JP2001007623A - 内蔵アンテナ装置 - Google Patents

内蔵アンテナ装置

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JP2001007623A
JP2001007623A JP11174830A JP17483099A JP2001007623A JP 2001007623 A JP2001007623 A JP 2001007623A JP 11174830 A JP11174830 A JP 11174830A JP 17483099 A JP17483099 A JP 17483099A JP 2001007623 A JP2001007623 A JP 2001007623A
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thin metal
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Hideo Suyama
英夫 陶山
Yoichi Ito
洋一 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】広い周波数帯域幅、指向特性でデュアルバンド
対応可能で、占有容積が小さく、特性と形状の安定した
携帯電話機の内蔵アンテナ装置を提供する。 【構成】携帯電話機の上部中央に給電部を有するダイポ
ール構成のアンテナを薄い金属パターンを可とう性を有
するシートと柔軟な電磁波吸収材のシートと一体化して
高剛性の支持部で安定して支持固定し、筐体の内壁面に
沿って屈曲して配置させる。並列配置の2組のダイポー
ル構成のアンテナと2個のバランの組み合わせでデュア
ルバンド対応の一体型アンテナも形状を安定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯電話機に使用される
アンテナに関し、筐体に内蔵するアンテナ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機は通信技術の革新により小型
化されてきているが、携帯電話機に備えられる電波を送
受信するアンテナにおいて以下に述べる問題点があっ
た。
【0003】携帯電話機において、図15の従来のアン
テナの斜視図で示される構成のアンテナが一般的に用い
られている。通話あるいはデータ送受信中にはホイップ
アンテナ1を引き出す。待機時にはホイップアンテナ1
を筐体2の中に収納し、先端部に設けられたヘリカルア
ンテナ3のみを筐体2の外に出した状態にする。あるい
は、筐体2に固定して突出させたヘリカルアンテナを使
用する。結果、アンテナが常に筐体2から出ることにな
り、携帯性や操作性において煩わしさが伴う。
【0004】携帯電話機の小型化に伴い、ホイップアン
テナ1およびヘリカルアンテナ3はグランド平面を十分
確保しにくく、もはやグランドとしての作用を失って、
筐体上の表面電流源からも電磁波の放射が生じる。結
果、筐体の形状や大きさにより放射指向特性、放射効
率、利得、入力インピーダンスおよび周波数帯域幅が変
わる。
【0005】また、ホイップアンテナ1を2つ以上の離
れた周波数帯域を使用するマルチバンド対応のアンテナ
として用いる場合は、太くあるいは並列に外部に出る構
造になり、携帯性や操作性でさらに煩わしく、重量が大
きく、コスト高や信頼性低下などの問題を伴うことにな
る。
【0006】携帯電話機の他の従来のアンテナとして、
図16の一部切り欠き斜視図で示すように、筐体4の内
部に収納する逆F型アンテナ5がある。内蔵アンテナ装
置であり、携帯性や操作性の煩わしさから開放される利
点はあるものの、通常は周波数帯域幅が数パーセントと
あまり広くなく、さらに広くするには容積を大きくする
必要があり、携帯電話機の小型化に矛盾することにな
る。
【0007】さらに、2つの周波数帯域を対象とするデ
ュアルバンド対応の構成にする場合には、逆F型アンテ
ナを2個並列に配置したり、積層構造にする必要があ
る。いずれの場合も容積が増大し、2つのアンテナの干
渉の問題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の携帯電話機のア
ンテナで、特に内蔵アンテナ装置では、広い周波数帯域
幅、使用状態によらない安定したアンテナ特性およびデ
ュアルバンド性能を得るのは困難であった。これらを携
帯電話機の内での占有容積が小さい条件で、形状が安定
し重量が小さく、製造と組立が容易な内蔵アンテナ装置
で解決することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の内蔵アンテナ装
置は、屈曲された対構成の細長のアンテナ素子でダイポ
ール構成のアンテナにし、携帯電話機の筐体の上部の内
壁面に沿って内蔵する。
【0010】アンテナ長が長くても、携帯電話機の内部
の空間を大きく占有しないように、連続面状の薄いアン
テナ素子にして、筐体の内壁面に沿って屈曲させる構成
にする。本発明の場合、曲面状の面に直線状の対構成の
薄い金属パターンを形成するのを主とする。
【0011】直線状の対構成の薄い金属パターンを、可
とう性を有するシートの上に形成し、また、可とう性を
