JPH07275352A - 透析液製造システム - Google Patents

透析液製造システム

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JPH07275352A
JPH07275352A JP6095705A JP9570594A JPH07275352A JP H07275352 A JPH07275352 A JP H07275352A JP 6095705 A JP6095705 A JP 6095705A JP 9570594 A JP9570594 A JP 9570594A JP H07275352 A JPH07275352 A JP H07275352A
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JP
Japan
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dialysate
mixing
mixing chamber
storage tank
volume
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JP6095705A
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English (en)
Inventor
Takayuki Nishimura
隆幸 西村
Makoto Takeuchi
誠 竹内
Hiroshi Miyougan
弘 明翫
Mitsutaka Ueda
満隆 上田
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Shibuya Corp
Nissho Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
Nissho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 透析液の混合製造装置Aは、密閉容器1内を
第1混合室4、第2混合室6、可変容積室5とに区画す
るダイアフラム2、3を備えている。原液供給源19、
20と希釈水供給源11は供給回路15を介して各混合
室4、6の入口に接続され、各混合室の出口は排出回路
31を介して貯溜タンクBに接続される。上記混合室
4、6の各出入口には第1入口開閉弁17、第2入口開
閉弁18、第1出口開閉弁32、第2出口開閉弁33を
設けている。可変容積室5内の容積は容積増減手段41
によって増減され、上記各開閉弁の開閉や容積増減手段
の作動は制御装置81によって所定の順番で制御するよ
うになっている。 【効果】 上記混合製造装置Aの混合室4、6でそれぞ
れ透析液を製造することができ、かつ透析液をほぼ連続
的に貯溜タンクBに供給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透析液製造システムに関
し、より詳しくは希釈水と透析液の原液とを混合して透
析液を製造するための透析液製造システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、透析液製造システムとして、透析
液の原液を供給する原液供給源と、希釈水を供給する希
釈水供給源と、上記原液供給源を開閉する原液用開閉弁
と、上記希釈水供給源を開閉する希釈水用開閉弁と、上
記原液供給源からの原液と希釈水供給源からの希釈水と
を混合して透析液を製造する透析液の混合製造装置と、
該混合製造装置によって混合製造された透析液を貯溜す
る貯溜タンクとを備えたものが知られている(実公平3
−54748号公報)。上記透析液の混合製造装置は、
2つの混合タンクを備えており、一方の第1混合タンク
で希釈水と透析液の原液とを予め定めた一定の割合で混
合して、該第1混合タンク内に透析液を製造している間
に、他方の第2混合タンク内に既に製造した透析液を自
重により貯溜タンクに供給する。そして第2混合タンク
内が空となったら該第2混合タンクで希釈水と透析液の
原液と混合して透析液が製造されるようになり、他方、
