JP2001006743A - 電 池 - Google Patents
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- JP2001006743A JP2001006743A JP11176251A JP17625199A JP2001006743A JP 2001006743 A JP2001006743 A JP 2001006743A JP 11176251 A JP11176251 A JP 11176251A JP 17625199 A JP17625199 A JP 17625199A JP 2001006743 A JP2001006743 A JP 2001006743A
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- electrodes
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Abstract
(57)【要約】
【課題】長寿命で安全な大型非水電解質電池を提供す
る。 【解決手段】薄い面状部材からなる集電体に電極活物質
が形成された互いに極性の異なる正極1、負極3の各電
極と、各電極間に介在して電極間の短絡を防止するセパ
レータ2と、電極及びセパレータを収納する容器13
と、容器内に充填される電解質とを備えた電池におい
て、正極1とセパレータ2との間隙に、両側の電極及び
セパレータに面圧が加わる程度の厚さの、フッ素樹脂か
らなる混合物の層4を設け、電極とセパレータとを接着
したことを特徴とする。
る。 【解決手段】薄い面状部材からなる集電体に電極活物質
が形成された互いに極性の異なる正極1、負極3の各電
極と、各電極間に介在して電極間の短絡を防止するセパ
レータ2と、電極及びセパレータを収納する容器13
と、容器内に充填される電解質とを備えた電池におい
て、正極1とセパレータ2との間隙に、両側の電極及び
セパレータに面圧が加わる程度の厚さの、フッ素樹脂か
らなる混合物の層4を設け、電極とセパレータとを接着
したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、大容量、大型の
非水電解質電池に属する。
非水電解質電池に属する。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池は、安全性が高
く、しかも高エネルギー密度且つ長寿命という特徴を有
するため、小型のものは携帯用の電気機器の電源として
実用化されているほか、電気自動車用や夜間電力を貯え
るロードレベリング(電力の負荷平準化)用として大容
量大型のものも要望されている。電池容量を大きくする
ためには、活物質層の厚さを厚くする、活物質層の厚さ
は変えずに面積を大きくするなどの方法が設計上考えら
れるが、活物質の塗布厚には限界があるので、大容量化
の要請に伴って電極面積が大きくなる傾向にある。
く、しかも高エネルギー密度且つ長寿命という特徴を有
するため、小型のものは携帯用の電気機器の電源として
実用化されているほか、電気自動車用や夜間電力を貯え
るロードレベリング(電力の負荷平準化)用として大容
量大型のものも要望されている。電池容量を大きくする
ためには、活物質層の厚さを厚くする、活物質層の厚さ
は変えずに面積を大きくするなどの方法が設計上考えら
れるが、活物質の塗布厚には限界があるので、大容量化
の要請に伴って電極面積が大きくなる傾向にある。
【0003】一般に、リチウムイオン二次電池は、正負
の電極、電極間に介在するセパレータ及び電解質(通常
は有機電解液)と、それら電極エレメントを収納し、端
面に外部回路と接続するための端子が設けられた容器と
からなる。電極としては近年、軽量化のために、金属箔
や金属薄膜と樹脂膜との積層体などからなる集電体に電
極活物質が形成された形式が用いられている。電極エレ
メントは、図4に示すように正極となる複数の第一電極
21が袋状の同数のセパレータ22に個別に入れられ
て、負極となる複数の第二電極23と交互に重ね合わせ
られ、極性を同じくする各電極の端部21a同士(又は
23a同士)が束ねられて図略の端子と接続される構造
を有している。
の電極、電極間に介在するセパレータ及び電解質(通常
は有機電解液)と、それら電極エレメントを収納し、端
面に外部回路と接続するための端子が設けられた容器と
からなる。電極としては近年、軽量化のために、金属箔
や金属薄膜と樹脂膜との積層体などからなる集電体に電
極活物質が形成された形式が用いられている。電極エレ
メントは、図4に示すように正極となる複数の第一電極
21が袋状の同数のセパレータ22に個別に入れられ
て、負極となる複数の第二電極23と交互に重ね合わせ
られ、極性を同じくする各電極の端部21a同士(又は
