JP2001010033A - イエロー有機顔料インク組成物およびそれを用いたインクジェット記録方法 - Google Patents
イエロー有機顔料インク組成物およびそれを用いたインクジェット記録方法Info
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Abstract
イエロー有機顔料イエロー有機顔料の提供。 【解決手段】 2〜8重量%のC.I.ピグメントイエ
ロー128と、スチレン−(メタ)アクリル酸系水溶性
樹脂と、アセチレングリコール化合物と、1〜10重量
%のトリエチレングリコールモノブチルエーテルと、5
重量%以上のグリセリンと、水溶性有機溶媒とを少なく
とも含んでなる、イエロー有機顔料インク組成物を用い
ることにより、極めて色再現性および耐光性に優れた画
像が実現できる。
Description
たインクジェット記録方法とに関する。
求められるが、その一つに耐光性がある。また、インク
組成物を用いてカラー画像を形成する場合、少なくとも
マゼンタインク、イエローインクおよびシアンインクを
用いるのが一般的である。そしてそれぞれのインクは、
保存によって組成や物性が変化しないなどのインク組成
物に一般的に要求される性能を満たしていなければなら
ない。また、被記録材上で鮮明な画像が得られること、
長期保存による画像の劣化がないことが求められる。
で形成するカラー画像にあっては、一色でも耐光性に劣
るものが存在すると画像の色相が変わりカラー画像の品
質が極端に劣化する。よって、カラーインク組成物にあ
っては、より制御された耐光性が要求される。
が広く普及し始めている。このインクジェット記録方法
は、インク組成物の小液滴を飛翔させ、紙等の記録媒体
に付着させて印刷を行う印刷方法である。この方法は、
比較的安価な装置で高解像度、高品位の画像を、高速で
印刷可能という特徴を有する。特にカラーインクジェッ
ト記録装置は、画像品質が向上した結果、写真の出力機
としても利用され、さらにデジタル印刷機、プロッタ
ー、CAD出力デバイス等としても利用されるに至って
いる。インクジェット記録プリンタによって印刷された
画像は、様々な利用の形態が考えられる。特に写真仕様
の印刷物などはディスプレイとして長時間蛍光灯または
屋外等の直射日光に暴露される場所におかれることが考
えられる。よって、インクジェット記録方法によって得
られた画像において耐光性は極めて重要な要求性能とな
っている。
C.I.ピグメントイエロー74が広く用いられてきて
いる。この顔料は、イエローの発色性の点において他の
顔料系着色剤の中でとりわけ優れるものである。しかし
ながら、その耐光性においてはさらに改善の余地を残す
ものであったといえる。
には、記録媒体上においてにじみのない良好な画像を実
現する性質に加えて、インクジェット記録ヘッドのノズ
ルから確実に、かつ所定の飛翔方向からずれることなく
吐出することが求められる。インクが吐出しなかった
り、所定の飛翔方向からずれてインク液滴が吐出される
(以下、このようなインク液滴が所定の飛翔方向からず
れることをインク液滴の飛行曲がりということがある)
と、ドット抜け、画像の鮮明さの低下などを生ずる。こ
のようなインクの吐出不良や、飛行曲がりを防止するた
めに、インク組成物の添加成分の種類および量を調整す
ることが種々提案されている。さらに、飛行曲がりを起
こしにくいインクジェット記録ヘッドの構成もまたいく
つか提案されている。後者については、例えば、ノズル
プレートにインクに濡れがたい性質(撥インク性)を付
与し、インク滴の確実かつ飛行曲がりのない吐出を保証
しようとする提案がなされている。例えば、特開昭57
−107848号ではスパッタリングによってノズルの
内面とノズルプレートの表面にフッ素樹脂等の撥インク
性被膜を均一に形成して、ノズル回りのインクの漏れを
押さえることを提案している。さらに、特開平7−12
5220号公報には、撥インク性被膜をインク滴のイン
ク量との関連づけて所定量ノズルの内面にまで設けるこ
とが提案されている。
トイエロー128を含んでなるイエロー有機顔料インク
組成物を用いることにより、イエロー画像およびカラー
画像における色再現性、耐光性、および印字安定性を顕
著に改善できるとの知見を得た。また、本発明者らは、
前記イエロー有機顔料インク組成物と、特開平7−12
5220号公報に記載のノズルプレートを備えたインク
ジェット記録方法と組み合わせることによって、インク
滴の吐出不良および飛行曲がりを抑制し、さらに高応答
周波数に対応することができるとの知見を得た。本発明
はこれら知見に基づくものである。
