JP2001008450A - 小型電気機器 - Google Patents

小型電気機器

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JP2001008450A JP2000120416A JP2000120416A JP2001008450A JP 2001008450 A JP2001008450 A JP 2001008450A JP 2000120416 A JP2000120416 A JP 2000120416A JP 2000120416 A JP2000120416 A JP 2000120416A JP 2001008450 A JP2001008450 A JP 2001008450A
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Mitsuo Yamanaka
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Takanori Hatanaka
高則 畠中
Eiji Sakata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インバータ回路11を備えた電源本体12と
二次電池38を備えた機器本体20とを互いに着脱自在
に結合するとともに、電磁誘導結合を利用して電源本体
12側から機器本体20側に給電する小型電気機器にお
いて、機器本体20が適切にセットされた状態を的確に
検知し、インバータ回路11の出力制御を可能とする。 【構成】 常時は、タイマー部68を利用してインバー
タ回路11を短時間づつ間欠駆動し、一次コイル14を
介して外部に検知信号22を送る。一方機器本体20側
には、インバータ回路11の一次コイル14と結合され
たときに出力コイル16から出力される電力で駆動され
る機器応答部92を備え、応答信号24を電源本体12
側に戻す。電源本体12側に送られた応答信号24は、
機器検知部70でその入力が判断されると、インバータ
回路11を間欠駆動状態から連続駆動状態に変化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は充電装置、電動歯ブラ
シあるいは電動工具の様な各種の小型電気機器であっ
て、特に電力を供給する電源本体と負荷を備えた機器本
体とを互いに分離可能に構成するとともに、両者間で電
磁誘導結合を利用して電力を受け渡し可能とするものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の小型電気機器は、機器本体
側に二次電池を備え、常時は電源本体側に機器本体をセ
ットして微小電流で二次電池の充電状態を持続しなが
ら、機器本体単独による短時間の負荷駆動に備えるもの
が一般的であった。したがって、電源本体に備えたイン
バータ回路の様な一次側発振部を常に駆動状態とする一
方、機器本体が長時間に亘って電源本体から取り外され
た時の省電力を専ら図る目的で、負荷の有無に対応させ
て一次側発振部の出力を制御することも行なわれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
にあっては、電源本体側に備えた一次側発振部から出力
可能な電力を増大させた場合、機器本体に代えてクリッ
プの様な金属片を一次コイルに接近して配置しても、こ
の金属片を適正な負荷と誤認して過大な渦電流を流して
発熱させる虞れがあることが判った。
【0004】本発明者等はかかる不都合に鑑みて考察を
行った結果、電源本体側から機器本体側に所定の検知信
号を送り、機器本体側から返送される応答信号に対応し
て一次側発振部の出力制御を行うことにより、上記した
発熱事故が未然に防止できるばかりか、使用される機器
本体に対応した電源本体の出力制御が適切に行なえるこ
とを知見した。
【0005】本発明は上記した知見に基づいてなされた
ものであって、給電されるべき機器本体の電源本体に対
する装着状態を正確に検知し、インバータ回路の様な一
次側発振部の適切な出力制御が行なえ、異物を機器本体
と誤認した発熱事故を未然に防止できる小型電気機器を
提供することを目的とする。
【0006】本発明は更に、比較的簡単な構成を維持し
たまま、確実な機器本体の検知が行なえる小型電気機器
を提供することを目的とする。
【0007】本発明は更にまた、使用される機器本体の
負荷容量に対応し、電源本体側の出力制御が容易に行な
える小型電気機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明にかかる小型電気機器は図1にその基本的
な構成を概略的に示す如く、インバータ回路の様な一次
側発振部10を備えた電源本体12と、該一次側発振部
10の一次コイル14と電磁誘導結合された出力コイル
16を介して給電される二次電池の様な負荷18を備え
た機器本体20とを、互いに着脱自在に結合可能として
いる。
【0009】更に上記した機器本体20側に、所定の検
知信号22を受けると応答信号24を出力可能とする機
器応答手段26を備える。一方、上記した電源本体12
側には、機器本体20に対して所定の検知信号22を送
るとともに、機器応答手段26から送られる応答信号2
4に対応した一次側発振部10の出力制御を可能とする
機器検知手段28を備えている。
【0010】なお、上記した機器本体20側の機器応答
手段26は、入力された検知信号22に対応した応答信
号24を外部に出力可能とする単なる信号路であっても
よいし、入力された検知信号22とは異なったその機器
固有の応答信号24を出力可能とするものでもよい。ま
