mg (0.35 mmol)及びビス(4-フルオロ
フェニル)メチル 2-クロロエチル エーテル 100mg (0.3
5 mmol)用いて、標記化合物 43 mg (28 %)を得た。 (10b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]スピロ[(インダン)-1,4'-ピペリジン] シュウ酸塩 実施例(10a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中
に溶解し、シュウ酸8.9 mg (0.099 mmol)を加え、室温
で一晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を
白色結晶として 28 mg (55 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.13
-7.46(12H,m), 5.60(1H,s), 3.66-3.74(2H,m), 3.31-3.
48(4H,m), 3.00-3.18(2H,m), 2.88-2.94(2H,m), 1.98-
2.16(4H,m), 1.58-1.67(2H,m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):3427, 2941, 26
48, 2568, 1721, 1702,1634, 1604, 1508, 1405, 1223,
1155, 835, 721. マススペクトル (FAB) m/z 434 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C30H31NO5F2+H2Oとして(%)) 計算値 : C: 66.53; H: 6.14; N: 2.59; F: 7.02% 実測値 : C: 65.91; H: 5.86; N: 2.46; F: 6.78%。
【0231】実施例111-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[(インダン-1-オン)-3,4'-ピペリジン]及びそのシュウ
酸塩(例示化合物番号395) (11a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]スピロ[(インダン-1-オン)-3,4'-ピペリジン] 実施例(1a)と同様にスピロ[(インダン-1-オン)-3,
4'-ピペリジン]塩酸塩84 mg (0.35 mmol)及びビス(4-フ
ルオロフェニル)メチル 2-クロロエチル エーテル 100
mg (0.35 mmol)用いて、標記化合物50 mg (32 %)を得
た。 (11b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]スピロ[(インダン-1-オン)-3,4'-ピペリジン] シ
ュウ酸塩 実施例(11a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中
に溶解し、シュウ酸10.4 mg (0.11 mmol)を加え、室温
で一晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を
白色結晶として 51.5 mg (95 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.15
-7.77(12H,m), 5.61(1H,s), 3.67-3.73(2H,m), 3.22-3.
48(4H,m), 2.87-3.11(2H,m), 2.71(2H,s), 2.18-2.33(2
H,m), 1.63-1.74(2H,m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr): 3412, 2927, 2
568, 1715, 1635, 1603,1508, 1404, 1223, 1156, 109
7, 837. マススペクトル (FAB) m/z 448 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C30H29NO6F2+1/2H2Oとして(%)) 計算値 : C: 65.93; H: 5.53; N: 2.56; F: 6.95% 実測値 : C: 65.73; H: 5.12; N: 2.55; F: 6.40%。
【0232】実施例121-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[(1,4-ジヒドロ-2H-イソキノリン-3-オン)-1,4'-ピペリ
ジン]及びそのシュウ酸塩(例示化合物番号389) (12
a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]ス
ピロ[(1,4-ジヒドロ-2H-イソキノリン-3-オン)-1,4'-ピ
ペリジン] 実施例(1a)と同様にスピロ[(1,4-ジヒドロ-2H-イソ
キノリン-3-オン)-1,4'-ピペリジン]63 mg (0.29 mmol)
及びビス(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロロエチル
エーテル 100 mg (0.35 mmol)用いて、標記化合物 69 m
g (42 %)を得た。 (12b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]スピロ[(1,4-ジヒドロ-2H-イソキノリン-3-オン)-
1,4'-ピペリジン] シュウ酸塩 実施例(12a)で得られた化合物これを酢酸エチル5
ml中に溶解し、シュウ酸13.4 mg (0.15 mmol)を加え、
室温で一晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合
物を白色結晶として 62 mg (75 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:8.14
(1H,bs), 7.16-7.47(12H,m), 5.59(1H,s), 3.55-3.78(4
H,m), 3.67-3.42(6H,m), 2.26-2.41(2H,m), 1.84-1.93
(2H,m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):3430, 3339, 30
13, 2929, 2665, 2580,1722, 1669, 1508, 1401, 1224. マススペクトル (FAB) m/z 463 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C30H30N2O6F2として(%)) 計算値 : C: 65.21; H: 5.47; N: 5.07; F: 6.88% 実測値 : C: 64.45; H: 5.56; N: 5.10; F: 6.38%。
【0233】実施例131-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]-2,2-ジオ
キシド及びそのシュウ酸塩(例示化合物番号481) (13a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジ
ン]-2,2-ジオキシド 実施例(1a)と同様にスピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1
(3H),4'-ピペリジン-2,2-ジオキシド 塩酸塩138 mg
(0.50 mmol)及びビス(4-フルオロフェニル)メチル 2-ク
ロロエチル エーテル 150 mg (0.53 mmol)用いて、標記
化合物153 mg (63 %)を得た。 (13b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジ
ン]-2,2-ジオキシド シュウ酸塩 実施例(13a)で得られた化合物を酢酸エチル3 ml中
に溶解し、シュウ酸29mg (0.32 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 170 mg (93 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.15
-7.45(12H,m), 5.58(1H,s), 4.68(2H,s), 3.63(2H,m),
2.9-3.4(6H,m), 2.2-2.6(4H,m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):1604, 1509, 14
06, 1406, 1305, 1224. マススペクトル (FAB) m/z 484 ((M + H) +、フリー
体)。
【0234】実施例148-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-1-オ
キサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン及びそのシ
ュウ酸塩(例示化合物番号308) (14a)8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン 実施例(1a)と同様に1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン塩酸塩800 mg (4.15 mmol)及びビス(4-
フルオロフェニル)メチル 2-クロロエチル エーテル 1.