23a同士)が束ねられて図略の端子と接続される構造
を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電池容量を大きくする
ために電池が大型化するにともなって、小型電池にはな
い特有の問題が発生する。即ち、電極面積が大きくなる
につれて集電体が撓みやすくなることから、電極間隔が
不均一となる。具体的には上記のように束ねられる端部
21a、23a近傍の電極間隔は図5に示すように一様
に狭いが、端部から離れた中央部では広くなったり狭く
なったりしている。
ために電池が大型化するにともなって、小型電池にはな
い特有の問題が発生する。即ち、電極面積が大きくなる
につれて集電体が撓みやすくなることから、電極間隔が
不均一となる。具体的には上記のように束ねられる端部
21a、23a近傍の電極間隔は図5に示すように一様
に狭いが、端部から離れた中央部では広くなったり狭く
なったりしている。
【0005】このため電流密度が電極の面方向で不均一
となり、電極間隔が広い部分では未だ容量が十分残って
いるのに、電極間隔の狭い部分で容量が不足しているた
めに寿命が短くなったり、電極間隔の狭い部分でセパレ
ータがシャットダウンして短絡しているのに、電極間隔
の広い部分で依然として電池反応を継続しようとして異
常に発熱したりするなど、寿命特性及び安全性に問題が
あった。それ故、この発明の課題は、長寿命で安全な大
型非水電解質電池を提供することにある。
となり、電極間隔が広い部分では未だ容量が十分残って
いるのに、電極間隔の狭い部分で容量が不足しているた
めに寿命が短くなったり、電極間隔の狭い部分でセパレ
ータがシャットダウンして短絡しているのに、電極間隔
の広い部分で依然として電池反応を継続しようとして異
常に発熱したりするなど、寿命特性及び安全性に問題が
あった。それ故、この発明の課題は、長寿命で安全な大
型非水電解質電池を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】その課題を達成するため
に、本件発明の電池は、薄い面状部材からなる集電体に
電極活物質が形成された互いに極性の異なる第一、第二
の電極と、各電極間に介在して電極間の短絡を防止する
セパレータと、電極及びセパレータを収納する容器と、
容器内に充填される電解質とを備えた電池において、第
一及び第二の電極の少なくとも一方の電極とセパレータ
との間隙に、両側の電極及びセパレータに面圧が加わる
程度の厚さの、フッ素樹脂からなる混合物の層を設け、
電極とセパレータとを接着したことを特徴とする。
に、本件発明の電池は、薄い面状部材からなる集電体に
電極活物質が形成された互いに極性の異なる第一、第二
の電極と、各電極間に介在して電極間の短絡を防止する
セパレータと、電極及びセパレータを収納する容器と、
容器内に充填される電解質とを備えた電池において、第
一及び第二の電極の少なくとも一方の電極とセパレータ
との間隙に、両側の電極及びセパレータに面圧が加わる
程度の厚さの、フッ素樹脂からなる混合物の層を設け、
電極とセパレータとを接着したことを特徴とする。
【0007】フッ素樹脂は相対的に特に水分のある状態
において接着性に優れる。又、容器の内容積は一定で、
電極やセパレータの厚みもほぼ一定であるから、容器内
の電極とセパレータとの間隙に一定以上の厚さをもつ上
記フッ素樹脂の層を設けると、電極及びセパレータに面
圧が加わり、電極及びセパレータが固定されるとともに
電極の撓みが防止される。その結果、電極間隔が面方向
にほぼ一様に定まる。そして、フッ素樹脂が電極とセパ
レータとの接着を確保して形状を長期的に維持する。
において接着性に優れる。又、容器の内容積は一定で、
電極やセパレータの厚みもほぼ一定であるから、容器内
の電極とセパレータとの間隙に一定以上の厚さをもつ上
記フッ素樹脂の層を設けると、電極及びセパレータに面
圧が加わり、電極及びセパレータが固定されるとともに
電極の撓みが防止される。その結果、電極間隔が面方向
にほぼ一様に定まる。そして、フッ素樹脂が電極とセパ
レータとの接着を確保して形状を長期的に維持する。
【0008】前記フッ素樹脂として好ましいのはフッ化
ビニリデン樹脂(PVdF)及びビニリデンフロライド
・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVdF−HF
P)から選ばれる1種以上である。フッ素樹脂は樹脂の
なかでもとりわけ耐非水電解質性、耐有機溶媒性、耐熱
性、接着性及び絶縁性に優れるからである。
ビニリデン樹脂(PVdF)及びビニリデンフロライド
・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVdF−HF
P)から選ばれる1種以上である。フッ素樹脂は樹脂の
