JP2001007645A - 圧電発振器用シート基板の構造 - Google Patents

圧電発振器用シート基板の構造

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JP2001007645A JP11173283A JP17328399A JP2001007645A JP 2001007645 A JP2001007645 A JP 2001007645A JP 11173283 A JP11173283 A JP 11173283A JP 17328399 A JP17328399 A JP 17328399A JP 2001007645 A JP2001007645 A JP 2001007645A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁基板上に形成した凹陥部内にICチップ
を導電性接着剤により固定した後で、ICチップ上面の
電極と凹陥部端縁上面に形成したパッドとをワイヤボン
ディングした構造を備えた圧電発振器の一部(ICチッ
プ搭載部)を、バッチ処理により製造する際の製造歩留
りを高めた圧電発振器用シート基板の構造を提供する。 【解決手段】 ICチップ11を嵌合支持するための凹
陥部6を所定の縦横配列で複数個上面に形成した絶縁シ
ート基板30であって、各凹陥部の2つの対向し合う端
縁上面には夫々ICチップ上の電極と導通接続されるパ
ッド8が形成され、各凹陥部内には少なくともその内底
面全体に渡ってアース電極7が形成されると共に全ての
アース電極間はアースラインにより導通接続され、シー
ト基板の肉厚内には、凹陥部及びパッドを配列した領域
全体を包囲する環状の共通配線36と、個々のパッドか
ら延びて共通配線と導通接続される個別配線35とが埋
設形成されたものにおいて、シート基板の周縁適所に、
共通配線と接続されたチェック用パッドと、アース電極
と導通接続されたチェック用パッドを露出形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面実装用の圧電発
振器を製造する際に使用するシート基板の構造に関し、
特に絶縁基板上に形成した凹陥部内にICチップを嵌合
した上でICチップ上面の電極と凹陥部端縁上面に形成
したパッドとをワイヤボンディングした構造を備えた圧
電発振器の一部をバッチ処理により製造する際の製造歩
留りを高めた圧電発振器用シート基板の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】水晶によって代表される圧電振動素子を
用いた圧電発振器は、各種電子機器、とりわけ通信機器
においては不可欠の主要パーツとして使用されている。
近年では、圧電発振器を構成する圧電振動素子と、発振
回路等を構成するICチップをセラミック等から成る一
つの表面実装容器内に収納した表面実装タイプの圧電発
振器が提案されている。 (第1の従来例)図5は表面実装型の圧電発振器の構造
を説明する為の分解断面図であり、この圧電発振器1
は、大別して、ICチップ搭載部2と、ICチップ搭載
部2上に積層固定される圧電振動素子搭載部3とから構
成されている。ICチップ搭載部2は、例えば複数のセ
ラミック板4a,4b,4cを積層した構造の容器下部
5と、容器下部5の上面中央部に形成した凹陥部6内に
嵌合配置されたICチップ11と、凹陥部6内底面全体
を覆うように配置されたアース電極7と、凹陥部6の2
つの対向し合う端縁上面に夫々形成された複数のパッド
8と、ICチップ11上の各電極11aと各パッド8と
を接続する為のボンディングワイヤ9と、各パッド8と
個別に導通接続される複数の接続電極10とを有する。
各凹陥部6内底面に位置するアース電極7間は全て電気
的に接続されている。ICチップ11底面とアース電極
7との接続は、導電性接着剤12を用いて行われる。ま
た、圧電振動素子搭載部3は、セラミック板等から成る
容器上部20と、容器上部20の凹所21内の段差上の
電極パッド22上に一端を導電性接着剤により固定され
