JP2001009735A - 溝加工用砥石及び加工装置 - Google Patents

溝加工用砥石及び加工装置

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JP2001009735A
JP2001009735A JP11183290A JP18329099A JP2001009735A JP 2001009735 A JP2001009735 A JP 2001009735A JP 11183290 A JP11183290 A JP 11183290A JP 18329099 A JP18329099 A JP 18329099A JP 2001009735 A JP2001009735 A JP 2001009735A
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JP
Japan
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groove
base metal
grinding wheel
grindstone
processing
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JP11183290A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Tomita
泰央 冨田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は細溝加工において、加工で発生する
発熱により加工精度が低下の発生を防ぎ、かつ溝加工精
度を向上することを目的とする。 【解決手段】 本発明では、金属メッキを介してダイヤ
モンド砥粒を台金10に固着してなる軸付砥石であっ
て、台金10の砥粒を固着する側の軸端中央部に凹部1
1を有し、軸端中央部から台金の外周の空間にわたって
溝12を形成していることとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス等の
硬脆材料への溝加工に用いられる細溝加工用工具及び加
工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミックス等の硬脆材料へφ1
mm且つ深さ0.01mm程度の細溝加工を行う場合に
は、図5に示すような内周面研削用軸付砥石(以下、イ
ンターナル砥石という。)等をジググラインダに取り付
けて使用していた。このインターナル砥石は、台金51
の表面に、メッキ52によって固着された砥石53が設
けられている。
【0003】実際に溝加工を行う場合には、図5に示す
インターナル砥石の中心を回転中心として、インターナ
ル砥石を回転させながら砥石を被加工物に接触させ、被
加工物と砥石を相対移動させながら加工を行うことで、
細溝を形成している。なお、このインターナル砥石は、
電着によりダイヤモンド砥粒を金属メッキで台金に固着
した構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インタ
ーナル砥石は、断面が円形の円筒形状であり、この形状
の砥石を回転させて加工しているので、加工量が溝の周
辺部と溝の中央部とで、変わってしまい平坦な溝が形成
されないという問題点があった。また、溝幅精度を安定
させるために比較的細かい砥粒(粒度#400)を用い
たインターナル砥石を用いた場合、加工時の摩擦が大き
くなり、発熱が生じてしまう。その結果、加工精度が悪
くなったり、目詰まりが生じて砥石の摩耗が著しくなる
という問題点があった。
【0005】そこで、本発明は細溝加工において、加工
で発生する発熱による加工精度の低下を防ぎ、かつ溝加
工精度を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の第1の
形態では、金属メッキを介してダイヤモンド砥粒を台金
に固着してなる軸付砥石であって、台金の砥粒を固着す
る側の軸端中央部に凹部を有し、軸端中央部から台金の
外周の空間にわたって溝を形成していることとしてい
る。
【0007】このように、砥石の中央部に凹部を設け
て、接触面積を小さくし、更に加工時に発生する加工屑
がこの中央部に目詰まりしないように、凹部によって形
成される空間と台金の外周の空間とを結ぶように溝を形
成することで、加工による発熱を低減することができる
ようになった。また、軸端中央部に凹部を設けること
で、砥石の中央部における加工可能面積が小さくなるの
で、形成される溝の中央部と溝の縁近傍の部分とで生じ
る加工量の違いも、解消することができる。また、研削
液も溝や凹部を主な流路として、砥石と被加工物との接
触部分に行き渡りやすくできる。特に、2mm以下の小
径の砥石ではその軸端中央部に研削液の放出流路を形成
することが難しいので、このような小径の砥石にとって
は、有効な手段である。
【0008】一方、本発明の第2の形態では、金属メッ
キを介してダイヤモンド砥粒が一端に固着され、かつそ
の一端の中央部に凹部が形成され、更にその一端の中央