有するシートに密着して柔軟な電磁波吸収材のシートを
設ける。
【0012】可とう性を有するシートと柔軟な電磁波吸
収材のシートに一体化された対構成の薄い金属パターン
からなるダイポール構成のアンテナを樹脂材の支持部の
外側の面に接着などで支持固定する。
【0013】樹脂材の支持部は筐体の最上部から側部の
内壁面に対向する外側の面が連続した曲面状に構成さ
れ、重量が小さくても全体が変形しにくい高剛性構造を
有する。支持部の背部に平行方向のリブを設けてもよ
い。
【0014】可とう性を有するシートや電磁波吸収材の
シートに一体化された対構成の薄い金属パターンの先端
部を筐体の内部方向に屈曲して、端部を近接させるか、
先端部どうしを重ねて接着してもよい。
【0015】その場合、樹脂材の支持部を筐体の内部方
向に屈曲させて、必要に応じて環状の構成にし、可とう
性を有するシートや電磁波吸収材のシートに一体化され
た対構成の薄い金属パターンの先端部を支持固定する。
【0016】樹脂材の支持部の最上部の中央部で、金属
端子が支持部の外側の面に垂直に突出する構成に一体化
する。
【0017】ほぼ直角に屈曲した金属端子を一体成形し
た樹脂材の端子成形部と樹脂材の支持部の双方にはめ込
み構造を設け、はめ込み固定するとよい。
【0018】支持部の外側の面に突出した金属端子に、
可とう性を有するシート上の対構成の薄い金属パターン
とともに形成された金属端子を接続する。
【0019】平衡ー不平衡変換器であるバランを搭載す
る電気回路チップを樹脂材の支持部の中央部の外側の面
に設置し、電気回路チップの入力と出力の端子に金属端
子と直線状の対構成の薄い金属パターンの給電部を電気
的に接続させる。
【0020】長短の電気長の直線状の対構成の薄い金属
パターンを並列に支持部の外側の面に配置して2組のダ
イポール構成のアンテナを形成し、デュアルバンド対応
にする。
【0021】高低の周波数帯域に対応する平衡ー不平衡
変換器である2種類のバランを中央の対称軸の上下に設
け、入出力の端子が対称に側面に配置される電気回路チ
ップを支持部の最上部の中央部の外側の面に設ける。
【0022】直線状の対構成の薄い金属パターンの筐体
の内部方向に屈曲された先端部で電磁波吸収材のシート
で覆われていない部分を、電磁波吸収材のシートを追加
して覆う。
【0023】直線状の対構成の薄い金属パターンの筐体
の内部方向に屈曲された先端部を電磁波吸収材のシート
で覆い、さらに金属箔のような電磁波遮蔽材で覆うとよ
い。
【0024】長短の電気長の直線状の対構成の薄い金属
パターンを並列に配置した構成において、長い電気長の
みの部分では、支持部、電磁波吸収材のシートおよび可
とう性を有するシートの全ての幅を狭くするとよい。
【0025】対構成の薄い金属パターンを支持固定する
樹脂材の支持部を、筐体中の基板に対し下に向かって基
板の面から遠ざかる傾斜で配置するとよい。
【0026】また、筐体の背部に上部が厚い段差部を設
け、対構成の薄い金属パターンの内部方向に屈曲された
先端部を段差部のへこみに入れ込むとよい。
【0027】対構成の薄い金属パターンを形成した可と
う性を有するシート、および電磁波吸収材のシートを、
少なくとも支持部の最上部から側部に対応する範囲で凸
部を有しない平行な幅の形にするとよい。
【0028】
【実施例】発明の実施の形態を、実施例をもとに図面を
参照して説明する。図1は本発明の内蔵アンテナ装置の
実施例を一部切り欠き拡大図で示すものである。携帯電
話機の筐体6の上部に、連続面状に構成される一対の細
長のアンテナ素子である直線状の対構成の薄い金属パタ
ーン7、8をダイポール構成のアンテナを形成し、内蔵
して設ける。直線状の対構成の薄い金属パターン7、8
は筐体6の最上部9から側部10の内壁面に沿って屈曲
されて曲面状に構成される。
【0029】内壁面に沿うとは、必ずしも内壁面に密
着、または常に平行であることに限定されず、部分的に
離れたり、平行でない箇所があるとしても、面あるいは
線の形が、内壁面の面あるいは対向する部分の内壁面の
線形状が全体として近似したものを言う。また筐体6の
上部とは、折り畳み構造の筐体の場合においては、折り
畳んだ状態、あるいは開いた状態のいずれかにおいての
筐体の上部を意味する。
【0030】図1の実施例では、対構成の細長のアンテ
ナ素子である直線状の対構成の薄い金属パターン7、8
は可とう性を有するシート11の面の上に接着して形成
される。柔軟な電磁波吸収材のシート12は可とう性を
有するシート11に密着して配置される。直線状の対構
成の薄い金属パターン7、8、可とう性を有するシート
11、および柔軟な電磁波吸収材のシート12は樹脂材
の支持部13の外側の面に接着などで支持固定される。
【0031】樹脂材の支持部13は変形しにくい高剛性
の構造にする。必要に応じて支持部13の裏面に平行で
連続したリブ14を設けてもよい。直線状の対構成の薄
い金属パターン7、8は可とう性を有するシート11や
柔軟な電磁波吸収材のシート12に接着などで一体化さ
れるが、一体化された全体の形は変形しやすい。また、
一定のコンプライアンスを有するため屈曲した形にする
際、局所的に曲率を変えて一定の形に保つのは困難であ
る。携帯電話機の筐体6の上部に内蔵する場合、形状が
