JP3198495B2 - 透析液調製装置 - Google Patents

透析液調製装置

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JP3198495B2
JP3198495B2 JP12439994A JP12439994A JP3198495B2 JP 3198495 B2 JP3198495 B2 JP 3198495B2 JP 12439994 A JP12439994 A JP 12439994A JP 12439994 A JP12439994 A JP 12439994A JP 3198495 B2 JP3198495 B2 JP 3198495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透析液を調製する装置に
関し、さらに詳しくは、稀釈液と濃厚透析液を簡易かつ
正確な比率に混合することのできる透析液調製装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】透析液の調製は、従来、一般に比例供給
ポンプ等を用いて、濃厚透析液および稀釈液の量を正確
に計量し、混合タンクに供給して混合することにより行
われていた。しかしながら、この方法は、濃厚透析液と
稀釈液を正確に計量するために装置が複雑になる、混合
比率が大きいときには計量が不正確になりやすい、など
の欠点を有していた。
【0003】そこで、このような従来技術の欠点を解消
するものとして、一定容積の密閉容器を用いて3種以上
の液を正確な比率で混合調製する装置において、密閉容
器に接続された濃縮液ライン及び稀釈液ラインと、濃縮
液ラインと密閉容器の間に設けられた濃縮液計量ポンプ
と、濃縮液計量ポンプの吸引側に設けられた、2種以上
の注入液を選択するための分岐弁又は分岐ラインと各分
岐ラインに弁を設けた組合せと、第1の注入液を濃縮液
計量ポンプにより密閉容器に注入し、引続き弁を切り換
えつつ同一の濃縮液計量ポンプを用いて必要な注入液の
数だけこの注入操作を繰り返し得る機構と、濃縮液の注
入に引続き又は同時に稀釈液ラインより稀釈液を密閉容
器が充満するまで供給し得る機構と、からなるものが提
案されている(特公平1−23170号公報)。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公平1−23170号公報に示すものは、複雑で高価な
濃縮液計量ポンプを用いているので、不経済であり、ま
たメンテナンスに手間が掛かるという欠点を有してい
る。また、稀釈液を脱気しようとした場合稀釈液ライン
に別個脱気ポンプを設ける必要があり、不経済である。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、正確に調
節された比率の透析液を調製することができる、メンテ
ナンスが容易で、安価な透析液調製装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、供給された濃厚透析液と稀釈液を混合
する一定容量の混合容器と、該混合容器に接続された稀
釈液供給ラインおよび濃厚透析液供給ラインとを含んで
なり、前記稀釈液供給ラインは上流に絞り弁を備え該絞
り弁の下流に陰圧ポンプを備えており、前記濃厚透析液
供給ラインは可動隔壁によって2室に仕切られた密閉定
容量容器を備え、該定容量容器の一方の室が前記絞り弁
をバイパスするバイパス流路を介して絞り弁の上流およ
び下流の稀釈液供給ラインに切り換え可能に接続される
とともに、定容量容器の他方の室が濃厚透析液容器およ
び混合容器に切り換え可能に接続されていることを特徴
とする透析液調製装置を採用している。ここで、混合容
器を可動隔壁によって2室に仕切られた密閉容器で構成
し、稀釈液供給ラインおよび濃厚透析液供給ラインをそ
れぞれ該密閉容器の2室に切り換え可能に接続してもよ
く、また、混合容器を液体収容容量を制限するための液
面センサーを備えた開放容器で構成してもよい。定容量
容器を稀釈液供給ラインに絞り弁の上流または下流で切
り換え可能に接続するには、バイパス流路に切換弁(電
磁切換弁が好ましい)を設け、この切換弁に定容量容器
の一方の室を接続してもよく、また、バイパス流路に直
列に2つの弁を設け、この2つの弁の間でバイパス流路
