JP2001009025A - 個人用透析装置 - Google Patents

個人用透析装置

Info

Publication number
JP2001009025A
JP2001009025A JP11187093A JP18709399A JP2001009025A JP 2001009025 A JP2001009025 A JP 2001009025A JP 11187093 A JP11187093 A JP 11187093A JP 18709399 A JP18709399 A JP 18709399A JP 2001009025 A JP2001009025 A JP 2001009025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
passage
liquid
volume
supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11187093A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Hori
俊一 堀
Takayuki Nishimura
隆幸 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibuya Kogyo Co Ltd filed Critical Shibuya Kogyo Co Ltd
Priority to JP11187093A priority Critical patent/JP2001009025A/ja
Publication of JP2001009025A publication Critical patent/JP2001009025A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 個人用透析装置1は、2台のチャンバ
2、3を備えており、これら両チャンバの供給室4、4
´により希釈水、A液とB液とを順次導入して新鮮透析
液を作成し、かつ作成した新鮮透析液を透析器7に供給
している。上記両供給室の上流側に、透析液調整用剤と
希釈水とを混合してB液を作成する溶解容器33を設け
るとともに、この溶解容器の下流側に溶解容器から排出
されたB液を溜める補助タンク50を設けてB液を連続
作成することができるようにしたものである。 【効果】 個人用透析装置であっても、希釈水と透析液
調整用剤から濃厚液を作成しながら高精度に透析を行な
うことができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透析装置に関し、より詳
しくは個人用透析装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、個人用透析装置として、可動壁を
有する供給室を透析器の入口に接続する一方、可動壁を
有する回収室を上記透析器の出口に接続して上記供給
室、透析器および回収室で密閉回路を形成し、上記供給
室の容積が増大するときには回収室の容積が減少し、ま
た供給室の容積が減少するときには回収室の容積が増大
するように構成しており、そして、上記供給室の容積増
大に応じて濃厚液と希釈水とを供給して該供給室内で新
鮮透析液を混合作成すると同時に、上記回収室の容積減
少に応じて該回収室から処理済み透析液を排出し、また
上記供給室の容積減少に応じて該供給室で作成された新
鮮透析液を透析器に供給すると同時に、上記回収室の容
積増大に応じて上記透析器から排出された処理済み透析
液を回収するように構成したものは知られている(特公
平3‐62108号公報)。この種の個人用透析装置
は、上記供給室により新鮮透析液を作成するとともに、
その作成した新鮮透析液の供給を行なっているので、溶
解タンク並びに各種計量手段とを備え、これらで新鮮透
析液を一括して作成する多人数用透析装置に比較して非
常に小型である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで多人数用透析
装置では、予め液体の状態で販売されている濃厚液に比
較して保存性の良い粉末もしくは顆粒状の透析液調整用
剤を用い、この透析液調整用剤を計量手段で計量して溶
解タンクに投入し、所定濃度の新鮮透析液を作成するこ
とが実用化されている。一方これに対して、所定量の透
析液調整用剤を収容した溶解容器を用い、この溶解容器
に希釈水を連続的に供給するとともに、この溶解容器か
ら希釈水とこれに溶解混合した透析液調整用剤とからな
る略所定濃度の濃厚液を作成し供給できるようにしたも
のが提案されている。したがって、上記溶解容器を個人
用透析装置の供給室に接続することにより、始めから液
体状の濃厚液を使用せずに粉末状の透析液調整用剤を用
いて新鮮透析液の作成を行なうことができる。しかしな
がら個人用透析装置では、供給室によって新鮮透析液の
作成と透析器への供給を交互に行なうようになってお
り、そのために作成と供給の切換え時には濃厚液の供給
を停止しなければならず、その供給停止中に溶解容器内
では透析液調整用剤の溶解が進行してしまい、供給の再
開直後に抽出される濃厚液の濃度が相対的に高くなって
しまうものであった。このような濃厚液の濃度のバラツ
キは、新鮮透析液の濃度のバラツキとなるため高精度な
透析が行なえなくなるといった問題が生じる。そのよう
な事情に鑑み、本発明は、透析液調整用剤と希釈水とか
ら濃厚液を作成しながら透析を高精度に行なうことがで
きる個人用透析装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はそのような事情
に鑑み、上述した個人用透析装置において、上記供給室
の上流側に、透析液調整用剤を収容し、かつ該透析液調
整用剤を希釈水で溶解して濃厚液を作成する溶解容器を
設ける一方、この溶解容器の下流側に溶解容器から排出
された濃厚液を溜める補助タンクを設けたものである。
【0005】
【作用】上述した構成によれば、供給室への濃厚液の供
給が停止されている最中であっても、溶解容器で混合し
た濃厚液を補助タンクに排出しながら抽出を継続するこ
とができるので、バラツキのない濃厚液を作成すること
ができる。したがって、個人用透析装置であっても粉末
もしくは顆粒状の透析液調整用剤から透析液を作成しな
がら透析を高精度に行なうことができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、1は個人用透析装置1である。この
透析装置1は、2台のチャンバ2、3を備えており、こ
れら両チャンバ2、3では、それぞれの供給室4、4´
(図3参照)により塩化ナトリウムを主成分とするA液
(濃厚液)、炭酸水素ナトリウムからなるB液(濃厚
液)、さらに逆浸透膜通過水(RO水)等の希釈水とを
混合して所定濃度の新鮮透析液を作成するようになって
いる。そして両チャンバ2、3で作成された新鮮透析液
