JP2001006224A - 光記録媒体用レーベル面修正材および光記録媒体のレーベル面修正方法 - Google Patents

光記録媒体用レーベル面修正材および光記録媒体のレーベル面修正方法

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JP2001006224A
JP2001006224A JP11174661A JP17466199A JP2001006224A JP 2001006224 A JP2001006224 A JP 2001006224A JP 11174661 A JP11174661 A JP 11174661A JP 17466199 A JP17466199 A JP 17466199A JP 2001006224 A JP2001006224 A JP 2001006224A
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Takashi Morishima
高志 森嶋
Toshibumi Takizawa
俊文 滝澤
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光記録媒体表面の記録や印刷内容の修正、変
更、消去などのために使用される光記録媒体用レーベル
面修正材および光記録媒体のレーベル面修正方法を提供
する。 【解決手段】(1)基材上に少なくとも白色隠蔽層が積
層されて成る光記録媒体用レーベル面修正材、および、
(2)基材上に少なくとも白色隠蔽層が積層されて成る
レーベル面修正材の白色隠蔽層側を光記録媒体のレーベ
ル面に重ねて白色隠蔽層を転写する光記録媒体のレーベ
ル面修正方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光記録媒体用レーベ
ル面修正材および光記録媒体のレーベル面修正方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体は、情報の記録および再生が
可能な追記型と、記録後にデータの消去が可能な書換型
の二種類に分けられる。特に、CD方式の光情報媒体で
あるCD−R(追記型)やCD−RW(書換型)は利用
者が急激に増えている。斯かる光記録媒体の表面、具体
的には光記録媒体のレーザー入射面と反対の面には、各
種筆記用具による筆記や各種プリンターによる印刷が施
されることが多い。すなわち、末端利用者の場合は、媒
体に格納された情報のインデックスとして筆記や印刷を
施すことがあり、また、媒体にデータを格納して末端ユ
ーザーに販売する業者の場合は、商品のラベリングとい
う観点から印刷を施すことがある。
【0003】そして、上記の様な筆記や印刷は、光記録
媒体の表面を構成する保護層表面に行われるが、サーマ
ルヘッドを使用した感熱転写方式やインクジェット方式
による高精細の印刷の場合は、光記録媒体の表面に特別
に設けられた印刷受容層に行われる。以下、光記録媒体
の表面(最外面)の内、記録再生光の入射する面と反対
の面を「レーベル面」(ラベル)面と称し、当該レーベ
ル面は、保護層(印刷受容機能を併せ持つものを含
む)、保護層とは別途に設けられる印刷受容層などを含
む。そして、レーベル面の修正は、記録・印刷が行われ
たレーベル面に対して行われる。
【0004】ところで、上記の様な記録や印刷が盛んに
なるに従い、レーベル面の修正、すなわち、誤って行っ
た記録や印刷内容の修正、格納情報の変更に伴う記録や
印刷内容の変更、格納情報の一新に伴う記録や印刷内容
の消去のための簡便な方法の出現が切望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、光記録媒体表面
の記録や印刷内容の修正、変更、消去などのために使用
される光記録媒体用レーベル面修正材および光記録媒体
のレーベル面修正方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の要旨は、基材上に少なくとも白色隠蔽層が積層されて
成ることを特徴とする光記録媒体用レーベル面修正材に
存し、本発明の第2の要旨は、基材上に少なくとも印刷
