JP3187938B2 - 血液透析装置 - Google Patents
血液透析装置Info
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- dialyzer
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M1/00—Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
- A61M1/14—Dialysis systems; Artificial kidneys; Blood oxygenators ; Reciprocating systems for treatment of body fluids, e.g. single needle systems for hemofiltration or pheresis
- A61M1/16—Dialysis systems; Artificial kidneys; Blood oxygenators ; Reciprocating systems for treatment of body fluids, e.g. single needle systems for hemofiltration or pheresis with membranes
- A61M1/1621—Constructional aspects thereof
- A61M1/1635—Constructional aspects thereof with volume chamber balancing devices between used and fresh dialysis fluid
- A61M1/1639—Constructional aspects thereof with volume chamber balancing devices between used and fresh dialysis fluid linked by membranes
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は腎不全患者の治療に用い
られる血液透析装置に関し、特に透析器への透析液の供
給および限外濾過を行う血液透析装置に関するものであ
る。
られる血液透析装置に関し、特に透析器への透析液の供
給および限外濾過を行う血液透析装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】血液透析装置は腎不全患者の治療を行な
う装置として広く普及している。透析療法は単に血液中
の老廃物を除去するだけでなく、尿の出ない透析患者か
ら飲食した水分をも除去するいわゆる除水の役割を果た
しているが、この除水の制御を誤れば患者の生命に危険
を及ぼすこととなるため、血液透析装置には厳しい除水
制御性能が要求される。除水の制御を行なうために従来
は透析器内の浸透性半透膜で隔たれた血液流路と透析液
流路の圧力差すなわち限外濾過圧を絞り弁等で調整して
いたが、近年透析器が高性能化し除水能が向上したため
小さな限外濾過圧で多量の除水が可能となり限外濾過圧
の調整では十分な除水量の調整が困難となった。そこで
現在では透析器に対する給液量と排液量を調節すること
により除水量を制御する方法が主流となっている。
う装置として広く普及している。透析療法は単に血液中
の老廃物を除去するだけでなく、尿の出ない透析患者か
ら飲食した水分をも除去するいわゆる除水の役割を果た
しているが、この除水の制御を誤れば患者の生命に危険
を及ぼすこととなるため、血液透析装置には厳しい除水
制御性能が要求される。除水の制御を行なうために従来
は透析器内の浸透性半透膜で隔たれた血液流路と透析液
流路の圧力差すなわち限外濾過圧を絞り弁等で調整して
いたが、近年透析器が高性能化し除水能が向上したため
小さな限外濾過圧で多量の除水が可能となり限外濾過圧
の調整では十分な除水量の調整が困難となった。そこで
現在では透析器に対する給液量と排液量を調節すること
により除水量を制御する方法が主流となっている。
【0003】一般に除水量は透析液の流量に比べ非常に
少量であるため透析器に対する給液量と排液量を独立し
て制御する場合、一般に使用されている流量計および定
量ポンプでは不可能な精度を必要とする。定量的に述べ
ると、血液透析において通常透析液の流量は透析効率の