て片持ち支持された水晶振動素子23と、凹所21の上
面開口を気密封止するための金属蓋24と、容器上部2
0の底面に形成された複数の接続電極25と、を有す
る。
【0003】容器下部5の上面の各接続電極10と、容
器上部20の底面の各接続電極25とを一対一で接続さ
せた状態でICチップ搭載部2と圧電振動素子搭載部3
とを固定することにより、この圧電発振器は完成され
る。このように、ICチップ搭載部2は、圧電振動素子
搭載部3とは独立別個に製造され、大面積のシート基板
を用いてバッチ処理によって製造される。このシート基
板は、図6(a) (b) に示すように、容器下部5を多数縦
横に接続一体化した構成を有しており、実際には大面積
のセラミック板4a上に順次セラミック板4b,4cを
積層一体化することによって所定の縦横配列にて容器下
部5を接合一体化した大面積のシート基板30が形成さ
れる。また、シート基板30の外周部には容器下部5を
構成しない余剰部分(耳部分)31が設けられている。
このシート基板30は、各凹陥部6内にICチップ11
をマウントし、ボンディングワイヤ9による接続等を完
了した後で、縦横の切断線32に沿って切断分離され、
個々の個片となる。
【0004】なお、図7に示すように、ICチップ11
をシート基板30上の個々の凹陥部6内に搭載する前
に、シート基板上に露出したパッド8を金メッキする工
程を実施する為に、シート基板30の内部には個々のパ
ッド8からシート基板外周部に引き出された個別配線3
5と、シート基板30の余剰部分31内に配置され各個
別配線35と接続される共通配線36と、が埋設されて
いる。また、共通配線36はシート基板の余剰部分31
の適所に露出形成されたメッキ用パッド37と導通接続
されている。シート基板30と、メッキ材料としての金
を電解液中に浸漬した状態で、金とメッキ用パッドとの
間に直流電界をかけることにより、全てのパッド8が一
括して金メッキされる。ところで、各凹陥部6内にIC
チップ11を固定する際には、アース電極7上に導電性
接着剤12を適量塗布し、その上にICチップを接着
(ダイボンディング)する必要があるが、この際、導電
性接着剤12の塗布量にバラツキが生じ易く、塗布量が
多過ぎる場合には図8に示した如くICチップ11によ
り接着剤の一部が上方に押し出されてパッド8、或はI
Cチップ11上の電極11aと接触し易くなり、当該パ
ッド8等とアース電極7とが短絡して不良品となる。こ
のような導電接着剤の溢れ出しに起因した短絡発生の有
無、発生箇所を検査する作業は、従来目視により行って
いた。しかし、一枚のシート基板上に50〜100個の
ICチップ搭載部が形成され、しかも個々のICチップ
搭載部は数mm角程度の寸法である為、目視による検査
の精度には限界があり、導電性接着剤の溢れ出し量が多
い場合には発見が比較的容易であるが、僅かに溢れた接
着剤が短絡を起こしている場合には短絡の発見が困難で
ある。このため、短絡箇所を正確に検出する為には、分
割された個片についてテスターを用いて短絡の有無を電
気的に検査する必要があり、これは大変煩雑な作業であ
った。
【0005】(第2の従来例)次に、図9は従来の目視
による短絡の検査方法を説明する図であり、通常はIC
チップ11の全周の2/3程度の範囲に亙って接着剤1
2の存在が目視確認できる場合に、接着剤量が十分であ
ることを判定している。従って、目視確認による検査精
度を高めて接続不良の発生を防止する為には接着剤の量
をあまり減らすことはできない。また、発振器を小型化
すべき旨のニーズに対応して凹陥部6の開口面積が小型
化されているため、ICチップ外周と凹陥部内壁との間
のクリアランスが狭くなる傾向にあり、その結果毛細管
現象等も関係して上記クリアランスを介して溢れ上がっ
た導電性接着剤12がシート基板上面、或はICチップ
11上面に溢れ出し、パッド8やICチップ上の電極1
1aと短絡を起こし易くなる。また、凹陥部6内にIC
チップを載置する位置のバラツキに起因してICチップ
の片側のクリアランスが更に狭くなると、該クリアラン
