JP2001009439A - 揮発性有機物質含有土壌の浄化方法 - Google Patents

揮発性有機物質含有土壌の浄化方法

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JP2001009439A
JP2001009439A JP11180427A JP18042799A JP2001009439A JP 2001009439 A JP2001009439 A JP 2001009439A JP 11180427 A JP11180427 A JP 11180427A JP 18042799 A JP18042799 A JP 18042799A JP 2001009439 A JP2001009439 A JP 2001009439A
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Takao Ichiju
卓男 一重
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AIZU DUST CT KK
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AIZU DUST CENTER KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】揮発性有機物質によって汚染された土壌から、
揮発性有機物質、特に有機塩素系物質を効率的に且つ十
分に(完全に)除去する。 【解決手段】揮発性有機物質含有土壌(汚染土壌)を掘
削し、不活性ガス供給管と吸気管を備えた容器に前記掘
削土壌を入れ、前記容器を密閉し、及び前記不活性ガス
供給管を通して不活性ガスを導入しながら前記吸気管を
通して吸気して強制換気を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揮発性有機物質で
汚染された土壌を効率よく浄化するための新規方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子部品工場及びクリーニング工場等の
揮発性有機物質を大量に使用する場所では、当該工場の
敷地内及び/又はその周辺地域の土壌が揮発性有機物質
(例えば有機塩素系物質等)で汚染される場合がある。
そのような揮発性有機物質による土壌汚染は、時には地
下水にまで達して、環境汚染の重大な問題となる。更
に、工場の閉鎖又は移転に伴う敷地の再利用において特
に問題となる場合が多い。
【0003】上記のような揮発性有機物質によって汚染
された土壌を浄化して再利用可能なものとするために、
従来から、揮発性有機物質の揮発及び/又は分解を目的
とした汚染土壌の加熱処理が行われてきた。汚染土壌の
加熱処理は、汚染が比較的狭い領域に限られていて汚染
土壌を掘削することが可能な場合に特に好ましい土壌浄
化方法である。掘削された汚染土壌は、掘削された場所
で、又は、別の場所に運ばれて加熱処理される。しか
し、加熱処理による汚染土壌の浄化方法は、一般的に効
率が低いという欠点を有し、更に加熱ロータリーキルン
などを含む比較的大きな設備が必要であることからコス
ト面での不利益をも伴う。
【0004】近年においては、加熱処理による汚染土壌
の浄化に加えて、真空抽気による揮発性有機物質の除去
が行われている。この方法では、多数の通気孔を有する
多孔管(吸気管)を土壌中に埋設し、土壌中で揮発して
いる揮発性有機物質、特に有機塩素系物質を含有する汚
染ガスを、前記多孔管に接続した真空ポンプを用いた真
空吸引によって土壌から直接抽気して除去する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、真空抽気によ
る従来の汚染土壌の浄化方法においては、(1) 揮発性有
機物質による汚染の浄化効率が低く、単位時間当たりの
処理能力が劣る;(2) 浄化しようとする土壌中に存在す
る水分及び/又は土壌の性状(団子状又は塊状等)によ
り処理能力が変動及び/又は低下する;及び (3) 揮発
性有機物質による汚染の程度を軽減はできるが、完全又
は十分な除去(浄化)が達成困難である、等の欠点を有
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、真空抽気法
を用いた従来の汚染土壌の浄化方法における上記欠点を
解消すべく鋭意検討した結果、揮発性有機物質含有土壌
(汚染土壌)を掘削し、不活性ガス供給管と吸気管を備
えた容器に前記掘削土壌を入れ、前記容器を密閉し、及
び前記不活性ガス供給管を通して不活性ガスを供給しな
がら前記吸気管を通して吸気を行う強制換気によって、
土壌中の揮発性有機物質、特に有機塩素系物質を効率的
