JP2001007003A - レ−ザ−干渉測長装置 - Google Patents

レ−ザ−干渉測長装置

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JP2001007003A
JP2001007003A JP11176355A JP17635599A JP2001007003A JP 2001007003 A JP2001007003 A JP 2001007003A JP 11176355 A JP11176355 A JP 11176355A JP 17635599 A JP17635599 A JP 17635599A JP 2001007003 A JP2001007003 A JP 2001007003A
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Akira Higuchi
朗 樋口
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクステ−ジとウエハステ−ジとを同期走
査させる走査型露光装置において、上記2つのステ−ジ
の同期走査誤差などを正確に測定できるレ−ザ−干渉測
長装置を提供すること。 【解決手段】 レ−ザ−光Loを偏光成分Ls、Lpに
分ける偏光スプリッタ20と、Lsを測定光としてウエ
ハステ−ジ12の反射鏡12aで2回反射させ、そのL
sとLpのレ−ザ−光をビ−ムスプリッタ22で分岐
し、一方の分岐レ−ザ−光の干渉光から干渉信号Sig
1を得る手段と、他方の分岐レ−ザ−光を偏光成分L
s、Lpに分ける偏光スプリッタ29と、Lsを測定光
としてマスクステ−ジ11の反射鏡11aで1回反射さ
せ、そのLsとLpのレ−ザ−光を干渉させて干渉信号
Sig2を得る手段と、Sig1、Sig2から測定値
を演算する演算処理回路13とから構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体リソグラ
フィ用の露光装置に関し、特に、マスクステ−ジとウエ
ハステ−ジとを光学系の倍率に応じて同期走査させて投
影する走査型露光装置に利用するころのレ−ザ−干渉測
長装置に係る。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高密度化に対応して電
子ビ−ムをウエハに直接描画する電子ビ−ム描画装置が
開発されている。(例えば、”電子ビ−ム描画装置”、
SEAJ Journal、24−32、1995年1
2月)。この電子ビ−ム描画装置は、電子ビ−ムを走査
して所定のパタ−ンをウエハに描画する構成であるた
め、描画速度が遅いと言う欠点がある。
【0003】すなわち、光を用いて一括転写するステッ
パ、或いは、レチクルとウエハを投影光学系の倍率に応
じて同期走査して露光するStep and Scan
に比べ1時間当たりのウエハ処理枚数(スル−プット)
が少ない。
【0004】上記した電子ビ−ム描画装置の欠点を補う
ため、電子ビ−ムを用いた走査型露光装置としてSCA
LPEL(Scattering with angu
lar limitation projection
electron beam lithograph
yの略)が開発されている。
【0005】図8は、SCALPELの走査型露光装置
を示す概略構成図である。図示するように、スリット状
のパタ−ン領域を有するマスク101にレ−ザ−光10
2を照射する。マスク101上のパタ−ンは、光学系と
しての電子レンズ103によりウエハ104上に縮小さ
れて照射される。
【0006】マスク101は、Membraneとパタ
−ンを形成するScattrerから構成され、Sca
ttrerにより散乱されたレ−ザ−ビ−ムは図示しな
いフィルタにより遮蔽され、Scattrerのない領
域を通過したレ−ザ−ビ−ムはフィルタの中央穴を通過
し、電子レンズ103により縮小されてウエハ104上
にパタ−ンを形成する。
【0007】また、マスク101を搭載するマスクステ
−ジ105とウエハ104を搭載するウエハステ−ジ1
06は、電子レンズ103の倍率にしたがって同期走査
される。この電子レンズ103の倍率は通常1/4とな
っている。描画中において、マスクステ−ジ105はマ
スクのスリット方向(図中スキャン方向)に速度4v
(v:速度)で移動し、ウエハステ−ジ106はマスク
ステ−ジ105の移動方向とは逆方向(図中スキャン方
向)にマスクステ−ジに同期させながら速度vで移動す
る。
【0008】ここで、「同期走査」の意味内容について
説明する。マスク101上のパタ−ンは、光学系の倍率
によって決まるウエハ104の所定位置に撮影露光され
る。ここで、マスクステ−ジ105をδXmだけ移動
(走査)したとき、マスク101上のパタ−ンをウエハ
104の所定位置に引き続き投影露光するためには、ウ
エハ104を搭載させたウエハステ−ジ106を−δX
m/4だけ移動させなければならない。すなわち、マス
クステ−ジ105とウエハステ−ジ106は互いに反対
方向に4:1の割合で正確に移動させなければならな
い。
【0009】このようにして、1つのスリットの描画を