た出力を充分に抑制した状態で一次側発振部10を駆動
し、一次コイル14から検知信号22を出力させる様に
することも可能である。
【0011】
【作用】上記した構成により、電源本体12側から常時
あるいは間欠的に検知信号22が出力される。この時、
機器本体20が電源本体12上の所定位置に結合されて
いない間は応答信号24の機器検知手段28に対する入
力はなく、一次側発振部10はその動作を停止あるいは
その出力を抑制しつづける。
【0012】ここで機器本体20が電源本体12に装着
されると、電源本体12側から送られる検知信号22
は、機器本体20内の機器応答手段26により、検知信
号22と実質的に同一、あるいは検知信号22とは異な
ったその機器固有の応答信号24として電源本体12に
向けて送られる。すると機器検知手段28はその応答信
号24の入力に対応し、一次側発振部10に所定の制御
信号30を送り、機器本体20側が必要とするだけの電
力を供給できる様に一次側発振部10の出力を制御する
のである。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記の如く、電源本体12側か
ら検知信号22を送り、所定の応答信号24を受けとる
と、機器本体20が適正に接続されているものと判断し
て、一次側発振部10を定格動作させる様に構成したの
で、機器本体20の電源本体12に対する装着が確実に
判断され、金属片を負荷と誤認して発熱させる事故は確
実に防止される。
【0014】更に、装着される機器本体20として固有
の情報を応答信号24に重畳して電源本体12側に戻す
ように構成することにより、使用される機器本体20の
負荷容量に適切に対応した一次側発振部10の出力制御
が行われる。
【0015】
【実施例】以下本発明を二次電池の充電装置に実施した
一例を示すがこれに限らず、電動歯ブラシや電動工具な
ど各種の小型電気機器に対しても略同様に実施できるこ
とは勿論である。
【0016】本発明を実施する充電装置は、図2〜図4
にその構成を具体的に示す如く、本体ケース32内に一
次側発振部10として保護回路34とインバータ回路1
1からなる電気回路を収納したインバータ式の電源本体
12と、該電源本体12に対してその下端が着脱自在に
嵌まり、電源本体12側から送られる充電電流を用いて
本体ケース36の内部に負荷18として備えた二次電池
38を充電可能とする機器本体20とから構成される。
【0017】電源本体12の本体ケース32は、図2に
示すように矩形状の中空箱体であって、側面40からそ
の先端に電源プラグ42を備えた電源コード44を伸ば
し、内部の電気回路を商用交流電源46に接続可能とす
る。更に上面側に機器本体20との当接面48を設け、
その当接面48を包囲して側面40を上方に伸ばし、機
器本体20の下端が挿脱自在に嵌まる受部50を形成し
ている。
【0018】本体ケース32内に収納される保護回路3
4は、図4に示す如く、インバータ回路11に対する給
電ラインと直列に接続された金属皮膜抵抗52により大
電流の入力を阻止する一方、並列に接続された過電圧吸
収素子54によりサージ電圧の入力を防止する。更に整
流器56により入力電圧を整流した後、温度ヒューズ5
8によって加熱時におけるインバータ回路11の動作を
強制的に停止可能とし、またコンデンサ60によりイン
バータ回路11側からのノイズの流出を阻止する様にし
ている。
【0019】インバータ回路11は、スイッチング用ト
ランジスタ62のコレクタ側に一次コイル14を、エミ
ッタ側に保護用抵抗64を各々介装するとともに、ベー
ス側に出力制御部66、タイマー部68および機器検知
部70を各々備えている。
【0020】出力制御部66は、抵抗72とコンデンサ
74を直列接続するとともに、両者の接続点とトランジ
スタ62のベース端間に帰還コイル76を介装し、更に
コンデンサ74と並列にスイッチング用のトランジスタ
78を備えている。したがってトランジスタ78がオフ
時には、抵抗72およびコンデンサ74の充放電時定数
によりスイッチング用トランジスタ62のオンオフ周期
を例えば40kHz程度の一定周波数に規制する一方、
帰還コイル76およびコンデンサ74でスイッチング用
トランジスタ62のオン時間を規制した、通常のインバ
ータ動作が行われる様に構成している。
【0021】すなわち、抵抗72を介してコンデンサ7
4が充電され、スイッチング用トランジスタ62のベー
ス電圧が設定値を超えると、一次コイル14にコレクタ
電流が流れ始め、かかるコレクタ電流の増加が帰還コイ
ル76におけるトランジスタ62をオンする方向への電
圧を発生させ、トランジスタ62を急激にオンさせる。
トランジスタ62のオン後、コンデンサ74の充放電が
すすみ、ベース電流が減少することによって帰還コイル
76から出力される電圧の方向が反転し、トランジスタ
62のベース・エミッタ間に逆バイアスを加えてトラン
ジスタ62を急激にオフする。上記したトランジスタ6
2のオンオフ動作を繰り返すことにより、インバータ回
路11は所定周波数による自励発振を行うのである。
【0022】なお、一次コイル14と並列に接続された
コンデンサ79は、スイッチング用トランジスタ62の
オフ時に発生する衝撃電圧を吸収するものである。また
スイッチング用トランジスタ62のエミッタ側に介装さ
れた保護用抵抗64は、コレクタ電流の増大に対応して
スイッチング用トランジスタ62のエミッタ電位を上昇
させることによってスイッチング用トランジスタ62の
オフ時期を規制し、過大な電流がスイッチング用トラン
ジスタ62に流入するのを防止するものである。
