JPH10340740A - リチウム電池 - Google Patents
リチウム電池Info
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Abstract
され、電池温度の上昇を防ぐことが出来る構造の電池を
提供することを目的とする。 【構成】 集電体に活物質を塗布した正極シート及び負
極シートをセパレータ層を介して接合して形成した電極
シートを、正極側、負極側の面が接するように交互に谷
折りして極群を形成し、且つこの極群の山折りの部分が
電池容器内側面に接しているリチウム電池とすること
で、上記目的を達成できる。
Description
電源等に使用される大容量の電源装置に使用される大型
リチウム電池の電池容器に関する。
熱し、温度上昇による寿命の低下及び充放電特性の低下
が生じる。しかし、従来の電極の積層では、正極又は負
極の片側のみが谷折りして積層されており、極群内部に
発熱した熱は熱伝導性の低い活物質層、及びセパレータ
層によって封じ込められて蓄熱し、極群内部の温度が上
昇するなどの問題があった。
リチウム電池の場合、極群内部で発熱した熱を放熱する
ために、電池容器端子にフィンをつけるなどしていた。
しかし、放熱するためのフィンによる、体積増加及びフ
ィンが高価なためコスト増が問題となっていた。また、
この構造では集電体を通って熱を伝導するため、大きな
極板では充分な熱伝導、及び放熱は行われず、蓄熱性の
大きい極群平面中心部の熱を効率良く廃熱することが出
来なかった。
通常行われている電池電圧による充放電制御では、電極
各部における制御電圧が不適切になるため、温度検出し
た温度と大きく温度に差が出た部分によっては、その部
分が過放電若しくは過充電されてサイクル寿命性能低下
の原因となっていた。
に活物質を塗布した正極シート及び負極シートをセパレ
ータ層を介して接合して形成した電極シートを、正極
側、負極側の面が接するように交互に谷折りして極群を
形成し、且つこの極群の山折りの部分が電池容器内側面
に接していることを特徴とするリチウム電池である。
放熱フィン又は凸溝が形成されているリチウム電池であ
る。
に熱伝導性の放熱フィルムを挟み込み、且つこの熱伝導
性放熱フィルムが電池容器内側面に接しているリチウム
電池である。
間に熱伝導性のゲル又は固体を配置しているリチウム電
池である。
とができる。即ち、金属箔集電体の片面にゲル電解質を
含む活物質層を配した片面作用の正負電極をセパレータ
としてゲル電解質を用いて、正極側、負極側の面に交互
に谷折りして積層した極群と、この極群を収納する金属
製角形電池容器からなる大型リチウム電池において、極
群の山折りされた部分が電池容器内側面に密着するよう
に電池容器に配置する。正極側、負極側の接触する電池
容器外側面にいずれも放熱フィン又は凸溝が1面若しく
は複数面に配置されており、更に谷折りされた面に熱伝
導性の放熱フィルムを挟み込んで、且つこの熱伝導性フ
ィルムが電池容器内側面に接する様に電池容器に配置す
る。更に、これら極群と電池容器との隙間に熱伝導性の
ゲルを配置して、大型リチウム電池とした。
明する。なお、本発明の電極、電池容器のサイズ、材
料、その他の極群材料などは以下に示した実施例に限定
されるものではない。
図2は本発明に用いる極群の谷折りした面に放熱フィル
ムを挟み込んだ状態の要部断面図、図3は本発明のリチ
ウム電池の要部断面図、図4は本発明の単電池の分解
図、図5は図4の単電池の斜視図、図6は単電池の集合
モジュールの斜視図である。
ルミニウム箔からなる集電体1aの片面にコバルト酸リ
チウム(LiCoO2 )等の活物質粉末と、アセチレン
ブラック等の電導剤と結着剤及びゲル電解質である例え
ばポリエチレンオキサイド(PEO)と電解液である例
えば6フッ化リン酸リチウム(LiPF6 )のプロピレ
ンカーボネート(PC)溶液からなる電解液の混合物か
らなる合剤(活物質層)が配置されている。
からなる集電体2bの片面に、炭素粉末とPEO及び電
解液の混合物からなる合剤(活物質層)が配置されてい
る。ゲル電解質層3(セパレータ層)は正極1と負極2
の間に配置されており、これら正極側と負極側を交互
に、正極を127回谷折りして積層し、負極を128回
谷折りして積層して106Ahの極群10を得た。
ウムからなる角形缶であり、極群の平行面に幅3mm、
高さ1mm、長さ130mmの円弧状の電池容器外側面
に突出した凸溝をプレス成形した。尚、この電池容器に
は、モジュール組立を容易にするために電池容器の極群
と平行な面にモジュール組み付け位置決め用突起の凸凹
をプレス成形してもよい。この極群の平行面にプレス成