関係から500cc/min前後に設定されるが、これ
に対し除水量は約±1cc/minの誤差以内で制御し
なければならない。これは透析液流量制御に対する許容
誤差が±0.2%であることを意味し、給液排液をそれ
ぞれ±0.1%以内に制御しなければならない。
少量であるため透析器に対する給液量と排液量を独立し
て制御する場合、一般に使用されている流量計および定
量ポンプでは不可能な精度を必要とする。定量的に述べ
ると、血液透析において通常透析液の流量は透析効率の
関係から500cc/min前後に設定されるが、これ
に対し除水量は約±1cc/minの誤差以内で制御し
なければならない。これは透析液流量制御に対する許容
誤差が±0.2%であることを意味し、給液排液をそれ
ぞれ±0.1%以内に制御しなければならない。
【0004】そこで一般的には、一定容積の容器を隔壁
で2室に分離して1室を透析器の給液口へ接続し他室を
排液口へ接続して閉回路を構成し、隔壁を変位させるこ
とにより変位体積分の透析液を透析器に送りまた同時に
等量の廃液を透析器から抜くことができるという原理に
基づいた給液排液の等流量回路を作り、排液側に定量ポ
ンプ設けて除水を行なう方法が採られている。すなわち
透析液流量が多少変化しても等流量回路のバランスは保
たれ、従って除水量はあくまでも別途設けられた定量ポ
ンプに依存するため除水制御が簡単になる。
で2室に分離して1室を透析器の給液口へ接続し他室を
排液口へ接続して閉回路を構成し、隔壁を変位させるこ
とにより変位体積分の透析液を透析器に送りまた同時に
等量の廃液を透析器から抜くことができるという原理に
基づいた給液排液の等流量回路を作り、排液側に定量ポ
ンプ設けて除水を行なう方法が採られている。すなわち
透析液流量が多少変化しても等流量回路のバランスは保
たれ、従って除水量はあくまでも別途設けられた定量ポ
ンプに依存するため除水制御が簡単になる。
【0005】図4は上記原理に基づき実用化されている
除水制御システムである。また、図中の矢印は透析液の
流れの方向を示す。容器1は隔膜2で給液室3と排液室
4に隔たれている。いま電磁弁5と電磁弁7を開き、電
磁弁6と電磁弁8を閉じると、送液ポンプ9が発生する
圧力で隔膜2は排液室4側に変位し給液室3に透析液が
充満する。次に、電磁弁5と電磁弁7を閉じ、電磁弁6
と電磁弁8を開くと送液ポンプ10が発生する圧力によ
り透析液は給液室3から透析器11を通り排液室4に流
れ込み、したがって隔膜2は排液室4側から給液室3側
に移動する。このときの透析液流路は電磁弁5および7
で外部より遮断されているので閉回路となり透析器11
に対する透析液の流入量と流出量は等しい。そして、隔
膜2が給液室3側へ変位し排液室4が充満した時点で再
度電磁弁5および7を開き電磁弁6および8を閉じる。
以上の動作を繰り返せば間欠的ではあるが透析器11に
対し流入量と流出量を等しく保ったまま透析液が流れ
る。そこで除水用定量ポンプ12を駆動させると、透析
器に対する透析液の流出量は流入量より除水用定量ポン
プ12の送液量だけ多くなり、これが透析器11の透析
膜13を介して透析液側に引かれる血液中の水分量、す
なわち除水量となる。したがって除水量の制御は除水用
定量ポンプ12だけで行うことができ、容易に実用範囲
の精度を得られる。
除水制御システムである。また、図中の矢印は透析液の
流れの方向を示す。容器1は隔膜2で給液室3と排液室
4に隔たれている。いま電磁弁5と電磁弁7を開き、電
磁弁6と電磁弁8を閉じると、送液ポンプ9が発生する
圧力で隔膜2は排液室4側に変位し給液室3に透析液が
充満する。次に、電磁弁5と電磁弁7を閉じ、電磁弁6
と電磁弁8を開くと送液ポンプ10が発生する圧力によ
り透析液は給液室3から透析器11を通り排液室4に流
れ込み、したがって隔膜2は排液室4側から給液室3側
に移動する。このときの透析液流路は電磁弁5および7
で外部より遮断されているので閉回路となり透析器11
に対する透析液の流入量と流出量は等しい。そして、隔
膜2が給液室3側へ変位し排液室4が充満した時点で再
度電磁弁5および7を開き電磁弁6および8を閉じる。
以上の動作を繰り返せば間欠的ではあるが透析器11に
対し流入量と流出量を等しく保ったまま透析液が流れ
る。そこで除水用定量ポンプ12を駆動させると、透析
器に対する透析液の流出量は流入量より除水用定量ポン
プ12の送液量だけ多くなり、これが透析器11の透析
膜13を介して透析液側に引かれる血液中の水分量、す