に定容量容器の一方の室を配設してもよい。また、必要
に応じて第2の濃厚透析液供給ラインを設けてもよく、
この場合、第2の濃厚透析液供給ラインを第1の濃厚透
析液供給ラインと並列に配設してもよく、また、第2の
濃厚透析液容器を第1の濃厚透析液容器と並列に接続し
てもよい。また、透析液の濃度を微調整できるようにす
るために、定容量容器を2枚のダイアフラムで3室に仕
切り、この2枚のダイアフラムの間に形成された室に水
またはシリコンオイル等を出し入れ自在に充填して可動
隔壁としてもよい。
【0006】
【作用】本発明の透析液調製装置は、混合容器の容量が
一定になっており、その上流に絞り弁を備え、この絞り
弁の下流に陰圧ポンプを備えた稀釈液供給ラインと、可
動隔壁によって2室に仕切られた定容量容器を備え、こ
の定容量容器の一方の室が稀釈液供給ラインの絞り弁を
バイパスするバイパス流路を介して絞り弁の上流および
下流の稀釈液供給ラインに切り換え可能に接続された濃
厚透析液供給ラインから構成されており、定容量容器の
他方の室が濃厚透析液容器および混合容器と切り換え可
能に接続されているので、稀釈液は、稀釈液供給ライン
を通して混合容器に連続的に供給される一方、稀釈液供
給ラインをバイパス流路を介して濃厚透析液供給ライン
の定容量容器の一方の室に接続すると、絞り弁で稀釈液
の流量が制限されているので、水源から供給された稀釈
液の一部は定容量容器の一方の室に流入する。この時、
他の室を混合容器と接続しておくと、定容量容器の可動
隔壁は他方の室方向に移動し、他方の室の中に充填され
た稀釈液(プライミング時に充填されたもの)が流出し
て濃厚透析液供給ラインを通って混合容器に供給され
る。稀釈液の流入および濃厚透析液の流出は可動隔壁が
定容量容器の他方の室側の内壁に密着するまで続く(こ
の時一方の室は満杯となる)。一方の室が満杯になると
バイパス流路と一方の室を接続する流路の内圧が急に大
きくなるので、この時一方の室を絞り弁の下流の稀釈液
供給ラインとの接続に切り換え、他方の室を濃厚透析液
容器との接続に切り換えると、一方の室に導入された稀
釈液は陰圧ポンプによって絞り弁の下流の稀釈液供給ラ
インに吸入される一方、他方の室には濃厚透析液容器か
ら濃厚透析液が流入する。濃厚透析液の導入は可動隔壁
が定容量容器の一方の室側の内壁に密着するまで続く
が、他方の室が満杯になるとバイパス流路と一方の室を
接続する流路の内圧が急に小さくなるので、この時一方
の室と稀釈液供給ラインとの接続を絞り弁の下流から上
流に切り換え、他方の室と濃厚透析液容器との接続を混
合容器との接続に切り換えると、一方の室に稀釈液が導
入され可動隔壁を他方の室方向に移動させるので、他方
の室に導入された濃厚透析液が押し出されて混合容器に
供給される。
【0007】ここで、混合容器の容量をこれが満杯にな
った時に濃厚透析液と稀釈液の比が所定の値になるよう
に決めておけば、稀釈水を満杯になるまで連続的に供給
する間に濃厚透析液を所定量供給することにより、正確
に調節された透析液を得ることができる。尚、混合容器
に供給される濃厚透析液の量は定容量容器の容量で決ま
るが、可動隔壁を、例えば定容量容器を2枚のダイアフ
ラムで3室に仕切り、この2枚のダイアフラムの間に形
成された室に水またはシリコンオイルを出し入れ自在に
充填したものにすれば、水またはシリコンオイルを出し
入れすることにより定容量容器の容量を調節できるの
で、混合容器に供給する濃厚透析液の量を調節すること
ができる。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例に係る透析液調製装
置の系統図であり、図2は他の実施例を示す系統図、図
3はさらに他の実施例を示す系統図である。図1および
図2に示すように、本発明の透析液調製装置は混合容器
1と稀釈液供給ライン2と濃厚透析液供給ライン4、5
を含んでなり、稀釈液供給ライン2は絞り弁22とその
下流の陰圧ポンプ26を含んでいる。そして、濃厚透析
液供給ライン4、5は可動隔壁411、511によって
2室415、416;515、516に仕切られた定容
量容器41、51と、濃厚透析液を収容した濃厚透析液
容器42、52を含んでおり、定容量容器41、51の
一方の室415、515は、絞り弁22を通る稀釈液を
バイパスするバイパス流路3を介して、上流および下流
