JP2001010513A - 電動式舵取装置 - Google Patents

電動式舵取装置

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JP2001010513A JP18704999A JP18704999A JP2001010513A JP 2001010513 A JP2001010513 A JP 2001010513A JP 18704999 A JP18704999 A JP 18704999A JP 18704999 A JP18704999 A JP 18704999A JP 2001010513 A JP2001010513 A JP 2001010513A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減速歯車機構の大歯車が回転するとき、小歯
車及び大歯車の歯に塗布されている潤滑剤が歯形に沿っ
て外周縁方向及び内周縁方向へ流動することを良好に抑
制できるようにする。 【解決手段】 操舵補助用のモータの回転軸61に連結
された小歯車71及び該小歯車71に噛合し、前記モー
タの回転を操舵軸3に伝達する大歯車72がハイポイド
歯車であり、前記大歯車72の外周面と向き合う位置か
ら前記外周面へ向けて突出し、該外周面との間の空間を
狭小にする第1の突起11、及び大歯車72の歯先と向
き合う位置から前記歯先へ向けて突出し、該歯先との間
の空間を狭小にする第2の突起12を備え、大歯車72
が回転方向の一方へ回転するとき第1の突起11が、ま
た、他方へ回転するとき第2の突起12が潤滑剤の流動
を抑制するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操舵補助力の発生源
としてモータを用いてなる電動式舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来例における電動式舵取装置の
減速歯車機構部分の縦断正面図である。自動車用の電動
式舵取装置としては、図5に示すように、操舵輪に繋が
る第1の操舵軸100と、該第1の操舵軸100及び第
1の操舵軸100にトーションバー101を介して繋が
る第2の操舵軸102の回転方向への相対変位量により
操舵トルクを検出するトルクセンサ103と、該トルク
センサ103の検出結果に基づいて制御される操舵補助
用のモータ104の回転を前記第2の操舵軸102に伝
達する小歯車105及び大歯車106を有する減速歯車
機構107と、該減速歯車機構107を収容するハウジ
ング108とを備え、操舵輪の操舵方向及び操舵量に応
じた舵取機構の動作を前記モータ104の回転により補
助し、舵取りのための運転者の労力負担を軽減するよう
に構成されている。
【0003】操舵補助力の発生源としてモータ104を
用いた場合、モータ104の回転が減速歯車機構107
の小歯車105及び大歯車106に機械的に伝達される
ため、モータ104の出力の増大に伴い、減速歯車機構
107の荷重負荷が大きくなり、この結果、小歯車10
5及び大歯車106の歯面の摩耗が増大することにな
る。
【0004】この歯面の摩耗の増大を抑制するため、大
歯車106の歯及び小歯車105の歯に粘性が高いグリ
ース等の潤滑剤が塗布されている。このように潤滑剤が
塗布された場合、モータ104の回転が前記小歯車10
5に伝達され、該小歯車105と大歯車106との噛み
合い位置が変わるとき、予め歯に塗布されている前記潤
滑剤が歯底部から歯先側へと掻き出され、噛合部の近く
の潤滑剤量が一時的に多くなるが、該潤滑剤はその粘性
によって歯に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、減速歯車機
構107の歯に塗布されていた潤滑剤の量が経年によっ
て減少している。この潤滑剤の量が減少して、潤滑剤量
の不足を来すようになったとき、噛合部の潤滑不良によ
って異音が発生したり、歯の摩耗量が多くなって歯車の
寿命が低下したりすることになる。
【0006】前述の潤滑剤の量が減少することの原因を
追及した結果、電動式舵取装置の減速歯車機構107