29 g (4.56 mmol)を用いて、8-[2-ビス(4-フルオロフェ
ニル)メトキシエチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン1.24 g (74 %)を得た。 (14b)8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン
シュウ酸塩 実施例(14a)で得られた化合物を酢酸エチル50 ml
中に溶解し、シュウ酸277 mg (3.08 mmol)を加え、室温
で一晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を
白色結晶として 1.52 g (84 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.63
(1H, s), 7.39-7.44(4H, m), 7.15-7.21(4H, m), 5.56
(1H, s), 3.64(2H, m), 3.29(2H, s), 2.9-3.3(6H, m),
1.9-2.1(4H, m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):1762, 1639, 16
04, 1508, 1406, 1223. マススペクトル (FAB) m/z 403 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C24H26N2O7F2として(%)) 計算値 : C: 58.53; H: 5.32; N: 5.69; F: 7.72% 実測値 : C: 58.58; H: 5.33; N: 5.69; F: 7.50%。
【0235】実施例158-[2-ビス(4-クロロフェニル)メトキシエチル]-1-オキ
サ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン及びそのシュ
ウ酸塩(例示化合物番号648) (15a)8-[2-ビス(4-クロロフェニル)メトキシエチ
ル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン 実施例(1a)と同様に1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン塩酸塩97 mg (0.50 mmol)及びビス(4-
クロロフェニル)メチル 2-クロロエチル エーテル 159
mg (0.50 mmol)を用いて、8-[2-ビス(4-クロロフェニ
ル)メトキシエチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]
デカン-2-オン115 mg (52 %)を得た。 (15b)8-[2-ビス(4-クロロフェニル)メトキシエチ
ル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン
シュウ酸塩 実施例(15a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中
に溶解し、シュウ酸24mg (0.27 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 105 mg (76 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.63
(1H, s), 7.39-7.43(8H, m), 5.58(1H, s), 3.65(2H,
m), 3.29(2H, s), 2.9-3.3(6H, m), 1.9-2.1(4H, m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):1763, 1753, 16
40, 1490, 1408, 1090. マススペクトル (FAB) m/z 435 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C24H26N2O7Cl2として(%)) 計算値 : C: 54.87; H: 4.99; N: 5.33; Cl: 13.50% 実測値 : C: 54.48; H: 4.83; N: 5.32; Cl: 13.80%。
【0236】実施例168-[3-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシプロピル]-1-
オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン及びその
シュウ酸塩(例示化合物番号309) (16a)8-[3-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシプ
ロピル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ン 実施例(1a)と同様に1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン塩酸塩86 mg (0.45 mmol)及びビス(4-
フルオロフェニル)メチル 3-クロロプロピルエーテル 1
46 mg (0.49 mmol)を用いて、8-[3-ビス(4-フルオロフ
ェニル)メトキシプロピル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ
[4.5]デカン-2-オン111 mg (60 %)を得た。 (16b)8-[3-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシプ
ロピル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ン シュウ酸塩 実施例(16a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中
に溶解し、シュウ酸24mg (0.27 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 86 mg (64 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.62
(1H, s), 7.37-7.42(4H, m), 7.13-7.19(4H, m), 5.49
(1H, s), 3.41(2H, m), 3.30(2H, s), 2.8-3.3(6H, m),
1.8-2.1(6H, m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):1766, 1604, 15
08, 1222, 1088. マススペクトル (FAB) m/z 417 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C25H28N2O7F2として(%)) 計算値 : C: 59.28; H: 5.57; N: 5.53; F: 7.50% 実測値 : C: 58.92; H: 5.40; N: 5.60; F: 7.20%。
【0237】実施例178-[4-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシブチル]-1-オ
キサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン及びそのシ
ュウ酸塩(例示化合物番号310) (17a)8-[4-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシブ
チル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン 実施例(1a)と同様に1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン塩酸塩97 mg (0.50 mmol)及びビス(4-
フルオロフェニル)メチル 4-クロロブチル エーテル 17
2 mg (0.55 mmol)を用いて、8-[4-ビス(4-フルオロフェ
ニル)メトキシブチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン59 mg (27 %)を得た。 (17b)8-[4-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシブ
チル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン
シュウ酸塩 実施例(17a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中
に溶解し、シュウ酸12mg (0.14 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 49 mg (69 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.65
(1H, s), 7.37-7.40(4H, m), 7.14-7.19(4H, m), 5.47
(1H, s), 3.38(2H, m), 3.30(2H, s), 2.8-3.4(6H, m),
1.5-2.1(8H, m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):1753, 1615, 16
06, 1508, 1404, 1222,1083. マススペクトル (FAB) m/z 431 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C26H30N2O7F2-H2Oとして(%)) 計算値 : C: 58.97; H: 5.90; N: 5.29; F: 7.18% 実測値 : C: 59.28; H: 5.75; N: 5.24; F: 6.95%。
【0238】実施例188-[5-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシペンチル]-1-
オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン シュウ
酸塩(例示化合物番号311) (18a)8-[5-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシペ
ンチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ン 実施例(1a)と同様に1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン塩酸塩97 mg (0.50 mmol)及びビス(4-
フルオロフェニル)メチル 5-クロロペンチルエーテル 1
80 mg (0.55 mmol)を用いて、8-[5-ビス(4-フルオロフ
ェニル)メトキシペンチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ
[4.5]デカン-2-オン92 mg (41 %)を得た。 (18b)8-[5-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシペ
ンチル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ン シュウ酸塩 実施例(18a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中
に溶解し、シュウ酸19mg (0.21 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 70 mg (63 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.65
(1H, s), 7.35-7.39(4H, m), 7.13-7.19(4H, m), 5.46
(1H, s), 3.37(2H, m), 3.23(2H, s), 2.8-3.4(6H, m),
1.3-2.1(10H, m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):1754, 1615, 15
07, 1403, 1222, 1087. マススペクトル (FAB) m/z 445 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C27H32N2O7F2として(%)) 計算値 : C: 60.67; H: 6.03; N: 5.24; F: 7.11% 実測値 : C: 60.44; H: 6.13; N: 5.20; F: 7.10%。
【0239】実施例198-[6-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシヘキシル]-1-
オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン及びその
シュウ酸塩(例示化合物番号312) (19a)8-[6-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシヘ
キシル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ン 実施例(1a)と同様に1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.
