JP2001009397A - レーザ照射装置 - Google Patents
レーザ照射装置Info
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- JP2001009397A JP2001009397A JP11178746A JP17874699A JP2001009397A JP 2001009397 A JP2001009397 A JP 2001009397A JP 11178746 A JP11178746 A JP 11178746A JP 17874699 A JP17874699 A JP 17874699A JP 2001009397 A JP2001009397 A JP 2001009397A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 レーザ照射装置10は偏光ビームスプリッタ
16を含み、可変式アッテネータ14を通過したレーザ
ビームが偏光ビームスプリッタ16で2つの直交偏光に
分割される。偏光ビームスプリッタ16を透過したp偏
光成分のレーザビームは、1/2波長板で光軸を中心に
偏光面が90度回転され、したがってs偏光成分のレー
ザビームがワークに入射される。一方、偏光ビームスプ
リッタ16の表面で反射されたs偏光成分のレーザビー
ムは、ミラー20で反射され、ワークに入射される。し
たがって、ワークの両面を一度に洗浄でき、また同じ種
類の2つのワークを同時に洗浄できる。また、1/2波
長板をミラー20とワークとの間に介挿した場合には、
p偏光成分のレーザビームを利用することができる。し
たがって、同じ種類の2つのワークを同時に加工するこ
とができる。 【効果】 p偏光成分およびs偏光成分を任意に利用す
ることができる。
16を含み、可変式アッテネータ14を通過したレーザ
ビームが偏光ビームスプリッタ16で2つの直交偏光に
分割される。偏光ビームスプリッタ16を透過したp偏
光成分のレーザビームは、1/2波長板で光軸を中心に
偏光面が90度回転され、したがってs偏光成分のレー
ザビームがワークに入射される。一方、偏光ビームスプ
リッタ16の表面で反射されたs偏光成分のレーザビー
ムは、ミラー20で反射され、ワークに入射される。し
たがって、ワークの両面を一度に洗浄でき、また同じ種
類の2つのワークを同時に洗浄できる。また、1/2波
長板をミラー20とワークとの間に介挿した場合には、
p偏光成分のレーザビームを利用することができる。し
たがって、同じ種類の2つのワークを同時に加工するこ
とができる。 【効果】 p偏光成分およびs偏光成分を任意に利用す
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザ照射装置に関
し、特にたとえば基板のようなワークの洗浄やアニーリ
ングのためにワーク表面にレーザビームを照射する、レ
ーザ照射装置に関する。
し、特にたとえば基板のようなワークの洗浄やアニーリ
ングのためにワーク表面にレーザビームを照射する、レ
ーザ照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より一般に、p偏光成分は基板に吸
収されやすく、s偏光成分は基板に反射されやすく、し
たがって、前者はワークのアニーリングや加工のため
に、また後者はワークの洗浄のために利用できることが
知られている。
収されやすく、s偏光成分は基板に反射されやすく、し
たがって、前者はワークのアニーリングや加工のため
に、また後者はワークの洗浄のために利用できることが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来では、p偏光を利
用するレーザ照射装置とs偏光を利用するレーザ照射装
置とは個別に製造され、かつ個別に導入されている。他
方、使用頻度や工程配置などの関係で、p偏光またはs
偏光を任意に利用できるレーザ照射装置の要求がある。
用するレーザ照射装置とs偏光を利用するレーザ照射装
置とは個別に製造され、かつ個別に導入されている。他
方、使用頻度や工程配置などの関係で、p偏光またはs