終了すると、電子ビ−ム102を遮断し、また、マスク
ステ−ジ105をステップ移動すると共に、ウエハステ
−ジ106もステップ移動する。そして、隣のスリット
に電子ビ−ム102を照射し、上記同様の動作により描
画を継続する。
【0010】上記したマスクステ−ジ105とウエハス
テ−ジ106の同期走査は、2つのレ−ザ−干渉計10
7、108を含むレ−ザ−干渉測長装置により行なわれ
る。すなわち、レ−ザ−干渉計107により計測された
マスクステ−ジ105の位置座標をXmask、Yma
skとし、レ−ザ−干渉計108により計測されたウエ
ハステ−ジ106の位置座標をXwafer、Ywaf
erとして、δX=Xmask−4Xwafer、δY
=Ymask−4Ywaferを補正値109として出
力し、この補正値をステ−ジ同期走査の誤差信号として
ビ−ム偏光部(Stiching deflecto
r)110に入力する。ビ−ム偏光部110は、δX、
δYの演算部(補正値演算部)109に基づいて電場を
かけ、電子ビ−ム102をウエハの所定位置に照射する
ためのものである。
【0011】レ−ザ−干渉計107は、測定光と参照光
とを利用し、測定光であるレ−ザ−光(周波数f1)
は、マスクステ−ジ105に設けられた反射鏡によって
反射されることにより周波数変調(ドップラ−シフトδ
f)を受ける。そして、周波数変調を受けたレ−ザ−光
と参照光であるレ−ザ−光(周波数f2)とを干渉させ
てドップラ−シフトによる周波数変化δfを検出し、こ
の周波数変化δfによってマスクステ−ジ105の移動
量を測定する。
【0012】レ−ザ−干渉計108は、上記同様に測定
光であるレ−ザ−光がウエハステ−ジ106に設けられ
た反射鏡によって反射され、反射されたレ−ザ−光と参
照光であるレ−ザ−光とを干渉させることにより、ドッ
プラ−シフトによる周波数変化を検出し、ウエハステ−
ジ106の移動量を測定する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のレ−ザ−干渉測長装置は、2つのレ−ザ−干渉計10
7、108を独立に配置して、マスクステ−ジ105の
位置座標とウエハステ−ジ106の位置座標を個別に測
定していた。しかし、近年では走査型露光装置(SCA
LPEL)のスル−プットを向上させる観点から、マス
クステ−ジ105とウエハステ−ジ106の移動速度の
高速化が検討されている。
【0014】ところで、上記した走査型露光装置のマス
クステ−ジ105は、ウエハステ−ジ106の4倍の速
度で移動することになる。例えば、ウエハステ−ジ10
6の速度を200mm/secとすれば、マスクステ−
ジ105の移動速度は800mm/secとなる。ま
た、露光する線幅の微細化に伴い、位置決め精度(レ−
ザ−干渉計の分解能)も向上させなければならない。
【0015】しかしながら、レ−ザ−干渉計の応答速度
(ステ−ジの速度に追随して計測を行なえるか否か)
は、一般にレ−ザ−干渉計の構成要素であるレ−ザ−光
源の基準のビ−ト周波数により制限されており、ステ−
ジの高速化に制限を与える重要な課題となっている。
【0016】マスクステ−ジ105の高速移動を直接高
精度に測定するためには、レ−ザ−光源の基準ビ−ト周
波数を高くしなければならず、これに伴って高分解能を
得るための演算処理回路の周波数が数百MHz〜数GH
zのように高くなるなどの困難な技術的課題が多い。
【0017】本発明は上記した実情にかんがみ、マスク
ステ−ジの高速移動を高精度に測定することができ、し
かも、マスクステ−ジとウエハステ−ジとの同期走査の
誤差(補正値)を正確に測定することができる走査型露
光装置のレ−ザ−干渉測長装置を提供することを主な目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、第1の発明として、マスクを搭載す
るマスクステ−ジと、マスク上のパタ−ンをウエハに縮
小投影する所定倍率の光学系と、前記ウエハを搭載する
ウエハステ−ジとを備え、前記マスクステ−ジとウエハ
ステ−ジとを前記光学系の倍率にしたがって同期走査さ
せる露光装置のレ−ザ−干渉測長装置において、レ−ザ
−光源からの光を偏光状態により測定光と参照光とに分
岐し、測定光をウエハステ−ジに設けた反射鏡で複数回
反射させたのち、前記参照光と干渉させて第1の干渉信
号を得る手段と、前記ウエハステ−ジに設けた反射鏡で
複数回反射させた測定光と前記参照光の一部分をマスク
ステ−ジ側へ導く手段と、前記マスクステ−ジ側に導か
れた測定光をマクスステ−ジに設けた反射鏡で1回若し
くは2回反射させ、前記マスクステ−ジ側に導かれた参
照光と干渉させて第2の干渉信号を得る手段と、前記第
1、第2の干渉信号を信号処理する演算処理手段とを備
え、この演算処理手段から、ウエハステ−ジの位置を測
長する信号と、マスクステ−ジとウエハステ−ジの同期
走査誤差信号と、マスクステ−ジの位置を測長する信号
とを各々出力させる構成としたことを特徴とするレ−ザ
−干渉測長装置を提案する。
【0019】第2の発明は、第1の発明において、前記
測定光をウエハステ−ジに設けた反射鏡で2又は4回反