受容層と白色隠蔽層とが順次に積層されて成ることを特
徴とする印刷受容層形成機能を備えた光記録媒体用レー
ベル面修正材に存する。
【0007】そして、本発明の第3の要旨は、基材上に
少なくとも白色隠蔽層が積層されて成るレーベル面修正
材の白色隠蔽層側を光記録媒体のレーベル面に重ねて白
色隠蔽層を転写することを特徴とする光記録媒体のレー
ベル面修正方法に存し、第4の要旨は、基材上に少なく
とも印刷受容層と白色隠蔽層とが順次に積層されて成る
レーベル面修正材の白色隠蔽層側を光記録媒体のレーベ
ル面に重ねて白色隠蔽層および印刷受容層を転写するこ
とを特徴とする印刷受容層形成のための光記録媒体のレ
ーベル面修正方法に存する。
【0008】更に、本発明の第5の要旨は、基材上に少
なくとも白色隠蔽層が積層されて成るレーベル面修正材
の白色隠蔽層側を光記録媒体のレーベル面に重ねて白色
隠蔽層を転写した後、基材上に少なくとも印刷受容層が
積層されて成る印刷受容層形成材の印刷受容層を光記録
媒体に転写された上記の白色隠蔽層面に重ねて転写する
ことを特徴とする光記録媒体のレーベル面修正方法に存
する。
【0009】
【発明の実施の形態】先ず、本発明が適用される光記録
媒体について説明する。光記録媒体の種類は何ら制限さ
れず、例えば、(1)透明樹脂基板上に少なくとも記録
層と金属反射層および保護層を順次に積層して成る通常
の光記録媒体、(2)透明樹脂基板の少なくとも一面
に、少なくとも、第1の記録信号に基づく凹凸パターン
面に沿って形成された低反射率の金属反射層と第2の記
録信号に基づく凹凸パターンに沿って形成された高反射
率の金属反射層を順次に積層して成る2層型光記録媒体
などが挙げられる。
【0010】透明樹脂基板としては、例えば、ポリカー
ボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化
ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アモル
ファスポリオレフィン等が使用される。特に、ポリカー
ボネート樹脂は、光の透過性が高く且つ光学的異方性の
小さいために好ましい。
【0011】通常の光記録媒体の場合、記録層の厚さ
は、通常10〜5000nmとされ、その種類は、レー
ザーの照射により記録可能であれば特に制限されず、無
機物質による記録層および有機物質による記録層の何れ
であってもよい。無機物質による記録層には、例えば、
光熱磁気効果により記録を行うTb・Fe・CoやDy
・Fe・Co等の希土類遷移金属合金が使用される。ま
た、相変化するGe・Te、Ge・Sb・Teの様なカ
ルコゲン系合金も使用し得る。有機物質による記録層に
は、主として、有機色素が使用される。斯かる有機色素
としては、大環状アザアヌレン系色素(フタロシアニン
色素、ナフタロシアニン色素、ポルフィリン色素な
ど)、ポリメチン系色素(シアニン色素、メロシアニン
色素、スクワリリウム色素など)、アントラキノン系色
素、アズレニウム系色素、含金属アゾ系色素、含金属イ
ンドアニリン系色素などが挙げられる。特に含金属アゾ
系色素は、耐久性および耐光性に優れているため好まし
い。
【0012】通常の光記録媒体の場合、金属反射層の厚
さは通常50〜200nmとされる。そして、その材質
としては、通常、Au、Ag、Al等が挙げられるが、
好ましい材質は媒体の種類により異なり、例えば、光磁
気記録媒体や相変化型光記録媒体の場合はAl合金が好
ましく、有機色素系光記録媒体の場合はAg又はその合
金が好ましい。Al合金に使用される添加元素として
は、Ta、Ti等が挙げられ、Ag合金に使用される添
加元素としては、Ti、Rh、Cu、Ta、Pd、N
i、V、Co、Cr、Si、C、B、Sn、P、Zn、
Sb、Mo等が挙げられ、これらは、通常、3原子%以
下の割合でAgに添加される。
【0013】2層型光記録媒体は、公知の方法に従い、
例えば、透明樹脂基板の一面に第1の記録信号に基づく
凹凸パターン面を形成した後、当該凹凸パターン面上に
低反射率の金属反射層を形成すると共に当該金属反射層
の上面に紫外線硬化樹脂などから成る光透過層を形成
し、当該光透過層の上面に第2の記録信号に基づく凹凸