は、噛合が円滑静粛で伝達効率が高いハイポイド歯車又
はウォーム歯車が用いられているが、これらハイポイド
歯車及びウォーム歯車は、回転中心線に対しその歯すじ
が回転方向へ捩じれており、大歯車の回転に伴って前記
歯に塗布されている潤滑剤に、歯形に沿って歯すじ方向
へ流動しようとする力が加わることになるため、小歯車
105と大歯車106との噛み合い位置が変わることに
よって噛合部の近くの潤滑剤量が一時的に多くなったと
き、この潤滑剤量が多くなつている部分の潤滑剤が歯形
に沿って歯すじ方向へ流動することになり、この流動に
よって潤滑剤の一部が大歯車106の外周縁及び内周縁
から歯の外側へ移動することになり、潤滑剤の量が漸次
減少することになることを見出した。
【0007】すなわち、操舵輪の操舵方向に応じて大歯
車106が回転方向の一方へ回転したとき、前述の如く
潤滑剤量が一時的に多くなった部分の潤滑剤は歯形に沿
って外周縁方向へ流動し、また、大歯車106が回転方
向の他方へ回転したとき、前記潤滑剤は歯形に沿って内
周縁方向へ流動することになり、この流動した潤滑剤の
一部が大歯車106の外周縁及び内周縁から歯の外側へ
移動することになり、潤滑剤の量が減少することにな
る。
【0008】本発明は上記問題点を解決することができ
る電動式舵取装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る電動式舵
取装置は、操舵補助用のモータの回転軸に繋がる小歯車
及び該小歯車に噛合し、前記モータの回転を操舵軸に伝
達する大歯車を備え、前記モータの回転により操舵補助
するようにした電動式舵取装置において、前記小歯車及
び大歯車が回転するとき、前記大歯車の歯に塗布される
潤滑剤が流動することを抑制する流動抑制手段が、前記
小歯車及び大歯車が噛合する噛合部の近傍位置に設けて
あることを特徴とする。
【0010】第1発明にあっては、モータの回転が小歯
車に伝達され、該小歯車と大歯車との噛み合い位置が変
わるとき、予め歯に塗布されている潤滑剤が歯底部から
歯先側へと掻き出され、噛合部の近くの潤滑剤量が一時
的に多くなり、また、大歯車の回転に伴って前記潤滑剤
に、歯形に沿って歯すじ方向へ流動しようとする力が加
わることになるが、小歯車及び大歯車が噛合する噛合部
の近傍位置には流動抑制手段が設けられているため、潤
滑剤量が一時的に多くなった部分の潤滑剤が歯形に沿っ
て流動することを流動抑制手段によって良好に抑制する
ことができ、流動抑制手段が設けられていないものに比
較して潤滑剤が歯の外側へ移動することを少なくでき、
潤滑剤を長期間に亘って良好に保有できる。
【0011】第2発明に係る電動式舵取装置は、前記小
歯車及び大歯車はハイポイド歯車であり、前記流動抑制
手段は、前記大歯車の外周面と向き合う位置から前記外
周面へ向けて突出し、該外周面との間の空間を狭小にす
る第1の突起、及び前記大歯車の歯先と向き合う位置か
ら前記歯先へ向けて突出し、該歯先との間の空間を狭小
にする第2の突起のうち少なくとも一方を備えることを
特徴とする。
【0012】第2発明にあっては、ハイポイド歯車の大
歯車にはその一側の円錐部に歯が周設されているが、該
大歯車の外周面と向き合う位置には第1の突起が設けて
あり、該第1の突起と前記外周面との間の空間が狭小で
あるため、大歯車が回転方向の一方へ回転したとき、前
述の如く潤滑剤量が一時的に多くなった部分の潤滑剤が
歯形に沿って外周縁方向へ流動することを良好に抑制で
きる。
【0013】また、大歯車の歯先と向き合う位置には第
2の突起が設けてあり、該第2の突起と前記歯先との間
の空間が狭小であるため、大歯車が回転方向の他方へ回
転したとき、前述の如く潤滑剤量が一時的に多くなった
部分の潤滑剤が歯形に沿って内周縁方向へ流動すること
を良好に抑制できる。従って、第1及び第2の突起のう
ち一つが設けられている場合においては、前記流動抑制
手段が設けられていないものに比較して潤滑剤が減少す
ることを少なくでき、また、第1及び第2の突起が設け
られている場合においては、前記流動抑制手段が設けら
れていないものに比較して潤滑剤の量が減少することを
非常に少なくできる。