の稀釈液供給ライン23、24と切り換え可能に接続さ
れている。定容量容器41、51は密閉容器になってい
るので、室415、515に液が流入すると可動隔壁4
11、511が室416、516側に移動し、室41
6、516に充填されている液が押し出され、反対に室
415、515から液が吸い出されると可動隔壁41
1、511が室415、515側に移動し、室416、
516に液が流入するようになっている。
【0009】以下、本発明の透析液調製装置について主
として図1を用いて詳細に説明する。図1において、1
は混合容器、11は可動隔壁(ダイアフラム)、12、
13はダイアフラム13によって仕切られた混合容器の
室、14、15は電磁弁、16は透析液ラインであり、
2は稀釈液供給ライン、21は稀釈液供給源、22は絞
り弁、23、24はそれぞれ絞り弁22より上流および
下流の稀釈液供給ライン、25はヒーター、26は陰圧
ポンプ、27は除気槽、28は圧力感知手段、241、
242はそれぞれ稀釈液供給ライン2と混合容器1の室
12、13を接続するライン、243、244は電磁
弁、3は絞り弁22をバイパスするバイパス流路、31
は電磁切換弁、32、33はそれぞれ電磁切換弁31と
後述の定容量容器41、51の一方の室415、515
とを接続するライン、34は圧力感知手段、35、36
は電磁切換弁31より上流および下流のバイパス流路で
ある。4、5はそれぞれカルシウム塩およびマグネシウ
ム塩含有濃厚液(A液)および重炭酸含有濃厚液(B
液)という濃厚透析液要素(A液とB液と稀釈水を適当
な比率で混合すると透析液になる)を供給する濃厚透析
液供給ラインであり、41、51は定容量容器である。
411、511は可動隔壁であり、2枚のダイアフラム
412、413および512、513の間にシリコンオ
イル(水などでもよい)414、514が出し入れ自在
に充填されている。また、415、416;515、5
16はそれぞれ可動隔壁411、511によって仕切ら
れた室、417、517は開閉弁、418、518は液
吸入吐出手段であり、42、52はそれぞれA液および
B液を収容する濃厚透析液容器、43、53はそれぞれ
濃厚透析液容器42、52と混合容器1を接続するライ
ン(図1では陰圧ポンプ26の下流の稀釈液供給ライン
24と除気槽27の下流で接続されている)、44、5
4はそれぞれ定容量容器41、51の他方の室416、
516とライン43、53を濃厚透析液容器42、52
と混合容器1に切り換え可能に接続するライン、45、
46、55、56は電磁弁である。
【0010】稀釈液供給ライン2は稀釈液供給源21と
混合容器1を接続する回路であって、絞り弁22と陰圧
ポンプ26を含んでおり、絞り弁22を跨ぐようにバイ
パス流路3が接続されている。そして、稀釈液供給源2
1から供給された稀釈液の一部が絞り弁22より上流の
稀釈液供給ライン23から電磁切換弁31より上流のバ
イパス流路35を通って定容量容器41、51の一方の
室415、515に流入した後、電磁切換弁31の切り
換えにより室415、515から電磁切換弁31より下
流のバイパス流路36を通って絞り弁22より下流の稀
釈液供給ライン24に吸入されるようになっている。
【0011】稀釈液供給源21から稀釈液供給ライン2
に供給された稀釈液は絞り弁22で流量を制限されてヒ
ーター25、陰圧ポンプ26、除気槽27を通って一定
容量の混合容器1に供給される。混合容器1は1室のも
のでもよいが、連続的に混合を行えるよう、図1に示す
ように通常、可動隔壁、例えば可撓性樹脂からなるダイ
アフラム11によって2室12、13に仕切られてお
り、室12、13にはそれぞれ電磁弁243、244を
備えた稀釈液供給ライン2の分岐ライン241、242
が接続され切り換え可能になっている。尚、稀釈液供給
ライン2と室12、13とを切り換え可能に接続するた
めに、稀釈液供給ライン2の下流に電磁切換弁(図示し
ていない)を設け、これに分岐ライン241、242を
接続してもよい。絞り弁22は稀釈液供給源21からの
稀釈液(通常、水道水やRO水などを使用)の流量を制
限して、絞り弁22の上流の内圧を陽圧にし、絞り弁2
2の下流の内圧を負圧にするためのもので、通常、流量
の安定した定流量弁が使用される。また、ヒーター25
は稀釈液を温めることにより透析液を生理温度に調整す
