JP2001006585A - 電界放出デバイス - Google Patents

電界放出デバイス

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JP2001006585A
JP2001006585A JP17540699A JP17540699A JP2001006585A JP 2001006585 A JP2001006585 A JP 2001006585A JP 17540699 A JP17540699 A JP 17540699A JP 17540699 A JP17540699 A JP 17540699A JP 2001006585 A JP2001006585 A JP 2001006585A
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emitter
field emission
gate
layer
electrode
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JP17540699A
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Masanori Kanetaka
雅則 金高
Shigeo Ito
茂生 伊藤
Takehiro Niiyama
剛宏 新山
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOS−EFT駆動型の電界放出デバイスに
おいて、シリコン基板上に形成されたMOS−FETの
実効チャネル長を長くすることによってソース/ドレイ
ン間の耐圧を向上すると共に、微細化加工ができるよう
にする。 【解決手段】 複数個のエミッタを島状の結合したブロ
ック200に対して第1,及び第2のゲート電極20
2.203を形成すると共に、トレンチ構造のソース電
極204を設ける。ドレイン電極となるブロック200
のエミッタゲート層104に電圧を印加すると、その直
下に反転層が広がり、ソース電極204との間に電子、
または正孔が移動できるチャネルが構成される。ソース
電極204がシリコン基板上にトレンチ30によって包
囲されたような状態となっているので、微細構造に関わ
らず実効チャネル長が長くなり、ソース.ドレイン間の
耐圧が向上し、ゲートオフリークが少なくなることによ
り誤動作を生じないようにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコールドカソードと
して知られている電界放出カソード(FEC)に関わ
り、特に電界放出カソードから放出される電子を制御し
て、表示装置等に適応できる電界放出デバイスに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電界を10
9 [V/m]程度にすると、トンネル効果により電子が
障壁を通過して、常温でも真空中に電子放出が行われる
ようになる。これを電界放出(Field Emission)と呼
び、このような原理で電子を放出するカソードを電界放
出カソード(Field Emission Cathode)(以下、FEC
という)と呼んでいる。
【0003】近年、半導体加工技術を駆使して、ミクロ
ンサイズの電界放出カソードからなる面放出型の電界放
出カソードを作製することが可能となっており、電界放
出カソードを基板上に多数個形成したものは、その各エ
ミッタから放出された電子を蛍光面に照射することによ
ってフラットな表示装置や各種の電子装置を構成する素
子として期待されている。
【0004】このような電界放出素子の製造方法の1つ
としてスピントの開発した回転斜め蒸着方法(米国特許
3789471号明細書)がある。スピント(SPINDT)
法によって製造されたFECの模式的な構造図を図8に
示す。この図において、ガラス等の基板100の上にカ
ソード電極となる薄膜導体層101が蒸着により形成さ
れており、さらにその上に不純物をドープしたSiを成
膜して抵抗層102が形成され、さらにSiO2 によっ
て絶縁層103が形成されている。そして、その上にエ
ミッタゲート層104となるNbが蒸着される。
【0005】絶縁層103及びエミッタゲート層104
にはホール114が設けられ、このような基板のホール
114側にエミッタ材料であるMoを蒸着によって堆積
させることによって、抵抗層102の上にコーン状のエ
ミッタ115が形成されている。
【0006】このようなFECはコーン状のエミッタ1
15とエミッタゲート層104との距離をサブミクロン
とすることができるため、エミッタ115とエミッタゲ
ート層104間に数十ボルトの電圧を印加することによ
り、エミッタ115から電子を放出させることができ
る。
【0007】また、この図のようなFECを用いること
で表示装置を構成することができ、例えば表示装置は、
上記のFECがアレイ状に多数個形成されている基板の
上方に蛍光体材料が付着されているアノード基板116
を配置する。そして、エミッタゲート層104に対して
制御電圧VG1を印加し、また、アノード基板116にア