は、供給通路6を介して透析器7に供給されるととも
に、この透析器7で処理された処理済み透析液は回収通
路8を介して両チャンバ2、3の回収室9、9´(図3
参照)に回収されるようになっており、上記チャンバ
2、3、供給通路6、透析器7、回収通路8とで密閉さ
れた密閉回路を構成している。なお、以下全ての液が流
通する通路は適度な柔らかさのチューブにより構成され
ているものである。
【0007】上記両チャンバ2、3に希釈水を給液する
給液通路13の先端は、図示しない希釈水の供給源に接
続されており、この供給源から給液通路13内に導入さ
れた希釈水は、先ず減圧弁14により減圧された後にフ
ィルタ15を介して不純物を除去されるようになってお
り、このフィルタ15を通過した希釈水は開放された状
態のバルブ16を通過して次に処理済み透析液の熱を利
用した熱交換器17とこの下流側位置に設けたヒーター
18を介して所定温度に調節されるようになっている。
このヒーター18の上流側と下流側には、第1温度計1
9と第2温度計20とが配置されており、これら第1温
度計19と第2温度計20とで測定された測定値は制御
装置21に入力されるようになっており、この制御装置
21はヒーター18により希釈水が所定の温度となるよ
うに制御している。ヒーター18により温度調節された
希釈水は、第1ポンプ22の手前側に設けた貯留タンク
23を介して第1ポンプ22内に導入されるようになっ
ている。上記貯留タンク23の上流側と第1ポンプ22
の下流側にはリターン通路24が接続されており、この
リターン通路24はこれよりも下流側の通路を流通する
ことができる許容量を上回る希釈水を上流側に戻すよう
になっており、このリターン通路24を介して上流側位
置に戻された希釈水は貯留タンク23内に導入される。
そして上記第1ポンプ22により給送される希釈水は、
第1脱気槽25を通過する際に混入する空気を除去され
るようになっており、ここで除去された空気は脱気通路
26を介して排液通路27へと排出される一方、空気を
除去された希釈水は給液通路13に接続した接続通路3
0を介して容器31からA液を添加されるとともに、該
接続通路30と位置を異ならせて接続した接続通路32
を介して溶解容器33において作成されたB液を添加さ
れるようになっている。また上記第1脱気槽25の下流
側位置とヒーター18の上流側位置とをリターン通路2
8によって接続してあり、このリターン通路28により
下流側位置で希釈水の流通が停止した場合に第1ポンプ
22をから送り出された希釈水を上流側に戻して循環さ
せるようにしており、下流側の通路の内圧が必要以上に
上昇することを防止している。なおリターン通路28に
は、所定の圧力が作用すると開放するリリーフ弁29を
設けてある。
【0008】上記接続通路30には、流量調節機能を有
する第2ポンプ34と、この第2ポンプ34よりも下流
側位置には当該接続通路30を開閉するバルブ35が設
けられており、この第2ポンプ34の流量、すなわちA
液の添加量は制御装置21によって制御されるようにな
っている。そして上記接続通路30が接続される位置よ
りも下流側には、バッファタンク36、温度計37、濃
度計38とが順番に設けられており、これら温度計37
並びにA液の濃度を測定する濃度計38で測定されたそ
れぞれの測定値は、上記制御装置21に入力されるよう
になっている。制御装置21は、測定された濃度を測定
された温度により補正して補正された濃度に基づいて第
2ポンプ34の流量を制御するようになっている。すな
わち希釈水の温度が変化すると電導度が変わるからであ
る。
【0009】次に接続通路32は、その一端を接続通路
30よりも上流側位置において給液通路13に接続さ
れ、他方を接続通路30を迂回させて濃度計38よりも
下流側位置において給液通路13に接続させている。こ
の接続通路32には、その上流端位置にこれを開閉する
バルブ40が設けられるとともに、下流端位置にバルブ
49が設けられ、さらに中間位置にもバルブ41とバル
ブ42とが設けられている。該接続通路32はバルブ4
1、42との間で分割されているが、その分割された上
流側通路32Aの端部に溶解容器33の導入パイプ43
(図2参照)が接続され、他方分割された下流側通路3
2Bの端部に溶解容器33の排出パイプ44(図2参
照)が接続されるようになっており、これにより上流側
通路32Aと下流側通路32Bとは溶解容器33を介し
て連通するようになっている。なお洗浄時は、図示しな
いカプラを使用して上流側通路32Aと下流側通路32
Bをダイレクトに連通させるようになっている。また上
記バルブ40とバルブ41との間に、洗浄通路45の一
端を接続してあり、洗浄時にはバルブ46を開放して洗
浄液容器47内の洗浄液を接続通路32を介して透析回
路内に導入するようにしている。また洗浄通路46の合
流位置よりも下流側位置には、別の洗浄通路48の一端
が接続してあり、この洗浄通路48の他端は通常は閉鎖
されているが、洗浄時には接続通路30の先端と連結さ
れるようになっている。またバルブ42とバルブ49と
の間には、後に詳述する補助タンク50が設けられると
ともに、この下流側位置には流量調節機能を有する第3
ポンプ51が設けられており、この第3ポンプ51の流
量、すなわちB液の添加量は制御装置21によって制御
されるようになっている。
【0010】上記溶解容器33は、図2に拡大して示す
ように、ポリエチレン等の樹脂素材よりなる軟質の容器
本体33´と、この容器本体33´の口部33Aを密封
する蓋部55とを備えており、この蓋部55には、バル
ブ41よりも上流側の通路32Aに接続されて容器本体
33内へ容解用液体としての希釈水を導入する導入通路
としての導入パイプ43と、下流側の通路32Bに接続
されて容器本体33内から濃厚液としてのB液を排液す
る排出通路としての排出パイプ44とが一体に設けられ
ている。上記溶解容器33は、該略ボトル状に形成され
るとともに、その底部33Bに長手方向に伸びる平板部
33Cが連設され、この平板部33Cの中心位置には孔
33Dが設けられている。この孔33Dは図示ないフッ
クに吊下げるためのものである。すなわちこの溶解容器
33は、透析装置1の機外に吊下げて使用するものであ
る。上記導入パイプ43は、蓋部55の所定位置に穿設
した孔内に貫通される一方、吐出口43Aを有する先端
を容器本体33´の底部に接近させており、該吐出口4
3Aは図示したように溶解容器33が倒立された状態で
は内部に収容される透析液調整用剤B´の上面よりも上
方に位置するようになっているが、外部に突出する他端
は蓋部55に対して多少突出させている程度である。他
方排出パイプ44は、その一端を予め蓋部55に穿設さ
れた嵌合孔内に嵌合されてこれに溶着される一方、その
先端部の取出し口44Aを蓋部55の内面と同一高さに
設定しているが、外部に突出する他端は排出パイプ43
と同じだけ外部に突出させている。そして上記導入パイ