射させる構成としたことを特徴とするレ−ザ−干渉測長
装置を提案する。
【0020】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、第1の干渉信号を得る第1の干渉光の光路と、第2
の干渉信号を得る第2の干渉光の光路とを接近して配置
したことを特徴とするレ−ザ−干渉測長装置を提案す
る。
【0021】第4の発明は、第1の発明の演算処理手段
において、第1の干渉信号を信号処理してウエハステ−
ジの位置を測長する信号を出力する位相計とカウンタ、
第2の干渉信号を信号処理する位相計とカウンタ、上記
2つのカウンタのカウント値を加算してマスクステ−ジ
とウエハステ−ジの同期走査誤差信号を出力する加算
部、上記一方のカウンタのカウント値から他方のカウン
タのカウント値を減算してマスクステ−ジの位置を測長
する信号を出力する減算部とより構成したことを特徴と
するレ−ザ−干渉測長装置を提案する。
【0022】第5の発明は、第1の発明の演算処理手段
について、第1の干渉信号を信号処理してウエハステ−
ジの位置を測長する信号を出力する位相計とカウンタ、
第2の干渉信号を信号処理する位相計とカウンタ、上記
2つのカウンタのカウント値を加算してマスクステ−ジ
とウエハステ−ジの同期走査誤差信号を出力する加算部
を備えると共に、第1、第2の干渉信号を信号処理して
マスクステ−ジの位置を測長する信号を出力する位相計
とカウンタとより構成したことを特徴とするレ−ザ−干
渉測長装置を提案する。
【0023】第6の発明は、第4または第5の発明にお
いて、位相計はPLL逓倍回路を含むことを特徴とするレ
−ザ−干渉測長装置を提案する。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面に沿って説明する。図1は、第1実施形態として示
したレ−ザ−干渉測長装置の簡略側面図で、図2は図1
上のA−A線矢視図である。なお、走査型露光装置は従
来同様に構成してあり、電子レンズ10の縮小倍率は1
/4とし、マスクステ−ジ11とウエハステ−ジ12は
速度比4:1の割合で逆方向に同期して移動する構成と
してある。
【0025】本実施形態では、測定光がウエハステ−ジ
12に設けた反射鏡(移動鏡)12aで2回反射した
後、マスクステ−ジ11の反射鏡(移動鏡)11aで1
回反射する構成としてある。そして、ウエハステ−ジ1
2の反射鏡12aで反射させた測定光は参照光と干渉さ
せて干渉信号Sig1を得、また、マスクステ−ジ11
の反射鏡11aで反射させた測定光は参照光と干渉させ
て干渉信号Sig2を得、これら干渉信号Sig1、S
ig2を演算処理回路13によって処理する構成として
ある。
【0026】具体的には、レ−ザ−光源14は、互いに
直交する直線偏光で、周波数の異なる2周波のレ−ザ−
光を出力する。つまり、レ−ザ−光Loのうち、紙面に
垂直な直線偏光Ls(周波数f1)と、紙面に平行な直
線偏光Lp(周波数f2)とを出力する。
【0027】上記のように出力されるレ−ザ−光Lo
は、真空チャンバ−25の窓孔25aを通ってビ−ムス
プリッタ15に入り、このビ−ムスプリッタ15によっ
て分岐され、このビ−ムスプリッタ15を透過したレ−
ザ−光Loが偏光ビ−ムスプリッタ16に向かい、ま
た、これによって反射されて分岐したレ−ザ−光Loが
偏光子17で干渉し、光電素子18によって光電変換さ
れ、参照信号Refとして演算処理回路13に送られ
る。
【0028】ビ−ムスプリッタ15を透過したレ−ザ−
光Loは、偏光ビ−ムスプリッタ(以下、「PBS」と
いう)16によって、測定光と参照光とに分けられる。
すなわち、このPBS16は直線偏光Lsを通過させて
測定光とし、直線偏光Lpを偏向(反射)させて参照光
とする。
【0029】先ず、ウエハステ−ジ12の測定光につい
て説明する。PBS16を通過した直線偏光Lsは、λ
/4板19により円偏光された後、ウエハステ−ジ12
の反射鏡12aにより反射され、ウエハステ−ジ12の
移動速度によるドップラ−シフト(△f)を受ける。
【0030】そして、反射鏡12aによって反射された
直線偏光Lsがλ/4板19に戻り、このλ/4板19
により直線偏光Lpに変換されてPBS16に入光し、
PBS16によって下向き(図2)偏光されてコ−ナ−
キュ−ブ20に入り、このコ−ナ−キュ−ブ20によっ
てビ−ム位置がシフトされ、また、反射される。
【0031】コ−ナ−キュ−ブ20により反射された直
線偏光LpはPBS16により右向き(図2)に偏向さ
れ、λ/4板19によって円偏光されて反射鏡12aに
より反射される。したがって、反射鏡12aによって2
回反射されることから、2△fのドップラ−シフトを受
ける。反射鏡12aにより反射された直線偏光Lpは、
λ/4板19によって直線偏光Lsに変換され、この直
線偏光LsがPBS16を通過し、ミラ−21によって
反射され、ビ−ムスプリッタ22に入光する。
【0032】次に、ウエハステ−ジ12の参照光につい
て説明する。PBS16で参照光として上向き(図2)
に偏向された直線偏光Lpは、λ/4板23により円偏
光されて反射鏡24によって反射される。そして、反射