るもので、図1に示す様に陰圧ポンプ26に近接してそ
の下流に除気槽27を設けた場合、稀釈液を加温するこ
とにより脱気ポンプ(本実施例では陰圧ポンプ26が脱
気ポンプを兼ねている)と除気槽27による脱気の効率
も向上させている。
【0012】絞り弁22によって流量を制限された透析
液は、この弁の上流と下流の稀釈液供給ライン23、2
4と接続するバイパス流路3によって濃厚透析液供給ラ
イン4、5の定容量容器41、51にバイパスできるよ
うになっている。電磁切換弁31は定容量容器41、5
1と絞り弁22より上流および下流の稀釈液供給ライン
23、24とを切り換え可能に接続するものである。定
容量容器41、51と絞り弁22より上流および下流の
稀釈液供給ライン23、24との切り換え可能な接続
は、バイパス流路3に2つの電磁弁(図示していない)
を設け、この2つの電磁弁の間で定容量容器41、51
を接続しても可能である。定容量容器41、51は可動
隔壁411、511によって2室に仕切られている。上
流の稀釈液供給ライン23と定容量容器41、51を接
続すると稀釈液は電磁切換弁31より上流のバイパス流
路35、電磁切換弁31、ライン32、33を通って定
容量容器41、51の一方の室415、515に流入す
る。室415、515が満杯になるとライン32、33
内の内圧が急に大きくなるので、ライン32、33に設
けた圧力スイッチ、フロースイッチなどの圧力感知手段
34が内圧の大きな変動を感知して電磁切換弁31に流
路切り換えの信号を送る。圧力感知手段34からの流路
切換信号を受けて容量容器41、51との接続が絞り弁
22より上流の稀釈液供給ライン23から下流の稀釈液
供給ライン24に切り換えられると、下流の稀釈液供給
ライン24には陰圧ポンプ26が設けられており、上流
の稀釈液供給ライン23からの稀釈液と一緒に定容量容
器41、51の室415、515に充填された稀釈液を
吸引するので、室415、515内の稀釈水はライン3
2、33、電磁切換弁31より下流のバイパス流路36
を通って下流の稀釈液供給ライン24に流入し、上流の
稀釈液供給ライン23からの稀釈液と一緒にヒーター2
5、陰圧ポンプ26、除気槽27を経由して混合容器1
に供給される。
【0013】濃厚透析液供給ライン4、5は定容量容器
41、51と濃厚透析液容器42、52、ライン44、
54、2つの電磁弁45、46;55、56を備えたラ
イン43、53からなっており、定容量容器41、51
はライン44、54を介して電磁弁45、46;55、
56の間でライン43、53に接続されている。この構
成により定容量容器41、51は混合容器1および濃厚
透析液容器42、52と切り換え可能に接続される。定
容量容器41、51と混合容器1および濃厚透析液容器
42、52との切換可能な接続は、ライン43、53に
電磁切換弁(図示していない)を設け、これに定容量容
器41、51を接続することによっても可能である。定
容量容器41、51は可動隔壁411、511によって
稀釈液を出し入れする室415、515と濃厚透析液を
出し入れする室416、516に仕切られており、室4
15、515および室416、516の容量は可動隔壁
411、511の移動に応じて増減するようになってい
る。可動隔壁411、511として、図1に示すような
可撓性樹脂からなる2つのダイアフラム412、41
3;512、513で仕切られた室にシリコンオイルあ
るいは水等を出し入れ自在に充填したものを採用しても
よい。この場合、シリコンオイル等は開閉弁417、5
17を開き例えばシリンジ等からなる液吸入吐出手段を
用いて出し入れすれば、室416、516に導入される
濃厚透析液の量を加減することができる。
【0014】濃厚透析液は濃厚透析液容器42、52か
ら一旦定容量容器41、51の他方の室416、516
に収容され、この室416、516からライン44、5
4およびライン43、53をを通って混合容器1の室1
2または13に供給されるようになっている。ここで、
ライン43、53は図に示すように陰圧ポンプ26の下
流(除気槽27が在る場合は除気槽の下流)で下流の稀
釈液供給ライン24と接続してもよい。ここで定容量容
器41、51は密閉容器になっているので、室415、
515に液が流入すると可動隔壁411、511が室4