なかでもとりわけ耐非水電解質性、耐有機溶媒性、耐熱
性、接着性及び絶縁性に優れるからである。
【0009】上記本件発明と関連するもう一つの本件発
明の電池は、薄い面状部材からなる集電体に電極活物質
が形成された互いに極性の異なる第一、第二の電極と、
各電極間に介在して電極間の短絡を防止するセパレータ
と、電極及びセパレータを収納する容器と、容器内に充
填される電解質とを備えた電池において、第一及び第二
の電極の少なくとも一方の電極とセパレータとの間隙
に、両側の電極及びセパレータに面圧が加わる程度の厚
さの、耐熱フィラーまたは耐熱粉末及びフッ素樹脂から
なる混合物の層を設け、電極とセパレータとを接着した
ことを特徴とする。
明の電池は、薄い面状部材からなる集電体に電極活物質
が形成された互いに極性の異なる第一、第二の電極と、
各電極間に介在して電極間の短絡を防止するセパレータ
と、電極及びセパレータを収納する容器と、容器内に充
填される電解質とを備えた電池において、第一及び第二
の電極の少なくとも一方の電極とセパレータとの間隙
に、両側の電極及びセパレータに面圧が加わる程度の厚
さの、耐熱フィラーまたは耐熱粉末及びフッ素樹脂から
なる混合物の層を設け、電極とセパレータとを接着した
ことを特徴とする。
【0010】耐熱フィラーまたは耐熱粉末は、樹脂に比
べ相対的に熱伝導性および絶縁性に優れ、他方フッ素樹
脂は耐熱フィラーまたは耐熱粉末に比べ相対的に接着性
に優れる。又、容器の内容積は一定で、電極やセパレー
タの厚みもほぼ一定であるから、容器内の電極とセパレ
ータとの間隙に一定以上の厚さをもつ上記混合物の層を
設けると、電極及びセパレータに面圧が加わり、電極及
びセパレータが固定されるとともに電極の撓みが防止さ
れる。その結果、電極間隔が面方向にほぼ一様に定ま
る。そして、上記混合物中の耐熱フィラーまたは耐熱粉
末によって電極間の絶縁性が保たれるとともに、フッ素
樹脂が耐熱フィラーまたは耐熱粉末同士や電極とセパレ
ータとの接着を確保して混合物の層の形状を長期的に維
持する。
べ相対的に熱伝導性および絶縁性に優れ、他方フッ素樹
脂は耐熱フィラーまたは耐熱粉末に比べ相対的に接着性
に優れる。又、容器の内容積は一定で、電極やセパレー
タの厚みもほぼ一定であるから、容器内の電極とセパレ
ータとの間隙に一定以上の厚さをもつ上記混合物の層を
設けると、電極及びセパレータに面圧が加わり、電極及
びセパレータが固定されるとともに電極の撓みが防止さ
れる。その結果、電極間隔が面方向にほぼ一様に定ま
る。そして、上記混合物中の耐熱フィラーまたは耐熱粉
末によって電極間の絶縁性が保たれるとともに、フッ素
樹脂が耐熱フィラーまたは耐熱粉末同士や電極とセパレ
ータとの接着を確保して混合物の層の形状を長期的に維
持する。
【0011】耐熱フィラー又は耐熱粉末として好ましい
のは、耐酸性、耐熱性の合成樹脂または金属酸化物であ
り、特に好ましいのは酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム及び酸化アルミニウムである。酸化マグネシウム、酸
化カルシウム及び酸化アルミニウムは、廉価で耐熱性お
よび絶縁性に優れるからである。フッ素樹脂として好ま
しいものは前記の通りである。混合物の組成は、混合物
の構成成分にもよるが、耐熱フィラーまたは耐熱粉末0
〜75重量%、フッ素樹脂100〜25重量%が好まし
い。これは耐熱フィラーまたは耐熱粉末の量が75%よ
り多いと、密着性が低下するからである。
のは、耐酸性、耐熱性の合成樹脂または金属酸化物であ
り、特に好ましいのは酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム及び酸化アルミニウムである。酸化マグネシウム、酸
化カルシウム及び酸化アルミニウムは、廉価で耐熱性お
よび絶縁性に優れるからである。フッ素樹脂として好ま
しいものは前記の通りである。混合物の組成は、混合物
の構成成分にもよるが、耐熱フィラーまたは耐熱粉末0
〜75重量%、フッ素樹脂100〜25重量%が好まし
い。これは耐熱フィラーまたは耐熱粉末の量が75%よ
り多いと、密着性が低下するからである。
【0012】上記いずれの本件発明においても、フッ素
樹脂の層又は混合物の層は、これをいずれか一方の電極
とセパレータとの間隙に設けるとすれば、負極側よりも
正極側に設ける方が、寿命特性及び安全性の点で一層効
果的である。
樹脂の層又は混合物の層は、これをいずれか一方の電極
とセパレータとの間隙に設けるとすれば、負極側よりも
正極側に設ける方が、寿命特性及び安全性の点で一層効
果的である。
【0013】
【発明の実施の形態】本件発明の実施形態を図面ととも
に説明する。図1は実施形態の電池に用いられる電極エ
レメントの前駆体を示す厚み方向断面図、図2は電極エ