鏡24によって反射された直線偏光Lpがλ/4板23
に戻り直線偏光Lsに変換され、PBS16を通過して
コ−ナ−キュ−ブ20に入射し、ビ−ム位置がシフトさ
れ、また、反射される。
【0033】コ−ナ−キュ−ブ20により反射された直
線偏光LsはPBS16を通過し、λ/4板23により
円偏光され、反射鏡24によって反射され、再びλ/4
板23に入射する。したがって、反射鏡24により反射
された直線偏光Lsが直線偏光Lpに変換されてPBS
16に入射する。これより、PBS16によって偏向さ
れた直線偏光Lpが参照光としてミラ−21によって上
方向に反射されてビ−ムスプリッタ22に入射する。
【0034】上記したようにしてビ−ムスプリッタ22
に入射した測定光としての直線偏光Lsと参照光として
の直線偏光Lpは、このビ−ムスプリッタ22によって
分岐される。そして、ビ−ムスプリッタ22により反射
されて一方に分岐されたレ−ザ−光が真空チャンバ−2
5の窓孔26を通って出射し、直線偏光(測定光)Ls
と直線偏光(参照光)Lpとが偏光子27によって干渉
し、この干渉光が光電素子28により光電変換され、干
渉信号Sig1として演算処理回路13に送られる。な
お、干渉信号Sig1はウエハステ−ジ12の移動量X
wを2倍にして検出したものとなる。
【0035】続いて、マスクステ−ジ11の測定光につ
いて説明する。ビ−ムスプリッタ22を透過したレ−ザ
−光のうち、直線偏光Lsが測定光となる。ビ−ムスプ
リッタ22を透過した直線偏光Lsは偏光ビ−ムスプリ
ッタ(以下、「PBS」という)29で偏光され、λ/
4板30により円偏光され、マスクステ−ジ11の反射
鏡11aによって反射される。したがって、反射鏡11
aによって反射された直線偏光Lsがマスクステ−ジ1
1の移動速度によるドップラ−シフト(△f)を受け
る。
【0036】反射鏡11aで反射した直線偏光Lsは、
λ/4板30に戻り直線偏光Lpに変換され、PBS2
9を通過して真空チャンバ−25の窓孔31から測定光
として出射する。
【0037】続いて、マスクステ−ジ11の参照光につ
いて説明する。ビ−ムスプリッタ22を透過したレ−ザ
−光のうち、直線偏光Lpが参照光となる。ビ−ムスプ
リッタ22を透過した直線偏光LpはPBS29を通過
し、λ/4板32により円偏光され、反射鏡33によっ
て反射される。そして、反射鏡33で反射した直線偏光
Lpがλ/4板32に戻り直線偏光Lsに変換されてP
BS29に入射する。これより、PBS29で偏向した
直線偏光Lsが参照光として窓孔31より出射する。
【0038】上記のようにして窓孔31より出射する直
線偏光Lpと直線偏光Lsが偏光子34により干渉し、
この干渉光が光電素子35により光電変換され、干渉信
号Sig2として演算処理回路13に送られる。なお、
干渉信号Sig2は、ウエハステ−ジの移動量Xw(正
の値)、マスクステ−ジの移動量Xm(正の値)とした
とき、2Xw−Xmを検出するものとなる。マスクステ
−ジ11とウエハステ−ジ12は互いに反対方向に移動
するため、−Xmとなる。
【0039】図3は演算処理回路13の一例を示す電気
回路ブロック図である。位相計36aは干渉信号Sig
1と参照信号Refとからウエハステ−ジ12の移動に
よるドップラ−シフトを検出する。具体的には、2Xw
を検出する。ただし、Xwはウエハステ−ジ12の移動
量である。
【0040】位相計36bは干渉信号Sig2と参照信
号Refとからマスクステ−ジ11とウエハステ−ジ1
2の移動によるドップラ−シフトを検出する。具体的に
は、2Xw−Xmを検出する。ただし、Xmはマスクス
テ−ジの移動量である。
【0041】上記した位相計36a、36bは、測定の
分解能を向上させるため、ドップラ−シフトによる周波
数変化をさらに増幅して出力する構成としてあり、PL
L回路を用いて周波数逓倍してドップラ−シフトに応じ
た数のパルスを出力するようにしてある。
【0042】カウンタ37aは位相計36aの出力パル
スをカウントし、信号S1として出力する。この信号S
1は2Xwとなり、ウエハステ−ジ12の移動量Xwの
2倍の信号となる。また、カウンタ37bは位相計36
bの出力パルスをカウントする。
【0043】減算部38は、カウンタ37bのカウント
値からカウンタ37aのカウント値を減算して信号Ss
を出力する。具体的には、この信号Ssは、2Xw−X
m−2Xw=−Xmとなり、マスクステ−ジ11の移動
量Xmそのものとなる。
【0044】加算部39は、カウンタ37a、37bの
カウント値を加算して信号Saを出力する。具体的に
は、この信号Saは、2Xw−Xm+2Xw=4Xw−
Xmとなり、マスクステ−ジ11とウエハステ−ジ12
との同期走査誤差信号となる。
【0045】なお、減算部38、加算部39は電子回路
で構成してもよく、また、ソフトウエアによって処理し
てもよい。さらに、カウンタ37a、37bは、図示し
ていない外部制御回路によってリセットできるようにな
っている。
【0046】上記したように、干渉信号Sig2は、2
Xw−Xmを検出する。また、電子レンズ10の倍率が
1/4であるため、マスクステ−ジ11とウエハステ−
