JP2001009867A - 射出成形方法、廃棄物処理方法及び射出成形品 - Google Patents

射出成形方法、廃棄物処理方法及び射出成形品

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JP2001009867A
JP2001009867A JP11219072A JP21907299A JP2001009867A JP 2001009867 A JP2001009867 A JP 2001009867A JP 11219072 A JP11219072 A JP 11219072A JP 21907299 A JP21907299 A JP 21907299A JP 2001009867 A JP2001009867 A JP 2001009867A
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injection molding
resin
injection
molding machine
gas
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JP11219072A
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Tsutomu Asano
強 浅野
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Original Assignee
HARUNA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂プラスチック製品中に含まれている有害物
質、特に内分泌錯乱物質(環境ホルモン)の発生による
大気への放出の防止が、大きな社会的な課題である。し
かしながら、従来技術の射出成形分野において射出成形
中に溶融樹脂から発生する有害物質を含むガスを大気に
放出することを防止する技術は確立されていないのが現
状である。 【解決手段】樹脂ペレットが射出成形機26のシリンダ
ー内で溶融して発生する水分やガスと接触しないように
供給された樹脂ペレットを使用して射出成形を行う。射
出成形機の樹脂溶融過程で発生する水分やガスが大気に
放出されるのを防止するためのフィルター66を配設し
たガス排気経路体71を減圧にして、金型に射出された
樹脂及び又は射出成形機のシリンダー内で溶融された樹
脂から排出されるダイオキシン物質を含有するガスを該
フィルターに通す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機内で溶融中
の樹脂からダイオキシン物質を除去するダイオキシン物
質除去工程を備える射出成形方法、及び集中して集めら
れたダイオキシン物質を処理するための廃棄物処理方法
及び射出成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機を使用して射出成形品を作る
場合、可塑剤等の化学物質を含有している合成樹脂原料
がペレット状にして射出成形機中に供給される。射出成
形機中に供給されたた樹脂ペレットは、射出成形機内で
加熱されて蒸気やガスを発生する。この時、樹脂ペレッ
ト中の化学物質は、射出成形機中の溶融過程で有害ガス
として発生する。そして、この発生した有害ガスが、大
気中に排出される。
【0003】今日、樹脂プラスチック製品中に含まれて
いる有害物質、特に内分泌錯乱物質(環境ホルモン)の
発生による人体への影響が、問題になっている。従っ
て、この種の有害物質の大気への放出の防止が、大きな
社会的な課題である。しかしながら、従来技術の射出成
形分野において射出成形中に溶融樹脂から発生する有害
物質を含むガスを大気に放出することを防止する技術は
確立されていないのが現状である。従って、射出成形を
行う工場の現場では、溶融樹脂から発生される有害物質
の臭いが充満して作業者の人体への影響が心配されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、
射出成形機内の樹脂ペレットの溶融中で発生する有害物
質を除去でき、作業環境を向上することができ、しかも
成形品の品質を向上できる射出成形方法、ダイオキシン
物質を一ヶに集めて廃棄物を処理するための廃棄物処理
方法、並びに射出成形品を提供することにある。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明に係る射出成形方
法は、樹脂ペレットを射出成形機のシリンダー内に供給
して最初の射出を行い、そして最初の射出から所定時間
経過後に射出された樹脂パージの品質を検査して得られ
た単位ショット当たりの最適な堆積量をもって射出成形
を行う射出成形工程と;射出成形機の樹脂溶融過程で発
生する水分やガスが大気に放出されるのを防止するため
の除去装置を配設したガス排気経路体を減圧にして、金
型に射出された樹脂及び又は射出成形機のシリンダー内
で溶融された樹脂から排出されるダイオキシン物質を含
有するガスを該除去装置に通してダイオキシン物質等の
有害物質の大気への排出を防止する有害物質除去工程