レメントを示す正面図である。
に説明する。図1は実施形態の電池に用いられる電極エ
レメントの前駆体を示す厚み方向断面図、図2は電極エ
レメントを示す正面図である。
【0014】電極エレメント前駆体は、図1に示すよう
に袋状のセパレータ2に方形の正極板1が包まれ、それ
と負極板3とが交互に重ね合わせられた構造を有する。
各極板1、3の両面には一方の端部を除いて活物質層が
ほぼ均一な厚みで形成されており、正極板1には更にそ
の外側に耐熱粉末及びフッ素樹脂からなる混合物または
フッ素樹脂単独の層4がほぼ均一な厚みで形成され、十
分な強度で密着している。正極板1及び負極板3の活物
質層が形成されていない各端部は、図2に示すように束
ねられて固定板5、5及び固定板6、6で各々挟み、溶
接後に端子11、12とともにリベット7、8で各々か
しめられることにより、電極エレメント10となる。電
極板の枚数は、正極板が30枚、負極板が31枚で、常
に負極板が1枚多い。
に袋状のセパレータ2に方形の正極板1が包まれ、それ
と負極板3とが交互に重ね合わせられた構造を有する。
各極板1、3の両面には一方の端部を除いて活物質層が
ほぼ均一な厚みで形成されており、正極板1には更にそ
の外側に耐熱粉末及びフッ素樹脂からなる混合物または
フッ素樹脂単独の層4がほぼ均一な厚みで形成され、十
分な強度で密着している。正極板1及び負極板3の活物
質層が形成されていない各端部は、図2に示すように束
ねられて固定板5、5及び固定板6、6で各々挟み、溶
接後に端子11、12とともにリベット7、8で各々か
しめられることにより、電極エレメント10となる。電
極板の枚数は、正極板が30枚、負極板が31枚で、常
に負極板が1枚多い。
【0015】上記電極エレメント10は、薄い樹脂フィ
ルム9で全体が被覆され、図3に斜視図として示すよう
に4個一組となって金属などの剛性材料からなる直方体
状の容器13に収納され、封口後に電解液を注入するこ
とによって電池となる。前記混合物層4の厚みは、4個
の電極エレメント10同士を十分に密接させた状態で4
個の電極エレメント10の厚みの合計Dが、容器13の
内寸Lと同程度になるように設計されている。従って、
4個の電極エレメント10を容器13に収納する際には
電極エレメント10を押し込む力が必要であり、収納後
は電極板1、3及びセパレータ2に面方向に一様な圧力
が加わった状態となる。
ルム9で全体が被覆され、図3に斜視図として示すよう
に4個一組となって金属などの剛性材料からなる直方体
状の容器13に収納され、封口後に電解液を注入するこ
とによって電池となる。前記混合物層4の厚みは、4個
の電極エレメント10同士を十分に密接させた状態で4
個の電極エレメント10の厚みの合計Dが、容器13の
内寸Lと同程度になるように設計されている。従って、
4個の電極エレメント10を容器13に収納する際には
電極エレメント10を押し込む力が必要であり、収納後
は電極板1、3及びセパレータ2に面方向に一様な圧力
が加わった状態となる。
【0016】本実施形態の電池によれば、混合物層4が
正極板1と負極板3との間隔を規制しているので、電極
間隔は均一である。従って、充放電時の電流密度も電極
板の温度も均一となり、電池寿命が延ばされ、且つ安全
性も向上する。しかも電極板同士が十分な強度で密着し
ており、且つ容器内で互いに圧迫し合っているので、外
部から衝撃や損傷が加わっても電極エレメントが損傷し
にくい。
正極板1と負極板3との間隔を規制しているので、電極
間隔は均一である。従って、充放電時の電流密度も電極
板の温度も均一となり、電池寿命が延ばされ、且つ安全
性も向上する。しかも電極板同士が十分な強度で密着し
ており、且つ容器内で互いに圧迫し合っているので、外
部から衝撃や損傷が加わっても電極エレメントが損傷し
にくい。
【0017】
【実施例】実施例1 図1〜図3で示した構造の電池を各要素が以下の組成と
なるように製造した。正極板1は、活物質としてのLi
CoO2粒子94重量部(以下、「重量」を省く。)、
導電助剤としてのケッチェンブラック1部及び結着剤と
してのポリフッ化ビニリデン(PVdF)5部を混合
し、溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)
を添加して活物質合剤ペーストとし、これを厚さ40μ
mのアルミニウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥後にロ
ールプレスすることによって作成した。正極板の活物質
合剤層の形成された部分の大きさは、117mm×38
0mmで、厚さは350μm、NMPを除く合剤の塗布
重量は4g/100cm2であった。
なるように製造した。正極板1は、活物質としてのLi
CoO2粒子94重量部(以下、「重量」を省く。)、