スを介した接着剤の溢れ出しと、短絡発生率が大幅に増
大する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、絶縁基板上に形成した凹陥部内にICチッ
プを導電性接着剤により固定した後で、ICチップ上面
の電極と凹陥部端縁上面に形成したパッドとをワイヤボ
ンディングした構造を備えた圧電発振器の一部(ICチ
ップ搭載部)を、バッチ処理により製造する際の製造歩
留りを高めた圧電発振器用シート基板の構造を提供する
ものである。具体的には、ICチップ搭載部を構成する
容器下部を大面積のシート基板を利用してバッチ処理に
て製造する際に、シート基板上の各凹陥部内にICチッ
プを固定するために使用する導電性接着剤がICチップ
と凹陥部内壁との間のクリアランスから溢れ出すことに
より、凹陥部端縁上面に形成したパッド及びICチップ
上の電極と凹陥部内のアース電極との間で短絡を発生さ
せた場合に、正確な短絡検出が困難な目視による検出方
法を用いることなく、確実に短絡発生の有無、及び発生
箇所を検出することができる圧電発振器用シート基板の
構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、ICチップを嵌合支持するため
の凹陥部を所定の縦横配列で複数個上面に形成した絶縁
シート基板であって、各凹陥部の2つの対向し合う端縁
上面には夫々ICチップ上の電極と導通接続されるパッ
ドが形成され、各凹陥部内には少なくともその内底面全
体に渡ってアース電極が形成されると共に全てのアース
電極間はアースラインにより導通接続され、シート基板
の肉厚内には、凹陥部及びパッドを配列した領域全体を
包囲する環状の共通配線と、個々のパッドから延びて共
通配線と導通接続される個別配線とが埋設形成されたも
のにおいて、シート基板の周縁適所に、共通配線と接続
されたチェック用パッドと、アース電極と導通接続され
たチェック用パッドを露出形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、上記各チェック用パッドは、各パッ
ドと各アース電極との間の短絡の有無を凹陥部の列毎に
検査し得るように配置されていることを特徴とする。請
求項3の発明は、上記共通配線と接続されたチェック用
パッドとして、シート基板上に予め形成されているメッ
キ用のパッドを利用したことを特徴とする。請求項4の
発明は、ICチップを嵌合支持するための凹陥部を縦横
配列で複数個形成したシート基板であって、各凹陥部の
2つの対向し合う端縁上面には夫々ICチップ上の電極
と導通接続されるパッドが形成され、各凹陥部内には少
なくともその内底面全体に渡ってアース電極が形成され
ているものにおいて、上記凹陥部の内壁には、凹陥部端
縁上面に形成された個々のパッド間に相当する位置に、
凹所を形成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態により詳細に説明する。図1(a) は本発明の実施
の形態に係るシート基板の構成を示す平面図であり、
(b) は個片の断面図である。なお、図5、図6、図7を
併せて参照し、同一部分には同一符号を付して説明する
(第1の従来例に対応する実施の形態)。このシート基
板30は、図5等において説明した如く、ICチップ搭
載部2と、圧電振動素子搭載部3とから成る表面実装型
の圧電発振器を構成するICチップ搭載部2を、バッチ
処理により製造する際に使用されるセラミック板の積層
体である。また、シート基板30の外周部には容器下部
5を構成しない余剰部分(耳部分)31が設けられてい
る。このシート基板30は、各凹陥部6内にICチップ
11をマウントし、ボンディングワイヤ9による接続等
を完了した後で、縦横の切断線32に沿って切断分離さ
れ、個々の個片となる。また、図7にも示したように、
ICチップ11をシート基板30上の個々の凹陥部6内
に搭載する前に、シート基板上に露出したパッド8を金
メッキする工程を実施する為に、シート基板30の内部
には個々のパッド8からシート基板外周部に引き出され