パターン面を形成すると共に当該凹凸パターン面上に高
反射率の金属反射層を形成し、当該金属反射層の上面に
紫外線硬化樹脂などから成る透明保護層を形成すること
によって得ることが出来る。
【0014】しかしながら、別個の透明樹脂基板の一面
に記録信号に基づく凹凸パターン面と金属反射層とを順
次に形成した後、透明接着剤にて両者を接合するいわゆ
る貼り合せ法が推奨される。この場合、金属反射層の厚
さは、通常5〜1000nm透明接着剤層の厚さは、通
常2〜600nmの範囲とされる。上記の各金属反射層
の材質は、適宜選択することが出来るが、情報の再生に
波長530nm以下のレーザーを使用して一層の高密度
化を図る様な場合は、高反射率の金属反射層はAg又は
その合金にて形成し、低反射率の金属反射層(半透明
層)はAuにて形成するのが好ましい。
【0015】前述の(1)に代表される通常の光記録媒
体の場合、情報の記録および再生は、透明樹脂基板側か
ら反射層側に向けてレーザーを照射することにより行わ
れる。従って、記録・印刷は金属反射層の上に積層され
る保護層に行われ、当該保護層がレーベル面となる。一
方、前述の(2)に代表される2層型光記録媒体の場
合、記録された情報の再生は、低反射率の金属反射層か
ら高反射率の金属反射層側に向けてレーザーを照射する
ことにより行われる。従って、透明樹脂基板のレーザー
非照射面(貼り合せ法による2層型光記録媒体の場合
は、高反射率の金属反射層側の透明樹脂基板表面)がレ
ーベル面となるが、当該透明樹脂基板の表面にレーベル
面となる保護層や印刷受容層などを設けるのが好まし
い。
【0016】例えば、サーマルヘッドを使用した感熱転
写方式やインクジェット方式により、図形、記号、模様
などをフルカラーで形成する高精細の印刷の場合は、通
常、印刷受用機能を併せ持つ保護層か(保護層の上に別
途に設けられた)印刷受容層をレーベル面とすることが
好ましい。
【0017】上記の保護層の種類は、何ら制限されず、
従来公知の光記録媒体の保護層と同様に構成することが
出来るが、中でも紫外線(UV)硬化樹脂が好適であ
る。また、上記の印刷受容層の種類は、何ら制限され
ず、従来公知の光記録媒体の印刷受容層と同様に構成す
ることが出来るが、(1)親水性ポリマー、親水性モノ
マー、および、吸水性/吸油性の有機/無機フィラーを
含有するUV硬化樹脂組成物(特開平7−169100
号公報)、(2)有機フィラー及び/又は有機フィラー
と、親水性モノマーと、当該親水性モノマーに溶解可能
なポリマーとを含有し、且つ、当該ポリマーが(メタ)
アクリル酸のアルキルエステル及び(メタ)アクリル酸
アミドのN−アルキル置換体の群から選択される1種ま
たは2種以上のモノマーから形成されるホモポリマー又
はコーポリマーであるUV硬化樹脂組成物(特開平11
−39715号公報)が好適である。
【0018】次に、本発明に係る光記録媒体用レーベル
面修正材について説明する。本発明に係るレーベル面修
正材は、上記の様な光記録媒体のレーベル面の修正、す
なわち、誤って行った記録や印刷内容の修正、格納情報
の変更に伴う記録や印刷内容の変更、格納情報の一新に
伴う記録や印刷内容の消去のために使用される。
【0019】本発明の第1の要旨に係るレーベル面修正
材は、基材上に少なくとも白色隠蔽層が積層されて成る
ことを特徴とし、その好ましい実施態様においては、白
色隠蔽層の上に接着剤層または粘着剤層が積層され、そ
の更に好ましい実施態様においては、基材と白色隠蔽層
との間に剥離層が設けられる。すなわち、基材/剥離層
/白色隠蔽層/接着剤層または粘着剤層の層構成とな
る。
【0020】一方、印刷受容層形成機能を備えた本発明
の第2の要旨に係るレーベル面修正材は、基材上に少な
くとも印刷受容層と白色隠蔽層とが順次に積層されて成
ることを特徴とし、その好ましい実施態様においては、
白色隠蔽層の上に接着剤層または粘着剤層が積層され、
その更に好ましい実施態様においては、基材と印刷受容
層との間に剥離層が設けられる。すなわち、基材/剥離
層/印刷受容層/白色隠蔽層/接着剤層または粘着剤層
の層構成となる。
【0021】上記の基材としては、グラシン紙、コンデ