【0023】タイマー部68は、商用交流電源46との
接続時には常時通電され、例えば1分毎に10分の1秒
間程度の短時間だけハイレベルとなるクロック信号をト
ランジスタ78のベース端に入力している。したがっ
て、トランジスタ78は常時はオンしてコンデンサ74
の両端を短絡し、インバータ回路11を強制的に停止状
態としているが、タイマー部68から信号が入力される
毎に短時間だけトランジスタ78をオフし、インバータ
回路11を1分間隔で間欠駆動させることにより、一次
コイル14を介して電源本体12の外部に向けて検知信
号22を出力できる様にしている。
【0024】一方機器検知部70は、検知信号22に対
応して機器本体20側から送られる応答信号24により
検知コイル80に誘起される電圧を、ダイオード82を
用いてコンデンサ84に充電するとともに、ダイオード
86を介してこの充電電圧をトランジスタ78のベース
端に入力する様にしている。従って、応答信号24を受
けている期間中、すなわち機器本体20が電源本体12
に装着中はトランジスタ78はオフ状態となり、インバ
ータ回路11は連続駆動され、一次コイル14から機器
本体20側の出力コイル16へ向けて必要な電力を供給
する。しかし、応答信号24の入力がなくなると、コン
デンサ84と並列接続された抵抗88により充電電圧は
直ちに放電され、トランジスタ78を再びオンしてイン
バータ回路11は停止制御される。
【0025】機器本体20は、矩形状中空の本体ケース
36内の上部に、複数本のニカド電池の様な二次電池3
8を収納する一方、本体ケース36内の下部に二次電池
38に所定の充電電流を供給する給電部90と、電源本
体12側に応答信号24を送る機器応答部92を備え
る。更に本体ケース36の下端側に、電源本体12の受
部50に嵌まってその当接面48に当たる当接面94を
設け、上面側に、二次電池38からモータの様な外部負
荷95に対して給電するためのプラグ96を備えてい
る。
【0026】インバータ回路11の一次コイル14は、
電源本体12側の本体ケース32内に備えたコイルボビ
ン98上に巻かれており、その中心を貫通するコア10
0を当接面48から突出させている。一方、機器本体2
0側の当接面94上に一次コイル14のコア100が嵌
まる係合穴102を設け、その係合穴102と中心を一
致させてボビン104を備えるとともに、そのボビン1
04上に出力コイル16を巻いている。したがって、電
源本体12と機器本体20とが当接面48・94を一致
させて適切に配置されると、同一コア100上に一次コ
イル14と出力コイル16が位置して互いに電磁誘導結
合され、一次コイル14内の電流変化に対応して、所定
の電圧が出力コイル16両端に誘起される様にしてい
る。かかる誘起電圧は、インバータ回路11のスイッチ
ング用トランジスタ62がオフ期間中に発生する電圧を
整流用ダイオード106で選択的に取り出し、二次電池
38に送って充電に利用する。
【0027】一方、機器応答部92は一次コイル14と
略同様な構成の応答コイル108であって、スイッチン
グ用トランジスタ62のオン期間中に対応して出力コイ
ル16から出力される電圧をダイオード110を用いて
選択的に印加し、誘導電流が流される。かかる応答コイ
ル108は、電源本体12側の当接面48の対応位置に
備えた、出力コイル16と略同様な構成の検知コイル8
0とコア112を介して一体に結合され、所定の応答信
号24を機器本体20側から電源本体12側に無接触状
態で送り、インバータ回路11を連続駆動させるのであ
る。
【0028】なお、機器応答部92と機器検知部70
は、応答信号24として磁気を用いたものを例示したが
これに限らず、発光ダイオードとフォトトランジスタに
よる光を用いたもの、超音波発生器と受音素子による超
音波を用いたもの、両者間でコンデンサを構成して電界
の大小を検知するなど、利用する応答信号24の媒体は
任意に変更して実施できる。
【0029】また、出力コイル16に誘起される電圧の
半波を利用して機器応答部92を駆動するのに代えて、
出力コイル16とは別にサーチコイルをボビン104上
に備え、このコイルからの出力電圧で機器応答部92を
駆動するものであってもよい。また一次コイル14と出
力コイル16、応答コイル108と検知コイル80の形
状及び結合状態は、電磁誘導結合ができるものであれば
適宜変更して実施できる。例えば、コア100・112
の突出位置あるいは方向を変更したり、両コイル14・
16にコアを個別に備えてコアの本体ケース32・36
からの突出をなくしたり、インバータ回路11における
発振周波数を上昇させることにより、コイル14・16
をプリント状に形成してコアそれ自体をなくすなどの変
更も可能である。
【0030】更にまた、機器本体20を電源本体12か
ら取り外し時に、タイマー部68を用いてインバータ回
路11を間欠駆動させて検知信号22を出力させるのに
代え、インバータ回路11からの出力電力を十分抑制さ
せた状態で連続あるいは間欠駆動することにより検知信
号22を形成し、機器本体20が接続されたことを上記
の如く検知された時に、インバータ回路11をフルパワ
ー状態で連続駆動させる様に構成することもできる。
【0031】またインバータ回路11は、上記の様な自
励式のものに代え、スイッチング用トランジスタ62を
オンオフする発振器を別に備えた他励式とするなど、そ
の構成は特に限定されるものでない。更にまた、一次側
発振部10としては、上記の様なインバータ回路11を
利用するものに代えて、商用交流電源46の周波数をそ
のまま利用するものであってもよい。
【0032】図5(a)および(b)は本発明の他の実
