JP2001007638A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2001007638A
JP2001007638A JP11175545A JP17554599A JP2001007638A JP 2001007638 A JP2001007638 A JP 2001007638A JP 11175545 A JP11175545 A JP 11175545A JP 17554599 A JP17554599 A JP 17554599A JP 2001007638 A JP2001007638 A JP 2001007638A
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radio wave
reflecting mirror
reflector
radio waves
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Jun Kondo
純 近藤
Hiroyuki Morioka
裕之 森岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンテナ装置における電波の反射回数を減らす
とともに、電波を2つの周波数領域に分離する際におけ
る乱反射や温度変化に対する反射鏡の変形を抑えること
で受信部3,4にて受信する電波の電波損失を低減す
る。 【解決手段】中央に開口部1bを有する放物面状の反射
面1aを備えた主反射鏡1と、主反射鏡1の反射面1a
と対向して設置された双曲面状の反射面2aを備えた副
反射鏡2と、副反射鏡2を挟んで主反射鏡1と反対側で
かつ反射面1aの焦点位置に設置する第1の受信部3
と、主反射鏡1の開口部1bに挿通され、副反射鏡2の
反射面2aの焦点位置に設置する第2受信部4とからア
ンテナ装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる周波数帯の
電波を一度に受信できるアンテナ装置に関するものであ
り、特に通信分野や天体観測の分野における人工衛星や
地球局のアンテナ装置として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽や恒星等の天体観測の分野や
通信分野における人工衛星や地球局には、異なる周波数
帯の電波を一度に受信することができるアンテナ装置が
使用されている。例えば、特開昭62−3510号公報
には、図7に示すようなカセングレン方式のアンテナ装
置が提案されている。
【0003】このアンテナ装置は、中央に開口部21b
を有する放物面状の反射面21aを有する主反射鏡21
と、前記反射面21aの焦点位置に設置された双曲面状
の反射面22aを有する副反射鏡22と、前記主反射鏡
21を挟んで副反射鏡22と反対側の位置に設置された
一次放射器25とから構成され、一次放射器25は、副
反射鏡22の反射面22aで反射された電波に対して傾
斜させて設置され、入射する電波のうち特定周波数領域
のみ透過し、残りの周波数領域の電波を反射する反射板
27と、該反射板27を透過した電波のうちさらに特定
周波数帯の電波を受信する第1の受信部23と、反射鏡
27を反射された電波のうちさらに特定周波数帯の電波
を受信する第2の受信部24とから構成されていた。
【0004】また、主反射鏡21の反射面21a及び副
反射鏡22の反射面22aはそれぞれ金属により形成さ
れおり、反射板27は、特定周波数領域の電波のみ透過
させることができる長方形窓(不図示)が多数等間隔に
穿孔された金属格子板により形成されていた。なお、2
6は反射板27を透過した電波を第1の受信部23へ集
光させるための集光レンズである。
【0005】そして、このアンテナ装置により電波を受
信するには、空中から等位相で到来する電波θを主反射
鏡21の反射面21aで副反射鏡22へ向けて反射さ
せ、さらに副反射鏡22の反射面22aで反射させたあ
と、主反射鏡21の開口部21bを通過させ、電波を一
次放射器25へ入射させるようになっており、一次放射
器25に入射した電波は、反射板27で特定周波数領域
の電波θ1のみ透過させ、残りの周波数領域の電波θ2
を反射させることで2つの周波数領域に分離させ、反射