ンサ紙、パラフィン紙などの薄葉紙、ポリエステル、ポ
リプロピレン、セロハン、ポリカーボネート、酢酸セル
ロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、アイ
オノマー等のプラスチック、これらのプラスチックと紙
との複合基材などが挙げられる。基材の厚さは通常3〜
100μmである。
【0022】上記の白色隠蔽層は、基本的には、白色顔
料とバインダーとしての樹脂との組成物にて構成され
る。そして、白色顔料としては、例えば、酸化チタン、
酸化亜鉛、炭酸カルシウム、タルク、クレー等が挙げら
れ、その粒径は通常0.01μm〜5μmである。バイ
ンダー樹脂としては、例えば、飽和ポリエステル樹脂、
アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、酢酸セルロース、ポリビニルアセター
ル樹脂、ポリビニルフェニルアセタール樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアリ
レート樹脂、AS樹脂などが挙げられる。白色顔料の使
用量は、樹脂100重量部に対し、通常50〜300重
量部、好ましくは80〜200重量部である。白色隠蔽
層には、白色度を上げるため、各種の蛍光増白剤を添加
することが出来る。白色隠蔽層用組成物の塗工量は通常
1〜20g/m2 である。
【0023】前記の印刷受容層の構成材料は、採用する
印刷方式によって適宜調製されるが、熱転写の場合は、
通常、染着性を有する樹脂と当該樹脂に必要に応じて配
合される微粒子から構成される。染着性を有する樹脂と
しては、白色隠蔽層においてバインダーとして列挙した
前記の樹脂を使用することが出来る。微粒子としては、
シリカ、炭酸カルシウム、アルミナホワイト、硫酸バリ
ウム等の無機粒子、シリコーン樹脂、尿素樹脂、ベンゾ
グアナミン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリメチルメタク
リレート樹脂、マイクロカプセル等の有機粒子が挙げら
れる。微粒子の粒経は、通常0.01〜10μmが、好
ましくは0.02〜5μmである。微粒子の使用量は、
樹脂100重量部に対し通常1〜50重量部である。印
刷受容層用組成物の塗工量は通常1〜10g/m2 であ
る。
【0024】前記の接着剤層に使用する接着剤樹脂とし
ては、例えば、熱可塑性セルロース系樹脂、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられる。これらの中で
は、熱可塑性セルロース系樹脂およびアクリル樹脂が好
ましい。そして、熱可塑性セルロース系樹脂の具体例と
しては、エチルセルロース、エチルヒドロキシルエチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、セルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレート等が挙げられ
る。一方、アクリル樹脂としては、モノマー構成成分と
してカルボン酸成分を含有するポリアクリル酸エステル
系樹脂が好ましく、カルボン酸成分の具体例としては、
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、
2−メタクリロイルオキシエチルコハク酸などが挙げら
れる。そして、カルボン酸成分を含有する単位の割合
は、樹脂100重量部に対し、通常1〜30重量部であ
る。また、分子量は通常5千〜10万とされる。接着剤
の塗工量は通常1〜10g/m2 である。
【0025】前記の粘着剤層に使用される粘着剤(感圧
接着剤)としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系
粘着剤、ブロックコポリマー系粘着剤、ポリイソブチレ
ン系粘着剤、シリコーン系粘着剤などから構成される。
通常、斯かる粘着剤は、エラストマー、粘着付与剤、軟
化剤(可塑剤)、劣化防止剤、充填剤、架橋剤などの組
成物として構成される。
【0026】エラストマーとしては、上記の各粘着剤の
種類に従って、例えば、天然ゴム、合成イソプレンゴ