5]デカン-2-オン塩酸塩97 mg (0.50 mmol)及びビス(6-
フルオロフェニル)メチル 4-クロロヘキシルエーテル 1
88 mg (0.56 mmol)を用いて、8-[6-ビス(4-フルオロフ
ェニル)メトキシヘキシル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ
[4.5]デカン-2-オン75 mg (32 %)を得た。 (19b)8-[6-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシヘ
キシル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オ
ン シュウ酸塩 実施例(19b)で得られた化合物をこれを酢酸エチル
5 ml中に溶解し、シュウ酸15 mg (0.16 mmol)を加え、
室温で一晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合
物を白色結晶として 58 mg (64 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.66
(1H, s), 7.35-7.39(4H, m), 7.13-7.19(4H, m), 5.45
(1H, s), 3.36(2H, m), 3.31(2H, s), 2.8-3.3(6H, m),
1.2-2.1(12H, m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):1754, 1604, 15
08, 1404, 1222, 1088. マススペクトル (FAB) m/z 459 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C28H34N2O7F2-0.5H2Oとして(%)) 計算値 : C: 59.36; H: 6.40; N: 4.94; F: 6.70% 実測値 : C: 59.14; H: 6.15; N: 4.87; F: 6.53%。
【0240】実施例201-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-(4-
クロロベンジル)ピペリジン-4-カルボン酸 メチルエス
テル及びそのシュウ酸塩(例示化合物番号219) (20a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]-4-(4-クロロベンジル)ピペリジン-4-カルボン酸
メチルエステル 実施例(1a)と同様に3-(4-クロロベンジル)ピペリジ
ン-3-カルボン酸メチルエステル 塩酸塩305 mg (1.00
mmol)及びビス(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロロエ
チル エーテル 283 mg (1.00 mmol)用いて、標記化合物
349 mg (68 %)を得た。 (20b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]-4-(4-クロロベンジル)ピペリジン-4-カルボン酸
メチルエステル シュウ酸塩 実施例(20a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中
に溶解し、シュウ酸61mg (0.68 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 308 mg (75 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.02
-7.37(12H,m), 5.51(1H,s), 3.55(3H,s), 3.2-3.6(2H,
m), 2.4-3.1(8H,m),1.3-2.0(4H,m). 赤外吸収スペクトルνmax cm-1 (KBr):1731, 1604, 150
9, 1405, 1224. マススペクトル (FAB) m/z 515 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C31H32NO7ClF2として(%)) 計算値 : C: 61.64; H: 5.34; N: 2.32; F: 6.29; Cl:
5.87% 実測値 : C: 61.42; H: 5.48; N: 2.33; F: 6.17; Cl:
5.84%。
【0241】実施例211-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]ピペリ
ジン-4-カルボン酸 ベンジルアミド及びそのシュウ酸
塩(例示化合物番号441) (21a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]ピペリジン-4-カルボン酸 ベンジルアミド 実施例(1a)と同様にピペリジン-4-カルボン酸 ベ
ンジルアミド 塩酸塩255 mg (1.00 mmol)及びビス(4-
フルオロフェニル)メチル 2-クロロエチル エーテル 28
3 mg (1.00 mmol)用いて、標記化合物279 mg (60 %)を
得た。 (21b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]ピペリジン-4-カルボン酸 ベンジルアミド シュ
ウ酸塩 実施例(21a)で得られた化合物これを酢酸エチル5
ml中に溶解し、シュウ酸54 mg (0.60 mmol)を加え、室
温で一晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物
を白色結晶として 303 mg (91 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:8.46
(1H,t,J=5.9Hz), 7.15-7.43(13H,m), 5.57(1H,s), 4.27
(2H,d,J=5.2Hz), 3.65(2H,m), 3.2-3.4(4H,m),2.88(2H,
m), 2.42(1H,m), 1.7-2.0(4H,m). 赤外吸収スペクトルνmax cm-1 (KBr):1657, 1604, 153
6, 1509, 1223. マススペクトル (FAB) m/z 465 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C30H32N2O6ClF2として(%)) 計算値 : C: 64.97; H: 5.82; N: 5.05; F: 6.85% 実測値 : C: 64.90; H: 6.02; N: 4.95; F: 6.69%。
【0242】実施例221-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-[1-
(4-フルオロベンジル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]
-4-ヒドロキシピペリジン及びその二シュウ酸塩(例示
化合物番号229) (22a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]-4-[1-(4-フルオロベンジル)-1H-ベンゾイミダゾ
ール-2-イル]-4-ヒドロキシピペリジン 実施例(1a)と同様に4-[1-(4-フルオロベンジル)-1H
-ベンゾイミダゾール-2-イル]-4-ヒドロキシピペリジン