よび印字安定性に優れたイエロー画像とカラー画像を実
現できる、イエロー有機顔料インク組成物とそれを用い
た画像記録方法の提供をその目的としている。
ンク組成物は、2〜8重量%のC.I.ピグメントイエ
ロー128と、スチレン−(メタ)アクリル酸系水溶性
樹脂と、アセチレングリコール化合物と、1〜10重量
%のトリエチレングリコールモノブチルエーテルと、5
重量%以上のグリセリンと、水溶性有機溶媒とを少なく
とも含んでなるものである。
ンク組成物は、2〜8重量%のC.I.ピグメントイエ
ロー128と、スチレン−(メタ)アクリル酸系水溶性
樹脂と、アセチレングリコール化合物と、1〜10重量
%のトリエチレングリコールモノブチルエーテルと、5
重量%以上のグリセリンと、水溶性有機溶媒とを少なく
とも含んでなり、かつ、ノズルプレートの表面からメニ
スカス形成面までのノズル内空隙容積が吐出させるイン
ク量に対して0.05〜0.50の範囲となるよう、上
記ノズルプレートの表面を被覆する撥インク性被覆層の
一部を上記ノズルの内面に入り込ませたことを特徴とす
るノズルプレートを備えたインクジェット記録ヘッドを
用いたインクジェット記録方法に用いられるものであ
る。
としてC.I.ピグメントイエロー128を含んでな
る。C.I.ピグメントイエロー128を含んでなるイ
エローインク組成物は、通常用いられているイエロー有
機顔料インク組成物と比較してイエロー画像およびカラ
ー画像における耐光性、色再現性、を大きく改善でき
る。
ピグメントイエロー128の添加量はインク組成物に対
して、上限として8重量%以下が好ましく、より好まし
くは6重量%以下であり、また下限として2重量%以上
が好ましく、より好ましくは3重量%以上である。
散剤または界面活性剤で水性媒体中に分散させて得られ
た顔料分散液としてインクに添加されるのが好ましい。
顔料微粒子は、その平均粒径が200nm以下であるの
が好ましく、より好ましくは150nm以下である。
料は、顔料を分散剤で溶媒中に分散させて得られた顔料
分散液としてインク組成物に添加されるのが好ましい。
分散剤としては、高分子分散剤または界面活性剤を用い
ることができる。本発明によるインク組成物は、高分子
分散剤としてスチレン−(メタ)アクリル酸系水溶性樹
脂を含んでなる。スチレン−(メタ)アクリル酸系水溶
性樹脂の好ましい具体例としては、スチレン−アクリル
酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合
体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合
体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アク
リル酸アルキルエステル共重合体などが挙げられ、好ま
しくはスチレン−アクリル酸共重合体である。これらの
なかで、特に疎水性基を持つモノマーと親水性基を持つ
モノマーとの共重合体、および、疎水性基と親水性基と
を合わせ持ったモノマーからなる重合体が好ましい。こ
れらの共重合体としては、重量平均分子量が3,000
〜30,000であるものが好ましく、より好ましくは
5,000〜15,000のものである。
中の顔料1重量部に対して0.1〜1重量部の範囲が好
ましく、より好ましくは0.3〜1重量部の範囲であ
る。
チレングリコール系界面活性剤を含んでなるインクが好
ましい。本発明において用いられるアセチレングリコー
ル系界面活性剤の好ましい例としては、下記の式(I)
で表わされる化合物が挙げられる。
れ独立してC1−6アルキル基を表し、n+mは0〜5
0を表す。] 式(I)で表される化合物の中で特に好ましくは2,
4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオ
ール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオ
ール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3オールなど
が挙げられる。上記式(I)で表されるアセチレングリ
コール系界面活性剤として市販品を利用することも可能
であり、その具体例としてはサーフィノール104、8
2、465、485、またはTG(いずれもAir Prod
ucts and Chemicals.Inc.より入手可能)、オルフィ
ンSTG、オルフィンE1010(以上 日信化学社製
商品名)が挙げられる。本発明の好ましい態様によれ
ば、アセチレングリコール系界面活性剤の添加量はイン
ク組成物に対して0.05〜2重量%の範囲が好まし