固定しないと設計の形状に保つのが難しいため、高剛性
構造の樹脂材の支持部13の外側の面に接着等で支持固
定するとよい。
【0032】一体化するとは、直線状の対構成の薄い金
属パターン7、8が設けられた可とう性を有するシート
11を、柔軟な電磁波吸収材のシート12にあらかじめ
接着などで重ねておくことに限定されない。支持部13
の外側の面に電磁波吸収材のシート12を支持固定して
から、可とう性を有するシート11を接着などで支持固
定することも含まれ、結果として支持部13の外側の面
に一体化することを意味する。
【0033】ダイポール構成のアンテナを形成する直線
状の対構成の薄い金属パターン7、8の形状が変わる
と、アンテナとしての特性が変化し、筐体6に内蔵する
場合に組立などにも問題が生じる。本発明の内蔵アンテ
ナ装置は、回路部品が配置された基板15を前半分の筐
体に組立て後に組み込むことになる。基板15の裏面に
設けられた電気部品を避け、後ろ半分の筐体を組み合わ
せる際に筐体の縁で挟むのを避ける必要がある。
【0034】また、可とう性を有するシート11に接着
される直線状の対構成の薄い金属パターン7、8は、薄
い耐熱性フィルムに薄い銅箔を接着したものをエッチン
グプロセスを経て作られる。したがって、全体として曲
がりやすい可とう性を有するものになる。接着に接着剤
を用いる必要は必ずしもない。
【0035】柔軟な電磁波吸収材のシート12は、フェ
ライト焼結体のように固く、比重の大きいものでなく、
例えばゴムのような比較的柔軟な高分子材料の中に金属
磁性体、酸化物磁性体、カーボンあるいは金属からなる
微粉や微細線を分散、混入したものを薄いシートにして
いる。したがって、特に0.5ミリメートル以下のよう
に薄い場合には柔軟な構成になる。また、さらに金属箔
のような導電層を設けた電磁波吸収材のシートを用いて
もよい。
【0036】樹脂材の支持部13の最上部の中央部には
金属端子16、17が複数設けられ、支持部13の外側
の面に垂直に突出する。金属端子16、17の突出した
部分で直線状の対構成の薄い金属パターン7、8と同じ
面に形成した金属の薄い端子に電気的に接続される。金
属端子16、17はほぼ直角に屈曲され、樹脂成形部1
8と一体成形されて支持部13に取り付けられる。金属
端子16、17の他端は基板15の導体部19に電気的
に接続される。
【0037】金属端子16、17を一体化した樹脂成形
部18を樹脂材の支持部13の中央部の裏側で外側の面
に垂直な方向で取り付ける場合には、支持部13の中央
部の裏側に垂直方向の雄雌のかん合部を設け、支持部1
3外側の面に平行な方向から取り付ける場合には、中央
部の裏側に平行方向の雄雌のかん合部を設ける。金属端
子16、17の片端を支持部13の外側の面に垂直に突
出させるため、金属端子16、17の位置に対応する支
持部13の中央部の端に凹部を設ける。
【0038】直線状の対構成の薄い金属パターン7、8
はダイポール構成のアンテナを形成する。それも半波長
のダイポール構成のアンテナにするとよい。ダイポール
構成のアンテナは平衡型で、送受信回路部20は不平衡
型の端子を形成するため、平衡ー不平衡変換器であるバ
ランを搭載する電気回路チップ21を支持部13の最上
部の中央部の外側の面に一体化して設け、対構成の薄い
金属パターン7、8の給電部と薄い金属の端子に接続し
て不平衡電流の発生を抑制し、アンテナの効率を良くす
る。
【0039】図2は、図1の実施例の金属端子16の箇
所で筐体6の縦方向の面で切った一部拡大断面図を示
す。図1の実施例の金属端子16、17近傍を構造的に
説明するものである。可とう性を有するシート11に接
着された対構成の薄い金属パターン7は可とう性を有す
るシート11の他方の面に柔軟な電磁波吸収材のシート
12が密着された構成で樹脂材の支持部13の外側の面
に接着などで支持固定される。
【0040】樹脂材の支持部13は高剛性の構造にして
対構成の薄い金属パターン7の全体の形が変わらないよ
うに支持固定する。必要に応じて最上部から側部を含
め、支持部13の裏面の一部に平行に連続したリブ14
を形成してもよい。また、全体を環状に形成して高剛性
の構成にしてもよい。
【0041】柔軟な電磁波吸収材のシート12を密着し
た可とう性を有するシート11に形成される直線状の対
構成の薄い金属パターン7は、支持部13の幅方向の端
に外側の面より外に出た突起部22を設けると位置ずれ
が生じにくい。また、基板15に近い端に突起部22を
設けると、他の部品との電気的短絡の問題を少なくする
ことができる。
【0042】金属端子16はほぼ直角に屈曲され、端子
成形部18と一体成形される。端子成形部18は支持部
13のかん合部23と雄雌のかん合構成を形成し、はめ
込むことにより一体化される。かん合方向は支持部13
の外側の面に平行方向の例であり、支持部13の最上部
の中央部の端に凹部24を設けて金属端子16が支持部
13の平行な幅の中に収まる構成にするとよい。かん合
の方向は平行方向に限定されず、垂直方向で支持部13
の裏側からにしてもよい。
【0043】金属端子16の片端は、支持部13の外側
の面に垂直に突出し、可とう性を有するシート11の上
の薄い金属の端子25に電気的に接続される。他方の端
は基板15の導体部19に接続される。