第1混合タンク内で製造された透析液は自重により貯溜
タンク内に供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の混
合製造装置においては、一方の混合タンクで製造した透
析液を自重によって間欠的に貯溜タンクに供給するよう
にしているため、貯溜タンクの容積は上記混合タンクか
ら供給される透析液の容積増大分、実質的には少なくと
も混合タンクの容積分以上に大きく設定する必要があ
る。その結果、特に多人数用の透析液製造システムにお
いては2つの混合タンクの容積を大きくした場合には貯
溜タンクの容積も大きくせざるを得ず、透析液製造シス
テム全体がかなり大型になるという欠点が生じる。また
貯溜タンクの容積が大きくなると、透析終了時に残存す
る透析液量も増大して不経済となる。本発明はそのよう
な事情に鑑み、透析液の混合製造装置から貯溜タンクに
ほぼ連続的に透析液を供給できるようにして、その貯溜
タンクの小型化を図れるようにした透析液製造システム
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、上述
した構成を有する透析液製造システムにおいて、上記混
合製造装置を、密閉容器と、この密閉容器内を、一側の
第1混合室と他側の第2混合室および中央の可変容積室
との3室に区画する2枚のダイアフラムと、上記原液供
給源と希釈水供給源とを上記第1混合室と第2混合室の
入口とに接続する供給回路と、上記第1混合室と第2混
合室の出口とを上記貯溜タンクに接続する排出回路と、
上記第1混合室と第2混合室とのそれぞれの上記入口と
出口とを開閉する第1入口開閉弁、第2入口開閉弁、第
1出口開閉弁および第2出口開閉弁と、上記可変容積室
内に充填された液体を給排して該可変容積室内の容積を
増減する容積増減手段と、さらに上記各開閉弁の開閉と
容積増減手段の作動とを所定の順番で制御する制御装置
とから構成したものである。
【0005】
【作用】上述した構成の透析液の混合製造装置によれ
ば、密閉容器内の一側に形成された第1混合室のダイア
フラムと、他側に形成された第2混合室のダイアフラム
とは中央の可変容積室内に充填された液体によって一体
的に作動されるようになるので、一方の第1混合室内の
容積が最大となっているとき、すなわち第1混合室内で
透析液が製造された状態のときには、他方の第2混合室
内の容積は最小となっており、また可変容積室内の容積
は最大となっている。この状態において、第2入口開閉
弁を開放して希釈水用開閉弁を開放すれば、希釈水を第
2混合室に供給することができる。また、第2入口開閉
弁を開放して原液用開閉弁を開放すれば、原液供給源を
第2混合室に連通させることができる。そしてこの状態
で、第1入口開閉弁と第1出口開閉弁とを閉じて第1混
合室を密封し、かつ容積増減手段により可変容積室内に
充填された液体を所定量だけ減少させて該可変容積室内
の容積を減少させれば、上記第1混合室は密封されて容
積が変動できないので、可変容積室内の容積減少分だけ
第2混合室の容積を増大させることができ、それによっ
て原液供給源からの原液を第2混合室に吸入することが
できる。このようにして、第2混合室に所定量の原液を
吸入することができ、また希釈水は、第2混合室の容積
および上記可変容積室の容積をそれぞれ最大とした状態
では、第2混合室の最大容積から上記原液の量を差引い
た量に管理することができるので、該第2混合室で所定
の濃度の透析液を製造することができる。そして第2混
合室で透析液を製造する間、該第2混合室の容積が増大
すると、それに伴って第1混合室の容積が減少するの
で、それによって第1混合室内の透析液を貯溜タンクに
供給することができる。上述したように、第2混合室に
所定量の原液を吸入する際には、第1混合室を密封して
容積が変動できないようにする必要があるので、その間
は第1混合室内の透析液を貯溜タンクに供給することが
できないが、原液の量は希釈水の量に比較して少ないの
で、ほぼ連続して第1混合室内の透析液を貯溜タンクに
供給することができる。以上の作動は第1混合室で透析
液を製造する際も同様であり、この間はほぼ連続して第