部から台金の外周とにわたって溝が形成された台金を有
した砥石と、砥石と被加工物とを少なくとも一方向に相
対的に移動することができる移動手段と、砥石を回転す
る回転手段とを備えた。
【0009】この様な加工装置を用いて、上述の本発明
の第1の形態と同様な作用効果が得られる。次に、本発
明を説明するために、本発明の実施の形態を例示して更
に詳しく説明する。しかしながら、本発明は以下に述べ
る実施の形態だけに限られるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明にかかる実施の形態で
ある溝加工用砥石について、図1を用いて説明する。こ
の図1は、溝加工用砥石に用いられる台金10の斜視図
であり、特に被加工物と接触する部分を中心に描かれて
いる図である。なお、台金10の形状と本発明にかかる
実施の形態である砥石の形状とはほぼ同じ形状を有して
いる。
【0011】ところで、本発明の実施の形態にかかる台
金10は、直径Dである円柱状の形状を有している。そ
して、その軸端面の中央部に深さHで内径がdの凹部1
1を形成しており、この凹部11で形成される空間と砥
石の外周の空間とをつなぐように溝12が形成されてい
る。溝12の形状はV型を有しており、溝12の最大幅
はWである。
【0012】また、図1で示した一点鎖線100の部分
に該当する溝加工用砥石の断面図を、拡大して図2に図
示した。なお、この拡大図は台金10に砥粒を堆積した
状態で示している。この図2を見てわかるように、溝加
工用砥石の表面には、砥粒2としてダイヤモンド砥粒が
堆積されている。そして、このダイヤモンド砥粒2は台
金10に金属メッキ層3によって固着されている。な
お、台金10の角は面取りされており、面取り部分は半
径SRで曲面形状が形成されている。
【0013】このように、本実施の形態にかかる溝加工
用砥石1は、軸端面の中央部に深さHで直径dの凹部を
形成することで、被加工物を一方向に移動しながら溝加
工用砥石1を回転して加工しても、被加工物に形成する
溝の底面をほぼ平坦な形状にすることができた。また、
加工時に発生する加工屑は、砥石の凹部や砥石に形成さ
れた溝により退避するため、砥石が目詰まりを起こすこ
とも防ぐことが出来、加工時に発生する熱量も低減する
ことができた。また、溝加工用砥石に形成された凹部や
溝により、被加工物との接触部分が従来の溝加工用砥石
に比べて、狭くなっている。その点からも、加工時に発
生する熱量の低減を狙える。
【0014】なお、実験的には、台金10の凹部の内径
dは、台金10の外径Dの0.7倍程度に設定するのが
好ましい。なお、台金10の凹部の内径dを台金10の
外径Dの0.5倍以下とすると、このような台金10に
メッキによりダイヤモンド砥粒2を固着させる場合、台
金10中央付近に砥粒2が異常堆積してしまうという問
題がある。その異常堆積による影響を防ぐために、台金
10凹部の深さHは、0.5mm程度あれば良い。
【0015】また、台金10の溝としては、この実施の
形態ではV溝状としたが幅W及び深さTが1/4Dを満
たすので有れば矩形でもU溝状でも良い。なお、本実施
の形態に基づく溝加工用砥石は特に砥石の直径が2mm
以下のものに最適である。このような小径の砥石には、
特に研削時に必要な研削液を中央部まで行き届かせるよ
うな構造を砥石内部に設けることが難しい。その様な砥
石の代わりに、上述のような溝加工用砥石を用いること
で、研削液を加工部分に行き渡らせことができ、加工屑
の排除や加工時の発熱の低減を達成することができる。
更に、溝の中央部と辺縁部との加工量もほぼ同じ程度に
することができる。
【0016】ところで、上述の溝加工用砥石を用いて被
加工物に溝を形成することが可能な加工装置は、図3に
示した。この加工装置は、次の構成からなる。この本実
施の形態である加工装置は、ベース31と、ベース31
に設けられ被加工物4を任意の方向に移動させることが
可能な移動テーブル33と、ベース31に固定して設け
られたコラム32と、溝加工用工具1を被加工物4に対
して近接させたり遠ざけたりする昇降手段が設置されて
いる加工ヘッド34と、加工ヘッド34に取り付けられ
溝加工工具1を回転する回転手段35と、工具1を保持
する保持手段36から構成されている。また、移動テー
ブル33、回転手段35、加工ヘッド34内の昇降手段
などの制御は、図示されていない制御手段により、移動
制御や運転制御が行われている。
【0017】このように、溝加工を行う際には、溝加工
用工具1を回転することができる装置により、溝加工が
行われる。なお、回転手段35は、図3に示す紙面に対
して垂直な面内で回転することが可能である。なお、回
転速度は10000rpm以上で回転させる。このよう
に、溝加工用砥石1を回転して、被加工物4に溝を形成
している様子を図4に示している。溝加工を行う際に
は、まず最初に所定の位置に切り込みを与え、被加工物
4の水平方向へは、1軸ないし2軸の移動により行え、
所望の溝を加工する。なお、このとき、研削液として高
圧のクーラントを用いて研削屑の除去と砥石1の摩耗を
低減させる措置を行っている。