く、より好ましくは0.1重量%以上1.5重量%以下
である。アセチレングリコール系界面活性剤の添加量が
この範囲にあることで、よりにじみの少ない画像を実現
することが出来る。
ンと、トリエチレングリコールモノブチルエーテルと
を、少なくとも含んでなる。グリセリンと、トリエチレ
ングリコールモノブチルエーテルは、下記に詳しく述べ
る水溶性有機溶媒の一種であるが、この両者は、本発明
によるインク組成物に添加されると、インクジェット記
録装置のノズルの目詰まりを格段に防止することができ
る。その結果、ドット抜け、インクの飛行曲がりを防止
し、印字安定性を向上させることができる。グリセリン
の添加量は、インク組成物に対して5重量%以上、好ま
しくは8重量%以上である。トリエチレングリコールモ
ノブチルエーテルの添加量は、インク組成物に対して1
〜10重量%、好ましくは5〜10重量%である。
性有機溶媒との混合物を基本溶媒として形成されるもの
である。
は、好ましくは高沸点有機溶剤である。本発明によるイ
ンク組成物に高沸点有機溶剤を添加することによって、
ノズルにおける目詰まりを防止することができる。高沸
点有機溶剤の好ましい具体例としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,
2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシ
レングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、
トリメチロールプロパンなどの多価アルコール類;エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレング
リコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール
モノブチルエーテルなどの多価アルコールのアルキルエ
ーテル類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類;尿
素、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどが挙げら
れ、特に好ましくはエチレングリコール、ジエチレング
リコール、グリセリン、トリエチレングリコールモノブ
チルエーテル、モノエタノールアミン、またはトリエタ
ノールアミンである。これらの水溶性有機溶媒は、一種
または二種以上の組合せにおいてインク組成物に添加す
ることができる。
の0.5〜40重量%が好ましく、より好ましくは2〜
20重量%の範囲である。
要に応じて、他の分散剤、他の界面活性剤、糖類、pH
調整剤、防腐剤、防かび剤、りん系酸化防止剤等を含ん
でも良い。
分散、混合することによって製造することができる。好
ましくは、まず顔料と高分子分散剤と水を適切な分散機
(例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロ
ールミル、アジテータミル、ヘンシェルミキサー、コロ
イドミル、超音波ホモジナイザー、ジェットミル、オン
グミルなど)で混合し、均一な顔料分散液を調製し、次
いで、水、水溶性有機溶媒、糖、pH調整剤、防腐剤、
防かび剤等を加えて充分溶解させてインク溶液を調製す
る。充分に撹拌した後に、目詰まりの原因となる粗大粒
子および異物を除去するためにろ過を行って目的のイン
ク組成物を得る。
法に用いることができる。インク組成物を用いた記録方
法には、例えば、インクジェット記録方法、スクリーン
印刷、ペン等による筆記具による記録方法、その他各種
の印刷方法が挙げられる。本発明は、特にインクジェッ
ト記録方法において顕著にその効果を享受できる。ノズルプレート 本発明によるインク組成物は、好ましくは特開平7−1
25220号公報に記載のノズルプレートを備えたイン
クジェット記録ヘッドを用いたインクジェット記録方法
に用いられる。その基本構造は図1に示されるとおりで
ある。このノズルプレート1は、基材2にノズル3が設
けられ、さらにこの基材1およびノズル3の内面に入り
込むように撥インク性被膜層4が設けられてなる。この
撥インク性被膜層4はノズル3の内面の5の位置まで入
り込むように構成されてなる。図2は、ノズル3近傍の
拡大図である。このような構造のノズルプレートを備え
たインクジェット記録ヘッドにインク組成物を充填する
と、インク組成物のメニスカスの振動面は、撥インク性
被膜層4のノズル3内撥インク性被覆層下縁5を結ぶ形
で形成される。その振動中心位置Aは図2中に示される
ようになる。さらにインク組成物が吐出される際、イン