と;を備える。
【0006】本発明に係る射出成形方法は、射出成形機
のシリンダー内で溶融して発生する水分やガスと接触し
ないように樹脂ペレットを射出成形機のシリンダー内に
供給して最初の射出を行い、そして最初の射出から所定
時間経過後に射出された樹脂パージの品質を検査して得
られた単位ショット当たりの最適な堆積量をもって射出
成形を行う射出成形工程と;射出成形機の樹脂溶融過程
で発生する水分やガスが大気に放出されるのを防止する
ための除去装置を配設したガス排気経路体を減圧にし
て、金型に射出された樹脂及び又は射出成形機のシリン
ダー内で溶融された樹脂から排出されるダイオキシン物
質を含有するガスを該除去装置に通してダイオキシン物
質等の有害物質の大気への排出を防止する有害物質除去
工程と;を備える。
【0007】本発明に係る射出成形方法は、射出成形機
のシリンダー内で溶融して発生する水分やガスと接触し
ないように樹脂ペレットを射出成形機のシリンダー内に
供給して射出成形を行う射出成形工程と;射出成形機の
樹脂溶融過程で発生する水分やガスが大気に放出される
のを防止するための除去装置を配設したガス排気経路体
を減圧にして、金型に射出された樹脂及び又は射出成形
機のシリンダー内で溶融された樹脂から排出されるダイ
オキシン物質を含有するガスを該除去装置に通してダイ
オキシン物質等の有害物質の大気への排出を防止する有
害物質除去工程と;を備える。
【0008】本発明に係る射出成形方法は、射出成形機
のシリンダー内で樹脂を溶融して射出成形を行う射出成
形工程と;前記射出成形機の射出口と対向した側及びそ
の付近から大気中の空気又は不活性ガスを供給する工程
と;射出成形機の樹脂溶融過程で発生する水分やガスが
大気に放出されるのを防止するための排ガス処理装置を
配設したガス排気経路体を減圧にして、金型に射出され
た樹脂及び又は射出成形機のシリンダー内で溶融された
樹脂から排出されるダイオキシン物質を含有するガスを
該除去装置に通してダイオキシン物質等の有害物質の大
気への排出を防止する有害物質除去工程と;を備える。
【0009】前記有害物質除去工程は、排ガス処理装置
として活性炭を入れた管体を通してなることを特徴とす
る。
【0010】前記射出成形方法は、前記射出成形機の射
出口と対向する側の近辺から射出成形機内へ大気中の空
気又は不活性ガスを導入する工程をさらに備える。
【0011】前記樹脂は、射出成形機中に供給される前
に所定の水分量になるまで予め乾燥炉で乾燥された乾燥
済み樹脂、又は前記予め乾燥炉で乾燥されない未乾燥樹
脂、又は使用済みの樹脂を所定の割合で混合したリサイ
クル樹脂であることを特徴とする。
【0012】前記樹脂は、ABS樹脂であり、前記有害
物質除去工程において該ABS樹脂の溶融中から発生す
るエチルベンゼン、スチレンモノマーの排出が防止され
ることを特徴とする。
【0013】前記樹脂は、POM樹脂であり、前記有害
物質除去工程において該POM樹脂の溶融中から発生す
るホルムアルデヒドの排出が防止されることを特徴とす
る。
【0014】本発明に係る廃棄物処理方法は、上述の射
出成形方法における溶融中の樹脂からダイオキシン物質
等の有害物質を除去する工程でダイオキシン物質等の有
害物質を吸収した有害物質吸収媒体を約700℃以上の
温度に加熱してダイオキシン物質等の有害物質を処理し
てなる廃棄物処理方法。
【0015】前記有害物質吸収媒体は、活性炭であるこ
とを特徴とする。
【0016】前記有害物質吸収媒体は、複数種類の有害
物質吸収媒体からなることを特徴とする。
【0017】本発明に係る射出成形品は、上述した射出
成形方法のいずれか1つの方法によって樹脂ペレットを
射出成形してなる射出成形品において、検出された前記
射出成形品中に含まれているダイオキシン物質の熱分解
温度のピーク値は、射出成形機の樹脂溶融中に発生する
水分やガスを減圧下で排気しない射出成形方法により射
出成形された射出成形品中に含まれているダイオキシン
物質の熱分解温度のピーク値より高温度側に存在してい
ることを特徴とする。
【0018】本発明に係る射出成形品は、上述した射出
成形方法のいずれか1つの方法によって未乾燥樹脂ペレ
ットを射出成形してなる射出成形品において、検出され
た前記射出成形品中に含まれているダイオキシン物質の
熱分解温度のピーク値は、射出成形機の樹脂溶融中に発
生する水分やガスを減圧下で排気しない射出成形方法に
より射出成形された射出成形品中に含まれているダイオ
キシン物質の熱分解温度のピーク値より高温度側に存在
していることを特徴とする。
【0019】前記樹脂はABSであり、該ABS樹脂か
らスチレンが検出されたことを特徴とする。
【0020】前記樹脂はPOMであり、該POM樹脂か
らホルムアルデヒドが検出されたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】上述したように本発明の実質的な
構成は、以下の通りである:本実施例において、樹脂
は、射出成形機中に供給される前に所定の水分量になる
まで予め乾燥炉で乾燥されていない未乾燥樹脂を使用し
て説明をするが、射出成形機中に供給される前に所定の
水分量になるまで予め乾燥炉で乾燥された乾燥済み樹