に且つ十分に(完全に)除去し得ることを見出し、本発
明を完成させた。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施において、作業容易
性及びコストの観点から、前記容器は、地面を掘削して
形成したキャビティー(プール状態の大きな槽)の内面
に敷かれた熱溶着可能な防水性シートで構成するのが好
ましい。前記キャビティーは任意の場所に形成し得る
が、好ましくは、掘削する汚染土壌の近傍に形成する。
【0008】前記防水性シートの上に不活性ガス供給用
の1本又は2本以上の不活性ガス供給管(散気管)を、
不活性ガスを全面的に供給し得るように配置し、好まし
くはその上に不織布を厚さ10mm程度と成るように敷き
詰めた後、汚染土壌を充填する。この時、汚染土壌中
に、好ましくは一定の深さ毎に、例えば深さ1m毎に、
揮発性有機物質含有ガス吸気用の1本又は2本以上の吸
気管を、揮発性有機物質含有ガスを全面的に吸気できる
ように配置する。前記不活性ガス供給管及び吸気管は、
それぞれ、不活性ガス供給用及び有機物質含有汚染ガス
吸気用の1つ以上の孔を有する。揮発性有機物質含有汚
染土壌の充填終了後、全体を前記防水性シートで包み、
シートの周囲を熱溶着して全体を密閉状態とする。不活
性ガス供給管及び吸気管をそれぞれ不活性ガス供給装置
及び真空ポンプ(吸気ポンプ)につなぎ、不活性ガスを
供給しながら吸気して強制換気し、吸気した揮発性有機
物質(特に、有機塩素系物質)含有ガスは、有機物質
(汚染物質)を分離除去した後、環境中に放出する。
【0009】本発明の実施において、不活性ガスとし
て、空気を使用するのが好ましく、加熱空気を使用する
のが更に好ましい。不活性ガスの供給は慣用の任意の方
法で実施し得るが、好ましくは送風機、より好ましくは
加熱手段を具備した温風器を使用して実施する。加熱空
気を使用する場合、当該加熱空気の供給温度は、好まし
くは40〜200℃、更に好ましくは50〜100℃の
範囲の温度とする。
【0010】前記吸気ガスからの有機物質の分離除去は
慣用の任意の方法で実施し得るが、作業容易性及びコス
トの面から、好ましくは活性炭で処理することで有機物
質を除去する。
【0011】本発明の実施において、好ましくは前記キ
ャビティーに充填する汚染土壌中に生石灰を導入する。
生石灰を導入することで汚染土壌中の水分を減じ得るの
で、汚染土壌が比較的多くの水分を含有する場合は生石
灰を導入するのが望ましい。生石灰の導入方法及び導入
量に特に制限はないが、好ましくは、汚染土壌に生石灰
を散布しながら層状に汚染土壌をキャビティーに充填す
ることで、充填された汚染土壌中に生石灰が比較的均一
に分布するようにする。導入する生石灰の最適量は汚染
土壌中の含水量によって変動し得るが、好ましくは汚染
土壌1m当たり1〜200kg、更に好ましくは汚染土
壌1m当たり5〜100kg、特に好ましくは汚染土壌
1m当たり10〜50kgの生石灰を使用する。
【0012】本発明の実施において生石灰を使用する場
合、生石灰が土壌中の水分との反応によって発熱してい
る間は吸気のみを行い、発熱終了後に不活性ガス(好ま
しくは空気、更に好ましくは加熱空気)を供給しながら
吸気する強制換気を行うことで、より効率的に有機物
質、特に有機塩素系物質を浄化し得る。
【0013】本発明の有機物質で汚染された土壌の浄化
方法では、土壌中の有機物質含有汚染ガスを強制換気に
より土壌中から除去するので、従来の真空抽気法に比較
して、安定して効率的に、且つ十分に又は完全に汚染有
機物質を除去することが可能である。
【0014】更に、本発明の有機物質で汚染された土壌
の浄化方法では、周囲の土壌と遮断された状態で汚染土
壌や汚泥等の処理がなされるため、バクテリアや酸化還
元剤等を利用した浄化方法を併用する場合も、周辺の環
境又は土壌へ影響することなく安全に実施し得る。ま
た、本発明の有機物質で汚染された土壌の浄化方法は、
汚染の状態によっては、重金属、有害有機物質、油脂類
及び/又は有機塩素系物質等で汚染された土壌を浄化す
るための従来の土壌改良技術と任意に組合せて実施し得
る。
【0015】本発明の有機物質で汚染された土壌の浄化
方法を添付図面に基づいて更に詳細に説明するが、前記
図面は本発明を制限するものではなく、本発明は特許請
求の範囲に記載された範囲内で様々な変更が可能であ
る。
【0016】図1は、土壌を掘削して形成したキャビテ
ィー内の熱溶着可能な防水性シート上に空気供給管(散
気管)を設置した、前記キャビティーの概略平面図であ
る。
【0017】図2は、土壌を掘削して形成したキャビテ
ィー内の熱溶着可能な防水性シートからなる、汚染土壌
充填後の密閉容器の概略的断面図である。
【0018】図1において、防水性シート上の空気供給