施例であって、何れも機器本体20が電源本体12に対
して適正に装着された時における磁気変化を検知し、イ
ンバータ回路11の出力を制御する様にしたものであ
る。
【0033】すなわち図5(a)の実施例にあっては、
機器本体20側に出力コイル16の誘起電圧で駆動され
る、インバータ回路11の発振周波数より十分高い周波
数の応答信号、例えばAM、FM変調信号を出力可能と
する機器応答部92を備える一方、電源本体12側に、
一次コイル14に流れる電流又は一次コイル14と同芯
に巻かれた帰還コイルや独立のサーチコイルの様なコイ
ルに流れる電流から、バンドパスフィルターのような信
号弁別手段を介して所定発振周波数の応答信号を取り出
し可能な機器検知部70を備えている。
【0034】従って、機器本体20が電源本体12に結
合されている期間に限定して機器応答部92が応答信号
を出力コイル16に流す結果、その応答信号の変化は一
次コイル14側に戻され、それが機器検知部70で選択
的に取り出されて、インバータ回路11の出力制御に利
用されるのである。
【0035】更に図5(b)の実施例にあっては、金属
体の様な異物が一次コイル14に接近して配設される
と、スイッチング用トランジスタ62のオンオフ両期間
に亘って略等量の負荷電流が流れる結果、帰還コイル7
6の両端における正負両方向におけるピーク電圧の差電
圧は比較的小さい値を維持する。それに対し、機器本体
20が接続された状態では、スイッチング用トランジス
タ62のオンまたはオフの半周期間にのみ負荷電流が流
れるとともに、インバータトランスのレギュレーション
特性が悪いため、負荷電流が流れる半周期と流れない半
周期とでは、帰還コイル76における両端の差電圧が設
定値を超えて上昇する。
【0036】すなわち、インバータ回路11の出力電力
が抑制された状態で、電源本体12に機器本体20を正
常にセットして二次電池38に給電を開始すると、その
状態は応答信号として帰還コイル76の両端電圧の変化
として現れる。そこで、その電圧変化を機器検知部70
で捉えると、インバータ回路11をフル駆動して機器本
体20側に所定の電力を供給するのである。
【0037】また、機器本体20側に電源本体12側の
インバータ回路11を構成するコイルやコンデンサの様
な部品それ自体、あるいは部品に対する信号路の一部を
構成し、電源本体12に機器本体20が正常にセットさ
れた時にのみインバータ回路11がフル駆動状態による
正常な作動を行う様に構成することも可能である。
【0038】図6(a)〜(d)は更に別の実施例であ
って、本実施例にあっては何れも、検知信号22を上記
の様にインバータ回路11の発振を利用して一次コイル
14から出力させるのではなく、別に設けた検知信号発
生部118として備えた発光ダイオード120から連続
的あるいは間欠的に出力される赤外光による検知信号2
2に対応した応答信号24を、機器検知部70として備
えたフォトトランジスタ122で検知し、インバータ回
路11の出力制御を行う様にしている。
【0039】ここで図6(a)は、電源本体12内に検
知信号22を出力する発光ダイオード120と、応答信
号24を検知すると所定の制御信号30をインバータ回
路11に送るフォトトランジスタ122とを備えるとと
もに、機器本体20内に光ファイバーや反射鏡の様な光
導手段を利用した信号路124を機器応答部92として
設けることにより、機器本体20内に入射された検知信
号22を応答信号24としてそのまま、あるいは信号路
24中に介装した従来と同様な変調器により所定の変調
を加えて電源本体12側に戻すように構成している。
【0040】更に図6(b)は、発光ダイオード120
から出力される検知信号22を、機器本体20側から伸
びる遮蔽板126で遮ることにより、検知信号22より
その強度が充分に弱められた応答信号24をフォトトラ
ンジスタ122に入力する様にしている。逆に図6
(c)は、検知信号22を機器本体20側から伸びるレ
ンズ体128で集光することにより、検知信号22より
その強度が十分増大された応答信号24をフォトトラン
ジスタ122に入力するようにしている。
【0041】なお、上記した図6(a)〜(c)は何れ
も、外乱光と応答信号24との区別を明確にするため、
検知信号22を所定周波数で断続するなどの変調を施
し、それを選択的に取り出すようにすることが好まし
い。また利用する検知信号22および応答信号24は、
上記した光に代えて、磁界、電界あるいは音波にあって
も略同様に実施できる。
【0042】図6(d)は更に他の実施例であって、電
源本体12側からの検知信号22の入射に対応し、機器
本体20における光の反射あるいは光の放出を利用して
応答信号24を戻すようにしている。この場合、機器本
体20と他の物体とを区別するため、機器本体20側に
おける検知信号22の入射位置に、検知信号22とは異
なった周波数の光を発生する蛍光層130を予め形成し
ておき、その発生光を応答信号24として選択的に検知
する様に構成することが好ましい。
【0043】図7は更に、本発明を電気かみそりに実施
した一例を示すブロック図である。本実施例にあって
は、電源本体12側のインバータ回路11を利用し、機
器本体20側に備えた二次電池38を急速充電可能とす
るとともに、二次電池38の端子電圧、充電時間あるい
は負荷として備えたモータ132に対するスイッチ13
3を介した通電状態に対応して二次電池38における現
在の充電量を検知部134で積算記憶し、その充電量を
表示部136を使用して表示することは従来と同様であ
る。本発明にあっては更に、出力コイル16からの給電
で駆動される機器応答部92を備え、電源本体12に機