なわち除水量となる。したがって除水量の制御は除水用
定量ポンプ12だけで行うことができ、容易に実用範囲
の精度を得られる。
【0006】しかしながら以上に示した従来の技術にお
いては、透析器に対する透析液の供給が間欠的になる。
一般的に透析効率の観点から間欠流の周期はできるだけ
短くしなければならない。そのためには一往復の吐出量
をできるだけ少なくして短周期で隔膜を往復させなけれ
ばならず、隔膜や電磁弁の疲労や回路切り替えタイミン
グで生じる流量バランスの誤差が増幅されるなどの問題
点を持っている。この問題に対しては特公昭56−82
号公報に示されるように、上記従来技術における隔膜で
2室に隔たれた容器を2個並列に配列し交互に閉回路を
構成し、お互いの間欠流を補完して連続流にする方式も
考案されている。
いては、透析器に対する透析液の供給が間欠的になる。
一般的に透析効率の観点から間欠流の周期はできるだけ
短くしなければならない。そのためには一往復の吐出量
をできるだけ少なくして短周期で隔膜を往復させなけれ
ばならず、隔膜や電磁弁の疲労や回路切り替えタイミン
グで生じる流量バランスの誤差が増幅されるなどの問題
点を持っている。この問題に対しては特公昭56−82
号公報に示されるように、上記従来技術における隔膜で
2室に隔たれた容器を2個並列に配列し交互に閉回路を
構成し、お互いの間欠流を補完して連続流にする方式も
考案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の特許公報に記載
された方式においては連続流を発生させることができる
ため、容器の体積をできるだけ大きくすることにより隔
膜の往復や電磁弁の切り替えの頻度を少なくし、構成部
品の耐久性を向上する事ができる。しかし、電磁弁の数
が従来技術の2倍の個数を必要とすることや、配管系が
複雑化して配管材や結合部品などの数量も増えることに
なり、コストアップやメンテナンス性の低下の原因とな
る。
された方式においては連続流を発生させることができる
ため、容器の体積をできるだけ大きくすることにより隔
膜の往復や電磁弁の切り替えの頻度を少なくし、構成部
品の耐久性を向上する事ができる。しかし、電磁弁の数
が従来技術の2倍の個数を必要とすることや、配管系が
複雑化して配管材や結合部品などの数量も増えることに
なり、コストアップやメンテナンス性の低下の原因とな
る。
【0008】以上の点に鑑み、本発明は電磁弁を増やす
ことなく、また配管系を複雑化する事なく透析器に対す
る透析液供給を連続流にし、従来技術の問題点を改善し
た透析装置を提供することを課題とする。
ことなく、また配管系を複雑化する事なく透析器に対す
る透析液供給を連続流にし、従来技術の問題点を改善し
た透析装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、透析器へ透析
液と血液を供給し、透析器内に設けられた浸透性半透膜
を介し透析液と血液を接触させ、血液から老廃物および
水分を除去する血液透析装置において、透析器と、前記
透析器の透析液供給口に接続された給液ラインと、前記
透析器の透析液排液口に接続された排液ラインと、変位
可能な隔壁により分離された2室からなり、第1の室が
前記給液ラインと接続され、第2の室が前記排液ライン
と接続された定量容器と、変位可能な隔壁により分離さ
れた2室からなり、第1の室が前記透析液供給口と前記
定量容器の前記第1の室の接続部との間における前記給
液ラインに接続され、第2の室が前記透析液排液口と前
記定量容器の前記第2の室の接続部との間における前記
排液ラインに接続されたバッファ容器と、前記定量容器
の隔壁の変位に応じて前記定量容器と前記バッファ容器
との間における前記給液ライン及び前記排液ライン内の
透析液の流れを一方向に生じさせる手段と、前記バッフ
ァ容器と前記透析器の間における前記給液ラインまたは
排液ラインに設けられ、前記透析器に透析液の流れを生
じさせる機構と、前記定量容器の前記第1の室から透析
液を送出し、その透析液の一部を前記バッファ容器の第
1の室に貯留すると共に、前記透析器を介して前記定量
容器の前記第2の室に透析液の流れを生じさせ、次いで
前記定量容器の前記第1の室に透析液が外部より供給さ
れているときに、前記バッファ容器の前記第1の室に貯
留している透析液を前記透析器を介して前記バッファ容
器の前記第2の室に送出することを交互に繰り返す制御