【0044】平衡ー不平衡変換器であるバランを搭載す
る電気回路チップ21の入力端子26は薄い金属の端子
16に接続され、出力の端子27はダイポール構成のア
ンテナを形成する対構成の薄い金属パターン7の給電部
に接続される。
【0045】携帯電話機の小型、軽量化に伴い、筐体の
内部の容積や幅が小さいものになる。そのような場合で
も、過度にアンテナの実寸長であるアンテナ長を短縮し
てアンテナを小型化すると、送受信回路部20とインピ
ーダンス整合はできても、自由空間へのアンテナの放射
効率が低下する。また過度なアンテナ長の短縮化は、周
波数帯域幅の減少をもたらすことを考慮しなければなら
ない。電磁波吸収材のシート12を近接させると、ある
程度の短縮化と同時に、周波数帯域幅を広げる利点があ
る。
【0046】図1で示されるように、対象とする送受信
の周波数帯域対応のダイポール構成のアンテナである直
線状の対構成の薄い金属パターン7、8の長さが、屈曲
して筐体6の内壁面に沿って収納できる長さならば、過
度に短縮化する必要はない。既に記述したように、電気
長で半波長のダイポール構成のアンテナにおいてはアン
テナの実寸長が長いほど放射効率において有利だからで
ある。
【0047】図3の実施例で示すように、対象周波数が
800メガヘルツ帯や900メガヘルツ帯のように低い
周波数帯の場合で筐体28に内蔵されるアンテナの幅の
寸法に制約がある場合、直線状の対構成の薄い金属パタ
ーン29、30は可とう性を有するシート31や柔軟な
電磁波吸収材のシート32と一体化され、樹脂材の支持
部33で支持固定され、筐体28の内部方向に屈曲さ
れ、必要に応じて先端部が重ねられて接着される。
【0048】筐体28の内部方向に屈曲された先端部の
重ねられた部分34および重ねられなかった部分で、電
磁波吸収材のシート32で覆われていない面に電磁波吸
収材のシートを追加して覆うとよい。目的はアンテナ長
の短縮化と電磁波の筐体内部への放射をある程度抑制す
るためである。半波長ダイポール構成のアンテナは、も
ともと先端部の電流密度は小さいことも考慮しておく必
要がある。
【0049】携帯電話機のアンテナとして内蔵アンテナ
装置を用いたとしても、従来のホイップアンテナ等に較
べて放射効率、周波数帯域幅が劣らないことが求められ
る。また使用状態にほとんど依存しない安定したアンテ
ナ特性、広い放射指向特性および可能ならばダイバーシ
ティ的性能が求められる。
【0050】本発明の内蔵アンテナ装置は比較的長いア
ンテナ長で、半波長のダイポール構成のアンテナを用い
ている。また平衡ー不平衡変換器であるバランを搭載す
る電気回路チップ35で送受信回路部36との間のイン
ピーダンス整合をとっている。したがって、本発明の内
蔵アンテナ装置は放射効率がよい。
【0051】また、直線状で、それぞれがアンテナ素子
である直線状の薄い金属パターン29、30が4分の1
波長の電気長であるため広い周波数帯域幅を有するが、
柔軟な電磁波吸収材のシート32を近接して配置するこ
とで更に周波数帯域幅を広くすることができる。電磁波
吸収材のシート32は同時にアンテナ素子である直線状
の対構成の薄い金属パターン29、30を短くする効果
も有する。
【0052】図4は放射指向特性の比較した図を示すも
のである。図1の実施例で示した本発明の内蔵アンテナ
装置と、8分の3波長の従来のホイップアンテナを垂直
方向に対して60度傾斜した場合の電界の垂直方向の直
線偏波強度を比較したものである。測定は水平方向36
0度で測定したものである。図1の実施例の本発明の内
蔵アンテナ装置の放射パターン37は、ホイップアンテ
ナの放射パターン38に比較して利得が大きい。従来の
ホイップアンテナでは、電界強度はアンテナの傾きに大
きく依存するが、本発明の内蔵アンテナ装置ではほとん
ど依存しないために、60度傾斜した時の放射指向特性
に差が生じることになる。
【0053】図1や図3で示すように、ダイポール構成
のアンテナである直線状の対構成の薄い金属パターン
7、8および29、30による半波長ダイポール構成の
アンテナと平衡ー不平衡変換器であるバランを有する電
気回路チップ21、35とで完結したアンテナ系を成立
させているため、頭や手の影響をほとんど受けない安定
した特性を有する。したがって、携帯電話機の設計に際
し、筐体6および28や内部の基板15、39等の構
造、寸法が変化する場合でも、アンテナは前もって設計
したものをそのまま使用でき、簡単である。
【0054】各種方式の携帯電話機の周波数帯域幅とし
ては8パーセント以下が一般的である。今後10パーセ
ントを大きく越える周波数帯域幅を要求されることは少
ない。したがって、本発明の内蔵アンテナ装置では、1
0パーセント程の周波数帯域幅を確実にカバーすること
が必要であり、実際、10パーセント以上の広い周波数
帯域幅を得ることができる。
【0055】また、図1、図3の実施例のように、対構
成の細長のアンテナ素子である直線状の対構成の薄い金
属パターン7、8および29、30は筐体6および28
の内壁面に沿って屈曲され、一部先端部が筐体の内部方
向にさらに屈曲される。この構成にすることで広い放射
指向特性や、指向性や偏波ダイバーシティの効果を有す
る。
【0056】本発明に用いる平衡ー不平衡変換器である