ノード電圧VA を印加することにより、エミッタ115
から放出された電子によって蛍光体を発光させることが
でき、表示装置とすることができる。
【0008】図9は上記したようなFECを例えば表示
装置として駆動するために薄膜のトランジスタを電界放
出基板に形成したTFT駆動型電界放出表示装置の一部
の平面図を示したものである。この図においては複数個
のエミッタ115を、一つの島状のブロック200とし
て駆動する場合を示している。この複数個のエミッタか
らなるブロック200のエミッタゲート層104に対し
てグリッド電圧が供給され、表示装置の場合はこの1つ
のブロック200が1ブロックとなるように駆動され
る。
【0009】すなわち、この各ブッロク200を駆動す
るためにガラス基板等からなる電界放出素子基板上に、
1〜2個の薄膜トランジスタ105,および106が薄
膜技術等によって構成されており、マトリックス状に配
線されているX、およびY走査ライン107、108に
信号を供給することにより、その交点に位置する薄膜ト
ランジスタ105,106をオンにする。そして、各ブ
ロック200に対して走査電圧及び画像データを与え、
ブロックを1ブロックとして電子の放出量を制御するよ
うにしている。
【0010】放出された電子はアノード電極116に塗
布されている蛍光材117に衝突することによって発光
する。
【0011】各ブロック200に対してダイナミック方
式で映像データを供給することにより、ストライプ状に
形成されたアノード基板上の蛍光体を発光し、カラー表
示等も行うことができるようにしている。なお、109
は電圧を所定期間保持するコンデンサを示す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
スピント法によりコーン状のエミッタを形成するFEC
では次のような問題点がある。エミッタコーンを蒸着と
いう比較的制御性の悪い方法で形成するため、エミッタ
形状/サイズやエミッタ−ゲート間の距離などの精度を
保ちにくい。また、FECを表示装置とする場合にTF
T駆動とすると、非常に有利となるが、ガラス基板上に
広い面積で多数のTFTを形成することは、加工技術か
ら極めて困難であり製品のコストアップを招くという問
題が生じる
【0013】そこで、シリコン基板上に熱処理を施し、
コーン状のエミッタ、または屋根型のエミッタをエッチ
ングによって形成するEFCの製造方法が開発されてい
る。この方法は、シリコン基板上に電子を放出するカソ
ードとなるエミッタをエッチング加工によって形成し、
該エミッタに対峙するエミッタゲート層や、トランジス
タを構成するMOS−FETのゲート電極を蒸着によっ
て構成するもので、トランジスタの制御電極への印加電
圧に応じて電界放出がなされるようにしたものがある。
【0014】このような電界放出デバイスは、カソード
層を形成するシリコン基板上にマスク層を形成し、パタ
ーニングされたマスク層をマスクとしてエミッタとなる
部分を加工する工程、その表面に熱酸化膜を成膜する工
程と、熱酸化膜の上面側に絶縁層、制御電極層、及び保
護層を形成する工程と、エミッタの上方となるマスク
層、保護層、及び熱酸化膜を除去しエミッタを形成する
工程と、各電極部ラインを接続する工程等によって製造
できるので、この工程におけるマスク技術をトランジス
タ形成部分に適応して、電界放出カソードを駆動するM
OS−FETを同時に形成することができるというメリ
ットがあるが、以下のような問題点が生じる。
【0015】(1)FECのエミッタゲート層には少な
くとも電子を引き出すための高電圧が印加されるが、動
作時にエミッタゲート層の絶縁膜の直下、及びその周辺
部に反転層(チャネル)が広がって形成される。そのた
めに電界放出デバイスを微細化すると、この反転層の影
響によってエミッタに電流を供給しているMOS−FE
Tのチャネルの実効長が短くなる。そのため、MOS−
FETの制御電極に印加される信号によって電流を正確
にコントロールすることができなくなり、誤動作が生じ
る原因となる。 (2)そこで、制御すべきMOS−FETのチャネルの
ソースードレイン間の距離を長くするこによってゲート
電極で制御されるチャネルを長くすることが考えられる
が、この場合は結果的に電界放出カソ−ドとなるエミッ
タが形成される領域が実質的に小さくなり、表示の解像
度及び輝度が低下する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
問題点を解消するためになされたものであり、シリコン
基板によるカソードの一部エッチングにより形成された
少なくとも1つ以上のエミッタと、該エミッタと絶縁層
を介して対峙しているエミッタゲート層を有し、該エミ
ッタゲート層への印加電圧に応じて前記エミッタから電
界放出がなされるように構成された電界放出素子と、前
記電界放出素子のエミッタをドレイン電極とし、ソース
電極との間に形成されるチャネルの上方に少なくとも
1、または2個のゲート電極を形成し、該ゲート電極に
よって前記エミッタから放出される電子を制御するよう
にした電界放出デバイスにおいて、ソース電極をシリコ
ン基板上の凹部(トレンチ部)に形成するようにしたも