形済みの容器に、同様にして極群の平行でない面に幅3
mm、高さ1mm、長さ130mmの電池容器外側面に
突出する凸溝をプレス成形した。なお、前記の電池容器
内面には、極群の正極と負極が電池容器を介してショー
トしないように厚さ40μmのポリプロピレンの樹脂コ
ーティングが施されている。尚、極群を非電子伝導性の
樹脂で包み込んでも良い。
挿入し、アルミニウムからなる蓋8をはめ込み、レーザ
ー溶接を行い封口した。なお、端子9にはポリエチレン
製のパッキンを用いてボルト・ナット7によって封口し
てある。
7mm、幅80mmの本発明電池1を得た。尚、本発明
電池1の端子6は図6に示したように縦方向に配置して
おり、端子の高さは5mmである。
部分が電池容器内側面に接していない比較電池1を得
た。
巻き式とし、正極のみが谷折りして積層された極群を作
成し、これを極群の山折りされた部分が電池容器内側面
に接するようにして、電池容器に挿入して比較電池2を
得た。
側から一定圧力の空気で強制冷却を行った状態で、1C
充電を1時間行った。この充電1時間後の極群中心部と
電池容器内側面の温度は、比較電池2では中心部6℃、
容器内側面3℃の温度上昇となり、中心部及び電池内側
面の温度差は3℃にも達した。また、比較電池1では中
心部9℃、容器内側面0.5℃となり、温度上昇は比較
電池2よりも大きい9℃となった。これは、電池容器に
電極が接していないため、空気の断熱層ができ、効率的
な熱伝導ができなくなったことによるものと考えられ
る。本発明電池1では、中心部4℃、容器内側面2℃の
温度上昇となり効率的な熱伝導ができていることが確認
された。なお、強制冷却を行わない場合では、本発明電
池1の電池温度は、中心部11℃、電池容器内側面8℃
となり、強制冷却を行う冷却風が通過できる、電槽外面
に設けた凸溝が有効であることが確認された。この凸溝
は、単電池で使用する場合、冷却フィンなどで代用可能
である。
性の放熱フィルム4として、正極側にアルミ箔、負極側
に銅箔は挟み込み、且つこのそれぞれのフィルムが、電
池容器内側面に接する様に配置した本発明電池2を作成
した。これによって、本発明電池2の幅は83mmの電
池となったが、下側から一定圧力の空気で強制冷却を行
った状態で、1C充電を1時間行った時の電池温度は、
中心部3℃、容器内側面1℃となり最も低い中心部分の
温度を示した。
隙間に、熱伝導性の固体5として、正極側は粉末のアル
ミニウムを含有するポリエチレン樹脂、負極側に粉末の
銅を含有するポリエチレン樹脂を注入し、本発明電池3
を作成した。この本発明電池3を用いて下側から一定圧
力の空気で強制冷却を行った状態で、1C充電を1時間
行った時の電池温度は、中心部2.5℃、容器内側面
0.5℃となりわずかであるが、本発明電池2よりも低
い温度を示した。
載する効果を奏する。
が正極側、負極側の面に交互に谷折りして積層し、山折
りの部分が電池容器内側面に接しているため、極群内部
に発生した熱を効率よく電池容器の内側面にまで伝える
ことができる。
容器の正極側、負極側のいずれにも1面もしくは複数の
外側面に放熱フィン、又は外側面に突出する凸溝が配置
されていることより、電池容器の内側面に伝えられた熱
を効率よく廃熱し、電池内部の温度を低く保つことがで
きる。
群の谷折りした面に熱伝導性の放熱フィルムを挟み込
み、且つ熱伝導性放熱フィルムが電池容器内側面に接し
ていることにより、極群内部に発生した熱を効率よく電
池容器の内側面にまで伝えることができる。
池容器と極群の隙間に熱伝導性のゲル又は固体を配置し
ていることにより、極群周囲に伝えられた熱を効率よく
電池容器の内側面にまで伝えることができる。
ルムを挟み込んだ状態の要部断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 集電体に活物質を塗布した正極シート及
び負極シートをセパレータ層を介して接合して形成した
電極シートを、正極側、負極側の面が接するように交互
に谷折りして極群を形成し、且つこの極群の山折りの部
分が電池容器内側面に接していることを特徴とするリチ
ウム電池。 - 【請求項2】 前記電池容器の外側面に放熱フィン又は
凸溝が形成されている請求項1記載のリチウム電池。 - 【請求項3】 前記極群の谷折りした面に熱伝導性の放
熱フィルムを挟み込み、且つこの熱伝導性放熱フィルム
が電池容器内側面に接している請求項1記載のリチウム
電池。 - 【請求項4】 前記電池容器と極群の隙間に熱伝導性の
ゲル又は固体を配置している請求項1記載のリチウム電
池。
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