器本体20をセットして給電中は、充電量検知部134
で保持している二次電池38の充電量情報を応答信号2
4上に重畳して電源本体12側に送り、機器検知部70
を用いて取り出した充電量情報を利用し、出力制御部1
38によりインバータ回路11の出力制御を行う様にし
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成を示す概略図である。
【図2】本発明を充電装置に実施した一例の外観形状を
示す一部を破断した斜視図である。
【図3】図2の電源本体と機器本体とを正常に結合した
状態を示す縦断面図である。
【図4】充電装置の電気的な構成の一例を示す回路図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例を示す説明図であって、機
器本体が電源本体に設置された時における磁気変化を検
知して制御する例を示す。
【図6】本発明の更に他の実施例を示す説明図であっ
て、検知信号の発生部をインバータ回路とは別に備えた
例を示す。
【図7】本発明を急速充電を可能とした電気かみそりに
実施した一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 一次側発振部 11 インバータ回路 12 電源本体 14 一次コイル 16 出力コイル 18 負荷 20 機器本体 22 検知信号 24 応答信号 26 機器応答手段 28 機器検知手段 30 制御信号 32 本体ケース 38 二次電池 62 スイッチング用トランジスタ 66 出力制御部 68 タイマー部 70 機器検知部 90 給電部 92 機器応答部 108 応答コイル 118 検知信号発生部 124 信号路 126 遮蔽板 128 レンズ体 130 蛍光層 138 出力制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月19日(2000.5.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】小型電気機器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は充電装置、電気
かみそり、電動歯ブラシあるいは電動工具の様な各種の
小型電気機器であって、特に電力を供給する電源本体と
負荷を備えた機器本体とを互いに分離可能に構成すると
ともに、両者間で電磁誘導結合を利用して電力を受け渡
し可能とするものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の小型電気機器は、機器本体
側に二次電池を備え、常時は電源本体側に機器本体をセ
ットして微小電流で二次電池の充電状態を維持しなが
ら、機器本体単独による短時間の負荷駆動に備えるもの
が一般的であった。したがって、電源本体に備えたイン
バータ回路の様な一次側発振部を常に駆動状態とする一
方、機器本体が長時間に亘って電源本体から取り外され
た時の省電力を専ら図る目的で、負荷の有無に対応させ
て一次側発振部の出力を制御することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
にあっては、電源本体側に備えた一次側発振部から出力
可能な電力を増大させた場合、機器本体に代えてクリッ
プの様な金属片を一次コイルに接近して配置しても、こ
の金属片を適正な負荷と誤認して渦電流を流して発熱さ
せる虞れがあることが判った。
【0004】本発明者等はかかる不都合に鑑みて考察を
行った結果、電源本体側から機器本体側に間欠的に給電
するのと連動して機器本体側から送られる信号に対応し
て一次側発振部の出力制御を行うことにより、上記した
発熱事故が未然に防止できるばかりか、使用させる機器
本体に対応した電源本体の出力制御が適切に行えること
を知見した。
【0005】本発明は上記した知見に基づいてなされた
ものであって、給電されるべき機器本体の電源本体に対
する装着状態を正確に検知し、インバータ回路の様な一
次側発振部の適切な出力制御が行え、異物を機器本体と
誤認した発熱事故を未然に防止できる小型電気機器を提
供することを目的とする。
【0006】本発明は更に、比較的簡単な構成を維持し
たまま、確実な機器本体の検知が行える小型電気機器を
提供することを目的とする。
【0007】本発明は更にまた、使用される機器本体の
負荷容量に対応し、電源本体側の出力制御が容易に行え
る小型電気機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明にかかる小型電気機器は図1にその基本的
な構成を概略的に示す如く、図4に例示するインバータ
回路11の様な一次側発振部10を備えた電源本体12
と、その一次側発振部10に備えた一次コイル14の様
なコイル部材と電磁誘導結合された出力コイル16の様
なコイル部材を介して給電される二次電池38の様な負
荷18を備えた機器本体20とを、互いに着脱自在に結
合可能としている。
【0009】更に上記した機器本体20側に、前記した
一次側発振部10を間欠駆動することにより形成された
検知信号22で負荷18が給電されるのと連動して、所
定の応答信号24を電源本体20側に出力可能とする機
器応答手段26を備える。
【0010】一方、電源本体20側には、受け取った応
答信号24に対応し、一次側発振部10を連続駆動させ
る様な所定の出力制御を可能とする機器検知手段28を
備えている。
【0011】上記した機器本体20は図6の様に電気か
みそりであり、負荷18には、二次電池38と機器応答
手段26とが含まれる。更に二次電池38に対する充電