プ43および排出パイプ44の他端は、それぞれ図示し
ないシール材によりシールされており、これにより保管
時に透析液調整用剤B´が湿気を帯びないようにしてあ
る。さらに蓋部55の内面には、透析液調整用剤B´は
通さないが溶解液は通すメッシュ状のフィルタ56を接
着してあり、上記導入パイプ43はフィルタ56を貫通
して容器内部に連通されているが、排出パイプ44はフ
ィルタ56を介して容器内部に連通されている。また導
入パイプ43の吐出口43Aにも同様のフィルタ56´
が設けられている。したがって、フィルタ56´により
溶解容器33を接続通路32Aと接続通路32Bとに接
続する際などに、溶解容器33を反転させても収容した
透析液調整用剤B´が周囲に飛散することが防止され
る。また上記導入パイプ43および排出パイプ44、フ
ィルタ56とを予め蓋部55に組付けてアッセンブリし
ておけば、先にフィルタ56を接着した蓋部55を容器
本体33´に溶着させてから該蓋部55に導入パイプ4
3と排出パイプ44とを組付ける場合に比較して組付け
作業を容易にすることができるし、しかもフィルタ56
を除く、蓋部55、導入パイプ43および排出パイプ4
4とを一体成形するようにしてもよい。なお導入パイプ
43のフィルタ56´は、省略してもよい。
【0011】上記下流側通路32Bには、B液の量に応
じて容積を可変する補助タンク50を設けている。補助
タンク50は、図4に示すように、互いに外周部を付き
合わされてその内部に断面楕円状の空間を形成する剛性
体からなるほぼ半球状のハウジング50A、50Bと、
このハウジング50A、50Bとの外周部の間に液密を
保持して挟持されたゴム等の弾性体からなるダイアフラ
ム50Cとを備えている。そして、左側のハウジング5
0Aに設けた一対の接続口50Dに下流側通路32Bを
接続して、該ハウジング50Aとダイアフラム50Cと
の間にB液を貯留することができる空間50Fを形成し
ている。他方、右側のハウジング50Bには、ダイアフ
ラム50Cの移動に応じて空気を出し入れするための空
気孔50Eを設けてある。このような構成により収容さ
れるB液の増減に応じてダイアフラム50Cが左右に移
動することにより上記空間50Fの容積が増減されて、
その内部が常時B液で満たされるようになっている。
そして本実施例では、この補助タンク50は1回に添加
する液量以上の容積、具体的には1回の添加量が7cc
程度の場合には50cc程度のB液を収容することがで
きるだけの容積を有しており、B液の流出入に応じて膨
張と収縮を繰り返すようになっている。上記下流側通路
32Bが給液通路13に接続される位置よりも下流側位
置には、バッファタンク58、温度計59、B液の濃度
を測定する濃度計60とが順番に設けられており、これ
ら温度計59並びに濃度計60で測定されたそれぞれの
測定値は制御装置21に入力されるようになっている。
制御装置21は、測定された濃度を測定された温度によ
り補正して第3ポンプ51の流量を制御するようになっ
ている。すなわち希釈水の温度が変化すると電導度が変
わるからである。上記濃度計60の下流側位置には、給
液通路13を開閉するバルブ61が設けられるとともに
このバルブ61の下流側には脱気通路62を介して排液
通路27に連通される第2脱気槽63が設けらてれお
り、この第2脱気槽63において、容器31或は溶解容
器33の交換時に混入した空気を除去するようになって
いる。そして、第2脱気槽63により脱気された希釈
水、A液およびB液の混合液は、分岐した給液通路13
の一方の端部に接続した第1三方切換え弁64を介して
第1チャンバ2の供給室4に供給されるとともに、分岐
した他方の給液通路13の端部に設けられた第2三方切
換え弁65を介して第2チャンバ3の供給室4´に供給
されるようになっている。この第1三方切換え弁64と
第2三方切換え弁65との上流側には、給液通路13と
排液通路27を連通するバイパス通路66およびこれを
開閉するバルブ67が設けられており、このバルブ67
は各供給室4、4´への上記混合液の供給が完了し、第
1三方切換え弁64、第2三方切換弁65が切換わるま
での間に開放され、通路内の内圧が必要以上に上昇する
ことを防止している。
【0012】上記両チャンバ2、3は同一の構成を有し
ているので、一方の第1チャンバ2に関連する構成のみ
について説明し、他方第2チャンバ3については、第1
チャンバ2に用いた符合に「´」を付すことで、その説明
を省略する。上記第1チャンバ2は、図3に示すよう
に、密閉容器70とこの密閉容器70内に設けた2枚の
可動壁を構成するダイアフラム71、72とを備えてお
り、この2枚のダイアフラム71、72によって密閉容
器70内を3室に、すなわち図3に示すように右側の供
給室4と、中央の可変容積室73、左側の回収室9とに
区画している。上記可変容積室73内にはシリコンオイ
ルが封入されており、このシリコンオイルを介してダイ
アフラム71とダイアフラム72とが連動している。こ
れにより供給室4の容積が増大した際には回収室9の容
積が増大し、他方回収室9の容積が増大した際には供給
室4の容積が増大するようになっている。そして上記第
1チャンバ2の可変容積室73と第2チャンバ3の可変
容積室73´とは、ビスカスポンプ74により相互に連
動させてあり、すなわちビスカスポンプ74は、両可変
容積室73、73´内に封入したシリコンオイルを一方
から他方へ移すことによって一方の容積を減少させ、か
つ他方の容積を増大させることができるようになってい
る。上記第1三方切換え弁64の主ポートは、接続通路
75を介して第1チャンバ2の供給室4に連通されると
ともに、他の2つの副ポートは、上記給液通路13と供
給通路6との分岐した一方の端部にそれぞれ連通してい
る。他方第2三方切換え弁65の主ポートは、接続通路
77を介して第2チャンバ3の供給室4´に連通される
とともに、他の2つの副ポートは、給液通路13と供給
通路6との分岐した他方の端部にそれぞれ連通してい
る。そして供給通路6の末端は、透析器7の透析液導入
口に接続されている。これら第1三方切換え弁64と第
2三方切換え弁65の切換え作動は制御装置21によっ
て制御されるようになっており、該制御装置21は透析
動作を行なうときには、例えば以下に制御するようにな
っている。すなわち、第1三方切換え弁64により給液
通路13と接続通路75とを連通させるとともに、該接
続通路75と供給通路6との連通を遮断し、他方これと
同期して第2三方切換え弁65により給液通路13と接
続通路77の連通を遮断するとともに、該接続通路77
と供給通路6とを連通させる。この状態では、第1チャ
ンバ2の供給室4に希釈水、A液およびB液からなる混
合液が導入されるとともに、第4ポンプ81の作用によ
り第2チャンバ3の供給室4´で均一化された新鮮透析
液が接続通路77と供給通路6を介して透析器7に供給
されるようになっている。この工程が終了したら、第1
三方切換え弁64により接続通路75と供給通路6とを