2混合室内の透析液が貯溜タンクに供給されるようにな
る。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、本実施例の透析液製造システムは2
台の透析液の混合製造装置A、A’と、各混合製造装置
A、A’によって混合製造された透析液を貯溜する1台
の貯溜タンクBとを備えている。上記2台の透析液の混
合製造装置A、A’は実質的に同一の構成を有している
ので、一方の混合製造装置Aに関連する構成のみについ
て説明し、他方の混合製造装置A’については上記混合
製造装置Aに用いた符合に「’」を付して示すことによ
り、その説明を省略する。上記混合製造装置Aは、密閉
容器1とこの密閉容器1内に設けた2枚のダイアフラム
2、3とを備えており、その2枚のダイアフラム2、3
によって密閉容器1内を3室に、すなわち図1の左側の
第1混合室4と、中央の可変容積室5と、右側の第2混
合室6とに区画している。希釈水を供給するための希釈
水供給源11は上記2台の混合製造装置A、A’に共通
に設けられており、この希釈水供給源11から加圧され
て供給される希釈水は加温ヒータ12、13によって加
熱された後、空気抜き弁14で脱気が行なわれ、さらに
空気抜き弁14を流通した希釈水は2つに分岐されて上
記2台の混合製造装置A、A’のそれぞれに供給される
ようになっている。上記混合製造装置Aへ供給される希
釈水は、供給回路15に設けた希釈水用開閉弁16を流
通した後に2つに分岐され、一方は第1入口開閉弁17
を介して第1混合室4に、また他方は第2入口開閉弁1
8を介して第2混合室6にそれぞれ供給されるようにな
っている。上記供給回路15には、上記希釈水用開閉弁
16の下流側に、透析液の原液を供給する2つの原液供
給源19、20を接続してあり、かつ各原液供給源1
9、20にはそれぞれを開閉する原液用開閉弁21、2
2を設けている。したがって希釈水用開閉弁16と原液
用開閉弁21、22のいずれかを一定の順番で開放する
ことにより、後に詳述するように希釈水と2種の原液を
一定の順番で上記第1混合室4又は第2混合室6に供給
することができ、それによって各混合室4、6で透析液
をそれぞれ混合製造することができるようになってい
る。なお上記2種の原液としては、通常、カルシウムイ
オンおよびマグネシウムイオン等含有濃厚液と、重炭酸
塩含有濃厚液とが用いられている。また上記希釈水用開
閉弁16の上流側には洗浄液用開閉弁23を介して洗浄
液供給源24を接続してあり、透析終了後には洗浄液供
給源24からの洗浄液によって各部の洗浄が行なえるよ
うにしてある。上記第1混合室4で混合製造された透析
液は排出回路31の第1出口開閉弁32を介して外部に
排出され、また第2混合室6で混合製造された透析液は
排出回路31の第2出口開閉弁33を介して外部に排出
されるようになっており、それら開閉弁32、33を流
通した透析液はその後に合流されて、上記排出回路31
から上記貯溜タンクBに供給されるようになっている。
上記排出回路31には、上記ダイアフラム2、3が破損
した際に上記可変容積室5内に密封されていた液体、例
えばシリコンオイルが透析液に混じって貯溜タンクBに
供給されるのを阻止するためにシリコンセンサ34を設
けてあり、またシリコンセンサ34の下流側に透析液の
濃度を検出する濃度センサ35を設けている。そして上
記濃度センサ35の下流側に開閉弁36を設けるととも
に、濃度センサ35と開閉弁36との間の排出回路31
にドレン通路37を接続し、このドレン通路37に逃が
し弁38を設けている。したがって、シリコンオイルが
透析液に混入したことがシリコンセンサ34によって検
出されたり、或いは透析液の濃度が所定の濃度となって
いないことが濃度センサ35によって検出された際に
は、開閉弁36を閉じて逃がし弁38を開放することに
より透析液をドレン通路37を介して外部に排出させ
て、シリコンオイルが貯溜タンクBに供給されるのを防
止することができるようにしている。
【0007】次に、上記可変容積室5内には上述したよ
うにシリコンオイルを密封してあり、一方のダイアフラ
ム2が移動した際には上記シリコンオイルを介して他方
のダイアフラム3が追従変位するようにしている。上記