偏光を任意に利用できるレーザ照射装置の要求がある。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、p
偏光またはs偏光を任意に利用できる、新規なレーザ照
射装置を提供することである。
偏光またはs偏光を任意に利用できる、新規なレーザ照
射装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ランダム
偏光特性をもつレーザビームを出力するパルスレーザ発
振器、レーザビームのエネルギを制御する可変式アッテ
ネータ、可変式アッテネータを通過したレーザビームの
偏光成分を直交する直線偏光に分割する偏光ビームスプ
リッタ、および少なくとも1枚の1/2波長板を備え、
パルスレーザ発振器から出力されたレーザビームが可変
式アッテネータを透過し、その透過レーザビームを偏光
ビームスプリッタで2つのビームに分割し、分割された
ビームの少なくとも一方のビームの偏光面を1/2波長
板によって任意の偏光方位に調整し、さらに偏光ビーム
スプリッタによってp偏光成分およびs偏光成分がほぼ
1:1の分割エネルギ比で分割されるようにした、レー
ザ照射装置である。
偏光特性をもつレーザビームを出力するパルスレーザ発
振器、レーザビームのエネルギを制御する可変式アッテ
ネータ、可変式アッテネータを通過したレーザビームの
偏光成分を直交する直線偏光に分割する偏光ビームスプ
リッタ、および少なくとも1枚の1/2波長板を備え、
パルスレーザ発振器から出力されたレーザビームが可変
式アッテネータを透過し、その透過レーザビームを偏光
ビームスプリッタで2つのビームに分割し、分割された
ビームの少なくとも一方のビームの偏光面を1/2波長
板によって任意の偏光方位に調整し、さらに偏光ビーム
スプリッタによってp偏光成分およびs偏光成分がほぼ
1:1の分割エネルギ比で分割されるようにした、レー
ザ照射装置である。
【0006】第2の発明は、ランダム偏光特性をもつレ
ーザビームを出力するパルスレーザ発振器、レーザビー
ムのエネルギを制御する可変式アッテネータ、可変式ア
ッテネータを透過したレーザビームを受ける第1の1/
2波長板、第1の1/2波長板を通過したレーザビーム
の偏光成分を直交する直線偏光に分割するための偏光ビ
ームスプリッタ、および偏光ビームスプリッタによって
分割されたp偏光成分およびs偏光成分の一方を受ける
第2の1/2波長板を備える、レーザ照射装置である。
ーザビームを出力するパルスレーザ発振器、レーザビー
ムのエネルギを制御する可変式アッテネータ、可変式ア
ッテネータを透過したレーザビームを受ける第1の1/
2波長板、第1の1/2波長板を通過したレーザビーム
の偏光成分を直交する直線偏光に分割するための偏光ビ
ームスプリッタ、および偏光ビームスプリッタによって
分割されたp偏光成分およびs偏光成分の一方を受ける
第2の1/2波長板を備える、レーザ照射装置である。
【0007】
【作用】第1の発明では、パルスレーザ発振器から出力
されたランダム偏光特性をもつレーザビームのエネルギ
が可変式アッテネータで制御される。可変式アッテネー
タを通過したレーザビームは、偏光ビームスプリッタで
その偏光成分を直交する2つの直線偏光に分割される。
分割されたビームの少なくとも一方の偏光面が、1/2
波長板によって任意の偏光方位に調整される。さらに、
たとえば偏光ビームスプリッタを適宜回転することによ
って、または可変式アッテネータと偏光ビームスプリッ
タとの間に1/2波長板を挿入してそれを調整すること
によって、偏光ビームスプリッタによってp偏光成分お
よびs偏光成分がほぼ1:1の分割エネルギ比で分割さ
れる。したがって、同時に同じ種類のワークに対して、
加工または洗浄を行うことができる。
されたランダム偏光特性をもつレーザビームのエネルギ
が可変式アッテネータで制御される。可変式アッテネー
タを通過したレーザビームは、偏光ビームスプリッタで
その偏光成分を直交する2つの直線偏光に分割される。
分割されたビームの少なくとも一方の偏光面が、1/2
波長板によって任意の偏光方位に調整される。さらに、
たとえば偏光ビームスプリッタを適宜回転することによ