ム、再生ゴム、SBR、ブロックコポリマー、ポリイソ
ブチレン、ブチルゴム、ポリアクリル酸エステル共重合
体、シリコーンゴム等が挙げられる。粘着付与剤として
は、例えば、ロジン、水添ロジンエステル、テルペン樹
脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、テル
ペンフェノール樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油
樹脂、脂還族系水添石油樹脂、クマロン・インデン樹
脂、スチレン系樹脂、アルキルフェノール樹脂、キシレ
ン樹脂などが挙げられる。
【0027】軟化剤としては、例えば、パラフィン系プ
ロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プ
ロセスオイル、液状ポリブテン、液状ポリイソブチレ
ン、液状ポリイソプレン、ジオクチルフタレート、ジブ
チルフタレート、ひまし油、トール油等が挙げられる。
劣化防止剤としては、例えば、芳香族アミン誘導体、フ
ェノール誘導体、有機チオ酸塩などが挙げられる。充填
剤としては、例えば、亜鉛華、チタン白、炭酸カルシウ
ム、クレー、顔料、カーボンブラック等が挙げられる。
【0028】架橋剤としては、例えば、天然ゴム系粘着
剤の架橋には、イオウと加硫助剤および加硫促進剤(代
表的なものとして、ジブチルチオカーバメイト亜鉛な
ど)が使用される。天然ゴム及びカルボン酸共重合ポリ
イソプレンを原料とした粘着剤に対し室温で架橋可能な
架橋剤として、ポリイソシアネート類が使用される。ブ
チルゴム及び天然ゴムなどの架橋剤に耐熱性と非汚染性
の特色がある架橋剤としては、ポリアルキルフェノール
樹脂類が使用される。ブタジエンゴム、スチレンブタジ
エンゴム及び天然ゴムを原料とした粘着剤の架橋剤とし
ては、有機過酸化物、例えば、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド等があり、非汚染性の粘着
剤が得られる。粘着剤の塗工量は通常1〜10g/m2
である。
【0029】前記の剥離層は、公知のシリコーン樹脂系
剥離剤、ケトン樹脂系剥離剤、ポリビニルアセタール樹
脂系剥離剤によって構成することが出来、剥離剤の塗工
量は通常1〜10g/m2 である。
【0030】前記の白色隠蔽層には、使用時の基材から
の剥離性の改善のため、マイクロクリスタリンワック
ス、マルチワックス、オレイン酸カリウム、ラウリン酸
カリウム等の剥離性付与剤を含有させることが出来、ま
た、基材への密着性および粘着力・タック力の改善のた
め、脂環族系石油樹脂、水素添加テルペン樹脂、水素添
加ロジン等の粘着性付与剤を含有させることが出来る。
剥離性付与剤および着性付与剤の使用量は、バインダー
樹脂100重量部に対し、通常5〜60重量部である。
【0031】前記の各層は、塗工液の塗布にて形成され
る。塗工液は、適当な有機溶剤に、各層の形成に必要な
成分を溶解または分散させることにより調製される。こ
の際、例えば、ホモジナイザー、ペイントコンデショナ
ー、サンドグラインドミル等を使用することが出来る。
そして、塗工装置としては、例えば、リバースロールコ
ーター、グラビアコーター、ロッドコーター、エアドク
ターコーター、ダイコーター、グラビア印刷機などが使
用され、特にグラビア印刷方式による塗工が好適であ
る。
【0032】本発明の光記録媒体用レーベル面修正材
は、上述の各層の他に、必要に応じて任意にの層を有し
ていてもよい。また、その形状は、細長のテープ状、広
幅のシート状、光記録媒体のレーベル面と同一形状の何
れであってもよく、巻回形態または枚葉形態の何れであ
ってもよい。そして、接着剤層具備のレーベル面修正材
の場合を除き、特別の手段を必要せずに適当な圧力を掛
けるだけで使用することが出来る。すなわち、レーベル
面修正材の白色隠蔽層側を修正すべきレーベル面に重ね
て加圧処理することにより、基材側に剥離層を残し、白
色隠蔽層(または白色隠蔽層および印刷受容層)を転写
させることが出来る。接着剤層具備のレーベル面修正材
の場合は、適当な加熱加圧手段が必要である。
【0033】次に、本発明に係る光記録媒体のレーベル