バランは、半波長のダイポール構成のアンテナの入力イ
ンピーダンスが約50オームであるため、インピーダン
ス変換比が50:50であることを前提に、小型化、小
寸法化、および作り易さを考慮する。バランを搭載する
電気回路チップ21、35は主にインダクタンス素子で
構成されるICチップである。数ミリメートル角程度に
小型化でき、連続面状に構成されるダイポール構成のア
ンテナである直線状の対構成の薄い金属パターン7、8
および29、30と、可とう性を有するシート11およ
び31の上で一体化することが可能である。
【0057】図5の一部切り欠き拡大図で示される本発
明の実施例は、デュアルバンド対応のアンテナに適用し
たものである。並列に配置された長短の電気長を有する
直線状の対構成の薄い金属パターン40、41および4
2、43を可とう性を有するシート44の上に接着して
設けて、2組のダイポール構成のアンテナを形成する。
可とう性を有するシート44には柔軟な電磁波吸収材の
シート45を設ける。全体を一体化して、筐体46の最
上部47から側部48の内壁面に沿い、さらに筐体46
の内部方向に屈曲され環状に形成された高剛性構造の支
持部48の外側の面に接着などで支持固定される。環状
に構成される支持部49は、必ずしも始端と終端のない
環状に限られず、一部切れた箇所があってもよい。
【0058】樹脂材の支持部49を高剛性構造にする方
法は図1の実施例の支持部13と同じである。ただし、
長短の電気長の直線状の対構成の薄い金属パターンが並
列に配置されるため、図1の支持部13の幅は3ミリメ
ートルほどであるのに対し、図5の支持部49の幅は5
ミリメートルほどになる。長い電気長を有する直線状の
対構成の薄い金属パターンは基板50から遠い位置に配
置して構成する。
【0059】長短の電気長を有する直線状の対構成の薄
い金属パターン40、41および42、43が並列に配
置されている部分では、可とう性を有するシート44、
電磁波吸収材のシート45および支持部49はほぼ同じ
幅で広めの平行構成にし、側部から筐体46の内部方向
に屈曲された部分で、長い電気長を有する直線状の対構
成の薄い金属パターン40、41のみが配置されている
部分では、可とう性を有するシート44、電磁波吸収材
のシート45および支持部49はほぼ同じほどである
が、狭い幅で平行な構成にする。筐体46の内部方向に
屈曲された部分の幅は、支持部49を含めて狭いため基
板50との距離が大きくなり、基板50に配置される電
気部品との間に挟まり収納できなくなることなどの実装
上の問題が少なくなる。
【0060】支持部49の幅の狭い部分は広い幅の部分
に較べて厚くしてもよい。あるいは、平行な端に外側の
面より外に出た突起部を少し厚めにしてリブを兼ねる構
成にしてもよい。いずれの場合でも、支持部49は切れ
目のない環状の構成にすると高剛性の構造にできる。
【0061】樹脂材で一体成形された端子成形部51の
金属端子52、53は支持部49の外側の面に垂直に突
出させ、2種類の平衡ー不平衡変換器であるバランを搭
載する電気回路チップ54の入力の端子に接続させる。
また、電気回路チップ54の出力の端子は長短の電気長
を有する直線状の対構成の薄い金属パターンの給電部に
接続される。金属端子52、53はほぼ直角に屈曲さ
れ、基板50の導体部55に接続され、送受信回路部5
6の端子に接続される。
【0062】図5の実施例では、長い電気長を有する直
線状の対構成の薄い金属パターン40、41と一体化さ
れた可とう性を有するシート44および柔軟な電磁波吸
収材のシート45の先端部は重ねた構成でない。
【0063】直線状の対構成の薄い金属パターンは4
0、41と42、43は2ミリメートルほどの間隔で平
行に環状の支持部49の外側の面に並列に配置される。
薄い金属パターンは幅が1ミリメートルほどで、近接し
て電磁波吸収材のシート45が配置されていることもあ
り相互の干渉が緩和される。それぞれの電気長を適正化
することで2つの独立のダイポール構成のアンテナとし
て振る舞うことができる。
【0064】図6の実施例では、長短の電気長を有する
直線状の対構成の薄い金属パターン57、58および5
9、60と一体化される可とう性を有するシート61お
よび柔軟な電磁波吸収材のシート62の先端部では重ね
た部分63を構成する。長い電気長を有する直線状の対
構成の薄い金属パターン57、58の先端部は半波長ダ
イポール構成のアンテナの先端部であるため電流密度は
小さく、さらに電磁波吸収材62を介して重ねられるた
め、先端部相互の干渉を小さくすることができる。
【0065】図7の実施例は、図5の実施例で示された
構成を前提としている。図5では筐体46の内部方向に
屈曲された先端部は電磁波吸収材のシートで片方は覆わ
れていない。図7では、可とう性を有するシート44と
柔軟な電磁波吸収材45と一体化された長い電気長を有
する直線状の対構成の薄い金属パターン40、41の筐
体46の内部方向に屈曲された先端部の片方の面も追加
の電磁波吸収材のシート64で覆っている。アンテナ長
の短縮化をある程度強める効果があるが、長い電気長を
有する直線状の対構成の薄い金属パターン40、41の
ダイポール構成のアンテナとしての電気的対称性を得る
こと、さらに先端部からの電磁波の放射を少し抑制する