可変容積室5の容積は容積増減手段41によって増減さ
れるようになっており、それに伴って両側の第1混合室
4又は第2混合室6の容積を逆に変動させることができ
るようにしている。上記容積増減手段41は精密ポンプ
42、リザーバ43、開閉弁44および2つの流路切換
弁45、46を備えており、上記精密ポンプ42は図示
しないサーボモータによって駆動されて正確な量のシリ
コンオイルを吐出することができるようになっている。
また上記開閉弁44は可変容積室5内にシリコンオイル
を密封する際に閉じられるようになっており、さらに2
つの流路切換弁45、46は、両者の流路の切換えによ
り、精密ポンプ42の吸込み側を可変容積室5に連通さ
せるとともに吐出側をリザーバ43に連通させた状態
と、これとは逆に精密ポンプ42の吸込み側をリザーバ
43に連通させるとともに吐出側を可変容積室5に連通
させた状態とに切換えることができるようになってい
る。然して、上記貯溜タンクBは、図2に拡大して示す
ように、例えばポリエチレンによって全体として円柱状
に製造するとともに、その円柱状外周面を蛇腹状とする
ことにより上下方向に収縮自在としている。上記貯溜タ
ンクBは自立型となっているが、転倒を防止するために
円柱状の支持フレーム51内に上下方向に伸縮自在に設
けてある。上記支持フレーム51の高さ方向には4つの
センサ52、53、54、55をそれぞれ設けてあり、
各センサ52〜55により上記貯溜タンクBの有無を、
したがって該貯溜タンクBの上面が各センサの高さ位置
まで上昇したか否かを検出することができるようになっ
ている。上記貯溜タンクBの上面には上述した排出回路
31を接続してあり、さらに貯溜タンクBの上面にエア
抜き通路56と循環通路57を接続してある。これら排
出回路31、エア抜き通路56および循環通路57は、
少なくとも貯溜タンクBに接続する部分は可撓性を有し
ており、それによって貯溜タンクBの上下の伸縮を許容
できるようにしている。上記エア抜き通路56の途中に
は流路切換弁58を接続してあり、該流路切換弁58よ
りも下流側のエア抜き通路56の先端部に鉛直上方に向
けて検出管59を接続するとともに、その部分に透析液
の有無を検出するセンサ60を設けている。上記流路切
換弁58は、貯溜タンクBを検出管59に接続する切換
え位置と、検出管59を流路切換弁58に接続したドレ
ン通路61に接続する切換え位置とを有している。ま
た、上記貯溜タンクBの底部には内部の透析液を図示し
ない多数のコンソールに供給するとともに、各コンソー
ルからそれぞれ図示しないダイアライザに供給するため
の供給通路71を接続してあり、この供給通路71には
ポンプ72、透析液の濃度計73および送液開閉弁74
を順次設けてある。そして上記濃度計73と送液開閉弁
74との間に上記循環通路57を接続してあり、送液開
閉弁74を閉じた状態では、貯溜タンクB内の透析液を
上記ポンプ72により供給通路71から循環通路57を
介して貯溜タンクB内に循環させることにより、貯溜タ
ンクBにおいても透析液を循環混合させることができる
ようにしている。さらに上記貯溜タンクBの底部にはド
レン通路75を接続してあり、このドレン通路75に設
けた逃がし弁76を開放させることにより貯溜タンクB
に残留した透析液を外部に排出することができるように
している。なお、上述した各種の開閉弁の開閉制御や流
路切換弁の切換え制御、或いはポンプのモータの運転制
御は図1に示す制御装置81によって制御されるように
なっており、また各種のセンサ等の信号は制御装置81
に入力されるようになっている。
【0008】以上の構成において、上記混合製造装置A
の作動について説明すると、図3Aは、一方の第1混合
室4内の容積と可変容積室5内の容積がそれぞれ最大と
なっており、他方の第2混合室6内の容積が零となって
いる状態を示している。またこの状態では、上記第1混
合室4内では既に透析液が混合製造されており、さらに
希釈水用開閉弁16、第1入口開閉弁17および第2出
口開閉弁33はそれぞれ開、原液用開閉弁21、22、
第2入口開閉弁18、第1出口開閉弁32および容積増
減手段41の開閉弁44はそれぞれ閉となっている。こ