16、516側に移動し、中に充填されている液が押し
出され、反対に室415、515から液が吸い出される
と可動隔壁411、511が室415、515側に移動
し、室416、516に液が流入するようになってい
る。図1に示すような容量が可変の可動隔壁411、5
11の場合には、内部に充填されたシリコンオイルなど
を液吸入吐出手段418、518で吸入、吐出すること
により濃厚透析液の混合比率を調節することが可能であ
る。
【0015】電磁弁45、55を開にし、電磁弁46、
56を閉にして定容量容器41、51の他方の室41
6、516と稀釈液供給ライン2を接続した状態で、一
方の室415、515に稀釈液が流入すると、可動隔壁
411、511が図1において左側に移動するので、室
416、516内の濃厚透析液は室から押し出されライ
ン43、稀釈液供給ライン2を通って混合容器1の室1
2または13に供給される。また、電磁弁45、55を
閉にし、電磁弁46、56を開にして定容量容器41、
51の他方の室416、516と濃厚透析液容器42、
52を接続した状態で、一方の室415、515から稀
釈液が吸い出されると、可動隔壁411、511が図1
において右側に移動するので、濃厚透析液容器42、5
2内の濃厚透析液が吸い出され、ライン44、54を通
って室416、516に流入する。
【0016】さて、稀釈液および濃厚透析液は上記のよ
うにして混合容器1の室12または13に供給される
が、室12または13が満杯になると下流の稀釈液供給
ライン24の内圧が急に上昇するのでこれを圧力スイッ
チ等の圧力感知手段28が感知して電磁弁243、24
4に切り換えの信号を送る。例えば室12に濃厚透析液
を供給していてこれが満杯になったとすると、電磁弁2
43が閉じ電磁弁244が開いて分岐ライン241、2
42が切り換えられ、濃厚透析液の供給は室12から室
13に切り換えられる。そしてこの時、分岐ライン24
1、242の切り換えと同時に、満杯になった室12に
接続されている電磁弁14が開き、室13に接続されて
いる電磁弁15が閉じて、室12に充填された透析液が
透析器に供給されるようになっている。
【0017】図2に示すものは、図1において混合容器
10をフロートスイッチ等の液面センサー101を備え
た開放容器とし、液面センサー101によって混合容器
10に供給される濃厚透析液と稀釈液の総量を一定量に
制限しようとするもので、簡単のために主な要素だけで
構成した透析液調製装置を示す。図中、102は電磁
弁、103は貯液容器、104は透析液供給ポンプであ
り、20は稀釈液供給ライン、201は稀釈液供給源、
202は絞り弁、203、204はそれぞれ絞り弁20
2の上流および下流の稀釈液供給ライン、206は陰圧
ポンプ、209は電磁弁である。また、30はバイパス
流路、301、302は電磁弁、303は後述の定容量
容器401の一方の室404とバイパス流路30を接続
するライン、304は圧力感知手段、305、306は
それぞれ電磁弁301の上流および電磁弁302の下流
のバイパス流路であり、40は濃厚透析液供給ライン、
401は定容量容器、402は濃厚透析液容器、403
は濃厚透析液容器402と混合容器10を接続するライ
ン、404は可動隔壁、405、406は可動隔壁40
4によって仕切られた室、407は電磁切換弁、408
は定容量容器401の他方の室406と電磁切換弁40
6を接続するラインである。
【0018】稀釈液供給源201から稀釈液供給ライン
20に供給された稀釈液は絞り弁202で流量を制限さ
れて陰圧ポンプ206を通って混合容器1に供給され
る。混合容器1は開放容器であり、供給された液体の収
容容量を一定量に制限するために、その内部にフロート
スイッチなどの液面センサー101が設けられている。
【0019】絞り弁202によって流量を制限された稀
釈液は、図1の透析液調製装置と同様、この弁の上流と
下流の稀釈液供給ライン203、204と接続するバイ
パス流路30によって濃厚透析液供給ライン40の定容
量容器401にバイパスできるようになっている。定容
量容器401と上流および下流の稀釈液供給ライン20
3、204との切り換え可能な接続は、図に示すように
バイパス流路301に2つの電磁弁301、302を設
け、この2つの電磁弁の間で定容量容器401を接続し
て弁301、302を交互に開閉するように構成する代