のである。
【0017】電界放出カソードを駆動するMOSーFE
T構造のソース電極部がトレンチ構造の溝内に設けられ
ているので、実質的にエミッタに電流を供給するチャネ
ルが長くなることにより、FETのソース/ドレイン間
耐圧が向上し、ゲート電極(L)を短くすると共に、微
細化構造を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は本発明の電界効
果デバイスの製造法を順次説明するための工程図を示し
たもので、この製造方法ではMOS−EFTと1個のエ
ミッタが形成されるシリコン基板の一部のみが示されて
いる。本発明の場合は、図1(a)のようにまずP型シ
リコン基板(Si)1を3種の溶液、例えば、アンモニ
アと過酸化水素の溶液、ふっ化水素の溶液、塩酸と過酸
化水素の溶液で洗浄する。
【0019】次に洗浄したシリコン基板1を酸化炉にい
れ、図1(b)のように熱酸化膜(SiO2 )2を成膜
する。酸化炉処理は、例えば1100°Cで4〜5時間
とし、O2 ガスを流入する。
【0020】次にフォトリソグラフィーによって円形状
のマスク3を同図(c)のように付加して、この円形状
のマスク3をパターンとして熱酸化膜2をウエットエッ
チング法にてフッ酸(BHF)でエッチングを行ない、
熱酸化膜(SiO2)2を図のようにパターニングする
(なお、図面では1個のエミッタのみを示している)。
【0021】次に円形マスク3を有機洗浄により除去す
ると共に、ここで図2(a)のように形成した円形の熱
酸化膜2aをマスクとしてSF6ガスのプラズマエッチ
ング(RIEエッチング)によりシリコン基板表面をエ
ッチングし、コーン状のエミッタに加工する。
【0022】そして、このように加工されたら、熱酸化
炉にいれて図2(b)のようにスチーム酸化を行い、エ
ミッタチップの先鋭化を行う熱酸化膜4が形成される。
酸化炉処理は、O2 ガスを流入して処理時間としては、
例えば、熱酸化膜SiO2 を取り除いた際のエミッタ先
端部位が所定の形状で先鋭化するために好適な膜厚の熱
酸化膜SiO2 が得られる時間に設定される。
【0023】次に図2(c)のように、酸素ガス雰囲気
中でのSiO真空蒸着によりゲート絶縁層5a,5b,
5cを形成した後に、同一チャンバー内でゲート電極材
料としてニオブ膜6a,6b,6cを蒸着する。これら
の真空蒸着の際にエミッタコーンの上に残してあるエッ
チングマスクが蒸着マスクとなりエミッタの周囲に自己
整合的に絶縁膜とゲート電極(エミッタゲート層)が形
成される。
【0024】次に図2(d)のようにフォトリソグラフ
ィーにより7a,7b,7c,7dのレジスト膜を形成
し、ニオブ膜6(a,b,c)をプラズマエッチングに
よりエッチングする。(図3(a)そして、有機洗浄に
てレジストマスク7(a,b、c、d)を除去すること
によりゲート電極、エミッタゲート層を形成する。6d
はXコントロールゲート、6eはYコントロールゲー
ト、6(f、c)の部分はエミッタゲートとなる部分で
ある。
【0025】この状態から、さらに図3(b)のように
フォトリソグラフィーによりレジスト膜8を形成する。
そしてこのレジスト膜8をマスクとして熱酸化膜4,及
び5をウエットエッチング法によりフッ酸にてエッチン
グし、シリコン基板の一部を露出する。このエッチング
によりソース電極となる部分にシリコン基板を露出す
る。次に図4(a)のように同じマスクにてBF6ガス
のプラズマエッチングによりシリコン基板をエッチング
し、トレンチ(溝部)30を形成する。
【0026】さらに、有機洗浄にてレジストマスク8を
除去する。次にイオン注入にてエミッタ部及びソース部
のドーピングのための開口を行うために、フォトリソグ
ラフィーにより同図(c)のレジストマスク9a,9b
を形成する。そして、このレジストマスク9(a,b)
をマスクとして酸化膜をウエットエッチング法によりフ
ッ酸にてエッチングし、ソース電極部となる部分とエミ
ッタ電極部(ドレイン)となる部分のシリコン基板を図
5(a)のように露出させる。次にイオン注入にてエミ
ッタ部、及びソース部にセルフアラインにてリン及び砒
素を連続で注入することにより、同図(b)のようにソ
ース電極部のリンインプラ領域20a、砒素インプラ領
域21aと、ドレイン電極部のリンインプラ領域20
b,砒素インプラ領域21bを形成する。この場合、イ
オンの注入飛程を浅くすることにより、各ゲート絶縁
膜、及びニオブ電極下の絶縁層、及びシリコン基板の深
い部分には不純物が導入されないようにした。
【0027】イオン注入後の注入損傷の回復と不純物の
活性化のために、真空中で900度C30分間程度のア
ニールを行い、図5(c)のようにソース電極部、及び
ドレイン電極のインプラ領域をリン拡散層20C,20
d、砒素拡散層21C、21dに形成する。イオン注入
でのエネルギーを同一としたことで、注入深さが質量数
に比例することを利用し、ソース、および、ドレインと
なる部分には一般的に使われているLDD(Lightly Dop
ud Drain)構造が実現できるようにした。
【0028】特に、エミッタ(ドレイン)直下での高電