【0014】また、第1の突起は大歯車の外周面と向き
合う位置から前記外周面へ向けて突出する簡単な構造で
あり、第2の突起は大歯車の歯先と向き合う位置から前
記歯先へ向けて突出する簡単な構造であるため、潤滑剤
量の減少を防ぐための対策費用を安くでき、電動式舵取
装置を安価に提供できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る電動式
舵取装置の減速歯車機構部分の縦断正面図、図2は減速
歯車機構部分の拡大断面図、図3は図2のIII −III 線
の断面図、図4は図2のIV−IV線の断面図である。
【0016】電動式舵取装置は、操舵輪に連繋される第
1の操舵軸1と、該第1の操舵軸1及び第1の操舵軸1
にトーションバー2を介して連繋される第2の操舵軸3
の相対回転変位量により操舵トルクを検出するトルクセ
ンサ4と、前記第2の操舵軸3の回転力を舵取機構に伝
達するピニオン5と、前記トルクセンサ4の検出結果に
基づいて制御される操舵補助用のモータ6の回転を第2
の操舵軸3に伝達する小歯車71及び大歯車72を有す
る減速歯車機構7と、該減速歯車機構7を収容するとと
もに前記第2の操舵軸3を支持する第1のハウジング8
と、前記トルクセンサ4を収容するとともに前記第1の
操舵軸1を支持する第2のハウジング9と、前記小歯車
71及び大歯車72が回転するとき前記大歯車72の歯
72aに塗布される潤滑剤が流動することを抑制する流
動抑制手段10とを備えている。
【0017】第1の操舵軸1は筒状に形成されており、
該操舵軸1の孔内に前記トーションバー2が挿入され、
該トーションバー2の一端部及び操舵軸1の一端部がダ
ウエルピンにより連結されている。操舵軸1の周りには
前記トルクセンサ4が配置されている。
【0018】第2の操舵軸3は、一端部に嵌合孔31が
設けられ、他端部に前記ピニオン5が設けられている。
前記嵌合孔31には前記第1の操舵軸1の他端部が相対
回転を可能に嵌合されているとともに前記トーションバ
ー2の他端部がスプライン嵌合されている。また、操舵
軸3の一端部には前記大歯車72が嵌合される第1の嵌
合部32が設けられ、該嵌合部32と前記ピニオン5と
の間に第2の嵌合部33が設けられ、該嵌合部33に第
1の軸受20及び環状の間座21が嵌合されている。
【0019】第1のハウジング8は前記第2のハウジン
グ9の他端部に第2の軸受22を介して嵌合される一端
部を、前記大歯車72を収容する歯車収容室8aとし、
他端部を、前記ピニオン5を収容するピニオン収容室8
bとし、該ピニオン収容室8b及び中間部室8cに第1
及び第3の軸受20,23を介して前記第2の操舵軸3
が支持され、該操舵軸3に保持された前記大歯車72が
前記歯車収容室8aに配置されている。この歯車収容室
8aの端縁内側には前記第2の軸受22が嵌合されてい
る。また、第1のハウジング8の一側には前記歯車収容
室8aに連通する貫通孔8dを有するフランジ81が設
けられ、該フランジ81に前記モータ6を取付け、該モ
ータ6の回転軸61を前記貫通孔8dから前記歯車収容
室8aに挿入してある。
【0020】第2のハウジング9は、第4の軸受24を
介して前記第1の操舵軸1を支持する一端部から第2の
軸受22を介して第1のハウジング8に繋がる他端部に
かけて漸次大径となるように形成されている。
【0021】小歯車71及び大歯車72は回転中心線に
対しその歯すじが回転方向へ捩じれている歯を有するハ
イポイド歯車であり、ハイポイドピニオンである小歯車
71は前記回転軸61の端部に一体に形成されている。
ハイポイドホイールである大歯車72はその一側の円錐
部に歯72aが周設されており、内周面が前記操舵軸3
の第1の嵌合部32に嵌合され、前記歯72aが歯車収
容室8aの底部8eと向き合い、歯72aの背面となる
他側が前記第2の軸受22と向き合っている。また、大
歯車72は操舵軸3に設けられた鍔部34と前記第2の
嵌合部33に嵌合された前記間座21とによって軸長方
向への移動が制限されている。小歯車71及び大歯車7
2の歯には,粘性が高いグリース等の粘性を有する潤滑
剤が塗布される。
【0022】この潤滑剤が流動することを抑制する前記