板27を透過した特定周波数領域の電波θ1を集光レン
ズ26により第1の受信部23に集光させ、さらに特定
周波数帯の電波を第1の受信部23で受信し、反射板2
7で反射された残りの周波数領域の電波θ2のうち、さ
らに特定周波数帯の電波を第2の受信部24で受信する
ようになっており、このように異なる2つの周波数帯の
電波を一度に受信できるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アンテナ装置では、電波損失が大きいといった課題があ
った。
【0007】電波損失とは、主反射鏡21に入射する電
波のエネルギーがアンテナ装置で受信された時にどれだ
け減衰したかを示すもので、電波のエネルギーを電力に
変換した時、[出力された電波の電力]/[入力された
電波の電力]の値の対数を10倍したdB(デシベル)
の単位で表されるもので、この電波損失が小さいほど、
受信特性が優れたアンテナ装置であると言うことにな
る。
【0008】そして、電波は反射されるたびにエネルギ
ーが減衰するため、図7に示すアンテナ装置では、第1
の受信部23で受信される電波は、主反射鏡21と副反
射鏡22とで2回反射させ、第2の受信部24で受信さ
れる電波は、主反射鏡21、副反射鏡22及び反射板2
7とで3回反射させなければならないことから、電波損
失が高く、受信特性が悪かった。
【0009】また、一次放射器25に入射する電波を、
異なる2つの周波数領域の電波に分離する反射板27
は、変形防止の観点から約5mm程度の厚みを有する金
属板にて形成されているため、図8に示すように、反射
板17を透過する電波の一部は、長方形窓(不図示)を
透過する際に、その内壁で乱反射され、逆位相となった
電波同士が打ち消し合って長方形窓を透過する電波のエ
ネルギーが減衰するために電波損失が高なり、受信特性
を劣化させるといった課題もあった。
【0010】さらに、アンテナ装置は屋外に設置され、
反射板27は外気に常に曝されていることから、気温の
変化によって金属製の反射板27が熱膨張すると、反射
面27aの形状が変形し、反射面27aの焦点がずれる
ため、反射面27aの焦点位置に設置された第2の受信
部24に電波を入射させることができず、電波損失が大
きくなるとともに、反射板27の熱膨張によって長方形
窓の寸法も変化するため、透過させることができる電波
の周波数領域が変化し、酷いときには所定の周波数領域
の電波を受信できなくなるといった恐れもあった。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、到来する電波を反射する主反射鏡と、該主反
射鏡より反射された特定周波数領域の電波のみ透過し、
残りの周波数領域の電波を反射する副反射鏡と、該副反
射鏡を透過した電波のうちさらに特定周波数帯の電波を
受信する第1の受信部と、前記副反射鏡にて反射された
電波のうち特定周波数帯の電波を受信する第2の受信部
とから成り、前記副反射鏡は、双曲面を有する絶縁基体
と、前記双曲面上に被着され、前記特定周波数領域の電
波のみを透過させることができる複数の抜き窓を有する
金属膜とから形成してアンテナ装置を構成したものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0013】図1は本発明に係るアンテナ装置の一例を
示す構成図、図2は図1の副反射鏡のみを示す図で、
(a)はその斜視図、(b)は(a)のX−X線断面図
である。
【0014】このアンテナ装置は、中央に開口部1bを
有する放物面状の反射面1aを備えた主反射鏡1と、主
反射鏡1の反射面1aと対向して設置された双曲面状の
反射面2aを備えた副反射鏡2と、副反射鏡2を挟んで
主反射鏡1と反対側でかつ反射面1aの焦点位置に設置
する第1の受信部3と、主反射鏡1の開口部1bに挿通
され、副反射鏡2の反射面2aの焦点位置に設置する第
2受信部4とから構成してあり、副反射鏡2の中心が主
反射鏡1の中心軸上に位置するように、副反射鏡2は主
反射鏡1の周縁より伸びる3本の支柱6によって固定し
てある。
【0015】また、副反射鏡2は、セラミックスやガラ
スから成る絶縁基体12の双曲面13上に、主反射鏡1
の反射面1aで反射された電波のうち特定周波数領域の
電波のみを透過させることができる抜き模様15を有す