連通させるとともに、該接続通路75と給液通路13と
の連通を遮断し、他方これと同期して第2三方切換え弁
65により接続通路77と供給通路6との遮断するとと
もに、該接続通路77と給液通路13とを連通させる。
この状態では、第2チャンバ3の供給室4´に希釈水、
A液およびB液の混合液が導入されるとともに、第4ポ
ンプ81の作用により第1チャンバ2の供給室4で均一
化された新鮮透析液が接続通路75および供給通路6を
介して透析器7に供給されるようになる。したがって、
上述した両工程を繰返し行なうことにより透析器7に連
続して新鮮透析液を供給することができる。
【0013】上記透析器7には、上記第1チャンバ2の
回収室9と第2チャンバ3の回収室9´とを連通する回
収通路8が接続されており、処理済み透析液は第4ポン
プ81の作用により回収通路8に排出されて下流側に向
けて送液されるようになっている。そして送液された処
理済み透析液は、第3三方切換え弁82を介して回収通
路8の一方の端部に接続した第1チャンバ2の回収室9
に回収されるとともに、第4三方切換え弁83を介して
回収通路8の他方の端部に接続した第2チャンバ3の回
収室9´に回収されるようになっている。図3に示すよ
うに、上記第3三方切換え弁82の主ポートは接続通路
84を介して回収室9に連通されるとともに、他の2つ
副ポートは、上記回収通路8と排液通路27とにそれぞ
れ連通している。他方第4三方切換え弁83の主ポート
は、接続通路86を介して回収室9´に連通されるとと
もに、他の2つの副ポートは、上記第回収通路8と排液
通路27とにそれぞれ連通してしている。これら第3三
方切換え弁82と第4三方切換え弁83の切換え作動は
制御装置21によって制御されるようになっており、該
制御装置21は透析を行なうときには、例えば以下に制
御するようになっている。すなわち、第3三方切換え弁
82により回収通路8と接続通路84とを連通させると
ともに、該接続通路84と排液通路27との連通を遮断
し、他方これと同期して第4三方切換え弁83により回
収通路8と接続通路86の連通を遮断するとともに、該
接続通路86と排液通路27とを連通させる。この状態
では、第1チャンバ2の回収室9に処理済み透析液が導
入されるとともに、第2チャンバ3の回収室9´から排
出された処理済み透析液が排液通路27を介して図示し
ない排液槽に排出されるようになっている。この工程が
終了したら、第3三方切換え弁82により排液通路27
と接続通路84とを連通させるとともに、該接続通路8
4と回収通路8との連通を遮断し、他方これと同期して
第4三方切換え弁83により接続通路86と回収通路8
とを連通させるとともに、該接続通路86と排液通路2
7との連通を遮断する。この状態では、第2チャンバ3
の回収室9´に処理済み透析液が導入されるとともに、
第1チャンバ2の回収室9から排出された処理済み透析
液が排液通路27を介して排液槽に排出されるようにな
る。したがって、上述した両工程を繰返し行なうことに
より透析器7から連続的に処理済み透析液を回収するこ
とができる。またこの回収動作と並行して、例えば第1
チャンバ2の回収室9に処理済み透析液を導入する最中
にビスカスポンプ74により可変容積室73内のシリコ
ンオイルを第2チャンバ3の可変容積室73´へ移行さ
せて該回収室9の容積を徐々に増大させることにより、
供給室4に供給される新鮮透析液に対してそれよりも多
くの処理済み透析液を透析器7から回収し、すなわち可
変容積室73の容積減少分に相当する限外濾過を行なう
ようになっている。
【0014】上記第4ポンプ81の下流側には、第3脱
気槽90が設けられており、この第3脱気槽90におい
て除去された空気はエア抜き通路91を介して排液通路
27に排出されるようになっている。このエア抜き通路
91は通常はバルブ92により閉鎖されており、このバ
ルブ92は第3脱気槽90内に所定量以上の空気が溜ま
った際に開放して第3脱気槽90内の空気を排出するよ
うになっている。
【0015】以上の構成において、上記透析装置1の透
析動作について説明する。透析装置1の各通路6、8、
13、27内には、洗浄液を洗い流し終わった後の希釈
水が導入されている。この状態の透析装置1の接続通路
30に容器31を接続し、また接続通路32の上流側通
路32Aの端部に溶解容器33の導入パイプ43を接続
するともに、下流側通路32Bの端部に排出パイプ44
を接続した後、以下に述べる透析準備動作に入る。すな
わち、バルブ42は閉鎖したままでそれ以外の各バルブ
16、40、41、49、61を開放させるとともに、
第1ポンプ22、第3ポンプ51、第4ポンプ81とを
作動させ、さらに各三方切換え弁64、65、82、8
3とを作動させて、供給源から給液通路13に希釈水を
導入し、各通路6、8、13、27内の希釈水を流通さ
せる。また供給通路13内に供給された希釈水の一部
は、上流側通路32Aと導入パイプ43を介して溶解容
器33内に導入される一方、補助タンク50内の希釈水
は能力を高く制御された第3ポンプ51により給液通路
13内に急速に排出されるようになっており、該第3ポ
ンプ51は所定時間作動したら停止される。このときに
は補助タンク50内の空間50Fはダイアフラム50C
がハウジング50Aに密着して液の流通を遮断しない程
度に希釈水が残った状態となっている。上記導入パイプ
43から溶解容器内33に吐出された希釈水は、透析液
調整用剤B´の上側部分から内部へ浸透を開始して下方
側へ降下するようになっており、この降下する過程で次
第に希釈水に溶けた透析液調整用剤B´の濃度は濃くな
る。具体的には、導入パイプ43より希釈水を供給しな
がら排出パイプ44を介して排出されるB液の濃度を測
定したところ一様に飽和状態よりも若干薄い濃度で安定
していることが確認された。そして第3ポンプ51を停
止させると同時にバルブ42を開放し、上記溶解容器3
3内から排出パイプ44および下流側通路32Bを介し
てB液を補助タンク50内に排出する。これにより補助
タンク50は、供給されるB液により膨張しながら内部
にB液を蓄えるようになっており、新鮮透析液を作成す
る5サイクル分に相当する約35cc程度蓄えたら次の
透析動作に移行する。なお、この透析準備時点では透析
器7と接続しておらず、給液通路6と回収通路8とをダ
イレクトに接続し、供給通路6内の釈水を回収通路8内
に流通させている。また透析動作に移行した後も、透析
器7とは接続せずに供給室4、4´で新鮮透析液を作成
するとともに該新鮮透析液を供給通路6に供給する動作
を繰返し、供給通路6内の希釈水が新鮮透析液と入れ替
わった時点で供給通路6と回収通路8とを透析器7に接
続して新鮮透析液を供給し、実際に透析を開始するよう
にしている。さらにこの間に補助タンク50内には、少
なくとも1回の新鮮透析液の作成に必要な量以上のB液
を収容するようになっている。
【0016】透析動作では、例えば図3に示すようにこ