手段と、を備えたことを特徴とするものである。
液と血液を供給し、透析器内に設けられた浸透性半透膜
を介し透析液と血液を接触させ、血液から老廃物および
水分を除去する血液透析装置において、透析器と、前記
透析器の透析液供給口に接続された給液ラインと、前記
透析器の透析液排液口に接続された排液ラインと、変位
可能な隔壁により分離された2室からなり、第1の室が
前記給液ラインと接続され、第2の室が前記排液ライン
と接続された定量容器と、変位可能な隔壁により分離さ
れた2室からなり、第1の室が前記透析液供給口と前記
定量容器の前記第1の室の接続部との間における前記給
液ラインに接続され、第2の室が前記透析液排液口と前
記定量容器の前記第2の室の接続部との間における前記
排液ラインに接続されたバッファ容器と、前記定量容器
の隔壁の変位に応じて前記定量容器と前記バッファ容器
との間における前記給液ライン及び前記排液ライン内の
透析液の流れを一方向に生じさせる手段と、前記バッフ
ァ容器と前記透析器の間における前記給液ラインまたは
排液ラインに設けられ、前記透析器に透析液の流れを生
じさせる機構と、前記定量容器の前記第1の室から透析
液を送出し、その透析液の一部を前記バッファ容器の第
1の室に貯留すると共に、前記透析器を介して前記定量
容器の前記第2の室に透析液の流れを生じさせ、次いで
前記定量容器の前記第1の室に透析液が外部より供給さ
れているときに、前記バッファ容器の前記第1の室に貯
留している透析液を前記透析器を介して前記バッファ容
器の前記第2の室に送出することを交互に繰り返す制御
手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0010】すなわち、隔膜で分離された2室を持つ定
量容器と隔膜で分離された2室を持つバッファ容器をカ
スケードに接続し、定量容器が一定量の透析液を間欠的
に透析器を含む透析液回路に対し、等量の給排水を行う
役割を持ち、バッファ容器はその間欠流に対し緩衝器と
して作用し連続流を作る役割を持たせる構造となってい
る。
量容器と隔膜で分離された2室を持つバッファ容器をカ
スケードに接続し、定量容器が一定量の透析液を間欠的
に透析器を含む透析液回路に対し、等量の給排水を行う
役割を持ち、バッファ容器はその間欠流に対し緩衝器と
して作用し連続流を作る役割を持たせる構造となってい
る。
【0011】
【作用】以上のような構成にした事により、前記定量容
器の第1の室に透析液が送出されているときに、定量容
器とバッファ容器と給液ラインと排液ラインと透析器か
らなる回路で透析液の流れを生じさせ、次いで前記定量
容器の第1の室に透析液が補給されているときに、バッ
ファ容器と給液ラインと排液ラインと透析器からなる回
路で透析液の流れを生じさせることができる。
器の第1の室に透析液が送出されているときに、定量容
器とバッファ容器と給液ラインと排液ラインと透析器か
らなる回路で透析液の流れを生じさせ、次いで前記定量
容器の第1の室に透析液が補給されているときに、バッ
ファ容器と給液ラインと排液ラインと透析器からなる回
路で透析液の流れを生じさせることができる。
【0012】これによって、透析器には常に透析液の流
れが生じており、しかも電磁弁の数も少なく、配管も簡
単である。
れが生じており、しかも電磁弁の数も少なく、配管も簡
単である。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明の実施例の構成を示すものである。図
において、15は透析器、59は人体、60は血液供給
ライン、14は給液ライン、16は排液ライン、17は
定量容器、18はバッファ容器である。給液ライン14
は外部より新鮮な透析液を透析器15に送る一連のライ
ンであり、排液ライン16は透析器15から使用済み透
析液を外部に排出する一連のラインである。また、除水
ライン35は排液ライン16の最上流から最下流をバイ
パスする一連のラインである。
る。図1は本発明の実施例の構成を示すものである。図
において、15は透析器、59は人体、60は血液供給
ライン、14は給液ライン、16は排液ライン、17は
定量容器、18はバッファ容器である。給液ライン14
は外部より新鮮な透析液を透析器15に送る一連のライ
ンであり、排液ライン16は透析器15から使用済み透
析液を外部に排出する一連のラインである。また、除水
ライン35は排液ライン16の最上流から最下流をバイ
パスする一連のラインである。