る金属膜14を被着したもので、この金属膜14の表面
を反射面2aとしてある。
【0016】そして、このアンテナ装置により電波を受
信するには、空中から等位相で到来する電波θを主反射
鏡1の反射面1aで副反射鏡2へ向けて反射させると、
図3に示すように、副反射鏡2の反射面2aに到達した
電波のうち特定周波数領域の電波θ1は、抜き窓15を
透過し、残りの周波数領域の電波θ2は反射面2aで反
射され、2つの周波数領域の電波θ1,θ2に分離す
る。そして、副反射鏡2を透過した特定周波数領域の電
波θ1のうちさらに特定周波数帯の電波を第1の受信部
3で受信し、副反射鏡2で反射された残りの周波数領域
の電波θ2のうちさらに特定周波数帯の電波を第2の受
信部4で受信するようになっており、異なる2つの周波
数帯の電波を一度に受信できるようになっている。
【0017】本発明のアンテナ装置によれば、第1の受
信部3で受信する電波は、主反射鏡1での1回のみの反
射で済み、第2の受信部4で受信する電波は、主反射鏡
1と副反射鏡2の2回の反射で済むため、図7に示す従
来のアンテナ装置と比較して、それぞれ1回ずつ電波の
反射回数を減らすことができるため、反射に伴う電波の
減衰を抑え、電波損失の小さな優れた受信特性を得るこ
とができる。
【0018】また、本発明によれば、副反射鏡2を絶縁
基体12上に金属膜14を被着して形成し、金属膜14
の表面を反射面2aとしたことから、金属膜14の厚み
を薄くすることができ、副反射鏡2を透過する特定周波
数領域の電波が、抜き窓15の内壁で乱反射される割合
を少なくすることができる。
【0019】さらに、副反射鏡2を構成する絶縁基体1
2は、金属材料と比較して熱膨張の小さなセラミックス
やガラスにより形成してあることから、気温が変化して
も安定して形状精度を維持することができる。その為、
反射面2aの変形や抜き窓15の寸法が変化することが
ないため、反射面2aで反射された周波数領域の電波θ
2を、反射面2aの焦点位置に設置された第2の受信部
4へ入射させることができるとともに、所定の特定周波
数領域の電波θ1のみを安定して透過させることができ
る。
【0020】以上のことから、本発明のアンテナ装置は
電波損失を極めて小さくすることでき、受信特性を大幅
に向上させることができる。
【0021】ところで、副反射鏡2を構成する絶縁基体
12の材質としては、特定周波数領域の電波θ1を充分
に透過させる観点から体積固有抵抗値が1013Ω・cm
以上の絶縁性を有するとともに、前述したように気温の
変化等においても熱膨張が小さい、熱膨張係数が0℃〜
100℃で7×10-6/℃以下である、ガラスやセラミ
ックスを用いることが良く、この中でもセラミックスは
優れた機械的強度を有するとともに、耐食性にも優れる
ことから好適である。具体的には、アルミナ、窒化珪
素、窒化アルミニウム、ステアタイト、フォルステライ
トを主成分とする絶縁性のセラミックスを用いることが
できる。
【0022】絶縁基体12の双曲面における面状態は、
反射面2aの面状態に反映されることから、できるだけ
滑らかな方が良く、好ましくは中心線平均粗さ(Ra)
で1μm以下とすることが良い。
【0023】一方、副反射鏡2の反射面2aを形成する
金属膜14の材質としては、入射する電波θを反射させ
る観点から、10-2Ω/□以下の表面抵抗(シート抵
抗)を有する、金、銀、銅、アルミニウム、白金、ニッ
ケル、チタン等の金属を用いることが良く、金属膜14
の膜厚みtは、抜き模様15の内壁における乱反射をで
きるだけ少なくする観点から、できるだけ均一で薄い方
が良い。具体的には、1μm乃至50μmの範囲で被着
することが良い。金属膜14の膜厚みtが1μm未満で
は、絶縁基体12の双曲面13上に均一な金属膜13を
被着することが困難であり、50μmより厚くなると、
抜き窓15の内壁で乱反射される割合が多くなりすぎ、
電波損失が大きくなるからである。
【0024】また、金属膜14に形成する抜き窓15と
しては、円形状、楕円形状、四角形や三角形等の多角形
状、星形状、鍵十字形状、十字形状、エルサレムクロス
形状等、さまざまな形状があり、その形状や寸法によっ
て、透過させることができる電波の周波数領域が異なる
ため、必要に応じて適宜選択すれば良く、例えば、図4
に示すように、約24GHz以下の電波を透過させるエ