【0018】図4に示しているように矢印41方向に被
加工物4を移動させながら、矢印42方向に溝加工用工
具1を回転させることで溝幅Wで深さhの溝を形成する
ことができる。ところで、溝幅w及び溝深さhの溝を形
成する場合、次のような条件で行っている。一般に砥石
は、設計上は矩形で表現されるが実際には砥石との関係
より、ある曲率を持った曲面形状或いは台形といった形
状となる。
【0019】そこで、台金の外径寸法Dと、台金外径角
部面取り部分における曲率SRと、砥粒径と、メッキ厚
とを考慮して、深さhと溝幅wとの関係に着目した。そ
の関係を図2に示す。図2には、便宜上被加工物4の面
と平行な方向をXとし、被加工物4の面と垂直な方向を
Zとして示している。台金10と砥粒2との間にメッキ
が存在していないと仮定して、砥粒2の粒径をφ、台金
10の面取り面の曲率半径をSRとした場合、溝の深さ
h分を研削すると、溝の幅Wは次のように決められる。
【0020】工具台金1の面取りSRの半径と砥粒径分
の和が半径として描かれる円弧aのうち、砥粒2の最下
部の位置a1から、砥粒2の最下部の位置a1からZ方
向にh移動した際の円弧aとの交点までの部分a2まで
が、加工に作用する砥石の部分である。図2を見るとわ
かるように、台金10の直径Dや直径Dとと粒の直径φ
との和に比べて幾分、違った幅が形成される。
【0021】ちなみに、加工して得られる溝深さhが
0.01mm程度であり、使用する砥粒2の径を50μ
m、台金10の外径Dを1.05mm、面取りSRを半
径0.03mmと仮定した場合は、加工して得られた溝
幅は1.00mmを公差±0.05内に納めることが可
能であった。このように、正確な溝幅を考慮する際に
は、台金10の直径と、面取りSRの曲率半径及び使用
する砥粒2の直径を考慮することが寛容となる。
【0022】次に台金10に砥粒を固着する際に用いる
メッキについて、その条件を以下に示す。ダイヤ濃度は
1g/リットル、メッキ厚は40μm、メッキの材質は
無電解ニッケルとした。尚、実際のメッキの際は、図1
に示したような姿勢でメッキ液中で台金10を上向きに
し、そして若干台金10を傾け、台金を回転させながら
メッキを行った。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、砥石の端面の形状付与
による工具摩耗が軽減され、硬脆材料の細溝加工におい
ても、長寿命な工具であることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】:本発明の実施の形態にかかる溝加工用砥石の
台金10の斜視図である。
【図2】:本発明の実施の形態にかかる溝加工用砥石の
断面図である。
【図3】:本発明の実施の形態にかかる加工装置の概略
構成図である。
【図4】:本発明による溝加工を示す斜視図である。
【図5】:従来の内周面研削用軸付砥石の断面斜視図で
ある。
【符号の説明】
1・・・砥石 10・・・台金 2・・・ダイヤモンド砥粒 3・・・メッキ層 4・・・被加工物 31・・・定盤 32・・・コラム 33・・・移動テーブル 34・・・加工ヘッド 35・・・回転手段 36・・・保持手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属メッキを介してダイヤモンド砥粒を
    台金に固着してなる軸付砥石であって、 前記台金の前記砥粒を固着する側の軸端中央部に凹部を
    有し、前記軸端面の中央部から前記台金の外周にわたっ
    て溝を形成していることを特徴とする溝加工用砥石。
  2. 【請求項2】 電着により金属メッキを介してダイヤモ
    ンド砥粒が一端面に固着され、かつ前記一端面の中央部
    に凹部が形成され、更に前記一端面の中央部から前記台
    金の外周にわたって溝が形成された台金を有した砥石
    と、 前記砥石と被加工物とを少なくとも一方向に相対的に移
    動することができる移動手段と、 前記砥石を回転する回転手段とを備えた加工装置。
JP11183290A 1999-06-29 1999-06-29 溝加工用砥石及び加工装置 Pending JP2001009735A (ja)

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ID=16133079

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205327A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Omi Kogyo Co Ltd 超硬刃研削工具及び超硬工具の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205327A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Omi Kogyo Co Ltd 超硬刃研削工具及び超硬工具の製造方法

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