って、または可変式アッテネータと偏光ビームスプリッ
タとの間に1/2波長板を挿入してそれを調整すること
によって、偏光ビームスプリッタによってp偏光成分お
よびs偏光成分がほぼ1:1の分割エネルギ比で分割さ
れる。したがって、同時に同じ種類のワークに対して、
加工または洗浄を行うことができる。
【0008】この発明の或る局面では、偏光ビームスプ
リッタの方位を光軸を中心として45度回転させること
によって、p偏光成分およびs偏光成分がほぼ1:1の
分割エネルギ比で分割される。
リッタの方位を光軸を中心として45度回転させること
によって、p偏光成分およびs偏光成分がほぼ1:1の
分割エネルギ比で分割される。
【0009】この発明の他の局面では、可変式アッテネ
ータと偏光ビームスプリッタとの間に1/2波長板を介
挿し、その1/2波長板を適宜調整することによって、
p偏光成分およびs偏光成分がほぼ1:1の分割エネル
ギ比で分割される。
ータと偏光ビームスプリッタとの間に1/2波長板を介
挿し、その1/2波長板を適宜調整することによって、
p偏光成分およびs偏光成分がほぼ1:1の分割エネル
ギ比で分割される。
【0010】第2の発明では、パルスレーザ発振器から
出力されたランダム偏光特性をもつレーザビームのエネ
ルギが可変式アッテネータで制御される。可変式アッテ
ネータを透過したレーザビームは、第1の1/2波長板
を通過して偏光ビームスプリッタで直交する直線偏光に
分割される。分割されたp偏光成分およびs偏光成分の
いずれか一方が、第2の1/2波長板を通過する。つま
り、ほぼ1:1の分割エネルギ比のp偏光成分またはs
偏光成分のレーザビームが得られるので、同時に同じ種
類のワークに対して、加工または洗浄を行うことができ
る。
出力されたランダム偏光特性をもつレーザビームのエネ
ルギが可変式アッテネータで制御される。可変式アッテ
ネータを透過したレーザビームは、第1の1/2波長板
を通過して偏光ビームスプリッタで直交する直線偏光に
分割される。分割されたp偏光成分およびs偏光成分の
いずれか一方が、第2の1/2波長板を通過する。つま
り、ほぼ1:1の分割エネルギ比のp偏光成分またはs
偏光成分のレーザビームが得られるので、同時に同じ種
類のワークに対して、加工または洗浄を行うことができ
る。
【0011】或る実施例では、偏光ビームスプリッタで
分割された2つのビームがともにs偏光となるようにワ
ークに入射される。したがって、同時に同じ種類のワー
クを洗浄でき、また1つのワークの両面を同時に洗浄す
ることができる。
分割された2つのビームがともにs偏光となるようにワ
ークに入射される。したがって、同時に同じ種類のワー
クを洗浄でき、また1つのワークの両面を同時に洗浄す
ることができる。
【0012】他の実施例では、偏光ビームスプリッタで
分割される2つのビームがともにp偏光となるようにワ
ークに入射される。したがって、同時に同じ種類のワー
クを加工できる。
分割される2つのビームがともにp偏光となるようにワ
ークに入射される。したがって、同時に同じ種類のワー
クを加工できる。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、偏光ビームスプリッ
タでレーザビームを2つの直線偏光に分割することがで
きるので、p偏光またはs偏光を任意に利用することが
できる。
タでレーザビームを2つの直線偏光に分割することがで
きるので、p偏光またはs偏光を任意に利用することが
できる。
【0014】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0015】
【実施例】図1を参照して、この実施例のレーザ照射装
置10はパルスレーザ発振器12を含み、パルスレーザ
発振器12から出力されたランダム偏光特性をもつレー
ザビームは可変式アッテネータ14に入射される。な
お、エキシマレーザまたはHe−Neなどのランダム偏
光特性をもつレーザビームが、パルスレーザ発振器12
から出力される。可変式アッテネータ14では、パルズ
レーザ発振器12から与えられたレーザビームの強度が
調整される。可変式アッテネータ14を透過したレーザ
ビームは、偏光ビームスプリッタ16に入射される。偏