ルサレムクロス形状の抜き窓15の場合、1つのエルサ
レムクロスの寸法を、全長L=1.38mm、線幅W=
0.21mm、ツバ部の長さH=0.76mm、間隔D
=1.96mmとし、金属膜2の膜厚みtを2μmとす
れば良い。なお、抜き窓15はできるだけ等間隔に分布
させることが望ましい。
【0025】次に、副反射鏡2の製造方法について説明
する。
【0026】まず、セラミックス又はガラスに切削加工
を施して、双曲面13を有する絶縁基体12を製作す
る。
【0027】絶縁基体12をセラミックスにて形成する
場合、例えばアルミナを主成分とするセラミックスにあ
っては、アルミナ粉末を主成分とし、焼結助剤としてS
iO2 ,MgO,CaOの少なくとも1種を添加した原
料粉末を、窒化珪素を主成分とするセラミックスにあっ
ては、窒化珪素粉末を主成分とし、焼結助剤としてBと
C、あるいはAl2 3 とY2 3 を添加した原料粉末
を、窒化アルミニウムを主成分とするセラミックスにあ
っては、窒化アルミニウム粉末を主成分とし、焼結助剤
としてY2 3 やEr等の希土類酸化物を添加した原料
粉末を、ステアタイト又はフォルステライトを主成分と
するセラミックスにあっては、マグネシアとシリカを所
定の比率で反応させて形成したステアタイト粉末又はフ
ォルステライト粉末を主成分とし、焼結助剤としてAl
2 3 を添加した原料粉末を用意し、これらの原料粉末
を、一軸加圧成形法や等軸加圧成形法、さらには冷間静
水圧プレス成形法(CIP)等の公知のセラミック成形
法にて成形し、必要に応じて切削加工を施すことによ
り、双曲面を有する成形体を形成する。
【0028】次いで、成形体がアルミナを主成分とする
セラミックスである時には、1500℃〜1800℃の
大気雰囲気下や酸素雰囲気下で、窒化珪素や窒化アルミ
ニウムを主成分とするセラミックスである時には、18
00℃〜2000℃の真空雰囲気下や不活性ガス雰囲気
下で、ステアタイトやフォステライトを主成分とするセ
ラミックスである時には、1100℃〜1200℃の大
気雰囲気下や酸素雰囲気下でそれぞれ焼成することによ
り、双曲面13を有する絶縁基体12を製作する。
【0029】次に、絶縁基体12の双曲面13に研削、
研磨加工を施して所定形状に仕上げるのであるが、副反
射鏡2における反射面2aの面精度は、双曲面13の面
粗さの影響を受けることからできるだけ滑らかに仕上げ
ることが好ましく、中心線平均粗さ(Ra)で1μm以
下とすることが良い。
【0030】しかるのち、絶縁基体12の双曲面13上
に、蒸着法、メッキ法、イオンプレーティング法等の公
知の膜形成手段にて、金、銀、銅、アルミニウム、白
金、ニッケル、チタン等の均一な膜厚みtを持った金属
膜14を被着し、その表面を反射面2aとする。なお、
絶縁基体12の双曲面13上に前記金属膜14を直接被
着することが難しい時は、それらの間に中間層を介在さ
せても良い。ただし、中間層を含め、金属膜14の膜厚
みtは1μm〜50μmの範囲で形成することが良い。
そして、抜き模様15を除く位置にマスキングを施した
あと、ブラスト加工やエッチング加工によりマスキング
されていない金属膜14を除去したあと、金属膜14上
のマスキングを除去することにより、金属膜14に複数
の抜き窓15を形成することにより得ることができる。
【0031】以上のように、本実施形態では、副反射鏡
2の中心が主反射鏡1の中心軸上にあるカセグレン方式
のアンテナ装置について説明したが、この構造以外に、
副反射鏡2の中心が主反射鏡1の中心軸にない図5に示
すオフセットカセグレン方式のアンテナ装置や図6に示
すオフセットグレゴリアン方式のアンテナ装置にも適用
できることは言うまでもない。
【0032】
【実施例】ここで、図1に示す本発明のアンテナ装置
と、図7に示す従来のアンテナ装置による受信損失を調
べる実験を行った。
【0033】本実験にあたり、本発明における副反射鏡
2は、絶縁基体12をアルミナ純度が99%のアルミナ
セラミックスにより形成し、その双曲面13を中心線平
均粗さ(Ra)で0.8μmに仕上げたあと、メッキ法
によって金から成る膜厚みtが2μmの金属膜14を被
着してその表面を反射面2aとするとともに、ブラスト
加工によってエルサレムクロス形状の抜き窓15を形成
した。なお、エルサレムクロスの寸法は、全長L=1.