れから第2チャンバ3の供給室4´内で新鮮透析液を作
成しようとするタイミングの時、すなわち第2三方切換
え弁65により第2チャンバ3´の供給室4´が給液通
路13に連通されるとともに、第4三方切換え弁83に
より第2チャンバ3の回収室9´が排液通路27に連通
される。またこれと同時に第1三方切換え弁65により
第1チャンバ2の供給室4が透析器7に連通されるとと
もに、第3三方切換え弁82により第1チャンバ2の回
収室9が透析器7に連通される。さらにバルブ61、バ
ルブ35、バルブ49が開放した状態で。第2ポンプ3
4、第3ポンプ51を作動させる。これにより給液通路
13を流通する希釈水に容器31からA液が供給され、
さらにこれよりも下流側で補助タンク50からB液が供
給されて、希釈水、A液、B液の混合液が第2チャンバ
3の教室4´に導入される。導入された混合液は供給室
4´内で均一化されて新鮮透析液が作成される。このと
き希釈水へ供給されるA液およびB液の供給量は、供給
後の濃度の計測値に基づいて第2ポンプ34および第3
ポンプ51により調節されているので、供給室4´内で
作成される新鮮透析液は所定濃度となるものである。一
方、供給室4´への混合液の導入に伴いダイアフラム7
1´、72´が図3における左方へ移動される。つまり
供給室4´の容積増大に伴い回収室9´の容積が減少し
て該回収室内に回収されている処理済み透析液が排液通
路27に排出されるようになる。またこれと並行して希
釈水の一部は上流側通路32Aを介して溶解容器33に
供給されており、収容された透析液調整用剤が希釈水に
溶解してB液となって排出され下流側の補助タンク50
に流入するようになっている。そしてダイアフラム72
´が左方端まで達すると、これ以上供給室4´はその容
積を増大させることができなくなるので、給液通路13
内の各液の流通が阻止される。この際の供給室4´の内
圧の急激な上昇や給液通路13の液の流通の停止を図示
しないセンサによって検知し、この状態を制御装置21
が認識すると、バルブ61を閉鎖させるとともに第2ポ
ンプ34、第3ポンプ51の作動を停止させる。この状
態においても溶解容器33には第1ポンプ22の作用に
より希釈水が連続的に供給されているので、該溶解容器
33からほぼ一定の濃度を維持しながらB液が抽出され
て補助タンク50に排出されることになり、新鮮透析液
の作成時に補助タンク50から排出された分が補充され
る。なお補助タンク50が最大容量に達すると、溶解容
器33への希釈水の供給が阻止されてB液の抽出が停止
してしまうことになるが、バルブ61の閉鎖後第1ポン
プ22の流量を落としたり、或は予め接続通路32へ流
入する希釈水の流量を制限しておくことにより補助タン
ク50内の容積を一定に保って連続的にB液の抽出を行
なうことができる。また何らかのトラブルによりB液の
抽出が停止しても、この停止時に生じた相対的に濃度の
高い混合液は補助タンク50内でこれよりも相対的に薄
い混合液と混合されるので、次に補助タンク50から排
出される際にはその濃度は均一化されている。他方、第
1チャンバ2では、供給室4、供給通路6、透析器7、
回収通路8、回収室9により密閉回路が形成されている
ので、第4ポンプ81の作用により供給室4内の新鮮透
析液が透析器7に供給されるとともに、透析器7から処
理済み透析液が回収室9に回収される。これに伴いダイ
アフラム71、72が図3における右方側へ移動するの
で回収室9の容積が増大するのと同時に供給室4の容積
が減少することになる。この最中にビスカスポンプ74
が可変容積室73内のシリコンオイルを可変容積室73
´に移動させるので、可変容積室73の容積の減少に伴
い回収室の容積がさらに増大し、供給する新鮮透析液の
量を上回る量の処理済み透析液が回収されて限外濾過が
行なわれる。このとき第2チャンバ3の可変容積室73
´の容積増大に伴い供給室4´の容積が減少するが、該
供給室4の圧力上昇はバルブ67が開放して廃液通路2
7に逃がすようになっている。そして、第1チャンバ2
と第2チャンバ3の動作は30秒毎に切換わるように設
定してあり、より具体的には回収室9、9´による回収
動作は30秒間継続して行なわれるが、供給室4、4´
の作成動作はこれよりも早く概ね22秒で完了するの
で、この間はB液の供給が停止されるものである。
【0017】ところで本実施例と異なり補助タンク50
を備えていない場合には、B液の供給停止時には容解容
器からのB液の排出が停止されるとともに希釈水の供給
が停止してしまう。しかしながら希釈水を停止させてい
る間には溶解容器内の混合が進行するので、常に希釈水
を供給し混合液を抽出させる場合に比べ作成されるB液
の濃度は高くなる。つまり、供給と停止を繰返してB液
を作成すると、停止後に抽出されるB液の濃度は、初め
は高く徐々に低くなって安定するようになる。このよう
な濃度の誤差の問題を解決するために、従来ではB液を
送り出すポンプの流量をB液の濃度変化に応じて頻繁に
調整するようにしているが、実際には濃度変化の検出と
流量の変化には若干のタイムラグがあるため、このタイ
ムラグ分が誤差となって新鮮透析液の濃度に現れるよう
になる。このため個人用透析装置では、希釈水と透析液
調整容剤からB液の混合を行ないつつ高精度に透析を行
なうことができなかったが、本実施例によれば溶解容器
33で連続してB液を作成することができ、それにより
濃度にバラツキがなく安定した状態のB液を供給するこ
とができるので、希釈水と透析液調整容剤とから濃厚液
を作成しながら高精度に透析を行なうことができる。
【0018】次に図5は本発明の第2実施例を示すもの
であり、この本実施例では上記第1実施例に対して第2
ポンプ34と第3ポンプ51とを省略するとともに、バ
ルブ61を省略する一方、供給通路113の接続通路3
0の接続位置と接続通路32(上流側通路32A)の接
続位置との間に新たにバルブ195を設けるとともに、
排液通路127にバルブ196を設けている。また第1
実施例では1台のビスカスポンプ74により第1チャン
バ2の可変容積室73と第2ビスカスチャンバ3の可変
容積室73´とを連動させていたが、本実施例では第1
チャンバ102に第1ビスカスポンプ174を設けると
ともに、第2チャンバ103に第2ビスカスポンプ17
4´を設け、第1チャンバ102の可変容積室173と
第2チャンバ103の可変容積室173´とを独立して
制御するようにしたものである。なおそれ以外の構成は
第1実施例と同様に構成されており第1実施例と同一の
部材には第1実施例で用いた符合に「100」を加えた符
号を付している。
【0019】しかして上記透析装置101の透析動作に
ついて説明するが、この時点では各通路113、10
6、108、127内に希釈水が流通されるとともに、
接続通路130に容器131が接続され、さらに接続通
路132に溶解容器133が接続され、このとき既に補
助タンク150内には所定量のB液が導入されて透析準