ことを目的とする。
【0066】図8の実施例では、図7の実施例で示され
た長い電気長を有する直線状の対構成の薄い金属パター
ン40、41の筐体46の内部方向に屈曲された先端部
の追加の電磁波吸収材のシート64で覆った状態で、さ
らに筐体46の内部方向に屈曲された先端部を薄い金属
箔などの導電性の電磁波遮蔽材65で覆うとよい。樹脂
材の支持部49を使用すると真っ直ぐな構成にでき、薄
い電磁波遮蔽材で巻きやすく、ばらつきを少なくでき
る。
【0067】図5から図8の樹脂材の支持部49、66
の最上部の中央部の外側の面に配置される電気回路チッ
プ54、67は、図9で示されるように2種類の平衡ー
不平衡変換器であるバランの回路パターン68、69を
中央の対称軸の上下に搭載し、入力と出力の端子部7
0、71、72、73および74、75、76、77は
側面に対称に配置される。これにより、電気回路チップ
54、67の外での配線の対称配置と短縮化が可能にな
る。入力の端子70と72、71と73は共通にして送
受信回路部の端子に接続してもよい。2種類のバランを
搭載するのは、中心周波数が離れた2つの周波数帯域を
対象とするにはバランの周波数特性に限界があるからで
ある。
【0068】図10で示す本発明の実施例において、可
とう性を有するシートと柔軟な電磁波吸収材のシートと
一体化された並列配置の対構成の薄い金属パターン7
8、79を支持固定する樹脂材の支持部80が、筐体8
1内の基板82の面に対し下に向かって基板82から遠
ざかる傾斜で配置される。筐体81の内部方向に屈曲さ
れた先端部83が基板82から離れるほど実装上の問題
が少なくなる。
【0069】図11は、図10の実施例の金属端子84
の箇所で筐体81の縦方向の面で切った一部拡大断面図
を示す。基本構造は図2の一部拡大断面図と同じであ
る。可とう性を有するシート85に接着され、並列に配
置された直線状の対構成の薄い金属パターン78、79
は、柔軟な電磁波吸収材のシート86と一体化され、樹
脂材の支持部80の外側の面に接着などで支持固定され
る。並列に配置された直線状の対構成の薄い金属パター
ン78、79と平行な支持部80は基板82に対して、
下方向でより離れる傾斜を持って配置される。
【0070】金属端子84を一体成形した樹脂材の端子
成形部87の底部88に傾斜を持たせ、ほぼ直角に屈曲
された金属端子84を基板82の導体89に接続して固
定した際に支持部87が基板82に傾斜を有する構成で
配置される。
【0071】支持部87および直線状の対構成の薄い金
属パターン78、79を基板82に対して傾斜した配置
することは、最も電流密度が大きい給電部近傍の中央部
が図10で示されるように、筐体81の背部から離れる
ことになり、金属面に携帯電話機を置いた際に送受信の
感度が極端に低下することを防ぐと同時に、基板82に
配置した部品から先端部83が遠ざかることにもなる。
【0072】図12では、筐体90の背部91に段差部
92を設ける実施例を一部切り欠き側面図で示す。筐体
90の上部側が厚くなる段差部92にする。段差部92
の位置は、並列配置の直線状の対構成の薄い金属パター
ン93、94を基板95に対して傾斜して支持固定され
る支持部96の先端部97近傍の下の位置に対応させて
段差部92のへこみに収納して筐体90の厚みを有効に
使用することにより、薄い筐体でも実装上の問題が少な
くなる。段差部92の部分から筐体90の上部に向かっ
て傾斜させ、厚さを上部ほど薄くして筐体の容積を小さ
くしてもよい。
【0073】図13の一部切り欠き拡大図で示す本発明
の他の実施例は、図1で示した実施例とアンテナ機能は
ほぼ同じものである。樹脂材の支持部98は最上部から
側部にかけて高剛性の構成にしているが、筐体99の内
部方向にはなく、全体が環状に構成されていない。この
構成の支持部98でも可とう性を有するシート100お
よび柔軟な電磁波吸収材のシート101と一体化された
直線状の対構成の薄い金属パターン102、103は形
状が安定して保たれる。また、環状の支持部を用いた場
合と組立等においても同じ利点を有する。
【0074】図14の一部切り欠き拡大図の本発明の他
の実施例は、比較的高い周波数帯域を対象とする場合の
構成を示すものである。例えば、1.5から1.9ギガ
ヘルツの間での特定の周波数帯域に対応するものであ
る。樹脂材の支持部104は最上部から側部にかけて高
剛性の構造にする。可とう性を有するシート105およ
び柔軟な電磁波吸収材のシート106と一体化された直
線状の対構成の薄い金属パターン107、108は形状
が安定して保たれる。組立等においても同じ利点を有す
る。
【0075】本発明の内蔵アンテナ装置の全ての実施例
において、樹脂材の支持部や電磁波吸収材のシートなど
の全ての重量は、デュアルバンド対応のものでも1グラ
ム以下になる。
【0076】
【発明の効果】本発明の内蔵アンテナ装置は、以上説明
したように構成されているので、以下に記載されるよう
な効果を奏する。
【0077】アンテナ形状の安定した重量の小さい内蔵
アンテナ装置が可能である。
【0078】アンテナ特性のばらつきが少ない内蔵アン
テナ装置が可能である。
【0079】アンテナの実質占有容積の小さい内蔵アン
テナ装置が可能である。