38mm、線幅W=0.21mm、ツバ部の長さH=
0.76mm、間隔D=1.96mmとした。
【0034】そして、この副反射鏡2を図1に示すよう
に主反射鏡1に対して設置して本発明のアンテナ装置を
構成した。
【0035】また、従来例における反射板27は、厚み
が5mmのアルミニウム板により形成するとともに、本
発明における副反射鏡2と同一寸法のエルサレムクロス
形状をした抜き窓を同一間隔で穿孔したものを用いた。
【0036】そして、この反射板27を図7に示すよう
に主反射鏡21及び副反射鏡22に対して設置して図7
に示す従来のアンテナ装置を構成した。
【0037】次に、各アンテナ装置の主反射鏡1,21
へ向けて発振器より電波を発信させ、各第1の受信部
3,23で17GHzの電波を、第2の受信部4,24
で34GHzの電波を受信させ、その時の電波損失を測
定した。
【0038】この結果、従来のアンテナ装置は、電波損
失が1.1dB〜1.3dBもあったのに対し、本発明
のアンテナ装置は、電波損失が0.4dB〜0.5dB
と損失を1/2に低減することができ、優れた受信特性
が得られることが確認できた。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明のアンテナ装置に
よれば、到来する電波を反射する主反射鏡と、該主反射
鏡より反射された特定周波数領域の電波のみ透過し、残
りの周波数領域の電波を反射する副反射鏡と、該副反射
鏡を透過した電波のうちさらに特定周波数帯の電波を受
信する第1の受信部と、前記副反射鏡にて反射された電
波のうち特定周波数帯の電波を受信する第2の受信部と
から成り、前記副反射鏡は、双曲面を有するセラミック
スやガラスから成る絶縁基体と、前記双曲面上に被着さ
れ、前記特定周波数領域の電波のみを透過させることが
できる抜き窓を有する金属膜とから形成してアンテナ装
置を構成したことによって、電波を各受信部で受信する
までの反射回数を低減することができるとともに、2つ
の周波数領域の電波に分離する副反射鏡での乱反射が少
なく、また、屋外における使用においても、耐候性があ
り、温度による形状の変化が小さいため、電波損失が極
めて小さく、受信特性を大幅に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンテナ装置の一例を示す構成図
である。
【図2】図1の副反射鏡のみを示す図で、(a)はその
斜視図、(b)は(a)のX−X線断面図である。
【図3】図1の副反射鏡における電波の分離状態を説明
するための模式図である。
【図4】副反射鏡に備える抜き窓の一例を示す平面図で
ある。
【図5】本発明に係るアンテナ装置の他の例を示す構成
図である。
【図6】本発明に係るアンテナ装置のさらに他の例を示
す構成図である。
【図7】従来のアンテナ装置の一例を示す構成図であ
る。
【図8】図7の反射板における電波の分離状態を説明す
るための模式図である。
【符号の説明】
1,21:主反射鏡 1a,21a:反射面 1b,2
1b:開口部 2,22:副反射鏡 2a,22a:反射面 12:絶
縁基体 13:双曲面 14:金属膜 15:抜き窓 3,23:第1の受信部 4,24:第2の受信部6:支柱 25:一次放射器
26:集光レンズ 27:反射板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】到来する電波を反射する主反射鏡と、該主
    反射鏡より反射された特定周波数領域の電波のみ透過
    し、残りの周波数領域の電波を反射する副反射鏡と、該
    副反射鏡を透過した電波のうちさらに特定周波数帯の電
    波を受信する第1の受信部と、前記副反射鏡にて反射さ
    れた電波のうち特定周波数帯の電波を受信する第2の受
    信部とから成り、前記副反射鏡は、双曲面を有する絶縁
    基体と、前記双曲面上に被着され、前記特定周波数領域
    の電波のみを透過させることができる複数の抜き窓を有
    する金属膜とから形成されていることを特徴とするアン
    テナ装置。
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JP2005055329A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Toyota Motor Corp レーダ装置のビーム経路内にある成形品及びその製造方法
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CN109782425A (zh) * 2019-03-28 2019-05-21 青岛海纳光电环保有限公司 收发一体望远镜及开放光程气体分析仪

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