わりに、バイパス流路301に電磁切換弁(図1の31
参照)を設け、これに定容量容器401の一方の室40
5を接続してもよい。定容量容器401は例えば可撓性
樹脂のダイアフラムで作られた可動隔壁404によって
2室に仕切られている。電磁弁301を開き電磁弁30
2を閉じて上流の稀釈液供給ライン203と定容量容器
401を接続すると、稀釈液は上流のバイパス流路30
5、電磁弁301、ライン303を通って定容量容器4
01の一方の室405に流入する。室405が満杯にな
るとライン303内の内圧が急に大きくなるので、ライ
ン303に設けた圧力感知手段304が内圧の大きな変
動を感知して電磁弁301、302に流路切り換えの信
号を送る。圧力感知手段304からの流路切換信号を受
けて電磁弁301が閉じ電磁弁302が開き、定容量容
器401の一方の室405との接続が上流の稀釈液供給
ライン203から下流の稀釈液供給ライン204に切り
換えられる。すると、下流の稀釈液供給ライン204に
は陰圧ポンプ206が設けられており、上流の稀釈液供
給ライン203からの稀釈液と一緒に定容量容器401
の室405に充填された稀釈液を吸引するので、室40
5内の稀釈液はライン303、電磁弁302、下流のバ
イパス流路306を通って下流の稀釈液供給ライン20
4に流入し、上流の稀釈液供給ライン203からの稀釈
液と一緒に陰圧ポンプ206を通って混合容器1に供給
される。
【0020】濃厚透析液供給ライン40は定容量容器4
01と濃厚透析液容器402、濃厚透析液容器402と
混合容器10を接続するライン403、ライン403に
設けられた電磁切換弁407、定容量容器401の他方
の室406と電磁切換弁407を接続するライン408
からなっており、定容量容器401は電磁切換弁407
によって濃厚透析液容器402および混合容器10と切
換可能に接続されている。定容量容器401と濃厚透析
液容器402および混合容器10との交互に切換可能な
接続は、ライン403に2つの電磁弁(図1の45、4
6参照)を設け、この2つの電磁弁の間で定容量容器4
01をライン403に接続することによっても可能であ
る。定容量容器401は可動隔壁404によって稀釈液
を出し入れする室405と濃厚透析液を出し入れする室
406に仕切られており、室405および室406の容
積は図1の透析液調製装置の場合と同様可動隔壁404
の移動に応じて増減するようになっている。濃厚透析液
供給ライン40の機能については図1の場合と同様なの
で説明を省略する。
【0021】さて、混合容器10に供給された稀釈液お
よび濃厚透析液の量が一定量になると、フロートスイッ
チ等の液面センサー101によって感知され、電磁弁2
09、301、302および陰圧ポンプ206に稀釈液
供給停止の信号が送られる。この時、当然ながら濃厚透
析液の供給も停止する。すると電磁弁102が開いて貯
液容器103に混合容器10で調製された透析液が供給
され、用事に透析治療に供される。
【0022】図3に示すものは、図1において第2の濃
厚透析液供給ライン5を設ける代わりに、濃厚透析液供
給ライン4に濃厚透析液容器42と並行に第2の濃厚透
析液容器47を設けたものである。図中、48は電磁
弁、6は洗浄ライン、61は電磁弁であり、同じ構成要
素には図1と同じ符号を付している。この透析液調製装
置では濃厚透析液容器42、47が定容量容器41に並
列に接続されているので、供給する濃厚透析液により電
磁弁46、48を切り換えて使用するようになってい
る。従って、電磁弁46と48の切り換えの前にその都
度濃厚透析液供給ライン4を洗浄する必要がある。洗浄
ライン6はそのためのもので、電磁切換弁31より上流
のバイパス流路35と接続されている。尚、濃厚透析液
供給ライン4を洗浄するには、必ずしも洗浄ライン6を
設ける必要がなく、例えば電磁切換弁31、電磁弁4
6、48、243、244を閉じて稀釈液を流すように
してもよい。濃厚透析液供給ライン4を洗浄するには、
定容量容器41の室415と下流の稀釈液供給ライン2
4を接続し、電磁弁45、46、48を閉じ、電磁弁6
1を開いて、濃厚透析液供給ライン4に稀釈液を充填
し、次いで、電磁弁61を閉じ、定容量容器41の室4
15を上流の稀釈液供給ライン23と接続し、電磁弁4
5を開けばよい。この時、濃厚透析液供給ライン4に充