【0080】手や頭の影響に対して特性の安定した内蔵
アンテナ装置が可能である。
【0081】比較的広い周波数帯域幅を有する内蔵アン
テナ装置が可能である。
【0082】広い指向特性を有する内蔵アンテナ装置が
可能である。
【0083】等価的にダイバーシティ効果を有する内蔵
アンテナ装置が可能である。
【0084】マルチバンド対応の内蔵アンテナ装置が可
能である。
【0085】生産と組立の効率のよい内蔵アンテナ装置
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の一部切り欠き拡大図である。
【図2】図1の実施例の一部拡大断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の一部切り欠き拡大図であ
る。
【図4】放射指向特性の比較図を示す。
【図5】デュアルバンド対応の本発明の実施例の一部切
り欠き拡大図である。
【図6】本発明の他の実施例の一部切り欠き拡大図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例の一部切り欠き拡大図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例の一部切り欠き拡大図であ
る。
【図9】デュアルバンド対応のバランの端子配置の図で
ある。
【図10】傾斜配置の実施例の一部切り欠き図である。
【図11】図10の実施例の一部拡大断面図である。
【図12】段差を有する実施例の一部切り欠き図であ
る。
【図13】本発明の他の実施例の一部切り欠き拡大図で
ある。
【図14】本発明の他の実施例の一部切り欠き拡大図で
ある。
【図15】従来のアンテナの斜視図である。
【図16】従来の内蔵アンテナ装置の一部切り欠き斜視
図である。
【符号の説明】
1 ホイップアンテナ 3 ヘリカルアンテナ 6 逆F型アンテナ 2、4、6、28、46、81、90、99 筐体 7、8、29、30、40、41、42、43、57、
58、59、60、78、79、93、94、102、
103、107、108薄い金属パターン 11、31、44、61、85、100、105 可
とう性を有するシート 12、32、45、62、86、101、106 電
磁波吸収材のシート 13、33、49、66、80、96、98、104
支持部 15、39、50、82、95 基板 16、17、52、53、84、94 金属端子 18、51、87 端子成形部 20、36、56 送受信回路部 21、35、54、67 電気回路チップ 92 段差部
フロントページの続き Fターム(参考) 5J020 EA02 EA07 EA09 5J021 AA02 AA06 AA13 AB03 CA04 FA34 GA07 HA06 HA10 JA02 JA03 JA07 5J046 AA02 AA04 AA07 AA09 AB07 AB10 PA03 PA09 5J047 AA02 AA04 AA07 AA09 AB07 AB10 FD01

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話機に用いられるアンテナにおい
    て、連続面状に構成される対構成の細長のアンテナ素子
    を、前記携帯電話機の筐体の上部中央に給電部を有する
    ダイポール構成で、前記筐体の最上部から側部の内壁面
    に沿う形状に配置するに際し、対構成の前記細長のアン
    テナ素子は可とう性を有するシートに接着した対構成の
    薄い金属パターンで形成され、柔軟な電磁波吸収材のシ
    ートが前記可とう性を有するシートに密着された構成
    で、樹脂材の支持部の外側の面に支持固定されることを
    特徴とする内蔵アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 携帯電話機に用いられるアンテナにおい
    て、対構成の前記薄い金属パターンを直線状に形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の内蔵アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 携帯電話機に用いられるアンテナにおい
    て、長短の電気長を有する対構成の前記薄い金属パター
    ンを並列に配置して構成することを特徴とする請求項2
    記載の内蔵アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 携帯電話機に用いられるアンテナにおい
    て、対構成の前記薄い金属パターンを前記支持部の最上
    部から側部、さらに前記筐体の内部方向に屈曲された環
    状構成の外側の面に支持固定することを特徴とする請求
    項1から3記載の内蔵アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 携帯電話機に用いられるアンテナにおい
    て、前記支持部の最上部の中央部で複数の金属端子を一
    体化して前記支持部の外側の面に垂直に突出させ、対構
    成の前記薄い金属パターンからなるダイポール構成のア
    ンテナの給電部の側に電気的に接続することを特徴とす
