JP2001009905A - 水冷式インフレーションポリエチレンフィルム製造方法及びポリエチレンフィルム - Google Patents

水冷式インフレーションポリエチレンフィルム製造方法及びポリエチレンフィルム

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JP2001009905A
JP2001009905A JP11185186A JP18518699A JP2001009905A JP 2001009905 A JP2001009905 A JP 2001009905A JP 11185186 A JP11185186 A JP 11185186A JP 18518699 A JP18518699 A JP 18518699A JP 2001009905 A JP2001009905 A JP 2001009905A
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film
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water
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Toshihiro Nishimura
稔弘 西村
Hiroshi Inoue
弘 井上
Shinichi Nagano
伸一 永野
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の水冷式インフレーション成形法で製造さ
れたポリエチレンフィルムよりも、カールが少なく、開
口性に優れ、かつ透明性に優れるポリエチレンフィルム
と、該フィルムの製造方法とを提供する。 【解決手段】ポリエチレンフィルムの水冷式インフレー
ションフィルム成形において、水冷後縦軸方向に103
〜150%延伸する。特に、特定の密度、MFR、デカ
ン可溶成分量率を有するエチレン−α−オレフィン共重
合体を使用すると、ダートインパクト強度およびヘイズ
に優れたポリエチレンフィルムが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレンフィ
ルムの水冷式インフレーション製造方法と、該製造方法
により得られたポリエチレンフィルムに関し、さらに詳
しくはカールが少なく、開口性と透明性と強度に優れた
ポリエチレンフィルムを製造し得る水冷式インフレーシ
ョン製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンフィルムは、耐水性、耐薬
品性、機械的強度、透明性等に優れ、例えばブロイラー
袋、砂糖袋、精米袋、規格袋等に包装材として広く用い
られている。これらの内、水冷式インフレーション成形
法により製造されたポリエチレンフィルムは、空冷式イ
ンフレーション成形法により製造されたポリエチレンフ
ィルムに比較して、透明性と柔軟性に優れることから、
特に透明性が強く求められる用途である、麺類包装袋、
漬物や海産物等の水物包装袋、ロックアイス袋、衣料包
装袋等に主に使用されている。
【0003】しかしながら、水冷式インフレーション成
形法により製造されたポリエチレンフィルムは、透明性
に優れるものの、カールし易くまた開口性が劣る欠点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
従来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、
従来の水冷式インフレーション成形法で製造されたポリ
エチレンフィルムよりも、カールが少なく、開口性に優
れ、かつ透明性に優れるポリエチレンフィルムと、該フ
ィルムの製造方法とを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る水冷式インフ
レーションフィルム製造方法は、水冷後に103〜15
0%延伸することを特徴としている。
【0006】延伸により、従来の水冷式インフレーショ
ン成形法で製造されたポリエチレンフィルムよりも、カ
ールが少なく、開口性に優れ、かつ透明性に優れるポリ
エチレンフィルムが得られる。更に特定の物性を有する
ポリエチレン樹脂を使用して、本発明で提案する水冷式
インフレーションフィルム製造方法によってフィルムを
製造すると、カールが少なく、透明性、開口性、更には
衝撃強度と引裂強度に優れるフィルムが得られる。
【0007】本発明に係る水冷式インフレーションフィ
ルム製造方法により得られたポリエチレンフィルムは、
メルトフローレート(MFR)が0.2〜5.0g/1
0分であり、密度が0.900〜0.940g/cm3
であり、室温におけるデカン可溶成分量率(W: 重量
%)と密度(d:g/cm3)とが、 W<80×exp(−100×(d−0.88))+