脂、又は使用済みの樹脂を所定の割合で混合したリサイ
クル樹脂を使用してもよい。
【0022】樹脂ペレットをペレット供給経路体に通し
て射出成形機のシリンダー内に供給して最初の射出を行
った後、この最初の射出から所定時間経過後に射出され
た樹脂パージの品質を検査して、該検査の結果良好な単
位ショット当たりの最適な堆積量を特定する。この最適
な堆積量でもって射出成形を行う。さらに、射出成形中
に供給されたペレットの堆積量を検知して、ペレットの
堆積量が常に最適な値を保つように検知情報に基づいて
ペレットの堆積量を制御する。かくして、射出成形機の
シリンダーは常に単位ショット当たりの最適な堆積量を
得る。
【0023】さらに、金型から排出される水分やガス及
び又は射出成形機のシリンダー内で溶融されたペレット
から排出される水分やガスは減圧下で大気に排気され
る。
【0024】射出成形機内に供給される樹脂ペレットを
射出成形機のシリンダー内で溶融して発生する水分やダ
イオキシン物質を含有するガスと接触しないようにして
射出成形に供給して射出成形する。
【0025】以下、本発明を詳述するために添付の図面
に基づいて説明する。図1は、射出成形システムの概略
図を示す。該図において、符号10は、射出成形システ
ムである。符号12は、ナイロン等の樹脂ペレットを貯
蔵する貯蔵タンクである。ペレットは、ペレット自動供
給装置を構成する排風機14、オートローダ16、真空
遮断バルブ20を介してペレット貯蔵体22に運ばれ
る。貯蔵タンク12とオートローダ16との間、並びに
排風機14とオートローダ16との間を結ぶ搬送路にそ
れぞれ真空遮断バルブ18が、設けられる。ペレット
が、オートローダ16に移動すると、真空遮断バルブ1
8は、閉じる。
【0026】ペレットは、オートローダ16から真空遮
断バルブ20を介してペレット貯蔵体22に運ばれる。
オートローダ16は、ペレットの堆積の位置を検知する
レベルセンサー21を備える。そして、ペレットが、オ
ートローダ16からペレット貯蔵体22に運ばれると、
真空遮断バルブ20は、閉じる。次に、樹脂ペレット
は、ペレット貯蔵体22からペレット供給体24を通し
て射出成形機26に運ばれる。
【0027】なお、上述したペレット貯蔵体22は、一
体的に構成されるが、メンテナンスや掃除を考慮してそ
れぞれの構成部品が取り外しできるように構成すること
ができる。そして、オートローダとペレット貯蔵体内の
掃除は、上方から気体を流すことによって行なわれる。
【0028】ペレットは、搬送時や落下時に互いにこす
り合う。その結果、ペレットは静電気を帯びる。静電気
がペレットに生じると、ペレットのスムーズな供給が妨
げられる。そこで、好ましくは、貯蔵タンクからペレッ
ト供給体までの供給経路体に静電気防止手段(図示せ
ず)設けられる。例えば、静電気防止手段はアースであ
る。
【0029】射出成形機26は、シリンダー内に供給さ
れたペレットを溶融して、その一端に設けられた射出孔
から溶融樹脂を射出してなる。射出成形機26は、ペレ
ットをシリンダー内に供給して最初の射出を行い、そし
て最初の射出から所定時間経過後に射出された樹脂パー
ジの品質を検査して得られた単位ショット当たりの最適
な堆積量をもって射出を行う。
【0030】ペレット供給体24は、ペレット供給調節
装置28を備える。ペレット供給体24は、第1及び第
2のペレット供給体30、32を備える。ペレット供給
調節装置28により制御された量のペレットが、ペレッ
ト貯蔵体22からペレット供給体24へ供給される。
【0031】ここで、ペレット供給体24は、二重構造
を備える。すなわち、ペレット供給体24は、透明なア
クリル製の第1ペレット供給体30と第1ペレット供給
体30内に収納される銅製の第2ペレット供給体32を
備える。第2ペレット供給体32の先端は、第1ペレッ
ト供給体の先端より射出成形機側へ突出する。かくし
て、ペレットは、第2ペレット供給体32を通過し、そ
して水分やガス等が第1ペレット供給体30と第2ペレ
ット供給体32との間の空間を通過する。なお、前記空
間内にシリンダー内で溶融したペレットから排気される
水分、ガス中のゴミ等を除去するための網体が設けられ
ている。
【0032】すなわち、上昇する水分やガスが通る第1
区域と落下するペレットが通る第2区域とを分離する。
そして、水分やガスが通る第1区域は、減圧装置に接続
される。前記第2区域を形成する部材の長さは、前記第
1区域を形成する部材の長さより長い。これにより、確
実に接触が防止できると共に確実に特定量のペレットが
射出成形機中に供給される。
【0033】かくして、第1ペレット供給体30と第1
ペレット供給体30内に収納される第2ペレット供給体
32とから接触防止装置34が、構成される。そして、
第1ペレット供給体30は、排気口を備える。排気口
は、後述する減圧装置38に接続される。
【0034】ペレット供給調節装置28によるペレット
の供給調節は、ペレットの射出成形機への供給量を可変
し、又は供給量を一定として供給時間を可変し、又は供
給をOFF−ONする。ペレット供給調節装置28は、
モータを備える。そして、ペレット供給量調節によっ