量の検知部134を備えるとともに、機器応答手段26
から出力される応答信号24が、充電量検知部134が
保持している二次電池38の充電量情報に対応して変化
される。なお、機器本体20には更に充電量表示部13
6を備え、その充電量表示部136において前記充電量
検知部134が保持している充電量情報に対応した表示
が行われることが好ましい。
【0012】また、応答信号24は前記した一次側発振
部10における発振周波数より十分に高い周波数の信号
であり、応答信号24はコイル部材を介して機器本体2
0側から電源本体12側へ信号がなされる。一方、前記
した機器検知手段28には、受け取った応答信号24を
選択的に取り出し可能な信号弁別手段を備える様に構成
することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記の如く、電源本体12側か
間欠的に給電することにより機器本体20側に検知信
号22を送り、所定の応答信号24が返送されると機器
本体20が適正に接続されているものと判断したのち、
一次側発振部10を応答信号に対応させて出力制御させ
る様に構成したので、機器本体20の電源本体12に対
する装着が確実に判断され、金属片を負荷と誤認して発
熱させる事故は確実に防止される。
【0014】更に機器本体20を電気かみそりとして構
成するとともに、二次電池38に対する充電量の検知部
134と表示部136とを備えることにより、電源本体
12を使用した機器本体20側の充電状態が、より的確
に把握できる。また、応答信号24として一次側発振部
10における発振周波数より十分に高い周波数の信号を
利用する一方、機器検知手段28側では信号弁別手段を
用いて必要な応答信号24を取り出すように構成するこ
とにより、電源本体12側の出力制御を確実且つきめ細
かく実施できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を二次電池の充電装
置に実施した一例を示すがこれに限らず、電気かみそり
電動歯ブラシあるいは電動工具など、二次電池を電源
として備えた各種の小型電気機器に対しても略同様に実
施できることは勿論である。
【0016】本発明を実施する充電装置は、図2〜図4
にその構成を具体的に示す如く、本体ケース32内に一
次側発振部10として保護回路34とインバータ回路1
1からなる電気回路を収納したインバータ式の電源本体
12と、その電源本体12に対してその下端が着脱自在
に嵌り、電源本体12側から送られる充電電流を用いて
本体ケース36の内部に負荷18として備えた二次電池
38を充電可能とする機器本体20とから構成される。
【0017】電源本体12の本体ケース32は、図2に
示すように矩形状の中空箱体であって、側面40からそ
の先端に電源プラグ42を備えた電源コード44を伸ば
し、内部の電気回路を商用交流電源46に接続可能とす
る。更に上面側に機器本体20との当接面48を設
け、その当接面48を包囲して側面40を上方に伸ば
し、機器本体20の下端が挿脱自在に嵌る受部50を形
成している。
【0018】本体ケース32内に収納される保護回路3
4は、図4に示す如く、インバータ回路11に対する給
電ラインと直列に接続された金属皮膜抵抗52により大
電流の入力を阻止する一方、並列に接続された過電圧吸
収素子54によりサージ電圧の入力を防止する。更に整
流器56により入力電圧を整流した後、温度ヒューズ5
8によって熱時におけるインバータ回路11の動作を
強制的に停止可能とし、またコンデンサ60によりイン
バータ回路11側からのノイズの流出を阻止する様にし
ている。
【0019】インバータ回路11は、スイッチング用ト
ランジスタ62のコレクタ側に一次コイル14を、エミ
ッタ側に保護用抵抗64を各々介装するとともに、ベー
ス側に出力制御部66、タイマー部68および機器検知
部70を各々備えている。
【0020】出力制御部66は、抵抗72とコンデンサ
74を直列接続するとともに、両者の接続点とトランジ
スタ62のベース端間に帰還コイル76を介装し、更に
コンデンサ74と並列にスイッチング用のトランジスタ
78を備えている。したがってトランジスタ78がオ
フ時には、抵抗72およびコンデンサ74の充放電時定
数によりスイッチング用トランジスタ62のオンオフ周
期を例えば40kHz程度の一定周波数に規制する一
方、帰還コイル76およびコンデンサ74でスイッチン
グ用トランジスタ62のオン時間を規制した、通常のイ
ンバータ動作が行われる様に構成している。
【0021】すなわち、抵抗72を介してコンデンサ7
4が充電され、スイッチング用トランジスタ62のベー
ス電圧が設定値を超えると、一次コイル14にコレクタ
電流が流れ始め、かかるコレクタ電流の増加が帰還コイ
ル76におけるトランジスタ62をオンする方向への電
圧を発生させ、トランジスタ62を急激にオンさせる。
トランジスタ62のオン後、コンデンサ74の充放電が
すすみ、ベース電流が減少することによって帰還コイル
76から出力される電圧の方向が反転し、トランジスタ
62のベース・エミッタ間に逆バイアスを加えてトラン
ジスタ62を急激にオフする。上記したトランジスタ6
2のオンオフ動作を繰り返すことにより、インバータ回
路11は所定周波数による自励発振を行うのである。
【0022】なお、一次コイル14と並列に接続された
コンデンサ79は、スイッチング用トランジスタ62の
オフ時に発生する衝撃電圧を吸収するものである。また
スイッチング用トランジスタ62のエミッタ側に介装さ
れた保護用抵抗64は、コレクタ電流の増大に対応して
スイッチング用トランジスタ62のエミッタ電位を上昇