管(4)は、空気供給用の多数の孔を有し、汚染土壌の底
部から空気を全面的に供給し得るように配置される。
【0019】図2において、キャビティー底部の防水性
シート(7)上に配置された空気供給管(4)の上に不織布
(8)を厚さ約10mmとなるように敷き詰めた後、揮発性
有機物質で汚染された土壌(9)を、汚染土壌に生石灰を
散布しながら層状に充填する。この時、汚染土壌中に、
深さ約1m毎に、揮発性有機物質含有ガス吸気用の多数
の孔を有する吸気管(6)を、揮発性有機物質含有ガスを
汚染土壌の全体から吸気できるように配置する。例え
ば、前記吸気管(6)は、汚染土壌(9)の深さ約1m毎に前
記空気供給管(4)と同様に配置し得る。揮発性有機物質
含有汚染土壌の充填終了後、全体を前記防水性シート
(7)で包み、シートの周囲を熱溶着して全体を密閉状態
とする。空気供給管(4)及び吸気管(6)をそれぞれ空気供
給装置(3)及び吸気ポンプ(5)につなぎ、空気を供給しな
がら吸気して強制換気を行う。吸気した揮発性有機物質
含有ガスは、有機物質(汚染物質)分離装置(図示せ
ず)で有機物質(汚染物質)を分離除去した後、環境中
に放出する。
【0020】
【発明の効果】本発明の揮発性有機物質含有汚染土壌の
浄化方法では、揮発性有機物質含有土壌を密閉状態で強
制換気するので、土壌中の揮発性有機物質、特に有機塩
素系物質を効率的に且つ十分に(完全に)除去すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 土壌を掘削して形成したキャビティー内の熱
溶着可能な防水性シート上に空気供給管(散気管)を設
置した、前記キャビティーの概略平面図である。
【図2】 土壌を掘削して形成したキャビティー内の熱
溶着可能な防水性シートからなる、汚染土壌充填後の密
閉容器の概略的断面図である。
【符号の説明】 1 地面を掘削して形成したキャビティー 2 キャビティーの法面 3 空気供給装置 4 空気供給管(散気管) 5 吸気ポンプ 6 吸気管 7 防水性シート 8 不織布 9 揮発性有機物質含有汚染土壌 10 地面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性有機物質で汚染された土壌の浄化
    方法であって、(1)揮発性有機物質含有土壌を掘削
    し、(2)不活性ガス供給管と吸気管を備えた容器に前
    記掘削土壌を入れ、(3)前記容器を密閉し、及び
    (4)前記不活性ガス供給管を通して不活性ガスを供給
    しながら前記吸気管を通して吸気を行う強制換気により
    前記揮発性有機物質を除去することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記容器が、地面を掘削して形成したキ
    ャビティーの内面に敷かれた熱溶着可能な防水性シート
    からなることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(2)において、前記容器に掘
    削土壌と共に生石灰を入れることを特徴とする、請求項
    1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 生石灰が発熱している間は吸気のみを行
    い、発熱終了後は不活性ガスを供給しながら吸気を行う
    ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記不活性ガスが空気であることを特徴
    とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記不活性ガスが加熱空気であることを
    特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記揮発性有機物質が有機塩素系物質を
    含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 吸気管を通して前記密閉容器から排出さ
    れる揮発性有機物質を活性炭で処理することを特徴とす
    る、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005161183A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Fudo Constr Co Ltd 汚染地盤の浄化方法
CN104624638A (zh) * 2015-01-28 2015-05-20 中国长江三峡集团公司 受石油污染的土壤的异位微生物修复系统和修复方法

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