二塩酸塩200 mg (0.50 mmol)及びビス(4-フルオロフ
ェニル)メチル 2-クロロエチル エーテル 143 mg(0.51m
mol)用いて、標記化合物172 mg (60 %)を得た。 (22b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]-4-[1-(4-フルオロベンジル)-1H-ベンゾイミダゾ
ール-2-イル]-4-ヒドロキシピペリジン 二シュウ酸塩 実施例(22a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中
に溶解し、シュウ酸54mg (0.60 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 156 mg (69 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.12
-7.67(16H,m), 5.81(2H,s), 5.59(1H,s), 3.2-3.8(10H,
m), 2.0-2.2(2H,m) 赤外吸収スペクトルνmax cm-1 (KBr):1722, 1605, 150
9, 1405, 1224. マススペクトル (FAB) m/z 572 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C38H36N3O10F3として(%)) 計算値 : C: 60.72; H: 4.83; N: 5.59; F: 7.58% 実測値 : C: 60.82; H: 4.83; N: 5.57; F: 7.28%。
【0243】実施例238-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-1-フ
ェニル-1,3,8-トリアザスピロ[4.5]デカン-4-オン及び
そのシュウ酸塩(例示化合物番号367) (23a)8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]-1-フェニル-1,3,8-トリアザスピロ[4.5]デカン-4
-オン 実施例(1a)と同様に1-フェニル-1,3,8-トリアザス
ピロ[4.5]デカン-4-オン 180 mg (0.78 mmol)及びビス
(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロロエチルエーテル
200 mg (0.71 mmol)用いて、標記化合物 235 mg (70 %)
を得た。 (23b)8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]-1-フェニル-1,3,8-トリアザスピロ[4.5]デカン-4
-オン シュウ酸塩 実施例(23a)で得られた化合物をメタノール5 ml中
に溶解し、シュウ酸44mg (0.49 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 167 mg (42 %)得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:9.01
(1H,s), 7.43-7.46(4H,m), 7.15-7.26(6H,m), 6.95(2H,
d,J=8.4Hz), 6.79(1H,dd,J=7.2,7.2Hz), 5.61(1H,s),
4.62(2H,bs), 3.6-3.8(4H,m), 3.3-3.5(4H,m), 2.7-2.9
(2H,m), 1.8-1.9(2H,m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):3234, 3068, 28
76, 2572, 1717, 1601,1507, 1223. マススペクトル (FAB) m/z 478 ((M + H) +、フリー体) 元素分析値 (C30H31N3O6F2として(%)) 計算値 : C: 63.48; H: 5.51; N: 7.40; F: 6.69% 実測値 : C: 63.25; H: 5.43; N: 7.38; F: 6.52%。
【0244】実施例241-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
[イソベンゾフラン-1(3H),4'-ピペリジン]及びそのシュ
ウ酸塩(例示化合物番号483) (24a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]スピロ[イソベンゾフラン-1(3H),4'-ピペリジン] 実施例(1a)と同様にスピロ[イソベンゾフラン-1(3
H),4'-ピペリジン] 塩酸塩114 mg (0.51 mmol)及びビ
ス(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロロエチルエーテ
ル 150 mg (0.53 mmol)用いて、標記化合物130 mg (59
%)を得た。 (24b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]スピロ[イソベンゾフラン-1(3H),4'-ピペリジン]
シュウ酸塩 実施例(24a)で得られた化合物を酢酸エチル5 ml中
に溶解し、シュウ酸27mg (0.30 mmol)を加え、室温で一
晩放置した。析出した結晶を濾取し、標記化合物を白色
結晶として 102 mg (65 %)得た。核磁気共鳴スペクトル
(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm:7.17-7.45(12H,m), 5.60(1
H,s), 5.03(2H,s), 2.8-4.0(8H,m), 1.7-2.3(4H,m). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (KBr):1720, 1633, 16
04, 1508, 1405, 1223. マススペクトル (FAB) m/z 436 ((M + H) +、フリー
体)。
【0245】実施例252-[1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-ピ
ペリジン-4-イリデン]プロピオン酸エチルエステル(例
示化合物番号491) 2-フォスフォノプロピオン酸トリエチルエステル0.661
gをテトラヒドロフラン6 mlに溶解し、55% ナトリウム
水素 0.125 gのテトラヒドロフラン10 mlの懸濁液を窒
素気流中で加えた。次いで、アセトン-氷で冷却し、1-
[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-ピペ
リドン 0.959 gのテトラヒドロフラン5 ml溶液を滴下し
た後、室温で3時間攪拌した。減圧濃縮し、残留物に水
を加えてジクロロメタンで抽出し濃縮した後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:
ヘキサン=1:2)で精製し、標記化合物を無色オイル
として0.865 g (73 %)を得た。
【0246】実施例262-[1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-ピ
ペリジン-4-イル]プロピオン酸エチルエステル及びその