【0014】定量容器17、バッファ容器18はそれぞ
れ隔膜19、20で給液室21、22と排液室23、2
4に分離され、各給液室は給液ライン14に接続され、
各排液室は排液ライン16に接続されている。給液ライ
ン14には、定量容器17の給液室21を挟んで電磁弁
25、26が配置され、容器18の給液室22を挟んで
フロースイッチ31、32が配置され、電磁弁25の上
流に送液ポンプ29が配置され、フロースイッチ32と
透析器15の透析液供給口33との間に定量ポンプ34
が配置されている。また、排液ライン16には、定量容
器17の排液室23を挟み電磁弁27、28が配置さ
れ、電磁弁28の上流側であってバッファ容器18の排
液室24の下流側に送液ポンプ30が配置されている。
さらに、除水ライン35には定量ポンプ36が配置され
る。ここでフロースイッチ31、32は流れが止まった
ことを検出するために使用され、フロースイッチ31、
32の情報は制御部37に送出される。また、定量ポン
プ34の流量と電磁弁25、26、27及び28は制御
部37で制御される。
れ隔膜19、20で給液室21、22と排液室23、2
4に分離され、各給液室は給液ライン14に接続され、
各排液室は排液ライン16に接続されている。給液ライ
ン14には、定量容器17の給液室21を挟んで電磁弁
25、26が配置され、容器18の給液室22を挟んで
フロースイッチ31、32が配置され、電磁弁25の上
流に送液ポンプ29が配置され、フロースイッチ32と
透析器15の透析液供給口33との間に定量ポンプ34
が配置されている。また、排液ライン16には、定量容
器17の排液室23を挟み電磁弁27、28が配置さ
れ、電磁弁28の上流側であってバッファ容器18の排
液室24の下流側に送液ポンプ30が配置されている。
さらに、除水ライン35には定量ポンプ36が配置され
る。ここでフロースイッチ31、32は流れが止まった
ことを検出するために使用され、フロースイッチ31、
32の情報は制御部37に送出される。また、定量ポン
プ34の流量と電磁弁25、26、27及び28は制御
部37で制御される。
【0015】次に上記の血液透析装置の動作について説
明する。図2は血液透析装置の動作を示す図で、特に動
作上必要な部分のみを図示しており、例えばフロースイ
ッチや制御部、除水機構などは省略している。図2
(a)に示されるように、電磁弁25、27が開き電磁
弁26、28が閉じており、定量容器17の給液室21
およびバッファ溶器18の排液室24が透析廃液で満た
されている状態、すなわち排液室23および給液室22
が最小の容積になっている状態を初期状態とする。 (ステップ1)まず、図2(b)に示すように、制御部
37は、電磁弁25、27を閉じ電磁弁26、28を開
ける。すると排液室24の透析液は送液ポンプ30によ
り排液室23に送られ、その圧力で給液室21の透析液
は給液ライン14の下流方向へ送られる。この時、定量
ポンプ34を送液ポンプ30より小さな流量に設定して
おけば、給液室21から下流に送られた透析液の一部が
直接透析器15に送られ、残りは給液室22に吸収され
る。排液室23は透析器15からの排液により拡張し、
逆に給液室21は縮小するが、やがて図2(c)に示す
ように、隔膜19の変位が限界に達し、フロースイッチ
31の流路の流れが止まる。制御部37はこれを認識し
て次のステップへ移行する。 (ステップ2)制御部37は、図2(d)に示すよう
に、電磁弁25、27を開け電磁弁26、28を閉じ
る。すると、定量容器17では送液ポンプ29が給液室
21に透析液を送り込むので、隔膜19は排液室側23
に変位し、給液室21が新たな透析液で充満し排液室2
3の透析液は外部に排液される。また、バッファ容器1
8では定量ポンプ34が給液室22内に残存する透析液
を透析器15を介し排液室24に送液し、やがて隔膜2
0は給液室22側に変位して限界に達する。送液ポンプ
29の送液流量が定量ポンプ34の流量より充分に大き
ければこの時点で定量容器17の隔膜19の変位は限界
に達しており、図2(a)に示す初期状態と同じ状態と
なる。この時点はフロースイッチ32によって検出さ
れ、制御部37は制御をステップ1に戻す。
明する。図2は血液透析装置の動作を示す図で、特に動
作上必要な部分のみを図示しており、例えばフロースイ
ッチや制御部、除水機構などは省略している。図2
(a)に示されるように、電磁弁25、27が開き電磁