の状態から、図3Bに示すように、上記制御装置81は
第1入口開閉弁17と第2出口開閉弁33とをそれぞれ
閉じるとともに、第2入口開閉弁18と第1出口開閉弁
32を開放させる。これにより希釈水供給源11からの
希釈水が第2混合室6内に供給されるようになり、これ
と同時に、2枚のダイアフラム2、3が一体的に図3B
の左方に移動されるので、第2混合室6内に供給された
希釈水と同量の透析液が第1混合室4から押し出され、
貯溜タンクBに供給されるようになる。上記制御装置8
1は、図3Bの状態から図示しないタイマをカウントさ
せ、予め定めた所定時間が経過したら、上記希釈水用開
閉弁16を閉鎖させる。これにより第2混合室6内への
希釈水の供給が停止されるとともに、第1混合室4から
貯溜タンクBに供給されていた透析液の供給も停止され
るようになる。次に上記制御装置81は、図3Cに示す
ように、上記第1出口開閉弁32を閉鎖させて第1混合
室4と貯溜タンクBとの連通を遮断したら、一方の原液
用開閉弁21を開放させ、その一方の原液供給源19を
第2混合室6に連通させる。この状態となったら、上記
容積増減手段41の開閉弁44を開放させるとともに、
2つの流路切換弁45、46により精密ポンプ42の吸
込み側を可変容積室5に連通させるとともに吐出側をリ
ザーバ43に連通させた状態で上記精密ポンプ42の運
転を開始し、可変容積室5内のシリコンオイルを予め定
めた量だけリザーバ43に排出させる。この際には第1
入口開閉弁17と第2出口開閉弁33とが閉じて第1混
合室4内の容積が変化することができないので、上記可
変容積室5の容積減少分だけ第2混合室6の容積が増大
し、それにより第2混合室6内に上述した予め定めた量
だけ原液供給源19から原液が第2混合室6内に吸入さ
れるようになる。この状態となったら、図3Dに示すよ
うに、原液用開閉弁21が閉じられるとともに、希釈水
用開閉弁16が開放されて再び希釈水が第2混合室6内
に給送され、また第1出口開閉弁32が開放されて第1
混合室4と貯溜タンクBとが連通され、第1混合室4内
の透析液が再び貯溜タンクBに供給されるようになる。
この際、供給回路15を介して第2混合室6内に給送さ
れる希釈水は、該供給回路15内に残存していた原液供
給源19からの原液を完全に第2混合室6内に供給する
ようになる。他方、制御手段81は容積増減手段41の
2つの流路切換弁45、46を切換えて、精密ポンプ4
2の吸込み側をリザーバ43に連通させるとともに吐出
側を可変容積室5に連通させる。この状態となると上記
精密ポンプ42の運転が再開され、リザーバ43内のシ
リコンオイルを上述した予め定めた量だけ可変容積室5
に供給して、該可変容積室5内の容積を元の最大値に復
帰させ、その後に開閉弁44を閉じる。この状態は、図
3Bの状態に等しくなる。上記制御装置81は図3Dの
状態で希釈水用開閉弁16を開放した瞬間からタイマの
カウントを開始しており、上記可変容積室5内の容積が
元の最大値に復帰するのに充分な時間が経過して上記図
3Bの状態となったら、上記一方の原液供給源19から
所定量の原液を第2混合室6に供給したのと同様な作業
を繰返して、他方の原液供給源20から所定量の原液を
第2混合室6に供給し、最後に再び図3Bの状態に復帰
させる。この状態では第2混合室6内に、希釈水、一方
の原液、希釈水、他方の原液、さらに希釈水の順にそれ
らの供給が行なわれており、また可変容積室5内の容積
は元の最大値となっている。そして希釈水の第2混合室
6内への供給が進み、それに伴って第1混合室4内の透
析液の排出が進むと、やがて第1混合室4の容積が零と
なってダイアフラム2、3の移動が停止する。この状態
では、第2混合室6内にはそれぞれ予め定めた量の2種
の原液と、第2混合室6の最大容積から上記原液の量を
差引いた予め定めた量の希釈水とが充填されており、し
たがってそれにより必要な濃度を持った透析液が混合製
造されている。またこの状態は図3Aの逆の状態となっ
ており、制御装置81がタイマによって上記第1混合室
4の容積が零となったことを検出すると、第1混合室4
について上記第2混合室6について行なったのと同様な