界でのホットエレクトンのゲート絶縁膜中への注入によ
る絶縁膜の劣化を抑制するため、抵抗層としてのリン拡
散層21dを形成したのは、電界放出素子を微細化構造
としたときでもホットエレクトンの発生を抑制させるこ
とができるようにしたものである。
【0029】なお、ソースとなるリン拡散層20c、砒
素拡散層21cの上面にはアースラインのパターニング
によってアルミ、またはニオブ等を蒸着し、アース電極
ラインを形成する。また同様に、X、Yコントロールゲ
ート6d,6eに対してパターニングによってゲート電
極ラインが接続される。そして、このような工程で電界
放出素子基板にMOS−FET構造が埋め込まれること
になり、TFT駆動型の電界放出デバイスを構成する。
【0030】上記実施の形態に示す工程は、シリコン基
板はCZ法で形成されたものを使用したが、その上層に
数μmのEpiーSilicon(エピタキシャル法で
形成したシリコン層)層を形成したものでもよい。Ep
iで形成したシリコン領域は酸素析出も無く、DZ(Den
uded Zone)が形成されているため、ゲート基板と下地基
板(カソード電極)との絶縁膜の品質が向上する。
【0031】また、今回の実施の形態では、円形酸化膜
マスク形成での酸化膜エッチングにて初期酸素析出を行
っているが、Epiを利用した方がより絶縁性が向上す
る。なお、上記製造工程ではエミッタ成型時にイオン注
入を31P(リン)75As(砒素)とするようにした
が、注入イオンは172Sb(アンチモン)等でもよ
い。またゲート電極材料をニオブ(Nb)としたが、M
o(モリブデン)、DopedPolysiicon(ドープドポリシ
リコン)等を使用することもできる。
【0032】図6は上記したような方法で製造された電
界放出デバイスの一部の平面図を示したもので、A−A
線の断面が図5の(c)に該当する場合を示している。
この図においては複数個のエミッタ115を、一つの島
状のブロック200として駆動する場合を示している。
この複数個のエミッタからなるブロック200のエミッ
タゲート層104に対して、ストライプ状のグリッド電
極ライン201が接続されている。
【0033】204はソース電極を示し、このソース電
極204(20c)と、ブロック200の各エミッタ
(カソード)を接続したチャネルを制御する2個のゲー
ト電極202(6d)、203(6e)が形成されてい
る。そして、このゲート電極202,203に電圧を印
加することによって、その直下に形成されるチャネルを
制御して、各ブロック毎にエミッタから放出される電子
を制御するようにしている。205はアース電極ライン
を示し、206、207はマトリックス状に配線されて
いるX走査電極ラインとY走査電極ラインを示す。な
お、各電極ラインの交点は絶縁膜300を介して交差す
るようにしている。
【0034】本実施の形態ではソース電極204となる
部分がシリコン基板に形成されているトレンチ30内に
形成されており、このトレンチ部30によってエミッタ
をドレインとしたときに、ドレインーソース間のチャネ
ル長が実質的に長くなる。その結果、そのエミッタゲー
ト層に印加される電圧によって絶縁層の直下及びその周
辺に形成される反転層の点線のように広がったときで
も、MOS−FETのゲートリークオフを低減できるよ
うになる。
【0035】また、ソース電極をアース電位とする側の
トランジスタのゲート長(L)を短く設計できるため、
シリコン基板上のエミッタ領域が占める割合を増加する
ことができ、微細化によって集積度を向上させることが
できる。
【0036】図6に示した電極構造からなるFECを駆
動する回路を図7に示す。この実施例ではカソード基板
上に形成されている島状のブロック200を構成するエ
ミッタゲート層104は所定の電圧となるようにグリッ
ド電極ライン201を介してゲート電圧VGが印加され
ており、島状の各ブロック200のエミッタは二つの電
界型トランジスタT1,T2を介してアース電極ライン
205に接続されアース電位まで低下するように駆動さ
れる。
【0037】すなわち、X走査電極ラインXi、および
Y走査電極ラインYiに所定のパルス電圧が印加された
ときに、MOSーFETからなるトランジスタT1、T
2が導通し、このマトリックスの交点に位置するブロッ
ク200iのエミッタ、ゲート間に電圧VGが印加さ
れ、このブロック200iから電子を放出する駆動状態
になる。またゲート電極ライン206,または207の
いずれか一方を走査電極、他方をデータ電極とすること
によって、ブロック200から放出される電子の流れを
コントロールすることができるので、先に述べたような
表示装置においてダイナミック表示や、種種の階調表示
を行うことができるようになる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電界放出デ
バイスはコールドカソードを駆動するために形成されて
いるFETのソースードレイン間寸法が同じ場合におい
ても、実行寸法が拡大するためにFETのゲートオフリ
ーク電流を低減することができ、それだけ誤動作が生じ
ることを抑圧することができる。また、2個のMOS−