弁26、28が閉じており、定量容器17の給液室21
およびバッファ溶器18の排液室24が透析廃液で満た
されている状態、すなわち排液室23および給液室22
が最小の容積になっている状態を初期状態とする。 (ステップ1)まず、図2(b)に示すように、制御部
37は、電磁弁25、27を閉じ電磁弁26、28を開
ける。すると排液室24の透析液は送液ポンプ30によ
り排液室23に送られ、その圧力で給液室21の透析液
は給液ライン14の下流方向へ送られる。この時、定量
ポンプ34を送液ポンプ30より小さな流量に設定して
おけば、給液室21から下流に送られた透析液の一部が
直接透析器15に送られ、残りは給液室22に吸収され
る。排液室23は透析器15からの排液により拡張し、
逆に給液室21は縮小するが、やがて図2(c)に示す
ように、隔膜19の変位が限界に達し、フロースイッチ
31の流路の流れが止まる。制御部37はこれを認識し
て次のステップへ移行する。 (ステップ2)制御部37は、図2(d)に示すよう
に、電磁弁25、27を開け電磁弁26、28を閉じ
る。すると、定量容器17では送液ポンプ29が給液室
21に透析液を送り込むので、隔膜19は排液室側23
に変位し、給液室21が新たな透析液で充満し排液室2
3の透析液は外部に排液される。また、バッファ容器1
8では定量ポンプ34が給液室22内に残存する透析液
を透析器15を介し排液室24に送液し、やがて隔膜2
0は給液室22側に変位して限界に達する。送液ポンプ
29の送液流量が定量ポンプ34の流量より充分に大き
ければこの時点で定量容器17の隔膜19の変位は限界
に達しており、図2(a)に示す初期状態と同じ状態と
なる。この時点はフロースイッチ32によって検出さ
れ、制御部37は制御をステップ1に戻す。
【0016】以上の動作を繰り返すことで、瞬間的には
流れが途切れるものの、透析器15に対し定量ポンプ3
4の設定流量で安定して透析液を供給できる。なお、こ
の動作を安定して継続させるためには、例えば定量容器
17及びバッファ容器18の容積を等しくした場合で
は、送液ポンプ29、30の送液流量が定量ポンプ34
の流量の2倍以上であればよい。また本動作中、ステッ
プ1では定量容器17、バッファ容器18、給液ライン
14、排液ライン16及び透析器15からなる回路は外
部に対して閉じられており、かつその閉回路の容量は固
定であるので透析器15に対する透析液の入出量は等し
くなる。またステップ2においてもバッファ容器18、
給液ライン14、排液ライン16及び透析器15からな
る閉回路が形成され、ステップ1と同様に透析器15に
対する透析液の入出量は等しい。そこで排液ライン35
上の定量ポンプ36(図示せず)を駆動させると、その
流量分の液は透析器15内の透析膜54を介し血液から
引いてくることになり、すなわち除水を行うことにな
る。従って除水はこの定量ポンプ36を制御することで
正確に実行できることとなる。
流れが途切れるものの、透析器15に対し定量ポンプ3
4の設定流量で安定して透析液を供給できる。なお、こ
の動作を安定して継続させるためには、例えば定量容器
17及びバッファ容器18の容積を等しくした場合で
は、送液ポンプ29、30の送液流量が定量ポンプ34
の流量の2倍以上であればよい。また本動作中、ステッ
プ1では定量容器17、バッファ容器18、給液ライン
14、排液ライン16及び透析器15からなる回路は外
部に対して閉じられており、かつその閉回路の容量は固
定であるので透析器15に対する透析液の入出量は等し
くなる。またステップ2においてもバッファ容器18、
給液ライン14、排液ライン16及び透析器15からな
る閉回路が形成され、ステップ1と同様に透析器15に
対する透析液の入出量は等しい。そこで排液ライン35
上の定量ポンプ36(図示せず)を駆動させると、その
流量分の液は透析器15内の透析膜54を介し血液から
引いてくることになり、すなわち除水を行うことにな
る。従って除水はこの定量ポンプ36を制御することで
正確に実行できることとなる。
【0017】なお、本実施例ではフロースイッチを用い
て透析液の流れが停止したことを検知し、ステップ1と
ステップ2とを切り替えたが、時間で制御してもよい。
この場合、定量ポンプや容器の容積や時間を調節し、適
当な条件とする必要がある。図3は本発明の他の実施例
を示すものであって、図において38はピストン、3
9、40、41、42は逆止弁、43はモーター、44