て、モータの回転数は可変される。又はモータの回転数
を一定とし、モータの回転時間が可変(停止も含めて)
される。又はモータの回転がOFF−ONする。なお、
ペレット供給量は減圧度、ペレット温度によっても可変
される。よって、ペレットの供給量、すなわち、ペレッ
ト堆積量は、減圧度が高く、ペレット温度が高いほど多
くなる。
【0035】ペレット供給調節装置28は、横方向に取
付られているが、縦方向に取り付けることもできる。ペ
レット供給調節装置28は、回転軸棒と、所定のピッチ
を有する螺旋供給部と、他端に駆動モータを備える。ペ
レット供給調節装置28の回転軸棒と螺旋供給部は、ハ
ウジング内に収納される。そして、後述する検知装置か
らの情報に基づいて駆動モータは、制御される。ここ
で、モータに連結された回転軸棒の回転数を制御するこ
とにより、螺旋部供給部を通って運ばれるペレットの供
給量が、調整される。なお、ペレット供給量調節装置2
8は、上述した構成に限らず種々の調節機構、例えばペ
レット供給路の径を調節するための調節ブレードを配設
してもよい。
【0036】符号50、52は、検知装置、例えば位置
センサーである。検知装置50、52が、第2ペレット
供給体32に取付られている。なお、好ましくは、検知
装置は、第2ペレット供給体32の下方に設けられてい
る。検知装置50は、ペレットがシリンダー内から溢れ
出て第2ペレット供給体内に出てくる状態を検知する。
また、検知装置50は、ペレットが第2ペレット供給体
内の特定された堆積位置を越えて堆積し始めた状態を検
知する。そして、検知装置が作動すると、情報が、シス
テム制御装置54に送られる。システム制御装置54
は、この情報に基づいてペレットの堆積量を制御する信
号をペレット供給調節装置へ送る。かくして、ペレット
供給量調節装置28は、モータの回転数を調節してペレ
ットの供給量を調節する、又はモータの回転数を一定と
して駆動時間を調節する、又はモータの駆動をOFF−
ONする。また、システム制御装置54内の圧力制御装
置56からの信号が排送機14に送られ、そして、貯蔵
タンク12からのペレットの供給量が可変される。
【0037】さらに、また、スクリューの駆動のバラツ
キを検知する駆動検知装置58が、スクリューの一端に
設けられる。また、符号60は、射出成形機の射出成形
チャンバー62内に設けられたスクリューの動き等の射
出成形機を制御するための射出成形機制御装置である。
射出成形機制御装置60の情報は、システム制御装置5
4に送られ、そして射出成形システムの全体が制御され
る。
【0038】前記射出成形機は、周囲にヒータ、一端に
射出孔、かつスクリューを備える。スクリューは計量帯
域、圧縮帯域及び供給帯域を有する。かくして、ペレッ
トは、自己発熱を伴って均質な温度まで上昇する。圧縮
帯域において、ペレットは溶融され、そして混練され
る。この作用によって、一定量の溶融した樹脂が、ノズ
ル側へ送り出される。なお、射出成形機中に供給された
ペレットは、スクリューで圧縮される際に、クッション
圧を有する。クッション圧のバラツキの範囲は、5mm
±0.5mm以下に設定される。
【0039】射出成形機の内部は、密封状態に保持され
てもよいが、射出成形機の他端から大気の空気又は不活
性ガスを導入してもよい。気体供給手段は射出成形機の
シリンダーの射出孔と対向した他端に設けられた開口6
4である。シリンダー内に導入される気体は空気の他
に、不活性気体でもよい。さらに、好ましくは、気体は
加熱される。なお、通常使用されているファナック社製
の50トン射出成形機における空気供給量は、約200
Nl/min〜約300Nl/minである。
【0040】ペレット供給体から射出成形機の射出成形
チャンバー内に供給されるペレットは、スクリューによ
って該チャンバー内を移動し、そして溶融の間にペレッ
ト中の水分やガスを排出する。ペレットから排出された
水分やガスを含む気体は、減圧装置38を構成する真空
ポンプにより射出成形機の外部に取り出される。減圧装
置38は、第2ペレット供給体32の下端付近に取付ら
れる。かくして、減圧装置38は、溶融ペレットから発
生した水分やガスを吸い込み、そして水分やガスを大気
に排気する。その時、射出成形チャンバー内、もしくは
供給体内は、減圧状態、好ましくは約300Torr以
上に設定される。
【0041】この取り出された水分やガスを含む気体
は、排ガス処理装置66及び真空ポンプ38を通ってペ
レット加熱装置68に運ばれる。ペレットの加熱装置6
8は、熱交換器である。射出成形機からの温気体が熱交
換器に運ばれる。一方、大気中の空気が、圧縮機(図示
せず)を介して熱交換器に運ばれる。かくして、大気中
の空気は、熱交換機を通過する際に約80℃に暖められ
る。そして、温風はペレット貯蔵タンク12に供給され
る。ここで、前記熱交換器68を収納体内に配設するこ
とにより収納体内は、約40℃に暖められる。外部から
の空気が収納体内を通過する間に空気は、暖められて熱
交換器68に運ばれる。また、収納体は、真空ポンプ、
排ガス処理装置及び圧縮機を収納することが好ましい。
【0042】好ましくは、温排ガス中の水分やガスに含
まれる有害物質は熱交換器に入る前に、フィルター等の