0.5 で示す関係を満たすことが望ましい。また本発明に係る
水冷式インフレーションフィルム製造方法で得られたポ
リエチレンフィルムの厚みは、その目的に応じて10〜
150μmであることが望ましい。
【0008】さらには本発明に係る水冷式インフレーシ
ョンフィルム製造方法により得られたポリエチレンフィ
ルムは、ダートインパクト強度DI(単位:g)とフィ
ルム厚みt(単位: μm)とが、 DI≧3.0×t で示される関係を満たし、ヘイズ(H:単位%)とフィ
ルム厚みtとが、 H≦2+0.08×t で示される関係を満たすことが望ましい。
【0009】以下、本発明に係る水冷式インフレーショ
ンフィルム製造方法と、該製造方法により得られたポリ
エチレンフィルムについて具体的に説明する。
【0010】水冷式インフレーションフィルム製造方法 インフレーション法によるフィルム成形は、ポリエチレ
ン樹脂を環状スリットダイを介して押出し、所定の空気
流によって膨張させることにより行われる。この膨張に
より得られた樹脂バブルの冷却方式によって、空冷式と
水冷式に分けられる。
【0011】空冷式の場合は、エアーリング装置により
空気のみによって樹脂バブルを冷却する。
【0012】一方水冷式の場合は、エアーリング装置に
て予備冷却した樹脂バブルを、引き続いて水冷ジャケッ
トにて冷却水と直に接触させて、冷却することを特徴と
している。冷却された樹脂バブルは、安定板で畳まれて
ピンチロールを通過後に、水切りピンチロール、再ブロ
ー用ピンチロール、水冷ロール等を経て巻き取られて製
品化される。
【0013】本発明に係る水冷式インフレーションフィ
ルム製造方法は、冷却固化後に畳まれた樹脂バブルを、
水切りロールを通過した後に、延伸することを特徴とし
ている。延伸は、加熱炉や熱ロールを用いてフィルムを
加熱し、加熱工程の前後のピンチロールの回転速度を変
えることにより行う。加熱温度は50〜120℃である
ことが好ましい。加熱温度がこの範囲内であると、フィ
ルムが溶融することなく均一に延伸できる。また加熱工
程前後のピンチロールの速度比から求めた延伸倍率は1
03〜150%、好ましくは105〜140%が望まし
い。延伸倍率が上記範囲内にあると、十分な改良効果が
得られる。
【0014】ポリエチレン樹脂 本発明で用いられるポリエチレン樹脂は、エチレンと炭
素原子数3〜20のα−オレフィンとの共重合体であ
る。エチレンとの共重合に用いられる炭素原子数3〜2
0のα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1
−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウン
デセン、1−ドデセン、トリデセン、1−テトラデセ
ン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタ
デセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイ
コセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペ
ンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−
ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチ
ル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エ
チル−1−ヘキセン、9−メチル−1−デセン、11−
メチル−1−ドデセン、12−エチル−1−テトラデセ
ン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。これらの
内、炭素原子数3〜10のα−オレフィン特に1−ブテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オ
クテンが好ましい。
【0015】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体は、エチレンから導かれる構成単位が92
〜99モル%、好ましくは96〜98.5モル%であ
り、炭素原子数3〜20のα−オレフィンから導かれる
構成単位が1.0〜8.0モル%、好ましくは1.5〜
4.0モル%存在するのが望ましい。
【0016】エチレン・α−オレフィン共重合体の組成
は、通常10mmΦの試験管中で約200mgの共重合
体を1mlのヘキサクロロブタジエンに均一に溶解させ
た試料の13C−NMRスペクトルを、測定温度120
℃、測定周波数25.05MHz、スペクトル幅150
0Hz、パルス繰返し時間4.2sec.、パルス幅6
μsec.の条件下で測定して決定される。