流動抑制手段10は、前記小歯車71及び大歯車72が
噛合する噛合部の近傍位置に設けられる。この流動抑制
手段10は、前記大歯車72の外周面と向き合う位置の
前記ハウジング8から前記外周面へ向けて突出し、該外
周面との間の空間S1(図4参照)を狭小にする第1の
突起11と、前記大歯車72の歯先と向き合う位置の前
記ハウジング8から前記歯先へ向けて突出し、該歯先と
の間の空間S2(図3参照)を狭小にする第2の突起1
2とを備え、小歯車71と大歯車72との噛み合い位置
が変わることによって潤滑剤量が一時的に多くなった部
分の潤滑剤が歯形に沿って流動することを抑制する。
【0023】第1の突起11は小歯車71に対し大歯車
72の回転方向右側に配置され、第2の突起12は小歯
車71に対し大歯車72の回転方向左側に配置されてい
る。また、第1の突起11は前記歯車収容室8aに大歯
車72の外周面に沿って円弧状に設けられている。第2
の突起12は、少なくとも一つの歯溝よりも広い幅を有
し、歯72aの内周側端縁から外周側端縁にかけて扁平
となるように形成されている。この第2の突起12は、
前記歯車収容室8aの底部8eに設けられた嵌合凹部8
2に嵌め込み固定されている。
【0024】第2の軸受22は、内輪及び外輪の間に複
数のボールが設けられた玉軸受を用いてなり、前記内輪
及び外輪の前記大歯車72側となる一端と前記ボールと
の間の空間に封止環22aが設けられている。
【0025】以上の如く構成された電動式舵取装置は、
操舵輪の操舵方向及び操舵量に応じてモータ6が回転
し、該モータ6の回転が小歯車71に伝達され、該小歯
車71と大歯車72との噛み合い位置が変わることによ
って大歯車72が回転方向の一方又は他方へ回転する。
この大歯車72が回転方向の一方又は他方へ回転すると
き、予め歯に塗布されている潤滑剤が歯底部から歯先側
へと掻き出され、噛合部の近くの潤滑剤量が一時的に多
くなり、また、大歯車72の回転方向の一方又は他方へ
の回転に伴って前記潤滑剤に、歯形に沿って歯すじ方向
へ流動しようとする力が加わる。
【0026】しかしながら、小歯車71に対し大歯車7
2の回転方向一方の位置には大歯車72の外周面と向き
合う位置から前記外周面へ向けて突出し、該外周面との
間の空間S1を狭小にする第1の突起11が設けられて
いるため、大歯車72が回転方向の一方へ回転したと
き、前述の如く潤滑剤量が一時的に多くなった部分の潤
滑剤が歯形に沿って外周縁方向へ流動することを良好に
抑制できる。
【0027】また、小歯車71に対し大歯車72の回転
方向他方の位置には大歯車72の歯先と向き合う位置か
ら前記歯先へ向けて突出し、該歯先との間の空間S2を
狭小にする第2の突起12が設けられているため、大歯
車72が回転方向他方へ回転したとき、前述の如く潤滑
剤量が一時的に多くなった部分の潤滑剤が歯形に沿って
内周縁方向へ流動することを良好に抑制できる。このよ
うに潤滑剤が歯形に沿って外周縁方向及び内周縁方向へ
流動することを良好に抑制できるため、潤滑剤量が一時
的に多くなった部分の潤滑剤の一部が大歯車72の外周
縁及び内周縁から歯72aの外側へ移動することを良好
に防止でき、潤滑剤の量が減少することを非常に少なく
できる。
【0028】また、大歯車72の背面と向き合う第2の
軸受22には、内輪及び外輪の間の空間に封止環22a
が設けられているため、大歯車72の外周縁から歯72
aの外側へ移動した潤滑剤の移動を封止環22aによっ
て止めることができる。従って、潤滑剤の一部が大歯車
72の外周縁から歯の外側へ移動することをより一層良
好に防止できる。
【0029】尚、以上説明した実施の形態では、小歯車
71に対し大歯車72の回転方向の一方に第1の突起1
1を設け、小歯車71に対し大歯車72の回転方向の他
方に第2の突起12を設けたが、その他、例えば小歯車
71に対し大歯車72の回転方向の一方に第1及び第2
の突起11,12を設け、小歯車71に対し大歯車72
の回転方向の他方に第1及び第2の突起11,12を設
けてもよい。また、第1の突起11は歯車収容室8aの
全周にかけて環状となるようにし、第2の突起12は小