シュウ酸塩(例示化合物番号417) (26a)2-[1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシ
エチル]-ピペリジン-4-イル]プロピオン酸エチルエステ
ル 実施例25で得られた化合物0.784 gをエタノール 15 m
lに溶解し、10%パラジウム-炭素0.03 gを加え、水素気
流中、4時間振とうした。次いで不溶物を濾過し、濾液
を減圧濃縮して、標記化合物を黄色液体として0.726 g
(92 %)を得た。 (26b)2-[1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシ
エチル]-ピペリジン-4-イル]プロピオン酸エチルエステ
ル シュウ酸塩 実施例(26a)で得られた化合物をエタノール中に溶
解し、シュウ酸を加え、室温で一晩放置した。析出した
結晶を濾取し、標記化合物を得た。 融点:137-138℃。
【0247】実施例272-[1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-ピ
ペリジン-4-イリデン]-2-シアノ酢酸メチルエステル
(例示化合物番号498) 1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-ピ
ペリドン 1.14 g、シアノ酢酸メチルエステル 0.43 g、
ピペリジン 0.03 ml及び酢酸 0.04 gをベンゼン10 ml中
に溶解し、生成する水を除去しながら1時間還流した。
冷却後、水洗し、炭酸水素ナトリウム飽和液にて洗浄
後、脱水して得られた溶液を濃縮した。残留するオイル
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢
酸エチル:ヘキサン=1:3)で精製し、標記化合物を
黄色液体として995 mg を得た。
【0248】実施例282-[1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-ピ
ペリジン-4-イル]-2-シアノ酢酸メチルエステル及びそ
のシュウ酸塩(例示化合物番号423) (28a)2-[1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシ
エチル]-ピペリジン-4-イル]-2-シアノ酢酸メチルエス
テル 実施例27で得られた化合物 669 mgをメタノール 20 m
lに溶解し、10%パラジウム-炭素0.03 gを加え、水素気
流下、1.5時間振とうした。次いで不溶物を濾過し、濾
液を減圧濃縮して、標記化合物を黄色液体として609 mg
(91 %)を得た。 (28b)2-[1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシ
エチル]-ピペリジン-4-イル]-2-シアノ酢酸メチルエス
テル シュウ酸塩 実施例(28a)で得られた化合物をエタノール中に溶
解し、シュウ酸を加え、室温で一晩放置した。析出した
結晶を濾取し、標記化合物を得た。 融点:141-144℃(分解)。
【0249】実施例291-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-エ
トキシカルボニルピペラジン及びそのシュウ酸塩(例示
化合物番号478) (29a)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]-4-エトキシカルボニルピペラジン 実施例(1a)と同様に1-エトキシカルボニルピペラジ
ン 1.19 g及びビス(4-フルオロフェニル)メチル 2-クロ
ロエチル エーテル 1.43 gを用いて、標記化合物0.43 g
(21 %)を得た。 (29b)1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
チル]-4-エトキシカルボニルピペラジン シュウ酸塩 実施例(29a)で得られた化合物をエタノール中に溶
解し、シュウ酸を加えて、室温で一晩放置した。析出し
た結晶を濾取し、標記化合物を得た。 融点:154-156℃。
【0250】実施例301-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-ピペ
リジン-4-イリデン]-プロピオン酸メチルエステル(例
示化合物番号461) 無水テトラヒドロフラン70 ml中に、窒素気流中、50%
ナトリウム水素 0.87 gを加え、ジメチルフォスフォノ
プロピオン酸メチルエステル3.6 gをテトラヒドロフラ
ン12 mlに溶かした溶液を10℃で滴下した。次いで、1-
[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-ピペ
リドン 6.8 gをテトラヒドロフラン70 mlに溶かした溶
液を0℃で滴下した。室温で2時間攪拌した後、溶媒を留
去して氷水を加えた。ジクロロメタンで抽出して得られ
た残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:2)で精製し、標
記化合物を無色オイルとして6.04 g (76 %)を得た。 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, CDCl3) δ ppm:2.30(2
H, t), 2.60(4H, m), 2.98(2H, t), 3.57(2H, t), 3.68
(3H, s), 5.35(1H, s), 5.65(1H, s), 7.00(4H, t), 7.
30(4H, dd). 赤外吸収スペクトル νmax cm-1 (CHCl3):1710, 1655,
1605。
【0251】試験例1 マウスT細胞クローンD10.G4.1細胞を、10%牛胎児
血清及び5μM2−メルカプトエタノールを含むRPM
I培地(Life Technologies社製)にて、25000個
/0.2mlの細胞濃度に調製し、0.2mlずつ96
穴平底プレート(コーニング社製)内に分注した。この
ときに所定の濃度の本発明の化合物を添加した。24時
間培養した後、IL−4が培養上清中に産生された。培
養上清中のIL−4は、IL-4 ELISA KIT(Genzyme社
製)により定量した。
【0252】その結果、本発明の化合物は、優れたIL
−4産生誘導活性を示した。
【0253】
【表2】 ------------------------------------------------------------------ 実施例化合物番号(濃度) IL−4産生量(pg/ml) ------------------------------------------------------------------ 14 (2.5ug/ml) 1000 ------------------------------------------------------------------。
【0254】試験例2 本発明の化合物は、セルデックス(日本食品化工社製)
を蒸留水に溶かし20%溶液としたものに溶解して使用
した。
【0255】実験的脳脊髄炎(Experimental Autoimmun
e Encephalomyelitis : EAE)惹起ペプチド(MOG35-5
5)を生理食塩水に溶かし4 mg/mlとした溶液と、コンプ
リートアジュバント(CFAH37Ra(Difco社製))8倍濃
縮液との1:1.3の割合の混合液を作製した。本混合液0.