FET構造によって駆動する場合でも少なくとソース側
のトランジスタのゲート長を短く設計することができる
ので微細化を達成することができ、集積度を高くすると
いう効果がある。さらに、ソース部をトレンチ化するこ
とによって実効チャネル長が長くなりMOS−FETの
ソース/ドレイン間の耐圧(スナックバック耐圧)を向
上し、表示装置として使用する際に輝度を高くすること
ができる。
【0039】FECの製造過程に、例えば2種類のドー
ピング材を拡散する工程を入れることによって、LDD
構造とすることができ、特にドレイン近傍での高電界に
て発生するホットエレクトンの発生をn抵抗層を入れ
ることによって抑制し、ゲート絶縁膜中への注入を減少
させることによって絶縁膜の劣化を抑制することができ
るため、信頼性が向上する等の実用的な効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電界放出デバイスの製造プロセスを
示す説明図である。
【図2】 本発明の電界放出デバイスの製造プロセスを
示す説明図である。
【図3】 本発明の電界放出デバイスの製造プロセスを
示す説明図である。
【図4】 本発明の電界放出デバイスの製造プロセスを
示す説明図である。
【図5】 本発明の電界放出デバイスの製造プロセスの
説明図である。
【図6】 電界放出デバイスの一部の平面図である。
【図7】 電界放出カソードを駆動するトランジスタの
配置とその電極構造を示す平面図である
【図8】 スピント型の電界放出カソードの模式図であ
る。
【図9】 電界放出カソードを駆動するTFTの説明図
である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2 熱酸化膜、3 フォトマスク、
4 熱酸化膜、5(a,b,c) 真空蒸着酸化膜、6
(d,e) X、Yコントロールゲート、7(a,b,
c,d) フォトレジスト、8(a,b) フォトレジ
スト、9(a,b) フォトレジスト、20(a,b)
リンインプラ領域、20(c,d) リン拡散層、2
1(a,b) 砒素インプラ領域、21(c,d) 砒
素拡散層、30 トレンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新山 剛宏 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 Fターム(参考) 5C036 EE01 EE03 EF01 EF06 EF09 EG12 EG48 EH04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の一部エッチングにより形
    成された少なくとも1つ以上のエミッタと、該エミッタ
    と絶縁層を介して対峙しているエミッタゲート層を有
    し、該エミッタゲート層への印加電圧に応じて前記エミ
    ッタから電界放出がなされるように構成された電界放出
    素子と、 前記電界放出素子から所定の距離離間した位置に配置さ
    れているソース電極と前記ソース電極と前記電界放出素
    子の中間に配置されている少なくとも1個のゲート電極
    を備え、 前記電界放出素子のエミッタをドレインとし、前記ソー
    ス電極との間に形成されるチャネルに流れる電流を前記
    ゲート電極に印加される電圧によって制御する電界放出
    デバイスにおいて、 前記ソース電極がシリコン基板に形成されているトレン
    チの底面に形成されていることを特徴とする電界放出デ
    バイス。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極はマトリックス状に配線
    されているXコントロールゲートと、Yコントロールゲ
    ートによって構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の電界放出デバイス。
  3. 【請求項3】 前記ソース電極及びエミッタの電極(ド
    レイン)はLDD構造とされていることを特徴とする請
    求項1,もしくは2に記載の電界放出デバイス。
JP17540699A 1999-06-22 1999-06-22 電界放出デバイス Pending JP2001006585A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6583477B1 (en) * 2001-12-28 2003-06-24 Electronics And Telecommunications Research Institute Field emission device

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US6583477B1 (en) * 2001-12-28 2003-06-24 Electronics And Telecommunications Research Institute Field emission device

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