ジ12の同期走査時にはXm≒4Xwが成立する。この
結果、干渉信号Sig2はほぼ−2Xwとなる。これ
は、干渉信号Sig2の応答速度がウエハステ−ジ12
の最高速度のほぼ2倍(すなわち、マスクステ−ジ11
の最高速度のほぼ1/2)あればよいことを示してい
る。
【0047】一方、マスクステ−ジ11の移動量を直接
に計測するには、レ−ザ−干渉計の応答速度をマスクス
テ−ジ11の最高速度に追随させなければならない。こ
の点、本実施形態によれば、干渉信号Sig1、Sig
2の応答速度はウエハステ−ジ12の最高速度のほぼ2
倍であり、レ−ザ−干渉計の応答速度をむやみに高める
必要がない。しかも、減算部38によりマスクステ−ジ
の移動量Xmを間接的に算出することができる。
【0048】また、1本のレ−ザ−光で、ウエハステ−
ジ12の移動量(信号1)、マスクステ−ジ11とウエ
ハステ−ジ12との同期走査誤差(信号Sa)、マスク
ステ−ジ11の移動量(信号Ss)を計測できるので、
2本のレ−ザ−光を用いる従来技術に比べてコストを低
減することができる。
【0049】さらに、本実施形態は、ミラ−21からビ
−ムスプリッタ22に向かう光路を測定光と参照光とで
共通化するといったように、測定光と参照光とがほぼ共
通の光路を通るため、真空チャンバ−25内の温度変化
による影響を受け難く、高精度な測定を行なうことがで
きる。
【0050】一方、本実施形態では、ウエハステ−ジ1
2の反射鏡12aで2回反射させた測定光とその参照光
とをミラ−21で上方向に反射させ、ビ−ムスプリッタ
22で分岐した後、偏光子27で干渉させ、干渉光を光
電素子28で光電変換してSig2を得る構成としてあ
る。
【0051】すなわち、ビ−ムスプリッタ22、偏光子
27、光電素子28の検出系を、マスクステ−ジ11の
検出系に接近させて配置し、重畳する誤差信号をほぼ同
一量とし、信号Ssから出力されるマスクステ−ジ11
の移動量Xmから誤差信号をキヤンセルするようにして
ある。
【0052】ウエハステ−ジ12が移動すると、このウ
エハステ−ジ12が姿勢変化を起こす。この姿勢変化の
うち、スキャン方向に対する、いわゆる偏揺れ又は縦揺
れが発生すると、ウエハステ−ジ12の反射鏡12aで
反射した測定光の角度が変化し、参照光との間で波面ず
れが生じ、位相差として干渉信号に重畳する。
【0053】このように生じる誤差信号としての位相差
は、検出系の位置(ウエハステ−ジ12の反射鏡12a
から検出系までの距離)によって異なる。したがって、
2つの干渉信号Sig1、Sig2の検出系を可能なる
かぎり接近させて配置させることにより、重畳する誤差
信号がほぼ同一量となり、信号Ssよりキャンセルする
ことができ、マスクステ−ジ11の移動量Xmを正確に
測定することができる。
【0054】なお、本実施形態の高精度化のためには、
ウエハステ−ジ12の姿勢変化を抑えることは言うまで
もないが、実用的には、ウエハステ−ジ12のスキャン
方向の偏揺れと縦揺れを3.5秒以下にする必要があ
る。
【0055】なお、演算処理回路13から出力される信
号Ssは、マスクステ−ジ11の現在位置の信号として
コントロ−ラに入力され、このコントロ−ラがホストコ
ンピュ−タからの命令により上記信号Ssとマスクステ
−ジ11の目標位置との偏差を計算し、マスクステ−ジ
ドライバを制御する。マスクステ−ジドライバは上記し
た偏差に基づいてアクチュエ−タを駆動し、リニアモ−
タなどによってマスクステ−ジ11を駆動する。
【0056】演算処理回路13から出力される信号S
a、つまり、マスクステ−ジ11とウエハステ−ジ12
の同期走査誤差信号である信号Saは、電子ビ−ム偏向
回路に入力されてアナログ信号に変換される。そして、
電子ビ−ム偏向回路から出力されるそのアナログ信号が
電子ビ−ム偏向部110(図8参照)に印加される。電
子ビ−ム偏向部110は信号Saにしたがって電子ビ−
ムに電界をかけ、電子ビ−ムをウエハ上の所定位置に描
画する。
【0057】図4は演算処理回路13の他の実施形態を
示す電気回路ブロック図である。この演算処理回路40
は、減算部38に換えて位相計36cとカウンタ37c
とを設け、カウンタ37cより信号Ssを出力させる構
成としたことに特徴があり、その他は図3に示す演算処
理回路13と同様の構成となっている。
【0058】位相計36cは、2つのPLL(Phas
ed locked Loop)の逓倍回路41a、4
1bから構成してある。なお、逓倍回路41a、41b
の周波数特性は同一である。干渉信号Sig1は逓倍回
路41aにより周波数逓倍されてパルス出力され、この
パルスがカウンタ37cのUP端子に入力する。
【0059】干渉信号Sig2は逓倍回路41bにより
周波数逓倍されてパルス出力され、このパルスがカウン
タ37cのDown端子に入力する。このようにカウン
タ37cは位相計41cから出力されるパルスを計数
し、マスクステ−ジ11の移動量Xmに相当する信号S
sを出力する。
【0060】図3に示す演算処理回路13では、減算部
38が2つのカウンタ37a、37bの出力を時間的に
同時に取り込んで演算しなければならないが、本実施形