    る請求項1から4記載の内蔵アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 携帯電話機に用いられるアンテナにおい
    て、前記金属端子と、対構成の前記薄い金属パターンか
    らなるダイポール構成のアンテナの給電部に、前記支持
    部の中央部の外側の面に設けた平衡ー不平衡変換器の回
    路を搭載する電気回路チップの入力と出力の端子部を接
    続することを特徴とする請求項1から5記載の内蔵アン
    テナ装置。
  7. 【請求項7】 携帯電話機に用いられるアンテナにおい
    て、並列に配置される長短の電気長を有する対構成の前
    記薄い金属パターンからなる2組のダイポール構成のア
    ンテナの給電部に、2つの周波数帯域に対応する2種類
    の平衡ー不平衡変換器の回路を搭載する前記電気回路チ
    ップの出力の端子部を接続することを特徴とする請求項
    3、6記載の内蔵アンテナ装置。
  8. 【請求項8】 携帯電話機に用いられるアンテナにおい
    て、並列に配置される対構成の前記薄い金属パターンか
    らなる2組のダイポール構成のアンテナの対称中心軸と
    平行な対称軸上の上下に2種類の平衡ー不平衡変換器の
    回路パターンを搭載し、入出力の端子を対称に側面に設
    けた電気回路チップを用いることを特徴とする請求項
    6、7記載の内蔵アンテナ装置。
  9. 【請求項9】 携帯電話機に用いられるアンテナにおい
    て、対構成の前記薄い金属パターンを接着した前記可と
    う性を有するシートと前記電磁波吸収材のシートを一体
    化した前記筐体の内部方向に屈曲された部分を重ねて接
    着することを特徴とする請求項1から4記載の内蔵アン
    テナ装置。
  10. 【請求項10】 携帯電話機に用いられるアンテナにお
    いて、対構成の前記薄い金属パターンの前記筐体の内部
    方向に屈曲された先端部の前記電磁波吸収材のシートで
    覆われていない面に電磁波吸収材のシートを追加して覆
    うことを特徴とする請求項1から4および9記載の内蔵
    アンテナ装置。
  11. 【請求項11】 携帯電話機に用いられるアンテナにお
    いて、長短の電気長の並列配置の対構成の前記薄い金属
    パターンを用いる構成で、前記筐体の内部方向に屈曲さ
    れた長い電気長の前記薄い金属パターンのみの部分の幅
    を、樹脂材の前記支持部と前記電磁波吸収材のシートお
    よび前記可とう性を有するシートのすべての幅を狭くす
    ることを特徴とする請求項3および7から10記載の内
    蔵アンテナ装置。
  12. 【請求項12】 携帯電話機に用いられるアンテナにお
    いて、対構成の前記薄い金属パターンを支持固定する前
    記支持部を、前記筐体内の基板の面に対し最上部近傍か
    ら下に向かって基板から遠ざかる傾斜で配置することを
    特徴とする請求項1から10記載の内蔵アンテナ装置。
  13. 【請求項13】 携帯電話機に用いられるアンテナにお
    いて、対構成の前記薄い金属パターンの前記筐体の内部
    方向に屈曲された先端部を金属箔等の電磁波遮蔽材で覆
    うことを特徴とする請求項10、11記載の内蔵アンテ
    ナ装置。
  14. 【請求項14】 携帯電話機に用いられるアンテナにお
    いて、前記可とう性を有するシートと前記電磁波吸収材
    のシートを、前記支持部の最上部から側部において凸部
    を有しない平行な幅で樹脂材の前記支持部に支持固定す
    ることを特徴とする請求項1から4および9から11記
    載の内蔵アンテナ装置。
  15. 【請求項15】 携帯電話機に用いられるアンテナにお
    いて、前記金属端子と一体成形した樹脂材の端子成形部
    を、樹脂材の前記支持部にはめ込み固定することを特徴
    とする請求項5、6記載の内蔵アンテナ装置。
  16. 【請求項16】 携帯電話機に用いられるアンテナにお
    いて、前記金属端子をほぼ直角に屈曲させることを特徴
    とする請求項5、6および15記載の内蔵アンテナ装
    置。
  17. 【請求項17】 携帯電話機に用いられるアンテナにお
    いて、複数の前記金属端子の位置に対応する前記支持部
    の端に凹部を設けることを特徴とする請求項5、6、1
    5および16記載の内蔵アンテナ装置。
  18. 【請求項18】 携帯電話機に用いられるアンテナにお
    いて、前記支持部の平行な端に、外側の面より外に出た
    突起部を設けることを特徴とする請求項1から4および
    11記載の内蔵アンテナ装置。
  19. 【請求項19】 携帯電話機に用いられるアンテナにお
    いて、前記筐体の背部に上部が厚い段差部を設け、対構
    成の前記薄い金属パターンの前記筐体の内部方向に屈曲
    された先端部を前記段差部のへこみに入れる構成にする
    ことを特徴とする請求項1から4および9から12記載
    の内蔵アンテナ装置。
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