ク滴は図2中のBで示されるような形態で吐出され、ノ
ズルから離脱する。インク吐出後、インク組成物は、図
2中のCで示される位置まで一旦引き込まれるが、メニ
スカス振動位置Aまでまもなく復帰する。この公報記載
のプレートは、ノズルプレート1の表面からメニスカス
の振動中心Aまでのノズル内空隙容積をVmを、ノズル
4の表面2から吐出直前のインクの前面Bまでの容積、
つまり吐出させるインク滴の量をViに対して、0.0
5〜0.50の範囲となるよう、撥インク性被覆層の下
縁5を定める。好ましい態様によれば、この撥インク性
被膜層は、ニッケルイオンとポリテトラフルオロエチレ
ン等の撥水性高分子樹脂の粒子を電荷により分散させた
電解液中に浸漬し、液を撹拌しながらノズルプレート1
の表面に共析メッキ層を形成する手法により形成される
のが好ましい。共析メッキ処理に使用されるフッ素系高
分子材としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリバ
ーフルオロアルコキシブタジエン、ポリフルオロビニリ
デン、ポリフルオロビニル、ポリジパーフルオロアルキ
ルフマレート等の樹脂を単独にまたは混合したものが挙
げられる。
のインク組成物を用いて画像記録を行うことができる。
他の色のインク組成物としては、ブラックインク組成
物、シアンインク組成物、およびマゼンタインク組成物
が挙げられる。従って、本発明の別の態様によれば、上
記したイエロー有機顔料インク組成物と、他の色のイン
ク組成物とを含んでなる、インクセットが提供される。
本発明の好ましい態様によれば、このインクセットは、
上記したイエロー有機顔料インク組成物と、シアンイン
ク組成物およびマゼンタインク組成物とを含んでなるこ
とが好ましく、さらに場合によってブラックインク組成
物を含んでなることができる。これら他のインク組成物
に付いても、その着色剤および他の組成については、印
刷方法を勘案して適宜決定されてよい。これらインク組
成物を組み合わせて画像を形成することにより、色再現
性、耐光性に優れた画像が実現できる。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、以下で特に断らない限り、%は重量%を
意味する。
「duty」は、下記の式(I)で定義され、算出される値
Dの単位を示すものである。
て製造した。まず、顔料と分散剤樹脂とを混合し、サン
ドミル(安川製作所製)中でガラスビーズ(直径1.7
mm、混合物の1.5倍量(重量))とともに2時間分
散させた。その後ガラスビーズを取り除き、他の添加物
を加え、常温で20分間撹拌した。5μmのメンブラン
フィルターでろ過して、インク組成物を得た。
調製した。 ブラックインク組成物 カーボンブラック 2.1% スチレン−アクリル酸共重合体 0.5%(固形分) グリセリン 15% エチレングリコール 5% トリエターノールアミン 0.7% サーフィノール465 1% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 8% 純水 残量
ソン株式会社製)を用いて、上で調製したインク組成物
を、インクジェット専用記録媒体(セイコーエプソン株
式会社製、専用光沢フィルム)に印刷した。1ドット当
たりの吐出インク重量は0.040μgとし、解像度は
360dpi×360dpiの出力とした。
ックインク組成物、マゼンタインク組成物、シアンイン
ク組成物とを用いて、イエロ、マゼンタ、シアンと、そ
れぞれの混色によってブルー、グリーン、レッドの印刷
を行った。得られた画像の色相をMacbeth CE
−7000分光光度計(Macbeth社製)を用い
て、CIEで規定されている色差表示法のL* a* b
* 表色系の座標を求め、下記の式(II)で定義される
彩度C* の値を基準に画像を評価した。 C*=[(a*)2+(b*)2]1/2 (II) 色剤の色相が、純正の染料インクと本願インク組成物で
はおのおの異なるため、両者の純粋な比較を行うため
に、それぞれのインク組成物において彩度C* の値を求
めて、これを評価の定量値とした。評価結果は下記の表
1に示される通りであった。
エロー単色においては純正の染料インクMJ−930C
のインク組成物とほぼ同等か、低くても5%以内であ
り、混色に至っては、特にグリーンおよびブルーの領域
ではむしろ遥かに高い彩度を示していた。
%duty)を行った。得られた印刷物の耐光性を以下
の条件によって評価した。
Ci35A(ATLAS社製)を使用して行い、ブラッ
クパネル63℃、相対湿度50%、340nm紫外光放
射度0.35W/m2 で印刷物を曝露した。照射条件