制御を行なって、第1混合室4内に透析液を混合製造す
るようになる。そして第2混合室6で透析液が製造され
る間、第1混合室4で既に製造されていた透析液は、可
変容積室5の容積を減少させて第2混合室6内に2種の
原液を吸入する際の2回だけ一時的に供給が停止される
他は、連続的に貯溜タンクBに供給されることになり、
またその2回の一時的な停止も、各原液の量は希釈水に
比較して充分に少ないので、全体としては僅かな時間で
済む。このように、上記混合製造装置Aにより貯溜タン
クBにほぼ連続的に透析液を供給することができるの
で、貯溜タンクBの容積変動量が少なくなり、したがっ
て貯溜タンクBを小型に製造することができる。また、
精密ポンプ42により2種の原液を各混合室4、6内に
吸引することができるので、各原液毎に各原液を給送す
るポンプを設ける必要がないという利点もある。なお、
上記本実施例では2台の透析液の混合製造装置A、A’
を設けているので、一方の混合製造装置による透析液の
一時的な供給停止の間に他方の混合製造装置から透析液
を供給するようにすれば、貯溜タンクBへの完全な連続
供給を実現することができる。また、上記実施例では制
御装置81はタイマによって各開閉弁の切換えタイミン
グを管理しているが、各通路に流量計や圧力計等のセン
サを設け、流量や圧力変動から各開閉弁の切換えタイミ
ングを得るようにしてもよい。さらに、上記実施例では
各混合室4、6にそれぞれ入口と出口とを設けている
が、各混合室に一本の通路を接続し、該通路を2本に分
岐させて一方を入口、他方を出口としてもよい。また各
混合室毎の入口開閉弁と出口開閉弁とは両者を一体的に
構成してもよい。
【0009】次に、図2について貯溜タンクBの作動を
説明すると、貯溜タンクBについては先ずエア抜き作業
が行なわれる。すなわち、上記制御装置81は上記流路
切換弁58により貯溜タンクBを検出管59に接続させ
た状態とする。この状態ではエアが検出管59からエア
抜き通路56を介して貯溜タンクB内に導入され、貯溜
タンクBは自己の弾性により適当な高さ、例えばセンサ
54と55との中間の高さとなっている。この状態にお
いて、上記混合製造装置A、A’から貯溜タンクB内に
透析液が供給され、やがて貯溜タンクB内に透析液が充
満されると、透析液は上記エア抜き通路56を介して検
出管59に流入するようになる。すると上記センサ60
が検出管59内に透析液が存在することを検出するよう
になり、これにより上記制御装置81は上記流路切換弁
58を切換えて検出管59をドレン通路61に接続し、
上記貯溜タンクBを密封する。この状態では貯溜タンク
B内からエアが完全に排出されており、また検出管59
に流入した透析液は流路切換弁58からドレン通路61
を介して外部に排出されるようになる。上記貯溜タンク
B内に所要量の透析液が供給されて密封貯溜されると、
多数の患者に対する透析作業が行なわれる。それによっ
て貯溜タンクB内の透析液が消費されると、貯溜タンク
B内の容積が減少して貯溜タンクBの高さが低くなり、
また透析液が上記混合製造装置A、A’から貯溜タンク
B内に補充されると、貯溜タンクB内の容積が増大して
貯溜タンクBの高さが高くなる。上記貯溜タンクBの高
さが高くなってその高さがセンサ53を越えると、上記
混合製造装置A、A’の運転が停止されて貯溜タンクB
への透析液の供給が停止され、また貯溜タンクBの高さ
が低くなってその高さがセンサ54を下回ると、上記混
合製造装置A、A’の運転が再開されて貯溜タンクBへ
の透析液の供給が開始される。このように、貯溜タンク
Bは通常はセンサ53と54との間で伸縮し、その間、
貯溜タンクB内にエアが導入されることはない。したが
って貯溜タンクB内の透析液が空気感染によって汚染さ
れることがなく、また透析液が貯溜タンクB内の全域に
触れる構造となっているため、洗浄時にも洗浄液を貯溜
タンクB内の全域に触れさせることができ、その洗浄を
完全なものとすることができる。なお、貯溜タンクBの
高さがセンサ52を越えた場合、又はセンサ55を下回
った場合には、制御装置81は図示しない警報装置を作
動させて警報を発するようになっている。