1 mlを8週齢の雌性C57BL/6マウスに皮下投与した。さ
らに百日咳毒素(List Biological Laboratories社製)
を生理食塩水に溶かし1μg/mlとした溶液0.2 mlを尾静
脈投与した。2日後に上記の百日咳毒素溶液0.2mlを再
び尾静脈投与し、EAEを発症させた。
【0256】本発明の化合物を、惹起ペプチド投与の1
日後から11日後までの11日間、連日経口投与した。
【0257】EAEの症状はSabelkoらの方法(The Journa
l of Immunology 159 : 3096(1997))に従い点数化
し、点数の変動を惹起ペプチド投与後7日目より連日測
定した。その結果、得られたEAE発症開始日を表3に示
す。
【0258】本発明の化合物は、優れたEAE発症遅延効
果を示した。
【0259】
【表3】 ------------------------------------------------------------------ 実施例化合物番号(投与量) EAE発症開始日 (惹起ペプチド投与後) ------------------------------------------------------------------ 14 (30 mg/kg) 12日 対照コントロール群 9日 ------------------------------------------------------------------
【0260】
【発明の効果】本発明の一般式(I)を有する化合物
は、TH1選択的免疫抑制剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/445 A61K 31/445 31/4525 31/4525 31/4535 31/4535 31/4545 31/4545 31/495 31/495 31/4965 31/4965 31/5377 31/5377 A61P 37/06 A61P 37/06 43/00 105 43/00 105 C07D 211/22 C07D 211/22 211/32 211/32 211/34 211/34 211/58 211/58 211/62 211/62 211/64 211/64 211/70 211/70 295/20 295/20 A 401/04 401/04 471/10 101 471/10 101 102 102 491/107 491/107 495/10 495/10 498/10 498/10 A

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、 R1 及びR2 は、同一又は異なって、アリール基、ヘテ
    ロアリール基、置換基群aから選択される基で1乃至3
    個置換されたアリール基、又は、置換基群aから選択さ
    れる基で1乃至3個置換されたヘテロアリール基を示
    し、 Xは、酸素原子、硫黄原子又は式−NR−を有する基
    (式中、Rは、水素原子又は置換基群bから選択された
    基である。)を示し、 Yは、C1−C8アルキレン基又はC2−C8アルケニレン
    基を示し、 Lは、式−C(R3 )(R4 )−を有する基[式中、 R3 は、アリール基、ヘテロアリール基、置換基群aか
    ら選択される基で1乃至3個置換されたアリール基、又
    は、置換基群aから選択される基で1乃至3個置換され
    たヘテロアリール基を示し、 R4 は、式−CO−R5 を有する基(式中、R5 は、ア
    ミン残基、アリール基、ヘテロアリール基、置換基群a
    から選択される基で1乃至3個置換されたアリール基、
    又は、置換基群aから選択される基で1乃至3個置換さ
    れたヘテロアリール基を示す。)を示すか、 R3 とR4 が一緒になって、それらが結合している炭素
    原子を含めて形成する、5乃至8員飽和複素環若しくは
    置換基群cから選択される基で1乃至3個置換された5
    乃至8員飽和複素環(但し、該飽和複素環は、テトラヒ
    ドロフラン、イミダゾリジン又はジオキセパンを除
    く。)を示すか、又は、 R3 とR4 が一緒になって、それらが結合している炭素
    原子を含めて形成する3乃至10員飽和炭素環若しくは
    置換基群a及びcから選択される基で1乃至3個置換さ
    れた3乃至10員飽和炭素環を示す。]を示す。]を有
    する化合物、その薬理上許容される塩、そのエステル、
    又は、その他の誘導体。 <置換基群a>ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲ
    ノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシ
    カルボニル基、カルボキシ基、水酸基、低級脂肪族アシ
    ル基、低級脂肪族アシルアミノ基、アミノ基、及び、シ
    アノ基 <置換基群b>低級アルキル基、アリール基、アラルキ
    ル基、置換基群aから選択される基で1乃至3個置換さ
    れた低級アルキル基、置換基群aから選択される基で1
    乃至3個置換されたアリール基、置換基群aから選択さ
    れる基で1乃至3個置換されたアラルキル基、低級脂肪
    族アシル基、及び、低級アルキルスルホニル基 <置換基群c>オキソ基、並びに、窒素原子がある場合
    において窒素原子上の置換基として、置換基群bから選
    択される基。
  2. 【請求項2】請求項1において、 R1 及びR2 が、同一又は異なって、アリール基、ヘテ
    ロアリール基又は置換基群aから選択される基で1乃至
    3個置換されたアリール基である化合物、その薬理上許
    容される塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  3. 【請求項3】請求項1において、 R1 及びR2 が、同一又は異なって、アリール基又は置
    換基群aから選択される基で1乃至3個置換されたアリ
    ール基である化合物、その薬理上許容される塩、そのエ
    ステル又はその他の誘導体。
  4. 【請求項4】請求項1において、 R1 及びR2 が、同一又は異なって、アリール基、又
    は、1乃至3個置換されたアリール基(該置換基は、ハ
    ロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基
    及び低級アルコキシ基から選択される基である。)であ
    る化合物、その薬理上許容される塩、そのエステル又は
    その他の誘導体。
  5. 【請求項5】請求項1において、 R1 及びR2 が、同一又は異なって、アリール基、又
    は、ハロゲン原子で1個置換されたアリール基である化
    合物、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその
    他の誘導体。
  6. 【請求項6】請求項1において、 R1 及びR2 が、同一に、ハロゲン原子で1個置換され
    たアリール基である化合物、その薬理上許容される塩、
    そのエステル又はその他の誘導体。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6より選択されるいずれか1
    項において、 Xが、酸素原子、硫黄原子又は式−NH−を有する基で
    ある化合物、その薬理上許容される塩、そのエステル又
    はその他の誘導体。
  8. 【請求項8】請求項1乃至6より選択されるいずれか1
    項において、 Xが、酸素原子である化合物、その薬理上許容される
    塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8より選択されるいずれか1
    項において、 Yが、C1−C8アルキレン基である化合物、その薬理上
    許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  10. 【請求項10】請求項1乃至8より選択されるいずれか
    1項において、 Yが、C1−C5アルキレン基である化合物、その薬理上
    許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  11. 【請求項11】請求項1乃至8より選択されるいずれか
    1項において、 Yが、C2−C3アルキレン基である化合物、その薬理上
    許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  12. 【請求項12】請求項1乃至8より選択されるいずれか
    1項において、 Yが、エチレン基である化合物、その薬理上許容される
    塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  13. 【請求項13】請求項1乃至12より選択されるいずれ
    か1項において、 Lが、式−C(R3)(R4)−を有する基(式中、 R3は、アリール基、ヘテロアリール基、置換基群aか
    ら選択される基で1乃至3個置換されたアリール基、又