は360kJ/m2 (上記の条件下で248時間光照
射)または720kJ/m2(上記の条件下で568時
間光照射)とした。
RETAG SPM(GRETAG社製)を用いて測定
した。測定条件は、光源D50、光源フィルタなしで、
白色標準は絶対白とし、視野角は2°とした。濃度残存
率を下記の基準によって評価した。 評価A:90%超過 評価B:80〜90% 評価C:80%未満 評価結果は、下記の表2に示す通りであった。
例1〜4のインク組成物を、長期間、常温下で、連続印
刷し、ドット抜け、およびインクの飛び散りの有無を観
察して、下記の基準によって評価した。
たはインクの飛び散りの発生が10回未満であった。 評価B:48時間経過後、ドット抜け、またはインクの
飛び散りの発生が10回であった。 評価C:24時間経過後、ドット抜け、またはインクの
飛び散りの発生が10回発生した。 評価D:24時間経過後、ドット抜け、またはインクの
飛び散りの発生が10回超過であった。 評価結果は、下記の表3に示される通りであった。
るインクジェット記録ヘッドのノズルプレートの構成を
表す図である。
る。
Claims (13)
- 【請求項1】2〜8重量%のC.I.ピグメントイエロ
ー128と、スチレン−(メタ)アクリル酸系水溶性樹
脂と、アセチレングリコール化合物と、1〜10重量%
のトリエチレングリコールモノブチルエーテルと、5重
量%以上のグリセリンと、水溶性有機溶媒とを少なくと
も含んでなる、イエロー有機顔料インク組成物。 - 【請求項2】前記スチレン−(メタ)アクリル酸系水溶
性樹脂がスチレン−(メタ)アクリル酸共重合体であ
る、請求項1に記載のインク組成物。 - 【請求項3】前記アセチレングリコール化合物が下記の
式(I)で表される化合物である、請求項1または2に
記載のインク組成物。 【化1】 [上記式中、R1、R2、R3、およびR4は、それぞ
れ独立してC1−6アルキル基を表し、n+mは0〜5
0を表す。] - 【請求項4】前記水溶性有機溶媒がエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、モノエタノールアミン、ま
たはトリエタノールアミンである、請求項1〜3のいず
れか一項に記載のインク組成物。 - 【請求項5】インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記
録媒体に付着させて印刷を行うインクジェット記録方法
に用いられる、請求項1〜4のいずれか一項に記載のイ
ンク組成物。 - 【請求項6】ノズルプレートの表面からメニスカス形成
面までのノズル内空隙容積が吐出させるインク量に対し
て0.05〜0.50の範囲となるよう、上記ノズルプ
レートの表面を被覆する撥インク性被覆層の一部を上記
ノズルの内面に入り込ませたことを特徴とするノズルプ
レートを備えたインクジェット記録ヘッドを用いたイン
クジェット記録方法に用いられる、請求項5に記載のイ
ンク組成物。 - 【請求項7】前記撥インク性被膜層が共析メッキにより
形成されたものである、請求項6に記載のインク組成
物。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれか一項に記載のイン
ク組成物を用いて印刷を行った、印刷物。 - 【請求項9】請求項1〜7に記載のインク組成物を少な
くとも含んでなるインクセット。 - 【請求項10】インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を
記録媒体に付着させて印刷を行うインクジェット記録方
法であって、 前記インク組成物が請求項1〜7のいずれか一項に記載
のインク組成物であり、かつ、 撥インク性処理がなされたノズルプレートを備えたイン
クジェット記録ヘッドを用いることを含んでなる、記録
方法。 - 【請求項11】前記インクジェット記録ヘッドが、ノズ
ルプレートの表面からメニスカス形成面までのノズル内
空隙容積が吐出させるインク量に対して0.05〜0.
50の範囲となるよう、上記ノズルプレートの表面を被
覆する撥インク性被覆層の一部を上記ノズルの内面に入
り込ませたことを特徴とするノズルプレートを備えたヘ
ッドである、請求項10に記載の記録方法。 - 【請求項12】前記撥インク性被膜層が共析メッキによ
り形成されたものである、請求項11に記載のインク組
成物。 - 【請求項13】請求項10〜12のいずれか一項に記載
の記録方法によって記録が行われた、記録物。
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