備動作は終了している。これに続く透析動作は、例えば
第2チャンバ103の供給室104´内で新鮮透析液を
作成しようとするタイミングの時、すなわち第2三方切
換え弁165により第2チャンバ103の供給室104
´が給液通路113に連通されるとともに、第4三方切
換え弁183とバルブ196とにより第2チャンバ10
3の回収室109´が排液通路127に連通され、また
これと同時に第1三方切換え弁165により第1チャン
バ102の供給室104が透析器107に連通されると
ともに、第3三方切換え弁182により第1チャンバ1
02の回収室109が透析器107に連通された状態で
において、第1ポンプ122により第2チャンバ103
の供給室104´内に所定量の希釈水を導入する。これ
により供給室104´への希釈水の導入に伴い、ダイア
フラム171´、172´が図5における左方へ移動さ
れる。つまり供給室104´の容積増大に伴い回収室1
09´内に回収されている処理済み透析液が排液通路1
27に排出されるようになる。この後上記バルブ195
とバルブ196とを閉鎖したら、次にバルブ135を開
放するとともに、第2ビスカスポンプ174´により可
変容積室173´の容積を所定量減少させる。これによ
り給液通路113内に、可変容積室173´の減少に応
じたA液が導入されるようになる。A液の添加が終了し
たら、バルブ135を閉鎖して第2ビスカスポンプ17
4´の作動を停止させる一方、バルブ195とバルブ1
96を所定時間開放して一旦希釈水を供給した後、上記
バルブ149を開放させるとともに第2ビスカスポンプ
174´を作動させて可変容積室173´の容積を減少
させる。これにより給液通路113内に、可変容積室1
73の減少に応じたB液が導入されるようになる。B液
の添加が終了したら、バルブ149を閉鎖するとともに
第2ビスカスポンプ174´の作動を停止させる一方、
バルブ195、バルブ196を開放することにより希釈
水が供給室104´内に供給され、該供給室104´内
で所定濃度の新鮮透析液が混合作成される。これにより
供給室104´への希釈水の導入に伴い、ダイアフラム
171´、172´が図5における左端まで移動する。
これにより供給室104´の容積が増大するのに伴って
回収室109´の容積が減少するので回収されている処
理済み透析液が排液通路127に排出されるようにな
る。またこれと平行して第1チャンバ2では、第4ポン
プ181の作用により透析器107から回収室109内
に処理済み透析液が導入されるのに伴い、ダイアフラム
171、172が図5における右方へ移動する。つまり
回収室109の容積の増大に伴い供給室104の容積が
減少する。また同時に供給室104内の新鮮透析液が透
析器107に供給される。そしてダイアフラム171が
図5における右端に移動して供給室104内の新鮮透析
液が全量排出される。さらにこれと同時に、第2ビスカ
スポンプ174´を作動させて可変容積室173の容積
を減少させて供給する新鮮透析液の量を上回る処理済み
透析液を回収して限外濾過を行う。上記第1チャンバ1
02と第2チャンバ103とは30秒毎に上記作動を交
互に繰返しながら透析を行なうようになっており、処理
済み透析液を回収し、かつ新鮮透析液を透析器107に
供給する時間は第1実施例と同様に30秒であり、供給
室104、104´での新鮮透析液の作成はこれよりも
早く終了する。
【0020】このような構成を有する第2実施例でも、
補助タンク150を設けることにより供給されるB液の
濃度はバラツキがなく均一化されているので、バルブ1
49の開閉に応じて濃度が高くなったり低くなったりす
ることがなく、作成される新鮮透析液の濃度が安定し、
それにより第1実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0021】次に図7は本発明の第3実施例を示すもの
であり、上記第1実施例では、溶解容器33内に連続的
に希釈水を導入するようにしていたが、本実施例では溶
解容器233内に間欠的に希釈水を導入しながら均一な
B液を作成するようにしたものである。すなわち、上記
第1実施例では分割させていた接続通路232とを連続
させるとともに、バルブ241とバルブ242との間か
ら上方に向けて伸びる一本の接続端部298を設けてい
る。また上記接続端部296が一本になったのに伴っ
て、第1実施例の溶解容器33で設けていた導入パイプ
43を省略して、排出パイプ43と同一構成を有するパ
イプ(図示せず)を残している。なおそれ以外の構成は
第1実施例と同様に構成されており、第1実施例と同一
の部剤には第1実施例で用いた符合に「200」を加えた
符号を付している。
【0022】このような構成を有する本実施例によれ
ば、B液を作成するときには、バルブ242を閉鎖する
とともに、バルブ241を開放して溶解容器233内に
希釈水を導入する。そして所定時間経過後にバルブ24
1が閉鎖されるが、その後もバルブ242を所定時間だ
け閉鎖して透析液調整用剤の溶解を進行させるようにな
っており、所定時間放置した後にバルブ242を開放す
る。これにより溶解容器233内は希釈水の導入により
加圧された状態にあり、この加圧作用により飽和状態の
B液が補助タンク250内に導入される。これ以降は上
記バルブ241とバルブ242とを上述したように交互
に切換え制御することによって飽和状態となったB液を
断続的に供給することができる。このような構成を有す
る第3実施例でも、均一な濃度のB液を作成することが
できるので、補助タンク250を設けることによりB液
を作成しながら高精度に透析を行なうことができる。な
お特にこの実施例においては、容解容器233に希釈水
を供給しバルブ241を閉鎖すると接続端部296には
希釈水が残り、次にバルブ242を開放した際にこの希
釈水が下流側に流れるが、補助タンク250内に導入さ
れて先行して作成されたB液と混合されるので濃度は均
一化される。また新鮮透析液の作成に供給するB液は補
助タンク250から供給されるので、透析動作に関係な
くB液の作成ができる。またこの本実施例では、補助タ
ンク250に濃度計が設けられており、この濃度計で測
定された測定値は制御装置221に入力され、制御装置
221は、その濃度に基づいて次回にポンプ251が作
動する際の初期流量を調整するようになっている。
【0023】なお上記実施例では、処理手段として各第
1チャンバ2および第2チャンバ3が、単一の容器内に
供給室4、4´、回収室9、9´を備えた場合に本発明
を適用したが、特公平3‐62107号公報の図5に開
示されているような独立した左右一対の容器の一方に供
給室を構成するとともに、他方に回収室を構成するよう
にした2つの処理室を備えた透析装置にも本発明を適用
することができる。また上記実施例では、B液を作成す
るようにしていたがこれに限定されるものではなく、A
液を透析液調整用剤から作成するようにしてもよいこと
は勿論である。さらに補助タンク50は、図4に示すも