導電助剤としてのケッチェンブラック1部及び結着剤と
してのポリフッ化ビニリデン(PVdF)5部を混合
し、溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)
を添加して活物質合剤ペーストとし、これを厚さ40μ
mのアルミニウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥後にロ
ールプレスすることによって作成した。正極板の活物質
合剤層の形成された部分の大きさは、117mm×38
0mmで、厚さは350μm、NMPを除く合剤の塗布
重量は4g/100cm2であった。
【0018】負極板3は、活物質としての鱗片状人造黒
鉛粒子94部及びPVdF6部を混合し、NMPを添加
して活物質合剤ペーストとし、これを厚さ40μmの銅
箔の流面に均一に塗布し、乾燥後にロールプレスするこ
とによって作成した。負極板の活物質合剤層の形成され
た部分の大きさは、117mm×380mmで、厚さは
350μm、NMPを除く合剤の塗布重量は2g/10
0cm2であった。
鉛粒子94部及びPVdF6部を混合し、NMPを添加
して活物質合剤ペーストとし、これを厚さ40μmの銅
箔の流面に均一に塗布し、乾燥後にロールプレスするこ
とによって作成した。負極板の活物質合剤層の形成され
た部分の大きさは、117mm×380mmで、厚さは
350μm、NMPを除く合剤の塗布重量は2g/10
0cm2であった。
【0019】セパレータ2は、厚さ40μmのポリエチ
レン製微多孔膜2枚で厚さ15μmのポリプロピレン製
不織布を挟み、縁を溶着することによって袋状に形成し
たものである。電解液は、エチレンカーボネートとジエ
チルカーボネートとの体積比1:1の混合溶媒にLiP
F6を1モル/l溶かしたものである。
レン製微多孔膜2枚で厚さ15μmのポリプロピレン製
不織布を挟み、縁を溶着することによって袋状に形成し
たものである。電解液は、エチレンカーボネートとジエ
チルカーボネートとの体積比1:1の混合溶媒にLiP
F6を1モル/l溶かしたものである。
【0020】これら電極群とは別途、PVdF50部と
ビニリデンフロライド・ヘキサフルオロプロピレン共重
合体(PVdF−HEP)とをNMPとともに混合した
ものを準備しておき、これをロールプレス後の正極板1
の合剤層の上に塗布し、セパレータ2、負極板3を重
ね、正極30枚、負極31枚を重ねた状態で乾燥した。
NMPを除く混合物の塗布重量は45mg/100cm
2であった。極板間の密着は十分なものであった。得ら
れた電池の容量は400Ahであった。この電池を6ヶ
月間放置し、内部を肉眼で観察したところ、異常は認め
られなかった。
ビニリデンフロライド・ヘキサフルオロプロピレン共重
合体(PVdF−HEP)とをNMPとともに混合した
ものを準備しておき、これをロールプレス後の正極板1
の合剤層の上に塗布し、セパレータ2、負極板3を重
ね、正極30枚、負極31枚を重ねた状態で乾燥した。
NMPを除く混合物の塗布重量は45mg/100cm
2であった。極板間の密着は十分なものであった。得ら
れた電池の容量は400Ahであった。この電池を6ヶ
月間放置し、内部を肉眼で観察したところ、異常は認め
られなかった。
【0021】実施例2 平均粒径0.013μm、純度99.9%の酸化マグネ
シウム粉末50部とPVdF50部とをNMPとともに
混合し、この混合物を実施例1におけるPVdF/PV
dF−HEPの層に代えて、正極板1、負極板3及びセ
パレータ2の間に塗布した以外は実施例1と同様に電池
を制作したところ、実施例1と同様の効果が得られた。
シウム粉末50部とPVdF50部とをNMPとともに
混合し、この混合物を実施例1におけるPVdF/PV
dF−HEPの層に代えて、正極板1、負極板3及びセ
パレータ2の間に塗布した以外は実施例1と同様に電池
を制作したところ、実施例1と同様の効果が得られた。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、電極板の間隔を均一に
保つことができ、かつ電極板とセパレータとを接着し
て、それらのずれを防止しているため、生産性が向上
し、且つ電流密度及び電極板温度も均一となり、電池寿
命が延びるうえ、安全性が向上する。
保つことができ、かつ電極板とセパレータとを接着し
て、それらのずれを防止しているため、生産性が向上
し、且つ電流密度及び電極板温度も均一となり、電池寿
命が延びるうえ、安全性が向上する。
【図1】実施形態の電極エレメントの前駆体を示す厚み
方向断面図である。
方向断面図である。
【図2】実施形態の電極エレメントを示す正面図であ
る。
る。
【図3】実施形態の電池の組み立て方法を説明する斜視
図である。
図である。
【図4】従来の電極エレメントの前駆体を示す厚み方向