面修正方法について説明する。本発明の第3の要旨に係
るレーベル面修正方法は、基材上に少なくとも白色隠蔽
層が積層されて成るレーベル面修正材の白色隠蔽層側を
光記録媒体のレーベル面に重ねて白色隠蔽層を転写する
ことを特徴とする。すなわち、この方法においては本発
明の第1の要旨に係るレーベル面修正材を使用する。そ
して、具体的には、巻回形態のレーベル面修正材を使用
し、(1)レーベル面修正材の白色隠蔽層側と光記録媒
体のレーベル面とを対向させ且つ同一方向に同一速さで
走行させつつ、所定位置に配置された加圧または加熱加
圧手段を適用し、レーベル面に白色隠蔽層を転写させる
方法、または、(2)レーベル面修正材の白色隠蔽層側
と光記録媒体のレーベル面とを対向させ且つ同一方向に
同一速さで走行させつつ、所定位置に配置された加圧ま
たは加熱加圧手段を適用し、レーベル面に白色隠蔽層を
転写させる方法が好適に採用される。
【0034】本発明の第4の要旨に係るレーベル面修正
方法は、基材上に少なくとも印刷受容層と白色隠蔽層と
が順次に積層されて成るレーベル面修正材の白色隠蔽層
側を光記録媒体のレーベル面に重ねて白色隠蔽層および
印刷受容層を転写することを特徴とする。すなわち、こ
の方法においては本発明の第2の要旨に係るレーベル面
修正材を使用する。具体的には上記と同様の方法で行う
ことが出来る。
【0035】本発明の第5の要旨に係るレーベル面修正
方法は、基材上に少なくとも白色隠蔽層が積層されて成
るレーベル面修正材の白色隠蔽層側を光記録媒体のレー
ベル面に重ねて白色隠蔽層を転写した後、基材上に少な
くとも印刷受容層が積層されて成る印刷受容層形成材の
印刷受容層を光記録媒体に転写された上記の白色隠蔽層
面に重ねて転写することを特徴とする。すなわち、この
方法においては、基材上に所定間隔を設けて白色隠蔽層
と印刷受容層とが並列に形成された印刷受容層形成機能
付レーベル面修正材が好適に使用される。この場合、上
記のレーベル面修正材には、白色隠蔽層/印刷受容層/
複数のカラーインク層を当該順序に設け、印刷受容層の
転写に引き続き、カラー印刷を行うことも出来る。具体
的には各層毎に上記と同様の方法を繰り返して行う。な
お、上記の各層が別々の基材上に形成された材料を使用
することも出来る。
【0036】本発明に係る光記録媒体のレーベル面修正
方法は、透明基板上に記録層と反射層と保護層とを順次
に積層した構造の光記録媒体に対しては保護層面に適用
され、透明基板上に記録層と反射層と保護層と印刷受容
層とを順次に積層した構造の光記録媒体に対しては印刷
受容層面に適用される。そして、第3ないし第5の要旨
に係るレーベル面修正方法の内、何れの方法を使用する
かは、修正されたレーベル面に如何なる手段で記録・印
刷を行うかにより選択される。記録・印刷に使用される
インク、色素(染料、顔料など)に対し、白色隠蔽層が
良好な受容性を有している場合は白色隠蔽層を設けるだ
けでよく、受容性が不十分な場合は記録・印刷手段に適
した印刷受容層を設ければよい。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例
に限定されるものではない。
【0038】実施例1 (a)白色隠蔽層用塗工液の調製:塩化ビニル・酢酸ビ
ニル共重合樹脂100重量部、酸化チタン微粒子(平均
粒径0.3μm、)100重量部、メチルエチルケトン
500重量部を混合処理して塗工液を調製する。
【0039】(b)印刷受容層用塗工液の調製:塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合樹脂100重量部、シリコーン
樹脂微粒子(平均粒径2μm)25重量部、トルエン2
00重量部、メチルエチルケトン200部および離型剤
としてアミノ変性シリコーン5重量部を混合処理して塗
工液を調製する。
【0040】(c)印刷受容層形成機能を備えた光記録
媒体用レーベル面修正材の作成:基材としてグラビア印
刷機にて塗工面の背面が耐熱滑性加工された厚さ4.5
μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを
使用する。先ず、乾燥塗工量が3g/m2となる様に印