態の演算処理回路40では一つのカウンタ37cによっ
て減算処理されるので、時間的な同時性が自動的に行な
われる。
【0061】また、減算部38が不要となることから、
処理速度が向上する他、コストを低減することができ
る。なお、干渉信号Sig1、Sig2の時間的な同時
性を確保するために、光電素子28、35と増幅部(図
示省略)から位相計36cまでの信号線の長さを同一に
することが好ましい。
【0062】図5は第2実施形態として示したレ−ザ−
干渉測長装置の簡略側面図で、図6は図5上のB−B線
矢視図である。なお、この実施形態においても、走査型
露光装置については、電子レンズ10の縮小倍率は1/
4とし、マスクステ−ジ11とウエハステ−ジ12は逆
方向に速度比4:1の割合で同期移動させる構成として
ある。
【0063】この第2実施形態では、ウエハステ−ジ1
2の反射鏡12aで測定光を4回反射させ、マスクステ
−ジ11で測定光を1回反射させ、各々の測定光を各参
照光と干渉させて干渉信号Sig1、Sig2を得る構
成となっている。なお、図1、図2に示した第1実施形
態と同一部材については同符号を付してその説明を省略
する。
【0064】この第2実施形態は、レ−ザ−光源14か
ら出力されたレ−ザ−光Loのうち、ビ−ムスプリッタ
15を通過したレ−ザ−光Loが偏光ビ−ムスプリッタ
(以下、「PBS」という)50に向かい、このPBS
50によって測定光と参照光とに分けられる。
【0065】先ず、ウエハステ−ジ12の測定光につい
て説明する。レ−ザ−光Loのうち直線偏光LsがPB
S50の一方のPBS膜50aを透過し、この直線偏光
Lsが測定光となる。この直線偏光Lsはλ/4板51
によって円偏光された後、ウエハステ−ジ12の反射鏡
12aによって反射され、1回目のドップラ−シフトを
受ける。その後、λ/4板51を再度通過し、直線偏光
Lsが直線偏光Lpに変換されてPBS50に入射す
る。
【0066】PBS50に入射した直線偏光Lpは、P
BS膜50aで下向き(図6)に偏向された後、他方の
PBS膜50bによって右向き(図6)に偏向され、λ
/4板51に向かう。したがって、λ/4板51により
円偏光された直線偏光Lpがウエハステ−ジ12の反射
鏡12aによって反射され、2回目のドップラ−シフト
を受ける。
【0067】さらに、反射鏡12aによって反射された
直線偏光Lpはλ/4板51を通って直線偏光Lsに変
換され、PBS50に入射する。PBS50に入射した
直線偏光Lsは、PBS50を通過し、コ−ナ−キュ−
ブ52によってビ−ム位置がシフトされ、また、反射さ
れる。
【0068】コ−ナ−キュ−ブ52によって反射された
レ−ザ−光は上記の光路を戻る。ただし、このようにし
て戻るレ−ザ−光はシフト位置からシフトされている。
すなわち、コ−ナ−キュ−ブ52により反射された直線
偏光LsはPBS50を通過し、λ/4板51によって
円偏光された後、ウエハステ−ジ12の反射鏡12aに
よって反射され、3回目のドップラ−シフトを受ける。
【0069】そして、λ/4板51を通ることにより直
線偏光Lpに変換されてPBS50に入射する。したが
って、直線偏光LpがPBS膜50bにより上向き(図
6)に偏向され、また、PBS膜50aによって右向き
(図6)に偏向されてλ/4板51に向かい、λ/4板
51により円偏光された直線偏光Lpがウエハステ−ジ
12の反射鏡12aによって反射され、4回目のドップ
ラ−シフトを受ける。
【0070】その後、直線偏光Lpがλ/4板51に戻
り直線偏光Lsに変換されてPBS50に入射する。こ
のように入射する直線偏光LsはPBS50を通過し、
ミラ−21によって上方向に反射され、ビ−ムスプリッ
タ22に入射する。上記のように測定光はウエハステ−
ジ12の反射鏡12aとの間を4往復することから、4
△fのドップラ−シフトを受けることになる。
【0071】続いて、ウエハステ−ジ12の参照光につ
いて説明する。レ−ザ−光Loのうち、PBS50で上
向き(図6)に偏向される直線偏光Lpが参照光とな
る。直線偏光LpはPBS膜50aで上向き(図6)に
偏向され、λ/4板の作用する反射鏡53によって直線
偏光Lsに変換されて反射する。
【0072】そして、この直線偏光LsがPBS50を
通過し、λ/4板の作用する反射鏡54によって、直線
偏光Lpに変換されて反射する。なお、反射鏡53、5
4は、λ/4板において入射側から数えて第2面に金属
膜を蒸着して反射面としたものである。
【0073】反射鏡54によって反射された直線偏光L
pは、PBS膜50bにより左向き(図6)に偏向さ
れ、コ−ナ−キュ−ブ52よりシフト位置がシフトさ
れ、また、反射される。コ−ナ−キュ−ブ52により反
射された直線偏光Lpは上記の光路を逆に進む。
【0074】すなわち、コ−ナ−キュ−ブ52に反射さ
れた直線偏光Lpは、PBS膜50bより下向き(図
6)に偏向され、反射鏡54によって直線偏光Lsに変
換されて上向き(図6)に反射され、この直線偏光Ls
がPBS50を通過し、反射鏡53によって直線偏光L
pに変換されて下向き(図6)に反射され、この直線偏