光ビームスプリッタ16では、レーザビームが直交する
2つの直線偏光に分割される。つまり、レーザビームは
偏光ビームスプリッタ16を透過して1/2波長板18
に入射されるとともに、偏光ビームスプリッタ16の表
面で反射され反射鏡(ミラー)20に照射される。1/
2波長板18に入射されたレーザビームは光軸に対して
90度回転され、つまり偏光面が光軸に対して90度回
転され、ワーク(図示せず)に入射される。一方、ミラ
ー20で反射されたレーザビームはそのままワークに入
射される。
置10はパルスレーザ発振器12を含み、パルスレーザ
発振器12から出力されたランダム偏光特性をもつレー
ザビームは可変式アッテネータ14に入射される。な
お、エキシマレーザまたはHe−Neなどのランダム偏
光特性をもつレーザビームが、パルスレーザ発振器12
から出力される。可変式アッテネータ14では、パルズ
レーザ発振器12から与えられたレーザビームの強度が
調整される。可変式アッテネータ14を透過したレーザ
ビームは、偏光ビームスプリッタ16に入射される。偏
光ビームスプリッタ16では、レーザビームが直交する
2つの直線偏光に分割される。つまり、レーザビームは
偏光ビームスプリッタ16を透過して1/2波長板18
に入射されるとともに、偏光ビームスプリッタ16の表
面で反射され反射鏡(ミラー)20に照射される。1/
2波長板18に入射されたレーザビームは光軸に対して
90度回転され、つまり偏光面が光軸に対して90度回
転され、ワーク(図示せず)に入射される。一方、ミラ
ー20で反射されたレーザビームはそのままワークに入
射される。
【0016】また、図1に付した〜に対応する偏光
成分が、図2(A)〜(E)に示される。なお、図2で
はZ軸は紙面に対して直交する。図2(A)に示すよう
に、パルスレーザ発振器12から出力されたレーザビー
ムは、p偏光成分とs偏光成分とを含む。可変式アッテ
ネータ14でレーザビームの強度が調整されると、図2
(B)に示すようにp偏光成分に比べてs偏光成分が小
さくされる。なお、図2では、p偏光成分とs偏光成分
との相対的な減衰比を示すために、p偏光成分が減衰し
ていないように示しているが、実際にはp偏光成分も減
衰される。偏光ビームスプリッタ16で反射され、ミラ
ー20で反射されたレーザビームは、図2(C)に示す
ようなs偏光成分のレーザビームとなる。一方、偏光ビ
ームスプリッタ16を透過したレーザビームは、図2
(D)に示すようなp偏光成分のレーザビームとなる。
このp偏光成分が1/2波長板18で90度回転され、
図2(E)に示すようなs偏光成分のレーザビームとな
る。
成分が、図2(A)〜(E)に示される。なお、図2で
はZ軸は紙面に対して直交する。図2(A)に示すよう
に、パルスレーザ発振器12から出力されたレーザビー
ムは、p偏光成分とs偏光成分とを含む。可変式アッテ
ネータ14でレーザビームの強度が調整されると、図2
(B)に示すようにp偏光成分に比べてs偏光成分が小
さくされる。なお、図2では、p偏光成分とs偏光成分
との相対的な減衰比を示すために、p偏光成分が減衰し
ていないように示しているが、実際にはp偏光成分も減
衰される。偏光ビームスプリッタ16で反射され、ミラ
ー20で反射されたレーザビームは、図2(C)に示す
ようなs偏光成分のレーザビームとなる。一方、偏光ビ
ームスプリッタ16を透過したレーザビームは、図2
(D)に示すようなp偏光成分のレーザビームとなる。
このp偏光成分が1/2波長板18で90度回転され、
図2(E)に示すようなs偏光成分のレーザビームとな
る。
【0017】図2(B)および(C)から分かるよう
に、p偏光成分に比べてs偏光成分の減衰量が大きい。
つまり、このレーザ照射装置10では、ランダム偏光特
性をもつレーザビームが可変式アッテネータ14に入射
されると、可変式アッテネータ14の偏光依存性によ
り、レーザビームの偏光方位によって透過率が異なる。
具体的には、可変式アッテネータ14の透過率を100
%に調整すると、p偏光透過率とs偏光透過率とがほぼ
1対1の光量比に分割されるが、透過率を50%に調整
すると、p偏光透過率とs偏光透過率とがほぼ2対1の