【0017】本発明で用いられるポリエチレン樹脂のメ
ルトフローレート(MFR)は、0.2〜5.0g/1
0分の範囲にあり、特に0.5〜3.0g/10分の範
囲にあることが好ましい。ポリエチレン樹脂のメルトフ
ローレート(MFR)がこの範囲にあると、フィルム成
形が容易である。なお、MFRはASTM D 1238
に準拠し、温度190℃、荷重2.16kgで測定す
る。
【0018】本発明で用いられるポリエチレン樹脂の密
度は、0.900〜0.940g/cm3の範囲が好ま
しく、特に0.920〜0.935g/cm3の範囲が
好ましい。ポリエチレン樹脂の密度がこの範囲にある
と、カールが少なく、透明性、開口性及び衝撃強度に優
れたポリエチレンフィルムが得られる。なお密度は、1
90℃における2.16kg荷重でのメルトフローレー
ト(MFR)測定時に得られるストランドを120℃で
1時間熱処理し、1時間かけて室温まで冷却した後、密
度勾配管で測定する。
【0019】また、本発明で用いられるポリエチレン樹
脂は、室温におけるデカン可溶成分量率(W:重量%)
と密度(d:g/cm3)とが、 W<80×exp(−100×(d−0.88))+
0.5 で示す関係を満たすことが好ましい。このデカン可溶成
分量率(W:重量%)が前記関係を満たしていると、延
伸後も衝撃強度と引裂強度に優れたフィルムが得られ
る。室温におけるデカン可溶成分量率(W:重量%)
は、試料(エチレン・α−オレフィン共重合体)約3m
gを450mlのn−デカンに加え、145℃で溶解し
た後、この溶液を23℃(室温)まで冷却し、次いで濾
過することにより濾液中のn−デカン不溶部を除去し、
濾液よりn−デカン可溶部を回収し、n−デカン可溶部
の重量を最初の試料の重量で除し、得られた値に100
を掛けることによって求められる。
【0020】本発明で用いられるポリエチレン樹脂は、
例えば特開平6−9724号公報、特開平6−1361
95号公報、特開平6−136196号公報、特開平6
−207057号公報等に記載されているメタロセン触
媒成分(a)を含む、いわゆるメタロセン系オレフィン
重合用触媒の存在下に、エチレンとα−オレフィンとを
共重合させることによって調製することができる。この
ようなメタロセン系触媒は、通常、シクロペンタジエニ
ル骨格を有する配位子を少なくとも1個有する、周期律
表第IVB族の遷移金属化合物からなるメタロセン触媒成
分(a)、および有機アルミニウムオキシ化合物触媒成
分(b)、必要に応じて微粒子状担体(c)、有機アル
ニミウム化合物触媒成分(d)、イオン化イオン性化合
物触媒成分(e)から形成される。
【0021】本発明で好ましく用いられるメタロセン触
媒成分(a)としては、シクロペンタジエニル骨格を有
する配位子を少なくとも1個有する、周期律表第IVB族
の遷移金属化合物がある。この様な遷移金属化合物とし
ては、例えば下記の一般式[I]で示される遷移金属化
合物が挙げられる。 ML1 x ・・・ [I] 式中、xは遷移金属原子Mの原子価である。Mは、周期
律表第IVB族から選ばれる遷移金属原子であり、ジルコ
ニウムが好ましい。L1は、遷移金属原子Mに配位する
配位子であり、これらの内、少なくとも1個の配位子L
1は、シクロペンタジエニル基骨格を有する配位子であ
り、そのシクロペンタジエニル基骨格には置換基を有し
ていてもよい。
【0022】上記一般式[I]で表わされる化合物が、
シクロペンタジエニル骨格を有する基を2個以上含む場
合には、その内2個のシクロペンタジエニル骨格を有す
る基同士は、(置換)アルキレン基、または(置換)シ
リレン基などを介して結合されていてもよい。また、こ
の2個のシクロペンタジエニル基骨格は、メチル基、エ
チル基等の置換基を2個以上有していてもよい。
【0023】シクロペンタジエニル骨格を有する配位子
以外の配位子L1は、アルキル基、シクロアルキル基、
アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリーロキ
シ基、トリアルキルシリル基、スルホナト基含有炭化水
素基、ハロゲン原子または水素原子である。
【0024】有機アルミニウムオキシ化合物触媒成分
(b)としては、従来公知のアルミノオキサンが好まし
く用いられる。微粒子状担体(c)としては、従来公知
の無機または有機化合物であって、粒径が好ましくは2
0〜200μmの、顆粒状ないし微粒子状の固体であ
る。
【0025】有機アルミニウム化合物触媒成分(d)と
しては、トリアルキルアルミニウム、アルケニルアルミ
ニウム、ジアルキルアルミニウムハライド、アルキルア
ルミニウムセスキハライドなどが用いられる。
【0026】イオン化イオン性化合物触媒成分(e)と
しては、ルイス酸; トリフェニルカルベニウムテトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等のイオン性