刷受容層用塗工液を塗工し、その上に、乾燥塗工量が7
g/m2 になる様に白色隠蔽層用塗工液を塗工する。
【0041】(d)レーベル面の修正と印刷受容層の形
成:透明基板上に記録層と反射層と保護層と印刷受容層
とを順次に積層した構造の光記録媒体の印刷受容層面
(レーベル面)を対象とする。上記のレーベル面修正材
の白色隠蔽層側と光記録媒体のレーベル面とを対向させ
且つ同一方向に同一速さで走行させつつ、サーマルヘッ
ドを適用し、レーベル面に白色隠蔽層を転写させる。元
の印刷は完全に隠蔽されて新たな印刷受容層が形成され
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、光記録媒
体表面の記録や印刷内容の修正、変更、消去などのため
に使用される光記録媒体用レーベル面修正材および光記
録媒体のレーベル面修正方法が提供され、本発明の実用
的価値は顕著である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 GG02 GG16 4J004 AA04 AA05 AA06 AA07 AA10 AA11 AA14 AA15 AB01 CA02 CA03 CA04 CA05 CA06 CA07 CB02 CC03 CC04 CD05 CD06 DB03 FA10 5D029 PA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に少なくとも白色隠蔽層が積層さ
    れて成ることを特徴とする光記録媒体用レーベル面修正
    材。
  2. 【請求項2】 白色隠蔽層の上に接着剤層または粘着剤
    層が積層されて成る請求項1に記載の光記録媒体用レー
    ベル面修正材。
  3. 【請求項3】 基材と白色隠蔽層との間に剥離層が設け
    られて成る請求項1又は2に記載の光記録媒体用レーベ
    ル面修正材。
  4. 【請求項4】 基材上に少なくとも印刷受容層と白色隠
    蔽層とが順次に積層されて成ることを特徴とする印刷受
    容層形成機能を備えた光記録媒体用レーベル面修正材。
  5. 【請求項5】 白色隠蔽層の上に接着剤層または粘着剤
    層が積層されて成る請求項4に記載の光記録媒体用レー
    ベル面修正材。
  6. 【請求項6】 基材と印刷受容層との間に剥離層が設け
    られて成る請求項4又は5に記載の光記録媒体用レーベ
    ル面修正材。
  7. 【請求項7】 基材上に少なくとも白色隠蔽層が積層さ
    れて成るレーベル面修正材の白色隠蔽層側を光記録媒体
    のレーベル面に重ねて白色隠蔽層を転写することを特徴
    とする光記録媒体のレーベル面修正方法。
  8. 【請求項8】 基材上に少なくとも印刷受容層と白色隠
    蔽層とが順次に積層されて成るレーベル面修正材の白色
    隠蔽層側を光記録媒体のレーベル面に重ねて白色隠蔽層
    および印刷受容層を転写することを特徴とする印刷受容
    層形成のための光記録媒体のレーベル面修正方法。
  9. 【請求項9】 基材上に少なくとも白色隠蔽層が積層さ
    れて成るレーベル面修正材の白色隠蔽層側を光記録媒体
    のレーベル面に重ねて白色隠蔽層を転写した後、基材上
    に少なくとも印刷受容層が積層されて成る印刷受容層形
    成材の印刷受容層を光記録媒体に転写された上記の白色
    隠蔽層面に重ねて転写することを特徴とする光記録媒体
    のレーベル面修正方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002321442A (ja) * 2001-04-25 2002-11-05 Dainippon Ink & Chem Inc インクジェット用受容層転写シート
JP2009062404A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Kitamura Seisakusho:Kk 修正部材及びその製造方法

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