填された稀釈液は定容量容器41の室415に流入する
稀釈液によって混合容器1に押し出される。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の透析液調製装置は、機構が簡単なので、小
型化が可能であり、経済的である。また、メンテナンス
も容易である。また、陰圧ポンプを利用して濃厚透析液
を供給するように構成しており、透析液の脱気に際して
この陰圧ポンプを脱気ポンプとして利用できるので、別
途脱気ポンプを必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る透析液調製装置の系統
図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す系統図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例を示す系統図であ
る。
【符号の説明】
1 混合容器 11 ダイアフラム(可動隔壁) 103 貯液容器 2、20 稀釈液供給ライン 22、202 絞り弁 26、206 陰圧ポンプ 3、30 バイパス流路 31 電磁切換弁 4、5、40 濃厚透析液供給ライン 41、51、401 定容量容器 411、511、404 可動隔壁 42、52、47、402 濃厚透析液容器 6 洗浄ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−275352(JP,A) 特開 平1−280468(JP,A) 特開 昭63−38466(JP,A) 特開 昭60−153871(JP,A) 特開 昭51−65467(JP,A) 実開 平3−53250(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/14 - 1/36 A61J 1/20

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された濃厚透析液と稀釈液を混合す
    る一定容量の混合容器と、該混合容器に接続された稀釈
    液供給ラインおよび濃厚透析液供給ラインとを含んでな
    り、前記稀釈液供給ラインは上流に絞り弁を備え該絞り
    弁の下流に陰圧ポンプを備えており、前記濃厚透析液供
    給ラインは可動隔壁によって2室に仕切られた密閉定容
    量容器を備え、該定容量容器の一方の室が前記絞り弁を
    バイパスするバイパス流路を介して絞り弁の上流および
    下流の稀釈液供給ラインに切り換え可能に接続されると
    ともに、定容量容器の他方の室が濃厚透析液容器および
    混合容器に切り換え可能に接続されていることを特徴と
    する透析液調製装置。
  2. 【請求項2】 混合容器が可動隔壁によって2室に仕切
    られた密閉容器であり、稀釈液供給ラインおよび濃厚透
    析液供給ラインがそれぞれ該密閉容器の2室に切り換え
    可能に接続された請求項1に記載の透析液調製装置。
  3. 【請求項3】 混合容器が液体収容容量を制限するため
    の液面センサーを備えた開放容器である請求項1に記載
    の透析液調製装置。
  4. 【請求項4】 バイパス流路に切換弁を設け、該切換弁
    に定容量容器の一方の室を接続した請求項1〜3のいず
    れかに記載の透析液調製装置。
  5. 【請求項5】 バイパス流路に直列に2つの弁を設け、
    該2つの弁の間でバイパス流路に定容量容器の一方の室
    を接続した請求項1〜3のいずれかに記載の透析液調製
    装置。
  6. 【請求項6】 濃厚透析液供給ラインと並列に第2の濃
    厚透析液供給ラインを配設してなる請求項4または5に
    記載の透析液調製装置。
  7. 【請求項7】 濃厚透析液容器と並列に第2の濃厚透析
    液容器を配設してなる請求項4または5に記載の透析液
    調製装置。
  8. 【請求項8】 可動隔壁が定容量容器を3室に仕切る2
    枚のダイアフラムの間に形成された室であり、該室に水
    またはシリコンオイルが出し入れ自在に充填されている
    請求項1に記載の透析液調製装置。
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