光量比に分割される。このように、可変式アッテネータ
14の透過率に応じて、p偏光成分およびs偏光成分の
光量比が変わるので、p偏光成分の大きさとs偏光成分
の大きさと異なってしまう。したがって、これを回避す
るため、このレーザ照射装置10では、偏光ビームスプ
リッタ16を光軸を中心に回転させることによって、エ
ネルギ比(光量比)を調整することができる。つまり、
ワークに照射される2つのレーザビームを検出し、検出
結果が等しくなるように偏光ビームスプリッタ16を回
転させる。この実施例では、偏光ビームスプリッタ16
はほぼ45度回転される。したがって、2つのレーザビ
ームのエネルギ比を等しく(1:1に)することができ
る。
に、p偏光成分に比べてs偏光成分の減衰量が大きい。
つまり、このレーザ照射装置10では、ランダム偏光特
性をもつレーザビームが可変式アッテネータ14に入射
されると、可変式アッテネータ14の偏光依存性によ
り、レーザビームの偏光方位によって透過率が異なる。
具体的には、可変式アッテネータ14の透過率を100
%に調整すると、p偏光透過率とs偏光透過率とがほぼ
1対1の光量比に分割されるが、透過率を50%に調整
すると、p偏光透過率とs偏光透過率とがほぼ2対1の
光量比に分割される。このように、可変式アッテネータ
14の透過率に応じて、p偏光成分およびs偏光成分の
光量比が変わるので、p偏光成分の大きさとs偏光成分
の大きさと異なってしまう。したがって、これを回避す
るため、このレーザ照射装置10では、偏光ビームスプ
リッタ16を光軸を中心に回転させることによって、エ
ネルギ比(光量比)を調整することができる。つまり、
ワークに照射される2つのレーザビームを検出し、検出
結果が等しくなるように偏光ビームスプリッタ16を回
転させる。この実施例では、偏光ビームスプリッタ16
はほぼ45度回転される。したがって、2つのレーザビ
ームのエネルギ比を等しく(1:1に)することができ
る。
【0018】このため、1つのワークに対してs偏光成
分のレーザビームを入射する場合には、図3(A)に示
すように、ワーク(ハードディスク(HD))の表面お
よび裏面を一度に洗浄することができる。また、同じ種
類の2つのワークに対してs偏光成分のレーザビームを
照射する場合には、2つのワークを同時に洗浄すること
もできる。このように、ワークを洗浄する場合には、s
偏光成分を利用するようにしているが、これは実験によ
り得られた結果であり、s偏光成分はワークに反射され
やすいためである。また、p偏光成分はワークに吸収さ
れやすく、熱処理(アニーリング)などに適している。
分のレーザビームを入射する場合には、図3(A)に示
すように、ワーク(ハードディスク(HD))の表面お
よび裏面を一度に洗浄することができる。また、同じ種
類の2つのワークに対してs偏光成分のレーザビームを
照射する場合には、2つのワークを同時に洗浄すること
もできる。このように、ワークを洗浄する場合には、s
偏光成分を利用するようにしているが、これは実験によ
り得られた結果であり、s偏光成分はワークに反射され
やすいためである。また、p偏光成分はワークに吸収さ
れやすく、熱処理(アニーリング)などに適している。
【0019】また、図1実施例では、偏光ビームスプリ
ッタ16とワークとの間に1/2波長板18を介挿した
が、1/2波長板18をミラー20とワークとの間に介
挿すると、ワークに対してp偏光成分のレーザビームを
入射することができる。したがって、図3(B)に示す
ように、2つのワーク(基板)を同時にアニーリングす
ることができる。つまり、2つの基板を同時に加工する
ことができる。なお、アニーリングの場合には、ワーク
の反射率が極小となるように、レーザビームを入射する
と、レーザビームの吸収効率が向上する。
ッタ16とワークとの間に1/2波長板18を介挿した
が、1/2波長板18をミラー20とワークとの間に介
挿すると、ワークに対してp偏光成分のレーザビームを
入射することができる。したがって、図3(B)に示す
ように、2つのワーク(基板)を同時にアニーリングす
ることができる。つまり、2つの基板を同時に加工する
ことができる。なお、アニーリングの場合には、ワーク