【0010】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、透析液
の混合製造装置から貯溜タンクにほぼ連続して透析液を
供給することができるので、貯溜タンクの容積変動量を
小さくすることができ、したがって貯溜タンクの小型化
を図ることができる。そして貯溜タンクの小型化を図れ
れば、透析終了時に残存する透析液量を少なくすること
ができるので、透析終了後に廃棄する透析液量を少なく
することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す系統図。
【図2】図1の要部の拡大図。
【図3A】第2混合室で透析液を製造する第1工程を示
した系統図。
【図3B】第2混合室で透析液を製造する第2工程を示
した系統図。
【図3C】第2混合室で透析液を製造する第3工程を示
した系統図。
【図3D】第2混合室で透析液を製造する第4工程を示
した系統図。
【符合の説明】
A、A’…混合製造装置 B…貯溜タ
ンク 1、1’…密閉容器 2、2’、3、3’…ダイア
フラム 4、4’…第1混合室 5、5’…可変容
積室 6、6’…第2混合室 11…希釈水
供給源 15、15’…供給回路 16、16’…希
釈水用開閉弁 17、17’…第1入口開閉弁 18、18’…第
2入口開閉弁 19、19’…原液供給源 20、20’…原
液供給源 21、21’…原液用開閉弁 22、22’…原
液用開閉弁 31、31’…排出回路 32、32’…第
1出口開閉弁 33、33’…第2出口開閉弁 41、41’…容
積増減手段 81…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 明翫 弘 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷工 業株式会社内 (72)発明者 上田 満隆 大阪府大阪市北区豊崎3丁目3番13号 株 式会社ニプロ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透析液の原液を供給する原液供給源と、
    希釈水を供給する希釈水供給源と、上記原液供給源を開
    閉する原液用開閉弁と、上記希釈水供給源を開閉する希
    釈水用開閉弁と、上記原液供給源からの原液と希釈水供
    給源からの希釈水とを混合して透析液を製造する透析液
    の混合製造装置と、該混合製造装置によって混合製造さ
    れた透析液を貯溜する貯溜タンクとを備えた透析液製造
    システムにおいて、 上記混合製造装置は、密閉容器と、この密閉容器内を、
    一側の第1混合室と他側の第2混合室および中央の可変
    容積室との3室に区画する2枚のダイアフラムと、上記
    原液供給源と希釈水供給源とを上記第1混合室と第2混
    合室の各入口に接続する供給回路と、上記第1混合室と
    第2混合室の各出口を上記貯溜タンクに接続する排出回
    路と、上記第1混合室と第2混合室とのそれぞれの入口
    と出口とを開閉する第1入口開閉弁、第2入口開閉弁、
    第1出口開閉弁および第2出口開閉弁と、上記可変容積
    室内に充填された液体を給排して該可変容積室内の容積
    を増減する容積増減手段と、さらに上記各開閉弁の開閉
    と容積増減手段の作動とを所定の順番で制御する制御装
    置とを備えることを特徴とする透析液製造システム。
JP6095705A 1994-04-08 1994-04-08 透析液製造システム Withdrawn JPH07275352A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008168078A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Shibuya Kogyo Co Ltd 透析液供給装置
WO2009151111A1 (ja) 2008-06-13 2009-12-17 ニプロ株式会社 透析液調製方法および透析液調製装置
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