排ガス処理装置66で処理される。そして、清浄化され
た温気体は、熱交換器で熱を奪われ、そして大気に排出
される。かくして、樹脂ペレットが、ペレット貯蔵タン
ク内で加熱される。そして加熱されたペレットが、ペレ
ット供給経路体を通って射出成形機内に供給される。ペ
レットの加熱は、未乾燥樹脂ペレットを使用する場合に
おいて、特に効果がある。
【0043】なお、ペレットの加熱装置は、上述の構成
以外の構成を有することもできる。例えば、清浄化され
た温気体が、ペレット供給経路体に直接に導入される。
また、ペレット供給経路体にバンドヒータ等の加熱装置
を取り付けてもよい。バンドヒータ等の加熱装置75に
よるペレットの加熱によって排出される水分の量は、射
出成形機中の溶融で排出される水分の量より少ない。ま
た、前者により排出される不純物ガスの量は、後者で排
出されるガスの量より少ない。
【0044】さらに、銅製の第2ペレット供給体32
は、第2のペレット加熱装置を構成する。すなわち、射
出成形機中で発生した温気体が減圧装置により大気に放
出される。温気体が第1ペレット供給体30と第2ペレ
ット供給体32との空間を通過する際に、第2ペレット
供給体32は、温気体により加熱される。よって、ペレ
ットが、加熱された銅製供給体を通る間に、ペレットは
加熱される。
【0045】次に、射出成形機の射出口から射出された
溶融樹脂は、前方に置かれる金型70内に射出される。
金型70内で溶融樹脂は固まり、そして射出成形品が作
られる。ここで、射出された樹脂中のガスや水分の大部
分は、既に射出成形機中の溶融工程で除去されるが、樹
脂中に一部残存するガスや水分が金型内に入る。水分や
ガスが金型の内面に付着することを防止するために金型
は減圧装置38に接続される。なお、減圧装置は、射出
成形機から排出される水分やガス及び又は金型から排出
される水分やガスを強制的に排気する。
【0046】なお、ペレット供給経路体40は、貯蔵タ
ンタ12からペレット貯蔵体22、ペレット供給調節装
置28、第2ペレット供給体32までの経路により構成
される。一方、ペレット排気経路体71は、射出成形機
内で樹脂の溶融中に発生した水分やガスが射出成形機2
6内から第1ペレット供給体30、排ガス処理装置66
を介して減圧装置38に至り、そして大気に排出される
までの経路により構成される。また、ペレット排気経路
体71は、金型70から減圧装置38に至り、そして大
気に排出されるまでの経路により構成される。
【0047】ここで、減圧装置として真空ポンプが使用
される。真空ポンプは、射出成形機及び又は金型から排
出される水分やガスを減圧下で取り出す。かくして、射
出成形機及び又は金型からの水分やガスを減圧下で取り
出す。
【0048】さらに、射出成形機26が複数台配置され
る。射出成形機26の各々へのペレットの供給は、供給
量、射出成形機の運転パラメータ、供給のための圧力及
び加熱制御等を制御する1台の中央制御装置によってな
される。かくして、1台の中央制御装置によって、射出
成形システムの無人化、自動化が図れる。
【0049】前記金型から排出するガス中の有害物質は
排ガス処理装置である有害物吸収媒体、例えば活性炭を
収納した管体66に取り込まれて有害物質は除去され
る。前記活性炭を約700℃以上の温度に加熱すること
により、前記有害物質、例えばダイオキシン物質は除去
される。なお、排ガス処理装置である有害物吸収媒体
は、排出される有害物質の除去に適した活性炭以外の媒
体を使用することもできる。また、前記複数種類の有害
物質を効率的に除去、処理するために複数種類の有害物
吸収媒体を管体に充填してもよい。
【0050】以下、本発明に係る作用を詳述する。本発
明において、樹脂ペレットが射出成形機内に供給され
る。この際、ペレットの原料となる樹脂材料の種類、ペ
レット供給量、ペレット温度、さらには、射出成形機内
の水分やガスを外部に排出する際の減圧度等の作動条件
によって、良品が得られる単位ショット、例えば1ショ
ット当りの射出量が異なる。すなわち、射出成形機のシ
リンダー内へ供給されるペレットの単位ショット当りの
堆積量が異なる。
【0051】そこで、ある種類の樹脂材料からなるペレ
ットを射出成形機のシリンダー内に供給して、ペレット
の供給量、ペレットの温度、及び減圧度等の作動条件を
特定する。この際、まず、ペレットが射出成形機内に連
続して供給されても、ペレットが射出成形機のシリンダ
ー内から溢れ出ない堆積量を1ショット分として供給す
る。
【0052】次に、この1ショット分の堆積されたペレ
ットを使用して射出を行なう。そして、射出された樹脂
パージの品質の検査もしくは評価を行なう。検査は、最
初に射出された樹脂パージから所定時間、例えば2〜3
分後に射出された樹脂パージによって行われる。この検
査により、良品が得られたならば、前記ペレットの供給
量等の作動条件が特定される。0053】検査の結果、
単位ショット分の最適な堆積量は、樹脂材料の種類、ペ
レットの供給量、ペレットの温度、及び減圧度等の作動
条件の違いにより異なる。また、最適な堆積量は、樹脂
材料の種類、ペレットの供給量、ペレットの温度、及び
減圧度等の作動条件の少なくとも1つを可変することに