光LpがPBS膜50aにより左向き(図6)に偏向さ
れる。この結果、直線偏光Lpが参照光としてミラ−2
1によって上方向に反射され、ビ−ムスプリッタ22に
入射する。
【0075】その他は図1、図2に示した第1実施形態
と同様となる。すなわち、ビ−ムスプリッタ22で反射
した直線偏光(測定光)Lsと直線偏光(参照光)Lp
が真空チャンバ−25の窓孔26より出射し、偏光子2
7により干渉し、光電素子28によって光電変換されて
Sig1が出力される。
【0076】ビ−ムスプリッタ22を透過した直線偏光
Lsと直線偏光Lpは、直線偏光Lsが測定光としてP
BS29により偏向され、λ/4板30を通ってマスク
ステ−ジ11の反射鏡11aによって反射される。この
ように反射鏡11aによって反射された直線偏光Lsが
λ/4板30によって直線偏光Lpに変換された後、P
BS29を通過して窓孔31から出射する。
【0077】また、ビ−ムスプリッタ22を透過した直
線偏光Lpは参照光としてPBS29を通過し、λ/4
板の作用する反射鏡55により直線偏光Lsに変換され
て反射され、PBS29に入射する。したがって、この
ように入射した直線偏光LsがPBS29によって偏向
され、参照光として窓孔31から出射する。上記のよう
にして窓孔31から出射する測定光と参照光が偏光子3
4によって干渉し、光電素子35により光電変換されて
Sig2として出力される。
【0078】上記したように、本実施形態では、測定光
が、ウエハステ−ジ12の反射鏡12aとの間を4往復
し、マスクステ−ジ11の反射鏡11aとの間を1往復
する。そして、ウエハステ−ジ12とマスクステ−ジ1
1が速度1:4の割合で逆方向に移動すると、測定光の
光路長が一定となる。
【0079】すなわち、ウエハステ−ジ12とマスクス
テ−ジ11の同期走査が正確に行なわれた場合には、測
定光の光路長は変化せず、干渉信号は変化しない。一
方、ウエハステ−ジ12とマスクステ−ジ11の同期走
査が1:4の割合からずれた場合には、測定光の光路長
は変化し、干渉信号の位相差として検出される。
【0080】すなわち、Sig2は4Xw−Xmを現わ
す干渉信号となり、ウエハステ−ジ12とマスクステ−
ジ11との同期走査誤差を内容とするものとなる。この
ことから、演算処理手段は上記した演算処理回路13、
40の加算部39が不要となる。
【0081】この結果、図3に示す演算処理回路13を
使用する場合は、その加算部39を取り除くことがで
き、また、図4に示す演算処理回路40を使用する場合
には、その加算部39を取り除いた図7に示す演算処理
回路56を備えることができる。
【0082】以上、本発明の好ましい実施形態について
説明したが、電子レンズ10の倍率は必ずしも1/4と
する必要はなく、この倍率を1/2として実施すること
ができる。ただし、電子レンズ10の倍率を1/2とす
る場合は、マスクステ−ジ11とウエハステ−ジ12の
走査速度を2:1の割合で同期させて移動させることに
なる。
【0083】また、本発明の実施に際しては、測定光を
マスクステ−ジ11の反射鏡11aで2回反射させて測
定する構成とすることができる。このように実施する場
合、ウエハステ−ジ12の反射鏡12aで測定光を2回
反射させれば、信号Saが2Xm−2Xwとなり、ウエ
ハステ−ジ12の反射鏡12aで測定光を4回反射させ
れば、信号Saが2Xm−4Xwとなるから、このよう
な信号Saを用いても上記実施形態と同様に実施するこ
とができる。
【0084】さらに、上記した実施形態では、SCAL
PELを例に説明したが、これに限られるものではな
く、例えば、光を用いた走査型の露光装置(Step
andScan)についても同様に実施することができ
る。
【0085】
【発明の効果】上記した通り、本発明のレ−ザ−干渉測
長装置によれば、演算処理手段の応答速度をむやみに高
めることなく、マスクステ−ジの高速移動を高精度に測
定することができ、また、マスクステ−ジとウエハステ
−ジの同期走査の誤差、ウエハステ−ジの移動速度を正
確に測定することができる。
【0086】さらに、第1の干渉信号を得る第1の干渉
光の光路と第2の干渉信号を得る第2の干渉光の光路と
を接近させて配置する構成とすれば、ウエハステ−ジの
移動中に生ずる揺れなどによって発生する誤差信号が極
めて少なくなる。
【0087】また、演算処理手段については、第1の干
渉信号と第2の干渉信号を信号処理してマスクステ−ジ
の位置を測長する信号を出力する位相計とカウンタとを
設けることにより、減算部を取り除くことができ、ま
た、演算処理の時間的な同時性が確保できる上、処理速
度の向上と製造コストの低減に有利となる。
【0088】特に、このレ−ザ−干渉測長装置は、一つ
の光源からの光(レ−ザ−光)を利用して、マスクステ
−ジの測定光とウエハステ−ジの測定光とを形成するこ
とができるので、装置構成が簡単となると共に、製造コ
ストを低減することができて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態として示したレ−ザ−干渉測長装
置の簡略側面図である。
【図2】図1上のA−A線矢視図である。