のに限定されるものではない。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、個人用
透析装置であってもB液を作成しながら高精度に透析を
行なうことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す系統図。
【図2】溶解容器33の拡大図
【図3】第1チャンバ2と第2チャンバ3の拡大図。
【図4】補助タンク50を示す断面図。
【図5】本発明の第2実施例を示す系統図。
【図6】第1チャンバ102と第2チャンバ103の拡
大図。
【図7】本発明の第3実施例を示す系統図。
【符号の説明】
1、101、201…個人用透析装置 2、102、202…第1チャンバ 3、103、203…第2チャンバ 4、4´、104、104´…供給室 7、107、207…透析器 9、9´、109、109´…回収室 31、131、231…容器 33、133、233…溶解容器 50、150、250…補助タンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動壁を有する供給室を透析器の入口に
    接続する一方、可動壁を有する回収室を上記透析器の出
    口に接続して上記供給室、透析器および回収室で密閉回
    路を形成し、上記供給室の容積が増大するときには回収
    室の容積が減少し、また供給室の容積が減少するときに
    は回収室の容積が増大するように構成しており、 そして、上記供給室の容積増大に応じて濃厚液と希釈水
    とを供給して該供給室内で新鮮透析液を混合作成すると
    同時に、上記回収室の容積減少に応じて該回収室から処
    理済み透析液を排出し、また上記供給室の容積減少に応
    じて該供給室で作成された新鮮透析液を透析器に供給す
    ると同時に、上記回収室の容積増大に応じて上記透析器
    から排出された処理済み透析液を回収するように構成し
    た個人用透析装置において、 上記供給室の上流側に、透析液調整用剤を収容し、かつ
    該透析液調整用剤を希釈水で溶解して濃厚液を作成する
    溶解容器を設ける一方、この溶解容器の下流側に溶解容
    器から排出された濃厚液を溜める補助タンクを設けたこ
    とを特徴とする個人用透析装置。
  2. 【請求項2】 上記補助タンクは、その容積を増減可能
    に構成され、そして上記濃厚液の増減に応じて補助タン
    ク自体の容積を増減させてその内部を常時濃厚液で満た
    すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の個人用
    透析装置。
JP11187093A 1999-06-30 1999-06-30 個人用透析装置 Withdrawn JP2001009025A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11187093A JP2001009025A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 個人用透析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11187093A JP2001009025A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 個人用透析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001009025A true JP2001009025A (ja) 2001-01-16

Family

ID=16199993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11187093A Withdrawn JP2001009025A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 個人用透析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001009025A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012501216A (ja) * 2008-08-28 2012-01-19 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド 透析用途のためのインラインセンサ
JP2012024126A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Nipro Corp 血液浄化装置
US11154646B2 (en) 2007-02-27 2021-10-26 Deka Products Limited Partnership Hemodialysis systems and methods
US11371498B2 (en) 2018-03-30 2022-06-28 Deka Products Limited Partnership Liquid pumping cassettes and associated pressure distribution manifold and related methods
US11511024B2 (en) 2008-01-23 2022-11-29 Deka Products Limited Partnership Pump cassette and methods for use in medical treatment system using a plurality of fluid lines
US11633526B2 (en) 2007-02-27 2023-04-25 Deka Products Limited Partnership Cassette system integrated apparatus
US11666690B2 (en) 2007-02-27 2023-06-06 Deka Products Limited Partnership Blood treatment systems and methods
US11754064B2 (en) 2006-04-14 2023-09-12 Deka Products Limited Partnership Fluid pumping systems, devices and methods
US11779691B2 (en) 2007-02-27 2023-10-10 Deka Products Limited Partnership Pumping cassette