化合物; ドデカボラン等のカルボラン化合物などが用
いられる。
【0027】本発明で用いられるポリエチレン樹脂は、
上記の様なメタロセン触媒成分(a)を含む触媒の存在
下に、気相、またはスラリー状あるいは溶液状の液相で
種々の条件で、エチレンとα−オレフィンとを共重合さ
せることにより得ることができる。スラリー重合法また
は溶液重合法においては、不活性炭化水素を溶媒として
もよいし、オレフィン自体を溶媒とすることもできる。
本発明においては、上記ポリエチレン樹脂の調製に際
し、必要に応じて(1)多段重合、(2)液相と気相の
多段重合、または(3)液相での予備重合を行った後に
気相での重合を行う等の手段を採用することができる。
これらの方法で得られたポリエチレン樹脂は、ほぼ直鎖
状の分子構造を有し、低分子量成分が極めて少ない。
【0028】本発明においては、2種以上のポリエチレ
ン樹脂をドライブレンドもしくはメルトブレンドしてフ
ィルム成形に使用してもよい。混合方法は、予め押出機
等でメルトブレンドする方法、ブレンダーにてドライブ
レンドする方法、連続する多段重合器で調製する方法等
の、何れの方法に依ってもよい。
【0029】このポリエチレン樹脂に、必要に応じて、
従来公知の酸化防止剤、耐熱安定剤、塩酸吸収剤、紫外
線吸収剤、滑剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、
帯電防止剤、顔料、染料、カーボンブラック、無機フィ
ラー、高圧法低密度ポリエチレン、メタロセン系触媒以
外の触媒で重合した高密度ポリエチレンと直鎖状低密度
ポリエチレン、エチレン・α−オレフィン共重合体ゴ
ム、ポリエチレンフィルム再生品等の種々の添加剤ない
し希釈剤を、本発明の目的を損なわない範囲で含有させ
ることができる。
【0030】本発明に係るポリエチレンフィルムは、厚
みが5〜150μm、好ましくは10〜130μmである
ことが望ましい。
【0031】また本発明に係るポリエチレンフィルム
は、ダートインパクト強度DI(単位:g)とフィルム
厚みt(単位:μm)とが、 DI≧3.0×t で示される関係を満たし、ヘイズ(H:単位%)とフィ
ルム厚みt(単位:μm)とが、 H≦2+0.08×t で示される関係を満たすことが好ましい。ダートインパ
クト強度DIおよびヘイズHは、後記の方法で測定す
る。ダートインパクト強度がこの範囲であると、各種包
装袋等に使用した際に内容物保護の点で好ましく、また
ヘイズがこの範囲であると、内容物が鮮明に透視できる
で好ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ポリエチレンフィルム
の水冷式インフレーション成形において、水冷後に10
3〜150%延伸することにより、従来の水冷式インフ
レーション製造方法により得られたポリエチレンフィル
ムよりもカールが少なく、開口性に優れかつ透明性に優
れるポリエチレンフィルムを製造することができる。ま
た特定の物性を有するポリエチレン樹脂を使用すること
により、カールが少なく、開口性、透明性に優れ、更に
は引裂強度と衝撃強度に優れた、ポリエチレンフィルム
を得ることができる。得られるポリエチレンフィルム
は、各種包装袋に好適である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0034】なお、実施例および比較例におけるポリエ
チレンフィルムの、透明性、開口性、カール、衝撃強度
およびエルメンドルフ引裂強度は、以下の試験方法に従
って求めた。 (1)透明性 透明性の評価は、ASTM D 1003に準じてヘイズ
(霞み度)を測定することにより行った。ヘイズ値が小
さい方が、透明性に優れる。 (2)開口性 開口性の評価は、ポリエチレンフィルム成形直後、得ら
れたチューブの任意の場所を成形方向と垂直方向に切断
し、容易にチューブの口開きが可能なものを○、口開き
が困難なものを×とした。 (3)カール カールの評価は、ポリエチレンフィルム成形直後、得ら
れたチューブの任意の場所を成形方向と垂直方向に30
0mmの長さに切断し、口を完全に開いた後に、水平面
に5分間放置する。図2に示す距離X(単位:mm)を
測定し、次式によりカール指数C(単位:mm)を測定
する。 C=300−X カールしない場合は距離Xは300mmであり、カール
指数Cは0mmである。カール指数Cを算出し、C>5
mm以上を×、C≦5mm以下を○として判定した。参考
例として、内側にカールしたチューブサンプルの断面図
を図1に示す。また図2に、カールしたチューブサンプ
ルを上部から見た図を示す。 (4)衝撃強度 衝撃強度の測定は、ダートインパクト強度を測定するこ
とにより行った。ダートインパクト強度は、JIS K