させることによってスイッチング用トランジスタ62の
オフ時期を規制し、過大な電流がスイッチング用トラン
ジスタ62に流入するのを防止するものである。
【0023】タイマー部68は、商用交流電源46との
接続時には常時通電され、例えば1分毎に10分の1秒
間程度の短時間だけハイレベルとなるクロック信号をト
ランジスタ78のベース端に入力している。したがっ
て、トランジスタ78は常時はオンしてコンデンサ74
の両端を短絡し、インバータ回路11を強制的に停止状
態としているが、タイマー部68から信号が入力される
毎に短時間だけトランジスタ78をオフし、インバータ
回路11を1分間隔で間欠駆動させることにより、一次
コイル14を介して電源本体12の外部に向けて検知信
号22を出力できる様にしている。
【0024】一方機器検知部70は、検知信号22に対
応して機器本体20側から送られる応答信号24により
検知コイル80に誘起される電圧を、ダイオード82を
用いてコンデンサ84に充電するとともに、ダイオード
86を介してこの充電電圧をトランジスタ78のベース
端に入力する様にしている。従って、応答信号24を受
けている期間中、すなわち機器本体20電源本体12
に装着中はトランジスタ78はオフ状態となり、インバ
ータ回路11は連続駆動され、一次コイル14から機器
本体20側の出力コイル16に向けて必要な電力を供給
する。しかし、応答信号24の入力がなくなると、コン
デンサ84と並列接続された抵抗88により充電電圧は
直ちに放電され、トランジスタ78を再びオンしてイン
バータ回路11は停止制御される。
【0025】機器本体20は、矩形状中空の本体ケース
36内の上部に、複数本のニカド電池の様な二次電池3
8を収納する一方、本体ケース36内の下部に二次電池
38に所定の充電電流を供給する給電部90と、電源本
体12側に応答信号24を送る機器応答部92を備え
る。更に本体ケース36の下端側に、電源本体12の受
部50に嵌ってその当接面48に当たる当接面94を設
け、上面側に、二次電池38からモータの様な外部負荷
95に対して給電するためのプラグ96を備えている。
【0026】インバータ回路11の一次コイル14は、
電源本体12側の本体ケース32内に備えたコイルボビ
ン98上に巻かれており、その中心を貫通するコア10
0を当接面48から突出させている。一方、機器本体2
0側の当接面94上に一次コイル14のコア100が嵌
る係合穴102を設け、その係合穴102と中心を一致
させてボビン104を備えるとともに、そのボビン10
4上に出力コイル16を巻いている。したがって、電源
本体12と機器本体20とが当接面48・94と一致さ
せて適切に配置されると、同一コア100上に一次コイ
ル14と出力コイル16が位置して互いに電磁誘導結合
され、一次コイル14内の電流変化に対応して、所定の
電圧が出力コイル16の両端に誘起される様にしてい
る。かかる誘起電圧は、インバータ回路11のスイッチ
ング用トランジスタ62がオフ期間中に発生する電圧を
整流用ダイオード106で選択的に取り出し、二次電池
38に送って充電に利用する。
【0027】一方、機器応答部92は一次コイル14と
略同様な構成の応答コイル108であって、スイッチン
グ用トランジスタ62のオン期間中に対応して出力コイ
ル16から出力される電圧をダイオード110を用い
て選択的に印加することによって、誘導電流が流される
様に構成している。かかる応答コイル108は、電源本
体12側の当接面48の対応位置に備えた、出力コイル
16と略同様な構成の検知コイル80とコア112を介
して一体に結合され、所定の応答信号24を機器本体2
0側から電源本体12側に無接触状態で送り、インバー
タ回路11を連続駆動させるのである。
【0028】なお、出力コイル16に誘起される電圧の
半波を利用して機器応答部92を駆動するのに代えて、
出力コイル16とは別にサーチコイルをボビン104上
に備え、このコイルからの出力電圧で機器応答部92を
駆動するものであってもよい。
【0029】また、一次コイル14と出力コイル16、
応答コイル108と検知コイル80の形状及び結合状態
は、電磁誘導結合ができるものであれば適宜変更して実
施できる。例えば、コア100・112の突出位置ある
いは方向を変更したり、両コイル14・16にコアを個
別に備え、コアの本体ケース32・36からの突出をな
くしたり、インバータ回路11における発振周波数を上
昇させることにより、コイル14・16をプリント状に
形成してコアそれ自体をなくすなどの変更も可能であ
る。
【0030】更にまた、機器本体20を電源本体12か
ら取り外し時に、タイマー部68を用いてインバータ回
路11を間欠駆動させて検知信号22を出力させるのに
代え、インバータ回路11からの出力電力を十分抑制さ
せた状態で連続あるいは間欠駆動することにより検知信
号22を形成し、機器本体20が接続されたことを上記
の如く検知された時に、インバータ回路11をフルパワ
ー状態で連続駆動させる様に構成することもできる。
【0031】またインバータ回路11は、上記の様な自
励式のものに代え、スイッチング用トランジスタ62を
オンオフする発振器を別に備えた他励式とするなど、そ
の構成は特に限定されるものでない。更にまた、一次側
発振部10としては、上記の様なインバータ回路11を
利用するものに代えて、商用交流電源46の周波数をそ
のまま利用するものであってもよい。
【0032】図5本発明の他の実施例であって、
本体20が電源本体12に対して適正に装着された時に
おける磁気変化を検知し、インバータ回路11の出力を
制御する様にしたものである。