歯車71と干渉することになる部分に切欠きを有する略
環状にしてもよい。また、第1の突起11はハウジング
8と一体に設けたが、その他、別体とし、嵌合等の取付
手段によってハウジング8に取付けてもよい。第2の突
起12はハウジング8と別体とし、該ハウジング8に取
付けたが、その他、例えば前記間座21又はハウジング
8と一体に設けてもよい。
【0030】また、以上説明した実施の形態の流動抑制
手段10は、第1及び第2の突起11,12を有する
が、その他、例えば第1の突起11及び第2の突起12
の一方をなくし、他方のみとしてもよい。
【0031】また、以上説明した実施の形態の減速歯車
機構7は、ハイポイドピニオンである小歯車71及びハ
イポイドホイールである大歯車72を備えたハイポイド
歯車である他、ハイポイド歯車と同様に回転中心線に対
しその歯すじが回転方向へ捩じれている歯を有するウォ
ーム歯車であってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した如く第1発明によれば、小
歯車及び大歯車が噛合する噛合部の近傍位置には流動抑
制手段が設けられているため、小歯車と大歯車との噛み
合い位置が変わることによって潤滑剤量が一時的に多く
なった部分の潤滑剤が流動することを良好に抑制するこ
とができ、流動抑制手段が設けられていないものに比較
して潤滑剤が歯の外側へ移動することを少なくでき、潤
滑剤を長期間に亘って良好に保有できる。
【0033】第2発明によれば、流動抑制手段は、大歯
車の外周面と向き合う位置から前記外周面へ向けて突出
し、該外周面との間の空間を狭小にする第1の突起、及
び大歯車の歯先と向き合う位置から前記歯先へ向けて突
出し、該歯先との間の空間を狭小にする第2の突起のう
ち少なくとも一方を備えた簡単な構造であるため、潤滑
剤量の減少を防ぐための対策費用を安くでき、電動式舵
取装置を安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式舵取装置の減速歯車機構部
分の縦断正面図である。
【図2】本発明に係る電動式舵取装置の減速歯車機構部
分の拡大断面図である。
【図3】図2の III−III 線の断面図である。
【図4】図2のIV−IV線の断面図である。
【図5】従来例を示す電動式舵取装置の減速歯車機構部
分の縦断正面図である。
【符号の説明】
3 操舵軸 6 モータ 61 回転軸 71 小歯車 72 大歯車 72a 歯 8 ハウジング 10 流動抑制手段 11 第1の突起 12 第2の突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵補助用のモータの回転軸に繋がる小
    歯車及び該小歯車に噛合し、前記モータの回転を操舵軸
    に伝達する大歯車を備え、前記モータの回転により操舵
    補助するようにした電動式舵取装置において、前記小歯
    車及び大歯車が回転するとき、前記大歯車の歯に塗布さ
    れる潤滑剤が流動することを抑制する流動抑制手段が、
    前記小歯車及び大歯車が噛合する噛合部の近傍位置に設
    けてあることを特徴とする電動式舵取装置。
  2. 【請求項2】 前記小歯車及び大歯車はハイポイド歯車
    であり、前記流動抑制手段は、前記大歯車の外周面と向
    き合う位置から前記外周面へ向けて突出し、該外周面と
    の間の空間を狭小にする第1の突起、及び前記大歯車の
    歯先と向き合う位置から前記歯先へ向けて突出し、該歯
    先との間の空間を狭小にする第2の突起のうち少なくと
    も一方を備える請求項1記載の電動式舵取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007191071A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007191071A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置

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