より得られる。
【0054】また、射出成形機のシリンダー内でペレッ
トが溶融される際に、樹脂ペレット内から水分やガス等
が排出される。本発明は、これら水分やガスを強制的に
大気に放出する構成を備える。すなわち、これらの水分
やガスは減圧下で大気に放出される。また、これら水分
やガスは大気から導入される空気や不活性ガスと共に減
圧下で大気に放出される。
【0055】上述のように、水分やガスが減圧下で大気
に放出される。この際、水分やガスの上昇流と落下する
ペレットとが衝突すると、ペレットの落下が妨げられ
る。従って、射出成形機内へ特定供給量のペレットの供
給ができない。本発明は、水分やガスの上昇流と落下す
るペレットとを接触させない構造を備える。
【0056】図2は、ABS樹脂の熱分解曲線を示すグ
ラフ図である。該図において、横軸は、分析経過時間も
しくは熱分解温度であり、縦軸は、アバンダンスであ
る。m/z=104(スチレンのフラグメントイオン)
のイオンクロマトグラフィにおける測定データを示す。
曲線(a)は、本実施例により射出成形して得られたA
BS樹脂の射出成形品であり、曲線(b)は、従来から
行われている、樹脂ペレットの溶融中に発生する水分や
ガスを減圧下で排気して射出成形を行わない方法による
ABS樹脂の射出成形品である。
【0057】分析条件は以下の通りである。MS装置;
HP5973(ヒューレッドパッカード社製)、質量レ
ンジ29.0〜550.0ms、トランスファーライン
280℃。なお、分析に使用した試料は、0.5mmg
であった。そして、R.T〜600℃の間で試料から発
生するガスを直接MS装置に導入した。
【0058】該実験によって、両射出成形品は、400
〜500℃で熱分解し、スチレンが検出された。該図に
おいて、上記射出成形品;(a)から発生したスチレン
の熱分解温度のピーク値が、上記射出成形品;(b)か
ら発生したスチレンの熱分解温度のピーク値より高温度
側に存在していることが分かり、かくして射出成形品;
(a)は、射出成形品;(b)より高い分解温度を有す
ることがわかる。この結果より、また射出成形品;
(a)は、射出成形品;(b)より高い結晶性を有する
ことがわかる。
【0059】さらに、射出成形品;(a)と(b)とに
ついて引張強度の試験をした結果、射出成形品(a)
は、射出成形品(b)に比べて引張強度が向上している
ことが確認された。
【0060】さらに、水分やガスは、射出成形機の溶融
過程でペレット内から排出される。一部の水分やガス
は、樹脂が金型内に射出される際に金型内面に排出され
る。本発明は、射出成形機の溶融過程でペレット内から
排出される水分やガス及び金型内に射出される際に金型
内面に排出される水分やガスを減圧下で大気に放出する
構成を備える。さらに、大気に放出するガス排気経路体
に水分やガス中の有害物質を除去する排ガス処理装置を
備えるために有害物質は大気に放出されない。従って、
樹脂に含まれるダイオキシン物質等の有害物質が大気に
放出されない。
【0061】ここで、ABS樹脂及びPOM樹脂中に含
まれているダイオキシン物質の除去状態を調べるために
実験を行った。上述したように射出成形機内で溶融した
樹脂から排出される水分やガスはペレット供給経路体に
配設された排ガス処理装置内を通って大気に排気され
る。ここで、本実験において、排ガス処理装置として活
性炭を詰めた管体を使用した。そして、管体の入口側と
出口側でガスのクロマトグラフィによる定量分析を行な
った。
【0062】樹脂としてPOM樹脂を使用した時、排出
ガス中からホルムアルデヒドが検出された。分析の結
果、入口側で4.8μg/全量、出口側で定量下限値
(以下0.01μg/ml)以下であった。また、樹脂
としてABS樹脂を使用した時、排出ガス中からエチル
ベンゼン、スチレンモノマー等が検出された。分析の結
果、エチルベンゼン;入口側で2.2μg/全量、出口
側で0.07μg/全量、スチレンモノマー;入口側で
5.7μg/全量、出口側で0.02μg/全量。この
結果より、排ガスを活性炭に通すことにより、排ガス中
のダイオキシン物質の排出が抑えられることがわかる。
【0063】本発明に係る射出成形方法は、樹脂ペレッ
トを射出成形機のシリンダー内に供給して最初の射出を
行い、そして最初の射出から所定時間経過後に射出され
た樹脂パージの品質を検査して得られた単位ショット当
たりの最適な堆積量をもって射出成形を行う射出成形工
程;射出成形機のシリンダー内で溶融して発生する水分
やガスと接触しないように樹脂ペレットを射出成形機の
シリンダー内に供給して射出成形を行う射出成形工程;
射出成形機のシリンダー内で溶融して発生する水分やガ
スと接触しないように樹脂ペレットを射出成形機のシリ
ンダー内に供給して最初の射出を行い、そして最初の射
出から所定時間経過後に射出された樹脂パージの品質を
検査して得られた単位ショット当たりの最適な堆積量を
もって射出成形を行う射出成形工程;射出成形機のシリ
ンダー内で樹脂を溶融して射出成形を行う際に、前記射
出成形機の射出口と対向した側及びその付近から大気中
の空気又は不活性ガスを供給しながら射出成形を行う射
出成形工程;の単独か、又は組み合わせの射出成形工程