の反射率が極小となるように、レーザビームを入射する
と、レーザビームの吸収効率が向上する。
【0020】さらに、偏光ビームスプリッタ16とワー
クとの間に1/2波長板18を介挿するとともに、ミラ
ー20とワークとの間に1/2波長板を介挿すると、p
偏光成分およびs偏光成分を得ることができる。
クとの間に1/2波長板18を介挿するとともに、ミラ
ー20とワークとの間に1/2波長板を介挿すると、p
偏光成分およびs偏光成分を得ることができる。
【0021】図4に示す他の実施例のレーザ照射装置1
0は、可変式アッテネータ14と偏光ビームスプリッタ
16との間に1/2波長板22が介挿された以外は図1
実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。な
お、図4に付した〜に対応するレーザビームの偏光
成分が、図5(A)〜(F)に示してある。また、図5
においても図2と同様に、p偏光成分とs偏光成分との
相対的な減衰比を示すため、p偏光成分が減衰していな
いように示しているが、実際にはp偏光成分も減衰され
る。
0は、可変式アッテネータ14と偏光ビームスプリッタ
16との間に1/2波長板22が介挿された以外は図1
実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。な
お、図4に付した〜に対応するレーザビームの偏光
成分が、図5(A)〜(F)に示してある。また、図5
においても図2と同様に、p偏光成分とs偏光成分との
相対的な減衰比を示すため、p偏光成分が減衰していな
いように示しているが、実際にはp偏光成分も減衰され
る。
【0022】このレーザ照射装置10では、1/2波長
板22によって可変式アッテネータ14を通過したレー
ザビームの分割比が調整される。つまり、上述のような
可変式アッテネータ14の偏光依存性による光量比の誤
差が吸収される。したがって、偏光ビームスプリッタ1
6で分割された直線偏光のエネルギ比(光量比)が1:
1に調整される。なお、偏光ビームスプリッタ16の分
割比に誤差が生じる場合には、図1実施例と同様にワー
クに照射される2つのレーザビームを検出し、検出結果
に応じて1/2波長板22を光軸を中心に微妙に回転さ
せることによって、エネルギ比を調整することができ
る。
板22によって可変式アッテネータ14を通過したレー
ザビームの分割比が調整される。つまり、上述のような
可変式アッテネータ14の偏光依存性による光量比の誤
差が吸収される。したがって、偏光ビームスプリッタ1
6で分割された直線偏光のエネルギ比(光量比)が1:
1に調整される。なお、偏光ビームスプリッタ16の分
割比に誤差が生じる場合には、図1実施例と同様にワー
クに照射される2つのレーザビームを検出し、検出結果
に応じて1/2波長板22を光軸を中心に微妙に回転さ
せることによって、エネルギ比を調整することができ
る。
【0023】1/2波長板22では、図5(C)に示す
ように、可変式アッテネータ14から出力されたレーザ
ビームが光軸を中心にほぼ45度回転される。この45
度に回転されたレーザビームが、偏光ビームスプリッタ
16を透過するとともに、偏光ビームスプリッタ16で
反射される。したがって、偏光ビームスプリッタ16を
透過したp偏光成分のレーザビームは図5(E)のよう
に示され、偏光ビームスプリッタ16で反射され、ミラ
ー20で反射されたs偏光成分のレーザビームが図5
(D)のように示される。また、偏光ビームスプリッタ
16を透過したレーザビームは、図5(F)に示すよう
に、1/2波長板18で光軸に対して90度回転され、
ワークに入射される。図4(D)および(F)から分か
るように、1/2波長板22で分割比が調整されること
によって、ワークに入射される2つのレーザビームのエ
ネルギ比がほぼ1:1に調整される。したがって、上述
の実施例と同様に、1つのワークの表面および裏面を一
度に洗浄することができ、また同じ種類の2つのワーク
を同時に洗浄することができる。
ように、可変式アッテネータ14から出力されたレーザ
ビームが光軸を中心にほぼ45度回転される。この45
度に回転されたレーザビームが、偏光ビームスプリッタ