US11828279B2 (en) 2006-04-14 2023-11-28 Deka Products Limited Partnership System for monitoring and controlling fluid flow in a hemodialysis apparatus
US11890403B2 (en) 2011-05-24 2024-02-06 Deka Products Limited Partnership Hemodialysis system

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11754064B2 (en) 2006-04-14 2023-09-12 Deka Products Limited Partnership Fluid pumping systems, devices and methods
US11828279B2 (en) 2006-04-14 2023-11-28 Deka Products Limited Partnership System for monitoring and controlling fluid flow in a hemodialysis apparatus
US11154646B2 (en) 2007-02-27 2021-10-26 Deka Products Limited Partnership Hemodialysis systems and methods
US11633526B2 (en) 2007-02-27 2023-04-25 Deka Products Limited Partnership Cassette system integrated apparatus
US11666690B2 (en) 2007-02-27 2023-06-06 Deka Products Limited Partnership Blood treatment systems and methods
US11779691B2 (en) 2007-02-27 2023-10-10 Deka Products Limited Partnership Pumping cassette
US11793915B2 (en) 2007-02-27 2023-10-24 Deka Products Limited Partnership Hemodialysis systems and methods
US11511024B2 (en) 2008-01-23 2022-11-29 Deka Products Limited Partnership Pump cassette and methods for use in medical treatment system using a plurality of fluid lines
JP2012501216A (ja) * 2008-08-28 2012-01-19 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド 透析用途のためのインラインセンサ
JP2012024126A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Nipro Corp 血液浄化装置
US11890403B2 (en) 2011-05-24 2024-02-06 Deka Products Limited Partnership Hemodialysis system
US11371498B2 (en) 2018-03-30 2022-06-28 Deka Products Limited Partnership Liquid pumping cassettes and associated pressure distribution manifold and related methods

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4651865B2 (ja) 透析装置およびこの透析装置の運転方法
EP0306241B1 (en) Dialysis system
US4971700A (en) Method of controlling amount of removed water by ultrafiltration and control device for controlling amount of removed water by ultrafiltration in hemodialysis
US4386634A (en) Proportioning system
US6277272B1 (en) Dialysis system and cleaning and priming method thereof
US5616305A (en) Flexible medical hemodialysis packaging unit for the production of concentrated dialysis solution including a device for the same
DK2763720T3 (en) DIALYSIS MACHINE INCLUDING ULTRA FILTERING AND REAR FILTERING AGENTS
JP2001009025A (ja) 個人用透析装置
JPH10263073A (ja) 血液透析の際の限外濾過方法および装置
EP1297857A1 (en) Dialyzate solution preparing device
KR20150115615A (ko) 투석액 이송 장치 및 이를 갖는 혈액투석 장치
JP2001009027A (ja) 溶解容器
JP6023570B2 (ja) 透析液供給装置、透析液供給装置の作動方法及びプログラム
JPH06237993A (ja) 流体供給装置
JP3187938B2 (ja) 血液透析装置
JP2002028231A (ja) 透析液調製機構を備えた透析装置
JP3198495B2 (ja) 透析液調製装置
US5009775A (en) Method of controlling amount of removed water by ultrafiltration and control device for controlling amount of removed water by ultrafiltration in hemodialysis
JPH0470909B2 (ja)
JP2003284772A (ja) 透析液の送液装置
CN101590296B (zh) 血液透析机在线式持续容积控制系统
JPH0354590B2 (ja)
JP2787858B2 (ja) 透析装置の洩れ検査装置
JPH02258030A (ja) 流体分離装置における除水装置
JPH069670Y2 (ja) 血液透析装置の除水量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060905