【図3】レ−ザ−干渉測長装置に備えた演算処理回路の
ブロック図である。
【図4】演算処理回路の他の実施形態を示す電気回路ブ
ロック図である。
【図5】第2実施形態として示したレ−ザ−干渉測長装
置の簡略側面図である。
【図6】図5上のB−B線矢視図である。
【図7】演算処理回路の改良例を示す電気回路ブロック
図である。
【図8】従来例として示した走査型露光装置(SCAL
PEL)の概略図である。
【符号の説明】
10 電子レンズ 11 マスクステ−ジ 11a 反射鏡 12 ウエハステ−ジ 12a 反射鏡 13 演算処理回路 14 レ−ザ−光源 15 ビ−ムスプリッタ 16 PBS(偏光ビ−ムスプリッタ) 19 λ/4板 20 コ−ナ−キュ−ブ 21 ミラ− 22 ビ−ムスプリッタ 23 λ/4板 24 反射鏡 25 真空チャンバ− 26 窓孔 27 偏光子 28 光電素子 29 PBS(偏光スプリッタ) 30 λ/4板 31 窓孔 32 λ/4板 33 反射鏡 34 偏光子 35 光電素子
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 AA09 AA20 CC00 DD06 FF00 FF49 FF52 GG04 GG23 HH09 JJ01 JJ05 LL12 LL17 LL33 LL36 LL37 LL46 PP12 QQ00 QQ25 QQ27 QQ51 5F046 BA05 CC01 CC02 CC03 CC16 DA08 DA11 DB05 DB11 DC05 DC12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクを搭載するマスクステ−ジと、マ
    スク上のパタ−ンをウエハに縮小投影する所定倍率の光
    学系と、前記ウエハを搭載するウエハステ−ジとを備
    え、前記マスクステ−ジとウエハステ−ジとを前記光学
    系の倍率にしたがって同期走査させる露光装置のレ−ザ
    −干渉測長装置において、レ−ザ−光源からの光を偏光
    状態により測定光と参照光とに分岐し、測定光をウエハ
    ステ−ジに設けた反射鏡で複数回反射させたのち、前記
    参照光と干渉させて第1の干渉信号を得る手段と、前記
    ウエハステ−ジに設けた反射鏡で複数回反射させた測定
    光と前記参照光の一部分をマスクステ−ジ側へ導く手段
    と、前記マスクステ−ジ側に導かれた測定光をマクスス
    テ−ジに設けた反射鏡で1回若しくは2回反射させ、前
    記マスクステ−ジ側に導かれた参照光と干渉させて第2
    の干渉信号を得る手段と、前記第1、第2の干渉信号を
    信号処理する演算処理手段とを備え、この演算処理手段
    から、ウエハステ−ジの位置を測長する信号と、マスク
    ステ−ジとウエハステ−ジの同期走査誤差信号と、マス
    クステ−ジの位置を測長する信号とを各々出力させる構
    成としたことを特徴とするレ−ザ−干渉測長装置。
  2. 【請求項2】 前記測定光をウエハステ−ジに設けた反
    射鏡で2又は4回反射させる構成としたことを特徴とす
    る請求項1に記載したレ−ザ−干渉測長装置。
  3. 【請求項3】 第1の干渉信号を得る第1の干渉光の光
    路と、第2の干渉信号を得る第2の干渉光の光路とを接
    近して配置したことを特徴とする請求項1または2に記
    載したレ−ザ−干渉測長装置。
  4. 【請求項4】 演算処理手段について、第1の干渉信号
    を信号処理してウエハステ−ジの位置を測長する信号を
    出力する位相計とカウンタ、第2の干渉信号を信号処理
    する位相計とカウンタ、上記2つのカウンタのカウント
    値を加算してマスクステ−ジとウエハステ−ジの同期走
    査誤差信号を出力する加算部、上記一方のカウンタのカ
    ウント値から他方のカウンタのカウント値を減算してマ
    スクステ−ジの位置を測長する信号を出力する減算部と
    より構成したことを特徴とする請求項1に記載したレ−
    ザ−干渉測長装置。
  5. 【請求項5】 演算処理手段について、第1の干渉信号
    を信号処理してウエハステ−ジの位置を測長する信号を
    出力する位相計とカウンタ、第2の干渉信号を信号処理
    する位相計とカウンタ、上記2つのカウンタのカウント
    値を加算してマスクステ−ジとウエハステ−ジの同期走
    査誤差信号を出力する加算部を備えると共に、第1、第
    2の干渉信号を信号処理してマスクステ−ジの位置を測
    長する信号を出力する位相計とカウンタとより構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載したレ−ザ−干渉測長
    装置。
  6. 【請求項6】 位相計はPLL逓倍回路を含むことを特徴
    とする請求項4または5に記載したレ−ザ−干渉測長装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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