断面図である。
断面図である。
【図5】従来の電極エレメントの課題を説明する図であ
る。
る。
1、21 正極板 2、22 セパレータ 3、23 負極板 4 混合物層 5、6 固定板 7、8 リベット 9 樹脂フィルム 10 電池エレメント 11、12 端子 13 容器
Claims (5)
- 【請求項1】薄い面状部材からなる集電体に電極活物質
が形成された互いに極性の異なる第一、第二の電極と、 各電極間に介在して電極間の短絡を防止するセパレータ
と、 電極及びセパレータを収納する容器と、 容器内に充填される電解質とを備えた電池において、 第一及び第二の電極の少なくとも一方の電極とセパレー
タとの間隙に、両側の電極及びセパレータに面圧が加わ
る程度の厚さの、フッ素樹脂からなる層を設け、電極と
セパレータとを接着したことを特徴とする電池。 - 【請求項2】前記フッ素樹脂がフッ化ビニリデン樹脂
(PVdF)及びビニリデンフロライド・ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体(PVdF−HFP)から選ばれ
る1種以上である請求項1に記載の電池。 - 【請求項3】薄い面状部材からなる集電体に電極活物質
が形成された互いに極性の異なる第一、第二の電極と、 各電極間に介在して電極間の短絡を防止するセパレータ
と、 電極及びセパレータを収納する容器と、 容器内に充填される電解質とを備えた電池において、 第一及び第二の電極の少なくとも一方の電極とセパレー
タとの間隙に、両側の電極及びセパレータに面圧が加わ
る程度の厚さの、耐熱フィラーまたは耐熱粉末及びフッ
素樹脂からなる混合物の層を設け、電極とセパレータと
を接着したことを特徴とする電池。 - 【請求項4】前記耐熱フィラーまたは耐熱粉末が耐酸性
の金属酸化物の1種以上であり、前記フッ素樹脂がフッ
化ビニリデン樹脂(PVdF)及びビニリデンフロライ
ド・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVdF−H
FP)から選ばれる1種以上である請求項3に記載の電
池。 - 【請求項5】前記混合物は、耐熱フィラーまたは耐熱粉
末0〜75重量%、フッ素樹脂100〜25重量%請求
項3または4に記載の電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11176251A JP2001006743A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 電 池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11176251A JP2001006743A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 電 池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001006743A true JP2001006743A (ja) | 2001-01-12 |
Family
ID=16010307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11176251A Pending JP2001006743A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 電 池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001006743A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001095421A1 (en) * | 2000-06-07 | 2001-12-13 | Gs-Melcotec Co., Ltd. | Battery |
JP2006318867A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Nissan Motor Co Ltd | 非水電解液二次電池 |
JP2014035950A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 非水電解質二次電池 |
CN113793972A (zh) * | 2021-09-14 | 2021-12-14 | 珠海冠宇电池股份有限公司 | 一种电池及其制备方法 |
-
1999
- 1999-06-23 JP JP11176251A patent/JP2001006743A/ja active Pending
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