た個別配線35と、シート基板30の余剰部分31内に
配置され各個別配線35と接続される共通配線36と、
が埋設されている。また、共通配線36はシート基板の
余剰部分31の適所に露出形成されたメッキ用パッド
(チェック用パッド)37と導通接続されている。シー
ト基板30と、メッキ材料としての金を電解液中に浸漬
した状態で、金とメッキ用パッドとの間に直流電界をか
けることにより、全てのパッド8が一括して金メッキさ
れる。
【0009】上記の如き構成を備えたシート基板におけ
る本発明の特徴的な構成は、シート基板30の外周に位
置する余剰部分31の外周縁の所定箇所に切欠き部40
を少なくとも一か所形成して各凹陥部6の内底面に位置
するアース電極7を延長したアースライン7Aを切欠き
部40内に露出させるようにした点にある。即ち、図5
に示した容器下部5を構成するセラミック板のうちの上
側の2枚4b,4cを一部切欠いて下側のセラミック板
4aの上面を一部露出させると共に、切欠き部40から
アースライン(チェック用パッド)7Aの端部を露出さ
せている。全ての凹陥部6内に設けたアース電極7同士
は互いにアースライン7Aによって電気的に接続された
状態にある。凹陥部6内に着座させたIC11を導電性
接着剤12によりアース電極7上に固定する際に、導電
性接着剤12の量が適量である場合には、導電性接着剤
12を介してアース電極7とパッド8とが短絡すること
はあり得ないが、上記のごとく導電性接着剤の塗布量の
コントロールが難しく、またIC11が凹陥部6の一方
の内壁に偏位し過ぎる場合には、毛細管現象によりIC
11の外壁と凹陥部内壁との狭い間隙から接着剤があふ
れ出て図1(b) に示したようにパッド8と導通する事態
も発生する。このようにアース電極7とパッド8とが短
絡を起こしている場合には、メッキ用パッド37と、い
ずれかの切欠き部40内に露出したアースライン7Aと
の間で導通が発生している筈であり、両者間の導通を検
知することによりいずれかの個片に短絡が発生している
ことを検知できる。具体的には、図示しないテスターの
一方の検知端子をメッキ用パッド37に当接させる一方
で、他方の検知端子をいずれかの切欠き部40内のアー
スライン7Aと接続させて検知電流を流したときに、導
通が検知された場合は、いずれかの個片において短絡が
発生していることが明らかとなる。短絡発生が明らかと
なったシート基板30は、その時点で製造ラインからは
ずして検査ライン(不良対応ライン)に移送することに
より、製造ラインにおける製造歩留が低下することを防
止する。即ち、製造ライン中に、不良シート基板が混入
していると、その後の調整検査ラインの効率が低下する
が、不良シート基板をシート単位で予め排除しておくこ
とにより、調整検査ラインの効率を高めることができ
る。
【0010】図1(a) に示した実施の形態では、アース
ライン7Aを露出させた切欠き部40を例えば横列毎に
一つづつ設ける一方で、各切欠き部40と反対側の余剰
部分31の上面には、各切欠き部40と対応するように
共通配線露出部45を一つづつ露出形成する。このた
め、シート基板35(余剰部分31を含む)を各横列毎
に分断してから、テスターの各検知端子を各横列毎に設
けた共通配線露出部46と切欠き部40内のアースライ
ン7Aに夫々接触させて導通検査を行うことにより、横
一列の個片毎にパッド8とアース電極7との短絡の有無
を検知することができる。一つの横列を構成する個片の
数は限られているので、短絡が検知された横一列を構成
する各個片について、いずれの個片について短絡が発生
しているかを検知することは比較的容易である。共通配
線露出部46はパッドであり、共通配線36と電気的に
接続されている。なお、上記例では、横一列毎に切断し
てから短絡の有無について検知する例を示したが、隣接
し合う2列毎に行うようにしてもよいし、縦列毎に検知
を行うようにしてもよい。また、メッキパッド37が存
在しないシート基板にあっては、共通配線露出部46の
一つと、シート基板35外周の余剰部分31に設けたい