    は、置換基群aから選択される基で1乃至3個置換され
    たヘテロアリール基であり、 R4は、式−CO−R5を有する基である。)である化合
    物、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他
    の誘導体。
  14. 【請求項14】請求項13において、 R3が、アリール基又はヘテロアリール基である化合
    物、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他
    の誘導体。
  15. 【請求項15】請求項13において、 R3が、フェニル基又はピリジル基である化合物、その
    薬理上許容される塩、そのエステル又はその他の誘導
    体。
  16. 【請求項16】請求項13において、 R3が、ピリジル基である化合物、その薬理上許容され
    る塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  17. 【請求項17】請求項13乃至16より選択されるいず
    れか1項において、 R5はアミン残基である化合物、その薬理上許容される
    塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  18. 【請求項18】請求項13乃至16より選択されるいず
    れか1項において、 R4が、カルバモイル基である化合物、その薬理上許容
    される塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  19. 【請求項19】請求項1乃至12より選択されるいずれ
    か1項において、 Lが、式−C(R3)(R4)−を有する基であり、R3
    とR4が一緒になって、それらが結合している炭素原子
    を含めて形成する、5乃至8員飽和複素環又は置換基群
    cから選択される基で1乃至3個置換された5乃至8員
    飽和複素環である化合物、その薬理上許容される塩、そ
    のエステル又はその他の誘導体。
  20. 【請求項20】請求項19において、 Lが、5乃至6員飽和複素環又は置換基群cから選択さ
    れる基で1乃至3個置換された5乃至6員飽和複素環で
    ある化合物、その薬理上許容される塩、そのエステル又
    はその他の誘導体。
  21. 【請求項21】請求項19において、 Lが、置換基群cから選択される基で1乃至3個置換さ
    れた5乃至6員飽和複素環である化合物、その薬理上許
    容される塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  22. 【請求項22】請求項19において、 Lが、オキソ基で1個置換され、更に置換基群cから選
    択される基で1乃至2個置換されてもよい5至6員飽和
    複素環である化合物、その薬理上許容される塩、そのエ
    ステル又はその他の誘導体。
  23. 【請求項23】請求項19において、 Lが、下記式(L−1) 【化2】 (式中、 G及びJは、同一又は異なって、酸素原子、硫黄原子又
    は式−NR−を有する基である。但し、G及びJは、同
    一に式−NR−を有する基を示さない。)を有する基で
    ある化合物、その薬理上許容される塩、そのエステル又
    はその他の誘導体。
  24. 【請求項24】請求項23において、 Gが酸素原子又は硫黄原子であり、Jが−NH−を有す
    る基である化合物、その薬理上許容される塩、そのエス
    テル又はその他の誘導体。
  25. 【請求項25】請求項1乃至12より選択されるいずれ
    か1項において、 Lが、式−C(R3)(R4)−を有する基であり、R3
    とR4が一緒になって、それらが結合している炭素原子
    を含めて形成する、3乃至10員飽和炭素環又は置換基
    群a及びcから選択される基で1乃至3個置換された3
    乃至10員飽和炭素環である化合物、その薬理上許容さ
    れる塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  26. 【請求項26】請求項25において、 Lが、5乃至6員飽和炭素環又は置換基群a及びcから
    選択される基で1乃至3個置換された5乃至6員飽和炭
    素環である化合物、その薬理上許容される塩、そのエス
    テル又はその他の誘導体。
  27. 【請求項27】請求項25において、 Lが、ベンゼン環と縮合した5乃至6員飽和炭素環(該
    5乃至6員飽和炭素環は、置換基としてオキソ基又は水
    酸基を有する。)である化合物、その薬理上許容される
    塩、そのエステル又はその他の誘導体。
  28. 【請求項28】請求項25において、 Lが、2−ヒドロキシインダン又は2−オキソインダン
    基である化合物、その薬理上許容される塩、そのエステ
    ル又はその他の誘導体。
  29. 【請求項29】下記より選択されるいずれか1つの化合
    物、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他
    の誘導体。1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエ
    チル]-4-フェニルピペリジン-4-カルボン酸アミド、1-
    [2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-フェ
    ニルピペリジン-4-カルボン酸 モルホリンアミド、1-
    [2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]-4-(2-ピ
    リジル)ピペリジン-4-カルボン酸アミド、8-[2-ビス(4-
    フルオロフェニル)メトキシエチル]-1-オキサ-3,8-ジア
    ザスピロ[4.5]デカン-2-オン、8-[3-ビス(4-フルオロフ
    ェニル)メトキシプロピル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ
    [4.5]デカン-2-オン、8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)
    メトキシエチル]-3-フェニル-1-オキサ-3,8-ジアザスピ
    ロ[4.5]デカン-2-オン、8-[2-ビス(4-フルオロフェニ
    ル)メトキシエチル]-3-ベンジル-1-オキサ-3,8-ジアザ
    スピロ[4.5]デカン-2-オン、8-[2-ビス(4-フルオロフェ
    ニル)メトキシエチル]-1-チオ-3,8-ジアザスピロ[4.5]
    デカン-2-オン、8-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
    シエチル]-3-フェニル-1-チオ-3,8-ジアザスピロ[4.5]
    デカン-2-オン、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキ
    シエチル]スピロ[2,3-ジヒドロベンゾチオフェン-3,4'-
    ピペリジン]-1-オキシド、1-[2-ビス(4-フルオロフェニ
    ル)メトキシエチル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3
    H),4'-ピペリジン]、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メ
    トキシエチル]スピロ[ベンゾ[c]チオフェン-1(3H),4'-
    ピペリジン]-2-オキシド、1-[2-ビス(4-フルオロフェニ
    ル)メトキシエチル]スピロ[(1,4-ジヒドロ-2H-イソキノ
    リン-3-オン)-1,4'-ピペリジン]、1-[2-ビス(4-フルオ
    ロフェニル)メトキシエチル]スピロ[(インダン)-1,4'-
    ピペリジン]、1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシ
    エチル]スピロ[(インダン-1-オン)-3,4'-ピペリジン]、
    1-[2-ビス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ
    [(2-ヒドロキシ)インダン-1,4'-ピペリジン]、1-[2-ビ
    ス(4-フルオロフェニル)メトキシエチル]スピロ[ベンゾ
    [c]チオフェン-1(3H),4'-ピペリジン]-2,2-ジオキシ
    ド、及び8-[2-ビス(4-クロロフェニル)メトキシエチル]
    -1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン。
  30. 【請求項30】請求項1乃至29より選択されるいずれ
    か1項に記載された化合物、その薬理上許容される塩、
    そのエステル又はその他の誘導体を有効成分として含有
    する医薬。