はリンク機構、55はフロースイッチ、45は制御部で
ある。
て透析液の流れが停止したことを検知し、ステップ1と
ステップ2とを切り替えたが、時間で制御してもよい。
この場合、定量ポンプや容器の容積や時間を調節し、適
当な条件とする必要がある。図3は本発明の他の実施例
を示すものであって、図において38はピストン、3
9、40、41、42は逆止弁、43はモーター、44
はリンク機構、55はフロースイッチ、45は制御部で
ある。
【0018】本実施例は、上述の実施例における定量容
器17の隔膜19をピストン38に、そして電磁弁2
5、26、27、28を逆止弁39、40、41、42
に置き換えたものである。すなわち、送液ポンプ29、
30の代わりにモーター43、リンク機構44によって
透析液が流通し、ピストン38が図3において上方向に
移動している時が上述の実施例におけるステップ1に相
当し、下方向に移動しているときがステップ2に相当す
る。本実施例ではピストンの動きを制御部45によって
コントロールするので図1におけるフロースイッチは3
1に相当するものは不要であって、容器46の下流側に
位置するフロースイッチ55のみでよい。
器17の隔膜19をピストン38に、そして電磁弁2
5、26、27、28を逆止弁39、40、41、42
に置き換えたものである。すなわち、送液ポンプ29、
30の代わりにモーター43、リンク機構44によって
透析液が流通し、ピストン38が図3において上方向に
移動している時が上述の実施例におけるステップ1に相
当し、下方向に移動しているときがステップ2に相当す
る。本実施例ではピストンの動きを制御部45によって
コントロールするので図1におけるフロースイッチは3
1に相当するものは不要であって、容器46の下流側に
位置するフロースイッチ55のみでよい。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明では、隔壁により2
室に分離された容器によって給液排液の等流量回路を構
成し、透析器に連続して透析液を供給することができる
と共に、頻繁な故障の原因となり得る電磁弁を追加する
ことなく、簡単な配管系で実現することができる。その
結果、信頼性、経済性そして保守性の高い透析装置を提
供することが可能となった。
室に分離された容器によって給液排液の等流量回路を構
成し、透析器に連続して透析液を供給することができる
と共に、頻繁な故障の原因となり得る電磁弁を追加する
ことなく、簡単な配管系で実現することができる。その
結果、信頼性、経済性そして保守性の高い透析装置を提
供することが可能となった。
【図1】本発明の血液透析装置の実施例を示す図であ
る。
る。
【図2】本発明の血液透析装置の実施例の動作を示す図
である。
である。
【図3】本発明の血液透析装置の他の実施例を示す図で
ある。
ある。
【図4】従来の血液透析装置を示す図である。
17、57・・・・・・・・定量容器 18、46・・・・・・・・バッファ容器 19、20、47・・・・・隔壁 21、22、48、49・・給液室 23、24、50、51・・排液室 25、26、27、28・・電磁弁 29、30・・・・・・・・送液ポンプ 15、52・・・・・・・・透析器 34、36、53・・・・・定量ポンプ 54・・・・・・・・・・・透析膜 14・・・・・・・・・・・給液ライン 16・・・・・・・・・・・排液ライン 31、32、55・・・・・フロースイッチ 33・・・・・・・・・・・透析液供給口 35・・・・・・・・・・・除水ライン 37、45・・・・・・・・制御部 38・・・・・・・・・・・ピストン 39、40、41、42・・逆止弁 43・・・・・・・・・・・モーター 44・・・・・・・・・・・リンク機構 56・・・・・・・・・・・透析液排液口 59・・・・・・・・・・・人体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/14
Claims (1)
- 【請求項1】 透析器へ透析液と血液を供給し、透析器
内に設けられた浸透性半透膜を介し透析液と血液を接触
させ、血液から老廃物および水分を除去する血液透析装
置において、 透析器と、 前記透析器の透析液供給口に接続された給液ラインと、 前記透析器の透析液排液口に接続された排液ラインと、 変位可能な隔壁により分離された2室からなり、第1の
室が前記給液ラインと接続され、第2の室が前記排液ラ
インと接続された定量容器と、 変位可能な隔壁により分離された2室からなり、第1の