と、射出成形機の樹脂溶融過程で発生する水分やガスが
大気に放出されるのを防止するための除去装置を配設し
たガス排気経路体を減圧にして、金型に射出された樹脂
及び又は射出成形機のシリンダー内で溶融された樹脂か
ら排出されるダイオキシン物質を含有するガスを該除去
装置に通してダイオキシン物質等の有害物質の大気への
排出を防止する有害物質除去工程と;を備えていればよ
い。
【0064】なお、上述した本発明に係る射出形成方法
は、それぞれの工程を備えていればよい。従って、各工
程の順序はこの順番に限定されることなく、種々の順序
を採ることができる。その他、本発明は、本発明の範囲
内でこの実施例に限定されずに種々の変形構成を含み得
るものである。
【0065】以上のように本発明は、樹脂等をシリンダ
ー内で溶融してその一端から加圧下で射出する射出成形
機に適用できることは勿論、樹脂等をシリンダー内で溶
融してその一端から加圧下で射出する作用を行うもので
あれば射出成形機の名称でなくても適用できる。また、
射出成形品には、電子部品、機械部品等の種々の成形品
が含まれる。
【0066】
【発明の効果】射出成形機内の樹脂ペレットの溶融中で
発生する有害物質を除去でき、作業環境を向上すること
ができ、しかも成形品の品質を向上できる。ダイオキシ
ン物質を一ヶに集めて廃棄するため効率良く廃棄でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る射出成形システムを示す
概略図である。
【図2】図2は、ABS樹脂の熱分解曲線を示すグラフ
図である。
【符号の説明】
26;射出成形機 28;ペレット堆積量制御装置 30、32;ペレット供給体 34;接触防止装置 38;減圧装置 64;気体供給手段 66;排ガス処理装置 71;ペレット排気経路体

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂ペレットを射出成形機のシリンダー
    内に供給して最初の射出を行い、そして最初の射出から
    所定時間経過後に射出された樹脂パージの品質を検査し
    て得られた単位ショット当たりの最適な堆積量をもって
    射出成形を行う射出成形工程と、射出成形機の樹脂溶融
    過程で発生する水分やガスが大気に放出されるのを防止
    するための排ガス処理装置を配設したガス排気経路体を
    減圧にして、金型に射出された樹脂及び又は射出成形機
    のシリンダー内で溶融された樹脂から排出されるダイオ
    キシン物質を含有するガスを該除去装置に通してダイオ
    キシン物質等の有害物質の大気への排出を防止する有害
    物質除去工程と、を備える射出成形方法。
  2. 【請求項2】 射出成形機のシリンダー内で溶融して発
    生する水分やガスと接触しないように樹脂ペレットを射
    出成形機のシリンダー内に供給して最初の射出を行い、
    そして最初の射出から所定時間経過後に射出された樹脂
    パージの品質を検査して得られた単位ショット当たりの
    最適な堆積量をもって射出成形を行う射出成形工程と、
    射出成形機の樹脂溶融過程で発生する水分やガスが大気
    に放出されるのを防止するための排ガス処理装置を配設
    したガス排気経路体を減圧にして、金型に射出された樹
    脂及び又は射出成形機のシリンダー内で溶融された樹脂
    から排出されるダイオキシン物質を含有するガスを該除
    去装置に通してダイオキシン物質等の有害物質の大気へ
    の排出を防止する有害物質除去工程と、を備える射出成
    形方法。
  3. 【請求項3】 射出成形機のシリンダー内で樹脂の溶融
    中に発生する水分やガスと接触しないように樹脂ペレッ
    トを射出成形機のシリンダー内に供給して射出成形を行
    う射出成形工程と、射出成形機の樹脂溶融過程で発生す
    る水分やガスが大気に放出されるのを防止するための排
    ガス処理装置を配設したガス排気経路体を減圧にして、
    金型に射出された樹脂及び又は射出成形機のシリンダー
    内で溶融された樹脂から排出されるダイオキシン物質を
    含有するガスを該除去装置に通してダイオキシン物質等
    の有害物質の大気への排出を防止する有害物質除去工程
    と、を備える射出成形方法。
  4. 【請求項4】 射出成形機のシリンダー内で樹脂を溶融
    して射出成形を行う射出成形工程と、前記射出成形機の
    射出口と対向した側及びその付近から大気中の空気又は
    不活性ガスを供給する工程と、射出成形機の樹脂溶融過
    程で発生する水分やガスが大気に放出されるのを防止す
    るための排ガス処理装置を配設したガス排気経路体を減
    圧にして、金型に射出された樹脂及び又は射出成形機の
    シリンダー内で溶融された樹脂から排出されるダイオキ
    シン物質を含有するガスを該除去装置に通してダイオキ
    シン物質等の有害物質の大気への排出を防止する有害物
    質除去工程と、を備える射出成形方法。
  5. 【請求項5】 前記有害物質除去工程は、排ガス処理装