【0033】すなわち、機器本体20側に出力コイル1
6の誘起電圧で駆動される、インバータ回路11の発振
周波数より十分高い周波数の応答信号、例えばAM、F
M変調信号を出力可能とする機器応答部92を備える一
方、電源本体12側には、一次コイル14に流れる電流
又は一次コイル14と同芯に巻かれた帰還コイルや独立
のサーチコイルの様なコイルに流れる電流から、バンド
パスフィルタの様な信号弁別手段を介し、上記した所定
発振周波数の応答信号を取り出し可能な機器検知部70
を備えている。
【0034】従って,機器本体20が電源本体12に結
合されている期間に限定して機器応答部92が応答信号
を出力コイル16に流す結果、その応答信号の変化は一
次コイル14側に戻され、それが機器検知部70で選択
的に取り出されて、インバータ回路11の出力制御に利
用されるのである。
【0035】図6は更に、本発明を電気かみそりに実施
した一例を示すブロック図である。本実施例にあって
は、電源本体12側のインバータ回路11を利用し、機
器本体20側に備えた二次電池38を急速充電するとと
もに、二次電池38の端子電圧、充電時間あるいは負荷
として備えたモータ132に対するスイッチ133を介
した通電状態に対応して二次電池38における現在の充
電量を検知部133で積算記憶し、その充電量を表示部
138を使用して表示することは従来と同様である。
【0036】本発明にあっては更に、出力コイル16か
らの給電で駆動される機器応答部92を備え、電源本体
12に機器本体20をセットして給電中は、充電量検知
部134で保持している二次電池38の充電量情報を応
答信号24上に重畳して電源本体12側に送り、機器検
知部70を用いて取り出した充電量情報を利用し、出力
制御部138によりインバータ回路11の出力制御を行
う様にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成を示す概略図である。
【図2】本発明を充電装置に実施した一例の外観形状を
示す一部を破断した斜視図である。
【図3】図2の電源本体と機器本体とを正常に結合した
状態を示す縦断面図である。
【図4】充電装置の電気的な構成の一例を示す回路図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例を示す説明図である。
【図6】本発明を電気かみそりに実施した一例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】 10 一次側発振部 11 インバータ回路 12 電源本体 14 一次コイル 16 出力コイル 18 負荷 20 機器本体 22 検知信号 24 応答信号 26 機器応答手段 28 機器検知手段 30 制御信号 32 本体ケース 38 二次電池 62 スイッチング用トランジスタ 66 出力制御部 68 タイマー部 70 機器検知部 90 給電部 92 機器応答部 108 応答コイル 134 充電量検知部 136 充電量表示部 138 出力制御部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】削除
フロントページの続き (72)発明者 山中 光夫 福岡県田川郡方城町大字伊方4680番地 九 州日立マクセル株式会社内 (72)発明者 畠中 高則 福岡県田川郡方城町大字伊方4680番地 九 州日立マクセル株式会社内 (72)発明者 坂田 栄二 福岡県田川郡方城町大字伊方4680番地 九 州日立マクセル株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次側発振部(10)を備えた電源本体
    (12)と、前記一次側発振部(10)のコイル部材と
    電磁誘導結合されたコイル部材を介して給電される負荷
    (18)を備えた機器本体(20)とを、互いに着脱自
    在に結合可能とした小型電気機器であって、 前記機器本体(20)側に、前記電源本体(12)側か
    ら前記コイル部材を介して負荷(18)に給電されるの
    と連動して、所定の応答信号(24)を前記コイル部材
    を介して出力可能とする機器応答手段(26)を備える
    一方、 前記電源本体(20)側に、前記機器本体(20)から
    前記コイル部材を介して送られる前記応答信号(24)
    に対応し、前記一次側発振部(10)の出力制御を可能
    とする機器検知手段(28)を備えたことを特徴とする
    小型電気機器。
  2. 【請求項2】 前記機器本体(20)は電気かみそりで
    あり、 前記負荷(18)には、二次電池(38)と前記機器応
    答手段(26)とが含まれ、 更に二次電池(38)に対する充電量の検知部(13
    4)を備えるとともに、 前記機器応答手段(26)から出力される前記応答信号
    (24)が、前記充電量検知部(134)が保持してい
    る二次電池(38)の充電量情報に対応して変化される
    ことを特徴とする請求項1記載の小型電気機器。
  3. 【請求項3】 前記機器本体(24)は、前記一次側発
    信部(10)における発信周波数より十分に高い周波数
    の信号であり、 前記応答信号(24)を受け渡す前記コイル部材は、前
    記負荷(18)に対して給電する前記コイル部材とは別
    の部材であり、 前記機器検知手段(28)には、前記応答信号(24)
    を選択的に取り出し可能な信号弁別手段を備える請求項
    2記載の小型電気機器。
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