7124に準じて衝撃試験を行って求めた。 (5)エルメンドルフ引裂強度 エルメンドルフ引裂強度は、JIS K 7128に準じ
て引裂試験を行って求めた。
【0035】また本発明において使用したポリエチレン
樹脂の物性を下記に示す。 [A] ・α−オレフィンの種類と含量:1−ヘキセン 2.7
mol% ・密度(d):0.927g/cm3 ・メルトフローレート(MFR):1.9g/10分 ・デカン可溶成分量(W):0.7重量% ・80×exp(−100×(d−0.88))+0.5
の値:1.2重量% [B] ・α−オレフィンの種類と含量:1−ヘキセン 2.0
mol% ・密度(d):0.931g/cm3 ・メルトフローレート(MFR):1.7g/10分 ・デカン可溶成分量(W):0.7重量% ・80×exp(−100×(d−0.88))+0.5
の値:0.99重量% [C] ・α−オレフィンの種類と含量:1−ブテン 3.3m
ol% ・密度(d):0.927g/cm3 ・メルトフローレート(MFR):0.98g/10分 ・デカン可溶成分量(W):2.7重量% ・80×exp(−100×(d−0.88))+0.
5の値:1.2重量% なお上記ポリエチレン樹脂A〜Cは、各組成で重合した
パウダーに、平均粒子径5μmのシリカ4000pp
m、エルカ酸アミド800ppm、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート1000ppm、トリス(2,4
−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト10
00ppm、ステアリン酸カルシウム1000ppmを
添加してヘンシェルミキサーを用いて混合し、その混合
物を押出機にてメルトブレンドしてペレット化した後、
フィルム成形に使用した。
【0036】
【実施例1〜4及び比較例1〜3】上記のポリエチレン
樹脂を、下記の成形条件で水冷式インフレーション法に
てフィルム成形を行い、表面が平滑で折り幅400mm
のチューブ状フィルムを製造した。
【0037】[成形条件] 成形機:トミー機械工業社製50mmΦ水冷式インフレ
ーション成形機 ダイ径:200mmΦ 成形温度:シリンダー180℃、ダイ200℃ 押出量:30kg/h 延伸時の延伸温度:80℃
【0038】上記のようにして得られたフィルムについ
て、ヘイズ、開口性、カール、ダートインパクト強度お
よびエルメンドルフ引裂強度を上述した方法で測定し
た。その結果を第1表に示す。
【0039】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】内側にカールしたチューブサンプルの断面図
【図2】カールしたチューブサンプルを上部から見た図
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:04 Fターム(参考) 4F071 AA15 AA82 AA88 AF23Y AF28 AF30Y AF58 AH04 BA01 BB06 BB07 BB09 BC01 BC10 BC11 BC12 BC17 4F210 AA04 AG01 AR12 AR20 QA01 QA03 QC02 QD31 QD34 QG01 QK12 QK33 QM02 QM03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水冷後縦軸方向に103〜150%延伸す
    ることを特徴する、水冷式インフレーションによるポリ
    エチレンフィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の製造方法で得られたポリ
    エチレンフィルム。
  3. 【請求項3】メルトフローレート(MFR)が0.2〜
    5.0g/10分であり、密度が0.900〜0.94
    0g/cm3であり、室温におけるデカン可溶成分量率
    (W:重量%)と密度(d:g/cm3)とが、 W<80×exp(−100×(d−0.88))+
    0.5 で示す関係を満たすことを特徴する、請求項2に記載の
    ポリエチレンフィルム。
  4. 【請求項4】厚みが10〜150μmであることを特徴
    とする、請求項2または3に記載のポリエチレンフィル
    ム。
  5. 【請求項5】ダートインパクト強度DI(単位:g)と
    フィルム厚みt(単位:μm)とが、 DI≧3.0×t で示される関係を満たし、ヘイズ(H:単位%)とフィ
    ルム厚みtとが、 H≦2+0.08×t で示される関係を満たすことを特徴する、請求項2〜4
    のいずれかに記載のポリエチレンフィルム。
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