16を透過するとともに、偏光ビームスプリッタ16で
反射される。したがって、偏光ビームスプリッタ16を
透過したp偏光成分のレーザビームは図5(E)のよう
に示され、偏光ビームスプリッタ16で反射され、ミラ
ー20で反射されたs偏光成分のレーザビームが図5
(D)のように示される。また、偏光ビームスプリッタ
16を透過したレーザビームは、図5(F)に示すよう
に、1/2波長板18で光軸に対して90度回転され、
ワークに入射される。図4(D)および(F)から分か
るように、1/2波長板22で分割比が調整されること
によって、ワークに入射される2つのレーザビームのエ
ネルギ比がほぼ1:1に調整される。したがって、上述
の実施例と同様に、1つのワークの表面および裏面を一
度に洗浄することができ、また同じ種類の2つのワーク
を同時に洗浄することができる。
【0024】また、図1実施例と同様に、1/2波長板
18をミラー20とワークとの間に介挿した場合には、
ほぼ1:1のエネルギ比のp偏光成分のレーザビームを
得ることができる。したがって、同じ種類の2つのワー
クを同時に加工することができる。
18をミラー20とワークとの間に介挿した場合には、
ほぼ1:1のエネルギ比のp偏光成分のレーザビームを
得ることができる。したがって、同じ種類の2つのワー
クを同時に加工することができる。
【0025】さらに、図1実施例と同様に、偏光ビーム
スプリッタ16とワークとの間に1/2波長板18を介
挿するとともに、ミラー20とワークとの間に1/2波
長板を介挿すると、p偏光成分およびs偏光成分を得る
ことができる。
スプリッタ16とワークとの間に1/2波長板18を介
挿するとともに、ミラー20とワークとの間に1/2波
長板を介挿すると、p偏光成分およびs偏光成分を得る
ことができる。
【0026】これらの実施例によれば、p偏光成分およ
びs偏光成分のレーザビームを任意に利用することがで
きる。
びs偏光成分のレーザビームを任意に利用することがで
きる。
【0027】なお、これらの実施例では、偏光ビームス
プリッタ16をp偏光成分が透過する場合について示し
たが、偏光ビームスプリッタ16を光軸を中心に90度
回転させることによって、s偏光成分が透過するように
することもできる。
プリッタ16をp偏光成分が透過する場合について示し
たが、偏光ビームスプリッタ16を光軸を中心に90度
回転させることによって、s偏光成分が透過するように
することもできる。
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1実施例に示す各光路におけるレーザビーム
の偏光成分を示す図解図である。
の偏光成分を示す図解図である。
【図3】この発明の適用例を示す図解図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図5】図3に示す各光路におけるレーザビームの偏光
成分を示す図解図である。
成分を示す図解図である。
10 …レーザ照射装置 12 …パルスレーザ発振器 14 …可変式アッテネータ 16 …偏光ビームスプリッタ 18,22 …1/2波長板 20 …ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 裕紀 兵庫県伊丹市奥畑5丁目10番地 株式会社 クボタ内 (72)発明者 井町 弘 兵庫県伊丹市奥畑5丁目10番地 株式会社 クボタ内 Fターム(参考) 3B116 AA02 AA03 BC01 4E068 AC00 CA04 CB10 CD04 CD05 CD08 DA11
Claims (6)
- 【請求項1】ランダム偏光特性をもつレーザビームを出
力するパルスレーザ発振器、 前記レーザビームのエネルギを制御する可変式アッテネ
ータ、 前記可変式アッテネータを通過したレーザビームの偏光
成分を直交する直線偏光に分割する偏光ビームスプリッ
タ、および少なくとも1枚の1/2波長板を備え、 前記パルスレーザ発振器から出力されたレーザビームが
前記可変式アッテネータを透過し、その透過レーザビー
ムを前記偏光ビームスプリッタで2つのビームに分割
し、分割されたビームの少なくとも一方のビームの偏光