ずれか一つの切欠き40内に露出したアースライン7A
との間で導通のチェックを行い、短絡が検知された場合
には当該シート基板を不良品として製造ラインから排除
し、その後、余剰部分を含むシート基板を縦列又は横列
に切断分割した上で、列毎に短絡の有無を検知すること
となる。即ち、図2は縦列毎に短絡の有無を検知するた
めの構成を示す図であり、個別配線35と接続される共
通配線36の適所に接続した共通配線露出部46を余剰
部分31の上面に露出形成し、共通配線露出部46と反
対側の端縁にはアースライン7Aを露出させた切欠き部
40を設けている。
【0011】次に、図3(a) は本発明の他の実施の形態
に係るシート基板を構成する個片の要部平面図、(b) は
要部拡大図、(c) はA−A縦断面図である(第2の従来
例に対応する実施の形態)。この実施の形態は、個片を
縦横に複数個配列一体化したシート基板35を構成する
各個片に設けた凹陥部6の内壁形状の改良に関するもの
である。ICチップ11を嵌合支持するための凹陥部6
の2つの対向し合う端縁上面に夫々ICチップ上の電極
11aと導通接続されるパッド8が形成され、各凹陥部
6内に少なくともその内底面全体に渡ってアース電極が
形成されている構成は、上記実施の形態と同様である。
【0012】この実施の形態の特徴的な構成は、上記パ
ッド8を形成した2つの端縁に対応する凹陥部6の内壁
であって、凹陥部端縁上面に形成された個々のパッド間
(非パッド形成部分)に相当する位置に、凹所50を形
成した点にある。この凹所50は、各内壁の高さ全長、
即ち下端部から上端部まで延在する円弧状の凹所であ
り、導電性接着剤の逃げ部として機能する。この凹所5
0は、全てのパッド8間に位置する内壁に形成されてい
る。上記のように凹陥部6の内壁が完全な平坦面である
場合には、IC11と内壁との間のクリアランスの減少
によって、導電性接着剤12がクリアランスから溢れ出
してパッド8(或はIC上の電極11a)とアース電極
7とを短絡させる事態が頻発するが、凹陥部内壁に凹所
50を形成することにより、パッド8上に溢れ出す分量
に相当する導電性接着剤12が凹所50内に入り込むこ
とができるため、パッド8と短絡することがなくなる。
また、導電性接着剤12の塗布量が適量である場合に
は、接着剤パッド8上に溢れることがない一方で、ほぼ
全ての凹所50内に接着剤が充填された状態が目視によ
り容易に確認できるので、接続が良好である旨を判定で
きる。逆に、大半の凹所50について、導電性接着剤が
充填されたことを目視確認できない場合、或は僅かの数
の凹所50内に充填されていることしか確認できない場
合には、接着剤の量が過小であり、接続不良が発生して
いる可能性が高いことを判定することができ、当該シー
ト基板自体を不良品として製造ラインから除外すること
ができる。
【0013】次に、図4(a) は図3の変形例であり、凹
所50の平面形状を円弧状にする代わりに、長方形(或
は長円形)とすることにより、凹陥部6の内壁の平面形
状を櫛歯状に構成している。このような形状の凹所50
を設けた場合も円弧状の凹所とした同様に接着剤の溢れ
防止、接着剤の塗布量の良否の目視判定という点でメリ
ットを提供する。なお、矩形の凹所50を設けた場合に
は、図4(b) に示すように、パッド8とシート基板上面
との間に間隙55を設けるようにパッドをメタライズ形
成することにより、万が一、導電性接着剤が溢れ出した
としてもパッド8との接触を回避することができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、絶縁基板
上に形成した凹陥部内にICチップを導電性接着剤によ
り固定した後で、ICチップ上面の電極と凹陥部端縁上
面に形成したパッドとをワイヤボンディングした構造を
備えた圧電発振器の一部(ICチップ搭載部)を、バッ
チ処理により製造する際の製造歩留りを高めた圧電発振
器用シート基板の構造を提供することができる。即ち、
ICチップ搭載部を構成する容器下部を大面積のシート
基板(絶縁基板)を利用してバッチ処理にて多数同時に