    置として活性炭を入れた管体を通してなることを特徴と
    する請求項1、2、3又は4記載の射出成形方法。
  6. 【請求項6】 前記射出成形機の射出口と対向する側の
    近辺から射出成形機内へ大気中の空気又は不活性ガスを
    導入する工程をさらに備えることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の射出成形方法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂は、射出成形機中に供給される
    前に所定の水分量になるまで予め乾燥炉で乾燥された乾
    燥済み樹脂、又は前記予め乾燥炉で乾燥されない未乾燥
    樹脂、又は使用済みの樹脂を所定の割合で混合したリサ
    イクル樹脂であることを特徴とする請求項1、2、3又
    は4記載の射出成形方法。
  8. 【請求項8】 前記樹脂は、ABS樹脂であり、前記有
    害物質除去工程において該ABS樹脂の溶融中から発生
    するエチルベンゼン、スチレンモノマーの排出が防止さ
    れることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の射
    出成形方法。
  9. 【請求項9】 前記樹脂は、POM樹脂であり、前記有
    害物質除去工程において該POM樹脂の溶融中から発生
    するホルムアルデヒドの排出が防止されることを特徴と
    する請求項1、2、3又は4記載の射出成形方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3又は4記載の射出成
    形方法における溶融中の樹脂からダイオキシン物質等の
    有害物質を除去する工程でダイオキシン物質等の有害物
    質を吸収した有害物質吸収媒体を約700℃以上の温度
    に加熱してダイオキシン物質等の有害物質を処理してな
    る廃棄物処理方法。
  11. 【請求項11】 前記有害物質吸収媒体は、活性炭であ
    ることを特徴とする請求項10記載の廃棄物処理方法。
  12. 【請求項12】 前記有害物質吸収媒体は、複数種類の
    有害物質吸収媒体からなることを特徴とする請求項10
    記載の廃棄物処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項1、2、3又は4記載のいずれ
    か1つの射出成形方法によって樹脂ペレットを射出成形
    してなる射出成形品において、検出された前記射出成形
    品中に含まれているダイオキシン物質の熱分解温度のピ
    ーク値は、射出成形機の樹脂溶融中に発生する水分やガ
    スを減圧下で排気しない射出成形方法により射出成形さ
    れた射出成形品中に含まれているダイオキシン物質の熱
    分解温度のピーク値より高温度側に存在していることを
    特徴とする射出成形品。
  14. 【請求項14】 請求項1、2、3又は4記載のいずれ
    か1つの射出成形方法によって未乾燥樹脂ペレットを射
    出成形してなる射出成形品において、検出された前記射
    出成形品中に含まれているダイオキシン物質の熱分解温
    度のピーク値は、射出成形機の樹脂溶融中に発生する水
    分やガスを減圧下で排気しない射出成形方法により射出
    成形された射出成形品中に含まれているダイオキシン物
    質の熱分解温度のピーク値より高温度側に存在している
    ことを特徴とする射出成形品。
  15. 【請求項15】 前記樹脂はABSであり、該ABS樹
    脂からスチレンが検出されたことを特徴とする請求項1
    3又は14記載の射出成形品。
  16. 【請求項16】 前記樹脂はPOMであり、該POM樹
    脂からホルムアルデヒドが検出されたことを特徴とする
    請求項13又は14記載の射出成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101067291B1 (ko) 2008-12-11 2011-09-23 대한전기공업 주식회사 분해법과 활성탄 흡착법을 이용한 플라스틱 성형기의 유해가스 제거장치
JP2016532909A (ja) * 2013-09-11 2016-10-20 リンカーン グローバル, インコーポレイテッドLincoln Global, Inc. リアルタイム模擬バーチャルリアリティ溶接訓練環境用習得管理システム
JP2019181890A (ja) * 2018-04-17 2019-10-24 ポリプラスチックス株式会社 ガス分析方法及び装置
JP6829509B1 (ja) * 2020-09-17 2021-02-10 株式会社フォーサイト 学習支援システムおよび学習支援方法
KR102404366B1 (ko) * 2021-06-01 2022-05-31 임태섭 광발광성 에코글로잉칩 및 그 광발광성 에코글로잉칩을 이용한 글로잉패스 시공방법

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