JP2000120206A 1999-04-30 2000-04-21 含窒素飽和複素環化合物 Pending JP2001011050A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000120206A JP2001011050A (ja) 1999-04-30 2000-04-21 含窒素飽和複素環化合物
PCT/JP2000/007345 WO2002034719A1 (fr) 2000-04-21 2000-10-20 Composes heterocycliques azotes satures

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12404699 1999-04-30
JP11-124046 1999-04-30
JP2000120206A JP2001011050A (ja) 1999-04-30 2000-04-21 含窒素飽和複素環化合物
PCT/JP2000/007345 WO2002034719A1 (fr) 2000-04-21 2000-10-20 Composes heterocycliques azotes satures

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001011050A true JP2001011050A (ja) 2001-01-16

Family

ID=27278752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000120206A Pending JP2001011050A (ja) 1999-04-30 2000-04-21 含窒素飽和複素環化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001011050A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002030938A1 (fr) * 2000-10-10 2002-04-18 Sankyo Company, Limited Derives benzhydryle
WO2002036122A1 (fr) * 2000-10-30 2002-05-10 Sankyo Company,Limited Medicaments preventifs ou therapeutiques contre l'hepatite et/ou l'hepatopathie
WO2002085354A1 (en) 2001-04-18 2002-10-31 Euro-Celtique S.A. Spiroindene and spiroindane compounds
WO2003084966A1 (fr) * 2002-04-05 2003-10-16 Sankyo Company, Limited Dérivés de l'oxazolidinone
CN107108575A (zh) * 2014-12-29 2017-08-29 费斯制药股份有限公司 作为抗组胺剂的新型苯并咪唑衍生物

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002030938A1 (fr) * 2000-10-10 2002-04-18 Sankyo Company, Limited Derives benzhydryle
WO2002036122A1 (fr) * 2000-10-30 2002-05-10 Sankyo Company,Limited Medicaments preventifs ou therapeutiques contre l'hepatite et/ou l'hepatopathie
WO2002085354A1 (en) 2001-04-18 2002-10-31 Euro-Celtique S.A. Spiroindene and spiroindane compounds
EP1385514A1 (en) * 2001-04-18 2004-02-04 Euro-Celtique S.A. Spiroindene and spiroindane compounds
EP1385514A4 (en) * 2001-04-18 2005-04-13 Euro Celtique Sa SPIROINDEN AND SPIROINDAN COMPOUNDS
WO2003084966A1 (fr) * 2002-04-05 2003-10-16 Sankyo Company, Limited Dérivés de l'oxazolidinone
CN107108575A (zh) * 2014-12-29 2017-08-29 费斯制药股份有限公司 作为抗组胺剂的新型苯并咪唑衍生物
US10106522B2 (en) * 2014-12-29 2018-10-23 Faes Farma, S.A. Benzimidazole derivatives as antihistamine agents
AU2015373457B2 (en) * 2014-12-29 2019-09-19 Faes Farma, S.A. New benzimidazole derivatives as antihistamine agents

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0776893B1 (en) Azaheterocyclic compounds having tachykinin receptor antagonist activity; Nk1 and NK2
US7030138B2 (en) Benzamidine derivatives
US8193207B2 (en) Lactam compounds and methods of using the same
US8530648B2 (en) Diaza-spiro[5.5]undecanes
US20070208001A1 (en) Modulators of 11- beta hydroxyl steroid dehydrogenase type 1, pharmaceutical compositions thereof, and methods of using the same
US20230145336A1 (en) Braf degraders
WO2011003007A1 (en) Azabicycloalkane-indole and azabicycloalkane-pyrrolo-pyridine mch-1 antagonists, methods of making, and use thereof
JP2001354563A (ja) 置換ベンジルアミン類を含有する医薬
EP1070711B1 (en) Heteroaryl-substituted pyrrole derivatives, their preparation and their therapeutic uses
JP2002316987A (ja) 2−アルコキシベンゼン誘導体を含有する医薬
WO2001029027A1 (fr) Dérivés de 2-alcoxybenzène
US10118900B2 (en) Benzimidazole derivatives useful as CB-1 inverse agonists
JP2001011050A (ja) 含窒素飽和複素環化合物
EP1057827B1 (en) Spiropiperidine derivatives
EP1048658B1 (en) Alicyclic acylated heterocyclic derivatives
JPH09124632A (ja) ベンゾヘテロ環誘導体
JP2002322059A (ja) 炎症性腸疾患の予防又は治療剤
WO2002034719A1 (fr) Composes heterocycliques azotes satures
JP2002201132A (ja) 肝炎及び/又は肝障害の予防又は治療剤
JP2001187790A (ja) 2−アルコキシベンゼン誘導体
JP2003040888A (ja) イミダゾール誘導体
US20240051946A1 (en) Targeted protein degradation of parp14 for use in therapy
RU2174122C1 (ru) Ацилированные гетероалициклические производные, лекарственное средство, обладающее селективной антагонистической активностью против nk2-рецепторов, способ профилактики или лечения заболевания
JP3154884B2 (ja) 脂環式アミン誘導体
KR100484358B1 (ko) 타키키닌 수용체 길항 작용을 갖는 헤테로시클릭 화합물, 그 의 제법 및 그의 용도

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040827