製造する際に、シート基板上の各凹陥部内(内底面にア
ース電極を有する)にICチップを固定するために使用
する導電性接着剤がICチップと凹陥部内壁との間のク
リアランスから溢れ出すことにより、凹陥部端縁上面に
形成したパッド及びICチップ上の電極とアース電極と
の間で短絡を発生させた場合に、正確な短絡検出が困難
な目視による検出方法を用いることなく、確実に短絡発
生の有無、及び発生箇所を検出することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の実施の形態に係るシート基板の
構成を示す平面図であり、(b)は個片の断面図。
【図2】縦列毎に短絡の有無を検知するための構成を示
す図。
【図3】(a) は本発明の他の実施の形態に係るシート基
板を構成する個片の要部平面図、(b) は要部拡大図、
(c) はA−A縦断面図。
【図4】(a) は図3の変形例の平面図、(b) は(a) の変
形例の要部拡大図。
【図5】表面実装型の圧電発振器の構造を説明する為の
分解断面図。
【図6】(a) はバッチ処理に使用する従来のシート基板
の構成を示す平面図、(b) はその個片の斜視図。
【図7】シート基板におけるメッキのための配線例を示
す図。
【図8】個片の断面図。
【図9】第2の従来例の説明図。
【符号の説明】
1 圧電発振器、2 ICチップ搭載部、3 圧電振動
素子搭載部、4a,4b,4c セラミック板,5 容
器下部,6 凹陥部、7 アース電極、7A アースラ
イン、8 パッド、9 ボンディングワイヤ、10 接
続電極、11 ICチップ、12 導電性接着剤、20
容器上部、21 凹所、22 電極パッド、23 水
晶振動素子、24 金属蓋、25 接続電極、30 シ
ート基板、31 余剰部分(耳部分)、35 個別配
線、36 共通配線、37 メッキ用パッド、40 切
欠き部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICチップを嵌合支持するための凹陥部
    を所定の縦横配列で複数個上面に形成した絶縁シート基
    板であって、各凹陥部の2つの対向し合う端縁上面には
    夫々ICチップ上の電極と導通接続されるパッドが形成
    され、各凹陥部内には少なくともその内底面全体に渡っ
    てアース電極が形成されると共に全てのアース電極間は
    アースラインにより導通接続され、シート基板の肉厚内
    には、凹陥部及びパッドを配列した領域全体を包囲する
    環状の共通配線と、個々のパッドから延びて共通配線と
    導通接続される個別配線とが埋設形成されたものにおい
    て、 シート基板の周縁適所に、共通配線と接続されたチェッ
    ク用パッドと、アース電極と導通接続されたチェック用
    パッドを露出形成したことを特徴とする圧電発振器用シ
    ート基板の構造。
  2. 【請求項2】 上記各チェック用パッドは、各パッドと
    各アース電極との間の短絡の有無を凹陥部の列毎に検査
    し得るように配置されていることを特徴とする請求項1
    記載の圧電発振器用シート基板の構造。
  3. 【請求項3】 上記共通配線と接続されたチェック用パ
    ッドとして、シート基板上に予め形成されているメッキ
    用のパッドを利用したことを特徴とする請求項1記載の
    圧電発振器用シート基板の構造。
  4. 【請求項4】 ICチップを嵌合支持するための凹陥部
    を縦横配列で複数個形成したシート基板であって、各凹
    陥部の2つの対向し合う端縁上面には夫々ICチップ上
    の電極と導通接続されるパッドが形成され、各凹陥部内
    には少なくともその内底面全体に渡ってアース電極が形
    成されているものにおいて、 上記凹陥部の内壁には、凹陥部端縁上面に形成された個
    々のパッド間に相当する位置に、凹所を形成したことを
    特徴とする圧電発振器用シート基板の構造。
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