面を前記1/2波長板によって任意の偏光方位に調整
し、さらに前記偏光ビームスプリッタによってp偏光成
分およびs偏光成分がほぼ1:1の分割エネルギ比で分
割されるようにした、レーザ照射装置。 - 【請求項2】前記偏光ビームスプリッタの方位を光軸を
中心として45度回転させることによって前記分割エネ
ルギ比を設定する、請求項1記載のレーザ照射装置。 - 【請求項3】前記可変式アッテネータと前記偏光ビーム
スプリッタとの間に1/2波長板を介挿することによっ
て前記分割エネルギ比を設定する、請求項1記載のレー
ザ照射装置。 - 【請求項4】ランダム偏光特性をもつレーザビームを出
力するパルスレーザ発振器、 前記レーザビームのエネルギを制御する可変式アッテネ
ータ、 前記可変式アッテネータを透過したレーザビームを受け
る第1の1/2波長板、 前記第1の1/2波長板を通過したレーザビームの偏光
成分を直交する直線偏光に分割するための偏光ビームス
プリッタ、および前記偏光ビームスプリッタによって分
割されたp偏光成分およびs偏光成分の一方を受ける第
2の1/2波長板を備える、レーザ照射装置。 - 【請求項5】前記偏光ビームスプリッタによって分割し
た2つのビームがともにs偏光となるようにワークに入
射するようにした、請求項1ないし4のいずれかに記載
のレーザ照射装置。 - 【請求項6】前記偏光ビームスプリッタによって分割し
た2つのビームがともにp偏光となるようにワークに入
射するようにした、請求項1ないし4のいずれかに記載
のレーザ照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178746A JP2001009397A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | レーザ照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178746A JP2001009397A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | レーザ照射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001009397A true JP2001009397A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16053872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11178746A Withdrawn JP2001009397A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | レーザ照射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001009397A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013248659A (ja) * | 2012-06-04 | 2013-12-12 | Micronics Japan Co Ltd | 照射装置及び照射方法 |
CN116140816A (zh) * | 2023-03-09 | 2023-05-23 | 深圳铭创智能装备有限公司 | 激光3d蚀刻清洗设备 |
-
1999
- 1999-06-24 JP JP11178746A patent/JP2001009397A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013248659A (ja) * | 2012-06-04 | 2013-12-12 | Micronics Japan Co Ltd | 照射装置及び照射方法 |
CN116140816A (zh) * | 2023-03-09 | 2023-05-23 | 深圳铭创智能装备有限公司 | 激光3d蚀刻清洗设备 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060905 |