室が前記透析液供給口と前記定量容器の前記第1の室の
接続部との間における前記給液ラインに接続され、第2
の室が前記透析液排液口と前記定量容器の前記第2の室
の接続部との間における前記排液ラインに接続されたバ
ッファ容器と、 前記定量容器の隔壁の変位に応じて前記定量容器と前記
バッファ容器との間における前記給液ライン及び前記排
液ライン内の透析液の流れを一方向に生じさせる手段
と、 前記バッファ容器と前記透析器の間における前記給液ラ
インまたは排液ラインに設けられ、前記透析器に透析液
の流れを生じさせる機構と、 前記定量容器の前記第1の室から透析液を送出し、その
透析液の一部を前記バッファ容器の第1の室に貯留する
と共に、前記透析器を介して前記定量容器の前記第2の
室に透析液の流れを生じさせ、次いで前記定量容器の前
記第1の室に透析液が外部より供給されているときに、
前記バッファ容器の前記第1の室に貯留している透析液
を前記透析器を介して前記バッファ容器の前記第2の室
に送出することを交互に繰り返す制御手段と、 を備えたことを特徴とする血液透析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14290492A JP3187938B2 (ja) | 1991-07-19 | 1992-06-03 | 血液透析装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17856091 | 1991-07-19 | ||
JP3-178560 | 1991-07-19 | ||
JP14290492A JP3187938B2 (ja) | 1991-07-19 | 1992-06-03 | 血液透析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05146506A JPH05146506A (ja) | 1993-06-15 |
JP3187938B2 true JP3187938B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=26474766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14290492A Expired - Fee Related JP3187938B2 (ja) | 1991-07-19 | 1992-06-03 | 血液透析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3187938B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9168332B2 (en) | 2009-10-23 | 2015-10-27 | Asahi Kasei Medical Co., Ltd. | Hemodialysis apparatus, method of operating hemodialysis apparatus, and water content removal system |
DE102014109639A1 (de) | 2014-07-09 | 2016-01-14 | B. Braun Avitum Ag | Ventil für ein Dialysegerät und Dialysegerät |
CN113432939B (zh) * | 2020-12-09 | 2023-08-25 | 山东骏腾医疗科技有限公司 | 一种用于快速病理的自动组织脱水机 |
CN117969629B (zh) * | 2024-04-02 | 2024-07-02 | 四川省疾病预防控制中心(四川省预防医学科学研究院四川省卫生监测检验中心) | 生理指标检测系统及方法 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP14290492A patent/JP3187938B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05146506A (ja) | 1993-06-15 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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